JP2020163804A - 画像形成装置、画像形成方法、及び、プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の検品システムでは、挿入紙が検品装置に搬送されると、挿入紙に対して検品処理が行われてしまう可能性がある。【解決手段】 記録シートに画像を印刷し、画像が印刷された複数の記録シートを束で区切るために、所定枚数毎に挿入紙を挿入し、印刷された画像を検品する。前記挿入紙は、束固有の束識別子とコードが印刷され、検品装置は挿入紙に印刷されたコードを読み取ると検品処理を行わない。【選択図】 図20

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法、及び、プログラムに関するものである。
近年、印刷装置により印刷されたシートを搬送中に検品装置によって検査可能とした印刷システムが知られている。印刷シートの検査では、検品装置が搬送された印刷シートの画像を読み取り、読み取った画像の画像解析により印刷シートが正常であるか否かを判定する。検品装置は、例えばバーコードや罫線の欠け、画像抜け、印刷不良、ページ抜け、色ずれなどを検出することが可能である。こうして印刷シートが欠陥シートであると判定された場合には、当該欠陥シートは正常シートとは別の排紙先に排紙される。これにより欠陥シートが正常シートに混入することが防がれ、オペレータが欠陥シートを廃棄することが可能となる。
特許文献1に開示された技術によれば、検品装置で正常シートと判定された印刷シートと欠陥シートと判定された印刷シートの排紙先を分けることが可能となる。
特開2010−42521号公報
しかしながら、特許文献1では、複数ページからなる印刷ジョブを印刷して検品し、所定ページ数の用紙束毎に仕切り紙(挿入紙)を挿入して排紙する構成については言及していない。そのため、挿入紙が検品装置に搬送されると、挿入紙に対して検品処理が行われてしまう可能性がある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。記録シートに画像を印刷する印刷手段と、前記画像が印刷された複数の記録シートを束で区切るために、所定枚数毎に挿入紙を挿入する挿入手段と、前記印刷手段に印刷された画像を検品する検品手段と、前記挿入紙は、前記印刷手段により束固有の束識別子とコードが印刷され、前記検品手段は、前記コードを読み取ると、検品処理を行わないことを特徴とする。
本発明によれば、挿入紙が検品処理され、挿入紙が欠陥画像として判定されることを防ぐことができる。
印刷システムのハード構成の全体図である。 印刷システムのシステム構成を表すブロック図である。 画像形成装置のメカ断面図を表した模式図である。 検品装置に正解画像の登録を行う時の表示画面の一例である。 検品装置が正解画像の読み取りを行う時の表示画面の一例である。 検品装置に検品スキップエリアを設定する際の表示画面と検品装置から仕切り紙の設定を行う際の表示画面の一例である。 検品装置が仕切り紙画像の読み取りを行う時の表示画面の一例である。 検品装置から仕切り紙判定条件と仕切り紙ID位置を設定する際の表示画面の一例である。 検品装置から検品設定する際の表示画面と検品装置から検品結果を表示する際の表示画面の一例である。 検品装置が検品結果をOKと判定した表示画面と検品結果をNGと判定した表示画面の一例である。 検品装置が検品をスキップする際の表示画面と外部コントローラから検品ジョブの設定を行う際の表示画面の一例である。 正常画像を登録する際の外部コントローラの処理の流れである。 正常画像を登録する際の印刷装置の処理の流れである。 正常画像を登録する際の検品装置の処理の流れである。 仕切り紙画像を設定する際の外部コントローラの処理の流れである。 仕切り紙画像を設定する際の印刷装置の処理の流れである。 仕切り紙画像を設定する際の検品装置の処理の流れである。 検品処理を行う際の外部コントローラの処理の流れである。 検品処理を行う際の印刷装置の処理の流れである。 検品処理を行う際の検品装置の処理の流れである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
以下の説明において、外部コントローラは、画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド、プリントサーバ、DFEなどと呼ばれることもある。画像形成装置は、複合機、マルチファンクションペリフェラル、MFPと呼ばれることもある。
図1は、本実施形態に係る画像処理システムのハード構成の全体図である。画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102を備える。画像形成装置101と外部コントローラ102は、内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。外部コントローラ102は、外部LAN104を介してクライアントPC103と通信可能に接続されており、PC103から外部コントローラ102に対して印刷指示が行われる。
クライアントPC103には、印刷データを外部コントローラ102で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。印刷を行うユーザは、各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバは、ユーザからの印刷指示に基づいて外部コントローラ102に対して印刷データを送信する。外部コントローラ102は、PC103から印刷指示を受け取ると、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して印刷データを投入し印刷指示を行う。
次に、画像形成装置101について説明する。画像形成装置101は、複数の異なる機能を持つ装置が接続され、製本などの複雑な印刷処理が可能なように構成されている。
印刷装置107は、印刷装置107の下部にある給紙部から搬送される用紙に対してトナーを用いて画像を形成する。この印刷装置107の構成及び動作原理は次のとおりである。画像データに応じて変調された、レーザ光などの光線をポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射して走査光として感光ドラムに照射する。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられた用紙に、そのトナー像を転写する。この一連の画像形成プロセスを、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーに対して順次実行することにより、用紙上にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写ドラム上の用紙は、定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写された用紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解して用紙に定着させる。
インサータ108は、挿入シートを挿入するためのインサータである。印刷装置107で印刷され搬送された用紙群に対して、任意の用紙の間にインサータ108から用紙を挿入することができる。
検品装置109は、搬送された用紙の画像を読み取り、予め登録された正解画像と比較することで、印刷された画像が正常かどうかを判定するための装置である。
大容量スタッカ110は、大容量のシートを積載することが可能な大容量スタッカである。フィニッシャ111は、搬送されたシートに対してフィニッシング処理を加えるフィニッシャである。フィニッシャ111は、ステイプルやパンチ、中綴じ製本などのフィニッシングを行うことが可能で、フィニッシング処理後の製本物を排紙トレイに排紙する。
