JP6049782B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
一般に、ネットワークを通じて端末装置から取得した印刷ジョブに基づく画像形成を行う画像形成装置が知られている。前記画像形成装置は、前記印刷ジョブデータが表す画像をシート材に形成し、印刷物を排出シート受部へ排出する印刷処理を実行する。
また、複数の排紙ビンを備えた前記画像形成装置が、前記印刷ジョブの送信元のユーザーに対応する前記排紙ビンに前記印刷物を排出すること、および、前記排紙ビンの表示手段にユーザー情報を表示することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−226132号公報
ところで、前記端末装置から前記印刷ジョブデータを送信したユーザーが前記画像形成装置に到達する前に、前記印刷物が前記排出シート受部に排出される場合がある。この場合、前記画像形成装置に先に到達した他のユーザーが、自分以外のユーザーも前記印刷ジョブデータを送信していることに気づかず、前記印刷物の取り間違いが発生するおそれがある。
例えば、前記画像形成装置の位置を基準にして遠い席の第1ユーザーが近い席の第2ユーザーよりも先に前記印刷ジョブデータを送信し、前記第1ユーザーが前記画像形成装置に到達する前に、前記第1ユーザーの前記印刷物が前記排出シート受部へ排出される場合がある。この場合、前記第2ユーザーが、前記第1ユーザーよりも先に前記画像形成装置に到達し、前記第1ユーザーの前記印刷物を誤って取得してしまうおそれがある。
また、前記画像形成装置が、受信した前記印刷ジョブデータを一時記憶し、前記印刷ジョブデータの識別情報がユーザーの操作によって入力された場合に前記印刷処理を実行することが考えられる。しかしながら、前記印刷ジョブデータの送信ごとに前記識別情報を入力する作業は煩雑である。
本発明の目的は、煩雑な作業を要することなく、端末装置から印刷ジョブデータを送信したユーザーが自装置に到達するタイミングに合わせて印刷処理を実行し、印刷物の取り間違いを防ぐことができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置はジョブ記憶部と、印刷処理部と、余裕時間特定情報取得部と、開始可否判定部と、印刷時期制御部とを備える。前記ジョブ記憶部は、ネットワークを通じて端末装置から受信される印刷ジョブデータを一時記憶する記憶部である。前記印刷処理部は、シート材を搬送するシート搬送部および搬送中の前記シート材に画像を形成する画像形成部を有する。前記印刷処理部は、前記印刷ジョブデータが表す画像を前記シート材に形成するとともに画像形成後の前記シート材である印刷物を排出シート受部へ排出する印刷処理を実行する。前記余裕時間特定情報取得部は、余裕時間特定情報を前記印刷ジョブデータごとに取得する。前記余裕時間特定情報は、前記印刷ジョブデータの受信時から前記印刷ジョブデータの送信者が自装置に到達するまでの余裕時間の特定に用いられる情報である。前記開始可否判定部は、前記ジョブ記憶部に記憶された前記印刷ジョブデータごとに、計画開始時期が到来した開始可状態であるか否かを判定する。前記計画開始時期は、前記印刷ジョブデータの受信後に前記余裕時間特定情報により特定される前記余裕時間が経過する時点から前記印刷処理に要する時間により逆算される時期である。前記印刷時期制御部は、前記開始可状態であると判定された順序に従って、前記ジョブ記憶部に記憶された前記印刷ジョブデータごとの前記印刷処理の開始時期を制御する。
本発明によれば、煩雑な作業を要することなく、端末装置から印刷ジョブデータを送信したユーザーが自装置に到達するタイミングに合わせて印刷処理を実行し、印刷物の取り間違いを防ぐことができる画像形成装置を提供することが可能になる。
図1は、第1実施形態に係る画像形成装置を含む画像形成システムの構成図である。 図2は、第1実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 図3は、第1実施形態に係る画像形成装置における制御関連部のブロック図である。 図4は、第1実施形態に係る画像形成装置が実行するジョブ待機制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、第1実施形態に係る画像形成装置が実行する待機ジョブ開始制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、第1実施形態に係る画像形成装置が実行する余裕情報登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、第2実施形態に係る画像形成装置における制御関連部のブロック図である。 図8は、第2実施形態に係る画像形成装置が実行する待機ジョブ開始制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、第3実施形態に係る画像形成装置を含む画像形成システムの構成図である。 図10は、第3実施形態に係る画像形成装置が実行する第1ジョブ待機制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図11は、第3実施形態に係る画像形成装置が実行する第2ジョブ待機制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、第4実施形態に係る画像形成装置が実行する余裕情報登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図13は、第4実施形態に係る画像形成装置が出力する経路設定画面の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
[第1実施形態]
まず、図1を参照しつつ、第1実施形態に係る画像形成装置10を含む画像形成システムの概略構成について説明する。
図1が示すように前記画像形成システムは、画像形成装置10と端末装置7とを含む。画像形成装置10は、ネットワーク70を通じて端末装置7と通信可能である。ネットワーク70は、例えばLAN(Local Aria Network)である。端末装置7は、パーソナルコンピューター、タブレットコンピューターまたはスマートフォンなどの情報処理装置である。
画像形成装置10は、端末装置7から画像形成用のデータである印刷ジョブデータD0を受信し、その印刷ジョブデータD0が表す画像をシート材に形成するプリンターの機能を備える。本実施形態における画像形成装置10は、さらに、複写機の機能およびスキャナーの機能も備える複合機である。また、画像形成装置10がファクシミリ通信機能を備えることも考えられる。
前記複写機として機能する画像形成装置10は、原稿90の画像を読み取り、その原稿90の画像をシート材9に形成する複写ジョブを実行する。前記スキャナーとして機能する画像形成装置10は、原稿90の画像を読み取り、得られた原稿90の画像データを端末装置7へ送信する原稿スキャンジョブを実行する。前記複写ジョブおよび前記原稿スキャンジョブは、ユーザーの操作に応じて画像形成装置10が受け付けるジョブである。
[画像形成装置10の全体構成]
次に、図2を参照しつつ、画像形成装置10の全体の概略構成について説明する。画像形成装置10は、シート供給部2、シート搬送部3、画像形成部4、光走査部5および定着部6などを備える。画像形成部4、光走査部5および定着部6は、電子写真方式の画像形成処理を実行する。
さらに、画像形成装置10は、原稿搬送読取部1、制御部8、操作表示部80および人感センサー801なども備える。
原稿搬送読取部1は、画像読取部11およびADF(Auto Document Feeder)12を備える。画像読取部11は、原稿台111、読取ユニット112、ミラーおよびレンズなどの光学系113及びイメージセンサー114などを備える。
原稿台111は、原稿90が載置される部分であり、画像読取部11の上面に設けられている。読取ユニット112は、原稿台111上の読取位置にある原稿90に光を照射し、その反射光を光学系113へ向けて反射する。読取ユニット112は、副走査方向に移動可能である。なお、前記副走査方向は、図2に向かって左右の方向である。
