JP2020537145A - 金網装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも2つの相互に係合するネット要素(10a〜g)を伴い、そのうちの少なくとも1つのネット要素(10a〜g)が、少なくとも部分的に高張力鋼(74a〜g)で作られた、少なくとも1つの単一のワイヤ、ワイヤ束、ワイヤストランド、ワイヤロープ、及び/又は、少なくとも1つのワイヤ(12a〜g)を伴う別の長手方向要素から製造され、ワイヤ(12a〜g)は、少なくとも1つの防食部(14a〜g)、特に防食部層(16a〜c;16e〜g)を備える、金網装置、特に防護ネット装置に基づく。ワイヤ(12a〜g)の少なくとも一部、特にワイヤ(12a〜g)で実装されたワイヤメッシュ(18a〜g)の少なくとも一部は、防食部(14a〜g)、特に防食部層(16a〜c;16e〜g)を伴い、交互気候試験による試験実行において、耐食性が1,680時間を超え、好適には2,016時間を超え、有利には2,520時間を超え、好適には3,024時間を超え、特に好適には3,528時間を超えることが提案される。

Description

本発明は、特に、請求項1の上位概念部(プリアンブル)に記載の金網装置、請求項15の上位概念部に記載の、適切なワイヤを識別するための方法、請求項16〜18の上位概念部に記載の、金網装置の製造のための方法、ならびに請求項20に記載の、金網装置のワイヤの少なくとも1つの試験片の耐食性を試験するための試験装置に関する。
防食コーティングを備える金網装置のワイヤは、すでに提案されている。
本発明の目的は、特に、高度な耐性を有する一般的な装置を提供することである。目的は、本発明に従って、特に請求項1、15、16、17、18及び20の特徴によって達成される一方、発明の有利な実施態様及びさらなる展開は、従属請求項から収集され得る。
本発明は、少なくとも2つの相互に係合するネット要素を伴う金網装置、特に防護ネット装置に基づいており、そのうちの少なくとも1つのネット要素は、少なくとも部分的に、好適にはコーティング全体とは別に、高張力鋼で作られた、少なくとも1つの単一のワイヤ、ワイヤ束、ワイヤストランド、ワイヤロープ、及び/又は、少なくとも1つのワイヤを伴う別の長手方向要素から製造され、ワイヤは、少なくとも1つの防食部、特に防食部層を備える。
防食部、特に防食部層を伴う、ワイヤの少なくとも一部、特にワイヤで実現されたワイヤメッシュの少なくとも一部は、交互気候試験による試験実行において、1,680時間を超える、好適には2,016時間を超える、有利には2,520時間を超える、好適には3,024時間を超える、特に好適には3,528時間を超える耐食性を有する。これは、有利には、特に腐食環境条件(例えば気象条件)に関して、ワイヤの、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の、好適には防護ネットの高い耐性を達成することを可能にする。有利なことに、これにより、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網のワイヤの長寿命を達成可能であり、結果として、特に保守費と維持費の両方又は一方を削減することができる。さらに、金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の信頼性及び安全性又は信頼性もしくは安全性の向上を有利に促進し得る。
「金網装置」は、好適には、網の少なくとも一部、特に金網を備える。「ネット要素」は、金網装置(特に金網)の、好適には防護ネットの基本要素を特に意味し、これは、特に個別化することができ、隣接する基本要素と相互に係合することによって金網を形成する。ネット要素は、特に、例えば、少なくとも1つの単一のワイヤ、少なくとも1つのワイヤ束、少なくとも1つのワイヤストランド、及び/又は少なくとも1つのワイヤロープの、フィラメント状形態、特にワイヤ形態として具体化される。フィラメント状形態、特にワイヤ形態は、特に2つの開放端を有し得るか、又は、それ自体で閉鎖され得る。好適には、フィラメント状形態、特にワイヤ形態は、非荷重状態で、少なくとも実質的に平面内に配置される。ネット要素は、特に、少なくとも部分的に円、菱形及び/又は、規則的及び/又は不規則な多角形の形状を構成する、不規則形状又は好適には規則的形状を有し得る。特に、防護ネットの異なるネット要素は、異なる形状を有し得るが、ネット要素は、好適には、少なくとも実質的に同一の形状を有する。好適には、ネット要素は、螺旋、特にフラットプレス螺旋として、又はリング、特にワイヤリングとして実装される。特に、ネット要素は、少なくとも部分的に、リングネットのネット部材又はメッシュネットの螺旋を形成する。好適には、「少なくとも実質的に同一」とは、製造公差と、製造に依存する可能性の範囲と、の両方又は一方を除いて同一であることを意味する。
「ワイヤ」とは、特に、この文脈では、細長い、及び/又は薄い、及び/又は少なくとも機械的に曲げることができる、及び/又は可撓性であると理解される物体である。有利には、ワイヤは、その長手方向に沿って、少なくとも実質的に一定の、特に円形又は楕円形の断面を有する。特に有利には、ワイヤは、丸いワイヤとして実装される。しかし、ワイヤが、少なくとも部分的に又は全体的に、フラットワイヤ、長方形ワイヤ、多角形ワイヤ及び/又はプロファイルワイヤとして実装されることも考えられる。ワイヤは、例えば、少なくとも部分的に又は全体的に、金属(特に金属合金)、並びに/又は有機合成材料及び無機合成材料の両方もしくは一方、及び/又は複合材料、及び/又は無機非金属材料、及び/又はセラミック材料で実装され得る。ワイヤは、特に、少なくとも部分的に複合ワイヤ、例えば、金属‐有機複合ワイヤ及び/又は金属‐無機複合ワイヤ及び/又は金属‐ポリマー複合ワイヤ及び/又は金属‐金属複合ワイヤなどとして実装され得る。特に、ワイヤが少なくとも2つの異なる材料を備えることが考えられ、それらは、特に、複合幾何学に従って互いに対して配置されるとともに少なくとも部分的に互いに混合されるか、又は、複合幾何学に従って互いに対して配置されるかもしくは少なくとも部分的に互いに混合される。有利には、ワイヤは、金属ワイヤ、特に鋼ワイヤ、特にステンレス鋼ワイヤとして具体化される。有利には、ワイヤ、特にワイヤ束、ワイヤストランド、ワイヤロープ、及び/又は、少なくとも1つのワイヤを備える他の長手方向要素は、少なくとも部分的に、特にコーティング全体とは別に、高張力鋼で製造される。好適には、ワイヤは高張力鋼ワイヤである。高張力鋼は、例えば、ばね鋼及び/又は線鋼、及び/又は、ワイヤロープに適した鋼であり得る。特に、ワイヤは、少なくとも800Nmm−2、有利には少なくとも1000Nmm−2、特に有利には少なくとも1200Nmm−2、好適には少なくとも1400Nmm−2、特に好適には少なくとも1600Nmm−2の引張強度、特に約1770Nmm−2又は約1960Nmm−2の引張強度を有する。ワイヤが、さらに高い引張強度、例えば少なくとも2000Nmm−2、又は少なくとも2200Nmm−2、又は場合によっては2400Nmm−2以上の引張強度を有することも考えられる。このように、高い耐荷重性、特に、高い引張強度と、金網に対して横方向の高度な剛性と、の両方又は一方を達成することが可能である。さらに、有利な曲げ特性が達成可能である。特に、ワイヤ、好適には複数のワイヤは、少なくとも部分的にワイヤメッシュを形成するように構成され、これは、特にネット要素、好適には螺旋及びリング又は螺旋もしくはリングで実現される。「構成される」とは、特別にプログラム、設計、及び/又は装備されていることを意味する。オブジェクトが特定の機能のために構成されることによって、オブジェクトは、少なくとも1つの適用状態及び動作状態又は適用状態もしくは動作状態において前記特定の機能を満足して実行するか又は満足するかもしくは実行することが特に理解されるべきである。
「防食部」は特に、構造要素、特に金属構造要素の腐食により発生し得る損傷を回避するための保護部、特に保護手段を意味する。防食部は、特に、能動的陰極防食部及び受動的防食部又は能動的陰極防食部もしくは受動的防食部を備え得る。受動的防食部は、特に、防食部層、好適には防食部コーティングによって達成可能である。「ワイヤの一部」とは、特に、好適には少なくとも1cm、好適には少なくとも3cm、又は特に好適には少なくとも5cmの長さを有する、金網装置(特にワイヤメッシュ)を形成するワイヤの一部である。「ワイヤで形成されるワイヤメッシュの一部」は、特に、少なくとも1つの曲げ領域、好適には少なくとも2つの曲げ領域、好適には少なくとも5つの曲げ領域、及び/又は、少なくとも1つのネット要素、好適には螺旋及びリング又は螺旋もしくはリング、好適には少なくとも2つのネット要素、好適には特に互いに編まれた螺旋及びリング又は螺旋もしくはリング、好適には少なくとも5つのネット要素、好適には特に互いに編まれた螺旋及びリング又は螺旋もしくはリングを伴うワイヤメッシュを意味する。「曲げ領域」とは、特に、ワイヤの方向が少なくとも30°、好適には少なくとも45°、好適には少なくとも60°、特に、3つ分の線径よりも小さく、好適には5つ分の線径よりも小さく、好適には10個分の線径よりも小さいワイヤ長さ内で変化する、ワイヤの領域であると理解されるべきである。
「交互気候試験」とは、特に、防食部、特に防食部層の耐食性試験を意味し、好適にはVDA[ドイツ自動車工業会(German Association of the Automotive Industry)]の勧告VDA 233‐102で指定された仕様に従い、これは、特に、少なくとも部分期間において少なくとも1つの試験片を塩分噴霧フォグで曇化して噴霧するか又は曇化するかもしくは噴霧すること、ならびに、試験片を少なくとも部分期間において室温から氷点下温度までの温度変化に曝すこと、の両方又は一方である。試験片が曝される温度、相対湿度及び/又は塩分濃度を変化させることにより、試験方法の信頼性を有利に向上させることができる。特に、試験条件を、特に現場で使用される場合に金網装置が曝される実際の条件により近く適合させることができる。試験片は、好適には、金網装置のワイヤと少なくとも実質的に同一であるワイヤの一部として、好適には、金網装置のワイヤの一部として具体化される。交互気候試験は、好適には、当業者に公知であって特に2013年6月30日のVDA勧告233‐102に列挙されている交互気候試験の通例のエッジ条件に従って実施される。交互気候試験は、特に試験チャンバで行われる。交互気候試験中の試験チャンバ内の状態は、特に厳しく管理された状態である。特に、交互気候試験では、温度プロファイル、相対空気湿度、及び塩分噴霧フォグによる曇化の期間に関する厳密な仕様に従う必要がある。交互気候試験の試験サイクルは、特に7つのサイクルセクションに分けられる。交互気候試験の試験サイクルには、特に、1週間かかる。1サイクルセクションには、特に、1日かかる。試験サイクルは、3つの異なる試験サブサイクルを備える。試験サブサイクルは、サイクルセクションを実施する。3つの試験サブサイクルは、少なくとも1つのサイクルA、少なくとも1つのサイクルB、及び/又は少なくとも1つのサイクルCを備える。試験サイクル中、試験サブサイクルは、サイクルB、サイクルA、サイクルC、サイクルA、サイクルB、サイクルB、サイクルAの順序で1つずつ実現される。
サイクルAは特に、塩分噴霧段階を備える。塩分噴霧段階では、特に試験チャンバ内に塩分噴霧フォグが噴霧される。特に、サイクルA中に噴霧される塩分溶液は、ここでは特に、蒸留水中の塩化ナトリウムの溶液として実現され、蒸留水は、溶液調製前に沸騰させておくことが好ましく、(10±1)g/lの範囲の質量濃度であって(25±2)℃で最大20μS/cmの導電率を好適には有する。交互気候試験用の試験チャンバの内部容積は特に、少なくとも0.4mである。特に、試験チャンバの動作において、内部容積は、塩分噴霧フォグで均一に満たされる。試験チャンバの上部は、好適には、表面で発生する液滴が試験片上に落下できないように実装される。有利には、特に試験チャンバ内での塩分噴霧フォグの噴霧中の温度は(35±0.5)℃であり、温度は好適には、試験チャンバの壁から少なくとも100mmの距離で測定される。
サイクルBは特に、作業段階を含み、その間、温度は室温(25℃)に維持され、相対湿度は部屋の標準的な相対湿度(70%)に維持される。作業段階では特に、試験チャンバを開けて、試験片を評価及びチェック又は評価もしくはチェックできる。
サイクルCは特に、凍結段階を備える。凍結段階では特に、試験チャンバ温度は0℃未満、好適には−15℃に維持される。
