JP2021097365A - 情報処理装置及び印刷制御方法、画像形成システム、プログラム - Google Patents

情報処理装置及び印刷制御方法、画像形成システム、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】実行済みのジョブを削除し、同じデータを再印刷する際、異なるジョブIDが発行されるため前回使用した正解画像を使用できない。【解決手段】正解画像とコンテンツのハッシュ値を紐付けて保存しておくことによって、再度同じジョブがインポートされた際に異なるジョブIDが発行されていたとしてもハッシュ値から同じ正解画像を利用できる。【選択図】図8

Description

本発明は、印刷処理を管理あるいは制御する情報処理装置および及び印刷制御方法、画像形成システムおよびプログラムに関するものである。
近年、印刷装置により印刷されたシートを搬送中に検品装置によって検査可能とした印刷システムが知られている。印刷シートの検査では、検品装置が搬送された印刷シートの画像を読み取り、読み取った画像の画像解析により印刷シートが正常であるか否かを判定する。検品装置は、例えばバーコードや罫線の欠け、画像抜け、印刷不良、ページ抜け、色ずれなどを検出することが可能である。こうして印刷シートが欠陥シートであると判定された場合には、当該欠陥シートは正常シートとは別の排紙先に排紙される。これにより欠陥シートが正常シートに混入することが防がれ、オペレーターが欠陥シートを廃棄することが可能となる。
この検品処理を行う際に使用される正解画像は、検品を行う前に予め登録しておく必要がある。登録の際には、本印刷に先立って、印刷対象の画像を試し印刷として印刷を行い、検品装置が印刷シートの画像を読み込む。オペレーターが印刷物を目視確認し、問題なければ検品装置で読み込まれた印刷シートを正解画像として登録する。
特開2014−146859号公報
特許文献1に開示された技術によれば、一度印刷したジョブを再度印刷・検品する場合に、ジョブIDをもとに以前そのジョブで作成した正解画像を再度利用することができる。
しかしながら、同一データを基に再度印刷する場合のような場合では、異なるジョブIDが発行されるため前回使用した正解画像は流用できず、正解画像を再作成する必要があり手間がかかる。
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、同一の印刷データに対して以前利用した正解画像を再利用できるようにすることが目的である。
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。すなわち本発明の一側面によれば、ジョブの実行結果である印刷物の検品を当該印刷物を読み取った画像データと基準データとの比較に基づいて行う検品手段を制御する情報処理装置であって、
前記基準データを、当該基準データを用いて検品を行ったジョブのジョブ識別情報および当該基準データから求めたハッシュ値と関連付けて保存する保存手段と、
入力されたジョブのジョブ識別情報で前記保存手段に保存した前記基準データを検索する第1の検索手段と、
前記第1の検索手段による検索が失敗した場合には、前記入力されたジョブのコンテンツデータのハッシュ値で前記保存手段に保存した前記基準データを検索する第2の検索手段とを有し、
前記第1の検索手段または前記第2の検索手段により取得した基準データを、前記検品手段のために用いる
ことを特徴とする情報処理装置が提供される。
本発明によれば、同一の印刷データに対して以前用いた正解画像を自動的に再利用することが可能となる。
実施形態に係る印刷システムのハード構成の全体図である。 実施形態に係る印刷システムのシステム構成を表すブロック図である。 実施形態に係る画像形成装置のメカ断面図を表した模式図である。 実施形態に係る情報処理装置の論理構成の一例である。 実施形態に係る情報処理装置の検品情報記憶部の一例である。 実施形態に係るシステム全体の流れを示す図である。 実施形態に係る正解画像の作成の流れを示す図である。 実施形態に係るPDFに対するハッシュ値計算の流れを示す図である。 実施形態に係る正解画像の作成の流れを示す図である。 実施形態に係る印刷処理の流れを示す図である。 実施形態に係る検品処理の流れを示す図である。 実施形態に係る検品処理の流れの一部を示す図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下の説明において、外部コントローラーは、画像処理コントローラー、デジタルフロントエンド、プリントサーバ、DFEなどと呼ばれることもある。画像形成装置は、複合機、マルチファンクションペリフェラル、MFPと呼ばれることもある。
[第1の実施例]
図1は、本実施形態に係る画像処理システム(画像形成システムあるいは印刷システムとも呼ぶ。)のハード構成の全体図である。画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラー102を備える。画像形成装置101と外部コントローラー102は内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。外部コントローラー102は外部LAN104を介してクライアントPC103と通信可能に接続されており、PC103から外部コントローラー102に対して印刷指示が行われる。
クライアントPC103には印刷データを外部コントローラー102で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。印刷を行うユーザは各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバはユーザからの印刷指示に基づいて外部コントローラー102に対して印刷データを送信する。外部コントローラー102はPC103から印刷指示を受け取ると、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して印刷データを投入し印刷指示を行う。
●画像形成装置
次に画像形成装置101について説明する。画像形成装置101には複数の異なる機能を持つ装置が接続され、製本などの複雑な印刷処理が可能なように構成されている。
