JP2020043734A - 回転電機用ステータコアおよび回転電機 - Google Patents

回転電機用ステータコアおよび回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2020043734A
JP2020043734A JP2018171602A JP2018171602A JP2020043734A JP 2020043734 A JP2020043734 A JP 2020043734A JP 2018171602 A JP2018171602 A JP 2018171602A JP 2018171602 A JP2018171602 A JP 2018171602A JP 2020043734 A JP2020043734 A JP 2020043734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator core
bolt insertion
stator
machine according
electric machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018171602A
Other languages
English (en)
Inventor
一葉 美浦
Kazuha Miura
一葉 美浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2018171602A priority Critical patent/JP2020043734A/ja
Priority to CN201910853767.1A priority patent/CN110896250B/zh
Publication of JP2020043734A publication Critical patent/JP2020043734A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/04Details of the magnetic circuit characterised by the material used for insulating the magnetic circuit or parts thereof
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/18Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures
    • H02K1/185Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures to outer stators
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/08Forming windings by laying conductors into or around core parts
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/12Impregnating, heating or drying of windings, stators, rotors or machines

Abstract

【課題】構造共振を効果的に抑えることが可能な回転電機用ステータおよび回転電機を提供する。【解決手段】ステータコア本体10と、ステータコア本体10の外周に巻回して構成されるフィラメント部20と、を備える。フィラメント部20は、FRPによって構成されている。ステータコア本体10は、径方向に突出した締付けボルト挿通部13を有し、かつ、締付けボルト挿通部13よりも内径側にフィラメント部20が接する締付け領域が設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機用ステータコアおよび回転電機に関する。
モータでは、ステータのコイルに電流が流れると、発生した電磁力によって、ステータに円環0次モード(呼吸モード)と呼ばれる構造共振が高周波領域で発生することが知られている。例えば、車両に適用した場合、トランスミッションケースを通じて高周波音が発生し、車室内に高周波の騒音として発生する。その対策として、従来、共振周波数を常用域で使用しないようにインバータ制御したり、モータの直径を可能な限り小さくして共振周波数を上げる手法が行われている。しかし、このような対策では、制御が複雑になり、またトルクや出力を上げるにはある程度のモータ径が必要になる。
また、特許文献1には、ステータ(固定子鉄心)の緩みを診断してステータの締付け力を判定する診断装置が記載されている。この診断装置は、固定子鉄心を半径方向に加振する加振手段、固定子鉄心の半径方向の振動を検出する振動検出手段、振動検出手段により検出した出力信号について周波数分析して固定子鉄心の円環モードの測定固有振動モードを抽出する手段、固定子鉄心の形状データから固定子鉄心の円環モードの推定固有振動モードを推定する手段、測定固有振動モードと推定固有振動モードに基づいて得られた判定基準との比較から固定子鉄心の締め付け具合を判定する判定手段を備えたものが提案されている。
国際公開第2007/058196号
しかしながら、前記特許文献1に記載の診断装置では、測定器を準備したり、判定後に締め付け具合を調整することが必要になり、ステータの製造が煩雑になるという課題がある。