「耐食性」は特に、腐食試験(例えば特に2013年6月30日のVDA勧告233‐102による交互気候試験、特に規格DIN EN ISO 9227:2006による塩分噴霧フォグ試験、特に規格DIN 50018:1997‐6による二酸化硫黄試験、及び/又は、その間に試験片の機能が維持される曝露試験)中の材料の耐久性、及び/又は、好適には、腐食試験(例えば、交互気候試験、塩分噴霧フォグ試験、二酸化硫黄試験及び曝露試験のうちの少なくとも1つ)中に、試験片の腐食パラメータの閾値を下回っている時間として理解されるべきである。「機能が維持される」とは、特に、引き裂き耐性及び脆弱性の両方又は一方などの、金網の機能に関連する試験片の材料特性が実質的に変化しないままであることとして理解されるべきである。「材料特性が実質的に変化しないままである」とは特に、材料パラメータ及び材料特性の両方又は一方の変化が、腐食試験前の初期値に対して10%未満、好適には5%未満、好適には3%未満、特に好適には1%未満であることとして理解されるべきである。好適には、腐食パラメータは、試験片の表面全体に対する、特に暗褐色錆(DBR:dark brown rust)が視覚的に知覚可能である部分のパーセンテージとして実装される。腐食パラメータの閾値は、好適には5%である。耐食性はしたがって、好適には、試験片の全表面、特に交互気候試験及び塩分噴霧フォグ試験の両方又は一方にて塩分噴霧に曝される試験片の全表面の5%で暗褐色錆(DBR)が視覚的に知覚されるまでに経過する持続時間を示す。好適には、耐食性は、交互気候試験、塩分噴霧フォグ試験、二酸化硫黄試験及び/又は曝露試験の開始から試験片の表面での5%DBRの発生までに経過する時間である。
単独で、又は少なくとも1つの態様と組み合わせて、特に1つの態様と組み合わせて、特に本発明の残りの任意の数の態様と組み合わせて考えられ得る本発明のさらなる態様では、交互気候試験による試験実行における、防食部、特に防食部層を伴う、ワイヤの少なくとも一部、特にワイヤで実装されたワイヤメッシュの少なくとも一部は、ワイヤと同じ外周、特に同じ断面及び好適には同じ直径の両方又は一方を有して亜鉛コーティングを有するさらなるワイヤの耐食性よりも高い耐食性を有し、前記亜鉛コーティングは、少なくとも115g/m、好適には少なくとも150g/m、有利には少なくとも200g/m、好適には最大で215g/mの単位面積当たり質量を有し、特に金網の少なくとも一部はさらなるワイヤで実装され、前記さらなるワイヤは、同じ外周、特に同じ直径及び好適には同じ断面の両方又は一方、並びに亜鉛コーティングを有し、亜鉛コーティングは、少なくとも115g/m、好適には150g/m、有利には少なくとも200g/m、好適には最大で215g/mの単位面積当たり質量を有する。このように、特に腐食環境条件(例えば気象条件)に関して、ワイヤの、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の、好適には防護ネットの高い耐性を有利に達成することができる。有利には、これにより、ワイヤの、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の長寿命を達成可能であり、その結果、特に保守費と維持費の両方又は一方を削減することが可能である。さらに、金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の信頼性及び安全性又は信頼性もしくは安全性の向上が有利に促進される。「より高い耐食性」とは、特に、少なくとも5%高い、好適には少なくとも15%高い、有利には少なくとも25%高い、好適には少なくとも50%高い、特に好適には少なくとも100%高い耐食性であると理解されるべきである。
さらに、塩分噴霧フォグ試験による試験実行において、防食部、特に防食部層を伴う、ワイヤの少なくとも一部、特にワイヤで実装された金網の少なくとも一部が、500時間を超える、好適には600時間を超える、有利には700時間を超える、好適には800時間を超える、特に好適には1,000時間を超える耐食性を有することが提案される。これにより、特に腐食環境条件、例えば、気象条件に関して、ワイヤの、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の、好適には防護ネットの高い耐性を有利に達成することが可能になる。有利には、これにより、ワイヤの、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の長寿命を達成可能であり、その結果、特に保守費と維持費の両方又は一方を削減することが可能である。さらに、金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の信頼性及び安全性又は信頼性もしくは安全性の向上を有利に可能にし得る。これ以外にも、高腐食環境条件のある場所、例えば海岸に近い場所など、空気の塩分が多い環境で、十分な寿命及び経済的実現可能性の両方又は一方を維持しながら、金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網を有利に使用することができる。
「塩分噴霧フォグ試験」は、特に、防食部、特に防食部層の防食効果の評価のための試験として理解されるべきである。特に、塩分噴霧フォグ試験において、試験片は、試験チャンバ内で、特に試験片に腐食作用を及ぼす、噴霧塩分溶液、好適には塩化ナトリウム溶液での噴霧を受ける。試験片は、好適には、金網装置のワイヤと少なくとも実質的に同一であるワイヤの一部、好適には金網装置のワイヤの一部として具体化される。塩分噴霧フォグ試験は、特に規格DIN EN ISO 9227:2006で指定されている、塩分噴霧フォグ試験についての、当業者に知られている通例のエッジ条件に従って実施されることが好ましい。塩分噴霧フォグ試験で噴霧される塩分溶液は、本明細書では特に、蒸留水中の塩化ナトリウムの溶液で実装され、蒸留水は、特に溶液を作る前に沸騰され、好適には(25±2)℃、(50±5)g/lの範囲の質量濃度で最大20μS/cmの導電率を有する。塩分噴霧フォグ試験で噴霧される塩分溶液ではさらに、特に、銅及びニッケルの最大質量分率が0.001%、ヨウ化ナトリウムの最大質量分率が0.1%、全体の汚染物の最大質量分率が0.5%である。塩分噴霧フォグ試験で噴霧される塩分溶液のpH値は、(25±2)℃で測定して、6.5〜7.2の範囲であることが好ましい。塩分噴霧フォグ試験用の試験チャンバの内部容積は特に、少なくとも0.4mである。特に試験チャンバの動作中、内部容積は塩分噴霧フォグで均一に満たされる。試験チャンバの上部は、好適には、表面で発生する液滴が試験片上に落下できないように実装される。有利には、塩分噴霧フォグ試験において、特に試験チャンバ内の温度は(35±2)℃であり、温度は、好適には試験チャンバの壁から少なくとも100mmの距離で測定される。塩分噴霧フォグ試験において、塩分噴霧フォグは、特に少なくとも1つのノズルによって試験チャンバの内部で生成され、本明細書では、加圧空気の圧力は、70kPa〜140kPaの間であり、前記加圧空気は好適には、塩分噴霧フォグを噴霧する前に45℃〜52℃の範囲の温度で、水で加湿される。塩分噴霧フォグ試験を実施するために、可能であれば非接触で、試験片を保持ユニットに保持することが好ましく、特に切断エッジは、コーティング材料、例えば粘着テープ又はワックスで保護する必要がある。好適には、保持ユニットは、非金属材料、好適には電気絶縁材料で実装される。試験片には特に、塩分噴霧フォグ試験の実行において、ノズルの噴霧ビームによる直接噴霧がない。塩分噴霧フォグ試験の実行において、試験片、特に試験片の長手方向が、好適には重力方向に平行に延在する垂直線に対して15°〜25°、好適には20°にできるだけ近い角度を含むように、試験片が特に保持ユニットにて保持される。試験片は、塩分噴霧フォグ試験の実行中に、試験片が試験チャンバの壁と接触しないように保持ユニットに特に保持される。試験片は、塩分噴霧フォグ試験の実行中に、試験片、特に試験片の表面が、できるだけ完全に塩分噴霧フォグに曝されるように特に保持ユニットにて保持される。試験片は、塩分噴霧フォグ試験の実行中に、試験片及び保持ユニットの両方又は一方からその下にあるさらなる試験片に落下する塩分溶液の液滴が排除されるように、特に保持ユニットにて保持される。
さらに、塩分噴霧フォグ試験による試験実行において、防食部を伴う、特に防食部層を伴う、ワイヤの少なくとも一部、特に、ワイヤで実装されたワイヤメッシュの一部が、同じ外周、特に同じ直径及び好適には同じ断面の両方又は一方、ならびに亜鉛コーティングを有するさらなるワイヤの耐食性よりも高い耐食性を有し、前記亜鉛コーティングは、少なくとも115g/m、好適には少なくとも150g/m、有利には少なくとも200g/m、好適には最大で215g/mの単位面積当たり質量を有し、特に少なくともワイヤメッシュの一部は、さらなるワイヤで実装され、前記さらなるワイヤは、同じ外周、特に同じ直径及び好適には同じ断面の両方又は一方、ならびに亜鉛コーティングを有し、前記亜鉛コーティングは、少なくとも115g/m、好適には少なくとも150g/m、有利には少なくとも200g/m、好適には最大で215g/mの単位面積当たり質量を有することが提案される。これにより、特に腐食環境条件、例えば、気象条件に関して、ワイヤの、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の、好適には防護ネットの高い耐性を有利に達成することが可能になる。有利には、これにより、ワイヤの、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の長寿命を達成可能であり、その結果、特に保守費と維持費の両方又は一方を削減することが可能である。さらに、金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の信頼性及び安全性又は信頼性もしくは安全性の向上が有利に促進される。
これ以外にも、防食部、特に防食部層を伴うワイヤの少なくとも一部、特に、防食部、特に防食部層を伴うワイヤで実装されたワイヤメッシュの少なくとも一部が、二酸化硫黄試験による試験実行において、500時間を超える、好適には600時間を超える、有利には700時間を超える、好適には800時間を超える、特に好適には1,000時間を超える耐食性を有することが提案される。これにより、特に腐食環境条件、例えば、気象条件に関して、ワイヤの、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の、好適には防護ネットの高い耐性を有利に達成することが可能になる。有利には、これにより、ワイヤの、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の長寿命を達成可能であり、その結果、特に、保守費と維持費の両方又は一方を削減することができる。さらに、金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の信頼性及び安全性又は信頼性もしくは安全性の向上が可能になる。これ以外にも、金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網を、十分な寿命及び経済効率の両方又は一方を維持しながら、高腐食環境条件の場所、例えば、侵食性ガス(例えば火山活動地域の二酸化硫黄(SO))の濃度が増加している環境で有利に使用することができる。
「二酸化硫黄試験」は、特に、ケステルニッヒ試験、好適には、防食部、特に防食部層の防食効果の評価のための試験を意味する。特に、二酸化硫黄試験では、試験片は試験チャンバ内で二酸化硫黄を含む雰囲気の影響を受け、特に試験片に腐食作用が及ぼされる。二酸化硫黄試験は、好適には、当業者に知られている二酸化硫黄試験の通例のエッジ条件、特に規格DIN 50018:1997‐6で指定されているものに従って行われる。特に、二酸化硫黄試験は、少なくとも1つの試験サイクル、好適には複数の試験サイクルを備える。二酸化硫黄試験の試験サイクルは、好適には少なくとも2つの段階を備え、そのエッジ条件、特に試験チャンバ温度及び試験チャンバの相対湿度又は試験チャンバ温度もしくは試験チャンバの相対湿度は、特に互いに異なる。二酸化硫黄試験において、二酸化硫黄試験の試験サイクルの開始時、特に二酸化硫黄試験の試験サイクルの第1段階の試験チャンバの全内部容積に対する二酸化硫黄の容積濃度は、特に約0.33%である。あるいは、二酸化硫黄試験は、二酸化硫黄濃度が約2倍の高さである約0.67%体積パーセントで実施され得ることが考えられる。その場合、結果として得られる耐食性の時間値は、特におよそ半分に減少するであろう。特に、二酸化硫黄試験の試験サイクルの過程で、特に二酸化硫黄が水に溶解するため、硫黄濃度は減少し、有効二酸化硫黄濃度は初期二酸化硫黄濃度の約7分の1に達する。二酸化硫黄試験の試験サイクルの第1段階では、試験チャンバ温度は特に(40±3)℃の範囲である。二酸化硫黄試験の試験サイクルの第1段階では、試験チャンバの相対湿度は特に約100%である。好適には、二酸化硫黄の試験サイクルの第1段階で、試験片の表面で凝縮が発生する。二酸化硫黄試験の試験サイクルの第1段階には、特に試験チャンバの加熱を含めて、8時間かかることが好ましい。二酸化硫黄試験の試験サイクルの第2段階では、試験チャンバ温度は特に18℃〜28℃の間の範囲である。二酸化硫黄試験の試験サイクルの第2段階では、試験チャンバの相対湿度は特に最大75%である。二酸化硫黄試験の試験サイクルの第2段階には、特に試験チャンバを冷却及び換気するための約1.5時間を含めて、好適には16時間かかる。二酸化硫黄試験の試験サイクルでは、試験チャンバの底部領域における水位の体積分率は、最大0.67%であることが好ましい。好適には、二酸化硫黄試験の間、試験片が試験チャンバ内に重力方向に垂直に配置される。二酸化硫黄試験が実施されると、二酸化硫黄試験の試験サイクルは、好適には耐食性の値を決定することが可能になるまで、好適には定義されたしきい値を試験片の腐食パラメータが超えるまで、特に、数回にわたって順次実行される。
