JP2020001395A - 押出成形用金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】コーナ材を、上に凸の逆V字状または逆U字状の正確な姿勢で押出成形する。【解決手段】V形またはU形のコーナ材のために、押出機2の第1管11からの溶融樹脂が、押出成形用金型4の第2管に供給される。コーナ材の各板部材に対応する流動孔277の部分は、押出成形用金型4における矩形体の隣接する側部に沿って平行に延びる。接続装置5は、第1、第2管を共通管軸まわりに角変位可能に接続する。第2管の管軸のまわりの回転角度は、水準器用基準面と水準器とによって表わされる。【選択図】図2

Description

本発明は、押出成形用金型に関する。
本発明は、軸直角断面がV形、U形および平形などのコーナ材を押出成形して製造するための装置に関連して説明するが、本発明はそのほかの長尺押出成形品を製造するための装置に関連して実施され、さらにそのほかの技術分野に関連しても広範囲に実施することができる。
本件明細書中、用語「コーナ材」は、最終の完成された製品だけでなく、製造途中の未完成品も含む概念として解釈されなければならない。
本件明細書中、分割面を当接面ということがあり、また板部材を板状部ということがある。
本件出願人は、建物の壁面に用いられる出隅および入隅に取付けられるコーナ材を、たとえば実公平5−13855(特許文献1)において提案している。このようなコーナ材を製造するにあたり、品質の向上を図り、生産性を高めることが望まれている。
V形コーナ材は、一対の板部材とこれらの板部材を連ねる屈曲部とを有し、軸直角断面はV形である。従来の押出成形装置では、押出成形用金型からのV形コーナ材は、一方の板部材を水平な姿勢とし、かつ他方の板部材を、その幅方向が屈曲部からほぼ鉛直に垂下した姿勢で移動し、移動中、水を噴射して、または水槽内を通過して、冷却され、その下流で、前記一方の板部材を、引取り装置における水平な回転軸線を有する一対のローラ間に挟んで引取って、製造される。
この従来技術では、V形コーナ材の水平な前記一方の板部材上に、冷却のために使用された水が滴状に付着したまま残存し、これによって、表面が部分的に変色、変質し、品質が低下する。また、前記一方の板部材上に、異物などが付着し、品質が低下する。したがって、製品の歩留りが悪く、生産性が低下する。この問題は、V形コーナ材だけでなく、その他の平坦面を有する長尺押出成形品の製造時において、生じる。
実公平5−13855
本発明の目的は、長尺押出成形品の品質の向上を図り、生産性を高めることができる押出成形用金型を提供することである。
本件明細書中の参照符について、類似する構成要素の対応する部分には、同一の数字の参照符に添え字a、b、…を付すことがある。対応する構成要素は、参照符の数字のみで総括的に示し、個別的に数字に添え字a、b、…を付すことがある。
特許請求の範囲の記載および課題を解決するための手段における参照符は、実施の形態に対応して理解するための便宜のためにのみ、使用されており、発明の技術的範囲は、これらの参照符に捉われて限定的に解釈されてはならず、参照符なしに、広い用語の意味に解釈されるべきである。
本発明は、V形またはU形のコーナ材の押出成形のために、
一対の板部材152、153(図48);331、332(図57)を屈曲部155;333で連結したV形またはU形のコーナ材25、66を押出成形するコーナ材の押出成形装置1、61において、
(a)第1管11を有し、第1管11の管軸238aは横に延び、この第1管11から溶融された合成樹脂を供給する押出機2と、
(b)全体の形状が矩形体である押出成形用金型4、60であって、
第2管12を有し、第2管12の管軸238bは第1管11の管軸238aと共通な一直線上にあり、この第2管12からの樹脂がコーナ材25、66のための流動孔277、278:416、417に導かれ、
各板部材152、153:331,332に対応する流動孔277:417の部分が矩形体の隣接する側部(たとえば、図23(1)の上または下の側部と右または左の側部、図54の上または下の側部と右または左の側部)に沿って(すなわち、図23(1)、図54のように平行に)それぞれ延びる押出成形用金型4、60と、
(c)流動孔277、278:416、417からのコーナ材25、66を樹脂移動方向に垂直な仮想平面内で上に凸の逆V字状または逆U字状である姿勢で供給するための、第2管12の管軸238bのまわりの回転角度を表わす手段と、
(d)第1管11と第2管12とを前記共通な一直線上の管軸238a、238bまわりに角変位可能に接続する接続装置5(図5)、13(図15)と、
(e)押出成形用金型4、60から導入されるコーナ材25、66を冷却する冷却流動孔33(図2)を有するサイジング装置9とを含むことを特徴とする押出成形装置である。
本発明は、
回転角度を表わす手段は、押出成形用金型4、60に設けられる水準器用基準面287(図3、図16、図52、図53など)と、その上に乗載される水準器とによって実現されることを特徴とする。
接続装置5、13は、第1管11と第2管12との各軸線すなわち管軸238まわりの相互の角変位を可能にして、金型4、60の第2管12の管軸238bまわりの姿勢の調整、すなわち角変位調整が可能になるので、金型4、60の樹脂移動方向の管軸238bまわりの角変位位置設定用回転角度調整構造が実現される。
接続装置5、13によって、金型4、60の着脱交換、メンテナンスを、簡単な作業で行なうことができる。そのため、V形またはU形のコーナ材25、66を製造するにあたり、生産性を高めることができる。
本発明は、平形のコーナ材の押出成形のために、
硬質樹脂から成る一対の板部材424、425(図60)を軟質樹脂から成る屈曲可能な屈曲部423で連結した平形のコーナ材80を押出成形するコーナ材の押出成形装置72において、
(a)第1管11を有し、第1管11の管軸238aは横に延び、この第1管11から溶融された硬質樹脂を供給する押出機184と、
(b)全体の形状が矩形体である押出成形金型73であって、
第2管12を有し、第2管12の管軸238bは第1管11の管軸238aと共通な一直線上にあり、
この第2管12からの硬質樹脂が導かれる第1流動孔204と、
第1流動孔204に樹脂移動方向の下流で連通し、幅方向に隙間をあけて形成され、各板部材424、425のための第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206と、
第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206からの一対の板部材424、425を導く共通流動孔207と、
屈曲部423のための軟質樹脂を、共通流動孔207に導き、前記隙間において板部材424、425に固着する軟質樹脂供給路213とを有し、
第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206ならびに共通流動孔207の各板部材424、425に対応する部分が矩形体の上下の側部288b、288c(図59(2)、図60を参照)に沿って延びる押出成形金型73と、
(c)共通流動孔207からのコーナ材80を樹脂移動方向に垂直な仮想平面内で水平である姿勢で供給するための、第2管12の管軸238bのまわりの回転角度を表わす手段と、
(d)第1管11と第2管12とを前記共通な一直線上の管軸238a、238bまわりに角変位可能に接続する接続装置185(図59(1))と、
(e)溶融された軟質樹脂を供給する軟質樹脂押出機85と、
(f)軟質樹脂押出機85からの軟質樹脂を軟質樹脂供給路213に供給する部材87と、
(g)押出成形金型73からのコーナ材80を、上下に配置された複数の水平回転軸線を有するローラに巻掛けて、または押圧して、冷却および平坦化する冷却平坦化装置91とを含むことを特徴とするコーナ材の押出成形装置である。
本発明は、
回転角度を表わす手段は、水準器用基準面として働く上の側部288b、288c(図59(2)、図60を参照)と、その上に乗載される水準器とによって実現されることを特徴とする。
平形のコーナ材80の押出成形のために、V形またはU形のコーナ材25、66の接続装置5、13と同じように、接続装置185は、第1管11と第2管12との各軸線すなわち管軸238まわりの相互の角変位を可能にして、金型73の第2管12の管軸238bまわりの姿勢の調整、すなわち角変位調整が可能になるので、金型73の樹脂移動方向の管軸238bまわりの角変位位置設定用回転角度調整構造が実現される。
接続装置5、13(図2、図15)と同じように、接続装置185(図59(1))によって、金型73の着脱交換、メンテナンスを、簡単な作業で行なうことができる。そのため、平形のコーナ材80を製造するにあたり、生産性を高めることができる。
冷却平坦化装置91によれば、簡単な構成で平形コーナ材80を冷却すると同時に、平坦化することができる。さらに、(1)生産速度、すなわちラインスピードを向上することができ、(2)V形またはU形コーナ材などのための複雑な構成を有するサイジング装置9が不要となり、また、(3)平形コーナ材80が移動途中で、たとえばサイジング装置9内の冷却流動孔33(図2)などに、引っ掛かって操業を中断せざるを得なくなることもない。
本発明は、
第1管11と第2管12とを接続する接続装置5、13、185は、
(c1)第1管11の端部に設けられ、第1シール用当接面239を有する第1外向きフランジ221と、
(c2)第2管12の端部に、第1外向きフランジ221に対向して設けられ、第2シール用当接面241を有する第2外向きフランジ223と、
(c3)第1および第2外向きフランジ221、223を、相互の近接方向に締め付けて、第1および第2シール用当接面239、241を当接してシールを達成する締付け手段225とを有することを特徴とする。
本発明は、
第1管11と第2管12とを接続する接続装置5、13、185は、
(a)第1管11の端部に設けられる第1外向きフランジ221であって、
第1管11の管軸238aの内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第1傾斜面222と、
第1外向きフランジ221の周方向全周にわたって、第1管11の管軸238aの外方に臨む第1シール用当接面239とを有する第1外向きフランジ221と、
(b)第2管12の端部に、第1外向きフランジ221に対向して設けられる第2外向きフランジ223であって、
第2管12の管軸238bの内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第2傾斜面224と、
第2外向きフランジ223の周方向全周にわたって、第2管12の管軸238bの外方に臨み、第1シール用当接面239に当接することができる第2シール用当接面241とを有する第2外向きフランジ223と、
(c)第1および第2外向きフランジ221,223を囲むカバー体226であって、
半割状に形成される一対のカバー体部分227,228を有し、
各カバー体部分227,228の内面には、第1および第2傾斜面222、224が当接するカバー体226と、
(d)締付け手段225であって、
カバー体部分227、228を、前記一直線に交差する相互の近接方向に締め付けて、第1および第2シール用当接面239、241が当接してシールを達成する締付け手段225とを有することを特徴とする。
本発明によれば、接続装置5、13、185は、コーナ材を製造するにあたり、締付け手段225によって、第1および第2外向きフランジ221、223を相互の近接方向に締め付けることによって、第1および第2シール用当接面239、241を当接してシールを達成するができる。したがって、シール機能が向上され、樹脂漏れや樹脂滞留部ができることはなく、押出成形品の変色や樹脂ヤケ等の不具合が発生せず、長尺成形品の品質の向上を図ることができる。また、第1シール用当接面239とシール用筒部240の第2シール用当接面241との圧着によって、シールされるので、その圧着部の傷や凹み、変形等の損傷の確認、修正、調整が容易となり、メンテナンス性が優れる。
V形コーナ材製造装置1の全体の構成を示す簡略化した系統図である。 押出機2に備えられるアダプタ3と金型4とが管の接続装置5によって接続され、加熱装置7によって加熱され、さらに空気噴射冷却装置8およびサイジング装置9を簡略化して示す斜視図である。 アダプタ3と金型4と管の接続装置5と加熱装置7とを分解して簡略化して示す斜視図である。 管の接続装置5とその付近を示す断面図である。 アダプタ3に取付けられ、接続装置5によって金型4に接続される一方の管11とその付近の側面図である。 金型4の接続装置5によって接続される他方の管12とその付近の側面図である。 管11、12を接続する接続装置5の正面図である。 図7の切断面線VIII−VIIIから見た接続装置5の断面図である。 接続装置5による第1および第2外向きフランジ221、223の接続状態を示す一部の拡大断面図である。 第1管11と第2管12との接続手順を示す図である。 第1管11と第2管12との接続手順を示す図である。 第1管11と第2管12との接続手順を示す図である。 第1管11と第2管12との接続手順を示す図である。 第1管11と第2管12との接続手順を示す図である。 本発明の実施の他の形態の接続装置13の簡略化した正面図である。 金型4の上流から見た斜視図である。 金型4を下流から見た斜視図である。 金型4を構成する上流の金型プレート16を上流から見た斜視図である。 上流の金型プレート16を下流から見た斜視図である。 上流の金型プレート16を示す図である。 上流の金型プレート16を上流から見た背面図である。 上流の金型プレート16を下流から見た正面図である。 金型4を構成する下流の金型プレート18を示す図である。 下流の金型プレート18の流動孔277の一部を拡大して示す拡大正面図である。 図23のセクションEを拡大して示す断面図である。 下流の金型プレート18の下流から見た一部の拡大正面図である。 下流の金型プレート18の上流から見た斜視図である。 下流の金型プレート18を構成する第1金型部材21と第2金型部材22 と第3金型部材23とを上流から見た分解斜視図である。 下流の金型プレート18を構成する第2金型部材22を上流から見た斜視図である。 下流の金型プレート18を構成する第3金型部材23を上流から見た斜視図である。 金型4によって押出成形されるV形コーナ材25の軸直角断面図である。 加熱装置7の斜視図である。 加熱装置7の平面図である。 加熱装置7の分解斜視図である。 加熱装置7の端子片27とその付近の拡大断面図である。 加熱装置7の端子片27とその付近の拡大断面図である。 本発明の実施の他の形態の加熱装置28の簡略化した平面図である。 空気噴射による冷却装置30の構成を示す図である。 第1引取り装置44の右側面図である。 第1引取り装置44を上流から見た背面図である。 第1引取り装置44の一部を拡大して示す右側面図である。 第1引取り装置44の一部を拡大して示す平面図である。 本発明の実施の他の形態における第1引取り装置46の右側面図である。 第1引取り装置46の下流から見た背面図である。 本発明の実施の他の形態のV形コーナ材48の断面図である。 穿孔装置49の構成を簡略化して示す図である。 穿孔装置49の穿孔手段50、51付近を示す正面から見た斜視図である。 V形コーナ材25の穿孔された状態を示す斜視図である。 V形コーナ材25に両面テープ54の一方の接着面が接着され、他方の接着面に剥離紙55が接着された状態を示す斜視図である。 第2引取り装置56を簡略化して示す斜視図である。 本発明の実施の他の形態におけるU形コーナ材製造装置61における上流の金型プレート62の側面図である。 上流の金型プレート62の上流から見た背面図である。 上流の金型プレート62の上流から見た正面図である。 下流の金型プレート63を下流から見た正面図である。 下流の金型プレート63の上流から見た斜視図である。 下流の金型プレート63を構成する第1金型部材64と第2金型部材65とを示す斜視図である。 図51〜図56に示される構成によって押出成形されるU形コーナ材66の軸直角断面図である。 サイジング用金型674の冷却流動孔70を下流から見た正面図である。 本発明の実施の他の形態における平形コーナ材製造装置72の全体の構成、およびその金型73を示す図である。 平形コーナ材用金型73を構成する第1金型プレート74と第2金型プレート75と第3金型プレート76とを示す分解斜視図である。 第3金型プレート76の上流から見た斜視図である。 第1金型プレート74を下流から見た正面図である。 第1金型プレート74を上流から見た背面図である。 第1金型プレート74の断面図である。 第3金型プレート76の上流から見た一部を示す拡大背面図である。 第3金型プレート76の上流から見た一部を示す拡大斜視図である。 軟質樹脂押出機85を示す斜視図である。 軟質樹脂押出機85から金型73を構成する第3金型プレート76の上金型部材81に軟質樹脂を供給するための球面管継手87を示す断面図である。 球面管継手87における一方の管89を示す平面図である。 球面管継手87の袋ナット90を示す底面図である。 冷却平坦化装置91の全体の構成を示す簡略化した正面図である。 冷却平坦化装置91の全体の構成を示す簡略化した斜視図である。 冷却平坦化装置91の一部を上流である図71の右方から見た側面図である。 上の支持体527とその付近を示す水平断面図である。 第1加圧手段531の上部の一部の縦断面図である。 案内部材513の構成を示す図である。 本発明の実施のさらに他の形態の接続装置5の第1管11を示す側面図である。 第1管11を上流から見た図である。 第1管11を下流から見た図である。 本発明の実施のさらに他の形態の接続装置5の第1管11を示す側面図である。 第1管11を上流から見た図である。 第1管11を下流から見た図である。 本発明の実施のさらに他の形態の接続装置5の第1管11を示す側面図である。 第1管11を上流から見た図である。 第1管11を下流から見た図である。 本発明の実施のさらに他の形態の冷却平坦化装置91Aの一部を示す正面図である。 本発明の実施のさらに他の形態の冷却平坦化装置91Bを示す正面図である。 本発明の実施のさらに他の形態の冷却平坦化装置91Cを示す正面図である。 従来技術の接続装置の一部の構成を簡略化して示す断面図である。 従来技術の長尺異形押出成形品の製造装置を示す図である。 本発明の実施の一形態の長尺異形押出成形品の製造装置を示す図である。
図1は、V形コーナ材製造装置1の全体の構成を示す簡略化した系統図である。V形コーナ材のための原料93は、押出機2に供給され、溶融されて押出機2のアダプタ3から第1管11を経て、管の接続装置5を介して金型4の第2管12に導かれる。図1の中における(1)〜(5)は、V形コーナ材25の上流から下流への移動経路に順に沿って、下流から見た断面図であり、参照符a、bは、そのコーナ材25の各遊端部を示す。図1の中における(2)、(4)、(5)は、後述の図53の中における(1)、(2)、(4)にそれぞれ対応する。
加熱装置7によって加熱された金型4からのV形コーナ材25の成形品は、その軸直角断面が上に凸の姿勢で移動され、空気噴射による冷却装置8によって冷却され、サイジング装置9で冷却される。サイジング装置9からのコーナ材25は、図1の中における(1)の姿勢で、下流へ移動される。
さらにその後、コーナ材25は、下流から見て、移動方向に沿う長手軸線まわりに時計方向に45°捩じられて図1の中における(2)の姿勢で、第1引取り装置45で引取られ、次に、反時計方向に元に45°捩じられた図1の中における(3)の姿勢を経て、さらに反時計方向に45°捩じられて、図1の中における(4)の姿勢となって、穿孔装置49に導かれてコーナ材25の第1の穿孔が行われる。引続き、穿孔装置49では、コーナ材25が時計方向に90°捩じられた姿勢となって(後述の図53の中における(3)を参照)、コーナ材25の第2の穿孔が行われる。穿孔装置49からのコーナ材25は、反時計方向に45°捩じられて図1の中における(5)のように、上に凸の姿勢に戻されて、両面テープ貼着装置53に導かれる。コーナ材25には、両面テープ貼着装置53によって、施工時の仮止めのための両面テープ54が貼着けられる。その後、第2引取り装置56でコーナ材25のたるみが除去され、定尺切断装置57で予め定める一定長さに切断されて製品となる。
図2は、押出機2に備えられるアダプタ3と金型4とが管の接続装置5によって接続され、加熱装置7によって加熱され、さらに空気噴射による冷却装置8および冷却水を用いるサイジング装置9を簡略化して示す斜視図である。図3は、アダプタ3と金型4と管の接続装置5と加熱装置7とを分解して簡略化して示す斜視図である。図4は、管の接続装置5とその付近を示す断面図である。図5は、アダプタ3に取付けられ、接続装置5によって金型4に接続される一方の管11とその付近の側面図である。
図6は、金型4の接続装置5によって接続される他方の管12とその付近の側面図である。図7は、管11、12を接続する接続装置5の正面図である。図8は、図7の切断面線VIII−VIIIから見た接続装置5の断面図である。図9は、接続装置5による第1および第2外向きフランジ221、223の接続状態を示す一部の拡大断面図である。図10〜図14は、第1管11と第2管12との接続手順を示す図である。
これらの図面を参照して、押出機2は固定位置に設けられる。押出機2に備えられるアダプタ3は、管11を有する。ブレーカ230は、押出機2内の混練のための背圧を発生する多数の小孔を有する。管11と金型4の第2管12とは、接続装置5(図2〜図14)または13(後述の図15)によって気密に接続される。アダプタ3などは、後述の加熱装置7によって加熱されてもよい。
管の接続装置5は、押出機2からの溶融した樹脂を供給する第1管11と、その溶融した樹脂を導く金型4の第2管12とを接続する。第1管11の端部に、第1外向きフランジ221が設けられる。この第1外向きフランジ221には、第1管11の管軸238aの内方(図5の右方)に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第1傾斜面222が形成される。第2管12の端部に、第1外向きフランジ221に対向する第2外向きフランジ223が設けられる。この第2外向きフランジ223には、第2管12の管軸238bの内方(図6の左方)に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第2傾斜面224が形成される。第1および第2管11、12の各管軸238a、238bは、共通な一直線上にある。前記一直線は、横(図4〜図6、図8〜図14の左右方向)、たとえば水平に延びる。
第1外向きフランジ221は、第1管11と同軸に、第1外向きフランジ221よりも管軸238aの内方(図5の右方)に、周方向全周にわたって第2外向きフランジ221に臨んで環状に凹んで形成された第1シール用当接面であるシール用受け面239を有する。シール用受け面239は、管軸238aに垂直である。第2外向きフランジ223は、第2管12と同軸に、第2外向きフランジ223よりも管軸238bの外方(図6の右方)に、周方向全周にわたって第1外向きフランジ221に臨んで突出したシール用筒部240を有する。筒部239の第2シール用当接面であるシール用突面241は、管軸238bに垂直である。受け面239とシール用突面241とが当接することによって、気密が達成される。
第1および第2外向きフランジ221、223を囲むカバー体226が備えられる。このカバー体226は、半割状に形成される一対のカバー体部分227、228を有する。各カバー体部分227、228の内面233、234;235、236には、第1および第2傾斜面222、224が面接触して当接する。第1および第2外向きフランジ221、223の第1および第2傾斜面222、224ならびにカバー体部分227、228の前記内面233、234;235、236は、円錐台状である。軸線238を含む平面内で、その軸線238と成す角度をθ2とするとき、その頂角は、2(90−θ2)°である。
締付け手段225は、ボルト105、106を有する。ボルト105、106は、6角穴付きボルトであり、レンチによって回転操作が可能であり、頭部105a、106aと軸部105b、106bとを有する。ボルト頭部105a、106aは、軸部105b、106bよりも大径である。ボルト105、106は、一方のカバー体部分227の周方向両端部101、102に管軸238を含む仮想面に垂直な軸線を有する。一方のカバー体部分227の周方向端部101または102には、ボルト105、106の軸部105b、106bが挿通する挿通孔116、117と、ボルト105、106の頭部105a、106aが係止する受け座118、119とが形成される。
他方のカバー体部分228の周方向端部103、104には、ボルト105、106の軸部105b、106bが取外し可能に螺着されるねじ孔114、115が形成される。ボルト105、106の軸部105b、106bは、ボルト挿通孔116、117を挿通し、他方のカバー体部分228の周方向両端部103、104に形成されたねじ孔114、115に取外し可能に螺着される。
締付け手段225は、カバー体部分227、228を、前記一直線に交差する相互の近接方向(管軸238にたとえば垂直である図4、7、15の上下方向)に締付ける。これによって、第1傾斜面222と第2傾斜面224とが各カバー体部分227、228の内面233、234;235、236にそれぞれ当接して、一対のカバー体部分227、228が、管軸238に垂直な方向に相互に近接することによって、くさび作用が発揮される。
そのため第1管11の第1外向きフランジ221のシール用受け面239と、第2管12の第2外向きフランジ223の筒部239のシール用突面241とが、相互に大きな力で、前述のように当接する。したがってパッキンなどのシール材なしで、輸送される溶融された樹脂などの流体の漏れがなく、第1管11と第2管12とを気密に接続することができる。
第2管12に連結される部材、たとえば後述の図16に示される金型4の金型プレート16には、水準器を乗載して設置する基準面287が形成される。水準器は、水平器、レベルとも呼ばれ、たとえば気泡管水準器などであってもよい。締付け手段225のボルト105および106を緩めた状態で、管軸238a、238bに共通な一直線まわりの第1および第2管11、12相互の角変位の調整を、水準器の使用によって、容易に行うことができる。その角変位の調整をした後、ボルト105および106を締め付けて第1および第2管11、12相互の角変位の設定をする。
図15は、本発明の実施の他の形態の接続装置13の簡略化した正面図である。この実施の形態では、接続装置13のカバー体94を有する一対のカバー体部分95、96の各一方端部102、104には、締付け手段225を構成するヒンジ97のヒンジ片98、99が固定される。そのヒンジピン100の軸線は、管軸238に平行である。ヒンジピン100によってカバー体部分95、96の他方端部103、104が開閉自在に構成される。他方端部103、104は、ボルト105によって取外し可能に連結されて締付けられる。
各カバー体部分227、228の前記内面233、234;235、236は、前述のように円錐台状に形成されてもよいが、実施の他の形態では、円錐台状に形成されていなくてもよく、第1および第2傾斜面222、224に当接する突起などでもよい。実施のさらに他の形態では、第1および第2傾斜面222、224の代りに、突起などの形状とし、各カバー体部分227、228の前記内面233、234;235、236を円錐台状に形成してもよい。実施の他の形態では、金型4に、水準器が固定して備えられてもよい。
図1〜図14などにおいて、第2管12および金型プレート16における凹み704および流動孔277、278;416、417;204〜207は、理解の便宜のために、管軸238bに沿って一様な円形である円筒状に、簡略化して示される。
本発明は、図16、図48、図52などに示されるように、
軸直角断面が屈曲したV形またはU形などのコーナ材を押出成形する金型の流動孔を、上に凸の逆V字状または逆U字状などの形状に配置する。
水準器用基準面287は、押出成形用金型内の流動孔の樹脂移動方向に垂直な仮想面で屈曲部の角度θ5の2等分線289に垂直であり、本発明の実施の一形態では、この2等分線289に代えて、逆V形または逆U形コーナ材の軸線に沿う対称面289であってもよい。
逆V形または逆U形などに形成されるコーナ材の一対の板部材を連ねる屈曲部に、そのコーナ材の対称面289が鉛直になるように、金型の姿勢の調整を容易にする。
水準器用基準面287は、上流と下流の金型プレート16、18のうち、いずれか一方に、または両者にわたって、形成されてもよい。
構成をさらに述べると、押出機2は、第1管11を有し、第1管11の第1管軸238aは横に、たとえば水平に、延びる。この第1管11から溶融された合成樹脂を供給する。第1管11の樹脂が導かれる下流の第1管軸238aに垂直な仮想平面内の出口端面701の形状は、第1管軸238aを中心とする略円形である。第1管11の前記出口端面701に連なり、第1管軸238aの周方向全周にわたって第1管軸238aの軸線方向外方に臨む第1シール用当接面239(図9);241e(図14)が形成される。
押出成形用金型4、60、73、681では、第2管12を有し、第2管12の第2管軸238bは、第1管軸238aと共通な横に延びる一直線上にある。第2管12の樹脂が導かれる上流の第2管軸238bに垂直な仮想平面内の入口端面702の形状は、第2管軸238bを中心とし第1管11の前記出口端面701の形状と略同一内径の円形である。第2管12の前記入口端面702に連続し、第2管軸238bの周方向全周にわたって第1シール用当接面239、241eに臨んで第1シール用当接面239、241eに当接することができる第2シール用当接面241、239eが形成される。第2管12の前記入口からの樹脂は、前記入口から下流に向かって凹んだ凹み704を経て、押出成形される長尺成形品25、66、80、672と同一断面形状またはその凹み704、722から前記同一断面形状に至る途中の断面形状を有する、あるいは前記同一断面形状に近似した断面形状を有する流動孔277、278;416、417;204〜207に導かれる。凹み704と流動孔277、278;416、417;204〜207との第2管軸238bに垂直な断面積は、前記入口から下流になるにつれて、前記入口から小さく形成される。接続装置5、13は、第1管11と第2管12とを、第1および第2シール用当接面239、241e;241、239eが当接してシールを達成して接続する。
