JP2021182725A - 画像処理システム及び印刷検査方法とプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの輪郭が撮像されず、かつ印刷された画像からも特徴点が検出できない場合、位置合わせ用のマーカーを画像に合成してから印刷することで、マーカーを特徴点として位置合わせを行うことができるが、そのためには、位置合わせ用のマーカーを合成するかどうかを印刷システムのユーザが判断し、面付けアプリケーションを用いるなどして手動でマーカーを合成しなければならず、負荷が大きいという課題がある。【解決手段】印刷に先立ち、印刷物のシートの輪郭から特徴量を検出して被検査画像と基準画像との位置合わせが実行できるかどうかを判定し、実行できないと判定された場合に、自動で印刷物に位置合わせ用の画像を合成する。【選択図】図7

Description

本発明は、画像処理システム及び印刷検査方法とプログラムに関するものである。
近年、印刷装置によりシートに印刷された画像をシートの搬送中に検査装置によって検査可能とした印刷システムが知られている。印刷済シートの検査では、検査装置が搬送された印刷済シートの画像を読み取り、読み取った画像の画像解析により画像の欠陥を検出して、印刷が正常に行われたか否かを判定する。検査装置は、例えばバーコードや罫線の欠け、画像抜け、印刷不良、ページ抜け、色ずれなどを検出することが可能である。検査の結果、印刷済シートが、印刷された画像に欠陥がある欠陥シートであると判定された場合には、当該欠陥シートは正常シートとは別の排紙先に排紙される。これにより欠陥シートが正常シートに混入することが防がれる。
検査処理では、あらかじめスキャンして登録した基準画像と、印刷済シートをスキャンして得た被検査画像とを比較して画像欠陥を検出する。比較を行うために、基準画像と被検査画像とに含まれる印刷物の画像の位置合わせを行う必要がある。位置合わせは、基準画像および被検査画像の中のシートの輪郭を特徴点として用いる場合と、シートに印刷された画像を特徴点として用いる場合がある。
特開2019-149078号公報
このような検査装置では、検査装置のスキャナ幅が用紙幅より狭いなどの理由で、用紙の輪郭の一部または全体が撮像できず、用紙の輪郭を位置合わせの特徴点として使用できない場合がある。印刷された画像から特徴点を検出して位置合わせした場合は、用紙に対して画像全体がずれて印刷される印刷ずれは検出できないため、印刷品質の観点からはシートの輪郭から特徴点を検出して位置合わせするのが望ましい。
特許文献1に開示された技術によれば、用紙領域内の画像にエッジがあればエッジ基準で特徴点を検出し、エッジがなければ階調基準で特徴点を検出して画像同士の位置合わせを行う。こうすることで、多様なコンテンツに対応しつつ用紙が傾斜しても位置合わせを適切に行って画像同士を比較検査することができる。
しかしながら、シートの輪郭が撮像されず、かつ印刷された画像からも特徴点が検出できない場合、特許文献1に開示された技術によって位置合わせ方法を切り替えるだけでは、位置合わせを行うことができない。また、シートの輪郭が撮像されるかどうかは、シート内の画像からは判断することができない。
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、シートの輪郭を特徴点として使用できない場合であっても、位置ずれを含めて印刷品質を評価できる画像処理システム及び印刷検査方法とプログラムを提供することを目的としたものである。
上記木鉄器を達成するために本発明は以下の構成を有する。すなわち、シートの画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した画像に、前記シートの輪郭が含まれているか判定する判定手段と、
前記取得手段により取得した、入稿画像が形成されたシートの被検査画像と、画像内に基準位置が示された基準画像との比較に基づいて、前記入稿画像の位置ずれを含む印刷品質を評価する検査手段とを有し、
前記検査手段は、前記判定手段により、前記被検査画像に前記シートの輪郭が含まれていると判定した場合には、前記輪郭に基づいて前記基準位置を特定し、含まれていないと判定した場合には、前記シートに形成されたマーカーに基づいて前記基準位置を特定する
ことを特徴とする画像処理システムが提供される。
本発明によれば、シートの輪郭を特徴点として使用できない場合であっても、位置ずれを含めて印刷品質を評価できる。そのため印刷物の自動検査におけるユーザの負荷を低減し、生産性を向上させることができる。
第1の実施形態に係る、印刷システムの構成の全体図である。 第1の実施形態に係る、印刷システムの構成を表すブロック図である。 第1の実施形態に係る、画像形成装置のメカ断面図を表した模式図である。 第1の実施形態に係る、印刷システムのシステム構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る、印刷される画像の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る、情報処理装置から検査装置に通知される情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る、システム全体の処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る、面付け処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る、面付け処理におけるマーカー合成処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る、基準画像登録処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る、検査処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る、印刷される画像の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る、面付け処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る、情報処理装置から検査装置に通知される情報の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下の説明において、外部コントローラは、画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド、プリントサーバ、DFEなどと呼ばれることもある。画像形成装置は、複合機、マルチファンクションペリフェラル、MFPと呼ばれることもある。またその情報処理機能に着目して情報処理装置と呼ばれることもある。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る印刷検査方法を実現する画像処理システムのハード構成の全体図である。画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102を備える。画像形成装置101と外部コントローラ102は内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。外部コントローラ102は外部LAN104を介してクライアントPC103と通信可能に接続されており、PC103から外部コントローラ102に対して印刷指示が行われる。
