JP2001301012A - 樹脂シート製造方法及び装置 - Google Patents

樹脂シート製造方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たな厚み規格の樹脂シートの生産開始に際
したTダイのリップ間隙の調整を必要としない樹脂シー
ト製造の方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 ダイのリップ間隙を変更せずに種々の厚
みの樹脂シートを押出成形により製造する方法であっ
て、(1)目的とする種々の樹脂シート厚みのうち最大
厚以上の間隙にTダイのリップ間隙を設定し、(2)該
Tダイの先端に臨んで設けられた一組のポリシングロー
ルのロール面の間隔G0及びその回転速度V0を、設定さ
れた樹脂押出速度M0及び樹脂シートの目標厚t0の関数
すなわち、G0=t0及びV0=M0/dLt0として算出
しこれを標準量としてポリシングロールを制御すると共
に、該条件で押出機及びポリシングロールを動作させて
得られる樹脂シートの厚みを測定し、t0と、実測され
た樹脂シートの厚みt1との比較に基づき、ポリシング
ロールのロール面間隔G及びその回転速度Vを、t 1
0に一致する方向にフィードバック制御することを特
徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂シート製造装
置に関し、より詳しくは、押出成形による樹脂シート製
造装置に関する。更に詳しくは、本発明は、樹脂シート
の製造において、厚みを異にする樹脂シートの製造にT
ダイのリップ間隔の調整のための時間的ロスと原材料ロ
スを無くした、樹脂シート製造装置に関する。更に本発
明は、装置全体も小型化された樹脂シート製造装置にも
関する。なおも更に本発明は、そのような樹脂シート製
造装置であって、使用後に回収された樹脂シートを容易
に再利用できる樹脂シート製造装置にも関する。
【0002】
【従来の技術】従来、押出成形による、例えば0.5〜
5mm厚の樹脂シートの製造では、樹脂シートの厚みの
調節は新規ロット製造の度毎にTダイのリップ間隙を調
整することによって行っている。押出時にはTダイに圧
力が加わり温度も上昇するため、それらによる複雑な影
響を考慮してリップ間隙の調整を正しく行うのは相当の
熟練を要する作業である。すなわち、リップに沿って配
列された多数のアジャストボルトの一つひとつの締め具
合を熟練工が経験と勘を頼りに微妙に調整する必要があ
る。しかも、こうして微調整したTダイも、樹脂シート
の押出成形を行ってみて樹脂シートの出来具合をチェッ
クして必要に応じ更に再調整を繰り返す場合が多く、一
定規格の樹脂シートの連続製造を開始するには、かなり
の工程を要している。このため、樹脂シート厚みの変更
等の規格調整があると、そのたび毎に、安定運転が開始
できるようになるまでに4〜5時間のロスタイムの発生
するのは業界の常識となっている。
【0003】一方、最近では、多品種少量生産の要請も
高まっており、最終製品の目的に合わせて種々の規格の
樹脂シートを比較的少量づつでも効率よく生産できるよ
うにすることが求められている。しかしながら、従来の
押出成形による樹脂シート製造装置にあっては、新規ロ
ットの樹脂シートの製造のたびにTダイの調整を必要と
し、そのための時間的ロス及び材料ロスが大きい。多品
種少量生産を目的とする場合は、ロットの切り替えは頻
繁であるため、その都度発生するこの時間的ロス及び材
料ロスは、極度に大きなコスト上昇要因となる。従っ
て、樹脂シートの多品種少量生産は、経済効率上極めて
不利である。しかも、従来の押出成形による樹脂シート
製造装置では、Tダイの調整に熟練工を必要とするが、
熟練工の採用にともなうコスト上昇も多品種少量生産に
不利となる要因である。また、近年の熟練工の不足傾向
のため、樹脂シートの多品種少量生産が広まるのに必要
な熟練工の数を確保すること自体、元より困難である。
【0004】また、従来の押出成形による樹脂シート製
造装置は、押出成形機と引取り機、切断機などが一列に
配列されるように構成されているため、これらよりなる
装置には広い設置場所が必要となり設置コストが大きく
なってしまうという点でも、多品種少量生産を行うには
向かないものである。また、押出成形による樹脂シート
製造装置は、Tダイの調整について前述した理由で元々
少量生産向きでなかったことから、押出成形による少量
生産向きの樹脂シート製造装置として実用的に使用でき
るものは知られていない。
【0005】このような種々の要因の重なりのため、最
終成型品の目的に合わせた固有の規格の樹脂シートを最
終成型品の製造に必要な量だけ製造するという、合理的
で効率的な生産形態が行われるに至らず、成型品メーカ
ーは汎用の樹脂シートのうちで目的になるべく合致する
ものを選んで購入、使用せざるを得ないのが現状であ
る。
【0006】またこれとは別に、樹脂シート製造に際し
ては、ダイオリフィスから押し出されてくるシートの両
側の縁部分が不定形の、いわゆる「耳」となる。製品と
しての樹脂シートは、この耳部分をトリミングして除い
たものである。このためトリミングによって、樹脂シー
トの製造に際して除去された余剰の樹脂端材が生じる。
これは樹脂シートの製造効率を低下させコストを上昇さ
せる要因であり、多品種少量生産を行おうとすれば特に
回避すべきものである。
【0007】更にまた、樹脂シートの多品種少量生産を
効率的に行おうとすることは、樹脂シートの製造から樹
脂シートを用いた最終製品である成形品の製造までを一
箇所で行えることが望ましい。成形により最終製品を製
造する過程では、成形直後の中間製品から製品を打ち抜
き又は切り出すため、樹脂端材が生じる。この樹脂端材
は、通常、専門業者により回収され廃棄物として捨てら
れている。その分、樹脂シートの利用効率が低下し、こ
れは、最終製品の製造コスト上昇の要因となるため、多
品種少量生産を行おうとするときは特に対処すべき問題
の一つである。
【0008】樹脂シートの製造におけるミミ取りにより
生じる樹脂端材及び最終製品の製造に伴って生じる樹脂
端材は、合わせると、原料樹脂の30〜40%もの量に
達することが多い。このため、それらの樹脂端材を樹脂
シート製造に再利用するのがコスト競争の面で好ましい
ことは明らかである。のみならず、近年は環境保護等に
絡んで、製造所からの樹脂端材の廃出等を含んだ管理基
準が強化され、樹脂端材を製造所内部で再利用する方向
で規制が厳しく強化される方向にある。このため、製造
所が、可能な限り少ない負担で樹脂端材を自ら再利用す
ることを可能にする手段が必要である。しかしながら、
樹脂に添加されている界面活性剤、帯電防止剤、滑剤等
の添加剤成分の一部は、押出機中での加熱によってまた
