JP7161702B2 - 携帯型画像形成装置用治具及び携帯型画像形成システム - Google Patents

携帯型画像形成装置用治具及び携帯型画像形成システム Download PDF

Info

Publication number
JP7161702B2
JP7161702B2 JP2019013082A JP2019013082A JP7161702B2 JP 7161702 B2 JP7161702 B2 JP 7161702B2 JP 2019013082 A JP2019013082 A JP 2019013082A JP 2019013082 A JP2019013082 A JP 2019013082A JP 7161702 B2 JP7161702 B2 JP 7161702B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
scanning
forming apparatus
positioning reference
portable image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019013082A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020121427A (ja
Inventor
継真 豊岡
光孝 中村
正之 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2019013082A priority Critical patent/JP7161702B2/ja
Publication of JP2020121427A publication Critical patent/JP2020121427A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7161702B2 publication Critical patent/JP7161702B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)

Description

本発明は、携帯型画像形成装置用治具及び携帯型画像形成システムに関するものである。
従来、走査直交方向における携帯型画像形成装置の位置決め基準となる走査直交方向位置決め基準部を有する、前記携帯型画像形成装置を走査方向へ走査することにより記録材に画像を形成するための携帯型画像形成装置用治具が知られている。
例えば、特許文献1には、手動走査をしながら印刷機構を用いて画像を印刷するハンディ機器(携帯型画像形成装置)の直進性を得るためのガイド部(走査直交方向位置決め基準部)を備えたハンディ機器用定規(携帯型画像形成装置用治具)が開示されている。このハンディ機器用定規は、当該ガイド部の一端部がベース部の一端部に固定されたL字状の基本形状をもち、当該ベース部の端面と当該ガイド部の端面の両方に当たるようにハンディ機器をセットして、当該ガイド部の端面に沿ってハンディ機器を走査することにより、直進性を得る。
ところが、従来の携帯型画像形成装置用治具においては、走査直交方向における記録材上の目標位置に精度よく画像を形成することが困難であった。
上述した課題を解決するために、本発明は、走査直交方向における携帯型画像形成装置の位置決め基準となる走査直交方向位置決め基準部を有する、前記携帯型画像形成装置を走査方向へ走査することにより記録材に画像を形成するための携帯型画像形成装置用治具であって、走査直交方向における画像形成位置を示す走査直交方向画像形成位置指標を備えた指標部材が、前記走査直交方向位置決め基準部によって位置決めされた前記携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上に位置する使用位置と、該移動経路上から退避した退避位置とに、移動可能に保持されており、前記退避位置は、前記指標部材が、前記走査直交方向位置決め基準部を備えた走査直交方向位置決め基準部材と重なる位置であり、前記指標部材は、前記使用位置から前記退避位置に向けて前記記録材の面に沿ってスライド移動可能に保持されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、携帯型画像形成装置を走査して画像を形成する場合に、走査直交方向における記録材上の目標位置に精度よく画像を形成することができるという優れた効果が得られる。
実施形態に係るHMPを斜め上方から示す外観斜視図。 移動操作中の同HMPを示す斜視図。 同HMPの上部ユニットを下部ユニットに対して開いた状態を示す斜視図。 同HMPを記録面側から見たときの底面図。 同HMPの電気回路の一部を示すブロック図。 実施形態に係る治具の使用状態(横書き)を示す平面図。 同治具の他の使用状態(縦書き)を示す平面図。 (a)は、同治具に設けられるインジケータ部材が退避位置に位置している状態を示す斜視図。(b)は、同インジケータ部材が使用位置に位置している状態を示す斜視図。 横書き画像を形成する場合において、同インジケータ部材を使用位置に移動させた治具を用紙上にセットした状態を示す平面図。 同インジケータ部材を保持する走査直交方向位置決め基準部材の分解斜視図。 同治具の走査直交方向位置決め基準部材内に収納されたインジケータ部材(退避位置のインジケータ部材)を示す平面図。 同インジケータ部材を図11に示す退避位置から走査直交方向一端側の使用位置へ引き出す途中を示す平面図。 同インジケータ部材を走査直交方向一端側の使用位置へ引き出した状態を示す平面図。 同インジケータ部材を図11に示す退避位置から走査直交方向他端側の使用位置へ引き出す途中を示す平面図。 同インジケータ部材を走査直交方向他端側の使用位置へ引き出した状態を示す平面図。 横書き画像を形成する場合において、図9に示したように用紙上にセットした治具を用いてHMPを走査するときの説明図。 縦書き画像を形成する場合において、同インジケータ部材を走査直交方向他端側の使用位置へ引き出した状態を示す斜視図。 縦書き画像を形成する場合において、同インジケータ部材を使用位置に移動させた治具を用紙上にセットした状態を示す平面図。 縦書き画像を形成する場合において、図18に示したように用紙上にセットした治具を用いてHMPを走査するときの説明図。 同治具におけるベース部材と走査直交方向位置決め基準部材とを分離させた状態を示す斜視図。 (a)は、ベース部材の裏面を示す斜視図。(b)は、ベース部材に設けられる固定歯の長手方向一端部を拡大した拡大図。 同ベース部材の長手方向に直交する断面を示す断面図。 (a)は、走査直交方向位置決め基準部材の裏面を示す斜視図。(b)は、走査直交方向位置決め基準部材の長手方向一端部を拡大した拡大図。 (a)は、ベース部材に対する走査直交方向位置決め基準部材の非保持状態を示す斜視図。(b)は、同非保持状態を示す断面図。 (a)は、ベース部材に対する走査直交方向位置決め基準部材の保持状態を示す斜視図。(b)は、同保持状態を示す断面図。
以下、本発明を、携帯型画像形成装置であるハンディモバイル型プリンタ(以下「HMP」という。)と、携帯型画像形成装置用治具(以下、単に「治具」という。)とから構成される携帯型画像形成システムに適用した一実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係るHMPの基本的な構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るHMP1を斜め上方から示す外観斜視図である。
同図に示されるHMP1は、上部ユニット2と下部ユニット3とから主に構成されている。HMP1は、全体的におおよそ直方体形状を有しており、その走査方向(=印字方向:図中矢印X方向)の幅は、ユーザーが掌で掴める程度である。
HMP1の筐体は、後述するインクジェットヘッドの記録部(画像形成部)を用紙などの記録材に対面させる面である記録面30、これの反対面である上面31、走査方向(図中矢印X方向)に向く左側面32などを有している。また、走査方向に向く右側面33、走査直交方向(図中矢印Y方向)に向く背面34、走査直交方向に向く正面35なども有している。なお、走査直交方向は、HMP1の走査方向に対して直交する方向である。
同図に示されるHMP1は、記録面30を鉛直方向下方に向けつつ、上面31を鉛直方向上方に向ける姿勢になっている。上面31の外縁内(枠内)には、プリントボタン14と、電源ボタン15とが設けられている。また、上部ユニット2の左側面32には、USB接続口6が設けられている。
USB接続口6は、USBケーブルを接続するためのものである。HMP1に設けられた充電式のバッテリー(後述する図3の符号51)に対し、USB接続口6に接続したUSBケーブルを介して外部の電源から電力を供給することで、バッテリーを充電することができる。
ユーザーは電源ボタン15を長押しすることによってHMP1の電源の入切(ON/OFF)を切り替えることができる。電源を入れた状態では、スマートフォンなどの外部機器との近距離無線通信により、HMP1の上部ユニット2内に設けられた制御基板に対して画像情報を取得させることができる。その後、記録面30を記録材の表面に対面させる姿勢でHMP1を記録材の表面上に置いた後、プリントボタン14を一度押してから、図2に示されるようにHMP1を走査方向(図中矢印X方向)に沿って移動させることで、記録材の表面に画像を形成することができる。なお、このHMP1は、ユーザーの移動操作(手動走査)によって走査方向(図中矢印X方向)に沿って往復移動させる場合、往路と復路のそれぞれで、記録材の表面に画像を形成することができる。
記録材は、用紙などの紙類に限定されるものではなく、OHP、布、段ボール、包装容器、ガラス、基板など、画像記録可能なあらゆるものが含まれる。
図3は、上部ユニット2を下部ユニット3に対して開いた状態のHMP1を示す斜視図である。
図示のように、上部ユニット2は、下部ユニット3に対して開閉するように下部ユニット3に支持されている。下部ユニット3の内部空間には、HMP1の各機器に電源供給するためのバッテリー51が搭載されている。
また、下部ユニット3の内部には、記録部とインクタンクとを一体で備えるインクタンク一体型のインクジェットヘッド40(インクカートリッジ)が着脱可能に装着される。このとき、インクの液滴を吐出する記録部が鉛直方向下方に向けられる。このインクジェットヘッド40は、記録部からインクの液滴を吐出して画像記録を行うものである。
上部ユニット2の内面には、下部ユニット3内に装着されたインクジェットヘッド40を押さえて係止するためのヘッド押さえ板バネ37が固定されている。
このHMP1では、下部ユニット3内において、バッテリー51をインクジェットヘッド40の側方に位置させているため、上方に位置させる構成に比べてHMP1の高さを低くできる。これにより、HMP1の重心位置を低くでき、移動操作(手動走査)時等におけるHMP1の転倒を抑制することができる。
図4は、HMP1を記録面側から見たときの底面図である。