図1で説明した印刷システムは、画像形成装置101に外部コントローラ102が接続された構成であるが、本実施例は、外部コントローラ102が接続された構成に限定されない。すなわち、画像形成装置101を外部LAN104に接続し、クライアントPC103から画像形成装置101へ、画像形成装置101が処理可能な印刷データを送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置101において、データ解析やラスタライズ処理が行われ、印刷処理が実行される。
図2は、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103のシステム構成を表すブロック図である。
まず画像形成装置101の印刷装置107の構成について説明する。画像形成装置101の印刷装置107は、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、ディスプレイ225で構成される。さらに画像形成装置101の印刷装置107は、原稿露光部226、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、給紙部230を備える。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続される。
通信I/F217は、通信ケーブル254を介してインサータ108、検品装置109、大容量スタッカ110、及びフィニッシャ111と接続され、それぞれの装置の制御のための通信が行われる。LANI/F218は、内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷データなどの通信が行われる。ビデオI/F220は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、画像データなどの通信が行われる。
HDD221は、プログラムやデータが保存された記憶装置である。CPU222は、HDD221に保存されたプログラム等に基づいて、画像処理制御や印刷の制御を行う。メモリ223は、CPU222が各種処理を行う際に必要となるプログラムや、画像データが記憶され、ワークエリアとして動作する。操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。ディスプレイ225には、画像処理装置の設定情報や印刷ジョブの処理状況などが表示される。
原稿露光部226は、コピー機能やスキャン機能を使用する際に原稿を読み込む処理を行う。ユーザにより設置された用紙に対して露光ランプを照らしながらCCDカメラで画像を撮影することで原稿データを読み込む。レーザ露光部227は、トナー像を転写するために感光ドラムにレーザ光を照射するための一次帯電や、レーザ露光を行う装置である。レーザ露光部227においては、まず感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電が行われる。次にレーザードライバーによってレーザ光を、ポリゴンミラーで反射角度を調節しながら感光ドラムに照射される。これにより照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。作像部228は、用紙に対してトナーを転写するための装置であり、現像ユニット、転写ユニット、トナー補給部等により構成され、感光ドラム上のトナーを用紙に転写する。現像ユニットにおいては、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。転写ユニットにおいては、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写、二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナーを用紙に転写する二次転写が行われる。定着部229は用紙上のトナーを熱と圧力で用紙に溶解固着するための装置であり、加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。給紙搬送部230は用紙を給紙するための装置であり、ローラーや各種センサーにより用紙の給紙動作、搬送動作が制御される。
次に、画像形成装置101のインサータ108の構成について説明する。画像形成装置101のインサータ108は、通信I/F232、CPU233、メモリ234、給紙制御部235で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス236を介して接続される。通信I/F232は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU233は、メモリ234に格納された制御プログラムに応じて、給紙に必要な各種制御を行う。メモリ234は、制御プログラムが保存された記憶装置である。給紙制御部225は、CPU218からの指示に基づき、ローラーとセンサーを制御しながら、インサータの給紙部や印刷装置107から搬送された用紙の給紙、搬送を制御する。
次に、画像形成装置101の検品装置109の構成について説明する。画像形成装置101の検品装置109は、通信I/F237、CPU238、メモリ239、撮影部240、表示部241、操作部242で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス243を介して接続される。通信I/F237は、通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU238は、メモリ239に格納された制御プログラムに応じて、検品に必要な各種制御を行う。メモリ239は、制御プログラムが保存された記憶装置である。撮影部240は、CPU238の指示に基づき、搬送された用紙を撮影する。CPU238は、撮影部240によって撮影された画像と、メモリ239(記憶部)に保存された正解画像と比較し、印刷された画像が正常かどうかを判断する。表示部241は、検品結果や設定画面などが表示される。操作部242は、ユーザによって操作され、検品装置109の設定変更や正解画像の登録などの指示を受け付ける。
次に、画像形成装置101の大容量スタッカ110の構成について説明する。画像形成装置101の大容量スタッカ110は、通信I/F244、CPU245、メモリ246、排紙制御部247で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス248を介して接続される。通信I/F244は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU245は、メモリ246に格納された制御プログラムに応じて、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ239は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部247は、CPU245からの指示に基づき、搬送された用紙をスタックトレイ、エスケープトレイ、または後続のフィニッシャ111に搬送する制御を行う。
