JP2021123070A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】検品ジョブの実行時に給紙する用紙の用紙タイプと、正解画像の登録時に用いた用紙の用紙タイプとの不一致による検品NGを防ぎ、検品の生産性を向上させることを目的とする。【解決手段】画像形成システムは、検品に用いる正解画像と、該正解画像に紐づく用紙情報とを取得する取得手段と、用紙情報に対応する用紙が格納された給紙部を選択する選択手段と、選択された給紙部から給紙された用紙に形成された画像と、正解画像とを比較して、検品を行う検品手段とを有する。【選択図】図22

Description

本発明は、検品を行うことが可能な画像形成システム、及び該画像形成システムの制御方法に関する。
技術背景
近年、印刷装置により印刷されたシートを、搬送中に検品装置によって検査する印刷システムが知られている。印刷シートの検査では、検品装置が、印刷装置から搬送されてきた印刷シートの画像を読み取り、読み取った画像を解析して、印刷シートの画像が正常であるか否か判定する。判定は、印刷シートから読み取った画像と、検品装置に登録されている正解画像とを比較して行う。正解画像は、ユーザが検品装置に、正解画像が印刷された印刷シートを読み取らせて、事前に登録する。検品ジョブを印刷装置に投入する際には、ユーザは検品装置に登録されている複数の正解画像の中から、投入する検品ジョブに対応する正解画像を選択する。検品装置は、上記の検査によって、例えば印刷シートにおけるバーコードや罫線の欠け、画像抜け、印刷不良、ページ抜け、色ずれなどを検出することが可能である。
特許文献1には、検品ジョブの実行時に、印刷対象となる画像のRIPデータから導いた画像サイズと、実際に給紙した用紙のサイズとを比較して、検品を実施するか否かを判断する技術が開示されている。かかる技術では、画像サイズと用紙サイズが異なる場合は、印刷物に対して高い品質が要求されていないと判断し、検品処理をスキップすることを可能にしている。
特開2019−104117号公報
しかしながら、特許文献1の技術において、検品実施の可否を判断するタイミングは、検品ジョブの用紙が給紙された後である。したがって、検品を実施しない場合にも印刷が行われ、印刷した枚数分の用紙が無駄となる。また、特許文献1の技術では、用紙サイズに基づく判断を行うため、給紙段の中身が色紙に変えられた場合等、用紙サイズ以外の設定の間違いに気づくことができない。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、検品ジョブの実行時に給紙する用紙の用紙タイプと、正解画像の登録時に用いた用紙の用紙タイプとの不一致による検品NGを防ぎ、検品の生産性を向上させることを目的とする。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムは、検品に用いる正解画像と、該正解画像に紐づく用紙情報とを取得する取得手段と、前記用紙情報に対応する用紙が格納された給紙部を選択する選択手段と、前記選択された給紙部から給紙された用紙に形成された画像と、前記正解画像とを比較して、前記検品を行う検品手段とを有する。
本発明によれば、検品ジョブの実行時に給紙する用紙の用紙タイプと、正解画像の登録時に用いた用紙の用紙タイプとの不一致による検品NGを防ぎ、検品の生産性を向上させることを目的とする。
印刷システム全体の構成図である。 印刷システムに含まれる各装置のハードウェア構成図である。 画像形成装置のメカ断面図を表した模式図である。 検品装置に正解画像の登録をする前の表示画面の一例である。 検品装置から正解画像の登録を行う際の表示画面の一例である。 検品装置が正解画像の読み取り中の表示画面の一例である。 検品装置が正解画像の読み取り後の表示画面の一例である。 検品装置に検品スキップエリアを設定する際の表示画面の一例である。 検品装置に続けて正解画像の登録を行うか問いかける表示画面の一例である。 検品装置に複数の正解画像を登録した際の表示画面の一例である。 検品装置から検品設定する際の表示画面の一例である。 検品装置から検品結果を表示する際の表示画面の一例である。 検品装置が検品をOKと判定した際の表示画面の一例である。 検品装置が検品をNGと判定した際の表示画面の一例である。 外部コントローラで実行する検品ジョブを選択する際の表示画面の一例である。 外部コントローラから検品ジョブの設定を行う際の表示画面の一例である。 画像形成装置の給紙デッキの用紙の情報を設定する際の表示画面の一例である。 正解画像登録時の外部コントローラが行う処理のフローチャートである。 正解画像登録時の印刷装置が行う処理のフローチャートである。 正解画像登録時の検品装置が行う処理のフローチャートである。 検品実行時の外部コントローラが行う処理のフローチャートである。 検品実行時の印刷装置が行う処理のフローチャートである。 検品実行時の検品装置が行う処理のフローチャートである。 図22のS2207に対応する給紙段選択失敗に伴うエラー画面の一例である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を限定するものではない。また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明に必須のものとは限らない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な変形形態も含む。また、本発明は、以下の実施形態の一部を組み合わせるようにして構成してもよい。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る印刷システム全体の構成図である。印刷システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102を含む。画像形成装置101は、複合機、マルチファンクションペリフェラル(MFP)と呼ばれることもある。外部コントローラ102は、画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド(DFE)、プリントサーバなどと呼ばれることもある。画像形成装置101と外部コントローラ102は、内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。また、外部コントローラ102は、外部LAN104を介してPC(パーソナルコンピュータ)103と通信可能に接続されている。
PC103には、印刷データを外部コントローラ102で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。ユーザはプリンタドライバを介して各種アプリケーションから印刷指示を行うことができる。プリンタドライバは、ユーザからの印刷指示に基づいて外部コントローラ102に対して印刷データを送信する。外部コントローラ102はPC103から印刷指示を受け取ると、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して印刷データを送信し、印刷指示を行う。