クライアントPC103には印刷データを外部コントローラ102で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。印刷を行うユーザは各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバはユーザからの印刷指示に基づいて外部コントローラ102に対して印刷データを送信する。外部コントローラ102はPC103から印刷指示を受け取ると、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して印刷データを投入し印刷指示を行う。
次に画像形成装置101について説明する。画像形成装置101には複数の異なる機能を持つ装置が接続され、製本などの複雑な印刷処理が可能なように構成されている。
印刷装置107は、印刷装置107の下部にある給紙部から搬送される用紙に対してトナーを用いて画像を形成する。用紙といっても紙とは限らないため用紙のことをシートと呼んでもよい。本例では特に所定サイズのカットシートを想定するが、本実施形態に係る発明はロールシートについて適用することもできるので、ロールシートであってもよい。
この印刷装置107の構成及び動作原理は次のとおりである。画像データに応じて変調された、レーザ光などの光線で感光ドラムに照射する。光源光をポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射して走査光としてもよい。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられたシートに、そのトナー像を転写する。この一連の画像形成プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーに対して順次実行することにより、シート上にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写ドラム上のシートは定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写されたシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解してシートに定着させる。
インサータ108は、印刷装置107で印刷され搬送されたシート群に対して、任意の位置でシート(挿入シート)を挿入することができる。検査装置109は、搬送されたシートに印刷された画像を読み取り、予め登録された基準画像と比較することで、印刷された画像が正常かどうかを判定するための装置である。スタッカ110は、大容量のシートを積載することが可能な大容量スタッカである。フィニッシャ111は、搬送されたシートに対して、ステイプルやパンチ、中綴じ製本などのフィニッシングを行うことが可能なフィニッシャである。フィニッシング処理されたシートは排紙トレイに排紙する。
図1で説明した印刷システムは画像形成装置101に外部コントローラ102が接続された構成であるが、本実施形態は外部コントローラ102の接続された構成に限定されない。すなわち、画像形成装置101を外部LAN104に接続し、クライアントPC103から、画像形成装置101が処理可能な印刷データを送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置101において、データ解析やラスタライズ処理が行われ、印刷処理が実行される。
●ハードウェア構成
図2は、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103のシステム構成を表すブロック図である。まず画像形成装置101の印刷装置107の構成について説明する。
画像形成装置101の印刷装置107は、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、ディスプレイ225を含む。さらに画像形成装置101の印刷装置107は、原稿露光部226、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、給紙部230を備える。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続される。
通信I/F217は通信ケーブル254を介してインサータ108、検査装置109、大容量スタッカ110、及びフィニッシャ111と接続され、それぞれの装置の制御のための通信が行われる。LANI/F218は内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷データなどの通信が行われる。ビデオI/F220はビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、画像データなどの通信が行われる。
HDD221は、プログラムやデータが保存された記憶装置である。CPU222はHDD221に保存されたプログラム等に基づいて、画像処理制御や印刷の制御を包括的に行う。メモリ223は、CPU222が各種処理を行う際に必要となるプログラムや、画像データが記憶され、ワークエリアとして動作する。操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。ディスプレイ225には、画像処理装置の設定情報や印刷ジョブの処理状況などが表示される。
原稿露光部226は、コピー機能やスキャン機能を使用する際に原稿を読み込む処理を行う。ユーザにより設置されたシートに対して露光ランプを照らしながらCCDカメラで画像を撮影することで原稿データを読み込む。
レーザ露光部227は、トナー像を転写するために感光ドラムにレーザ光を照射するための一次帯電や、レーザ露光を行う装置である。レーザ露光部227においては、まず感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電が行われる。次にレーザードライバーによってレーザ光を、ポリゴンミラーで反射角度を調節しながら感光ドラムに照射される。これにより照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。
