JP2018127334A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給紙カセットにセットされたシートに巻き癖があっても、サイズ不一致エラーの誤検知が生じないようにする。【解決手段】画像形成装置は、表示パネル、給紙カセットを含む給紙部、シートを搬送する搬送部、画像形成部、搬送されるシートで押されて回転するアクチュエーターの回転量により出力値のレベルが変化するシートセンサー、巻き癖センサー、制御部を備える。制御部はシートセンサーの設置位置へのシートの到達と通過を認識する。制御部は、シートの到達認識から通過認識までの時間に基づきシートのサイズ不一致を検知する。制御部は、シート通過の認識時点が早くなる方向の巻き癖があるか否かを判定する。巻き癖があるとき制御部は警告表示を行わせる。【選択図】図8

Description

本発明はシートのサイズ不一致エラーを検知する画像形成装置に関する。
複合機、複写機、プリンター、ファクシミリのような画像形成装置には、シート(用紙)がセットされる。画像形成装置にセットされたシートを使用して印刷が行われる。印刷のとき、使用者は、印刷に用いるシートのサイズを設定する。使用者が設定したシートのサイズよりもセットされたシートのサイズが小さい場合、印刷内容が1枚のシートに収まらない。一部がはみ出す。使用者が設定したシートのサイズよりもセットシートのサイズが大きい場合、シートの衝突や搬送量不足が生じ得る。その結果、シートの詰まり(ジャム)が生じ得る。そこで、セットされたシートのサイズと設定されたシートのサイズの不一致(ミスマッチ)を検知することがある。
サイズ不一致の検知に関する技術の一例が特許文献1に記載されている。特許文献1には、印字動作を行う前に紙サイズを検知し、指定された印字条件を記憶し、記憶された印字条件に従って印字動作を行い、印字条件を予約したときに検知した紙サイズと、印字動作を開始しようとするときに検知した紙サイズが不一致であるとき、オペレータに警告を報知し、警告報知のとき、不一致の印字条件のうち、紙サイズ情報のみを新しい紙サイズに書き替えて印字動作を継続する画像形成装置が記載されている。この構成により、無駄な印字動作を無くそうとする(特許文献1:請求項1、段落[0004]等参照)。
特開2003−312109号公報
画像形成装置の給紙カセットには、シート束がセットされる。画像形成装置は、収容シート(給紙カセットにセットされたシート)のサイズを認識する。画像形成装置は、予め設定されたサイズを収容シートのサイズと認識する。例えば、画像形成装置の操作パネルでシートのサイズを設定することができる。また、画像形成装置と通信可能に接続されたコンピューターでシートのサイズを設定できる場合もある。
また、シートの到達、通過を検知するセンサーを搬送経路上に設けることがある。図11を用いて、搬送経路に設けられるセンサー300の一例を説明する。図11は、センサー300によるシート検知の一例を示す図である。アクチュエーター301を備えるセンサー300を搬送経路上に設けることがある。アクチュエーター301もシート搬送経路上に設けられる。アクチュエーター301は回転可能である。シートがない状態では、アクチュエーター301は基準姿勢(基準角度)を維持する(図11の(3)の姿勢)。アクチュエーター301は、基準姿勢に戻る方向(矢印Xの方向)に付勢される。
搬送されてきたシートにより、アクチュエーター301は回転する。アクチュエーター301の回転角度が一定角度以上のとき、センサー300はONレベルを出力する(図11の(1)と(2)の状態)。センサー出力がOFFレベルからONレベルに変化したとき、画像形成装置はシート先端がセンサー300の設置位置に到達したと認識する。アクチュエーター301の回転角度が一定角度未満のとき、センサー300はOFFレベルを出力する(図11の(3)の状態)。センサー出力がONレベルからOFFレベルに変化したとき、画像形成装置はシート後端がセンサー300の設置位置を通過したと認識する。
ここで、A4シートとレターサイズのように、サイズが近いシートがある。画像形成装置にセットされたシートが認識しているシートのサイズと異なる場合がある。この場合、適切な印刷物が得られない。例えば、画像形成装置は、到達から通過までの時間にシート搬送速度を乗じて搬送中のシートのサイズを求める。認識しているシートのサイズと、搬送中のシートのサイズが異なるとき、画像形成装置は、サイズ不一致エラーと判定する。
シートの端部に巻き癖(カール)がついている場合、サイズ不一致エラーの誤検知が生ずる場合がある。例えば、巻き癖は片面のみ印刷されたシート(裏紙)につきやすい。図11の(3)に示すように、後端通過の認識時点が早くなる方向(図11において上方向)に巻き癖がある場合、正しいサイズのシートをセットしていても、画像形成装置がサイズ不一致と誤検知する場合がある。
図11の上方向に巻き癖がついていない場合(図11の(2)の場合)、後端がアクチュエーター301と離れるまで、センサー300はONレベルを出力する。一方、図11の上方向への巻き癖がついている場合(図11の(3)の場合)、シートの後端がアクチュエーター301を押さえる力が弱くなる。また、この巻き癖があるとき、シートとアクチュエーター301の接触時間は、巻き癖がないときよりも短くなる。これらの理由から、巻き癖があるとき、後端通過の認識時点は早くなる。求めた搬送中のシートのサイズは実際のサイズよりも短くなる。その結果、サイズ不一致エラーの誤検知が生ずる。このように、シートに巻き癖がある場合、サイズ不一致エラーの誤検知が生ずるという問題がある。
ここで、特許文献1には、シートの巻き癖に関する記載はない。特許文献1記載の画像形成装置では、シートに巻き癖がある場合、サイズ不一致エラーの誤検知が生じ得る。従って、特許文献1記載の技術は、上記の問題を解決できない。