画像形成装置101は、印刷装置107、インサータ108、検品装置109、スタッカ110、及びフィニッシャ111を含む。すなわち、画像形成装置101は、これらの装置を備えた画像形成システムである。
印刷装置107は、印刷装置107の下部にある給紙部から搬送される用紙に対してトナーを用いて画像を形成する。印刷装置107による画像形成は、以下に説明するように実施される。
まず、印刷装置107は、画像データに応じて変調されたレーザ光などの光線を、ポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射させて走査光として感光ドラムに照射する。光線により感光ドラム上に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられた用紙に、そのトナー像が転写される。この一連の画像形成プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の各トナーに対して順次実行することにより、用紙上にフルカラー画像が形成される。次いで、用紙は定着器へ搬送される。定着器は、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵したローラーやベルト等を備え、用紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解して用紙に定着させる。
なお、画像形成の方法は、上述した電子写真方式に限定されるものではなく、インクジェット方式等のその他の方式によるものでもよい。
インサータ108は、印刷装置107で印刷され、搬送されてきた用紙群に対して、用紙群の任意の位置にシートを挿入することができる。すなわち、所定の経路上を順次搬送されてくる複数の用紙の所定の用紙間に、シートを挿入することができる。
検品装置109は、搬送されてきた用紙の画像を読み取り、予め登録された正解画像と比較することで、印刷された画像が正常かどうか判定する。
スタッカ110は、搬送されてきた用紙を積載する大容量のシート積載装置である。
フィニッシャ111は、搬送されてきた用紙に対してフィニッシング処理を行う。フィニッシング処理では、ステイプルやパンチ、中綴じ製本などのフィニッシングを行い、トレイに排紙する。
なお、印刷システムは、上述した構成に限定されない。例えば、画像形成装置101を直接外部LAN104に接続し、PC103から、画像形成装置101が処理可能な印刷データを直接送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置101において、データ解析やラスタライズ処理が行われ、印刷処理が実行される。
図2は、本実施形態に係る印刷システムに含まれる各装置のハードウェア構成を示す。
画像形成装置101の印刷装置107は、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、ディスプレイ225を備える。さらに印刷装置107は、原稿露光部226、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、給紙部230を備える。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続される。
通信I/F(インターフェース)217は、通信ケーブル255を介してインサータ108、検品装置109、スタッカ110、及びフィニッシャ111と接続され、それぞれの装置を制御するための通信が行われる。
LANI/F218は、内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷データなどの通信が行われる。
ビデオI/F220は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、画像データなどの通信が行われる。
HDD(ハ―ドディスクドライブ)221は、プログラムやデータを保存する記憶装置である。
CPU(中央演算装置)222は、HDD221に保存されたプログラム等を読み出して実行することにより、画像処理制御や印刷の制御を包括的に行う。
メモリ223は、CPU222が各種処理を行う際に必要となるプログラムや画像データを一時的に記憶し、ワークエリアとして動作する。
操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。
ディスプレイ225は、印刷装置107の設定情報や印刷ジョブの処理状況などを表示する。
原稿露光部226は、コピー機能やスキャン機能を使用する際に原稿を読み込む処理を行う。具体的には、ユーザが設置した用紙を露光ランプで照らしながらCCDカメラで撮影することで画像を読み込む。
レーザ露光部227は、トナー像を転写するために感光ドラムにレーザ光を照射するための一次帯電や、レーザ露光を行う装置である。レーザ露光部227は、まず感光ドラムの表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電を行う。次に、レーザードライバーによってレーザ光を、ポリゴンミラーで反射角度を調節しながら感光ドラムに照射する。これにより、レーザ光を照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。
作像部228は、用紙に対してトナーを転写するための装置であり、現像ユニット、転写ユニット、トナー補給部等により構成され、感光ドラム上のトナーを用紙に転写する。現像ユニットにおいては、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。転写ユニットにおいては、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写と、二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナーを用紙に転写する二次転写が行われる。
定着部229は、用紙上のトナーを熱と圧力で用紙に溶解固着するための装置であり、加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。
給紙部230は、用紙を給紙するための装置であり、ローラーや各種センサーにより用紙の給紙動作、搬送動作が制御される。
画像形成装置101のインサータ108は、通信I/F232、CPU233、メモリ234、給紙制御部235を含み、それぞれの構成要素はシステムバス236を介して接続される。通信I/F232は、通信ケーブル255を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU233は、メモリ234に格納された制御プログラムを読み出して実行することにより、給紙に必要な各種制御を行う。メモリ234は、制御プログラムを保存する記憶装置である。給紙制御部235は、CPU233からの指示に基づき、ローラーとセンサーを制御しながら、インサータ108の給紙部(不図示)や印刷装置107から搬送された用紙の給紙、搬送を制御する。