作像部228は、シートに対してトナーを転写するための装置であり、現像ユニット、転写ユニット、トナー補給部等により構成され、感光ドラム上のトナーをシートに転写する。現像ユニットにおいては、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。転写ユニットにおいては、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写と、二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナーをシートに転写する二次転写が行われる。定着部229はシート上のトナーを熱と圧力でシートに溶解固着するための装置であり、加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。給紙搬送部230はシートを給紙するための装置であり、ローラーや各種センサーによりシートの給紙動作、搬送動作が制御される。
次に画像形成装置101のインサータ108の構成について説明する。画像形成装置101のインサータ108は、通信I/F232、CPU233、メモリ234、給紙制御部235を有し、それぞれの構成要素はシステムバス236を介して接続される。通信I/F232は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU233は、メモリ234に格納された制御プログラムに応じて、給紙に必要な各種制御を行う。メモリ234は、制御プログラムが保存された記憶装置である。給紙制御部225は、CPU218からの指示に基づき、ローラーとセンサーを制御しながら、インサータの給紙部や印刷装置107から搬送されたシートの給紙、搬送を制御する。
次に画像形成装置101の検査装置109の構成について説明する。画像形成装置101の検査装置109は、通信I/F237、CPU238、メモリ239、撮影部240、表示部241、操作部242を有し、それぞれの構成要素はシステムバス243を介して接続される。通信I/F238は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU238は、メモリ239に格納された制御プログラムに応じて、検査に必要な各種制御を行う。メモリ239は、制御プログラムが保存された記憶装置である。撮影部240は、CPU238の指示に基づき、搬送されたシートを撮影する。CPU238は、撮影部240によって撮影された画像と、メモリ239に保存された正解画像(あるいは基準画像とも呼ぶ)と比較し、印刷された画像が正常かどうかを判断する。正常であるとは、品質評価の結果、基準となる水準以上の品質であると判定されることであってよい。表示部241は、検査結果や設定画面などが表示される。操作部242は、ユーザによって操作され、検査装置109の設定変更や正解画像の登録などの指示を受け付ける。
次に画像形成装置101の大容量スタッカ110の構成について説明する。画像形成装置101の大容量スタッカ110は、通信I/F244、CPU245、メモリ246、排紙制御部247を有し、それぞれの構成要素はシステムバス248を介して接続される。通信I/F244は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU245は、メモリ246に格納された制御プログラムに応じて、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ239は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部247は、CPU245からの指示に基づき、搬送されたシートをスタックトレイ、エスケープトレイ、または後続のフィニッシャ111に搬送する制御を行う。
次に画像形成装置101のフィニッシャ111の構成について説明する。画像形成装置101のフィニッシャ111は、通信I/F249、CPU250、メモリ251、排紙制御部252、フィニッシング処理部253を有し、それぞれの構成要素はシステムバス254を介して接続される。通信I/F249は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU250は、メモリ251に格納された制御プログラムに応じて、フィニッシングや排紙に必要な各種制御を行う。メモリ251は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部252は、CPU251からの指示に基づき、シートの搬送、排紙を制御する。フィニッシング処理部253は、CPU251からの指示に基づき、ステイプルやパンチ、中綴じ製本等のフィニッシング処理を制御する。
次に外部コントローラ102の構成について説明する。外部コントローラ102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213,LANI/F214、ビデオI/F215を有し、システムバス216を通して接続されている。CPU208は、HDD210に保存されたプログラムやデータに基づいてクライアントPC103からの印刷データの受信、RIP処理、画像形成装置101への印刷データの送信などの処理を包括的に実行する。メモリ209は、CPU208が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD230には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード211は、外部コントローラ102の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ212には、外部コントローラ102の実行アプリケーション等の情報を静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103と接続され、印刷指示などの通信が行われる。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷指示などの通信が行われる。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置101と接続され、印刷データなどの通信が行われる。
