JP2013182175A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】重送が発生した場合に異常画像が形成されることを防ぐ。
【解決手段】第1の用紙に対して第2の用紙が重送して搬送される重送発生時には、第1の用紙の先端がレジストローラの位置Aに到達した時点t0から、ずれ長Δd分の搬送時間に対応するずれ量Δtの経過後の時点t0’に、転写が行われる第2の用紙の先端が位置Aに到達する。同様に、位置Aから第1および第2の用紙が搬送され、第1の用紙の先端が転写位置Bに到達する時点t1からずれ量Δtの経過後の時点t1’に、転写対象の第2の用紙の先端が転写位置Bに到達する。第2の用紙の先端が転写位置Bに達した時点t1’に第2の用紙に対する転写が開始されるようにするためには、時点t1’から時間tα分遡った時点t20のタイミングで露光が開始されるように制御する。
【選択図】図9

Description

本発明は、搬送された印刷媒体に対して画像形成を行う画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関する。
例えば電子写真方式の画像形成装置において、印刷用紙が2枚以上重なった状態で搬送を続行すると、搬送不良(ジャム)を起こし正常な画像形成が行えなくなる可能性がある。そのため、従来、センサなどにより、この印刷用紙の重なりを検知して、画像形成に用いる高電圧の供給の停止や、印刷用紙の搬送の制御などを行い、画像形成を停止させる技術が知られている。以下、印刷用紙が2枚以上重なった状態で搬送される状態を、重送と呼ぶ。
ところが、この従来の方法では、重送された2枚の印刷用紙が画像形成されずに外部に排出され、印刷用紙が無駄になってしまう。また、画像形成を停止させるために、画像形成装置を一時的に停止させてしまうため、ダウンタイムが生じ、生産性を損なってしまう。
そのため、重送を検知した場合に、重送により生じたずれ時間だけ、転写部への用紙の給送タイミングを速めるようにした技術が既に知られている。例えば、特許文献1には、重送検知手段にて重送を検知した場合に重送による搬送のずれ量を検出し、このずれ量に基づき給送を制御するようにした技術が開示されている。
すなわち、特許文献1において、重送された用紙は、レジストローラ部に到達すると、スキュー補正のため一旦レジストローラ部で停止され、その後、レジストローラ部から転写部に給送される。この給送の開始タイミングを、正常動作のタイミングに対して、検出されたずれ量の時間分だけ速めることにより、重送された用紙に対する画像形成を可能としている。特許文献1の技術によれば、重送が起きた場合であっても、用紙の無駄を無くし、円滑な画像形成を行うことができる。
しかしながら、特許文献1の技術により、重送が発生している用紙に対して画像形成を行うために用紙の給送タイミングを速めると、例えば重送によるずれ量が、装置において規定された、連続して印刷を行う場合の用紙と用紙との間隔(紙間と呼ぶ)よりも大きい場合に、問題が生じる。すなわち、このずれ量が紙間よりも大きくなると、ずれ量に関係なくレジストローラ部で用紙が待機する時間が0となり、重送された、画像形成対象の用紙に対して良好な画像形成が行えなくなるおそれがあるという問題点があった。例えば、この場合、1ページ分の画像が重送している2枚の用紙に跨って画像形成されてしまい、異常画像となるおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、重送が発生した場合に異常画像が形成されることを防ぐことを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、所定の速度で搬送された印刷媒体が基準位置を通過後の予め定められたタイミングで、印刷媒体に対して画像形成を行う画像形成手段と、第1の印刷媒体の少なくとも一部に対して第2の印刷媒体が重ねて搬送される重送が発生しているか否かを検知する重送検知手段と、重送検知手段により重送が検知された場合に、第1の印刷媒体の先頭から第2の印刷媒体の先頭までの搬送時間を取得する取得手段と、取得手段で取得された搬送時間に応じて、画像形成手段による画像形成を行うタイミングを変更する制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、画像形成手段が、所定の速度で搬送された印刷媒体が基準位置を通過後の予め定められたタイミングで、印刷媒体に対して画像形成を行う画像形成ステップと、重送検知手段が、第1の印刷媒体の少なくとも一部に対して第2の印刷媒体が重ねて搬送される重送が発生しているか否かを検知する重送検知ステップと、取得手段が、重送検知ステップにより重送が検知された場合に、第1の印刷媒体の先頭から第2の印刷媒体の先頭までの搬送時間を取得する取得ステップと、制御手段が、取得ステップにより取得された搬送時間に応じて、画像形成ステップによる画像形成を行うタイミングを変更する制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、重送が発生した場合に異常画像が形成されることを防ぐことができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る画像形成装置の一例の構成を概略的に示す略線図である。 図2は、転写部の一例の構成をより詳細に示す略線図である。 図3は、電装部の一例の構成を概略的に示すブロック図である。 図4は、重送検知部による重送検知処理について説明するための略線図である。 図5は、重送検知において、用紙の皺や歪みに対する対処方法を説明するための略線図である。 図6は、重送された用紙の搬送方向の位置xと時間tとの一例の関係を示す略線図である。 図7は、感光体ドラムの露光タイミングと、重送によるずれ量との関係を説明するための略線図である。 図8は、重送が発生していない、通常時の露光制御の例を示す略線図である。 図9は、実施形態に係る、重送が発生している場合の、露光制御の例を示す略線図である。 図10は、実施形態による露光制御を示す一例のフローチャートである。 図11は、実施形態に適用可能な定着温度の設定方法を示す一例のフローチャートである。 図12は、両面印刷用搬送経路を有する画像形成装置の一例の構成を示す略線図である。 図13は、実施形態に係る用紙分離動作を説明するための略線図である。 図14は、実施形態に係る、重送された用紙を分離する分離動作の一例を示すフローチャートである。 図15は、逆重送の場合の用紙と重送検知部との関係について示す略線図である。