次に、画像形成装置101のフィニッシャ111の構成について説明する。画像形成装置101のフィニッシャ111は、通信I/F249、CPU250、メモリ251、排紙制御部252、フィニッシング処理部253で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス255を介して接続される。通信I/F249は通信ケーブル254を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU250は、メモリ251に格納された制御プログラムに応じて、フィニッシングや排紙に必要な各種制御を行う。メモリ251は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部252は、CPU250からの指示に基づき、用紙の搬送、排紙を制御する。フィニッシング処理部253は、CPU250からの指示に基づき、ステイプルやパンチ、中綴じ製本等のフィニッシング処理を制御する。
次に、外部コントローラ102の構成について説明する。外部コントローラ102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213,LANI/F214、ビデオI/F215で構成され、システムバス216を介して接続されている。CPU208は、HDD210に保存されたプログラムやデータに基づいてクライアントPC103からの印刷データの受信、RIP処理、画像形成装置101へ印刷データの送信などの処理を実行する。メモリ209は、CPU208が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD230には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード211は、外部コントローラ102の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ212には、外部コントローラ102の実行アプリケーション等の情報が静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103と接続され、印刷指示などの通信が行われる。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷指示などの通信が行われる。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置101と接続され、印刷データなどの通信が行われる。
次に、クライアントPC103の構成について説明する。クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、LANI/F206で構成され、システムバス207を介して接続されている。CPU201は、HDD203に保存された文書処理プログラム等に基づいて印刷データの作成や印刷指示を実行する。またCPU201は、システムバスに接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202は、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD203には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード204は、PC103の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ205には、クライアントPC103の実行アプリケーション等の情報が静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、印刷指示などの通信が行われる。
以上の説明において、外部コントローラ102と画像形成装置101は、内部LAN105とビデオケーブル106で接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブルのみの接続構成でもよい。また、メモリ202、メモリ209、メモリ223、メモリ234、メモリ239、メモリ249、メモリ251は、それぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。たとえば、揮発性のRAM、不揮発性のROM、内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリなどで代替した構成でもよい。
図3は、画像形成装置101のメカ断面図である。印刷装置107は、シートに印刷する画像を形成する装置である。給紙デッキ301および302は、各種シートを収容しておくことが可能である。各給紙デッキでは、収容されたシートの最上位のシート一枚のみを分離し、シート搬送パス303へ搬送することが可能である。304〜307は現像ステーションであり、カラー画像を形成するために、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。ここで形成されたトナー像は、中間転写ベルト308に一次転写され、中間転写ベルト308は図を時計回りに回転し、二次転写位置309でシート搬送パス303から搬送されてきたシートへとトナー像が転写される。表示装置225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。トナー像をシートへ定着させるための定着ユニット311は、加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間をシートが通過することにより、トナーを溶融・圧着することでシートにトナー像を定着させる。定着ユニット311を抜けたシートはシート搬送パス312を通って搬送路315へと搬送される。シートの種類によって定着のためにさらに溶融・圧着が必要な場合は、定着ユニット311を通過した後、上のシート搬送パスを使って第二定着ユニット313へと搬送される。そして、追加の溶融・圧着が施された後、シート搬送パス314を通って搬送路315へと搬送される。画像形成モードが両面の場合は、シート反転パス316へとシートを搬送し、シート反転パス316で反転した後、両面搬送パス317へとシートが搬送され、二次転写位置309で2面目の画像転写が行われる。
挿入シートを挿入するためのインサータ108は、インサータトレイ321を備え、シート搬送パス322を通じて給紙されたシートを搬送パスへ合流させる。これにより、印刷装置107から搬送される一連のシート群に、任意の位置でシートを挿入させて後続装置へ搬送させることが可能となる。
インサータ108を通過したシートは検品装置109へ搬送される。検品装置109内にはカメラ331、332が対向する形で配置される。カメラ331はシートの上面を、カメラ332はシートの下面を読み取るためのカメラである。検品装置109は、シート搬送パス333に搬送されたシートが所定の位置に到達したタイミングで、カメラ331、332を用いてシートの画像を読み取り、画像が正常であるかを判断することができる。表示装置241には検品装置109によって行われた検品結果などが表示される。
大容量スタッカ110は、大容量のシートを積載することが可能である。大容量スタッカ110は、シートを積載するトレイとしてスタックトレイ341を有する。検品装置109を通過したシートは、シート搬送パス344を通して大容量スタッカ110に入力されてくる。シートは、シート搬送パス344からシート搬送パス345を経由して、スタックトレイ341に積載される。さらに、スタッカ340は、排紙トレイとしてエスケープトレイ346を有する。エスケープトレイ346は、検品装置109によって欠陥シートと判定されたシートを排出するために使用される排紙トレイである。エスケープトレイ346に出力する場合は、シート搬送パス344からシート搬送パス347を経由してエスケープトレイ346へシートが搬送される。なお、大容量スタッカ110の後段の後処理装置へシートを搬送する場合には、シート搬送パス348を経由してシートが搬送される。349はシートを反転するための反転部である。この反転部349は、シートをスタックトレイ341に積載する場合に使用される。入力されたシートの向きと出力時点でのシートの向きが同一となるように、スタックトレイ341に積載する場合には反転部349で一度シートを反転させる。エスケープトレイ346や、後続の後処理装置へ搬送する場合は、積載時にフリップせずにそのままシートを排出するため、反転部349での反転動作は行わない。