光学系113は、原稿90からの反射光をイメージセンサー114へ導く。イメージセンサー114は、光電変換素子などを備え、受光量に応じた電気信号を原稿90の画像を表す画像データとして制御部8へ出力する。
ADF12は、原稿90を搬送する複数の搬送ローラー122を備え、原稿載置部121にセットされた原稿90を原稿台111上の前記読取位置を通過させて排出原稿受部123まで搬送する。
シート供給部2は、供給シート受部21およびシート送出部22を備えている。供給シート受部21は、複数のシート材9を重ねて載置可能に構成されている。シート材9は、紙、コート紙、ハガキ、封筒、およびOHPシートなどのシート状の画像記録媒体である。
シート送出部22は、供給シート受部21に載置されたシート材9を1枚ずつシート搬送部3の搬送路30へ向けて送り出す。
シート搬送部3は、シート材9を搬送するレジストローラー31、搬送ローラー32および排出ローラー33などを備える。レジストローラー31および搬送ローラー32が、シート供給部2から供給されるシート材9を搬送路30に沿って画像形成部4へ向けて搬送する。さらに、排出ローラー33が画像形成後のシート材9である印刷物9xを搬送路30の排出口から排出シート受部101上へ排出する。本実施形態において、排出シート受部101は1つである。
画像形成部4は、搬送路30に沿って搬送中のシート材9の表面に画像を形成する。画像形成部4は、ドラム状の感光体41、帯電部42、現像部43、転写部45およびクリーニング部47などを備える。なお、感光体41は像担持体の一例である。
感光体41が回転し、帯電部42が感光体41の表面を一様に帯電させる。さらに、光走査部5がレーザー光を走査することにより帯電した感光体41の表面に静電潜像を書き込み、現像部43が感光体41にトナーを供給することにより、静電潜像をトナー像へ現像する。
さらに、転写部45が、感光体41の前記トナー像を搬送路30を移動中のシート材9に転写する。最後に、クリーニング部47が感光体41表面に残存する前記トナーを除去する。
定着部6は、ヒーター610を内包する定着ローラー61と加圧ローラー62との間に前記トナー像が形成されたシート材9を挟み込み、後工程へ送り出す。その際、ヒーター610は、定着ローラー61を介して、シート状のシート材9に形成された前記トナーの像を加熱する。これにより、定着部6は、シート材9上の前記トナー像(画像)をシート材9上に定着させる。なお、前記トナーは現像剤の一例である。
以下の説明において、シート供給部2、シート搬送部3、画像形成部4、光走査部5および定着部6のことを印刷処理部20と称する。印刷処理部20は、印刷ジョブデータD0が表す画像をシート材9に形成するとともに画像形成後のシート材9である印刷物9xを排出シート受部101へ排出する印刷処理を実行する。
操作表示部80は、例えばタッチパネルおよび操作ボタンなどを含む情報入力用の操作部と、液晶表示パネルおよび通知ランプなどを含む表示部とを含む。例えば、前記操作部は、原稿90の画像を読み取る処理(スキャン処理)などの各種の処理の開始イベントを発生させる開始ボタンなどを含む。
本実施形態において、操作表示部80は、認証情報入力部800を含む。認証情報入力部800は、画像形成装置10に対するユーザーの操作に応じて、そのユーザーを識別するユーザー認証情報Duを入力する部品である。例えば、指紋情報をユーザー認証情報Duとして入力する指紋センサー、近接するRFタグ(Radio Frequency Tag)から近距離無線通信によってユーザー認証情報Duを読み取るRFIDリーダー(Radio Frequency IDentifier Reader)またはICカードからユーザー認証情報Duを読み取るICカードリーダーなどが、認証情報入力部800として採用されることが考えられる。
人感センサー801は、画像形成装置10に接近した人を検知するセンサーである。例えば、人感センサー801が、赤外線センサーまたは超音波センサーなどであることが考えられる。
制御部8は、操作表示部80に操作メニューなどを表示させる。さらに、制御部8は、操作表示部80の操作を通じて入力される入力情報および各種センサーの検出結果に基づいて周辺装置およびモーターなどの電気機器を制御する。
[制御部8]
次に、図3を参照しつつ制御部8の構成について説明する。制御部8は、主制御部81、画像走査制御部82、画像形成制御部83、画像処理部84および通信部85などを備える。主制御部81は、MPU(Micro Processor Unit)81および記憶部812などを備える。
主制御部81、画像走査制御部82、画像形成制御部83、画像処理部84および通信部85は、それぞれバス8000に接続されおり、バス8000を通じて相互にデータの受け渡しが可能である。
MPU811は、各種の演算およびデータ処理を実行するプロセッサーである。記憶部812は、MPU811が参照する各種情報を記憶する不揮発性の記憶部である。また、記憶部812は、MPU811による各種情報の読み書きが可能な記憶部でもある。
例えば、記憶部812は、MPU811に各種の処理を実行させるためのプログラムおよびそれらのプログラムを実行するMPU811が参照する情報などを記憶する。また、記憶部812は、ネットワーク70を通じて端末装置7から受信される印刷ジョブデータD0を一時記憶する記憶部を兼ねる。記憶部812は、ジョブ記憶部の一例である。
主制御部81は、MPU811が記憶部812に予め記憶された各種のプログラムを実行することにより画像形成装置10を統括的に制御する。主制御部81は、MPU811に後述する各工程を実行させるためのプログラムを一時記憶するRAMなどの不図示の揮発性記憶部も備える。
画像走査制御部82は、原稿搬送読取部1を制御して画像読取部11から原稿90の画像データを取得する。さらに、画像走査制御部82は、バス8000を通じて原稿画像データを画像処理部84などの他の機器に転送する。
画像形成制御部83は、画像処理部84から記録用画像データを取得し、前記記録用画像データ基づく前記印刷処理を印刷処理部20に実行させる。前記記録用画像データは、例えば印刷ジョブデータD0が表す画像のデータである。
画像処理部84は、バス8000を通じて他の機器から得た画像データなどに対する各種のデータ処理を実行する。画像処理部84によるデータ処理の対象は、例えば、画像読取部11から画像走査制御部82を通じて得られる前記原稿画像データまたは端末装置7から通信部85を通じて得られる印刷ジョブデータD0などである。
例えば、画像処理部84は、画像走査制御部82から得られる前記原稿画像データおよび通信部85から得られる印刷ジョブデータを前記記録用画像データへ変換し、画像形成制御部83へ転送する処理を実行する。さらに、画像処理部84は、画像走査制御部82から得られる前記原稿画像データに対し、画像回転処理、ハーフトーン処理またはサイズカット処理などの画像処理を施す機能も備える。
通信部85は、ネットワーク70を通じて端末装置7などの外部装置との間でデータの送受信を行う通信インターフェイスである。さらに、通信部85は、バス8000を通じて画像形成装置10の他の機器とデータの受け渡しを行う。
計時部86は、時刻を計時する時計回路である。計時部86の計時情報は主制御部81へ伝送される。
ところで、従来の画像形成装置において、端末装置7から印刷ジョブデータD0を送信したユーザーが装置に到達する前に、印刷物9xが排出シート受部101に排出される場合がある。この場合、前記画像形成装置に先に到達した他のユーザーが、自分以外のユーザーも印刷ジョブデータD0を送信していることに気づかず、印刷物9xの取り間違いが発生するおそれがある。
例えば、前記画像形成装置の位置を基準にして遠い席の第1ユーザーが近い席の第2ユーザーよりも先に印刷ジョブデータD0を送信し、前記第1ユーザーが前記画像形成装置に到達する前に、前記第1ユーザーの印刷物9xが排出シート受部101へ排出される場合がある。この場合、前記第2ユーザーが、前記第1ユーザーよりも先に前記画像形成装置に到達し、前記第1ユーザーの印刷物9xを誤って取得してしまうおそれがある。
また、前記画像形成装置が、受信した印刷ジョブデータD0を一時記憶し、印刷ジョブデータD0の識別情報がユーザーの操作によって入力された場合に前記印刷処理を実行することが考えられる。しかしながら、印刷ジョブデータD0の送信ごとに前記識別情報を入力する作業は煩雑である。
