JP2020055120A - 携帯型画像形成装置及び携帯型画像形成装置本体 - Google Patents

携帯型画像形成装置及び携帯型画像形成装置本体 Download PDF

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Abstract

【課題】設置スペースを小さくできる携帯型画像形成装置及び携帯型画像形成装置本体を提供する。【解決手段】記録材に画像を記録する記録部41と、装置の位置を検出する位置検出手段としての機能及び記録材の有無を検知する記録材検知手段としての機能を備えた位置検出センサ18と、画像形成物質収容部を有する収容部ユニット40とを備える携帯型画像形成装置において、記録材と対向する記録面に平行な仮想平面に対する、位置検出センサ18の投影領域18Aと、仮想平面に対する収容部ユニット40の投影領域40Aとが、少なくとも部分的に重なることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、携帯型画像形成装置及び携帯型画像形成装置本体に関するものである。
従来、記録材に画像を記録する記録部と、装置の位置を検出する位置検出手段または前記記録材の有無を検知する記録材検知手段の少なくとも一方と、画像形成物質収容部を有する収容部ユニットとを備える携帯型画像形成装置が知られている。
例えば、特許文献1には、位置検出手段(回転検出センサ)と、記録材検知手段(印画対象物検出センサ)と、収容部ユニット(ヘッドカートリッジ部)とを備える携帯型画像形成装置が記載されている。
特許文献1に記載の携帯型画像形成装置は、位置検出手段及び記録材検知手段が収容部ユニットの幅方向の外側に配置されているため、幅方向に大きくなり、携帯型画像形成装置の設置スペースの大型化につながる。
上述した課題を解決するために、本発明は、記録材に画像を記録する記録部と、装置の位置を検出する位置検出手段または前記記録材の有無を検知する記録材検知手段の少なくとも一方と、画像形成物質収容部を有する収容部ユニットとを備える携帯型画像形成装置において、前記記録材と対向する記録面に平行な仮想平面に対する、前記位置検出手段と前記記録材検知手段との少なくとも一方の投影領域と、前記仮想平面に対する前記収容部ユニットの投影領域とが、少なくとも部分的に重なることを特徴とするものである。
本発明によれば、携帯型画像形成装置の設置スペースを小さくできる、という優れた効果がある。
カートリッジ投影領域とセンサ投影領域とを示す説明図。 HMPを左背面側上方から見た外観斜視図。 HMPの下面図。 HMPを左側方から見た概略断面図。 HMPを操作する際の使用者の手とHMPとの位置関係を示す説明図。 HMPで記録紙P上に画像形成する様子を示す説明図。 HMPの電気回路の一部を示すブロック図。 HMPを左正面側上方から見た外観斜視図。 上部ユニットを開状態としたHMPの外観斜視図。 インクカートリッジをポップアップさせた状態のHMPの斜視説明図。 HMPを斜め下方から見た斜視説明図、(a)は全体の外観斜視図、(b)は、インクカートリッジ及び位置検出センサのみの斜視説明図。 Y軸方向及びZ軸方向の位置を決める構成を示すHMPの概略断面図。 インクカートリッジの下端部近傍の拡大斜視図。 図3中のA−A断面におけるHMPの下端部近傍の断面説明図。 変形例1のHMPを左側方から見た概略断面図。 図12に示したHMPのインクカートリッジに作用する力を示す概略断面図。 加圧板の上面図、(a)は、長方形の加圧板の説明図、(b)は、楕円の加圧板の説明図、(c)は、小判型の加圧板の説明図。 変形例2のHMPを左側方から見た概略断面図。 変形例2のHMの加圧板が傾斜した状態を示す説明図。 上部ユニットが閉状態のHMPの概略断面図。 上部ユニットが解放途中のHMPの概略断面図。 上部ユニットが開状態のHMPの概略断面図。 図12中のE‐E断面におけるHMPの概略断面図。 インクカートリッジを斜め下方から見た外観斜視図。 センサ投影領域の全体が、カートリッジ投影領域の内側に位置するように配置した構成の説明図。
以下、本発明を、携帯型画像形成装置であるハンディモバイル型プリンタ(以下、「HMP1」という)に適用した一実施形態について説明する。まず、実施形態に係るHMP1の基本的な構成について説明する。
図2は、HMP1を左背面側上方から見た外観斜視図であり、図3は、HMP1の下面図である。
図2に示すように、HMP1は、上部ユニット2と下部ユニット3とから主に構成されている。HMP1は、全体的に略直方体形状をなしており、その走査方向(=印字方向:図中X軸方向)の長さは、使用者が掌で掴める程度である。
図2に示すように、HMP1の本体の左右方向(短手方向)をX軸方向とし、それに直交する本体長手方向をY軸方向とする。HMP1を用いたプリント動作では、文字や絵柄等を直線的に印字する場合はX軸方向(走査方向)にHMP1を移動させる。そして、Y軸方向にHMP1を移動させることで改行させる。
ただし、HMP1を用いたプリント動作は上述した動作に限定されるものではない。文字や絵柄等をデザイン的に配置する場合など、X軸方向以外の斜め方向や曲線的にHMP1を移動させてプリントを行うことも可能である。また、Y軸方向以外の方向にHMP1を移動させて改行することも可能である。
図4は、HMP1を左側方から見た概略断面図である。
図4に示すように、上部ユニット2は、Y軸方向に延在する水平延在部2aとZ軸方向に延在する垂直延在部2bとを備えるL字形状になっている。上部ユニット2の垂直延在部2bの内部には、HMP1の各機器に電力供給するための電源であるバッテリー15が配置されている。水平延在部2aには制御基板14が配置されており、制御基板14には、印字ボタン5a及び電源ボタン5bが接続されている。電源ボタン5bは、HMP1の電源の入切(ON/OFF)を切り替えるためのボタンであり、印字ボタン5aはインクの吐出タイミングを操作するボタンである。
下部ユニット3は、上部ユニット2を回転可能に支持する上部ユニット回転軸3a、位置検出センサ18、FPC端子13、上部ユニットロック爪11及びこれらを保持するハウジング80等を備える。位置検出センサ18は、位置座標を検出するとともに、印字対象物の有無を検知するための光センサ(反射型)である。また、下部ユニット3のハウジング80の内部には、記録部41(画像形成部)とインクタンクとを一体で備えるインクタンク一体型のインクカートリッジ40(インクジェットヘッド)がハウジング80に対して着脱可能に収容されている。インクカートリッジ40は、記録部41からインクの液滴を吐出して画像形成を行うものであり、インクカートリッジ40をHMP1に装着して使用するときには、インクの液滴を吐出する記録部41が鉛直方向下方に向けられる。
上部ユニット2は、下部ユニット3に対して上部ユニット回転軸3aを中心に回転自在に嵌合している。下部ユニット3に対して上部ユニット2を図4中の矢印「B」方向に回転させることで、下部ユニット3のハウジング80の上方の開口部が露出し、ハウジング80の内部に配置されたインクカートリッジ40を取り外すことが可能となる。
本実施形態のHMP1では、バッテリー15を、下部ユニット3の正面側(図4中の右側)を覆うように位置する上部ユニット2の垂直延在部2bに配置し、バッテリー15をインクカートリッジ40の正面35側に位置させている。このため、重量が大きいバッテリー15をインクカートリッジ40の上方に位置させる構成に比べてHMP1の高さを低くしている。これにより、HMP1の重心位置を低くすることができ、移動操作時におけるHMP1の転倒を抑制できる。
HMP1の走査方向(X軸方向)の大きさ(装置幅)は、インクカートリッジ40よりも僅かに幅広になっている程度である。装置幅をできるだけ小さくすることで、記録紙Pの表面上においてHMP1を走査方向に移動操作できる範囲を広くし、記録紙Pの表面上における記録可能範囲をできるだけ広くすることができる。
HMP1は、インクカートリッジ40の記録部41を用紙等の記録材に対面させる対向面である記録面30(下面)を有する。また、この記録面30の反対面である上面31、HMP1の走査方向と直交する方向である走査直交方向(図中Y軸方向)に延在する左側面32などを有している。さらに、走査直交方向(図中Y軸方向)に延在する右側面33、走査方向(図中X軸方向)に延在する背面34、走査方向に延在する正面35なども有している。HMP1は、記録面30を鉛直方向下方に向けつつ、上面31を鉛直方向上方に向ける姿勢で使用される。
上面31の外縁内(枠内)には、印字ボタン5aと、電源ボタン5bとが設けられている。また、上部ユニット2の左側面32には、USB接続口9が設けられている。USB接続口9はUSBケーブルを接続するためのものである。HMP1の中に装着された充電式のバッテリー15に対し、USB接続口9に接続したUSBケーブルを介して外部の電源から電力を供給することで、バッテリー15を充電することができる。
図2及び図4に示すように、L字形状の上部ユニット2が、下部ユニット3の上面31側と正面35側とを覆うように配置されており、上部ユニット2は、下部ユニット3よりも幅(X軸方向の長さ)の広い形状となっている。
図5は、使用者がHMP1を操作する際の使用者の手Hと、HMP1との位置関係を示す説明図である。
