JP2021045922A - 画像形成装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Minoru Kobegawa
実 神戸川
淳一 合田
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淳一 合田
雅教 市川
Masanori Ichikawa
雅教 市川
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Abstract

【課題】印刷画像と読み取り画像とを対応させることを目的とする。【解決手段】画質判定に用いる正解画像候補の印刷画像を用紙の第1の面に印刷し、正解画像候補を識別する識別情報を用紙の第1の面とは異なる第2の面に印刷する。読み取った画像を表示するためのプレビュー画像を生成する。プレビュー画像を表示する。複数の読み取り画像に基づき正解画像を生成する。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、印刷装置により印刷された用紙を搬送中に検品装置によって検査可能とした印刷システムが知られている。印刷用紙の検査では、検品装置が搬送された印刷用紙の画像を読み取り、読み取った画像の画像解析により印刷用紙が正常であるか否かを判定する。検品装置は、例えばバーコードや罫線の欠け、画像抜け、印刷不良、ページ抜け、色ずれを検出することが可能である。こうして印刷用紙が欠陥用紙であると判定された場合には、欠陥用紙は正常用紙とは別の排紙先に排紙される。これにより欠陥用紙が正常用紙に混入することが防がれ、オペレータが欠陥用紙を廃棄することが可能となる。
画像解析に用いる正解画像(マスタ画像、リファレンス画像)を作成する方法として、事前に印刷装置による印刷と検品装置による読み取りを複数部繰り返し、印刷画像と読み取り画像が共に高品質な場合、正解画像として用いる方法が知られる。
特開2010−173289号公報
事前に印刷装置による印刷と検品装置による読み取りを複数部繰り返し、読み取り画像と対応する印刷画像が共に高品質で正解画像として用いる場合、複数部の印刷画像は全て同じ画像を印刷した結果である。したがって、印刷画像が読み取り画像のどれと対応するか分かりにくいという課題があった。
本発明は、画質判定に用いる正解画像候補の印刷画像を用紙の第1の面に印刷し、前記正解画像候補を識別する識別情報を前記用紙の前記第1の面とは異なる第2の面に印刷する印刷手段と、読み取った画像を表示するためのプレビュー画像を生成する第1の生成手段と、前記プレビュー画像を表示する表示制御手段と、複数の読み取り画像に基づき正解画像を生成する第2の生成手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、印刷画像と読み取り画像とを対応させることができる。
画像処理システムのシステム構成を示す図である。 画像形成装置等のハードウェア構成を示す図である。 画像形成装置のメカ断面を示す図である。 正解画像を登録する際の情報処理の流れを示すフローチャートである。 画像データと識別子画像を示す図である。 正解画像を登録する際に検品装置が行う情報処理の流れを示すフローチャートである。 検品処理を行う際に検品装置が行う情報処理の流れを示すフローチャートである。 検品装置の起動時に表示される画面を示す図である。 正解画像を登録する際に表示される画面を示す図である。 正解画像の読み取り中に表示される画面を示す図である。 正解画像の読み取りが完了した後に表示される画面を示す図である。 正解画像の取得後に表示される画面及び正解画像追加登録を設定する画面を示す図である。 検品の設定を行う際に表示される画面を示す図である。 検品開始後に表示される画面を示す図である。 最後に読み取った画像が欠陥画像と判定された場合の画面を示す図である。 検品ジョブの設定画面を示す図である。 検品画像及び識別子を付加するエリアを示す図である。 正解画像を登録する際に印刷装置が行う情報処理の流れを示すフローチャートである。 識別子画像が付加された画像の一例を示す図である。 検品画像において識別子を付加するエリアを示す図である。 正解画像を登録する際に印刷装置が行う情報処理の流れを示すフローチャートである。 識別子画像が付加され、印刷された一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
以下の説明において、外部コントローラは、画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド、プリントサーバ、DFE等と呼ばれることもある。画像形成装置は、複合機、マルチファンクションペリフェラル、MFPと呼ばれることもある。
<実施形態1>
図1は、画像処理システムのシステム構成の一例を示す図である。画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102を備える。画像形成装置101と外部コントローラ102は内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。外部コントローラ102は外部LAN104を介してクライアントPC103と通信可能に接続されている。クライアントPC103から外部コントローラ102に対して印刷指示が行われる。
クライアントPC103には印刷データを外部コントローラ102で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。印刷を行うユーザは各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバはユーザからの印刷指示に基づいて外部コントローラ102に対して印刷データを送信する。外部コントローラ102はクライアントPC103から印刷指示を受け取ると、データ解析及びラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して印刷データを投入し印刷指示を行う。
次に画像形成装置101について説明する。画像形成装置101には複数の異なる機能を持つ装置が接続され、製本等の複雑な印刷処理が可能なように構成されている。
印刷装置107は、印刷装置107の下部にある給紙部から搬送される用紙に対してトナーを用いて画像を形成する。この印刷装置107の構成及び動作原理は次のとおりである。画像データに応じて変調された、レーザ光等の光線をポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射して走査光として感光ドラムに照射する。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられた用紙に、そのトナー像が転写される。この一連の画像形成プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーに対して順次実行することにより、用紙上にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写ドラム上の用紙は定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータ等の熱源を内蔵し、トナー像が転写された用紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解して用紙に定着させる。