本発明は、上記問題点を鑑み、給紙カセットにセットされたシートに巻き癖があっても、サイズ不一致エラーの誤検知が生じないようにする。
上記目的を達成するために請求項1に係る画像形成装置は、表示パネル、給紙部、搬送部、画像形成部、シートセンサー、巻き癖センサー、制御部を含む。前記給紙部は、シートがセットされる給紙カセットを含む。前記給紙部はシートを供給する。前記搬送部は、前記給紙部から供給されたシートを搬送する。前記画像形成部は、搬送されるシートに画像を形成する。前記シートセンサーは、搬送されるシートにより押されて回転するアクチュエーターを含む。前記シートセンサーは、前記アクチュエーターの回転量により出力値のレベルが変化する。前記巻き癖センサーは、前記給紙カセットのシートのセット状態を検知する。前記制御部は、前記シートセンサーの出力に基づき前記シートセンサーの設置位置へのシートの到達と通過を認識する。前記制御部は、シート到達を認識してからシート通過を認識するまでの時間に基づきシートのサイズ不一致を検知する。前記制御部は、前記給紙カセットの収容シートについて、前記巻き癖センサーの出力に基づき、シート通過の認識時点が早くなる方向への巻き癖があるか否かを判定する。前記巻き癖があると判定したとき、前記制御部は、シートの前記巻き癖を知らせる警告表示を前記表示パネルに行わせる。
本発明によれば、給紙カセットにセットされたシートに巻き癖があることを判定することができる。サイズ不一致エラーの誤検知が生じないようにすることができる。
実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係るシートセンサーの一例を示す図である。 実施形態に係る巻き癖センサーの一例を示す図である。 実施形態に係る巻き癖センサーの一例を示す図である。 実施形態に係る複合機での収容シートの設定の流れの一例を示す図である。 図7は実施形態に係る複合機でのサイズ不一致エラーの検知の流れの一例を示す図である。 実施形態に係る複合機での巻き癖検知時の処理の流れの一例を示す図である。 実施形態に係る警告画面の一例を示す図である。 実施形態に係るシート切れ画面の一例を示す図である。 センサーによるシート検知の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図10を用いて説明する。画像形成装置として複合機100を例に挙げて説明する。但し、以下に記載する構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(複合機100)
まず、図1、図2を用いて、実施形態に係る複合機100の概要を説明する。図1、図2は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
複合機100は制御部1と記憶部2を含む。制御部1は、複合機100の各部を制御する。制御部1は、CPU10、画像処理部11を含む。CPU10は処理、制御、演算を行う。CPU10は複合機100の各部の制御を行う。画像処理部11は画像データに対し画像処理を行ってジョブに用いる画像データを生成する。ジョブには、印刷ジョブや送信ジョブがある。記憶部2は、ROM、RAM、HDDを含む。記憶部2は、制御に関するデータ、ソフトウェア(プログラム)を記憶する。CPU10は、ソフトウェア、データに基づき演算や処理を行う。
複合機100は画像読取部3を含む。画像読取部3は、セットされた原稿を読み取る。画像読取部3は、読み取った原稿の画像データを生成する。
複合機100は、操作パネル4を含む。操作パネル4は、表示パネル41、タッチパネル42(操作部に相当)、ハードキー43を含む。表示パネル41は、印刷やスキャンに関する設定画面や各種メッセージを表示する。制御部1は、操作用画像を表示パネル41に表示させる。操作用画像は、ボタン、キー、タブのような画像である。タッチパネル42の出力に基づき、制御部1は、操作された操作用画像を認識する。制御部1は、操作された操作用画像に対応する画面を表示パネル41に表示させる。ハードキー43は操作用のキーである。操作パネル4は、使用者による設定を受け付ける。制御部1は、操作パネル4で設定された内容を認識する。
複合機100は印刷部5を含む。印刷部5は、給紙部6、搬送部7a、画像形成部7b、定着部7c、モーター50を含む。モーター50は複数設けられる。モーター50は印刷部5の各回転体を回転させる。印刷時、制御部1は、給紙部6にシートを供給させる。図2に示すように、給紙部6は、給紙カセット61、給紙ローラー62を含む。また、給紙部6に関し、巻き癖センサー9が設けられる。シート束が給紙カセット61にセットされる。給紙ローラー62はセットされたシートを1枚ずつ供給する。巻き癖センサー9の詳細は後述する。
給紙カセット61は開閉可能である。給紙カセット61を開けるとき、使用者は所定方向に給紙カセット61を引き出す。これにより、シートを補給することができる。給紙カセット61を閉じるとき、使用者は、所定方向と逆方向に給紙カセット61を差し込む。また、給紙カセット61は、昇降板63、昇降機構64を含む。シート束は昇降板63にセットされる。
給紙カセット61が閉状態のとき、昇降機構64は、昇降板63を上昇させる。昇降機構64は、昇降板63上のシート(収容シート)のうち最上位のシートが給紙ローラー62と接するまで昇降板63を上昇させる。昇降機構64はバネのような弾性部材により昇降板63を上昇させてもよい。また、給紙カセット61に昇降用モーター50を設けてもよい。この場合、昇降用モーター50を回転させて昇降板63を上昇させる。一方、給紙カセット61が開けられたとき、昇降機構64は、昇降板63を下限位置まで下降させる。印刷のとき、制御部1は給紙ローラー62に対応するモーター50を回転させる。これにより、給紙カセット61からシートが1枚ずつ供給される。