更に最終製品製造に際した成形時の加熱によって蒸発等
により失われるため、これらの樹脂屑をそのままシート
製造原料として再利用するとそれにより得られる樹脂シ
ートの品質が低下し、成形による最終製品の品質も、従
って、低下することになる。このため、樹脂シートの製
造及び最終製品の製造に伴って生じる樹脂端材を樹脂シ
ート製造に再利用することは極めて面倒で、実際上行え
ていない。これらのことは樹脂シート製造のためのコス
ト競争力のある多品種少量生産のシステムを構築する上
での障害である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような背景の下
で、本発明は、新たな厚み規格の樹脂シートの生産開始
に際してTダイのリップ間隙の調整を必要としない樹脂
シートの製造方法及び装置を提供することを目的とす
る。更に本発明は、製造した樹脂シートからミミ取りや
熱成型品の打ち抜き・切り取り等を経て回収される樹脂
端材をリサイクルし再度原料に用いて樹脂シートを製造
するのを容易にするそのような装置を提供することをも
目的とする。また本発明は、そのような装置であって、
全体としてコンパクトであり装置の設置に要する面積を
減らすことのできる装置を提供することをも目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、照明カバー
その他の熱成形品に多用される厚み約0.5〜5mm、
取り分け0.8〜3mmの樹脂シートの押出成形による
製造に焦点を当てて、そのような樹脂シートの少量生産
に適した装置の開発につき検討を重ねた結果、少量生産
でも樹脂シート厚み規格変更やロット更新に際して時間
的、材料的ロスを解消できる方法及び装置を創り出し
た。またそのような装置であって、併せて、樹脂シート
製造に際して及び完成品の成形を経て回収される樹脂端
材を直ちに再利用することを可能にする装置を創り出す
と共に、樹脂の押出から完成品樹脂シートの貯蔵までの
機構を全体として小型化した装置をも創り出した。
【0011】すなわち本発明は、ダイのリップ間隙を変
更することなく0.5〜5mmの厚み範囲において種々
の厚みの樹脂シートを押出成形により製造するための方
法であって、(1)0.5〜5mmの厚み範囲において
目的とする種々の樹脂シート厚みのうち最大の厚みの
1.0〜1.1倍に相当する大きさにTダイのリップ間
隙を設定しておき、(2)該Tダイの先端に臨んで設け
られた一組のポリシングロールのロール面の間隔G0
びその回転速度V0を、設定された樹脂押出速度M0及び
目標樹脂シート厚t0の関数すなわち、 G0=t0 及び V0=M0/dLt0 として算出しこれを標準量としてポリシングロールを制
御すると共に、該条件で押出機及びポリシングロールを
動作させて得られる樹脂シートの厚みを測定し、t
0と、実測された樹脂シートの厚みt1との比較に基づ
き、ポリシングロールのロール面間隔G及びその回転速
度Vを、t1がt0に一致する方向にフィードバック制御
することを特徴とする方法を提供する。該方法によれ
ば、種々の厚みのシートを、Tダイのリップ間隙を調整
し直すことなく、連続的に製造することができる。本発
明の方法は、厚み0.5〜5mmの樹脂シートの製造に
適しており、厚み0.8〜3mmの樹脂シートの製造に
一層適している。
【0012】更に本発明は、そのような方法であって、
該フィードバック制御が、ポリシングロールのロール面
の間隔G及びその回転速度Vを、次式、 G=G0−(t1−t0) 及び V=V0/(t0/t1) として算出してこれに従いポリシングロールを制御する
ものである方法をも提供する。これにより樹脂シート厚
が確実にみ所定の厚となることが容易に保証される。
【0013】更に本発明は、ダイのリップ間隙を変更す
ることなく0.5〜5mmの厚み範囲において種々の厚
みの樹脂シートを製造することのできる押出成形による
可変厚樹脂シート製造装置であって、(1)5.5mm
を超えない大きさに設定されたリップ間隙を有するTダ
イを備えた押出機と、(2)該Tダイの先端に臨んで設
けられた一組のポリシングロールであって、稼働しなが
らロール面の間隙を変更できるようそれらの軸間距離が
駆動制御されると共に回転速度も制御されるものである
ポリシングロールと、(3)該ポリシングロールの軸間
距離を変更するために該ポリシングロールの軸を平行移
動させる軸受駆動手段及び該ポリシングロールを所定方
向に回転させる回転駆動手段と、(4)得られた樹脂シ
ートの厚みを測定するシート厚測定装置と、を含み、設
定された樹脂押出速度及び目標樹脂シート厚の関数とし
て該一組のポリシングロールのロール面の間隔及び回転
速度を誘導してそれぞれ標準量として該軸受駆動手段及
び該回転駆動手段に指示する機能を有すると共に、該指
示後に該ポリシングロールから出た樹脂シートが該シー
ト厚測定装置を通過する時より該シート厚測定装置によ
って測定された樹脂シートの実測厚と該目標樹脂シート
厚との比較に基づき、該実測厚を該目標樹脂シート厚に
一致させるのに前記軸受駆動手段に必要な駆動量の修正
分と前記回転駆動手段に必要な回転速度の修正分とを決
定して、それぞれ該軸受駆動手段及び該回転駆動手段に
指示する機能をも有する制御手段とを有することを特徴
とする、樹脂シート製造装置を提供する。本発明の装置
は、厚み0.5〜5mmの樹脂シートの製造に適してお
り、厚み0.8〜3mmの樹脂シートの製造に一層適し
ている。
【0014】この構成になることを特徴とする本発明の
樹脂シート製造装置は、新たに樹脂シート製造を開始す
る際のTダイのリップ間隙の調整の必要性を全く無く
し、単に所望の樹脂シート厚を該装置の制御装置に入力
するだけで樹脂シート厚が自動調整されるため、連続運
転開始までの時間的ロス及び原材料ロスを実質的になく
すことができる。このため、本発明の樹脂シート製造装
置は、単一規格の樹脂シートの製造のみならず厚み規格
を異にする種々の樹脂シートの少量生産を効率よく行う
のに適しており、従来はコストの点から経済的に見合わ
ず困難であったような、最終製品の製造に密着した樹脂
シートの多品種少量生産を可能にする。
【0015】更に本発明は、そのような樹脂シート製造
装置であって、所定厚の樹脂シートの製造から次の異な
った厚みの樹脂シートの製造への切り替えを、装置を停
止させることなく、該制御手段に入力された目標樹脂シ
ート厚データに従って該制御手段により自動的に行わせ
ることができることを特徴とする樹脂シート製造装置を
も提供する。
【0016】このような構成の本発明は、先に記述した
本発明の基本構成において、製造中の厚み規格の樹脂シ
ートの次に引き続いて製造する異なった厚みの樹脂シー
トの厚み規格を前記制御手段に入力しておき、先行の厚