本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、構造共振を効果的に抑えることが可能な回転電機用ステータコアおよび回転電機を提供することを目的とする。
本発明は、ステータコア本体と、前記ステータコア本体の外周に巻回して構成されるフィラメント部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、構造共振を効果的に抑えることが可能な回転電機用ステータおよび回転電機を提供することができる。
第1実施形態に係るステータコアを示す外観斜視図である。 第1実施形態に係るステータコアのフィラメント部の配置を示す図である。 第1実施形態に係るステータコアの製造装置の概略図である。 フィラメント部の巻き方を示す図である。 第1実施形態に係るステータコアを備えた回転電機を示す断面図である。 第2実施形態に係るステータコアを示す断面図である。 第3実施形態に係るステータコアを示す断面図である。 第4実施形態に係るステータコアを示す外観斜視図である。 第5実施形態に係るステータコアを示す外観斜視図である。 第6実施形態に係るステータコアを示す外観斜視図である。 他の回転電機を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る回転電機用ステータコアについて、適宜図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す図面において、同一の構成については同一の参照符号を付するものとする。また、部材のサイズおよび形状は、説明の便宜上、変形または誇張して模式的に表す場合がある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るステータコアを示す外観斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る回転電機用ステータコア1A(以下、ステータコアと略記する)は、ステータコア本体10と、フィラメント部20と、を有して構成されている。
ステータコア本体10は、円環状の電磁鋼板11を複数積層することで全体として円筒状に構成されている。各電磁鋼板11の側面には、周方向に沿ってティース部12が複数形成されている。また、各ティース部12は、軸方向G(電磁鋼板11の積層方向)に互いに重ねられている。また、軸方向Gの両端に位置する電磁鋼板11A(11)には、周方向に所定の間隔を置いて複数の締付けボルト挿通部13が形成されている。
フィラメント部20は、ステータコア本体10の円環剛性を向上させるものであり、ステータコア本体10の周囲に強化繊維を巻回することで構成されている。また、フィラメント部20は、FRP(繊維強化プラスチック)から選択することができる。具体的には、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics:炭素繊維強化プラスチック)、GFRP(Glass Fiber Reinforced Plastics:ガラス繊維強化プラスチック)、AFRP(Aramid Fiber Reinforced Plastics:アラミド繊維強化プラスチック)などから選択できる。
このように、ステータコア本体10の外周面にFRPからなるフィラメント部20を設けることで、ステータコア本体10の円環剛性が向上し、ステータコア本体10の半径方向における収縮ひずみを抑制することが可能になる。換言すると、ステータコア本体10が変形しにくくなる。
図2は、第1実施形態に係るステータコアのフィラメント部の配置を示す図である。
図2に示すように、ステータコア本体10は、締付けボルト挿通部13が形成された電磁鋼板11A,11A(11)と、締付けボルト挿通部13が形成されていない電磁鋼板11B(11)と、を備えている。電磁鋼板11A,11Bは、それぞれ、複数の電磁鋼板(薄い磁性板材)が積層されてブロックを成している。なお、電磁鋼板11A,11Bは、複数の電磁鋼板によって構成されるものに限定されず、1枚の電磁鋼板で構成されたものでもよい。
電磁鋼板11Aは、軸方向Gの両端に配置され、締付けボルト挿通部13が周方向に等間隔(本実施形態では60度毎)に径方向外側に突出して形成されている。締付けボルト挿通部13には、不図示のボルトが挿通される挿通孔14(挿通部)が形成されている。なお、本実施形態では、締付けボルト挿通部13が6箇所に形成されている場合を例に挙げて説明しているが、5箇所以下であっても、7箇所以上であってもよい。
電磁鋼板11Bは、電磁鋼板11Aと電磁鋼板11Aとの間に軸方向Gに複数枚重ねて配置されている。また、電磁鋼板11Bは、軸方向Gからの正面視において、円(真円)形状の外周面11bを有している。また、各電磁鋼板11Bは、いずれも同じ形状であり、各外周面11bが軸方向Gに沿って面一となるように構成されている。
このように、電磁鋼板11Aと電磁鋼板11Bとを重ねたときに、締付けボルト挿通部13が、電磁鋼板11Bよりも径方向外側に突出している。つまり、複数の電磁鋼板11Bの外周面11bは、締付けボルト挿通部13よりも内径側にフィラメント部20が接する締付け領域R1が設定されている。これにより、ボルト締結時にフィラメント部20が邪魔になることがない。
図3は、第1実施形態に係るステータコアの製造設備の概略図である。
