JPH0784030B2 - 合成樹脂板の折り曲げ方法とその装置 - Google Patents

合成樹脂板の折り曲げ方法とその装置

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JPH0784030B2
JPH0784030B2 JP24468793A JP24468793A JPH0784030B2 JP H0784030 B2 JPH0784030 B2 JP H0784030B2 JP 24468793 A JP24468793 A JP 24468793A JP 24468793 A JP24468793 A JP 24468793A JP H0784030 B2 JPH0784030 B2 JP H0784030B2
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、合成樹脂板の折り曲
げ方法とその装置に関する。ポリカーボネート、ポリ塩
化ビニル、耐衝撃ポリ塩化ビニル、ABS、ポリプロピ
レン、アクリルなどの平板の合成樹脂板を上下に折り曲
げた波型の合成樹脂板は、建物の屋根などに利用され
る。合成樹脂板であるので、圧力を掛ければ折り曲げる
ことができる。しかし金属の板とは違い、弾性があるの
で元の形状に復元する傾向がある。復元しないように、
塑性変形させる必要がある。このために強い力をかける
と、白濁したり残留応力が生じたりする。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂板の折り曲げ方法としては、従
来冷間折り曲げ法があった。これは熱を掛けることなく
折り曲げる方法である。ローラを用いる方法とプレスに
よる方法がある。ローラによる方法は、合成樹脂板を凹
凸面のある一対のローラで挟んでローラの形状に折り曲
げる方法である。ローラフォーミングと言うこともあ
る。プレスによる方法は、凹凸面のあるプレスで上下か
ら合成樹脂板を挟み押さえ付けるものである。合成樹脂
板は、幅は数十cm〜1m程度で長さは2m〜10mで
ある。
【0003】しかし冷間であるので、合成樹脂板にかか
る応力が大きくなり、折り曲げ部に白濁を生じたり、亀
裂を発生する。時によっては一部が破断することもあ
る。合成樹脂板を痛めないためにも、仕上がりを美しく
するためにも、熱を掛けて折り曲げるということが望ま
しい。
【0004】プレスによる方法は、たとえば、特公平5
−10212号に記載される。ポリウレタンなどのクッ
ションを敷き、その上に合成樹脂板を置いて、プレス機
により合成樹脂板を押さえて変形するものである。これ
は熱を加えない。
【0005】加熱折り曲げ法も存在するが、手作業であ
り、自動化できていない。ために能率が悪く、長い板の
処理もできない。これはまずヒータで合成樹脂板を加熱
しておき、所望の押さえ板形状を持つブレーキプレスで
押させるものである。加熱工程から折り曲げ工程に移る
までに時間がかかり、その間に合成樹脂が塑性変形しや
すい。折り曲げのための作業が手作業である。ために非
能率であるし、生産性も低い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来波型の合成樹脂板
を製造する場合、熱を掛けない冷間折り曲げか、加熱し
た板を手作業でプレスした波型にする方法が、いずれか
であった。冷間曲げ方法は、ローラによる成形法である
ので、連続して板を成形することができる。しかし温度
が低い状態で強制的に折り曲げるので、残留応力が残
る。つよく曲げるので白濁や亀裂が入る恐れがある。た
めに製品の寿命が短くなるという難点がある。しかしロ
ーラ法で加熱する方法は従来なかったので、冷間で折り
曲げするしかないのである。
【0007】一方ヒータで加熱しのちにプレスする方法
は手作業で行わなくてはならないので、連続して生産性