み規格の樹脂シートの所定量を製造後に、続いて製造す
る次の樹脂シートの厚み規格を該制御手段に参照させる
ようにしておくことによって具体化される。この構成に
よれば、ある厚みの樹脂シートを所定量製造後、装置を
停止させることなく、直ちに次の厚み規格のシートの製
造に移ることができる。
【0017】更に本発明は、異なった厚み規格の樹脂シ
ートを、装置を停止させることなく連続的に製造できる
上記の樹脂シート製造装置であって、所定厚の樹脂シー
トの製造から次の異なった厚みの樹脂シートの製造への
切り替えを装置を停止させることなく行うに際し、該一
組のポリシングロールのロール面の間隔の切り替えの開
始から、切り替え後に該ポリシングロールから出た樹脂
シートが該シート厚測定装置を通過する時までの移行期
の間、押出機速度を減速すると同時に、減速後の押出機
速度及び目標樹脂シート厚の関数として該一組のポリシ
ングロールのロール面の間隔及び回転速度を誘導してそ
れぞれ標準量として該軸受駆動手段及び該回転駆動手段
に指示する機能を有すると共に、該移行期の経過後は押
出機速度を所定の運転速度へと増速すると同時に、増速
後の押出機速度及び目標樹脂シート厚の関数として該一
組のポリシングロールのロール面の間隔及び回転速度を
誘導してそれぞれ標準量として該軸受駆動手段及び該回
転駆動手段に指示する機能を更に有することを特徴とす
る装置をも提供する。
【0018】本装置の構成によれば、2つの異なった厚
み規格の樹脂シートの間で装置の運転条件を切り替える
に際して、ロール面の間隙が変更されて新たな厚みの樹
脂シートがシート厚測定装置による測定にかけられる迄
の移行期の押出機速度が減速され、移行期における不安
定な規格外樹脂の発生量を最小限に抑えることができ
る。
【0019】更に本発明は、上記の各装置であって、該
一組のポリシングロールの間を通過した樹脂シートを搬
送する送り装置、余剰部分のミミ取りを行うトリミング
装置、送られてくる帯状の樹脂シートを所定の長さに切
断する切断機とを更に有することを特徴とする樹脂シー
ト製造装置をも提供する。
【0020】この構成になる装置は、樹脂シート製造に
際して発生するミミ部分を切除(トリミング)するトリ
ミング装置を備えているため、所定の規格に適った幅の
樹脂シートを簡便に且つ安定して製造するのに適してい
る。
【0021】更に本発明は、上記の各樹脂シート製造装
置であって、該一組のポリシングロールの間を通過した
樹脂シートを概略上方へ導き次いで該押出機の上方にお
いて該押出機の概略後方へ向けて誘導する1個又は2個
以上の誘導ロールと、該誘導ロールから離れて該押出機
より上方において該押出機の後方へと向かう帯状の硬化
前樹脂シートを、該押出機の上方において該押出機の概
略後方へ搬送する送り装置、該送り装置の出口側に臨ん
で該押出機より上方に配置された、送られてくる帯状の
樹脂シートを所定の長さ毎に切断する切断機とを更に有
することを特徴とする樹脂シート製造装置をも提供す
る。
【0022】本構成の装置によれば、ポリシングロール
の間を通って製造されてくる樹脂シートが押出機の上方
へ、そしてそこから概略後方へと送られる。このため押
出機、ポリシングユニット、送り装置及び切断機が概略
一直線上に配列された従来の樹脂シート製造装置に比し
て、装置の設置スペースが大幅に削減できる。このた
め、装置の設置に伴う土地面積、建造物を含めた施設規
模が小さくて済み、製造コストを大きく削減できるた
め、多品種少量生産には特に適している。
【0023】更に本発明は、ミミ取りによる回収樹脂を
粉砕するための粉砕器又は更にこれに加えて樹脂シート
を用いた成形に伴う回収樹脂を粉砕するための粉砕機、
及び、粉砕された回収樹脂を樹脂シート製造の原料とし
て再利用するに際して補充すべき添加剤を含んだ容器を
備え、粉砕された回収樹脂の押出機への供給量に応じ、
予め設定されたパラメータに基づいて該添加剤の必要量
を自動計量して該容器から押出機へ供給する自動計量供
給装置を更に有することを特徴とする樹脂シート製造装
置をも提供する。この構成により、本発明は、製造所に
おける樹脂端材の再利用を可能にする。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明における押出機本体の基本
構造は慣用のものであってよく特に制限はなく、意図す
る生産力に合わせてその能力を決定すればよい。
【0025】本発明の樹脂シート製造装置において用い
られるTダイは、そのリップ間隙が、製造者が該Tダイ
を用いて製造することを予定している各規格の樹脂シー
ト厚のうち最大のものに対応できるものである限り、慣
用のものであってよい。本発明は、好ましくは、約0.
5〜5mm厚の樹脂シートの製造、特に好ましくは約
0.8〜3mm厚の樹脂シートの製造を目的とする。従
って、前者の場合、ダイのリップ間隙は例えば5〜5.
5mmであればよく、そのリップ間隙に固定したまま
で、約0.5〜5mmの厚みの樹脂シートを製造するこ
とができる。また後者の場合、ダイのリップ間隙は例え
ば3〜3.3mmであればよく、そのリップ間隙に固定
したままで、約0.8〜3mmの厚みの樹脂シートを製
造することができる。
【0026】本発明において、ダイの先端に臨んで設け
られた一組のポリシングロールは、押出機より押し出さ
れてくる樹脂を所定の間隔をあけたロール面で挟みつつ
所定の速度で回転することにより、必要に応じて圧延伸
を加えつつ樹脂を引き取って所定の厚みの連続した樹脂
シートの形で後方へと送り出す。本発明においてポリシ
ングロールは、その軸間距離と回転速度とを、稼働中に
制御できるように構成されている。この制御は、押出機
速度と目標樹脂シート厚規格とに応じて、一組のポリシ
ングロールのロール面の間隔とそれらポリシングロール
の回転速度とに対して同時に行われる。すなわち、押出
機速度(単位時間当りの押出重量)をM、目標樹脂シー
ト厚をt、樹脂の密度をdとすると、ロール幅をL、回
転速度(接線速度)Vとすると、(単位系を揃えれば)
次の近似式が成り立つ。 M=dLtV ・・・・・式(1) 従って、押出機速度M、樹脂シート厚みt、樹脂密度d
及びロール幅が設定されていれば、 V=M/dLt ・・・・式(2) より、一組のポリシングロールに必要な回転速度(接線
速度)を求めることができる。また一組のポリシングロ
ールのロール面のロール面の間隔Gは、樹脂シート厚み
tに一致させればよい。
【0027】装置の実際の運転に当たっては、制御手段
に入力された押出機速度M0、樹脂密度d、ポリシング
ロールのロール幅L、及び目標樹脂シート厚t0に基づ
き、制御手段はポリシングロールの相互間隔をt0と設
定し、更に上記式(2)に従って一組のポリシングロー
ルの回転速度の標準量をV0=M0/dLt0と決定し