同図において、HMP1の記録面30には、下部ユニット(図3の符号3)内に装着されたインクジェットヘッド40の記録部41を外部に露出させるための開口30aが設けられている。記録部41は、複数の吐出孔41aを有しており、アクチュエータ(駆動源)を駆動させることによりそれぞれの吐出孔41aからインクの液滴を個別に吐出することが可能である。
インクジェットヘッド40においては、インクを吐出するための駆動源として、積層型圧電素子や薄膜型圧電素子等を用いた電気機械変換素子(圧電アクチュエータ等)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子、振動板と対向電極とからなる静電アクチュエータなどを用いることができる。
記録部41の吐出孔41aから吐出されるインク(液体)は、吐出孔41aから吐出可能な粘度や表面張力を有する液体であればよく、特に限定されないが、常温常圧下において、又は加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下になるものであることが好ましい。具体的には、インク(液体)は、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、等を含む溶液、懸濁液、乳濁液等である。これらは、例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
記録面30の外縁内には、記録材上におけるHMP1の位置を検知する検知手段としての位置検知センサー8、回転可能な左側第一ローラ部17a、左側第二ローラ部17b、右側第一ローラ部18a、右側第二ローラ部18bなどが設けられている。
HMP1は、ユーザーによって走査方向に移動操作(手動走査)されるときに、記録材の表面上に接触している前述した4つのローラ部を回転させる。このようなローラ部が設けられていることで、ユーザーはHMP1を走査方向に沿って直進させることが容易になる。このとき、記録材の表面に接触させているのは、HMP1の四つのローラ部だけであり、記録面30は記録材の表面に接触させない。このため、インクジェットヘッド40の記録部41と記録材の表面との距離を一定に保って、所望の高画質の画像を形成することができる。
位置検知センサー8は、記録材の表面までの距離や表面状態(例えば凹凸)を検知したり、HMP1の移動距離を検知したりするセンサーであり、例えばパソコンの光学式マウス(ポインティングデバイス)などで使用されているものと同様のものを利用できる。位置検知センサー8は、置かれている場所(記録材)に光を照射し、その部分の状態を「模様」として読み取る。そして、位置検知センサー8の動きに対してその「模様」がどのように移動するのかを連続して捉えることで、移動量を算出する。
図5は、HMP1の電気回路の一部を示すブロック図である。
制御基板57は、各種の演算処理やプログラム実行を行うCPU55、近距離無線通信用のBt(Bluetooth(登録商標))基板52、データを一時記憶するRAM53、ROM54、記録制御部56などを有している。この制御基板57は、上部ユニット(図1の符号2)の中空内において、USB接続口(図2の符号6)の裏側の位置に固定されている。
Bt基板52は、スマートフォンやタブレット端末などの外部機器との近距離無線通信(Bluetooth通信)によってデータ通信を行うものである。また、ROM54は、HMP1のハードウェア制御を行うファームウェアや、インクジェットヘッド40の駆動波形データ等を格納するものである。また、記録制御部56は、インクジェットヘッド40を駆動させるためのデータ処理を実行したり、駆動波形を生成したりするものである。
制御基板57には、ジャイロセンサー58、位置検知センサー8、LEDランプ59、インクジェットヘッド40、プリントボタン14、電源ボタン15、バッテリー51などが電気的に接続されている。
ジャイロセンサー58は、周知の技術により、HMP1の傾きや回転角度を検知して、その結果を制御基板57に送信するものである。LEDランプ59は、プリントボタン14における光透過性の材料からなる外装カバーの内部に設けられ、プリントボタン14を発光させるものである。
電源ボタン15を押してHMP1の電源を入れると、各モジュールに電力が供給され、CPU55はROM54に格納されているプログラムに基づいて起動動作を開始し、プログラムや各データをRAM53に展開する。画像データを外部機器から近距離無線通信によって受信すると、記録制御部56は、受信した画像データに応じた駆動波形を生成する。そして、位置検知センサー8によって検知された記録材の表面上の位置に応じた画像を形成するようにインクジェットヘッド40からのインクの吐出を制御する。
先に図5に示した制御基板57は、外部機器との近距離無線通信によって画像データを取得すると、LEDランプ59を点滅させることで、光透過性のあるプリントボタン14を発光点滅させる。これを見たユーザーは、HMP1の画像データ取得が終了したことを知る。その後、HMP1を記録材上に置いて、プリントボタン14を押す。
一方、制御基板57は、LEDランプ59の点滅制御を開始すると、プリントボタン14が押されるのを待機する。そして、プリントボタン14が押されると、LEDランプ59を連続点灯させることで、プリントボタン14を連続発光させる。これを見たユーザーは、HMP1の走査方向への移動操作(手動走査)を開始する。
HMP1の移動操作(手動走査)を終えたユーザーは、HMP1を記録材から取り上げて卓上などに置く。位置検知センサー8は、HMP1が記録材上から取り上げられたとき、位置の検知ができなくなる。制御基板57は、位置検知センサー8が位置を検知しなくなったタイミングで、LEDランプ59を消灯させて、プリントボタン14の発光を停止させる。これを見たユーザーは、HMP1のプリント用の処理が終了したことを把握することができる。
なお、移動操作(手動走査)中にプリントボタン14を押し続ける必要はない。移動操作に先立ってプリントボタン14を押して離せば、位置検知センサー8による検知結果に基づく画像形成処理が、画像形成の終了まで、もしくは位置検知センサー8による位置検知不能まで継続される。
次に、本実施形態に係る治具の構成について説明する。
図6は、本実施形態に係る治具100の基本的な使用状態を示す平面図である。
本実施形態に係る治具100は、HMP1の走査方向(X方向)に延びる長尺平板状の走査直交方向位置決め基準部材101と、HMP1の走査直交方向(Y方向)に延びる長尺平板状のベース部材102とを有している。治具100の基材は、後述する用紙(記録材)に治具100を重ねて置いても、治具100に重なる部分の用紙を視認できるように、光透過性の材料が好ましく、透明であるのがより好ましい。
本実施形態の治具100では、走査直交方向位置決め基準部材101の走査方向(X方向)に延びる側面(走査直交方向を向く面)101aが、走査直交方向(Y方向)におけるHMP1の位置決め基準となる走査直交方向位置決め基準部として機能する。すなわち、走査直交方向位置決め基準部材101の側面101aにHMP1の側面(例えば背面34)を押し当てることで、走査直交方向(Y方向)におけるHMP1の位置が決まる。
なお、本実施形態では、図6に示すように横書きの画像を形成する例で説明するが、図7に示すように縦書きの画像を形成する場合でも同様である。ただし、図7に示すように、縦書きの画像を形成する場合には、HMP1の正面35を走査直交方向位置決め基準部材101の逆の側面101bにHMP1の正面35を押し当てることで、走査直交方向(Y方向)におけるHMP1の位置決めを行う。もちろん、横書きの画像を形成する場合でも、HMP1の正面35を走査直交方向位置決め基準部材101の逆の側面101bに押し当てて、走査直交方向(Y方向)におけるHMP1の位置決めを行ってもよいし、縦書きの画像を形成する場合でも、HMP1の背面34を走査直交方向位置決め基準部材101の側面101aに押し当てて、走査直交方向(Y方向)におけるHMP1の位置決めを行ってもよい。
また、本実施形態の走査直交方向位置決め基準部は、HMP1の走査直交方向片側のみの変位を規制する構成であるが、HMP1の走査直交方向両側への変位を規制する構成であってもよい。例えば、走査直交方向位置決め基準部材101に走査方向(X方向)へ延びる溝を形成し、この溝にHMP1に設けられる突起を入り込ませることで、溝の内壁面が当該突起の走査直交方向両側から当接し、これによりHMP1の走査直交方向位置を規制する。
また、本実施形態の治具100の走査直交方向位置決め基準部材101上には、走査直交方向(Y方向)に沿って延びる1又は2以上の記録材基準線としての用紙基準線111が形成されている。この用紙基準線111は、基材上に印字されたものである。このような用紙基準線111を設けることで、走査直交方向へ延びる用紙上の基準線分(例えば、用紙上に描かれた走査直交方向へ延びる線分、走査直交方向へ延びる用紙端部(端辺)など)が治具100の当該用紙基準線111と平行になるように、用紙に対して治具100をセットすることにより、用紙上に形成される画像が斜めに形成されてしまう事態を抑制しやすい。
また、本実施形態の治具100では、走査方向位置決め基準部材としてのベース部材102の走査直交方向(Y方向)に延びる側面(走査方向下流側を向く面)102aが、走査方向(X方向)におけるHMP1の位置決め基準となる走査方向位置決め基準部として機能する。すなわち、ベース部材102の側面102aにHMP1の側面(例えば左側面32)を押し当てることで、走査方向(X方向)におけるHMP1の位置が決まる。この位置が、HMP1の走査開始位置(ホームポジション)となる。
なお、走査方向位置決め基準部は、HMP1上の予め決められた基準箇所(例えば左側面32)の走査方向位置を指し示す指標(マーク)であってもよい。その指標は、基材上に印字されたものや刻印されたものなどを使用することができる。
ここで、走査直交方向(Y方向)における用紙上の目標位置に精度よく画像を形成するためには、HMP1の走査を開始する前に、これから画像が形成される走査直交方向の画像形成位置を用紙上の目標位置に正確に位置合わせする必要がある。そのためには、走査直交方向の画像形成位置を示す走査直交方向画像形成位置指標(画像位置指標)を、当該画像形成位置のできるだけ近くに配置して、ユーザーにHMP1による走査直交方向の画像形成位置を正確に伝えることが望まれる。
ところが、HMP1を走査して画像を形成する場合、図6や図7に示すように、その画像形成位置は、走査時におけるHMP1の移動経路上となる。そのため、当該画像位置指標を画像形成位置のできるだけ近くに配置しようとすると、その画像位置指標を備えた指標部材がHMP1の移動経路上に存在してしまい、HMP1の走査の妨げとなってしまう。
図8(a)は、本実施形態の治具100に設けられる指標部材としてのインジケータ部材130が退避位置に位置している状態を示す斜視図であり、図8(b)は、インジケータ部材130が使用位置に位置している状態を示す斜視図である。
本実施形態における治具100は、図8(b)に示すように、走査直交方向(Y方向)における画像形成位置を示す画像位置指標としての画像位置指示線131a,131bが形成された指標部材としてのインジケータ部材130を備える。このインジケータ部材130は、図8(b)に示すようにHMP1の走査時の移動経路上に位置する使用位置と、図8(a)に示すように当該移動経路上から退避した退避位置とに移動可能に、走査直交方向位置決め基準部材101に保持されている。