さらに、二酸化硫黄試験による試験実行において、防食部、特に防食部層を伴う、ワイヤの少なくとも一部、特に、ワイヤで実装されたワイヤメッシュの少なくとも一部が、ワイヤと同じ外周、特に同じ直径及び好適には同じ断面の両方又は一方を有して亜鉛コーティングを有するさらなるワイヤの耐食性よりも高い耐食性を有し、前記亜鉛コーティングは、少なくとも115g/m、好適には少なくとも150g/m、有利には少なくとも200g/m、好適には最大で215g/mの単位面積当たり質量を有することが提案される。これにより、特に腐食環境条件、例えば、気象条件に関して、ワイヤの、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の、好適には防護ネットの高い耐性を有利に達成することが可能になる。有利には、これにより、ワイヤの、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の長寿命を達成可能であり、その結果、特に、保守費と維持費の両方又は一方を削減することができる。さらに、金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の信頼性及び安全性又は信頼性もしくは安全性の向上を有利に可能にし得る。
これ以外にも、曝露試験において、特に高腐食環境において、防食部、特に防食部層を伴う、ワイヤの少なくとも一部、特にワイヤで実装されたワイヤメッシュの少なくとも一部が、定義された時間間隔内で、同じ長さ、同じ外周、特に同じ直径及び好適には同じ断面の両方又は一方を有して亜鉛コーティングを有するさらなるワイヤの部分であって、前記亜鉛コーティングが、少なくとも115g/m、好適には少なくとも150g/m、有利には少なくとも200g/m、好適には最大で215g/mの単位面積当たり質量を有する部分、特に、同時に同じ曝露試験を受けており、好適には少なくとも実質的に同一の形状を有する部分よりも、少なくとも一部のワイヤ表面における、腐食された場所の実質的により小さい、特に、より小さい数及びより小さい総面積の腐食又はより小さい数もしくはより小さい総面積の腐食を示すことが提案される。これにより、特に腐食環境条件、例えば、気象条件に関して、ワイヤの、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の、好適には防護ネットの高い耐性を有利に達成することが可能になる。有利には、これにより、ワイヤの、特に金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の長寿命を達成可能であり、その結果、特に、保守費と維持費の両方又は一方を削減することができる。さらに、金網装置及び金網又は金網装置もしくは金網の信頼性及び安全性又は信頼性もしくは安全性の向上を有利に可能にし得る。「曝露試験」は、特に、実際の環境条件下での、好適には制御された、試験片の曝露を意味する。好適には、曝露試験において、少なくとも試験片及び少なくとも1つの基準片の両方又は一方は、特に少なくとも1つの試験片及び少なくとも1つの基準片の両方又は一方が同等の環境と気象条件又は同等の環境もしくは気象条件に曝される位置に静止して保持される。「気象条件」とは、特に、風、降水量、霜、凍結、日射量、空気の湿度及び/又は温度であることが理解されるべきである。「環境条件」とは、特に、大気ガス及びエアロゾル粒子の両方もしくは一方の濃度及び/又は天候に依存しない外部の影響、例えば植生カバーであることが理解されるべきである。特に、「高腐食環境での」曝露試験とは、空気中の塩分濃度の増加、空気中の酸化ガス(例えばSO、NO、O、及び/又はCl化合物)の濃度の増加、及び/又は空気中の酸化粒子成分(例えばSO、NO及び/又はOH)の濃度の増加が見られる曝露場所での曝露を意味する。「増加した」とは、特に、世界平均に対して少なくとも50%増加し、好適には少なくとも100%増加し、好適には少なくとも300%増加することを意味する。特に、曝露場所は、基準(下記)について13のうち少なくとも8、好適には13のうち少なくとも10、有利には13のうち少なくとも12、好適には13のうち13を満たす、及び/又は特に好適にはドイツのヘルゴラント島及び日本の奄美大島の島の両方又は一方に位置する場所として具体化される。すなわち、1)特に、4つのすべての主要方向の距離が海岸から2km未満である、2)特に、少なくとも年間160降水日、好適には年間で毎月10日を超える降水日を有する、3)平均年間気温振幅が特に10℃を超える、4)平均年間気温振幅が特に20℃未満である、5)特に、平均年間最低気温が少なくとも−2℃である、6)特に、平均年間最高気温が23℃以下である、7)特に、平均年間降水量が少なくとも500mmである、8)特に、平均年間降水量が最大で800mmである、9)特に、平均年間日射量が少なくとも2500W/(m*日)である、10)特に、平均年間日射量が最大で年間3500W/(m*/日)である、11)特に、平均年間最低風速が少なくとも15ノットであって、1か月当たりの平均風速が年間で毎月10ノットを超える、12)特に、ビューフォート(Beaufort)風力階級で4以上の風力の風の確率が、年間で毎月60%を超える、13)特に、平均年間相対空気湿度が85%を超えて、平均月間相対空気湿度が年間で毎月75%を超える。特に、平均値は、少なくとも過去10年、特に2006年から2016年までの時間間隔、好適には過去15年、特に2001年から2016年までの時間間隔、好適には過去25年、特に1991年から2016年までの時間間隔を備える。「定義された時間間隔」は、特に、少なくとも1年、好適には少なくとも2年、有利には少なくとも3年、好適には少なくとも5年、特に好適には10年以下を備える。「実質的により小さい腐食」とは、特に、少なくともある部分のワイヤ表面上の腐食した場所の数が、少なくとも5%小さい、好適には少なくとも10%小さい、好適には少なくとも25%小さい、好適には少なくとも50%小さいことと、少なくともある部分のワイヤ表面全体に対して、腐食した場所が少なくとも5%、好適には少なくとも10%、好適には少なくとも25%、好適には少なくとも50%小さいことと、の両方又は一方を意味することを意図している。「実質的に同一の形状を有する部分」は、特に、製造技術上の理由による偏差及び差異の範囲内で又は偏差もしくは差異の範囲内で同一である。好適には、特にコーティングとは別に、ワイヤ及びさらなるワイヤは、少なくとも実質的に同一の断面を有する。
さらに、防食部は、少なくとも1つの防食部層を備え、特に、少なくともワイヤの、好適にはワイヤ全体の、少なくとも表面の、防食部層の単位面積当たり質量として少なくとも215g/m、好適には少なくとも255g/m、有利には少なくとも275g/m、好適には300g/m以上、特に好適には400g/m以上を有し、特にワイヤの直径が最大10mm、好適には6mm以下、有利には5mm以下、好適には最大4mm、特に好適には少なくとも2mmであることが提案される。これは、金網装置の高度な耐性を達成することを有利に可能にする。特に、これにより金網の寿命を延ばすことができる。有利には、厚い防食部層は、下にある材料、例えば高張力鋼に対して、腐食に対する効果的な長期間の保護を実現する。特に、防食部層は亜鉛コーティングとして実装される。好適には、防食部層は、少なくとも部分的に能動的防食部層として実装され、これは特に陽極防食部を実現する。さらに、防食部層は、複数のコーティング、特に互いに重なり合った複数のコーティングを備え、特に少なくとも1つの層に異なる材料特性が存在することが考えられる。代替及び追加として、又は、代替もしくは追加として、防食部層は、少なくとも部分的に、受動的防食部層として、かつ陰極防食部層として、又はそのいずれか一方として実装されることが考えられる。好適には、防食部層は、クラスAワイヤ用の防食部層を伴うコーティングの最小量について、規格DIN EN 102064‐2:2012‐3で指定された要件を少なくとも満たす。
防食部が、亜鉛‐アルミニウムコーティングとして、特に約5%のアルミニウム分率で具体化される少なくとも1つの防食部層を備えることも提案される。これは、金網装置の高い耐性を達成することを有利に可能にする。特に、金網の寿命を延ばすことが可能である。有利には、そのような防食部層は、腐食に対する、下にある材料(例えば高張力鋼)の効果的な長期間の保護を実現する。有利には、亜鉛‐アルミニウムコーティングは、能動的な陽極防食部を実現する。亜鉛‐アルミニウムコーティングはさらに有利には滑らかな表面を有する。有利には、亜鉛‐アルミニウムコーティングは、鋼表面上で、良好な接着強度、特に、純粋な亜鉛コーティングよりも良好な接着強度を有する。特に、亜鉛‐アルミニウムコーティングの単位面積当たり質量は、特に、少なくともワイヤの一部、好適にはワイヤ全体の、少なくとも表面で、少なくとも150g/m、好適には少なくとも215g/m、有利には少なくとも255g/m、好適には少なくとも300g/m、特に好適には少なくとも350g/mである。特に、防食部層のアルミニウム分率は約5%であり、その結果、亜鉛‐アルミニウム合金の共晶構造が可能になり得る。
これ以外にも、亜鉛‐アルミニウムコーティングが、アルミニウムとも亜鉛とも異なる、又はアルミニウムもしくは亜鉛とは異なる、少なくとも1つの添加物、好適にはマグネシウムを備え、これは特に、防食部層の少なくとも0.5%を備えることが提案される。これは、金網装置の耐性をさらに増加させることを有利に可能にする。あるいは、添加物は、マグネシウムとは異なる金属を備え得るとともに複数の異なる金属を備え得るか、又は、マグネシウムとは異なる金属を備え得るかもしくは複数の異なる金属を備え得る。さらに、亜鉛‐アルミニウムコーティングが、アルミニウム、マグネシウム及び/又は亜鉛とは異なる、少なくとも1つのさらなる添加物を備えることが考えられる。
防食部が、少なくとも部分的にワイヤと一体的に実装されることがさらに提案される。これは、有利には、防食部の剥離を回避することを可能にする。特に、この結果として、耐性及び寿命の両方又は一方をさらに増加可能である。好適には、ワイヤは、少なくとも部分的に、特に高張力ステンレス鋼、好適には特に高張力防汚鋼、又は特に高張力耐銹鋼で実装される。
さらに、防食部、特に防食部層が、少なくとも部分的に有機かつ少なくとも部分的に無機の炭素化合物又は少なくとも部分的に有機もしくは少なくとも部分的に無機の炭素化合物、好適にはグラフェン、で大部分が具体化された少なくとも1つのコーティングを備えることが提案される。この結果として、金網装置の耐性は、有利には、さらに増加可能である。有利には、少なくとも部分的に有機かつ少なくとも部分的に無機の炭素化合物又は少なくとも部分的に有機もしくは少なくとも部分的に無機の炭素化合物、好適にはグラフェン、で大部分が具体化されているコーティングは、受動的防食部を実装する。有利には、そのような防食部層は、例えば、裂け及び引っかき傷の両方又は一方などの損傷に対して特に耐性がある。「大部分」とは、特に、少なくとも51%、好適には少なくとも66%、有利には少なくとも80%、好適には少なくとも95%、又は特に好適には少なくとも100%を意味する。