次にクライアントPC103の構成について説明する。クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、LANI/F206を有し、システムバス207を介して接続されている。CPU201は、HDD203に保存された文書処理プログラム等に基づいて印刷データの作成や印刷指示を実行する。またCPU201は、システムバスに接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202は、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD203には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード204はPC103の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ205には、クライアントPC103の実行アプリケーション等の情報が静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、印刷指示などの通信が行われる。
以上の説明において、外部コントローラ102と画像形成装置101は内部LAN1905とビデオケーブル106が接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブルのみの接続構成でもよい。また、メモリ202、メモリ209、メモリ223、メモリ234、メモリ239、メモリ249、メモリ251はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。たとえば、揮発性のRAM、不揮発性のROM、内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリなどで代替した構成でもよい。
●シート搬送機構
図3は画像形成装置101のメカ(機構)断面図である。印刷装置107は以下のような機構を備えている。給紙デッキ301および302それぞれには、各種シートを収容しておくことが可能である。各給紙デッキでは、収容されたシートの最上位のシート一枚のみを分離し、シート搬送パス303へ搬送することが可能である。現像ステーション304〜307は、カラー画像を形成するために、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。ここで形成されたトナー像は中間転写ベルト308に一次転写され、中間転写ベルト308は図を時計回りに回転し、二次転写位置309でシート搬送パス303から搬送されてきたシートへとトナー像が転写される。表示装置225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。
定着ユニット311は加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間をシートが通過することにより、トナーを溶融・圧着することでシートにトナー像を定着させる。定着ユニット311を抜けたシートはシート搬送パス312を通って排出口315へと搬送される。シートの種類によって定着のためにさらに溶融・圧着が必要な場合は、定着ユニット311を通過した後、上のシート搬送パスを使って第二定着ユニット313へと搬送される。そこで追加の溶融・圧着が施された後、シート搬送パス314を通って排出口315へと搬送される。画像形成モードが両面の場合は、シート反転パス316へとシートを搬送し、反転パス」316で反転した後、両面搬送パス317へとシートが搬送され、二次転写位置309で2面目の画像転写が行われる。
インサータ108は以下のような機構を備えている。インサータ108はインサータトレイ321を備え、シート搬送パス322を通じて給紙されたシートを搬送パスへ合流させる。これにより、印刷装置107の排出口315から搬送される一連のシート群に、任意の位置でシートを挿入させて後続装置へ搬送させることが可能となる。
インサータ108を通過したシートは検査装置109へ搬送される。検査装置109内にはシート搬送パス(搬送路)を挟んでカメラ331、332が対向する形で配置される。カメラ331はシートの上面を、カメラ332はシートの下面を読み取るためのカメラである。検査装置109は、シート搬送パス333に搬送されたシートが所定に位置に到達したタイミングで、カメラ331、332を用いてシートの画像を読み取り、装置の画像が正常であるかを判断することができる。表示装置241には検査装置109によって行われた検査結果などが表示される。
大容量スタッカ110は、シートを積載するトレイとしてスタックトレイ341を有する。検査装置109を通過したシートはシート搬送パス344を通して大容量スタッカ110に入力されてくる。シートはシート搬送パス344からシート搬送パス345を経由して、スタックトレイ341に積載される。さらにスタッカ340は、排紙トレイとしてエスケープトレイ346を有する。エスケープトレイ346は、検査装置109によって欠陥シートと判定されたシートを排出するために使用される排紙トレイである。エスケープトレイ346に出力する場合は、シート搬送パス344からシート搬送パス347を経由してエスケープトレイ346へシートが搬送される。なお大容量スタッカ110の後段のフィニッシャ(後処理装置)へシートを搬送する場合には、シート搬送パス348を経由してシートが搬送される。反転部349はシートの面(表裏)を反転する。この反転部349は、シートをスタックトレイ341に積載する場合に使用される。入力されたシートの向きと出力時点でのシートの向きが同一となるように、スタックトレイ341に積載する場合には反転部349で一度シートを反転させる。エスケープトレイ346や、後続の後処理装置へ搬送する場合は、積載時に反転せずにそのままシートを排出するため、反転部349での反転動作は行わない。
フィニッシャ111はユーザに指定された機能に応じ、搬送されたシートに対してフィニッシング処理を加える。フィニッシャ111では、具体的にはステイプル(1個所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴)や中とじ製本等のフィニッシング機能を有する。フィニッシャ111は、2つの排紙トレイ351と352を備える。シート搬送パス353を経由したシートは排紙トレイ351に出力される。ただしシート搬送パス353ではステイプル等のフィニッシング処理を行うことはできない。一方ステイプル等のフィニッシング処理を行う場合は、シート搬送パス354を経由して処理部355でユーザに指定されたフィニッシング機能が実行され、排紙トレイ352へ出力される。排紙トレイ351および352はそれぞれ昇降することが可能であり、排紙トレイ351を下降させ、処理部355でフィニッシング処理したシートを排紙トレイ351へ積載するように動作することも可能である。中とじ製本が指定された場合には中とじ処理部356で、シート中央にステイプル処理をした後、シートを二つ折りにしてシート搬送パス357を経由して中とじ製本トレイ358へ出力される。中とじ製本トレイ358はベルトコンベア構成になっており、中とじ製本トレイ358上に積載された中とじ製本束は左側へ搬送される構成となっている。