画像形成装置101の検品装置109は、通信I/F237、CPU238、メモリ239、撮影部240、表示部241、操作部242を含み、それぞれの構成要素はシステムバス243を介して接続される。通信I/F237は、通信ケーブル255を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU238は、メモリ239に格納された制御プログラムを読み出して実行し、検品に必要な各種制御を行う。メモリ239は、制御プログラムや正解画像を保存する記憶装置である。撮影部240は、CPU238の指示に基づき、搬送された用紙を撮影する。CPU238は、撮影部240によって撮影された画像と、メモリ239に保存された正解画像とを比較し、用紙に印刷された画像が正常かどうかを判断する。表示部241は、検品結果や設定画面などを表示する。操作部242は、ユーザによって操作され、検品装置109の設定変更や正解画像の登録などの指示を受け付ける。
画像形成装置101のスタッカ110は、通信I/F244、CPU245、メモリ246、排紙制御部247を含み、それぞれの構成要素はシステムバス248を介して接続される。通信I/F244は通信ケーブル255を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU245は、メモリ246に格納された制御プログラムを読み出して実行することにより、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ239は、制御プログラムを保存する記憶装置である。排紙制御部247は、CPU245からの指示に基づき、搬送されてきた用紙をスタックトレイ、エスケープトレイ、または後続のフィニッシャ111に搬送する制御を行う。
画像形成装置101のフィニッシャ111は、通信I/F249、CPU250、メモリ251、排紙制御部252、フィニッシング処理部253を含み、それぞれの構成要素はシステムバス254を介して接続される。通信I/F249は、通信ケーブル255を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU250は、メモリ251に格納された制御プログラムを読み出して実行し、フィニッシングや排紙に必要な各種制御を行う。メモリ251は、制御プログラムを保存する記憶装置である。排紙制御部252は、CPU250からの指示に基づき、用紙の搬送、排紙を制御する。フィニッシング処理部253は、CPU250からの指示に基づき、ステイプルやパンチ、中綴じ製本等のフィニッシング処理を制御する。
外部コントローラ102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213、LANI/F214、ビデオI/F215を含み、それぞれの構成要素はシステムバス216を介して接続される。CPU208は、HDD210に保存されたプログラムやデータに基づいて、PC103からの印刷データの受信、RIP処理、画像形成装置101への印刷データの送信などの処理を包括的に実行する。メモリ209は、CPU208が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータを一時的に記憶し、ワークエリアとして動作する。HDD210は、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータを記憶する。キーボード211は、外部コントローラ102の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ212は、外部コントローラ102の実行アプリケーション等の情報を静止画や動画の映像信号により表示する。LANI/F213は、外部LAN104を介してPC103と接続され、印刷指示などの通信が行われる。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷指示などの通信が行われる。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置101と接続され、印刷データなどの通信が行われる。
PC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、LANI/F206を含み、それぞれの構成要素はシステムバス207を介して接続される。CPU201は、HDD203に保存されたプログラム等を読み出して実行し、印刷データの作成や印刷指示を行う。またCPU201は、システムバスに接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202は、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータを一時的に記憶し、ワークエリアとして動作する。HDD203は、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータを記憶する。キーボード204は、PC103の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ205には、PC103の実行アプリケーション等の情報が静止画や動画の映像信号により表示する。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、印刷指示などの通信が行われる。
以上の説明において、外部コントローラ102と画像形成装置101は内部LAN105とビデオケーブル106によって接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブルのみによって接続されてもよい。また、メモリ202、メモリ209、メモリ223、メモリ234、メモリ239、メモリ246、メモリ251はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。例えば、各メモリは、揮発性のRAM、不揮発性のROM、内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリなどで代替することもできる。
図3は、本実施形態における画像形成装置101のメカ断面図である。