図16は、金型4の上流から見た斜視図である。図17は、金型4を下流から見た斜視図である。図18(1)は、金型4を構成する上流の金型プレート16を上流から見た斜視図である。図18(2)は、金型プレート16のフライス加工によって形成する凹み704を示す斜視図である。図19は、上流の金型プレート16を下流から見た斜視図である。図20(1)は、上流の金型プレート16の側面図である。図20(2)は、後述の図21の切断面線20(2)−20(2)から見た断面図である。図20(3)は、後述の図21の切断面線20(3)−20(3)から見た断面図である。図20(4)は、第2管12の入口からの樹脂が704の表面に衝突してスムーズに流れる状態を示す簡略化した側面図である。図20(5)は、本発明の実施の他の形態を示す図20(2)に対応する断面図である。図21は、上流の金型プレート16を上流から見た背面図である。図22は、上流の金型プレート16を下流から見た正面図である。
図21(1)〜図21(4)に示されるように、第2管12の前記凹み704は、第2管12の第2管軸238bまわりの回転体によって形成され、下流になるにつれて小径となる円弧面705と、円弧面705の最下流端に連続し、第2管軸238bに垂直な平面706とによって規定される。管軸238bを含む平面において、円弧面705は、半径R1を有し、その中心721(図20(2))は、管軸238bに垂直(したがって図21の紙面に平行)な仮想平面724(図20(2))内で、管軸238bを中心とする半
径R725を有する仮想円725上に存在する。管軸238bを含む平面における円弧面705の最下流端が平面706に連続する接線708は、仮想円725を含み管軸238bを軸線とする仮想円筒726が、平面706と交わる円上にある。
流動孔277、278;416、417は、軸直角断面がV形またはU形のコーナ材を押出成形するための形状を有し、その上流端278a、416aは、円弧面705に臨む。
前記入口から下流に向かって凹んだ凹み704は、管軸238bまわりの回転体によって形成され、円弧面705の下流端に管軸238bに垂直な平面706が連続するので、加工の手間が掛からない。たとえば、第2管12を主軸に取付けて回転駆動しながら、主軸の軸線と平行にバイトを移動しつつ切削する旋盤加工で行なうことができ、加工が容易である。
本発明の他の実施の形態では、図18(2)のように、加工の手間がやや掛かるが、フライス加工によって、凹み704を形成してもよい。フライス加工では、第2管12および金型プレート16を可動テーブルに固定し、回転刃物を取付けた回転軸の軸線に対してテーブルを横方向へ移動しつつ回転刃物の刃先で、複数、たとえば6つの平面711〜716を切削して凹み704を形成する。
凹み704は、円弧面705と平面706とによって規定され、流動孔277、278;416、417の上流端278a(図21)、416a(後述の図52)は、円弧面705および/または平面706に臨んで開口するので、流動孔277、278;416、417へ導かれる樹脂の流量は、その上流端を研削して調整できる。したがって、流動孔277、278;416、417への樹脂の流量調整が容易である。
V形、U形のコーナ材25、66の屈曲部155、333およびその付近に対応する流動孔277、278;416、417の上流端278a、416a(図52)における部位718(図21)、719(図52)は、V形、U形のコーナ材25、66の厚みを希望する値にするために、重要である。この実施の形態では、円弧面705および/または平面706に臨む流動孔277、278;416、417の上流端278a(図21)、416a(図52)を研削することによって、この部位718、719付近における流動孔277、278;416、417へ導かれる樹脂の流量を正確に設定することが容易である。
図20(5)は、本発明の実施の他の形態を示す断面図であり、前述の図20(2)に対応する。この実施の形態は、前述の実施の形態に類似し、対応する部分には、同一の参照符を付す。総括的に参照符705で示す円弧面は、複数(たとえば3)の個別円弧面705a〜705cから成る。これらの個別円弧面705a〜705cは、下流に大きく凹むことなく、したがって樹脂が滞留することなく下流に移動するように、連なる。各個別円弧面705a〜705cは、半径R2〜R4を有し、それらの中心721a〜721c(図20(5))は、管軸238bに沿ってずれて、その管軸238bに垂直な仮想平面724a〜724c(図20(5))内で、管軸238bを中心とする相互に異なる半径を有する仮想円上に存在する。管軸238bを含む平面における最下流の円弧面705cの最下流端が平面706に連続する接線708は、中心721cが存在する仮想円を含み管軸238bを軸線とする仮想円筒726cが、平面706と交わる円上にある。
さらに図23(1)は、金型4を構成する下流の金型プレート18を下流から見た正面図である。図23(2)は、図23(1)の切断面線23(2)−23(2)から見た断面図である。図24は、下流の金型プレート18の流動孔277の一部を拡大して示す拡大正面図である。図25は図23のセクションEを拡大して示す断面図である。図26は、下流の金型プレート18の下流から見た一部の拡大断面図である。図27は、下流の金型プレート18の上流から見た斜視図である。図28は、下流の金型プレート18を構成する第1金型部材21を上流から見た斜視図である。図29は、下流の金型プレート18を構成する第2金型部材22を上流から見た斜視図である。図30は、下流の金型プレート18を構成する第3金型部材23を上流から見た斜視図である。
金型4は、押出機2に接続装置5によって接続された入側金型プレート16と、
この入側金型プレート16に取付けられる出側金型プレート18とを有する。
後述の図31に示される一対の板部材152、153を屈曲部155で連結したコーナ材25のための押出成形用金型4において、一対の各板部材152、153と屈曲部155との内面を形成する図20のL字状の流動面262、263を有する第1金型部材21と、一方の板部材152の外面を形成する流動面264を有する第2金型部材22と、他方の板部材153の外面を形成する流動面265を有する第3金型部材23とが、ボルト471などの連結手段によって取外し可能に固定される。
図24は、第1〜第3金型部材21〜23による流動孔277の一部を示し、この流動孔277の一部において、コーナ材25の平坦部分の領域301を含む屈曲部155付近が形成される。流動面262〜265は、コーナ材25の板部材152、153の角度θ5を、たとえば90°にして押出成形し、その後、サイジング用金型9によって希望する角度に設定する。
ボルト471aは、6角穴付きボルトであり、ボルト頭部とボルト頭部よりも外径が小さいボルト軸部とを有し、そのボルト頭部が、下流の金型プレート18の第1金型プレート21における下流の端面と面一または端面から凹んだ状態とされ、すなわちから第1金型プレート21における下流の端面から突出しない状態で、ボルト軸部がボルト挿通孔472aを挿通し、上流の金型プレート16のねじ孔473aに取外し可能に螺着される。6角穴付きボルト471aのボルト頭部が、第1金型プレート21における下流の端面から突出しないので、運転中、流動孔277からのコーナ材25が下方にたわんでも、接触して損傷することはなく、歩留りの向上が図られる。
ボルト471b〜471fも、ボルト471aと同様な6角穴付きボルトであるが、そのボルト頭部が、金型プレート18の第1〜第3金型部材21〜23における下流の端面から突出した状態で、ボルト軸部がボルト挿通孔472b〜472fを挿通し、金型プレート16のねじ孔473b〜473fに取外し可能に螺着される。
6角穴付きボルト471g〜471Lは、金型プレート18の側部すなわち外周面からボルト挿通孔472g〜472Lを挿通し、金型プレート16のねじ孔473g〜473Lに取外し可能に螺着される。
ボルト471g〜471Lのボルト頭部は、金型プレート18の外周面と面一または外周面から凹んだ状態とされ、突出しない。したがって金型プレート16、18の外周面全面に、加熱装置7の電気ヒータ部材305、306の外囲部310(図32、図33を参照)を面接触して熱伝達を確実にすることができる。
第1〜第3金型部材21〜23には、流動孔277を形成する流動面262〜265の外側方で流動面262〜265から隆起した当接面267〜274が形成される。第1金型部材21の当接面267、268は、第2および第3金型部材22、23の当接面269、272とそれぞれ当接する。第2金型部材22の当接面270、271は、第3金型部材23の当接面273、274とそれぞれ当接する。第2金型部材22の当接面270、271間の案内溝456の底と、この案内溝456に嵌合する第3金型部材23の当接面273、274間の案内突起454の頂面とは、当接しない。
流動面262〜265における上流側の端部は、総括して参照符475で示されるように、丸みをおびて弯曲され、面取りされて形成される。これによって樹脂は、流動孔277内に円滑に導かれる。
流動面262〜265の摩耗時の補修のために、第1金型部材21の第2または第3金型部材22、23の当接面267、268のみを研削すればよい。当接面267、268が研削されて補修された後にも、ボルト471a、471bが、第1金型部材21のボルト挿通孔472a、472bを挿通して、上流の金型プレート16のねじ孔473a、473bに螺合して取付け可能となるように、ボルト挿通孔472a、472bは、その円形断面の内径が大きく形成され、または、たとえば対称面289(図28を参照)に沿って細長い小判形に形成される。
流動面262〜265の摩耗時の補修のためにはまた、第2金型部材22の第1金型部材21との当接面269のみを研削すればよい。第3金型部材23の第1金型部材21との当接面272のみを研削すればよい。または第3金型部材23の第2金型部材22との当接面273、274のみを研削すればよい。さらに当接面267〜274の研削だけでなく、案内突起281、282を研削してもよく、または案内切欠き284、285もしくは案内溝を研削してもよい。
第1〜3金型部材21、22、23のうち、流動孔の摩耗が激しい、損傷した金型部材21、22、23のみを交換すればよいので、経済性が良好である。
図26、図27に示されるように、
樹脂移動方向に垂直な仮想面内で複数の分割された金型部材を有する押出成形用金型であって、
流動孔の樹脂移動方向に垂直な厚みの途中位置を、その樹脂移動方向に平行な分割面とすることを特徴とする押出成形用金型である。
各金型部材21〜23の当接面267〜274が相互に当接して押出成形用金型の分割面を形成し、図26において、コーナ材の各板部材を形成する流動孔の厚み方向のほぼ中央位置を分割面としてもよく、たとえば△L1≒△L2とする。これによってV形、U形、平形などのコーナ材の各板部材の幅方向両端の遊端部279からばりが発生することを防ぐ。これによってV形、U形、平形などのコーナ材25、66、80の各板部材152、153;331、332;424、425の幅方向両端の遊端部279からばりが発生することを防ぐ。本発明は、コーナ材だけでなく、そのほかの成形品に関連しても実施することができる。
これらの分割面269、267;272、268(図23)の一部272、268(図23)は、図23などに明らかに示されるとおり、案内切欠き284、285に沿って、図23、図27の上下方向に延びる。
樹脂移動方向に垂直な仮想面内で複数の分割された金型部材21〜23を有する押出成形用金型4の下流の金型プレート18では、
流動面262〜265によって形成される流動孔275の樹脂移動方向に垂直な図26ではその上下方向である厚みの途中位置を、その樹脂移動方向に平行な分割面とする。
板部材152、153;331、332;424、425は、それらの幅方向両端の遊端部279になるにつれて、薄くなるように形成される。これによってコーナ材25、66、80および建物の壁面の上にわたって壁装材を貼付けた状態で、遊端部279付近における段差が目立たなくなり、美しい仕上りになる。
全体の形状がほぼ矩形体の入側または出側の金型プレート16において、樹脂移動方向に垂直な仮想面内で相互に平行な一対の案内突起281、282を、前記矩形の両側部に、形成し、
全体の形状がほぼ矩形体の出側または入側の金型プレート18において、樹脂移動方向に垂直な仮想面内で相互に平行な一対の案内切欠き284、285または案内溝を、前記矩形体の両側部に形成し、案内突起と案内切欠きまたは案内溝とが相互に嵌合する。
前記樹脂移動方向の軸線まわりの入側金型プレート16と出側金型プレート18との位置決めを容易かつ正確に達成することができる。
成形品が導かれる流動孔277、278を有する押出成形用金型4において、
この金型4の上部に、樹脂移動方向に平行な軸線まわりの、流動孔277、278の角度位置に対応する水準器用基準面287が形成される。
金型4の水準器用基準面287を形成して、金型4の姿勢の調整を容易にするために、金型4の樹脂移動方向の軸線まわりの角変位位置設定用回転角度調整構造であり、
全体の形状がほぼ矩形体の入側金型プレート16における逆V形または逆U形などの流動面278の屈曲部155に対応する上部の角部または弯曲部などになるべき位置を、平面に形成して、水準器用基準面287とし、前述の管の接続装置5の使用と相俟って、そのボルト105、106を緩めた状態で、金型4の軸線まわりの調整作業を行う。流動孔277、278は、樹脂移動方向に垂直な対称面289に関して面対称に構成される。水準器用基準面287は、対称面289と垂直である。水準器用基準面287は、上方に臨む平面であり、下流の流動孔277における第2管12の管軸238bに垂直な仮想平面内の出口断面形状が、第2管12の管軸238bまわりの予め定める姿勢にある状態で、すなわち対称面289が鉛直な姿勢にある状態で、水平である。
逆V形または逆U形などに形成されるコーナ材25の一対の板部材152、153を連ねる屈曲部155に、そのコーナ材25の鉛直な対称面289が存在するように、金型4の姿勢の調整を容易にする。
図31に示されるように、
一対の板部材152、153を屈曲部155で連結したコーナ材25において、屈曲部155と、その屈曲部155付近の板部材152、153の一部分とにわたる領域301の外表面を滑らかに形成し、
板部材152、153の残余の外表面に、そのコーナ材25の長手方向に沿って延びる多数の凹凸条293、294を、幅方向に隣接して形成する。
一対の板部材152、153を屈曲部155で連結したコーナ材25において、
屈曲部155とその付近とにわたって、クロス、壁紙などの壁装材の接着剤による接着力を増大するための凹凸条292、293(ローレットと称することもあり)を、形成しない滑らかな外表面を有する平滑部分の領域301とする。クロス、壁紙などの壁装材の外表面に凹凸条が現れず、美しい仕上りになる。
本発明によれば、接着剤が穴149、150に入り込んで接着力を増大する効果を大きく向上する、いわばアンカ効果を達成できるとともに、余分な接着剤が穴149、150に入り込み、したがって外側方にはみ出さない。穴149、150の数、内径、配置分布などは、穴149、150を形成することに起因して、コーナ材25の強度が低下して、取付け作業に支障が生じないように、選ぶ。
前述の図16などに示されるように、
軸直角断面が屈曲したV形またはU形などのコーナ材25を押出成形する金型4の流動孔277、278を、上に凸の逆V字状または逆U字状などの形状に配置する。
水滴、異物などが、コーナ材25の表面から滑って落下しやすく、付着せず、コーナ材25の品質が向上する。サイジング装置9の下流でコーナ材25を、水を噴射して、または水槽内を通過して、冷却する構成においても、その後、そのコーナ材25水が落下しやすく、付着しない。
図32は、加熱装置7の斜視図である。図33は、加熱装置7の平面図である。図34は、加熱装置7の分解斜視図である。図35は、加熱装置7の端子片27とその付近の電気ヒータ部材305の幅方向に沿う拡大断面図である。図36は電気ヒータ部材305の長手方向に沿う拡大断面図である。これらの図32〜図37に示される加熱装置7は、金型4などの被加熱物の外周面を、一対の半割状の同一構造を有する電気ヒータ部材305、306で囲み、各電気ヒータ部材305、306の両端部308、309をボルト311とナット312との組合せなどの締結具で取外し可能に連結する。図33では、図示の便宜のために、端子片27と、ボルト311、ナット312の組合せとは、ずらして示される。
各電気ヒータ部材305、306は、
一対の金属製カバー部材314、315の間に、発熱線316が電気絶縁体319、320で囲まれて構成される発熱体321が介在され、
一方のカバー部材315には、発熱線316の両端部317が接続される端子片27の円錐台状基部324が嵌まり込む凹所325が形成され、
端子片27の軸部326が、凹所325に形成された取出し孔327から外方に突出して取付けられる。凹所325は、その軸線に垂直な断面が円形であって、外方(図35および図36の上方)になるにつれて小径となるように形成され、たとえば中空円錐台状であり、ナット313を、支持片328などを介して、締め付けることによって、基部324の外面形状および凹所325の内面形状に沿って、電気絶縁体320、保持片323などが積層されて介在される。端子片27の基部324、軸部326と、端子片27の軸部326とは、共通な一直線上にそれらの軸線を有する。軸部326とカバー部材315との電気的絶縁のために、軸部326の外径は、カバー部材315に形成された凹所325の取出し孔327の内径未満である。
金型4などの被加熱物の外周面に大小の誤差があっても、締結具311、312の連結によって、外周面にぴったりと接触して良好な熱伝達率で加熱することができる。
一対の電気ヒータ部材305、306の一方が破損しても、その破損した電気ヒータ部材305、306のみを交換して補修することができ、経済面で有利である。
発熱線316は、電気絶縁性材料から成る支持体318の外周部にコイル状に間隔をあけて巻回されて構成される。発熱線316は、たとえばニクロム線などから成る。電気絶縁体319、320および支持体318は、たとえばマイカなどから成る。こうして発熱体321は、電気絶縁体319、320にサンドイッチされる。発熱線316の端部317は接続片322に接続され、この接続片322には端子片27の軸部326が挿通し、これによって端子片27は発熱線316の端部317に電気的に接続される。
凹所325内では、電気絶縁体320との間に複数枚の円板状またはほぼ円錐台状の電気絶縁材料から成る保持片323が積層される。カバー部材315の取出し孔327の外面には、電気絶縁性材料から成る支持片328が設けられる。この支持片328上に導電性材料から成る一対のワッシャ329が設けられ、これらのワッシャ329間に端子部材330が挟持される。端子片27の軸部326にはナット313が螺着される。
電気ヒータ部材305の前記端部308、309に連なる外囲部310は、被加熱物である金型4の外周面に面接触するために、端部308、309とは、角度θ3(図36を参照)を有し、この角度θ3は、たとえばこの実施の形態では45°であってもよい。端子部材330には、電力が供給されるライン307が接続される。外囲部310は、個別的に添え字a、bを付して示す。これらの外囲部310a、310bは、図32に示されるように被加熱物の外周面に対応する角度θ4を有し、たとえば90°であってもよい。他方の端部309も、一方の端部308と同様に構成される。
カバー部材314、315は、鉄、ステンレス鋼、銅などの熱伝導率が良好な金属材料から成る。一方のカバー部材314は、その端部308の遊端に取付部478が形成される。さらにカバー部材314の端部308および外囲部310の幅方向両側部には、取付部479、480が形成される。これらの取付部478〜480は、もう1つのカバー部材315の外面に部分的に重なるようにして折り曲げられ、こうしてカバー部材314、315間に電気絶縁体319、320および発熱体321などを収納する。
これらの電気ヒータ部材305、306は、概略的な全体の形状が細長く形成され、その長手方向の左右に対称面481(図32を参照)に関して面対称に構成される。さらにその長手方向に垂直な対称面482に関しても面対称に構成される。したがって一対の電気ヒータ部材305、306を、被加熱物を囲むように対向してボルト311とナットとの組合せによって取外し可能に装着することができる。
図37は、本発明の実施の他の形態の加熱装置28の簡略化した平面図である。この加熱装置28は、前述の加熱装置7に類似する。電気ヒータ部材305aの外囲部310aは、一方の端部308と一平面内に配置され、他方の外囲部310bは、他方の端部309と垂直に屈曲されて形成される。他方の電気ヒータ部材306aは、一方の電気ヒータ部材305aと同一構造を有する。端子片27a〜27dは、端部308、309に設けられてもよいけれども、外囲部310a、310bに設けられてもよく、このことは前述の図32〜図36の実施の形態においても同様である。この加熱装置28もまた、前述の加熱装置7と同様に優れた効果を達成することができる。
押出成形用金型4とサイジング装置9との間に、その金型4からのコーナ材25を冷却する冷却装置30が配置される。
図38(1)は、空気噴射による冷却装置30の構成を示す図である。多数の管部材107は合成樹脂材料から成り、長さ方向に順次的に、角度変更可能に、取外し可能に気密に連結される。ノズル部材108は、連結された先端の管部材107に連結される。これらの管部材107およびノズル部材108は、合成樹脂材料の弾発力によって相互に保持連結される。
図38(2)はノズル部材108の正面図である。偏平なノズル孔109から冷却用空気が噴射される。本発明の実施の他の形態では、図38(3)の円形のノズル孔110を有する次の図38(4)に示されるノズル部材112が設けられてもよい。
図38(4)を参照して、管部材107は、分岐用管部材111によって分岐されて接続されることもできる。
図2、図38に示されるように、
押出成形用金型4からの逆V字状または逆U字状などのコーナ材25を、そのコーナ材25の上方から、および下方から、ノズル部材108、112で空気を噴射して冷却してサイジング装置9に導く。
ノズルからの空気は、金型4からの高温度のコーナ材25から発生する揮発性ガスを吹き飛ばして飛散させる。揮発性ガスは、サイジング装置9の樹脂入口に接触して粘着性を有する、いわばやに状の塊となり、サイジング9に入り込んで成形品に混入し、品質を低下させる。ノズル部材108、112からの空気は、この問題を解決する。
金型4のコーナ材25のサイジング装置9への導入を円滑に行うために空気噴射の方向、姿勢、流量などを容易に調整可能となる。したがって特に押出成形の運転開始初期において、金型4からのコーナ材25をサイジング装置9に導く際、これらの管部材107の屈曲によってノズル部材108、112の調整が容易であることは、重要である。空気噴射ノズルの本数を適切に変更することができる。従来では、コーナ材25の上方と下方とに、コーナ材25の移動方向に垂直にそれぞれ延びる一対の直線状の銅製パイプを配置し、各銅製パイプには、その長尺方向に間隔をあけて複数のノズル孔を形成し、各ノズル孔から空気を成形品に向けて噴射する構成であるので、上述の利点を達成することは、不可能である。
図39は、第1引取り装置44の左側面図である。図40は、第1引取り装置44を上流から見た正面図である。図41は、第1引取り装置44の一部を拡大して示す左側面図である。図42は、第1引取り装置44の一部の構成を示す簡略化した平面図である。
第1引取り装置44は、一対の板部材152、153が屈曲部155で連なって形成された押出コーナ材25の一方の板部材152または153を、対を成す無端環状引取り部材401、402の対向する張架部分404、405間に挟持して引取る。
軸直角断面が下方に開いた逆V字形または逆U字状などの一対の板部材152、153が屈曲部155で連なって形成されたコーナ材25は、その上方への反りが抑制されて、かつ軸線まわりに捩じられた状態で、摩擦力が大きいゴム製の多数の挟持片406が無端状に連なるチエン407に連結されて構成される上下一対の無端状引取り部材(たとえばキャタピラ(登録商標))401、402などによって、または上下一対の無端状ベルト409、410(後述の図43、図44を参照、たとえばタイミングベルトなど)によって、コーナ材の一対の板部材152、153のうち、一方の板部材152を、水平にした状態で、上下から挟んで、他方の板部材153を外側方に垂下した姿勢で、移動方向に引取る。第1引取り装置44における装置本体484には、上下の支持体485、486が設けられる。支持体485は、操作輪487を回転操作することによって、縦軸線を有するねじ棒488が回転駆動される。
このねじ棒488に螺合するナット部材489は、支持体485に固定され、したがって支持体485は装置本体484の縦の案内部材490に沿って昇降調整可能である。支持体485には、ばね491を介して押圧部材492が取付けられる。この押圧部材492は無端状の引取り部材401の下張架部分404を、下方に弾圧する。支持体486は、引取り部材402の上張架部分405を支持する支持部材493を有する。この支持体486は、装置本体484に固定される。
支持体485には、引取り部材401のチエン407が巻掛けられる駆動スプロケットホイル495と従動スプロケットホイル496とが設けられる。駆動スプロケットホイル495は、モータ498からの動力が縦軸線を有する回転軸499に伝達され、この回転軸499に刻設されたスプライン499aは、傘歯車500aを挿通し、傘歯車500aに噛み合うもう1つの傘歯車500bは、駆動スプロケットホイル495に取付けられる。引取り部材402に関しても同様に、駆動スプロケットホイル502と従動スプロケットホイル503にわたって前述と同様な構成によって引取り部材402が張架される。駆動スプロケットホイル502は、回転軸499に固定された傘歯車504からの動力がもう1つの傘歯車505に伝達され、この傘歯車505は駆動スプロケットホイル502に固定される。
コーナ材25の一方の板部材152を上下に挟んだ状態で面接触で引取るので、引取り力を大きくすることができ、コーナ材25の損傷を防ぐことができる。
成形運転初期に、コーナ材25が蛇行しても、そのコーナ材25の一方の板部材152を挟持したままの状態を保ちながら、引取ることができる。
逆V字形コーナ材25を構成する一対の板部材152の断面形状が各種異なっていても、引取ることができる。
図43は、本発明の実施の他の形態における第1引取り装置46aの正面図である。図44は、第1引取り装置46aの上流から見た背面図である。図43および図44に示される第1引取り装置46aは、前述の第1引取り装置44に類似し、対応する部分には、同一の参照符を付す。無端状ベルト409、410は、モータ498a、498bによって駆動される駆動スプロケットホイル495、502と従動スプロケットホイル496、503とに巻掛けられ、加圧用支持ローラ541、542に支持され、コーナ材25の一方の板部材152を上下から、ばね543によって弾発的に挟持して引取る。
図45は、本発明の実施の他の形態のV形コーナ材48の断面図である。コーナ材48は、屈曲部155aによって連ねなれた一対の板部材152a、153aを有し、これらの板部材152a、153aの幅方向の長さは相互に異なる。このような構成を有するコーナ材48もまた、本発明の押出成形を行う製造装置によって製造することができる。
図46は、穿孔装置49の構成を簡略化して示す図である。図47は、穿孔装置49の上流および下流の穿孔手段50、51付近を示す正面から見た斜視図である。この穿孔装置49では、穿孔装置本体128に設けられたモータ129からの動力は、ベルト巻掛け駆動プーリ130から歯車列131を経てクランク機構132に伝達される。クランク機構132には、フライホイール133が設けられる。クランク機構132によって昇降される連結棒135には、連結ピン136を介して駆動部材137が連結される。
各穿孔手段50、51は、共通のモータ129から駆動部137まで動力が伝達される。駆動手段147によって一斉にかつ間欠的に駆動される。駆動部材137には、上流の複数(たとえば15)のポンチ138と下流の同一複数のポンチ139とが下向きに突設される。各ポンチ138、139が挿通してコーナ材25の各板部材152、153をそれぞれ穿孔する上流のダイス141と下流のダイス142とは、各ばね143、144にそれぞれ支持される。上流のポンチ138とダイス141とは上流の穿孔手段50を構成して、第1の穿孔を行なう。下流のポンチ139とダイス142とは下流の穿孔手段51を構成して、第2の穿孔を行なう。
図47の中における(1)〜(4)は、図1に関連して前述したように、V形コーナ材25の上流から下流への移動経路に順に沿って、下流から見た断面図であり、参照符a、bは、そのコーナ材25の各遊端部を示す。これらの上流と下流の穿孔手段145、146の間には、コーナ材25をその軸線まわりに上流から見て時計まわりに90°捩じる捩じり部材148が配置される。
したがって図47の中における(1)の姿勢で第1引取り装置45から供給されてきたコーナ材25は、その移動中、捩じられ、図47の中における(2)の姿勢で一方の板部材152に穿孔手段50によって穿孔され、その後、コーナ材25が下流に移動される途中で、捩じり部材148によって90°捩じられ、図47の中における(3)の姿勢で他方の板部材153が穿孔され手段51によって穿孔される。捩じり部材148は、板部材152および/または153に接触してコーナ材25の移動中に、捩じる。穿孔装置49からのコーナ材25は、捩じられて図47の中における(4)の上に凸の姿勢に戻されて、両面テープ貼着装置53に導かれる。
図48は、V形コーナ材25の穿孔された状態を示す斜視図である。上流の穿孔手段50によって1回の穿孔動作によって複数の穴149が各グループ154毎に一方の板部材152に形成される。同様に、下流の穿孔手段51は、他方の板部材153に複数の穴150を、各グループ154毎に穿孔する。
各穿孔手段50、51によって穿孔される穴149、150の数と寸法形状と配置とは、それぞれ同一であり、駆動手段147による各回の駆動の時間間隔は、被穿孔品であるコーナ材25の移動速度に対応して、コーナ材25に穿孔される穴149、150が、コーナ材25の長尺方向全長にわたって、前記グループ154に拘わらず、均一な配置の分布になるように選ばれる。
すなわち、コーナ材25を軸線まわりに捩じり部材148によって捩じって、その一方の板部材152を水平にした状態で、上流の穿孔手段50によって、上下動の各回ごとに、移動方向に第1複数(たとえば5)行の穴を穿孔し、