一方、画像形成装置10は、煩雑な作業を要することなく、端末装置7から印刷ジョブデータD0を送信したユーザーが自装置に到達するタイミングに合わせて前記印刷処理を実行する機能を備える。その機能は、制御部8が後述するジョブ待機制御および待機ジョブ開始制御を実行することよって実現される。これにより、印刷物9xの取り間違いを防ぐことが可能となる。以下、その詳細について説明する。
本実施形態において、主制御部81の記憶部812は、予め余裕時間特定情報D1を記憶している。余裕時間特定情報D1は、印刷ジョブデータD0の受信時から印刷ジョブデータD0の送信者が自装置に到達するまでの余裕時間tsの特定に用いられる情報である。
余裕時間特定情報D1は、端末装置7の識別情報である端末識別情報D2に対応づけられている。例えば、ネットワーク70における端末装置7のアドレス情報または端末装置7を利用するユーザーの識別情報が、端末識別情報D2として用いられることも考えられる。余裕時間特定情報D1を記憶する記憶部812は登録情報記憶部の一例である。なお、ユーザー認証情報Duは前記ユーザーの識別情報の一例である。
[前記ジョブ待機制御]
以下、図4が示すフローチャートを参照しつつ、主制御部81が実行する前記ジョブ待機制御の一例について説明する。前記ジョブ待機制御は、MPU811がジョブ待機制御プログラムPr1を実行することによって実現される。
主制御部81は、例えば起動したときに前記ジョブ待機制御を開始する。以下の説明において、S101,S102,…は、主制御部81が実行する各工程の識別符号を表す。
<工程S101>
前記ジョブ待機制御において、まず、主制御部81は、端末装置7から通信部85を通じて印刷ジョブデータD0が受信されるか否かを監視し、印刷ジョブデータD0を受信する。
<工程S102>
印刷ジョブデータD0が受信されると、主制御部81は、受信した印刷ジョブデータD0が調整指定のデータであるか否かを判定する。前記調整指定は、印刷ジョブデータD0の送信元の余裕時間tsに応じてその印刷ジョブデータD0の前記印刷処理を実行するタイミングを調整することを指定することを意味する。前記調整指定の有無の情報は、端末装置7がユーザーの選択操作に従って印刷ジョブデータD0に設定する。
<工程S103>
印刷ジョブデータD0が前記調整指定のデータである場合、主制御部81は、受信した印刷ジョブデータD0と送信元情報とデータ受信時刻trとを対応づけて記憶部812に記憶させる。前記送信元情報は、受信した印刷ジョブデータD0の送信元を識別する送信元識別情報D3を含む。また、前記送信元情報が、印刷ジョブデータD0の送信者を表す名前などのテキスト情報、写真または図形などの情報を含むことも考えられる。
データ受信時刻trは、印刷ジョブデータD0が受信されたときの計時部86の時刻である。送信元識別情報D3は、例えばネットワーク70における前記送信元のアドレス情報である。また、端末装置7を利用するユーザーの識別情報が印刷ジョブデータD0の付属情報に含まれる場合、そのユーザーの識別情報が送信元識別情報D3として用いられることも考えられる。
記憶部812は、ネットワーク70を通じて端末装置7から受信される印刷ジョブデータD0を一時記憶するジョブ記憶部の一例である。
<工程S104>
さらに、主制御部81は、送信元が同じ複数の印刷ジョブデータD0が記憶部812に存在する場合に、それら送信元が同じ複数の印刷ジョブデータD0をグループ化する処理を実行する。グループ化された複数の印刷ジョブデータD0は、最後に受信された印刷ジョブデータD0のデータ受信時刻trに対応づけられる。
以下の説明において、グループ化された複数の印刷ジョブデータD0のことを印刷ジョブデータグループと称する。前記印刷ジョブデータグループは、1まとまりの単位として前記印刷処理の対象となる。
<工程S105>
さらに、主制御部81は、今回受信した印刷ジョブデータD0の送信元に対応する余裕時間特定情報D1を記憶部812から取得する。その際、主制御部81は、今回受信した印刷ジョブデータD0に対応づけられた送信元識別情報D3を特定し、特定した送信元識別情報D3に対応づけられた端末識別情報D2を特定し、さらに、特定した端末識別情報D2に対応づけられた余裕時間特定情報D1を特定する。
例えば、送信元識別情報D3および端末識別情報D2が、例えばネットワーク70におけるアドレス情報などの同種の情報である場合が考えられる。この場合、主制御部81は、今回受信した印刷ジョブデータD0に対応づけられた送信元識別情報D3と合致する端末識別情報D2を特定し、特定した端末識別情報D2に対応づけられた余裕時間特定情報D1を特定する。
また、送信元識別情報D3と端末識別情報D2とが異種の情報である場合、送信元識別情報D3と端末識別情報D2との対応関係を表すマスター情報が、予め記憶部812に記憶されている。
なお、工程S105の処理を実行する主制御部81は、余裕時間特定情報D1を印刷ジョブデータD0ごとに記憶部812から取得する余裕時間特定情報取得部の一例である。
また、工程S105において、主制御部81が、ネットワーク70を通じて印刷ジョブデータD0の送信元から余裕時間特定情報D1を取得することも考えられる。この場合、余裕時間特定情報D1が予め端末装置7の記憶部に記憶されており、端末装置7が、印刷ジョブデータD0とともに余裕時間特定情報D1を画像形成装置10へ送信する。
<工程S106>
さらに、主制御部81は、余裕時間特定情報D1から今回受信した印刷ジョブデータD0の送信元の余裕時間tsを特定する。余裕時間tsは、印刷ジョブデータD0のデータ受信時刻trからその印刷ジョブデータD0の送信者が自装置に到達するまでの時間である。
例えば、余裕時間特定情報D1が印刷ジョブデータD0の送信者の席から画像形成装置10までの移動時間の情報である場合、主制御部81は、余裕時間特定情報D1が表す前記移動時間を余裕時間tsとして特定する。
また、余裕時間特定情報D1が印刷ジョブデータD0の送信者の席から画像形成装置10までの経路長を表す情報である場合、主制御部81は、前記経路長を予め設定された移動速度で除算して得られる時間を余裕時間tsとして特定する。
<工程S107>
次に、主制御部81は、今回受信した印刷ジョブデータD0の計画開始時期txを導出し、その計画開始時期txを今回受信した印刷ジョブデータD0に対応づけて記憶部812に記憶させる。
計画開始時期txは、データ受信時刻trの後に余裕時間特定情報D1により特定される余裕時間tsが経過する時点から、前記印刷処理に要する時間であるジョブ所要時間tjにより逆算される前記印刷処理の開始時期である。
換言すれば、計画開始時期txは、データ受信時刻trの後に余裕時間tsが経過する時点を基準にして、ジョブ所要時間tjに相当する時間分だけ遡った時期である。例えば、計画開始時期txは、印刷ジョブデータD0のデータ受信時刻trに余裕時間tsを加算した時刻からジョブ所要時間tjを差し引いた時刻、またはその時刻に予め定められた微調整時間を加算もしくは減算した時刻などである。
例えば、ジョブ所要時間tjは、印刷ジョブデータD0における画像形成のページ数、シート材9の搬送方向のサイズ、および片面プリントか両面プリントかなどの情報に対応する係数が予め定められた算出式に適用されることによって算出される。
<工程S108>
一方、工程S101で受信された印刷ジョブデータD0が前記調整指定のデータではない場合、主制御部81は、受信した印刷ジョブデータD0の前記印刷処理を、画像形成制御部83を通じて印刷処理部20に実行させる。主制御部81は、工程S107または工程S108の処理の後、工程S101からの処理を繰り返す。
[前記待機ジョブ開始制御]
続いて、図5が示すフローチャートを参照しつつ、主制御部81が実行する前記待機ジョブ開始制御の一例について説明する。前記待機ジョブ開始制御は、MPU811が待機ジョブ開始制御プログラムPr2を実行することによって実現される。
主制御部81は、記憶部812に印刷ジョブデータD0およびそれに対応づけられた計画開始時期txが存在する場合に、前記ジョブ待機制御と並行して前記待機ジョブ開始制御を実行する。以下の説明において、S201,S202,…は、主制御部81が実行する各工程の識別符号を表す。
<工程S201>
