JP2021031137A - チャック付き紙容器、その製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、容器の上部に開閉可能なチャックを取り付けたチャック付き紙容器に関する。より詳しくは、直方体形状のチャック付き紙容器の天部の左右両端に連接される突出部(耳部)が、胴部に接合される際に折り曲げられて生じる虞れがある、前記チャック付き紙容器の耳部の折り曲げ部の積層体の損傷(亀裂)が、軽減されることを目的とする。【課題を解決するための手段】前記突出部(耳部)の折り曲げ部が、鈍角であること、もしくは曲線であることを特徴とする。【選択図】図9

Description

本発明は、チャック付き紙容器に関し、特に立体形状を有し、自立性を備えた紙容器の分野において、その天面がわ突出部(耳部)の積層シートに損傷が生じることが少ないので、美麗性を保つことができるチャック付き紙容器に関する。
従来、チャック付き紙容器として、特許文献1のような技術が開示されている。すなわち、直方体形状の紙容器の上部にチャックを設けており、内容物を取り出す際にはチャックを開けて、内容物の取り出しが終了したらチャックを閉じることができる。
上記の技術により、内容物の保護や、紙容器転倒時の内容物の零れを防止できる。また、紙容器であることから、内容物を消費後の容器の減容化や、廃棄が容易である。図1に、チャック付き紙容器90の製造に用いるブランク板95を示し、図2にチャック付き紙容器90の斜視図を示す。
なお、今後特段の説明がない場合は図2を参照に、表がわ壁面板31bを表面として、チャック付き紙容器90の表裏左右上下を示すものとする。
しかしながら、前記特許文献1に記載されたチャック付き紙容器90においては、天面がわ突出部(耳部)74を、下方向(胴部方向)に折り曲げて胴部72に接合すると、前記天面がわ突出部(耳部)74と、表がわ天面板33b及び表がわ上部重ね合わせ板34bの間に介在する前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76に損傷(亀裂)82が発生することがある。(図3、4、5参照)。
これは、前記チャック付き紙容器90の上部が、上部重ね合わせ板34a、34bの内面同士が接合されて容器が密封されているため、当該部分の積層数は多くなり、厚さが厚くなるからである。
さらに前記上部重ね合わせ板34a、34bにはチャックテープ61も接合されているため、当該部分の積層数は多くなり、当該部分の厚さがさらに厚くなるからである。
なお、図4、図5では、前記チャック付き紙容器90のブランク板95の断面を一層にて記載しているが、前記ブランクの層構成は多層である積層体である。しかしながら本明細書では、図を見やすくするため一層にて記載している。
前記天面がわ突出部(耳部)74を胴部72の方向に強く折り曲げる(略直角に折り曲げる)と、前記天面がわ突出部(耳部)74と、表がわ上部重ね合わせ板34b及び表がわ天面板33bの間に介在する、天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の外面がわとなる面が強く引き伸ばされる状態となり、図4、図5のように、前記チャック付き紙容器90の積層シート81(図中符号省略)に損傷(亀裂)82が生じることがある。
なお、図示した損傷(亀裂)は、損傷の一例を示したものであり、損傷の態様はこれらに囚われるものではない。
図3は、チャック付き紙容器90の平面図であり、図4、図5の断面の位置の説明をしている。図4は前記チャック付き紙容器90の奥行方向の中央部付近であり、前記上部重ね合わせ板34a、34bが倒された位置の横方向断面図であり、切断面を図3に記載の断面の位置A−Aで示している。また図4は、前記横方向断面図の天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の拡大図である。前記チャック付き紙容器90の最外層である前記表がわ上部重ね合わせ板34bに亀裂が生じている。さらに内がわとなる前記裏がわ上部重ね合わせ板34aにまで損傷が及ぶことがある。
また、図3の断面の位置の説明については、本発明の実施形態での断面の説明にも参考として使用する。
図5は、前記チャック付き紙容器90に備えられたチャックテープ61の位置での、チャックテープ61の長手方向の横方向断面図である。また図5は、天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の拡大図であり、切断面を図3に記載の断面の位置B−Bで示している。前記チャック付き紙容器90の最外層の積層シート81である前記表がわ上部重ね合わせ板34bに亀裂が生じている。
図4、図5の図中に示す角度θは、前記チャック付き紙容器90の天部71を構成する前記表がわ上部重ね合わせ板34bと、前記天面がわ突出部(耳部)74とが成す角度を示しており、それぞれの外面同士が成す角度を示している。以後、記述される角度θは同じ意味を持つ。
前記チャック付き紙容器90の積層シート81の多くは、紙基材層と合成樹脂フィルム層が積層されており、その構成要素のうちで引張強度の劣る紙基材層に亀裂が生じやすい。特に、引き伸ばしが強い場合には、内側の合成樹脂フィルム層にも亀裂が生じることがある。
前記合成樹脂フィルム層に亀裂が生じた場合は、積層シート81のバリア性(酸素、水蒸気など)が低下することがある。特に前記合成樹脂フィルム層自身にバリア性を有する場合や、前記合成樹脂フィルム層に蒸着加工を施した場合に、バリア性の低下が見られることがある。
また、積層シート81が損傷することにより、美麗性の低下が生じ、積層シート81に印刷があれば、その印刷により表示される文字や絵柄が損傷することがある。
特開2005-178833号公報
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その課題は、チャック付き紙容器90において、天面がわ突出部(耳部)74を、前記紙容器90の胴部72の方向に折り曲げて前記胴部72に接合する際に、前記天面がわ突出部(耳部)74と、表がわ天面板33b及び表がわ上部重ね合わせ板34bとの間に介在する、天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76に損傷(亀裂)が生じることが少ないチャック付き紙容器90を提供する。
上記の課題は、以下の本発明の一の実施形態により解決することができる。
すなわち、本発明の実施形態のチャック付き紙容器90は、
紙を基材層とする積層シート81からなるブランク板95を組み上げて形成されるチャック付き紙容器90であって、前記ブランク板95の左右の端縁部には、側面がわシール代36が第一縦折り曲げ線11で形成され、
前記ブランク板95の上下方向の中間部の中間横折り曲げ線21を中心として、前記中間横折り曲げ線21の上下に、対称形にそれぞれ、上部重ね合わせ板34a、34b、天面板33a、33b、壁面板31a、31bが順次連設され、
前記上部重ね合わせ板34a、34bと前記天面板33a、33bとは、前記ブランク板95の横方向に横断する第一横折り曲げ線22a、22bを介して連設され、
前記天面板33a、33bと前記壁面板31a、31bとは、前記ブランク板95の横方向に横断する第二横折り曲げ線23a、23bを介して連設され、
前記壁面板31a、31bの左右には、前記ブランク板95の縦方向に縦断する第二縦折り曲げ線12を介して、それぞれ側面板32a、32bが連設され、
前記上部重ね合わせ板34a、34bには、前記中間横折り曲げ線21で半折りした際に、互いに重なり合う予定の位置に、横方向に開封手段として、易開封加工線51a、51bと、チャックテープ接合部52a、52bが、前記中間横折り曲げ線21から順次に設けられている前記ブランク板95を用いて、