よく製造することができない。
【0008】本発明は、このような問題を克服し、ロー
ラを利用しつつ加熱して成形できる合成樹脂板の折り曲
げ方法とその装置を提案することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を実施例に対応する図面に基づいて説明
すると、請求項1記載の合成樹脂板の折り曲げ方法は、
合成樹脂板を上面と下面から回転するローラによって押
さえて変形させ折り曲げるために、主軸Pとこの主軸P
によって回転自在に支持されるローラQと、合成樹脂板
Wの反対側にあって主軸Rと、この主軸Rによって支持
されるローラSとをひと組みとし、ひとつあるいは複数
組みのローラにより所望の数の箇所で折り曲げを行う方
法であって、両ローラQ,Sによって合成樹脂板Wを複
数の箇所で折り曲げる際に、折り曲げ部分に熱風を供給
して折り曲げ部分を軟化して折り曲げやすくすると共
に、複数の折り曲げ部分のうち、まず中央部に位置する
折り曲げ部分を折り曲げ、しかるのちに、その両側の折
り曲げ部分を順次折り曲げるものである。
【0010】請求項2記載の合成樹脂板の折り曲げ装置
は、合成樹脂板を上面と下面から回転するローラによっ
て押さえて変形させ折り曲げるために、主軸Pとこの主
軸Pによって回転自在に支持されるローラQと、合成樹
脂板の反対側にあって主軸Rと、この主軸Rによって支
持されるローラSとをひと組みとし、ひとつあるいは複
数組みのローラにより所望の数の箇所で折り曲げを行う
装置であって、両ローラQ,Sによって折り曲げられる
合成樹脂板Wの折り曲げ部分に、折り曲げ時または折り
曲げ時直前に熱風を供給するための熱風供給手段を設け
てなる構成を採用するものである。
【0011】請求項3記載の合成樹脂板の折り曲げ装置
は、前記熱風供給手段が、少なくとも一方のローラQ
が、主軸Pに関して回転自在の中央回転部Mと、その両
側にあり主軸Pに固定され円板状で合成樹脂板に接触す
る方向に開口のある熱風ガイドGと、熱風ガイドGの外
側に設けられた主軸Pに対して回転自在の外回転部T
と、主軸Pに設けられ前記熱風ガイドGに熱風を供給す
る熱風管Kとよりなる構成を採用するものである。
【0012】請求項4記載の合成樹脂板の折り曲げ装置
は、前記熱風供給手段10が、両ローラQ,Sに向かっ
て合成樹脂板Wが送り込まれ折り曲げられる直前の位置
に設けられ、合成樹脂板Wの折り曲げ部分に対応するス
リット状熱風供給口11を有する熱風供給ノズル12か
らなる構成を採用するものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明において、合成樹脂板Wを
折り曲げる場合には、合成樹脂板Wを回転する複数組み
のローラQ,S間に間に送り込むだけでよい。これによ
って、その合成樹脂板Wを複数の箇所で自動的に折り曲
げることができ、しかも、その折り曲げの際に、折り曲
げ部分を熱風で加熱して軟化させているので、容易に折
り曲げることができる。
【0014】この場合、複数の折り曲げ部分のうち、中
央部に位置する折り曲げ部分を先に折り曲げるので、そ
の中央部の折り曲げ部分をガイドにして、合成樹脂板W
を蛇行させることなく直線状に進行させて、残りの両側
の折り曲げ部分を順次正確に折り曲げることができる。
【0015】請求項2記載の合成樹脂板の折り曲げ装置
によれば、複数組みのローラQ,S間に合成樹脂板Wを
送り込んで、その合成樹脂板を折り曲げる場合に、両ロ
ーラQ,Sによって折り曲げられる合成樹脂板Wの折り
曲げ部分に、折り曲げ時または折り曲げ時直前に熱風を
供給するための熱風供給手段を設けているので、折り曲
げ部分だけを集中的に加熱し軟化させて容易に折り曲げ
ることができ、従来のように、合成樹脂板Wの全体を加
熱することにより、その合成樹脂板Wが塑性変形される
