JP2011046452A - シート搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの重送態様に拘らず、比較的簡単な構成で、シートの重送状態を確実に検出する技術を提供する。
【解決手段】スタートキーにより印刷実行指示が入力されると(♯1でYES)、ファン制御部により、ファンの駆動が開始される(♯2)。そして、距離センサ部から検出信号を受信すると(♯3でYES)、判断部は、該検出信号が示す距離が閾値以上であるか否かを判断する(♯4)。判断部は、前記検出信号が示す距離が閾値以上であると判断した場合には(♯4でYES)、重送状態が発生しているものと判断し(♯5)、搬送制御部は、用紙の搬送動作を停止させ、また、制御部は、例えば表示部や音出力部に、シート体の重送状態が発生している旨及びこの重送状態となっているシート体の除去を指示するメッセージを出力させる(♯6)。
【選択図】図5

Description

本発明は、複合機や複写機などの画像形成装置や画像読取装置の技術分野に属し、特に、用紙などのシート体を搬送するシート搬送装置に関するものである。
近年、画像形成装置において用いられるシート状記録媒体の多様化が進んでおり、上質紙や普通紙等の表面平滑度が低いシートだけでなく、特に、画像形成装置のカラー化技術の発展に伴い、白色度を上昇させて光沢を出した塗工紙(シートの両面または片面に、印刷適正の改良を目的として塗料の一種である塗工カラーを塗布した複合シート)や、フィルムシートやトレーシングペーパー等の表面平滑度の高いものも用いられるようになってきている。前記塗工紙やフィルムシート等は、シート間の密着力が強いことから、シートの重送を防ぐことが難しい。
また、シート積載部に置かれたシート束は、その上面や外周部分が外気に触れているため、湿気を多く含み易く、シート束の上面および側面は吸湿により膨潤する一方、シート束の内側は上面や側面と比べて湿気が少ないため膨潤度はより低い結果、シート束の内側空間(シート間スペース)が負圧となり、シート同士が密着し、重送状態で搬送されることがある。
装置内の各部がシート1枚分の厚みに基づいて設計されているため、前述のようなシートの重送は、感光体ドラムの表面に形成したトナー像を該シートに転写する転写部を始めとする画像形成プロセス手段にダメージを与える要因となり得る。したがって、重送状態が発生したままシートが前記画像形成プロセス手段の処理に供されることになるのをできるだけ回避するのが好ましい。
下記特許文献1,2には、該シートの重送に関連する技術が開示されている。下記特許文献1には、搬送方向にずれた状態で重なる2枚の原稿における先端の進行方向を、該先端が所定位置で衝突する搬送ベルトの走行によって順次変化させ、各原稿の先端の進行方向が変化する前後における前記先端までの距離を検出し、その検出信号を用いて重送の有無を判断する技術が記載されている。
下記特許文献2には、「用紙を積層する給紙トレイと、この供給トレイに収容された最上層の用紙をエアによって吸着させる用紙吸着手段と、用紙がこの用紙吸着手段によって吸着されるまでの時間を測定する吸着所要時間測定手段と、測定された吸着所要時間を基にして重送判定に用いるための紙厚の閾値を設定する閾値設定手段と、前記供給トレイから送り出された用紙の紙厚を検知する紙厚検知手段と、検知された紙厚を前記閾値と比較する比較手段と、比較結果が前記閾値よりも大きいとき重送と判別する重送判別手段とを具備することを特徴とする重送検出装置([請求項6])」が記載されている。
特開平10−324437号公報 特開平6−40604号公報
しかしながら、前記特許文献1の技術にあっては、2枚の原稿が搬送方向にずれた状態で重なっていることを前提とした技術であるため、2枚の原稿がずれることなく重なっている状態は検出することができない。
また、前記特許文献2の構成においては、例えば、最上層の用紙を含む各用紙が互いに密着しているために用紙が重くなり用紙吸着手段によって吸着するのに要する時間が多くなるものの、最終的には前記最上層の用紙がそれ以外の用紙から分離しこの最上層の用紙のみが吸着されるというような場合が生じうる。しかしながら、前記特許文献2の重送判定方法では、そのような場合でも、複数枚の用紙が密着して重なった状態で吸着される場合に設定される閾値が重送判定に用いられ、誤った重送判定が行われることが考えられる。
また、用紙は非常に薄い厚みを有するものであるため、前記特許文献2のように、供給トレイから送り出された用紙の紙厚を検知して、その検知した紙厚に基づいて重送の有無を検出する構成においては、用紙が重送状態となっているのか否かなどを検出する検出手段に高い検出精度が要求されることとなる。