前記待機ジョブ開始制御において、主制御部81は、記憶部812に存在する印刷ジョブデータD0各々について、計画開始時期txが到来した状態であるか否かを判定する。以下、計画開始時期txが到来した状態のことを開始可状態と称する。なお、工程S201の処理を実行する主制御部81は開始可否判定部の一例である。
より具体的には、主制御部81は、印刷ジョブデータD0各々について、計時部86が出力する現在時刻が計画開始時期txに達している場合に前記開始可状態であると判定する。
また、工程S201において、主制御部81は、前記印刷ジョブデータグループについては、それを1まとまりの単位として前記開始可状態であるか否かを判定する。即ち、主制御部81は、前記印刷ジョブデータグループにおける最後の印刷ジョブデータD0のデータ受信時刻trを基準にして、前記印刷ジョブデータグループについて前記開始可状態であるか否かを判定する。
前記開始可状態の印刷ジョブデータD0が存在しない場合、主制御部81は、工程S201の処理を繰り返す。前記開始可状態の印刷ジョブデータD0が存在する場合、主制御部81は、次の工程S202以降の処理を実行する。
<工程S202>
主制御部81は、前記開始可状態の印刷ジョブデータD0が存在する場合、印刷ジョブデータD0の待ち行列を表す開始可ジョブリストを生成する。前記開始可ジョブリストは、前記開始可状態と判定された印刷ジョブデータD0の識別情報が計画開始時期txの早いものから並ぶリストである。換言すれば、前記開始可ジョブリストは、印刷ジョブデータD0の識別情報が前記開始可状態であると判定された順序で並ぶリストである。
例えば、送信元識別情報D3が、前記開始可ジョブリストにおける印刷ジョブデータD0の識別情報として用いられることが考えられる。
<工程S203,S204>
さらに、主制御部81は、人感センサー801が人を検知しており、かつ、前回の前記印刷処理の終了時点からの経過時間が予め定められた時間間隔に達しているという印刷開始条件が成立しているか否かを判定し、その印刷開始条件が成立するまで待機する。前記時間間隔は、例えば数秒から十数秒程度の時間である。
<工程S205>
前記印刷開始条件が成立すると、主制御部81は、前記開始可ジョブリストにおける先頭の印刷ジョブデータD0の前記印刷処理を、画像形成制御部83を通じて印刷処理部20に実行させる。これにより、記憶部812に残る印刷ジョブデータD0のうち最初に前記開始可状態であると判定されたものについての前記印刷処理が実行される。
また、工程S205において、主制御部81は、前記印刷ジョブデータグループについては、そのグループに属する全ての印刷ジョブデータD0の前記印刷処理を連続して実行する。即ち、主制御部81は、前記印刷ジョブデータグループをまとめて前記印刷処理の開始時期を制御する。
また、主制御部81が、前記印刷処理の開始時から次の前記印刷処理の開始前までの間に、開始した前記印刷処理に対応する印刷ジョブデータD0の前記送信元情報を操作表示部80に表示させることも考えられる。主制御部81は、記憶部812における前記印刷処理の実行済みの印刷ジョブデータD0およびそれに対応する前記開始可ジョブリストの情報を削除する。
また、工程S202,S203,S205において、主制御部81は、人感センサー801により人が検知されているときに、前記開始可状態であると判定された順序に従って印刷ジョブデータD0の前記印刷処理を開始させる。
工程S203において人感センサー801が人を検知する状況は、前記開始可状態の印刷ジョブデータD0の送信者が画像形成装置10に到達している状況であると考えられる。これにより、印刷ジョブデータD0の送信者が通常よりも遅く画像形成装置10に到達するような場合でも、その送信者が画像形成装置10に到達するタイミングに合わせて前記印刷処理が実行される。
また、工程S204の前記時間間隔の判定により、送信元の異なる複数の印刷ジョブデータD0の前記印刷処理は、区切りの前記時間間隔を空けて実行される。これにより、先に画像形成装置10に到達したユーザーが、自分の印刷物9xと次のユーザーの印刷物9xとの両方を誤って収得してしまうことが防止される。
<工程S206>
さらに、主制御部81は、前記印刷処理の終了時刻を記憶部812に記憶させる。工程S204における前記時間間隔の判定は、判定時の時刻と工程S206で記録される前記終了時刻との比較によって行われる。主制御部81は、工程S206の処理の後、工程S201からの処理を繰り返す。
以上に示されるように、主制御部81は、工程S202〜S206において、前記開始可状態であると判定された順序に従って、記憶部812に記憶された印刷ジョブデータD0ごとの前記印刷処理の開始時期を制御する。工程S202〜S206の処理を実行する主制御部81は印刷時期制御部の一例である。
以上に示した処理を実行する画像形成装置10において、主制御部81は、煩雑な作業を要することなく、端末装置7から印刷ジョブデータD0を送信したユーザーが自装置に到達するタイミングに合わせて前記印刷処理を実行する。これにより、印刷物9xの取り間違いを防ぐことができる。
また、送信元が同じ複数の印刷ジョブデータD0からなる前記ジョブデータグループが記憶部812に存在する場合、主制御部81は、前記印刷ジョブデータグループをまとめて前記印刷処理の開始時期を制御する(S104,S205)。これにより、第1ユーザーが比較的短時間のうちに複数の印刷ジョブデータD0を連続して送信した場合に、第2ユーザーの印刷物9xが、前記第1ユーザーの複数の印刷物9xの間に混入してしまうことを防止できる。
ところで、余裕時間特定情報D1を記憶部812に登録する方法は各種考えられる。例えば、端末装置7が、ユーザー操作に応じて入力される余裕時間特定情報D1を画像形成装置10に送信することが考えられる。この場合、主制御部81は、端末装置7から受信した余裕時間特定情報D1をその送信元に相当する端末識別情報D2に対応づけて記憶部812に保存する。
また、画像形成装置10が、ユーザーが端末装置7から画像形成装置10まで移動する時間を実測し、その実測結果に基づく余裕時間特定情報D1を記憶部812に登録する自動登録機能を備えることも考えられる。以下、その自動登録機能を実現する余裕情報登録処理の一例について説明する。
[前記余裕情報登録処理]
次に、図6が示すフローチャートを参照しつつ、余裕時間特定情報D1を記憶部812に登録する前記余裕情報登録処理の手順の一例について説明する。前記余裕情報登録処理は、MPU811が余裕情報登録プログラムPr3を実行することによって実現される。
主制御部81は、例えば起動したときに図6に示される処理を開始する。以下の説明において、S301,S302,…は、主制御部81が実行する各工程の識別符号を表す。
<工程S301>
まず、主制御部81は、端末装置7から予め定められた登録要求が受信されるか否かを監視し、ネットワーク70を通じて端末装置7から前記登録要求を受信する。工程S301の処理を実行する主制御部81は登録要求受信部の一例である。
なお、端末装置7は、予めインストールされたプログラムであるプリンタードライバーを実行することにより、ユーザーの操作に従って前記登録要求を画像形成装置10へ送信する。
<工程S302>
主制御部81は、前記登録要求を受信すると、前記登録要求の受信時刻trxを前記不揮発正記憶部または記憶部812に記録する。
<工程S303>
さらに、主制御部81は、前記登録要求の受信後に、前記登録要求に対応する要求識別情報の入力操作が操作表示部80に対して行われるか否かを監視する。例えば、前記要求識別情報が、認証情報入力部800を通じて入力されるユーザー認証情報Duであることが考えられる。
前記要求識別情報がユーザー認証情報Duである場合、ユーザー認証情報Duと端末識別情報D2との対応関係を表すマスター情報が、予め記憶部812に記憶されている。前記マスター情報における端末識別情報D2がネットワーク70における端末装置7のアドレス情報であることが考えられる。また、前記登録要求が前記アドレス情報以外の端末識別情報D2を含むことも考えられる。
<工程S304>
工程S303で前記要求識別情報が入力された場合、主制御部81は、前記要求識別情報の入力時刻tiを前記不揮発正記憶部または記憶部812に記録する。
<工程S305>