制御部1はシートを搬送部7aに搬送させる。搬送部7aは複数のシート搬送用の回転体を含む。図2に示すように、搬送部7aは、搬送方向上流側から順に、レジストローラー対71、搬送ローラー対72、排出ローラー対73を含む。レジストローラー対71は、給紙部6と画像形成部7bの間に設けられる。搬送ローラー対72は画像形成部7bと定着部7cの間に設けられる。排出ローラー対73は、定着部7cを通過したシートを排出トレイ74に排出する。印刷のとき、各ローラー対に対応するモーター50を回転させる。これにより、機内でシートが搬送される。
制御部1は、画像データに基づきトナー像を画像形成部7bに形成させる。画像形成部7bは、感光体ドラム75、帯電器76、露光装置77、現像器78、転写ローラー79を含む。印刷ジョブのとき、制御部1は感光体ドラム75に対応するモーター50を回転させる。これにより、感光体ドラム75は回転する。制御部1は帯電器76に感光体ドラム75を帯電させる。制御部1は、レーザービームを用いて、画像データに基づく感光体ドラム75への走査露光を露光装置77に行わせる。これにより、画像データに対応する静電潜像が感光体ドラム75の周面に形成される。制御部1はトナーで静電潜像を現像器78に現像させる。これにより、トナー像が形成される。制御部1は、搬送されるシートへのトナー像の転写を転写ローラー79に行わせる。感光体ドラム75と転写ローラー79のニップにシートが進入する。感光体ドラム75と転写ローラー79はシートを定着部7cに向けて搬送する。
制御部1は、トナー像が転写されたシートを定着部7cに加熱・加圧させる。これにより、シートにトナー像が定着する。定着部7cは、加熱ローラー710と加圧ローラー711を含む。加熱ローラー710を加熱するヒーター(不図示)が設けられる。制御部1は、定着部7cの各ローラーを回転させるモーター50を回転させる。これにより、定着部7cの各ローラーが回転する。シートは加熱ローラー710と加圧ローラー711のニップに進入する。定着部7cの各ローラーは、排出ローラー対73に向けてシートを搬送する。定着後のシートは機外に排出される。
給紙部6(レジストローラー対71)と画像形成部7bの間にシートセンサー8が設けられる。図1に示すように、シートセンサー8は、アクチュエーター81と光センサー82を含む。シートセンサー8の詳細は後述する。
また、複合機100は巻き癖センサー9を含む。巻き癖センサー9は、給紙カセット61にセットされたシートの状態を検知するセンサーである。巻き癖センサー9の詳細は後述する。また、複合機100は開閉検知センサー91を含む。開閉検知センサー91は給紙カセット61の開閉を検知する。開閉検知センサー91は、給紙カセット61が引き出されているか否かを検知する。開閉検知センサー91の出力に基づき、制御部1は、給紙カセット61が開状態であるか、閉状態であるかを認識する。また、複合機100はシート切れセンサー92を含む。例えば、シート切れセンサー92は給紙カセット61に設けられる。シート切れセンサー92は収容シートがなくなったことを検知する。シート切れセンサー92は収容シートの有無を検知する。シート切れセンサー92の出力に基づき、制御部1はシート切れを認識する。
複合機100は通信部12を含む。制御部1は通信部12と接続される。通信部12は通信用のコネクターやチップを含む。通信部12は、ネットワークを介し、コンピューター200と通信を行う。例えば、コンピューター200はPCやサーバーである。通信部12は、コンピューター200から印刷用データ(画像データや印刷設定)を受信する。
複合機100はコピー、プリント、送信のような複数の機能を有する。コピージョブは印刷ジョブの一種である。コピージョブのとき、制御部1は、原稿の読み取りを画像読取部3に行わせる。プリントジョブも印刷ジョブの一種である。プリントジョブのとき、制御部1は、印刷用データを通信部12に受信させる。画像処理部11は、画像読取部3が生成した画像データ、又は、受信した印刷用データの画像処理を行う。制御部1は、画像処理部11が処理した画像データに基づき、印刷部5に印刷させる。
(シートセンサー8)
次に、図3を用いて、実施形態に係るシートセンサー8の一例を説明する。図3は、実施形態に係るシートセンサー8の一例を示す図である。
シートセンサー8はアクチュエーター81と光センサー82を含む。アクチュエーター81は搬送経路上に設けられる。アクチュエーター81は回転する。アクチュエーター81は回転軸8aと作用部8bを含む。作用部8bは回転軸8aと接続される。作用部8bは棒状である。回転軸8aはシートの印刷面側に設けられる。回転軸8aは搬送ガイドの外側に設けられる。作用部8bはシートの進行を妨げるように搬送路に突出する。
図3の(1)と(4)の図(左上と右下の図)は、アクチュエーター81が基準姿勢である状態を示す。シートと接していないとき、アクチュエーター81は基準姿勢を保つ。シートが接していないときに基準姿勢となるように、アクチュエーター81は付勢部材により付勢される。例えば、付勢部材はバネである。図3では、付勢方向を矢印Aで示す。
図3の(2)の図(右上の図)に示すように、アクチュエーター81(作用部8b)は、搬送されるシートの先端に押される。その結果、アクチュエーター81は、シート搬送方向下流側に回転する(矢印B方向)。光センサー82の出力値は、アクチュエーター81の回転量により変化する。例えば、光センサー82は透過型である。光センサー82の発光部(発光素子)と受光部(受光素子)は、作用部8bを挟むように設けられる。
アクチュエーター81が基準姿勢のとき、光センサー82は第1レベルを出力する。アクチュエーター81が基準姿勢からシート搬送方向下流側に所定角度以上回転している間、光センサー82は第2レベルを出力する。図3の(2)と(3)の図に示すように、アクチュエーター81(作用部8b)とシートが接している間、光センサー82は第2レベルを出力する。第1レベルがHighレベルである場合、第2レベルはLowレベルである。第1レベルがLowレベルである場合、第2レベルはHighレベルである。シートセンサー8の出力値は制御部1に入力される。