インジケータ部材130は、用紙(記録材)に重ねて置いても、インジケータ部材130に重なる部分の用紙を視認できるように、光透過性部材である透明部材で構成されている。このインジケータ部材130を図8(b)に示すように使用位置に移動させると、インジケータ部材130上の画像位置指示線131aは、治具100の走査直交方向位置決め基準部材101の側面101aに当接するようにセットされたHMP1を走査して画像が形成されるときの画像形成位置の基準箇所(基準線)に重なる。したがって、インジケータ部材130を使用位置に移動させた治具100を、図9に示すように、そのインジケータ部材130上の画像位置指示線131aが用紙P上の走査直交方向(Y方向)における目標位置a1に重なるように、用紙P上にセットすることで、その治具100の走査直交方向位置決め基準部材101の側面101aに当接するようにセットされたHMP1を走査して画像が形成されるときの画像形成位置の基準箇所(基準線)を目標位置a1に正確に合わせることができる。
また、本実施形態における治具100では、使用位置のインジケータ部材130を、走査時におけるHMP1の移動経路から退避した退避位置へと移動させることができる。したがって、このようにして用紙Pに対して治具100をセットした後、インジケータ部材130を使用位置から退避位置へと移動させれば、HMP1の走査時にインジケータ部材130が邪魔にならない。よって、用紙Pに対してセットされた治具100の走査直交方向位置決め基準部材101の側面101aに当接するようにHMP1をセットして走査方向(X方向)に走査することで、インジケータ部材130が妨げになることなく、用紙P上の目標領域Aに正確に画像を形成することができる。
図10は、インジケータ部材130を保持する走査直交方向位置決め基準部材101の分解斜視図である。
走査直交方向位置決め基準部材101は、上部材101Aと下部材101Bとの間にインジケータ部材130を挟み込むようにして保持した状態で、上部材101Aと下部材101Bとが締結されたものである。上部材101Aと下部材101Bとの間には、インジケータ部材130を収容可能な収容空間Bが形成され、退避位置のインジケータ部材130は収容空間B内に収納される。すなわち、本実施形態における退避位置は、インジケータ部材130が走査直交方向位置決め基準部材101と重なる位置となるように設定されている。これにより、走査直交方向位置決め基準部材101の板面方向において、インジケータ部材130と走査直交方向位置決め基準部材101とによる占有面積は、インジケータ部材130を退避位置に移動させることで小さくでき、省スペース化される。
特に、本実施形態では、インジケータ部材130の走査直交方向(Y方向)長さは、走査直交方向位置決め基準部材101の走査直交方向(Y方向)長さ以下であるため、インジケータ部材130を走査直交方向位置決め基準部材101の走査直交方向両端内に収めることができる。したがって、インジケータ部材130を退避位置に移動させたとき、インジケータ部材130が走査直交方向位置決め基準部材101から走査直交方向外側にはみ出すようなことなく、省スペース化に有利な構成となっている。
図11は、走査直交方向位置決め基準部材101内に収納されたインジケータ部材130(退避位置のインジケータ部材130)を示す平面図である。
本実施形態のインジケータ部材130は、走査直交方向位置決め基準部材101に対して走査直交方向(Y方向)に沿ってスライド移動可能に構成されている。具体的には、インジケータ部材130は、下部材101Bと対向する面に、走査直交方向(Y方向)へ延びるガイド溝133,134が形成されている。インジケータ部材130は、これらのガイド溝133,134に下部材101B上のガイドリブ101d,101eがはまり込むように、走査直交方向位置決め基準部材101に保持される。インジケータ部材130を使用位置と退避位置との間で移動させる際、ガイドリブ101d,101eがガイド溝133,134に案内されることで、スムーズなスライド移動が可能である。
また、本実施形態のインジケータ部材130は、走査直交方向位置決め基準部材101に対して走査直交方向(Y方向)の両側へ移動可能に保持されている。したがって、走査直交方向位置決め基準部材101内に収納されたインジケータ部材130は、走査直交方向位置決め基準部材101の走査直交方向一端側から引き出すこともできるし、走査直交方向位置決め基準部材101の走査直交方向他端側から引き出すこともできる。
また、本実施形態のインジケータ部材130は、図11に示すように、走査方向一端部に、2つの弾性突起部135a,135bを備えている。インジケータ部材130が走査直交方向位置決め基準部材101内に収納されているとき(退避位置にあるとき)、2つの弾性突起部135a,135bは、図11に示すように、走査直交方向位置決め基準部材101の下部材101Bに形成されている段差部101f,101gを挟み込むように配置される。これにより、インジケータ部材130を走査直交方向(Y方向)へいずれの向きに移動させようとしても、いずれかの弾性突起部135a,135bが段差部101f,101gに当接して、その移動が妨げられる。すなわち、弾性突起部135a,135b及び段差部101f,101gは、移動規制手段として機能する。その結果、インジケータ部材130は、走査直交方向位置決め基準部材101内(退避位置)からの移動が規制され、インジケータ部材130が意図せずに退避位置から移動してしまう事態を回避することができる。
図12は、インジケータ部材130を図11に示す退避位置から走査直交方向一端側の使用位置へ引き出す途中を示す平面図である。図13は、インジケータ部材130を走査直交方向一端側の使用位置へ引き出した状態を示す平面図である。
走査直交方向位置決め基準部材101内に収納されている(退避位置にある)インジケータ部材130を走査直交方向一端側(図11中左側)から使用位置まで引き出す場合、ユーザーは、インジケータ部材130の当該一端側の上面に形成されている引っ掛け部132aに指や爪を引っ掛けて、走査直交方向位置決め基準部材101内のインジケータ部材130を走査直交方向一端側へ引き出す。このとき、走査直交方向位置決め基準部材101の上部材101Aには、図10に示すように、インジケータ部材130の引っ掛け部132aに対応する箇所に、切り欠き部101cが形成されている。そのため、ユーザーは、インジケータ部材130が走査直交方向位置決め基準部材101内に収納されている状態でも、引っ掛け部132aに指や爪を引っ掛けて引き出すことができる。
走査直交方向位置決め基準部材101内に収納されているインジケータ部材130を走査直交方向一端側(図11中左側)へ引き出す際、インジケータ部材130の弾性突起部135bが走査直交方向位置決め基準部材101の段差部101gに当接する。ただし、ユーザーが一定以上の力で引き出すことにより、インジケータ部材130の弾性突起部135bが弾性変位して、段差部101gに乗り上げることができる。これにより、図12に示すように、弾性突起部135bと段差部101gとによるインジケータ部材130の移動規制が解除され、インジケータ部材130を走査直交方向一端側(図11中左側)へ引き出すことができる。
特に、本実施形態では、インジケータ部材130を走査直交方向一端側(図11中左側)へ引き出す間に弾性突起部135bが摺動する壁部101hが、2つの段差部101f,101gの中央位置が最もインジケータ部材130の走査方向下流側端部(図11中下側)から遠ざかるような湾曲面となっている。これにより、インジケータ部材130を走査直交方向一端側へ引き出す間、弾性突起部135bが段差部101gに乗り上げた直後から2つの段差部101f,101gの中央位置に向かうにつれて、徐々に弾性突起部135bの弾性変位量が減少し、弾性突起部135bと壁部101hとの動摩擦力が徐々に小さくなる。一方、2つの段差部101f,101gの中央位置からインジケータ部材130を使用位置まで引き出す間は、徐々に弾性突起部135bの弾性変位量が増大し、弾性突起部135bと壁部101hとの動摩擦力が徐々に大きくなる。そして、インジケータ部材130の弾性突起部135bが段差部101fに到達し、段差部101fを降りることで、図13に示すように、インジケータ部材130は使用位置に位置することになる。
このような構成により、走査直交方向位置決め基準部材101内に収納されている(退避位置にある)インジケータ部材130を走査直交方向一端側(図11中左側)から使用位置まで引き出す場合、ユーザーが一定以上の力を加えて、インジケータ部材130の弾性突起部135bが段差部101gに乗り上げた後は、少ない力でインジケータ部材130を引き出すことができる。そして、使用位置に達する直前において、ユーザーが一定以上の力を強めて、弾性突起部135bを段差部101fから降ろすことで、ユーザーにクリック感が伝わり、インジケータ部材130が使用位置に達したことを直感的に感じ取ることができる。
また、使用位置に位置したインジケータ部材130が退避位置に戻ろうと移動したとき、弾性突起部135bが段差部101fに当接するため、その移動が妨げられる。すなわち、弾性突起部135b及び段差部101fは、移動規制手段として機能し、インジケータ部材130は、使用位置からの移動が規制され、インジケータ部材130が意図せずに使用位置から退避位置へ移動してしまう事態を回避することができる。
また、本実施形態においては、使用位置に位置したインジケータ部材130が更に引き出し方向へ移動しようとしても、図13に示すように、走査直交方向位置決め基準部材101のガイドリブ101eがガイド溝134の終端部に当接し、その移動が規制される。すなわち、ガイドリブ101e及びガイド溝134も、移動規制手段として機能し、インジケータ部材130は、使用位置からの移動が規制され、インジケータ部材130が意図せずに使用位置から更に引き出されてしまう事態を回避することができる。
なお、インジケータ部材130が使用位置から更に引き出されてしまうと、インジケータ部材130が走査直交方向位置決め基準部材101から離脱してしまうが、本実施形態では、走査直交方向位置決め基準部材101のガイドリブ101eがガイド溝134の終端部に当接することで、その離脱が禁止されている。すなわち、ガイドリブ101e及びガイド溝134は、インジケータ部材130が走査直交方向位置決め基準部材101から離脱するのを禁止する離脱禁止手段としても機能している。
図14は、インジケータ部材130を図11に示す退避位置から走査直交方向他端側の使用位置へ引き出す途中を示す平面図である。図15は、インジケータ部材130を走査直交方向他端側の使用位置へ引き出した状態を示す平面図である。
走査直交方向位置決め基準部材101内に収納されている(退避位置にある)インジケータ部材130を走査直交方向他端側(図11中右側)から使用位置まで引き出す場合、ユーザーは、インジケータ部材130の当該他端側の上面に形成されている引っ掛け部132bに指や爪を引っ掛けて、走査直交方向位置決め基準部材101内のインジケータ部材130を走査直交方向他端側へ引き出す。このとき、走査直交方向位置決め基準部材101の上部材101Aには、図10に示すように、インジケータ部材130の引っ掛け部132bに対応する箇所に、切り欠き部101cが形成されている。そのため、ユーザーは、インジケータ部材130が走査直交方向位置決め基準部材101内に収納されている状態でも、引っ掛け部132bに指や爪を引っ掛けて引き出すことができる。