さらに、主制御部81は、入力した前記要求識別情報と工程S301で受信した前記登録要求の送信元の情報とを照合し、前記要求識別情報が前記登録要求に対応する情報と一致するか否かを判定する。
前記要求識別情報が前記登録要求に対応する情報と一致しない場合、主制御部81は、工程S302で記録した前記受信時刻および工程S304で記録した前記入力時刻を削除し、工程S301からの処理を繰り返す。
また、図6には省略されているが、主制御部81は、前記登録要求の受信からの経過時間が予め定められた上限時間を経過した場合も、工程S302で記録した前記登録要求の受信時刻を削除し、工程S301からの処理を繰り返す。
<工程S306>
前記要求識別情報が前記登録要求に対応する情報と一致する場合、主制御部81は、前記登録要求の受信時刻trxから前記要求識別情報の入力時刻tiまでの時間に応じた余裕時間特定情報D1を自動設定する。さらに、主制御部81は、設定した余裕時間特定情報D1を記憶部812に保存する。その際、主制御部81は、設定した余裕時間特定情報D1を前記登録要求の送信元に対応する端末識別情報D2に対応づけて記憶部812に保存する。
例えば、主制御部81は、前記登録要求の受信時刻trxから前記要求識別情報の入力時刻tiまでの時間またはその時間に予め定められた微調整時間を加算もしくは減算した時間を余裕時間特定情報D1として設定する。この場合、設定された余裕時間特定情報D1は余裕時間tsそのものを表す情報である。主制御部81は、工程S306の処理の後、工程S301からの処理を繰り返す。
以上に示されるように、前記登録要求が受信された後に、画像形成装置10に対する操作に応じて前記登録要求の送信元に対応する前記要求識別情報が入力された場合に、主制御部81は、工程S302〜S306の処理を実行する。
工程S302〜S306において、主制御部81は、前記登録要求の受信時刻trxから前記要求識別情報の入力時刻tiまでの時間に応じた余裕時間特定情報D1を自動設定する。さらに、主制御部81は、設定した余裕時間特定情報D1を前記登録要求の送信元の識別情報に対応づけて記憶部812に記憶させる(S306)。工程S302〜S306の処理を実行する主制御部81が第1余裕情報登録部の一例である。
画像形成装置10が、前記余裕情報登録処理の機能を備えることにより、ユーザー自身が自席から画像形成装置10までの移動時間を測定する必要がなく、余裕時間特定情報D1の設定の手間を簡素化できる。
[第2実施形態]
次に、図7,8を参照しつつ、第2実施形態に係る画像形成装置10Aについて説明する。画像形成装置10Aは、第1実施形態に係る画像形成装置10と比較して、前記待機ジョブ開始制御における一部の工程が異なる。
図7は、画像形成装置10Aにおける制御関連部のブロック図である。図8は画像形成装置10Aが実行する前記待機ジョブ開始制御の手順の一例を示すフローチャートである。図7において、図3に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、画像形成装置10Aにおける画像形成装置10と異なる点について説明する。
画像形成装置10Aは、印刷物検知センサー802を備える。印刷物検知センサー802は、排出シート受部101上における印刷物9xの有無を検知するセンサーである。例えば、印刷物検知センサー802が、印刷物9xの重みによってスイッチON状態となるマイクロスイッチなどであることが考えられる。
[前記待機ジョブ開始制御]
画像形成装置10Aにおいて、主制御部81は、印刷物検知センサー802の検知結果に応じて、前記開始可ジョブリストにおける先頭の印刷ジョブデータD0の前記印刷処理を開始するタイミングを制御する。以下、画像形成装置10Aにおける前記待機ジョブ開始制御の一例について説明する。
主制御部81は、例えば起動したときに図7に示される処理を開始する。以下の説明において、S401,S402,…は、主制御部81が実行する各工程の識別符号を表す。
<工程S401>
画像形成装置10Aの前記待機ジョブ開始制御において、主制御部81は、図5の工程S201と同様に、記憶部812に存在する印刷ジョブデータD0各々について前記開始可状態であるか否かを判定する。
前記開始可状態の印刷ジョブデータD0が存在しない場合、主制御部81は、工程S401の処理を繰り返す。前記開始可状態の印刷ジョブデータD0が存在する場合、主制御部81は、次の工程S402以降の処理を実行する。
<工程S402>
主制御部81は、前記開始可状態の印刷ジョブデータD0が存在する場合、図5の工程S202と同様に前記開始可ジョブリストを生成する。
<工程S403,S404>
次に、主制御部81は、前記印刷開始条件の1つとして、印刷物検知センサー802が印刷物9xを検知していない状態であるか否かを判定する(S403)。
印刷物検知センサー802が印刷物9xを検知しておらず、かつ、前回の前記印刷処理の終了時点からの経過時間が予め定められた時間間隔に達しているという前記印刷開始条件が成立していれば、主制御部81は、工程S408,S409の処理を実行する。
一方、前記印刷開始条件が成立していなければ、主制御部81は留保モードへ移行する。前記留保モードは、前記開始可状態であると判定された印刷ジョブデータD0が存在するときに印刷物検知センサー802が印刷物9xを検知している場合に、前記印刷処理の開始を留保する動作状態である。
<工程S405>
前記留保モードにおいて、主制御部81は、操作表示部80を通じて予め定められたメッセージを出力する。例えば、前記メッセージが、印刷物9xが排出シート受部101から除去されるまで次の前記印刷処理の開始を留保している旨の通知文であることが考えられる。
<工程S406>
さらに、前記留保モードにおいて、主制御部81は、前記留保モードに移行してからの経過時間が予め定められた留保上限時間を経過したか否かを判定する。主制御部81は、前記留保モードに移行してからの経過時間が前記留保上限時間を経過するまで、工程S403〜S406の処理を繰り返す。
<工程S407>
印刷物検知センサー802が印刷物9xを検知する状態のままで、前記留保モードに移行してからの経過時間が前記留保上限時間を経過した場合、主制御部81は、シート挿入制御部を実行する。前記シート挿入制御は、前記印刷処理の開始前に、開始予定の前記印刷処理に用いられるシート材9とは異なる予め定められた挿入用シート材を排出シート受部101へ排出する処理をシート供給部2およびシート搬送部3に実行させる制御である。
主制御部81は、画像形成制御部83を通じて、前記挿入用シート材を排出する処理をシート供給部2およびシート搬送部3に実行させる。
即ち、工程S407において、主制御部81は、前記印刷処理の開始前に、開始予定の前記印刷処理に用いられるシート材9とは異なる前記挿入用シート材を排出シート受部101へ排出する処理をシート搬送部3に実行させる。
工程S407の処理は、前記開始可状態であると判定された印刷ジョブデータD0が存在するときに印刷物検知センサー802が印刷物9xを検知している場合に実行される(S403のNO側)。なお、工程S407の処理を実行する主制御部81はシート挿入制御部の一例である。
例えば、前記挿入用シート材は、複数のシート供給部2のうちの予め定められた1つにセットされたシート材9である。例えば、前記挿入用シート材が、開始予定の前記印刷処理に用いられるシート材9とは色、サイズまたは向きが異なるシート材9であることが考えられる。
主制御部81は、工程S407の処理の後、工程S408,S409の処理を実行する。工程S408,S409の処理は、図5の工程S205,S206の処理と同じである。
<工程S408>
前記印刷開始条件が成立した場合、または、前記挿入用シート材が排出された場合、主制御部81は、図5の工程S205と同様に、前記開始可ジョブリストにおける先頭の印刷ジョブデータD0の前記印刷処理を、画像形成制御部83を通じて印刷処理部20に実行させる。
<工程S409>
さらに、主制御部81は、図5の工程S206と同様に、前記印刷処理の終了時刻を記憶部812に記憶させる。主制御部81は、工程S409の処理の後、工程S401からの処理を繰り返す。