<システム構成>
図4は本実施形態における生産システムの論理構成を示す。既出の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。図4の構成は、コンピュータによりプログラムを実行することで実現される機能的な構成であり、必ずしも図4の通りでなくともよい。たとえば複数の機能ブロックを統合したり、あるいは図4の或る機能ブロックの一部を他の機能ブロックが有したりなど、構成上のバリエーションがあり得る。本構成例では、クライアントPC(これも情報処理装置とも呼ばれる)103はワークフローソフトウェアの実行装置として機能し、MISからのジョブの受付、ジョブの内容に応じた面付け処理の実行、印刷上の送信、検査情報の送信の機能を持つ。
通信処理部401は、情報処理装置103と外部コントローラ102間、および情報処理装置103と検査装置109間の通信処理を行う。制御部402は、通信処理部401およびジョブ受付部403〜検査情報記憶部406との間で処理や通信を制御する。ジョブ受付部403は、ジョブを受け付けるジョブ受付部である。MISから発行されたCSVなどによりジョブを受け付け、ジョブ記憶部402に格納する。ジョブには、入稿画像のほかに、成果物種類、シートタイプ、ページ数などの、成果物を生産するために必要なジョブ情報が含まれる。ジョブ記憶部404は、受け付けたジョブ情報を保存する。画像処理部405は、PDFの画像化や、画像のクロップ等を行う。検査情報記憶部406は、検査設定情報を保存する。ジョブ送信部407は、外部コントローラ102に対して印刷ジョブデータを送信する。検査情報送信部408は、検査装置109に対して検査設定や検査領域といった検査情報データを送信する。
外部コントローラ102においては、通信処理部411は、情報処理装置103と外部コントローラ102間、および外部コントローラ02と検査装置109間の通信処理を行うための通信処理部である。制御部412は、通信処理部411およびジョブ受付部413〜ジョブ情報送信部416との間で処理や通信を制御する。ジョブ受付部413は、情報処理装置103のジョブ送信部405から送信された印刷ジョブデータを受け取る。受け取った印刷ジョブデータはジョブ記憶部414に格納する。ジョブ記憶部414は、印刷ジョブを記憶する。印刷ジョブのコンテンツデータに対してRIP処理を行い、印刷装置107に送信する。印刷実行部415は、ジョブ受付部413によって受け取った印刷ジョブに対して印刷処理を実行する。ジョブ情報送信部416は、検査装置109に対して印刷ジョブのジョブIDや部数といった、検査に必要なジョブ情報を送信する。
検査装置109においては、通信処理部421は、外部コントローラ102と検査装置109間、および情報処理装置103と検査装置109間の通信処理を行う。制御部422は、通信処理部421および検査情報受付部423〜検査実行部425との間で処理や通信を制御する。検査情報受付部423は、外部コントローラ102および情報処理装置103から検査を行うための検査設定を受信する。検査情報記憶部424は、検査情報受付部423が受け取った検査情報を格納する。検査処理部425は、検査情報記憶部424に格納された情報をもとに正解画像の撮影および検査処理を行う。
<面付けされた画像の例>
図5は、後述する面付け処理S601にてジョブ情報より生成された印刷用の画像の例を示した図である。
輪郭501は、印刷物のシートの輪郭を示す。シートの輪郭は検査装置109内のカメラ331、332によって撮像される。すなわちカメラ331,332は、シートとシートに形成された画像を含むシート画像を被検査画像として取得する。撮影された画像は、後述する検査処理603においてシートの頂点や端を検出して位置合わせのための特徴点として使用される。
画像502は、紙面上に面付された入稿画像を示す。画像502で示した領域の外側の領域は余白であり、後工程で断裁されるため、成果物に含まれない。
バーコード503は、紙面上の余白に面付された付加情報であるバーコードを示している。余白に配置された付加情報は、後の工程で断裁され、成果物には残らない。入稿画像と合成されたバーコードは、例えば、後処理実行装置であるニアライン製本機やニアライン断裁機において、これらの備えるバーコードリーダーにて読み込まれ、製本や断裁の設定値の呼び出しに使用される。
対象外領域504は、検査装置109内のカメラ331、332によって撮像できない領域を示しており、対象領域505は、検査装置109内のカメラ331、332によって撮像できる領域を示している。シート501の幅が検査装置109内のカメラによって撮像できる領域の幅よりも大きい場合、シートの輪郭501の一部が撮像されず、後述する紙の頂点や端を使用する位置合わせ処理(S1106)が実行できない。
マーカー506は、紙面上に面付された位置合わせ用のマーカーの画像の例を示す。例では、シートの四隅にそれぞれ配置している。配置する数や位置関係は位置合わせ処理の内容に合わせたものとする。
<全体の処理の流れ>
図6は、システム全体の処理の流れを示したフローチャートである。各処理の詳細は、図7、図10、図11を用いて後述する。
S601は、情報処理装置103において、ジョブ記憶部404に格納されたジョブに対して面付けを行う処理である。
S602は、情報処理装置103、印刷装置107、検査装置109において、基準画像を作成する処理である。
S603は、印刷装置107、検査装置109において、印刷物の印刷と検査を実行する処理である。
<面付け処理の流れ>
図7は、情報処理装置103の画像処理部405において、ジョブ記憶部404に格納されているジョブ情報に基づいて面付け処理を行い、印刷用の画像を生成する処理のフローチャートである。図7は図6のS601の詳細を示す。
S701は、画像処理部405において、印刷物のシートサイズを決定する処理である。ジョブ記憶部404に格納されたジョブ情報にて指定されている成果物の種類およびサイズを参照し、対応するシートサイズに決定する。
S702では、画像処理部405において、ジョブ記憶部404に格納されているジョブ情報と、S701で決定したシートサイズに従い、面付け処理を行う。
S703は、画像処理部405において、S701で決定したシートサイズの印刷物が検査装置109内のカメラ331、332によって撮像された際に画像からシートの輪郭が全て取得できるかどうかを判定する処理である。例えば、カメラ331、332が撮像できる最大の幅(すなわち撮影範囲)を情報処理装置103で保持しておき、その幅よりもS701で決定したシートサイズの幅が大きければ「シートの輪郭が取得できない」と判定する。逆にシートサイズの幅が小さければ「シートの輪郭が取得できる」と判定する。シートの輪郭が、カメラ331、332が撮像できる最大の幅に収まるか否かの判定は、搬送方向とそれに直交する方向の両方向について行われてよい。両方向について判定した場合には、シートのいずれかの幅がカメラの撮影範囲に収まらなければ「シートの輪郭が取得できない」と判定してよい。「シートの輪郭が取得できない」と判定された場合はS704に進み、そうでない場合はS706に進む。