走査直交方向位置決め基準部材101内に収納されているインジケータ部材130を走査直交方向他端側(図11中右側)へ引き出す際、インジケータ部材130の弾性突起部135aが走査直交方向位置決め基準部材101の段差部101fに当接する。ただし、ユーザーが一定以上の力で引き出すことにより、インジケータ部材130の弾性突起部135aが弾性変位して、段差部101fに乗り上げることができる。これにより、図14に示すように、弾性突起部135aと段差部101fとによるインジケータ部材130の移動規制が解除され、インジケータ部材130を走査直交方向他端側(図11中右側)へ引き出すことができる。
特に、本実施形態では、インジケータ部材130を走査直交方向他端側(図11中右側)へ引き出す間に弾性突起部135aが摺動する壁部101hが、上述したとおり、2つの段差部101f,101gの中央位置が最もインジケータ部材130の走査方向下流側端部(図11中下側)から遠ざかるような湾曲面となっている。これにより、走査直交方向位置決め基準部材101内に収納されている(退避位置にある)インジケータ部材130を走査直交方向他端側(図11中右側)から使用位置まで引き出す場合、インジケータ部材130を走査直交方向一端側へ引き出す場合と同様、ユーザーが一定以上の力を加えて、インジケータ部材130の弾性突起部135aが段差部101fに乗り上げた後は、少ない力でインジケータ部材130を引き出すことができる。そして、使用位置に達する直前において、ユーザーが一定以上の力を強めて、弾性突起部135aを段差部101gから降ろすことで、ユーザーにクリック感が伝わり、インジケータ部材130が使用位置に達したことを直感的に感じ取ることができる。
また、使用位置に位置したインジケータ部材130が退避位置に戻ろうと移動したとき、弾性突起部135aが段差部101gに当接するため、その移動が妨げられる。すなわち、弾性突起部135a及び段差部101gは、移動規制手段として機能し、インジケータ部材130は、使用位置からの移動が規制され、インジケータ部材130が意図せずに使用位置から退避位置へ移動してしまう事態を回避することができる。
また、本実施形態においては、使用位置に位置したインジケータ部材130が更に引き出し方向へ移動しようとしても、図15に示すように、走査直交方向位置決め基準部材101のガイドリブ101dがガイド溝133の終端部に当接し、その移動が規制される。すなわち、ガイドリブ101d及びガイド溝133も、移動規制手段として機能し、インジケータ部材130は、使用位置からの移動が規制され、インジケータ部材130が意図せずに使用位置から更に引き出されてしまう事態を回避することができる。
なお、インジケータ部材130が使用位置から更に引き出されてしまうと、インジケータ部材130が走査直交方向位置決め基準部材101から離脱してしまうが、本実施形態では、走査直交方向位置決め基準部材101のガイドリブ101dがガイド溝133の終端部に当接することで、その離脱が禁止されている。すなわち、ガイドリブ101d及びガイド溝133は、インジケータ部材130が走査直交方向位置決め基準部材101から離脱するのを禁止する離脱禁止手段としても機能している。
また、本実施形態のインジケータ部材130には、走査方向(X方向)における画像形成位置を示す画像位置指標としての画像位置指示線136a,136bが形成されている。そのため、このインジケータ部材130を図8(b)に示すように使用位置に移動させると、インジケータ部材130上の画像位置指示線136aは、治具100のベース部材102の側面102aに当接するようにセットされたHMP1を走査して画像が形成されるときの画像形成位置の基準箇所(基準線)に重なる。したがって、インジケータ部材130を使用位置に移動させた治具100を、図9に示すように、そのインジケータ部材130上の画像位置指示線136aが用紙P上の走査方向(X方向)における目標位置b1に重なるように、用紙P上にセットすることで、その治具100のベース部材102の側面102aに当接するようにセットされたHMP1を走査して画像が形成されるときの画像形成位置の基準箇所(基準線)を目標位置b1に正確に合わせることができる。そして、用紙Pに対してセットされた治具100のベース部材102の側面102aに当接するようにHMP1をセットして走査方向(X方向)に走査することで、用紙P上の目標領域Aに正確に画像を形成することができる。
次に、本実施形態の治具100を用いてHMP1により用紙Pへ横書きの画像形成する場合の手順の一例について説明する。
ユーザーは、まず、退避位置にあるインジケータ部材130を使用位置に移動させた治具100を、図9に示すように、そのインジケータ部材130上の画像位置指示線131aが用紙P上の走査直交方向(Y方向)における目標位置a1に重なるように、用紙P上にセットする。これにより、治具100の走査直交方向位置決め基準部材101の側面101aに当接するようにセットされたHMP1を走査して画像が形成されるときの画像形成位置の基準箇所が、目標位置a1に正確に位置合わせされる。
また、ユーザーは、インジケータ部材130上の画像位置指示線136aが用紙P上の走査方向(X方向)における目標位置b1に重なるように、用紙P上にセットする。これにより、治具100のベース部材102の側面102aに当接するようにセットされたHMP1を走査して画像が形成されるときの画像形成位置の基準箇所(画像形成開始位置)が、目標位置b1に正確に位置合わせされる。
ユーザーは、このようにしてセットした治具100が用紙に対してずれないように、治具100を片手で押さえる。そして、もう一方の手でHMP1を把持し、図16に示すように、HMP1の背面34が治具100の走査直交方向位置決め基準部材101の側面101aに当接するように、治具100に対してHMP1をセットする。このとき、治具100のインジケータ部材130は、まだ使用位置にあるため、そのままでは、走査時におけるHMP1の移動経路上にインジケータ部材130が存在し、HMP1の走査の妨げとなってしまうため、インジケータ部材130を退避位置へと移動させる。
ユーザーは、治具100を押さえていないもう片方の手で、使用位置のインジケータ部材130を退避位置まで押し込む作業を行ってもよい。しかしながら、本実施形態において、治具100のインジケータ部材130は、上述のとおり、使用位置から退避位置に向けて走査直交方向(Y方向)に沿ってスライド移動可能に保持され、一定以上の力で押すことにより、使用位置のインジケータ部材130を走査直交方向位置決め基準部材101内(退避位置)に収納することができる。
このような構成であるため、ユーザーは、もう一方の手でHMP1を把持し、そのHMP1の背面34をインジケータ部材130に押し当てて、使用位置のインジケータ部材130を退避位置まで押し込むという作業を行うことができる。この作業であれば、インジケータ部材130を退避位置へ移動させる作業と、HMP1の背面34を走査直交方向位置決め基準部材101の側面101aに当接させてHMP1の走査直交方向(Y方向)の位置決めを行う作業とを、同時に行うことができる。
特に、本実施形態においては、使用位置のインジケータ部材130の移動を規制している弾性突起部135b及び段差部101fが、インジケータ部材130の走査方向両端部のうち、走査方向位置決め基準であるベース部102の側面102aから遠い側に配置されている。ユーザーは、使用位置のインジケータ部材130をHMP1の背面34を押し当てて退避位置まで押し込む際、通常、走査直交方向に真っすぐ押し込むよりも、走査方向位置決め基準であるベース部102の側面102aに向かって斜めに押し込みやすい。したがって、上述のように、走査方向位置決め基準であるベース部102の側面102aから遠い側に弾性突起部135b及び段差部101fが配置されていると、インジケータ部材130を斜めに押し込む力は、インジケータ部材130の弾性突起部135bが段差部101fに乗り上げやすい方向に作用し、弾性突起部135b及び段差部101fによる移動規制の解除が容易になる。
ユーザーは、インジケータ部材130を退避位置へ移動させ、かつ、HMP1の背面34を走査直交方向位置決め基準部材101の側面101aに当接させてHMP1の走査直交方向(Y方向)の位置決めを行ったら、HMP1の左側面32をベース部材102の側面102aに押し当てて、HMP1の走査方向(X方向)の位置決めを行う。このようにして、HMP1の走査方向位置を走査開始位置(ホームポジション)に位置させた後、ユーザーは、プリントボタン14を押して、HMP1の背面34が走査直交方向位置決め基準部材101の側面101aに沿って移動するように、HMP1を走査方向(X方向)に沿って移動操作(手動走査)する。これにより、HMP1の記録制御部56によって生成された駆動波形に従ってHMP1の記録部41の吐出孔41aからインクの液滴が吐出される。
このように治具100を用いてHMP1により画像を形成することで、走査直交方向(Y方向)における用紙P上の目標位置a1に画像を正確に形成することができるとともに、走査方向(X方向)における用紙P上の目標位置b1にも画像を正確に形成することができる。
次に、本実施形態の治具100を用いてHMP1により用紙Pへ縦書きの画像形成する場合の手順の一例について説明する。
ユーザーは、まず、図17に示すように、退避位置にあるインジケータ部材130を走査直交方向他端側(図中右側)の使用位置へ引き出す。そして、その治具100を、図18に示すように、インジケータ部材130上の画像位置指示線131bが用紙P上の走査直交方向(Y方向)における目標位置a2に重なるように、用紙P上にセットする。これにより、治具100の走査直交方向位置決め基準部材101の側面101bに当接するようにセットされたHMP1を走査して画像が形成されるときの画像形成位置の基準箇所が、目標位置a2に正確に位置合わせされる。
また、ユーザーは、インジケータ部材130上の画像位置指示線136bが用紙P上の走査方向(X方向)における目標位置b2に重なるように、用紙P上にセットする。これにより、治具100のベース部材102の側面102aに当接するようにセットされたHMP1を走査して画像が形成されるときの画像形成位置の基準箇所(画像形成開始位置)が、目標位置b2に正確に位置合わせされる。
ユーザーは、このようにしてセットした治具100が用紙に対してずれないように、治具100を片手で押さえる。そして、もう一方の手でHMP1を把持し、図19に示すように、HMP1の背面34が治具100の走査直交方向位置決め基準部材101の側面101bに当接するように、治具100に対してHMP1をセットする。このとき、ユーザーは、把持したHMP1の背面34をインジケータ部材130に押し当てて、使用位置のインジケータ部材130を退避位置まで押し込む。