フィニッシャ111は、ユーザに指定された機能に応じ、搬送されたシートに対してフィニッシング処理を加えるフィニッシャである。フィニッシャ111は、具体的にはステイプル(1個所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴)や中とじ製本等のフィニッシング機能を有する。フィニッシャ111は、2つの排紙トレイ351と352を備え、シート搬送パス353を経由して排紙トレイ351に出力される。ただし、シート搬送パス353はステイプル等のフィニッシング処理を行うことはできない。ステイプル等のフィニッシング処理を行う場合は、シート搬送パス354を経由して処理部355でユーザに指定されたフィニッシング機能が実行され、排紙トレイ352へ出力される。排紙トレイ351および352はそれぞれ昇降することが可能であり、排紙トレイ351を下降させ、処理部355でフィニッシング処理したシートを排紙トレイ351へ積載するように動作することも可能である。中とじ製本が指定された場合には中とじ処理部356で、シート中央にステイプル処理をした後、シートを二つ折りにしてシート搬送パス357を経由して中とじ製本トレイ358へ出力される。中とじ製本トレイ358は、ベルトコンベア構成になっており、中とじ製本トレイ358上に積載された中とじ製本束は左側へ搬送される構成となっている。
図4〜図18は、検品装置109の表示部241に表示される表示画面の一例であり、検品装置109のCPU238の指示に基づき表示される。検品装置109はあらかじめ設定された検査項目に従い、印刷されたシート画像を検品する。シート画像の検品はあらかじめ設定された正解画像と印刷されたシート画像とを比較して行われる。画像の比較方法には、画像位置ごとの画素値を比較する方法や、エッジ検出による物体の位置の比較、OCR(Optical Character Recognition)による文字データの抽出などによる方法がある。検査項目には、印刷位置のずれ、画像の色合い、画像の濃度、スジやカスレ、印刷抜けなどがある。
図4(a)は、検品装置109の起動時に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。表示部241には、正解画像が登録されていないため、検品を開始するために、正解画像の登録が必要である旨が表示されている(401)。正解画像が登録済みの場合は、検品開始可能である旨が表示される。表示部241には、登録済みの正解画像が表示される(402)。図4(a)では正解画像が未登録のため、未登録である旨が表示されている。領域402は、正解画像以外にも、仕切り紙の設定などの検品の設定に関わる情報を表示しても良い。
ボタン403は、正解画像の登録画面を呼び出すためのボタンである。正解画像は検品装置109で読み取る画像と比較対象とする画像であり、あらかじめ目視や検品装置109により正常であると判定された印刷シートを読み取った画像が使用される。ボタン404は仕切り紙の設定画面を呼び出すためのボタンである。仕切り紙が正解画像と比較され、欠陥シートと判断され排紙先が切り替わってしまうと、複数部数の成果物を一定部数毎に仕切るための仕切り紙が、正常シートと同じ排紙先に排紙されなくなってしまう。そのため、仕切り紙を含む印刷ジョブを検品する際には、あらかじめここで仕切り紙の設定を登録しておき、仕切り紙と判断された場合には検品を行わず正常シートと同じ排紙先に仕切り紙が排紙されるようにする。
ボタン405は、検品の設定画面を呼び出すためのボタンである。ユーザの検品目的に応じて検品の項目や検品の精度(正解画像との差異がどの程度で欠陥画像と判断するか)を設定する。ボタン406は、検品結果の確認画面を呼び出すためのボタンである。過去の検品内容や検品結果を確認することができる。ボタン407は、検品の開始を指示するためのボタンである。検品を開始すると、検品装置109は、送られてきたシート画像の検査を開始する。
図4(b)は、正解画像を登録する際に、検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図5の表示画面は、図4のボタン403が選択された際に表示される。
設定部501は、検品を行う印刷ジョブの1部あたりの用紙枚数を設定するための設定部である。検品装置109には、1部あたり2枚以上の印刷ジョブである場合には、複数枚の画像を正解画像として登録することができる。
設定部502は、検品を行う面を設定するための設定部である。検品装置109が行う検品を両面にするか、表面のみにするか、裏目のみにするかを設定することができる。なお、印刷は片面の場合であっても、印刷されない面にゴミがついていないことを検査するために、両面の検査を行うよう設定する場合もある。ボタン503は、正解画像の登録を指示するためのボタンである。ボタン503を押した後に、検品装置109は流れてきた印刷シートの画像を読み取り、正解画像として登録する。
図5(a)は、正解画像の読み取り中に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図5(a)は、図4(b)のボタン503を押すと表示される。設定501で設定された枚数の読み取りが完了するまではこの画面が表示される。ボタン601は、正解画像の読み取り中止を指示するためのボタンである。ボタン601が押されると、正解画像の登録を行わずに図4(a)の表示画面に戻る。
図5(b)は、正解画像の読み取りが完了した後に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。領域701には、検品装置109で読み取った印刷シートの画像が表示され、複数枚ある場合には、切り替えボタン702で表示する画像を切り替え、表と裏の両面の検品を行う場合には、切り替えボタン703で表裏を切り替えることができる。ボタン704は、検品スキップエリアの設定を指示するためのボタンである。ここでは、バリアブル印刷(VDP、Variable Data Printing)などの、1部ごとに特定エリアの印刷内容を変える印刷の場合などのために、検品を行わないエリアを設定することができる。部ごとに異なるIDを印刷する場合、住所や名前のみを部ごとに変えるような場合がある。
ボタン705は、領域701の読み取り画像の確認後に、正解画像の登録を指示するためのボタンである。ボタン705が押された場合には、検品装置109は正解画像の登録を行い、図4(a)の表示画面に戻る。ボタン706は、読み取りをキャンセルするためのボタンである。ボタン706が押された場合には、検品装置109は正解画像の登録を行わずに、図4(a)の表示画面に戻る。
図6(a)は、ボタン704が押されると表示される検品スキップエリアの設定画面の一例である。領域801は、検品スキップエリアである。位置設定部802の矢印を指示することで、エリア801の位置を変更することや、大きさ設定部803の矢印を指示することで、エリア801の大きさを変更することができる。ボタン804は、検品スキップエリアの設定を登録するためのボタンである。ボタン804が押されると、検品装置109は検品スキップエリアを登録し、図5(b)の表示画面に戻る。ボタン805は、検品スキップエリアを登録し、さらに別の検品スキップエリアを登録するためのボタンである。検品装置109には、複数の検品スキップエリアを登録することができる。
ボタン806は、検品スキップエリアの設定をキャンセルするためのボタンである。ボタン806が押されると、検品装置109は検品スキップエリアを登録せずに図5(b)の表示画面に戻る。