シートセンサー8の出力値が第1レベルから第2レベルに変化したとき、制御部1はシートセンサー8の設置位置にシートの先端が到達したと認識する。シートの後端がシートセンサー8を通過すると、シートがアクチュエーター81を押す状態が解除される。シート後端が通過したとき、図3の(4)の図に示すように、シート後端とアクチュエーター81の接触が解除される。アクチュエーター81の回転量は所定角度未満となる。その結果、シートセンサー8の出力値が第2レベルから第1レベルに変化する。このとき、制御部1はシートセンサー8の設置位置をシートの後端が通過したと認識する。最終的にアクチュエーター81は基準姿勢に戻る。
(巻き癖センサー9)
次に、図4、図5を用いて、実施形態に係る巻き癖センサー9の一例を説明する。図4、図5は、実施形態に係る巻き癖センサー9の一例を示す図である。
巻き癖センサー9は、給紙カセット61のシートのセット状態を検知するためのセンサーである。巻き癖センサー9は、シート後端通過の認識時点が早くなる方向にシート後端がカールしているか否かを検知するためのセンサーである。以下、シートの後端通過の認識時点が早くなる方向を「特定方向」と称する。特定方向は、収容シートの後端がアクチュエーター81から離れる方向ともいえる。
図4に示すように、複合機100の巻き癖センサー9はカメラである。カメラは、コントローラー9a、ランプ9b、レンズ9c、イメージセンサー9d、画像データ生成部9eを含む。図5に示すように、巻き癖センサー9(カメラ)は、給紙カセット61にセットされたシートを撮影する。図5は、シート搬送方向と平行なシートの端縁の外側に巻き癖センサー9を設ける例を示す。巻き癖センサー9は、シート搬送方向と垂直な方向でセットされたシートを撮影する。
ランプ9bは被写体(セットされたシート)に光を照射する。レンズ9cは被写体で反射された光をイメージセンサー9dに導く。イメージセンサー9dは複数の受光素子を含む。各受光素子は平面状に配される。画像データ生成部9eは各受光素子の出力に基づき、画像データを生成する。画像データ生成部9eは、給紙カセット61内の様子(給紙カセット61にセットされたシート)の画像データを生成する。
制御部1には、巻き癖判定部1aが設けられる。巻き癖判定部1aは、ハードウェア(回路)として設けられてもよい。また、巻き癖判定部1aは、ソフトウェア、CPU10、画像処理部11によりソフトウェア的に実現されてもよい。制御部1(巻き癖判定部1a)は、巻き癖センサー9の出力に基づき、シートの後端に特定方向の巻き癖があるか否かを判定する。制御部1は、画像データ生成部9eが生成した画像データに基づき、シート後端の巻き癖の有無を判定する。
図5の下方の図は、特定方向の巻き癖がシートについている状態を示す。複合機100では、シート搬送方向の中央がシート後端よりも高くなるような巻き癖が、特定方向の巻き癖である。言い換えると、上に凸となるようにシートがカールしているとき、特定方向の巻き癖がついている。
なお、図5において、下に凸となるようにシートがカールしているとき、特定方向の巻き癖とは扱わない。下に凸となるようにシートがカールしているとき、収容シートの後端はアクチュエーター81に近づく方向にカールしている。そのため、シートセンサー8を抜けるまで、シートの後端はアクチュエーター81を押さえ続ける。シートの後端通過の認識時点は早くならない。
図5の上方の図に示すように、特定方向の巻き癖がついている場合、最上位のシートの高さは、特定方向の巻き癖がないときよりも高くなる。そこで、巻き癖判定部1aは、画像データに基づき、最上位のシートのうち、最も高い位置(最上位位置H1)を定める。記憶部2は、巻き癖がないときの最上位位置H1を示す基準高さH2を予め記憶する。巻き癖判定部1aは、基準高さH2と最上位位置H1との差を求める。求めた差が予め定められた第1許容範囲外のとき、巻き癖判定部1aは、シート後端に特定方向の巻き癖があると判定してもよい。求めた差が予め定められた第1許容範囲内のとき、巻き癖判定部1aは、シート後端に特定方向の巻き癖がないと判定してもよい。
図5の上方の図は、巻き癖がついていないシートがセットされた状態を示す。そして、巻き癖が付いていないシートの端部は水平である。一方、図5の下方の図に示すように、特定方向の巻き癖が付いているシートの端部は湾曲する。セットされたシートのうち、上側のシートほど湾曲が大きくなる。そこで、巻き癖判定部1aは、画像データのうち、シートの端部に対応する高濃度ラインを定める。そして、各高濃度ラインの曲率を求める。曲率が予め定められた第2許容範囲外の高濃度ラインがあるとき、巻き癖判定部1aは、シート後端に特定方向の巻き癖があると判定してもよい。曲率が許容範囲外の高濃度ラインがないとき、巻き癖判定部1aは、シート後端に巻き癖がないと判定してもよい。
(収容シートの設定)
次に、図6を用いて、実施形態に係る複合機100での収容シートの設定の一例を説明する。図6は実施形態に係る複合機100での収容シートの設定の流れの一例を示すフローチャートである。
図6のスタートは、使用者が収容シート(給紙カセット61にセットするシート)の設定を開始する時点である。言い換えると、使用者は収容シートを設定するための操作を操作パネル4に行う時点である。
まず、制御部1は、収容シートの設定画面を表示パネル41に表示させる(ステップ♯11)。続いて、操作パネル4は、収容シートのサイズの設定を受け付ける(ステップ♯12)。制御部1は設定されたシートのサイズを認識する(ステップ♯13)。例えば、レターサイズやA4シートのようなサイズを設定することができる。
次に、操作パネル4は、収容シートの種類の設定を受け付ける(ステップ♯14)。制御部1は設定されたシートの種類を認識する(ステップ♯15)。例えば、普通紙、厚紙、薄紙、ラベル紙、再生紙、はがき、封筒、OHPシートといったシート種を設定することができる。そして、収容シートの設定が完了する(エンド)。なお、サイズ、種類の設定をコンピューター200から送信してもよい。この場合、通信部12が収容シートの設定を受け付ける。通信部12が受信したデータに基づき、制御部1は、シートのサイズ、種類を認識する。