前記中間横折り曲げ線21で半折りすると、前記チャックテープ接合部52a、52bが重なり合う予定の位置に、チャックテープ61と前記積層シート81とが接合され、
前記中間横折り曲げ線21で半折りすると対向することになる両側の前記側面がわシール代36が接合され、
重ね合せた前記上部重ね合わせ板34a、34bを残して、それより下部を横折り曲げ線22a、22bにより前後に広げてられ、起立している重ね合せた前記上部重ね合わせ板34a、34bの下に前記天面板33a、33bによる天部71と、前記天部71の下部に連設される、横断面が矩形状の胴部72とを形成して、
起立している重ね合せた前記上部重ね合わせ板34a、34bを背面側に折り曲げて寝かせて、左右両側に突出する天面がわ突出部(耳部)74を胴部72がわに折り曲げて、前記天面がわ突出部(耳部)74を前記胴部72に接合し、
前記胴部72の下部に連設される底部73が封鎖され、
前記チャック付き紙容器90の天部71の左右両側に連設される前記天面がわ突出部(耳部)74が、前記チャック付き紙容器90の胴部72に接合される際に生じる、折り曲げ部76の角度θが鈍角であることを特徴としている。
また、本発明の実施形態のチャック付き紙容器90は、
紙を基材層とする積層シート81からなるブランク板95を組み上げて形成されるチャック付き紙容器90であって、前記ブランク板95の左右の端縁部には、側面がわシール代36が第一縦折り曲げ線11で形成され、
前記ブランク板95の上下方向の中間部の中間横折り曲げ線21を中心として、前記中間横折り曲げ線21の上下に、対称形にそれぞれ、上部重ね合わせ板34a、34b、天面板33a、33b、壁面板31a、31bが順次連設され、
前記上部重ね合わせ板34a、34bと前記天面板33a、33bとは、前記ブランク板95の横方向に横断する第一横折り曲げ線22a、22bを介して連設され、
前記天面板33a、33bと前記壁面板31a、31bとは、前記ブランク板95の横方向に横断する第二横折り曲げ線23a、23bを介して連設され、
前記壁面板31a、31bの左右には、前記ブランク板95の縦方向に縦断する第二縦折り曲げ線12を介して、それぞれ側面板32a、32bが連設され、
前記上部重ね合わせ板34a、34bには、前記中間横折り曲げ線21で半折りした際に、互いに重なり合う予定の位置に、横方向に開封手段として、易開封加工線51a、51bと、チャックテープ接合部52a、52bが、前記中間横折り曲げ線21から順次に設けられている前記ブランク板95を用いて、
前記中間横折り曲げ線21で半折りすると、前記チャックテープ接合部52a、52bが重なり合う予定の位置に、チャックテープ61と前記積層シート81とが接合され、
前記中間横折り曲げ線21で半折りすると対向することになる両側の前記側面がわシール代36が接合され、
重ね合せた前記上部重ね合わせ板34a、34bを残して、それより下部を横折り曲げ線22a、22bにより前後に広げてられ、起立している重ね合せた前記上部重ね合わせ板34a、34bの下に前記天面板33a、33bによる天部71と、前記天部71の下部に連設される、横断面が矩形状の胴部72とを形成して、
起立している重ね合せた前記上部重ね合わせ板34a、34bを背面側に折り曲げて寝かせて、左右両側に突出する天面がわ突出部(耳部)74を胴部72がわに折り曲げて、前記天面がわ突出部(耳部)74を前記胴部72に接合し、
前記胴部72の下部に連設される底部73が封鎖され、
前記チャック付き紙容器90の天部71の左右両側に連設される前記天面がわ突出部(耳部)74が、前記チャック付き紙容器90の胴部72に接合される際に生じる、折り曲げ部76が曲線にて折り曲がることを特徴としている。
以上のように本発明の実施形態によれば、前記チャック付き紙容器90の天部71の左右両側に連設される前記天面がわ突出部(耳部)74が、前記チャック付き紙容器90の胴部72に接合される際に生じる、天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の角度θが、鈍角であることから、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の外面がわとなる面が強く引き伸ばされることはなく、前記チャック付き紙容器90の積層シート81の折り曲げ部76に損傷(亀裂)82が生じることを軽減できる。
また本発明の一の実施形態によれば、チャック付き紙容器90の天部71の左右両側に連設される前記天面がわ突出部(耳部)74が、前記チャック付き紙容器90の胴部72に接合される際に生じる、天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76が曲線であることから、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の外面がわの面が強く引き伸ばされることはなく、前記チャック付き紙容器90の積層シート81の折り曲げ部76に、損傷(亀裂)82が生じることを防止できる。
本発明の第一の実施形態のチャック付き紙容器の製造に用いるブランク板の展開図である。 従来技術のチャック付き紙容器の斜視図である。 従来技術のチャック付き紙容器の平面図である。 従来技術のチャック付き紙容器の天面がわ突出部(耳部)の折り曲げ部の拡大断面図である。(図3 断面A−A参照)。 従来技術のチャック付き紙容器の天面がわ突出部(耳部)のチャックテープ接合位置での折り曲げ部の拡大断面図である。(図3 断面B−B参照)。 図1に示したブランク板を用いてチャック付き紙容器を作製する際の中間段階の紙容器の形状を示す正面図である。 図1に示したブランク板を用いてチャック付き紙容器を作製する際の中間段階の紙容器の形状を示す斜視図である。 本発明の第一の実施形態のチャック付き紙容器の斜視図である。 本発明の第一の実施形態のチャック付き紙容器の正面図である。 本発明の第一の実施形態のチャック付き紙容器の天面がわ突出部(耳部)の折り曲げ部の拡大断面図である。(図3 断面A−A参照)。 本発明の第二の実施形態のチャック付き紙容器の正面図である。 本発明の第二の実施形態のチャック付き紙容器の天面がわ突出部(耳部)の折り曲げ部の拡大断面図である。(図3 断面A−A参照)。
以下、本発明について図面を用いながら説明する。但し、本発明はこれら具体的に示された形態や、各種の具体的に記載された構造に限定されるものではない。
なお、各図においては、分かり易くする為に、部材の大きさや比率を変更または誇張して記載することがある。また、見やすさの為に説明上不要な部分や繰り返しとなる符号は省略することがある。
図1に、本発明の第一の実施形態のチャック付き紙容器90のブランク板95を示す。本発明の第一の実施形態のブランク板95は、上述した従来技術のブランク板95と同じ形状である。
なお、今後特段の説明がない場合は、図1を参照として、ブランク板95の上下左右を示すものとする。また、図1の表面がわが、チャック付き紙容器90を組み立てた際の外面、裏面がわが内面となる。
本発明のチャック付き紙容器90のブランク板95は、少なくとも中間層に基材の紙を積層し、少なくとも最内層としてポリエチレンなどの熱接着性樹脂を積層した積層シート81を用いて、外形を矩形状に形成するとともに、その中に縦断方向に存在する第一縦折り曲げ線11、第二縦折り曲げ線12と、横断方向に存在する中間横折り曲げ線21、第一横折り曲げ線22a、22b、第二横折り曲げ線23a、23b、第三横折り曲げ線24a、24b、第四横折り曲げ線25a、25bと、天面がわ斜め折り曲げ線13a,13b、および底面がわ斜め折り曲げ線14a、14bを設けて、チャック付き紙容器90の形成に必要な各部の形成板が区画されて構成されている。