図3に示すように、製造設備100は、フィラメントワインディング成型法によって製造されるものであり、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)からなるフィラメント部20を、ステータコア本体10の締付け領域R1(図2参照)に形成するものである。また、製造設備100は、ボビン110、樹脂含浸槽120および巻付部130を備えて構成されている。
ボビン110は、糸状の繊維を巻き付ける筒状の部材であり、初めに、強化材となる炭素繊維(CF)として、複数本の炭素繊維からなる繊維束W1がロール状に巻回されている。このようなボビン110を所定のラック(図示せず)に配置し、当該ボビン110から繊維束W1を繰り出す。
樹脂含浸槽120は、繊維束W1に樹脂RSを含浸させるものであり、樹脂RSを溜めた容器によって構成されている。また、樹脂含浸槽120は、繊維束W1に樹脂RSを潜らせるためのローラ121が設けられている。なお、繊維束W1に含浸させる樹脂は、炭素繊維強化プラスチックの種類に応じて適宜選択される。例えば、CFRPに使用される樹脂としては、主として、熱硬化性のエポキシ樹脂を挙げることができる。その他の熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミドなどを挙げることができる。
巻付部130は、ステータコア本体10を回転自在に保持するものであり、樹脂RSによって含浸された繊維束W2をステータコア本体10の締付け領域R1(図2参照)に巻き回すことでフィラメント部20が形成される。なお、繊維束W2は、図示しない張力付与装置によってテンションが与えられながらステータコア本体10に巻き付けられる。
繊維束W2の巻付けが終了した後、そのままステータコア本体10を加熱し、繊維束W2に含浸させた樹脂を硬化させる。樹脂硬化後、ステータコア本体10を巻付部130から抜取り、成型が完了する。
このように、ステータコア本体10の周囲をCFRPからなる繊維を巻回してフィラメント部20を構成することで、軽量かつ高剛性なステータコア1Aを実現することができる。
図4は、フィラメント部の巻き方を示す図である。
図4に示すように、ステータコア本体11Aには、フープ巻きによってフィラメント部20(図1参照)が構成される。このフープ巻きは、ステータコア本体10の軸方向Gに対して直交する方向に繊維束W2を、ステータコア本体10の周方向に沿って巻き付ける方法である。このようなフープ巻きを採用することで、繊維束W2の繊維配向を周方向に一致させることができ、ステータコア本体10における半径方向の収縮ひずみを効果的に抑制することができる。また、軸方向の両端に電磁鋼板11Aが存在する場合、フープ巻きを採用することで、不図示のヘリカル巻きよりも軸方向Gの一端から他端まで均等に巻き付けることが可能になる。なお、フープ巻きに限定されるものではなく、ヘリカル巻きを採用してもよく、またはヘリカル巻きとフープ巻きを組み合わせてもよい。
図5は、第1実施形態に係るステータコアを備えた回転電機を示す断面図である。なお、図5は、上側の断面が締付けボルト挿通部13の位置で切断した状態、下側の断面が締付けボルト挿通部13以外の位置で切断した状態である。
図5に示すように、回転電機50は、ステータコア1Aを有するステータ51と、当該ステータ51の内径側に回転自在に設けられるロータ55と、ロータ55が固定されるシャフト56と、ハウジング57と、を備えて構成されている。
ステータ51は、ステータコア1Aと、ステータコア1Aに設けられるコイル52と、を備えて構成されている。コイル52は、ティース部12(図1参照)間に形成されたスロットに挿通され、例えば、U相コイル、V相コイル、W相コイルを構成している。
ロータ55は、軸方向Gに沿って複数の磁性板材を積層してなるロータコア(ロータヨークとも言う)と、ロータコアに設けられる複数の永久磁石とを備えて構成され、ステータ51が生成する回転磁界により回転する。
シャフト56は、両端部が軸受56a,56bに支持され、回転中心O回りにロータ55と共に回転自在に構成されている。
ハウジング57は、ステータ51およびロータ55を収容するとともに、シャフト56が挿通されるケースによって構成されている。また、ハウジング57内には、締付けボルト挿通部13の一方の側面が当接する壁面57aが形成されている。
ステータ51は、一方の締付けボルト挿通部13の挿通孔14にボルトBが挿通され、もう一方の締付けボルト挿通部13の挿通孔14に挿通され、壁面57aにねじ込まれることで、ステータ51が壁面57aに固定される。
以上説明したように、第1実施形態のステータコア1Aは、ステータコア本体10と、ステータコア本体10の外周に巻回して構成されるフィラメント部20と、を備えている。これによれば、ステータコア本体10の円環剛性を向上させることができ、ステータコア本体10を真円形状に維持することができる。つまり、円環0次モードの振動を抑えることができるように、ステータコア本体10の形状変化が抑制される。
また、第1実施形態では、フィラメント部20がFRPによって構成されている。これによれば、ステータコア1Aを軽量かつ高強度にすることができる。ちなみに、鉄の比重は7.8で、CFRPの比重は1.8である。また、FRPは母材が樹脂であるため、電磁鋼板11Bの上から成型しても磁気回路に影響を与えることがない。
また、第1実施形態では、ステータコア本体10が、径方向に突出した締付けボルト挿通部13を有し、かつ、締付けボルト挿通部13よりも内径側にフィラメント部20が接する締付け領域R1が設定されている(図2参照)。これによれば、ボルトB(図5参照)の締付けを妨げることなく、円環剛性を向上できる。