S704では、画像処理部405において、紙面上のマーカーを配置できる場所の探索を行う。詳細は、図8を用いて後述する。
S705では、画像処理部405において、S704で算出した紙面上のマーカーを配置できる場所に対してマーカーの配置を行う。配置する数や位置関係は位置合わせ処理の内容に合わせたものとする。
S706では、現在処理中のジョブに対して検査装置109において検査処理を実行する際に、シートの輪郭から特徴点を検出して位置合わせを行うように指示するデータを生成する。通知には、図9(a)を用いて後述するように、ジョブを一意に特定するための識別子と、そのジョブに対する位置合わせ方法の指示を含む。生成したデータは、検査情報記憶部406に格納する。
S707では、現在処理中のジョブに対して検査装置109において検査処理を実行する際に、マーカーから特徴点を検出して位置合わせを行うように指示するデータを生成する。通知には、図9(b)を用いて後述するように、ジョブを一意に特定するための識別子と、そのジョブに対する位置合わせ方法の指示を含む。生成したデータは、検査情報記憶部406に格納する。
S708は、現在処理中のジョブに対して検査装置109において検査処理を実行する際に、シートの輪郭から特徴点を検出するか、マーカーから特徴点を検出するかどうかを検査装置109に通知する処理である。S706またはS707で生成され、検査情報記憶部406に格納されている指示用データを、情報処理装置103の検査情報送信部408が検査装置109の検査情報受付部に対して送信し、検査装置109は検査情報記憶部424に格納する。
<位置合わせ用マーカーの配置処理の流れ>
図8は、情報処理装置103において面付処理中のS704にて実行される、紙面上のマーカーを配置できる場所を探索する処理を示すフローチャートである。
S801では、これからマーカーを配置できるかどうかを判定する座標を選択する。
S802では、現在参照している紙面上の座標が、印刷装置107で印刷されて検査装置109によって検査される際、カメラ331、332によって撮像される領域の内部かどうかを判定する。例えば、カメラ331、332それぞれがシートサイズごとに撮像できる領域(撮影領域またはスキャン領域と呼ぶ)を情報処理装置103で保持しておく。その領域に現在参照している座標が含まれていない場合は、シートの輪郭は「カメラ331、332によって撮像されない」と判定し、含まれている場合は、「カメラ331、332によって撮像される」と判定する。「カメラ331、332によって撮像される」と判定された場合はS803に進み、そうでない場合はS801に進む。
S803では、現在参照している座標が紙面上の余白領域かどうかを判定する。余白領域の判定方法は、例えば、入稿画像が配置されているかどうかで判定しても良いし、印刷ジョブの断裁設定から判定しても良い。余白であると判定された場合はS804に進み、そうでない場合はS801に進む。
S804では、現在参照している座標にバーコード等の他の付加情報がないかどうかを判定する。他の付加情報の領域情報は、例えば、S702で付加情報を配置した領域から取得する。付加情報が無いと判定された場合はS805に進み、そうでない場合はS801に進む。
S805では、現在参照している座標をマーカー配置可能位置として設定する。この処理が行われていない座標にマーカーを配置することはできない。
S806では、紙面上の全ての座標について、マーカーを配置できるかどうかの判定が終わったかどうかを判定する。全ての座標の判定が終わっている場合は処理を終了し、終わっていない場合はS801に進む。
図8の手順によりステップS805で配置可能と設定された位置の画素が、マーカーを構成する画素として利用可能な画素である。そこでたとえば図8の処理が終了した時点で、S805で配置可能と判定された画素により構成される領域を特定し、その領域をマーカー配置可能領域として特定してもよい。
図8において着目する画素の順序をラスタ走査順としてもよいが、シートの外延部に沿った余白がマーカー配置可能領域となることから、1つの角点を開始点とし、シートの縁に沿って渦巻き状に着目位置を移動させてもよい。この場合には、開始点に戻ったなら1ライン下げた位置(すなわち1画素分内側の位置)を着目位置とし、走査が済んだ画素列の内側の画素に着目して図8の処理を行ってもよい。着目位置が入稿画像の領域内に達したなら、全画素について処理していなくとも図8の処理を終了してよい。また、たとえば、互いに所定距離以上離れた少なくとも3か所のマーカー配置可能領域が決定されたなら図8の処理を終了してもよい。この場合にはそれぞれのマーカー配置可能領域の大きさは、1つのマーカーを配置できる大きさであることも満たすべき条件である。
<情報処理装置から検査装置に送信される位置合わせ情報の例>
図9は、S706およびS707にて検査情報記憶部406に格納され、検査情報送信部408から検査装置109に送信される位置合わせ情報の一例である。ジョブを一意に特定するための識別情報と、検査処理部425に対して位置合わせ方法を指示するための情報が含まれていれば、どのような形式でも構わない。
ジョブID901には、1つの印刷ジョブに対して固有のIDである印刷ジョブIDが格納されている。位置合わせ情報を検査装置109の検査情報記憶部424に格納する際に、ジョブIDと紐づけて保存するために使用される。
位置合わせ方法902は、位置合わせ方法を指示するための情報を示す。例えば、シートの輪郭で位置合わせするように指示する場合は図9(a)のように「Edge」を指定し、マーカーでの位置合わせを行うように指示する場合は図9(b)のように「Marker」を指定する。
<基準画像登録処理の流れ>
図10は、検査装置109において基準画像登録用の印刷ジョブを印刷し、印刷ジョブに対応する、画像内に基準位置と入稿画像とを含む基準画像を登録する処理のフローを示した図である。
S1001では、検査装置109における検査処理部425が、基準画像の登録を開始する。基準画像は、検査シート数、検査強度などの検査に関する情報とともに、検査情報記憶部424に格納されて管理される。