印刷装置107は、印刷装置107の下部にある給紙部から搬送される用紙に対してトナーを用いて画像を形成する。この印刷装置107の構成及び動作原理は次のとおりである。画像データに応じて変調された、レーザ光などの光線をポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射して走査光として感光ドラムに照射する。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられた用紙に、そのトナー像を転写する。この一連の画像形成プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーに対して順次実行することにより、用紙上にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写ドラム上の用紙は定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写された用紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解して用紙に定着させる。
インサータ108は、印刷されたシートに、挿入シートを挿入するためのインサータである。印刷装置107で印刷され搬送された用紙群に対して、任意の位置でインサータ108により用紙を挿入することができる。
検品装置109は、搬送された用紙の画像を読み取り、予め登録された正解画像と比較することで、印刷された画像が正常かどうかを判定するための装置である。なお正解画像のことは基準画像あるいは参照画像と呼ぶこともあり、また画像以外のデータを含む場合もあり得ることから、正解データあるいは基準データあるいは参照データなどと呼ぶこともある。
スタッカ110は、大容量のシートを積載することが可能な大容量スタッカである。フィニッシャ111は、搬送されたシートに対して、ステイプルやパンチ、中綴じ製本などのフィニッシング処理を行うことが可能なフィニッシャである。処理後のシートは排紙トレイに排紙される。
図1で説明した印刷システムは画像形成装置101に外部コントローラー102が接続された構成であるが、外部コントローラー102の接続された構成に限定されない。すなわち、画像形成装置101を外部LAN104に接続し、クライアントPC103から、画像形成装置101が処理可能な印刷データを送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置101において、データ解析やラスタライズ処理が行われ、印刷処理が実行される。
●システム構成
図2は、画像形成装置101、外部コントローラー102、及びクライアントPC103のシステム構成を表すブロック図である。まず画像形成装置101の印刷装置107の構成について説明する。画像形成装置101の印刷装置107は、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、ディスプレイ225を備える。さらに画像形成装置101の印刷装置107は、原稿露光部226、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、給紙部230を備える。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続される。
通信I/F(インターフェース)217は通信ケーブル254を介してインサータ108、検品装置109、大容量スタッカ110、及びフィニッシャ111と接続され、それぞれの装置の制御のための通信が行われる。LANI/F218は内部LAN105を介して外部コントローラー102と接続され、印刷データなどの通信が行われる。ビデオI/F220はビデオケーブル106を介して外部コントローラー102と接続され、画像データなどの通信が行われる。
HDD(ハードディスクドライブ)221は、プログラムやデータが保存された記憶装置である。CPU(中央処理装置あるいはプロセッサーとも呼ぶ。)222はHDD221等に保存されたプログラムを実行して、画像処理制御や印刷の制御を包括的に行う。メモリ223は、CPU222が各種処理を行う際に必要となるプログラムや、画像データが記憶され、ワークエリアとして動作する。操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。ディスプレイ225には、画像処理装置の設定情報や印刷ジョブ(以下、単にジョブと呼ぶこともある。)の処理状況などが表示される。原稿露光部226は、コピー機能やスキャン機能を使用する際に原稿を読み込む処理を行う。ユーザにより設置された用紙に対して露光ランプを照らしながらCCDカメラで画像を撮影することで原稿データを読み込む。レーザ露光部227は、トナー像を転写するために感光ドラムにレーザ光を照射するための一次帯電や、レーザ露光を行う装置である。レーザ露光部227においては、まず感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電が行われる。次にレーザードライバーによってレーザ光を、ポリゴンミラーで反射角度を調節しながら感光ドラムに照射する。これにより照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。作像部228は、用紙に対してトナーを転写するための装置であり、現像ユニット、転写ユニット、トナー補給部等により構成され、感光ドラム上のトナーを用紙に転写する。現像ユニットにおいては、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。転写ユニットにおいては、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写、二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナーを用紙に転写する二次転写が行われる。定着部229は用紙上のトナーを熱と圧力で用紙に溶解固着するための装置であり、加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。給紙搬送部230は用紙を給紙するための装置であり、ローラーや各種センサーにより用紙の給紙動作、搬送動作が制御される。