ワイヤの少なくとも一部が、防食部、特に防食部層を備え、これは、少なくとも1回の試験実行において、最大8d、好適には6d以下、好適には最大4d、特に好適には2d以下の直径を有する少なくとも1つの曲げシリンダの周りで、ワイヤを反対方向にそれぞれ少なくとも90°、少なくともM回の折り返し曲げを行っても、損傷なく、特に、破損なく耐え抜き、ここで、Mは、当てはまる場合には端数切り捨てを行って、C*R−0.5*d−0.5と決定でき、dは、ワイヤの直径(mm)であり、Rは、ワイヤの引張強度(Nmm−2)であり、Cは、少なくとも750N0.5mm0.5、好適には少なくとも850N0.5mm0.5、有利には少なくとも1000N0.5mm0.5、好適には少なくとも1300N0.5mm0.5、特に好適には少なくとも1500N0.5mm0.5の係数であることがさらに提案される。このように、加工性及び製造性の両方又は一方に関して有利な特性を達成することができる。さらに、高い耐荷重性及び特定の高レベルの耐食性の両方又は一方を伴う金網装置、特にワイヤメッシュを提供することができる。さらに、高い耐性を実現できる。さらに、金網装置、特にワイヤメッシュの製造において、防食部、特に防食部層の破壊、剥離及び/又は損傷を、有利に回避可能である。特に、金網装置、特にワイヤメッシュの製造において、少なくとも大部分まで、試験実行を省略し得る。これ以外にも、特に、腐食に対して高い耐性を有し、好適には同時に高い耐荷重性を有する、金網装置、特にワイヤメッシュに適したワイヤを簡単及び/又は迅速及び/又は確実に識別することが可能である。特に、規格DIN EN 10218‐1:2012‐03及びDIN°EN°10264‐2:2012‐03に従った逆曲げ試験よりも、耐荷重性に関してかなり厳密で具体的な、又はかなり厳密又は具体的な、適切なワイヤの選択手順を提供できる。逆曲げでは、ワイヤは、好適には、同じように実装された、2つの反対側に位置する曲げシリンダの周りで曲げられる。有利には、曲げシリンダは、変形及び損傷又は変型もしくは損傷なく、逆曲げ試験で折り返し曲げを実行するように構成される。「損傷なく」とは、特に、裂けがないこと、剥離がないこと、破損がないこと、及び/又は曲げで発生する同等の損傷がないことを意味する。
ワイヤの少なくとも一部が、防食部、特に防食部層を備え、これは、少なくとも1回の試験実行、特にさらなる試験実行において、N回のワイヤのねじりを行っても、損傷なく、特に破損なく耐え抜き、ここで、Nは、当てはまる場合には端数切り捨てを行って、B*R−0.5*d−0.5と決定でき、dは、ワイヤの直径(mm)であり、Rは、ワイヤの引張強度(Nmm−2)であり、Bは、少なくとも960N0.5mm0.5、好適には少なくとも1050N0.5mm0.5、有利には少なくとも1200N0.5mm0.5、好適には少なくとも1500N0.5mm0.5、特に好適には少なくとも2000N0.5mm0.5の係数であることがさらに提案される。これにより、特に腐食に対する金網装置、特にワイヤメッシュの高い耐性を有利に達成することができる。さらに、金網装置、特にワイヤメッシュの製造において、防食部、特に防食部層の破壊、剥離及び/又は損傷を、有利に回避可能である。特に、金網装置、特にワイヤメッシュの製造において、試験実行は、有利には、少なくとも大部分、省くことができる。さらに、特に腐食に対して高い耐性を有し、好適には同時に高いレベルの耐荷重性を有する、金網装置、特にワイヤメッシュに適したワイヤを容易及び/又は迅速及び/又は確実に識別することが可能である。特に、規格DIN EN 10218‐1:2012‐03及びDIN°EN°10264‐2:2012‐03に従ったねじり試験よりも、耐荷重性に関してかなり厳密で具体的な、又はかなり厳密又は具体的な、適切なワイヤの選択手順を提供することが可能である。「ねじる」とは、特に、締め付けられたワイヤを長手方向軸の周りにねじることを意味する。
ワイヤの少なくとも一部が、防食部、特に防食部層を備え、これは、少なくとも1回の試験実行、特に追加のさらなる試験実行において、その直径が少なくとも実質的にワイヤの直径に対応する巻き付けマンドレルの周りでのワイヤの巻き付けを行っても、損傷なく、特に破損なく耐え抜くことも提案される。これにより、特に腐食に対する金網装置、特にワイヤメッシュの高い耐性を有利に達成することができる。さらに、金網装置、特にワイヤメッシュの製造において、防食部、特に防食部層の破壊、剥離及び/又は損傷を、有利に回避可能である。特に、金網装置、特にワイヤメッシュの製造において、試験実行は、有利には、少なくとも大部分、省くことができる。さらに、特に腐食に対して高い耐性を有し、好適には同時に高いレベルの耐荷重性を有する、金網装置、特にワイヤメッシュに適したワイヤを容易及び/又は迅速及び/又は確実に識別することが可能である。特に、巻き付けマンドレルの周りでのワイヤの巻き付けでは、ワイヤは、少なくとも実質的に螺旋状の形状で、巻き付けマンドレルの周りで少なくとも360°曲げられる。
さらに、金網、特に防護ネット、好適には落石に対する保護のためのものが提案されており、金網装置は、複数の、特に2を超える複数の、相互に係合するネット要素を備え、これらは少なくとも部分的に螺旋形に実装されている。これは、有利には、特に腐食に対して、特に腐食環境条件(例えば気象条件)に関して、高い耐性を有する金網を達成することを可能にする。有利なことに、これにより、金網の長寿命を達成可能であり、その結果、特に保守費と維持費の両方又は一方を削減することができる。さらに、金網の信頼性及び安全性又は信頼性もしくは安全性の向上を促進することが有利に可能である。金網は、特に、互いに編まれた複数の螺旋を伴うワイヤメッシュとして具体化される。特に螺旋の曲がりが最も狭い領域では、異なる螺旋が互いに接触している。特に、金網は、斜面の安定化、安全柵、キャッチフェンス、落石防止ネット、バリアフェンス、魚養殖ネット、捕食者除けネット、囲いフェンス、トンネル固定、地すべりバリア、モータースポーツのデブリフェンス、道路フェンス、雪崩保護、などとして具体化される。特に、その優れた強度及び耐荷重性又はその優れた強度もしくは耐荷重性により、例えば、発電所、工場建物、住宅、又はその他の建物のカバー及びエンベロープの両方もしくは一方、防爆、発射体保護、飛行物体に対するシールド、漁網、激突保護などとしての用途も考えられる。金網は、例えば、特に地面に対して、水平又は垂直又は斜めに設計及び/又は配置及び/又は取り付けされ得る。特に、金網は平面になるように実装される。有利には、金網は、規則的な構造と、少なくとも一方向に周期的である構造と、の両方又は一方を有する。好適には、金網は、特に螺旋の主要延在方向に平行に延在する軸の周りに巻き上げて巻き出すこと又は巻き上げるかもしくは巻き出すことができる。特に、金網から巻き上げられたロールは、螺旋の主要延在方向に垂直な方向に巻き出すことができる。
これ以外にも、好適には落石に対する保護のために、複数の、特に2を超える複数の、相互に係合するネット要素を備える金網装置を伴う金網、特に防護ネットが提案されており、ネット要素は、少なくとも部分的にそれ自体が閉じている、好適にはそれ自体がリング状に閉じている。これにより、特に腐食に関して、特に腐食環境条件(例えば気象条件)に関して、高い耐性を有する金網を有利に達成することが可能になる。これにより、有利なことに、金網の長寿命を達成可能であり、その結果、特に、保守費と維持費の両方又は一方を削減することができる。さらに、金網の信頼性及び安全性又は信頼性もしくは安全性の向上を促進することが有利に可能である。特に、金網は、複数の相互に係合するネット要素、特にワイヤリング、を備えるワイヤメッシュとして実装される。本明細書では、異なるネット要素、特にワイヤリングは、特に、少なくとも1つの、好適には4つ以下の隣接するネット要素、特にワイヤリングと特に接触する。
さらに、金網を金網装置から製造する、金網の製造のための方法が提案される。このように、特に腐食に関して、特に腐食環境条件(例えば気象条件)に関して、高い耐性を有する金網を有利に達成可能である。
さらに、金網装置用の、好適には金網用の適切なワイヤ、特に、高張力鋼で実装されたワイヤの識別のための方法が提案され、この方法では、ワイヤの試験片、特に、ワイヤで実装されたワイヤメッシュの試験片の耐食性は、交互気候試験、塩分噴霧フォグ試験、二酸化硫黄試験、及び/又は曝露試験によって決定される。これにより、特に腐食に対して、特に腐食環境条件(例えば気象条件)に対する高度な耐性を伴うワイヤ、特に金網装置、好適には金網を有利に達成することが可能になる。有利なことに、金網完成品の製造に先立って、金網の製造についてのワイヤの適合性を決定することが可能である。その結果、誤った生産及び無駄な生産の両方又は一方を有利に回避可能であり、したがってコストを削減することができる。有利には、交互気候試験、塩分噴霧フォグ試験、二酸化硫黄試験及び/又は曝露試験において、十分な耐食性、特に500時間、好適には600時間、有利には700時間、好適には800時間、特に好適には1000時間の値を超える耐食性を示すワイヤが、製造プロセス用に選択される。好適には、交互気候試験、塩分噴霧フォグ試験、二酸化硫黄試験及び/又は曝露試験で、特に500時間、好適には600時間、有利には700時間、好適には800時間、特に好適には1000時間未満の値を有する不十分な耐食性を示したワイヤは、製造プロセスの前に選別される。
さらに、ネット要素を形成するために、ワイヤが、曲げ半径、特に各作業ステップにおいて5mm超、好適には6mm超、有利には7mm超、好適には9mm超、特に好適には10mm未満の最大曲げ半径で曲げられる、金網装置の製造のための方法が提案される。このように、有利には、特に製造プロセス中に、防食部、特に防食部層の損傷、特に破壊及び剥離の両方又は一方を回避することができ、その結果、このように製造された金網装置の高い耐性と長寿命又は高い耐性もしくは長寿命を達成することが有利に可能である。
さらに、金網装置の製造のための方法が提案され、そこでは、ネット要素を形成するために、ワイヤは、曲げ速度、特に、360度/秒未満、好適には270度/秒未満、有利には180度/秒未満、好適には90度/秒未満、特に好適には45度/秒を超える、最大発生曲げ速度で曲げられる。このように、有利には、特に製造プロセス中に、防食部、特に防食部層の損傷、特に破壊及び剥離の両方又は一方を回避することができ、その結果、このように製造された金網装置の高い耐性と長寿命又は高い耐性もしくは長寿命を達成することが有利に可能である。
これ以外にも、ワイヤのコーティング中に、コーティング温度、特に最高コーティング温度が各作業ステップにおいて440℃未満、好適には435℃未満、有利には430℃未満、好適には425℃未満、特に好適には421℃超のままである、金網装置の製造のための方法が提案される。このように、有利には、特に製造プロセス中に、防食部、特に防食部層の損傷、特に破壊及び剥離の両方又は一方を回避することができ、その結果、このように製造された金網装置の高い耐性と長寿命又は高い耐性もしくは長寿命を達成することが有利に可能である。
ワイヤのコーティング中にワイヤに作用する熱を使用して、ワイヤの強度、特に引張強度を増大させることも提案される。これにより、特に、あるプロセスで発生する熱をさらなるプロセスに使用することが可能になるため、効率を有利に高めることができる。さらに、特にコーティングプロセス中に、特にワイヤが少なくとも部分的に作られている鋼からの炭素の追加の漏出が鋼の強さの調整に利用される場合に特に、コーティングされたワイヤの過大な脆性を回避可能である。
さらに、塩分噴霧フォグ試験及び二酸化硫黄試験又は塩分噴霧フォグ試験もしくは二酸化硫黄試験を介して、金網装置の、好適には金網のワイヤの耐食性を試験するための試験方法が提案され、その試験方法では、試験チャンバ温度は、塩分噴霧フォグ試験中及び二酸化硫黄試験中に、又は塩分噴霧フォグ試験中もしくは二酸化硫黄試験中に変化する。これは、有利には、試験方法の信頼性を改善することを可能にする。特に、金網装置が特に現場で使用される場合に曝される実際の条件により近くなるよう試験条件を適合させることが有利に可能である。好適には、試験方法では、試験チャンバ温度を、少なくとも最低試験チャンバ温度と最高試験チャンバ温度との間で周期的に変化させる。特に、最低試験チャンバ温度は、少なくとも25℃未満、好適には15℃未満、有利には5℃未満、好適には−5℃未満、特に好適には−20℃超である。特に、最高試験チャンバ温度は、少なくとも25℃を超え、好適には35℃を超え、有利には40℃を超え、好適には55℃を超え、特に好適には70℃未満である。特に、最低試験チャンバ温度と最高試験チャンバ温度との間の最高試験チャンバ温度振幅は、少なくとも15℃、好適には少なくとも30℃、有利には少なくとも50℃、好適には少なくとも70℃、特に好適には90℃以下である。特に、試験チャンバ温度の変化は、一定の間隔で行われ、好適には、少なくとも1回、好適には少なくとも複数回の試験チャンバ温度上昇、及び少なくとも1回、好適には少なくとも複数回の試験チャンバ温度低下のシーケンスを備える。試験チャンバ温度の上昇及び低下又は上昇もしくは低下は、特に連続的に又は段階的に、特に階段状ピラミッドのように実現され得る。