(サイズ不一致エラーの検知)
次に、図7を用いて、実施形態に係る複合機100でのサイズ不一致エラーの検知の流れの一例を説明する。図7は実施形態に係る複合機100でのサイズ不一致エラーの検知の流れの一例を示すフローチャートである。
制御部1は、認識しているシートのサイズと搬送しているシートのサイズが一致しているか否かを判定する。一致していないとき、制御部1は、サイズ不一致エラーを検知する。図7のスタートは、1枚のシートの給紙を開始した時点である。一致、不一致の判定は、1枚ごとに行われる。そのため、図7のフローチャートは、給紙ごとに実行される。
給紙開始にあわせて、制御部1は、搬送部7aにシートを搬送させる(ステップ♯21)。やがて、シートセンサー8の出力に基づき、制御部1は、シートセンサー8の設置位置へのシート先端の到達を認識する(ステップ♯22)。そして、制御部1は到達認識した時点から時間を計り始める(ステップ♯22)。例えば、CPU10が時間を計る。また、時間を計るためのタイマー回路を制御部1に設けてもよい。
シート搬送が続けられる。やがて、制御部1はシートセンサー8の設置位置からのシート後端の通過を認識する(ステップ♯23)。そして、制御部1は時間の計測を終了し、到達認識時点から通過認識時点までの計測時間を確定する(ステップ♯23)。続いて、制御部1は、計測時間に予め定められたシート搬送速度(仕様上の搬送速度)を乗ずる。制御部1は、シートのサイズ(搬送方向のシートの長さ)を求める(ステップ♯24)。
制御部1は、認識しているシートのサイズ(シート搬送方向の長さ)と、求めた搬送中のシートのサイズの差の絶対値を求める(ステップ♯25)。そして、制御部1は、差の絶対値が予め定められた許容値以下であるか否かを確認する(ステップ♯26)。複合機100では、レターサイズとA4サイズの差を見分けられるようにする。そこで、許容値は5mm程度とされる。
許容値以下のとき(ステップ♯26のYes)、制御部1は、サイズの不一致はないと判定する(ステップ♯27→エンド)。一方、許容値を超えているとき(ステップ♯26のNo)、制御部1は、サイズが不一致と判定する(ステップ♯28)。つまり、制御部1は、サイズ不一致エラーを検知する(ステップ♯28)。制御部1は、予め定められたエラー検知時処理を行う(ステップ♯29)。そして、本フローは終了する(エンド)。
以下のような処理がエラー検知時処理として行われる。例えば、制御部1は印刷を停止させる。具体的に、制御部1は給紙を給紙部6に停止させる。制御部1は搬送を搬送部7aに停止させる。制御部1は画像形成部7bにトナー像形成を停止させる。制御部1は各モーター50を停止させる。また、制御部1は、サイズ不一致エラーが生じたことを表示パネル41に表示させる。使用者はエラー解消作業を行う。例えば、使用者は給紙カセット61を開閉する。使用者は収容シートのサイズを確認する。また、使用者は、搬送経路からシートを除去する。
(巻き癖検知時の処理)
次に、図8〜図10を用いて、実施形態に係る複合機100での巻き癖検知時の処理の流れの一例を説明する。図8は、実施形態に係る複合機100での巻き癖検知時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図9は、実施形態に係る警告画面4aの一例を示す図である。図10は、実施形態に係るシート切れ画面4bの一例を示す図である。
複合機100ではサイズ不一致エラーの検知が行われる。ここで、シート後端に特定方向の巻き癖(後端通過の認識時点が早くなるような巻き癖)のあるシートがセットされることがある。このようなシートには、例えば、裏紙(片面印刷済のシート)がある。定着時のトナーの収縮によって、裏紙に巻き癖がつくことがある。また、高湿環境に長時間おかれた場合、湿気によってシートがカールすることもある。カールが強いほど、巻き癖がないときよりも後端通過の認識時点が早くなる。
後端通過の認識時点が早くなる。そのため、後端に特定方向の巻き癖があるシートを搬送したとき、サイズ不一致エラーの誤検知が生ずる場合がある。誤検知の場合でも、エラー解消作業を行う必要がある。サイズ不一致エラーの誤検知は、使用者に煩わしさを感じさせる。そこで、複合機100は、巻き癖を検知する巻き癖センサー9を含む。そして、巻き癖センサー9に基づき、制御部1は、特定方向の巻き癖を解消するための処理を行う。以下、その処理の流れを図8〜図10を用いて説明する。
図8のスタートは、例えば、印刷ジョブを開始する時点である。なお、図8のスタートは、給紙カセット61の開閉があったときでもよい。また、図8のスタートは、複合機100の電源が投入されたときでもよい。また、図8のスタートは、複合機100が省電力モードから通常モードに復帰したときでもよい。また、図8のフローチャートは、印刷ジョブと関係なしに、一定の周期で実行されてもよい。
まず、巻き癖センサー9の出力に基づき、制御部1は、収容シートの後端に特定方向(後端通過の認識時点が早くなる方向)の巻き癖があるか否かを確認する(ステップ♯31)。特定方向の巻き癖がないと判定したとき(ステップ♯31のNo)、本フローは終了する。印刷ジョブの開始時に本フローチャートを実行する場合、本フローチャートの終了後、印刷動作が開始される。
特定方向の巻き癖があると判定したとき(ステップ♯31のYes)、制御部1は警告画面4aを表示パネル41に表示させる(ステップ♯32)。図9は、警告画面4aの一例を示す。図9に示すように、制御部1は、収容シートに巻き癖があることを知らせるメッセージを警告画面4aに表示させる。また、制御部1は、サイズ不一致エラーの誤検知の可能性を知らせるメッセージを警告画面4aに表示させる。