図6(b)は、仕切り紙の設定を行う際に、検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図6(b)の表示画面は、図4(a)のボタン404が押されると表示される。設定部901は、仕切り紙の登録枚数を設定するための設定部である。検品装置109には、異なる複数種類の仕切り紙を挿入する場合に、異なる複数枚の仕切り紙を登録することができる。
設定部902は、仕切り紙の判断条件を含む読み取り面を設定するための設定部である。両面にするか、表面のみにするか、裏面のみにするかを設定することができる。ボタン903は、仕切り紙画像の読み込みを指示するためのボタンである。ボタン903を押すと、検品装置109は流れてきた印刷シートの画像を読み取り、仕切り紙画像として登録する。
図7(a)は、仕切り紙画像の読み取り中に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図7(a)は、図6(b)のボタン903を押した際に表示される画面である。設定部901で設定された枚数の読み取りが完了するまでこの画面が表示される。
ボタン1001は、仕切り紙画像の読み取り中止を指示するためのボタンである。ボタン1001が押された場合には、検品装置109は仕切り紙設定の登録を行わずに図4(a)の表示画面に戻る。
図7(b)は、仕切り紙画像の読み取りが完了した後に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。領域1101には、検品装置109で読み取った仕切り紙の画像が表示され、仕切り紙が複数枚ある場合には、切り替えボタン1102で表示する画像を切り替え、表と裏の両面の画像を読み取る場合には、切り替えボタン1103で表裏を切り替えることができる。
ボタン1104は、仕切り紙判定条件の登録を行うためのボタンである。仕切り紙は、欠陥シートと判断され排紙先が切り替わってしまわないように、仕切り紙であることが判断可能なバーコードなどのマークが印刷されている。ボタン1104を選択し、検品装置109が仕切り紙と判断するための条件を登録する。ボタン1105は、仕切り紙ID位置の登録を行うためのボタンである。仕切り紙で区切られた1部の束ごとに、検品結果を表示するために、仕切り紙毎に異なるIDの位置を登録することができる。読み取った仕切り紙ID(束識別子)ごとの検品結果を表示することで、ユーザが容易に検品結果を確認することができる。仕切り紙ID(束識別子)は、束固有の識別子である。
ボタン1106は、仕切り紙の設定を登録するためのボタンである、ボタン1106が押されると、検品装置109は仕切り紙の設定を登録し、図4(a)の表示画面に戻る。ボタン1107は、仕切り紙の設定をキャンセルする場合のボタンである。ボタン1107が押されると、検品装置109は仕切り紙の設定の登録を行わずに、図4(a)の表示画面に戻る。
図8(a)は、図7(b)のボタン1104が押されると表示される仕切り紙判定条件の登録画面の一例である。領域1201は、仕切り紙判定エリアである。位置設定部1202の矢印を指示することで、エリア1201の位置を変更することや、大きさ設定部1203の矢印を指示することで、エリア1201の大きさを変更することができる。
設定部1204は、仕切り紙の判定に用いるコードまたは画像の設定部である。エリア仕切り紙判定エリア1201の画像を比較する方法の他に、バーコードやQRコード(登録商標)を検出し、バーコードやQRコードの読み取り内容から仕切り紙を判定することを選択することができる。
ボタン1205は、仕切り紙判定条件の登録を指示するためのボタンである。ボタン1205が押された場合には、検品装置109は仕切り紙判定条件の登録を行い、図7(b)の仕切り紙の設定画面に戻る。ボタン1206は、仕切り紙判定条件の登録をキャンセルする場合のボタンである。ボタン1206が押されると、検品装置109は仕切り判定条件の登録を行わずに、図7(b)の仕切りの設定画面に戻る。
図8(b)は、図7(b)のボタン1105が押されると表示される仕切り紙ID位置の登録画面の一例である。領域1301は、仕切り紙ID位置を示す領域である。位置設定部1302の矢印を指示することで、エリア1301の位置を変更することや、大きさ設定部1303の矢印を指示することで、エリア1301の大きさを変更することができる。仕切り紙ID位置を登録することで、検品装置109は仕切り紙が流れる度にIDを読み取り、検品結果を表示することができる。
ボタン1304は、仕切り紙ID位置の登録を指示するためのボタンである。ボタン1304が押された場合には、検品装置109は仕切り紙ID位置の登録を行い、図7(b)の仕切り紙の設定画面に戻る。ボタン1305は、仕切り紙ID位置の登録をキャンセルするボタンである。ボタン1305が押されると、検品装置109は仕切り紙ID位置の登録を行わずに、図7(b)の仕切り紙の設定画面に戻る。
図9(a)は、検品の設定を行う際に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図9(a)の表示画面は、図4(a)のボタン405が押された際に表示される。設定部1401は、検品レベルを設定するための設定部である。設定部1401を操作することで、検品の精度を変更することができる。検品装置109は、検品精度のレベルが高いほど、正解画像と読み取り画像のわずかな違いでも欠陥画像と判断する。
設定部1402は、検品種別を設定するための設定部である。ユーザの検品目的に応じて、設定部1402は検品の項目を設定することが可能である。図9(a)は、位置、色合い、スジ、抜けは検品の対象とするが、濃度は検品の対象外とすることを示す。
図9(b)は、検品結果を表示する際に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図9(b)の表示画面は、図4(a)のボタン406が押されると表示される。領域1501は、検品を行ったジョブ全体の属性や、検品結果が表示される。図9(b)の例では、ジョブ名が請求書で、1つのジョブは1000枚からなる。OK数は、検品の結果、正常画像と判定された枚数(ページ数)を示し、NG数は、検品の結果、欠陥画像と判定された枚数(ページ数)を示す。後述する図11(b)の検品ジョブ設定において設定されているジョブの部数1000部、仕切り紙の間隔50部に基づき、仕切り紙が挿入されている。図11(b)では、所定枚数毎(50枚毎)に仕切り紙が挿入される。仕切り紙ID10001は、1ページ目から50ページ目までの検品の結果を示しており、仕切り紙ID10002は、51ページ目から100ページ目までの検品の結果を示している。1ページ目から50ページ目までの記録シートは、仕切り紙ID10001と関連付いている。本実施例では、1部につき1ページとしているが、もちろん1部につき複数ページであってもよい。
領域1502は、仕切り紙毎の検品結果が表示される。ここで、領域1502の仕切り紙IDは、図8(b)の仕切り紙ID位置の登録で登録された内容に基づき、仕切り紙IDを読み取った値が表示される。また、仕切り紙ID毎(仕切り紙で区切られた束ごと)に、正常画像と判断された印刷シート(記録シート)の枚数および欠陥画像と判断された印刷シートの枚数が表示される。1503は検品結果を表示するジョブの選択画面である。図9(b)の例では履歴が保存されている9つのジョブのうち、1ジョブ目(1000枚)の検品結果が表示されている。1503の左右のボタンを操作することによって、表示するジョブを切り替えることができる。ボタン1504は、検品結果の確認が完了したことを指示するボタンである。ボタン1504が押されると、図4(a)の表示画面に戻る。