すなわち、ブランク板95の左右の端縁部には、側面がわシール代36が第一縦折り曲げ線11で形成され、上下の端縁部には、裏がわ底面がわシール代37aが裏がわ第四横折り曲げ線25aで、表がわ底面がわシール代37bが表がわ第四横折り曲げ線25bで形成されている。
また、ブランク板95は、中間横折り曲げ線(半折り線)21を中心として、その上下に対称形に各部の形成板が設けられており、主要部について説明すると、中間横折り曲げ線(半折り線)21の上がわに、裏がわ上部重ね合わせ板34a、裏がわ天面板33a、裏がわ壁面板31a、そして裏がわ底面板35aがこの順に連設されている。
また、ブランク板95は、中間横折り曲げ線(半折り線)21より下がわに、表がわ上部重ね合わせ板34b 、表がわ天面板33b、表がわ壁面板31b、そして表がわ底面板35bがこの順に連設されている。
さらに、裏がわ壁面板31aの左右には裏がわ側面板32aが、表がわ壁面板31bの左右には表がわ側面板32bが連設され、また、前記上部重ね合わせ板34a、34bには、ブランク板95を中間横折り曲げ線(半折り線)21で半折りした時、両側で互いに重なり合う位置に、横方向の開封手段としての易開封加工線51a、51bと、チャックテープ接合部52a、52bとが、前記中間横折り曲げ線(半折り線)21から順次に設けられて構成されている。
また、前記易開封加工線51a、51bと、前記チャックテープ接合部52a、52bとは、前記中間横折り曲げ線(半折り線)21に略平行であることが望ましい。
前記易開封加工線51a、51bと、前記中間横折り曲げ線(半折り線)21に略平行であると、前記チャック付き紙容器90の横方向の切断か容易である。
前記チャックテープ接合部52a、52bと、前記中間横折り曲げ線(半折り線)21に略平行であると、前記チャックの開閉及び、内容物の取り出しが容易である。
前記チャックテープ接合部52a、52bは、この場合、チャックテープ61の接合予定部であり、実際のチャックテープ61の接合は、ブランク板95を前記中間横折り曲げ線(半折り線)21で半折りして側面がわシール代36同士をヒートシールする際、予め雄型テープ体64と雌型テープ体65とが、それらの嵌合部で嵌合されたチャックテープ61をこの部分に挿入し、同時にブランク板95の外面がわからチャックテープ接合部52a、52bを加熱、加圧して熱接着させる方法で行う。
なお、チャックテープ61の接合は、上記のようなヒートシールに限らず、接着剤や接着テープなどを使用してもよく、機械的嵌合でもよい。
ここで、ブランク板95の外面とは、前記チャック付き紙容器90を組み立てた際に、前記チャック付き紙容器90の外面になる予定のブランク板95の面を言う。
このような方法でチャックテープ61を熱接着することにより、前記雄型テープ体64と雌型テープ体65とを別々に前記チャックテープ接合部52a、52bに熱接着する方法と比較して、熱接着の位置ずれがなくなり、また、取り付け工程が簡略化されるので、生産効率よくチャックテープ61を取り付けることができる。
前記ブランク板95を半折りするために設けた中間横折り曲げ線(半折り線)21は、通常の押し罫による折り曲げ線でもよいが、前記中間横折り曲げ線(半折り線)21の両側に、開封手段としての易開封加工線51a、51bを設けていることから、製造工程において前記ブランク板95を半折りする際に、易開封加工線51a、51b(例としてミシン目線、ハーフカット線など)を折らないように、より折り曲げの容易な折り曲げ線であることが好ましく、そのためには、例えばリード罫と呼ばれる折り曲げ線のように、切れ目線の部分が長く、且つ、つなぎの部分にも筋押しが施されたような折り曲げ線とすることが一層好ましい。また、この切れ目線はハーフカットの切り目線であってもよい。
前記中間横折り曲げ線(半折り線)21をこのような折り曲げ線とすることにより、前記ブランク板95の半折りの際に、誤って開封手段の易開封加工線51a、51bで折り曲がるようなことがなくなり、容易に且つ確実に前記中間横折り曲げ線(半折り線)21で半折りできるので、折り位置不良による不良品の発生をなくすことができるとともに、高速での折り曲げが可能となり生産効率も向上させることができる。
前記中間横折り曲げ線(半折り線)21は、他の折り曲げ線と同様に積層後の積層シート81に加工してもよいが、より深い折り曲げ線の加工(罫線加工)を行うためには、積層シート81に透孔が生じる虞れがある。
しかし、開封手段の易開封加工線51a、51bと同様に、積層前の紙基材層に前記中間横折り曲げ線(半折り線)21を設けておいて、その両面にポリエチレンなどを積層することにより、前記チャック付き紙容器90の密封性の低下を防止することができる。
前記中間横折り曲げ線(半折り線)21を、積層後の積層シート81に加工した場合は、前記ブランク板95の半折り後、上部重ね合わせ板34a、34bを、例えば、前記中間横折り曲げ線(半折り線)21の折り返し部もしくはその近傍から、重なり合う両側の易開封加工線51a、51b(本実施形態ではミシン目線とする。)の前記チャック付き紙容器90の上部がわの近傍までの領域でヒートシールすることにより、前記チャック付き紙容器90の密封性を維持させると共に、前記上部重ね合わせ板34a、34bの両側の易開封加工線51a、51b同士を近接させることができるので、開封の際の易開封加工線51a、51bの切り取りを一層容易に行えるようになる。
また、開封手段の前記易開封加工線51a、51bや、半折り用の前記中間横折り曲げ線(半折り線)21に、断続的なハーフカット線または直線状のハーフカット線を使用する場合は、通常の刃物による方法で形成してもよいが、レーザ光照射による方法、超音波を利用する方法、ダイヤモンドカットと呼ばれる方法を使用することにより、より精度と安定性に優れたハーフカット線を形成することができる。
前記ブランク板95に用いる積層シート81は、前述したように、少なくとも中間層に紙基材層を積層し、その両側に最内層または最外層としてポリエチレンなどの熱接着性樹脂を積層した積層シート81を用いるが、中間層には必要に応じて、水蒸気や酸素やその他のガスバリア層や、強度向上層などを設けることができる。
また、前記チャック付き紙容器90に絵柄等の印刷層を設ける場合、通常は紙基材層の表面に印刷するが、仮に紙基材層の印刷適性が良くない場合は、例えば、強度向上層を兼ねて二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどに絵柄等の印刷層を設け、そのフィルムを最外層の熱接着性樹脂層と紙基材層との間に積層することもできる。
紙基材層は、剛性があり、且つ、折り曲げ線などで折り曲げた時、割れの生じにくい紙が好ましいが、特に限定はされず前記チャック付き紙容器90に充填される内容物に応じて、耐水性(サイズ度)なども考慮して適するものを適宜に選定して使用することができる。
具体例として、上質紙、晒クラフト紙、カップ原紙、ミルクカートン原紙などを好適に使用することができ、その坪量は、90〜320g/m2の範囲が適当である。
最内層または最外層の熱接着性樹脂層(シーラント層)の樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)のほか、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、シングルサイト触媒を用いて重合したエチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン・メタクリル酸のランダム共重合体(EMAA)、エチレン・アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、アイオノマー、そして、ポリプロピレンおよびその共重合体、ポリエステル系樹脂などを使用することができ、これらの中から、充填される内容物や、保管及び使用される条件に応じて、適するものを適宜に選定して使用することができる。