S1002では、情報処理装置103上のジョブ送信部405は外部コントローラ102に対して基準画像登録用の印刷ジョブの送信を行う。基準画像登録用の印刷ジョブは、被検査対象の印刷ジョブとは部数が異なるのみであり、その他の印刷物の画像や印刷設定などは被検査対象の印刷ジョブと同じものである。外部コントローラ102は基準画像登録用の印刷ジョブをジョブ受付部413で受け付け、ジョブ記憶部414に格納し、印刷実行部415においてジョブのコンテンツデータのRIP処理を行った後、印刷装置107に対してジョブの印刷を指示する。印刷装置107は外部コントローラ102から受信したジョブの内容に応じて、通信ケーブル254を介してインサータ108、検査装置109、大容量スタッカ110、フィニッシャ111を制御する。
S1003では、検査処理部425が、シートの画像をカメラ231およびカメラ232を使用して検査装置109に搬送されてきたシートを撮像して読み取る。読み取った画像は、基準画像として検査情報記憶部424に格納する。
S1004では、検査処理部425が、画像を読み取ったかを判断する。画像を読み取り終えた場合は基準画像登録処理を終了し、読み取り終えていない場合はS1003へ遷移する。基準画像は入稿画像の数だけ記憶される。たとえばN枚のシートが印刷されるジョブがあれば、N枚のシートそれぞれに対応した基準画像が格納される。S1004ではその判定を行っている。
<検査処理の流れ>
図11は、情報処理装置103、外部コントローラ102、検査装置109が印刷および検査で行う処理の流れを示すフローチャートである。
S1101では、検査装置109における検査処理部425が、被検査対象となるジョブに対応する検査設定および基準画像で検査を開始する。
S1102では、情報処理装置103上のジョブ送信部405は外部コントローラ102に対して検査対象である印刷ジョブの送信を行う。外部コントローラ102は印刷ジョブをジョブ受付部413で受け付け、ジョブ記憶部414に格納し、印刷実行部415においてジョブのコンテンツデータのRIP処理を行った後、印刷装置107に対してジョブの印刷を指示する。印刷装置107は外部コントローラ102から受信したジョブの内容に応じて、通信ケーブル254を介してインサータ108、検査装置109、大容量スタッカ110、フィニッシャ111を制御する。
S1103では、検査処理部425が、シートの画像をカメラ231およびカメラ232を使用して検査装置109に搬送されてきたシートを撮像して読み取る。
S1104では、現在検査中の印刷ジョブに対する位置合わせ方法を確認し、位置合わせ方法を切り替える処理である。確認した結果、「マーカーで位置合わせ」に設定されていたらS1105に進み、それ以外が設定されていた場合はS1106に進む。
S1105では、検査処理部425が、S1107で実行する位置合わせ処理を、マーカーを特徴点として検出する位置合わせ方法に設定する。
S1106では、検査処理部425が、S1107で実行する位置合わせ処理を、シートの輪郭から特徴点を検出する位置合わせ方法に設定する。
S1107では、検査処理部425が、S1105およびS1106で設定された方法に従って基準画像と被検査画像との位置合わせを行う。すなわち設定に応じて、基準画像と被検査画像とに含まれたシートの枠か、またはマーカーのいずれかを基準い位置として位置合わせを行う。このとき、用いられる基準画像は被検査画像に対応する基準画像である。したがって同じ画像が連続的に印刷される場合には、その間、同じ基準画像を用いてよい。一方、1部ずつ印刷する場合には、シートごとに基準画像を切り替えて位置合わせを行ってよい。
S1108では、検査処理部425が、位置合わせ後の被検査画像と基準画像とに対して画像比較を行い、正常画像(検査OK)か欠陥画像(検査NG)かを判定する。判定の基準は、ずれについては、基準位置(シート枠またはマーカー)からの入稿画像のずれであり、このずれが例えば縦横それぞれの方向についていずれも所定量以下であれば、基準を満たすものと判定してよい。また他の検査項目についての印刷品質の評価もこのステップで行ってよく、それぞれの項目ごとに印刷された画像を評価し、基準を満たすか否かを判定する。
S1109では、S1108で実行した正解画像との比較の結果、正常画像(検査OK)と判断された場合にはS1410に進み、欠陥画像(検査NG)と判断された場合にはS1411に進む。正常画像とは、例えばすべての検査項目について基準を満たしている場合であってよいが、たとえば基準を満たしていないことを注文主が許容する項目があれば、当該項目に関しては満たしていなくとも正常画像と決定してよい。また評価基準はジョブごとに切り替えてもよい。
S1110では、検査処理部425が印刷装置107に対して、印刷シートを大容量スタッカ110のスタックトレイ341に排紙するよう指示する。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、大容量スタッカ110に対してスタックトレイ341に排紙するよう指示する。
S1111では、検査処理部425が印刷装置107に対して、印刷シートを大容量スタッカ110のエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、大容量スタッカ110に対してエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。
以上説明した第1の実施形態によれば、シートの輪郭を画像の位置ずれの基準として用いることができない場合でも、位置ずれを印刷品質の評価項目の1つとして評価することができる。
[第2の実施形態]
S702において、画像処理部によってジョブ情報に基づいて紙面上に配置される付加情報には、検査装置の位置合わせマーカーと誤認されるような形状の図形が配置される場合がある。例えば、図12はトリムマーク1201を含む面付けされた画像の例である。
この場合、画像処理部405は紙面に位置合わせ用の画像を合成せずに、トリムマーク1201のようなすでに配置されている付加情報を位置合わせ用のマーカーとして用いることができる。このような場合には、検査処理部425にマーカーの形状を通知し、検査処理部425において設定する位置合わせ方法の設定処理S1105において、通知された形状のマーカーで位置合わせを行ってもよい。この場合の面付け処理S601の処理を、図13を用いて説明する。なお図13は、本実施形態において第1の実施形態の図7の手順に代えて用いられる手順であり、図7と共通する工程については同じ符号を付し、説明を省略する。
S703でシートの輪郭を取得できないと判定した場合にはS1301へ分岐する。S1301では、S702において画像処理部405がジョブ情報に基づき紙面上に付加情報を配置したかどうかを判定する。配置した場合、S1302へ進む。配置していない場合、S704に進む。