印刷装置107は、給紙デッキ301、302を含む。各給紙デッキには、各種シート(すなわち、用紙)を収容しておくことが可能である。ユーザは、各給紙デッキに格納されている用紙の情報(例えば、用紙サイズや用紙タイプ)を、印刷装置107の操作部224から登録することができる。各給紙デッキでは、収容されたシートの最上位のシート一枚のみを分離し、シート搬送パス303へ搬送することが可能である。現像ステーション304〜307は、カラー画像を形成するために、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。形成されたトナー像は中間転写ベルト308に一次転写され、中間転写ベルト308は図中時計回りに回転し、二次転写位置309でシート搬送パス303から搬送されてきたシートへトナー像が転写される。ディスプレイ225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。第一定着ユニット311は、トナー像をシートへ定着させる。第一定着ユニット311は加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間をシートが通過することにより、トナーを溶融・圧着することでシートにトナー像を定着させる。第一定着ユニット311を抜けたシートはシート搬送パス312を通ってインサータ108へ搬送される。シートの種類によって定着のためにさらに溶融・圧着が必要な場合は、第一定着ユニット311を通過した後、第二定着ユニット313へ搬送され、追加の溶融・圧着が施された後、シート搬送パス314を通ってインサータ108へ搬送される。画像形成モードが両面の場合は、シート反転パス316へシートを搬送し、シートを反転させた後、両面搬送パス317へシートを搬送し、二次転写位置309で2面目の画像転写が行われる。
インサータ108は、搬送されてきたシートの間に、挿入シートを挿入する。インサータ108は、挿入シートを収容するインサータトレイ321を備え、インサータトレイ321から挿入シートを、シート搬送パス322を通じて搬送パスへ合流させる。これにより、印刷装置107から搬送されてきた一連のシート群に、任意の位置で挿入シートを挿入させて、後続装置へ搬送させることが可能となる。
検品装置109は、インサータ108を通って搬送されてきたシートの画像を読み取って、読み取った画像が正常であるかどうか判定する。検品装置109内にはカメラ331、332が対向する形で配置される。カメラ331はシートの上面を読み取り、カメラ332はシートの下面を読み取る。検品装置109は、シート搬送パス333に搬送されてきたシートが所定の位置に到達したタイミングで、カメラ331、332を用いてシートの画像を読み取り、読み取った画像が正常であるかどうかを判定することができる。すなわち、検品装置109は、成果物である印刷シートの検品を行うことができる。表示部241には検品装置109によって行われた検品結果などが表示される。
スタッカ110は、多くのシートを積載することが可能な大容量のシート積載装置である。スタッカ110は、シートを積載するスタックトレイ341を有する。検品装置109を通過したシートはシート搬送パス344を通ってスタッカ110に搬送されてくる。シートはさらに、シート搬送パス345を経由して、スタックトレイ341に積載される。スタッカ110はさらに、排紙トレイとしてエスケープトレイ346を有する。エスケープトレイ346には、検品装置109によって欠陥シートと判定されたシートが、シート搬送パス347を経由して排出される。なお、スタッカ110の後続の後処理装置へシートを搬送する場合には、シート搬送パス348を経由してシートが搬送される。スタッカ110はさらに、シートを反転するための反転部349を有する。反転部349は、シートをスタックトレイ341に積載する場合に使用される。シートがスタックトレイ341に積載される際、シートの裏表が逆向きになってしまうため、スタックトレイ341に積載する場合には反転部349で一度シートを反転させることで、搬送されてきたシートの向きと積載されたシートの向きを同一にする。エスケープトレイ346や、後続の後処理装置へシートを搬送する場合は、スタックトレイ341には積載せずにそのままシートを排出するため、反転部349での反転動作は行わない。
フィニッシャ111は、ユーザに指定された機能に応じ、搬送されてきたシートに対してフィニッシング処理を行う。フィニッシャ111は、具体的にはステイプル(1個所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴)や中とじ製本等のフィニッシング機能を有する。フィニッシャ111は、2つの排紙トレイ351、352を備え、シートはシート搬送パス353を経由して2つの排紙トレイ351、352のいずれかに出力される。ただし、シート搬送パス353ではステイプル等のフィニッシング処理を行うことはできない。ステイプル等のフィニッシング処理を行う場合は、シートはシート搬送パス354を経由して処理部355へ搬送され、処理部355でユーザに指定されたフィニッシング機能が実行され、排紙トレイ352へ出力される。2つの排紙トレイ351、352はそれぞれ昇降することが可能であり、排紙トレイ351を下降させ、処理部355でフィニッシング処理したシートを排紙トレイ351へ積載するように動作することも可能である。中とじ製本が指定された場合にはシートは中とじ処理部356へ搬送され、中とじ処理部356でシート中央にステイプル処理をした後、シートを二つ折りにしてシート搬送パス357を経由して中とじ製本トレイ358へ出力される。中とじ製本トレイ358はベルトコンベア構成になっており、中とじ製本トレイ358上に積載された中とじ製本束は図中左側へ搬送される。
図17は、給紙デッキ301および302に格納された用紙の情報(用紙サイズ、及び用紙タイプ)を設定するために、印刷装置107のディスプレイ225に表示される画面の一例である。
給紙デッキ301に格納された用紙のサイズを登録するための設定部2501では、プルダウンメニューで用紙サイズを選択できる。ここでは、用紙サイズとして、A4、LTR、A3が選択可能であり、A4が選択された状態を表している。
給紙デッキ301に格納された用紙のタイプを登録するための設定部2502では、プルダウンメニューで用紙タイプを選択できる。ここでは普通紙、色紙(青)、色紙(赤)が選択可能であり、普通紙が選択された状態を表している。
同様に、給紙デッキ302に格納された用紙のサイズを登録するための設定部2503では、プルダウンメニューで用紙サイズを選択できる。ここではA4が選択された状態を表している。
また、給紙デッキ302に登録された用紙のタイプを登録するための設定部2504では、プルダウンメニューで用紙タイプを選択できる。ここでは色紙(青)が選択された状態を表している。
図4〜図14は、検品装置109の表示画面の一例であり、検品装置109のCPU238の指示に基づき表示される。検品装置109はあらかじめ設定された検査項目に従い、送られてきた印刷シートから読み取った画像を検査する。検査は、あらかじめ設定された正解画像と印刷シートから読み取った画像とを比較して行われる。画像の比較方法には、画像位置ごとの画素値を比較する方法や、エッジ検出による物体の位置を比較する方法、OCR(Optical Character Recognition)によって抽出した文字データを比較する方法などがある。検査項目には、印刷位置のずれ、画像の色合い、画像の濃度、スジやカスレ、印刷抜けなどがある。
図4は、検品装置109の起動時に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。
この例では、表示部401には、正解画像が登録されていないので検品を開始するには正解画像の登録が必要である旨が表示されている。