予め定める角度(たとえば前述のように90°)だけ捩じって、他方の板部材153を水平にした状態で、下流の穿孔手段51によって、上下動の各回ごとに、移動方向に前記第1複数(たとえば5)行の穴を穿孔し、
上流の穿孔手段50と、下流の穿孔手段51とは、共通のクランク機構132によって同時に上下駆動される。穴149、150は、上流の穿孔手段50と下流の穿孔手段51とによって、前記上下動の各回ごとに、コーナ材25の幅方向に第2複数(たとえば3)列、それぞれ穿孔される。
V字形コーナ材25の一対の各板部材152、153を、個別的に合計2台の穿孔機で穿孔する構成に比べて、簡略化され、小形化される。
第1引取り装置44の下流では、コーナ材25に大きな張力が作用していない。コーナ材25には、第1引取り装置44の上流では張力が作用しているが、下流では張力が作用していないか、または作用していても、ごく小さい値である。張力がほとんどない状態にあるコーナ材25に、両面テープを貼り付ける。この状態で、両面テープ貼着装置53によって両面テープ54が貼着けられるので、剥離紙55に図49に示される皺164が形成されることが抑制される。もしも両面テープ貼着装置53を第1引取り装置44の上流に配置したと仮定すれば、図49の皺164が、剥離紙55に多く形成されてしまい、コーナ材25の品質が低下する結果となる。本発明は、この問題を解決する。
図50は、第2引取り装置56を簡略化して示す斜視図である。第2引取り装置56は、対を成すシリコンゴムなどから成るローラ166、167によってコーナ材25の一方の板部材152と他方の板部材153とを挟持して引取る。これらのローラ166、167は、モータ169、170によって回転駆動される。
コーナ材25を第1の引取り装置44で引取り、その後、
穿孔装置49で穿孔し、その下流に設置された両面テープ貼着装置53よりもさらに下流に、第2引取り装置56を配置する。
両面テープ54が貼着された逆V形コーナ材25の2つの板部材152、153に穿孔する際、短時間だけ、そのコーナ材25の移動が停止し、このときに生じるコーナ材25のたるみを、第2引取り装置56で、なくす。第2引取り装置56は、この停止時にコーナ材25が穿孔装置49よりも上流で移動した分だけ、追加的に引取る。
第2引取り装置56によってコーナ材25のたるみを除去するので、穿孔装置49における上流の穿孔手段50と下流の穿孔手段51とによって穿孔される、上下動の各回ごとの第1複数(たとえば5)行の穴と、次の第1複数(たとえば5)行の穴との相互の間隔を正確に設定することができる。
コーナ材25に貼着された両面テープ54、54aは、コーナ材25の下流への移動中、他の部材との接触による摩擦力を増大するが、第2引取り装置56は、このコーナ材25を、摩擦力の増大に拘らず、下流へ円滑に導く。
図51は、本発明の実施の他の形態におけるU形コーナ材製造装置61の押出成形用金型60における上流の金型プレート62の側面図である。図52は、上流の金型プレート62の上流から見た背面図である。図53は、上流の金型プレート62の下流から見た正面図である。図54は、下流の金型プレート63を下流から見た正面図である。図55は、下流の金型プレート63の上流から見た斜視図である。図56は、下流の金型プレート63を構成する第1金型部材64と第2金型部材65とを示す斜視図である。このU形コーナ材製造装置61は、前述のV形コーナ材製造装置1に、部分的に類似し、対応する部分には同一の参照符を用いることがある。
図57は、図51〜図56に示される構成によって押出成形されるU形コーナ材66の軸直角断面図である。
一対の板部材331、332とこれらの板部材331、332を連ねる弯曲したV字状よりも大きい半径を有する屈曲部とを有するU形コーナ材66を押出成形するために、金型60は、押出機2に接続装置5によって接続された入側金型プレート62と、
この入側金型プレート62に取付けられる出側金型プレート63とを有し、
出側金型プレート63は、
一対の各板部材331、332とV字状よりも大きい半径を有する屈曲部333との内面を形成する流動面336を有する、全体の形状がほぼL字状の第1金型部材64と、
第1金型部材64の流動面336に対向する流動面337を有する第2金型部材65とが、
ボルト338(図56)によって取外し可能に固定される。その他の構成は、前述の第1〜第3金型部材21〜23に類似する。
成形品が導かれる流動孔416、417を有する押出成形用金型60において、
この金型60の入側金型プレート62の上部に、樹脂移動方向に平行な軸線まわりの、流動孔416、417の角度位置に対応する水準器用基準面287が形成される。
流動孔416、417は、樹脂移動方向に垂直な対称面289に関して面対称に構成される。水準器用基準面287は、下流の流動孔417における第2管12の管軸238bに垂直な仮想平面内の出口断面形状が、第2管12の管軸238bまわりの予め定める姿勢にある状態で、すなわち対称面289が鉛直な姿勢にある状態で、水平である。
流動面336、337の摩耗時の補修のために、第1金型部材64の第2金型部材65との当接面414、415のみを研削すればよい。または
第2金型部材65の第1金型部材64との当接面414、415のみを研削すればよい。
第1および第2金型部材64、65のうち、流動孔417の摩耗が激しい、損傷した一方の金型部材64または65のみを交換すればよいので、経済性が良好である。
図54〜図56に示されるように、樹脂移動方向に垂直な仮想面内で複数の分割された金型部材を有する押出成形用金型であって、流動孔の樹脂移動方向に垂直な厚みの途中位置を、その樹脂移動方向に平行な分割面とすることを特徴とする押出成形用金型である。
複数の各金型部材64、65の当接面412〜415が相互に当接して押出成形用金型の分割面を形成し、図54において、コーナ材の各板部材を形成する流動孔の厚み方向のほぼ中央位置を分割面とし、たとえば△L1≒△L2とする。これによってV形、U形、平形などのコーナ材の各板部材の幅方向両端の遊端部279からばりが発生することを防ぐ。V形およびU形のコーナ材は、硬質樹脂から成る。
これらの分割面412、414;413、415(図56)の一部412、414(図56)は、図56などに明らかに示されるとおり、案内切欠き284、285に沿って延びる。
U形コーナ材製造装置61のそのほかの構成と動作は、前述のV形コーナ材製造装置1と同一ないし類似する。
V形またはU形のコーナ材25、66の自然状態での屈曲部155、333における一対の板部材152、153;331、332の成す角度は、金型4、60によってたとえば90°(図24の参照符θ5)に形成された後、サイジング用金型34、674によって、完成された最終製品において、出隅用では、90°に近似した90°未満の値であり、たとえば88〜89°であってもよく、入隅用では、90°に近似した90°を超える値であり、たとえば91〜92°であってもよい。
図59(1)は、本発明の実施の他の形態における平形コーナ材製造装置72の全体の構成を示す系統図である。図59(2)は、金型73の樹脂の流れ方向に沿う縦断面図である。この平形コーナ材製造装置72では、前述のV形コーナ材製造装置1およびU形コーナ材製造装置61に部分的に類似し、対応する部分には同一の参照符を用いることがある。
平形コーナ材80の硬質樹脂原料183は、硬質樹脂押出機184で溶融されて接続装置185から金型73に供給される。軟質樹脂原料187は、軟質樹脂押出機85からアダプタ188を経て球面管継手87の部材を介して金型73に供給される。金型73からの平形コーナ材80は、空気を噴射する冷却装置189で冷却され、その後、冷却平坦化装置91でさらに冷却されるとともに平坦化され、ローラ191で案内され、引取り装置192で引取られ、両面テープ貼着装置193で幅方向両端部に両面テープ54、54aが貼着される。
さらにその後、穿孔装置194によって平形コーナ材80の軟質樹脂から成る屈曲部423で連ねられた硬質樹脂材料から成る左右一対の板部材に穿孔され、必要な切断を行う切断手段195を介して巻取り機196によって巻取られる。
図59(2)の凹み722は、球の一部によって形成されるが、本発明の実施の他の形態では、前述の実施の形態と同様に、円弧面705と平面706とによって規定されてもよい。
金型73によって、硬質樹脂の一対の板部材424、425の間にわたって、軟質樹脂の屈曲部423を重ねて一体化し、
次に、冷却装置189において空気を噴射し、
その後、冷却平坦化装置91によって、挟圧して冷却し、かつ平坦化する。平形コーナ材80は、一対の硬質樹脂の板部材424、425の隙間にわたって、屈曲部423のための軟質樹脂層を、硬質板部材424、425に部分的に重ねて積層する。
一対の硬質樹脂の板部材424、425と軟質樹脂層の屈曲部423との接着強度を向上し、屈曲部423における不所望な分断を防ぐ。軟質樹脂は、押出成形時に硬質樹脂との接着強度が大きい材料から成る。平形コーナ材80は、幅方向に偏平な状態で製造され、巻取られて保存されるので、収納、運搬などに好都合である。平形コーナ材80は、建物の出隅、入隅などのために使用される際、屈曲部423で曲げられて、板部材424、425がたとえば90°の状態にされる。
空気を噴射する冷却装置189によって、金型73から供給される平形コーナ材80を、空気で冷却し、さらに冷却平坦化装置91によって、ローラ215〜217などに接触して熱伝導によって冷却しつつ挟持して圧力を作用し平坦化するので、その構成を、簡略化することができる。
図60は、金型73を構成する第1金型プレート74と第2金型プレート76とを下流から見た分解斜視図であり、図61は第3金型プレート76の上流から見た斜視図である。
図62は、第1金型プレート74を下流から見た正面図である。図63は、第1金型プレート74を上流から見た背面図である。図64は、第1金型プレート74の断面図である。
金型73は、
樹脂移動方向に沿って分割された上流および下流の第2および第3金型プレート75、76を有する。
上流の第2金型プレート75は、
幅方向に隙間をあけて形成され、板部材424、425のための硬質樹脂用個別流動孔205、206を有し、
下流の第3金型プレート76は、
前記硬質樹脂用個別流動孔205、206からの一対の板部材424、425を導く共通流動孔207と、
屈曲部423のための軟質樹脂を、共通流動孔207に導き、前記隙間にわたって、板部材424、425の一方の表面上に部分的に重ねて積層して固着する、または、一対の板部材424、425の端面同士を固着する軟質樹脂供給路213とを有する。
第3金型プレート76は、共通流動孔207を有し、この共通流動孔207には、
第2金型プレート75の個別流動孔205、206から一対の幅方向に隙間をあけて形成された硬質樹脂と、
この隙間にわたって、第3金型プレート76の上金型部材81に形成される供給凹部212から、板部材424、425の一方の表面上に部分的に重ねて積層して固着する、または、一対の板部材424、425の端面同士を固着する軟質樹脂とを導き、
共通流動孔207の樹脂移動方向の長さは、硬質樹脂と軟質樹脂との移動中に、一対の各硬質樹脂の板部材424、425が幅方向に相互の近接する方向に不所望に変位してしまわず、したがって軟質樹脂によって形成される屈曲部423の幅が不所望に小さくならない値に選ばれる。
第3金型プレート76の共通流動孔207と、その周辺部とには、出側に凹んだ凹所427が形成され、
凹所427の外周部428が、分厚く形成される。
金型73もまた、前述の金型4、60と同様にボルトによって取外し自在に組立てられる。金型73もまた、前述の加熱装置7によって、同様に加熱される。
図60に示されるように、
樹脂移動方向に垂直な仮想面内で複数の分割された金型部材を有する押出成形用金型であって、
流動孔の樹脂移動方向に垂直な厚みの途中位置を、その樹脂移動方向に平行な分割面とすることを特徴とする押出成形用金型である。
押出成形用金型73において、第1金型プレート74および第2、第3金型プレート75、76の上金型部材78、81には、上の側部である水準器用基準面288a〜c(総括的に288で示す)が形成される。水準器用基準面288a〜cは、上方に臨む平面である。水準器用基準面288は、下流の流動孔207における第2管12の管軸238bに垂直な仮想平面内の出口断面形状が、第2管12の管軸238bまわりの予め定める水平な姿勢にある状態で、水平である。
複数の各金型部材78、79の当接面463〜468が相互に当接して押出成形用金型の分割面を形成し、図65および図66において、コーナ材の各板部材を形成する流動孔の厚み方向のほぼ中央位置を分割面とし、たとえば△L1≒△L2とする。これによってV形、U形、平形などのコーナ材の各板部材の幅方向両端の遊端部279からばりが発生することを防ぐ。
図67は、軟質樹脂押出機85を示す斜視図である。図68は、軟質樹脂押出機85のアダプタ188から接続装置185aを介して金型73の第3金型プレート76の頂部に軟質樹脂を供給して供給凹部212に第1管部88を介して導くための球面管継手87を示す断面図である。図69は、球面管継手87における第2管部89を示す平面図である。図70は、球面管継手87の袋ナット90を示す底面図である。接続装置185aは、前述の接続装置5と同様な構成を有する。
球面管継手87は、
(a)外面が球面の第1端部431と、この第1端部431に連なる第1管部88とを有し、第1端部431の球面の外径は、第1管部88の外径よりも大きい第1接続管432と、
(b)おねじを有する第2端部434と、この第2端部434に連なる第2管部89とを有する第2接続管435と、
(c)第1管部88を挿通し、第1接続管432の第1端部431の球面の外径未満の内径を有する挿通孔437を有し、球面の第1端部431を囲む内面が球面であり、第2接続管435のおねじに取外し可能に螺合するめねじを有する袋ナット90とを有する。
第1および第2接続管432、435の軸線が一平面内で傾斜しても、軟質樹脂などの流体を常時供給することができる。
第1管部88の端部に刻設されるおねじ561は、上金型部材81の上部に形成されためねじ孔524に取外し可能に螺合する。第1管部88を経て供給凹部212に軟質樹脂が共押出される。
図71は、冷却平坦化装置91の全体の構成を示す簡略化した正面図である。図72は、冷却平坦化装置91の全体の構成を示す簡略化した斜視図である。図73は、冷却平坦化装置91の一部を上流である図71の右方から見た側面図である。平形コーナ材80は、一対の硬質板部材424、425の隙間にわたって軟質樹脂によって屈曲部423を連ねて構成される。押出成形金型73から供給されるコーナ材80は、先ず、冷却装置189において空気が上下から噴射されて冷却される。
次に、冷却平坦化装置91では、案内部材513を経て、上下に配置された複数(たとえば3)のローラ215、216、217に巻掛けて冷却および平坦化される。各ローラ215、216、217は、平形コーナ材80を冷却するとともに、圧力を作用して挟持して平坦化する。これらのローラ215、216、217は、冷却のために熱伝導性の良好な金属、たとえばアルミニウム製であってもよく、またはシリコンゴムなどのゴム、その他の材料から成ってもよい。平形コーナ材80は案内ローラ191によって後続の引取り装置192に案内される。
装置本体441には、案内レール447a、447b(総括的に参照符447で示すことがある)が上下に延びて設けられる。第1〜第3ローラ215、216、217は、水平でかつ平行な回転軸線を有し、各回転軸線が上から下に順次的に配置され、押出成形金型73からの平形コーナ材80が、第1〜第3ローラ215、216、217のうちの複数に、たとえば図71および図72のように第1、第2ローラ215、216に、巻掛けられる。上下の各支持体527、528は、第1および第3ローラ215、217を回転自在にそれぞれ支持する。
図74は、上の支持体527とその付近を示す水平断面図である。案内レール447aは、上の支持体527を、その支持体527に設けられたリニアすべり軸受533を介して、昇降変位自在に案内する。同様に、案内レール447bは、下の支持体528を、昇降変位自在に案内する。
モータ442は、装置本体441に取付けられ、第2ローラ216を回転駆動する。これらのローラ215、216、217の回転軸線は、水平であり、鉛直仮想面内にあり、平行である。実施の他の形態では、第1〜第3ローラ215、216、217のうち、第1または第3ローラ215、217が、もしくは複数が、モータによって駆動されてもよい。
図75は、第1加圧手段531の上部の一部の縦断面図である。第1加圧手段531は、装置本体441に設けられ、上下に延びる第1ねじ棒445を有する。第1ねじ棒445は、装置本体441に固定された取付部材534のスラスト軸受535によって、回転自在に支持される。この第1ねじ棒445を、その第1ねじ棒445の軸線まわりに回転操作ハンドル443によって手動回転操作して、前記上の支持体527をねじ駆動によって昇降し、コーナ材80を第1および第2ローラ215、216間で加圧および加圧の解除をする。
第2加圧手段532もまた、装置本体441に設けられ、上下に延びる第2ねじ棒446を有し、この第2ねじ棒446を、その第2ねじ棒446の軸線まわりに回転操作ハンドル444によって手動回転操作して、前記下の支持体528をねじ駆動によって昇降し、コーナ材80を第2および第3ローラ216、217間で加圧および加圧の解除をする。
押出成形金型73からの平形コーナ材80を、第1〜第3ローラ215、216、217のうちの1または複数に、周方向にたとえば半周程度にわたって巻掛けて、第1加圧手段531の手動操作によって、第1ローラ215を回転自在に支持する上の支持体527を、レール447aに沿って案内して、第1および第2ローラ215、216間で加圧し、その加圧力の調整、設定を可能とし、加圧を解除して第1および第2ローラ215、216間から取り出すことができるようにする。同様に、第2加圧手段532の手動操作によって、第3ローラ217を回転自在に支持する下の支持体528を、レール447bに沿って案内して、第2および第3ローラ216、217間で加圧し、その加圧力の調整、設定を可能とし、加圧を解除して第2および第3ローラ216、217間から取り出すことができる。
第1および第2ローラ215、216間の加圧力と第2および第3ローラ216、217間の加圧力とは、第1および第2加圧手段531、532によって、独立して個別に調整、設定することができるので、平形コーナ材80の加圧力を、巻掛けられた移動方向の上流から下流の順に変化させてもよく、たとえば小さい値から大きい値に、またはその逆に、順次的に調整、設定してもよい。
第1〜第3ローラ215、216、217は、その軸直角断面が円形であって、軸線方向に直径が一様な直円筒状または直円柱状であり、本件明細書では便宜のために、これらの構成を総括して直円柱状と呼ぶことがある。第1〜第3ローラ215、216、217の各直径は、同一であってもよいが、相互に異なっていてもよい。これらのローラ215、216、217は、3個だけでなく、2個以上、設けられてもよい。実施の他の形態では、他の形状、たとえば直円錐台状の複数のローラが組合わされて用いられてもよい。
冷却平坦化装置91によれば、簡単な構成で平形コーナ材80を冷却すると同時に、平坦化することができる。さらに、(1)生産速度、すなわちラインスピードを向上することができ、(2)V形またはU形コーナ材などのための前述の複雑な構成を有するサイジング装置9が不要となり、また、(3)平形コーナ材が移動途中で、たとえばサイジング装置9内の冷却流動孔33(図2)などに、引っ掛かって操業を中断せざるを得なくなることもない。
本発明の実施の他の形態では、上下に延びる単一本のねじ棒を装置本体441に、ねじ棒の軸線まわりに手動回転操作可能に設け、ねじ棒のねじの向きを、ねじ棒が螺合する上および下の各支持体527、528で逆に形成する。これによって、ねじ棒を一方向およびその逆の他方向に手動回転操作して、前記上および下の各支持体527、528をねじ駆動し、第1および第3ローラ215、217を相互の近接方向および相互の離反方向に昇降し、平形コーナ材80を第1および第2ローラ215、216間、ならびに第2および第3ローラ216、217間で、加圧および加圧の解除をする。
図76は、案内部材513の構成を示す図である。図76(1)は、案内部材513の縦断面図であり、図76(2)、(3)は、案内部材513と平形コーナ材80との関係を拡大して示す斜視図である。案内部材513は、押出成形金型73と、第1〜第3ローラ215、216、217のうち、押出成形金型73からの平形コーナ材80が最初に巻掛けられるローラ、たとえば図71および図72では216との間に介在される。
案内部材513は、上方に臨む平坦面535と、この平坦面535から下流に滑らかに連なる案内面514とを有する。案内面514は、移動方向に沿う図76の紙面内である鉛直仮想面内で角度θ6を成す2つの接線間で、わずかな丸みを帯びた小さな曲率半径を有する円弧を、図76の紙面に移動させた直円筒面の一部を成す曲面として形成される。角度θ6は、90°に近似した90°よりも大きい角度であってもよく、たとえば90°〜110°であってもよい。案内部材513には、コーナ材80を幅方向にずれることを防いで直進するように導く一対の案内突部538が、突設される。
コーナ材80には、冷却平坦化装置91によって張力が作用し、そのコーナ材80の板部材424、425の屈曲部423が積層されていない側の表面が、図76では下面に、全幅にわたって、平坦面535から案内面514に接触しながら移動する。そのため押出成形金型73から供給されるコーナ材80が幅方向に歪み、皺を有していても、ほぼ平坦な形状に矯正される。したがって、後続の冷却平坦化装置91における第1〜第3ローラ215、216、217の加圧によるコーナ材80の平坦化が確実になり、品質が向上される。
再び図71および図72を参照して、案内ローラ191は、直円柱状であり、水平でかつ第1〜第3ローラ215、216、217の回転軸線に平行な回転軸線を有し、第1〜第3ローラ215、216、217の下流で装置本体441に設けられる。案内ローラ用支持体448は、案内ローラ191を回転自在に支持する。
案内ローラ用レール451は、装置本体441に上下に延びて設けられ、案内ローラ用支持体448を昇降変位自在に案内する。
昇降手段452は、装置本体441に設けられ、上下に延びる第3ねじ棒450を有する。この第3ねじ棒450を、その第3ねじ棒450の軸線まわりに回転操作ハンドル449によって手動回転操作して、案内ローラ用支持体448をねじ駆動によって昇降する。
したがって、第1〜第3ローラ215、216、217によって加圧されて、冷却されるとともに平坦化された平形コーナ材80は、案内ローラ191の外周面に接触して移動方向が変換され、後続の装置に、たとえば後続の引取り装置192に、供給されて張力が作用されて引取られる。昇降手段452は、第3ねじ棒450を手動回転することによって、その第3ねじ棒450に螺合する案内ローラ用支持体448を上下に変位し、後続の装置、たとえば後続の引取り装置192への平形コーナ材80の供給を、最適な姿勢で調整、設定することを、容易にする。案内ローラ191もまた、ローラ215、216、217の下流で、モータによって駆動されてもよい。
ローラ215、216、217は、水平な回転軸線を有し、そのうち上下方向の中央のローラ216は、装置本体441に取付けられ、モータ442によって駆動される。残りの上下のローラ215、217は、従動回転する。ローラ215、217は、操作ハンドル443、444によって回転されるねじ棒445、446のねじ駆動によって案内レール447に沿って昇降変位し、中央のローラ216との間でコーナ材80を挟持する圧力が調整される。
成形される樹脂原料は、塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ABS樹脂などであってもよく、さらに、炭酸カルシウム、可塑剤などが混合され、コーナ材のたわみを少なくし、薄く形成することができるようにする。平形コーナ材の硬質のABS樹脂などの板部材との密着性が良好な屈曲部のための軟質樹脂としては、スチレン系軟質エラストマである「レオストマ(リケンテクノス社製商品名)」でもよく、エステル系、ウレタン系軟質エラストマなどであってもよい。
本発明は、次の実施の形態が可能である。なお、前述の実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。
(1)図4〜図15に示されるように、
たとえば押出機からの樹脂を導く第1管と、
たとえば金型に樹脂を供給する第2管とを接続する管の接続装置であって、
第1管の端部に第1外向きフランジが設けられ、
この第1外向きフランジには、第1管の管軸238内方(図5の右方)に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第1傾斜面が形成され、
第2管の端部に第2外向きフランジが設けられ、
この第2外向きフランジには、第2管の管軸238内方(図6の左方)に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第2傾斜面が形成され、
第1および第2外向きフランジを囲むカバー体が備えられ、
このカバー体は、半割状に形成される一対のカバー体部分を有し、
各カバー体部分の内面には、第1および第2傾斜面が当接し、
カバー体部分を相互の近接方向に、ボルトなどの締め付け手段によって締め付けることを特徴とする管の接続装置。
第1管と第2管との各軸線すなわち管軸238まわりの相互の角変位を可能にして、金型などの管軸238まわりの角変位調整が可能になる。
第1傾斜面と第2傾斜面とが各カバー体部分の内面に当接して、カバー体部分が管軸238方向に相互に近接することによって、くさび作用が発揮される。そのため第1管の第1外向きフランジと第2管の第2外向きフランジとが、相互に大きな力で接触し、したがってパッキンなどのシール材なしで、輸送される溶融された樹脂などの流体の漏れがなく、第1管と第2管とを気密に接続することができる。
ボルトなどの締め付け手段の操作によって一対のカバー体部分の取外し、取付けを行なうことができ、それによって金型などの交換を、簡単な作業で行なうことができる。
(1a)図31、図57、図66に示されるように、
一対の板部材152、153(図31);331、332(図57)、424、425(図66)を屈曲部155;333;423で連ねる軸直角断面が屈曲したV形、U形または平形などのコーナ材25、66、80を押出成形するコーナ材の押出成形装置1、61、72において、
(a)第1管11を有し、第1管11の管軸238aは横に延び、この第1管11から溶融された合成樹脂を供給する押出機2と、
(b)押出成形用金型4、60、73であって、
(b1)第2管12を有し、第2管12の管軸238bは第1管11の管軸238aと共通な水平な一直線上にあり、
(b2)この第2管12からの樹脂が導かれる流動孔277、278;416、417;204〜207が形成され、
(b3)押出成形用金型4、60、73に、上方に臨む平面に形成される水準器用基準面287(図16、図52)、288(図60)であって、
下流の流動孔277、417、207における第2管12の管軸238bに垂直な仮想平面内の出口断面形状が、第2管12の管軸238bまわりの予め定める姿勢にある状態で、水平である水準器用基準面287、288を有する押出成形用金型4、60、73と、
(c)第1管11と第2管12とを接続する接続装置5、13であって、
(c1)第1管11の端部に設けられる第1外向きフランジ221であって、
第1管11の管軸238aの内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第1傾斜面222と、
第1外向きフランジ221の周方向全周にわたって、第1管11の管軸238aの外方に臨む第1シール用当接面239とを有する第1外向きフランジ221と、
第2管12の端部に、第1外向きフランジ221に対向して設けられる第2外向きフランジ223であって、
第2管12の管軸238bの内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第2傾斜面224と、
第2外向きフランジ223の周方向全周にわたって、第2管12の管軸238bの外方に臨み、第1シール用当接面239に当接することができる第2シール用当接面241とを有する第2外向きフランジ223と、
(c3)第1および第2外向きフランジ221、223を囲むカバー体226であって、
半割状に形成される一対のカバー体部分227、228を有し、
各カバー体部分227、228の内面には、第1および第2傾斜面222、224が当接するカバー体226と、
(c4)締付け手段225であって、
カバー体部分227、228を、前記一直線に交差する相互の近接方向に締め付けて、第1および第2シール用当接面239、241が当接してシールを達成する締付け手段225とを有する接続装置5、13とを含むことを特徴とするコーナ材の押出成形装置。
接続装置5、13は、第1管11と第2管12との各軸線すなわち管軸238まわりの相互の角変位を可能にして、金型4、60、73などの第2管12の管軸238bまわりの姿勢の調整、すなわち角変位調整が可能になるので、金型4、60、73の樹脂移動方向の管軸238bまわりの角変位位置設定用回転角度調整構造が実現される。
水準器用基準面287(図16、図52)、288(図60)は、全体の外形状が、(1)たとえば直方体、立方体などの矩形体であるV形またはU形などのコーナ材25、66用金型4、60における角隅部を平面に形成することによって、または(2)矩形体である平形などのコーナ材71用金型73における樹脂移動方向に沿う一表面によって、得ることができる。水準器用基準面287(図16、図52)、288(図60)の上に水準器を乗載し、接続装置5、13の使用と相俟って、第2管12の管軸238bまわりの金型4、60、73の姿勢の調整作業を容易に行うことができる。
たとえば、V形またはU形などのコーナ材25、66を、金型4、60から逆V字状または逆U字状の姿勢で供給することによって、後述のように、水滴、異物などが、落下しやすく、付着しない。また平形などのコーナ材80を、金型73から、第2管12の管軸238bに垂直な仮想平面内で水平である姿勢で供給することによって、後続の装置、たとえば冷却平坦化装置91による処理が確実になる。
さらに、接続装置5、13によって、金型4、60、73の着脱交換、メンテナンスを、簡単な作業で行なうことができる。そのため、V形、U形または平形などのコーナ材25、66、80を製造するにあたり、生産性を高めることができる。