また、第1実施形態では、ステータコア本体10には軸方向Gの両端に締付けボルト挿通部13が備えられている。これによれば、フィラメント部20をステータコア本体10の外周面11bに設置し易くなる。
また、第1実施形態では、フィラメント部20がフープ巻きによって構成されている。これによれば、繊維束W2の繊維軸方向の性能(高弾性率)を有効活用できる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係るステータコアを示す断面図である。
図6に示すように、第2実施形態のステータコア1Bは、第1実施形態のステータコア1Aにカラー30を追加したものである。
ところで、ロータコア本体10では、軸方向Gの両端に、締付けボルト挿通部13が形成された電磁鋼板11Aが備えられている。この場合、ボルトBを介してロータコア本体10をハウジング57(図5参照)に締結すると、ボルト締結時に発生する軸力によって、ステータコア本体10が変形したり、電磁鋼板11A,11B(積層鋼板)のかしめ部に剥離が発生するおそれがある。そこで、第2実施形態では、第1実施形態のステータコア1Aにカラー30を追加したものである。
カラー30は、円筒状の金属製部材からなり、ボルトBに外挿されるものである。また、カラー30は、軸方向Gの両端が開口して形成され、軸方向Gの一端が一方の電磁鋼板11Aの内側側面13aに当接し、他端が他方の電磁鋼板11Aの内側側面13aに当接している。なお、カラー30は、高剛性の材料、つまり外力を受けた際に変形しにくい材料であれば、樹脂部材であってもよい。
ボルトBが一方(図示左側)の締付けボルト挿通部13、カラー30、他方(図示右側)の締付けボルト挿通部13に順番に挿通され、ハウジング57(図5参照)に締結される。このとき、カラー30によって締付けボルト挿通部13,13の間隔が維持されるので、ステータコア本体10の変形(電磁鋼板11A,11B同士の浮き)を防止することができる。
このように構成された第2実施形態では、ステータコア1Bが各締付けボルト挿通部13の軸方向Gの内側側面13aに当接するカラー30を備える。これによれば、ボルト締結時のステータコア本体10の変形や積層鋼板の剥離を防止できる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態に係るステータコアを示す断面図である。
図7に示すように、第3実施形態のステータコア1Cは、第2実施形態のステータコア1Bに絶縁シート40(絶縁層)を追加したものである。
絶縁シート40は、締付けボルト挿通部13が形成されていない電磁鋼板11Bの外周面11bの締付け領域R1とフィラメント部20との間に形成されている。つまり、まず電磁鋼板11Bの外周面11bの全体に絶縁シート40を設置する。なお、絶縁シート40は、絶縁性を有するものであれば、ゴム製であっても、樹脂製であってもよい。また、絶縁シート40は、シート状のものに限定されず、絶縁性を有する樹脂を塗布する構成であってもよい。
このように構成された第3実施形態では、フィラメント部20とステータコア本体10との間に絶縁シート40が設けられている。これによれば、絶縁性を高めることができ、フィラメント部20など外部からの磁気回路への影響を抑制できる。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態に係るステータコアを示す外観斜視図である。
図8に示すように、第4実施形態のステータコア1Dは、第1実施形態のステータコア本体10に替えてステータコア本体60を備えたものである。このステータコア本体60は、第1実施形態のように積層鋼板(電磁鋼板11A,11Bを積層したもの)によって構成されたものではなく、鋳造や切削によって磁性材の金属塊として一体に形成されたものである。また、ステータコア本体60は、軸方向Gの一端から他端に向けて貫通するティース部61が形成されている。
このように構成された第4実施形態では、積層鋼板で形成した場合よりもステータコア本体60の円環剛性を高めることができる。また、締付けボルト挿通部13の剛性を高めることができるので、カラー(図6参照)を不要にすることが可能になる。また、ステータコア本体60の変形や剥離などの不具合を防止できる。
(第5実施形態)
図9は、第5実施形態に係るステータコアを示す外観斜視図である。
図9に示すように、第5実施形態のステータコア1Eは、第1実施形態のステータコア本体10に替えてステータコア本体70を備えたものである。
ステータコア本体70は、円環状の電磁鋼板71を複数積層することで全体として円筒状に構成されている。また、各電磁鋼板71は、軸方向Gからの正面視において、円(真円)形状の外周面71aを有している。各電磁鋼板71の側面には、第1実施形態のティース部12と同様に、周方向に沿ってティース部72が複数形成されている。
また、各電磁鋼板71には、周方向に所定の間隔を置いて複数の締付けボルト挿通部73が形成されている。この締付けボルト挿通部73は、電磁鋼板71の外周面71aよりも径方向内側に形成されている。また、締付けボルト挿通部73には、不図示のボルトが挿通される挿通孔74(挿通部)が形成されている。
フィラメント部21は、ステータコア本体70の円環剛性を向上させるものであり、FRPとして、CFRP、GFRP、AFRPなどによって構成されている。このように、ステータコア本体70の外周面71aにFRPからなるフィラメント部21を設けることで、ステータコア本体70の円環剛性が向上し、ステータコア本体70の全体における半径方向の収縮ひずみを抑制することが可能になる。