上記の熱接着性樹脂のうち、特にエチレン・アクリル酸メチル共重合体(EMA)およびエチレン・メタクリル酸のランダム共重合体(EMAA)は、押し出しコートなどの加工時の熱安定性、各種の基材に対する接着性、低温ヒートシール性などに優れると共に、薄膜形成性にも優れているので、厚みをそれほど必要としない最外層の熱接着性樹脂層を、例えば、6〜10μmのような比較的薄い厚さで押し出しコートして積層することも容易であり、プラスチック材料の使用比率を低減できると同時に、コスト面でもメリットを得ることができる。
以上のような最内層または最外層の熱接着性樹脂層は、その積層面に必要に応じてアンカーコート、コロナ処理、フレーム(火炎)処理などの易接着性処理を施した後、その上に樹脂を押し出しコートして積層できるほか、熱接着性樹脂を予めフィルム状に製膜しておいて、そのフィルムを公知のドライラミネートまたは押し出しラミネート(サンドイッチラミネート)などで貼り合わせて積層することができる。
前記積層シート81の中間層にガスバリア層を積層する場合、ガスバリア層としては、アルミニウム箔などの金属箔のほか、アルミニウム、シリカ、アルミナなどの金属または無機酸化物を二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルム)、二軸延伸ナイロンフィルム(以下、ONフィルム)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下、OPPフィルム)などの基材フィルムに、厚み20〜100nmに蒸着した蒸着フィルムなどを使用することができる。あるいは、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム(以下、EVOHフィルム)、ナイロンMXD6の二軸延伸フィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、そして、ポリ塩化ビニリデンの塗膜層を設けたPETフィルム、ONフィルム、OPPフィルムなどを使用することができる。
このようなガスバリア層は、通常、中間層の紙基材層の内側の面に積層することが、そのガスバリア性を効果的に利用できる点で好ましいが、ガスバリア層にアルミニウムなどの金属箔や金属蒸着フィルムを使用した場合は、そのメタリック感をデザインにも利用するため、紙基材層の外側の面に積層することもできる。ガスバリア層の積層は、公知のドライラミネートまたは押し出しラミネート(サンドイッチラミネート)などにより容易に積層することができる。
また、前記チャックテープ61の上下両側またはいずれか一方の側に、剥離可能な弱シール部を設ける場合は、図には示していないが、前記ブランク板95を前記中間横折り曲げ線(半折り線)21で半折りした際に、互いに接する上部重ね合わせ板34a、34bのうち、両側の側面がわシール代36を除く領域で、前記弱シール部を設けたい位置、例えば、チャックテープ61の下側に弱シール部を設ける場合は、裏がわチャックテープ接合部52aと裏がわ第一横折り曲げ線22aとの間のスペースと、表がわチャックテープ接合部52bと表がわ第一横折り曲げ線22bとの間のスペースの両方の面、またはいずれか一方の面に、チャックテープ接合部52a、52bに沿って、グラビア印刷またはフレキソ印刷など手段でパターン状に、イージーピール性の熱接着性樹脂や、抗ヒートシール剤と呼ばれる樹脂の塗布液を塗布、乾燥しておいて、その部分をヒートシールする方法で形成することができる。
剥離可能な前記弱シール部は、密封性を有すると同時に適度の力で剥離できることが好ましく、そのヒートシール強度は、1〜16N/15mm幅の範囲が好ましい。
また、前記弱シール部をイージーピール性の熱接着性樹脂で形成する場合は、そのイージーピール性の熱接着性樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂に、ポリスチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリブテン−1、無機または有機の充填剤、ポリエチレンワックス、脂肪酸アマイドなどを、添加剤として適宜に混合した樹脂組成物などを使用することができる。
前記無機または有機の充填剤は、無機の充填剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、クレー、酸化チタン、アルミナ、水酸化アルミニウムなどの粉末を使用することができ、特にシリカの粉末が好ましい。また、有機の充填剤としては、メラミン樹脂、尿素樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン、フッ化エチレン系樹脂、シリコーン樹脂などの粉末を使用することができる。
前記樹脂組成物中の前記添加剤の含有量は、4〜40質量%の範囲が好ましく、添加剤の含有量が4質量%未満の場合は、ヒートシール強度が強くなり、良好な弱シール部(イージーピール性)を得られず、また、添加剤の含有量が40質量%を超える場合は、ヒートシール強度が弱くなりすぎるため好ましくない。
上記のようなイージーピール性の熱接着性樹脂の塗布量は、乾燥時の塗布量で2〜8g/m2が好ましく、3〜5g/m2が更に好ましい。
また、前記弱シール部を抗ヒートシール剤で形成する場合は、その抗ヒートシール剤としては、基材の樹脂に離型剤を適宜の量で混合した樹脂組成物を使用することができる。
この基材の樹脂には、例えば、エチルセルロース、環化ゴム、アクリル系樹脂などを使用することができ、離型剤には、例えば、シリコーン樹脂、ポリエチレンワックス、大豆レシチン、高級脂肪酸アマイドなどを使用することができる。抗ヒートシール剤を塗布する場合、その塗布量は少なくてよく、厚みにして、0.3〜2μmの範囲が適当である。
前記ブランク板95への罫線加工は、前記積層シート81が完成してから罫線加工して、その後にチャック付き紙容器90を製造する機械に積層シート81を供給する。あるいは、罫線加工はチャック付き紙容器90を製造する機械にて実施してもよい。
罫線加工の方法としては、プラテン方式、ロータリーダイ方式など公知の方法から、適切な方法が採用される。
また、罫線加工を実施する前に、前記積層シート81をシート断ちしてもよい。あるいは、前記積層シート81はロール状で罫線加工工程に供給されてもよい。
また、前記積層シート81を打ち抜いて前記ブランク板95を製造する打ち抜き工程について説明する。前記打ち抜き工程は、プラテン方式、ロータリーダイ方式など公知の方法から、適切な方法が選択される。ロール状の積層シート81から直接にブランク板95を形成してもよく、一度枚葉にシート断ちしてから、打ち抜いてもよい。
また、前記罫線加工と前記打ち抜き加工の順番は問わない。同時に加工してもよい。
また、所定のロール幅にスリットしたロール状の積層シート81を、チャック付き紙容器90を製造する機械に供給し、前記ロール状の積層シートの横断方向に切断し、前記ブランク板95を作製してもよい。
図6は、図1に示したブランク板95を用いてチャック付き紙容器90を製造する際の中間段階(平面状態)のチャック付き紙容器(平面状態)91の形状を示す正面図である。最上部が図1に示したブランク板95の中間横折り曲げ線(半折り線)21で半折りされた折り曲げ部で形成され、半折りとともに、チャックテープ接合部52a、52bが重なる位置に、予め雄型テープ体64と雌型テープ体65とを嵌合させたチャックテープ61を挿入し、前記ブランク板95の外面がわから前記チャックテープ接合部52a、52bを加熱、加圧して熱接着する。
次いで左右の端縁部の側面がわシール代36同士をヒートシールして、下部(底部)が開口する袋状に形成し、また、チャックテープ接合部52a、52bの上側で重なり合う易開封加工線51a、51bの両端にノッチ77を設けて構成したものである。なお、ノッチ77は、どちらか一方の端に設けてもよい。