以下に添付図面を参照して、画像形成装置および画像形成装置の制御方法の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態に係る画像形成装置の構成)
図1は、実施形態に係る画像形成装置1の一例の構成を概略的に示す。画像形成装置1は、用紙11が収納される給紙部10、レジスト部12、転写部15、定着部16および電装部30を有する。この例では、画像形成装置1は、給紙部10から送り出された用紙11が、Z字状の搬送経路14を介して搬送され、転写部15で画像を転写された後に装置上部から排紙される。電装部30は、CPU(Central Processing Unit)や各インターフェイスを含み、この画像形成装置1の動作を制御する。
より具体的には、画像形成装置1において、印刷媒体として給紙部10に収納された用紙11が図示されない給紙ローラにより最も上のものから順に送り出され、重送検知部20により用紙11の一部に他の用紙11が重なって搬送される重送が発生しているか否かを検知され、レジスト部12に到達される。レジスト部12は、一対のレジストローラ12aおよび12bと、基準位置を検出するレジストセンサ13とを有する。用紙11は、レジストセンサ13に先端が検知されると、レジストローラ12aおよび12bの直前で一旦停止されてスキュー補正などが施される。
用紙11は、レジスト部12から送り出され、搬送経路14に従い転写部15に送り込まれ、転写部15において一方の面(印刷面とする)に対して画像が転写される。詳細は後述するが、この転写部15における画像転写のタイミングは、重送検知部20による検知結果に応じて変更される。転写部15で画像が転写された用紙11は、定着部16に送られる。定着部16は、定着ヒータおよび温度検出部とを有し、電装部30の制御により一定温度に制御される。用紙11は、転写された画像が定着部16において融着され、画像形成装置1の上部において排紙される。
なお、図1の例では、画像形成装置1がZ字状の搬送経路14を持つように説明したが、これはこの例に限定されない。
図2は、転写部15の一例の構成をより詳細に示す。図2(a)は、転写部15の全体の構成の例を示す。転写部15は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色を用いてカラー画像の形成を行うことができる、タンデムタイプのカラー画像形成部である。
転写部15は、YMCK各色の画像を形成する画像形成部Aが、用紙11を搬送する搬送ベルト72に沿って一列に配置されている。搬送ベルト72は、その一方が駆動回転する駆動ローラと他方が従動回転する従動ローラである搬送ローラ73、74によって架設されており、搬送ローラ73、74の回転により図示の矢印方向に回転駆動される。
画像形成装置1において、給紙部10から取り出された用紙11が搬送経路14を介してこの転写部15に供給され、搬送ベルト72に送り込まれ、静電吸着によって搬送ベルト72上に吸着される。
吸着された用紙11は、イエローの画像を形成するための第1の画像形成部に搬送され、ここでイエローの画像形成が行われる。第1の画像形成部は、感光体ドラム76Yとこの感光体ドラム76Yの周囲に配置された帯電器77Y、露光器78、現像器79Y、感光体クリーナ80Yなどを構成要素として有する。感光体ドラム76Yの表面は、帯電器77Yで一様に帯電された後、露光器78によりイエローの画像に対応したレーザビームによる走査ビーム81Yで露光され、静電潜像が形成される。
なお、静電潜像は、主・副走査方式の光ビーム書込みで形成され、露光器78からのビーム走査を主走査、主走査に直交する感光体ドラムの回転を副走査とすることでドラム感光面へ2次元像の光ビーム書込みが行われる。
感光体ドラム76Yの表面に形成された静電潜像は、現像器79Yで現像され、感光体ドラム76Y上にトナー像が形成される。このトナー像は、感光体ドラム76Yと搬送ベルト72上の用紙11と接する位置(転写位置)で転写器82Yによって転写され、用紙11上にイエロー単色の画像を形成する。転写が終わった感光体ドラム76Yは、ドラム表面に残った不要なトナーが感光体クリーナ80Yによってクリーニングされ、次の画像形成に備える。
このように、第1の画像形成部でイエロー単色を転写された用紙11は、搬送ベルト72によってマゼンタの画像形成を行うための第2の画像形成部に搬送される。ここでも、上述の第1の画像形成部と同様にマゼンタのトナー像が感光体ドラム76M上に形成され、用紙11上に既に形成されているイエローの画像に対して重ねて転写される。用紙11は、さらにシアンの画像形成を行うための第3の画像形成部、続いてブラックの画像形成を行うための第4の画像形成部に搬送され、上述のイエロー、マゼンタの場合と同様に形成されたシアン、ブラックのトナー像が、直前に形成された画像に対して重ねて転写される。YMCK各色の転写が完了すると、カラー画像が形成されることになる。
第4の画像形成部を通過してカラー画像が形成された用紙11は、搬送ベルト72から剥離され、定着部16にて定着された後、排紙される。
図2(b)は、転写部15における露光部78に含まれる光学装置の一例の構成を示す。ここでは、イエローの画像を形成するための第1の画像形成部に対応する部分を中心に説明する。光学装置は、レーザビームを出射する光源部と、光源部から出射されたレーザビームの光量を測定するために当該レーザビームを受光する受光部(図示しない)を有する光源ユニットと、光源部から出射されたレーザビームを感光体ドラム76Y上に導くための光学系を有する書込みユニットとを備える。