本実施形態によれば、工程S406の処理により、送信元の異なる複数の印刷ジョブデータD0の前記印刷処理は、区切りの前記時間間隔を空けて実行される。さらに、工程S407の処理により、送信元の異なる複数の印刷物9xは、前記挿入用シート材で区切られた状態で排出シート受部101へ排出される。これにより、先に画像形成装置10に到達したユーザーが、自分の印刷物9xと次のユーザーの印刷物9xとの両方を誤って収得してしまうことが防止される。
[第3実施形態]
次に、図9〜11を参照しつつ、第3実施形態に係る画像形成装置10Bについて説明する。画像形成装置10Bは、第1実施形態に係る画像形成装置10と比較して、余裕時間特定情報D1を取得する工程が異なる。
画像形成装置10Bにおいて、主制御部81は、前記待機ジョブ開始制御を第1待機ジョブ開始制御と第2ジョブ開始制御とに分けて実行する。
図9は、画像形成装置10Bを含む画像形成システムの構成図である。図10は前記第1ジョブ待機制御の手順の一例を示すフローチャートである。図11は前記第2ジョブ待機制御の手順の一例である。図9において、図1に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、画像形成装置10Bにおける画像形成装置10と異なる点について説明する。
本実施形態における端末装置7は、自装置の前の人を検知する人感センサー71を備える。さらに、端末装置7は、予めインストールされた前記プリンタードライバーを実行することにより、印刷ジョブデータD0を送信した後に、離席通知送信処理を実行する。
前記離席通知送信処理は、印刷ジョブデータD0の送信後に人感センサー71の検知状態を監視し、人感センサー71が人を検知しなくなったときに、予め定められた離席通知を印刷ジョブデータD0の送信先へ送信する処理である。
一般に、印刷ジョブデータD0の送信後に人感センサー71が人を検知しなくなった時点は、印刷ジョブデータD0の送信者が自席から離れて画像形成装置10Bへ向かった時点であると考えられる。
前記離席通知送信処理において、人感センサー71が人を検知する状態のままで、複数の印刷ジョブデータD0が同じ画像形成装置10Bへ送信される場合、端末装置7は、それら複数の印刷ジョブデータD0に対応する1つの前記離席通知を画像形成装置10Bへ送信する。
[前記第1待機ジョブ開始制御]
主制御部81は、例えば起動したときに図10に示される処理を開始する。以下の説明において、S501,S502,…は、主制御部81が実行する各工程の識別符号を表す。図10に示される前記第1待機ジョブ開始制御の各工程は、図4に示される工程S101〜S104および工程S108に相当する。
<工程S501>
前記第1ジョブ待機制御において、まず、主制御部81は、図4の工程S101と同様に、端末装置7から通信部85を通じて印刷ジョブデータD0が受信されるか否かを監視し、印刷ジョブデータD0を受信する。
<工程S502>
さらに、主制御部81は、図4の工程S102と同様に、受信した印刷ジョブデータD0が前記調整指定のデータであるか否かを判定する。
<工程S503>
印刷ジョブデータD0が前記調整指定のデータである場合、主制御部81は、図4の工程S103と同様に、受信した印刷ジョブデータD0と送信元情報とデータ受信時刻trとを対応づけて記憶部812に記憶させる。
<工程S504>
さらに、主制御部81は、送信元が同じ複数の印刷ジョブデータD0が記憶部812に存在する場合に、図4の工程S104と同様に、それら送信元が同じ複数の印刷ジョブデータD0をグループ化する処理を実行する。
<工程S505>
工程S501で受信された印刷ジョブデータD0が前記調整指定のデータではない場合、主制御部81は、工程S108と同様に、受信した印刷ジョブデータD0の前記印刷処理を、画像形成制御部83を通じて印刷処理部20に実行させる。主制御部81は、工程S504または工程S508の処理の後、工程S501からの処理を繰り返す。
[前記第2待機ジョブ開始制御]
主制御部81は、前記第1待機ジョブ開始制御と並行して図11に示される前記第2ジョブ開始制御を実行する。以下の説明において、S601,S602,…は、主制御部81が実行する各工程の識別符号を表す。
<工程S601>
前記第2ジョブ開始制御において、まず、主制御部81は、記憶部812に存在する印刷ジョブデータD0の送信元から前記離席通知が受信されるか否かを監視し、前記離席通知を受信する。
後述するように、前記離席通知は、記憶部812に予め記憶された余裕時間特定情報D1とともに余裕時間tsの特定に用いられる情報である。なお、工程S601の処理を実行する主制御部81は、印刷ジョブデータD0の送信元から予め定められた前記離席通知を受信する離席通知受信部の一例である。
<工程S602>
主制御部81は、記憶部812に存在する印刷ジョブデータD0の送信元から前記離席通知を受信すると、データ受信時刻trからそれに対応する通知受信時刻trmまでの時間である通知遅延時間tdを、印刷ジョブデータD0に対応づけて記憶部812に記憶させる。
<工程S603>
さらに、主制御部81は、記憶部812に存在する印刷ジョブデータD0の送信元から前記離席通知を受信すると、図4の工程S105と同様に、その離席通知の送信元に対応する余裕時間特定情報D1を記憶部812から読み出す。
<工程S604>
さらに、主制御部81は、余裕時間特定情報D1から今回受信した前記離席通知に対応する印刷ジョブデータD0の送信元の余裕時間tsを特定する。本実施形態において、主制御部81は、記憶部812から読み出した余裕時間特定情報D1と通知遅延時間tdとに応じた余裕時間tsを特定する。
例えば、余裕時間特定情報D1が印刷ジョブデータD0の送信者の席から画像形成装置10Bまでの移動時間の情報である場合、主制御部81は、データ受信時刻trに通知遅延時間tdと余裕時間特定情報D1が表す前記移動時間とを加算した時間を余裕時間tsとして特定する。この点が図4の工程S106の処理と異なる。
また、余裕時間特定情報D1が印刷ジョブデータD0の送信者の席から画像形成装置10Bまでの経路長を表す情報であることも考えられる。この場合、主制御部81は、データ受信時刻trに通知遅延時間tdと前記経路長を予め設定された移動速度で除算して得られる時間とを加算した時間を余裕時間tsとして特定する。
即ち、本実施形態において、記憶部812の余裕時間特定情報D1および通知遅延時間tdの両方が、余裕時間tsの特定に用いられる余裕時間特定情報として印刷ジョブデータD0ごとに得られる情報である。
従って、本実施形態において、通知遅延時間tdを得るための工程S601,S602の処理を実行する主制御部81は、余裕時間特定情報D1の一部を印刷ジョブデータD0ごとに取得する余裕時間特定情報取得部の一例である。さらに、工程S603の処理を実行する主制御部81も、記憶部812から余裕時間特定情報D1の一部を印刷ジョブデータD0ごとに取得する余裕時間特定情報取得部の一例である。
なお、前記離席通知の受信時刻である通知受信時刻trmが印刷ジョブデータD0を受信した時刻であるとの仮定の下で、主制御部81が、図4の工程S106と同様に余裕時間tsを特定することも考えられる。この場合、時間の計算上の起点がデータ受信時刻trから通知受信時刻trmへシフトするだけである。この場合も、特定される余裕時間tsは、実質的に、通知遅延時間tdが余裕時間特定情報D1の一部として取り扱われることによって特定される。
<工程S605>
次に、主制御部81は、工程S107と同様に、今回受信した前記離席通知に対応する印刷ジョブデータD0の計画開始時期txを導出し、その計画開始時期txを印刷ジョブデータD0に対応づけて記憶部812に記憶させる。主制御部81は、工程S605の処理の後、工程S601からの処理を繰り返す。
なお、前述したように、通知受信時刻trmが印刷ジョブデータD0を受信した時刻であるとの仮定の下で、主制御部81が、図4の工程S106と同様に余裕時間tsを特定することも考えられる。この場合、主制御部81は、通知受信時刻trmを時間計算上の起点として計画開始時期txを導出する。
本実施形態によれば、端末装置7のユーザーが、印刷ジョブデータD0の送信後しばらくしてから自席を離れて画像形成装置10Bへ向かうような場合でも、前記ユーザーが自装置に到達するタイミングに合わせて前記印刷処理を実行することができる。これにより、印刷物9xの取り間違いをより確実に防ぐことができる。
[第4実施形態]