さらに、特に試験方法において、塩分噴霧フォグ試験中に塩分濃度を変化させるとともに二酸化硫黄試験中に二酸化硫黄濃度を変化させること、又は、塩分噴霧フォグ試験中に塩分濃度を変化させるかもしくは二酸化硫黄試験中に二酸化硫黄濃度を変化させることが提案される。これは、有利には、試験方法の信頼性を改善することを可能にする。特に、金網装置が特に現場で使用される場合に曝される実際の条件により近くなるよう試験条件を適合させることが可能である。好適には、試験方法において、塩分又は二酸化硫黄の濃度を、少なくとも塩分又は二酸化硫黄の最低濃度と最大濃度との間で周期的に変化させる。特に、最低塩分濃度は、少なくとも50g/l未満、好適には40g/l未満、有利には30g/l未満、好適には20g/l未満、特に好適には10g/l超である。特に、最大塩分濃度は、少なくとも50g/lを超え、好適には60g/lを超え、有利には70g/lを超え、好適には80g/lを超え、特に好適には100g/l未満である。特に、最低塩分濃度と最大塩分濃度との間の最大塩分濃度振幅は、少なくとも10g/l、好適には少なくとも20g/l、有利には少なくとも30g/l、好適には少なくとも40g/l、特に好適には100g/l以下である。特に、最低二酸化硫黄濃度は、少なくとも0.33%未満、好適には0.25%未満、有利には0.18%未満、好適には0.10%未満、特に好適には0.05%超である。特に、最大二酸化硫黄濃度は、少なくとも0.33%を超え、好適には0.50%を超え、有利には0.70%を超え、好適には0.90%を超え、特に好適には1.10%以下である。特に、最低二酸化硫黄濃度と最大二酸化硫黄濃度との間の最大二酸化硫黄濃度振幅は、少なくとも0.10%、好適には少なくとも0.30%、有利には少なくとも0.50%、好適には少なくとも0.70%、特に好適には1.00%以上である。特に、塩分濃度又は二酸化硫黄濃度の変化は、一定の間隔で行われ、好適には、塩分濃度又は二酸化硫黄濃度の少なくとも1回、好適には少なくとも複数回の増加、及び塩分濃度又は二酸化硫黄濃度の少なくとも1回、好適には複数回の減少のシーケンスを備える。塩分濃度又は二酸化硫黄濃度の増加及び減少又は増加もしくは減少は、特に連続的に又は段階的に、特に階段状ピラミッドのように実現され得る。
さらに、金網装置の、好適には金網のワイヤの少なくとも1つの試験片の耐食性を試験するための試験装置が提案される。このように、ワイヤ、特に金網装置、好適には金網は、特に腐食に対する、特に腐食性の環境条件(例えば気象条件)に関する高い耐性を有利に達成可能である。有利には、金網完成品の製造に先立って、金網の製造についてのワイヤの適合性を決定することが可能である。これにより、有利なことに、誤った生産及び無駄な生産の両方又は一方を回避することが可能になり、したがって特にコストを削減することが可能になる。
試験装置は、有利には、ワイヤの少なくとも1つの試験片、特に、ワイヤで実装されたワイヤメッシュの試験片と、少なくとも1つの基準ワイヤ、特に、基準ワイヤメッシュの試験片と、の両方又は一方を保持するための少なくとも1つの保持ユニットを備え、保持ユニットに配置された試験片、特にすべての試験片は、互いに平行に整列可能であるとともに試験チャンバ内で発生する少なくとも1つの(好適にはすべての)腐食環境条件について試験片が少なくとも実質的に同一の衝突面を実現するように配置されているか、又は、互いに平行に整列可能であるかもしくは試験チャンバ内で発生する少なくとも1つの(好適にはすべての)腐食環境条件について試験片が少なくとも実質的に同一の衝突面を実現するように配置されている。これは、有利には、交互気候試験、塩分噴霧フォグ試験、二酸化硫黄試験及び/又は曝露試験の良好な信頼性を提供することを可能にする。さらに、同時に試験装置で試験された、異なる試験片の試験結果の高度な比較可能性が達成可能である。
本発明による金網装置、本発明による、適切なワイヤを識別するための方法、本発明による、金網装置の製造のための方法、本発明による、金網装置のワイヤの耐食性を試験するための試験方法、及び本発明による試験装置は、本明細書では、上述の用途及び実施態様に限定されるものではない。特に、ここで説明する機能を実現するために、本発明による金網装置、本発明による、適切なワイヤを識別するための方法、本発明による、金網装置の製造のための方法、本発明による、金網装置のワイヤの耐食性を試験するための試験方法、及び本発明による試験装置は、ここで言及される数とは異なるいくつかの個々の要素、構造コンポーネント及びユニットを備え得る。
さらなる利点は、以下の図面の説明から明らかになるであろう。図面は、本発明の7つの例示的実施形態を示す。図面、明細書、及び特許請求の範囲は、複数の特徴を組み合わせて含んでいる。当業者は、意図的に特徴を個別に考慮し、さらなる好都合な組み合わせを見出すであろう。
金網装置を伴う金網の一部の概略図。 防食部を伴う金網装置のワイヤの断面図、及び防食部を伴うさらなるワイヤの断面図。 曲げユニットの概略図。 ねじりユニットの概略図。 巻き付けユニットの概略図。 試験装置を伴う試験チャンバの概略斜視図。 試験装置の保持ユニットの概略斜視図。 試験チャンバにおける交互気候試験の時間的フローチャート。 交互気候試験のサブサイクル中の温度曲線及び相対湿度曲線を示すグラフ。 交互気候試験のさらなるサブサイクル中の温度曲線及び相対湿度曲線を示すグラフ。 交互気候試験の追加のさらなるサブサイクル中の温度曲線及び相対湿度曲線を示すグラフ。 方法のフローチャート。 温度‐時間図。 濃度‐時間図。 濃度‐時間図。 代替の防食部を伴うワイヤの断面図。 さらなる代替の防食部を伴うワイヤの断面図。 第2のさらなる代替の防食部を伴うワイヤの断面図。 第3のさらなる代替の防食部を伴うワイヤの断面図。 第4のさらなる代替の防食部を伴うワイヤの断面図。 金網装置を伴うさらなる金網の一部の概略図。
図1は、金網装置を伴う金網44aの一部の概略図を示す。金網44aは、落石からの保護のための防護ネットとして具体化される。金網装置は、防護ネット装置として具体化される。金網装置は、複数のネット要素10aを備える。金網44aは、2つ以上の相互に係合する複数のネット要素10aを備える。ネット要素10aはそれぞれ、互いをくぐって係合する。ネット要素10aは、互いに編まれている。ネット要素10aは、ワイヤメッシュ18aを形成する。ネット要素10aは、螺旋形状であるように実装される。ネット要素10aは、螺旋58aとして具体化される。ネット要素10aは、主要延在方向60aを有する。オブジェクトの「主要延在方向」とは、本明細書では、特に、オブジェクトをちょうど完全に囲んでいる最小の幾何学的な直方体の最長のエッジに平行に延びる方向であると理解されるべきである。ネット要素10aの主要延在方向60aは、互いに平行に整列している。ネット要素10aは、フラットプレスされた螺旋の形状を有する。ネット要素10aは、交互の脚部62a、64aのシーケンスを備える。ネット要素10aは、曲げ領域66aを備える。曲げ領域66aは、2つの脚部62a、64aを接続する。相互に係合するネット要素10aは、曲げ領域66aの近接部68a、好適には曲げ領域66aにおいて、広がった状態で互いに接触している。脚部62a、64aは、曲げ角度70aにわたる。脚部62a、64aは、曲げ半径46aを有する。ネット要素10a及び異なるネット要素10aの、又はネット要素10aもしくは異なるネット要素10aの異なる曲げ領域66aの曲げ半径46aは、一定である。ネット要素10aは、ワイヤ12aで実装された単一のワイヤを備える。あるいは、ネット要素10aは、ワイヤ12aを伴うワイヤ束、ワイヤ12aを伴うワイヤストランド、ワイヤ12aを伴うワイヤロープ、及び/又はワイヤ12aを伴う別の長手方向要素を備え得る。
図2は、ワイヤ12aの延在方向72aに対して垂直に実装されたワイヤ12aの断面22aを示す。ワイヤ12aは、外周20aを有する。ワイヤ12aは、直径24aを有する。図2に示す例示的実施形態では、ワイヤ12aの直径24aは4mmである。ワイヤ12aは、ワイヤ表面26aを有する。ワイヤ12aは、ワイヤコア76aを備える。ワイヤ12aは、防食部14aを備える。ワイヤ12aは、コーティング30aを備える。防食部14aは、コーティング30aとして具体化される。コーティング30aは、防食部層16aとして実装される。コーティング30aとは別に、ワイヤ12aは、高張力鋼74aで実装される。ワイヤコア76aは、高張力鋼74aで実装される。図2に示す例示的実施形態では、防食部層16aは、少なくとも300g/mの単位面積当たり質量を有する。防食部層16aは、外周方向においてワイヤコア76aを完全に包囲している。防食部層16aは、一定の層厚84aを有する。防食部層16aは、亜鉛コーティング80aとして実現される。防食部層16aは、物質‐物質結合を介してワイヤコア76aと接続される。「物質‐物質結合を介して接続される」とは、特に、質量粒子が、例えば、はんだ付け、溶接、接着、亜鉛コーティング、亜鉛めっき、及び/又は加硫などの原子間力又は分子間力によって保持されることであると理解されるべきである。
図3は、ワイヤ12aの逆曲げ試験を実行するための曲げユニット86aの概略図を示す。曲げユニット86aは、ワイヤ12aの試験片92aの締め付けのために構成された締め付けジョー88a、90aを備える。試験片92aは、好適には、金網装置のワイヤ12a及びワイヤメッシュ18a又はワイヤ12aもしくはワイヤメッシュ18aの一部である。図示の例では、それはワイヤ12aの試験片92aである。曲げユニット86aは、曲げレバー94aを備え、曲げレバー94aは、前後に旋回可能であるように支持される。曲げレバー94aは、ワイヤ12aの試験片92a用のドライバ96a、98aを備える。曲げユニット86aは、曲げシリンダ32aを備え、曲げシリンダ32aの周りで、ワイヤ12aの試験片92aが逆曲げ試験で曲げられる。曲げユニット86aは、曲げシリンダ32aと同様に実装されたさらなる曲げシリンダ100aを備える。さらなる曲げシリンダ100aは、曲げシリンダ32aに対向して配置される。逆曲げ試験において、曲げレバー94aは、ワイヤ12aの試験片92aを、曲げシリンダ32a及びさらなる曲げシリンダ100aの周りで交互に少なくとも90°曲げる。コーティング30a、特に防食部層16aの耐荷重性及び柔軟性又は耐荷重性もしくは柔軟性を試験するために、通常、ワイヤ12aの試験片92aのコーティング30a、特に防食部層16aが損傷、特に、破損、破裂、破れ、及び/又は脱落するまで逆曲げ試験が実行される。ワイヤ12aのコーティング30a、特に防食部層16aは、曲げシリンダ32a、100aの周りでの反対方向36a、38aで少なくとも90°のワイヤ12aの少なくともM回の折り返し曲げを、損傷なく耐え抜く。曲げシリンダ32a、100aは、最大8dの直径34aを有し、dは、ミリメートルで与えられるワイヤ12aの直径24aである。値Mは、当てはまる場合には端数切り捨てを行って、C*R−0.5*d−0.5と決定できる。Rは、N*mm−2で与えられるワイヤ12aの引張強度を構成する。示される例示的実施形態では、ワイヤ12aの引張強度は1570N*mm−2である。Cは、定数係数を構成する。示される例示的実施形態では、Cは750N0.5*mm0.5である。
図4は、ワイヤ12aのねじり試験を実行するためのねじりユニット102aの概略図を示す。ねじりユニット102aは、基本ユニット112aを備える。ねじりユニット102aは、軸106aの周りを回転可能であるように支持されている、ねじりレバー104aを備える。ねじりユニット102aは、曲げユニット86aに変換可能であり、逆も同様である。曲げユニット86a及びねじりユニット102aの両方又は一方を変換するとき、曲げレバー94a及びねじりレバー104aが交換される。ねじりユニット102aは、基本ユニット112a内のワイヤ12aの試験片92aの締め付けのために構成された締め付けジョー88a、90aを備える。試験片92aは、好適には、金網装置のワイヤ12a及びワイヤメッシュ18a又はワイヤ12aもしくはワイヤメッシュ18aの一部として具体化される。図示の場合、それはワイヤ12aの試験片92aである。ねじりレバー104aは、ねじりレバー104a内のワイヤ12aの試験片92aの締め付けのために構成された締め付けジョー108a、110aを備える。ねじりレバー104aは、軸106aの周りでのねじりレバー104aの回転によって試験片92aをねじるように構成される。ねじりレバー104aの回転において、基本ユニット112aは回転しないままである。ねじり試験において、ねじりレバー104aは、ワイヤ12aの試験片92aを、試験片92aの長手方向延在に平行な軸106aの周りに360°の倍数だけねじる。コーティング30aの耐荷重性及び可撓性又は耐荷重性もしくは可撓性を試験するために、ねじり試験は、通常、ワイヤ12aの試験片92aのコーティング30a、特に防食部層16aが損傷、特に破損、破裂、破れ、及び/又は脱落するまで実行される。ワイヤ12aのコーティング30a、特に防食部層16aは、ワイヤ12aの少なくともN回のねじれを、損傷なく耐え抜く。値Nは、当てはまる場合には端数切り捨てを行って、B*R−0.5*d−0.5と決定できる。Bは、定数係数を構成する。示されている例示的実施形態では、Bは960N0.5*mm0.5である。