なお、チャックテープ61の折り曲げ部に、折り曲げを容易にする潰し部を設ける場合は、図には示していないが、チャックテープ接合部52a、52bに熱接着されたチャックテープ61が、第二縦折り曲げ線12と直交する位置に、それぞれ2mm幅程度の大きさに前記チャック付き紙容器90の積層シート81の外面がわから熱プレスなどで加圧してチャックテープ61を押し潰し、厚みが薄くなるように変形させることにより前記潰し部を設けることができる。
前記チャック付き紙容器90は、実際の製造の際には特に限定はされないが、生産性をよくするため、紙容器の製造と、内容物の充填と、各接合箇所シールとをインラインで行う装置を用いて、ロール状に巻き上げられた長尺の印刷済み積層シート81を繰り出して、紙容器が横につながった形式で、折り曲げ線の加工、半折り、およびチャックテープ61の挿入及び熱接着、側面がわシール代36のヒートシール、ノッチ77の打ち抜きなどを行ってもよい。
なお、所望のチャック付き紙容器90が得られるならば、上記工程の順番以外でも構わない。
次いで、個々の紙容器に切断する方法によって、図6に示した形状の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91の製造を行い、続いて、立体形状への紙容器の起こしを行う。また、前記上部重ね合わせ板34a、34bの背面がわへの折り曲げ、および両側の天面がわ突出部(耳部)74の紙容器の胴部72への接合を行い、開口する紙容器の底部を上にして、開口する底部から内容物の充填を行った後、底面がわシール代37a、37bのヒートシールと折り曲げを行い、その後、チャック付き紙容器90の底部73の両側に突出する底面がわ突出部(耳部)75の底面板35a、35bへの折り曲げと熱接着を行い、前記チャック付き紙容器90の包装体を完成させることができる。
図8は、本発明のチャック付き紙容器90の第一の実施形態を示す斜視図である。
図8に示したチャック付き紙容器90は、外形を直方体形状に形成したものであり、このようなチャック付き紙容器90は、以下の手順にて作成することができる。
例えば、図1に示した構成のブランク板95を用いて、図6に示すように中間横折り曲げ線(半折り線)21で半折りすると共に、そのチャックテープ接合部52a、52bが重なり合う位置に、予め雄型テープ体64と雌型テープ体65とを嵌合させたチャックテープ61を挿入し、前記ブランク板95の外側がわから前記チャックテープ接合部52a、52bを加熱、加圧して熱接着する。
続いて、対向する両側の側面がわシール代36をヒートシールし、また、前後で重なり合う易開封加工線51a、51bの両端にはノッチ77を設けて、底面がわシール代37a、37bが未シールで開口する折り畳まれた形状の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を作製する。
次いで、この中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を底部73の開口部からマンドレルを差し込んで、上部重ね合わせ板34a、34bを残して、その下部を折り曲げ線により前後に広げて、前記上部重ね合わせ板34a、34bが上方向に起立し、その下に天面板33a、33bによるフラットな天部71と、さらに横断面が矩形状の胴部72が続き、底部が矩形状に開口する中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92を成形する。
この段階では図7のように、上部重ね合わせ板34a、34bは、上方向に起立している。
次に、上方向に起立する上部重ね合わせ板34a、34bを、背面側(裏がわ天面板33a側)に折り曲げて寝かせ、左右両側に突出する天面がわ突出部(耳部)74を、側面板32a、32bの方向に折り曲げて熱接着などにより接合する。
接合する方法は、接着剤(ホットメルト等)を使用する方法、接着テープを使用する方法、機械的に接合する方法(係合させるもの、接合具を用いるもの)などがある。また、ブランク板95の最外面に熱可塑性樹脂層(シーラント層)がある場合は、その熱可塑性樹脂層をヒートシールする方法がある。
なお、前記天面がわ突出部(耳部)74の先端部を前記チャック付き紙容器90の胴部72に接合してもよい。
また、前記天面がわ突出部(耳部)74の先端部以外の箇所を前記チャック付き紙容器90の胴部72に接合してもよい。その場合は、前記天面がわ突出部(耳部)74の先端部は、前記チャック付き紙容器90の胴部72に接合しなくてもよい。
上述したように、天面がわ突出部(耳部)74を折り曲げて側面板32a、32bに接合する工程における本実施形態にかかる技術的工夫は、後ほど説明する。
上記のように成形した紙容器の底部を上に向けて、開口する底部から内容物を充填し、次いで、底部の折り曲げを行って、底面がわシール代37a、37b同士を合掌シール形式でヒートシールした後、前記底面がわシール代37a、37bを、例えば、背面がわ(底面板35aがわ)に折り曲げて寝かせ、左右両側に突出する底面がわ突出部(耳部)75を底面板35a、35bがわに折り曲げて接合することにより、直方体形状のチャック付き紙容器90の包装体が完成される。
なお、図8に示したチャック付き紙容器90の構成において、裏がわ上部重ね合わせ板34aには裏がわ易開封加工線51aが、また前記上部重ね合わせ板34a、34bの前記易開封加工線51a、51bの底部がわの内面には、前述したようにチャックテープ61が熱接着されているが、外側からは見えない位置であるため省略して示している。
第一の実施形態のチャック付き紙容器90では、前記天面がわ突出部(耳部)74と、表がわ天面板33b及び表がわ上部重ね合わせ板34bとの間に介在する、天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の折り曲げ角度θを鈍角としている。(図9、図10参照)。図10は、図9の天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の拡大断面図である。
本実施形態のチャック付き紙容器90では、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の外面がわの引き伸ばされる量(長さ)が、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の折り曲げ角度θが略直角の場合と比較して少なくなるので、当該部分の損傷(亀裂)が発生しにくくなる。
なお、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の折り曲げ角度θを鈍角にして、かつ前記天面がわ突出部(耳部)74を胴部72に接合するには、前記天面がわ突出部(耳部)74の先端がわを、前記胴部72の方向に曲げる。この工程は、前記天面がわ突出部(耳部)74を金具で挟み込んで形成することができ、前記天面がわ突出部(耳部)74を折り曲げる前もしくは、折り曲げと同時に加工してもよい。
第二の実施形態のチャック付き紙容器90では、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の折り曲げ角度θを100°以上、160°以下とすることが望ましい。
前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の折り曲げ角度θが100°未満であると、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の外面がわの損傷(亀裂)が生じやすくなり、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の折り曲げ角度θが160°を超えると、前記天面がわ突出部(耳部)74を前記胴部72に接合しにくくなる。