次に画像形成装置101のインサータ108の構成について説明する。画像形成装置101のインサータ108は、通信I/F232、CPU233、メモリ234、給紙制御部235で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス236を介して接続される。通信I/F232は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU233は、メモリ234に格納された制御プログラムを実行して、給紙に必要な各種制御を行う。メモリ234は、制御プログラムが保存された記憶装置である。給紙制御部225は、CPU218からの指示に基づき、ローラーとセンサーを制御しながら、インサータの給紙部や印刷装置107から搬送された用紙の給紙、搬送を制御する。
次に画像形成装置101の検品装置109の構成について説明する。画像形成装置101の検品装置109は、通信I/F237、CPU238、メモリ239、撮影部240、表示部241、操作部242で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス243を介して接続される。通信I/F238は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU238は、メモリ239に格納された制御プログラムを実行して検品に必要な各種制御を行う。メモリ239は、制御プログラムが保存された記憶装置である。撮影部240は、CPU238の指示に基づき、搬送された用紙を撮影する。CPU238は、撮影部240によって撮影された画像と、メモリ239に保存された正解画像とを比較し、印刷された画像が正常かどうかを判断する。撮影された画像と正解画像との比較は、たとえば指定された、または所定の項目について行ってよい。また正常であるとは、たとえば検品のために撮影された画像と正解画像との差異が所定の許容範囲に収まっている状態などであってよい。複数の項目について比較を行う場合には、撮影された画像が、すべての項目について許容範囲内に収まっていれば「正常」すなわち合格品であると判定してよい。表示部241は、検品結果や設定画面などが表示される。操作部242は、ユーザによって操作され、検品装置109の設定変更や正解画像の登録などの指示を受け付ける。
次に画像形成装置101の大容量スタッカ110の構成について説明する。画像形成装置101の大容量スタッカ110は、通信I/F244、CPU245、メモリ246、排紙制御部247で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス248を介して接続される。通信I/F244は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU245は、メモリ246に格納された制御プログラムを実行して排紙に必要な各種制御を行う。メモリ239は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部247は、CPU245からの指示に基づき、搬送された用紙をスタックトレイ、エスケープトレイ、または後続のフィニッシャ111に搬送する制御を行う。
次に画像形成装置101のフィニッシャ111の構成について説明する。画像形成装置101のフィニッシャ111は、通信I/F249、CPU250、メモリ251、排紙制御部252、フィニッシング処理部253で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス254を介して接続される。通信I/F249は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU250は、メモリ251に格納された制御プログラムを実行してフィニッシングや排紙に必要な各種制御を行う。メモリ251は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部252は、CPU251からの指示に基づき、用紙の搬送、排紙を制御する。フィニッシング処理部253は、CPU251からの指示に基づき、ステイプルやパンチ、中綴じ製本等のフィニッシング処理を制御する。
次に外部コントローラー102の構成について説明する。外部コントローラー102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213,LANI/F214、ビデオI/F215で構成され、システムバス216を通して接続されている。CPU208は、HDD210に保存されたプログラムやデータに基づいてクライアントPC103からの印刷データの受信、RIP処理、画像形成装置101への印刷データの送信などの処理を包括的に実行する。メモリ209は、CPU208が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD230には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード211は、外部コントローラー102の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ212には、外部コントローラー102の実行アプリケーション等の情報を静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103と接続され、印刷指示などの通信が行われる。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷指示などの通信が行われる。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置101と接続され、印刷データなどの通信が行われる。
次にクライアントPC103の構成について説明する。クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、LANI/F206で構成され、システムバス207を介して接続されている。CPU201は、HDD203に保存された文書処理プログラム等に基づいて印刷データの作成や印刷指示を実行する。またCPU201は、システムバスに接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202は、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD203には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード204はPC103の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ205には、クライアントPC103の実行アプリケーション等の情報が静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、印刷指示などの通信が行われる。