という難点を解消でき、しかも、合成樹脂板Wの全体を
加熱する場合に比べて熱エネルギーの消費量も少なくて
済むから、経済的である。
【0016】請求項3記載の合成樹脂板の折り曲げ装置
によれば、前記熱風供給手段が、少なくとも一方のロー
ラQが、主軸Pに関して回転自在の中央回転部Mと、そ
の両側にあり主軸Pに固定され円板状で合成樹脂板に接
触する方向に開口のある熱風ガイドGと、熱風ガイドG
の外側に設けられた主軸Pに対して回転自在の外回転部
Tと、主軸Pに設けられ前記熱風ガイドGに熱風を供給
する熱風管Kとより構成されており、熱風供給手段を一
方のローラQに組み込んでいるので、合成樹脂板Wの折
り曲げ部分にだけ熱風を集中的に吹き付けて加熱するこ
とができると共に、装置全体の大型化を防ぐことができ
る。
【0017】中央回転部Mと外回転部Tは回転し、熱風
ガイドGは回転しない。主軸Pは回転せず、これに形成
された熱風ガイドGは回転せず、合成樹脂板Wの方向に
のみ熱風を吹き出す。熱風ガイドGが合成樹脂板Wの丁
度折り曲げ部分に熱風を吹き出すので、合成樹脂板Wが
予め加熱され軟化して、折り曲げに適するようになる。
熱風ガイドGのほかの部材は自由に回転するので、合成
樹脂板Wを滑りなく押さえて折り曲げることができる。
【0018】反対側のローラSは先程説明したローラQ
と同じ構造としても良い。つまりこれからも熱風を吹き
出すようにする。その場合は、合成樹脂板Wの両側から
熱風が吹き付けられることになる。
【0019】しかし反対側のローラSは通常の押さえロ
ーラであっても良い。この場合は、駆動力を与える必要
があるので、主軸Rはモータ、減速器などに連結して適
当な角速度で回転させる。ローラSは主軸Rに固結す
る。
【0020】熱風の吹き込みにより合成樹脂板Wが加熱
されるので、無理なく、合成樹脂板Wが折り曲げられ
る。残留応力が内部に残らない。塑性変形が永久的に起
こるので、のちに変形したりせず、形状的に安定なもの
ができる。軟化してから折り曲げるので、強い鋭角で折
り曲げることもできる。無理に曲げるのではないので、
折り曲げ部分に亀裂が発生することはない。白濁を帯び
るとういこともない。高品質の波型の合成樹脂板Wを製
造することができる。
【0021】請求項4記載の合成樹脂板の折り曲げ装置
によれば、前記熱風供給手段が、両ローラQ,Sに向か
って合成樹脂板Wが送り込まれ折り曲げられる直前の位
置に設けられ、合成樹脂板Wの折り曲げ部分に対応する
スリット状熱風供給口11を有する熱風供給ノズル12
から構成されているので、両ローラQ,Sにより合成樹
脂板Wを折り曲げる前に、その折り曲げ部分を加熱によ
り軟化させて、折り曲げを容易に行なうことができる。
また、一方のローラQ内に熱風供給手段が組み込まれて
いないから、その一方のローラQの構造が簡単になり、
その保守点検が容易である。
【0022】
【実施例】図1は本発明の実施例にかかる合成樹脂板の
折り曲げ装置の概略構成図である。図2はひとつのロー
ラの部分の縦断面図である。ここでは3組みのローラを
示す。実際には、多くのローラの組みを使用することも
あり、折り目の数だけローラを用いる。同じ構造である
ので、全部を図示することを略す。ひと組みのローラに
ついて説明する。合成樹脂板Wを波型に曲げるので、一
方のローラから見れば板は平角(180°)に曲がり、
他方のローラから見れば板は平角(180°)以下の角
度に曲げられる。平角以下に曲げる方のローラはより幅
が狭い。狭幅のローラであって、鍔がついている。鍔は
折り曲げ部を強く変形させるために鋭くなっている。こ
のローラSは主軸Rに固定されて、合成樹脂板を送るた
めに回転している。主軸Rも回転している。
【0023】他方のローラQは平角以上の面に接触して
いる。このローラQは主軸Pに、回転自在に取り付けら
れる。ローラQはより幅の広いローラである。やはり鍔