さらに、前記天面がわ突出部(耳部)74の飛び出し量が大きくなることから、使用時や輸送時に障害物などに接触する虞れがあり、その結果、前記天面がわ突出部(耳部)74が胴部72から外れやすくなる。
なお、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の折り曲げ角度θを120°以上、150°以下とすることが、さらに望ましい。
第三の実施形態のチャック付き紙容器90では、前記天面がわ突出部(耳部)74と、表がわ天面板33b及び表がわ上部重ね合わせ板34bとの間に介在する、天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の折り曲げを曲線としている。(図11、図12参照)。
図12は、図11の天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の拡大断面図である。
本実施形態のチャック付き紙容器90では、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の外面がわが引き伸ばされる量(長さ)が、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の折り曲まげが曲線ではなく角を有する場合(曲率半径が極めて小さい場合)と比較して小さくなるので、当該部分の損傷(亀裂)が生じにくくなる。
なお、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76を曲線にして、かつ前記天面がわ突出部(耳部)74を胴部72に接合するには、前記天面がわ突出部(耳部)74の先端がわを、前記胴部72の方向に曲げる。この工程は、前記天面がわ突出部(耳部)74を金具で挟み込んで形成することができ、前記天面がわ突出部(耳部)74を折り曲げる前もしくは、折り曲げと同時に加工してもよい。
第四の実施形態のチャック付き紙容器90では、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の曲率半径Rが、1mm以上10mm以下となっている。
前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の曲率半径が1mm未満であると、前記折り曲げ部の外面がわの損傷(亀裂)が生じやすくなり、前記折り曲げ部の曲率半径が10mmを超えると、前記天面がわ突出部(耳部)74を前記胴部72に接合しにくくなる。
さらに、前記天面がわ突出部(耳部)74の飛び出し量が大きくなることから、使用時や輸送時に障害物などに接触する虞れがあり、それゆえ前記天面がわ突出部(耳部)74が外れやすくなる。
第五の実施形態のチャック付き紙容器90は、前記ブランク板95から形成され、前記ブランク板95において、前記壁面板31a、31bと前記底面板35a、35bは、前記ブランク板95の横方向に横断する第三横折り曲げ線24a、24bを介して連設され、前記底面板35a、35bと、前記ブランク板95の上下の端縁部となる底面がわシール代37a、37bとは、前記ブランク板95の横方向に横断する第四横折り曲げ線25a、25bを介して連設され、前記裏がわ底面がわシール代37aと表がわ底面がわシール代37bとが合掌シール形式で接合され、接合された前記底面がわシール代37a、37bが背面がわに折り曲げて寝かされ、前記チャック付き紙容器90の底部73の左右両側から突出する底面がわ突出部(耳部)75を、前記底面板35a、35bがわに折り曲げて接合されている。
本実施形態のチャック付き紙容器90は、内部に内容物を充填後に、安定した底部を形成できるので、内容物の漏れが少ないチャック付き紙容器90を提供できる。
また、底部の形成及び封鎖に、別部材を使用しないので、低コストである。
第六の実施形態のチャック付き紙容器90の製造方法は、前記壁面板31a、31bと前記底面板35a、35bは、前記ブランク板95の横方向に横断する第三横折り曲げ線24a、24bを介して連設され、前記底面板35a、35bと、前記ブランク板95の左右の端縁部となる底面がわシール代37a,37bとは、前記ブランク板95の横方向に横断する第四横折り曲げ線25a、25bを介して連設され、前記底面がわシール代37a、37bが未シールで開口する中間段階の折り畳まれた形状とする工程と、開口する前記底部73から内容物を充填して、前記裏がわ底面がわシール代37aと表がわ底面がわシール代37bとを合掌シール形式で接合した後、接合した前記底面がわシール代37a、37bを背面側に折り曲げて寝かせて、前記チャック付き紙容器90の底部73の左右両側から突出する底面がわ突出部(耳部)75を前記底面板35a、35bがわに折り曲げて接合する製造方法である。
本実施形態のチャック付き紙容器90の製造方法では、紙容器の製造、内容物の充填、容器の封鎖の手順が適切であるために、内容物を充填、そして密封する用途の前記チャック付き紙容器90の製造を、合理的な製造装置を用いて製造することができるので、コストダウンを図ることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
≪実施例1≫
実施例1では、図1に示した構成のブランク板95を用いて、図8に示した構成のチャック付き紙容器90を作製することとし、以下のように底部73が開口する中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92を作製してから、実施例1のチャック付き紙容器90とした。
ブランク板95の積層シート81には、下記の構成の積層シート81を用いた。
(外面がわ) 絵柄等印刷層(グラビア印刷) /
LDPE層(厚み20μm)(日本ポリエチレン、LC520) /
紙基材層(日本製紙、液体紙容器用原紙)(150g/m2) /
EMAA(20μm)(三井・ダウ ポリケミカル、N0908N) /
シリカ蒸着PET(12μm)(大日本印刷、IB−PET−UBP) /
LDPE層(40μm)(日本ポリエチレン、LC520) (内面がわ)
上記の積層シート81の製造方法について説明する。
まず、前記紙基材層の外面がわに、押出ラミネートによりLDPE層(20μm)を形成する。
次に、前記紙基材層の内面がわに、シリカ蒸着PET(12μm)を、溶融したEMAA(20μm)を中間に介在させて、押出ラミネート(サンドイッチラミネート)により積層させる。
次に、前記シリカ蒸着PET(12μm)の紙基材層の反対側(内面がわ)に、押出ラミネートにより、LDPE層(40μm)を形成する。
次に、前記紙基材層の外面がわに形成されたLDPE層(20μm)の外面がわに、グラビア印刷機にて、絵柄等が印刷される。
なお、印刷は、紙基材層に印刷した後、前記紙基材層の外面がわに押出ラミネートによりLDPE層(20μm)を形成してもよいし、紙基材層に印刷した後、外がわへの押出ラミネートをしなくてもよい。
また、各接合層間には接合力を向上させるための、必要に応じてアンカーコート処理、コロナ処理、フレーム処理(火炎処理)などを実施してもよい。あるいは、溶融した樹脂にオゾン処理などをしてもよい。
上記の手順にて、前記ブランク板95の積層シート81が製造される。
つぎに、積層シート81に、罫線加工及び打ち抜き加工を施し、前記ブランク板95が完成する。なお、前記罫線加工及び打ち抜き加工の順番は問わない。同時であってもよい。
紙容器の上部重ね合わせ板34a、34bの内面に熱接着して取り付けるチャックテープ61は、雄型テープ体64および雌型テープ体65とも、熱接着されるテープ体部が二層の積層構成で、紙容器に熱接着される面の樹脂層がLLDPEで形成され、その反対側の面の樹脂層がMDPEで形成され、また、雄型および雌型の嵌合部はいずれもLLDPEで形成されたもので、テープ体部の幅がいずれも13mmのものを用いた。