図5は、ワイヤ12aの巻き付け試験を実行するための巻き付けユニット114aの概略図を示す。巻き付けユニット114aは、巻き付けマンドレル40aを備える。巻き付けマンドレル40aは、ワイヤ12aの巻き付けのための巻き付け面116aを提供するように構成される。巻き付けマンドレル40aは、直径42aを有する。直径42aは、巻き付けマンドレル40aの外径118aであり、少なくとも実質的にワイヤ12aの直径24aに対応する。巻き付けマンドレル40aは、ワイヤ12aの一部、特に、曲げられていないワイヤ12aの一部で実装されることが考えられる。巻き付け試験では、ワイヤ12aは、巻き付けマンドレル40aの周りに少なくとも1回、好適には螺旋状に360度、巻き付けられる。防食部14a、特に防食部層16aは、巻き付けマンドレル40aの周りでのワイヤ12aの巻き付けを損傷なく耐え抜く。
図6は、ワイヤ12aの少なくとも1つの試験片92aと、金網44aの試験片92aと、の両方又は一方の耐食性を試験するための試験装置を示す。試験装置は、試験チャンバ120aを備える。試験チャンバ120aは、全側面が閉鎖された箱として具体化される。試験チャンバ120aは、フラップ122aによって閉じることができる開口部124aを備える。開口部124aは、試験片92aを試験チャンバ120a内に及び試験チャンバ120a外に、又は試験チャンバ120a内にもしくは試験チャンバ120a外に移動させるために構成される。試験チャンバ120aは、交互気候試験、塩分噴霧フォグ試験、及び/又は二酸化硫黄試験のための試験環境を実現して交互気候試験、塩分噴霧フォグ試験及び/又は二酸化硫黄試験を実行するように、又は、交互気候試験、塩分噴霧フォグ試験、及び/又は二酸化硫黄試験のための試験環境を実現するかもしくは交互気候試験、塩分噴霧フォグ試験及び/又は二酸化硫黄試験を実行するように構成される。試験装置は、制御及び/又は調整ユニット134aを備える。「制御及び/又は調整ユニット」とは、特に、少なくとも1つの制御電子部品を伴うユニットであると理解されるべきである。「制御電子部品」とは、特に、プロセッサユニット136a及びメモリユニット138a、ならびにメモリユニット138aに格納された動作プログラムを備えるユニットであると理解されるべきである。制御及び/又は調整ユニット134aは、交互気候試験、塩分噴霧フォグ試験及び/又は二酸化硫黄試験を制御するために少なくとも構成される。試験装置は、分配ユニット126aを備える。分配ユニット126aは、試験チャンバ120aの内部130aに配置される。分配ユニット126aは、試験チャンバ120a内で塩分噴霧フォグを生成して分配又は生成もしくは分配するように構成される。あるいは、分配ユニット126aは、試験チャンバ120a内で二酸化硫黄試験用の二酸化硫黄濃度を生成して試験チャンバ120a内で二酸化硫黄を分配するように、又は、試験チャンバ120a内で二酸化硫黄試験用の二酸化硫黄濃度を生成するかもしくは試験チャンバ内120aで二酸化硫黄を分配するように構成される。あるいは又はさらに、分配ユニット126aは、試験チャンバ120aの内部130aの相対湿度を調整する、特に増加させる、減少させる、及び/又は一定に保つように構成される。分配ユニット126aは、インフィード及び/又はアウトフィード導管132aを備える。インフィード及び/又はアウトフィード導管132aを介して、塩分噴霧フォグを生成するための塩分溶液及び/又は二酸化硫黄溶液及び/又は二酸化硫黄ガスは、分配ユニット126aと試験チャンバ120aとの両方もしくは一方に、及び/又は分配ユニット126aと試験チャンバ120aとの両方もしくは一方から離れるように、搬送されることができる。分配ユニット126aは、制御及び/又は調整ユニット134aによって制御可能かつ調整可能又は制御可能もしくは調整可能である。試験装置は、加熱及び/又は冷却ユニット128aを備える。加熱及び/又は冷却ユニット128aは、試験チャンバ120aの内部130aの焼き戻しのために構成される。加熱及び/又は冷却ユニット128aは、試験チャンバ120aの内部130aの制御された加熱及び冷却又は制御された加熱もしくは冷却のために構成される。加熱及び/又は冷却ユニット128aは、少なくとも部分的に試験チャンバ120aの内部130aに配置される。加熱及び/又は冷却ユニット128aは、少なくとも部分的に試験チャンバ120aの壁140aの内側に配置される。加熱及び/又は冷却ユニット128aは、制御及び/又は調整ユニット134aによって制御可能かつ調整可能又は制御可能もしくは調整可能である。
試験装置は、保持ユニット54a(図7を参照)を備える。保持ユニット54aは、ワイヤ12aの、及びワイヤ12aで実装されたワイヤメッシュ18aの、又はそのいずれかの、少なくとも1つの試験片92aを保持するために構成される。保持ユニット54aは、基準ワイヤ56a及び基準ワイヤメッシュの両方又は一方を保持するために構成される。保持ユニット54a内に配置された試験片92aは、互いに平行に整列可能である。保持ユニット54a内に配置された試験片92aは、試験片92aが試験チャンバ120a内の腐食環境条件に対して少なくとも実質的に同一の衝突面を提供するように配置される。保持ユニット54aは、耐食性材料、例えば合成材料で実装される。保持ユニット54aは、試験片92a及び基準ワイヤ56aの両方又は一方を受容するためのレセプタクル150aを備える。試験片92a及び基準ワイヤ56aの両方又は一方は、レセプタクル150aにクリック接続可能である。試験装置は、取り付けユニット142aを備える。取り付けユニット142aは、特に規格DIN EN ISO 9227:2006の要件に従って、試験チャンバ120a内の保持ユニット54aの位置決めのために構成される。取り付けユニット142aは、垂直に対して20°の角度144aで保持ユニット54aを保持する。試験装置は、腐食測定ユニット146aを備える。腐食測定ユニット146aは、腐食の進行及び状態又は腐食の進行もしくは状態を測定するように構成される。腐食測定ユニット146aは、光学的方法によって、特に腐食測定ユニット146aのカメラ148aによって、腐食の進行及び状態又は進行もしくは腐食の状態を決定する。
防食部14a、特に防食部層16aを伴う、ワイヤ12a、特にワイヤ12aで実装されたワイヤメッシュ18aは、交互気候試験による試験実行において、1,680時間を超える耐食性を示す。防食部14a、特に防食部層16aを伴う、ワイヤ12a、特にワイヤ12aで実装されたワイヤメッシュ18aは、交互気候試験による試験実行において、さらなるワイヤ78aの耐食性よりも高い耐食性をさらに示す。
さらなるワイヤ78aは、基準ワイヤ56aとして実装される。さらなるワイヤ78aは、ワイヤ12aの外周20aと少なくとも実質的に同一である外周20aを有する。さらなるワイヤ78aは、ワイヤ12aの断面22aと少なくとも実質的に同一である断面22aを有する。さらなるワイヤ78aは、ワイヤ12aの直径24aと少なくとも実質的に同一である直径24aを有する。さらなるワイヤ78aは、ワイヤ表面82aを備える。さらなるワイヤ78aは、亜鉛コーティング80aを備える。亜鉛コーティング80aは、少なくとも115g/mの単位面積当たり質量を有する。亜鉛コーティング80aは、最大で215g/mの単位面積当たり質量を有する。さらなるワイヤ78aは、規格DIN EN 10264‐2:2012‐03に従うクラスBワイヤの要件を少なくとも満たす。ワイヤメッシュ18aと少なくとも実質的に同一に形成されたワイヤメッシュは、さらなるワイヤ78aから生成されることができる。
図8は、交互気候試験の時間的フローチャートを示す。交互気候試験は、試験サイクル256aを備える。試験サイクル256aは、試験サブサイクルに分割される。サブサイクルは、サイクルA 238a、サイクルB 240a、及びサイクルC 242aを備える。試験サイクル256aにおけるサブサイクルの時間シーケンスは、時間軸254aによって図8に示されている。1つのサブサイクルの持続時間は1日である。試験サイクル256aの持続時間は1週間である。
図9、図10及び図11は、サイクルA 238a(図10)、サイクルB 240a(図11)及びサイクルC 242a(図9)の間の、試験チャンバ温度48aの温度曲線246a、ならびに試験チャンバ120aの相対空気湿度の相対湿度曲線244aを示す。試験チャンバ温度48aは、図の左側の縦軸196aにプロットされている。相対空気湿度は、図の右側のさらなる縦軸248aにプロットされている。横軸198aは、1時間単位の時間を示している。
サイクルA 238a(図10を参照)は、3時間の塩分噴霧段階250aで始まる。塩分噴霧段階250aの間、試験チャンバ120aは、分配ユニット126aによって塩分噴霧フォグで満たされる。塩分噴霧段階250aの間、試験チャンバ温度48aは35℃である。塩分噴霧段階250aに続いて、試験チャンバ温度48aは2時間以内に35℃から50℃まで上昇させられ、この値にさらに15時間、維持される。そして、試験チャンバ温度48aは、4時間以内に35℃まで下がる。塩分噴霧段階250aの後、相対空気湿度は6時間以内に100%から50%に減少し、そして8時間以内に段階的に95%に増加する。相対空気湿度は、サイクルA 238aがさらに5時間後に終了するまで95%の値を維持する。
サイクルB 240a(図11を参照)は、試験チャンバ温度48aが35℃から25℃まで3時間で低下することから始まり、さらに3時間、この値に維持される。そして、試験チャンバ温度48aが5時間以内に50℃まで上昇する。この値でさらに9時間の後、試験チャンバ温度48aは、サイクルB 240aの終了まで、4時間以内に35℃まで低下する。相対空気湿度は、最初は95%から70%まで3時間以内に低下し、この値を10時間、維持する。その後、相対空気湿度は6時間で95%まで段階的に増加する。相対空気湿度は、サイクルB 240aがさらに5時間後に終了するまで、95%の値のままである。
サイクルC 242a(図9を参照)は、試験チャンバ温度48aが35℃から−15℃まで4時間で低下するところから始まり、この値でさらに5時間、保持される。これらの5時間の間、試験チャンバ温度48aは凝固点より低い。試験チャンバ120aは、凍結段階252aにある。凍結段階252aに続いて、試験チャンバ温度48aは5時間以内に50℃まで上昇させられる。この値でさらに6時間後、サイクル242aの終了まで、試験チャンバ温度48aは4時間以内に35℃まで低下する。相対空気湿度は、最初は95%から減少する。凍結段階252aでは、相対空気湿度は非常に低い。凍結段階252aが終了し、試験チャンバ温度48aが凍結点を超えて上昇すると、相対空気湿度は3時間、70%に留まる。そして、相対空気湿度は5時間で95%まで段階的に増加する。相対空気湿度は、サイクル242aが終了するまで、さらに5時間、95%の値に留まる。
塩分噴霧フォグ試験による試験実行において、防食部14a、特に防食部層16aを伴うワイヤ12a、特にワイヤ12aのワイヤメッシュ18aは、500時間を超える耐食性を有する。さらに、塩分噴霧フォグ試験による試験実行において、防食部14a、特に防食部層16aを伴う、ワイヤ12a、特に、ワイヤ12aで実装されたワイヤメッシュ18aは、さらなるワイヤ78aの耐食性よりも高い耐食性を有する。
さらに、二酸化硫黄試験による追加の試験実行において、防食部14aを伴うワイヤ12a、特に防食部14a、特に防食部層16aを伴うワイヤ12aで実装されたワイヤメッシュ18aは、500時間を超える耐食性を有する。二酸化硫黄試験による追加の試験実行において、防食部14a、特に防食部層16aを伴うワイヤ12a、特に、ワイヤ12aで実装されたワイヤメッシュ18aは、さらなるワイヤ78aの耐食性よりも高い耐食性を有する。