図9に示すように、警告画面4aには、第1選択ボタンB1と第2選択ボタンB2が設けられる。第1選択ボタンB1は、自動排出動作の選択に用いるボタンである。自動排出動作は、巻き癖の矯正を試みるため、用紙を排出する動作である。第2選択ボタンB2は、手作業での巻き癖矯正の選択に用いるボタンである。操作パネル4(タッチパネル42)は、自動排出動作を選択する操作を受け付ける。また、操作パネル4(タッチパネル42)は、使用者の手作業による巻き癖の解消を選択する操作を受け付ける。
タッチパネル42の出力に基づき、制御部1は、第1選択ボタンB1が操作されたか否かを確認する(ステップ♯33)。第1選択ボタンB1の操作を認識したとき(ステップ♯33のYes)、制御部1は、給紙カセット61が開閉された否かの確認を続ける(ステップ♯34、ステップ♯34のNo→ステップ♯34)。開閉検知センサー91の出力に基づき、制御部1は給紙カセット61の開閉を認識する。給紙カセット61が開閉されたとき、フローはステップ♯31に戻る。これにより、制御部1は、給紙カセット61の開閉後、特定方向の巻き癖の有無を再判定する。特定方向の巻き癖が残っているとき、制御部1は、再度、警告画面4aを表示させる。
第1選択ボタンB1が操作されないとき(ステップ♯33のNo)、制御部1は、第2選択ボタンB2が操作されたか否かを確認する(ステップ♯35)。第2選択ボタンB2が操作されないとき(ステップ♯35のNo)、フローは、ステップ♯33に戻る。
第2選択ボタンB2が操作されたとき(ステップ♯35のYes)、制御部1は自動排出動作で排出する収容シートの枚数(排出枚数)を定める。制御部1は、収容シートの種類に応じて排出枚数を定める(ステップ♯36)。例えば、記憶部2はシートの種類ごとに、排出枚数を定めた排出枚数データ21を記憶する(図1参照)。排出枚数データ21に基づき、制御部1は排出枚数を定める。
また、排出枚数データ21は、厚いシートほど排出枚数が多くなるように定められていてもよい。排出枚数データ21は、薄いシートほど排出枚数が少なくなるように定められていてもよい。厚紙、封筒、はがき、ラベル紙、OHPシートのような厚みのあるシートは、薄紙や普通紙や再生紙よりも排出枚数が多くしてもよい。また、普通紙や再生紙は、薄紙よりも排出枚数が多くしてもよい。
そして、制御部1は、1枚の収容シートの自動排出動作を開始する(ステップ♯37)。自動排出動作のとき、制御部1は、給紙カセット61からシートを給紙部6に給紙させる。制御部1は、1枚のシートを機外まで搬送部7aに搬送させる。シート搬送のため、制御部1は画像形成部7bと定着部7cの回転体は回転させる。しかし、制御部1は、画像形成部7bに画像を形成させない。また、制御部1は、定着部7cのヒーターを点けない(加熱OFF)。その結果、給紙カセット61から給紙されたシートは、排出トレイ74に排出される。
ここで、シート搬送経路は、特定方向の巻き癖が矯正されるように湾曲している(図2参照)。言い換えると、特定方向の巻き癖のあるシートが描くカーブと、シート搬送経路のカーブは反対とされる。図2において、一方向(上方向)に凸状のシートを給紙したとき、搬送部7aは、シートが他方向(下方向)に凸となるようにシートを搬送する。
そして、シート切れセンサー92の出力に基づき、制御部1は、シート切れになったか否かを確認する(ステップ♯38)。シート切れが発生したとき(ステップ♯38のYes)、制御部1は自動排出動作を中止させる(ステップ♯39)。また、制御部1は、シート切れ画面4bを表示パネル41に表示させる(ステップ♯310)。
図10は、シート切れ画面4bの一例を示す。制御部1は、シートの補給を促すメッセージを表示パネル41に表示させる。また、自動排出された用紙が無駄にならないように、制御部1は、排出されたシートの給紙カセット61への再セットを促すメッセージを表示パネル41に表示させる。ステップ♯310の後、フローは、ステップ♯34に移行する。
シート切れが発生していないとき(ステップ♯38のNo)、制御部1は、自動排出動作が完了したか否かを確認する(ステップ♯311)。言い換えると、制御部1は定めた排出枚数分の排出を行ったか否かを確認する。まだ完了していないとき(ステップ♯311のNo)、フローは、ステップ♯37に戻る。
完了しているとき(ステップ♯311のYes)、制御部1は、収容シートに特定方向の巻き癖があるか否かを確認する(ステップ♯312)。自動排出動作後、制御部1は、給紙カセット61に巻き癖のある用紙が残っているか否かを確認する。特定方向の巻き癖がないとき(ステップ♯312のNo)、本フローは終了する(エンド)。一方、まだ特定方向の巻き癖があるとき(ステップ♯312のNo)、制御部1は、フローはステップ♯36に戻る。この場合、再度、自動排出動作が開始される。
このようにして、実施形態に係る画像形成装置(複合機100)は、表示パネル41、給紙部6、搬送部7a、画像形成部7b、シートセンサー8、巻き癖センサー9、制御部1を含む。給紙部6は、シートがセットされる給紙カセット61を含む。給紙部6はシートを供給する。搬送部7aは、給紙部6から供給されたシートを搬送する。画像形成部7bは、搬送されるシートに画像を形成する。シートセンサー8は、搬送されるシートにより押されて回転するアクチュエーター81を含む。シートセンサー8は、アクチュエーター81の回転量により出力値のレベルが変化する。巻き癖センサー9は、給紙カセット61のシートのセット状態を検知する。制御部1は、シートセンサー8の出力に基づきシートセンサー8の設置位置へのシートの到達と通過を認識する。制御部1は、シート到達を認識してからシート通過を認識するまでの時間に基づきシートのサイズ不一致を検知する。制御部1は、給紙カセット61の収容シートについて、巻き癖センサー9の出力に基づき、シート通過の認識時点が早くなる方向への巻き癖があるか否かを判定する。巻き癖があると判定したとき、制御部1は、シートの巻き癖を知らせる警告表示を表示パネル41に行わせる。