ユーザーは、インジケータ部材130を退避位置へ移動させ、かつ、HMP1の背面34を走査直交方向位置決め基準部材101の側面101bに当接させてHMP1の走査直交方向(Y方向)の位置決めを行ったら、HMP1の右側面33をベース部材102の側面102aに押し当てて、HMP1の走査方向(X方向)の位置決めを行う。このようにして、HMP1の走査方向位置を走査開始位置(ホームポジション)に位置させた後、ユーザーは、プリントボタン14を押して、HMP1の背面34が走査直交方向位置決め基準部材101の側面101bに沿って移動するように、HMP1を走査方向(X方向)に沿って移動操作(手動走査)する。これにより、HMP1の記録制御部56によって生成された駆動波形に従ってHMP1の記録部41の吐出孔41aからインクの液滴が吐出される。
このように治具100を用いてHMP1により画像を形成することで、走査直交方向(Y方向)における用紙P上の目標位置a2に画像を正確に形成することができるとともに、走査方向(X方向)における用紙P上の目標位置b2にも画像を正確に形成することができる。
本実施形態の治具100を用いて複数行にわたる画像を形成する場合、すなわち、走査直交方向(Y方向)における走査位置を変えて複数回の走査を行って複数回の画像形成を行う場合、走査直交方向位置決め基準部材101を用紙に対して走査直交方向へ一行分だけ移動させる必要がある。本実施形態の治具100においては、走査直交方向位置決め基準部材101がベース部材102に対して走査直交方向(Y方向)へ移動可能に保持されるように構成してある。そのため、ベース部を動かさずに、走査直交方向位置決め基準部を走査直交方向へ移動することができる。これにより、本実施形態の治具100によれば、走査直交方向位置決め基準部材101を次の行に位置合わせする際、ベース部材102上における所定の基準位置を基準にして、走査直交方向位置決め基準部材101を移動させ、位置合わせすることができる。よって、次の行に対する走査直交方向位置決め基準部材101の位置合わせを、簡便、かつ、高精度に実現でき、次行の画像を適切な位置に形成することが容易になる。
特に、本実施形態では、ベース部材102に対し、ベース部材102に対する走査直交方向位置決め基準部材101の移動距離を示す移動距離指標としての目盛り113が形成されている。この目盛り113は、基材上に印字されたものであるが、刻印などによって形成してもよい。このような目盛り113は、走査直交方向位置決め基準部材101を次の行に位置合わせする際の基準位置となり、これを基準にして、走査直交方向位置決め基準部材101を移動させることで、走査直交方向位置決め基準部材101を次の行に正確に位置合わせすることが可能となる。
本実施形態の治具100を用いて複数行にわたる画像を形成する場合(ここでは横書きの例で説明する。)、まず、ユーザーは、ベース部材102(又はベース部材102及び走査直交方向位置決め基準部材101の両方)を片手で押さえながら、もう片方の手でHMP1を把持する。そして、走査直交方向位置決め基準部材101の側面101aにHMP1の側面(背面34)を押し当てて、走査直交方向(Y方向)におけるHMP1の位置決めを行いつつ、HMP1を移動操作(手動走査)して、1行分の画像を形成する。次に、ユーザーは、ベース部材102を片手で押さえたまま、もう片方の手をHMP1から放し、当該もう片方の手で走査直交方向位置決め基準部材101を持つ。そして、ベース部材102の目盛り113を基準にして、ベース部材102を用紙に対して固定したまま、走査直交方向位置決め基準部材101だけを移動させ、次の行に位置合わせする。その後、ユーザーは、ベース部材102(又はベース部材102及び走査直交方向位置決め基準部材101の両方)を片手で押さえながら、もう片方の手でHMP1を把持し、走査直交方向位置決め基準部材101の側面101aにHMP1の側面(背面34)を押し当てて、走査直交方向(Y方向)におけるHMP1の位置決めを行いつつ、HMP1を移動操作(手動走査)して、次の行の画像を形成する。
以上の作業を繰り返すことにより、3行以上の画像を適切な位置に形成することができる。
図20は、本実施形態の治具100におけるベース部材102と走査直交方向位置決め基準部材101とを分離させた状態を示す斜視図である。
本実施形態の治具100は、ベース部材102が走査直交方向位置決め基準部材101を分離可能に保持しており、ユーザー操作によって、ベース部材102と走査直交方向位置決め基準部材101とを図20に示すように分離させることができる。これにより、ベース部材102と走査直交方向位置決め基準部材101とを、その長手方向が一致するように重ね合わせることで、ベース部材102に走査直交方向位置決め基準部材101が保持された状態(両者の長手方向が直交した状態)よりも、占有スペースを小さく抑えることができ、省スペースで収納、持ち運び等が可能となる。
また、本実施形態の治具100は、ベース部材102に対して走査直交方向位置決め基準部材101が走査直交方向(Y方向)へ移動可能な非保持状態と、ベース部材102に対して走査直交方向位置決め基準部材101が走査直交方向(Y方向)へ移動不能な保持状態とに切り替え可能な切替手段が設けられている。このような切替手段を設けることで、治具100を用いてHMP1により画像を形成する際、ユーザーがベース部材102のみを手で押さえるだけで、走査直交方向位置決め基準部材101が走査直交方向(Y方向)へ移動せず、固定される。したがって、複数行の画像を形成する場合、ベース部材102を押さえるユーザーの片手は改行時にも動かす必要がなく、作業性が向上する。
本実施形態の切替手段は、ベース部材102に設けられる固定凹部又は固定凸部と走査直交方向位置決め基準部材101に設けられる固定凸部又は固定凹部とを係合させることで保持状態とし、これらの係合を解除することで非保持状態とするものである。以下、その一例を説明する。
図21(a)は、ベース部材102の裏面を示す斜視図であり、図21(b)は、ベース部材102に設けられる固定歯121の長手方向一端部を拡大した拡大図である。
図22は、ベース部材102の長手方向に直交する断面を示す断面図である。
ベース部材102の走査方向(X方向)下流側端部には、図21(a)に示すように、走査直交方向(Y方向)に延びる固定凹部又は固定凸部としての固定歯121が設けられている。この固定歯121は、ベース部材102の裏面(用紙に対向する側の面)寄りに形成されている。また、固定歯121よりも表面(用紙に対向する側の面とは反対面)寄りには、固定歯121よりも走査方向(X方向)へ突出するように、回動軸部122が走査直交方向(Y方向)に延びるように設けられている。
図23(a)は、走査直交方向位置決め基準部材101の裏面を示す斜視図であり、図23(b)は、走査直交方向位置決め基準部材101の長手方向一端部を拡大した拡大図である。
一方、走査直交方向位置決め基準部材101の走査方向(X方向)上流側端部には、図23(a)に示すように、走査直交方向(Y方向)に延びる固定凹部又は固定凸部としての固定歯123が設けられている。この固定歯123は、走査直交方向位置決め基準部材101の裏面(用紙に対向する側の面)寄りに形成されている。また、固定歯123よりも表面(用紙に対向する側の面とは反対面)寄りには、固定歯123よりも走査方向(X方向)へ突出するように、軸嵌合部124が走査直交方向(Y方向)に延びるように設けられている。
ベース部材102の回動軸部122は、図21(b)及び図22に示すように略円柱形状をなし、走査直交方向位置決め基準部材101の軸嵌合部124は、図23(b)に示すように、この回動軸部122が嵌合する断面円弧形状をなす。ベース部材102の回動軸部122を走査直交方向位置決め基準部材101の軸嵌合部124に嵌合させることで、ベース部材102に走査直交方向位置決め基準部材101を保持させることができる。ベース部材102には、図20及び図22に示すように、回動軸部122の長手方向一端側にストッパ部125が形成されており、ベース部材102の回動軸部122に嵌合した走査直交方向位置決め基準部材101の軸嵌合部124は、ストッパ部125に当接することで、それ以上はストッパ部125側へ移動できないようになっている。
走査直交方向位置決め基準部材101をベース部材102に取り付ける場合、走査直交方向位置決め基準部材101の軸嵌合部124に対し、ベース部材102の回動軸部122の長手方向他端側(ストッパ部125が形成された端部とは反対側)から挿入する。走査直交方向位置決め基準部材101をベース部材102から取り外す場合には、走査直交方向位置決め基準部材101の軸嵌合部124に対し、ベース部材102の回動軸部122の長手方向他端側(ストッパ部125が形成された端部とは反対側)から引き抜く。
ここで、本実施形態において、ベース部材102に対して回動軸部122を支点に走査直交方向位置決め基準部材101を回動させ、図24(a)及び(b)に示すように、ベース部材102の裏面と走査直交方向位置決め基準部材101の裏面とを互いに傾斜した状態にすることで、ベース部材102に対して走査直交方向位置決め基準部材101を非保持状態(走査直交方向へ移動可能な状態)に切り替えることができる。詳しくは、図24(b)に示すように、走査直交方向位置決め基準部材101に設けられる回動規制部126がベース部材102の表面に当接するまで、ベース部材102に対して走査直交方向位置決め基準部材101を回動させる。これにより、ベース部材102の固定歯121から走査直交方向位置決め基準部材101の固定歯123が離間して、両固定歯121,123の係合が解除される。その結果、ベース部材102の回動軸部122に沿って走査直交方向位置決め基準部材101の軸嵌合部124をスライドさせて、走査直交方向位置決め基準部材101を走査直交方向(Y方向)へ移動させることができる。
一方で、ベース部材102に対して回動軸部122を支点に走査直交方向位置決め基準部材101を回動させ、図25(a)及び(b)に示すように、ベース部材102の裏面と走査直交方向位置決め基準部材101の裏面とを平行な状態にすることで、ベース部材102に対して走査直交方向位置決め基準部材101を保持状態(走査直交方向へ移動不能な状態)に切り替えることができる。詳しくは、ベース部材102の裏面と走査直交方向位置決め基準部材101の裏面とが平行な状態になると、図25(b)に示すように、ベース部材102の固定歯121と走査直交方向位置決め基準部材101の固定歯123とが互いに噛み合って係合する。これにより、走査直交方向位置決め基準部材101の軸嵌合部124がベース部材102の回動軸部122に沿ってスライドすることができなくなり、走査直交方向位置決め基準部材101が走査直交方向(Y方向)へ移動不能となる。
以上の構成によれば、ユーザーは、ベース部材102のみを手で押さえるだけで、保持状態の走査直交方向位置決め基準部材101は走査直交方向(Y方向)へ移動せずに固定される。したがって、複数行の画像を形成する場合、次の行へ走査直交方向位置決め基準部材101を移動させる際には、ユーザーは、保持状態の走査直交方向位置決め基準部材101を回動させて非保持状態にし、ベース部材102を固定したまま、走査直交方向位置決め基準部材101を走査直交方向(Y方向)へ移動(スライド)させる。そして、次の行の位置まで移動(スライド)させたら、走査直交方向位置決め基準部材101を保持状態になるように回動させる。これにより、走査直交方向位置決め基準部材101が走査直交方向(Y方向)へ移動せずに固定されるので、次の行の画像形成を適切に行うことができる。