部があるが、この鍔部の分だけ、ローラSよりも幅広で
ある。重要なことは、このローラSが複数の部材に分割
されており、回転する部材と、固定部材とを含むという
ことである。
【0024】複合ローラQは、中央回転部Mと、その両
側の熱風ガイドGと、さらにその外側の外回転部Tとよ
りなる。中央回転部Mは、平坦な面1を持つ円盤であ
る。これは前記の狭幅のローラSとほぼ同じ幅を持つ。
中央回転部Mは主軸Pとの間に、軸受2を備える。主軸
Pは静止しているが、軸受2があるので、遊輪として自
由に回転することができる。
【0025】熱風ガイドGは、中央回転部と同じ直径を
持つ円弧板である。これは主軸Pに対して軸受を介さ
ず、直接に固定される。熱風ガイドGの中央部は軸穴3
となっている。これは主軸Pに固定する部分である。軸
穴3に続いて、扇形の切り欠き4がある。これは熱風を
吹き出すための通路となる。扇型の中心角は30度の程
度である。これは20度〜50度程度とすることができ
る。主軸Pに取り付ける時に、切り欠き4が、合成樹脂
板に向くようにする。
【0026】熱風ガイドGのさらに外側には、鍔部であ
る外回転部Tがある。これも回転する部材である。主軸
Pとの間には軸受6がある。5部材に分割されている
が、中央回転部Mと外回転部Tが回転する。これは反し
て熱風ガイドGは主軸に固定される。熱風ガイドGと、
中央回転部M、外回転部Tとの間は滑りがある。
【0027】主軸Pの軸方向には穴があり、これが熱風
を運ぶ熱風管Kになっている。主軸PのローラQを取り
付ける部位には、通し穴5が穿孔されている。通し穴5
と熱風ガイドGの切り欠き4とを一致させて、熱風ガイ
ドGを固定する。熱風管Kを通った熱風は通し穴5か
ら、熱風ガイドGの内部に入る。熱風は切り欠き4を通
り合成樹脂板Wに吹き付ける。熱風により合成樹脂板が
加熱されて軟化する。
【0028】中央回転部の両側に狭い熱風ガイドGがあ
り、ここから合成樹脂板に向けて熱風を吹き出すが、吹
き出し部の面積は十分に狭い。必要な箇所だけに、折り
曲げの最中に熱風を供給する。時間的にも空間的にも、
もっとも的確に熱風を与える。このために熱風の無駄が
少ない。熱エネルギーを有効に利用できる。
【0029】次に合成樹脂板Wの折り曲げ工程を説明す
る。図4は工程を順に示している。第1工程は、ポリカ
ーボネートの平板な合成樹脂板を、中央部で下向きに曲
げている。第2工程は、同じ合成樹脂板をb、cで上向
きに曲げ、d、eでは下向きに曲げている。第3工程で
は、さらに両端の部分f、gを下向きに曲げている。こ
れらの曲げは全て、ローラSとローラQの組合せになる
成形によってなされる。このようなすこしずつ曲げてゆ
く方法は従来からのローラフォーミング法と同じであ
る。一例では、第3工程の終わりでの板の幅は600m
mである。
【0030】図5は本発明の他の実施例を示すものであ
って、合成樹脂板Wの送り込み方向に沿ってI 〜IVの4
工程に分かれており、工程I には1組のローラQ,S
(1)が、工程IIには3組のーラQ,S(2〜4)が、
工程 IIIには5組のローラQ,S(5〜9)が、工程IV
には7組のローラQ,S(10〜16)がそれぞれ設け
られ、該各工程I 〜IVの上流側に、ローラQ,Sによっ
て折り曲げられる合成樹脂板Wの折り曲げ部分に対向し
て折り曲げ時直前に熱風を供給するための熱風供給手段
10が設けられている。
【0031】熱風供給手段10は、図6及び図7に示す
ように、ローラQの両側外回転部Tに対向して配設され
ると共に、その下端部にスリット状熱風供給口11を有
する熱風供給ノズル12からなり、該各ノズル12に配
管14を介してヒーター15及び熱風供給用ファン16
が接続されている。図6中、17は各工程I 〜IVの下流
側に、ローラQの両側外回転部Tに対向して配設された
冷却パイプであって、合成樹脂板Wの折り曲げた部分に