防食部14a、特に防食部層16aを伴うワイヤ12a、特にワイヤ12aで実装されたワイヤメッシュ18aは、曝露試験において、定義された時間間隔内で、同時に同じ曝露試験を受けたさらなるワイヤ78aよりも腐食が実質的に少ない。ワイヤ12a、78aのワイヤ表面26a、82a上の腐食箇所の数及び総面積の両方又は一方に基づいて、ワイヤ12a、78aの腐食、特に腐食強度を推定することが可能である。曝露試験では、ワイヤ12a及びワイヤメッシュ18aの両方又は一方の試験片92aは、少なくとも1つの取り付け位置、好適には互いに異なる少なくとも2つの取り付け位置、特に垂直取り付け位置及び/又は水平取り付け位置及び/又は傾斜取り付け位置にて配置され、特に曝露される。
図12は、適切なワイヤ12aの識別のための、かつ、耐食性を試験するための試験方法のための、又はそのいずれかのための、金網装置及び金網44a又は金網装置もしくは金網44aの製造のための方法のフローチャートを示す。少なくとも1つの方法ステップ152aにおいて、ワイヤは高張力鋼74aから製造される。少なくとも1つの方法ステップ154aにおいて、ワイヤ12aはコーティング30aでコーティングされる。少なくとも1つの方法ステップ156aにおいて、ワイヤ12aは、コーティングプロセスで、すべての作業ステップにおいて430℃未満のままであるコーティング温度でコーティングされる。少なくとも1つの方法ステップ158aにおいて、ワイヤ12aのコーティング中にワイヤ12aに作用する熱を使用して、ワイヤ12aの引張強度の増加を生成する。
少なくとも1つの方法ステップ160aにおいて、防食部14a及び防食部層16aの両方又は一方を有するワイヤ12aが、その耐食性の試験のために選択される。少なくとも1つの方法ステップ176aにおいて、その耐食性の試験のためのワイヤ12aの選択は、巻き付け試験による防食部層16aの試験に依存して行われる。巻き付け試験に不合格となった防食部層16aを伴うワイヤ12aは、廃棄される。少なくとも1つの方法ステップ180aにおいて、その耐食性の試験のためのワイヤ12aの選択は、ねじり試験による防食部層16aの試験に依存して行われる。ねじり試験に不合格となった防食部層16aを伴うワイヤ12aは、廃棄される。少なくとも1つの方法ステップ182aにおいて、その耐食性の試験のためのワイヤ12aの選択は、逆曲げ試験による防食部層16aの試験に依存して行われる。逆曲げ試験で不合格となった防食部層16aを伴うワイヤ12aは、廃棄される。
少なくとも1つの方法ステップ178aにおいて、適切なワイヤ12aが、高い耐食性を有する金網装置及び金網44a又は金網装置もしくは金網44a用に識別される。本明細書では、ワイヤ12a及びワイヤメッシュ18aの又はワイヤ12aもしくはワイヤメッシュ18aの試験片92aの耐食性は、少なくとも1つの方法ステップ236aでは交互気候試験により、少なくとも1つの方法ステップ164aでは塩分噴霧フォグ試験により、少なくとも1つの方法ステップ162aでは二酸化硫黄試験により、及び/又は少なくとも1つの方法ステップ166aでは曝露試験により、決定される。
少なくとも1つの方法ステップ172aにおいて、試験チャンバ温度48aは、塩分噴霧フォグ試験中に変化する(図13を参照)。図13に示される温度‐時間図194aでは、2つの温度プロファイル200a、202aが示されている。温度はここでは、縦軸196aにプロットされ、時間は、横軸198aにプロットされる。温度プロファイル200aは、正弦形状のコースを示す。さらなる温度プロファイル202aは、階段状ピラミッドのコースを示す。少なくとも1つの方法ステップ174aにおいて、塩分濃度50aは、塩分噴霧フォグ試験中に変化する(図14を参照)。図14に示される濃度‐時間図204aでは、2つの濃度プロファイル206a、208aが示されている。濃度はここでは、縦軸196aにプロットされ、時間は、横軸198aにプロットされる。濃度プロファイル206aは、正弦形状のコースを示す。さらなる濃度プロファイル208aは、階段状ピラミッドのコースを示す。
少なくとも1つの方法ステップ168aでは、二酸化硫黄試験中に試験チャンバ温度48aが変化する(図13を参照)。少なくとも1つの方法ステップ170aでは、二酸化硫黄濃度52aが二酸化硫黄試験中に変化する(図15を参照)。図15に示される濃度‐時間図210aには、2つの濃度プロファイル214a、216aが示されている。濃度はここでは、縦軸196aにプロットされ、時間は、横軸198aにプロットされている。濃度プロファイル214aは、正弦形状のコースを示す。さらなる濃度プロファイル216aは、階段状ピラミッドのコースを示す。
少なくとも1つの方法ステップ184aでは、金網44aが金網装置から製造される。少なくとも1つの方法ステップ186aにおいて、高張力鋼74aで実装されたワイヤ12aは、螺旋58aに、及びそれ自体がリング状に閉じられているネット要素10aに、又はそのいずれかに曲げられる(図21を参照)。ネット要素10aを形成するために、ワイヤ12aは、少なくとも1つの方法ステップ188aにおいて、すべての作業ステップにおいて5mmより大きい曲げ半径46aで曲げられる。ネット要素10aを形成するために、ワイヤ12aは、少なくとも1つの方法ステップ190aで毎秒360度未満の曲げ速度で曲げられる。少なくとも1つの方法ステップ192aにおいて、螺旋58aと、それ自体が閉じているネット要素10aと、の両方又は一方から、少なくとも1つの金網44aが編まれる。
本発明の6つのさらなる例示的実施形態を、図16〜図21に示す。以下の説明及び図面は、例示的実施形態間の違いに本質的に限定され、同じ名称が与えられた構造コンポーネントに関して、特に同じ参照符号を有する構造コンポーネントに関して、主に図面及び他の例示的実施形態又は図面もしくは他の例示的実施形態の、特に図1〜図15の説明が参照され得る。例示的実施形態を区別するために、図1〜図15の例示的実施形態の参照符号に文字aが追加されている。図16〜図21の例示的実施形態では、文字aが文字b〜gに置き換えられている。
図16は、金網装置のワイヤ12bの断面22bを示し、この断面22bは、ワイヤ12bの延在方向72bに対して垂直に実装される。ワイヤ12bは、ワイヤコア76bを備える。ワイヤ12bは、防食部14bを備える。ワイヤ12bは、コーティング30bを備える。防食部14bは、コーティング30bとして具体化される。コーティング30bは、防食部層16bとして具体化される。コーティング30bとは別に、ワイヤ12bは、高張力鋼74bで実装される。ワイヤコア76bは、高張力鋼74bで実装される。防食部層16bは、外周方向においてワイヤコア76bを完全に囲んでいる。防食部層16bは、一定の層厚84bを有する。防食部層16bは、亜鉛‐アルミニウムコーティング28bとして具体化される。亜鉛‐アルミニウムコーティング28bは、約5%のアルミニウム分率を備える。防食部層16bは、物質‐物質結合によってワイヤコア76bと接続される。
図17は、金網装置のワイヤ12cの断面22cを示し、この断面22cは、ワイヤ12cの延在方向72cに対して垂直に実装される。ワイヤ12cは、ワイヤコア76cを備える。ワイヤ12cは、防食部14cを備える。ワイヤ12cは、コーティング30cを備える。防食部14cは、コーティング30cとして具体化される。コーティング30cは、防食部層16cとして具体化される。コーティング30cとは別に、ワイヤ12cは、高張力鋼74cで実装される。ワイヤコア76cは、高張力鋼74cで実装される。防食部層16cは、外周方向においてワイヤコア76cを完全に取り囲んでいる。防食部層16cは、一定の層厚84cを有する。防食部層16cは、亜鉛‐アルミニウムコーティング28cとして具体化される。亜鉛‐アルミニウムコーティング28cは、約5%のアルミニウム分率を備える。亜鉛‐アルミニウムコーティング28cは、アルミニウムとも亜鉛とも異なる、又はアルミニウムもしくは亜鉛とは異なる、少なくとも1つの添加物を備える。添加物は、マグネシウムとして実現されている。添加物は、防食部層16cの少なくとも0.5%を備える。防食部層16cは、物質‐物質結合によってワイヤコア76cと接続される。
図18は、金網装置のワイヤ12dの断面22dを示し、この断面22dは、ワイヤ12dの延在方向72dに対して垂直に実装される。ワイヤ12dは、ワイヤコア76dを備える。ワイヤ12dは、防食部14dを備える。防食部14dは、ワイヤ12dと一体的に具体化される。ワイヤ12dは、高張力鋼74dで実装される。防食部14dは、高張力鋼74dで実装される。ワイヤ12dは、ステンレス鋼218d及び防汚鋼220dの両方又は一方で実装される。防食部14dは、ステンレス鋼218d及び防汚鋼220dの両方又は一方で実装される。ワイヤコア76dは、高張力鋼74dで具体化される。
図19は、金網装置のワイヤ12eの断面22eを示し、この断面22eは、ワイヤ12eの延在方向72eに対して垂直に実装される。ワイヤ12eは、ワイヤコア76eを備える。ワイヤ12eは、防食部14eを備える。ワイヤ12eは、コーティング30eを備える。防食部14eは、コーティング30eとして実装される。コーティング30eは、防食部層16eとして実装される。コーティング30eとは別に、ワイヤ12eは、高張力鋼74eで実装される。ワイヤコア76eは、高張力鋼74eで実装される。防食部層16eは、外周方向においてワイヤコア76eを完全に取り囲んでいる。防食部層16eは、一定の層厚84eを有する。防食部層16eは、大部分が、少なくとも部分的に有機かつ少なくとも部分的に無機の炭素化合物又は少なくとも部分的に有機もしくは少なくとも部分的に無機の炭素化合物で具体化されている。防食部層16eは、少なくとも部分的に合成コーティング222eとして具体化される。防食部層16eは、少なくとも部分的にグラフェンコーティング224eで実装される。防食部層16eは、物質‐物質結合によってワイヤコア76eと接続される。
図20は、金網装置のワイヤ12fの断面22fを示し、この断面22fは、ワイヤ12fの延在方向72fに対して垂直に実装される。ワイヤ12fは、ワイヤコア76fを備える。ワイヤ12fは、防食部14fを備える。ワイヤ12fは、複数のコーティング30f、226fを備える。ワイヤ12fは、2つのコーティング30f、226fを備え、1つのコーティング30fは、内側コーティング228fとして具体化され、別のコーティング226fは、外側コーティング230fとして具体化される。内側コーティング228f及び外側コーティング230fは、少なくとも実質的に異なるコーティング材料で実装される。外側コーティング230fは、少なくとも外周方向において、内側コーティング228fを完全に取り囲んでいる。防食部14fは、複数のコーティング30f、226fとして具体化される。コーティング30f、226fは、2つの防食部層16fとして具体化される。コーティング30f、226fとは別に、ワイヤ12fは、高張力鋼74fで実装される。ワイヤコア76fは、高張力鋼74fで実装される。防食部層16fは、ワイヤコア76fを外周方向に完全に取り囲んでいる。防食部層16fは、一定の層厚84f、232fを有する。防食部層16fは、異なる及び/又は同一の層厚84f、232fを有し得る。内側コーティング228fは、物質‐物質結合によってワイヤコア76fと接続される。外側コーティング230fは、物質‐物質結合によって内側コーティング228fと接続される。
図17は、金網44gを示す。金網44gは、落石に対する安全対策としての防護ネットとして実装される。金網44gは、金網装置を備える。金網装置は、相互に係合する2つ超の複数のネット要素10gを備える。ネット要素10gは、高張力鋼74gで実装される。ネット要素10gは、それらがリング状にそれら自体で閉じられるように実装される。金網44gは、リングネット212gとして具体化される。ネット要素10gは、リングネット212gのリング要素234gとして具体化される。