接続装置5、13では、第1傾斜面222と第2傾斜面224とが各カバー体部分227、228の内面に当接して、カバー体部分227、228が管軸238方向に相互に近接することによって、くさび作用が発揮される。そのため第1管11の第1外向きフランジ221における第1シール用当接面239と、第2管12の第2外向きフランジ223における第2シール用当接面241とが、管軸238方向に相互に大きな力で当接する。したがってパッキンなどのシール材なしで、輸送される溶融された樹脂などの流体の漏れがなく、第1管11と第2管12とを気密に接続することができる。
(1b)一対の板部材152、153(図31);331、332(図57)を屈曲部155;333で連ねる軸直角断面が屈曲したV形またはU形のコーナ材25、66を押出成形するコーナ材の押出成形装置1、61において、
(a)第1管11を有し、第1管11の管軸238aは横に延び、この第1管11から溶融された合成樹脂を供給する押出機2と、
(b)押出成形用金型4、60であって、
(b1)第2管12を有し、第2管12の管軸238bは第1管11の管軸238aと共通な一直線上にあり、
(b2)この第2管12からの樹脂が導かれ、上に凸の逆V字状または逆U字状の形状に配置された流動孔277、278;416、417が形成され、
(b3)押出成形用金型4、60の上部に形成され、流動孔277、278;416、417の樹脂移動方向に垂直な仮想面で屈曲部155;333の角度θ5の2等分線289に垂直な水準器用基準面287を有する押出成形用金型4、60と、
(c)第1管11と第2管12とを接続する接続装置5、13であって、
第1管11の端部に、第1外向きフランジ221が設けられ、
この第1外向きフランジ221には、第1管11の管軸238aの内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第1傾斜面222が形成され、
第2管12の端部に、第1外向きフランジ221に対向する第2外向きフランジ223が設けられ、
この第2外向きフランジ223には、第2管12の管軸238bの内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第2傾斜面224が形成され、
第1外向きフランジ221にはまた、周方向全周にわたって第2外向きフランジ223に臨む第1シール用当接面239が形成され、
第2外向きフランジ223にはまた、周方向全周にわたって第1外向きフランジ221に臨んで第1シール用当接面239に当接することができる第2シール用当接面241が形成され、
第1および第2外向きフランジ221、223を囲むカバー体226が備えられ、
このカバー体226は、半割状に形成される一対のカバー体部分227、228を有し、
各カバー体部分227、228の内面には、第1および第2傾斜面222、224が当接し、
カバー体部分227、228を、締め付け手段225によって、前記一直線に交差する相互の近接方向に締め付けて、第1および第2シール用当接面239、241が当接してシールを達成することを特徴とする接続装置5、13とを含むことを特徴とするV形またはU形のコーナ材の押出成形装置。
コーナ材25、66が、金型4、60から逆V字状または逆U字状の形状で成形されて供給されるので、水滴、異物などが、コーナ材25、66の表面から滑って落下しやすく、付着しない。そのため、コーナ材25、66に不所望な模様、縞などの汚損跡が生じることはなく、品質を向上することができる。また、後続のサイジング装置9の下流でコーナ材25、66を、水を噴射して、または水槽内を通過して、冷却する構成においても、その後、水が落下しやすく、付着せず、V形またはU形などのコーナ材25、66の品質を向上することができる。
(1c)各カバー体部分227、228の前記内面は、第1および第2傾斜面222、224に面接触する円錐台状に形成されることを特徴とする。
したがって、管軸238を含む仮想平面内で、第1および第2傾斜面222、224の成す頂角、ならびに各カバー体部分227、228の前記内面の成す頂角は、略同一の値である。この面接触によって、構成の強度を大きくし、くさび作用による大きな力を発生して、気密性を向上することができる。
(1d)締め付け手段225は、
ボルト(105または106)を有し、
一方のカバー体部分の周方向端部(101または102)には、ボルト(105または106)の軸部(105bまたは106b)が挿通する挿通孔(116または117)と、ボルト(105または106)の頭部(105aまたは106a)が係止する受け座(118または119)とが形成され、
他方のカバー体部分の周方向端部(103または104)には、ボルト(105または106)の軸部(105bまたは106b)が取外し可能に螺着されるねじ孔(114または115)が形成されて構成されることを特徴とする。
ボルト(105または106)などを含む締付け手段225の操作によって、一対のカバー体部分227、228の取外し、取付けを行なうことができ、それによって金型4、60、73の着脱交換、メンテナンスを、簡単な作業で行なうことができる。
(1e)図4〜図9に示されるように、
第1外向きフランジ221には、第1管11の管軸238aの外方に臨むシール用凹所237が形成され、
第1シール用当接面239は、シール用凹所237の底であり、第1管11の管軸238aに垂直であり、
第2外向きフランジ223には、第2管12の管軸238bの外方に臨み、シール用凹所237に嵌合するシール用筒部240が形成され、
第2シール用当接面241は、シール用筒部240の遊端面であり、第2管12の管軸238bに略垂直であることを特徴とする。
接続装置5、13は、コーナ材などのような長尺成形品を製造するにあたり、たとえば図89(3)の断面図に従来技術と対比して、一部の構成を簡略化して示すように、円形断面のシール用凹所237にたとえば円形断面のシール用筒部240が嵌合し、シール用凹所237の底である第1シール用当接面239と、シール用筒部240の遊端面である第2シール用当接面241に当接してシールが達成される。これらの第1および第2シール用当接面239、241は、管軸238a、238bに垂直であって、面接触して圧着される。
したがって、シール機能が向上され、樹脂漏れや樹脂滞留部ができることはなく、押出成形品の変色や樹脂焼け等の不具合が発生せず、長尺成形品の品質の向上を図ることができる。
また、シール用凹所237の第1シール用当接面239と、シール用筒部240の第2シール用当接面241との圧着部は、平面同士の圧着部であるので、その圧着部が損傷を受けた場合、傷や凹み、変形等の損傷の確認、修正、調整が容易となる。このように本明は、メンテナンス性が優れる。
接続装置5、13によって、押出成形用金型4、60、73を押出機2に接続するにあたって、作業者は、一方の手で金型4、60、73を支持し、その金型4、60、73のシール用筒部240を押出機2のシール用凹所237に嵌合し(第1ステップ)、次に、図9に示されるように、シール用凹所237の下部内面237aに、シール用筒部240の下部外面240aが受けられた状態とし(第2ステップ)、他方の手で、上半分の一方の半割状カバー体部分227を掴んで、カバー体部分227を上方から第1および第2傾斜面222、224の上部にかぶせて取付け、カバー体部分227の内面に当接させる(第3ステップ)。
これによって、下半分の他方の半割状カバー体部分228を取付けなくても、金型4、60、73は、落下せず、第1管11に一時的に安定に保持することができる。この保持状態では、シール用凹所237の第1シール用当接面239と、シール用筒部240の第2シール用当接面241とは、接触している。本発明の他の考え方によれば、第1シール用当接面239と第2シール用当接面241とは、保持状態では、接触していなくてもよい。
そこで次に、作業者は、両手を使える状態になるので、一方の手で、前記他方の下半分の半割状カバー体部分228を持ち、下方から第1および第2傾斜面222、224の下部にかぶせて支えつつ(第4ステップ)、他方の手で、締付け手段225を操作する(第5ステップ)。締付け手段225の操作について、たとえば前記他方の手で、締付け手段225のボルト(105または106)を上半分の一方のカバー体部分227の挿通孔(116または117)に挿通し、その後、ドライバを回転操作して、ボルト(105または106)を下半分の他方のカバー体部分228のねじ孔(114または115)にねじ締めして螺着着し、クランプする。接続完了時、第1管11の管軸238aと、第2管12の管軸238bとは、一直線上存在する。こうして、1人の作業者によって、押出成形用金型4、60、73を押出機2に接続する作業を行うことができる。また、1人の作業者によって、上述とは逆の手順で、金型4、60、73を押出機2から取外す作業を行うことができる。したがって、本発明は、嵌合、取外しの接続、離脱作業性が優れる。
もしも仮に、図10のようにシール用筒部240cの突出長さが長すぎるとともに、シール用凹所237cが深過ぎると、接続、離脱する作業の際、シール用筒部240cとシール用凹所237cとの嵌合、離脱を円滑に行うことが困難である。たとえば図11および図12のように、第1、第2管11、12がわずかな角度を成して斜めに嵌合しようとすると、シール用筒部240cとシール用凹所237cとの付近の衝突、或いは変形を引き起こしてしまう。
これとは逆に、たとえば図13のように、シール用筒部240dの突出長さが短すぎるとともに、シール用凹所237dが浅すぎると、シール用凹所237dにシール用筒部240dが嵌合しても、押出成形用金型4、60、73を第1管11に保持することができず、矢符242のように金型4、60、73が落下する構成であれば、2人の作業者が必要である。1人の作業者は、一方の手で金型4、60、73を支持し、他方の手で、上半分の一方の半割状カバー体部分227を掴んで、第1および第2傾斜面222、224の上部にかぶせて取付けた状態を保ち、もう1人の作業者は、下半分の他方のカバー体部分228を持ちながら、締付け手段225を操作する。
図10〜図13では、上半分の一方の半割状カバー体部分227だけを用いて、シール用凹所237の第1シール用当接面239と、シール用筒部240の第2シール用当接面241とが接触して、金型4、60、73が落下しないように一時的に安定に保持することは、できない。
1人の作業者によって、金型4、60、73を押出機2に接続、離脱する作業を行うことができ、作業性が優れる。
シール用筒部240の突出長さは、上半分の一方の半割状カバー体部分227だけを用い、下半分の他方の半割状カバー体部分228を取付けなくても、金型4、60、73を、第1管11に一時的に保持することができる値に選ばれるので、接続、離脱する作業の際、シール用筒部240の衝突、或いは変形を引き起こすことが、避けられる。
上述のようにメンテナンス性および接続、離脱作業性が優れているので、長尺成形品の品質の向上を図り、生産性を高めることができる。
押出機2に備えられる第1管11と押出成形用金型4、60、73に備えられる第2管12とを接続し、この金型4、60、73は、筒状の形状ではなく、略製品形状を有し、金型4、60、73から長尺押出成形品が得られる。したがって、樹脂の滞留量や滞留時間を減らし、樹脂の熱劣化を防ぎ、品質低下を低減することができる。また、樹脂の色調変更(樹脂色変え)も短時間で行うことができる。
押出成形用金型の接続装置は、固定位置に設置された押出機2の第1管11に接続される第2管12が備えられる押出成形用金型4、60、73を、第2管12の管軸238bまわりに角変位して、金型4、60、73の取付け姿勢を調整することができる。そのため、金型4、60、73から下流に押出される長尺押出成形品を、第2管12の管軸238bまわりに希望する角度姿勢でえることができる。たとえば後述のように、軸直角断面が屈曲したV形またはU形などのコーナ材などの成形品を押出成形する金型の流動孔を、上に凸の逆V字状または上に凸の逆U字状などの形状に配置することによって、水滴、異物などが、コーナ材25、66の表面から滑って落下しやすく、付着せず、その品質を向上することができる。
押出成形用金型の接続装置は、上述のように、押出成形用金型4、60、73を角変位して、金型4、60、73の取付け姿勢を調整することができるので、金型4、60、73から下流に押出される長尺押出成形品の反り直しを容易にすることができる。
図90(1)は、従来からの長尺異形押出成形品の製造装置の一部を示す側面図である。押出機670からの溶融した合成樹脂は、押出機670に連結された押出成形用金型671に供給され、その異形押出成形品672は、成形台673上に設置されたサイジング用金型674に供給され、上方へ反った成形品675は、反り矯正手段678によって、参照符679のように下方へ変位されて、反りが矯正される。
図90(2)は、図90(1)における姿勢をしたサイジング用金型674から下流に供給される異形押出成形品675の軸直角断面図である。この成形品675は、中空製品であり、リブ676が中心軸線677より上側にあるため、その形状によって、上側部分の冷えが悪く、冷却速度に差が出るので、上側に反ろうとして、反りの発生が起こる。偏肉製品の場合も同様に反りが生じる。
図90(3)は、図90(1)におけるサイジング用金型674から下流に供給される異形押出成形品675の斜視図である。図90(2)の断面を有する異形押出成形品675の図90(3)に示される上方への反りを修正するために、反り矯正手段678は、反りとは逆方向の下側に力を作用して変位させて、参照符679のように矯正し、反りの修正を行って、直線状の軸線677を有する製品を得る。この従来技術では、下側に矯正を行う際、成形台673が邪魔になり、下側への矯正には限界がある。この接続装置は、この従来からの製造装置の問題を解決する。
図91(1)は、本発明の実施の一形態の長尺異形押出成形品の製造装置の一部を示す平面図である。押出機2からの溶融した合成樹脂は、第1管11から本発明の考え方に従う接続装置5を経て、異形押出成形用金型681の第2管12に供給され、その異形押出成形品672は、成形台673上に設置されたサイジング用金型684に供給される。押出成形用金型681およびサイジング用金型684は、図90(1)の従来技術に類似するが、注目すべきは、サイジング用金型684からの成形品675が、図91(1)の平面視で移動方向(図91(1)の右方)に対して左右の側方(たとえば図91(1)の下方)へ反るように、前記移動方向の軸線まわりに角変位して設置される。押出成形用金型681の角変位して調整して設置する作業は、接続装置5によって、初めて可能になる。
図91(2)は図91(1)における姿勢をしたサイジング用金型674から下流に供給される異形押出成形品675の軸直角断面図であり、図91(3)は、図91(1)におけるサイジング用金型684から下流に供給される異形押出成形品675の斜視図である。接続装置5による押出成形用金型681の角変位調整に伴って、サイジング用金型684も成形台673での姿勢が設定される。
反り矯正手段688は、サイジング用金型684からの成形品675の反りとは逆方向である図91(1)の上方に力を作用して変位させて、参照符689のように矯正し、反りの修正を行って、直線状の軸線677を有する製品を得る。
この実施の形態のように、押出成形用金型681を回転させ、リブ676の位置を横側にすることで、成形台673の幅方向(図91(1)の上下方向)の空間を大きく設けることは、多くの場合、可能であるので、成形品675の反りの矯正に限界がなくなる。
接続装置5は、カバー体226を取り外さず、ボルト105、106のねじを緩めることで金型681の回転が可能となる構造をしているので、押出成形用金型681の角変位調整作業は、容易である。本発明は、嵌合、取外しの接続、離脱作業性が優れるだけでなく、角変位調整作業の作業性も優れる。
(1f)図14の断面図に示されるように、
第1外向きフランジ221には、第1管11の管軸238aの外方に臨むシール用筒部240eが形成され、
第1シール用当接面241eは、シール用筒部240eの遊端面であり、第1管11の管軸238aに垂直であり、
第2外向きフランジ223には、第2管12の管軸238bの外方に臨み、シール用筒部240eが嵌合するシール用凹所237eが形成され、
第2シール用当接面239eは、シール用凹所237eの底であり、第2管12の管軸238bに垂直であることを特徴とする。
上述の構成とは逆に、押出機2の第1管11にシール用筒部240eを形成し、押出成形用金型4、60、73の第2管12にシール用凹所237eを形成し、押出機2側のシール用筒部240eの上部外面240fに、金型4、60、73側のシール用凹所237eの上部内面237fが、受けられた状態で、一方のカバー体部分227を第1および第2傾斜面222、224の上部にかぶせて、金型4、60、73を一時的に、いわばぶらさげた状態を保つことができるので、1人の作業者によって、押出成形用金型4、60、73を押出機2に接続し、また離脱する作業を行うことができる。前述と同様な効果を達成することができる。
(2)図31、図48、図57に示されるように、
一対の板部材を屈曲部で連ねるコーナ材において、屈曲部と、その屈曲部付近の板部材の一部分との外面を滑らかに形成し、
板部材の残余の外面に、そのコーナ材の長手方向に沿って延びる多数の凹凸条を、幅方向に隣接して形成したことを特徴とするコーナ材。
一対の板部材を屈曲部で連結したコーナ材において、屈曲部とその付近とにわたって、クロス、壁紙などの壁装材のコーナ材との接着剤による接着力を増大するためのローレットとも称される凹凸条を、形成しない滑らかな外面とする。クロス、壁紙などの壁装材の外面に凹凸条が現れず、美しい仕上りになる。
コーナ材の板部材には、多数の穴が間隔をあけて穿孔されて形成される。接着剤が穴に入り込んでコーナ材の建物との接着力を増大する効果を大きく向上する、いわばアンカ効果を達成できるとともに、穴によるコーナ材の強度の低下を、取付け作業に支障が生じないように、抑える。余分な接着剤が穴に入り込み、外側方にはみ出さない。
(8)図18〜図22、図27、図28、図51〜図53、図55、図56、図60〜図64などに示されるように、
樹脂移動方向に沿って複数の分割された金型プレートを有する押出成形用金型において、
各金型プレートに、樹脂移動方向に垂直に延びる案内突起281、282と、この案内突起281、282に嵌合し、樹脂移動方向に垂直に延びる案内切欠き284、285または案内溝とが形成されることを特徴とする成形用金型。
全体の形状がほぼ矩形体の入側または出側の金型プレートにおいて、樹脂移動方向に垂直な仮想面内で相互に平行な一対の案内突起を、前記矩形の両側部に、形成し、
全体の形状がほぼ矩形体の出側または入側の金型プレートにおいて、樹脂移動方向に垂直な仮想面内で相互に平行な一対の案内切欠きを、前記矩形の両側部に形成し、案内突起と案内切欠きとが相互に嵌合する金型の位置決め用嵌合構造。
矩形体とは、樹脂移動方向に垂直な仮想面内で正方形または長方形である断面を有し、樹脂移動方向に延びる立体的な形状である。本発明は、矩形体に限定されることは意図されておらず、そのほかのいろんな形状に関連して実施される。
前記樹脂移動方向の軸線まわりの入側金型プレートと出側金型プレートとの相互の位置決めを容易にかつ正確に達成することができる。
(9)図23〜図25、図27、図28〜図30などに示されるように、
樹脂移動方向に垂直な仮想面内で複数の分割された金型部材を有する押出成形用金型において、
各金型部材には、樹脂移動方向に沿って延びる案内突起454と、この案内突起454に嵌合し、樹脂移動方向に沿って延びる案内溝456とが形成されることを特徴とする押出成形用金型。
前記樹脂移動方向の軸線まわりの各金型部材の相互の位置決めを容易にかつ正確に達成することができる。
(10)図16〜図22、図51〜図53に示されるように、
成形品が導かれる流動孔を有する押出成形用金型において、
この金型の上部に、樹脂移動方向に平行な軸線まわりの、流動孔の角度位置に対応する水準器用基準面287が樹脂移動方向に垂直に延びて形成されることを特徴とする押出成形用金型。
金型に水準器用基準面を形成して、金型の姿勢の調整を容易にするために、金型の樹脂移動方向の軸線まわりの角変位位置設定用回転角度調整構造であり、
全体の形状がほぼ矩形体の入側金型プレートにおける逆V形または逆U形などの流動面の屈曲部に対応する上部の角部または弯曲部などになるべき部分を、平面を形成して、水準器用基準面287とし、前述の管の接続装置5の使用と相俟って、金型4、60の軸線まわりの調整作業を行う。
逆V形または逆U形などに形成されるコーナ材の一対の板部材を連ねる屈曲部に、そのコーナ材の対称面289が鉛直になるように、金型の姿勢の調整を容易にする。
(11)図28〜図30、図56に示されるように、
押出成形用金型に形成される流動孔の樹脂移動方向上流寄りに、幅方向外方、すなわち外側方になるにつれて、幅方向の単位長さあたりの流動孔の断面積を大きく形成し、これによって流動孔の幅方向外方における流路抵抗を小さくしたことを特徴とする押出成形用金型。
(12a)図16〜図31に示されるように、
一対の板部材152、153を屈曲部155で連結した、軸直角断面が屈曲したV形のコーナ材25のための押出成形用金型において、
一対の各板部材152、153と屈曲部155との内面を形成する流動面262、263を有する第1金型部材21と、
一方の板部材152の外面を形成する流動面264を有する第2金型部材22と、
他方の板部材153の外面を形成する流動面265を有する第3金型部材23とが、
連結手段471g〜471Lによって取外し可能に固定され、
第1〜第3金型部材21、22、23の各流動面262〜265によって形成される樹脂の流動孔277が、上に凸の逆V字状の形状に配置され、
第1および第2金型部材21、22の分割面267、269ならびに第1および第3金型部材21、23の分割面268、272は、流動孔277の樹脂移動方向に垂直な厚みの途中位置で、その樹脂移動方向に平行であることを特徴とする押出成形用金型。
図16、図48、図52などに示されるように、
軸直角断面が屈曲したV形またはU形などのコーナ材などの成形品を押出成形する金型の流動孔を、上に凸の逆V字状または逆U字状などの形状に配置することを特徴とするコーナ材などの成形品のための押出成形用金型である。
コーナ材25、66が、金型4、60から逆V字状または逆U字状の形状で成形されて供給されるので、水滴、異物などが、コーナ材25、66の表面から滑って落下しやすく、付着しない。そのため、コーナ材25、66に不所望な模様、縞などの汚損跡が生じることはなく、品質を向上することができる。また、後続のサイジング装置9の下流でコーナ材25、66を、水を噴射して、または水槽内を通過して、冷却する構成においても、その後、水が落下しやすく、付着せず、V形またはU形などのコーナ材25、66の品質を向上することができる。
複数の各金型部材21〜23;64、65;81、82の当接面267〜274;412〜415;464、467が相互に当接して押出成形用金型の分割面を形成し、図26、図54、図65において、たとえば△L1≒△L2とする。これによってV形、U形、平形などのコーナ材の各板部材152、153の幅方向両端の遊端部279からばりが発生することを防ぐ。参照符279は、理解の便宜のために、コーナ材の板部材152、153(図31、図57)の遊端部だけでなく、流動孔(図26)および冷却流動孔70(図58)の遊端部をも示す。
流動面の摩耗時の補修のために、第1金型部材の第2および第3金型部材との当接面のみを研削すればよい。第2金型部材の第1金型部材との当接面のみを研削すればよい。または第3金型部材の第1金型部材との当接面のみを研削すればよい。したがって、補修作業が容易である。第1〜3金型部材のうち、流動孔の摩耗が激しい、損傷した金型部材のみを交換すればよいので、経済性が良好である。
(12b)第2および第3金型部材22、23のいずれか一方22に、第2および第3金型部材22、23の分割面270、271;273、274に臨んで、樹脂移動方向に沿って延びる案内溝456が形成され、
第2および第3金型部材22、23のいずれか他方23に、第2および第3金型部材22、23の分割面270、271;273、274に臨んで、樹脂移動方向に沿って延びて、案内溝456に嵌合する案内突起454が形成されることを特徴とする。
前記樹脂移動方向の軸線まわりの各金型部材の相互の位置決めを容易にかつ正確に達成することができる。
(12c)一対の板部材152、153を屈曲部155で連結した、軸直角断面が屈曲したV形のコーナ材25のための押出成形用金型において、
樹脂移動方向に沿って上流から下流に複数の分割された金型プレート16、18を有し、
最下流の金型プレート18は、
一対の各板部材152、153と屈曲部155との内面を形成する流動面262、263を有する第1金型部材21と、
一方の板部材152の外面を形成する流動面264を有する第2金型部材22と、
他方の板部材153の外面を形成する流動面265を有する第3金型部材23とが、
連結手段471g〜471Lによって相互に取外し可能に固定され、
第1〜第3金型部材21、22、23の各流動面262〜265によって形成される樹脂の流動孔277が、上に凸の逆V字状の形状に配置され、
第1および第2金型部材21、22の分割面267、269ならびに第1および第3金型部材21、23の分割面268、272は、流動孔277の樹脂移動方向に垂直な厚みの途中位置で、その樹脂移動方向に平行であり、
第1〜第3金型部材21、22、23には、樹脂移動方向に平行なボルト挿通孔472a〜472fがそれぞれ形成され、
最下流の金型プレート18の上流に配置される金型プレート16には、ボルト挿通孔472a〜472fを挿通するボルト471a〜471fが取外し可能に螺合して最下流の金型プレート18と前記上流の金型プレート16とを固定するねじ孔473a〜473fが形成され、
第1金型部材21に形成されるボルト挿通孔472a、472bは、前記分割面267、269;268、272の研削によって、第1金型部材21が前記上流の金型プレート16と相対変位したとき、ボルト471a、471bの挿通、固定を許容する寸法形状に形成されることを特徴とする押出成形用金型。
最下流の金型プレート18における摩耗した流動孔277を補修するために、分割面267、269;268、272を研削した場合、その研削後の分割面267、269;268、272を再び当接するには、第1金型部材21と、第2および第3金型部材22、23の組合せ体とのいずれか少なくとも一方が、前記上流の金型プレート16と相対変位しなければならない。
第1金型部材21を前記上流の金型プレート16に固定するためのボルト471a、471bが挿通するボルト挿通孔472a、472bを、前記相対変位を可能にする寸法形状に形成する。たとえば、ボルト挿通孔472a、472bを、流動孔277から遠ざかる方向に延ばして形成する。流動孔277から遠ざかる方向は、一例として、対称面または2等分線289(図7、図54参照)であってもよい。
そのために、実施の一形態では、ボルト挿通孔472a、472bの断面円形の内径は、ボルト471a、471bの円柱状軸部の外径よりも前記相対変位を許容する大きな値に選ばれる。実施の他の形態では、ボルト挿通孔472a、472bの断面は、流動孔277から遠ざかる方向に延びる、長方形の両端が半円である小判形に形成される。
実施のさらに他の形態では、第2および第3金型部材22、23の組合せ体が前記上流の金型プレート16と相対変位可能となるように、第2および第3金型部材22、23のボルト挿通孔472c〜472fを、流動孔277に近づく方向に延ばして形成し、たとえば前述のように内径を大きな値に選んだ断面円形でもよく、または流動孔277に近づく方向に延びる小判形に形成してもよい。
(12d)前記流動孔277の樹脂移動方向は、横に延び、
金型4、16、18は、樹脂移動方向に垂直な断面がほぼ矩形であり、
第1金型部材21は、その矩形の角隅部を成して形成され、
この角隅部の対角位置に、水準器を設置する基準面287が形成されることを特徴とする。
金型に水準器用基準面を形成して、金型の姿勢の調整を容易にするために、金型の樹脂移動方向の軸線まわりの角変位位置設定用回転角度調整構造であり、
全体の形状がほぼ矩形体の入側金型プレートにおける逆V形または逆U形などの流動面の屈曲部に対応する上部の角部または弯曲部などになるべき部分を、平面を形成して、水準器用基準面287とし、前述の管の接続装置5の使用と相俟って、金型4、60の軸線まわりの調整作業を行う。
逆V形または逆U形などに形成されるコーナ材の一対の板部材を連ねる屈曲部に、そのコーナ材の対称面289が鉛直になるように、金型の姿勢の調整を容易にする。
樹脂移動方向に垂直な仮想面内で、一方の前記分割面267、269と他方の前記分割面268、272との成す角度θ5(たとえば90°)の2等分線289に沿って、流動面277から遠ざかる方向に延びて形成される。
(12e)一対の板部材331、332を屈曲部333で連結した、軸直角断面が屈曲したU形のコーナ材66のための押出成形用金型において、
一対の各板部材331、332と屈曲部333との外面を形成する流動面336を有する第1金型部材64と、
一対の各板部材331、332と屈曲部333との内面を形成する流動面337を有する第2金型部材65とが、
連結手段338によって相互に取外し可能に固定され、
第1および第2金型部材64、65の各流動面336、337によって形成される樹脂の流動孔417が、上に凸の逆U字状の形状に配置され、
第1および第2金型部材64、65の分割面412、413;414、415は、流動孔417の樹脂移動方向に垂直な厚みの途中位置で、その樹脂移動方向に平行であることを特徴とする押出成形用金型。
(12f)一対の板部材331、332を屈曲部333で連結した、軸直角断面が屈曲したU形のコーナ材25のための押出成形用金型において、
樹脂移動方向に沿って上流から下流に複数の分割された金型プレート62、63を有し、
最下流の金型プレート63は、
一対の各板部材331、332と屈曲部333との外面を形成する流動面336を有する第1金型部材64と、
一対の各板部材331、332と屈曲部333との内面を形成する流動面337を有する第2金型部材65とが、
連結手段338によって相互に取外し可能に固定され、
第1および第2金型部材64、65の各流動面336、337によって形成される樹脂の流動孔417が、上に凸の逆U字状の形状に配置され、
第1および第2金型部材64、65の分割面412、413;414、415は、流動孔417の樹脂移動方向に垂直な厚みの途中位置で、その樹脂移動方向に平行であり、