空気を吹き付けて冷却し、その折り曲げ状態を固定化す
るためのものである。
【0032】合成樹脂板Wの折り曲げ手順を説明する
と、工程Iにおいて、合成樹脂板Wの中央部分が熱風供
給口11から吹き付けられる熱風により加熱されて軟化
し、その軟化部分がローラQ,S(1)により折り曲げ
られ、図4のaに示すように、合成樹脂板Wの中央部が
上向きに折り曲げられる。
【0033】工程IIにおいて、合成樹脂板Wの中央折り
曲げ部分の両側が熱風供給口11から吹き付けられる熱
風により加熱されると共に、合成樹脂板Wの工程Iで折
り曲げられた中央折り曲げ部分がローラQ,S(3)間
に挿通されることにより、その中央折り曲げ部分をガイ
ドにして、合成樹脂板Wを蛇行することなく直線的に進
行させ、合成樹脂板Wの加熱により軟化された部分がロ
ーラQ,S(2,4)により折り曲げられ、図4のb,
cに示すように、合成樹脂板Wの中央折り曲げ部分の両
側が下向きに折り曲げられる。
【0034】以後、同様の手順で、工程III において、
図4のd,eに示すように、既に折り曲げられた部分の
両側が上向きに折り曲げられ、工程IVのおいて、図4の
f,gに示すように、既に折り曲げられた部分の両側が
下向きに折り曲げられる。
【0035】上記構成によれば、合成樹脂板Wを複数の
箇所で折り曲げる際に、その複数の折り曲げ部分のう
ち、中央部に位置する折り曲げ部分を先に折り曲げるの
で、その中央部の折り曲げ部分をガイドにして、合成樹
脂板W合成樹脂板を蛇行させることなく直線状に進行さ
せて、残りの両側の折り曲げ部分を順次正確に折り曲げ
ることができる。また、熱風供給手段10が両ローラ
Q,Sの直前に設けられているため、合成樹脂板Wの折
り曲げ部分を折り曲げる前に確実に軟化させことがで
き、その折り曲げを円滑容易に行なうことができる。ま
た、前述した実施例のように、一方のローラQ内に熱風
供給手段が組み込まれていないから、その一方のローラ
Qの構造が簡単になり、その保守点検が容易である。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の合成樹脂板の折り曲げ方
法によれば、合成樹脂板Wを複数の箇所で折り曲げる際
に、その複数の折り曲げ部分のうち、中央部に位置する
折り曲げ部分を先に折り曲げるので、その中央部の折り
曲げ部分をガイドにして、合成樹脂板Wを蛇行させるこ
となく直線状に進行させて、残りの両側の折り曲げ部分
を順次正確に折り曲げることができる。
【0037】更に、合成樹脂板Wが加熱されるので、柔
軟になり折り曲げ易くなる。合成樹脂板Wに与える応力
をへらすことができるので、割れ、亀裂、白濁などを生
じない。従来の冷間法に比較して、より高い品質の波型
合成樹脂板を製造することができる。
【0038】また更に、加熱により無理なく合成樹脂板
Wを変形することができるので、より長い合成樹脂板W
を扱うことができる。従来法では、長くても6m〜12
mの板しかローラフォーミング法では扱えないが、本発
明によれば、12m以上の長いものも成形することがで
きる。これにより能率が増進する。
【0039】請求項2記載の合成樹脂板の折り曲げ装置
によれば、両ローラQ,Sによって折り曲げられる合成
樹脂板Wの折り曲げ部分に、折り曲げ時または折り曲げ
時直前に熱風を供給するための熱風供給手段を設けてい
るので、折り曲げ部分だけを集中的に加熱し軟化させて
容易に折り曲げることができ、従来のように、合成樹脂
板Wの全体を加熱することにより、その合成樹脂板Wが
塑性変形されるという難点を解消でき、しかも、合成樹
脂板Wの全体を加熱する場合に比べて熱エネルギーの消
費量も少なくて済むから、経済的である。
【0040】請求項3記載の合成樹脂板の折り曲げ装置
によれば、熱風供給手段を一方のローラQに組み込んで
いるので、合成樹脂板Wの折り曲げ部分にだけ熱風を集