S1302では、すでに配置されている付加情報が、検査処理部425で実行される位置合わせ処理のマーカーとして使用できるかを判定する。使用できるかどうかの判定基準は位置合わせ処理の内容に合わせたものとする。例えば、検査処理部425で実行する位置合わせ処理に特徴点が4つ以上必要である場合は、付加情報がスキャン領域の内側に4つ以上配置されているかどうかを確認し、4つ以上配置されていた場合にマーカーとして使用できると判定する。使用できると判定された場合はS1305に進み、使用できないと判定された場合はS704に進む。
S1305では、現在処理中のジョブに対して検査装置109において検査処理を実行する際に、指定した形状のマーカーから特徴点を検出して位置合わせを行うように指示するデータを生成する。通知データの例を図14に示す。ファイル名1401はマーカーの画像ファイルの名称を表している。これらの画像ファイルは、画像処理部が、S702にて合成した付加情報の画像を出力したものとする。生成したデータは、検査情報記憶部406に格納する。S708で検査情報送信部が通知データを送信する際は、位置合わせ用の画像もMIMEによりまとめるなどして送信する。
以上の構成及び手順により、シートの輪郭を画像の位置ずれの基準として用いることができない場合でも、マーカーを別途配置することなく、位置ずれを印刷品質の評価項目の1つとして評価することができる。このため、マーカーの配置可能位置を決定する必要もなく、処理が簡素になり、また基準画像と被検査画像との比較の際にも、例えばマーカーの誤認などによる評価の過誤を抑制できる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、マーカーと入稿画像とは別々に印刷される。すなわち、図7または図13の手順で面付を行う際に、S705ではマーカーが白紙の画像の決定された位置に配置される。そしてマーカーのみが配置された画像をいったん印刷する。この処理をジョブ情報に基づいて印刷される各シートについて繰り返す。処理対象のジョブの全シートについてマーカーの形成が完了したなら、オペレータに対して、マーカーが印刷されたシートを所定の向きにして画像形成装置107の給紙部230に載置するよう指示する。指示に応じてマーカー印刷済みのシートが給紙部230に載置され、載置が完了した旨の入力を受け付けると、図11の検査処理が開始される。この手順においてS1102で印刷されるのは入稿画像であって、マーカーは合成されていない画像である。なお基準画像(正解画像)に関しては、入稿画像にマーカーを合成した画像であってよい。
このようにマーカーと入稿画像とを別々に印刷することで、マーカーを基準とした入稿画像の位置ずれを検知できる。なおマーカーの位置がシートに対してずれた状態で印刷されることもあり得るが、そのようなシートに、同じ量および方向のずれで入稿画像が印刷される蓋然性は低いと考えられる。したがってマーカーがシートに対して位置ずれしている場合に、それを用いた印刷物がそのため、本実施形態でも位置ずれを含めた欠陥印刷物を排除することができる。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
101 画像形成装置、102 外部コントローラ、103 クライアントPC

Claims (10)

  1. シートの画像を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した画像に、前記シートの輪郭が含まれているか判定する判定手段と、
    前記取得手段により取得した、入稿画像が形成されたシートの被検査画像と、画像内に基準位置が示された基準画像との比較に基づいて、前記入稿画像の位置ずれを含む印刷品質を評価する検査手段とを有し、
    前記検査手段は、前記判定手段により、前記被検査画像に前記シートの輪郭が含まれていると判定した場合には、前記輪郭に基づいて前記基準位置を特定し、含まれていないと判定した場合には、前記シートに形成されたマーカーに基づいて前記基準位置を特定する
    ことを特徴とする画像処理システム。
  2. 請求項1に記載の画像処理システムであって、
    シートに画像を形成する画像形成手段を更に有し、
    前記判定手段により、前記被検査画像に前記シートの輪郭が含まれていないと判定した場合には、前記画像形成手段により前記マーカーと前記入稿画像とを前記シートに形成する
    ことを特徴とする画像処理システム。
  3. 請求項2に記載の画像処理システムであって、
    前記判定手段により、前記被検査画像に前記シートの輪郭が含まれていないと判定した場合には、前記画像形成手段により前記マーカーを前記シートに形成し、前記マーカーが形成されたシートに前記入稿画像を形成する
    ことを特徴とする画像処理システム。
  4. 請求項2または3に記載の画像処理システムであって、
    前記マーカーは、前記シートに前記被検査画像を配置した余白に形成される
    ことを特徴とする画像処理システム。
  5. 請求項1に記載の画像処理システムであって、
    前記判定手段により、前記被検査画像に前記シートの輪郭が含まれていないと判定し、かつ、前記入稿画像の余白に付加情報が配置されている場合には、前記検査手段は、前記シートに形成された前記付加情報に基づいて前記基準位置を特定する
    ことを特徴とする画像処理システム。
  6. 請求項5に記載の画像処理システムであって、
    前記付加情報はトリムマークである
    ことを特徴とする画像処理システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像処理システムであって、
    前記取得手段は、画像が形成されたシートが搬送される搬送路において前記シートの画像を取得する
    ことを特徴とする画像処理システム。
  8. 請求項7に記載の画像処理システムであって、
    前記取得手段は、搬送される前記シートの両面について当該シートの画像を取得する
    ことを特徴とする画像処理システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像処理システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  10. シートの画像を取得し、
    取得した画像に、前記シートの輪郭が含まれているか判定し、
    取得した、入稿画像が形成されたシートの被検査画像と、画像内に基準位置が示された基準画像との比較に基づいて、前記入稿画像の位置ずれを含む印刷品質を評価し、
    前記評価することは、前記判定することにより、前記被検査画像に前記シートの輪郭が含まれていると判定した場合には、前記輪郭に基づいて前記基準位置を特定し、含まれていないと判定した場合には、前記シートに形成されたマーカーに基づいて前記基準位置を特定する
    ことを特徴とする印刷検査方法。
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