第1および第2金型部材64、65には、樹脂移動方向に平行なボルト挿通孔339a〜339eがそれぞれ形成され、
最下流の金型プレート63の上流に配置される金型プレート62には、ボルト挿通孔339a〜339eを挿通するボルト338が取外し可能に螺合して最下流の金型プレート63と前記上流の金型プレート62とを固定するねじ孔340a〜340eが形成され、
第2金型部材65に形成されるボルト挿通孔339a、339bは、前記分割面412、413;414、415の研削によって、第2金型部材65が前記上流の金型プレート62と相対変位したとき、ボルト338a、338bの挿通、固定を許容する寸法形状に形成されることを特徴とする押出成形用金型。
(12g)前記流動孔416の樹脂移動方向は、横に延び、
金型60、62、63は、樹脂移動方向に垂直な断面がほぼ矩形であり、
第2金型部材65は、その矩形の角隅部を成して形成され、
この角隅部の対角位置に、水準器を設置する基準面287aが形成されることを特徴とする押出成形用金型。
V形のコーナ材25に関連して前述した効果が、U形のコーナ材66に関連しても同様に達成される。
(12i)前記各金型プレート16、18;62、63に、樹脂移動方向に垂直に延びる案内突起281、282;281a、282aと、この案内突起281、282;281a、282aに嵌合して樹脂移動方向に垂直に延びる案内切欠き284、285;284a、285aまたは案内溝とが形成されることを特徴とする。
全体の形状がほぼ矩形体の入側または出側の金型プレートにおいて、樹脂移動方向に垂直な仮想面内で相互に平行な一対の案内突起を、前記矩形の両側部に、形成し、
全体の形状がほぼ矩形体の出側または入側の金型プレートにおいて、樹脂移動方向に垂直な仮想面内で相互に平行な一対の案内切欠きを、前記矩形の両側部に形成し、案内突起と案内切欠きとが相互に嵌合する金型の位置決め用嵌合構造。
(13)図32〜図37に示されるように、
被加熱物の外面を、一対の半割状の電気ヒータ部材で囲み、各電気ヒータ部材の両端部を締結具で取外し可能に連結することを特徴とする加熱装置。
(14)各電気ヒータ部材は、
一対の金属製カバー部材の間に、発熱線が電気絶縁体で囲まれて構成される発熱体が介在され、
一方のカバー部材には、発熱線の両端部が接続される端子片の基部が嵌まり込む凹所が形成され、
端子片の軸部が、凹所に形成された取出し孔から外方に突出して取付けられることを特徴とする。
金型などの被加熱物の外面に大小の誤差があっても、締結具の連結によって、外面にぴったりと面接触して加熱することができる。
一対の電気ヒータ部材のうち、一方が破損しても、その破損した電気ヒータ部材のみを交換して補修することができ、経済面で有利である。
(33)押出成形用金型とサイジング装置との間に、その金型からの成形品を冷却する冷却装置を配置したことを特徴とする押出成形品の製造装置。
(34)図2、図38に示されるように、
押出成形用金型からの逆V字状または逆U字状などのコーナ材を、その成形品の上方から、および下方から、ノズルで空気を噴射して冷却してサイジング装置に導くことを特徴とするコーナ材製造装置。
金型からの高温度の成形品を空冷し、サイジング装置の上下金型部材における流動面で形成された流動孔に、円滑に導入することができるようになる。
ノズルからの空気は、金型からの高温度の成形品から発生する揮発性ガスを吹き飛ばして飛散させる。揮発性ガスは、サイジング装置の上下金型部材の樹脂入口に接触して粘着性を有する、いわばやに状の塊となり、上下金型部材の流動孔に入り込んで成形品に混入し、品質を低下させる。ノズルからの空気は、この問題を解決する。
(35)図38に示されるように、
押出成形品を、空気の噴射によって冷却する冷却装置であって、
圧縮空気供給源からの空気を、長さ方向に分割された、着脱可能であり、角度変更を可能である多数の管部材から成る可撓性管によって導き、
この可撓性管の先端部に、空気を噴射する着脱可能であり、角度変更可能であるノズル部材を取付けることを特徴とする押出成形品の冷却装置。
(36)金型とサイジング装置との間に設けられた押出成形品の空冷装置を、長さ方向に分割された着脱可能な角度変更可能な、その設定された変更角度を保持することができる多数の管部材で構成することを特徴とする押出成形品の製造装置。
金型からサイジング装置に導入される成形品のサイジング装置への導入を円滑に行うために空気噴射の方向、姿勢、流量などを容易に調整可能となる。空気噴射ノズルの本数を適切に変更することができる。
従来では、成形品の上方と下方とに、成形品の移動方向に垂直にそれぞれ延びる一対の銅製パイプを配置し、各銅製パイプには、その長尺方向に間隔をあけて複数のノズル孔を形成し、各ノズル孔から空気を成形品に向けて噴射する構成であるので、上述の利点を達成することは、全く不可能である。
(40)一対の板部材が屈曲部で連なって形成された押出成形品の一方の板部材を、対を成す無端状引取り部材の対向する張架部分間に挟持して引取ることを特徴とする引取り装置。
(41)図39〜図44に示されるように、
軸直角断面が下方に開いた逆V字形または逆U字状などの一対の板部材が屈曲部で連なって形成されたコーナ材の上方への反りが抑制されて、かつ軸線まわりに捩じられた状態で、
摩擦力が大きいゴム製の多数の挟持片が無端状に連なる上下一対の環状引取り部材(たとえばキャタピラ(登録商標)など)によって、または
上下一対の環状ベルト(たとえばタイミングベルトなど)によって、
コーナ材の一対の板部材のうち、一方の板部材を、水平にした状態で、上下から挟んで、移動方向に引取ることを特徴とする引取り装置。
コーナ材の一方の板部材を上下に挟んだ状態で面接触で引取るので、引取り力を大きくすることができ、コーナ材の損傷を防ぐことができる。
成形運転初期に、コーナ材が蛇行しても、その成形品の一方の板部材を挟持したままの状態を保ちながら、引取ることができる。
逆V字形コーナ材を構成する一対の板部材の断面形状が各種異なっていても、引取ることができる。
(42)図46〜図48に示されるように、
被穿孔品の移動方向に沿って順次的に複数の穿孔手段を配置し、
各穿孔手段は、移動方向に複数の穴を穿孔するポンチとダイスとの組合せをそれぞれ有し、
各穿孔手段によって穿孔される穴の数と寸法形状と配置とは、それぞれ同一であり、
各穿孔手段を、共通の駆動手段によって一斉にかつ間欠的に駆動し、
各回の駆動の時間間隔は、被穿孔品の移動速度に対応して、被穿孔品に穿孔される穴が、被穿孔品の長尺方向全長に均一な配置の分布になるように選ばれることを特徴とする穿孔装置。
(43)一対の板部材が屈曲部で連なって形成された軸直角断面がV字状またはU字状などのコーナ材などの長尺品の各板部材に穿孔する穿孔装置であって、
コーナ材を軸線まわりに捩じって、その一方の板部材を水平にした状態で、上流の穿孔手段によって、上下動の各回ごとに、移動方向に第1複数(たとえば5)行の穴を穿孔し、
予め定める角度(90°)だけ、捩じって他方の板部材を水平にした状態で、下流の穿孔手段によって、上下動の各回ごとに、移動方向に前記第1複数(たとえば5)行の穴を穿孔し、
上流の穿孔手段と、下流の穿孔手段とは、共通のクランク機構によって同時に上下駆動され、
穴は、上流の穿孔手段と下流の穿孔手段とによって、前記上下動の各回ごとに、成形品の幅方向に第2複数(たとえば3)列、それぞれ穿孔されることを特徴とする穿孔装置。
V字形コーナ材の一対の各板部材を、個別的に合計2台の穿孔機で穿孔する構成に比べて、簡略化され、小形化される。
(44)図1に示されるように、
長尺品の製造装置であって、
長尺品の移動方向上流から下流に順次的に、
長尺品を引取る引取り装置と、
引取り装置からの長尺品に、機械的、化学的または電気的な加工処理をする加工処理装置と、
加工処理装置からの長尺品に、移動にともなって剥離紙付き両面テープの剥離紙が付着されていない接着面を貼着する両面テープ貼着装置とを含むことを特徴とする長尺品の製造装置。
(45)前記加工処理装置は、長尺品に穿孔する穿孔装置であることを特徴とする。
長尺コーナ材に貼着した両面テープの剥離紙に、その長尺方向に間隔をあけて皺が生じることを防ぐ。
コーナ材には、引取り装置の上流では張力が作用しているが、下流では張力が作用していないか、または作用していても、ごく小さい値である。張力がほとんどない状態にあるコーナ材に、両面テープを貼り付ける。
(46)長尺品の製造装置であって、
長尺品の移動方向上流から下流に順次的に、
長尺品を引取る第1引取り装置と、
引取り装置からの長尺品に、間欠的に、機械的、化学的または電気的な加工処理をする加工処理装置と、
加工処理装置からの長尺品に、移動にともなって剥離紙付き両面テープの剥離紙が付着されていない接着面を貼着する両面テープ貼着装置と、
両面テープ貼着装置によって両面テープが貼着された長尺品を引取る第2引取り装置とを含むことを特徴とする長尺品の製造装置。
(47)一対の板部材が屈曲部で連なって形成されたコーナ材を第1の引取り装置で引取り、その後、
穿孔装置で穿孔し、その下流に設置された両面テープ貼着装置よりもさらに下流に、第2引取り装置を配置することを特徴とする長尺品の製造装置。
両面テープが貼着された逆V形コーナ材の2つの板部材に穿孔する際、短時間だけ、その成形品の移動が停止し、このときに生じる成形品のたるみを、第2引取り装置でなくす。第2引取り装置は、この停止時に成形品が移動した分だけ、追加的に引取る。
第2引取り装置は、その一例として、たとえば逆V形コーナ材の2つの各板部材を、シリコンゴムなどから成る一対のローラによって、それぞれ挟持して引き取る。
第2引取り装置によって成形品のたるみを除去するので、穿孔装置における上流の穿孔手段と下流の穿孔手段とによって穿孔される、上下動の各回毎の第1複数(たとえば5)行の穴と、次の第1複数(たとえば5)行の穴との相互の間隔を正確に設定することができる。
成形品に貼着された両面テープは、成形品の下流への移動中、たとえばその成形品を案内などする他の構成要素との接触による摩擦力を増大するが、第2引取り装置は、この成形品を、摩擦力の増大に拘らず、下流へ円滑に導く。
(50)図59、図70、図71に示されるように、
押出成形用金型によって、硬質樹脂から成る一対の板部材の間にわたって、屈曲部のための軟質樹脂を重ねて一体化して平形コーナ材を得、
次に、その押出成形された平形コーナ材を、冷却装置において、空気を噴射して冷却し、
その後、冷却兼平坦化装置において、挟持しつつ圧力を作用してさらに冷却するとともに平坦化することを特徴とする平形コーナ材の製造方法/装置。
金型から供給される平形コーナ材を、冷却しつつ平坦化する構成を、簡略化することができる。
(51)図68〜図70に示されるように、
(a)外面が球面の第1端部と、この第1端部に連なる第1管部とを有し、端部の球面の外径は、第1管部の外径よりも大きい第1接続管と、
(b)おねじを有する第2端部と、この第2端部に連なる第2管部とを有する第2接続管と、
(c)第1管部を挿通し、第1接続管の端部の球面の外径未満の内径を有する挿通孔を有し、球面の端部を囲む内面が球面であり、第2接続管のおねじに取外し可能に螺合するめねじを有する袋ナットとを有することを特徴とする球面管継手。
(52)硬質樹脂の平形流動面による一対の流動孔の間に、軟質樹脂を供給する金型部材に、軟質樹脂の押出機から、球面管継手を介して供給し、
この球面管継手は、
前記金型部材と押出機との一方に、外面が球面の端部を有する第1接続管と、
押出機からの樹脂が供給される第2接続管と、
第1接続管を挿通し、球面の端部を囲む内面が球面であり、第2接続管に、ねじによって取外し可能に連結される袋ナットとを有することを特徴とする平形コーナ材の製造装置。
第1および第2接続管の軸線が一平面内で傾斜しても、軟質樹脂を常時連続して供給することができる。
(53)図60に示されるように、
一対の硬質樹脂から成る板部材の隙間にわたって、屈曲部のための軟質樹脂層を、板部材に部分的に重ねて積層することを特徴とする平形コーナ材。
一対の硬質樹脂から成る板部材と軟質樹脂から成る屈曲部との接着強度を向上し、屈曲部における不所望な分断を防ぐ。
(54)図60に示されるように、
一対の板部材が屈曲部で連なって形成される平形コーナ材を押出成形する金型において、
樹脂移動方向に沿って分割された上流および下流の金型プレートを有し、
上流の金型プレートは、
幅方向に隙間をあけて形成され、板部材のための硬質樹脂用個別流動孔を有し、
下流の金型プレートは、
前記硬質樹脂用個別流動孔からの一対の板部材を導く共通流動孔と、
弯曲部のための軟質樹脂を、共通流動孔に導き、前記隙間にわたって、一対の板部材の一方の表面上に部分的に重ねて積層して固着する、または、一対の板部材の端面同士を固着する軟質樹脂供給路とを有することを特徴とする平形コーナ材のための押出成形用金型。
(56)一対の板部材が屈曲部で連なって形成される平形コーナ材であって、
軟質樹脂は、押出成形時に硬質樹脂との接着強度が大きい材料から成ることを特徴とする平形コーナ材。
(58)金型の共通流動孔と、その周辺部とには、出側に凹んだ凹所が形成され、
凹所の外周部が、分厚く形成されることを特徴とする平形コーナ材の押出成形金型。
上下の各金型部材の流動孔とその周辺部とを、出側に凹んで形成し、残余の外周部を、強度向上のために、分厚く形成する。前記外周部は分厚く形成し、取付け強度を向上する。
(59)図61に示されるように、
一対の板部材が屈曲部で連なって形成される平形コーナ材を押出成形する金型において、
樹脂移動方向に沿って分割された上流および下流の金型プレートを有し、
上流の金型プレートは、
幅方向に隙間をあけて形成され、板部材のための硬質樹脂用個別流動孔を有し、
下流の金型プレートは、
前記硬質樹脂用個別流動孔からの一対の板部材を導く共通流動孔と、
弯曲部のための軟質樹脂を、共通流動孔に導き、前記隙間にわたって、一対の板部材の一方の表面上に部分的に重ねて積層して固着する、または、一対の板部材の端面同士を固着する軟質樹脂供給路とを有し、
金型の共通流動孔と、その周辺部とには、出側に凹んだ凹所が形成され、
凹所の外周部が、分厚く形成され、
下流の金型プレートの凹所に対応する上流に臨む端面は、上流の金型プレートの下流に臨む端面に面接触して前記軟質樹脂供給路が規定されることを特徴とする平形コーナ材の押出成形金型。
(59a)硬質樹脂から成る一対の板部材424、425が軟質樹脂から成る屈曲可能な屈曲部423で連なって形成される平形コーナ材80を押出成形する金型において、
樹脂移動方向に沿って分割され、取外し可能に固定された上流および下流の金型プレート75、76を有し、
上流の金型プレート75は、第1および第2金型部材78、79が第1連結手段によって取外し可能に固定されて構成され、
第1金型部材78は、
樹脂移動方向に垂直な幅方向に拡がって延び、一対の各板部材424、425の各一方表面をそれぞれ形成する第1および第2流動面195、196と、
第1および第2流動面195、196の両外側方で、第1および第2流動面195、196よりも隆起して形成される第1および第2当接面244、245と、
第1および第2流動面195、196の前記幅方向の間で、第1および第2流動面195、196よりも隆起して形成され、第3当接面197を有する第1隆起部と、
下流に臨む第1端面521とを有し、
第2金型部材79は、
樹脂移動方向に垂直な幅方向に拡がって延び、一対の各板部材424、425の各他方表面をそれぞれ形成する第3および第4流動面201、202と、
第3および第4流動面201、202の前記幅方向の間で、第3および第4流動面201、202よりも隆起して形成され、第1隆起部の第3当接面197に当接する第4当接面203を有する第2隆起部と、
第3および第4流動面201、202の両外側方で、前記厚み方向に、第3および第4流動面201、202よりも隆起し、第1および第2当接面244、245にそれぞれ当接して第3および第4当接面197、203とともに分割面を形成する第5および第6当接面246、247とを有し、
第1流動面195と第3流動面201とによって、一方の板部材424のための第1硬質樹脂用個別流動孔205を形成し、
第2流動面196と第4流動面202とによって、他方の板部材425のための第2硬質樹脂用個別流動孔206を形成し、
下流の金型プレート76は、第3および第4金型部材81、82が第2連結手段によって取外し可能に固定されて構成され、
第3金型部材81は、
第1金型部材78の前記第1端面521と面接触する上流に臨む第2端面522を有し、
この第2端面522に、屈曲部423のための軟質樹脂を導く軟質樹脂供給凹部212が形成され、
前記幅方向に拡がって延び、上流端に軟質樹脂供給凹部212の端部が臨み、第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206からの一対の板部材424、425、ならびに軟質樹脂供給凹部212からの屈曲部423の各一方表面を共通に形成する第5流動面208と、
第5流動面208の両外側方で、第5流動面208よりも隆起した第7および第8当接面464、465とを有し、
第4金型部材82は、
前記幅方向に拡がって延び、一対の各板部材424、425の各他方表面をそれぞれ形成する第6および第7流動面209、211と、
これらの第6および第7流動面209、211の前記幅方向の間で、第6および第7流動面209、211よりも隆起して形成される第3隆起部220であって、一対の板部材424、425の間における屈曲部423の他方表面を形成する第8流動面210を形成する第3隆起部220と、
第6および第7流動面209、211の両外側方で、第6および第7流動面209、211よりも隆起し、第7および第8当接面464、465にそれぞれ当接して分割面を形成する第9および第10当接面467、468とを有し、
第5流動面208と第6、第7および第8流動面209、211、210とによって共通流動孔207を形成し、
第1金型部材78の前記第1端面521と第3金型部材81の軟質樹脂供給凹部212とによって、屈曲部423のための軟質樹脂を共通流動孔207に導く軟質樹脂供給路213を形成し、一対の板部材424、425の前記一方表面上に部分的に重ねて積層して、一対の板部材424、425を連ねる屈曲部423を形成する軟質樹脂供給路213が規定されることを特徴とする平形コーナ材の押出成形金型。
これらの分割面244、246;255、247:197、203;464、467;465、468(図60)は、図60などに明らかに示されるとおり、案内切欠き284、285に沿って延びる。
一対の板部材424、425のための硬質樹脂は、上流の金型プレート75の第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206をそれぞれ移動し、下流の金型プレート76の共通流動孔207に供給される。屈曲可能な屈曲部423のための軟質樹脂は、第1および第3金型部材78、81の第1および第2端面521、522が相互に面接触することによって形成される軟質樹脂供給路213から共通流動孔207の上流端に供給される。したがって、硬質および軟質の各樹脂が共通流動孔207を移動することによって、硬質樹脂から成る板部材424、425の前記一方表面上に、軟質樹脂から成る屈曲部423が部分的に重ねて積層されて、平形コーナ材80が押出成形される。
上流および下流の金型プレート75、76は、取外し可能に固定されるので、軟質樹脂供給路213が摩耗したとき、第1金型部材78の第1端面521と面接触する第3金型部材81の第2端面522を研削して補修すればよく、研削作業が容易である。
上流の金型プレート75の第1および第2金型部材78、79は、第1連結手段によって取外し可能であるので、摩耗した第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206を補修するために、分割面244〜247、197、203を研削すればよい。分割面の第1および第2当接面244、245ならびに第3当接面197は、第1および第2流動面195、196よりも隆起し、また第4当接面203ならびに第5および第6当接面246、247は、第3および第4流動面201、202よりも隆起しているので、第1〜第6当接面244、245、197、203、246、247の研削作業中に、第1〜第4流動面195、196、201、202を誤って研削することは、なく、補修が容易である。
第3当接面197は、第1および第2当接面244、245とともに、一平面内に形成されてもよいが、一平面内になくてもよい。同様に、第4当接面203は、第5および第6当接面246、247とともに、一平面内に形成されてもよいが、一平面内になくてもよい。
上流の金型プレート75と同様に、下流の金型プレート76の第3および第4金型部材81、82も、第2連結手段によって取外し可能であるので、摩耗した共通流動孔207を補修するために、分割面464、465;467、468を研削すればよい。分割面464、465;467、468を形成する第7〜第10当接面464、465、467、468は、第5〜第8流動面208〜211よりも隆起しているので、第7〜第10当接面464、465、467、468の研削作業中に、第5〜第8流動面208〜211を誤って研削することは、なく、補修が容易である。
(59b)第3および第4金型部材81、82は、共通流動孔207とその周辺部とに形成された下流側に凹んだ凹所427a、427bを有し、
共通流動孔207の樹脂移動方向の長さL207(図59(2)を参照)は、一対の板部材424、425のための各硬質樹脂が、共通流動孔207内で移動するにつれて幅方向に相互に近接することによって、屈曲部423のための軟質樹脂の幅が予め定める値に選ばれ、
凹所427の外周部428a、428bが、共通流動孔207とその周辺部よりも分厚く形成されることを特徴とする。
(59d)硬質樹脂から成る一対の板部材424、425が軟質樹脂から成る屈曲可能な屈曲部423で連なって形成される平形コーナ材80を押出成形する金型において、
樹脂移動方向に沿って上流から下流に、第1〜第3金型プレート74〜76を有し、
第2金型プレート75は、第1および第2金型部材78、79が第1連結手段によって取外し可能に固定されて構成され、
第1金型部材78は、
樹脂移動方向に垂直な幅方向に拡がって延び、一対の各板部材424、425の各一方表面をそれぞれ形成する第1および第2流動面195、196と、
第1および第2流動面195、196の両外側方で、第1および第2流動面195、196よりも隆起して形成される第1および第2当接面244、245と、
第1および第2流動面195、196の前記幅方向の間で、第1および第2流動面195、196よりも隆起して形成され、第3当接面197を有する第1隆起部と、
下流に臨む第1端面521とを有し、
第2金型部材79は、
樹脂移動方向に垂直な幅方向に拡がって延び、一対の各板部材424、425の各他方表面をそれぞれ形成する第3および第4流動面201、202と、
第3および第4流動面201、202の前記幅方向の間で、第3および第4流動面201、202よりも隆起して形成され、第1隆起部の第3当接面197に当接する第4当接面203を有する第2隆起部と、
第3および第4流動面201、202の両外側方で、前記厚み方向に、第3および第4流動面201、202よりも隆起し、第1および第2当接面244、245にそれぞれ当接して第3および第4当接面197、203とともに分割面を形成する第5および第6当接面246、247とを有し、
第1流動面195と第3流動面201とによって、一方の板部材424のための第1硬質樹脂用個別流動孔205を形成し、
第2流動面196と第4流動面202とによって、他方の板部材425のための第2硬質樹脂用個別流動孔206を形成し、
第1金型プレート74は、硬質樹脂を第2金型プレート75の第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206に共通に供給する共通供給用流動孔204を有し、
第3金型プレート76は、第3および第4金型部材81、82が第2連結手段によって取外し可能に固定されて構成され、
第3金型部材81は、
第1金型部材78の前記第1端面521と面接触する上流に臨む第2端面522を有し、
この第2端面522に、屈曲部423のための軟質樹脂を導く軟質樹脂供給凹部212が形成され、
前記幅方向に拡がって延び、上流端に軟質樹脂供給凹部212の端部が臨み、第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206からの一対の板部材424、425、ならびに軟質樹脂供給凹部212からの屈曲部423の各一方表面を共通に形成する第5流動面208と、
第5流動面208の両外側方で、第5流動面208よりも隆起した第7および第8当接面464、465とを有し、
第4金型部材82は、
前記幅方向に拡がって延び、一対の各板部材424、425の各他方表面をそれぞれ形成する第6および第7流動面209、211と、
これらの第6および第7流動面209、211の前記幅方向の間で、第6および第7流動面209、211よりも隆起して形成される第3隆起部220であって、一対の板部材424、425の間における屈曲部423の他方表面を形成する第8流動面210を形成する第3隆起部220と、
第6および第7流動面209、211の両外側方で、第6〜第8流動面209〜211よりも隆起し、第7および第8当接面464、465にそれぞれ当接して分割面を形成する第9および第10当接面467、468とを有し、
第5流動面208と第6〜第8流動面209〜211とによって共通流動孔207を形成し、
第1金型部材78の前記第1端面521と第3金型部材81の軟質樹脂供給凹部212とによって、屈曲部423のための軟質樹脂を共通流動孔207に導いて、板部材424、425の前記一方表面上に部分的に重ねて積層する軟質樹脂供給路213が規定されることを特徴とする平形コーナ材の押出成形用金型。
第2金型プレート75における摩耗した第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206を補修するために、分割面244〜247、197、203を研削した場合、その研削後の分割面244〜247、197、203を再び当接するには、第1および第2金型部材78、79のいずれか少なくとも一方が、第1金型プレート74と相対変位しなければならない。
同様に、第3金型プレート76における摩耗した共通流動孔207を補修するために、分割面464、465;467、468を研削した場合、その研削後の分割面464、465;467、468を再び当接するには、第3および第4金型部材81、82のいずれか少なくとも一方が、第1金型プレート74と相対変位しなければならない。
そこで、第1〜第4金型部材78、79;81、82を第1金型プレート74に固定するためのボルトが挿通するボルト挿通孔520、516を、前記相対変位を可能にする寸法形状に形成する。たとえば、ボルト挿通孔520、516を、第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206ならびに共通流動孔207から遠ざかる方向に延ばして形成する。流動孔205、206、207から遠ざかる方向は、一例として、第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206ならびに共通流動孔207を形成する第1〜第10流動面195、196、201、202、208〜211および/または第1〜第10当接面244〜247、197、203、464〜468に垂直な方向である。
ボルト挿通孔520、516の内面は、第1金型プレート74のねじ孔517に螺着されるボルトの軸部の外面とは、この方向に、間隙が存在するように形成され、前記相対変位を可能にする。そのために、実施の一形態では、ボルト挿通孔520、516の断面円形の内径は、ボルトの円柱状軸部の外径よりも前記相対変位を許容する大きな値に選ばれる。実施の他の形態では、ボルト挿通孔520、516の断面は、流動孔205、206、207から遠ざかる前記方向に延びる、長方形の両端が半円である小判形に形成される。
(59g)第1および第2金型プレート74、75の一方74に、樹脂移動方向に垂直に延びる案内突起281a、282aが形成され、
第1および第2金型プレート74、75の他方75に、この案内突起281a、282aに嵌合して樹脂移動方向に垂直に延びる案内切欠き284a、285aまたは案内溝が形成されることを特徴とする。
前記樹脂移動方向の軸線まわりの各金型部材の相互の位置決めを容易にかつ正確に達成することができる。
(59h)硬質樹脂から成る一対の板部材424、425が軟質樹脂から成る屈曲可能な屈曲部423で連なって形成される平形コーナ材80を押出成形する平形コーナ材の押出成形装置において、
(a)第1管を有し、この第1管から溶融された硬質樹脂を供給する硬質樹脂押出機と、
(b)押出成形用金型であって、
(b1)樹脂移動方向に沿って上流から下流に、第1〜第3金型プレート74〜76を有し、
(b2)第2金型プレート75は、第1および第2金型部材78、79が第1連結手段によって取外し可能に固定されて構成され、
第1金型部材78は、
樹脂移動方向に垂直な幅方向に拡がって延び、一対の各板部材424、425の各一方表面をそれぞれ形成する第1および第2流動面195、196と、
第1および第2流動面195、196の両外側方で、第1および第2流動面195、196よりも隆起して形成される第1および第2当接面244、245と、
第1および第2流動面195、196の前記幅方向の間で、第1および第2流動面195、196よりも隆起して形成され、第3当接面197を有する第1隆起部と、
下流に臨む第1端面521とを有し、
第2金型部材79は、
樹脂移動方向に垂直な幅方向に拡がって延び、一対の各板部材424、425の各他方表面をそれぞれ形成する第3および第4流動面201、202と、
第3および第4流動面201、202の前記幅方向の間で、第3および第4流動面201、202よりも隆起して形成され、第1隆起部197の第3当接面197aに当接する第4当接面203を有する第2隆起部と、
第3および第4流動面201、202の両外側方で、前記厚み方向に、第3および第4流動面201、202よりも隆起し、第1および第2当接面244、245にそれぞれ当接して第3および第4当接面197、203とともに分割面を形成する第5および第6当接面246、247とを有し、
第1流動面195と第3流動面201とによって、一方の板部材424のための第1硬質樹脂用個別流動孔205を形成し、
第2流動面196と第4流動面202とによって、他方の板部材425のための第2硬質樹脂用個別流動孔206を形成し、