ブランク板95の寸法は、縦440mm、横169mmの長方形で、周囲の端縁部にシール代として、左右の端縁部にはそれぞれ幅7mmの側面がわシール代36を設け、上下の端縁部にはそれぞれ幅が10mmの底面がわシール代37a、37bを設けた。
前記ブランク板95の内側に、中間横折り曲げ線(半折り線)21を中心線として、その上下に対称形に上部重ね合わせ板34a、34b、天面板33a、33b、壁面板31a、31bおよびその側部に側面板32a、32bそして、底面板35a、35bの順に、それぞれ折り曲げ線を介して連設し、完成後の直方体形状の紙容器の寸法が、幅が95mm、高さが120mm、奥行きが60mmとなるように形成した。
なお、上部重ね合わせ板34a、34bは、縦方向(ブランク板95の長手方向)の長さを各28mmとし、紙容器の成形の際、背面がわ方向に寝かせて前記裏がわ天面板33aに重ねた時、その先端が前記裏がわ天面板33aの端部より2mm内側になるようなサイズとした。
そして、上部重ね合わせ板34a、34bには、ブランク板95を中間横折り曲げ線(半折り線)21で半折りした時に、上端となる前記中間横折り曲げ線(半折り線)21から6mm下方の位置に、容器の易開封手段として易開封加工線(ミシン目線)51a、51bを横方向に積層シート81の紙基材層に印刷と共に設け、また、その下に5mmの間隔をあけて上部重ね合わせ板34a、34bの内面に前記チャックテープ(幅13mm)を熱接着するように構成した。
また、前述した方法で、ブランク板95の半折りとチャックテープの熱接着および側面がわシール代36のヒートシールを行った後、重なり合う易開封加工線(ミシン目線)51a、51bの両端にノッチ77(図6参照)を設け、底部73が開口する中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を作製した。
次いで、この中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を底部73の未シール状態の開口部からマンドレルを差し込んで、上部重ね合わせ板34a、34bを残して、その下部を折り曲げ線により前後に広げて、前記上部重ね合わせ板34a、34bが上方向に起立し、その下に天面板33a、33bによるフラットな天部71と、さらに横断面が矩形状の胴部72が続き、底部が矩形状に開口する中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92を成形した。(図7参照)。
なお、重ね合わせた前記上部重ね合わせ板34a、34bを前記裏がわ天面板33aがわに折り曲げることにより、前記チャック付き紙容器90の天部71の左右両側に連設する天面がわ突出部(耳部)74を、紙容器の胴部72への接合する際に、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76を介した前記天部71と前記天面がわ突出部(耳部)74とが成す角度を100°、135°、160°の3通りとしたチャックテープ付き紙容器を作製した。
前記天面がわ突出部(耳部)74の先端がわを、前記チャック付き紙容器90の内側方向(前記天面がわ突出部(耳部)74を折り曲げる前では下方向)に折り曲げて、前記天面がわ突出部(耳部)74と前記胴部72を接合しやすくしている。
≪実施例2≫
実施例1と同じブランク板95を使用して、チャック付き紙容器90を作製した。
重ね合わせた前記上部重ね合わせ板34a、34bを前記裏がわ天面板33aがわに折り曲げることにより、前記チャック付き紙容器90の天部71の左右両側に連設する天面がわ突出部(耳部)74を、紙容器の胴部72への接合する際に、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76を介した前記天部71から前記天面がわ突出部(耳部)74に渡る部分が曲線であり、前記曲線の曲率半径Rを約2mm、5mm、10mmの3通りとしたチャックテープ付き紙容器を作製した。
その他の形状、材質、加工方法などは、実施例1と同じである。
≪比較例≫
比較例では、図1に示した構成のブランク板95を用いて、図2に示した構成のチャック付き紙容器90を作製した。
なお、重ね合わせた前記上部重ね合わせ板34a、34bを前記裏がわ天面板33aがわに折り曲げることにより、前記チャック付き紙容器90の天部71の左右両側に連設する天面がわ突出部(耳部)74を、紙容器の胴部72への接合する際に、前記天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76を介した前記天部71と前記天面がわ突出部(耳部)74とが成す角度を略直角とした。
その他の形状、材質、加工方法などは、実施例1と同じである。
≪評価≫
比較例においては、前記チャック付き紙容器90の天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の積層シート81に損傷(亀裂)が生じた。
実施例1と2では、いずれも前記チャック付き紙容器90の天面がわ突出部(耳部)74の折り曲げ部76の積層シート81に損傷(亀裂)が生じなかった。
上記のように作製した実施例1と2のチャック付き紙容器90に、それぞれ底部73から内容物としてスナック菓子を充填し、次いで、底部73の折り込み、および底面がわシール代37a、37bのヒートシールと、そのヒートシール部を裏がわ底面板35aの方向へ寝かせた。さらに底部73の左右両側から突出する底面がわ突出部(耳部)75を底面板35a、35bがわへ折り曲げ、前記表がわ底面板35b及び前記表がわ底面がわシール代37bへの熱接着を行って、実施例1と2の直方体形状のチャック付き紙容器包装体を完成させた。
また、上記のように作製した実施例1と2の直方体形状のチャック付き紙容器包装体について、特に、その開封性と内容物の取り出し適性、およびチャックによる再封性をテストしたところ、いずれも上部重ね合わせ板34a、34bの上部に開封手段として設けたノッチ77と易開封加工線(ミシン目線)51a、51bにより、容易に前記易開封加工線(ミシン目線)51a、51bより上部を切り取って開封することができた。
次いで、開封された上部重ね合わせ板34a、34bの上端部を摘んで両側に引き離すことにより、チャックの嵌合を容易に解離でき、紙容器の上部が略全幅に渡って開口され、内部に充填されたスナック菓子を容易に取り出すことができた。
また、内容物の一部を取り出した後は、実施例1と2のチャック付き紙容器包装体はともに、容易にチャックを再嵌合させて紙容器を再封することができ、残りの内容物を適切に保存することができた。
さらに、本実施形態のチャック付き紙容器は、紙容器全体の質量に対する紙の質量比率は約60質量%であり、紙容器としての基準である51質量%以上を十分に満たすものであった。
11 第一縦折り曲げ線
12 第二縦折り曲げ線
13a 裏がわ天面がわ斜め折り曲げ線
13b 表がわ天面がわ斜め折り曲げ線
14a 裏がわ底面がわ斜め折り曲げ線
14b 裏がわ底面がわ斜め折り曲げ線
21 中間横折り曲げ線(半折り線)
22a 裏がわ第一横折り曲げ線(上部重ね合わせ板の下がわ)
22b 表がわ第一横折り曲げ線(上部重ね合わせ板の下がわ)
23a 裏がわ第二横折り曲げ線(天面板の下がわ)
23b 表がわ第二横折り曲げ線(天面板の下がわ)
24a 裏がわ第三横折り曲げ線(壁面板の下がわ)
24b 表がわ第三横折り曲げ線(壁面板の下がわ)
25a 裏がわ第四横折り曲げ線(底面板の下がわ)
25b 表がわ第四横折り曲げ線(底面板の下がわ)
31a 裏がわ壁面板
31b 表がわ壁面板
32a 裏がわ側面板
32b 表がわ側面板
33a 裏がわ天面板