光学装置において、光源部は、レーザビームを出射するレーザビーム光源50を有すると共に、レーザビーム光源50の駆動制御に関わるLD駆動部40を有する。レーザビーム光源50は、例えばレーザダイオード(LD)からなり、LD駆動部40から供給される駆動電流に応じた光量のレーザビームを出力する。レーザビーム光源50は、1本のレーザビームを出力するのに限られず、複数のレーザビームを同時に出力するようにしてもよい。複数のレーザビームを同時に出力可能な発光素子としては、例えば複数のレーザダイオードが並べられて構成されたレーザダイオードアレイや、面発光を行うVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)を適用することができる。
光学系は、カップリング光学素子90、アパーチャ91、ポリゴンミラー92およびfθレンズ93を有する。レーザビーム光源50から出射されたレーザビームは、カップリング光学素子90により平行光とされた後、アパーチャ91で整形され、所定速度で回転するポリゴンミラー92に入射されて偏向され、走査ビーム81Yとなる。走査ビーム81Yは、fθレンズ93を通過して感光体ドラム76Yに照射される。走査ビーム81Yは、ポリゴンミラー92の回転に応じて感光体ドラム76Yを主走査方向(この例では、図中で左から右の方向)に走査する。
感光体ドラム76Yの走査開始位置には、同期検知部45が配される。同期検知部45は、受光素子として例えばフォトダイオード(PD)を備え、入射された走査ビーム81Yを、光電変換により電流に変換して出力する。この同期検知部45の出力は、LD駆動部40に供給され、走査ビーム81Yの走査に関する各種制御に対するタイミングを与える同期信号として用いられる。
図3は、電装部30の一例の構成を概略的に示す。なお、図3において、上述の図1および図2と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。電装部30は、CPU(Central Processing Unit)31、書込み制御部32およびI/O(Input/Output)部33を有する。CPU31は、それぞれ図示されないROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムに従い、RAM(Random Access Memory)をワークメモリとして用いて画像形成装置1全体の動作を制御する。
書込み制御部32は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成され、CPU31の命令に従い、図示されない画像処理部から供給された画像データをLD駆動部40に適した信号に変換して、LD駆動部40に転送する。LD駆動部40は、書込み制御部32から転送された信号に従いレーザビーム光源(LD)50を駆動する。LD駆動部40を書込み制御部32の内部構成としてもよい。
I/O部33は、例えばASICにより構成され、CPU31と、画像形成装置1の各部との間のインターフェイスとして機能する。例えば、CPU31は、I/O部33を介して、両面モータ41、排紙モータ42および搬送モータ43をそれぞれ駆動する。両面モータ41は、両面印刷時に、一方の面の印刷が終了した用紙11を、他方の面を印刷するための搬送経路に送り出すための両面ローラを駆動する。排紙モータ42は、印刷が完了した用紙11を排紙するための排紙ローラを駆動する。また、搬送モータ43は、例えば搬送ローラ73を駆動する。
また、レジストセンサ13の出力がI/O部33を介してCPU31に供給される。CPU31は、例えばこのレジストセンサ13の出力に基づき、レジストローラ12aおよび12bにより決まる位置を基準位置として、露光を行うタイミングを知ることができる。
さらに、CPU31は、I/O部33を介して定着ヒータ46を駆動する。定着ヒータ46は、定着部16にも受けられる。例えば、CPU31は、定着部16に設けられる図示されない温度センサからの温度検出結果を受け取り、受け取った温度情報に基づき定着ヒータ46を駆動して定着部16の温度が一定温度になるように制御する。
重送検知部20からの検知出力がCPU31に供給される。この検知出力は、I/O部33を介してCPU31に供給されるようにしてもよい。
(実施形態による動作)
本実施形態では、レジスト部12の直前すなわち当該レジスト部12に対して搬送方向の上流側に設けられた重送検知部20により、給紙部10から搬送経路14に送り出された用紙11に重送が発生しているか否かを検知し、重送が発生していると検知された場合に、重送による用紙11のずれ量を検出する。そして、検出されたずれ量に応じて、転写部15における露光のタイミングを変更する。これにより、重送でずれた量に合わせて用紙11に対して画像を形成することができ、画像形成の動作を停止することなく、次の用紙11に対する画像形成を行うことができる。
ここで、重送について、概略的に説明する。上述した画像形成装置1は、給紙部10に収納される用紙11のうち最も上の用紙11が図示されない給紙ローラなどにより取り出され、Z字状の搬送経路14に送り出される。図1に示した画像形成装置1の構成によれば、給紙部10における用紙11の下面側が転写部15で画像形成がなされる印刷面となる。
用紙11が給紙部10から取り出される際に、静電気や摩擦などの影響で、取り出される第1の用紙11に引き摺られて、第1の用紙11に一部が重なった状態で次の第2の用紙11が給紙部10から送出されることがある。このように、第1の用紙11の一部に対して第2の用紙11が重なって搬送される状態を、重送と呼ぶ。図1の画像形成装置1の例では、給紙部10において用紙11の下面側が印刷面となるので、第1の用紙11に対して印刷面側に、重送された第2の用紙11が存在することになる。