図5に示すように、画像形成のためにHMP1を記録紙Pの表面上で走査方向(図中X軸方向、図5中の左右方向)に移動させるときには、使用者は、上部ユニット2を持ってHMP1を移動操作する。上部ユニット2を下部ユニット3よりも幅広とすることで、使用者が手で持ち易い形状となり、さらに、垂直延在部2bをバッテリー15の収容部とすることが可能となる。また、図2に示すように、下部ユニット3の左側面32及び右側面33には、くぼみ状の把持部39が形成されている。把持部39は、使用者がHMP1を把持して使用する際に、上部ユニット2を持った手Hの指を当てる位置(通常は、親指と、中指または薬指とをそれぞれ当てる位置)に形成されている。使用者が左側面32と右側面33とのそれぞれの把持部39に指をおき、HMP1を挟むように把持することで、使用者はHMP1を安定して把持することができる。
HMP1は、使用者が電源ボタン5bを長押しすることによって、電源の入切(ON/OFF)を切り替えることができる。電源を入れた状態では、スマートフォン等の外部装置とのBluetooth(登録商標)等を用いた無線通信により、HMP1の上部ユニット2内に設けられた制御基板14に対して画像情報を取得させることができる。
図6は、HMP1で記録紙P上に画像形成する様子を示す説明図である。
画像情報を取得させた後、記録面30を記録紙Pの表面に対向させる姿勢でHMP1を記録紙Pの表面上に置く。その後、印字ボタン5aを一度押してから、図6に示すように、HMP1を走査方向(X軸方向)に沿って移動させることで、記録紙Pの表面に画像を形成することができる。図6に示すように、HMP1を用いた画像形成では、印字した印字部W1と、これから印字を行う印字予定部W2とを確認しながら印字することができる。
HMP1は、使用者の移動操作(手動走査)によって走査方向(図中X軸方向)の一方(図6中の右方向)に往移動させるときと、他方(図6中の左方向)に復移動させるときとのそれぞれで、記録紙Pの表面に画像を形成できる。インクカートリッジ40からのインクの吐出は、使用者が印字ボタン5aを一度押して離した後に連続して行なってもよいし、使用者が印字ボタン5aを押している間だけ行なってもよい。
記録材としては、記録紙Pなどの紙類に限定されるものではなく、OHP、布、段ボール、包装容器、ガラス、基板などが含まれる。
図3に示すように、下部ユニット3の記録面30を形成する面(ハウジング80の下面)には、下部ユニット3内に装着されたインクカートリッジ40の記録部41を外部に露出させるための吐出開口部30aが設けられている。インクカートリッジ40の記録部41は、複数の吐出孔41aを有しており、圧電素子の駆動によってそれぞれの吐出孔41aからインクの液滴を個別に吐出することが可能である。
記録部41の画像の記録領域の幅(走査方向に直交する方向(Y軸方向)の画像の長さ)は、複数の吐出孔41aのY軸方向両端に位置する吐出孔41a間の距離に相当する。
記録部41の吐出孔41aから吐出されたインクは、吐出開口部30aを通過して記録紙P上に至り、画像形成が行われる。
インクカートリッジ40は、インクを吐出するための駆動源として、積層型圧電素子や薄膜型圧電素子等を用いた電気機械変換素子(圧電アクチュエータ等)を用いることができる。また、駆動源の他の構成としては、発熱抵抗体などの電気熱変換素子、振動板と対向電極とからなる静電アクチュエータなどを用いることができる。
インクカートリッジ40からインク等の液体・液滴を吐出して記録を行う、いわゆるインクジェット機構は周知の構成を適用できる。また、インクジェット機構としては、HMP1に搭載可能であれば、適宜採用可能である。本実施形態のHMP1では、インクジェット機構が記録紙Pに画像を記録する記録部41に相当し、この記録部41は下部ユニット3のハウジング80内に格納されている。
記録部41の吐出孔41aから吐出されるインク(液体)は、吐出孔41aから吐出可能な粘度や表面張力を有する液体であればよく、特に限定されない。しかし、常温常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30[mPa・s]以下になるものであることが好ましい。詳しくは、インク(液体)は、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、等を含む溶液、懸濁液、乳濁液等である。これらは例えばインクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、三次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
図3に示すように記録面30の外縁内には、記録紙P上におけるHMP1の位置を非接触で検出する位置検出手段としての位置検出センサ18が設けられている。記録面30を形成するハウジング80の下面には、位置検出センサ18の検出部を露出させるための検出開口部302が形成されている。
ロータリーエンコーダ等を用いた接触型のセンサでは、印字面にセンサを接触させる必要があり、接触状態による検出誤差が生じやすい。具体的には、接触型のセンサの検出部が印字面に対して離れたり、滑ったりすると、実際の移動方向及び移動距離と、検出結果に基づいて算出される移動方向及び移動距離とが相違し、検出誤差となる。これに対して、位置検出センサ18として光学式センサを用いて非接触で印字面を検出することで高精度に移動方向及び移動距離を検出することができる。
また、図3に示すように記録面30の外縁内には、ハウジング80に対して回転可能に取り付けられた左側第一ローラ37a、左側第二ローラ37b、右側第一ローラ38a及び右側第二ローラ38bなどが設けられている。左側第一ローラ37a及び左側第二ローラ37bは左側回転軸37cに固定され、左側回転軸37cがハウジング80に対して回転可能に保持されている。同様に、右側第一ローラ38a及び右側第二ローラ38bは右側回転軸38cに固定され、右側回転軸38cがハウジング80に対して回転可能に保持されている。
使用者によってHMP1が走査方向に移動操作されると、記録紙Pの表面上に接触している四つのローラ(37a、37b、38a及び38b)がタイヤのように回転する。このようなローラが設けられていることで、使用者はHMP1を走査方向に沿って直進させることができる。また、HMP1を走査方向に直進させるとき、記録紙Pの表面や記録紙Pを乗せた台の表面に接触するのは、HMP1に設けられる四つのローラ(37a、37b、38a及び38b)だけとし、記録面30を記録紙Pの表面に接触させないようにしている。このため、使用者は、インクカートリッジ40の記録部41と記録紙Pの表面との距離を一定に保ちながらHMP1を走査方向に沿って直進させることができ、所望の高画質の画像を形成することができる。すなわち、四つのローラは、HMP1の走査方向への移動をガイドし、走査方向への直進移動を補助する移動補助手段として機能する。
位置検出センサ18は、記録紙Pの表面までの距離や表面状態(例えば凹凸)を検出したり、HMP1の移動距離を検出したりするセンサである。例えば、パーソナルコンピューターの光学式マウス(ポインティングデバイス)などで使用されているものと同様のものを利用できる。位置検出センサ18は、置かれている場所(記録紙P)に光を照射し、その部分の状態を「模様」として読み取る。そして、位置検出センサ18の動きに対してその「模様」がどのように移動するのかを連続して捉えることで、移動量を算出する。位置検出センサ18としては、記録紙Pに対する位置の変化を非接触で検出することができればよく、超音波センサ等、光学式センサ以外のセンサも用いることができる。また、本発明を適用可能なHMP1等の携帯型画像形成装置が備える位置検出手段としては、位置検出センサ18のように非接触型のセンサに限らず、ロータリーエンコーダ等を用いた接触型のセンサでもよい。
図7は、HMP1の電気回路の一部を示すブロック図である。
制御基板14は、各種の演算処理やプログラム実行を行うCPU55、Bluetooth(登録商標)を用いる近距離無線通信用のBt基板52、データを一時記憶するRAM53、ROM54、記録制御部56等を有している。この制御基板14は、上部ユニット2の中空内において、USB接続口9の内側の位置に固定されている。
Bt基板52は、スマートフォンやタブレット端末等の外部機器との近距離無線通信によってデータ通信を行うものである。また、ROM54は、HMP1のハードウェア制御を行うファームウェアや、インクカートリッジ40の駆動波形データ等を格納するものである。また、記録制御部56は、インクカートリッジ40を駆動させるためのデータ処理を実行したり、駆動波形を生成したりするものである。
制御基板14には、ジャイロセンサ58、位置検出センサ18、温度センサ19、LEDランプ59、インクカートリッジ40、印字ボタン5a、電源ボタン5b及びバッテリー15などが電気的に接続されている。ジャイロセンサ58は、周知の技術により、HMP1の傾きや回転角度を検出して、その結果を制御基板14に送信するものである。LEDランプ59は、印字ボタン5aにおける光透過性の材料からなる外装カバーの内部に設けられ、印字ボタン5aを発光させるものである。
電源ボタン5bを押してHMP1の電源を入れると、各モジュールに電力が供給され、CPU55はROM54に格納されているプログラムに基づいて起動動作を開始し、プログラムや各データをRAM53に展開する。画像形成を行う画像の画像データを外部機器から近距離無線通信によって受信すると、記録制御部56は、受信した画像データに応じた駆動波形を生成する。そして、位置検出センサ18によって検出された記録紙Pの表面上の位置に応じた画像を形成するようにインクカートリッジ40からのインクの吐出を制御する。