表示部402には、登録済みの正解画像が表示される。図4では、正解画像が未登録のため、未登録である旨が表示されている。正解画像が登録されている場合の表示に関しては後述する。
ボタン403は、正解画像の登録画面を呼び出すためのボタンである。正解画像は検品装置109で読み取った画像の比較対象とする画像であり、あらかじめ目視や検品装置109により正常に印刷されたと判断された印刷シートから読み取った画像が使用される。
ボタン404は、検品の設定画面を呼び出すためのボタンである。設定画面では、ユーザの検品目的に応じて検品の項目や検品の精度(正解画像との差異がどの程度で欠陥画像と判断するか)を設定する。
ボタン405は、検品結果の確認画面を呼び出すためのボタンである。確認画面では、過去の検品内容や検品結果を確認することができる。
ボタン406は、検品の開始を指示するためのボタンである。ボタン406が選択され、検品が開始されると、検品装置109は、送られてきた印刷シートを読み取って、画像の検査を開始する。
図5は、正解画像を登録する際に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図5の表示画面は、図4のボタン403が選択されると表示される。
設定部501は、検品を行う印刷ジョブの1部あたりの用紙枚数を設定するための設定部である。検品装置109には、1部あたり2枚以上の印刷ジョブである場合には、複数枚の画像を正解画像として登録することができる。
設定部502は、検品を行う面を設定するための設定部である。検品装置109が行う検品を両面にするか、表面のみにするか、それとも裏面のみにするかを設定することができる。なお、印刷は片面の場合であっても、印刷されない面にゴミがついていないことを検査するために、両面の検査を行うよう設定する場合もある。
設定部503は、正解画像となる用紙のサイズを登録するための設定部である。検品装置109が行う検品時の用紙サイズをプルダウンメニューで選択できる。ここではA4、LTR、A3が選択可能であり、A4が選択された状態を表している。
設定部504は、正解画像となる用紙のタイプを登録するための設定部である。検品装置109が行う検品時の用紙タイプをプルダウンメニューで選択できる。ここでは普通紙、色紙(青)、色紙(赤)が選択可能であり、色紙(青)が選択された状態を表している。
ボタン505は、正解画像の登録を指示するためのボタンである。ボタン505が選択された後に、検品装置109は搬送されてきた印刷シートの画像を読み取り、正解画像として登録する。
図6は、正解画像の読み取り中に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図6の表示画面は、図5のボタン505が選択された後、印刷シートの読み込み開始から、設定部501で設定された枚数の読み取りが完了するまで表示される。
ボタン601は、正解画像の読み取り中止を指示するためのボタンである。ボタン601が選択された場合には、正解画像の登録を行わずに図4の表示画面に戻る。
図7は、正解画像の読み取りが完了した後に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。表示部701には検品装置109が読み取った印刷シートの画像が表示される。印刷シートが複数枚ある場合には、切り替えボタン702を選択して表示する画像を切り替える。また、表と裏の両面の検品を行う場合には、切り替えボタン703を選択して表裏を切り替えることができる。
ボタン704は、検品スキップエリアの設定を指示するためのボタンである。ここでは、バリアブル印刷(VDP、Variable Data Printing)などの、1部ごとに特定エリアの印刷内容を変える印刷の場合などのために、検品を行わないエリア(すなわち、検品スキップエリア)を設定することができる。例えば、部ごとに異なるIDを印刷する場合や、住所や名前のみを部ごとに変えるような場合がある。
ボタン705は、表示部701に表示された画像を確認した後に、正解画像の登録を指示するためのボタンである。ボタン705が選択されると、検品装置109は正解画像の登録を行い、図4の表示画面に戻る。
ボタン706は、正解画像の登録をキャンセルする場合のボタンである。ボタン706が選択されると、検品装置109は正解画像の登録を行わずに、図4の表示画面に戻る。
図8は、ボタン704が選択された際に表示される検品スキップエリアの設定画面の一例である。領域801は、検品スキップエリアを示すための領域である。位置設定部802で領域801の位置を変更することや、大きさ設定部803で領域801の大きさを変更することができる。
ボタン804は、検品スキップエリアの設定を登録するためのボタンである。ボタン804が選択されると、検品装置109は検品スキップエリアを登録し、図7の表示画面に戻る。
ボタン805は、検品スキップエリアを登録し、さらに別の検品スキップエリアを登録するためのボタンである。検品装置109には、複数の検品スキップエリアを登録することができる。
ボタン806は、検品スキップエリアの設定をキャンセルするためのボタンである。ボタン806が選択されると、検品装置109は検品スキップエリアを登録せずに図7の表示画面に戻る。
図9は、続けて次の正解画像の登録の有無を問うポップアップ表示の一例である。ポップアップ901は、正解画像を登録するためのボタン705もしくはボタン804が選択された場合に表示される。図9はボタン804が選択された場合の例である。ポップアップ901のボタン902が選択されると、図5の正解画像の登録画面に遷移し、次の正解画像の登録を行う。また、ポップアップ910のボタン903が選択された場合は正解画像の登録動作を終了し、図4の表示画面へと遷移する。
図10は、複数の正解画像が登録されている場合に、検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図10の表示画面は、図4の表示画面に対応し、複数の正解画像が登録されている場合の例である。ここでは、登録された複数の正解画像の中から検品に使用する画像の選択を促すメッセージ1001が表示されている。表示部1002には、検品装置109に登録された複数の正解画像が表示される。スクロールボタン1003、1004は、現在の表示部1002に表示されていない正解画像を表示するために、左右にスクロールするボタンである。選択ボックス1005〜1007は、各正解画像に対応し、各正解画像が検品に使用する正解画像として選択された場合にチェックマークが表示される。選択ボックス1005は、対応する正解画像が検品に使用されることを示している。正解画像の選択後、検品開始のためのボタン406が選択されると、検品装置109は選択された正解画像を使用した検品を開始する。
図11は、検品の設定を行う際に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図11の表示画面は、図4のボタン404が選択され、検品の設定を行う際に表示される。