て、ポリシングロールがそれらの値をとるように、ポリ
シングロールの軸を平行移動させる軸受駆動手段と回転
駆動手段とを共に制御する。
【0028】上記式(2)より明らかな通り、ダイのリ
ップ間隙が固定されていても、ポリシングロールのロー
ル面の間隔及び回転速度とを制御することで、種々の厚
みの樹脂シートの製造に装置を適応させることができ
る。
【0029】制御手段による上記標準量の決定及びそれ
に基づく各駆動手段への指示により、目標樹脂シート厚
規格t0をほぼ満たす樹脂シートを製造することができ
る。しかしながら、装置に含まれる諸々の公差その他微
妙な誤差が樹脂シート厚に及ぼす影響を補正するため
に、本発明の装置においては、ポリシングロールより送
られてくる帯状の樹脂シートの厚みが連続的に測定さ
れ、その値が制御手段にフィードバックされる。
【0030】例えば、樹脂シートの実測厚をt1とし、
1=t0+Δt(Δtは正又は負)であったとき、制御
装置は、t1=t0となるようにポリシングロール間隙に
つきポリシングロールの軸をΔtだけ相対的に接近させ
る(従って、Δtが負のときは−Δtだけ遠ざける)よ
う、軸受駆動装置に指示する。同時に、押出機速度M0
が一定に維持されるという前提の下で、制御手段はポリ
シングロールの軸の平行移動によるポリシングロールの
間隙の変化割合すなわちp=t0/t1=t0/(t0+Δ
t)を求め、これに対応してポリシングロールの回転速
度が V=V0/(t0/t1)=(t0+Δt)V0/t0・・・・・・式(3) となるようにポリシングロールに回転駆動装置に指示す
る。
【0031】上記のようなフィードバック制御は、上記
の例に限らず、フィードバック制御の分野における公知
の技術を使用して適宜構成してよい。すなわち制御方式
として、上記のような目標樹脂シート厚と実測厚との差
に比例する比例制御のほか、これに目標樹脂シート厚と
実測厚との差の積分に比例する項を付加した比例積分制
御、その他適宜の制御方式を用いてもよい。特に好まし
くは、ポリシングロール間を通過した樹脂シート部分が
厚み測定装置の設置位置まで到達するのに要する時間遅
れを考慮した制御を慣用の方式により行ってよい。
【0032】本発明の装置の構成によれば、2つの異な
った厚み規格の樹脂シートの間で装置の運転条件を切り
替えるに際して、移行期の押出機速度を減速して移行期
における不安定な規格外樹脂の発生量を最小限に抑える
ことができるが、この移行期の長さは、切り替え開始か
らのポリシングロールの回転速度(接線速度)のリアル
タイムでの時間による積分と、ポリシングロールからシ
ート厚測定装置までの樹脂シートに沿った距離より定ま
り、これは制御手段により簡単に算出でき、それに応じ
てポリシングロールを制御できる。移行期の経過後は押
出機速度を元に戻し、それに比例してポリシングロール
の回転速度を増大させればよい。
【0033】樹脂シートのミミ部分を除去する該トリミ
ング装置は必須ではないが、設ける場合は、例えば回転
する鋸刃、或いは固定された鋭利な刃を備えたものであ
ってよい。回転する鋸刃を備えたトリミング装置の場合
は、樹脂シートがガラス転移点より下になる位置に配置
するのが好ましい。他方、固定される鋭利な刃を備えた
トリミング装置では、樹脂シートが未だガラス転移点よ
り高く、柔軟さを維持している位置に配置するのが好ま
しい。該トリミング装置のトリミング位置は樹脂シート
の幅方向の寸法規格に適するよう幅方向に移動できるよ
うにしてよく、またこの移動は、前記制御手段に入力し
て設定した寸法規格情報に従って制御手段により制御さ
れるモータ等の駆動手段によって行ってよい。また本構
成になる装置は、切断機をも備えており、所定の規格に
適った長さの樹脂シートを簡便に且つ安定して製造する
ことができる。該切断機による切断のタイミングについ
ては、前記制御手段に設定された押出機速度、樹脂シー
トの厚み規格及び樹脂シートの長さ方向の寸法規格に基
づき、該制御手段が算出して該切断機を制御するように
構成してよい。そうすることにより、複数のシート規格
間での製品の連続的切り替えが滞り無く行える。
【0034】切断機の設置位置は、当業者が適宜決定す
ればよいが、鋭利な刃により切断するタイプのもので
は、切断機の刃に樹脂が粘着するのを防ぐため、切断さ
れる帯状の樹脂シートの温度が、ガラス転移点を僅かに
下回るようにように、切断機の配置選ぶのが好ましい。
但し、熱により溶断するタイプの切断機を用いる場合に
は、切断後の各樹脂シートの取り扱い不便がない限りね
切断機の設置位置は任意である。
【0035】ここに、ミミ取りによる回収樹脂用の粉砕
器は、前記トリミング装置の備えられている位置又はそ
の下流等、適宜の位置に配置してよい。但し、樹脂シー
トのガラス転移点より高く軟らかい状態でトリミングを
行うようトリミング装置の配置が定められている場合に
は、その直後に粉砕すると、細かくされた樹脂同志が高
温のため相互に付着して塊を形成するという問題が起こ
りやすい。従ってこの場合は、トリミング装置から一定
距離離れた位置に粉砕器を配置することにより、トリミ
ングによる回収樹脂がその間の送りにより冷却してガラ
ス転移点より下の温度になるようにするのが好ましい。
【0036】粉砕器は当業者に知られた適宜のものでよ
く、例えば、互い違いに噛み合って回転する複数の刃を
有するタイプのものが挙げられるが、これに限定されな
い。粉砕器は、トリミングされて送られてくる回収樹脂
を粉砕処理するのに便利な適宜の位置に備えればよい。
すなわち、樹脂シートの流れの両側にそれぞれ設けても
よく、また、トリミングされた細長い樹脂を適当なガイ
ドやコンベア等により導くようにするならば、適当な位
置に1基のみ設けるだけでもよい。また、樹脂シートを
用いた最終製品の成形に伴い生じた回収樹脂を粉砕する
ための粉砕器は、前記のミミ取りによる回収樹脂用の粉
砕器と同じタイプのものであってよく、その設置位置も
特に限定されない。
【0037】帯電防止剤、界面活性剤、滑剤等の添加剤
は、押出成形による樹脂シート製造時及び製造された樹
脂シートを用いた熱成形時に揮発するなどで部分的に失
われる。このため、樹脂シート製造時にトリミングによ
り切り取られた耳部分の樹脂端材や熱成形に使用し中間
製品からの打ち抜き等により生じた樹脂端材を、樹脂シ
ート製造のために再利用するには、そのような成分の損
失分に相当する量の添加剤をこれに補充する必要があ
る。
【0038】これに際し、回収されて押出機へ供給され
る樹脂端材の重量と、これに補充することの必要な添加
剤量との関係は、回収された樹脂屑が樹脂シートのトリ
ミングにより生じたものか又は最終製品の熱成形後に生
じたものかによって異なる。なぜなら、樹脂シートのト
リミングで生じた樹脂屑は押出機中での熱負荷を受けて