以上の説明において、外部コントローラー102と画像形成装置101は内部LAN1905とビデオケーブル106とにより接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブルのみの接続構成でもよい。また、メモリ202、メモリ209、メモリ223、メモリ234、メモリ239、メモリ249、メモリ251はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。たとえば、揮発性のRAM、不揮発性のROM、内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリなどで代替した構成でもよい。
●画像形成装置101の構造
図3は画像形成装置101のメカ断面図である。印刷装置107はシートに画像を形成して印刷を行う。給紙デッキ301および302には印刷されるシートが載置される。各給紙デッキには、各種シートを収容しておくことが可能である。各給紙デッキでは、収容されたシートの最上位のシート一枚のみを分離し、シート搬送パス303へ搬送することが可能である。現像ステーション304〜307は、カラー画像を形成するために、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。ここで形成されたトナー像は中間転写ベルト308に一次転写され、中間転写ベルト308は図を時計回りに回転し、309の二次転写位置でシート搬送パス303から搬送されてきたシートへとトナー像が転写される。表示装置225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。定着ユニット311はトナー像をシートへ定着させる。定着ユニット311は加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間をシートが通過することにより、トナーを溶融・圧着することでシートにトナー像を定着させる。定着ユニット311を抜けたシートはシート搬送パス312を通って315へと搬送される。シートの種類によって定着のためにさらに溶融・圧着が必要な場合は、定着ユニット311を通過した後、上のシート搬送パスを使って第二定着ユニット313へと搬送され、追加の溶融・圧着が施される。その後、シート搬送パス314を通って搬送パス315へと搬送される。画像形成モードが両面の場合は、シート反転パス316へとシートを搬送し、シート反転パス316で反転した後、両面搬送パス317へとシートが搬送され、二次転写位置309で2面目の画像転写が行われる。
インサータ108は挿入シートを印刷済みシートに挿入する。インサータ108はインサータトレイ321を備え、シート搬送パス322を通じて給紙されたシートを搬送パスへ合流させる。これにより、印刷装置107から搬送される一連のシート群に、任意の位置でシートを挿入させて後続装置へ搬送させることが可能となる。
インサータ108を通過したシートは検品装置109へ搬送される。検品装置109内にはカメラ331、332が対向する形で配置される。カメラ331はシートの上面を、カメラ332はシートの下面を読み取るためのカメラである。検品装置109は、シート搬送パス333に搬送されたシートが所定に位置に到達したタイミングで、カメラ331、332を用いてシートの画像を読み取り、装置の画像が正常であるかを判断することができる。表示装置241には検品装置109によって行われた検品結果などが表示される。
大容量スタッカ110は大容量のシートを積載することが可能なスタッカである。大容量スタッカ110は、シートを積載するトレイとしてスタックトレイ341を有する。検品装置109を通過したシートはシート搬送パス344を通して大容量スタッカ110に入力されてくる。シートはシート搬送パス344からシート搬送パス345を経由して、スタックトレイ341に積載される。さらにスタッカ340は、排紙トレイとしてエスケープトレイ346を有する。エスケープトレイ346は、検品装置109によって欠陥シートと判定されたシートを排出するために使用される排紙トレイである。エスケープトレイ346に出力する場合は、シート搬送パス344からシート搬送パス347を経由してエスケープトレイ346へシートが搬送される。なお大容量スタッカ110の後段の後処理装置へシートを搬送する場合には、シート搬送パス348を経由してシートが搬送される。反転部349はシートを反転するための反転部である。この反転部349は、シートをスタックトレイ341に積載する場合に使用される。入力されたシートの向きと出力時点でのシートの向きが同一となるように、スタックトレイ341に積載する場合には反転部349で一度シートを反転させる。エスケープトレイ346や、後続の後処理装置へ搬送する場合は、積載時にフリップせずにそのままシートを排出するため、反転部349での反転動作は行わない。
フィニッシャ111はユーザに指定された機能に応じ、搬送されたシートに対してフィニッシング処理を加える。フィニッシャ111では、具体的にはステイプル(1個所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴)や中とじ製本等のフィニッシング機能を有する。フィニッシャ111は、排紙トレイ351と352の2つの排紙トレイを備え、処理後のシートはシート搬送パス353を経由して排紙トレイ351に出力される。ただしシート搬送パス353ではステイプル等のフィニッシング処理を行うことはできない。ステイプル等のフィニッシング処理を行う場合は、シート搬送パス354を経由して処理部355でユーザに指定されたフィニッシング機能が実行され、排紙トレイ352へ出力される。排紙トレイ351および352はそれぞれ昇降することが可能であり、排紙トレイ351を下降させ、処理部355でフィニッシング処理したシートを排紙トレイ351へ積載するように動作することも可能である。中とじ製本が指定された場合には、中とじ処理部356でシート中央にステイプル処理をした後、シートを二つ折りにしてシート搬送パス357を経由して中とじ製本トレイ358へ出力される。中とじ製本トレイ358はベルトコンベア構成になっており、中とじ製本トレイ358上に積載された中とじ製本束は左側へ搬送される構成となっている。
<生産システムの論理構成>