インサータ108は、挿入用紙を挿入するための装置である。印刷装置107で印刷され搬送された用紙群に対して、任意の位置でインサータ108から用紙を挿入することができる。
検品装置109は、搬送された用紙の画像を読み取り、予め登録された正解画像と比較することで、印刷された画像が正常かどうかを判定するための装置である。
大容量スタッカ110は、大容量の用紙を積載することが可能な装置である。フィニッシャ111は、搬送された用紙に対してフィニッシング処理を加える装置である。フィニッシャ111は、ステイプル、パンチ、中綴じ製本等のフィニッシングを行うことが可能で、排紙トレイに排紙する。
図1で説明した印刷システムは、画像形成装置101に外部コントローラ102が接続された構成であるが、外部コントローラ102の接続された構成に限定されない。即ち、画像形成装置101を外部LAN104に接続し、クライアントPC103から、画像形成装置101が処理可能な印刷データを送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置101において、データ解析、ラスタライズ処理が行われ、印刷処理が実行される。
図2は、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103のハードウェア構成の一例を示す図である。
まず画像形成装置101の印刷装置107の構成について説明する。画像形成装置101の印刷装置107は、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、ディスプレイ225で構成される。更に画像形成装置101の印刷装置107は、原稿露光部226、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、給紙部230を備える。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続される。
通信I/F217は、通信ケーブル255を介してインサータ108、検品装置109、大容量スタッカ110、及びフィニッシャ111と接続され、それぞれの装置の制御のための通信が行われる。
LANI/F218は、内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷データ等の通信が行われる。
ビデオI/F220は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、画像データ等の通信が行われる。
HDD221は、プログラム、データが保存された記憶装置である。CPU222は、HDD221に保存されたプログラム等に基づいて、画像処理制御、印刷の制御を包括的に行う。メモリ223は、CPU222が各種処理を行う際に必要となるプログラム、画像データが記憶され、ワークエリアとして動作する。操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。ディスプレイ225には、画像処理装置の設定情報、印刷ジョブの処理状況等が表示される。
原稿露光部226は、コピー機能、スキャン機能を使用する際に原稿を読み込む処理を行う。原稿露光部226は、ユーザにより設置された用紙に対して露光ランプを照らしながらCCDカメラで画像を撮影することで原稿データを読み込む。レーザ露光部227は、トナー像を転写するために感光ドラムにレーザ光を照射するための一次帯電、レーザ露光を行う装置である。レーザ露光部227においては、まず感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電が行われる。次にレーザードライバーによってレーザ光を、ポリゴンミラーで反射角度を調節しながら感光ドラムに照射される。これにより照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。
作像部228は、用紙に対してトナーを転写するための装置であり、現像ユニット、転写ユニット、トナー補給部等により構成され、感光ドラム上のトナーを用紙に転写する。現像ユニットにおいては、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。転写ユニットにおいては、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写、二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナーを用紙に転写する二次転写が行われる。定着部229は、用紙上のトナーを熱と圧力で用紙に溶解固着するための装置であり、加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。給紙部230は、用紙を給紙するための装置であり、ローラーや各種センサーにより用紙の給紙動作、搬送動作が制御される。
次に画像形成装置101のインサータ108の構成について説明する。画像形成装置101のインサータ108は、通信I/F232、CPU233、メモリ234、給紙制御部235で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス236を介して接続される。通信I/F232は、通信ケーブル255を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU233は、メモリ234に格納された制御プログラムに応じて、給紙に必要な各種制御を行う。メモリ234は、制御プログラムが保存された記憶装置である。給紙制御部235は、CPU233からの指示に基づき、ローラーとセンサーを制御しながら、インサータの給紙部や印刷装置107から搬送された用紙の給紙、搬送を制御する。
次に画像形成装置101の検品装置109の構成について説明する。画像形成装置101の検品装置109は、通信I/F237、CPU238、メモリ239、撮影部240、表示部241、操作部242で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス243を介して接続される。通信I/F237は、通信ケーブル255を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU238は、メモリ239に格納された制御プログラムに応じて、検品に必要な各種制御を行う。メモリ239は、制御プログラムが保存された記憶装置である。撮影部240は、CPU238の指示に基づき、搬送された用紙を撮影する。正解画像候補となる印刷物は、印刷物1ページあたり複数枚取得した画像を重畳化、平均化したものが使用される。これにより、印刷物に含まれる検査精度未満の微小な変動成分を極力排することが可能となる。CPU238は、撮影部240によって撮影された画像と、メモリ239に保存された正解画像と比較し、印刷された画像が正常かどうかを判定する。表示部241は、検品結果、設定画面等が表示される。操作部242は、ユーザによって操作され、検品装置109の設定変更や正解画像の登録等の指示を受け付ける。