このように、保持状態と非保持状態とに切り替え可能な切替手段は、本実施形態の構成に限られない。例えば、ベース部材102及び走査直交方向位置決め基準部材101の裏面が平行な状態を維持しつつ、ベース部材102に対して走査直交方向位置決め基準部材101を離間する方向へ移動させる構成であってもよい。ただし、本実施形態のように、ベース部材102に対して走査直交方向位置決め基準部材101を回動させる構成であれば、保持状態と非保持状態との切り替えを簡易かつ迅速に行うことができ、高い利便性が得られる。
本実施形態の固定歯121,123の噛み合いピッチは、1mmに設定されているが、適宜設定可能である。例えば、噛み合いピッチを5mmに広げれば、このピッチに対応した規定の行間については、改行時における走査直交方向位置決め基準部材101の位置合わせが容易になる。逆に、噛み合いピッチを狭めれば、改行時における走査直交方向位置決め基準部材101の位置合わせの自由度が高まる。
また、本実施形態の治具100は、用紙が載置された台面又は用紙の上面に対して接触する接触面(裏面)に、当該台面又は当該用紙の上面との間の摩擦係数を治具100の基材面よりも高める摩擦部材150が設けられている。この摩擦部材150は、当該台面又は当該用紙に対する治具100の滑り止めとして機能し、用紙と治具100との相対的なずれを抑制する。
また、本実施形態において、ベース部材102上には、ベース部材102に対する走査直交方向位置決め基準部材101の初期位置(走査直交方向への移動の初期位置)を示す初期位置指標114が設けられている。これにより、ユーザーは、複数行の画像を形成する場合、最初の行の画像形成時には、ベース部材102上の初期位置指標114が示す走査直交方向位置に、走査直交方向位置決め基準部材101の基準位置(図6の例では、走査直交方向位置決め基準部材101の走査直交方向中央位置)を合わせて保持状態にする。そして、次の行の画像を形成する場合には、非保持状態にして、この初期位置指標114を基準に走査直交方向位置決め基準部材101の次の行への位置合わせを行う。3行目以降も同様に位置合わせを行う。これにより、最初の行に合わせて他の行についての画像を適切な位置に形成することができる。
特に、本実施形態では、走査直交方向位置決め基準部材101の基準位置(走査直交方向位置決め基準部材101の走査直交方向中央位置)には、基準位置を示す基準位置指標として、基準位置指示線117や突起部118が設けられている。したがって、最初の行の画像形成時には、ベース部材102の初期位置指標114に、走査直交方向位置決め基準部材101の基準位置指示線117や突起部118を合わせ、次の行は、ベース部材102の初期位置指標114と、走査直交方向位置決め基準部材101の基準位置指示線117や突起部118との距離によって、走査直交方向位置決め基準部材101の次の行への位置合わせを行えばよい。
なお、本実施形態においては、走査直交方向位置決め基準部と走査方向位置決め基準部の両方を備えた治具について説明したが、いずれか一方の位置決め基準部だけを備えた治具であってもよい。
また、本実施形態においては、使用位置と退避位置との間で移動するインジケータ部材130が走査直交方向(Y方向)に沿って移動する構成について説明したが、走査方向(X方向)に沿って移動する構成としてもよい。この場合、例えば、インジケータ部材130は、ベース部材102に保持させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、携帯型画像形成装置がインクジェット方式のHMP1である例について説明したが、他の画像形成方法による携帯型画像形成装置であってもよい。例えば、感熱方式、又は熱転写方式など適宜な画像形成方式の携帯型画像形成装置であってもよい。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する
[第1態様]
第1態様は、走査直交方向(例えばY方向)における携帯型画像形成装置(例えばHMP1)の位置決め基準となる走査直交方向位置決め基準部(例えば走査直交方向位置決め基準部材101の側面101a,101b)を有する、前記携帯型画像形成装置を走査方向へ走査することにより記録材(例えば用紙P)に画像を形成するための携帯型画像形成装置用治具100であって、走査直交方向における画像形成位置を示す走査直交方向画像形成位置指標(例えば画像位置指示線131a,131b)を備えた指標部材(例えばインジケータ部材130)が、前記走査直交方向位置決め基準部によって位置決めされた前記携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上に位置する使用位置と、該移動経路上から退避した退避位置とに、移動可能に保持されていることを特徴とするものである。
走査直交方向における記録材上の目標位置に精度よく画像を形成するためには、走査開始前に、これから画像が形成される走査直交方向の画像形成位置を記録材上の目標位置に正確に位置合わせする必要がある。そのためには、走査直交方向の画像形成位置を示す走査直交方向画像形成位置指標(以下、適宜「画像位置指標」という。)を、当該画像形成位置のできるだけ近くに配置して、ユーザーに画像形成位置を正確に伝えることが望まれる。ところが、携帯型画像形成装置を走査して画像を形成する場合、画像形成位置は携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上となるため、当該画像位置指標を画像形成位置のできるだけ近くに配置しようとすると、その画像位置指標を備えた指標部材が携帯型画像形成装置の移動(走査)の妨げとなってしまう。
そこで、本態様における携帯型画像形成装置用治具(以下、適宜「治具」という。)では、指標部材を移動可能に保持する構成としている。これによれば、まず、指標部材を携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上の位置(使用位置)に位置させることにより、その指標部材上の画像位置指標を、画像形成位置の近くに配置することができる。よって、走査開始前に、指標部材を使用位置に移動させた治具を、その指標部材の画像位置指標が示す画像形成位置が記録材上の目標位置に正確に合うように、記録材に対して位置合わせすることができる。その後、使用位置の指標部材を移動させることで、携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上から指標部材を退避させる。これにより、記録材に対して位置合わせされた治具の走査直交方向位置決め基準部に対して携帯型画像形成装置を位置決めして走査する際、指標部材が妨げになることはなく、走査直交方向における記録材上の目標位置に精度よく画像を形成することができる。
[第2態様]
第2態様は、第1態様において、走査方向(例えばX方向)における携帯型画像形成装置の位置決め基準となる走査方向位置決め基準部(例えばベース部材102の側面102a)を有し、前記指標部材は、走査方向における画像形成位置を示す走査方向画像形成位置指標(例えば画像位置指示線136a,136b)を備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、走査方向における記録材上の目標位置に精度よく画像を形成することができる。
[第3態様]
第3態様は、第2態様において、前記走査方向位置決め基準部を備えた走査方向位置決め基準部材(例えばベース部材102)は、前記走査直交方向位置決め基準部を備えた走査直交方向位置決め基準部材101を走査直交方向へ移動可能に保持することを特徴とするものである。
本態様によれば、走査方向位置決め基準部材を動かさずに、走査直交方向位置決め基準部材を走査直交方向へ移動することができる。これにより、走査直交方向位置決め基準部材を次の行に移動させる際、走査方向位置決め基準部材上における所定の基準位置を基準にして走査直交方向位置決め基準部を位置合わせすることができる。よって、次の行に対する走査直交方向位置決め基準部の位置合わせを、簡便、かつ、高精度に実現でき、次行の画像を適切な位置に形成することが容易になる。
[第4態様]
第4態様は、第3態様において、前記走査方向位置決め基準部材は、前記走査直交方向位置決め基準部材を分離可能に保持することを特徴とするものである。
これによれば、走査方向位置決め基準部材と走査直交方向位置決め基準部とを、その長手方向が一致するように重ね合わせることが可能となる。その結果、走査方向位置決め基準部材に走査直交方向位置決め基準部が保持された状態よりも、占有スペースを小さく抑えることができ、省スペースで収納、持ち運び等が可能となる。
[第5態様]
第5態様は、走査方向(例えばX方向)における携帯型画像形成装置(例えばHMP1)の位置決め基準となる走査方向位置決め基準部(例えばベース部材102の側面102a)を有する、前記携帯型画像形成装置を走査方向へ走査することにより記録材(例えば用紙P)に画像を形成するための携帯型画像形成装置用治具100であって、走査方向における画像形成位置を示す走査方向画像形成位置指標(例えば画像位置指示線136a,136b)を備えた指標部材(例えばインジケータ部材130)が、前記走査方向位置決め基準部によって位置決めされた前記携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上に位置する使用位置と、該移動経路上から退避した退避位置とに、移動可能に保持されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、前記第1態様と同様、走査方向における記録材上の目標位置に精度よく画像を形成することができる。
[第6態様]
第6態様は、第1乃至第5態様のいずれかにおいて、前記指標部材は、前記走査直交方向位置決め基準部又は前記走査方向位置決め基準部によって位置決めされた前記携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上に位置する使用位置と、該移動経路上から退避した退避位置とに、移動可能に保持されていることを特徴とするものである。
これによれば、指標部材を使用位置に位置させることで、その指標部材上の画像位置指標を画像形成位置の近くに配置し、指標部材の画像位置指標が示す画像形成位置が記録材上の目標位置に正確に合うように、治具を記録材に対して位置合わせすることができる。そして、治具の走査直交方向位置決め基準部に対して携帯型画像形成装置を位置決めして走査する際には、指標部材を退避位置に位置させておくことで、指標部材が妨げになることなく、走査直交方向における記録材上の目標位置に精度よく画像を形成することができる。
[第7態様]
第7態様は、第6態様において、前記退避位置は、前記指標部材が、前記走査直交方向位置決め基準部を備えた走査直交方向位置決め基準部材と重なる位置、又は、前記走査方向位置決め基準部を備えた走査方向位置決め基準部材と重なる位置であることを特徴とするものである。