33b 表がわ天面板
34a 裏がわ上部重ね合わせ板
34b 表がわ上部重ね合わせ板
35a 裏がわ底面板
35b 表がわ底面板
36 側面がわシール代
37a 裏がわ底面がわシール代
37b 表がわ底面がわシール代
38a 裏がわ天面がわ突出部(耳部)代
38b 表がわ天面がわ突出部(耳部)代
41a 裏がわ底面がわ突出部(耳部)代
41b 表がわ底面がわ突出部(耳部)代
43a 裏がわ上部重ね合わせ板の側部板
43b 表がわ上部重ね合わせ板の側部板
51a 裏がわ易開封加工線(ミシン目線)
51b 表がわ易開封加工線(ミシン目線)
52a 裏がわチャックテープ接合部
52b 表がわチャックテープ接合部
61 チャックテープ
64 雄型テープ体
65 雌型テープ体
71 チャック付き紙容器の天部
72 チャック付き紙容器の胴部
73 チャック付き紙容器の底部
74 天面がわ突出部(耳部)
75 底面がわ突出部(耳部)
76 天面がわ突出部(耳部)の折り曲げ部
77 ノッチ
81 紙容器の積層シート
82 損傷(亀裂)
90 チャック付き紙容器
91 中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)
92 中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)
95 ブランク板

θ 天面がわ突出部(耳部)の折り曲げ角度
R 天面がわ突出部(耳部)の折り曲げ曲率半径

Claims (6)

  1. 紙を基材層とする積層シートからなるブランク板を組み上げて形成されるチャック付き紙容器であって、前記ブランク板の左右の端縁部には、側面がわシール代が第一縦折り曲げ線で形成され、
    前記ブランク板の上下方向の中間部の中間横折り曲げ線を中心として、前記中間横折り曲げ線の上下に、対称形にそれぞれ、上部重ね合わせ板、天面板、壁面板が順次連設され、
    前記上部重ね合わせ板と前記天面板とは、前記ブランク板の横方向に横断する第一横折り曲げ線を介して連設され、
    前記天面板と前記壁面板とは、前記ブランク板の横方向に横断する第二横折り曲げ線を介して連設され、
    前記壁面板の左右には、前記ブランク板の縦方向に縦断する第二縦折り曲げ線を介して、それぞれ側面板が連設され、
    前記上部重ね合わせ板には、前記中間横折り曲げ線で半折りした際に、互いに重なり合う予定の位置に、横方向に開封手段として、易開封加工線と、チャックテープ接合部が、前記中間横折り曲げ線から順次に設けられている前記ブランク板を用いて、
    前記中間横折り曲げ線で半折りすると、前記チャックテープ接合部が重なり合う予定の位置に、チャックテープと前記積層シートとが接合され、
    前記中間横折り曲げ線で半折りすると対向することになる、両側の前記側面がわシール代が接合され、
    重ね合せた前記上部重ね合わせ板を残して、それより下部を横折り曲げ線により前後に広げてられ、起立している重ね合せた前記上部重ね合わせ板の下に前記天面板による天部と、前記天部の下部に連設される、横断面が矩形状の胴部とを形成して、
    起立している重ね合せた前記上部重ね合わせ板を背面側に折り曲げて寝かせて、左右両側に突出する天面がわ突出部を前記胴部がわに折り曲げて、前記天面がわ突出部を前記胴部に接合し、
    前記胴部の下部に連設される底部が封鎖され、
    前記チャック付き紙容器の天部の左右両側に連設される前記天面がわ突出部が、前記チャック付き紙容器の胴部に接合される際に生じる、折り曲げ部の角度θが鈍角であることを特徴とするチャック付き紙容器。
  2. 前記天面がわ突出部が前記チャック付き紙容器の胴部に接合される際に生じる折り曲げ部の角度θが100°以上、160°以下であることを特徴とする請求項1に記載のチャック付き紙容器。
  3. 紙を基材層とする積層シートからなるブランク板を組み上げて形成されるチャック付き紙容器であって、前記ブランク板の左右の端縁部には、側面がわシール代が第一縦折り曲げ線で形成され、
    前記ブランク板の上下方向の中間部の中間横折り曲げ線を中心として、前記中間横折り曲げ線の上下に、対称形にそれぞれ、上部重ね合わせ板、天面板、壁面板が順次連設され、
    前記上部重ね合わせ板と前記天面板とは、前記ブランク板の横方向に横断する第一横折り曲げ線を介して連設され、
    前記天面板と前記壁面板とは、前記ブランク板の横方向に横断する第二横折り曲げ線を介して連設され、
    前記壁面板の左右には、前記ブランク板の縦方向に縦断する第二縦折り曲げ線を介して、それぞれ側面板が連設され、
    前記上部重ね合わせ板、前記中間横折り曲げ線21で半折りした際に、互いに重なり合う予定の位置に、横方向に開封手段として、易開封加工線と、チャックテープ接合部が、前記中間横折り曲げ線から順次に設けられている前記ブランク板を用いて、
    前記中間横折り曲げ線で半折りすると、前記チャックテープ接合部が重なり合う予定の位置に、チャックテープと前記積層シートとが接合され、
    前記中間横折り曲げ線で半折りすると対向することになる、両側の前記側面がわシール代が接合され、
    重ね合せた前記上部重ね合わせ板を残して、それより下部を横折り曲げ線により前後に広げてられ、起立している重ね合せた前記上部重ね合わせ板の下に前記天面板による天部と、前記天部の下部に連設される、横断面が矩形状の胴部とを形成して、
    起立している重ね合せた前記上部重ね合わせ板を背面側に折り曲げて寝かせて、左右両側に突出する天面がわ突出部を前記胴部がわに折り曲げて、前記天面がわ突出部を前記胴部に接合し、
    前記胴部の下部に連設される底部が封鎖され、
    前記チャック付き紙容器の天部の左右両側に連設される前記天面がわ突出部が、前記チャック付き紙容器の胴部に接合される際に生じる、折り曲げ部が曲線にて折り曲がることを特徴とするチャック付き紙容器。
  4. 前記天面がわ突出部(耳部)が前記チャック付き紙容器の胴部に接合される際に生じる折り曲げ部の曲率半径Rが1mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項3に記載のチャック付き紙容器。
  5. 底面板が、前記壁面板と、前記ブランク板の横方向に横断する第三横折り曲げ線を介して連設され、
    前記底面板と、前記ブランク板の上下の端縁部となる底面がわシール代とは、前記ブランク板の横方向に横断する第四横折り曲げ線を介して連設され、
    前記底面がわシール代同士が合掌シール形式で接合され、接合された前記底面がわシール代が、背面側に折り曲げて寝かされ、左右両側に突出する底面がわ突出部を前記底面板がわに折り曲げて接合されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のチャック付き紙容器。
  6. 底面板が、前記壁面板と、前記ブランク板の横方向に横断する第三横折り曲げ線を介して連設され、
    前記底面板と、前記ブランク板の上下の端縁部となる底面がわシール代とは、前記ブランク板の横方向に横断する第四横折り曲げ線を介して連設され、
    前記底面がわシール代が未シールで開口する中間段階の折り畳まれた形状とする工程と、
    開口する中間段階の前記チャック付き紙容器の底部から内容物を充填して、前記底面がわシール代同士が合掌シール形式で接合され、接合された前記底面がわシール代が、背面側に折り曲げて寝かされ、左右両側に突出する底面がわ突出部を前記底面板がわに折り曲げて接合する工程とを、
    特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のチャック付き紙容器の製造方法。
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