次に画像形成装置101の大容量スタッカ110の構成について説明する。画像形成装置101の大容量スタッカ110は、通信I/F244、CPU245、メモリ246、排紙制御部247で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス248を介して接続される。通信I/F244は、通信ケーブル255を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU245は、メモリ246に格納された制御プログラムに応じて、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ239は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部247は、CPU245からの指示に基づき、搬送された用紙をスタックトレイ、エスケープトレイ、又は後続のフィニッシャ111に搬送する制御を行う。
次に画像形成装置101のフィニッシャ111の構成について説明する。画像形成装置101のフィニッシャ111は、通信I/F249、CPU250、メモリ251、排紙制御部252、フィニッシング処理部253で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス254を介して接続される。通信I/F249は、通信ケーブル255を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU250は、メモリ251に格納された制御プログラムに応じて、フィニッシングや排紙に必要な各種制御を行う。メモリ251は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部252は、CPU250からの指示に基づき、用紙の搬送、排紙を制御する。フィニッシング処理部253は、CPU250からの指示に基づき、ステイプル、パンチ、中綴じ製本等のフィニッシング処理を制御する。
次に外部コントローラ102の構成について説明する。外部コントローラ102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213、LANI/F214、ビデオI/F215で構成され、システムバス216を通して接続されている。CPU208は、HDD210に保存されたプログラム及びデータに基づいてクライアントPC103からの印刷データの受信、RIP処理、画像形成装置101への印刷データの送信等の処理を包括的に実行する。メモリ209は、CPU208が各種処理を行う際に必要なプログラム及びデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD210には、印刷処理等の動作に必要なプログラム及びデータが記憶される。キーボード211は、外部コントローラ102の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ212には、外部コントローラ102の実行アプリケーション等の情報を静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103と接続され、印刷指示等の通信が行われる。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷指示等の通信が行われる。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置101と接続され、印刷データ等の通信が行われる。
次にクライアントPC103の構成について説明する。クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、LANI/F206で構成され、システムバス207を介して接続されている。CPU201は、HDD203に保存された文書処理プログラム等に基づいて印刷データの作成及び印刷指示を実行する。またCPU201は、システムバスに接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202は、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラム及びデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD203には、印刷処理等の動作に必要なプログラム及びデータが記憶される。キーボード204は、クライアントPC103の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ205には、クライアントPC103の実行アプリケーション等の情報が静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、印刷指示等の通信が行われる。
以上の説明において、外部コントローラ102と画像形成装置101は内部LAN1905とビデオケーブル106が接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブルのみの接続構成でもよい。また、メモリ202、メモリ209、メモリ223、メモリ234、メモリ239、メモリ246、メモリ251はそれぞれ、データ及びプログラムを保持するための記憶装置であればよい。例えば、揮発性のRAM、不揮発性のROM、内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリ等で代替した構成でもよい。
図3は、画像形成装置101のメカ断面の一例を示す図である。印刷装置107は、用紙に印刷する画像を形成する。給紙デッキ301及び302は給紙デッキである。各給紙デッキには、各種用紙を収容しておくことができる。各給紙デッキでは、収容された用紙の最上位の用紙一枚のみを分離し、用紙搬送パス303へ搬送することができる。現像ステーション304〜307は、カラー画像を形成するために、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。ここで形成されたトナー像は中間転写ベルト308に一次転写され、中間転写ベルト308は図を時計回りに回転し、二次転写位置309で用紙搬送パス303から搬送されてきた用紙へとトナー像が転写される。ディスプレイ225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。定着ユニット311は、トナー像を用紙へ定着させる。定着ユニット311は、加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間を用紙が通過することにより、トナーを溶融及び圧着することで用紙にトナー像を定着させる。定着ユニット311を抜けた用紙は用紙搬送パス312を通って315へと搬送される。用紙の種類によって定着のために更に溶融及び圧着が必要な場合は、定着ユニット311を通過した後、上の用紙搬送パスを使って第二定着ユニット313へと搬送され、追加の溶融及び圧着が施された後、用紙搬送パス314を通って315へと搬送される。画像形成モードが両面の場合は、用紙反転パス316へと用紙が搬送され、用紙反転パス316で反転された後、両面搬送パス317へと用紙が搬送され、二次転写位置309で2面目の画像転写が行われる。