次に、図12,13を参照しつつ、第4実施形態に係る画像形成装置について説明する。本実施形態は、第1実施形態と比較して、余裕時間特定情報D1を記憶部812に登録するための前記余裕情報登録処理が異なる。
図12は、本実施形態において主制御部81が実行する前記余裕情報登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。図13は、本実施形態においてが主制御部81が操作表示部80を通じて出力する経路設定画面g1の一例を示す図である。
以下、第4実施形態における前記余裕情報登録処理の一例について説明する。前記余裕情報登録処理は、MPU811が余裕情報登録プログラムPr3を実行することによって実現される。
主制御部81は、操作表示部80に対する予め定められた登録開始操作が行われたことを検知した場合に、図12に示される処理を開始する。以下の説明において、S701,S702,…は、主制御部81が実行する各工程の識別符号を表す。
<工程S701>
本実施形態の前記余裕情報登録処理において、主制御部81は、図13に示されるような経路設定画面g1を操作表示部80を通じて出力する。
経路設定画面g1は、操作表示部80に対する操作に従って、ユーザーの自席から当該画像形成装置までの経路を特定するための情報を入力する画面である。図13が示す例では、経路設定画面g1は、自装置の位置である目的位置P1と縦経路R1と横経路R2とを表すフロアレイアウトを表示する画面である。
前記フロアレイアウトにおける目的位置P1、縦経路R1および横経路R2を特定する経路情報と、各経路の実際の長さの情報を特定するための縮尺情報とが、予め設定されて記憶部812に保存されている。
縦経路R1および横経路R2は、相互に交差する方向の経路である。ユーザー各々の席から自装置までの全ての経路は、縦経路R1と横経路R2との組合せによって特定可能である。
例えば、主制御部81が、操作表示部80に対する操作に従って前記経路情報および前記縮尺情報を設定する機能を備えることが考えられる。また、主制御部81が、端末装置7において設定された前記経路情報および前記縮尺情報をネットワーク70を通じて取得し、記憶部812に保存することも考えられる。
ユーザーは、操作表示部80に対し、前記フロアレイアウトにおける自席の位置である出発位置P2と、途中の経由位置P3とを入力する操作を行う。その入力操作は、例えばタッチパネルにおける指定位置をタッチする操作、または、指定位置へカーソルを移動させるカーソル移動キーの操作などである。経由位置P3の入力操作が省略される場合もある。
<工程S702>
次に、主制御部81は、操作表示部80に対する操作に従って、出発位置P2および経由位置P3の情報を入力する。工程S701,S702を実行する主制御部81は、当該画像形成装置と端末装置7との位置関係を表す位置情報を入力する位置情報入力部の一例である。
<工程S703>
さらに、主制御部81は、縦経路R1および横経路R2の全ての組合せの中から、入力した出発位置P2から経由位置P3を経て目的位置P1へ至る最短経路である移動経路Rxを特定する。
<工程S704>
次に、主制御部81は、移動経路Rxに応じた余裕時間特定情報D1を設定し、その余裕時間特定情報D1を記憶部812に保存する。前記余裕情報登録処理は、工程S704の処理の後に終了する。
例えば、主制御部81は、移動経路Rxの経路長、または、その経路長を予め設定された移動速度で除算して得られる時間を、余裕時間特定情報D1として設定する。
また、主制御部81は、設定した余裕時間特定情報D1を端末識別情報D2に対応づけて記憶部812に保存する。例えば、ユーザー認証情報Duが、前記登録開始操作の前に認証情報入力部800を通じて入力され、そのユーザー認証情報Duが端末識別情報D2として用いられることが考えられる。
また、ユーザー認証情報Duと端末識別情報D2との対応関係を表すマスター情報が、予め記憶部812に記憶されていることも考えられる。この場合、認証情報入力部800を通じて入力されたユーザー認証情報Duに対応する端末識別情報D2が、余裕時間特定情報D1と対応づけられる情報として用いられることも考えられる。
工程S703,S704において、主制御部81は、前記位置情報により特定される端末装置7から当該画像形成装置への経路の移動時間に応じた余裕時間特定情報D1を端末識別情報D2に対応づけて記憶部812に記憶させる。工程S703,S704の処理を実行する主制御部81が第2余裕情報登録部の一例である。
本実施形態によれば、ユーザー自身が自席から画像形成装置までの移動時間を測定する必要がなく、余裕時間特定情報D1の設定の手間を簡素化できる。
[応用例]
第1実施形態の図5に示される前記待機ジョブ開始制御において、人感センサー801の検知結果に基づく工程S203および前記時間間隔に関する工程S204の処理の一方または両方が省略されることも考えられる。
同様に、第2実施形態の図8に示される前記待機ジョブ開始制御において、前記時間間隔に関する工程S404の処理が省略されることも考えられる。
また、第2実施形態の図8に示される前記待機ジョブ開始制御において、前記留保上限時間に関する工程S406および前記挿入用シート材に関する工程S407の処理の一方または両方が省略されることも考えられる。
また、第3実施形態の図11に示される前記第2ジョブ待機制御において、記憶部812から余裕時間特定情報D1を取得する工程S603の処理が省略されることも考えられる。この場合、工程S601,S602の処理で得られる通知遅延時間tdが、余裕時間tsの特定に用いられる前記余裕時間特定情報となる。例えば、工程S604において、通知遅延時間tdまたは通知遅延時間tdに予め設定された微調整時間が加算もしくは減算した時間が、余裕時間tsとして特定される。
また、各実施形態において、MPU811が、印刷ジョブデータD0の受信時からの経過時間または前記離席通知の受信時からの経過時間などを計時することも考えられる。
また、各実施形態において、前記開始可状態の複数の印刷ジョブデータD0が記憶部812に存在する状態で人感センサー801が人を検知した場合における動作モードを、複数のモードから選択可能であることが考えられる。例えば、以下の3つのモードのうちの2つ以上の候補から選択可能であることが考えられる。
第1モードは、記憶部812に存在する複数の印刷ジョブデータD0のうち、最初に前記開始可状態であると判定された印刷ジョブデータD0と、これに続いて前記開始可状態であると判定された送信元が同一の他の印刷ジョブデータD0とを前記印刷処理の実行の対象とする動作モードである。この場合、最初に前記開始可状態であると判定された印刷ジョブデータD0とこれに続く他の印刷ジョブデータD0との送信元が同一ではない場合、最初の1つの印刷ジョブデータD0のみが前記印刷処理の実行の対象となる。
第2モードは、記憶部812に存在する前記開始可状態の複数の印刷ジョブデータD0のうち、最初に前記開始可状態であると判定された印刷ジョブデータD0と、それと送信元が同一である他の印刷ジョブデータD0とを前記印刷処理の実行の対象とするモードである。なお、この場合、最初に前記開始可状態であると判定された印刷ジョブデータD0と送信元が同一の他の印刷ジョブデータD0が存在しない場合、1つの印刷ジョブデータD0のみが前記印刷処理の実行の対象となる。
第3モードは、記憶部812に存在する前記開始可状態の複数の印刷ジョブデータD0の全てを前記印刷処理の実行の対象とするモードである。
また、各実施形態において、前記開始可状態の複数の印刷ジョブデータD0が記憶部812に存在する状態で人感センサー801が継続して人を検知している場合に、主制御部81が以下の処理を実行することが考えられる。例えば、主制御部91が、前記第1モードまたは前記第2モードで前記印刷処理を実行した後に、人感センサー801が一旦人を検知しなくなってから再び人を検知するまで、次の印刷ジョブデータD0の前記印刷処理を留保することが考えられる。
なお、本発明に係る画像形成装置は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 :原稿搬送読取部
2 :シート供給部
3 :シート搬送部
4 :画像形成部
5 :光走査部
6 :定着部
7 :端末装置
8 :制御部
9 :シート材