位置検出センサ18で、HMP1の移動の方向や速度、距離を検出し、その検出結果に基づいてインクの吐出量と吐出位置とを調整することで目的の画像を印刷することができる。また、吐出開始位置は、ハウジング80の左側面32及び右側面33に設けられた副走査ガイド7と、ハウジング80の背面34に設けられた主走査ガイド10とを用いて調整できる。詳しくは、主走査ガイド10を用いて、HMP1の記録紙Pに対する主走査方向(図中X軸方向)の位置を合わせ、副走査ガイド7を用いて、HMP1の記録紙Pに対する副走査方向(図中Y軸方向)の位置を合わせることで、吐出開始位置を調整できる。
また、制御基板14は、外部機器との近距離無線通信によって画像データを取得すると、LEDランプ59を点滅させることで、光透過性のある印字ボタン5aを発光点滅させる。これを見た使用者は、HMP1が画像データの取得を終えたことを知り、HMP1を記録紙P上に置いて印字ボタン5aを押す。
一方、制御基板14は、LEDランプ59の点滅制御を開始すると、印字ボタン5aが押されるのを待機する。そして、印字ボタン5aが押されると、LEDランプ59を連続点灯させることで、印字ボタン5aを連続発光させる。これを見た使用者は、HMP1の走査方向への移動操作(手動走査)を開始する。
HMP1の移動操作(手動走査)を終えた使用者は、印字ボタン5aをもう一度押す。これにより、制御基板14は、LEDランプ59を消灯させて、印字ボタン5aの発光を停止させる。また、印字ボタン5aを押さずにHMP1を記録紙Pから取り上げて、卓上などにそのまま置いたり、記録面30を覆うカバー部材に装着して置いたりする場合がある。これらの場合、位置検出センサ18は、HMP1が記録紙P上から取り上げられたときに、位置の検出ができなくなる。制御基板14は、位置検出センサ18が位置を検出しなくなったタイミングで、LEDランプ59を消灯させて、印字ボタン5aの発光を停止させる。これを見た使用者は、HMP1のプリント用の処理が終了したことを把握することができる。
本実施形態のHMP1では、移動操作(手動走査)中に印字ボタン5aを使用者が押し続ける必要はない。移動操作に先立って印字ボタン5aを押して離せば、所定のタイミングまでプリント用の処理が継続される。所定のタイミングとしては、位置検出センサ18による検出結果に基づく画像形成が終了するタイミング、印字ボタン5aがもう一度押されるタイミング、あるいは、位置検出センサ18による位置検出不能のタイミングを挙げることができる。
画像形成終了後等、画像形成を行わないときには、HMP1の記録面30を覆うカバー部材であるキャッピングユニットをHMP1に装着する。これにより、吐出孔41aにおけるインクの乾燥を防止することができる。
次に、本実施形態のHMP1の上部ユニット2の形状について説明する。
HMP1は、下部ユニット3と上部ユニット2とを備える。下部ユニット3は、記録部41を有する装置本体である。上部ユニット2は、下部ユニット3における記録部41が配置された記録部配置面(ハウジング80の下面)の反対側の記録部反対面(ハウジング80の上部の開口部)を開閉するカバー部材である。
図2及び図4に示すように、上部ユニット2は、水平延在部2aと垂直延在部2bとを備える「L字型」の形状である。水平延在部2aは、下部ユニット3における記録部41が配置されたハウジング80の下面の反対側となるハウジング80の上部を覆う。また、垂直延在部2bは、水平延在部2aから記録配置面の側(下方)に延在し、下部ユニット3における下面と上面との側面(左側面32、右側面33、背面34及び正面35)の少なくとも一部を覆う。
本実施形態のHMP1では、カバー部材である上部ユニット2がL字型であり、水平延在部2aから記録面の側(下方)に延在する垂直延在部2bを有する。垂直延在部2bを有することで、水平延在部2aだけでなく垂直延在部2bも開閉操作の際に手で触れて開閉力を与える箇所として用いることができる。よって、HMP1における記録面30の反対側の水平延在部2aと、記録面30に対して側方となる垂直延在部2bとの一方または両方の、開閉力を与え易いところを持って開閉操作を行うことができ、上部ユニット2の開閉操作の操作性の向上を図ることができる。
本実施形態のHMP1は、図4に示すように、上部ユニット2のL字型におけるHMP1の上下方向に延在する部分である垂直延在部2bにバッテリー15を配置している。これにより、比較的重量が大きいバッテリー15を下部ユニット3の上方ではなく、下部ユニット3の側方に配置することができる。また、比較的比重が大きいバッテリー15の長手方向をHMP1の高さ方向に配置することができる。よって、装置全体の重心を下げることができ、HMP1が転倒し難く、使用者の操作性が向上する構成を実現できる。
このように、使用者の操作性が向上することにより、HMP1の操作性の悪化に起因する印字画像の劣化を防止することができる。
記録紙Pの表面に平行なX−Y平面におけるヘッドの位置(印字位置)は、使用者の操作性の観点からHMP1の長手方向(Y軸方向)の背面34側に配置することが好ましい。それは、印字位置をHMP1の長手方向の背面34側に配置することで、印刷物の下部が使用者の手前側となるように印刷する際に、印刷物上部の余白を小さくできるためである。一般的に印刷物は上詰めで書くことが多く、印刷物下部より印刷物上部の余白を小さくするほうが好ましい。このため、ヘッドの位置(印字位置)は、HMP1の長手方向における背面34側に配置することが望ましい。
携帯型画像形成装置としては、画像形成を行う操作中にカバー部材が開閉しないように、装置本体に対してカバー部材を固定するロック機構(本実施形態の上部ユニットロック爪11)を備えることが望ましい。しかし、カバー部材を装置本体の上方にのみ配置すると、装置本体の側面(右側面、左側面、正面及び背面)または上面に、ロック機構の操作部が配置される構造となる。この構造では、紙面上に装置を載せた状態で使用者がロック機構の操作部に接触することが可能となり、画像形成の操作中に使用者がロック機構を誤操作し、カバー部材が解放されてしまうおそれがある。
本実施形態のHMP1では、垂直延在部2bの下端部は、HMP1の記録面30の一部を形成しており、垂直延在部2bの下端部の上面31側から記録面30側に向かう方向(下方)の位置が、ハウジング80の下面と同じ位置となっている。ハウジング80の下面には、吐出開口部30aが設けられており、HMP1における吐出開口部30aが設けられた面である記録面30にロック機構である上部ユニットロック爪11を配置している。上部ユニットロック爪11は、下部ユニット3に対する上部ユニット2の固定を解除するために操作する操作部である。
吐出開口部30aが設けられた記録面30はHMP1の下面であり、HMP1を記録紙P上に載せた状態では、記録面30は紙面と対向するため、記録面30に配置した上部ユニットロック爪11に使用者が接触することを防止できる。このため、画像形成の操作中(印字操作中)に使用者が上部ユニットロック爪11を誤操作することを防止でき、誤操作に起因して上部ユニット2が解放されてしまうことを防止できる。
また、上部ユニットロック爪11をHMP1の下面に配置することで、印字操作中に限らず、使用者が手持ち無沙汰のときなど、意図しないタイミングで使用者が上部ユニットロック爪11に接触することを防止できる。これにより、使用者の意図しないタイミングで上部ユニット2が解放されてしまう不具合が発生してしまう可能性を低減できる。
画像形成の操作中に使用者がロック機構を誤操作することを防止できる構成としては、垂直延在部2bの下端部がハウジング80の下面と同じ位置となっている構成に限らない。垂直延在部2bを備える形状であれば、垂直延在部2bの下端部となる下面、または、この下面と隣接するハウジング80の側面にロック機構を配置することで、垂直延在部2bによって使用者がロック機構に接触することを阻害できる。ロック機構への接触を阻害することで、画像形成の操作中に使用者がロック機構を誤操作することを防止できる。
本実施形態のHMP1は、左側面32と右側面33とのそれぞれに把持部39を備えている。把持部39としては、HMP1のY−Z平面における重心となる位置に配置することが望ましい。詳しくは、HMP1のY−Z平面における重心が、Y−Z平面における把持部39の内側に位置するように配置する。使用者がHMP1を把持するときに指を置く把持部39をHMP1の重心位置に設けることで、使用者にHMP1の重心近くを持たせて操作させることができ、これにより、使用者による円滑な操作を実現できる。
次に、本実施形態のHMP1のインクカートリッジ40の取り出し動作について説明する。
図8は、HMP1を左正面側上方から見た外観斜視図であり、図9は、図8に示す状態から下部ユニット3に対して上部ユニット2を図4中の矢印「B」方向に回転させた状態のHMP1の斜視図である。
図3及び図4に示すように、HMP1の記録面30における下部ユニット3(ハウジング80の下面)と上部ユニット2(垂直延在部2bの下面)との境界近傍に上部ユニットロック爪11が配置されている。上部ユニットロック爪11を図4中の矢印「C」方向に移動させるように操作することで、上部ユニット2の下部ユニット3に対する固定を解除する。固定を解除した状態で、下部ユニット3に対して上部ユニット2を、上部ユニット回転軸3aを中心に図4中の矢印「B」方向に回転させることで、図9に示すように上部ユニット2が下部ユニット3に対して開状態となる。