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、シートの重送態様に拘らず、比較的簡単な構成で、シートの重送状態を確実に検出する技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、シート体の搬送路上における予め定められた位置に形成された通気口としての開口部と、前記シート体が前記開口部上を搬送されているときに、前記開口部を介して該シート体に気圧を付与する気圧付与部と、前記開口部から所定距離離れた位置から前記シート体のうち前記開口部上に位置する部位までの距離を検出する距離検出部と、前記距離検出部により検出された距離に基づいて、前記開口部上のシート体に重送が発生しているか否かを判断する判断部とを備えるシート搬送装置である。
この発明によれば、シート体が前記開口部上を搬送されているときに、気圧付与部により、前記開口部を介して前記シート体に気圧を付与すると、該気圧により該シート体が湾曲する(撓む)。ここで、シート体の重送状態が発生しているときには、該シート体の腰が、重送状態が生じていない場合に比して大きくなり、前記シート体の湾曲量が、重送状態が生じていない場合に比して小さくなる。この湾曲の態様(程度)が、前記距離検出部により、前記開口部から所定距離離れた位置から前記シート体のうち前記開口部上に位置する部位までの距離として検出される。そして、判断部により、前記距離検出部で検出された距離に基づいて、前記開口部上のシート体に重送が発生しているか否かが判断される。
このような処理により、複数枚のシートが互いにずれることなく重なっている重送状態でも検出することができる。また、シート体に気圧を付与したときの該シート体の湾曲量(撓み量)に基づいて重送状態の有無を検出するという比較的簡単な原理・構成で重送状態の有無を検出することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシート搬送装置において、前記気圧付与部は、前記シート体の搬送方向先端側の所定領域を除く領域に気圧を付与するものである。
シート体の重送パターンとして、例えば、2枚のシート体が互いに搬送方向にずれた状態で重なるパターンがある。このような場合、互いに重なり合っている2枚のシート体のうち、搬送方向下流側に位置する方のシート体の先端側の所定領域は、他方のシート体と重なり合っていない。そのため、この所定領域と、他方のシート体と重なり合っている部分とでは腰の強さが異なる。よって、重送状態の有無の判断を前記所定領域までの距離に基づいて行うものとすると、2枚のシート体が重なっているのに重なっていないものと判断する可能性があり、該判断に誤りが生じる可能性がある。そこで、本発明のように、気圧付与部による気圧の付与を、前記シート体の搬送方向先端側の所定領域を除く領域に行うようにすることで、前記のような誤判断を防止又は抑制することができる。
前記気圧付与部としては、請求項3に記載の発明のように、前記開口部を介して前記シート体に負圧を付与することにより該シート体に吸引作用を及ぼすものが一例として想定され、例えばファンが採用可能である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のシート搬送装置において、前記開口部の外縁部のうち搬送方向上流側の部位の近傍位置に、前記シート体の搬送路面から突出する第1突起が設置されているものである。
前記搬送路面に開口部を形成すると、シート体の先端部が該開口部上を通過する際に、該開口部の存在によりシート体の先端部を支えるものが無くなり、該先端側が下方に湾曲する(撓む)結果、前記シート体の先端が前記開口部内に入り込み、該開口部を構成する壁部に衝突するなどの不具合が発生することが考えられる。
そこで、本発明のように、前記開口部の外縁部のうち搬送方向上流側の部位の近傍位置に、前記シート体の搬送路面から突出する第1突起を設置することで、該先端側が下方に湾曲したとしても、前記シート体の先端が前記開口部の上方を通過することとなり、該先端が前記壁部に衝突するのを回避することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のシート搬送装置において、前記第1突起は、前記シート体を前記搬送路の搬送路面より所定量高い位置にガイドするためのテーパ面を有するものである。