このように構成された第5実施形態では、ステータコア本体70が、当該ステータコア本体70の外周面71aよりも径方向内側に位置する締付けボルト挿通部73を有する。さらに、締付けボルト挿通部73よりも外径側にフィラメント部21が接する締付け領域R2が設定されている。これによれば、ステータコア本体70の外周面71aの全体にフィラメント部21を設けることができるので、ステータコア本体70の軸方向Gの一端から他端までの円環剛性を向上できる。よって、ステータコア本体70の収縮ひずみをより効果的に抑制することが可能になる。
(第6実施形態)
図10は、第6実施形態に係るステータコアを示す外観斜視図である。
図10に示すように、第6実施形態のステータコア1Fは、ステータコア本体80と、ステータコア本体80を保持するステータホルダ85と、ステータコア本体80の外周面に設けられるフィラメント部22と、を備えて構成されている。
ステータコア本体80は、円環状の電磁鋼板81を複数積層することで全体として円筒状に構成されている。また、各電磁鋼板81は、軸方向Gからの正面視において、円(真円)形状の外周面81aを有している。各電磁鋼板81の側面には、周方向に沿ってティース部82が複数形成されている。各ティース部82は、軸方向G(電磁鋼板71の積層方向)に互いに重なるようにして構成されている。
ステータホルダ85は、ステータコア本体80と同心円状の略中空円筒形状を呈し、ステータコア本体80を圧入する際の被圧入面となる内周面85aを有している。また、ステータホルダ85には、周方向に所定の間隔を置いて複数の締付けボルト挿通部85bが形成されている。締付けボルト挿通部85bは、軸方向Gの一端側に形成されている。また、締付けボルト挿通部85bには、不図示のボルトが挿通される挿通孔85cが形成されている。なお、締付けボルト挿通部85bは、軸方向Gの両端に形成されていてもよい。
フィラメント部22は、ステータコア本体80の円環剛性を向上させるものであり、FRPとして、CFRP、GFRP、AFRPなどによって構成されている。このように、ステータコア本体80の外周面81aにフィラメント部22を設けることで、ステータコア本体80の円環剛性が向上し、ステータコア本体80の全体における半径方向の収縮ひずみを抑制することが可能になる。
このように構成された第6実施形態では、ステータコア本体80を保持するステータホルダ85を備え、ステータホルダ85が径方向に突出した締付けボルト挿通部85bを有する。これによれば、ステータコア本体80の外周面81aの全体にフィラメント部22を設けることができるので、ステータコア本体80の軸方向Gの一端から他端までの円環剛性を向上できる。よって、ステータコア本体80の収縮ひずみをより効果的に抑制することが可能になる。
また、第6実施形態では、ステータコア本体80の直径を、第5実施形態のステータコア本体70よりも小さくすることができ、共振周波数を上げることができる。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、以下に示す回転電機50Aに適用することができる。図11は、第1実施形態に係るステータコアを備えた他の回転電機を示す断面図である。
図11に示すように、回転電機50Aは、ステータコア1Aを有するステータ51と、当該ステータ51の内径側に回転自在に設けられるロータ55と、ロータ55が固定されるシャフト56と、ステータ51およびロータ55を収容するハウジング57Aと、を備えて構成されている。
ハウジング57Aは、ステータ51およびロータ55を収容するとともに、シャフト56が挿通されるケースによって構成されている。また、ハウジング57Aには、ステータコア1Aの外周面側から、軸方向Gの両端の締付けボルト挿通部13,13間に向けて突出する突出部57sが形成されている。この突出部57sは、締付けボルト挿通部13,13間に挿入されるように突出し、各締付けボルト挿通部13の内側側面13aに突出部57sの側面が当接している。
このように構成された回転電機50Aでは、突出部57sを設けることによって、前記したカラー30と同様な機能を発揮させることができる。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1A,1B,1C,1D,1E,1F ステータコア
10,60,70,80 ステータコア本体
11,11A,11B,71,81 電磁鋼板
11b 外周面
12 ティース部
13,73 締付けボルト挿通部
13a 内側側面
14,74 挿通孔(挿通部)
20,21,22 フィラメント部
30 カラー
40 絶縁シート(絶縁層)
50,50A 回転電機
55 ロータ
56 シャフト
57A ハウジング
57s 突出部
85 ステータホルダ
85b 締付けボルト挿通部
100 製造設備
110 ボビン
120 樹脂含浸槽
130 巻付部
B ボルト
G 軸方向
O 中心
R1,R2 締付け領域
W1 繊維束(樹脂含浸前)
W2 繊維束(樹脂含浸後)

Claims (10)

  1. ステータコア本体と、
    前記ステータコア本体の外周に巻回して構成されるフィラメント部と、を備えることを特徴とする回転電機用ステータコア。
  2. 前記フィラメント部は、FRPによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機用ステータコア。