図9に示すように、上部ユニット2を開状態にすることで、インクカートリッジ40とカートリッジ着脱機構12とが露出する。また、図9に示すように、上部ユニット2の内面には、下部ユニット3内に装着されたインクカートリッジ40を押さえて係止するためのカートリッジ押さえ部材21が固定されている。
図10は、図9に示す状態のHMP1のカートリッジ着脱機構12の着脱操作部12aを操作して、インクカートリッジ40をポップアップさせた状態のHMP1の斜視説明図である。
カートリッジ着脱機構12の着脱操作部12aを図10中の矢印「D」で示すように、正面側に引くことで、図9に示す状態からインクカートリッジ40が上方にポップアップして、図10に示す状態となる。これにより、インクカートリッジ40を取り出すことができる状態となる。
次に、HMP1におけるインクカートリッジ40と位置検出センサ18との位置関係について説明する。
図11は、HMP1を斜め下方から見た斜視説明図である。図11(a)は、上部ユニット2及び下部ユニット3の構造体も含むHMP1全体の外観斜視図である。図11(b)は、図11(a)に示す外観斜視図に対して、上部ユニット2及び下部ユニット3の構造体を省き、インクカートリッジ40及び位置検出センサ18のみを表示した状態の斜視説明図である。
図1は、図11(b)に示すインクカートリッジ40及び位置検出センサ18を、Z軸に平行な投影線で、記録面30に平行な仮想平面である任意のX−Y平面に投影したカートリッジ投影領域40Aとセンサ投影領域18Aとを示す説明図である。
本実施形態のHMP1は、記録材である記録紙Pに画像を記録する記録部41と、位置検出センサ18と、画像形成物質収容部であるインクタンクを有する収容部ユニットであるインクカートリッジ40を備える。位置検出センサ18は、装置の位置を検出する位置検出手段の機能と、記録紙Pの有無を検知する記録材検知手段の機能とを兼ね備えている。
そして、HMP1は、図1に示すように、センサ投影領域18Aと、カートリッジ投影領域40Aとが、少なくとも部分的に重なる構成となっている。
HMP1等の携帯型画像形成装置として、従来のインクジェットプリンタでは印刷できない書籍やノートへの印刷のために手動走査式プリンタが既に知られている。
特許文献1に記載の携帯型画像形成装置では、インクタンクとヘッド部とを一体としたヘッドカートリッジ部が本体部に装填される構成となっている。この携帯型画像形成装置では、ラインヘッドが印画対象物に対向していない場合には、印画を行なわないようにするために、ラインヘッドに対向する印画領域に印画対象物があることを検出する印画対象物検出センサを設けている。そして、この印画対象物検出センサが印画対象物を検出したときのみラインヘッドを駆動させる。
特許文献1に記載の携帯型画像形成装置では、回転検出センサ及び印画対象物検出センサがヘッドカートリッジ部のインク吐出部と同一平面状に配置されている。そして、ヘッドカートリッジ部の設置スペースを回避するように、紙面に直交する投影線で投影した回転検出センサ及び印画対象物検出センサの投影領域が、ヘッドカートリッジ部の投影領域の外側に位置する構成である。このような構成では、紙面に平行な方向について、携帯型画像形成装置の装置全体のサイズが大きくなり、携帯型画像形成装置の専有面積(設置スペース)が大きくなる。
一方、本実施形態のHMP1は、センサ投影領域18Aと、カートリッジ投影領域40Aとが、少なくとも部分的に重なる構成である。このため、X−Y平面に平行な方向について、HMP1を小さくすることが可能となり、HMP1の専有面積(設置スペース)を小さくすることができる。
図1に示すように、インクカートリッジ40は、記録部41が設けられた下部よりも上部の方が幅広(X軸方向に大きい)であり、その幅広部分を投影したものがカートリッジ投影領域40Aとなる。そして、カートリッジ投影領域40Aの内側に位置するように、記録部41が配置されている。
また、図1に示すように、X−Y平面における一方向であるX軸方向(幅方向)について、センサ投影領域18Aは、X軸方向のカートリッジ投影領域40Aの内側に位置している。すなわち、X軸方向における位置検出センサ18の位置する範囲が、X軸方向におけるインクカートリッジ40が位置する範囲の内側となっている。これにより、HMP1の幅方向についてインクカートリッジ40の幅方向の外側に位置検出センサ18が突き出す部分がない構成を実現できる。このため、上述したように、HMP1の走査方向(X軸方向)の大きさ(装置幅)を、インクカートリッジ40よりも僅かに幅広になる程度とすることができる。装置幅をできるだけ小さくすることで、記録紙Pの表面上においてHMP1を走査方向に移動操作できる範囲を広くし、記録紙Pの表面上における記録可能範囲をできるだけ広くすることができる。
また、図1及び図4に示すように、インクカートリッジ40を横方向(X軸に平行な方向)からみると、インクカートリッジ40は長方形の一部が切り欠かれたL字形状となっている。そして、その切り欠かれた部分であって、上面31側と背面34側との二方向をインクカートリッジ40囲まれる空間に、位置検出センサ18が配置されている。すなわち、インクカートリッジ40の特徴的な形状(L字形状)より、装置本体のケーシングであるハウジング80の下部内壁と、インクカートリッジ40の下部外壁との間にできたデッドスペースに位置検出センサ18を配置している。
これにより、インクカートリッジ40よりも上方または下方に、位置検出センサ18が突き出す部分がない構成を実現でき、インクカートリッジ40を収容するHMP1の上下方向の小型化を図ることができる。
また、インクカートリッジ40として、側面形状が長方形となるような直方体のものを用いた場合、直方体の下に位置検出センサ18を配置すると、直方体の下面に設けた記録部41が記録紙Pの表面から離れて、印字性能が低下する。これに対して、インクカートリッジ40の側面形状をL字型とすることで、インクカートリッジ40の下に位置検出センサ18を配置する空間を確保しつつ、記録部41を記録紙Pの表面に近付けることが可能となり、印字性能の向上を図ることができる。
また、上述したように、本実施形態のHMP1では、位置検出センサ18が、装置の位置を検出する位置検出手段の機能と、記録紙Pの有無を検知する記録材検知手段の機能とを兼ね備えている。これにより、HMP1の装置本体の位置検出と、印字対象物である記録紙Pの有無の検知とを一つのセンサで同時に行うことができ、部品数を少なくし、HMP1の小型化を図ることができる。
位置検出センサ18として、発光部と受光部とを備える反射式の光学センサを用いている。このような光学センサとしては、 Red LED方式、Blue LED方式、レーザー方式、IR LLED方式等を用いることができる。
反射式のセンサとしては、光学センサに限らず、超音波等の音波や電波を照射してその反射波を受信して装置の位置や記録材の有無を検出する構成とすることができる。しかし、一般的に用いられている反射式の光学センサを用いることで、装置の小型化とコストの削減を図ることができる。
図12は、HMP1を左側方から見た概略断面図であり、HMP1本体に対するインクカートリッジ40のY軸方向及びZ軸方向の位置を決める構成の説明図である。図13は、インクカートリッジ40の下端部近傍の拡大斜視図であり、図14は、図3中のA−A断面におけるHMP1の下端部近傍の断面説明図である。
図12及び図13に示すように、インクカートリッジ40の背面側の外壁面には、カートリッジ端子40bが配置されている。
インクカートリッジ40を下部ユニット3に装着し、FPC端子13とカートリッジ端子40bとが接触することによって、FPC端子13とカートリッジ端子40bとが電気的に接続される。これにより、電源(バッテリー15)からインクカートリッジ40に駆動電力が供給されるとともに、制御基板14が、インクカートリッジ40に接続され、インクカートリッジ40を制御する電気信号がインクカートリッジ40に伝達される。
図12に示すように、上部ユニット回転軸3aの背面34の側には、フレキシブルフラットケーブル25が配置されており、上部ユニット2内の制御基板14と、下部ユニット3内のFPC端子13とを接続している。フレキシブルフラットケーブル25は、上部ユニット2の開閉動作に合わせて変形可能であり、上部ユニット2の開閉動作を繰り返しても制御基板14とFPC端子13との接続状態を維持することができる。
また、図12に示すように、FPC端子13の背面34側には、シリコンゴム等からなる比較的変形量の小さい弾性部材28が配置されている。この弾性部材28によって、インクカートリッジ40を装着する際に、カートリッジ端子40bに押されたFPC端子13が背面34側に移動することを許容しつつ、インクカートリッジ40の装着後にFPC端子13の位置を固定することができる。
図13に示すように、記録部41が配置されたインクカートリッジ40の下端部に、ハウジング80に突き当たり、下部ユニット3に対するインクカートリッジ40の上下方向の位置を決める「垂直方向位置決め部」である上下方向位置決め部65を設けている。上下方向位置決め部65は、幅方向の二カ所に配置されており、二つの上下方向位置決め部65は、幅方向について記録部41を挟む配置となっている。
インクカートリッジ40は、「垂直方向付勢手段」である上下スプリング62と、「水平方向付勢手段」である前後スプリング64とによって加圧される。上下スプリング62によって、図12中の矢印「F3」で示すように、下方向の力が加わり、前後スプリング64によって、図12中の矢印「F1」で示すように、背面34側に向かう方向の力が加わる。上下スプリング62は上部ユニット2に係止され、前後スプリング64は下部ユニット3のハウジング80に係止されている。