図4を用いて、重送検知部20による重送検知処理について説明する。重送検知部20は、光や超音波の反射を利用して測距を行う測距センサを用いて構成され、例えば対象物までの距離に応じた電圧を出力する。ここでは、重送検知部20から対象物までの距離が近いほど、高い電圧が出力されるものとする。また、この例では、重送検知部20は、レジスト部12の直前において、用紙11の印刷面側から測距を行うように配置される。CPU31は、重送検知部20に対して、例えば一定間隔(例えば100μsec)でポーリングを行う。
給紙部10から取り出された用紙11aに引き摺られて用紙11bが送出され、用紙11aに対して用紙11bが重送されているものとする。用紙11aおよび11bが搬送され、重送検知部20の位置に達すると、図4(a)に例示されるように、先ず、用紙11aの先端Aが重送検知部20に検知され、重送検知部20から用紙11aまでの距離に対応する電圧Vaが重送検知部20から出力される。
用紙11aおよび11bの搬送が進むと、図4(b)に示されるように、重送された用紙11bの先端Bが重送検知部20の検知位置に到達する。先端B以降は、重送検知部20において、図4(a)の状態に対して用紙11bの厚み分の距離変化が生じるため、重送検知部20の出力電圧が変化し、上述の電圧Vaに対して当該厚み分だけ高い電圧の電圧Vbが重送検知部20から出力される。この出力電圧の変化分を検知することで、重送を検知することができる。
また、重送検知部20が用紙11aの先端Aを検知した時点から、用紙11bの先端Bを検知するまでの間になされたポーリング数を計測することで、先端Aから先端Bまでの搬送に要した時間を求めることができる。例えば、ポーリングの間隔を100μsecとし、先端Aから先端Bまで100回のポーリングが行われたものとすると、100μsec×100回=10msecが先端Aから先端Bまでの搬送に要した時間として求められる。この、用紙11aの先端Aから、当該用紙11aに重送される用紙11bの先端Bまでの搬送に要した時間を、重送の際のずれ量Δtとする。また、用紙11aの先端Aから、当該用紙11aに重送される用紙11bの先端Bまでの距離を、ずれ長Δdとする。
なお、重送検知部20により、用紙11aに対して測距を行っている場合と、用紙11bに対して測距を行っている場合との重送検知部20の出力電圧の違いに基づき重送を検知する場合、用紙11aの振動などで誤検知が発生する可能性がある。また、用紙11aの皺などにより重送検知部20の出力電圧が変化し、重送が発生したと誤検知することも考えられる。
この誤検出を抑制した重送検知方法について、概略的に説明する。先ず、用紙11が通紙される前に予め、用紙11が無い状態で重送検知部20により複数回サンプリングし、零点の平均値を決めておく。そして、用紙11の厚さの最小値分以上だけ厚みが増したと検知した場合に、用紙11の先端が通過したと判断するものとする。
例えば、用紙11の厚さが通常で0.14mm、最小値で0.10mmとし、零点の平均値を0.01mmとした場合、ポーリングを繰り返す中で、あるポーリングにおいて0.11mm以上の値を検出した場合に、用紙11が通過したと判断する。
用紙11を搬送させながらポーリングを繰り返し、ポーリング毎に平均値を求めて保持し、保持された平均値と、次のポーリングによって得られた値とを比較する。この値が保持された平均値の2倍よりも大きいと検知した場合に、重送が発生したと判断する。
一例として、3回ポーリングを行い、それぞれの測距結果が0.14mm、0.16mmおよび0.13mmであれば、この3回の平均値は0.143mmになる。4回目のポーリングで0.15mmが測距結果として得られた場合、この測距結果は、直前までの平均値(0.143mm)の2倍より小さいので、重送していないと判定できる。また、この4回目のポーリング結果を平均値に加味し、新たな平均値が0.145mmとなる。
一方、例えば次の5回目のポーリングで0.33mmが測距結果として得られた場合、この測距結果は、平均値0.145mmの2倍を超えているので、重送が発生したと判断できる。この場合、用紙11が最初に通過したと判断されてから、重送が発生していると判断されるまでになされてポーリングの回数と、ポーリングの周期とを乗算することで、重送によるずれ量Δtを算出できる。
また、用紙11の皺や歪みに対しては、次の方法で対処可能である。すなわち、皺や歪みでは、図5(a)に部分bとして例示されるように、重送検知部20の測距結果がポーリング毎に徐々に変化する。これに対して、重送では、図5(b)に例示されるように、用紙11aに対して用紙11bが重送される場合、用紙11bの先端位置aの前後で測距結果が例えば2倍の値に急変し、その後もその値を維持する。したがって、測距結果をポーリング毎に順次比較していくことで、測距結果の変化が重送によるものか否かを、容易に判定することが可能である。
(重送発生時の露光制御)
次に、本実施形態による、重送発生時の露光制御について、詳細に説明する。図6は、重送された用紙11aおよび11bの搬送方向の位置xと、時間tとの一例の関係を示す。この例では、用紙11aに対して用紙11bが、ずれ長Δdだけずれて重送されているものとする。
なお、以下では、図2を参照し、レジストセンサ13が用紙11の先端を検知したタイミングを基準として、各感光体ドラム76Y、76M、76Cおよび76Kへの露光開始タイミングが決められるものとする。一例として、重送が発生していない通常時において、レジストセンサ13が用紙11の先端を検知したタイミングで、転写部15の最も入口側に配置される感光体ドラム76Yに対する露光が開始される。
なお、他の各感光体ドラム76M、76Cおよび76Kに対する露光のタイミングは、搬送速度と、感光体ドラム76Yと、各感光体ドラム76M、76Cおよび76Kとの間の距離とに基づきそれぞれシフトさせる。