設定部1101は、検品レベルを設定するための設定部である。ここでは検品の精度を変更することができる。検品装置109は、検品精度のレベルが高いほど、正解画像と読み取り画像のわずかな違いでも欠陥画像と判断する。
設定部1102は、検品種別を設定するための設定部である。ここでは、ユーザの検品目的に応じて検品の項目を設定することが可能である。図11の例では、位置、色合い、スジ、抜けは検品の対象とするが、濃度は検品の対象外とすることを示す。
ボタン1103は、検品の設定が完了したことを指示するボタンである。ボタン1103が選択されると、図4の表示画面に戻る。
図12は、検品結果を表示する際に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図12の表示画面は、図4のボタン405が選択され、検品結果を表示する際に表示される。
表示部1201は、検品を行ったジョブ全体の属性や、検品結果を示す。例えば、表示部1201は、検品を行った時刻、ジョブ名、検品枚数、検品結果がOKだったシート数を示すOK数、及び、検品結果がNGだったシート数を示すNG数を表示する。仕切り紙の設定がなされているジョブの場合、表示部1201は、仕切り紙毎の検品結果を表示してもよい。
選択画面1203は、検品結果を表示するジョブの選択画面である。図12の例では、検品結果の履歴が保存されている3つのジョブのうち、1つ目のジョブの検品結果が表示されている。ユーザは、選択画面1203の左右のボタンを操作することによって、表示するジョブを切り替えることができる。
ボタン1204は、検品結果の確認が完了したことを指示するボタンである。ボタン1204が選択されると、図4の表示画面に戻る。
図13は、検品開始後に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図13の表示画面は、図4のボタン406が選択され、検品が開始された後に表示される。
表示部1301には、検品装置109が最後に読み取った印刷シートの画像が表示される。ここでは、請求書の画像が表示されている。
表示部1302には、表示部1301に表示された読み取り画像と正解画像とを比較した判定結果が表示される。図13の例では、判定結果がOKと表示されている。
ボタン1303は、検品の終了を指示するためのボタンである。ボタン1303が選択されると、検品装置109は検品処理を終了し、図4の表示画面に戻る。
ボタン1304は、ジョブ全体の検品結果の確認画面の表示を指示するためのボタンである。ボタン1304が選択されると、図12の検品結果が表示される。
図14は、最後に読み取った画像が欠陥画像と判定された場合の、検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図14の表示画面は、図13の表示画面と同様に、図4のボタン406が選択され、検品が開始された後に表示される。表示部1401には、検品装置109が最後に読み取った印刷シートの画像が表示される。
ここでは、表示部1401に表示された読み取り画像と正解画像とを比較した結果、欠陥画像と判定されたため、表示部1402には、判定結果がNGと表示され、NGと判定した要因や位置が表示されている。図14の例では、スジ1403が検出されたため、欠陥画像と判断されたことが示されている。
図15は、外部コントローラ102のディスプレイ212に表示される、実行する検品ジョブの選択画面の一例である。表示部1501は、PC103から受信した検品ジョブの一覧を示している。この例は、PC103から4つの検品ジョブを受信している状態を表しており、実行する検品ジョブとして「請求書」が選択されている。検品ジョブを選択した上で、ボタン1502を選択することで、図16の検品ジョブの設定画面へ遷移する。なお、ボタン1503が選択された場合は、ジョブの選択はキャンセルされる。
図16は、外部コントローラ102のディスプレイ212に表示される検品ジョブの設定画面の一例であり、表示部1501で選択された検品ジョブに対する設定画面である。図4〜図14は、検品装置109の表示部241に表示される画面の例であるが、検品装置109に正解画像の印刷シートや検品対象の印刷シートを搬送する指示は、外部コントローラ102から行う。
設定部1601は、検品ジョブの部数を設定する設定部である。図16の例では、1000部の検品ジョブを印刷する設定がされている。
ボタン1602は、検品ジョブを1部だけ印刷することを指示するボタンである。図5のボタン505で検品装置109に正解画像の登録開始を指示した後に、ボタン1602で外部コントローラ102に検品ジョブの1部印刷を指示すると、印刷装置107による印刷処理および検品装置109による正解画像の読み込みが行われる。
設定部1603は、検品ジョブの排紙先を設定する設定部である。ここでは、排紙先としてスタッカ110が設定され、検品で欠陥画像と判定された場合に排紙する排紙先としてエスケープトレイ346が設定されている。
ボタン1604は、既に印刷済みの印刷シートを正解画像としてインサータ108から給紙することを指示するボタンである。印刷と正解画像の登録を同時に行うのではなく、印刷シートをユーザの目視により正常画像と判断した後で、正解画像として登録する際に使用する。ボタン1604を使用する際には、ユーザはあらかじめ正解画像として登録する印刷シートをインサータトレイ321に置いておき、インサータ108から検品装置109へ搬送させる。なお、印刷済みの印刷シートは印刷装置107の給紙部230から給紙してもよいが、その場合、印刷シートが第一定着ユニット311や第二定着ユニット313を通り加圧や加熱をされるために、印刷シートの画像が変形してしまう場合がある。そのために、印刷済みの印刷シートを正解画像として登録する場合には、定着ユニットを通らないようインサータ108から給紙を行うことが望ましい。
ボタン1605は、検品ジョブの印刷開始を指示するためのボタンである。ボタン1605が選択され、印刷開始が指示されると、外部コントローラ102は図16の画面で設定された内容に基づき、検品ジョブを印刷装置107に投入する。図4のボタン406で検品装置109に検品開始を指示した後、ボタン1605で外部コントローラ102に検品ジョブの印刷開始を指示すると、外部コントローラ102は印刷装置107に印刷データを投入し、印刷シートの検品装置109への搬送を指示する。検品装置109は搬送されてきた印刷シートの画像を読み込み、検品処理を行う。なお、ボタン1606が選択された場合は、検品ジョブの設定はキャンセルされる。
(正解画像の登録処理)
以下では、図18〜図20を参照して、正解画像を登録する際に、外部コントローラ102、印刷装置107、及び検品装置109のそれぞれが行う処理の流れを説明する。
図18は、正解画像を登録する際に外部コントローラ102が行う処理の流れを示すフローチャートである。フローチャートに示される一連の処理は、外部コントローラ102のCPU208がHDD210に保存されたプログラムをメモリ209に展開して実行することにより行われる。あるいはまた、フローチャートにおけるステップの一部または全部の機能をASICや電子回路等のハードウェアで実現してもよい。フローチャートの説明における記号「S」は、当該フローチャートにおける「ステップ」を意味する。その他のフローチャートについても同様である。