これにより、特定方向の巻き癖の有無を正確に判定することができる。特定方向への巻き癖のある収容シートがセットされていることを使用者に知らせることができる。サイズ不一致エラーの誤検知が生じ得ることを知らせることができる。巻き癖の解消を使用者に促すことができる。従って、サイズ不一致エラーの誤検知の発生を未然に防ぐことができる。サイズ不一致エラーの誤検知のときでも、使用者はエラーを解除する作業をしなくてはならない。サイズ不一致エラーの誤検知の発生を防ぐので、誤検知による不要な作業を無くすことができる。
ここで、シートを搬送することにより巻き癖が緩和、解消される場合がある。そこで、警告表示中に、操作部が自動排出動作を選択する操作を受け付けたとき、制御部1は、自動排出動作を給紙部6、搬送部7a、画像形成部7bに行わせる。自動排出動作では、制御部1は、排出枚数を決定し、給紙カセット61から排出枚数のシートを給紙部6に給紙させ、排出枚数のシートを機外まで搬送部7aに搬送させ、画像形成部7bには画像を形成させない。画像形成装置には、使用者の操作を受け付ける操作部(タッチパネル42)が設けられる。これにより、自動的なシートの排出処理により、巻き癖を矯正することができる。使用者は、取り出したシートを丸める作業をしなくてすむ。
また、自動排出動作の完了後、制御部1は、巻き癖センサー9の出力に基づき収容シートに巻き癖があるか否かを判定する。巻き癖があると判定したとき、制御部1は、再度、自動排出動作を給紙部6、搬送部7a、画像形成部7bに行わせる。これにより、給紙カセット61に巻き癖のあるシートがなくなるまで、自動排出動作を自動的に繰り返すことができる。従って、巻き癖によるサイズ不一致エラーの誤検知の発生を完全に無くすことができる。
画像形成装置は、シート切れセンサー92を含む。シート切れセンサー92の出力に基づき、制御部1は、給紙カセット61のシートの有無を認識する。自動排出動作の途中で給紙カセット61のシート切れを認識したとき、制御部1は、自動排出動作を中止させる。制御部1は排出されたシートの給紙カセット61への再セットを促すメッセージを表示パネル41に表示させる。これにより、シート切れの給紙カセット61へのシートの再セットを促すことができる。巻き癖が矯正されたシートの再セットを促すことができる。
また、画像形成装置は、給紙カセット61の開閉を検知する開閉検知センサー91を含む。開閉検知センサー91の出力に基づき、制御部1は、給紙カセット61の開閉を認識する。自動排出動作の途中で給紙カセット61のシート切れにより自動排出動作を停止したとき、制御部1は、給紙カセット61の開閉の認識後、巻き癖センサー9の出力に基づき、収容シートに巻き癖があるか否かを判定する。巻き癖があると判定したとき、制御部1は、警告表示を表示パネル41に行わせる。これにより、シート切れによりシートが補充されたとき、補充されたシートに巻き癖があることを使用者に知らせることができる。サイズ不一致エラーの誤検知が生じ得ることを使用者に知らせることができる。
種類に応じてシートのコシが異なる。そのため、シートの種類に応じて巻き癖のつきやすさが異なる。例えば、普通紙や薄紙に比べて、厚紙やラベルシートは巻き癖がつきにくい場合がある。また、シートの材質、厚みに応じて巻き癖のつきやすさに差がある。例えば、OHPシートは薄紙に比べて巻き癖がつきにくい場合がある。そこで、操作部は、収容シートの種類を受け付ける。制御部1は、収容シートの種類を認識する。制御部1は、収容シートの種類に応じて排出枚数を決定する。これにより、シートの種類に応じて排出枚数を適切な枚数に設定することができる。自動排出動作における排出枚数を必要最低限の枚数にすることができる。自動排出動作に要する時間は、必要以上に長くならない。
収容シートのうち、下側のシートは上側のシートの重みがかかる。言い換えると、下側のシートは押さえつけられる。そのため、下側のシートの巻き癖は自然と矯正される場合がある。一方、収容シートのうち、上側のシートほど、下方向にかかる力が弱くなる。また、薄いシートは軽い。そのため、シートが薄いほど、シート束の上方において、巻き癖のあるシートの枚数が多くなりやすい。そこで、制御部1は、収容シートが厚いほど排出枚数を多くする。また、制御部1は、収容シートが薄いほど排出枚数を少なくする。これにより、シートの重さ(厚み)に応じた排出枚数を定めることができる。また、巻き癖のあるシートの枚数に応じた排出枚数を定めることができる。
また、シートが搬送される搬送経路は、巻き癖が解消される方向に湾曲している。これにより、自動排出動作を行うだけで、シート通過を認識する時点が早くなる方向についた巻き癖を矯正することができる。
画像形成装置は、使用者の操作を受け付ける操作部(タッチパネル42)を含む。また、画像形成装置は、給紙カセット61の開閉を検知する開閉検知センサー91を含む。警告表示中、操作部が手作業による巻き癖の解消を選択する操作を受け付けたとき、制御部1は、開閉検知センサー91の出力に基づき、給紙カセット61の開閉を認識する。給紙カセット61の開閉を認識できた後、制御部1は、巻き癖センサー9の出力に基づき、収容シートの後端に巻き癖があるか否かを判定する。巻き癖があると判定したとき、制御部1は警告表示を表示パネル41に行わせる。これにより、手作業による巻き癖矯正を選択することができる。また、収容シートに巻き癖が残っていることを使用者に知らせることができる。まだ、サイズ不一致エラーの誤検知の可能性が残っていることを使用者に知らせることができる。
また、巻き癖センサー9は、収容シートを撮影するカメラである。制御部1は、カメラの撮影により得られた画像データに基づき、収容シート巻き癖があるか否かを判定する。これにより、シート通過を認識する時点が早くなる方向に巻き癖があるか否かを正確に判定することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、給紙カセットとシートセンサーを含む画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 1 制御部