中的に吹き付けて加熱することができると共に、装置全
体の大型化を防ぐことができる。
【0041】請求項4記載の合成樹脂板の折り曲げ装置
によれば、熱風供給手段が両ローラQ,Sの直前に設け
られているので、合成樹脂板Wの折り曲げ部分を折り曲
げる前に確実に軟化させることができ、その折り曲げを
円滑容易に行なうことができる。また、一方のローラQ
内に熱風供給手段が組み込まれていないから、その一方
のローラQの構造が簡単になり、その保守点検が容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である合成樹脂板折り曲げ装
置の一部概略正面図である。
【図2】同熱風吹き込み機構を備えるローラの断面図で
ある。
【図3】同ローラの熱風ガイドのみの縦断面図である。
【図4】同合成樹脂板の折り曲げ工程略図である。
【図5】本発明の他の実施例である合成樹脂板折り曲げ
装置の概略平面図である。
【図6】同要部の縦断面図である。
【図7】同熱風供給ノズルの横断面図である。
【符号の説明】
M 中央回転部 P 主軸 Q ローラ R 主軸 S ローラ G 熱風ガイド T 外回転部 W 合成樹脂板 10 熱風供給手段 11 熱風供給口 12 熱風供給ノズル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂板を上面と下面から回転するロ
    ーラによって押さえて変形させ折り曲げるために、主軸
    Pとこの主軸Pによって回転自在に支持されるローラQ
    と、合成樹脂板Wの反対側にあって主軸Rと、この主軸
    Rによって支持されるローラSとをひと組みとし、ひと
    つあるいは複数組みのローラにより所望の数の箇所で折
    り曲げを行う方法であって、両ローラQ,Sによって合
    成樹脂板Wを複数の箇所で折り曲げる際に、折り曲げ部
    分に熱風を供給して折り曲げ部分を軟化して折り曲げや
    すくすると共に、複数の折り曲げ部分のうち、まず中央
    部に位置する折り曲げ部分を折り曲げ、しかるのちに、
    その両側の折り曲げ部分を順次折り曲げるようにした合
    成樹脂板の折り曲げ方法。
  2. 【請求項2】 合成樹脂板を上面と下面から回転するロ
    ーラによって押さえて変形させ折り曲げるために、主軸
    Pとこの主軸Pによって回転自在に支持されるローラQ
    と、合成樹脂板の反対側にあって主軸Rと、この主軸R
    によって支持されるローラSとをひと組みとし、ひとつ
    あるいは複数組みのローラにより所望の数の箇所で折り
    曲げを行う装置であって、両ローラQ,Sによって折り
    曲げられる合成樹脂板Wの折り曲げ部分に、折り曲げ時
    または折り曲げ時直前に熱風を供給するための熱風供給
    手段を設けてなる合成樹脂板の折り曲げ装置。
  3. 【請求項3】 熱風供給手段は、少なくとも一方のロー
    ラQが、主軸Pに関して回転自在の中央回転部Mと、そ
    の両側にあり主軸Pに固定され円板状で合成樹脂板に接
    触する方向に開口のある熱風ガイドGと、熱風ガイドG
    の外側に設けられた主軸Pに対して回転自在の外回転部
    Tと、主軸Pに設けられ前記熱風ガイドGに熱風を供給
    する熱風管Kとよりなる請求項2記載の合成樹脂板の折
    り曲げ装置。
  4. 【請求項4】 熱風供給手段は、両ローラQ,Sに向か
    って合成樹脂板Wが送り込まれ折り曲げられる直前の位
    置に設けられ、合成樹脂板Wの折り曲げ部分に対応する
    スリット状熱風供給口11を有する熱風供給ノズル12
    からなる請求項2記載の合成樹脂板の折り曲げ装置。
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