図10(a)は、検品開始後に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例である。図10(a)の表示画面は、図4(a)のボタン407が押されると表示される。領域1601には、検品装置109が最後に読み取った印刷シートの画像が表示される。領域1602には、1601の読み取り画像と正解画像を比較した判定結果が表示される。図10(a)の例では、正常画像と判定されたため、OKと表示されている。
ボタン1603は、検品の終了を指示するためのボタンである。ボタン1603が押された場合には、検品装置109は検品処理を終了し、図4(a)の表示画面に戻る。ボタン1604は、ジョブ全体の検品結果の確認画面の表示を指示するためのボタンである。ボタン1604が押された場合には、図9(b)の検品結果が表示される。
図10(b)は、最後に読み取った画像が欠陥画像と判定された場合の画面の一例である。読み取り画像と正解画像を比較した結果、欠陥画像と判定されたため、領域1602にはNGの表示および、NGと判定した要因や位置が表示されている。図10(b)は、スジ1705が検出されたため、欠陥画像と判断されたことが示されている。
図11(a)は、最後に読み取った画像が仕切り紙と判定された場合の画面の一例である。
読み取り画像から仕切り紙と判定されたため、領域1602には、検品がスキップされたことを示す表示および検品スキップと判定した要因や位置が表示されている。図11(a)は、バーコード1805が検出され、図8(a)で設定された仕切り紙判定条件を満たすと判断されたことが示されている。
図11(b)は、外部コントローラ102のディスプレイ212に表示される検品ジョブの設定画面の一例である。図4(a)〜図11(a)は、検品装置109に対して検品の設定を行う際の画面例であるが、検品装置109に正解画像の印刷シートや設定用の仕切り紙、検品対象の印刷シートを流す指示は、外部コントローラ102から行う。なお、検品装置109の表示部241から、上述の検品の設定を行ってもよい。
設定部1901は、ジョブの部数を設定する設定部である。図11(b)では、1000部のジョブを印刷する設定がされている。図11(b)の例では、1部あたり1ページであり、1ジョブは、1000部からなる。なお、別の例として、1部あたり複数ページあってもよい。設定部1902は、仕切り紙の間隔を設定する設定部である。図19の例では、50部毎に仕切り紙を挿入する設定がされている。なお、仕切り紙の間隔を、枚数で設定してもよい。
設定部1903は、検品ジョブの排紙先を設定する設定部である。ここでは、排紙先として大容量スタッカが設定され、検品で欠陥画像と判定された場合に排紙する排紙先としてエスケープトレイが設定されている。ボタン1904は、ジョブを1部だけ印刷し、かつ、前記ジョブを正解画像として登録するためのボタンである。図4(b)のボタン503で検品装置109に正解画像の登録開始を指示した後に、ボタン1904により外部コントローラ102に検品ジョブを1部印刷指示すると、印刷装置107による印刷処理と検品装置109による正解画像の登録が行われる。
ボタン1905は、正解画像をインサータから給紙することを指示するボタンである。ボタン1905は、既に印刷済みの印刷シートを正解画像としてインサータから読み込む場合に使用する。印刷と正解画像の登録を同時に行うのではなく、ユーザの目視により正常画像と判断した後で正解画像を読み取る際に使用する。ボタン1905を使用する際には、ユーザはあらかじめ正解画像として登録する印刷シートを、インサータ108のトレイ321に置くことで、検品装置109へ搬送する。ここでは、印刷装置107の給紙部230から給紙しても良いが、給紙部230から給紙すると、定着機ユニット311や第二定着機ユニット313を通り加圧や加熱をされるため、印刷シートの画像が変形してしまう場合がある。そのために、印刷済みの印刷シートを、正解画像として登録する場合には、定着機を通らないようインサータ108から給紙を行うことが望ましい。
ボタン1906は、仕切り紙の設定を行うボタンである。ボタン1906の設定では、検品装置109が仕切り紙と判断できるよう、特定のバーコードやQRコードの印刷内容と位置を指示することができる。ボタン1906の設定では、仕切り紙毎に異なる仕切り紙IDの有無や位置を設定することができる。この仕切り紙IDは、検品装置109で読み取り、検品装置109の表示部242に仕切り紙毎の検品結果を表示することで、ユーザが容易に仕切り紙毎の検品結果を確認することができる。
ボタン1907は、設定用の仕切り紙を印刷指示する際のボタンである。ボタン1907で設定用の仕切りの印刷が指示されると、外部コントローラ102は、ボタン1906で設定された仕切り紙設定に基づいて、仕切り紙と判断するためのバーコードやQRコード、および仕切り紙IDを印刷し、検品装置109へ搬送する。図6(b)のボタン903を選択し検品装置109に仕切り紙画像の読み込みを指示した後に、ボタン1907を選択し設定用の仕切りを印刷すると、仕切り紙画像の読み込みが行われる。その後、図7(b)の仕切り紙設定画面で、読み込んだ仕切り紙画像を確認しながら、仕切り紙判定条件や仕切り紙ID位置の登録を行うことができる。
ボタン1908は、検品ジョブの印刷開始を指示するためのボタンである。ボタン1908を選択することで印刷開始が指示されると、外部コントローラ102は図11(b)の設定に基づき、検品ジョブを印刷装置107に投入する。図4(a)のボタン407を選択し検品装置109に検品開始を指示した後に、ボタン1908で外部コントローラ102に検品ジョブの印刷開始を指示する。これにより、外部コントローラ102は印刷装置107に印刷データを投入し、印刷された印刷シートを検品装置109へ搬送することを指示する。検品装置109は印刷シートが搬送されたら印刷シートの画像を読み込み、検品処理が行われる。
図12は、正解画像を登録する際に外部コントローラ102が行う処理の流れを示すフローチャートである。図12のフローチャートを実行するためのプログラムはHDD210に記憶されており、メモリ209に読み出されCPU208によって実行される。
S2001で、外部コントローラ102は、印刷ジョブの1部の印刷指示を受信したかを判断する。図11(b)の1部印刷指示ボタン1904が選択された場合、S2001でYesと判定される。S2001で1部印刷指示を受信した場合は、S2002に進み、外部コントローラ102は印刷装置107に対して1部の印刷データを投入し、印刷の実行を指示する。
S2001で1部印刷指示を受信していない場合は、S2003に進み、インサータからの給紙指示を受信したかを判断する。図11(b)の正解画像をインサータから給紙するボタン1905が選択された場合、S2003でYesと判定される。S2003でインサータからの給紙指示を受信した場合は、S2004に進み、外部コントローラ102は印刷装置107に対して1部分の用紙枚数をインサータから給紙する指示を行う。S2003で、インサータからの給紙指示を受信していない場合には、S2001に戻る。
図13は正解画像を登録する際に印刷装置107が行う処理の流れを示すフローチャートである。図13のフローチャートを実行するためのプログラムはHDD221に記憶されており、メモリ223に読み出されCPU222によって実行される。
S2101で、印刷装置107は外部コントローラ102の印刷指示を受信するのを待つ。図12のS2002またはS2004において、外部コントローラ102が印刷装置107に対して印刷指示をし、印刷装置107が外部コントローラ102から印刷指示を受信すると、S2101はYesと判定される。S2101で外部コントローラ102からの印刷指示を受信した場合には、S2102に進み、S2102では、印刷装置107は外部コントローラ102から受信したジョブを印刷する。外部コントローラ102から受信するジョブには、画像データの他に、給紙先や排紙先の情報も含まれる。印刷装置107は外部コントローラ102から受信したジョブの内容に応じて、通信ケーブル254を介してインサータ108、検品装置109、大容量スタッカ110、フィニッシャ111を制御する。