この発明によれば、前記第1突起は、前記シート体を前記搬送路の搬送路面より所定量高い位置にガイドするためのテーパ面を有するものとしたので、前記シート体を、スムーズに、前記搬送路の搬送路面より所定量高い位置までガイドすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のシート搬送装置において、前記開口部の外縁部のうち搬送方向下流側の部位の近傍位置に、前記シート体の搬送路面から前記第1突起と同一の突出量で突出する第2突起が設置されているものである。
この発明によれば、前記開口部の外縁部のうち搬送方向下流側の部位の近傍位置に、前記シート体の搬送路面から前記第1突起と同一の突出量で突出する第2突起を設置したので、シート体の湾曲形状を、前記第1及び第2突起の頂点を通る、前記搬送路面に平行な面に対して湾曲する整った形状とすることができ、前記第2突起を設置しないことで歪な形状となる場合に比して、重送状態が発生している場合及び重送状態が発生していない場合にそれぞれ前記距離検出部により距離を正確に検出することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項3乃至6の何れか一項に記載のシート搬送装置において、前記距離検出部は、前記シート体のうち前記開口部上に位置する部位までの距離を示す検出信号を出力する距離センサを有し、該距離センサは、前記開口部に対して前記シート体と反対側に設置されており、前記判断部は、前記距離検出部により検出された距離が予め定められた閾値以上のときには、前記開口部上のシート体に重送が発生しているものと判断し、前記距離検出部により検出された距離が前記閾値未満のときには、前記開口部上のシート体に重送が発生していないものと判断するものである。
この発明によれば、シート体のうち前記開口部上に位置する部位までの距離を示す検出信号を出力する距離センサを、前記開口部に対して前記シート体と反対側に設置し、前記判断部は、前記距離検出部により検出された距離が予め定められた閾値以上のときには、前記開口部上のシート体に重送が発生しているものと判断し、前記距離検出部により検出された距離が前記閾値未満のときには、前記開口部上のシート体に重送が発生していないものと判断するようにしたので、前記開口部上のシート体に重送が発生しているか否かを検出することができる。
本発明によれば、シートの重送態様に拘らず、比較的簡単な構成で、シートの重送状態を確実に検出することができる。
本発明に係るシート搬送装置を搭載する画像形成装置の一実施形態である複合機の内部構成を示す側面図である。 複合機に搭載された重送検出機構を示す構成図である。 第1ガイド体を設けない場合に発生する不具合の説明図である。 複合機の電気的な構成を示すブロック図である。 制御部の重送検出処理を示すフローチャートである。 2枚のシート体が互いに搬送方向にのみずれた状態で重なるパターンを示す図である。
以下、本発明に係るシート搬送装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るシート搬送装置を搭載する画像形成の一実施形態である複合機の内部構成を示す側面図である。
図1に示すように、複合機1は、コピーモード、プリンタモード、スキャナモード及びファクシミリモード等の各モードを備えており、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部4と、原稿読取部4の上方に配設された原稿給送部5とを有している。
原稿読取部4は、CCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等からなるスキャナ部6と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台7と、原稿読取スリット8とを備える。スキャナ部6は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台7に載置された原稿を読み取るときは、原稿台7に対向する位置で原稿面に沿って移動され、原稿画像を走査しつつ取得した画像データを図略の画像処理部へ出力する。また、原稿給送部5により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット8と対向する位置に移動され、原稿読取スリット8を介して原稿給送部5による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、その画像データを上記画像処理部へ出力する。