図4は本実施形態における生産システムの論理構成を示す。既出の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。図3の構成は、コンピュータによりプログラムを実行することで実現される機能的な構成であり、必ずしも図4の通りでなくともよい。たとえば複数の機能ブロックを統合したり、あるいは図4の或る機能ブロックの一部を他の機能ブロックが有したりなど、構成上のバリエーションがあり得る。
情報処理装置103において、ジョブ受付部401は、ジョブを受け付ける。MISから発行されたCSVなどによりジョブを受け付け、ジョブ記憶部402に格納する。
ジョブ記憶部402は、ジョブ情報を保存する。
ハッシュ値計算部403は、ジョブ受付部によって受け付けられたジョブのコンテンツデータに対してハッシュ値を計算する。
画像処理部404は、PDFを画像化したり画像のクロップ等を行う。PDFとはポータブルドキュメントフォーマットの略称であり、規格化された文書ファイルの形式のひとつである。検品情報記憶部405は、正解画像を保存するための。
正解画像検索部406は、ジョブ受付部によって受け付けられたジョブに対して使用できる正解画像を、検品情報記憶部405から検索する。。
正解画像決定部407は、ジョブ受付部によって受け付けられたジョブに対して使用する正解画像を決定する。
ジョブ送信部408は、外部コントローラー102に対して印刷ジョブデータ及び正解画像及び検品設定を送信する。
検品結果受信部409は、外部コントローラー102から検品結果を受け取りジョブ記憶部402に対して結果を保存する。
制御部410は、ジョブ受付部401〜検品結果受信部409および通信処理部411との間で処理や通信を制御する。
通信処理部411は、情報処理装置103と外部コントローラー102間の通信処理を行う。
外部コントローラ102において、通信処理部412は、情報処理装置103と外部コントローラー102間、および外部コントローラー102と検品装置109間の通信処理を行う。
制御部413は、通信処理部412およびジョブ受付部414〜検品結果送信部420との間で処理や通信を制御する。
ジョブ受付部414は、情報処理装置103のジョブ送信部408から送信された印刷ジョブデータおよび正解画像データおよび検品設定情報を受け取る。受け取った印刷ジョブデータはジョブ記憶部414、正解画像データ及び検品設定情報は検品情報記憶部416に保存する。
ジョブ情報記憶部415は、印刷ジョブを記憶する。印刷ジョブのコンテンツデータに対してRIP処理を行い、印刷装置107に送信する。
検品情報記憶部416は、正解画像および検品設定情報を記憶する。
印刷実行部417は、ジョブ受付部913によって受け取った印刷ジョブに対して印刷処理を実行する。
検品実行部418は、検品装置109に対して正解画像データおよび検品設定を送信して検品処理の実行指示をする。
検品結果受信部419は、検品装置918から検品結果を受け取る。
検品結果送信部420は、情報処理装置103に対して検品結果を送信する。
検品装置109において、通信処理部421は、外部コントローラー102と検品装置109間の通信処理を行う。
制御部422は、通信処理部421およびジョブ受付部423〜検品情報送信部425との間で処理や通信を制御する。
ジョブ受付部423は、外部コントローラー102から検品を行うための正解画像・検品設定を受信する。
検品処理部424は、ジョブ受付部423が受け取った情報をもとに正解画像の撮影および検品処理を行う。
検品情報送信部425は、検品処理部424が行った検品の結果を外部コントローラー102に対して送信する。
<入稿されるデータの例>
図5は、情報処理装置103における入稿されるデータの例を表した図である。入稿データは例えばCSV(Comma Separated Value)の形式で入稿され、注文情報やデータがCSVの中に記載されている。CSVとはデータをコンマで区切って並べたテキストファイルである。すなわち、図5の表の各欄の値はコンマにより区切られている。図5では先頭の行は各欄の説明であり、2行目以降の各行がひとまとまりの入稿データを示す。本実施形態ではCSV形式であるが、XML(eXtensible Markup Language)やJSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)など他の形式で入稿されても良い。
列501は、1つの注文に対して発行される固有のIDである注文IDが格納されている。
列502は、1つの製造物に対して発行される固有のIDであるジョブID(ジョブ識別情報とも呼ぶ。)が格納されている。
列503は、1つの製造物に付与される製造物の名称が格納されている。
列504は、注文の配送先が格納されている。
列505は、製造物がクレームなどによる再製造物であるかどうかのフラグが記載されている。Trueが格納されている場合はクレーム等による再製造であることを表し、Falseが格納されている場合はクレーム等による再製造ではないことを表している。
列506は、製造物のコンテンツのファイルパスが格納されている。コンテンツは例えばPDFやPostScript(登録商標)などで構成される。コンテンツはエンドユーザーによって入稿されたデータに対してトンボや版面外情報などが付与された、面付け済みコンテンツである。なおPostScriptとはページ記述言語のひとつであり、印刷データを記述することができる。
<検品情報記憶部に保存されるデータの例>
図6は、情報処理装置103における検品情報記憶部に保存される検品データ(あるいは検品情報)を表した図である。列604〜609にはジョブの検品設定、列610〜611にはジョブの印刷設定(印刷設定情報とも呼ぶ)が格納されている。検品データは、ジョブごとに生成されて格納される。
列601は、1つのジョブに対して固有のIDであるジョブIDが格納されている。
列602は、正解画像に対するハッシュ値が格納されている。
列603は、ジョブに対する正解画像データが格納されているフォルダパスが格納されている。1ジョブに複数ページが含まれる場合には、ページごとの正解画像データが格納されてよい。検品時には、ページごとに正解画像データが選択され、その正解画像データを用いて検品処理される。
列604は、ジョブの検品レベルの値が格納されている。
列605は、ジョブの検品を行う面に関する情報が格納されている。
列606は、ジョブの検品を行う際に、位置を検品対象に対するかが格納されている。Trueが格納されている場合は位置を検品対象に加え、Falseが格納されている場合は位置を検品対象に加えないことを表している。