例えば、感光体ドラム76Yにおいて、走査ビーム81Yによる露光位置が搬送ベルト72の対向側にある場合に、レジストセンサ13から用紙11の先端を検知した旨が伝えられると、CPU31は、LD駆動部40を制御してレーザビーム光源50からレーザビームの射出を開始させる。このレーザビームがポリゴンミラー92により偏向されて走査ビーム81Yとされ、この走査ビーム81Yにより感光体ドラム76Yが露光位置で主走査方向に走査される。それと共に、用紙11の搬送が行われ、感光体ドラム76Yが回転され、露光部分が転写位置に到達したタイミングで、用紙11が当該転写位置に搬送される。
図6において、時点t0に、レジストセンサ13により用紙11aの先端が検知されたものとする。用紙11aに用紙11bが重送されている場合、印刷面側において用紙11aの一部が用紙11bに覆われているので、画像形成は、重送している用紙11bに対して行う。したがって、用紙11aおよび11bがずれ長Δdだけ搬送され、用紙11bの先端がレジストセンサ13の位置に到達したタイミングで、感光体ドラム76Yに対する露光が開始されるように、露光のタイミングを制御する。
換言すれば、感光体ドラム76Yに対する露光開始のタイミングを、重送していない場合に対して、用紙11aおよび11bがずれ長Δdだけ搬送される時間Δt(ずれ量Δt)だけ遅らせる。
図7を用いて、より具体的に説明する。図7(a)は、感光体ドラム76Yの状態を示す。感光体ドラム76Yは、矢印方向(時計回り)に回転するものとする。図7(b)は、用紙11aと、用紙11aに重送している用紙11bについて示す。用紙11aに対して用紙11bが、搬送方向に対してずれ長Δdだけずれて重送されている。したがって、、感光体ドラム76Yが露光位置からずれ長Δd分だけ回転した位置から露光が開始されるように、露光タイミングを制御する必要がある。
図8および図9を用いて、本実施形態による露光制御について、より具体的に説明する。なお、図8および図9は、感光体ドラム76Yに対する露光制御について示す。また、図8および図9において、上述の図1および図2と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図8は、重送が発生していない、通常時の露光制御の例を示す。図8(a)は、レジストローラの位置Aと、感光体ドラム76Yから用紙11に対して転写が行われる転写位置Bと、感光体ドラム76Yに対して走査ビーム81Yが照射され露光が行われる露光位置Cとの関係を示す。感光体ドラム76Yが露光位置Cから転写位置Bまで回転する時間を、時間tαとする。
通常時において、図8(b)に例示されるように、レジストローラ12aおよび12bの位置Aに時点t0で到達した用紙11が、時点t1で転写位置Bに到達する。この用紙11が転写位置Bに到達した時点t1に用紙11に対する転写が開始されるようにするためには、時点t1から時間tα分遡った時点t10のタイミングで露光が開始されるように制御すればよい。ここで、時点t10は、時点t0を基準として、次式(1)にて求められる。
10=t0+(t1−tα) …(1)
用紙11が搬送方向の長さ分、時間tpかけて搬送され、当該用紙11に対する転写が終了する(時点t2)。
図9は、重送が発生している場合の、露光制御の例を示す。図9(a)は、図8(a)と同様に、レジストローラの位置Aと、転写位置Bと、露光位置Cとの関係を示す。この例では、用紙11aに対して用紙11bが、ずれ長Δdだけずれて重送されている。転写位置Bにおける転写は、用紙11bに対して行われる。
重送発生時には、図9(b)に例示されるように、用紙11aの先端がレジストローラ12aおよび12bの位置Aに到達した時点t0から、ずれ長Δd分の搬送時間に対応するずれ量Δtの経過後の時点t0’に、転写が行われる用紙11bの先端が当該位置Aに到達する。同様に、位置Aから用紙11aおよび11bが搬送され、用紙11aの先端が転写位置Bに到達する時点t1からずれ量Δtの経過後の時点t1’に、転写対象の用紙11bの先端が転写位置Bに到達する。
この場合、用紙11bの先端が転写位置Bに達した時点t1’に用紙11bに対する転写が開始されるようにするためには、時点t1’から時間tα分遡った時点t20のタイミングで露光が開始されるように制御すればよい。ここで、時点t20は、時点t0を基準として、次式(2)にて求められる。この式(2)は、ずれ量Δt=0の場合には、上述した式(1)と同一となる。
20=t0+(t1+Δt−tα) …(2)
なお、上述の式(1)および式(2)において、時間tαは、既知であり、時点t1は、それぞれ既知である、レジストローラ12aおよび12bの位置Aから転写位置Bまでの距離と、搬送経路14における搬送速度とに基づき求めることができる。したがって、重送発生時の露光タイミングを示す時点t20は、用紙11aの先端がレジストセンサ13に検知された時点t0と、重送検知部20による検知結果に基づき求めたずれ量Δtとに基づき求めることができる。
図10は、本実施形態による露光制御を示す一例のフローチャートである。ステップS10で、給紙部10から印刷媒体である用紙11が取り出され、用紙11の搬送が開始される。次のステップS11で、CPU31は、用紙11の先端がレジストセンサ13に検知され、用紙11が基準位置に到達したか否かを判定する。用紙11が基準位置に到達していないと判定した場合、CPU31は、ステップS12で重送検知部20によるポーリングを開始し、用紙11が重送状態になっているか否かを検知する。
若し、ステップS12で重送が検知された場合、処理がステップS13に移行される。ステップS13で、CPU31は、重送検知部20の出力に基づき、重送による、本来の印刷対象である用紙11aと、用紙11aに対して重送される用紙11bとのずれ量Δtを算出する。そして、次のステップS14において、CPU31は、露光タイミングの変更値を算出する。変更値の算出は、例えば上述した式(1)および式(2)に従いなされる。この場合、変更値として、ずれ量Δtをそのまま用いることができる。露光タイミングの変更値が算出されたら、処理がステップS11に戻される。