インサータ108は、挿入用紙を挿入するための装置である。インサータ108は、トレイ321を備え、用紙搬送パス322を通じて給紙された用紙を搬送パスへ合流させる。これにより、印刷装置107から搬送される一連の用紙群に、任意の位置で用紙を挿入させて後続装置へ搬送させることが可能となる。
インサータ108を通過した用紙は検品装置109へ搬送される。検品装置109内にはカメラ331、332が対向する形で配置される。カメラ331は用紙の上面を、カメラ332は用紙の下面を読み取るためのカメラである。検品装置109は、用紙搬送パス333に搬送された用紙が所定に位置に到達したタイミングで、カメラ331、332を用いて用紙の画像を読み取り、装置の画像が正常であるかを判定することができる。表示部241には検品装置109によって行われた検品結果等が表示される。
大容量スタッカ110は、大容量の用紙を積載することが可能な大容量スタッカである。大容量スタッカ110は、用紙を積載するトレイとして、スタックトレイ341を有する。検品装置109を通過した用紙は用紙搬送パス344を通して大容量スタッカ110に入力されてくる。用紙は用紙搬送パス344から用紙搬送パス345を経由して、スタックトレイ341に積載される。更にスタッカ340は、排紙トレイとしてエスケープトレイ346を有する。エスケープトレイ346は、検品装置109によって欠陥用紙と判定された用紙を排出するために使用される排紙トレイである。エスケープトレイ346に出力する場合は、用紙搬送パス344から用紙搬送パス347を経由してエスケープトレイ346へ用紙が搬送される。なお大容量スタッカ110の後段の後処理装置へ用紙を搬送する場合には、用紙搬送パス348を経由して用紙が搬送される。反転部349は、用紙を反転するための反転部である。この反転部349は、用紙をスタックトレイ341に積載する場合に使用される。入力された用紙の向きと出力時点での用紙の向きが同一となるように、スタックトレイ341に積載する場合には反転部349で一度用紙を反転させる。エスケープトレイ346及び、後続の後処理装置へ搬送する場合は、積載時にフリップせずにそのまま用紙を排出するため、反転部349での反転動作は行わない。
フィニッシャ111は、ユーザに指定された機能に応じ、搬送された用紙に対してフィニッシング処理を加える。フィニッシャ111では、具体的にはステイプル(1個所、2箇所綴じ)、パンチ(2穴、3穴)、中とじ製本等のフィニッシング機能を有する。フィニッシャ111は、排紙トレイ351と排紙トレイ352の2つの排紙トレイを備え、用紙搬送パス353を経由して排紙トレイ351に出力される。ただし用紙搬送パス353ではステイプル等のフィニッシング処理を行うことはできない。ステイプル等のフィニッシング処理を行う場合は、用紙搬送パス354を経由して処理部355でユーザに指定されたフィニッシング機能が実行され、排紙トレイ352へ出力される。排紙トレイ351及び352はそれぞれ昇降することが可能であり、排紙トレイ351を下降させ、処理部355でフィニッシング処理した用紙を排紙トレイ351へ積載するように動作することもできる。中とじ製本が指定された場合には中とじ処理部356で、用紙中央にステイプル処理をした後、用紙を二つ折りにして用紙搬送パス357を経由して中とじ製本トレイ358へ出力される。中とじ製本トレイ358は、ベルトコンベア構成になっており、中とじ製本トレイ358上に積載された中とじ製本束は左側へ搬送される構成となっている。
検品装置109は、予め設定された検査項目に従い、送られてきた用紙画像を検査する。用紙画像の検査は予め設定された正解画像と送られてきた用紙画像とを比較して行われる。画像の比較方法には、画像位置ごとの画素値を比較する方法、エッジ検出による物体の位置の比較、OCR(Optical Character Recognition)による文字データの抽出等による方法がある。検査項目には、印刷位置のずれ、画像の色合い、画像の濃度、スジやカスレ、印刷抜け等がある。
以下、図4〜図7を用いて正解画像の登録処理、及び画像検査処理について説明する。
図4(a)は、正解画像を登録する際に外部コントローラ102が行う情報処理の流れを示すフローチャートである。図4(a)の処理は、外部コントローラ102のCPU208が実行する。
実施形態1では簡単のために表面1枚のみを検品するものとする。またその画像を4回取得しそれらの画像を重畳化、平均化して正解画像を作成するものとする。
ステップS4001において、CPU208は、印刷ジョブのN部の印刷指示を受信したかを判定する。Nは1以上の自然数である。
ステップS4001でN部印刷指示を受信した場合は、CPU208は、ステップS4002に進む。ステップS4002において、CPU208は、印刷装置107に対してN部の印刷データを投入し、印刷の実行を指示する。実施形態1においてN=4である。
図4(b)は、正解画像を登録する際に印刷装置107が行う情報処理の流れを示すフローチャートである。図4(b)の処理は、印刷装置107のCPU222が実行する。
ステップS4003において、CPU222は、外部コントローラ102の印刷指示を受信するのを待つ。
ステップS4003で外部コントローラ102からの印刷指示を受信した場合には、CPU222は、ステップS4101に進む。
ステップS4101において、CPU222は、印刷ジョブから印刷画像1601を生成する。
続いてステップS4102において、CPU222は、識別子画像1651を生成する。画像データと識別子画像1651の例を図5に示す。図5は、画像データと識別子画像の一例を示す図である。識別子画像は印刷される4枚の各印刷用紙がユーザによって容易に区別できるようにした識別子を画像化したものである。ここでは例えば各識別子として1、2、3、4を割り当てる。但し識別子は数字に限られるものではない。またページ番号、日付、ファイル名等、付加的な情報を含んでもよい。
次にステップS4103において、CPU222は、生成した印刷画像1601を印刷用紙の表面に印刷する。ステップS4103の処理は、画質判定に用いる正解画像候補の印刷画像を用紙の第1の面に印刷する処理の一例である。
次にステップS4104において、CPU222は、識別子画像1651を印刷用紙の裏面に印字する。これらの印刷の際、印刷装置107は、通信ケーブル255を介してインサータ108も制御して印刷用紙を反転させる搬送制御をする。ステップS4104の処理は、正解画像候補を識別する識別情報を用紙の第1の面とは異なる第2の面に印刷する処理の一例である。
次にステップS4105において、CPU222は、N部印刷が修了したか否かを判定する。N部印刷が修了した場合、CPU222は、図4(b)の処理を終了する。N部印刷が修了していない場合、CPU222は、ステップS4101に戻る。
N=4の場合、ステップS4105の処理により、ステップS4101からステップS4103までの印刷データ生成と印刷処理は4回繰り返され、印刷画像1601、印刷画像1602、印刷画像1603、印刷画像1604と識別子画像1651、識別子画像1652、識別子画像1653、識別子画像1654が生成される。更にこれらは印刷用紙の表面と裏面に印刷され、計4枚の印刷用紙が検品装置109へ送られる。
図6は、正解画像を登録する際に検品装置109が行う情報処理の流れを示すフローチャートである。図6の処理は、検品装置109のCPU238が実行する。