図14は、正解画像を登録する際に検品装置109が行う処理の流れを示すフローチャートである。図14のフローチャートを実行するためのプログラムはメモリ239に記憶されており、CPU238によって実行される。
S2201で検品装置109は印刷設定を取得する。S2201で取得する設定値には図4(b)で設定された1部あたりの用紙枚数や検品を行う面などが含まれる。次にS2202で、検品装置109に用紙が搬送されたかを判定する。S2202で用紙が搬送された場合はS2203に進み、用紙の画像をカメラ231およびカメラ232を使用して読み取り、検品装置109のメモリ239に保存する。ここで保存した画像は、図5(b)の領域701に表示される。
次にS2204で、検品装置109はS2201で取得した用紙枚数分の画像を読み取ったかを判断する。画像を読み取り終えた場合は処理を終了する。S2204で、用紙枚数分の画像読み取りが完了していない場合はS2202に進む。
図15は、仕切り画像を設定する際に外部コントローラ102が行う処理の流れを示すフローチャートである。図15のフローチャートを実行するためのプログラムはHDD210に記憶されており、メモリ209に読み出されCPU208によって実行される。
S2301で、外部コントローラ102は設定用の仕切り紙の印刷指示を受け付けたかを判定する。図11(b)の設定用の仕切り紙を印刷するボタン1907が選択された場合、S2301はYesと判定される。S2301で設定用の仕切り紙の印刷指示を受け付けた場合、S2302に進み、外部コントローラ102は印刷装置107に対して設定用の仕切り紙の印刷を指示する。S2302の印刷指示には、仕切り紙の画像データが含まれる。仕切り紙の画像データは、図11(b)の仕切り紙設定1906に基づいて外部コントローラ102が生成する。ここで生成する画像データは図7(b)の領域1101の画像のように、仕切り紙を判定するためのバーコードや仕切り紙IDが含まれる。
図16は、仕切り画像を設定する際に印刷装置107が行う処理の流れを示すフローチャートである。図16のフローチャートを実行するためのプログラムはHDD221に記憶されており、メモリ223に読み出されCPU222によって実行される。
S2401で、印刷装置107は外部コントローラ102の印刷指示を受信したかを判定する。図15のS2302において、外部コントローラ102が印刷装置107に対して印刷指示をし、印刷装置が印刷指示を受信すると、S2401はYesと判定される。S2401で外部コントローラ102からの印刷指示を受信した場合には、S2402に進み、S2402において、印刷装置107は外部コントローラ102から受信したジョブを印刷する。印刷装置107は、外部コントローラ102から受信したジョブの内容に応じて、通信ケーブル254を介してインサータ108、検品装置109、大容量スタッカ110、フィニッシャ111を制御する。
図17は仕切り画像を設定する際に検品装置109が行う処理の流れを示すフローチャートである。図17のフローチャートを実行するためのプログラムはメモリ239に記憶されており、CPU238によって実行される。
S2501で検品装置109は仕切り紙の設定を取得する。S2201で取得する設定値には仕切り紙の登録枚数や読み取り面などが含まれる。次にS2502で、検品装置109に用紙が搬送されたかを判定する。S2502で用紙が搬送されたと判定されたら、S2503に進む。S2503では、カメラ231およびカメラ232を使用して用紙の画像を読み取り、検品装置109のメモリ239に保存する。ここで保存した画像は、図7(b)の表示部1101に表示される。
次にS2504で、検品装置109はS2501で取得した仕切り紙枚数分の画像を読み取ったかを判断する。画像を読み取り終えた場合は処理を終了する。S2504で、仕切り紙枚数分の画像読み取りが完了していない場合はS2502に進む。
図18は、検品処理を行う際に外部コントローラ102が行う処理の流れを示すフローチャートである。図18のフローチャートを実行するためのプログラムはHDD210に記憶されており、メモリ209に読み出されCPU208によって実行される。図11(b)の印刷開始ボタン1908が選択されると、図18のフローチャートが開始する。
S2601で、外部コントローラ102は、印刷開始ボタン1908が選択され印刷指示を受信すると、ジョブの部数および仕切り紙の間隔の設定を取得する。ここではジョブの部数をX、仕切りをY部毎と設定された場合について説明する。次にS2602に進み、Iに初期値である0を代入する。次にS2603に進み、IにI+1を代入する。次にS2604に進み、印刷装置107にI部目の印刷を指示する。
次にS2605に進み、IがYで割り切れるかを判断する。S2605でIがYで割り切れない場合はS2607に進む。S2605でIがYで割り切れる場合にはS2606に進み、S2606では、印刷装置107に対して仕切りの印刷を指示する。S2606の印刷指示には、仕切り紙の画像データが含まれ、仕切り紙の画像データは、図19の1906の仕切り紙設定に基づいて外部コントローラ102が生成する。ここで生成する画像データは、図11(a)の表示部1601のように、仕切り紙を判定するためのバーコードや仕切り紙IDが含まれる。また、ジョブの情報や印刷済みの部数の情報などを含めても良い。ここで仕切り紙IDは、ジョブや仕切り紙毎に異なるIDとすることで、あとでユーザが図9(b)の表示部1502で仕切り紙ID毎の検品結果を容易に確認することができる。
次にS2607で、IがXと等しいかを判断する。S2607でIがXと等しくない場合にはすべての部数の印刷が完了していないのでS2603に戻る。S2607でIがXと等しい場合にはすべての部数の印刷が完了したので印刷装置107は処理を終了する。
図19は検品処理を行う際に印刷装置107が行う処理の流れを示すフローチャートである。図16のフローチャートを実行するためのプログラムはHDD221に記憶されており、メモリ223に読み出されCPU222によって実行される。
S2701で、印刷装置107は外部コントローラ102の印刷指示を受信したかを判定する。図18のS2604及びS2606において、外部コントローラ102が印刷装置107に対して印刷指示をし、印刷装置が印刷指示を受信すると、S2701はYesと判定される。S2701で外部コントローラ102から印刷指示を受信すると、S2702に進む。S2702では、印刷装置107は外部コントローラ102から受信したジョブを印刷する。ここでは印刷装置107は、外部コントローラ102から受信したジョブの内容に応じて、通信ケーブル254を介してインサータ108、検品装置109、大容量スタッカ110、フィニッシャ111を制御する。
図20は検品処理を行う際に検品装置109が行う処理の流れを示すフローチャートである。図20のフローチャートを実行するためのプログラムはメモリ239に記憶されており、CPU238によって実行される。
S2801で検品装置109は検品終了指示を受信したかを判断する。図10(a)の1603の検品終了ボタンが選択されると、S2801はYesと判定される。S2801で検品終了指示を受信すると、検品装置109の処理を終了する。S2801で検品終了指示を受信していない場合はS2802に進む。