これによれば、走査方向及び走査直交方向によって規定される面の方向において、指標部材と走査直交方向位置決め基準部材又は走査方向位置決め基準部材とによる占有面積は、指標部材を退避位置に移動させることで小さくでき、省スペース化される。
[第8態様]
第8態様は、第7態様において、前記指標部材は、前記使用位置から前記退避位置に向けて前記記録材の面に沿ってスライド移動可能に保持されていることを特徴とするものである。
これによれば、携帯型画像形成装置を指標部材に押し当てて、使用位置の指標部材を退避位置まで押し込むことが可能となる。これにより、携帯型画像形成装置を把持したまま、使用位置の指標部材を退避位置へ移動させることができ、利便性が向上する。
[第9態様]
第9態様は、第7又は第8態様において、前記指標部材の指標部材移動方向長さ(例えばY方向の長さ)は、前記走査直交方向位置決め基準部材又は前記走査直交方向位置決め基準部材の当該指標部材移動方向の長さ以下であることを特徴とするものである。
これによれば、退避位置の指標部材を走査直交方向位置決め基準部材又は走査直交方向位置決め基準部材の当該指標部材移動方向の両端内に収めることができる。したがって、指標部材を退避位置に移動させたとき、指標部材が走査直交方向位置決め基準部材又は走査方向位置決め基準部材から外側にはみ出すようなことなく、省スペース化に有利である。
[第10態様]
第10態様は、第7乃至第9態様のいずれかにおいて、前記指標部材は、前記走査直交方向位置決め基準部材又は前記走査方向位置決め基準部材に対して指標部材移動方向の両側外方へ移動可能に保持されていることを特徴とするものである。
これによれば、ユーザーがどちらの手で携帯型画像形成装置を把持して走査する場合でも同様の操作性を得ることができる。また、横書きと縦書きの両方に対応することができる。
[第11態様]
第11態様は、第6乃至第10態様のいずれかにおいて、前記指標部材が前記使用位置から移動するのを規制する移動規制手段(例えば弾性突起部135a,135b及び段差部101g,101f並びにガイドリブ101d,101e及びガイド溝133,134)を有することを特徴とするものである。
これによれば、使用位置の指標部材が意図せずに移動してしまう事態を回避することができる。
[第12態様]
第12態様は、第6乃至第11態様のいずれかにおいて、前記指標部材が前記退避位置から移動するのを規制する移動規制手段(例えば弾性突起部135a,135b及び段差部101f,101g)を有することを特徴とするものである。
これによれば、退避位置の指標部材が意図せずに移動してしまう事態を回避することができる。
[第13態様]
第13態様は、第6乃至第12態様のいずれかにおいて、前記指標部材が離脱するのを禁止する離脱禁止手段(例えばガイドリブ101d,101e及びガイド溝133,134)を備え、前記離脱禁止手段は、前記指標部材が前記使用位置から更に前記退避位置よりも離間する側へ移動するのを禁止するものであることを特徴とするものである。
これによれば、指標部材が治具から離脱してしまう事態を回避することができる。しかも、離脱禁止手段を、指標部材が使用位置から移動するのを規制する移動規制手段として利用することが可能となる。
[第14態様]
第144態様は、第1乃至第12態様のいずれかにおいて、前記指標部材が離脱するのを禁止する離脱禁止手段(例えばガイドリブ101d,101e及びガイド溝133,134)を備えていることを特徴とするものである。
これによれば、指標部材が治具から離脱してしまう事態を回避することができる。
[第15態様]
第15態様は、走査方向へ手動で走査することにより記録材に画像を形成する携帯型画像形成装置と、第1乃至14態様のいずれか携帯型画像形成装置用治具とから構成されることを特徴とするものである。
本態様によれば、走査方向あるいは走査直交方向における記録材上の目標位置に精度よく画像を形成することができる。
1 :HMP
14 :プリントボタン
15 :電源ボタン
30 :記録面
31 :上面
32 :左側面
33 :右側面
34 :背面
35 :正面
100 :治具
101 :走査直交方向位置決め基準部材
101A :上部材
101B :下部材
101a,102b:側面
101c :切り欠き部
101d,101e:ガイドリブ
101f,101g:段差部
101h :壁部
102 :ベース部材
102a :側面
130 :インジケータ部材
131a,131b:画像位置指示線
132a,132b:引っ掛け部
133,134:ガイド溝
135a,135b:弾性突起部
136a,136b:画像位置指示線
150 :摩擦部材
特開平3-299号公報

Claims (21)

  1. 走査直交方向における携帯型画像形成装置の位置決め基準となる走査直交方向位置決め基準部を有する、前記携帯型画像形成装置を走査方向へ走査することにより記録材に画像を形成するための携帯型画像形成装置用治具であって、
    走査直交方向における画像形成位置を示す走査直交方向画像形成位置指標を備えた指標部材が、前記走査直交方向位置決め基準部によって位置決めされた前記携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上に位置する使用位置と、該移動経路上から退避した退避位置とに、移動可能に保持されており、
    前記退避位置は、前記指標部材が、前記走査直交方向位置決め基準部を備えた走査直交方向位置決め基準部材と重なる位置であり、
    前記指標部材は、前記使用位置から前記退避位置に向けて前記記録材の面に沿ってスライド移動可能に保持されていることを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  2. 請求項1に記載の携帯型画像形成装置用治具において、
    前記指標部材の指標部材移動方向長さは、前記走査直交方向位置決め基準部材の当該指標部材移動方向の長さ以下であることを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  3. 走査直交方向における携帯型画像形成装置の位置決め基準となる走査直交方向位置決め基準部を有する、前記携帯型画像形成装置を走査方向へ走査することにより記録材に画像を形成するための携帯型画像形成装置用治具であって、
    走査直交方向における画像形成位置を示す走査直交方向画像形成位置指標を備えた指標部材が、前記走査直交方向位置決め基準部によって位置決めされた前記携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上に位置する使用位置と、該移動経路上から退避した退避位置とに、移動可能に保持されており、
    前記退避位置は、前記指標部材が、前記走査直交方向位置決め基準部を備えた走査直交方向位置決め基準部材と重なる位置であり、
    前記指標部材の指標部材移動方向長さは、前記走査直交方向位置決め基準部材の当該指標部材移動方向の長さ以下であることを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯型画像形成装置用治具において、
    前記指標部材は、前記走査直交方向位置決め基準部材に対して指標部材移動方向の両側外方へ移動可能に保持されていることを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  5. 走査直交方向における携帯型画像形成装置の位置決め基準となる走査直交方向位置決め基準部を有する、前記携帯型画像形成装置を走査方向へ走査することにより記録材に画像を形成するための携帯型画像形成装置用治具であって、
    走査直交方向における画像形成位置を示す走査直交方向画像形成位置指標を備えた指標部材が、前記走査直交方向位置決め基準部によって位置決めされた前記携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上に位置する使用位置と、該移動経路上から退避した退避位置とに、移動可能に保持されており、
    前記退避位置は、前記指標部材が、前記走査直交方向位置決め基準部を備えた走査直交方向位置決め基準部材と重なる位置であり、
    前記指標部材は、前記走査直交方向位置決め基準部材に対して指標部材移動方向の両側外方へ移動可能に保持されていることを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯型画像形成装置用治具において、
    前記指標部材が前記退避位置から移動するのを規制する移動規制手段を有することを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  7. 走査直交方向における携帯型画像形成装置の位置決め基準となる走査直交方向位置決め基準部を有する、前記携帯型画像形成装置を走査方向へ走査することにより記録材に画像を形成するための携帯型画像形成装置用治具であって、
    走査直交方向における画像形成位置を示す走査直交方向画像形成位置指標を備えた指標部材が、前記走査直交方向位置決め基準部によって位置決めされた前記携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上に位置する使用位置と、該移動経路上から退避した退避位置とに、移動可能に保持されており、
    前記指標部材が前記退避位置から移動するのを規制する移動規制手段を有することを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の携帯型画像形成装置用治具において、
    走査方向における携帯型画像形成装置の位置決め基準となる走査方向位置決め基準部を有し、
    前記指標部材は、走査方向における画像形成位置を示す走査方向画像形成位置指標を備えていることを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  9. 請求項8に記載の携帯型画像形成装置用治具において、
    前記走査方向位置決め基準部を備えた走査方向位置決め基準部材は、前記走査直交方向位置決め基準部を備えた走査直交方向位置決め基準部材を走査直交方向へ移動可能に保持することを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  10. 請求項9に記載の携帯型画像形成装置用治具において、
    前記走査方向位置決め基準部材は、前記走査直交方向位置決め基準部材を分離可能に保持することを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  11. 走査方向における携帯型画像形成装置の位置決め基準となる走査方向位置決め基準部を有する、前記携帯型画像形成装置を走査方向へ走査することにより記録材に画像を形成するための携帯型画像形成装置用治具であって、
    走査方向における画像形成位置を示す走査方向画像形成位置指標を備えた指標部材が、前記走査方向位置決め基準部によって位置決めされた前記携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上に位置する使用位置と、該移動経路上から退避した退避位置とに、移動可能に保持されており、