ステップS501において、CPU238は、印刷設定を取得する。ステップS501で取得する設定値には1部あたりの印刷用紙枚数や検品を行う面、更には印刷用紙1枚あたり何枚の画像を重畳化、平均化して正解画像を作成するか等が含まれる。
実施形態1では先述の通り、CPU238は、1部あたり一枚で表面のみを検品し、4部の画像を重畳化、平均化して正解画像を作成する。
次にステップS502において、CPU238は、検品装置109に印刷用紙が搬送されるのを待つ。
ステップS502で印刷用紙が搬送された場合は、CPU238は、ステップS503に進む。ステップS503において、CPU238は、印刷用紙の画像を片面のみ検品するのでカメラ331のみを使用して読み取り、検品装置109のメモリ239に保存する。ここでCPU238は、印刷用紙の裏面の識別子を、カメラ332を用いて読み取り順番通り印刷画像が搬送されているか確認してもよい。
次にステップS504において、CPU238は、ステップS501で取得した印刷用紙枚数分の画像を読み取ったかを判定する。本例では、CPU238は、4枚の画像を取得する。ステップS504で、まだ印刷用紙枚数分の画像読み取りが完了していない場合は、CPU238は、ステップS502に戻る。
ステップS505において、CPU238は、ステップS503で読み取った画像を表示部241にプレビュー表示するためのプレビュー画像を生成する。
ステップS506において、CPU238は、表示部241にUI画面と共にプレビュー画像を表示する。このとき表示するUI画面の詳細については図11で後述する。ステップS506の処理は、プレビュー画像を表示する表示制御の処理の一例である。
ステップS507において、CPU238は、すべての読み取り画像について正解画像として使用するようUI上から受け付けられたかどうかを判定する。すべての読み取り画像が受け付けられた場合は、CPU238は、ステップS508に進む。ステップS508において、CPU238は、読み取り画像を重畳化、平均化した正解画像を生成する。そして、CPU238は、図6に示すフローチャートの情報処理を終了する。
ステップS507で、一部の読み取り画像が正解画像として使用するように受け付けられなかった場合は、CPU238は、ステップS509に進む。ステップS509において、CPU238は、追加で画像を取得するようにUI画面から選択されたかどうかを判定する。追加で画像を取得する場合は、CPU238は、ステップS501に戻る。追加で画像を取得しない場合は、CPU238は、ステップS508に進む。ステップS509でのUI画面表示については図12で後述する。
図7は、検品処理を行う際に検品装置109が行う情報処理の流れを示すフローチャートである。
図7の処理は、検品装置109のCPU238が実行する。
ステップS601において、CPU238は、検品終了指示を受信したかを判定する。
ステップS601で検品終了指示を受信した場合は、CPU238は、図7に示すフローチャートの情報処理を終了する。
ステップS601で検品終了指示を受信していない場合は、CPU238は、ステップS602に進む。
ステップS602において、CPU238は、検品装置109に印刷用紙が搬送されたかを判定する。ステップS602で印刷用紙が搬送されない場合は、CPU238は、ステップS601に戻る。
ステップS602で印刷用紙が搬送された場合は、CPU238は、テップS603に進む。ステップS603において、CPU238は、片面のみ検品するので印刷用紙の表面画像をカメラ331のみを使用して読み取り、メモリ239に保存する。
ステップS604において、CPU238は、ステップS603で読み取った画像と正解画像との比較を行う。ステップS604で比較する項目は、後述する図13の設定部1201で設定された検品レベル及び設定部1202で設定された検品種別に基づく。
次にステップS605において、CPU238は、ステップS604の正解画像との比較の結果、正常画像と欠陥画像のどちらであるかを判定する。
ステップS605で正常画像(検品OK)と判定した場合には、CPU238は、ステップS606に進む。ステップS606において、CPU238は、表示部241に検品結果がOKであることを表示する。後述する図14は、ステップS606で表示される画面の一例を示す図である。
次にステップS607において、CPU238は、印刷装置107に対して、印刷用紙を大容量スタッカ110のスタックトレイ341に排紙するよう指示する。ここで排紙される排紙先は、後述する図15の設定部1503で設定された排紙先に基づく。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、大容量スタッカ110に対してスタックトレイ341に排紙するよう指示する。
次に、CPU238は、ステップS601に戻り、処理を継続する。
ステップS605で欠陥画像(検品NG)と判定した場合には、CPU238は、ステップS608に進む。ステップS608において、CPU238は、表示部241に検品結果がNGであることを表示する。後述する図15は、ステップS608で表示される画面の一例を示す図である。
次にステップS609において、CPU238は、印刷装置107に対して、印刷用紙を大容量スタッカ110のエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。ここで排紙される排紙先は、図15の設定部1503で設定された検品NG時の排紙先に基づく。印刷装置107は、検品装置109に指示に基づき、大容量スタッカ110に対してエスケープトレイ346に排紙するよう指示する。
次に、CPU238は、ステップS601に戻り、処理を継続する。
図8〜図16は、検品装置109の表示画面の一例であり、検品装置109のCPU238の指示に基づき表示される。
図8は、検品装置109の起動時に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例を示す図である。
表示部701には、正解画像が登録されていないので検品を開始するには正解画像の登録が必要である旨が表示されている。表示部701には、正解画像が登録済みの場合は、検品開始可能である旨が表示される。
表示部702には、登録済みの正解画像が表示される。図8では正解画像が未登録のため、未登録である旨が表示されている。
ボタン703は、正解画像の登録画面を呼び出すためのボタンである。
ボタン706は、検品の設定画面を呼び出すためのボタンである。検品の設定画面では、ユーザの検品目的に応じて検品の項目及び検品の精度(正解画像との差異がどの程度で欠陥画像と判定するか)が設定される。
ボタン707は検品の開始を指示するためのボタンである。検品が開始されると、検品装置109は、送られてきた用紙画像の検査を開始する。
図9は、正解画像を登録する際に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例を示す図である。図9の表示画面は、図8のボタン703が選択された際に表示される。
設定部801は、検品を行う印刷ジョブの1部あたりの印刷用紙枚数を設定するための設定部である。検品装置109には、1部あたり2枚以上の印刷ジョブである場合には、複数枚の画像を正解画像として登録することができる。