まず、S1801で、外部コントローラ102は、印刷ジョブの1部印刷指示を受信したかどうか判定する。この印刷指示は、図16のボタン1602が選択された場合になされる。1部印刷指示を受信した場合はS1802に進み、そうでない場合はS1803に進む。
S1802で、外部コントローラ102は印刷装置107に対して1部の印刷データを投入し、印刷の実行を指示する。
S1803で、外部コントローラ102はインサータ108からの給紙指示を受信したかどうか判定する。この給紙指示は、図16のボタン1604が選択された場合になされる。給紙指示を受信した場合はS1804に進み、そうでない場合はS1801に戻る。
S1804で、外部コントローラ102は印刷装置107に対して1部分の用紙枚数をインサータから給紙する指示を行う。
図19は、正解画像を登録する際に印刷装置107が行う処理の流れを示すフローチャートである。フローチャートに示される一連の処理は、印刷装置107のCPU222がHDD221に保存されたプログラムをメモリ223に展開して実行することにより行われる。あるいはまた、フローチャートにおけるステップの一部または全部の機能をASICや電子回路等のハードウェアで実現してもよい。
まず、S1901で、印刷装置107は外部コントローラ102から印刷指示を受信するのを待つ。印刷指示は、図18のS1802及びS1804で外部コントローラ102からなされる。印刷指示を受信すると、S1902に進み、印刷装置107は外部コントローラ102から受信した印刷ジョブを実行する。印刷ジョブは、画像データの他に、給紙先や排紙先の情報も含む。印刷装置107は、印刷ジョブの内容に応じて、通信ケーブル255を介してインサータ108、検品装置109、スタッカ110、及びフィニッシャ111と通信し、それぞれを制御する。
図20は、正解画像を登録する際に検品装置109が行う処理の流れを示すフローチャートである。フローチャートに示される一連の処理は、検品装置109のCPU238がメモリ239に格納された制御プログラムを実行することにより行われる。あるいはまた、フローチャートにおけるステップの一部または全部の機能をASICや電子回路等のハードウェアで実現してもよい。
まず、S2001で、検品装置109は印刷設定を取得する。印刷設定は、図5で設定された1部あたりの用紙枚数、検品を行う面、用紙サイズ、用紙タイプを含む。
次にS2002で、検品装置109は検品装置109に用紙が搬送されるのを待つ。用紙が搬送されると、S2003に進む。
S2003で、検品装置109は、用紙の画像をカメラ331およびカメラ332を使用して読み取り、検品装置109のメモリ239に保存する。保存した画像は、図7の表示部701に表示される。
次にS2004で、検品装置109はS2001で取得した1部あたりの用紙枚数分の画像を読み取ったかどうか判定する。1部あたりの用紙枚数分の画像を読み取っていない場合はS2002に戻り、検品装置109は、次の用紙が搬送されるのを待つ。一方、1部あたりの用紙枚数分の画像を読み取り終えた場合は、S2005に進む。
S2005で、検品装置109は、読み取った画像と、S2001で取得した用紙サイズ、及び用紙タイプとを紐づけて、メモリ239に保存し、処理を終了する。
(検品処理)
以下では、図21〜図23を参照して、検品処理を行う際に、外部コントローラ102、印刷装置107、及び検品装置109のそれぞれが行う処理の流れを説明する。
図21は、検品処理を行う際に外部コントローラ102が行う処理の流れを示すフローチャートである。フローチャートに示される一連の処理は、外部コントローラ102のCPU208がHDD210に保存されたプログラムをメモリ209に展開して実行することにより行われる。あるいはまた、フローチャートにおけるステップの一部または全部の機能をASICや電子回路等のハードウェアで実現してもよい。
ここで説明する処理は、図16の画面で印刷開始のボタン1605が選択されると開始される。
まず、S2101で、外部コントローラ102は印刷指示を受信し、図16の画面で設定されたジョブの部数を取得する。複数種類のジョブの実行指示を受信した場合、外部コントローラ102は各ジョブの部数を取得する。
S2102で、外部コントローラ102は印刷装置107に検品対象の画像の印刷を指示する。
S2103で、外部コントローラ102は、取得した部数分の印刷指示を完了したかどうか判定する。部数分の印刷指示が完了していない場合は、S2102に戻り、未完了の印刷指示を行う。一方、部数分の印刷指示が完了した場合は、S2104に進む。
S2104で、外部コントローラ102は、まだ実行していないジョブが存在するかどうか判定する。まだ実行していないジョブがメモリ209に存在する場合、S2102に戻り、外部コントローラ102は、次に実行するジョブの検品対象に紐づく正解画像切り替え用紙の印刷指示を行う。一方、未実行のジョブが存在しない場合、外部コントローラ102は処理を終了する。
図22は、検品処理を行う際に印刷装置107が行う処理の流れを示すフローチャートである。フローチャートに示される一連の処理は、印刷装置107のCPU222がHDD221に保存されたプログラムをメモリ223に展開して実行することにより行われる。あるいはまた、フローチャートにおけるステップの一部または全部の機能をASICや電子回路等のハードウェアで実現してもよい。
まず、S2201で、印刷装置107は外部コントローラ102から印刷指示を受信するのを待つ。印刷指示は、図21のS2102で外部コントローラ102からなされる。
印刷指示を受信すると、S2202に進む。
S2202で、印刷装置107は通信ケーブル255を介して検品装置109から、正解画像に対応する用紙サイズ及び用紙タイプを取得する。ここで取得する用紙サイズ及び用紙タイプは、図10の画面で登録された正解画像に対して図5及び図6の画面で設定された用紙サイズ及び用紙タイプに相当する。ここでは、用紙サイズとしてA4が取得され、用紙タイプとして普通紙が取得されたとする。
S2203で、印刷装置107は、取得した用紙サイズ及び用紙タイプに対応する給紙段を選択する。各給紙段の用紙サイズ及び用紙タイプは、図17の画面で設定されている。図17の例では、給紙デッキ301にはA4、普通紙が設定され、給紙デッキ302にはA4、色紙(青)が設定されている。この場合、印刷装置107は、A4、普通紙が設定されている給紙デッキ301を選択する。なお、取得した用紙サイズ及び用紙タイプに対応する給紙段が存在しない場合は、給紙段を選択しない状態で次のステップへ進む。
S2204で、印刷装置107は、給紙段が選択できたかどうか判定する。給紙段が選択できた場合にはS2205に進む。一方、選択できなかった場合にはS2207に進む。
S2207で、印刷装置107は、ディスプレイ225にエラー画面を表示する。エラー画面については、図24を参照して後述する。