S2802で、検品装置109に用紙が搬送されたかを判断する。S2802で用紙が搬送されない場合はS2801に戻る。S2802で用紙が搬送されたと判定されると、S2803に進む。S2803では、用紙の画像をカメラ231およびカメラ232を使用して読み取り、検品装置109のメモリ239に保存する。ここで保存した画像は、図10(a)の表示部1601に表示される。
次にS2804で、検品装置109は、S2803で読み取った画像に仕切り紙を示すバーコードが印刷されているかを判断する。仕切り紙の判断条件は、図8(a)で位置や種類が設定されており、バーコードに限らず、QRコードや画像データでもよい。S2804で、仕切り紙を示すバーコードが印刷されている場合は、S2811に進む。S2811では、仕切り紙に印刷されている仕切り紙IDを読み取る。ここで読み取った仕切り紙IDは図9(b)で仕切り紙毎の検品結果を仕切り紙ID毎に表示する際に使用される。
次にS2812に進み、検品装置109は、印刷装置107に対して、印刷シートを大容量スタッカ110のスタックトレイ341に排紙するよう指示する。ここで排紙される排紙先は、図11(b)の設定部1903で設定された排紙先である。印刷装置107は、検品装置109からの指示に基づき、大容量スタッカ110に対して、スタックトレイ341に排紙するよう指示する。次に、S2801に進み処理を継続する。
S2804で、仕切り紙を示すバーコードが印刷されていない場合は、S2805に進む。S2805では、検品装置109はS2803で読み取った画像と正解画像との比較を行う。正解画像は図4(a)のボタン403から検品装置109に対して登録された設定に基づく。S2805で比較する項目は、図9(a)の1401で設定された検品レベルや1402で設定された検品種別の項目である。次にS2806に進み、S2805の正解画像との比較の結果、正常画像であるか欠陥画像であるかを判断する。
S2806で正常画像(検品OK)と判断されると、S2807に進む。S2807では、検品装置109の表示部241に検品結果がOKであることを表示する。図10(a)は、S2807で表示される画面の一例である。
次にS2808に進み、検品装置109は、印刷装置107に対して、印刷シートを大容量スタッカ110のスタックトレイ341に排紙するよう指示する。ここで排紙される排紙先は、図11(b)の設定部1903で設定された排紙先である。印刷装置107は、検品装置109の指示に基づき、大容量スタッカ110に対してスタックトレイ341に排紙するよう指示する。次に、S2801に進み処理を継続する。
S2806で欠陥画像(検品NG)と判断された場合には、S2809に進む。S2809では、検品装置109の表示部241に検品結果がNGであることを表示する。図10(b)は、S2809で表示される画面の一例である。次にS2810に進み、検品装置109は印刷装置107に対して、印刷シートを大容量スタッカ110のエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。ここで排紙される排紙先は、図11(b)の設定部1903で設定された検品NG時の排紙先である。印刷装置107は、検品装置109の指示に基づき、大容量スタッカ110に対してエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。次に、S2801に進み処理を継続する。
以上により、スタックトレイ341に排紙された検品OKとなった用紙の束は、仕切り紙毎に区切られるが、1つの用紙束の用紙枚数は、検品の結果に応じて異なる。そのため、検品で正常と判断された成果物の束(1つの束につき固定枚数)を得たい場合には、検品で正常と判断された成果物を別途準備しておき、成果物の束ごとに欠陥シートと判断された枚数分だけ補充する必要がある。
本実施例においては、S2602で仕切り紙毎に異なる仕切り紙IDを仕切り紙に印刷指示し、図9(b)の検品結果の表示において、仕切り紙ID毎の検品結果を表示した。これにより、ユーザは、挿入紙に記載された仕切り紙IDと検品装置109の表示部241に表示された仕切り紙毎の検品結果を確認して、成果物の束ごとに欠陥画像と判断され、別の排紙先に排紙された部数を容易に確認することができる。
本実施例においては、S2602で仕切り紙に、仕切り紙を判定するためのバーコードを印刷指示し、S2804で仕切り紙を示すバーコードを読み取った場合に検品処理を行わず、正常シートと同じ排紙先であるスタッカに排紙する。
これにより、仕切り紙が欠陥シートと判定され正常シートとは異なる排紙先に排紙されることを防ぐ事ができる。
実施例1においては、検品装置の設定は検品装置109の表示部241を用いて、検品ジョブの印刷指示は外部コントローラ102のディスプレイ212を用いて操作したが、この構成に限らない。検品設定および印刷指示は、外部コントローラ102、印刷装置107、検品装置109、クライアントPC103のいずれかで操作できれば別の構成でもよい。たとえば、検品設定および印刷指示の両方が、印刷装置107のディスプレイ225を用いて操作する構成でもよい。
また、実施例1においては、仕切り紙ID毎の検品結果を検品装置109の表示部に表示したが、検品結果を通知する手段はこれに限らない。例えば、すべての部数の印刷完了後にレポートプリントとして検品結果を表示しても良い。他にも、Eメール等でユーザに通知してもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (8)

  1. 記録シートに画像を印刷する印刷手段と、
    前記画像が印刷された複数の記録シートを束で区切るために、所定枚数毎に挿入紙を挿入する挿入手段と、
    前記印刷手段に印刷された画像を検品する検品手段と、
    前記挿入紙は、前記印刷手段により束固有の束識別子とコードが印刷され、前記検品手段は、前記コードを読み取ると、検品処理を行わないことを特徴とする画像形成装置。
  2. さらに、前記検品手段によって、正常画像と判定された画像が印刷された記録シートと、欠陥画像と判定された画像が印刷された記録シートは、異なる排紙先に排紙するように制御する排紙制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記排紙制御手段は、前記コードが印刷された挿入紙を、正常画像と判定された画像が印刷された記録シートと同じ排紙先に排紙するように制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記検品手段は、前記印刷手段に印刷された画像と、記憶部に記憶されている正解画像とを比較する処理を行うことで検品することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. さらに、前記正解画像を前記記憶部に登録する登録手段を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記登録手段は、前記正解画像が印刷された記録シートをインサータで給紙し、給紙された記録シートに印刷されている画像を前記正解画像として登録することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 記録シートに画像を印刷する印刷ステップと、
    前記画像が印刷された複数の記録シートを束で区切るために、所定枚数毎に挿入紙を挿入する挿入ステップと、
    前記印刷ステップにより印刷された画像を検品する検品ステップと、
    前記挿入紙は、前記印刷ステップにより束固有の束識別子とコードが印刷され、前記検品ステップは、前記コードを読み取ると、検品処理を行わないことを特徴とする画像形成方法。
  8. コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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