設定部802は、検品を行う面を設定するための設定部である。ユーザは、設定部802において、検品装置109が行う検品を両面にするか、表面のみにするか、裏目のみにするかを設定することができる。なお、印刷は片面の場合であっても、印刷されない面にゴミがついていないことを検査するために、両面の検査を行うよう設定する場合もある。
設定部803は、何枚の用紙画像を取得して重畳化、平均化した正解画像を生成するかを設定するための設定部である。
ボタン804は、正解画像の登録を指示するためのボタンである。ボタン804が選択された後に、検品装置109は、流れてきた印刷用紙の画像を読み取り、正解画像として登録する。
図10は、正解画像の読み取り中に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例を示す図である。図10は図9のボタン804が選択された際に表示される。設定部801、803で設定された枚数の読み取りが完了するまではこの画面が表示される。
ボタン901は、正解画像の読み取り中止を指示するためのボタンである。ボタン901が選択された場合には、検品装置109は、正解画像の登録を行わずに画面を図8の表示画面に戻す。
図11は、正解画像の読み取りが完了した後に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例を示す図である。この時点で表面に検品画像、裏面に識別子画像が印刷された4枚の印刷用紙は、読み取り完了後、例えば排紙トレイ351に排紙される。ユーザは廃止された4枚の印刷用紙を現認することにより印刷品質が十分高い用紙を選択することができる。更に選択した印刷用紙に記された識別子から対応する読み取り画像を表示部241で確認し、読み取り画像としても品質が高ければ正解画像生成に使われる1枚として選択することができる。
表示部1001には、検品装置109で読み取った印刷用紙のプレビュー画像が表示される。実施形態1では4部印刷されたから、ユーザは、切り替えボタン1002で表示する画像を切り替える。表と裏の両面の検品を行う場合にはユーザは切り替えボタン1003で表裏を切り替えることができる。また、読み取った画像にゴミスジ等が混入していないかどうかを確認するために、ユーザは、画像拡縮ボタン1004で画像全体、細部にゴミスジ等が混入していないかどうかを確認する。なお、1002、1003、1004の各操作ボタンは一例であり、これらの操作ボタンは表示せずに、フリック、ピンチ、スワイプ等のジェスチャー操作をそれぞれの操作に割り当ててもよい。
ボタン1005は、表示部1001の読み取り画像の確認後に、現在表示している画像を正解画像の候補画像として使用することを指示するためのボタンである。各取得画像について、ボタン1005が選択されたものについて、重畳化、平均化がなされ、正解画像が生成される。
ボタン1006は、現在表示されている画像を正解画像の候補画像として使用しないことを指示するためのボタンである。各取得画像について、ボタン1006が選択されたものについてはそのまま破棄され、正解画像としては使用されない。
一括使用ボタン1007は、各取得画像について一括で正解画像として使用することを指示するためのボタンである。キャンセルボタン1008は、すべての取得画像を破棄して正解画像として使用しないことを指示するためのボタンである。一括使用ボタン1007、キャンセルボタン1008の何れかが選択されるか、又はすべての取得画像について、使用するボタン1005、使用しないボタン1006の何れかが選択完了されると、図12(a)の表示画面に進む。
図12(a)は、正解画像の取得後に表示される画面の一例を示す図である。図8の正解画像取得前の表示画面と比較して、表示部701には正解画像が登録されていることが表示される。また、表示部702には、登録された正解画像が表示される。なお、ここで表示される正解画像は、カメラ331、332で読み取った複数枚の用紙画像を重畳化、平均化して生成されたものである。
ボタン11010は、登録した正解画像をクリアするためのボタンである。正解画像がクリアされると、検品装置109は、画面を図8の表示画面に戻す。
ボタン11020は、正解画像追加登録ボタンである。図11において、一部の取得画像を破棄したものの、追加で正解画像候補を取得したい場合に、ボタン11020を選択することで追加取得することが可能となる。ボタン11020が選択されると、検品装置109は、画面を図12(b)の表示画面に進める。
図12(b)は、正解画像追加登録を設定する画面の一例を示す図である。
追加ページ指定ボタン1101は、追加取得するページを指定するためのボタンである。
個別ページ追加ボタン1102は、追加ページ指定ボタン1101で指定されたページを追加取得するように指示するためのボタンである。
全ページ一括追加ボタン1103は、すべてのページを一括して追加取得するように指示するためのボタンである。
表示部1104では、個別ページ追加ボタン1102、全ページ一括追加ボタン1103で指定された追加取得ページを表示する。
追加枚数指定ボタン1105は、追加取得するように指定されたページ毎に何枚取得するのかを指定するためのボタンである。
取得開始ボタン1106は、追加取得を開始するためのボタンである。取得開始ボタン1106が選択され、指定された枚数の画像取得が完了すると、検品装置109は、画面を図11の表示画面に戻す。
図13は、検品の設定を行う際に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例を示す図である。図13の表示画面は、図8のボタン706が選択された際に表示される。
設定部1201は、検品レベルを設定するための設定部である。設定部1201では検品の精度を変更することができる。検品装置109は、検品精度のレベルが高いほど、正解画像と読み取り画像のわずかな違いでも欠陥画像と判定する。
設定部1202は、検品種別を設定するための設定部である。設定部1202では、ユーザの検品目的に応じて検品の項目を設定することが可能である。図13の例では、位置、色合い、スジ、抜けは検品の対象とするが、濃度は検品の対象外とすることを示す。なお、実施形態1の検品種別は一例である。
図14は、検品開始後に検品装置109の表示部241に表示される画面の一例を示す図である。図14の表示画面は、図8のボタン707が選択された際に表示される。
表示部1301には、検品装置109が最後に読み取った印刷用紙の画像が表示される。
表示部1302には、1301の読み取り画像と正解画像を比較した判定結果が表示される。図14の例では、正常画像と判定されたため、OKと表示されている。
ボタン1303、は検品の終了を指示するためのボタンである。ボタン1303が選択された場合には、検品装置109は、検品処理を終了し、画面を図8の表示画面に戻す。
図15は、最後に読み取った画像が欠陥画像と判定された場合の画面の一例を示す図である。
表示部1301の読み取り画像と正解画像を比較した結果、欠陥画像と判定されたため、表示部1302にはNGの表示及び、NGと判定した要因及び位置が表示されている。図15の例では、スジ1405が検出されたため、欠陥画像と判定されたことが示されている。