  3. 前記ステータコア本体は、径方向に突出した締付けボルト挿通部を有し、かつ、前記締付けボルト挿通部よりも内径側に前記フィラメント部が接する締付け領域が設定されていることを特徴とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機用ステータコア。
  4. 前記締付けボルト挿通部は、軸方向の両端に備えられていることを特徴とする請求項3に記載の回転電機用ステータコア。
  5. 前記ステータコア本体は、前記各締付けボルト挿通部の軸方向の内側側面に当接するカラーを備えることを特徴とする請求項4に記載の回転電機用ステータコア。
  6. 前記ステータコア本体は、当該ステータコア本体の外周面よりも径方向内側に位置する締付けボルト挿通部を有し、かつ、前記締付けボルト挿通部よりも外径側に前記フィラメント部が接する締付け領域が設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機用ステータコア。
  7. 前記ステータコア本体を保持するステータホルダを備え、
    前記ステータホルダは、径方向に突出した締付けボルト挿通部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機用ステータコア。
  8. 前記フィラメント部と前記ステータコア本体との間には絶縁層が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機用ステータコア。
  9. 前記フィラメント部は、フープ巻きによって構成されている請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機用ステータコア。
  10. 請求項4に記載の回転電機用ステータコアを有するステータと、当該ステータの内径側に回転自在に設けられるロータと、当該ステータおよび当該ロータを収容するハウジングと、を備え、
    前記ハウジングは、前記各締付けボルト挿通部の内側側面に当接する突出部を有することを特徴とする回転電機。
JP2018171602A 2018-09-13 2018-09-13 回転電機用ステータコアおよび回転電機 Pending JP2020043734A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018171602A JP2020043734A (ja) 2018-09-13 2018-09-13 回転電機用ステータコアおよび回転電機
CN201910853767.1A CN110896250B (zh) 2018-09-13 2019-09-10 旋转电机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018171602A JP2020043734A (ja) 2018-09-13 2018-09-13 回転電機用ステータコアおよび回転電機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020043734A true JP2020043734A (ja) 2020-03-19

Family

ID=69785569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018171602A Pending JP2020043734A (ja) 2018-09-13 2018-09-13 回転電機用ステータコアおよび回転電機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2020043734A (ja)
CN (1) CN110896250B (ja)

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60144123A (ja) * 1983-12-29 1985-07-30 Fanuc Ltd 交流サ−ボモ−タ及びその製造方法
JPH10322962A (ja) * 1997-05-16 1998-12-04 Tohoku Oki Denki Kk モータの軸受組立構造
CN100385772C (zh) * 1997-10-17 2008-04-30 株式会社电装 车辆用交流发电机
DE69735893T2 (de) * 1997-10-17 2007-04-19 Denso Corp., Kariya Wechselstromgenerator für kraftfahrzeuge
JP2003304663A (ja) * 2002-04-05 2003-10-24 Asmo Co Ltd モータハウジング及びモータ
JP3885755B2 (ja) * 2003-04-02 2007-02-28 日産自動車株式会社 複軸多層モータのステータ構造
JP2007159332A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Toyota Motor Corp 回転電機
CN1988334A (zh) * 2005-12-20 2007-06-27 乐金电子(天津)电器有限公司 空调器用送风装置
JP2008022634A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Nidec Sankyo Corp モータ
JP5142782B2 (ja) * 2008-03-27 2013-02-13 本田技研工業株式会社 燃料噴射装置の取付け構造
CN102217169B (zh) * 2008-10-06 2013-11-06 株式会社日立制作所 旋转电机