なお、ステップS12で重送が検知されない場合、処理はステップS15に移行される。この場合、通常時の印刷処理を行うため、ステップS15において露光タイミングの変更値を0とする。ずれ量Δtを変更値として用いる場合は、重送を検知していない場合はずれ量Δtも0であり、変更値が0となる。ステップS15で変更値の設定が行われると、処理がステップS11に戻される。
ステップS11で用紙11(または用紙11a)が基準位置に達したと判定された場合、処理がステップS16に移行され、露光タイミングが設定される。CPU31は、例えば、上述の式(2)を用い、用紙が基準位置に達した時刻を時点t0、ステップS14またはステップS15で設定された露光タイミングの変更値をずれ量Δtとして、時点t0を起点とする露光開始タイミングt20を設定する。
CPU31は、ステップS16で露光タイミングを設定すると、次のステップS17で、設定した露光タイミングで露光を開始する露光開始命令を出力する。この露光開始命令は、書込み制御部32に供給される。これに限らず、CPU31は、ステップS16で設定された露光タイミングになったら、露光開始命令を出力するようにしてもよい。書込み制御部32は、この露光開始命令に従いLD駆動部40に対して制御信号を出力する。LD駆動部40により、この制御信号に従いLD50が点灯させられ、例えば感光体ドラム76Yに対する露光が開始される。
ステップS18で、用紙11(または、用紙11aおよび11b)が転写位置に到達すると共に、例えは感光体ドラム76Yにおいて、ステップS17の露光開始命令により露光が開始された露光位置が転写位置に到達し、感光体ドラム76Yに露光された画像が用紙11または用紙11bに転写され、画像形成がなされる。
なお、重送によるずれ長Δdが、画像形成装置1に規定された紙間(連続印刷を行う場合の用紙11と、次の用紙11との間隔)よりも大きい場合、重送された用紙11bと、次に搬送される用紙11とが衝突してしまうおそれがある。これは、重送を検知した場合に、次に給紙部10から用紙11を取り出すタイミングを遅延させることで解決可能である。
上述のように、本実施形態によれば、重送が発生した場合に、重送のずれ量Δtを求め、このずれ量Δtに基づき感光体ドラムに対する露光のタイミングを変更するようにしている。そのため、重送が発生しても用紙の搬送を停止させることなく画像形成を続行することができ、異常画像やダウンタイムの発生が防がれる。これにより、重送が発生した場合であっても、画像形成の生産性が保たれる。
また、露光タイミングを変更することで、重送している用紙に対する画像形成を行うようにしているため、重送のずれ長Δdが紙間以上であっても、正常に画像形成を行うことができる。
(定着部の温度制御について)
各感光体ドラム76Y、76M、76Cおよび76Kによる用紙11または用紙11bに対する画像の転写が完了すると、用紙11、または、用紙11aおよび11bは、転写部15から定着部16に対して送出され、所定の定着温度に加熱される。このとき、用紙11が重送無く単体で定着部16で加熱される場合と、重送され2枚の用紙11aおよび11bが重なった状態で加熱される場合とで、加熱の具合が異なることになる。すなわち、重送され2枚の用紙11aおよび11bが重なった状態では、1枚の用紙11を加熱する場合に比べてより高い定着温度が必要となる。
そこで、定着部16における定着温度を、重送検知部20により重送が検知された場合に、重送が検知されない場合に比べて高くなるように制御すると、好ましい。
図11は、本実施形態に適用可能な定着温度の設定方法を示す一例のフローチャートである。なお、定着部16の温度は、当初、1枚の用紙11に対する定着を行うのに適した温度に制御されているものとする。
ステップS20にて給紙部10から用紙11の給紙が開始されると、CPU31は、ステップS21で、重送検知部20の出力に基づき、重送が発生しているか否かを判定する。若し、重送が発生していると判定した場合、処理をステップS22に移行させ、定着部16における定着温度を重送時の温度に設定、制御する。一方、重送が発生していないと判定した場合、CPU31は、処理をステップS23に移行させ、定着部16における定着温度を通常印刷時の温度に設定、制御する。ステップS22またはステップS23の処理が終了し、例えば用紙11が定着部16から排出されると、処理がステップS20に戻される。
なお、定着部16の定着温度の制御は、例えば次のようにして行われる。定着部16は、CPU31からI/O部33を介して供給される制御信号がHigh状態の時に加熱されて温度が上昇し、制御信号がLow状態の時に加熱が停止されて温度が低下する。定着部16には、自身の温度を測定するために、サーミスタなどの温度測定手段が設けられており、この温度測定手段によるアナログ出力信号がI/O部33にてデジタル信号に変換されてCPU31にフィードバックされる。CPU31は、この温度測定結果の信号に基づき、制御信号のHigh状態およびLow状態を切り替えて、定着部16の温度が予め定められた温度になるように制御する。
一例として、重送が検知されてない場合に良好な定着を行うための定着部16の温度を第1の温度とし、重送が検知され2枚の用紙11aおよび11bが重なった状態では、当該第1の温度よりも高い第2の温度でないと、良好な定着が行われない。そのため、重送が検知された場合、CPU31は、定着部16に対する制御信号のHigh状態を通常印刷時より長くして、定着部16の温度を第1の温度以上に上昇させ第2の温度に制御する。また、後続の用紙11が1枚である場合(重送が検知されない場合)、CPU31は、再び温度を第1の温度に戻すためのLow信号を、定着部16に対して送る。
(重送された用紙の分離動作について)
既に説明したように、重送が発生した場合、給紙部10から取り出され搬送される用紙11aと、当該用紙11aに対して重送される用紙11bのうち、実際に転写が行われ画像が形成されるのは、用紙11bであり、用紙11aは、白紙のままとなる。そこで、転写終了後、定着部16から送り出された用紙11aと用紙11bとを分離して、画像形成が行われた用紙11bを排出し、画像形成が行われていない用紙11aを再利用できるようにすると、より好ましい。