原稿給送部5は、原稿を載置するための原稿載置部9と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部10と、原稿載置部9に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット8に対向する位置へ搬送し、原稿排出部10へ排出するための給紙ローラ(図略)、搬送ローラ(図略)等からなる原稿搬送機構11を備える。原稿搬送機構11は、さらに原稿を表裏反転させて原稿読取スリット8と対向する位置へ再搬送する用紙反転機構(図略)を備え、原稿の両面の画像を、原稿読取スリット8を介してスキャナ部6から読取可能にしている。
原稿給送部5は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿給送部5の前面側を上方に移動させて原稿台7の上面を開放することにより、該原稿台7の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等を操作者が載置できるようになっている。
本体部2は、複数の給紙カセット12と、給紙カセット12から記録紙を1枚ずつ繰り出して後述の画像形成部14へ搬送する給紙ローラ13と、給紙カセット12から搬送されてきた記録紙に画像を形成する画像形成部14とを備える。
画像形成部14は、スキャナ部6等で取得された画像データに基づきレーザ等を出力して感光体ドラム15を露光する光走査装置16と、感光体ドラム15の表面に形成された静電潜像を顕像化して画像を形成する現像部17と、感光体ドラム15上に形成された画像を記録紙に転写する転写部18と、画像が転写された記録紙を加熱して該画像を記録紙に定着させる定着部19と、画像形成部14内の用紙搬送路中に設けられ、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ22まで搬送する搬送ローラ20,21等とを備える。
記録紙の両面に画像を形成する場合は、画像形成部14で記録紙の一方の面に画像を形成した後、この記録紙を排出トレイ22側の搬送ローラ20にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ20を反転させて記録紙をスイッチバックさせ、記録紙を用紙搬送路Lに送って画像形成部14の上流域に再度搬送し、画像形成部14により他方の面に画像を形成した後、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ22に排出する。
複合機1のフロント部には、操作部23が設けられている。操作部23には、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー24と、印刷部数等を入力するためのテンキー25と、各種複写動作の操作ガイド情報等を表示し、これら各種設定入力用にタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等からなる表示部26と、表示部26で設定された設定内容等をリセットするリセットキー27と、実行中の印刷(画像形成)動作を停止させるためのストップキー28と、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能を切り換えるための機能切換キー29とが備えられている。
図2は、複合機1に搭載された重送検出機構40を示す構成図である。
重送検出機構40は、例えば、図1の矢印Aで示すように、給紙カセット12と画像形成部14との間の搬送経路適所に設置されており、図2に示すように、搬送路の路面適所に形成された通気口(開口部)Hと、前記搬送路と交差し、前記通気口Hに連続する通気路Tと、該通気路T内の適所に設置された距離センサ部41と、前記通気口Hを挟んで前記シート体Pの搬送方向に並べて設置された第1及び第2ガイド体42,43と、該通気路T内の適所に設置されたファン44とを有して構成されている。
距離センサ部41は、当該距離センサ部41から、前記通気口H上を搬送されるシート体Pのうち前記通気口Hから当該距離センサ部41に臨む部分までの距離dに応じた検出信号を出力するものであり、例えば投受光器を備えて構成されている。
ファン44は、気圧付与部の一例であり、前記通気路T内に負圧を発生させて、前記通気口H上を搬送されるシート体Pのうち前記通気口Hから臨む部分を吸引するものである。これにより、前記通気口H上を搬送されるシート体Pのうち主に前記通気口Hから臨む領域が前記通気口H側に湾曲する(撓む)。
本実施形態では、重送が生じているか否かに応じてシート体Pの腰が異なることにより前記湾曲量(撓み量)が異なる点を利用して、該湾曲量(撓み量)を、シート体Pのうち前記通気口Hから臨む部分までの距離として検出し、該距離に基づいて、重送が発生しているか否かを判断するようにしている。この点については後述する。