CN101882816A (zh) * 2009-05-08 2010-11-10 深圳华任兴科技有限公司 基于模块化方式构建非晶合金定子磁路的交流电机
WO2011101960A1 (ja) * 2010-02-17 2011-08-25 トヨタ自動車株式会社 回転電機
WO2012073959A1 (ja) * 2010-12-03 2012-06-07 本田技研工業株式会社 ステータ
CN103312069B (zh) * 2012-03-14 2016-08-03 珠海格力电器股份有限公司 电机永磁体固定结构、固定方法以及包括该结构的电机
JP5818737B2 (ja) * 2012-04-13 2015-11-18 株式会社ミツバ ブラシレスモータ
WO2013164889A1 (ja) * 2012-05-02 2013-11-07 三菱電機株式会社 回転電機
EP2882081A4 (en) * 2012-08-03 2016-06-15 Yaskawa Denki Seisakusho Kk DYNAMOELECTRIC MACHINE
JP2014099971A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Nippon Densan Corp モータ
US10148140B2 (en) * 2013-01-28 2018-12-04 Denso Corporation Motor
CN104956570B (zh) * 2013-01-28 2017-10-27 阿莫泰克有限公司 滚筒洗衣机用驱动马达及具有其的滚筒洗衣机
JP5718391B2 (ja) * 2013-02-22 2015-05-13 三菱電機株式会社 回転電機
JP6168001B2 (ja) * 2014-06-17 2017-07-26 トヨタ自動車株式会社 スイッチトリラクタンスモータ
JP5980874B2 (ja) * 2014-10-20 2016-08-31 ファナック株式会社 回転電機に使用される磁石保持部材、回転子、回転電機および工作機械
JP2016136818A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 株式会社デンソー モータ
CN105680588B (zh) * 2016-04-11 2019-05-10 华北电力大学 非晶合金定子铁芯与电机机座或冷却水套的固定方法
JP6527102B2 (ja) * 2016-04-22 2019-06-05 ファナック株式会社 保持部材、これを備える回転電機の回転子、及びそれを備える回転電機
US10439456B2 (en) * 2016-04-25 2019-10-08 General Electric Company Sleeve rotor synchronous reluctance electric machine
JP6374449B2 (ja) * 2016-07-25 2018-08-15 ファナック株式会社 ステータおよび電動機

Also Published As

Publication number Publication date
CN110896250A (zh) 2020-03-20
CN110896250B (zh) 2021-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080024019A1 (en) Motor
CN109494904B (zh) 转子
JP6527102B2 (ja) 保持部材、これを備える回転電機の回転子、及びそれを備える回転電機
CN110247490B (zh) 马达
JP5573040B2 (ja) モータ、およびモータの製造方法
JP2018082564A (ja) 回転電機のロータ
JP7020180B2 (ja) 回転電機用ステータ
CN211209403U (zh) 同步电动机的转子
US20230308002A1 (en) Magnetic pole piece device for magnetic gear, magnetic gear, and method of producing magnetic pole piece device for magnetic gear
JP2020043734A (ja) 回転電機用ステータコアおよび回転電機
JP7159830B2 (ja) 筒部材、回転電機のロータ、及び回転電機
JP2020005448A (ja) 回転電機のロータ、及び回転電機
TW201742356A (zh) 軸向間隙型旋轉電機
JP6127494B2 (ja) 回転電機およびインシュレータ
US20230034346A1 (en) Motor
WO2013046491A1 (ja) 洗濯機用モータ
JP7263632B1 (ja) ロータ及び回転電機
JP2020005449A (ja) ロータ、及び、ロータの製造方法
WO2011114758A1 (ja) ステータおよび回転電機
CN111373639A (zh) 电动机的转子、具有其的电动机、具有该电动机的增压器及电动机的组装方法
US20210135530A1 (en) Axial Gap Rotary Electric Machine
JP2018108028A (ja) ブラシレスモータ
JP2010226901A (ja) 回転電機
KR20210070067A (ko) 모터
JP2021097546A (ja) 円環コイルおよびコアレス回転電気機械