41 表示パネル 42 タッチパネル(操作部)
6 給紙部 61 給紙カセット
7a 搬送部 7b 画像形成部
8 シートセンサー 81 アクチュエーター
9 巻き癖センサー 92 シート切れセンサー
91 開閉検知センサー

Claims (10)

  1. 表示パネルと、
    シートがセットされる給紙カセットを含み、シートを供給する給紙部と、
    前記給紙部から供給されたシートを搬送する搬送部と、
    搬送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
    搬送されるシートにより押されて回転するアクチュエーターを含み、前記アクチュエーターの回転量により出力値のレベルが変化するシートセンサーと、
    前記給紙カセットのシートのセット状態を検知する巻き癖センサーと、
    前記シートセンサーの出力に基づき前記シートセンサーの設置位置へのシートの到達と通過を認識し、
    シート到達を認識してからシート通過を認識するまでの時間に基づきシートのサイズ不一致を検知し、
    前記給紙カセットの収容シートについて、前記巻き癖センサーの出力に基づき、シート通過の認識時点が早くなる方向への巻き癖があるか否かを判定し、
    前記巻き癖があると判定したとき、シートの前記巻き癖を知らせる警告表示を前記表示パネルに行わせる制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 使用者の操作を受け付ける操作部を含み、
    前記警告表示中に、前記操作部が自動排出動作を選択する操作を受け付けたとき、
    前記制御部は、自動排出動作を前記給紙部、前記搬送部、前記画像形成部に行わせ、
    前記自動排出動作では、
    前記制御部は、排出枚数を決定し、
    前記給紙カセットから前記排出枚数のシートを前記給紙部に給紙させ、
    前記排出枚数のシートを機外まで前記搬送部に搬送させ、
    前記画像形成部には画像を形成させないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記自動排出動作の完了後、
    前記制御部は、前記巻き癖センサーの出力に基づき前記収容シートに前記巻き癖があるか否かを判定し、
    前記巻き癖があると判定したとき、
    前記制御部は、再度、前記自動排出動作を前記給紙部、前記搬送部、前記画像形成部に行わせることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. シート切れセンサーを含み、
    前記シート切れセンサーの出力に基づき、前記制御部は、前記給紙カセットのシートの有無を認識し、
    前記自動排出動作の途中で前記給紙カセットのシート切れを認識したとき、
    前記制御部は、前記自動排出動作を中止させ、
    排出されたシートの前記給紙カセットへの再セットを促すメッセージを前記表示パネルに表示させることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記給紙カセットの開閉を検知する開閉検知センサーを含み、
    前記開閉検知センサーの出力に基づき、前記制御部は、前記給紙カセットの開閉を認識し、
    前記自動排出動作の途中で前記給紙カセットのシート切れにより前記自動排出動作を停止したとき、
    前記制御部は、前記給紙カセットの開閉の認識後、前記巻き癖センサーの出力に基づき、前記収容シートに前記巻き癖があるか否かを判定し、
    前記巻き癖があると判定したとき、
    前記制御部は、前記警告表示を前記表示パネルに行わせることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記操作部は、前記収容シートの種類を受け付け、
    前記制御部は、
    前記収容シートの種類を認識し、
    前記収容シートの種類に応じて前記排出枚数を決定することを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記収容シートが厚いほど前記排出枚数を多くし、
    前記収容シートが薄いほど前記排出枚数を少なくすることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. シートが搬送される搬送経路は、前記巻き癖が解消される方向に湾曲していることを特徴とする請求項2乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 使用者の操作を受け付ける操作部と、
    前記給紙カセットの開閉を検知する開閉検知センサーを含み、
    前記警告表示中、前記操作部が手作業による巻き癖の解消を選択する操作を受け付けたとき、
    前記制御部は、
    前記開閉検知センサーの出力に基づき、前記給紙カセットの開閉を認識し、
    前記給紙カセットの開閉を認識できた後、前記巻き癖センサーの出力に基づき、前記収容シートの後端に前記巻き癖があるか否かを判定し、
    前記巻き癖があると判定したとき、
    前記制御部は前記警告表示を前記表示パネルに行わせることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記巻き癖センサーは、前記収容シートを撮影するカメラであり、
    前記制御部は、前記カメラの撮影により得られた画像データに基づき、前記収容シート前記巻き癖があるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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