    前記退避位置は、前記指標部材が、前記走査方向位置決め基準部を備えた走査方向位置決め基準部材と重なる位置であり、
    前記指標部材は、前記使用位置から前記退避位置に向けて前記記録材の面に沿ってスライド移動可能に保持されていることを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  12. 請求項11に記載の携帯型画像形成装置用治具において、
    前記指標部材の指標部材移動方向長さは、前記走査方向位置決め基準部材の当該指標部材移動方向の長さ以下であることを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  13. 走査方向における携帯型画像形成装置の位置決め基準となる走査方向位置決め基準部を有する、前記携帯型画像形成装置を走査方向へ走査することにより記録材に画像を形成するための携帯型画像形成装置用治具であって、
    走査方向における画像形成位置を示す走査方向画像形成位置指標を備えた指標部材が、前記走査方向位置決め基準部によって位置決めされた前記携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上に位置する使用位置と、該移動経路上から退避した退避位置とに、移動可能に保持されており、
    前記退避位置は、前記指標部材が、前記走査方向位置決め基準部を備えた走査方向位置決め基準部材と重なる位置であり、
    前記指標部材の指標部材移動方向長さは、前記走査方向位置決め基準部材の当該指標部材移動方向の長さ以下であることを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  14. 請求項11乃至13のいずれか1項に記載の携帯型画像形成装置用治具において、
    前記指標部材は、前記走査方向位置決め基準部材に対して指標部材移動方向の両側外方へ移動可能に保持されていることを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  15. 走査方向における携帯型画像形成装置の位置決め基準となる走査方向位置決め基準部を有する、前記携帯型画像形成装置を走査方向へ走査することにより記録材に画像を形成するための携帯型画像形成装置用治具であって、
    走査方向における画像形成位置を示す走査方向画像形成位置指標を備えた指標部材が、前記走査方向位置決め基準部によって位置決めされた前記携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上に位置する使用位置と、該移動経路上から退避した退避位置とに、移動可能に保持されており、
    前記退避位置は、前記指標部材が、前記走査方向位置決め基準部を備えた走査方向位置決め基準部材と重なる位置であり、
    前記指標部材は、前記走査方向位置決め基準部材に対して指標部材移動方向の両側外方へ移動可能に保持されていることを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  16. 請求項11乃至15のいずれか1項に記載の携帯型画像形成装置用治具において、
    前記指標部材が前記退避位置から移動するのを規制する移動規制手段を有することを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  17. 走査方向における携帯型画像形成装置の位置決め基準となる走査方向位置決め基準部を有する、前記携帯型画像形成装置を走査方向へ走査することにより記録材に画像を形成するための携帯型画像形成装置用治具であって、
    走査方向における画像形成位置を示す走査方向画像形成位置指標を備えた指標部材が、前記走査方向位置決め基準部によって位置決めされた前記携帯型画像形成装置の走査時の移動経路上に位置する使用位置と、該移動経路上から退避した退避位置とに、移動可能に保持されており、
    前記指標部材が前記退避位置から移動するのを規制する移動規制手段を有することを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  18. 請求項1至17のいずれか1項に記載の携帯型画像形成装置用治具において、
    前記指標部材が前記使用位置から移動するのを規制する移動規制手段を有することを特徴とする携帯型画像形成装置用治具
  19. 請求項1至18のいずれか1項に記載の携帯型画像形成装置用治具において、
    前記指標部材が離脱するのを禁止する離脱禁止手段を備え、
    前記離脱禁止手段は、前記指標部材が前記使用位置から更に前記退避位置よりも離間する側へ移動するのを禁止するものであることを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  20. 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の携帯型画像形成装置用治具において、
    前記指標部材が離脱するのを禁止する離脱禁止手段を備えていることを特徴とする携帯型画像形成装置用治具。
  21. 走査方向へ手動で走査することにより記録材に画像を形成する携帯型画像形成装置と、
    請求項1乃至20のいずれか1項に記載の携帯型画像形成装置用治具とから構成されることを特徴とする携帯型画像形成システム。
JP2019013082A 2019-01-29 2019-01-29 携帯型画像形成装置用治具及び携帯型画像形成システム Active JP7161702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019013082A JP7161702B2 (ja) 2019-01-29 2019-01-29 携帯型画像形成装置用治具及び携帯型画像形成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019013082A JP7161702B2 (ja) 2019-01-29 2019-01-29 携帯型画像形成装置用治具及び携帯型画像形成システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020121427A JP2020121427A (ja) 2020-08-13
JP7161702B2 true JP7161702B2 (ja) 2022-10-27

Family

ID=71993341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019013082A Active JP7161702B2 (ja) 2019-01-29 2019-01-29 携帯型画像形成装置用治具及び携帯型画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7161702B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0261646U (ja) * 1988-10-31 1990-05-08
JP2562556Y2 (ja) * 1988-11-11 1998-02-10 カシオ計算機株式会社 手動走査装置の補助装置
JPH03299A (ja) * 1989-05-26 1991-01-07 Seiko Epson Corp ハンディ機器用定規
JPH04358861A (ja) * 1991-06-06 1992-12-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 手動式印刷装置のガイド板
JPH0539993U (ja) * 1991-10-29 1993-05-28 カシオ計算機株式会社 位置合わせ定規

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020121427A (ja) 2020-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7054478B2 (ja) 携帯型画像形成装置用治具、携帯型画像形成システム、及び、携帯型画像形成装置用治具セット
JP5348168B2 (ja) ネイルプリント装置
CN108215519B (zh) 打印装置、打印方法以及记录介质
JP7075616B2 (ja) 画像形成装置、及び画像形成装置本体
JP7101340B2 (ja) 画像形成装置
JP2020055120A (ja) 携帯型画像形成装置及び携帯型画像形成装置本体
JP2020040273A (ja) 携帯型画像形成装置
JP2019001155A (ja) 記録装置
JP7169535B2 (ja) 携帯型画像形成装置及び携帯型画像形成装置本体
JP2020049774A (ja) 画像形成装置
US11235591B2 (en) Image forming apparatus and image forming apparatus body
JP2020116807A (ja) 物品
JP7137785B2 (ja) 携帯型画像形成装置及び携帯型画像形成装置本体
JP7161693B2 (ja) 携帯型画像形成装置用治具、携帯型画像形成システム及び携帯型画像形成装置用治具セット
JP7161702B2 (ja) 携帯型画像形成装置用治具及び携帯型画像形成システム
JP7101339B2 (ja) 携帯型画像形成装置、及び携帯型画像形成装置本体
JP2014124230A (ja) ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷方法
US11185143B2 (en) Nail printing device
JP7161700B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置本体
US20180281435A1 (en) Liquid container and cartridge
JP7125671B2 (ja) 携帯型画像形成装置及び携帯型画像形成装置本体
JP7157928B2 (ja) 携帯型画像形成装置用治具及び携帯型画像形成システム
JP7157925B2 (ja) 携帯型画像形成装置及び携帯型画像形成装置本体
JP2020121429A (ja) 携帯型画像形成装置用治具及び携帯型画像形成システム
JP2021151773A (ja) 画像形成装置、画像形成装置本体、画像形成装置用システム及び設置用部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220715

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220916

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220929

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7161702

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151