10…ネット要素、12…ワイヤ、14…防食部、16…防食部層、18…金網、20…外周、22…断面、24…直径、26…ワイヤ表面、28…亜鉛‐アルミニウムコーティング、30…コーティング、32…曲げシリンダ、34…直径、36,38…方向、40…巻き付けマンドレル、42…直径、44…金網、46…曲げ半径、48…試験チャンバ温度、50…塩分濃度、52…二酸化硫黄濃度、54…保持ユニット、56…基準ワイヤ、58…螺旋、60…主要延在方向、62,64…脚部、66…曲げ領域、68…近接部、70…曲げ角度、72…延在方向、74…高張力鋼、76…ワイヤコア、78…さらなるワイヤ、80…亜鉛コーティング、82…ワイヤ表面、84…層厚、86…曲げユニット、88,90…締め付けジョー、92…試験片、94…曲げレバー、96,98…ドライバ、100…曲げシリンダ、102…ねじりユニット、104 ねじりレバー、106…軸、108,110…締め付けジョー、112…基本ユニット、114…巻き付けユニット、116…巻き付け面、118…外径、120…試験チャンバ、122…フラップ、124…開口部、126…分配ユニット、128…加熱及び/又は冷却ユニット、130…内部、132…インフィード及び/又はアウトフィード導管、134…制御及び/又は調整ユニット、136…プロセッサユニット、138…メモリユニット、140…壁、142…取り付けユニット、144…角度、146…腐食測定ユニット、148…カメラ、150…レセプタクル、152,154,156,158,160,162,164,166,168,170,172,174,176,178,180,182,184,186,188,190,192…方法ステップ、194…温度‐時間図、196…縦軸、198…横軸、200…温度プロファイル、202…さらなる温度プロファイル、204…濃度‐時間図、206…濃度プロファイル、208…さらなる濃度プロファイル、210…濃度‐時間図、212…リングネット、214…濃度プロファイル、216…さらなる濃度プロファイル、218…ステンレス鋼、220…防汚鋼、222…合成コーティング、224…グラフェンコーティング、226…コーティング、228…内側コーティング、230…外側コーティング、232…層厚、234…リング要素、238…サイクルA、240…サイクルB、242…サイクルC、244…相対湿度曲線、246…温度曲線、248…さらなる縦軸、250…塩分噴霧段階、252…凍結段階、254…時間軸、256…試験サイクル。

Claims (21)

  1. 少なくとも2つの相互に係合するネット要素(10a〜g)を伴い、そのうちの少なくとも1つのネット要素(10a〜g)が、少なくとも部分的に高張力鋼(74a〜g)で作られた、少なくとも1つの単一のワイヤ、ワイヤ束、ワイヤストランド、ワイヤロープ、及び、及び少なくとも1つのワイヤ(12a〜g)のうちの少なくとも1つを伴う別の長手方向要素で製造され、前記ワイヤ(12a〜g)は、少なくとも1つの防食部(14a〜g)、特に防食部層(16a〜c;16e〜g)を備える、金網装置、特に防護ネット装置であって、前記防食部(14a〜g)、特に前記防食部層(16a〜c;16e〜g)を伴う、前記ワイヤ(12a〜g)の少なくとも一部、特に少なくとも前記ワイヤ(12a〜g)で実装されたワイヤメッシュ(18a〜g)の一部は、交互気候試験による試験実行において、1,680時間を超える、好適には2,016時間を超える、有利には2,520時間を超える、好適には3,024時間を超える、最適には3,528時間を超える耐食性を有することを特徴とする、金網装置。
  2. 前記防食部(14a〜g)、特に前記防食部層(16a〜c;16e〜g)を伴う、前記ワイヤ(12a〜g)の少なくとも一部、特に少なくとも前記ワイヤ(12a〜g)で実装されたワイヤメッシュ(18a〜g)の一部は、交互気候試験による試験実行において、前記ワイヤ(12a〜g)と同じ外周(20a〜g)、特に同じ断面(22a〜g)及び好適には同じ直径(24a〜g)の両方又は一方を有して亜鉛コーティング(80a〜g)を有するさらなるワイヤ(78a〜g)の耐食性よりも高い耐食性を有し、前記亜鉛コーティング(80a〜g)が、少なくとも115g/m、好適には最大で215g/mの単位面積当たり質量を有することを特徴とする、少なくとも請求項1の上位概念部(プリアンブル)に記載の、特に請求項1に記載の金網装置。
  3. 前記ワイヤ(12a〜g)の少なくとも一部、特に前記ワイヤ(12a〜g)で実装されたワイヤメッシュ(18a〜g)の少なくとも一部は、曝露試験において、特に高腐食環境において、定義された時間間隔内で、同じ長さ、同じ外周(20a〜g)、特に同じ断面(22a〜g)及び好適には同じ直径(24a〜g)の両方又は一方を有して亜鉛コーティング(80a〜g)を有するさらなるワイヤ(78a〜g)の部分であって、前記亜鉛コーティング(80a〜g)が、少なくとも115g/m、好適には最大で215g/mの単位面積当たり質量を有する部分、特に、同時に同じ曝露試験を受けており、好適には少なくとも実質的に同一形状を有する部分よりも、前記少なくとも一部のワイヤ表面(26a〜g)における、腐食された場所の実質的により小さい、特に、より小さい数及びより小さい総面積の腐食又はより小さい数もしくはより小さい総面積の腐食を示すことを特徴とする、少なくとも請求項1の上位概念部(プリアンブル)に記載の、特に請求項1又は2に記載の金網装置。
  4. 前記防食部(14a〜c;14e〜g)が少なくとも1つの防食部層(16a〜c;16e〜g)を備え、前記防食部層(16a〜c;16e〜g)の単位面積当たり質量が少なくとも215g/mであることを特徴とする、請求項1の上位概念部(プリアンブル)に記載の、特に請求項1〜3のいずれか一項に記載の金網装置。
  5. 前記防食部(14b;14c)が、亜鉛‐アルミニウムコーティング(28b;28c)として、特に約5%のアルミニウム分率で具体化される少なくとも1つの防食部層(16b;16c)を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の金網装置。
  6. 前記亜鉛‐アルミニウムコーティング(28b;28c)が、アルミニウムとも亜鉛とも異なる、又はアルミニウムもしくは亜鉛とは異なる、少なくとも1つの添加物、好適にはマグネシウムを備え、これは特に、前記防食部層(16b;16c)の少なくとも0.5%を備えることを特徴とする、請求項5に記載の金網装置。
  7. 前記防食部(14d)が、少なくとも部分的に前記ワイヤ(12d)と一体的に実装されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の金網装置。
  8. 前記防食部(14e)、特に前記防食部層(16e)が、少なくとも部分的に有機かつ少なくとも部分的に無機の炭素化合物又は少なくとも部分的に有機もしくは少なくとも部分的に無機の炭素化合物、好適にはグラフェン、で大部分が具体化された少なくとも1つのコーティング(30e)を備えることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の金網装置。
  9. 前記ワイヤ(12a〜g)の少なくとも一部が、防食部(14a〜g)、特に防食部層(16a〜c;16e〜g)を備え、これは、少なくとも1回の試験実行において、最大8dの直径(34a〜g)を有する少なくとも1つの曲げシリンダ(32a〜g、100a〜g)の周りで、前記ワイヤ(12a〜g)を反対方向(36a〜g、38a〜g)にそれぞれ少なくとも90°、少なくともM回の折り返し曲げを行っても、損傷なく、特に破損なく耐え抜き、ここで、Mは、当てはまる場合には端数切り捨てを行って、C*R−0.5*d−0.5と決定でき、dは、前記ワイヤ(12a〜g)の直径(24a〜g)(mm)であり、Rは、前記ワイヤ(12a〜g)の引張強度(Nmm−2)であり、Cは、少なくとも750N0.5mm0.5の係数であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の金網装置。
  10. 前記ワイヤ(12a〜g)の少なくとも一部が、防食部(14a〜g)、特に防食部層(16a〜c;16e〜g)を備え、これは、少なくとも1回の試験実行、特にさらなる試験実行において、N回の前記ワイヤ(12a〜g)のねじりを行っても、損傷なく、特に破損なく耐え抜き、ここで、Nは、当てはまる場合には端数切り捨てを行って、B*R−0.5*d−0.5と決定でき、dは、前記ワイヤ(12a〜g)の直径(24a〜g)(mm)であり、Rは、前記ワイヤ(12a〜g)の引張強度(Nmm−2)であり、Bは、少なくとも960N0.5mm0.5Nの係数であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の金網装置。
  11. 前記ワイヤ(12a〜g)の少なくとも一部が、防食部(14a〜g)、特に防食部層(16a〜c;16e〜g)を備え、これは、少なくとも1回の試験実行、特に追加のさらなる試験実行において、その直径(42a〜g)が少なくとも実質的に前記ワイヤ(12a〜g)の直径(24a〜g)に対応する巻き付けマンドレル(40a〜g)の周りでの前記ワイヤ(12a〜g)の巻き付けを行っても、損傷なく、特に破損なく耐え抜くことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の金網装置。
  12. 複数の、特に2を超える複数の、少なくとも部分的に螺旋状に実装された、相互に係合するネット要素(10a〜e)を伴う、請求項1〜11のいずれか一項に記載の金網装置を伴う、好適には落石に対する保護のための、金網(44a〜e)、特に防護ネット。
  13. 複数の、特に2を超える複数の、それら自体が少なくとも部分的に閉じている、好適にはそれら自体がリング状に閉じているように具体化された、相互に係合するネット要素(10b〜g)を伴う、請求項1〜11のいずれか一項に記載の金網装置を伴う、好適には落石に対する保護のための、金網(44b〜g)、特に防護ネット。
  14. 請求項12又は13のいずれか一項に記載の金網(44a〜g)の製造のための方法であって、前記金網(44a〜g)は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の金網装置から製造される、方法。
  15. 金網装置、特に請求項1〜11のいずれか一項に記載の金網装置、好適には請求項12又は13のいずれか一項に記載の金網(44a〜g)用の、特に高張力鋼(74a〜g)で実装された適切なワイヤ(12a〜g)の識別のための方法であって、前記ワイヤ(12a〜g)の試験片(92a〜g)、特に、前記ワイヤ(12a〜g)で実装されたワイヤメッシュ(18a〜g)の試験片(92a〜g)の耐食性は、交互気候試験、塩分噴霧フォグ試験、二酸化硫黄試験、及び曝露試験のうちの少なくとも1つの試験によって決定されることを特徴とする、方法。
  16. 金網装置、特に請求項1〜11のいずれか一項に記載の金網装置、好適には請求項12又は13のいずれか一項に記載の金網(44a〜g)の製造のための方法であって、ネット要素(10a〜g)を形成するために、ワイヤ(12a〜g)が、各作業ステップにおいて5mm超の曲げ半径(46a〜g)で曲げられることを特徴とする、方法。
  17. 金網装置、特に請求項1〜11のいずれか一項に記載の金網装置、好適には請求項12又は3のいずれか一項に記載の金網(44a〜g)の製造のための方法であって、ネット要素(10a〜g)を形成するために、ワイヤ(12a〜g)が、360度/秒未満の曲げ速度で曲げられることを特徴とする、方法。
  18. 金網装置、特に請求項1〜11のいずれか一項に記載の金網装置、好適には請求項12又は13のいずれか一項に記載の金網(44a〜g)の製造のための方法であって、ワイヤ(12a〜c;12e〜g)のコーティング中に、コーティング温度が各作業ステップにおいて440℃未満のままであることを特徴とする、方法。
  19. 前記ワイヤ(12a〜c;12e〜g)のコーティング中に前記ワイヤ(12a〜c;12e〜g)に作用する熱を使用して、前記ワイヤ(12a〜c;12e〜g)の強度、特に引張強度を増大させることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. 金網装置の、特に請求項1〜11のいずれか一項に記載の金網装置、好適には請求項12又は13のいずれか一項に記載の金網(44a〜g)のワイヤ(12a〜g)の少なくとも1つの試験片(92a〜g)の耐食性を試験するための試験装置。
  21. 前記ワイヤ(12a〜g)の少なくとも1つの試験片(92a〜g)、特に、前記ワイヤ(12a〜g)で実装されたワイヤメッシュ(18a〜g)の試験片(92a〜g)と、少なくとも1つの基準ワイヤ(56a〜g)、特に、基準ワイヤメッシュの試験片と、の両方又は一方を保持するための少なくとも1つの保持ユニット(54a〜g)であって、前記保持ユニット(54a〜g)に配置された試験片(92a〜g)は、互いに平行に整列可能であるとともに少なくとも1つの腐食環境条件について前記試験片(92a〜g)が少なくとも実質的に同一の衝突面を実現するように配置されているか、又は、前記保持ユニット(54a〜g)に配置された試験片(92a〜g)は、互いに平行に整列可能であるかもしくは少なくとも1つの腐食環境条件について前記試験片(92a〜g)が少なくとも実質的に同一の衝突面を実現するように配置されていることを特徴とする、請求項20に記載の試験装置。
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