一例として、図12に例示される、両面印刷用搬送経路62を有する画像形成装置1’において、用紙11aを再利用する構成について説明する。なお、図12において、上述した図1と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。画像形成装置1’は、上述した画像形成装置1に対して、用紙分離ユニットを構成する一対の排紙ローラ60および一対の両面ローラ61と、両面印刷用搬送経路62とが追加されている。この例では、重送が検知され、且つ、用紙11aおよび11bが排紙ローラを通過しているときに、一対の排紙ローラ60を互いに逆方向に回転させると共に、両面ローラ61を、用紙11を両面印刷用搬送経路62に送り出すような方向に回転させる。
図13を用いて、より詳細に説明する。図13は、図12に示した画像形成装置1’のうち、用紙分離ユニットの一例の構成を拡大して示す。図13(a)および図13(b)は、それぞれ用紙11aおよび11bを分離する分離動作前後の状態の例を示している。
用紙分離ユニットは、一対の排紙ローラ60aおよび60bと、一対の両面ローラ61aおよび61bと、用紙センサ63とを有する。一対の排紙ローラ60aおよび60bは、CPU31により制御される排紙モータ42により、それぞれ独立して回転駆動される。また、一対の両面ローラ61aおよび61bは、CPU31により制御される両面モータ41により回転駆動される。
搬送経路14に対し、搬送方向に両面ローラ61、排紙ローラ60の順に配置される。また、両面ローラ61の例えば直前に用紙センサ63が設けられる。用紙センサ63の出力は、CPU31に供給される。なお、排紙ローラ60から両面ローラ61までの距離は、1枚の用紙11の搬送方向の長さ以下であるものとする。両面ローラ61の搬送方向と逆側に、両面印刷用搬送経路62が設けられる。
図14は、重送された用紙を分離する分離動作の一例を示すフローチャートである。以下では、片面印刷を行う場合の例について説明する。先ず、CPU31は、ステップS30で、排紙ローラ60において印刷面側の排紙ローラ60bと、印刷面に対して裏面側の排紙ローラ60aとを共に搬送方向に搬送を行うように、回転制御する。図13の例では、排紙ローラ60bが時計回りに、排紙ローラ60aが反時計回りに、それぞれ回転制御される。
また、CPU31は、印刷面側の両面ローラ61bと、裏面側の両面ローラ61aとを共に搬送方向に搬送を行うように、回転制御する。図13の例では、両面ローラ61bが時計回りに、両面ローラ61aが反時計回りに、それぞれ回転制御される。
給紙部10からの用紙11の給紙が開始されると、ステップS31で、CPU31は、重送検知部20の検知結果に基づき重送が発生しているか否かを検知する。若し、重送の発生が検知されない場合、処理がステップS32に移行され、通常の排紙動作が行われる。この場合、ステップS30による各排紙ローラ60aおよび60b、ならびに、両面ローラ61aおよび61bの回転制御がそのまま引き継がれる。
一方、ステップS31で重送の発生が検知されると、処理はステップS33に移行される。ステップS33で、CPU31は、用紙センサ63の出力に基づき、用紙11aおよび11bが用紙センサ63を通過したか否かを判定する。より具体的には、CPU31は、用紙センサ63の出力に基づき、用紙11aおよび11bの後端(すなわち、用紙11bの後端)が用紙センサ63に検知されたか否かを判定することになる(図13(a)参照)。
用紙11aおよび11bが用紙センサ63を通過したと判定した場合、処理がステップS34に移行される。ステップS34で、CPU31は、排紙ローラ60aが搬送方向と逆方向に搬送を行い、排紙ローラ60bが搬送方向に搬送を行うように、排紙モータ42を制御する。それと共に、CPU31は、両面ローラ61aおよび61bが搬送方向と逆方向、すなわち、両面印刷用搬送経路62に向けて搬送を行うように、両面モータ41を制御する。
このステップS34による各ローラの様子を図13(b)に示す。図13(b)の例では、排紙ローラ60aおよび60bがそれぞれ時計回りに回転制御されている。これにより、白紙である上側(裏面側)の用紙11aが搬送方向と逆方向に搬送され、画像形成が行われた下側(印刷面側)の用紙11bが搬送方向に搬送される。そして、印刷面側の用紙11bが排紙され、裏面側の用紙11aが両面ローラ61aおよび61bに送られる(ステップS35)。
白紙の用紙11aは、両面ローラ61aおよび61bにより、両面印刷用搬送経路62に送り出され、例えば給紙部10に対して再給紙される(ステップS36)。
このように、重送された用紙11aおよび11bを分離する用紙分離ユニットを設けることで、重送が発生した場合であっても、搬送などを停止させることなく、画像形成動作を連続的に行うことができる。また、重送により画像形成が行われなかった用紙11aの再利用を、自動的に行うことができる。
(逆重送の場合の動作)
上述では、給紙部10から取り出された用紙11aに対して、重送された用紙11bが追従して搬送される例について説明したが、給紙部10の用紙取り出しの構造によっては、取り出された用紙11aに対して重送された用紙11bが先行する場合も有り得る。この、取り出された用紙11aに対して重送された用紙11bが先行する場合を、逆重送と呼ぶ。
図15は、逆重送の場合の用紙11aおよび11bと、重送検知部20との関係について示す。逆重送においては、画像形成のために給紙部10から取り出された用紙11aに対して先行して、重送された用紙11bが搬送される。この場合、用紙11bの後端において、重送検知部20に対する距離が用紙11bの厚み分離れ、重送検知部20の出力が変化する。例えば重送検知部20が、より近い距離に対してより高い電圧を出力する場合、用紙11bの後端から、出力電圧が低くなる。これにより、逆重送を検知することができる。