列607は、ジョブの検品を行う際に、色を検品対象に対するかが格納されている。Trueが格納されている場合は色を検品対象に加え、Falseが格納されている場合は色を検品対象に加えないことを表している。
列608は、ジョブの検品を行う際に、濃度を検品対象に対するかが格納されている。Trueが格納されている場合は濃度を検品対象に加え、Falseが格納されている場合は濃度を検品対象に加えないことを表している。
列609は、ジョブの検品を行う際に、スジを検品対象に対するかが格納されている。Trueが格納されている場合はスジを検品対象に加え、Falseが格納されている場合はスジを検品対象に加えないことを表している。
列610は、正解画像を作成した際に使用したデバイス名が格納されている。
列611は、正解画像を作成した際に使用した印刷色設定が格納されている。カラー印刷を行った場合はColorが格納され、白黒印刷を行った場合はMonochromeが格納される。
<システム全体の流れの例>
図7は、情報処理装置103および外部コントローラー102、検品装置109において実行される処理の流れを表した図である。図7の手順は印刷及び検品の制御のための手順であり、印刷制御方法或いは検品制御方法ということもできる。
S701では、情報処理装置103のジョブ受付部401が受け付けたジョブを、ジョブ記憶部902に格納する。
S702では、情報処理装置103が、S701で受け付けたジョブに対する正解画像を指定する。
S703では、情報処理装置103により印刷を指示したジョブを印刷装置107が印刷し、検品装置109が印刷物の検品を行う処理を表している。
<正解画像の作成の流れの例>
図8は、情報処理装置103が、ジョブ受付部401が受け付けたジョブに対する正解画像を指定する処理(S702)の流れを表した図である。この処理は例えばCPU201により実行される。
S801では、ハッシュ値計算部403が、ジョブ受付部401が受け付けたジョブによる印刷対象となる、印刷装置に送信されるコンテンツのハッシュ値を計算する。
S802では、正解画像検索部406が、ジョブ受付部401が受け付けたジョブに発行されるジョブIDと同一のジョブIDに関連付けられた検品情報が検品情報記憶部405に格納されているか判定する。すなわち、まずジョブIDで該当する検品情報を検索する。該当する検品情報が格納されている場合すなわち検索が成功した場合はS804へ、格納されていない場合すなわち検索が失敗した場合はS803へ遷移する。
S803では、正解画像検索部406が、S801において算出されたハッシュ値が検品情報記憶部405に格納されているか判定する。すなわち、ジョブIDで紐づけられた検品情報が保存されていない場合すなわちジョブIDによる検索が失敗した場合には、ハッシュ値で検品情報を検索する。該当する検品情報が格納されている場合すなわち検索が成功した場合はS804へ、格納されていない場合すなわち検索が失敗した場合はS808へ遷移する。
S804では、正解画像決定部407はS802またはS803にて特定した検品情報記憶部405に格納されているジョブの印刷設定が、ジョブ受付部901が受け付けたジョブの印刷設定と同じか判定する。本例では印刷設定として印刷装置610と色設定611とが保存されており、現在処理対象のジョブの印刷設定と一致するかがS804では判定される。印刷設定が同じである場合すなわち一致する場合にはS805へ、異なる場合はS807へ遷移する。これは、印刷データが同じであり、最終成果物が同じとなると予想される場合でも、以前と異なるデバイスや印刷設定での印刷指示が行われる場合は、以前と異なる印刷結果(すなわちジョブの実行結果)となることがあり得るためである。そしてそのような場合には、再度正解画像を作り直す必要があるためである。
S805では、正解画像を強制的に再作成させる指示が、ジョブ受付部401が受け付けたジョブの印刷情報内に記載されているか確認する。記載されている場合はS806へ、記載されていない場合はS807へ遷移する。これは、製造する商品が、不良によるクレームが原因の再生産である場合、前回と同じ正解画像を利用した場合には前回と同等の成果物ができる可能性があり、これを避けるためである。このような場合には再度正解画像を作成する必要があり、これを上位システムから強制的に実行させるために用いられる。
S806では、正解画像決定部407は検品情報記憶部405に格納されている正解画像データ1003を取得する。このとき正解画像データは、S802でジョブIDがヒットした検品情報またはS803でハッシュがヒットした検品情報のフォルダパス603により特定される。
S807では、検品情報記憶部404に格納されている、S802またはS803で特定した正解画像データを破棄し、S808へ遷移する。破棄するとは、該当する正解画像データを含むレコードから、ハッシュ値と正解画像データを削除することであってもよいし、レコード全体を検品情報記憶部404から削除することであってよい。前者の場合には、S808において、新たに作成した正解画像データとそのハッシュ値とを該当するレコードに書き込み、後者の場合には、レコード全体を再構成して追加すればよい。
S808では、正解画像決定部407は正解画像データを作成し、S807で破棄した画像データに代えて検品情報記憶部405に格納する。
S809では、正解画像決定部407はS806で取得した、またはS808で作成した正解画像データに対して、検品領域を指定する。ここでは例えば、断裁領域の情報をもとに検査対象の印刷物から版面外などの断裁される部分を検品対象外として指定する。
<ハッシュ値の計算の流れの例>
図9は、情報処理装置103によりS801において実行される、ジョブに対するハッシュ値の計算処理を示したフロー図である。なお、ハッシュ値を計算するアルゴリズムはMD5でもよいし、SHA−1でもよいし、SHA−512でもよい。ハッシュ値の計算アルゴリズムの説明は割愛する。
S901では、正解画像決定部407はジョブ受付部401が受け取ったジョブに、断裁位置情報があるか確認する。断裁位置情報はJDFを用いて記述されたり、CSV上に記載されたり、あるいは予めテーブル上で定義されている場合がある。あればS902へ、なければS904へ遷移する。
S902では、正解画像決定部407はS901で取得したコンテンツの断裁位置を検品スキップエリアに設定する。これは、版面外のような断裁によって取り除かれる部分を、検品対象から除外するために行われる。