図16は、外部コントローラ102のディスプレイ212に表示される検品ジョブの設定画面の一例を示す図である。図8〜図15は、検品装置109に対して検品の設定を行う際の画面例であるが、検品装置109に正解画像の印刷用紙、検品対象の印刷用紙を流す指示は、外部コントローラ102から行う。
設定部1501は、ジョブの部数を設定する設定部である。図16の例では、設定部1501には、1000部のジョブを印刷する設定がされている。
設定部1503は、検品ジョブの排紙先を設定する設定部である。図16の例では、排紙先として大容量スタッカが設定され、検品で欠陥画像と判定された場合に排紙する排紙先としてエスケープトレイが設定されている。なお、この設定以外にも、例えば検品OK時、NG時の排紙を同一のトレイに設定してもよい。この場合、不図示の検品結果一覧を基に後から手作業で検品NGの印刷用紙を抜き取ることになる。又は、同一トレイに排紙する場合は、OKとNGの用紙をずらして排紙させて後から抜き取り作業が楽になるように構成してもよい。
設定部1504、ボタン1505は検品ジョブをN部だけ印刷することを指示する設定部とボタンである。ユーザは、図9のボタン804で検品装置109に正解画像の登録開始を指示した後に、設定部1504、ボタン1505で外部コントローラ102に検品ジョブをN部印刷指示する。すると、印刷装置107による印刷処理及び検品装置109による正解画像の読み込みが行われる。なお、図9のボタン804が選択されると同時に、検品装置109から通信ケーブル255、内部LAN105を介し、外部コントローラ102に対して自動で検品ジョブをN部印刷指示するように構成してもよい。また、同様に図12の正解画像追加取得時にも、取得開始ボタン1106が選択されると同時に、検品装置109から外部コントローラ102に対して特定のページを追加印刷指示するように構成されていてもよい。
ボタン1508は、検品ジョブの印刷開始を指示するためのボタンである。ボタン1508で印刷開始が指示されると、外部コントローラ102は、図16の設定に基づき、検品ジョブを印刷装置107に投入する。ユーザは、図8のボタン707で検品装置109に検品開始を指示した後に、ボタン1508で外部コントローラ102に検品ジョブの印刷開始を指示する。すると、外部コントローラ102は、印刷装置107に印刷データを投入する。外部コントローラ102は更に、印刷された印刷用紙の検品装置109への搬送を指示する。検品装置109は、印刷用紙が搬送されたら印刷用紙の画像を読み込み、検品処理が行われる。なお、ボタン1508が選択されて検品ジョブの印刷開始が指示されると同時に、外部コントローラ102から検品装置109に対して検品開始指示を行うように構成されていてもよい。このとき、検品装置109から外部コントローラ102へ正解画像の登録がされているか否かを通知することで、正解画像未登録時に外部コントローラ102が印刷開始をしないように構成してもよい。
以上説明したように、実施形態1によれば正解画像登録時にカメラ331、カメラ332で読み取った画像をUI画面上にプレビュー表示することができる。これにより、ユーザは印刷用紙の目視確認だけでなく、カメラ331、カメラ332で正しく正解画像が読み取られたかどうかを確認して正解画像として採用するかどうかを決定することが可能となる。また、印刷画像と読み取り画像とを対応させることができる。
(変形例1)
変形例1では正解画像作成のために印刷する印刷用紙の検品エリアの一部に何回目に取得したかを示す識別子画像を付加する。それ以外は実施形態1と同じであるので差分を説明する。
ここでも簡単のために表面1枚のみを検品するものとする。またその画像を4回取得しそれらの画像を重畳化、平均化して正解画像を作成するものとする。
図17(a)は検品画像の例であり、図17(b)は検品画像において識別子を付加するエリア1751〜1754を示す。各エリア1751〜1754はCPU222により重ならないように配置される。
図18は、正解画像を登録する際に印刷装置107が行う情報処理の流れを示すフローチャートである。図18の処理は、印刷装置107のCPU222が実行する。
ステップS4003において、CPU222は、外部コントローラ102の印刷指示を受信するのを待つ。
ステップS4003で外部コントローラ102からの印刷指示を受信した場合には、CPU222は、ステップS1801に進む。ステップS1801において、CPU222は、印刷ジョブから印刷画像データ1701を生成する。
続いてステップS1802において、CPU222は、識別子画像を生成する。ここでは例えば各識別子として1、2、3、4を割り当てる。但し識別子は数字に限られるものではない。またページ番号、日付、ファイル名等、付加的な情報を含んでもよい。
続いてステップS1803において、CPU222は、識別子を付加するエリア1751を決定する。これらのエリアは、外部コントローラ102のディスプレイ212からユーザが指定できる構成でもよい。変形例1では印刷装置107が既定の方法によりそのエリアを既に決定済のエリアと重ならないように決定するものとする。これらのエリア情報は検品装置109に通知され共有される。
次にステップS1804において、CPU222は、識別子画像を印刷画像1801のエリア1751に付加する。付加された画像を図19の画像1901に示す。
ステップS1805において、CPU222は、N部の印刷が終了したか否かを判定する。CPU222は、N部の印刷が終了したと判定すると、図18に示す情報処理を終了する。CPU222は、N部の印刷が終了していないと判定すると、ステップS1801に戻る。
ステップS1805により、ステップS1801からステップS1804までの印刷データ生成と印刷処理は4回繰り返され、図19に示す4枚の画像1901、1902、1903、1904が印刷される。印刷された4枚の印刷用紙は検品装置109へ送られる。
変形例1では検品エリアに識別子を付加するので、正解画像を生成する場合、識別子画像を除去する必要がある。正解画像生成に使用されるものとして図19に示す4つの画像が図6のフローチャートの処理によって選択されたものとして、正解画像生成方法を説明する。これらの処理はステップS508において実行される。
識別子1951〜1954の何れでもないエリアは、実施形態1と同様である。つまり、4つの画像を重畳化、平均化して正解画像が作成される。
識別子1951のエリアに関しては読み取り画像1902、1903、1904の各上記エリアに相当する画像が重畳化、平均化され、正解画像が作成される。
同様に識別子1952のエリアに関しては読み取り画像1901、1903、1904の各上記エリアに相当する画像が重畳化、平均化され、正解画像が作成される。
同様に識別子1953のエリアに関しては読み取り画像1901、1902、1904の各上記エリアに相当する画像が重畳化、平均化され、正解画像が作成される。
同様に識別子1954のエリアに関しては読み取り画像1901、1902、1903の各上記エリアに相当する画像が重畳化、平均化され、正解画像が作成される。
(変形例2)
変形例2では正解画像作成のために印刷する印刷用紙の検品エリアの同諧調又は諧調傾斜の小さいエリアに何回目に取得したかを示す識別子画像を付加する。それ以外は実施形態1と同じであるので差分を説明する。
ここで同諧調又は諧調傾斜の小さいエリアとは後工程で識別子除去が容易なエリアであり、白地が最も望ましい。