(b3)第1金型プレート74は、第2管を有し、第2管の管軸238bは第1管の管軸238aと共通な第1の一直線上にあり、この第2管からの硬質樹脂を第2金型プレート75の第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206に共通に供給する共通供給用流動孔204を有し、
(b4)第3金型プレート76は、第3および第4金型部材81、82が第2連結手段によって取外し可能に固定されて構成され、
第3金型部材81は、
第1金型部材78の前記第1端面521と面接触する上流に臨む第2端面522を有し、
この第2端面522に、屈曲部423のための軟質樹脂を導く軟質樹脂供給凹部212が形成され、
前記幅方向に拡がって延び、上流端に軟質樹脂供給凹部212の端部が臨み、第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206からの一対の板部材424、425、ならびに軟質樹脂供給凹部212からの屈曲部423の各一方表面を共通に形成する第5流動面208と、
第5流動面208の両外側方で、第5流動面208よりも隆起した第7および第8当接面464、465とを有し、
第4金型部材82は、
前記幅方向に拡がって延び、一対の各板部材424、425の各他方表面をそれぞれ形成する第6および第7流動面209、211と、
これらの第6および第7流動面209、211の前記幅方向の間で、第6および第7流動面209、211よりも隆起して形成される第3隆起部220であって、一対の板部材424、425の間における屈曲部423の他方表面を形成する第8流動面210を形成する第3隆起部220と、
第6および第7流動面209、211の両外側方で、第6〜第8流動面209〜211よりも隆起し、第7および第8当接面464、465にそれぞれ当接して分割面を形成する第9および第10当接面467、468とを有し、
第5流動面208と第6〜第8流動面209〜211とによって共通流動孔207を形成し、
(b5)第1金型部材78の前記第1端面521と第3金型部材81の軟質樹脂供給凹部212とによって、屈曲部423のための軟質樹脂を共通流動孔207に導いて、板部材424、425の前記一方表面上に部分的に重ねて積層する軟質樹脂供給路213が規定され、
(b6)第1〜第4金型部材78、79;81、82には、樹脂移動方向に平行なボルト挿通孔520、516がそれぞれ対応して形成され、
第1金型プレート74には、これらのボルト挿通孔520、516を挿通するボルトが取外し可能に螺合して第1〜第3金型プレート74〜76を固定するねじ孔517が形成される押出成形用金型と、
(c)前記第1管と前記第2管とを接続する第1接続装置であって、
第1管の端部に、第1外向きフランジが設けられ、
この第1外向きフランジには、第1管の管軸238aの内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第1傾斜面が形成され、
第2管の端部に、第1外向きフランジに対向する第2外向きフランジが設けられ、
この第2外向きフランジには、第2管の管軸238bの内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第2傾斜面が形成され、
第1外向きフランジにはまた、周方向全周にわたって第2外向きフランジに臨む第1シール用当接面239が形成され、
第2外向きフランジにはまた、周方向全周にわたって第1外向きフランジに臨んで第1シール用当接面239に当接することができる第2シール用当接面241が形成され、
第1および第2外向きフランジを囲む第1カバー体が備えられ、
この第1カバー体は、半割状に形成される一対の第1および第2カバー体部分を有し、
第1および第2の各カバー体部分の内面には、第1および第2傾斜面が当接し、
第1および第2カバー体部分を、第1締め付け手段によって、前記第1の一直線に交差する相互の近接方向に締め付けて、第1および第2シール用当接面239、241が当接してシールを達成することを特徴とする第1接続装置と、
(d)第3管を有し、この第3管から溶融された軟質樹脂を供給する軟質樹脂押出機と、
(e)第3管の管軸と共通な第2の一直線上にある管軸を有する第4管と、
(f)前記第3管と前記第4管とを接続する第2接続装置であって、
第3管の端部に、第3外向きフランジが設けられ、
この第3外向きフランジには、第3管の管軸の内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第3傾斜面が形成され、
第4管の端部に、第3外向きフランジに対向する第4外向きフランジが設けられ、
この第4外向きフランジには、第4管の管軸の内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第4傾斜面が形成され、
第3外向きフランジにはまた、周方向全周にわたって第4外向きフランジに臨む第3シール用当接面が形成され、
第4外向きフランジにはまた、周方向全周にわたって第3外向きフランジに臨んで第3シール用当接面に当接することができる第4シール用当接面が形成され、
第3および第4外向きフランジを囲む第2カバー体が備えられ、
この第2カバー体は、半割状に形成される一対の第3および第4カバー体部分を有し、
第3および第4の各カバー体部分の内面には、第3および第4傾斜面が当接し、
第3および第4カバー体部分を、第2締め付け手段によって、前記第2の一直線に交差する相互の近接方向に締め付けて、第3および第4シール用当接面が当接してシールを達成する第2接続装置と、
(g)球面管継手であって、
第4管の第4外向きフランジが設けられた前記端部とは反対側の端部に、おねじが形成され、
(g1)外面が球面の第1端部と、この第1端部に連なる第1管部とを有し、端部の球面の外径は、第1管部の外径よりも大きい接続管と、
(g2)第1管部を挿通し、接続管の端部の球面の外径未満の内径を有する挿通孔を有し、球面の端部を囲む内面が球面であり、第4管のおねじに取外し可能に螺合するめねじを有する袋ナットとを有することを特徴とする球面管継手とを含み、
(h)前記接続管は、第3金型部材81に連結されて軟質樹脂供給凹部212に接続されることを特徴とする平形コーナ材の押出成形装置。
硬質樹脂押出機からの硬質樹脂は、第1管から第1接続装置によって接続された第2管を経て押出成形用金型の第1金型プレート74の共通供給用流動孔204に供給される。これと同時に、軟質樹脂押出機からの軟質樹脂は、第3管から第2接続装置によって接続された第4管を経て、さらに球面管継手から接続管を経て、第3金型プレート76の第3金型部材81に形成された軟質樹脂供給凹部212に、したがって軟質樹脂供給路213に供給される。
球面管継手の働きによって、第4管と接続管との軸線が一平面内で傾斜しても、軟質樹脂を常時連続して供給することができ、したがって押出成形用金型と軟質樹脂押出機との相対的な変位が許容され、そのため第1および第2接続装置の使用と相俟って、硬質樹脂押出機および押出成形用金型ならびに軟質樹脂押出機の設置作業が容易になる。
(60)図71、図72に示されるように、
押出成形金型から供給される一対の硬質板部材の隙間にわたって軟質樹脂によって屈曲部を連ねる平形コーナ材の成形品を、上下に配置された複数(たとえば2もしくは3、または4以上)の直円柱状などのローラに巻掛けて冷却、平坦化する平形コーナ材の冷却平坦化装置。
冷却平坦化装置91によれば、簡単な構成で平形コーナ材80を冷却すると同時に、平坦化することができる。
背景技術を述べる。
本件出願人は、前述のように、建物の壁面に用いられる出隅および入隅に取付けられるコーナ材を、前述のとおり、実公平5−13855(特許文献1)において提案している。このようなコーナ材を製造するにあたり、品質の向上を図り、生産性を高めることが望まれている。
特開2010−105188(特許文献2b)は、表面平滑性が高い光学シートを得るために、ダイから押出される熱可塑性樹脂シートを、第1および第2ロール間に巻回された無端状の鏡面金属ベルトと、このベルトを介して第1ロールに対向配置された第3ロールとの間に、導入した後、第3ロールと前記ベルトとの間で搬送しつつ冷却して、ベルトから剥離する構成を開示する。特開2004−127429(特許文献3b)は、光ディスク用カバーシートのカール癖を消失するために、加熱ローラに巻き掛けて加熱しつつテンションローラによって張力を付与する構成を開示する。これらの特許文献2、3はいずれも、押出成形用金型からの平形コーナ材を、充分に冷却することができず、また平坦化するための圧力が不充分である。
本発明は、平形コーナ材を製造するにあたり、押出成形後の冷却と平坦化を確実にし、品質の向上を図り、生産性を高めることができる改良された平形コーナ材の冷却平坦化装置を提供する。
(60a)図71〜76、図86〜88に示されるように、
硬質樹脂から成る一対の板部材424、425が軟質樹脂から成る屈曲可能な屈曲部423で連なって形成される、押出成形金型からの平形コーナ材80を、冷却および平坦化する平形コーナ材の冷却平坦化装置において、
(a)装置本体と、
(b)直円筒状であり、水平でかつ平行な回転軸線を有し、各回転軸線が上から下に順次的に配置される複数のローラであって、押出成形金型からの平形コーナ材80が、これらのローラのうちの複数に巻掛けられるローラと、
(c)各ローラを回転自在にそれぞれ支持する支持体と、
(d)装置本体に上下に延びて設けられ、前記支持体のうちの少なくともいくつかを昇降変位自在に案内するレールと、
(e)装置本体に取付けられ、前記ローラのうちの少なくとも1つを回転駆動するモータと、
(f)装置本体に設けられ、支持体をねじ駆動によって昇降し、コーナ材を各ローラ間で加圧および加圧の解除をする加圧手段とを含むことを特徴とする平形コーナ材の冷却平坦化装置。
(60b)図71、図76に示されるように、
硬質樹脂から成る一対の板部材424、425が軟質樹脂から成る屈曲可能な屈曲部423で連なって形成される、押出成形金型からの平形コーナ材80を、冷却および平坦化する平形コーナ材の冷却平坦化装置において、
(a)装置本体と、
(b)直円筒状であり、水平でかつ平行な回転軸線を有し、各回転軸線が上から下に順次的に配置される第1〜第3ローラであって、押出成形金型からの平形コーナ材80が、第1〜第3ローラのうちの複数に巻掛けられる第1〜第3ローラと、
(c)第1ローラを回転自在に支持する上の支持体と、
(d)第3ローラを回転自在に支持する下の支持体と、
(e)装置本体に上下に延びて設けられ、前記上および下の支持体を昇降変位自在に案内するレールと、
(f)装置本体に取付けられ、第2ローラを回転駆動するモータと、
(g)装置本体に設けられ、上下に延びる第1ねじ棒を有し、この第1ねじ棒を、第1ねじ棒の軸線まわりに手動回転操作して、前記上の支持体をねじ駆動によって昇降し、コーナ材を第1および第2ローラ間で加圧および加圧の解除をする第1加圧手段と、
(h)装置本体に設けられ、上下に延びる第2ねじ棒を有し、この第2ねじ棒を、第2ねじ棒の軸線まわりに手動回転操作して、前記下の支持体をねじ駆動によって昇降し、コーナ材を第2および第3ローラ間で加圧および加圧の解除をする第2加圧手段とを含むことを特徴とする平形コーナ材の冷却平坦化装置。
押出成形金型からの平形コーナ材80を、第1〜第3ローラのうちの1または複数に、周方向にたとえば半周程度にわたって巻掛けて、第1加圧手段の手動操作によって、第1ローラを回転自在に支持する上の支持体をレールに沿って案内して、第1および第2ローラ間で加圧し、その加圧力の調整、設定を可能とし、加圧を解除して第1および第2ローラ間から取り出すことができるようにし、同様に、第2加圧手段の手動操作によって、第3ローラを回転自在に支持する下の支持体をレールに沿って案内して、第2および第3ローラ間で加圧し、その加圧力の調整、設定を可能とし、加圧を解除して第2および第3ローラ間から取り出すことができる。
第1および第2ローラ間の加圧力と第2および第3ローラ間の加圧力とは、第1および第2加圧手段によって、独立して個別に調整、設定することができるので、平形コーナ材80の加圧力を、巻掛けられた移動方向の上流から下流の順に変化させてもよく、たとえば小さい値から大きい値に、またはその逆に、順次的に調整、設定してもよい。
第1〜第3ローラは、その軸直角断面が円形であって、軸線方向に直径が一様な直円筒状または直円柱状であり、本件明細書では便宜のために、これらの構成を総括して直円筒状と呼ぶことがある。第1〜第3ローラの各直径は、同一であってもよいが、相互に異なっていてもよい。これらのローラは、3個だけでなく、4個以上、設けられてもよい。
実施の他の形態では、上下に延びる単一個のねじ棒を装置本体に、ねじ棒の軸線まわりに手動回転操作可能に設け、ねじ棒のねじの向きを、ねじ棒が螺合する上および下の各支持体で逆に形成し、これによって、ねじ棒を一方向およびその逆の他方向に手動回転操作して、前記上および下の各支持体をねじ駆動し、第1および第3ローラを相互の近接方向および相互の離反方向に昇降し、平形コーナ材を第1および第2ローラ間、ならびに第2および第3ローラ間で、加圧および加圧の解除をする。
第1〜第3ローラのうちのいずれか1つが、モータによって回転駆動されてもよい。
(60c)図76(1)、(2)に示されるように、
押出成形金型と、前記ローラのうちの押出成形金型からの平形コーナ材が最初に巻掛けられるローラとの間に介在される案内部材513であって、
この案内部材513は、平形コーナ材の板部材424、425の屈曲部423が配置されていない側の表面、すなわち、板部材424、425の屈曲部423が積層されていない側の表面に、全幅にわたって接触しつつ、コーナ材を、移動方向に沿う仮想面内で小さな曲率半径でほぼ直角に曲げながら、案内することを特徴とする。
実施の他の形態では、図76(3)に示されるように、
案内部材513は、屈曲部423が板部材424、425の一方の表面上に部分的に積層されて成る、上記の平形コーナ材とは異なる構成の平形コーナ材を案内する。上記の平形コーナ材とは異なる構成の平形コーナ材とは、一対の板部材424、425の一方の表面と屈曲部423の一方の表面とが仮想一平面内に存在し、板部材424、425の一方の表面が屈曲部423を介して連続するように、屈曲部423が板部材424、425の隙間にわたって板部材424、425の端面同士を接続する構成の平形コーナ材である。このような構成の平形コーナ材について、案内部材513は、板部材424、425の屈曲部423が配置されていない側の表面、すなわち、板部材424、425の屈曲部423を介して連続している一方の表面とは反対側の他方の表面に、全幅にわたって接触しつつ、コーナ材を、移動方向に沿う仮想面内で小さな曲率半径でほぼ直角に曲げながら、案内する。なお、平形コーナ材において、板部材424の厚みD1、板部材425の厚みD2、屈曲部423の厚みD3、および屈曲部423の他方の表面から案内部材513の平坦面535までの距離D4の関係は、D1=D2=D3+D4となる。
第1〜第3などの2以上の複数の前記ローラよりも上流で、案内部材513によって、平形コーナ材の板部材424、425は、案内部材513の弯曲した案内面に接触しながら移動し、板部材424、425と屈曲部423とは、移動方向に沿う仮想面内で小さな曲率半径でほぼ直角に曲げられる。したがって、押出成形金型から供給される平形コーナ材が幅方向に歪み、皺を有していても、ほぼ平坦な形状に矯正される。そのため前記ローラの加圧による平形コーナ材の平坦化が確実になり、品質が向上される。また、案内部材513は、板部材424、425の屈曲部423が配置されていない側の表面に、全幅にわたって接触しつつ、コーナ材を、移動方向に沿う仮想面内で小さな曲率半径でほぼ直角に曲げながら、案内するので、軟質樹脂から成る屈曲部423が硬質樹脂から成る板部材424、425から剥離するなどの不具合が発生するのが防止される。
(60d)(a)直円筒状であり、水平でかつ前記ローラの回転軸線に平行な回転軸線を有し、前記ローラの下流で装置本体に設けられる案内ローラと、
(b)案内ローラを回転自在に支持する案内ローラ用支持体と、
(c)装置本体に上下に延びて設けられ、前記案内ローラ用支持体を昇降変位自在に案内する案内ローラ用レールと、
(d)装置本体に設けられ、上下に延びるもう1つのねじ棒を有し、この前記もう1つのねじ棒を、前記もう1つのねじ棒の軸線まわりに手動回転操作して、前記案内ローラ用支持体をねじ駆動によって昇降する昇降手段とを含むことを特徴とする。
第1〜第3ローラなどの2以上の複数の前記ローラによって加圧されて、冷却されるとともに平坦化された平形コーナ材は、案内ローラの外周面に接触して移動方向が変換され、後続の装置に、たとえば後続の引取り装置に、供給されて引っ張られる。案内ローラは、案内ローラ用支持体に支持され、この案内ローラ用支持体は、案内ローラ用レールに沿って昇降手段によって昇降される。これによって平形コーナ材は、最適な姿勢で引取り装置などの後続の装置に供給される。昇降手段は、前記もう1つのねじ棒を手動回転することによって、その前記もう1つのねじ棒に螺合する案内ローラ用支持体を上下に変位し、後続の装置への平形コーナ材の供給を、最適な姿勢で調整、設定することを、容易にする。
本発明の実施のさらに他の形態では、第3金型プレート76は、屈曲部が図66の仮想線423aで示すように、幅方向(図66の左右方向)中央部が最も薄くなるように、流動面210が逆V字状に傾斜して形成されてもよい。これによって、コーナ材25を建物の壁または柱などの出隅部に取付けたとき、より尖鋭な角部を形成することができる。
図77は本発明の実施のさらに他の形態の接続装置5の第1管11を示す側面図であり、図78は第1管11を上流から見た図であり、図79は第1管11を下流から見た図である。なお、前述の実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。第1管11は、管軸238aに沿って上流から下流に向かって円形から逆V字状に断面変化する流動孔277Aが形成される。この流動孔277Aの下流側の断面形状は、金型4の第2管12の流動孔278の上流側の断面形状と略同一とされ、このときの第2管12の上流側の端面は平坦状とし、第1管11に気密に接続するように構成される。
このような構成を採用することによって、金型4よりも上流側で、該金型4に軟化した樹脂を予め賦形し、金型4内での流動抵抗を低減して、高精度で成形することができる。
図80は本発明の実施のさらに他の形態の接続装置5の第1管11を示す側面図であり、図81は第1管11を上流から見た図であり、図82は第1管11を下流から見た図である。なお、前述の実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。第1管11は、管軸238aに沿って上流から下流に向かって円形から逆U字状に断面変化する流動孔277Bが形成される。この流動孔277Bの下流側の断面形状は、金型4の第2管12の流動孔278の上流側の断面形状と同一とされ、このときの第2管12の上流側の端面は平坦状とし、第1管11に気密に接続するように構成される。
このような構成を採用することによって、金型4よりも上流側で、該金型4に軟化した樹脂を予め賦形し、金型4内での流動抵抗を低減して、高精度で成形することができる。
図83は本発明の実施のさらに他の形態の接続装置5の第1管11を示す側面図であり、図84は第1管11を上流から見た図であり、図85は第1管11を下流から見た図である。なお、前述の実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。第1管11は、管軸238aに沿って上流から下流に向かって円形から平坦状に断面変化する流動孔277Cが形成される。この流動孔277Cの下流側の断面形状は、金型4の第2管12の流動孔278の上流側の断面形状と同一とされ、このときの第2管12の上流側の端面は平坦状とし、第1管11に気密に接続するように構成される。
このような構成を採用することによって、金型4よりも上流側で、該金型4に軟化した樹脂を予め賦形し、金型4内での流動抵抗を低減して、高精度で成形することができる。
図86は、本発明の実施のさらに他の形態の冷却平坦化装置91Aの一部を示す正面図である。なお、前述の実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。前述の図71および図72に示される実施の形態の冷却平坦化装置91は、上下に第1〜第3ローラ215、216、217を具備するように構成されるが、本発明の実施の他の形態では、第1および第2ローラ215、216を具備する冷却平坦化装置91Aを用いるようにしてもよい。これによって冷却平坦化装置91Aの構成を簡素化することができる。
本実施の形態の冷却平坦化装置91Aは、前述の第3ローラ217を具備せず、第1および第2ローラ215、216の2つのローラだけを用いて平形コーナ材80を冷却し、挟着状態で圧力を作用させて平坦化する場合に有利に実施することができる。案内部材513は、第1ローラ215と第2ローラ216との間の高さ位置またはその近傍に配置される。案内部材513には、前述と同様に、一対の案内突起538が突設される。これらの案内突部538によって、金型73から供給される平形コーナ材80は、幅方向にずれることを防いで直進するように導かれる。
案内部材513上でかつ一対の案内突起538間を通過した平形コーナ材80は、下方に配置される第2ローラ216に下側から巻掛けられ、第1ローラ215と第2ローラ216との間を下流側から上流側へ通過して、第1ローラ215に上流側から巻掛けられ、該第1ローラ215の上部を経て案内ローラ191へ導かれる。
本実施の形態では、第1および第2ローラ215、216を具備する冷却平坦化装置91Aは、前述の図71および図72に示す実施の形態の冷却平坦化装置91に比べて、平形コーナ材80のローラとの接触期間を短くすることができるので、平形コーナ材80のローラとの接触による温度低下を少なくすることができ、平形コーナ材80の材質および厚さに応じて最適な冷却および平坦化を実現することができる。
図87は、本発明の実施のさらに他の形態の冷却平坦化装置91Bを示す正面図である。なお、前述の実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施の形態の冷却平坦化装置91Bは、第3ローラ217を用いずに第1および第2ローラ215、216を用いる点で、図86に示す前述の実施の形態と共通し、案内部材513および一対の案内突起538を用いない点で相違する。
金型73から供給される平形コーナ材80は、下方に配置される第2ローラ216に下側から巻掛けられ、第1ローラ215と第2ローラ216との間を下流側から上流側へ通過して、第1ローラ215に上流側から巻掛けられ、該第1ローラ215の上部を経て案内ローラ191へ導かれる。
このような冷却平坦化装置91Bは、前述の図86に示す実施の形態と同様に、図71および図72に示す実施の形態の冷却平坦化装置91に比べて、平形コーナ材80のローラとの接触期間を短くすることができるので、平形コーナ材80のローラとの接触による温度低下を少なくすることができ、平形コーナ材80の材質および厚さに応じて最適な冷却および平坦化を実現することができ、特に案内部材538および一対の案内突起538を用いる必要のない材質および厚みの平形コーナ材80に有利に実施することができる。
図88は、本発明の実施のさらに他の形態の冷却平坦化装置91Cを示す正面図である。なお、前述の実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施の形態の冷却平坦化装置91Cは、第3ローラ217を用いずに第1および第2ローラ215、216を用いる点で、図86に示す前述の実施の形態と共通し、案内部材513および一対の案内突起538を用いない点で相違する。
金型73から供給される平形コーナ材80は、下方に配置される第1ローラ215に上側から巻掛けられ、第1ローラ215と第2ローラ216との間を下流側から上流側へ通過して、第1ローラ215に上流側から巻掛けられ、該第1ローラ215の上部を経て案内ローラ191へ導かれる。
このような冷却平坦化装置91Cは、前述の図86に示す実施の形態と同様に、図71および図72に示す実施の形態の冷却平坦化装置91に比べて、平形コーナ材80のローラとの接触期間を短くすることができるので、平形コーナ材80のローラとの接触による温度低下を少なくすることができ、平形コーナ材80の材質および厚さに応じて最適な冷却および平坦化を実現することができ、特に案内部材538および一対の案内突起538を用いる必要のない材質および厚みの平形コーナ材80に有利に実施することができる。
(61)押出成形装置1、61、72において、
(a)第1管11を有し、第1管11の第1管軸238aは横に延び、
この第1管11から溶融された合成樹脂を供給し、
第1管11の樹脂が導かれる下流の第1管軸238aに垂直な仮想平面内の出口端面701の形状は、第1管軸238aを中心とする略円形であり、
第1管11の前記出口端面701に連なり、第1管軸238aの周方向全周にわたって第1管軸238aの軸線方向外方に臨む第1シール用当接面239(図9);241e(図14)が形成される押出機2と、
(b)押出成形用金型4、60、73、681であって、
(b1)第2管12を有し、第2管12の第2管軸238bは、第1管軸238aと共通な横に延びる一直線上にあり、
(b2)第2管12の樹脂が導かれる上流の第2管軸238bに垂直な仮想平面内の入口端面702の形状は、第2管軸238bを中心とし第1管11の前記出口端面701の形状と略同一内径の円形であり、
(b3)第2管12の前記入口端面702に連続し、第2管軸238bの周方向全周にわたって第1シール用当接面239、241eに臨んで第1シール用当接面239、241eに当接することができる第2シール用当接面241、239eが形成され、
(b4)第2管12の入口からの樹脂は、前記入口から下流に向かって凹んだ凹み704、722を経て、押出成形される異形の長尺成形品25、66、80、672と同一断面形状またはその凹み704、722から前記同一断面形状に至る途中の断面形状を有する流動孔277、278;416、417;204〜207に導かれ、
(b5)凹み704と流動孔277、278;416、417;204〜207との第2管軸238bに垂直な断面積は、前記入口から下流になるにつれて、前記入口から小さく形成される押出成形用金型4、60、73、681と、
(c)第1管11と第2管12とを、第1および第2シール用当接面239、241e;241、239eが当接してシールを達成して接続する接続装置5、13とを含むことを特徴とする押出成形装置。
従来技術(特開平1−28052)の共押出成形装置の接続部は、連結管のアダプター側とダイ側とにそれぞれ形成された一対の外向きフランジを、クイッククランプ手段によって締結する。クイッククランプ手段は、周方向に2つ割りにした半円弧状の略U字状断面の一対のカバー体部分を有し、各カバー体部分は、対向する外向きフランジを半径方向外方から覆い、各カバー体部分の周方向一端部は、ヒンジで連結され、周方向他端部は、ボルトで締結される。連結管のアダプター側とダイ側とには、3本の同一内径を有する各樹脂通路が、それぞれ形成され、各樹脂通路はいずれも、直円筒状に延びる。
前記従来技術(特開平1−28052)の大きな問題は、フランジを締結するクイッククランプ手段が、一対の外向きフランジ、したがって連結管のアダプター側とダイ側とを、一直線上の軸線まわりに任意の角度で角変位可能であるので、アダプター側とダイ側とにおける各3本の樹脂通路の端面を正確に一致して接続することが、きわめて困難である、ということである。この構成によって招来される大きな問題(i)、(ii)、(iii)を述べる。
(i)もしも、連結管のアダプター側とダイ側とが前記一直線上の軸線まわりに不所望に相互に角変位して、連結管におけるアダプター側の3本の各樹脂通路の端面と、ダイ側の3本の各樹脂通路の端面とが、正確に一致せずに、前記一直線まわりにずれた状態で、フランジが締結されると、樹脂は、それらの樹脂通路に露出した端面に衝突、滞留し、流動乱れ等を生じて、3本の樹脂通路内をアダプター側からダイ側へ円滑に導かれることが不可能である。そのため、この引用文献2の構成によれば、アダプター側の3本の樹脂通路からダイ側の3本の樹脂通路に至るまでの途中で、樹脂が滞留することによって、樹脂焼けが生じ、滞留していた樹脂が異物となって製品に混入することになり、製品の品質を高めることができず、品質が低下する結果になる。
(ii)上述のように特許文献2では、クイッククランプ手段の構成に拘らず、連結管のアダプター側とダイ側とを前記一直線まわりに正確に位置決めして、アダプター側とダイ側とにおける各3本の樹脂通路の端面を、正確に一致して接続しなければならないので、連結管のアダプター側とダイ側との接続の作業手順がきわめて煩雑になり、正確な位置決め接続は、殆ど不可能である。
(iii)上述の問題(ii)のように、連結管のアダプター側とダイ側とを、前記一直線まわりに正確に位置決めして接続しなければならないので、構成が簡略なクイッククランプ手段を使えず、前記従来技術(特開平1−28052)の実現は、不可能である。
したがって、前記(61)押出成形装置の目的は、コーナ材などのような長尺成形品を製造するにあたり、溶融樹脂が導かれる一対の管が、軸線まわりに相互に角変位しても、樹脂が滞留することなく、管を接続することができ、これによって長尺成形品の品質の向上を図り、生産性を高めることができ、接続作業性が優れた押出成形装置を提供することである。
本発明によれば、製品の品質の低下が防がれる。本発明では、押出機2における第1管11の出口端面701の形状は、第1管軸238aを中心とする略円形であり、押出成形用金型4、60、73、681における第2管12の入口端面702の形状は、第1管軸238aと一軸線上の第2管軸238bを中心とし、前記出口端面701の形状と略同一であるので、第1管11からの樹脂は、第1管11の出口端面および第2管12の入口端面に接触せず、そのため、滞留も衝突もすることなく、流動乱れ等を生じることなく、いわゆる層流の状態で、第1管11から第2管12へ円滑に導かれる。
本発明では、第2管12の前記入口からの樹脂は、凹み704、722を経て、押出成形される異形の長尺成形品25、66、80、672と同一断面形状またはその凹み704、722から前記同一断面形状に至る途中の断面形状、あるいは前記同一断面形状に近似した断面形状を有する流動孔277、278;416、417;204〜207に導かれ、凹み704、722と流動孔277、278;416、417;204〜207との第2管軸238bに垂直な断面積は、前記入口から下流になるにつれて、前記入口から小さく形成されるので、第2管12内を導かれる樹脂は、入口から流動孔277、278;416、417;204〜207にわたって、滞留も衝突もすることなく、流動乱れ等を生じることはなく、第2管12内を、円滑に導かれる。