逆重送の場合、重送された用紙11bが用紙11aに対して先行するため、当該用紙11bがレジストセンサ13に検出された時点を基準として、通常印刷と同様の露光タイミング制御に従い、用紙11bに対して画像形成を行うことができる。
一方、逆重送により2枚の用紙11aおよび11bが重なっている点では、上述した重送の場合と同様である。したがって、図11を用いて説明した定着部16の重送検知時の温度制御や、図12〜図14を用いて説明した重送検知時における用紙11aおよび11bの分離処理は、逆重送を検知した場合においてもそのまま適用可能である。
なお、上述では、本実施形態が、感光体ドラムを露光して得られた画像を印刷媒体に転写して画像形成を行うレーザプリンタ方式の画像形成装置に適用されるものとして説明したが、これはこの例に限定されない。例えば、インクを印刷媒体に吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置に対して、本実施形態を適用することも可能である。
1,1’ 画像形成装置
10 給紙部
11,11a,11b 用紙
12 レジスト部
12a,12b レジストローラ
13 レジストセンサ
14 搬送経路
15 転写部
16 定着部
20 重送検知部
30 電装部
31 CPU
32 書込み制御部
33 I/O部
40 LD駆動部
41 両面モータ
42 排紙モータ
43 搬送モータ
50 レーザビーム光源
60,60a,60b 排紙ローラ
61,61a,61b 両面ローラ
62 両面印刷用搬送経路
63 用紙センサ
76Y,76M,76C,76K 感光体ドラム
78 露光器
特開平7−121079号公報

Claims (8)

  1. 所定の速度で搬送された印刷媒体が基準位置を通過後の予め定められたタイミングで、該印刷媒体に対して画像形成を行う画像形成手段と、
    第1の印刷媒体の少なくとも一部に対して第2の印刷媒体が重ねて搬送される重送が発生しているか否かを検知する重送検知手段と、
    前記重送検知手段により前記重送が検知された場合に、前記第1の印刷媒体の先頭から前記第2の印刷媒体の先頭までの搬送時間を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得された前記搬送時間に応じて、前記画像形成手段による前記画像形成を行う前記タイミングを変更する制御手段と
    を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成手段は、
    印刷媒体の搬送方向と平行な方向に回転する像担持体に対して、該搬送方向と直交する方向に露光を行う露光手段と、
    前記露光手段により前記像担持体を露光して形成された潜像に基づく画像を前記印刷媒体に転写することで該印刷媒体に画像形成を行う転写手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記露光手段による前記露光のタイミングを、前記搬送時間に応じて変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記重送検知手段は、
    印刷媒体の前記画像形成手段が前記画像形成を行う面との間の距離を測定することで、前記重送が発生しているか否かを検知する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記重送検知手段は、
    前記第1の印刷媒体の先端を検出した後に前記距離の変化を検出した場合に、前記重送の発生を検知する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記重送検知手段は、
    印刷媒体の搬送方向に対して、前記基準位置の上流側で前記検知を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記重送検知手段により前記重送が検知された場合に、前記第1の印刷媒体と前記第2の印刷媒体とを、前記画像形成手段による画像形成後に分離する分離手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記分離手段は、
    互いに接して配置される、印刷媒体の画像形成が行われる面に接する第1のローラと、該印刷媒体の該面に対して裏面側に接する第2のローラと、
    前記第1のローラおよび前記第2のローラをそれぞれ駆動する駆動手段と、
    印刷媒体が該第1のローラおよび該第2のローラとの間を通過中か否かを検知する印刷媒体検知手段と
    を含み、
    前記駆動手段は、
    重送が発生している前記第1の印刷媒体と前記第2の印刷媒体とが前記印刷媒体検知手段に検知された場合に、前記第1のローラを搬送方向に駆動し、前記第2のローラを該搬送方向とは逆方向に駆動する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成手段が、所定の速度で搬送された印刷媒体が基準位置を通過後の予め定められたタイミングで、該印刷媒体に対して画像形成を行う画像形成ステップと、
    重送検知手段が、第1の印刷媒体の少なくとも一部に対して第2の印刷媒体が重ねて搬送される重送が発生しているか否かを検知する重送検知ステップと、
    取得手段が、前記重送検知ステップにより前記重送が検知された場合に、前記第1の印刷媒体の先頭から前記第2の印刷媒体の先頭までの搬送時間を取得する取得ステップと、
    制御手段が、前記取得ステップにより取得された前記搬送時間に応じて、前記画像形成ステップによる前記画像形成を行う前記タイミングを変更する制御ステップと
    を有する
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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