第1ガイド体42は、テーパ面42aを有し、該テーパ面42aにより、搬送されてきたシート体Pを部分的に前記搬送路の搬送路面から所定の高さ位置までガイドする。
本実施形態のように前記搬送路面に通気口Hを形成すると、シート体Pの先端部が該通気口H上を通過する際に、該通気口Hの存在によりシート体Pの先端部を支える(受けとめる)ものが無くなり、該先端側が下方に湾曲する(撓む)。ここで、前記第1ガイド体42を設けないと、図3に示すように、前記シート体Pの搬送に伴ってその先端が前記通気口H内に入り込み、該通気口Hを構成する壁部Wに衝突するなどの不具合が発生する可能性がある。第1ガイド体42は、このような不具合の発生を回避するためのものであり、図3の点線で示すように、該先端側が下方に湾曲したとしても、前記シート体Pの先端が前記通気口Hを構成する縁部Yより上方を通過することとなり、該先端が前記壁部Wに衝突するのを回避するようにしたものである。第1ガイド体42は、第1突起の一例である。
第2ガイド体43は、前記第1ガイド体42と同一の高さを有するものである。この第2ガイド体43により、シート体Pの湾曲形状を、前記第1ガイド体42の設置位置と第2ガイド体43の設置位置との中間位置を通りシート体Pの搬送方向に直交する面に対して対称な湾曲形状とすることができ、前記第2ガイド体43を設置しないで歪な湾曲形状とされる場合に比して、重送状態が発生している場合も重送状態が発生していない場合も前記距離センサ部41により距離を正確に検出することができる。第2ガイド体43は、第2突起の一例である。
図4は、複合機1の電気的な構成を示すブロック図である。なお、図1〜図3に示す構成と同一の構成については同一の番号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、複合機1は、前述した原稿読取部4、原稿給送部5、原稿搬送機構11、画像形成部14及び操作部23に加えて、各種のデータをパーソナルコンピュータなどの所定の外部機器との間で通信を行う通信部30と、フラッシュメモリやハードディスクなどの記憶部35と、重送検出機構40と、前記各部の各動作や処理を互いに関連付けて制御する制御部31とを備える。
制御部31は、データを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)、プログラムを予め記憶するROM(Read Only Memory)、及び、前記プログラム等をROMから読み出して実行するCPUを備えて成り、CPUとRAMやROMとの間でデータの授受を行うように構成されている。
また、制御部31は、ファン制御部311と、判断部312と、搬送制御部313としての機能を有する。ファン制御部311は、ファン44の駆動を制御するものであり、画像形成動作を実施する期間、前記ファン44の動作を行わせる。
判断部312は、距離センサ部41から出力される検出信号に基づいて、前記通気口H上を通過するシート体Pに重送が発生しているか否かを判断するものである。すなわち、前述したように、ファン44を駆動させると、前記シート体Pのうち前記通気口Hから臨む領域が前記通気口H側(距離センサ部41側)に湾曲する(撓む)。重送が生じているか否かに応じてシート体Pの腰が異なることから、シート体Pの湾曲量(撓み量)、延いては距離センサ部41から出力される検出信号が示す距離が異なる。すなわち、重送が生じている場合は、重送が生じていない場合に比してシート体Pの腰が強くなり、湾曲量が少なくなる。換言すると、重送が生じている場合は、重送が生じていない場合に比して距離センサ部41から出力される検出信号が示す距離(以下、検出距離という)が大きくなる。
判断部312は、距離センサ部41から受信した検出信号が示す検出距離が、予め定められた閾値以上であるか否かを判断し、前記検出距離が前記閾値以上であるときには、重送が発生しているものと判断し、前記検出距離が前記閾値未満であるときには、重送が発生していないものと判断する。判断部312は、距離検出部としての機能を有する。
搬送制御部313は、給紙ローラ13や搬送ローラ20などの当該複合機1内のシート体Pの搬送に関わる部材の動作を制御するものであり、特に本実施形態では、判断部312により重送が発生しているものと判断されると、重送状態のシート体をユーザに除去させるべく、当該複合機1内のシート体Pの搬送に関わる部材による搬送動作を停止させる。
図5は、制御部31の重送検出処理を示すフローチャートである。
図5に示すように、スタートキー24により印刷実行指示が入力されると(ステップ♯1でYES)、ファン制御部311により、ファン44の駆動が開始される(ステップ♯2)。そして、距離センサ部41から検出信号を受信すると(ステップ♯3でYES)、判断部312は、該検出信号が示す距離が閾値以上であるか否かを判断する(ステップ♯4)。