異形の長尺成形品25、66、80、672は、正円、板状以外の断面形状を有し、押出成形用金型4、60、73、681から得られる成形品が、自然状態では、その長尺方向に垂直に反って不所望に変形する断面形状、たとえば典型的にはV形またはU形を有する。
第1管11の第1シール用当接面239(図9);241e(図14)は、前記出口端面701に連なり、第1管軸238aの周方向全周にわたって第1管軸238aの軸線方向外方に臨み、第2シール用当接面241、239eは、第2管12の前記入口端面702に連続し、第2管軸238bの周方向全周にわたって第1シール用当接面239、241eに臨んで第1シール用当接面239、241eに当接するので、供給される樹脂が滞留する段差、凹所などが管軸238a、管軸238b方向の途中に存在しない。
このように、第1管11から流動孔277、278;416、417;204〜207に至るまで、樹脂が滞留しない。そのため、樹脂焼けが生じることはなく、滞留していた樹脂が異物となって製品に混入することはなく、製品の品質を高めることができ、品質の低下が防がれる。
上述のように、第1管11の出口端面701の形状と、押出成形用金型4、60、73における第2管12の入口端面702の形状とは、前記一直線上の第1および第2管軸238a、238bを中心とする同一の円形であるので、第1管11と第2管12との前記一直線まわりの相互の角度に拘らず、第1管11からの樹脂の全量は、押出成形用金型4、60、73の第2管12を経て流動孔277、278;416、417;204〜207に、途中で滞留することなく、導かれる。したがって、接続装置5、13によって接続する際、第1管11と第2管12とを前記一直線まわりに正確に位置決めする必要がない。そのため、第1管11と第2管12との接続の作業手順が簡略化される。
第1管11と第2管12とを、前記一直線上の第1および第2管軸238a、238bまわりに正確に位置決めして接続する必要がないので、第1および第2管11、12を接続する接続装置5、13の構成を簡略化でき、本発明の実現が容易である。
本発明によれば、第2管12の前記入口からの樹脂は、前記入口から下流に向かって凹んだ凹み704、722を経て、流動孔277、278;416、417;204〜207に導かれ、凹み704と流動孔277、278;416、417;204〜207との断面積は、前記入口から連続して小さく形成されるので、前記入口からの樹脂は、凹み704、722の表面に案内されて、その樹脂の流れがスムーズで、樹脂劣化などが発生しにくい。後述の図20(4)は、この効果を示す。
(62)押出成形装置1、61、72において、
(a)第1管11を有し、第1管11の第1管軸238aは横に延び、
この第1管11から溶融された合成樹脂を供給し、
第1管11の樹脂が導かれる下流の第1管軸238aに垂直な仮想平面内の出口端面701の形状は、第1管軸238aを中心とする略円形であり、
第1管11の前記出口端面701に連なり、第1管軸238aの周方向全周にわたって第1管軸238aの軸線方向外方に臨む第1シール用当接面239(図9);241e(図14)が形成される押出機2と、
(b)押出成形用金型4、60、73、681であって、
(b1)第2管12を有し、第2管12の第2管軸238bは、第1管軸238aと共通な横に延びる一直線上にあり、
(b2)第2管12の樹脂が導かれる上流の第2管軸238bに垂直な仮想平面内の入口端面702の形状は、第2管軸238bを中心とし第1管11の前記出口端面701の形状と略同一内径の円形であり、
(b3)第2管12の前記入口端面702に連続し、第2管軸238bの周方向全周にわたって第1シール用当接面239、241eに臨んで第1シール用当接面239、241eに当接することができる第2シール用当接面241、239eが形成され、
(b4)第2管12の入口からの樹脂は、前記入口から下流に向かって凹んだ凹み704、722を経て、押出成形される長尺成形品25、66、80、672と同一断面形状またはその凹み704、722から前記同一断面形状に至る途中の断面形状を有する流動孔277、278;416、417;204〜207に導かれ、
(b5)凹み704と流動孔277、278;416、417;204〜207との第2管軸238bに垂直な断面積は、前記入口から下流になるにつれて、前記入口から小さく形成され、
(b6)第2管12の前記凹み704は、
第2管12の第2管軸238bまわりの回転体によって形成され、下流になるにつれて小径となる円弧面705と、
円弧面705の下流端に連続し、第2管軸238bに略垂直な平面706とによって規定される押出成形用金型4、60、73、681と、
(c)第1管11と第2管12とを、第1および第2シール用当接面239、241e;241、239eが当接してシールを達成して接続する接続装置5、13とを含むことを特徴とする押出成形装置。
特に、前記入口からの樹脂を導くための下流に向かって凹んだ凹み7
04は、回転体によって形成される円弧面705と平面706とによって規定されるので、加工の手間が掛からない。たとえば、第2管12を主軸に取付けて回転駆動しながら、主軸の軸線と平行にバイトを移動しつつ切削する旋盤加工で行なうことができ、加工が容易である。なお、加工の手間がやや掛かるが、フライス加工も考えられる。フライス加工では、第2管12を可動テーブルに固定し、回転刃物を取付けた回転軸の軸線に対してテーブルを横方向へ移動しつつ回転刃物の刃先で切削する。後述の図18(2)は、この効果を示す。
第2管12の入口に供給される樹脂は、下流になるにつれて小径となる円弧面705と平面706とに導かれるので、凹み704内の樹脂が、留まることなく流動孔277、278;416、417;204〜207へ円滑に導かれ、製品の品質の低下が防がれる。
凹み704は、円弧面705と平面706とによって規定されるので、流動孔277、278;416、417;204〜207へ導かれる樹脂の流量は、円弧面705および/または平面706に臨む流動孔277、278;416、417;204〜207の上流端278a(図21)、416a(図52)の樹脂流動性が悪い部分を研削して調整でき、流動孔277、278;416、417;204〜207への流量、流速調整が容易である。
第2管12の凹み704は、球もしくは円錐の一部によって形成されてもよく、または後述の図18(2)のように周方向に配置された複数の平面711〜716によって形成されてもよい。
(63)円弧面705は、半径または中心位置が異なる複数の個別円弧面705a〜705c(図21(5)参照)から成り、各個別円弧面705a〜705cは、樹脂が滞留する凹所が生じることなく連なることを特徴とする。
(64)円弧面705の最下流端における接線708(図21、図52)が、前記平面706に連続することを特徴とする。
参照符705a〜705cを総括的に705で示すことがある。
本発明によれば、凹み704では、円弧面705の接線708が平面706に連続するので、凹み704内の樹脂は、流動孔277、278;416、417;204〜207へ層流の状態で、さらに円滑に導かれる。本発明の実施の他の形態では、円弧面705の最下流端は、第2管軸238bに沿って接線708よりも樹脂の上流の位置で、平面706に連続してもよく、他の位置で平面706に連続してもよい。
(65)流動孔277、278;416、417;204〜207の上流端は、円弧面705に臨むことを特徴とする。
流動孔277、278;416、417;204〜207の上流端2
78aは、円弧面705に臨んで形成されており、平面706には、臨んでおらず、これによって、押出機から供給されてきた樹脂が、留まることなく流動孔277、278;416、417;204〜207へさらに円滑に導かれる。
本発明は、流動孔277、278;416、417;204〜207の少なくとも一部分の上流端278aが平面706に臨んで形成される構成も含む。
(66)流動孔277、278;416、417は、軸直角断面がV形またはU形のコーナ材を押出成形するための形状を有することを特徴とし、その上流端は、前述のように、円弧面705に臨む。
本発明によれば、V形、U形の流動孔277、278;416、417の上流端278aは、円弧面705に臨むので、凹み704内の樹脂は、円滑に流動孔277、278;416、417内の下流へ導かれる。
V形、U形のコーナ材25、66の屈曲部155、333およびその付近は、流動孔277、278;416、417の上流端278aにおける部位718(図21)、719(図52)に対応する。V形、U形のコーナ材25、66の厚みを希望する値にするためには、特に、この部位718、719付近では、流動孔277、278;416、417へ導かれる樹脂の流量を正確に設定して、樹脂の過不足が生じないようにしなければならない。本発明では、樹脂の流量は、円弧面705および/または平面706に臨む流動孔
277、278;416、417の上流端278aを研削すればよいので、流量調整が容易であり、好都合である。
(67)押出成形用金型4、60、73、681の下流に配置され、押出成形用金型4、60、73、681から押出成形される長尺成形品25、66、80、672が供給されるサイジング用金型9、34、674、684と、
サイジング用金型9、34、674、684の下流に配置され、サイジング用金型9、34、674、684からの押出成形品675に、反りとは逆方向の力を作用して反りを矯正する反り矯正手段688とを含み、
接続装置5、13は、第1管11に対して、第2管12を、前記一直線まわりに角変位設定して接続することを特徴とする。
本発明によれば、押出成形用金型4、60、73、681の下流に、サイジング用金型9、34、674、684と、サイジング用金型9、34、674、684からの押出成形品675に、反りとは逆方向の力を作用して反りを矯正する反り矯正手段688とが配置され、
接続装置5、13は、第1管11に対して、第2管12を、前記一直線まわりに角変位設定して接続するので、次の優れた効果が達成される。
すなわち、押出機2の第1管11に対して、押出成形用金型4、60、73、681の第2管12を、したがってサイジング用金型9、34、674、684を、前記一直線上の第1および第2管軸238a、238bのまわりに、任意の角度だけ、たとえば90°だけ、角変位設定して接続することができる。したがって、後述のとおり、押出成形品の反りの矯正を容易にするために、押出成形用金型4、60、73、681が、たとえば図91の水平面内で異形押出成形品の反りを生じる姿勢となるように、第1および第2管11、12を、水平な一直線上にある第1および第2管軸238a、238bまわりに、たとえば従来技術の図90から90°角変位調整して接続することができる。これによって、反り矯正手段688の設置場所の取り合いの問題を解決することができるので、押出成形品675の反りの矯正に限界がなくなる。こうして押出成形品の反りを確実に矯正して、品質を向上することができる。
(68)接続装置5、13は、第1管11に対して、第2管12を、前記一直線まわりに90°角変位設定して接続することを特徴とする。
本発明に従えば、図91に関連して前述したように、押出機2の第1管11に対して、押出成形用金型4、60、73、681の第2管12を、したがってサイジング用金型9、34、674、684を、前記一直線まわりに、たとえば90°角変位設定して接続し、これによって、反り矯正手段688の設置場所の取り合いの問題を解決することができるので、押出成形品675の反りの矯正に限界がなくなる。
(69)接続装置5、13は、
(c1)第1管11の端部に設けられ、第1シール用当接面239、241eを有する第1外向きフランジ221と、
(c2)第2管12の端部に、第1外向きフランジ221に対向して設けられ、第2シール用当接面241、239eを有する第2外向きフランジ223と、
(c3)第1および第2外向きフランジ221、223を、相互の近接方向に締め付けて、第1および第2シール用当接面239、241e;241、239eを当接してシールを達成する締付け手段225とを有することを特徴とする。
(70)接続装置5、13は、
(c1)第1管11の端部に設けられる第1外向きフランジ221であって、
第1管11の管軸238aの内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第1傾斜面222と、
第1外向きフランジ221の周方向全周にわたって、第1管11の管軸238aの外方に臨む第1シール用当接面239、241eとを有する第1外向きフランジ221と、
(c2)第2管12の端部に、第1外向きフランジ221に対向して設けられる第2外向きフランジ223であって、
第2管12の管軸238bの内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第2傾斜面224と、
第2外向きフランジ223の周方向全周にわたって、第2管12の管軸238bの外方に臨み、第1シール用当接面239、241eに当接することができる第2シール用当接面241、239eとを有する第2外向きフランジ223と、
(c3)第1および第2外向きフランジ221、223を囲むカバー体226であって、
半割状に形成される一対のカバー体部分227、228を有し、
各カバー体部分227、228の内面には、第1および第2傾斜面222、224が当接するカバー体226と、
(c4)締付け手段225であって、
カバー体部分227、228を、前記一直線に交差する相互の近接方向に締め付けて、第1および第2シール用当接面239、241e;241、239eが当接してシールを達成する締付け手段225とを有することを特徴とする。
本発明によれば、図4〜図9のシール用凹所237、シール用筒部240、および図14のシール用筒部240e、シール用凹所237eに関連して後述するように、シール機能が向上され、樹脂漏れができないのは勿論、樹脂滞留部ができることはなく、そのため押出成形品の変色や樹脂焼け等の不具合が発生せず、長尺成形品の品質の向上を図ることができる。
第1管11は、円筒状であってもよい。
本発明によれば、第1管11は円筒形であるので、すなわち押出機2の出口が円形であるので、樹脂は、そのままの形状で、押出成形用金型4、60、73の第2管12まで供給されることになり、流れが素直である。また第1管11のメンテナンス性がよい、という効果もある。
前述の図77、80、83の本発明の実施の各形態では、第1管11内において樹脂に過大な圧力が作用し、第1管11内における移動の時間が長くなる、第1管11の内面を磨きにくいのでメンテナンス性が悪い、という問題がある。本発明では、第1管11を、円筒状に構成することによって、これらの問題を解決する。第2管12もまた、円筒状であってもよい。
(71)図16、図48、図52などに示されるように、
軸直角断面が屈曲したV形またはU形などのコーナ材25:66を押出成形する金型4:60の流動孔277:416を、上に凸の逆V字状または逆U字状などの形状に配置することを特徴とするコーナ材25:66のための押出成形用金型4:60である。
水滴、異物などが、コーナ材の表面から滑って落下しやすく、付着せず、コーナ材の品質が向上する。サイジング装置の下流でコーナ材を、水を噴射して、または水槽内を通過して、冷却する構成においても、その後、水が落下しやすく、付着しない。
(72)図16、図17〜図30に示されるように、
一対の板部材152、153とこれらの板部材152、153を連ねる屈曲部155とを有するコーナ材25(図31)のための押出成形用金型4において、
一対の各板部材152、153と屈曲部155との内面を形成する流動面262、263を有する第1金型部材21と、
一方の板部材152の外面を形成する流動面264を有する第2金型部材22と、
他方の板部材153の外面を形成する流動面265を有する第3金型部材23とが、連結手段(ボルト471など)よって取外し可能に固定されることを特徴とするコーナ材25のための押出成形用金型4である。
流動面の摩耗時の補修のために、第1金型部材の第2および第3金型部材との当接面のみを研削すればよい。第2金型部材の第1金型部材との当接面のみを研削すればよい。または第3金型部材の第1金型部材との当接面のみを研削すればよい。したがって、補修作業が容易である。第1〜3金型部材のうち、流動孔の摩耗が激しい、損傷した金型部材のみを交換すればよいので、経済性が良好である。
(73)一対の板部材152、153とこれらの板部材152、153を連ねる屈曲部155とを有するコーナ材25を押出成形するために、押出機2に接続装置5によって接続された入側金型プレート16と、
この入側金型プレート16に取付けられる出側金型プレート18とを有し、
出側金型プレート18は、
第1〜第3金型部材21〜23が、
連結手段であるボルト471によって取外し可能に固定されることを特徴とする。
第1〜第3金型部材21〜23を有する押出成形用金型4は、V形コーナ材25だけでなく、V字状よりも大きい半径を有するU形コーナ材66などに関しても実施できる。
(74)、図51〜図56に示されるように、
樹脂移動方向に垂直な仮想面内で金型屈曲部を有する流動孔417が形成される押出成形品金型63であって、
コーナ材66の一対の各板部材331、332とこれらの板部材331、332を連ねる屈曲部333との内面を形成する流動面336を有する、全体の形状がほぼL字状の第1金型部材64と、
第1金型部材64の流動面336に対向する流動面337を有する第2金型部材65とが、
連結手段338fによって取外し可能に固定されることを特徴とする押出成形用金型63である。
(75)コーナ材66を押出成形するために、押出機2に接続装置5(図2、4)によって接続された入側金型プレート62と、
この入側金型プレート62に取付けられる出側金型プレート63とを有し、
出側金型プレート63は、
第1および第2金型部材64、65が、
連結手段であるボルト338fによって取外し可能に固定されることを特徴とする。
本発明によれば、流動面の摩耗時の補修のために、流動面の摩耗時の補修のために、第1金型部材の第2金型部材との当接面のみを研削すればよい。または第2金型部材の第1金型部材との当接面のみを研削すればよい。
第1および第2金型部材のうち、流動孔の摩耗が激しい、損傷した一方の金型部材のみを交換すればよいので、経済性が良好である。
本第1および第2金型部材64、65を有する押出成形用金型63は、V字状よりも大きい半径を有するU形コーナ材66だけでなく、それよりも小さい半径を有するV形コーナ材25などに関しても実施できる。
(76)上述の各構成において、
流動孔を、上に凸の逆V字状または逆U字状などの形状に配置することを特徴とする。
(77)上述の各構成において、
流動孔の樹脂移動方向に垂直な厚みの途中位置を、その樹脂移動方向に平行な分割面とすることを特徴とする。
(78)出側金型プレートは、図17の参照符18、および図51の参照符63で示される構成であってもよいが、たとえば図60に関連して後述されるように、樹脂移動方向に沿って分割され、取外し可能に固定された上流および下流の金型プレート75、76を有する構成であって、樹脂移動方向に沿って複数、配置されてもよく、同様に、入側金型プレート16、62、74も、その入側の流動孔278、416、204を形成するように、樹脂移動方向に沿って複数、配置されてもよい。
(79)図23(1)、図26、図27;図54〜図56;図60、図65に示されるように、
樹脂移動方向(図23(1)、図26:図54:図65の紙面に垂直方向)に垂直な仮想面内で複数の分割された金型部材22、23;21(図23):64、65(図56):78、79:81、82(図60)を有する押出成形用金型4:60:73であって、
金型部材22、23;21(図23):64、65(図56):78、79:81、82(図60)によって形成される流動孔277:417:205、206;207の樹脂移動方向に垂直な厚み(図26、図54の円形拡大図、図65の上下方向)の途中位置を、流動孔277:417:205、206;207の外側方に、流動孔277:417:205、206;207に沿って延び(すなわち、たとえば図26の流動孔277から右方へ、図54の円形拡大図の流動孔417から右方へ、図65の流動孔207から右方へ延び)、かつ樹脂移動方向に平行な(すなわち、たとえば図26、図54、図65の各紙面に垂直な)分割面269、267;272、268(図23):412、414;413、415(図56):244、246;255、247:197、203;464、467;465、468(図60)とすることを特徴とする押出成形用金型4:60:73である。
流動孔277:417:205、206;207の樹脂移動方向に垂直な厚み(図26、図54の円形拡大図、図65の上下方向)の途中位置というのは、図26、図54、図65において、たとえば次に述べるΔL1=ΔL2または△L1≒△L2でもよいが、0<△L1<△L2、または△L1>△L2>0と構成してもよい。これによってV形、U形、平形などのコーナ材25:66:80の各板部材152、153:331、332:424、425の幅方向両端の遊端部279(図26、図54、図65)からばりが発生することを防ぐ。参照符279は、理解の便宜のために、コーナ材の板部材152、153(図31、図57)の遊端部だけでなく、流動孔277(図26)、417(図54)、207(図65)の遊端部をも示す。
(80)図23(1)、図26、図27;図54〜図56;図60、図65に示されるように、
一対の板部材152、153:331、332:424、425とこれらの板部材を連ねる屈曲部155:333:423とを有するコーナ材25(図31):66(図57):80(図60)のための押出成形用金型4:60:73であって、
前記分割面269、267;272、268(図23):412、414;413、415(図56):244、246;255、247:197、203;464、467;465、468(図60)は、
コーナ材25:66:80の各板部材152、153:331、332:424、425を形成する流動孔277:417:205、206;207の厚み(図26、図54の円形拡大図、図65の上下方向)のほぼ中央位置(図26、図54、図65において、ΔL1=ΔL2、または△L1≒△L2)であることを特徴とする。
(81)一対の板部材152、153:331、332:424、425とこれらの板部材152、153:331、332:424、425を連ねる屈曲部155:333:423とを有するコーナ材25(図31):66(図57):80(図60)のための押出成形用金型4:60:73であって、
(a)金型部材22、23;21(図23):64、65(図56):78、79:81、82(図60)は、
樹脂移動方向(図23(1)、図26:図54:図65の紙面に垂直方向)に垂直な仮想面内で、流動孔277:417:205、206;207に関して、対を成して分割され、
前記対を成して分割された各金型部材22、23;21:64、65:78、79;81、82は、
相互に対向して樹脂移動方向に沿って延びて、流動孔277:417:205、206;207を形成する前記流動面264、265;262、263(図24):336、337(図55):195、196;201、202:208;209〜211(図60)をそれぞれ有し、
前記対を成して分割された金型部材21、22、23:64、65:78、79;81、82は、
一方の金型部材22、23:64:78;81の一方の分割面269、272(図23):412、413(図56):244、255、197;464、465(図60)と、
他方の金型部材21:65:79;82の他方の分割面267、268(図23):414、415(図56):246、247、203;467、468(図60)とを有し、
(b)連結手段471a、471b、472a、472b、473a、473b(図17、図19、図27):339a、339b、340a、340b\~(図53、図55):520、516、517g〜517i(図60、62)を有し、
この連結手段は、前記対を成す前記一方の金型部材22、23:64:78;81と前記他方の金型部材21:65:79;82とを連結して、
前記一方の分割面269、272(図23):412、413(図56):244、255、197;464、465(図60)と、前記他方の分割面267、268(図23):414、415(図56):246、247、203;467、468(図60)とを、当接して固定することを特徴とする。
(82)一対の板部材152、153(図48);331、332(図57)を屈曲部155;333で連結した、軸直角断面が屈曲したV形またはU形のコーナ材25、66を押出成形するコーナ材の押出成形装置1、61において、
(a)第1管11を有し、第1管11の管軸238aは横に延び、この第1管11から溶融された合成樹脂を供給する押出機2と、
(b)押出成形用金型4、60であって、
(b1)全体の形状が矩形体であり、
(b2)第2管12を有し、第2管12の管軸238bは第1管11の管軸238aと共通な一直線上にあり、
(b3)この第2管12からの樹脂が導かれる流動孔277、278;416、417が形成され、
(b4)流動孔277、278;416、417の各板部材に対応する部分が矩形体の隣接する側部に沿ってそれぞれ延びる押出成形用金型4、60と、
(c)第1管11と第2管12とを接続する接続装置5、13であって、
(c1)第1管11の端部に設けられる第1外向きフランジ221であって、
第1管11の管軸238aの内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第1傾斜面222と、
第1外向きフランジ221の周方向全周にわたって、第1管11の管軸238aの外方に臨む第1シール用当接面239とを有する第1外向きフランジ221と、
(c2)第2管12の端部に、第1外向きフランジ221に対向して設けられる第2外向きフランジ223であって、
第2管12の管軸238bの内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第2傾斜面224と、
第2外向きフランジ223の周方向全周にわたって、第2管12の管軸238bの外方に臨み、第1シール用当接面239に当接することができる第2シール用当接面241とを有する第2外向きフランジ223と、
(c3)第1および第2外向きフランジ221、223を囲むカバー体226であって、
半割状に形成される一対のカバー体部分227、228を有し、
各カバー体部分227、228の内面には、第1および第2傾斜面222、224が当接するカバー体226と、
(c4)締付け手段225であって、
カバー体部分227、228を、前記一直線に交差する相互の近接方向に締め付けて、第1および第2シール用当接面239、241が当接してシールを達成する締付け手段225とを有する接続装置5、13とを含み、
金型4、60からのコーナ材25、66を上に凸の姿勢で押出成形することを特徴とするコーナ材の押出成形装置である。
コーナ材25、66が、金型4、60から上に凸の姿勢である逆V字状または逆U字状の形状で押出成形されて供給されるので、水滴、異物などが、コーナ材25、66の表面から滑って落下しやすく、付着しない。そのため、コーナ材25、66に不所望な模様、縞などの汚損跡が生じることはなく、品質を向上することができる。また、後続のサイジング装置9の下流でコーナ材25、66を、水を噴射して、または水槽内を通過して、冷却する構成においても、その後、水が落下しやすく、付着せず、V形またはU形のコーナ材25、66の品質を向上することができる。
接続装置5、13は、第1管11と第2管12との各軸線すなわち管軸238まわりの相互の角変位を可能にして、金型4、60の第2管12の管軸238bまわりの姿勢の調整、すなわち角変位調整が可能になるので、金型4、60の樹脂移動方向の管軸238bまわりの角変位位置設定用回転角度調整構造が実現される。
押出成形用金型4、60は、その全体の形状がたとえば直方体、立方体などの矩形体であり、流動孔277、278;416、417の各板部材に対応する部分が矩形体の隣接する側部に沿ってそれぞれ延びるので、金型4、60の管軸238bまわりの姿勢を作業者が見ることによって、金型4、60からのコーナ材25、66を上に凸の姿勢で、たとえば鉛直面に関して左右対称な姿勢で、押出成形して得ることができる。こうして、管軸238bまわりの金型4、60の姿勢の調整作業を容易に行うことができる。
さらに、接続装置5、13によって、金型4、60の着脱交換、メンテナンスを、簡単な作業で行なうことができる。そのため、V形、U形のコーナ材25、66を製造するにあたり、生産性を高めることができる。
接続装置5、13では、第1傾斜面222と第2傾斜面224とが各カバー体部分227、228の内面に当接して、カバー体部分227、228が管軸238方向に相互に近接することによって、くさび作用が発揮される。そのため第1管11の第1外向きフランジ221における第1シール用当接面239と、第2管12の第2外向きフランジ223における第2シール用当接面241とが、管軸238方向に相互に大きな力で当接する。したがってパッキンなどのシール材なしで、輸送される溶融された樹脂などの流体の漏れがなく、第1管11と第2管12とを気密に接続することができる。
接続装置5、13、185は、前述と同様に第1管11と第2管12との各軸線すなわち管軸238まわりの相互の角変位を可能にして、金型73の第2管12の管軸238bまわりの姿勢の調整、すなわち角変位調整が可能になるので、金型73の樹脂移動方向の管軸238bまわりの角変位位置設定用回転角度調整構造が実現される。
押出成形用金型73は、その全体の形状がたとえば直方体、立方体などの矩形体であり、流動孔205〜207の各板部材に対応する部分が矩形体の上下の側部に沿ってそれぞれ延びるので、金型73の管軸238bまわりの姿勢を作業者が見ることによって、金型73からのコーナ材80を水平な平面状の姿勢で、押出成形して得ることができ、その結果、冷却平坦化装置の水平回転軸線を有するローラに円滑に導くことができる。こうして、管軸238bまわりの金型73の姿勢の調整作業を容易に行うことができる。
さらに、接続装置5、13、185によって、金型73の着脱交換、メンテナンスを、簡単な作業で行なうことができる。そのため、平形のコーナ材80を製造するにあたり、生産性を高めることができる。
(83)一対の板部材152、153(図48);331、332(図57)を屈曲部155;333で連結した、軸直角断面が屈曲したV形またはU形の可撓性、弾力性のある合成樹脂製コーナ材25、66を押出成形して連続して供給する押出成形装置のための穿孔装置49において、