いるのみであるのに対し、最終製品の成形に伴って生じ
た樹脂屑は、成形時における熱負荷を更に受けているた
めである。しかしながら、押出成形による樹脂シート製
造時及び熱成形時に失われる添加剤の割合は、樹脂シー
ト製造条件及び熱成形条件が大きく変わらなければほぼ
一定である。従って、通常の運転条件の下で、樹脂シー
ト製造に際してトリミングにより回収された樹脂と、樹
脂シートの熱成形後に除去された樹脂のそれぞれについ
て測定し、これらの工程で損失する添加剤割合を測定し
ておき、それをこれら2つのタイプの回収樹脂端材につ
いてのパラメータとして、制御手段又は自動計量供給装
置のメモリーに予め入力しておけばよい。そうすること
により、例えば、次のようにして、回収された樹脂端材
の量Wに対して補充すべき添加剤Aの重量A1(トリミ
ングにより回収された樹脂の場合)及びA2(樹脂シー
トの熱成形後に回収された樹脂の場合)を求めることが
できる。
【0039】A1=a1W A2=a2W [ここに、a1及びa2は、それぞれの回収樹脂について
の添加剤Aの補充量に関するパラメータを表す。]
【0040】従って、自動計量供給装置は、それぞれの
回収樹脂屑粉砕物に対し、その重量に応じて所定のパラ
メータに従い添加剤が一定割合で供給されるように構成
されていればよい。
【0041】そのような自動計量供給装置は、基本的に
は、回収樹脂屑粉砕物を受けるコンテナに連携して設け
られた、例えばひずみゲージ等を利用した計量装置、測
定された回収樹脂シート粉砕物の重量に対して補充すべ
き各添加剤割合をパラメータとして使用者が設定するた
めの入力装置、入力された値と測定された回収樹脂シー
ト粉砕物の重量に基づいて回収樹脂シートに補充すべき
添加剤量を算出するためのCPU等の演算装置、及び演
算結果に基づいて添加剤容器の放出弁を所定時間開放す
るソレノイド弁等の弁から構成することができる。
【0042】粉砕機により粉砕して得られた樹脂端材
は、押出機へと供給される樹脂端材用の計量装置に移さ
れる。計量装置は上記自動計量供給装置の一部を構成し
ており、計量した樹脂端材の重量データを出力し、これ
は自動計量装置内のCPU等によって前記パラメータに
従って処理されて、追加すべき添加剤量に対応する信号
が出力され、この信号により、対応する添加剤の収容さ
れている容器又はホッパー等の弁が樹脂屑の押出機への
供給に対応して開かれることにより、必要量の添加剤が
押出機に送られる。こうして、再利用された樹脂端材に
は、それに補充の必要な添加剤の適正量が自動的に加え
られるため、樹脂端材の再利用が極めて簡便に行える。
【0043】再利用されるのがこれら2種類の樹脂屑の
何れであるかを自動計量供給装置に区別させるために
は、自動計量供給装置にその都度入力により指示しても
よいが、計量装置自体を2基備えて各々一方の回収樹脂
屑専用としておき、これを自動計量供給装置のメモリー
に記録しておけば、回収樹脂屑の種別を自動計量供給装
置にその都度入力する必要が無くなるため、より好都合
である。
【0044】回収樹脂屑の再利用システムを含んだ上記
のような樹脂シート製造装置は、樹脂シートを用いる熱
成形による最終製品の製造工程と密接した樹脂シート製
造において、最終製品製造現場で発生した樹脂端材を直
ちに回収して新たな樹脂シート製造のための原料の少な
くとも一部として混入して再利用することを可能にし、
それにより最終的な樹脂端材の発生を理論上ゼロにする
ことができ、環境保護上の観点からも極めて好ましい。
【0045】ポリシングロールより送られてくる帯状の
樹脂シートの厚みを連続的に測定する測定装置は、当業
者が通常用いているものであればよい。そのような装置
の例は、β線、X線、赤外線(非レーザー又はレーザ
ー)を用いた非接触式の厚み測定装置、及びNPTM
(渦電流式変位計)やSPTM(リニアゲージセンサ)
等のシートをローラで挟んで厚みを測定する接触式の装
置が挙げられる。
【0046】制御手段は、上記の機能を果たすことので
きる装置であればよく、そのような装置は制御に関する
当業者の通常の知識を用いて、マイクロコンピュータ等
により適宜構成すればよい。
【0047】一組のポリシングロールの軸を平行移動さ
せるための駆動装置としては、パルスモータ等、回転角
度を正確に制御できるタイプのモータを用いることがで
きる。そのような駆動装置の軸の回転運動は、適宜のネ
ジ機構を介して往復運動に変換して、ポリシングロール
の回転軸を軸の両端付近で支持する各軸受を上下移動さ
せるのに用いることができ、それにより一組のポリシン
グロールの軸が所定量平行移動して、ポリシングロール
のロール面の間隙が調整される。
【0048】一組のポリシングロールとしての好ましい
一例は、各々の回転軸が同一平面内にある平行な3本の
ポリシングロールよりなるものである。そのような一組
のポリシングロールは、中央のポリシングロールに対し
て両側の各ポリシングロールを同時に接近させ又は遠ざ
けることによって、中央のポリシングロールと両側の各
ポリシングロールとの間隙が同時に狭められ又は広げら
れる。この一組のポリシングロールは、水平に配置して
もよいが、縦3段になるように配置するのが、設置に要
する床面積が少なくて済むため好ましい。
【0049】ポリシングロールを回転させる回転駆動手
段としては、回転速度が正確に制御できるものである限
り、当業者に周知の適宜のモータを用いればよい。種々
の異なった厚みの規格の樹脂シートを順次連続して製造
する場合には、先行する厚み規格の樹脂シートの所定量
を製造した後、次に続く厚み樹脂シートの厚み規格に対
応してポリシングロールのロール面の間隔の標準値をそ
の新たな厚み規格に一致させると共に、前記式(2)に
よりポリシングロールの回転速度の標準値を制御手段に
算出させ、それら標準値に従って制御装置がそれぞれ対
応する駆動装置に指示を行うようにすればよい。
【0050】先行の厚み規格と次にくる厚み規格との間
で、制御手段による切り替えがこうして自動的に行われ
ることにより、樹脂シートの厚みの変更を連続的に行う
ことが可能となる。これにより、種々の異なった厚み規
格の樹脂シートを、ダイのリップ間隙を変更することな
く製造することが可能となる。
【0051】先行の厚み規格の樹脂シートと次にくる厚
み規格の樹脂シートとの間で厚みを切り替えるに際して
は、上述のように異なった規格間で単に一組のポリシン
グロールのロール面の間隔と回転速度とを切り替えるだ
けでもよいが、切り替えに際して先行の厚み規格から次
の厚み規格へと移行するのに有限の時間を要し、この期
間には先行の又は次にくる何れの規格にも合致しない規
格外樹脂シートが一時的に生じることとなる。移行に際
したこのような規格外な樹脂シートの製造量を極力抑制