S903では、画像処理部404は各ページに対して画像化処理を行う。生成される画像データはラスター画像であり、画像形式はJPEGでもTIFFでもよい。
S904では、画像処理部404はS903によって生成された各画像に対してS902で決定された断裁領域の部分をトリミングして取り除く。これによって、コンテンツの画像から断裁によって切り取られる部分(版面外)が削除された画像が生成される。
S905では、ハッシュ値計算部403はS904によって生成された各画像に対して、ハッシュ値を計算する。計算された各ページのハッシュ値をまとめた値に対して再度ハッシュ値を計算することによって、ジョブ全体に対する1つのハッシュ値を計算する。
S906では、裁断される部分がないため、ハッシュ値計算部403はコンテンツファイル全体に対するハッシュ値を計算する。以上の手順により、検品の対象となる部分についてハッシュ値を計算する。<正解画像の作成手順の例>
図10は、情報処理装置103の正解画像決定部407によりS808において正解画像を作成する処理フローを示した図である。
S1001では、情報処理装置103上のジョブ送信部408は外部コントローラー102に対して印刷ジョブの送信を行う。送信するジョブは、もとのジョブの部数に関わらず1部のみとする。
S1002では、外部コントローラー102のジョブ受付部414はジョブ送信部408よりジョブを受け取り、制御部413を介して検品装置109のジョブ受付部423に対してジョブ情報(用紙サイズ、枚数など)を渡して画像の読み取りを指示する。
S1003では、外部コントローラー102の印刷実行部417はジョブのコンテンツデータのRIP処理を行ってビットマップ化した後、印刷装置107に対してジョブの印刷を指示する。印刷装置107が印刷実行部417から受信するジョブには、画像データの他に、給紙先や排紙先の情報も含まれる。印刷装置107は外部コントローラー102から受信したジョブの内容に応じて、通信ケーブル254を介してインサータ108、検品装置109、大容量スタッカ110、フィニッシャ111を制御する。
S1004では、検品装置109が検品装置109に用紙が搬送されるのを待つ。
用紙が搬送された場合はS1005に進み、S1005では、検品装置109の検品処理部424が用紙の画像をカメラ231およびカメラ232を使用して読み取る。
S1006では、検品処理部424が、S1002で取得した用紙枚数分の画像を読み取ったかを判断する。画像を読み取り終えた場合はS1007へ、読み取り終えていない場合はS1005へ遷移する。
S1007では、検品処理部424が、S1005で読み取った画像を、検品情報送信部425を用いて、外部コントローラー102の検品情報受付部419に対して送信する。検品情報受付部419は画像を受け取り検品結果送信部420から、情報処理装置103の検品結果受信部409に対して送信する。検品結果受信部409は受け取ったデータを正解画像として、検品情報記憶部405に格納する。
以上のようにして情報処理装置103は検査装置109を用いて正解画像を作成することができる。
<印刷・検品の実行フロー>
図11は、図7のS703において情報処理装置103および外部コントローラー102が行う印刷・検品処理の流れを示すフローチャートである。図11の処理は、ステップごとに情報処理装置103のCPU201または外部コントローラー102のCPU208が実行する。
S1101では、情報処理装置103のジョブ送信部907は、外部コントローラー102のジョブ受付部913に対して、ジョブの部数の設定、正解画像のデータ・検品設定(すなわち検品情報)を送信する。
S1102では、外部コントローラー102の検品実行部418は、正解画像のデータ・設定を検品装置109のジョブ受付部922に送信する。
S1103では、外部コントローラー102の印刷実行部916は印刷装置107に印刷を指示する。
S1104では、検品装置109の検品処理部923によって印刷物の検品が実行される。
<検品の実行フロー>
図12は検品処理を行う際に検品装置109がS1104において行う処理の流れを示すフローチャートである。
S1201では、検品装置109は、検品装置109に用紙が搬送されてきたかを判断する。S1201で用紙が搬送されてきた場合はS1202に進む。
S1202では、用紙の画像をカメラ231およびカメラ232を使用して読み取る。
S1203では、検品装置109はS1102で受け取った正解画像および検品設定をもとに、S703で読み取った画像と正解画像との比較を行う。
S1204では、S1203で実行した正解画像との比較の結果、正常画像(検品OK)と判断された場合にはS1205に進み、欠陥画像(検品NG)と判断された場合にはS706に進む。ここで印刷物の検品は、図6に示した検品情報に基づいて行われる。検品は例えば検品レベル604や検品の対象となる項目605〜609に基づく。検品処理では指定された項目について正解画像と読み取られた画像とを比較し、その差が所定の許容値以内であれば正常画像と判定してよい。このとき検品レベル604の指定に応じて許容値を変動させて良い。例えばレベルがより高ければ許容する差をより小さくし、より低ければより大きくしてよい。
S1205では、検品装置109は印刷シートを大容量スタッカ110のスタックトレイ341に排紙するよう指示する。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、大容量スタッカ110に対してスタックトレイ341に排紙するよう指示する。
S1206では、検品装置109は印刷装置107に対して、印刷シートを大容量スタッカ110のエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、大容量スタッカ110に対してエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。
S1207では、検品装置109は検品対象となるジョブの検品が完了したか判定する。完了している場合はS708へ、完了していない場合はS701へ遷移する。
S1208では、検品装置109の検品実行部923は検品結果を外部コントローラー102の検品結果受信部419に送信する。外部コントローラー102は受信した検品結果の情報を検品結果送信部420から情報処理装置103の検品結果受信部409に送信する。情報処理装置103の検品結果受信部409は、受け取った情報を検品情報記憶部405に格納する。