図12に示すように、上下スプリング62が加圧板63を介してインクカートリッジ40を下方に加圧し、図14に示すように、インクカートリッジ40の上下方向位置決め部65がハウジング80の開口縁部内壁面85に突き当たる。これにより、HMP1の装置本体に対するインクカートリッジ40の上下方向(Z軸方向)の位置が決まる。
また、図13に示すように、インクカートリッジ40の上下方向位置決め部65が、記録部41の吐出孔41aの近傍に配置されている。このため、吐出孔41aに対して上下方向位置決め部65を高精度に設けることがで、記録部41を有するインクカートリッジ40を印字対象物である記録紙Pの表面に対して高精度に位置決めすることが可能となる。
図12中の上下スプリング62及び加圧板63によって、図9及び図10に示すカートリッジ押さえ部材21を構成する。
一般的に吐出孔41aは印字対象物から「1.5±0.2[mm]」程度の距離に位置することが望ましい。これは、以下の理由による。すなわち、吐出孔41aと印字対象物との距離によってインクドロップの形状や位置、ミストの影響などが発生して狙いの位置に狙いの適量のインクドロップが着弾しないことがあるためである。すなわち、吐出孔41aと印字対象物との距離が近すぎたり、遠すぎたりすると、狙いの箇所に狙いのインク量を吐出することができなくなることが懸念される。
一方、光学式の位置検出センサ18については、位置検出センサ18のレンズと印字対象物との距離が少なくとも「2.2[mm]」程度必要である。これは、この距離よりも近づくと反射光を受光できず正確な位置が検出できないためである。このため、HMP1のフットプリントサイズ(専有面積)を小さくするために、カートリッジ投影領域40A内にセンサ投影領域18Aの少なくとも一部が位置するように配置する場合であっても、吐出孔41aは、印字対象物に近づけなければならない。これに対して、本実施形態のHMP1では、インクカートリッジ40を側方から見たときに切り欠かれていない部分に吐出孔41aを設け、切り欠かれている部分に位置検出センサ18を設けている。
よって、吐出孔41aと印字対象物との距離を適切な距離に設定しつつ、印字対象物と位置検出センサ18との距離を適切な検出ができる距離に保つことができる。吐出孔41aと印字対象物との距離を適切な距離に設定することで狙いの箇所に狙いのインク量を吐出することができる。また、印字対象物と位置検出センサ18との距離を適切な検出ができる距離を保つことで、位置検出センサ18による位置検出の精度が向上する。適切なインクの吐出と、高精度の位置検出とによって、手動で動かして画像形成を行うHMP1によって印字する画像の画像品質の向上を図ることができる。
装置本体に対するインクカートリッジ40の前後方向(Y軸方向)の位置決めは前後スプリング64によって加圧されたインクカートリッジ40のカートリッジ端子40bが装置本体側のFPC端子13に突き当てられることによって決定される。つまり、カートリッジ端子40bが前後方向の位置を決める「平行方向位置決め部」としての機能も兼ね備えている。図13に示すように、吐出孔41aとカートリッジ端子40bとは互いに近い位置に配置されている。このため、吐出孔41aとカートリッジ端子40bとは、相対的な位置関係を高精度に保つことができ、装置本体に対するインクカートリッジ40の前後方向(Y軸方向)の位置決め装置本体に対する前後方向の位置決めを行なうことができる。
また、前後方向位置決め部となるように高精度に設置された部分が、カートリッジ端子40bとFPC端子13との接続部を兼ねることで、カートリッジ端子40bとFPC端子13との接触圧を適切に管理することが可能となる。このため、圧着式の端子部の接触圧を適切に管理することで、端子部での接触圧の精度が向上し、HMP1の装置本体の電装部とインクカートリッジ40の電装部とを適切に接続させることができる。
〔変形例1〕
図15は、電気的接続を行う端子部以外の箇所で前後方向の位置決めを行う変形例1のHMP1を左側方から見た概略断面図である。
図15に示す変形例1のHMP1は、インクカートリッジ40の背面34側の外面に、「平行方向位置決め部」として機能するカートリッジ側凸部42を備え、ハウジング80の背面34側の壁の内壁面にハウジング側凸部82を備える。変形例1のHMP1は、カートリッジ側凸部42とハウジング側凸部82とを備える点で図12に示す実施形態のHMP1と異なる。
変形例1のHMP1では、前後スプリング64によって加圧されたインクカートリッジ40のカートリッジ側凸部42が装置本体側のハウジング側凸部82に突き当てられることによって装置本体に対するインクカートリッジ40の前後方向の位置が決まる。すなわち、カートリッジ側凸部42が、収容部ユニットにおけるユニット端子部の近傍に配置された「平行方向位置決め部」である。
変形例1のHMP1では、カートリッジ端子40bの近傍にカートリッジ側凸部42を備え、FPC端子13の近傍にハウジング側凸部82を備える。このように、圧着式の端子部であるカートリッジ端子40bがインクカートリッジ40の前後方向(副走査方向、Y軸方向)の位置決め部の近傍に位置することで、カートリッジ端子40bのFPC端子13に対する接触圧を適切に管理することが可能となる。圧着式の端子部の接触圧を適切に管理することで、端子部での接触圧の精度が向上し、HMP1の装置本体の電装部とインクカートリッジ40の電装部とを適切に接続させることができる。
図16は、図12に示した実施形態のHMP1のインクカートリッジ40に作用する力を示す概略断面図であり、記録面30に直交する装置側面である左側面32の側(左側方)から見た概略断面図である。
図16中の「F1」は、前後スプリング64が加える力であり、「F2」は、「F1」に対する反力としてFPC端子13が加える力である。図16中の「F3」は、上下スプリング62が加える力であり、「F4」はインクカートリッジ40の自重であり、「F5」は、「F3」及び「F4」に対する反力として開口縁部内壁面85から上下方向位置決め部65に加える力である。
図12及び図16中の「α」で示す範囲は、前後方向(Y軸方向)における上下方向位置決め部65の位置する範囲を示している。
図16中の「F1」〜「F5」には以下の(1)及び(2)の関係が成り立つ。
F1+F2=0 ・・・・・(1)
F3+F4+F5=0 ・・・・・(2)
このとき、図16中の「F1」が加わる箇所、すなわち、上部ユニット2に係止されている上下スプリング62によって付勢される加圧板63が、インクカートリッジ40の上面に接触する接触箇所が、上下方向位置決め部65の上方に位置する。すなわち、図16に示すように、前後方向(Y軸方向)についての、インクカートリッジ40に対する加圧板63の接触箇所の位置する範囲と、上下方向位置決め部65の位置する範囲(「α」で示す範囲)とが、少なくとも部分的に重なる構成である。
加圧板63と上下方向位置決め部65との位置関係をこのように設定することで、インクカートリッジ40に作用する力のつり合い(上記(1)及び(2)式で示した関係)と、インクカートリッジ40に作用するモーメントのつり合いが取り易くなる。
インクカートリッジ40に作用する力が、上記(1)及び(2)式で示した関係を満たし、つり合いが取れていても、加圧板63の接触箇所と上下方向位置決め部65とが前後方向にずれていると、インクカートリッジ40に対して回転モーメントが作用する。この場合、インクカートリッジ40の前後方向の位置決めに寄与する、図16中の「F1」及び「F2」を作用させる箇所を、上下方向の力によって生じる回転モーメントを打ち消すように配置する必要があり、モーメントのつり合いを取り難くなる。これに対して、本実施形態のHMP1では、図12及び図16に示すように、前後方向(Y軸方向)について加圧板63の接触箇所と、上下方向位置決め部65の位置する範囲(「α」で示す範囲)とが、少なくとも部分的に重なる構成となっている。これにより、上下方向の力によってインクカートリッジ40に作用する回転モーメントが生じ難くなり、モーメントのつり合いが取り易くなる。
HMP1では、図16に示すように、前後方向(Y軸方向)について、加圧板63の接触箇所の位置する範囲の中央部(図16中の「63a」)が、上下方向位置決め部65の位置する範囲(図16中の「α」で示す範囲)に重なる構成となっている。これにより、上下方向の力によってインクカートリッジ40に作用する回転モーメントが生じ難くなり、モーメントのつり合いが取り易くなる。
本実施形態のHMP1では、図16に示すように、前後方向(Y軸方向)について、加圧板63の接触箇所と上下方向位置決め部65とが、少なくとも部分的に重なる配置とする。これにより、加圧板63を介した上下スプリング62の加圧力(図16中の「F3」の加圧力)を大きくすすることで、インクカートリッジ40に作用する力とモーメントとのつり合いが取れる構成を実現できる。
加圧板63がインクカートリッジ40の上面に接触する接触部の形状としては、Z軸方向から見た平面形状が正方形や円形ではなく、長方形や楕円のように長手と短手とを有する形状であることが望ましい。さらに、接触部の長手方向がインクカートリッジ40の長手方向と一致する構成であることが望ましい。
図17は、加圧板63の三つの例の上面図である。図17(a)は、平面形状が長方形の加圧板63の説明図、図17(b)は、平面形状が楕円の加圧板63の説明図、図17(c)は、平面形状が小判型の加圧板63の説明図である。