するため、本発明の装置は更に、移行期として設定され
た時間の長さにわたって、押出機速度を減速させるよう
に設計されてよい。この場合、装置の通常運転時の押出
機速度M0に対し、これより小さい押出機速度MLを予め
制御手段に入力して設定しておき、先行の厚み規格から
次にくる厚み規格への切り替えに際して、押出機速度が
0からMLへと減速され、それに応じて、ポリシングロ
ールのロール面の間隔が後続の厚み規格tSに一致する
ようポリシングロールの軸位置が調整されると同時に、
前記式(2)に従って、 V=ML/dLtS により、ポリシングロールの回転速度が制御手段により
決定され、回転駆動手段に指示される。
【0052】このようにして、減速された押出機速度の
もとで、新たな厚み規格の樹脂シートへの切り替えが行
われる。この状態で所定長さの移行期が経過した後、制
御手段は押出機速度を通常運転時のM0へと復帰させる
よう、押出機に指示し、同時にポリシングロールの回転
速度を前記式(2)に従い、 V=M0/dLtS となるように、回転制御手段に指示する。こうすること
により、移行期の規格外の樹脂シートの製造量を最小限
にすることができ、目的とする樹脂シートを効率よく製
造することが可能となる。
【0053】なおこのとき、先行の樹脂シートの次にく
る樹脂シートの製造を、先行の樹脂シートの場合と異な
る押出機速度M0で行う場合には。上記の式中M0に代え
てをM0を用い、V=M0/dLtSとすることにより求
められる回転速度でポリシングロールを回転させるよう
制御手段が指示するように設定しておけばよい。
【0054】
【実施例】以下、実施例を参照して本発明を更に具体的
に説明するが、本発明がこれら実施例に限定されること
は意図しない。
【0055】図1及び2は、本発明の装置の概要を示す
側面図及び平面図である。これらの図において、1は押
出機、3はTダイ、5はポリシングユニット、7は樹脂
シート厚測定装置を示す。9は制御盤であり、オペレー
タにより設定されたパラメータ及び厚み測定装置7から
の厚みデータに基づき押出機1の速度、ポリシングユニ
ット5のロール幅及び回転速度等に適当な値を決定し、
それに従って押出機1及びポリシングユニットの動作を
制御する制御手段である。10は送り装置としてのコン
ベアであり、11は、製造された帯状のシートのミミ取
りを行うトリミング装置を示す。12は、シートを所定
の長さ毎に切断する切断機である。13は、所望により
設けられることがあるマスキングユニットを示す。14
は、切断されたシートを一時的に受けるためのラックで
ある。15は、押出機1へ原料樹脂が入れられるホッパ
ーを示し、17は、ホッパー15にそのために必要な原
料樹脂を供給するローダーを示す。18は、樹脂端材を
粉砕するための粉砕機である。
【0056】図3によりよく示されているように、本実
施例において、ポリシングユニット5は、縦方向に配列
された3本のポリシングロールを含む。Tダイ3より押
し出された樹脂は、下段のポリシングロールと中段のポ
リシングロールとの間を通り次いで、中段のポリシング
ロールと上段のポリシングロールとの間を通ったのち、
赤外線レーザーを用いた非接触式の厚み測定装置7を通
過する。
【0057】ポリシングユニット5において、3本のポ
リシングロールのうち中段のポリシングロールの軸の高
さは、装置の運転中は固定されている一方、上段のポリ
シングロールと下段のポリシングロールの軸は、それら
を上下に精密に平行移動させることのできるパルスモー
タを含んだ上側及び下側の軸受駆動手段、それぞれ19
及び21により支持されている。軸受駆動手段19及び
21は、制御手段9の制御の下にあり、制御手段からの
指示に従って、上段及び下段のポリシングロールの軸が
中段のポリシングロールに対して対称に上下するように
構成されている。それにより、上段のポリシングロール
と中段のポリシングのロール面の間隔と、下段のポリシ
ングロールと中段のポリシングロールのロール面の間隔
は、制御手段からの指示に従った等しい値となるように
制御される。
【0058】ポリシングロールの回転速度は、制御手段
9の制御下にあるモータを含んだ回転駆動手段(図示せ
ず)を介して、制御手段9からの指示に従って制御され
るように構成されている。
【0059】また、樹脂シート厚測定装置7により測定
された厚みに関するデータは、リアルタイムで制御手段
9に送られ、シートの厚みが所定の値内にあるか否か、
制御手段9により連続的にモニターされる。
【0060】本実施例において、押出機としては、例え
ば、スクリュー径115mmの単軸押出機を用い、押出
機速度として200kg/時を標準の速度として設定し
ておくことができる。Tダイは、例えばリップ幅1mの
ものを、そのリップ間隙を例えば3.2mmに固定して
用いることができる。また、ポリシングロールとして
は、例えば、ロール径350mm、ロール幅1200m
mのものを用いる。
【0061】その場合、例えば1、2又は3mm厚のシ
ートをアクリル樹脂(密度1.19g/cm3)を用い
て製造するためには、前記式(2)に従い、ポリシング
ロールの回転速度(接線速度及び回転数/分)は次の通
りに与えられる。 ・シート厚み1mmの場合・・・2.80m/分=2.
55回転/分 ・シート厚み2mmの場合・・・1.40m/分=1.
27回転/分 ・シート厚み3mmの場合・・・0.93m/分=0.
85回転/分
【0062】たとえ装置が運転中であっても、ポリシン
グロールのロール面の間隔及びポリシングロールの回転
速度は、制御手段9により変更可能である。このため制
御手段9が、ポリシングロールのロール面の間隔が所望
のシート厚に等しくなるように軸受駆動装置19及び2
1に所定量の動作を指示するとともに、ポリシングロー
ルの回転数が上記の値となるように回転駆動手段に指示
することによって、Tダイのリップ間隙を変更すること
なしにそれぞれのシート厚の樹脂シートを連続的に生産
することができる。
【0063】また、厚み測定装置7により実際に測定さ
れたシート厚に関するデータは、制御手段9内で目標樹
脂シート厚と比較される。実測厚のほうが僅かな量だけ
大きかった(Δt>0)〔又は小さかった(Δt<0
>)〕場合には、制御手段9は、駆動装置19及び21
に上段及び下段のポリシングロールの軸をΔtに相当す
る絶対量だけ中段のポリシングロールに向けて〔又はこ
れから遠ざかる方向に〕移動させるように指示する。同
時に、制御手段9は、前記式(3)に従って、ポリシン
グロールのための回転駆動手段に新たな回転速度を指示
する。例えば、Δt=0.1mmのとき、上記の3通り
の厚みのシートにつき、制御手段9が回転駆動装置に指
示する新たな回転速度は次の通りとなる。 ・シート厚み1mmの場合・・・3.08m/分=2.