判断部312は、前記検出信号が示す距離が閾値以上であると判断した場合には(ステップ♯4でYES)、重送状態が発生しているものと判断し(ステップ♯5)、搬送制御部313は、用紙の搬送動作を停止させ、また、制御部31は、例えば表示部26や図略の音出力部に、シート体の重送状態が発生している旨及びこの重送状態となっているシート体の除去を指示するメッセージを出力させる(ステップ♯6)。
一方、判断部312は、前記検出信号が示す距離が閾値未満であると判断した場合には(ステップ♯4でNO)、重送状態が発生していないものと判断し(ステップ♯7)、制御部31は、全ての原稿の複写が完了したか否かを判断する(ステップ♯8)。その結果、制御部31は、全ての原稿の複写が完了していないと判断した場合には(ステップ♯8でNO)、ステップ♯3の処理に戻る一方、全ての原稿の複写が完了したと判断した場合には(ステップ♯8でYES)、一連の処理を終了する。
以上のように、本実施形態では、重送状態が発生しているシート体と重送状態が発生していないシート体とで腰の強さが異なることを利用し、通気口Hを介してシート体に負圧を付与し、その湾曲量に相当する前記検出距離に基づいて重送状態の有無を検出するようにしたので、複数枚のシート体Pが互いにずれることなく重なっている重送状態でも検出することができる。また、シート体Pに負圧を付与したときの該シート体Pの湾曲量(撓み量)に基づいて重送状態の有無を検出するという比較的簡単な原理・構成で重送状態の有無を検出することができる。
また、第1ガイド体42を設置したので、シート体Pの先端側が前記通気口Hを通過する際に下方に湾曲したとしても、前記シート体Pの先端が前記通気口Hを構成する縁部Y(図3参照)の上方を通過することとなり、該先端が前記壁部Wに衝突するのを回避することができる。
また、第2ガイド体43を設置したので、シート体Pの湾曲形状を、前記第1ガイド体42の設置位置と第2ガイド体43の設置位置との中間位置を通りシート体Pの搬送方向に直交する面に対して対称な湾曲形状とすることができ、前記第2ガイド体43を設置しないことにより歪な湾曲形状となる場合に比して、重送状態が発生している場合も重送状態が発生していない場合も前記距離センサ部41により距離を正確に検出することができる。
本件は、前記実施形態に代えて、或いは前記実施形態に加えて、次のような変形形態も採用可能である。
[1]シート体の重送パターンとして、例えば、図6(a),(b)に示すように、2枚のシート体が互いに搬送方向にのみずれた状態で重なるパターンがある。このような場合、互いに重なり合っている2枚のシート体のうち、搬送方向下流側に位置する方のシート体P1の先端側の所定領域(図6(b)の斜線部分)は、他方のシート体P2と重なり合っていない。そのため、前記所定領域と、他方のシート体P2と重なり合っている部分とでは腰の強さが異なる。
ここで、重送状態の有無の判断を前記所定領域までの距離に基づいて行うと、該所定領域での湾曲量が、他方のシート体P2と重なり合っている部分における湾曲量よりも大きくなるため、実際は2枚のシート体P1が重なっているのにも拘らず、重なっていないものと判断する可能性があり、該判断に誤りが生じる可能性がある。
そこで、前記第1の実施形態のように画像形成動作を実施する期間は常にファン44の動作を行わせるのではなく、前記シート体Pの前記所定領域を除く領域が負圧の付与対象となるように、給紙カセット12からのシート体Pの搬送開始タイミングからファン44の動作開始タイミングまでの時間を適宜設定し、給紙カセット12からシート体Pを搬送開始したタイミングから該時間の経過後に前記負圧を付与することで、シート体が重なっていない部分に負圧を付与することに因る重送状態の有無の誤判断を防止又は抑制することができる。
[2]前記実施形態では、シート体に負圧を付与するようにしたが、正圧を付与するようにしてもよい。この場合、前記通気口H上を搬送されるシート体Pのうち主に前記通気口Hから臨む領域が前記通気口Hと反対側に湾曲し、重送が生じていない場合の方が、重送が生じている場合よりもシート体Pが距離センサ部41からより離間するように湾曲するから、重送が生じていない場合の方が、重送が生じている場合に比して、距離センサ部41から出力される検出信号が示す距離(検出距離)が大きくなる。
したがって、本実施形態における判断部312は、距離センサ部41から受信した検出信号が示す検出距離が、予め定められた閾値以上であるか否かを判断し、前記検出距離が前記閾値以上であるときには、重送が発生していないものと判断し、前記検出距離が前記閾値未満であるときには、重送が発生しているものと判断する。