平面形状に長手と短手とを有する加圧板63のインクカートリッジ40に対する接触部の長手方向が、インクカートリッジ40の長手方向と一致するように配置することで、インクカートリッジ40に回転モーメントが作用することを抑制できる。これにより、HMP1本体に対するインクカートリッジ40の位置をより安定させることが可能となる。
〔変形例2〕
図18は、上下スプリング62を同じバネ係数を有する二つのスプリング(第一上下スプリング62a、第二上下スプリング62b)とした変形例2のHMP1を左側方から見た概略断面図である。
図18に示す変形例2のHMP1は、上下スプリング62を二つ備える点で図12に示す実施形態のHMP1と異なる。
図19は、変形例2のHM1で、上下スプリング62によって付勢される加圧板63が傾斜した状態を示す説明図である。
変形例2のように、上下スプリング62を複数個配置することによって、装置本体に対して加圧板63が傾いたときに、加圧板63が装置本体の記録面30と平行となろうとする復元力が作用する。これにより、加圧板63を記録面30に対して平行な状態を保つことができ、インクカートリッジ40を安定して保持することができる。
加圧板63に復元力が働くプロセスは次の1〜4に示すとおりである。
1.使用者による操作やHMP1に加わる衝撃等の外力によってHMP1の装置本体(ハウジング80)に対してインクカートリッジ40が傾く。
2.インクカートリッジ40の傾斜に追従して加圧板63が傾く。
3.加圧板63の傾きに応じて、二つの上下スプリング62(62a、62b)による加圧力(図19中の「F3a」及び「F3b」)が変動する。
4.図19に示す状態では、第一上下スプリング62aよりも第二上下スプリング62bの方が圧縮されて加圧力が大きいため、「F3a<F3b」となり、加圧板63には図19中の時計回り方向に回転するモーメント(復元力)が作用する。
変形例2のHMP1のように、垂直方向付勢手段が複数の付勢部材である第一上下スプリング62a及び第二上下スプリング62bを備える。これにより、装置本体に対してインクカートリッジ40が傾斜して、加圧板63が傾斜しても、加圧板63に復元力が作用し、加圧板63に加圧されるインクカートリッジ40にも傾斜が解消される方向の復元力が作用する。このような復元力によって、HMP1の装置本体に対するインクカートリッジ40の装着位置の安定性を向上することができる。
図20〜図22は、下部ユニット3の上面を開閉するカバー部材である上部ユニット2が、上部ユニット回転軸3aを中心に回転して開閉する動作を説明する説明図である。図20は、上部ユニット2が閉状態のHMP1の概略断面図であり、図21は、上部ユニット2が解放途中のHMP1の概略断面図であり、図22は、上部ユニット2が開状態のHMP1の概略断面図である。
本実施形態のHMP1は、図12及び16に示すように、「F3」の力を作用させる垂直方向付勢手段である上下スプリング62及び加圧板63が、回転部材である上部ユニット2における上部ユニット回転軸3aの近傍に配置されている。これにより、上部ユニット2の開閉動作に必要な力を小さくでき、上部ユニット2を開閉操作する使用者の操作性の向上を図ることができる。
上下スプリング62の加圧力が同じであっても、上下スプリング62及び加圧板63が上部ユニット回転軸3aから離れていると、上下スプリング62の付勢力によって上部ユニット2を解放するように回転させる回転モーメントが大きくなる。この回転モーメントが大きくなると、開状態の上部ユニット2を閉状態とする操作に必要な力が大きくなる。
また、閉状態であっても、大きな回転モーメントが作用したままの状態となる上部ユニット2の閉鎖状態を保つために、上部ユニットロック爪11が上部ユニット2を固定する力を大きくする必要がある。そして、固定する力が大きい上部ユニットロック爪11の固定を解除する操作にも大きな力が必要となるため、閉状態の上部ユニット2を開状態とする操作についても必要な力が大きくなる。
一方、本実施形態のHMP1では、上下スプリング62及び加圧板63を上部ユニット回転軸3aの近傍に配置することで、上部ユニット2の開閉動作に必要な力を小さくでき、上部ユニット2を開閉操作する使用者の操作性の向上を図ることができる。
次に、実施形態のHMP1の装置本体に対するインクカートリッジ40の幅方向(手動走査方向、X軸方向)の位置決めについて説明する。
図23は、図12中のE‐E断面におけるHMP1の概略断面図である。図24は、インクカートリッジ40を斜め下方から見た外観斜視図である。
図24に示すように、インクカートリッジ40の右側面には、カートリッジ側幅方向突き当て部71aが三か所設けられている。
図23に示すように、下部ユニット3のハウジング80の左側面32側の壁の内壁面に幅方向加圧スプリング70を備え、ハウジング80の右側面33側の壁の内壁面にハウジング側幅方向突き当て部71が設けられている。
インクカートリッジ40が幅方向加圧スプリング70によって幅方向の右側面33側に加圧されることにより、インクカートリッジ40のカートリッジ側幅方向突き当て部71aがハウジング側幅方向突き当て部71に押し付けられて位置決めされる。
図23に示すように、幅方向加圧スプリング70は上下方向に二つ並んで配置されているが、インクカートリッジ40の上下方向の中央近傍に対向する位置に一つの幅方向加圧スプリング70を配置してもよい。また、インクカートリッジ40の前後方向(図23の紙面に直交する方向)に複数の幅方向加圧スプリング70を並べて配置してもよい。
図23中の「β」で示す範囲は、幅方向における上下方向位置決め部65によって挟まれる範囲を示している。幅方向では、「β」で示す範囲内に上下スプリング62を配置することで、上下スプリング62の付勢力によって回転モーメントが作用することを防止し、インクカートリッジ40が傾くことを防止できる。
図12に示すように、HMP1の背面34側の端部から記録部41の前後方向の中心位置までの距離を「X1」、記録部41の中心位置から位置検出センサ18の検出位置までの距離を「X2」とする。そして、HMP1の背面34側の端部から位置検出センサ18の検出位置までの距離を「X0」とすると「X0=X1+X2」となる。
距離「X0」は、位置検出センサ18をHMP1のハウジング80に組み付けることによって固定されるが、距離「X1」は、HMP1の装置毎の部品及び組み付け誤差やインクカートリッジ40の装着時の誤差によって多少変動する。しかし、一度、装置本体にインクカートリッジ40装着すると、前後スプリング64によって加圧されて位置決めされるため、装着後に距離「X1」が変動することを防止できる。距離「X0」は固定され、装着後の距離「X1」の変動を防止できるため、装着後には距離「X2」が変動することも防止できる。このため、記録部41によるインクの吐出位置と位置検出センサ18による検出位置との距離が、画像形成時に変動することを防止でき、安定した画像形成を行うことができる。
さらに、本実施形態のHMP1では、装置本体に対するインクカートリッジ40の位置決めを、上下スプリング62によって上下方向(Z軸方向)の位置決めを行い、幅方向加圧スプリング70によって幅方向(Y軸方向)の位置決めを行っている。このように、装着した後のインクカートリッジ40は、三軸の何れの方向についても装置本体に対して位置決めがされる。よって、記録部41によるインクの吐出位置と位置検出センサ18による検出位置との相対的な位置が、画像形成時に変動することを防止でき、安定した画像形成を行うことができる。
上述した実施形態では、幅方向(X軸方向)においてはセンサ投影領域18Aがカートリッジ投影領域40Aの内側に位置しているが、前後方向(Y軸方向)についてはセンサ投影領域18Aの一部がカートリッジ投影領域40Aの外側に位置している。位置検出センサ18とインクカートリッジ40との位置関係としては、前後方向(Y軸方向)についてもセンサ投影領域18Aがカートリッジ投影領域40Aの内側に位置するように配置することが望ましい。
図25は、センサ投影領域18Aの全体が、カートリッジ投影領域40Aの内側に位置するように配置した構成の説明図である。
図25に示すように配置することとで、X−Y平面に平行な方向について、HMP1の大きさをさらに小さくすることができ、HMP1の専有面積をさらに小さくすることができる。
上述した実施形態では、一つのセンサである位置検出センサ18が、装置の位置を検出する位置検出手段の機能と、記録紙Pの有無を検知する記録材検知手段の機能とを備えている。しかし、位置検出手段と記録材検知手段を個別に備える構成や、位置検出手段または記録材検知手段のいずれか一方のみを備える構成であっても本発明は適用可能である。
上述した実施形態では、インクジェット方式のHMP1に本発明を適用した例について説明したが、本発明の構成は他の画像形成方法による装置にも適用できる。例えば、感熱方式、または熱転写方式など適宜な方式の記録装置に適用できる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
記録紙P等の記録材に画像を記録する記録部41等の記録部と、装置の位置を検出する位置検出手段または記録材の有無を検知する記録材検知手段の少なくとも一方(位置検出センサ18等)と、インクタンク等の画像形成物質収容部を有するインクカートリッジ40等の収容部ユニットとを備えるHMP1等の携帯型画像形成装置において、記録材と対向する記録面30等の記録面に平行な仮想平面に対する、位置検出手段と記録材検知手段との少なくとも一方の投影領域と、仮想平面に対する収容部ユニットの投影領域とが、少なくとも部分的に重なることを特徴とするものである。