コーナ材25、66の移動方向に沿って順次的に複数の穿孔手段145、146を配置し、
各穿孔手段145、146は、一対の各板部材152、153(図48);331、332(図57)に、移動方向に複数の穴を穿孔するポンチ138、139とダイス141、142との組合せをそれぞれ有し、
コーナ材を軸線まわりに捩じって、その一方の板部材を水平にした状態で、上流の穿孔手段によって、上下動の各回ごとに、移動方向に第1複数(たとえば5)行の穴を穿孔し、
予め定める角度(たとえば90°)だけ、捩じって他方の板部材を水平にした状態で、下流の穿孔手段によって、上下動の各回ごとに、移動方向に前記第1複数(たとえば5)行の穴を穿孔し、
上流の穿孔手段145と、下流の穿孔手段146とは、共通のクランク機構132によって一斉にかつ間欠的に上下変位駆動され、
穴は、上流の穿孔手段145と下流の穿孔手段146とによって、前記上下動の各回ごとに、コーナ材25、66の各板部材に、幅方向に第2複数(たとえば3)列、それぞれ穿孔され、
各回の駆動の時間間隔は、コーナ材の移動速度に対応して、コーナ材の板部材に穿孔される穴が、コーナ材の長尺方向全長に均一な配置の分布になるように選ばれることを特徴とする穿孔装置である。
V形、U形コーナ材の一対の各板部材を、予め定める角度(たとえば90°)だけ、捩じって上流と下流とで各穿孔手段145、146によってそれぞれ穿孔するので、一対の各板部材毎に個別的に合計2台の穿孔機で穿孔する構成に比べて、簡略化され、小形化され、しかも穿孔速度を向上して生産性に優れる。押出成形装置から連続して供給されるコーナ材25、66は、合成樹脂製であり、可撓性、弾力性を有するので、穿孔装置のポンチとダイスとの組合せによる穿孔時、コーナ材25、66の移動が一瞬停止しても、コーナ材25、66が塑性変形などを生じて品質が低下するおそれはない。
(84)硬質樹脂から成る一対の板部材424、425が軟質樹脂から成る屈曲可能な屈曲部423で連なって形成される平形コーナ材80を押出成形する金型において、
樹脂移動方向に沿って分割され、取外し可能に固定された上流および下流の金型プレート75、76を有し、
上流の金型プレート75は、第1および第2金型部材78、79が第1連結手段によって取外し可能に固定されて構成され、
第1および第2金型部材78、79は、
樹脂移動方向に垂直な幅方向に、隆起部197、203を介して、拡がって延びる個別流動面195、196:201、202であって、一対の各板部材424、425のための第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206を形成する個別流動面195、196:201、202と、
第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206の両外側方、および隆起部197、203において、相互に当接して上流分割面を形成する上流当接面244、245:246、247:197、203とを有し、
第1金型部材78は、下流に臨む第1端面521を有し、
下流の金型プレート76は、第3および第4金型部材81、82が第2連結手段によって取外し可能に固定されて構成され、
第3金型部材81は、
第1金型部材78の第1端面521と面接触する上流に臨む第2端面522を有し、
この第2端面522に臨んで、第1端面521とともに屈曲部423のための軟質樹脂を導く軟質樹脂供給路213を形成する軟質樹脂供給凹部212が設けられ、
第1金型部材78の第1端面521と第3金型部材81の軟質樹脂供給凹部212とによって、屈曲部423のための軟質樹脂を導く軟質樹脂供給路213を形成し、
第3および第4金型部材81、82は、
前記幅方向に拡がって延びる共通流動面208:209〜211であって、第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206からの一対の板部材424、425のための硬質樹脂、ならびに軟質樹脂供給路213からの屈曲部423のための軟質樹脂を導く共通流動孔207を形成し、軟質樹脂は、共通流動孔207の上流端で、第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206からの硬質樹脂間に供給され、一対の板部材424、425のための硬質樹脂の相互の近接部分を屈曲部423のための軟質樹脂によって連ねる共通流動面208:209〜211と、
共通流動孔207の両外側方において、相互に当接して下流分割面を形成する下流当接面464、465:467、468とを有し、
第3および第4金型部材81、82は、共通流動孔207とその周辺部とに形成された下流側に凹んだ凹所427a、427bを有し、
共通流動孔207の樹脂移動方向の長さL207(図52(2)を参照)は、一対の板部材424、425のための各硬質樹脂が、共通流動孔207内で移動するにつれて幅方向に相互に近接することによって、屈曲部423のための軟質樹脂の幅が予め定める値になるように選ばれ、
凹所427の外周部428a、428bが、共通流動孔207とその周辺部よりも分厚く形成され、
その外周部428a、428bと上流の金型プレート75とが、第3連結手段によって取外し可能に連結して固定されることを特徴とする平形コーナ材の押出成形金型である。
下流の金型プレートの共通流動孔とその周辺部とを、出側に凹んで形成し、これによって共通流動孔の樹脂移動方向の長さが、共通流動孔内の軟質樹脂およびその軟質樹脂の両側の硬質樹脂の移動中、軟質樹脂の幅が予め定める値になるように、設定されるとともに、凹所の外周部を、連結手段による強度向上のために分厚く形成して連結手段による上流および下流の金型プレートの取付け強度を向上することができる。
(85)硬質樹脂から成る一対の板部材424、425が軟質樹脂から成る屈曲可能な屈曲部423で連なって形成される平形コーナ材80を押出成形する金型において、
樹脂移動方向に沿って分割され、取外し可能に固定された上流および下流の金型プレート75、76を有し、
上流の金型プレート75は、第1および第2金型部材78、79が第1連結手段によって取外し可能に固定されて構成され、
第1金型部材78は、
樹脂移動方向に垂直な幅方向に拡がって延び、一対の各板部材424、425の各一方表面をそれぞれ形成する第1および第2流動面195、196と、
第1および第2流動面195、196の両外側方で、第1および第2流動面195、196よりも隆起して形成される第1および第2当接面244、245と、
第1および第2流動面195、196の前記幅方向の間で、第1および第2流動面195、196よりも隆起して形成され、第3当接面197を有する第1隆起部と、
下流に臨む第1端面521とを有し、
第2金型部材79は、
樹脂移動方向に垂直な幅方向に拡がって延び、一対の各板部材424、425の各他方表面をそれぞれ形成する第3および第4流動面201、202と、
第3および第4流動面201、202の前記幅方向の間で、第3および第4流動面201、202よりも隆起して形成され、第1隆起部の第3当接面197に当接する第4当接面203を有する第2隆起部と、
第3および第4流動面201、202の両外側方で、前記厚み方向に、第3および第4流動面201、202よりも隆起し、第1および第2当接面244、245にそれぞれ当接して第3および第4当接面197、203とともに分割面を形成する第5および第6当接面246、247とを有し、
第1流動面195と第3流動面201とによって、一方の板部材424のための第1硬質樹脂用個別流動孔205を形成し、
第2流動面196と第4流動面202とによって、他方の板部材425のための第2硬質樹脂用個別流動孔206を形成し、
下流の金型プレート76は、第3および第4金型部材81、82が第2連結手段によって取外し可能に固定されて構成され、
第3金型部材81は、
第1金型部材78の前記第1端面521と面接触する上流に臨む第2端面522を有し、
この第2端面522に、屈曲部423のための軟質樹脂を導く軟質樹脂供給凹部212が形成され、
前記幅方向に拡がって延び、上流端に軟質樹脂供給凹部212の端部が臨み、第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206からの一対の板部材424、425、ならびに軟質樹脂供給凹部212からの屈曲部423の各一方表面を共通に形成する第5流動面208と、
第5流動面208の両外側方で、第5流動面208よりも隆起した第7および第8当接面464、465とを有し、
第4金型部材82は、
前記幅方向に拡がって延び、一対の各板部材424、425の各他方表面をそれぞれ形成する第6および第7流動面209、211と、
これらの第6および第7流動面209、211の前記幅方向の間で、第6および第7流動面209、211よりも隆起して形成される第3隆起部220であって、一対の板部材424、425の間における屈曲部423の他方表面を形成する第8流動面210を形成する第3隆起部220と、
第6および第7流動面209、211の両外側方で、第6および第7流動面209、211よりも隆起し、第7および第8当接面464、465にそれぞれ当接して分割面を形成する第9および第10当接面467、468とを有し、
第5流動面208と第6、第7および第8流動面209、211、210とによって共通流動孔207を形成し、
第1金型部材78の前記第1端面521と第3金型部材81の軟質樹脂供給凹部212とによって、屈曲部423のための軟質樹脂を共通流動孔207に導く軟質樹脂供給路213を形成し、一対の板部材424、425を連ねる屈曲部423を形成する軟質樹脂供給路213が規定され、
第3および第4金型部材81、82は、共通流動孔207とその周辺部とに形成された下流側に凹んだ凹所427a、427bを有し、
共通流動孔207の樹脂移動方向の長さL207(図52(2)を参照)は、一対の板部材424、425のための各硬質樹脂が、共通流動孔207内で移動するにつれて幅方向に相互に近接することによって、屈曲部423のための軟質樹脂の幅が予め定める値になるように選ばれ、
凹所427の外周部428a、428bが、共通流動孔207とその周辺部よりも分厚く形成され、
その外周部428a、428bと上流の金型プレート75とが、第3連結手段によって取外し可能に連結して固定されることを特徴とする平形コーナ材の押出成形金型である。
(86)(a)平形コーナ材80の押出成形金型73であって、
全体の形状が矩形体であり、
第1および第2硬質樹脂用個別流動孔205、206および共通流動孔207の各板部材424、425に対応する部分が矩形体の上下の側部288b、288c(図59(2)、図60を参照)に沿って延び、
コーナ材80を樹脂移動方向に垂直な仮想平面内で水平である姿勢で供給する平形コーナ材80の押出成形金型73と、
(b)押出成形金型73からのコーナ材80を、上下に配置された複数の水平回転軸線を有するローラに巻掛けて、または押圧して、冷却および平坦化する冷却平坦化装置とを含むことを特徴とするコーナ材の押出成形装置である。
コーナ材80が、金型73から水平な平面状の姿勢で押出成形されて供給されるので、その姿勢のままで冷却平坦化装置の複数のローラによって、冷却、平坦化することができる。したがって、V形またはU形コーナ材のための複雑な構成を有するサイジング装置が不要となる。
(87)一対の板部材152、153:331、332:424、425とこれらの板部材152、153:331、332:424、425を連ねる屈曲部155:333:423とを有するコーナ材25(図31):66(図57):80(図60)のための押出成形用金型4:60:73において、
(a)第1流動孔278:416:204を有し、第1流動孔278:416:204の上方および下方に、樹脂移動方向(図23(1)、図26:図54:図65の紙面に垂直方向)に垂直に延びて下流に突出した案内突起281、282(図面では、添え字a、bを付すことがある、以下同じ)をそれぞれ有する第1金型プレート16:62:74と、
(b)第1金型プレート16:62:74よりも樹脂移動方向(図23(1)、図26:図54:図65の紙面に垂直方向)の下流に隣接して配置され、第1流動孔278:416:204に連通する第2流動孔277:417:205、206;207を有し、第2流動孔277:417:205、206;207の上方および下方に、樹脂移動方向(図23(1)、図26:図54:図65の紙面に垂直方向)に垂直に延びて上流に臨み、各案内突起281、282がそれぞれ嵌合する案内切欠き284、285(図面では、添え字a、bを付すことがある、以下同じ)をそれぞれ有する第2金型プレート18:63:75、76と、
(c)第1金型プレート16:62:74と、第2金型プレート18:63:75、76とを、取外し可能に連結して固定する連結手段471c〜471f、472c〜472f、473c〜f(図17、図19、図27)、339c〜339e、340c〜340e(図53、図55)、517a、517b、517e、517f(図62);471a、471b、472a、472b、473a、473b(図17、図19、図27):339a、339b、340a、340b (図53、図55):520、516、517g〜517i(図60、62)とを含むことを特徴とする押出成形用金型。
案内突起281、282と案内切欠き284、285とが相互に嵌合することによって、前記樹脂移動方向の軸線まわりの第1金型プレート16:62:74と第2金型プレート18:63:75、76との位置決めを容易かつ正確に達成することができる。
(88)V形、U形、平形のコーナ材の押出成形のために、
(a)第2金型プレート18:63:75、76は、
(a1)樹脂移動方向に垂直な仮想面内で、第2流動孔277:417:205、206;207に関して、対を成して分割された金型部材22、23;21(図23):64、65(図56):78、79:81、82(図60)を有し、
(a2)前記対を成して分割された各金型部材22、23;21:64、65:78、79;81、82は、
(a2−1)相互に対向して樹脂移動方向に沿って延びて、第2流動孔277:417:205、206;207を形成する流動面264、265;262、263(図24):336、337(図55):195、196;201、202:208;209〜211(図60)をそれぞれ有し、
(a2−2)第2流動孔277:417:205、206;207の外側方に、第2流動孔277:417:205、206;207に沿って延び(すなわち、たとえば図26の第2流動孔277から右方へ、図54の円形拡大図の第2流動孔417から右方へ、図65の第2流動孔207から右方へ延び)、かつ樹脂移動方向に平行である(すなわち、たとえば図26、図54、図65の各紙面に垂直な)分割面269、267;272、268(図23):412、414;413、415(図56):244、246;255、247:197、203;464、467;465、468(図60)をそれぞれ有し、
(a2−3)前記対を成して分割された金型部材21、22、23:64、65:78、79;81、82の一方の金型部材22、23:64:78;81の一方の分割面269、272(図23):412、413(図56):244、255、197;464、465(図60)と、
他方の金型部材21:65:79;82の他方の分割面267、268(図23):414、415(図56):246、247、203;467、468(図60)とが、当接し、
(b)連結手段471c〜471f、472c〜472f、473c〜f(図17、図19、図27)、339c〜339e、340c〜340e(図53、図55)、517a、517b、517e、517f(図62);471a、471b、472a、472b、473a、473b(図17、図19、図27):339a、339b、340a、340b (図53、図55):520、516、517g〜517i(図60、62)は、
(b1)第1金型プレート16:62:74と、前記対を成して分割された金型部材22、23;21:64、65:78、79;81、82の一方の金型部材22、23:64:78;81とを、取外し可能に連結して固定する第1連結手段471c〜471f、472c〜472f、473c〜f(図17、図19、図27)、339c〜339e、340c〜340e(図53、図55)、517a、517b、517e、517f(図62)と、
(b2)第2連結手段471a、471b、472a、472b、473a、473b(図17、図19、図27):339a、339b、340a、340b (図53、図55):520、516、517g〜517i(図60、62)であって、
第1金型プレート16:62:74に、
前記他方の金型部材21:65:79;82を、
取外し可能に連結して
固定する第2連結手段471a、471b、472a、472b、473a、473b(図17、図19、図27):339a、339b、340a、340b (図53、図55):520、516、517g〜517i(図60、図62)とを含むことを特徴とする。
第2金型プレートは、図17の参照符18、および図51の参照符63で示される構成であってもよいが、たとえば図60のように、樹脂移動方向に沿って分割され、取外し可能に固定された上流および下流の金型プレート75,76を有する構成であってもよい。
(89)V形のコーナ材の押出成形のために、
第2金型プレート18の前記一方の金型部材22、23は、
一方の板部材152の外面を形成する流動面264を有する第1金型部材22と、
他方の板部材153の外面を形成する流動面265を有する第2金型部材23とを有し、
第1、第2金型部材22、23は、第1および第2流動面264、265が連なることによって、屈曲部155の前記屈曲した形状の外面を形成する流動面301(図24)を形成し、
前記他方の金型部材21は、一対の各板部材152、153と屈曲部155との前記屈曲した形状の内面を形成する流動面262、263を有し、
第2流動孔277は、第1および第2金型部材22、23ならびに前記他方の金型部材21の各流動面262〜265によって形成され、
第1および第2金型部材22、23ならびに前記他方の金型部材21は、第3連結手段471g〜471L(図17)によって相互に取外し可能に固定されることを特徴とする。
前述の第1、第2金型部材22、23および他方の金型部材21を、発明を実施するための形態の欄では、説明の便宜のために、第2、第3および第1金型部材とそれぞれ呼ぶことがある。
(90)U形のコーナ材の押出成形のために、
第2金型プレート63(図55)の前記一方の金型部材64は、一対の各板部材331、332と屈曲部333との外面を形成する流動面336を有し、
前記他方の金型部材65は、一対の各板部材331、332と屈曲部333との内面を形成する流動面337を有し、
第2流動孔417は、前記一方および前記他方の金型部材64、65の各流動面336、337によって形成され、
前記一方および前記他方の金型部材64、65は、第3連結手段338f(図56)によって相互に取外し可能に固定されることを特徴とする。
(91)平形のコーナ材の押出成形のために、
コーナ材80(図60)は、硬質樹脂から成る一対の板部材424、425を軟質樹脂から成る屈曲可能な屈曲部423で連結した平形であり、
第2金型プレート75、76は、樹脂移動方向に沿って分割され、取外し可能に固定された上流および下流の金型プレート75、76を有し、
上流の金型プレート75には、第1流動孔204に連通し、一方および他方の板部材424、425のために個別的な上流の第2流動孔205、206がそれぞれ形成され、
下流の金型プレート76には、前記上流の第2流動孔205、206に連通し、一方および他方の板部材424、425ならびに軟質樹脂が導かれる屈曲部423のために共通な下流の第2流動孔207が形成され、
上流の金型プレート75は、第1および第2金型部材78、79が第3連結手段によって取外し可能に固定されて構成され、
第1および第2金型部材78、79は、前記上流の第2流動孔205、206を形成する流動面195、196;201、202をそれぞれ有し、
下流の金型プレート76は、第3および第4金型部材81、82が第4連結手段によって取外し可能に固定されて構成され、
第3および第4金型部材81、82は、前記下流の第2流動孔207を形成する流動面208;209〜211をそれぞれ有することを特徴とする。
(92)一対の板部材152、153(図48);331、332(図57);424、425(図60)を屈曲部155;333;423で連結したコーナ材25、66、80を押出成形するコーナ材の押出成形装置1、61、72において、
(a)第1管11を有し、第1管11の管軸238aは横に延び、この第1管11から溶融された合成樹脂を供給する押出機2、184と、
(b)前述の押出成形用金型4、60、73であって、
第1金型プレート16:62:74は、第2管12を有し、第2管12の管軸238bは第1管11の管軸238aと共通な一直線上にあり、この第2管12からの樹脂が第1流動孔278:416:204に導かれる押出成形用金型4、60、73と、
(c)第1管11と第2管12とを前記共通な一直線上の管軸238a、238bまわりに角変位可能に接続する接続装置5、13、185とを含むことを特徴とする押出成形装置。
接続装置5、13、185は、第1管11と第2管12との各軸線すなわち管軸238まわりの相互の角変位を可能にして、金型4、60の第2管12の管軸238bまわりの姿勢の調整、すなわち角変位調整が可能になるので、金型4、60の樹脂移動方向の管軸238bまわりの角変位位置設定用回転角度調整構造が実現される。
接続装置5、13によって、金型4、60の着脱交換、メンテナンスを、簡単な作業で行なうことができる。そのため、V形、U形のコーナ材25、66を製造するにあたり、生産性を高めることができる。
(93)(d)押出成形用金型4、60、73の下流に配置され、押出成形用金型4、60、73から押出成形されるからのコーナ材25、66、80が供給されるサイジング用金型9、34、674、684と、
サイジング用金型9、34、674、684の下流に配置され、サイジング用金型9、34、674、684からのコーナ材25、66、80に、反りとは逆方向の力を作用して反りを矯正する反り矯正手段688とを含むことを特徴とする。
反り矯正手段688は、サイジング用金型9、34、674、684からの成形品であるコーナ材25、66、80の反りとは逆方向である図91(1)の上方に力を作用して変位させて、参照符689のように矯正し、反りの修正を行なって、直線状の軸線677を有する製品を得る。接続装置5、13によって、押出成形用金型4、60、73、681およびをサイジング用金型9、34、674、684を回転させることで、成形台673の幅方向(図91(1)の上下方向)の空間を大きく設けることは、多くの場合、可能であるので、コーナ材25、66、80の反りの矯正に限界がなくなる。
本発明は、コーナ材だけでなく、その他の長尺押出成形品を製造する押出成形用金型に関連して広範囲に実施することができる。
1 V形コーナ材製造装置
2 押出機
4 V形コーナ材用金型
5、13、185、185a 管の接続装置
7、28 加熱装置
8 空気噴射冷却装置
9 サイジング装置
11 一方の管
12 他方の管
16 上流の金型プレート
18 下流の金型プレート
21 第1金型部材
22 第2金型部材
23 第3金型部材
25、48 V形コーナ材
27 端子片
30 空気噴射冷却装置
33 冷却流動孔
44、46 第1引取り装置
49、194 穿孔装置
50、51 穿孔手段
53、193 両面テープ貼着装置
54 両面テープ
55 剥離紙
56 第2引取り装置
57 定尺切断装置
60 U形コーナ材用金型
61 U形コーナ材製造装置
62 上流の金型プレート
63 下流の金型プレート
64 第1金型部材
65 第2金型部材
66 U形コーナ材
72 平形コーナ材製造装置
73 平形コーナ材用金型
74 第1金型プレート
75 第2金型プレート
76 第3金型プレート
78 第2金型プレート75の上金型部材
79 第2金型プレート75の下金型部材
80 平形コーナ材
81 第3金型プレート76の上金型部材
82 第3金型プレート76の下金型部材
87 球面管継手
88 第1管部
89 第2管部
90 袋ナット
91 冷却平坦化装置
94 カバー体
95、96 カバー体部分
107 管部材
152、153、331、332、424、425 板部材
155、333、423 屈曲部
184 硬質樹脂押出機
186 軟質樹脂押出機
189 空気噴射冷却装置
192 引取り装置
205、206 個別流動孔
207 共通流動孔
212 軟質樹脂供給凹部
213 軟質樹脂供給路
221 第1外向きフランジ
222 第1傾斜面
223 第2外向きフランジ
224 第2傾斜面
226 カバー体
227、228 カバー体部分
281、282 案内突起
284、285 案内切欠き
287、288 水準器用基準面
289 対称面
292、293 凹凸条
298、299 平滑面
305、306 電気ヒータ部材
314、315 カバー部材
316 発熱線
319、320 電気絶縁体
321 発熱体
402 無端状引取り部材
404、405 張架部分
409、410 無端状ベルト
427 凹所
428 外周部
431 第1端部
432 第1接続管
434 第2端部
435 第2接続管
701 出口端面
702 入口端面
704、722 凹み
705 円弧面
706 平面
708 接線
708 接線

Claims (6)

  1. 一対の板部材を屈曲部で連結したV形またはU形のコーナ材を押出成形するコーナ材の押出成形装置において、
    (a)第1管を有し、第1管の管軸は横に延び、この第1管から溶融された合成樹脂を供給する押出機と、
    (b)全体の形状が矩形体である押出成形用金型であって、
    第2管を有し、第2管の管軸は第1管の管軸と共通な一直線上にあり、この第2管からの樹脂がコーナ材のための流動孔に導かれ、
    各板部材に対応する流動孔の部分が矩形体の隣接する側部に沿ってそれぞれ延びる押出成形用金型と、
    (c)流動孔からのコーナ材を樹脂移動方向に垂直な仮想平面内で上に凸の逆V字状または逆U字状である姿勢で供給するための、第2管の管軸のまわりの回転角度を表わす手段と、
    (d)第1管と第2管とを前記共通な一直線上の管軸まわりに角変位可能に接続する接続装置と、
    (e)押出成形用金型から導入されるコーナ材を冷却する冷却流動孔を有するサイジング装置とを含むことを特徴とするコーナ材の押出成形装置。
  2. 回転角度を表わす手段は、押出成形用金型に設けられる水準器用基準面と、その上に乗載される水準器とによって実現されることを特徴とする請求項1に記載のコーナ材の押出成形装置。
  3. 硬質樹脂から成る一対の板部材を軟質樹脂から成る屈曲可能な屈曲部で連結した平形のコーナ材を押出成形するコーナ材の押出成形装置において、
    (a)第1管を有し、第1管の管軸は横に延び、この第1管から溶融された硬質樹脂を供給する押出機と、
    (b)全体の形状が矩形体である押出成形金型であって、
    第2管を有し、第2管の管軸は第1管の管軸と共通な一直線上にあり、
    この第2管からの硬質樹脂が導かれる第1流動孔と、
    第1流動孔に樹脂移動方向の下流で連通し、幅方向に隙間をあけて形成され、各板部材のための第1および第2硬質樹脂用個別流動孔と、
    第1および第2硬質樹脂用個別流動孔からの一対の板部材を導く共通流動孔と、
    屈曲部のための軟質樹脂を、共通流動孔に導き、前記隙間において板部材に固着する軟質樹脂供給路とを有し、
    第1および第2硬質樹脂用個別流動孔ならびに共通流動孔の各板部材に対応する部分が矩形体の上下の側部に沿って延びる押出成形金型と、
    (c)共通流動孔からのコーナ材を樹脂移動方向に垂直な仮想平面内で水平である姿勢で供給するための、第2管の管軸のまわりの回転角度を表わす手段と、
    (d)第1管と第2管とを前記共通な一直線上の管軸まわりに角変位可能に接続する接続装置と、
    (e)溶融された軟質樹脂を供給する軟質樹脂押出機と、
    (f)軟質樹脂押出機からの軟質樹脂を軟質樹脂供給路に供給する部材と、
    (g)押出成形金型からのコーナ材を、上下に配置された複数の水平回転軸線を有するローラに巻掛けて、または押圧して、冷却および平坦化する冷却平坦化装置とを含むことを特徴とするコーナ材の押出成形装置。
  4. 回転角度を表わす手段は、水準器用基準面として働く上の側部と、その上に乗載される水準器とによって実現されることを特徴とする請求項3に記載のコーナ材の押出成形装置。
  5. 第1管と第2管とを接続する接続装置は、
    (c1)第1管の端部に設けられ、第1シール用当接面を有する第1外向きフランジと、
    (c2)第2管の端部に、第1外向きフランジに対向して設けられ、第2シール用当接面を有する第2外向きフランジと、
    (c3)第1および第2外向きフランジを、相互の近接方向に締め付けて、第1および第2シール用当接面を当接してシールを達成する締付け手段とを有することを特徴とする請求項1〜4のうちの1つに記載のコーナ材の押出成形装置。
  6. 第1管と第2管とを接続する接続装置は、
    (a)第1管の端部に設けられる第1外向きフランジであって、
    第1管の管軸の内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第1傾斜面と、
    第1外向きフランジの周方向全周にわたって、第1管の管軸の外方に臨む第1シール用当接面とを有する第1外向きフランジと、
    (b)第2管の端部に、第1外向きフランジに対向して設けられる第2外向きフランジであって、
    第2管12の管軸の内方に向かうにつれて半径方向内方に向かう円錐台状の第2傾斜面と、
    第2外向きフランジの周方向全周にわたって、第2管の管軸の外方に臨み、第1シール用当接面に当接することができる第2シール用当接面とを有する第2外向きフランジと、
    (c)第1および第2外向きフランジを囲むカバー体であって、
    半割状に形成される一対のカバー体部分を有し、
    各カバー体部分の内面には、第1および第2傾斜面が当接するカバー体226と、
    (d)締付け手段であって、
    カバー体部分を、前記一直線に交差する相互の近接方向に締め付けて、第1および第2シール用当接面が当接してシールを達成する締付け手段とを有することを特徴とする請求項1〜4のうちの1つに記載のコーナ材の押出成形装置。
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