この形態の他、シート体に正圧を付与し、且つ、距離センサ部41を該通気路T内ではなく、シート体に対して通気口Hと反対側の位置に設置してもよい。この場合、前記通気口H上を搬送されるシート体Pのうち主に前記通気口Hから臨む領域が前記通気口Hと反対側に湾曲し、重送が生じていない場合の方が、重送が生じている場合よりもシート体Pが距離センサ部41に近接するように湾曲するから、重送が生じていない場合の方が、重送が生じている場合に比して、距離センサ部41から出力される検出信号が示す距離(検出距離)が小さくなる。
したがって、本実施形態における判断部312は、距離センサ部41から受信した検出信号が示す検出距離が、予め定められた閾値以上であるか否かを判断し、前記検出距離が前記閾値以上であるときには、重送が発生しているものと判断し、前記検出距離が前記閾値未満であるときには、重送が発生していないものと判断する。
[3]前記第1及び第2ガイド体42,43は必須のものではなく、前記通気口Hのシート体搬送方向における幅の長さやシート体Pの腰などの要素に応じて、前記第2ガイド体43の設置を省いたり、前記第1及び第2ガイド体42,43の両方の設置を省いたりするようにしてもよい。
1 複合機
26 表示部
31 制御部
311 ファン制御部
312 判断部
313 搬送制御部
40 重送検出機構
41 距離センサ部
42,43 第1,第2ガイド体
42a テーパ面
44 ファン
H 通気口
T 通気路

Claims (7)

  1. シート体の搬送路上における予め定められた位置に形成された通気口としての開口部と、
    前記シート体が前記開口部上を搬送されているときに、前記開口部を介して該シート体に気圧を付与する気圧付与部と、
    前記開口部から所定距離離れた位置から前記シート体のうち前記開口部上に位置する部位までの距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部により検出された距離に基づいて、前記開口部上のシート体に重送が発生しているか否かを判断する判断部と
    を備えるシート搬送装置。
  2. 前記気圧付与部は、前記シート体の搬送方向先端側の所定領域を除く領域に気圧を付与する請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記気圧付与部は、前記開口部を介して前記シート体に負圧を付与することにより該シート体に吸引作用を及ぼすものである請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記開口部の外縁部のうち搬送方向上流側の部位の近傍位置に、前記シート体の搬送路面から突出する第1突起が設置されている請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記第1突起は、前記シート体を前記搬送路の搬送路面より所定量高い位置にガイドするためのテーパ面を有する請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記開口部の外縁部のうち搬送方向下流側の部位の近傍位置に、前記シート体の搬送路面から前記第1突起と同一の突出量で突出する第2突起が設置されている請求項4又は5に記載のシート搬送装置。
  7. 前記距離検出部は、前記シート体のうち前記開口部上に位置する部位までの距離を示す検出信号を出力する距離センサ部を有し、該距離センサ部は、前記開口部に対して前記シート体と反対側に設置されており、
    前記判断部は、前記距離検出部により検出された距離が予め定められた閾値以上のときには、前記開口部上のシート体に重送が発生しているものと判断し、前記距離検出部により検出された距離が前記閾値未満のときには、前記開口部上のシート体に重送が発生していないものと判断する請求項3乃至6の何れか一項に記載のシート搬送装置。
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JP2012231398A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Kyocera Document Solutions Inc 画像データ記憶装置、原稿読取装置及び画像形成装置
JP2013182175A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
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