これによれば、携帯型画像形成装置における記録面に沿う方向の大きさを小さくすることができ、携帯型画像形成装置の設置スペースを小さくできる。
(態様2)
態様1において、記録面に平行な方向の少なくとも一方向(X軸方向、幅方向等)における位置検出手段または記録材検知手段の位置する範囲が、一方向における収容部ユニットの位置する範囲の内側であることを特徴とするものである。
これによれば、携帯型画像形成装置の一方向における大きさを、収容部ユニットの一方向における大きさよりも僅かに大きくなる程度とすることができる。
(態様3)
態様1または2において、仮想平面に対する、位置検出手段と記録材検知手段との少なくとも一方の投影領域が、仮想平面に対する収容部ユニットの投影領域の内側に位置することを特徴とするものである。
これによれば、上述した図25に示した構成のように、携帯型画像形成装置における記録面に沿う方向の大きさをさらに小さくすることができ、携帯型画像形成装置の設置スペースをさらに小さくできる。
(態様4)
態様1乃至3の何れかの態様において、収容部ユニットは、記録部を有することを特徴とするものである。
これによれば、記録部と画像形成物質収容部とを一体とした収容部ユニットとして、装置本体に対して着脱可能な構成を実現できる。
(態様5)
態様4において、記録面に平行な方向(前後方向、Y軸方向等)についてのハウジング80等の装置本体に対する収容部ユニットの位置を決めるカートリッジ端子40bまたはカートリッジ側凸部42等の平行方向位置決め部を、収容部ユニットにおける記録部の近傍に有することを特徴とするものである。
これによれば、装置本体に対する記録部の位置の精度の向上を図ることができる。
(態様6)
態様1乃至5の何れかの態様において、収容部ユニットは、記録面に平行な方向(前後方向、Y軸方向)に延在する平行部と、記録面に垂直な方向(上下方向、Z軸方向)に延在する垂直部とによってL字型を形成することを特徴とするものである。
これによれば、平行部に対して記録面に垂直な方向に突き出した垂直部を有する収容部ユニットを用いる構成を実現することができる。
(態様7)
態様6において、L字型の収容部ユニットによって上面31側及び背面34側等の二方向を囲まれる空間に、位置検出手段または記録材検知手段の少なくとも一方の少なくとも一部が配置されていることを特徴とするものである。
これによれば、ハウジング80等の装置本体の筐体と収容部ユニットとの間に形成されたデッドスペースに位置検出手段または記録材検知手段の少なくとも一方の少なくとも一部を配置することができ、装置の小型化を図ることができる。
(態様8)
態様6または7において、垂直部は、平行部よりも記録面の側(下方等)に突き出しており、垂直部の記録面の側の端部(下端部)に、記録面に垂直な方向(上下方向)についての装置本体に対する収容部ユニットの位置を決める上下方向位置決め部65等の垂直方向位置決め部と、記録部とを有することを特徴とするものである。
これによれば、記録材に対する記録部の距離を適切な距離に設定し、画像品質の向上を図ることができる。また、L字型の突き出した部分に記録部を配置することで、装置全体の小型化を図ることが可能となる。
(態様9)
態様1乃至8の何れかの態様において、収容部ユニットは、装置本体と電気的に接続するカートリッジ端子40b等のユニット端子部を備え、記録面に平行な方向(前後方向、Y軸方向等)についての装置本体に対する収容部ユニットの位置を決めるカートリッジ側凸部42等の平行方向位置決め部を、収容部ユニットにおけるユニット端子部の近傍に有することを特徴とするものである。
これによれば、ユニット端子部での接触圧の精度が向上し、収容部ユニットの電装部と、装置本体の電装部とを適切に接続させることができる。
(態様10)
態様1乃至8の何れかの態様において、収容部ユニットは、装置本体と電気的に接続するカートリッジ端子40b等のユニット端子部を備え、記録面に平行な方向(前後方向、Y軸方向等)についての装置本体に対する収容部ユニットの位置を決める平行方向位置決め部が、カートリッジ端子40b等のユニット端子部であることを特徴とするものである。
これによれば、平行方向位置決め部となるように高精度に設置された部分が、ユニット端子部とFPC端子13等の本体側端子部との接続部を兼ねることで、ユニット端子部と本体端子部との接触圧を適切に管理することが可能となる。このため、ユニット端子部での接触圧の精度が向上し、収容部ユニットの電装部と、装置本体の電装部とを適切に接続させることができる。
(態様11)
態様1乃至10の何れかの態様において、収容部ユニットの表面における記録面に平行な方向(前後方向、Y軸方向)についての装置本体に対する収容部ユニットの位置を決めるカートリッジ端子40bまたはカートリッジ側凸部42等の平行方向位置決め部を設けた面の反対側の面を、平行方向位置決め部の側に向けて付勢する前後スプリング64等の水平方向付勢手段を備えることを特徴とするものである。
これによれば、記録面に平行な方向についての装置本体に対する収容部ユニットの位置決めを行うことができる。また、特に、態様8または9に従属する態様では、ユニット端子部での接触圧の精度が向上し、収容部ユニットの電装部と、装置本体の電装部とを適切に接続させることができる。
(態様12)
態様1乃至11の何れかの態様において、収容部ユニットの表面における記録面に垂直な方向についての装置本体に対する収容部ユニットの位置を決める上下方向位置決め部65等の垂直方向位置決め部を設けた面(下面等)の反対側の面(上面等)を、垂直方向位置決め部の側に向けて付勢する上下スプリング62等の垂直方向付勢手段を備えることを特徴とするものである。
これによれば、記録面に垂直な方向についての装置本体に対する収容部ユニットの位置決めを行うことができる。
(態様13)
態様12において、記録面に直交する装置側面の側(左側方等)から見た場合に、記録面に平行な方向について、垂直方向付勢手段が収容部ユニットに接触する加圧板63の下面等の垂直付勢接触部の位置する範囲と、垂直方向位置決め部の位置する範囲との少なくとも一部が重なることを特徴とするものである。
これによれば、収容部ユニットに作用する力のつり合いと、収容ユニットに作用するモーメントのつり合いとが取り易くなる。
(態様14)
態様13において、前記記録面に直交する装置側面の側から見た場合に、記録面に平行な方向について、垂直付勢接触部の位置する範囲の中央部(図16中の「63a」等)が、垂直方向位置決め部の位置する範囲に重なることを特徴とするものである。
これによれば、収容部ユニットに作用する力のつり合いと、収容ユニットに作用するモーメントのつり合いとがさらに取り易くなる。
(態様15)
態様13または14において、垂直付勢接触部は、記録面に直交する方向から見た平面形状が長手と短手とを有する形状であることを特徴とするものである。
これによれば、装置本体に対する収容部ユニットの位置をより安定させることが可能となる。
(態様16)
態様12乃至15の何れかの態様において、垂直方向付勢手段は、第一上下スプリング62a及び第二上下スプリング62b等の複数の付勢部材を備えることを特徴とするものである。
これによれば、装置本体に対して収容部ユニットが傾斜したときに復元力を作用させることができ、装置本体に対する収容部ユニットの装着位置の安定性を向上することができる。
(態様17)
態様12乃至16の何れかの態様において、装置本体に対して上部ユニット回転軸3a等の回転軸を中心に回転自在に保持された上部ユニット2等の回転部材を備え、垂直方向付勢手段は、回転部材における回転軸の近傍に配置されていることを特徴とするものである。
これによれば、回転部材を回転させる操作の際の操作性の向上を図ることができる。
(態様18)
態様1乃至17の何れかの態様において、位置検出手段の機能と、記録材検知手段の機能とのを兼ね備える記録材検出手段を備えることを特徴とするものである。
これによれば、部品数を少なくし、携帯型画像形成装置の小型化を図ることができる。
(態様19)
態様18において、記録材検出手段として、反射式センサを用いることを特徴とするものである。
これによれば、一般的に用いられている反射式センサを用いることで、装置の小型化とコストの削減を図ることができる。
(態様20)
態様18または19において、記録材検出手段として、光学式センサを用いることを特徴とするものである。
これによれば、一般的に用いられている光学式センサを用いることで、装置の小型化とコストの削減を図ることができる。
(態様21)
装置の位置を検出する位置検出手段または記録材の有無を検知する記録材検知手段の少なくとも一方(位置検出センサ18等)を備え、画像を記録する記録部41等の記録部とインクタンク等の画像形成物質収容部とを有するインクカートリッジ40等の収容部ユニットが着脱されるHMP1の装置本体等の携帯型画像形成装置本体において、記録紙P等の記録材と対向する記録面30等の記録面に平行な仮想平面に対する、位置検出手段と記録材検知手段との少なくとも一方の投影領域と、装着された状態の収容部ユニットの仮想平面に対する投影面との少なくとも一部が重なることを特徴とするものである。
これによれば、上記態様1と同様に、携帯型画像形成装置における記録面に沿う方向の大きさを小さくすることができ、携帯型画像形成装置の設置スペースを小さくできる。
1 HMP
2 上部ユニット
2b 垂直延在部
2a 水平延在部
3 下部ユニット
3a 上部ユニット回転軸