81回転/分 ・シート厚み2mmの場合・・・1.47m/分=1.
33回転/分 ・シート厚み3mmの場合・・・0.96m/分=0.
88回転/分
【0064】こうして、目標樹脂シート厚からのずれが
一時的に存在しても、自動的に修正されるため、所定厚
みのシートを容易に生産することができる。
【0065】図4は、本実施例の一変形であり、ホッパ
ー15及びローダー17に加えて、ホッパー23及びロ
ーダー25が更に設けられている。ホッパー23及びロ
ーダー25は、トリミングにより回収された樹脂及び熱
成形後に回収された樹脂の粉砕物等の再生材料を用いる
場合や、補充の必要な添加剤を投入するのに特に適して
いる。ローダ17及びローダー25は、何れも制御手段
9の制御下におかれている。
【0066】図5は、本実施例の更なる一変形を示して
おり、コンベア10bが押出機1の上方に設けられてお
り、それに応じてマスキングユニット13b、トリミン
グ装置11b、切断機12b、ラック14b等も押出機
1の上方から後方へと配置されている。この構成の装置
は、前記の構成のものに較べて少ない設置面積で済むと
いう利点がある。この変形においては、ポリシングユニ
ット5は、3段のポリシングロールの更に上に設けられ
た誘導ロール29を有している。誘導ロール29は、上
段のポリシングロールから図面右方へ向かうシートを、
左方へと方向転換してコンベヤ10bへと導く働きをす
る。
【0067】図6は、この変形の概要的平面図であり、
コンベア10bは説明の便宜上図からは省略されてい
る。図において、30bは、切断機12bからシートが
排出されてラックに乗せられたことを検出するシート確
認センサーであり、接触型又は非接触型の市販の適宜の
センサを利用して構成してよい。
【0068】図7は、この変形をラック14bの後方か
ら見た概念的立面図である。ラック14bには、切断機
12bから排出されるシートを受けるためにシートの排
出方向に対し直角に並んだ上側ローラーの列と、それら
の列に直交する向きでそれらの各ローラの間から突出可
能に設けられた下側ローラーの列31bを有している。
この突出は、シート確認センサ30bからの信号を受け
た制御手段9によって制御されている。図7では、上側
のローラー列の間から下側ローラー列31bが突出して
斜面を形成している状態が図解されている。この斜面及
びこれに隣接する、やはりローラー列33bで形成され
た斜面上を、シートは図面左方向へとローラーの回転に
より移行して、積載装置35b上に載せられる。積載装
置35bは、積載されているシートの上面がローラー3
1bとローラー33bで形成された一連の斜面の下方に
来るように、適宜のセンサを用いて高さが制御される。
コンベア10bから積載装置35bに至る構成は、先の
図1〜4において示した装置でも本質的に同一である。
【0069】図8は、ホッパー23及びローダー25が
追加された、装置の更なる一変形である。
【0070】図9及び図10は、シート製造工程におけ
るトリミングあるいは熱成形後の製品の打ち抜き等で生
じた端材を粉砕し、これを樹脂シートの製造に再利用す
る場合の、自動計量供給装置の追加の構成例を概念的に
示す。図9は、バージン材料と再利材料との混合系統
と、補充添加剤A〜Dの計量・混合系統とを別体として
構成した例であり、図10は、それらを一体にまとめた
例である。何れもにおいても、回収端材は粉砕機51に
投入され、粉砕された端材は、例えばバキュームにより
再生材料容器53へと送られて蓄えられる。一方、容器
55にはバージン材料が投入される。容器53内の再生
材料及び容器55内のバージン材料は、制御手段9から
の指示に従ってそれぞれホッパー57及び59へと、例
えばバキュームにより送られる。ホッパー57及び59
の下には、それぞれ計量器61及び63が備えられてお
り、ホッパー57及び59から計量器61及び63を通
って混合機65へと投入されたそれぞれの材料の重量を
測定し、測定データを所定の信号として制御手段9へ送
る。制御手段9は、予め設定されたパラメータに従っ
て、使用された再生材料のタイプ(ミミ取りによる端
材、又は熱成形後の端材)とその重量に応じて必要な各
種添加剤の量を算出する。混合機65で混合された材料
は、次いでストックタンク67(図9)又はストックタ
ンク69に蓄えられる。
【0071】図9及び10には、樹脂シートの製造に際
して又は熱成形に際して加熱により部分的に損失する添
加剤A〜Dを補充するための構成も示されている。これ
らの図において、70、71、72及び73は、各種の
添加剤を収容した容器であり、それぞれホッパー75、
76、77及び78へと送られる。各ホッパー75、7
6、77及び78の下には計量器80、81、82及び
83が配置されている。これらの計量器80、81、8
2及び83は、各ホッパー75、76、77及び78か
ら各計量器80、81、82及び83を通ってストック
タンク85(図9)又はストックタンク69(図10)
へ投入される各添加剤A〜Dの量をリアルタイムで測定
し、データを所定の信号として制御手段9に送る。この
信号を受けた制御手段9は、各添加剤A〜Dの投入量
が、使用される再生材料のタイプ及び量から算出された
必要量に達しているか否かを連続的にチェックし、各々
の添加剤毎に、必要量に達した時点で、対応するホッパ
ー75、76、77及び78のにその出口弁を閉じるよ
う指示する。こうして、使用される再生材料のタイプ及
び量に応じた必要量の添加剤がストックタンクに投入さ
れる。
【0072】ストックタンク67、85又は69に蓄え
られた材料は、必要に応じてそれらの下に更に設けられ
た混合機(示さず)により混合された後、制御手段9の
指示に従って押出機1に供給される。押出機1への供給
には、例えば、ホッパー15、23及びローダー17、
25を用いてよい。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、生産開始までのTダイ
の調整に伴う時間的損失及び原材料損失が実質的に生じ
ない。このため本発明は、少量生産に適した樹脂シート
製造装置を提供することができる。更に本発明は、全体
として従来よりコンパクトな装置を提供し、装置の設置
に要する面積を減らすようにすることもできる。また本
発明は、製造した樹脂シートの熱成型後に回収される樹
脂端材を、直ちにリサイクルし樹脂シート製造原料とし
て使用することを容易にし、それにより製造所からの樹
脂端材の廃出を実質的に無くすことを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の装置の側面図。
【図2】 本発明の装置の平面図
【図3】 本発明の装置の一部の側面図。
【図4】 本発明の装置の一変形の一部の側面図。
【図5】 本発明の装置の更なる変形の側面図。
【図6】 図5の装置の平面図。
【図7】 図5の装置のラック側側面図。
【図8】 図5の装置の一変形の側面図。
【図9】 自動計量供給装置の概念図
【図10】 自動計量供給装置の概念図
【符号の説明】
1=押出機、3=Tダイ、5=ポリシングユニット、7
=樹脂シート厚測定装置、9=制御板、10、10b=
コンベア、11、11b=トリミング装置、12、12
b=切断機、13、13b=マスキングユニット、1
4、14b=ラック、15=ホッパー、17=ローダ
ー、18=粉砕機、19=軸受駆動手段、21=軸受駆
動手段、23=ホッパー、25=ローダー、29=誘導
ロール、30、30b=確認センサー、31b=下側ロ
ーラー列、33b=ローラー列、35b=積載装置、5
1=粉砕機、53=再生材料容器、57=ホッパー、5
9=ホッパー、61=計量器、63=計量器、65=混
合機、67=ストックタンク、69=ストックタンク、
70,71、72、73=添加剤容器、75、76、7
7、78=ホッパー、80、81、82、83=計量
器、85=ストックタンク、

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイのリップ間隙を変更することなく0.