ここでも簡単のために表面1枚のみを検品するものとする。またその画像を4回取得しそれらの画像を重畳化、平均化して正解画像を作成するものとする。
図20の2001は検品画像の例であり、エリア2051は検品画像2001において識別子を付加するエリアを示す。エリア2501の位置情報は外部コントローラ102からユーザが指定するものとする。
図21は、正解画像を登録する際に印刷装置107が行う情報処理の流れを示すフローチャートである。図21の処理は、印刷装置107のCPU222が実行する。
ステップS4003において、CPU222は、外部コントローラ102の印刷指示を受信するのを待つ。
ステップS4003で外部コントローラ102からの印刷指示を受信した場合には、CPU222は、ステップS2101に進む。ステップS2101において、CPU222は、印刷ジョブから印刷画像データ2101を生成する。
続いてステップS2102において、CPU222は、識別子画像を生成する。ここでは例えば各識別子として1、2、3、4を割り当てる。但し識別子は数字に限られるものではない。またページ番号、日付、ファイル名等、付加的な情報を含んでもよい。
続いてステップS2103において、CPU222は、識別子画像をエリア2051に付加する。
次にステップS2104において、CPU222は、図22の画像2201を印刷用紙に印字する。
ステップS2105において、CPU222は、N部の印刷が終了したか否かを判定する。CPU222は、N部の印刷が終了したと判定すると、図21に示す情報処理を終了する。CPU222は、N部の印刷が終了していないと判定すると、ステップS2101に戻る。
ステップS2105により、ステップS2101からステップS2104までの処理は4回繰り返され、4枚の画像2201、2202、2203、2204が印刷用紙に印刷され検品装置109へ送られる。
変形例2では検品エリアに識別子を付加するので、正解画像を生成する場合、識別子画像を除去する必要がある。正解画像生成に使用されるものとして図22に示す4つの画像が図6のフローチャートの処理によって選択されたものとして正解画像生成方法を説明する。これらの処理はステップS508において実行される。
(検品画像の同諧調のエリアが識別子付加エリアとして指定された場合)
2201〜2204の各画像の識別子付加エリア2251〜2254はそれぞれ周囲の色で置き換えられ、それから重畳化、平均化され、正解画像が作成される。識別子付加エリアは、識別情報付加領域の一例である。
(検品画像の諧調の傾斜があるエリアが識別子付加エリアとして指定された場合)
2201〜2204の各画像の識別子付加エリア2251〜2254は四隅の色値から線形補完された画像で置き換えられ、それから重畳化、平均化され、正解画像が作成される。
変形例2において識別子付加エリアの位置情報は外部コントローラ102からユーザが指定するものとしたが印刷装置107が検品画像の画像を同諧調又は諧調傾斜の小さいエリアを検出し識別子付加エリアを決定又はユーザに提案してもよい。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の実施形態の一例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではない。
上述した実施形態では、印刷用紙を例に説明を行ったが、印刷シートであっても同様である。
以上、上述した各実施形態によれば、印刷画像と読み取り画像とを対応させることができる。
109 検品装置
238 CPU

Claims (8)

  1. 画質判定に用いる正解画像候補の印刷画像を用紙の第1の面に印刷し、前記正解画像候補を識別する識別情報を前記用紙の前記第1の面とは異なる第2の面に印刷する印刷手段と、
    読み取った画像を表示するためのプレビュー画像を生成する第1の生成手段と、
    前記プレビュー画像を表示する表示制御手段と、
    複数の読み取り画像に基づき正解画像を生成する第2の生成手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画質判定に用いる正解画像候補の印刷画像を複数の用紙に印刷し、前記正解画像候補を識別する識別情報を前記複数の用紙の異なるエリアに印刷する印刷手段と、
    読み取った画像を表示するためのプレビュー画像を生成する第1の生成手段と、
    前記プレビュー画像を表示する表示制御手段と、
    複数の読み取り画像に基づき正解画像を生成する第2の生成手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 画質判定に用いる正解画像候補の印刷画像を複数の用紙に印刷し、前記正解画像候補を識別する識別情報を前記複数の用紙の識別情報付加領域に印刷する印刷手段と、
    読み取った画像を表示するためのプレビュー画像を生成する第1の生成手段と、
    前記プレビュー画像を表示する表示制御手段と、
    複数の読み取り画像に基づき正解画像を生成する第2の生成手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記識別情報付加領域は、前記印刷画像のうち、諧調に基づき決定される領域である請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 画像形成装置が実行する情報処理方法であって、
    画質判定に用いる正解画像候補の印刷画像を用紙の第1の面に印刷し、前記正解画像候補を識別する識別情報を前記用紙の前記第1の面とは異なる第2の面に印刷する印刷工程と、
    読み取った画像を表示するためのプレビュー画像を生成する第1の生成工程と、
    前記プレビュー画像を表示する表示制御工程と、
    複数の読み取り画像に基づき正解画像を生成する第2の生成工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  6. 画像形成装置が実行する情報処理方法であって、
    画質判定に用いる正解画像候補の印刷画像を複数の用紙に印刷し、前記正解画像候補を識別する識別情報を前記複数の用紙の異なるエリアに印刷する印刷工程と、
    読み取った画像を表示するためのプレビュー画像を生成する第1の生成工程と、
    前記プレビュー画像を表示する表示制御工程と、
    複数の読み取り画像に基づき正解画像を生成する第2の生成工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  7. 画像形成装置が実行する情報処理方法であって、
    画質判定に用いる正解画像候補の印刷画像を複数の用紙に印刷し、前記正解画像候補を識別する識別情報を前記複数の用紙の識別情報付加領域に印刷する印刷工程と、
    読み取った画像を表示するためのプレビュー画像を生成する第1の生成工程と、
    前記プレビュー画像を表示する表示制御工程と、
    複数の読み取り画像に基づき正解画像を生成する第2の生成工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  8. コンピュータを、請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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