5a 印字ボタン
5b 電源ボタン
7 副走査ガイド
9 接続口
10 主走査ガイド
11 上部ユニットロック爪
12 カートリッジ着脱機構
12a 着脱操作部
13 FPC端子
14 制御基板
15 バッテリー
18 位置検出センサ
18A センサ投影領域
19 温度センサ
21 カートリッジ押さえ部材
25 フレキシブルフラットケーブル
28 弾性部材
30 記録面
30a 吐出開口部
31 上面
32 左側面
33 右側面
34 背面
35 正面
37a 左側第一ローラ
37b 左側第二ローラ
37c 左側回転軸
38a 右側第一ローラ
38b 右側第二ローラ
38c 右側回転軸
39 把持部
40 インクカートリッジ
40A カートリッジ投影領域
40b カートリッジ端子
41 記録部
41a 吐出孔
42 カートリッジ側凸部
52 Bt基板
56 記録制御部
58 ジャイロセンサ
59 LEDランプ
62 上下スプリング
62a 第一上下スプリング
62b 第二上下スプリング
63 加圧板
64 前後スプリング
65 上下方向位置決め部
70 幅方向加圧スプリング
71 ハウジング側幅方向突き当て部
71a カートリッジ側幅方向突き当て部
80 ハウジング
82 ハウジング側凸部
85 開口縁部内壁面
302 検出開口部
H 手
P 記録紙
W1 印字部
W2 印字予定部
特開2001−315385号公報

Claims (21)

  1. 記録材に画像を記録する記録部と、
    装置の位置を検出する位置検出手段または前記記録材の有無を検知する記録材検知手段の少なくとも一方と、
    画像形成物質収容部を有する収容部ユニットとを備える携帯型画像形成装置において、
    前記記録材と対向する記録面に平行な仮想平面に対する、前記位置検出手段と前記記録材検知手段との少なくとも一方の投影領域と、前記仮想平面に対する前記収容部ユニットの投影領域とが、少なくとも部分的に重なることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  2. 請求項1の携帯型画像形成装置において、
    前記記録面に平行な方向の少なくとも一方向における前記位置検出手段または前記記録材検知手段の位置する範囲が、前記一方向における前記収容部ユニットの位置する範囲の内側であることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  3. 請求項1または2の携帯型画像形成装置において、
    前記仮想平面に対する、前記位置検出手段と前記記録材検知手段との少なくとも一方の投影領域が、前記仮想平面に対する前記収容部ユニットの投影領域の内側に位置することを特徴とする携帯型画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の携帯型画像形成装置において、
    前記収容部ユニットは、前記記録部を有することを特徴とする携帯型画像形成装置。
  5. 請求項4の携帯型画像形成装置において、
    前記記録面に平行な方向についての装置本体に対する前記収容部ユニットの位置を決める平行方向位置決め部を、前記収容部ユニットにおける前記記録部の近傍に有することを特徴とする携帯型画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の携帯型画像形成装置において、
    前記収容部ユニットは、前記記録面に平行な方向に延在する平行部と、前記記録面に垂直な方向に延在する垂直部とによってL字型を形成することを特徴とする携帯型画像形成装置。
  7. 請求項6の携帯型画像形成装置において、
    前記L字型の収容部ユニットによって二方向を囲まれる空間に、前記位置検出手段または前記記録材検知手段の少なくとも一方の少なくとも一部が配置されていることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  8. 請求項6または7の携帯型画像形成装置において、
    前記垂直部は、前記平行部よりも前記記録面の側に突き出しており、
    前記垂直部の前記記録面の側の端部に、前記記録面に垂直な方向についての装置本体に対する前記収容部ユニットの位置を決める垂直方向位置決め部と、前記記録部とを有することを特徴とする携帯型画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の携帯型画像形成装置において、
    前記収容部ユニットは、装置本体と電気的に接続するユニット端子部を備え、
    前記記録面に平行な方向についての装置本体に対する前記収容部ユニットの位置を決める平行方向位置決め部を、前記収容部ユニットにおける前記ユニット端子部の近傍に有することを特徴とする携帯型画像形成装置。
  10. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の携帯型画像形成装置において、
    前記収容部ユニットは、装置本体と電気的に接続するユニット端子部を備え、
    前記記録面に平行な方向についての装置本体に対する前記収容部ユニットの位置を決める平行方向位置決め部が、前記ユニット端子部であることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載の携帯型画像形成装置において、
    前記収容部ユニットの表面における前記記録面に平行な方向についての装置本体に対する前記収容部ユニットの位置を決める平行方向位置決め部を設けた面の反対側の面を、前記平行方向位置決め部の側に向けて付勢する水平方向付勢手段を備えることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  12. 請求項1乃至11の何れか一項に記載の携帯型画像形成装置において、
    前記収容部ユニットの表面における前記記録面に垂直な方向についての装置本体に対する前記収容部ユニットの位置を決める垂直方向位置決め部を設けた面の反対側の面を、前記垂直方向位置決め部の側に向けて付勢する垂直方向付勢手段を備えることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  13. 請求項12の携帯型画像形成装置において、
    前記記録面に直交する装置側面の側から見た場合に、
    前記記録面に平行な方向について、前記垂直方向付勢手段が前記収容部ユニットに接触する垂直付勢接触部の位置する範囲と、前記垂直方向位置決め部の位置する範囲との少なくとも一部が重なることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  14. 請求項13の携帯型画像形成装置において、
    前記記録面に直交する装置側面の側から見た場合に、
    前記記録面に平行な方向について、前記垂直付勢接触部の位置する範囲の中央部が、前記垂直方向位置決め部の位置する範囲に重なることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  15. 請求項13または14の携帯型画像形成装置において、
    前記垂直付勢接触部は、前記記録面に直交する方向から見た平面形状が長手と短手とを有する形状であることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  16. 請求項12乃至15の何れか一項に記載の携帯型画像形成装置において、
    前記垂直方向付勢手段は、複数の付勢部材を備えることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  17. 請求項12乃至16の何れか一項に記載の携帯型画像形成装置において、
    装置本体に対して回転軸を中心に回転自在に保持された回転部材を備え、
    前記垂直方向付勢手段は、前記回転部材における前記回転軸の近傍に配置されていることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  18. 請求項1乃至17の何れか一項に記載の携帯型画像形成装置において、
    前記位置検出手段の機能と、前記記録材検知手段の機能とのを兼ね備える記録材検出手段を備えることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  19. 請求項18の携帯型画像形成装置において、
    前記記録材検出手段として、反射式センサを用いることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  20. 請求項18または19の携帯型画像形成装置において、
    前記記録材検出手段として、光学式センサを用いることを特徴とする携帯型画像形成装置。
  21. 装置の位置を検出する位置検出手段または記録材の有無を検知する記録材検知手段の少なくとも一方を備え、
    記録材に画像を記録する記録部と画像形成物質収容部とを有する収容部ユニットが着脱される携帯型画像形成装置本体において、
    前記記録材と対向する記録面に平行な仮想平面に対する、前記位置検出手段と前記記録材検知手段との少なくとも一方の投影領域と、装着された状態の前記収容部ユニットの前記仮想平面に対する投影領域とが、少なくとも部分的に重なることを特徴とする携帯型画像形成装置本体。
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