9x :印刷物
10,10A,10B:画像形成装置
11 :画像読取部
20 :印刷処理部
21 :供給シート受部
22 :シート送出部
30 :搬送路
31 :レジストローラー
32 :搬送ローラー
33 :排出ローラー
41 :感光体
42 :帯電部
43 :現像部
45 :転写部
47 :クリーニング部
61 :定着ローラー
62 :加圧ローラー
70 :ネットワーク
71 :人感センサー
80 :操作表示部
81 :主制御部
82 :画像走査制御部
83 :画像形成制御部
84 :画像処理部
85 :通信部
86 :計時部
90 :原稿
101 :排出シート受部
111 :原稿台
112 :読取ユニット
113 :光学系
114 :イメージセンサー
121 :原稿載置部
122 :搬送ローラー
123 :排出原稿受部
610 :ヒーター
800 :認証情報入力部
801 :人感センサー
802 :印刷物検知センサー
811 :MPU
812 :記憶部(ジョブ記憶部)
8000 :バス
D0 :印刷ジョブデータ
D1 :余裕時間特定情報
D2 :端末識別情報
Pr1 :ジョブ待機制御プログラム
Pr2 :待機ジョブ開始制御プログラム
Pr3 :余裕情報登録プログラム

Claims (8)

  1. ネットワークを通じて端末装置から受信される印刷ジョブデータを一時記憶するジョブ記憶部と、
    シート材を搬送するシート搬送部および搬送中の前記シート材に画像を形成する画像形成部を有し、前記印刷ジョブデータが表す画像を前記シート材に形成するとともに画像形成後の前記シート材である印刷物を排出シート受部へ排出する印刷処理を実行する印刷処理部と、
    前記印刷ジョブデータの受信時から前記印刷ジョブデータの送信者が自装置に到達するまでの余裕時間の特定に用いられる余裕時間特定情報を前記印刷ジョブデータごとに取得する余裕時間特定情報取得部と、
    前記ジョブ記憶部に記憶された前記印刷ジョブデータごとに、前記印刷ジョブデータの受信後に前記余裕時間特定情報により特定される前記余裕時間が経過する時点から前記印刷処理に要する時間により逆算される計画開始時期が到来した開始可状態であるか否かを判定する開始可否判定部と、
    前記開始可状態であると判定された順序に従って、前記ジョブ記憶部に記憶された前記印刷ジョブデータごとの前記印刷処理の開始時期を制御する印刷時期制御部と、
    前記ネットワークを通じて前記端末装置から予め定められた登録要求を受信する登録要求受信部と、
    前記登録要求が受信された後に、当該画像形成装置に対する操作に応じて前記登録要求の送信元に対応する要求識別情報が入力された場合に、前記登録要求の受信時から前記要求識別情報の入力時までの時間に応じた前記余裕時間特定情報を自動設定し、設定した前記余裕時間特定情報を前記登録要求の送信元の識別情報に対応づけて登録情報記憶部に記憶させる第1余裕情報登録部と、を備え、
    前記余裕時間特定情報取得部は、前記登録情報記憶部から、前記印刷ジョブデータの送信元に対応する前記余裕時間特定情報を取得する、画像形成装置。
  2. 当該画像形成装置と前記端末装置との位置関係を表す位置情報を入力する位置情報入力部と、
    前記位置情報により特定される前記端末装置から当該画像形成装置への経路の移動時間に応じた前記余裕時間特定情報を前記端末装置の識別情報に対応づけて前記登録情報記憶部に記憶させる第2余裕情報登録部と、を備える請求項に記載の画像形成装置。
  3. ネットワークを通じて端末装置から受信される印刷ジョブデータを一時記憶するジョブ記憶部と、
    シート材を搬送するシート搬送部および搬送中の前記シート材に画像を形成する画像形成部を有し、前記印刷ジョブデータが表す画像を前記シート材に形成するとともに画像形成後の前記シート材である印刷物を排出シート受部へ排出する印刷処理を実行する印刷処理部と、
    前記印刷ジョブデータの受信時から前記印刷ジョブデータの送信者が自装置に到達するまでの余裕時間の特定に用いられる余裕時間特定情報を前記印刷ジョブデータごとに取得する余裕時間特定情報取得部と、
    前記ジョブ記憶部に記憶された前記印刷ジョブデータごとに、前記印刷ジョブデータの受信後に前記余裕時間特定情報により特定される前記余裕時間が経過する時点から前記印刷処理に要する時間により逆算される計画開始時期が到来した開始可状態であるか否かを判定する開始可否判定部と、
    前記開始可状態であると判定された順序に従って、前記ジョブ記憶部に記憶された前記印刷ジョブデータごとの前記印刷処理の開始時期を制御する印刷時期制御部と、
    前記印刷ジョブデータの送信元から予め定められた離席通知を受信する離席通知受信部と、を備え、
    前記余裕時間特定情報取得部は、前記印刷ジョブデータの受信時からそれに対応する前記離席通知の受信時までの時間を少なくとも前記余裕時間特定情報の一部として取得する、画像形成装置。
  4. ネットワークを通じて端末装置から受信される印刷ジョブデータを一時記憶するジョブ記憶部と、
    シート材を搬送するシート搬送部および搬送中の前記シート材に画像を形成する画像形成部を有し、前記印刷ジョブデータが表す画像を前記シート材に形成するとともに画像形成後の前記シート材である印刷物を排出シート受部へ排出する印刷処理を実行する印刷処理部と、
    前記印刷ジョブデータの受信時から前記印刷ジョブデータの送信者が自装置に到達するまでの余裕時間の特定に用いられる余裕時間特定情報を前記印刷ジョブデータごとに取得する余裕時間特定情報取得部と、
    前記ジョブ記憶部に記憶された前記印刷ジョブデータごとに、前記印刷ジョブデータの受信後に前記余裕時間特定情報により特定される前記余裕時間が経過する時点から前記印刷処理に要する時間により逆算される計画開始時期が到来した開始可状態であるか否かを判定する開始可否判定部と、
    前記開始可状態であると判定された順序に従って、前記ジョブ記憶部に記憶された前記印刷ジョブデータごとの前記印刷処理の開始時期を制御する印刷時期制御部と、を備え、
    前記開始可否判定部は、送信元が同じ複数の前記印刷ジョブデータからなる印刷ジョブデータグループが前記ジョブ記憶部に存在する場合に、前記印刷ジョブデータグループにおける最後の前記印刷ジョブデータの受信時を基準にして前記印刷ジョブデータグループについて前記開始可状態であるか否かを判定し、
    前記印刷時期制御部は、前記印刷ジョブデータグループをまとめて前記印刷処理の開始時期を制御する、画像形成装置。
  5. 前記余裕時間特定情報取得部は、前記ネットワークを通じて前記印刷ジョブデータの送信元から前記余裕時間特定情報を取得する、請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 接近した人を検知する人感センサーを備え、
    前記印刷時期制御部は、前記人感センサーにより人が検知されているときに、前記開始可状態であると判定された順序に従って前記印刷ジョブデータの前記印刷処理を開始させる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記排出シート受部上における前記印刷物の有無を検知する印刷物検知センサーを備え、
    前記印刷時期制御部は、前記開始可状態であると判定された前記印刷ジョブデータが存在するときに前記印刷物検知センサーが前記印刷物を検知している場合に、前記印刷処理の開始を留保する留保モードへ移行する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記排出シート受部上における前記印刷物の有無を検知する印刷物検知センサーと、
    前記開始可状態であると判定された前記印刷ジョブデータが存在するときに前記印刷物検知センサーが前記印刷物を検知している場合に、前記印刷処理の開始前に、開始予定の前記印刷処理に用いられる前記シート材とは異なる予め定められた挿入用シート材を前記排出シート受部へ排出する処理を前記シート搬送部に実行させるシート挿入制御部と、を備える、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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