    5〜5mmの厚み範囲において種々の厚みの樹脂シート
    を押出成形により製造するための方法であって、(1)
    0.5〜5mmの厚み範囲において目的とする種々の樹
    脂シート厚みのうち最大の厚みの1.0〜1.1倍に相
    当する大きさにTダイのリップ間隙を設定しておき、
    (2)該Tダイの先端に臨んで設けられた一組のポリシ
    ングロールのロール面の間隔G0及びその回転速度V
    0を、設定された樹脂押出速度M0及び目標樹脂シート厚
    0の関数すなわち、 G0=t0 及び V0=M0/dLt0 として算出しこれを標準量としてポリシングロールを制
    御すると共に、該条件で押出機及びポリシングロールを
    動作させて得られる樹脂シートの厚みを測定し、t
    0と、実測された樹脂シートの厚みt1との比較に基づ
    き、ポリシングロールのロール面間隔G及びその回転速
    度Vを、t1がt0に一致する方向にフィードバック制御
    することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】該フィードバック制御が、ポリシングロー
    ルのロール面の間隔G及びその回転速度Vを、次式、 G=G0−(t1−t0) 及び V=V0/(t0/t1) として算出してこれに従いポリシングロールを制御する
    ものである、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】ダイのリップ間隙を変更することなく0.
    5〜5mmの厚み範囲において種々の厚みの樹脂シート
    を製造することのできる押出成形による可変厚樹脂シー
    ト製造装置であって、(1)5.5mmを超えない大き
    さに設定されたリップ間隙を有するTダイを備えた押出
    機と、(2)該Tダイの先端に臨んで設けられた一組の
    ポリシングロールであって、稼働しながらロール面の間
    隙を変更できるようそれらの軸間距離が駆動制御される
    と共に回転速度も制御されるものであるポリシングロー
    ルと、(3)該ポリシングロールの軸間距離を変更する
    ために該ポリシングロールの軸を平行移動させる軸受駆
    動手段及び該ポリシングロールを所定方向に回転させる
    回転駆動手段と、(4)得られた樹脂シートの厚みを測
    定するシート厚測定装置と、を含み、設定された樹脂押
    出速度及び目標樹脂シート厚の関数として該一組のポリ
    シングロールのロール面の間隔及び回転速度を誘導して
    それぞれ標準量として該軸受駆動手段及び該回転駆動手
    段に指示する機能を有すると共に、該指示後に該ポリシ
    ングロールから出た樹脂シートが該シート厚測定装置を
    通過する時より該シート厚測定装置によって測定された
    樹脂シートの実測厚と該目標樹脂シート厚との比較に基
    づき、該実測厚を該目標樹脂シート厚に一致させるのに
    前記軸受駆動手段に必要な駆動量の修正分と前記回転駆
    動手段に必要な回転速度の修正分とを決定して、それぞ
    れ該軸受駆動手段及び該回転駆動手段に指示する機能を
    も有する制御手段とを有することを特徴とする、樹脂シ
    ート製造装置。
  4. 【請求項4】所定厚の樹脂シートの製造から次の異なっ
    た厚みの樹脂シートの製造への切り替えを、装置を停止
    させることなく、該制御手段に入力された樹脂シートの
    目標樹脂シート厚データに従って該制御手段により自動
    的に行わせることができることを特徴とする、請求項3
    の樹脂シート製造装置。
  5. 【請求項5】所定厚の樹脂シートの製造から次の異なっ
    た厚みの樹脂シートの製造への切り替えを装置を停止さ
    せることなく行うに際し、該一組のポリシングロールの
    ロール面の間隔の切り替えの開始から、切り替え後に該
    ポリシングロールから出た樹脂シートが該シート厚測定
    装置を通過する時までの移行期の間、押出機速度を減速
    すると同時に、減速後の押出機速度及び目標樹脂シート
    厚の関数として該一組のポリシングロールのロール面の
    間隔及び回転速度を誘導してそれぞれ標準量として該軸
    受駆動手段及び該回転駆動手段に指示する機能を有する
    と共に、該移行期の経過後は押出機速度を所定の運転速
    度へと増速すると同時に、増速後の押出機速度及び目標
    樹脂シート厚の関数として該一組のポリシングロールの
    ロール面の間隔及び回転速度を誘導してそれぞれ標準量
    として該軸受駆動手段及び該回転駆動手段に指示する機
    能を更に有することを特徴とする、請求項4の樹脂シー
    ト製造装置。
  6. 【請求項6】該一組のポリシングロールの間を通過した
    樹脂シートを搬送する送り装置、余剰部分のミミ取りを
    行うトリミング装置、送られてくる帯状の樹脂シートを
    所定の長さに切断する切断機とを更に有することを特徴
    とする、請求項3ないし5の何れかの樹脂シート製造装
    置。
  7. 【請求項7】該一組のポリシングロールの間を通過した
    樹脂シートを概略上方へ導き次いで該押出機の上方にお
    いて該押出機の概略後方へ向けて誘導する1個又は2個
    以上の誘導ロールと、該誘導ロールから離れて該押出機
    より上方において該押出機の後方へと向かう帯状の硬化
    前樹脂シートを、該押出機の上方において該押出機の概
    略後方へ搬送する送り装置、該送り装置の出口側に臨ん
    で該押出機より上方に配置された、送られてくる帯状の
    樹脂シートを所定の長さ毎に切断する切断機とを更に有
    することを特徴とする、請求項3ないし6の何れかの樹
    脂シート製造装置。
  8. 【請求項8】ミミ取りによる回収樹脂を粉砕するための
    粉砕器又は更にこれに加えて樹脂シートを用いた成形に
    伴う回収樹脂を粉砕するための粉砕機、及び、粉砕され
    た回収樹脂を樹脂シート製造の原料として再利用するに
    際して補充すべき添加剤を含んだ容器を備え、粉砕され
    た回収樹脂の押出機への供給量に応じ、予め設定された
    パラメータに基づいて該添加剤の必要量を自動計量して
    該容器から押出機へ供給する自動計量供給装置を更に有
    することを特徴とする、請求項6又は7の樹脂シート製
    造装置。
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