以上の手順により、印刷物を検品して合格品と不合格品とを判別することができ、それらをより分けることができる。
●本実施形態のまとめ
上述した構成及び手順により、本実施形態によれば、撮影された画像と正解画像とを、たとえば指定された又は所定の項目について比較する。そして撮影された画像の品質が、すべての項目について合格であれば、その印刷物は要求された品質を満たしていると判断される。合格であるとは、正解画像との差異が許容範囲内に収まっていることであってよい。またその許容範囲は、指定されたレベルに応じて変化させて良い。
ここで、使用済みの正解画像を、ジョブIDのみならず、その正解画像データから求めたハッシュ値に関連付けて保存する。このようにすることで、実行済みのジョブを、前回実行時とは異なるジョブIDで再実行する場合についても、前回実行時と同じ正解画像を利用することができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
101:画像形成装置、102:外部コントローラー、103:情報処理装置

Claims (10)

  1. ジョブの実行結果である印刷物の検品を、当該印刷物を読み取った画像データと基準データとの比較に基づいて行う検品手段を制御する情報処理装置であって、
    前記基準データを、当該基準データを用いて検品を行ったジョブのジョブ識別情報および当該基準データから求めたハッシュ値と関連付けて保存する保存手段と、
    入力されたジョブのジョブ識別情報で前記保存手段に保存した前記基準データを検索する第1の検索手段と、
    前記第1の検索手段による検索が失敗した場合には、前記入力されたジョブのコンテンツデータのハッシュ値で前記保存手段に保存した前記基準データを検索する第2の検索手段とを有し、
    前記第1の検索手段または前記第2の検索手段により取得した基準データを、前記検品手段のために用いる
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記第2の検索手段は、前記ジョブのコンテンツデータに断裁の指定がされている場合には、断裁される部分を除いた前記コンテンツデータについてハッシュ値を計算し、断裁の指定がされていない場合には、前記コンテンツデータの全体についてハッシュ値を求める
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の情報処理装置であって、
    前記第1の検索手段および前記第2の検索手段のいずれによっても前記基準データの検索に失敗した場合には、前記入力されたジョブのコンテンツデータに基づいて基準データを作成し、前記入力されたジョブのジョブ識別情報および前記基準データのハッシュ値と関連付けて前記保存手段により保存させる作成手段をさらに有する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置であって、
    前記保存手段は、前記基準データに、当該基準データを用いて検品を行ったジョブの印刷設定をさらに関連付けて保存し、
    前記第1の検索手段または前記第2の検索手段のいずれかによって前記基準データの検索に成功し、かつ、取得した基準データに関連付けられた印刷設定が、前記入力されたジョブの印刷設定と異なる場合には、検索された前記基準データを前記保存手段から削除し、前記作成手段により新しい基準データを作成する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項4に記載の情報処理装置であって、
    前記第1の検索手段または前記第2の検索手段により取得した基準データに関連付けられた印刷設定が、前記入力されたジョブの印刷設定と同じであれば、取得した前記基準データを前記検品手段のために用いる
    ことを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項4または5に記載の情報処理装置であって、
    前記印刷設定には、ジョブを実行する画像形成装置の指定と、カラーまたは白黒の指定とを含む
    ことを特徴とする情報処理装置。
  7. 請求項3乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記第1の検索手段または前記第2の検索手段のいずれかによって前記基準データの検索に成功し、かつ、前記入力されたジョブについて、基準データの再作成が指示されている場合には、検索された前記基準データを前記保存手段から削除し、前記作成手段により新しい基準データを作成する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
    前記情報処理装置の制御の下でジョブを実行する画像形成装置と、
    前記情報処理装置の制御の下で、前記画像形成装置により形成された印刷物の検品を行う前記検品手段と
    を含むことを特徴とする画像形成システム。
  9. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  10. ジョブの実行結果である印刷物の検品を、当該印刷物を読み取った画像データと基準データとの比較に基づいて行う検品手段を制御する印刷制御方法であって、
    前記基準データを、当該基準データを用いて検品を行ったジョブのジョブ識別情報および当該基準データから求めたハッシュ値と関連付けて保存手段に保存し、
    入力されたジョブのジョブ識別情報で前記保存手段に保存した前記基準データを検索し、
    前記ジョブ識別情報による検索が失敗した場合には、前記入力されたジョブのコンテンツデータのハッシュ値で前記保存手段に保存した前記基準データを検索し、
    前記ジョブ識別情報による検索または前記ハッシュ値による検索により取得した基準データを、前記検品手段のために用いる
    ことを特徴とする印刷制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4148550A1 (en) * 2021-09-10 2023-03-15 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus, image forming apparatus, and control method

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