次に、S2208で、印刷装置107は、図24あるいは図17で説明した給紙段への用紙情報登録画面にて、給紙段の用紙情報が変更されたか判定する。用紙情報が変更された場合にはS2203に戻り、印刷装置107は給紙段を再度選択する。一方、用紙情報が変更されていない場合にはS2207に戻り、印刷装置107は再度エラー表示を行う。
S2205で、印刷装置107は、選択した給紙段から用紙を給紙する。
S2206で、印刷装置107は、給紙された用紙に対して検品用画像を印刷し、検品装置109へ搬送する。
図23は、検品処理を行う際に検品装置109が行う処理の流れを示すフローチャートである。フローチャートに示される一連の処理は、検品装置109のCPU238がメモリ239に格納された制御プログラムを実行することにより行われる。あるいはまた、フローチャートにおけるステップの一部または全部の機能をASICや電子回路等のハードウェアで実現してもよい。
まず、S2301で、検品装置109は検品終了指示を受信したかどうか判定する。検品終了指示は、図13の画面または図14の画面で検品終了を指示するためのボタン1303が選択されるとなされる。検品終了指示を受信した場合は、検品装置109は処理を終了する。一方、検品終了指示を受信していない場合はS2302に進む。
S2302で、検品装置109は検品装置109に用紙が搬送されたかどうか判定する。用紙が搬送されていない場合はS2301に戻る。一方、用紙が搬送された場合はS2303に進む。
S2303で、検品装置109は用紙をカメラ331およびカメラ332を使用して読み取り、検品装置109のメモリ239に保存する。保存した画像は、図13の表示部1301に表示される。
S2304で、検品装置109は、S2303で読み取った画像と正解画像とを比較する。正解画像は、図4のボタン403が選択されて検品装置109に対して登録された設定に基づく。比較する項目は、図11の画面で設定された検品レベルや検品種別に基づく。
S2305で、検品装置109は、比較の結果、読み取った画像が正常画像(検品OK)と欠陥画像(検品NG)のどちらであるか判定する。正常画像(検品OK)と判定された場合には、S2306に進み、検品装置109は表示部241に判定結果がOKであることを表示する。図13は、S2306で表示される画面の一例である。
次にS2307に進み、検品装置109は印刷装置107に対して、印刷シートをスタッカ110のスタックトレイ341に排紙するよう指示する。印刷シートの排紙先は、図16の設定部1603で設定された排紙先に基づく。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、スタッカ110に対してスタックトレイ341に排紙するよう指示する。その後、S2301に戻り、処理を継続する。
S2305で欠陥画像(検品NG)と判断された場合には、S2308に進み、検品装置109は表示部241に判定結果がNGであることを表示する。図14は、S2308で表示される画面の一例である。
次にS2309に進み、検品装置109は印刷装置107に対して、印刷シートをスタッカ110のエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。印刷シートの排紙先は、図16の設定部1603で設定された検品NG時の排紙先に基づく。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、スタッカ110に対してエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。その後、S2301に戻り、処理を継続する。
図24は、印刷装置107のディスプレイ225に表示されるエラー画面の一例である。エラー画面は、図22のS2207で表示され、エラーメッセージを表示する。また、エラー画面は、給紙デッキ301および302に格納された用紙の情報(用紙サイズ、用紙タイプ)を設定するための設定部を有する。給紙デッキ301については、設定部2501で用紙サイズ(例えば、A4)を設定し、設定部2502で用紙タイプ(例えば、色紙(赤))を設定することができる。給紙デッキ302については、設定部2503で用紙サイズ(例えば、A4)を設定し、設定部2504で用紙タイプ(例えば、色紙(青))を設定することができる。
以上説明したように、本実施形態では、正解画像登録時に用紙情報を保存し、検品ジョブ実行時には正解画像に紐づく用紙情報と一致する用紙が格納された給紙段を選択して給紙する。そうすることで、用紙タイプの不一致による検品NGを防ぎ、検品の生産性を向上させることが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (9)

  1. 検品に用いる正解画像と、該正解画像に紐づく用紙情報とを取得する取得手段と、
    前記用紙情報に対応する用紙が格納された給紙部を選択する選択手段と、
    前記選択された給紙部から給紙された用紙に形成された画像と、前記正解画像とを比較して、前記検品を行う検品手段と
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記用紙情報に対応する用紙が格納された給紙部が選択できなかった場合に、エラー表示を行う表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記給紙部の用紙情報を設定する第1の設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
  4. 前記検品の結果に応じて、排紙先を切り替える切り替え手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  5. 前記正解画像が形成された用紙を読み取って、前記正解画像を登録する登録手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  6. 前記正解画像には、前記検品を行わない検品スキップエリアが設定されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 前記正解画像が形成された用紙の用紙情報を設定する第2の設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  8. 前記用紙情報は、用紙タイプを含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  9. 検品を行う画像形成システムの制御方法であって、
    前記検品に用いる正解画像と、該正解画像に紐づく用紙情報とを取得する取得工程と、
    前記用紙情報に対応する用紙が格納された給紙部を選択する選択工程と、
    前記選択された給紙部から給紙された用紙に形成された画像と、前記正解画像とを比較して、前記検品を行う検品工程と
    を含むことを特徴とする制御方法。
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