JP2019517625A - 化学的還元法を用いたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法 - Google Patents

化学的還元法を用いたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】【解決手段】本発明は化学的還元法(chemical reduction method)を用いたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤ及びその製造方法に関し、より詳しくは、銅ナノワイヤを化学的方法で製造した後、銅ナノワイヤの酸化防止のために硝酸銀−アンモニア錯体溶液、還元剤を用いて化学的還元法によって銅表面を銀でコートする段階を含む銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法及びその方法によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤに関する。また、溶液の再使用によって銅ナノワイヤを再生産することができ、コスト節減が可能である。本発明によるコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤは、空気中又は高温でも酸化が防止されることによって電気伝導度が低下しなく、高い電気伝導度が要求される電磁波遮蔽ペースト又は高電導性ペーストの製造に有用である。【選択図】 図10

Description

本発明は化学的還元法(chemical reduction method)を用いたコアシェル構造を有する銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法に関し、より詳しくは銅ナノワイヤを化学的方法で製造した後、銅ナノワイヤの酸化防止のために銀アンモニア錯体溶液及び還元剤を用いて化学的還元法で銅表面を銀でコートする段階を含む、コアシェル構造を有する銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法に関する。
ナノワイヤはナノメートルサイズの直径を有し、数百ナノメートルから数百マイクロメートルの長さを有するナノ素材であり、人為的な操作が容易であって次世代ナノ素子の製造に使われるべき核心素材として大きな脚光を浴びている。最近には、伝導性、透明性などの特性によって、銅、銀、ニッケルなどの金属ナノワイヤが既存の伝導性素材であるインジウムスズ酸化物(ITO)、伝導性高分子、炭素ナノチューブ、グラフェンなどを取り替える代替品として有用に使われている。
その中でも銅ナノワイヤは高い伝導度、柔軟性及び透明性と低い値段などの利点を持っているので、ディスプレイに主に使われていたインジウムスズ酸化物(ITO)を取り替えることができる物質として脚光を浴びている。特に、銅ナノワイヤは透明な導体である特徴のため、低放射率ウィンドウ、タッチ感受性調節パネル、太陽電池及び電磁気遮蔽物質を含む非常に多様な用途に使われることができる。
既存の銅ナノワイヤは電気化学的反応、化学蒸着法、硬テンプレート補助法(hard−template assisted methods)、コロイド及び熱水法(hydrothermal process)などの方法で製造されて来た。しかし、既存の製造方法は装備の設備投資費用が高くてナノワイヤのサイズ制御が難しく、生産性が低いなどの問題点がある。
最近には、化学的合成方法による銅ナノワイヤの製造方法が知られた。大韓民国特許登録第1073808号には、CuCl水溶液にアミン配位子、還元剤、界面活性剤及び非極性有機溶媒を加えて混合した後、反応溶液を高圧反応器に移し、80〜200℃で24時間反応させることで銅ナノワイヤを製造する方法が開示されている。このような方法で製造された銅ナノワイヤは10〜50μmの長さ及び200〜1000nmの直径を有する。しかし、この製造方法は高圧反応器を使うため、生産コストが上昇し、量産が難しいという問題点がある。
大韓民国特許登録第1334601号には、エチレングリコール(EG、Ethylene Glycol)とポリビニルピロリドン(PVP)などを使うポリオール工程による銅ナノワイヤの製造方法が開示されている。しかし、このような製造方法は、水溶液を溶媒として使用するものに比べ、有毒な溶媒を使うという点で環境的な問題を引き起こし、製造コストの上昇による経済性下落の問題点がある。
国際特許公開第2011−071885号には、銅イオン前駆体、還元剤、銅キャッピング剤(capping agent)、pH調節物質を混合した後、一定の温度で反応させることで、球形銅ナノ粒子に付着された銅スティック(stick)を含む1〜500μmの長さ及び約20〜300nmの直径を有する銅ナノワイヤを製造する方法が開示されている。しかし、依然として生産性又は製造された銅ナノワイヤの品質均一性が低いなどの問題点を持っている。
一方、銅ナノワイヤは長期間空気中に露出されれば酸化現象が発生して銅酸化物が生成する。このような酸化現象は温度が高くなるに従って次第に早く進行される。このような銅酸化物は純粋な銅に比べて電気伝導性が著しく低下する。このような銅酸化物の生成を防止するために、国際特許公開第2011−071885号及び大韓民国特許登録第1334601号では、銅ナノワイヤを製造した後、その表面をニッケル、金、スズ、亜鉛、銀、白金、チタン、アルミニウム、タングステン、コバルトなどの金属でコートする方法を開示している。しかし、依然として全工程の効率や銅ナノワイヤの品質均一性などを高める必要性がある。
したがって、本発明者らは前記問題点を解決するために鋭意努力した結果、銅ナノワイヤを化学的に合成した後、酸化防止のために銀アンモニア錯体溶液及び還元剤を用いた化学的還元法によって銅ナノワイヤの表面を銀でコートする方法を開発し、既存の銅ナノワイヤ製造方法に比べて高い経済性及び生産性を有し、耐酸化性が高い銀コーティング銅ナノワイヤを製造することができることを確認して本発明を完成することになった。
本発明の目的は高い経済性及び生産性を有し、耐酸化性が高い銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、(a)水に(1)アルカリ、(2)銅化合物及び(3)キャッピング剤が添加された水溶液を撹拌する段階;(b)前記水溶液に還元剤を添加して銅イオンを還元させることによって銅ナノワイヤを製造する段階;(c)製造された銅ナノワイヤを洗浄及び乾燥する段階;(d)(c)段階で製造された銅ナノワイヤの酸化膜を除去する段階;(e)(d)段階の溶液に還元剤を入れて、pHを滴定した後、硝酸銀−アンモニア錯体溶液を滴下しながら銀コーティングを形成する段階;(f)(e)段階で製造された銀コーティング銅ナノワイヤを洗浄及び乾燥する段階を含むコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法を提供する。
第1実施例によって製造された銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第1実施例によって製造された銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)写真及び含量分析を示す図である。 第2実施例によって製造された銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第2実施例によって製造された銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)写真及び含量分析を示す図である。 銅前駆体Cu(OH)を用いて製造された銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第4実施例でNaOH溶液を1回再使用して銅ナノワイヤを合成した場合の走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第4実施例でNaOH溶液を2回再使用して銅ナノワイヤを合成した場合の走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第5実施例でNaOH溶液を1回再使用して銅ナノワイヤを合成した場合の走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第5実施例でNaOH溶液を2回再使用して銅ナノワイヤを合成した場合の走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第6実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第6実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)写真及び含量分析を示す図である。 第6実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの銀コーティングの厚さをイオンビーム走査電子顕微鏡(FIB)で測定した写真を示す図である。 比較例1によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 比較例1によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)写真及び含量分析を示す図である。 比較例2によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 比較例2によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)写真及び含量分析を示す図である。 第7実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第7実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)写真及び含量分析を示す図である。 第7実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの銀コーティングの厚さをイオンビーム走査電子顕微鏡(FIB)で測定した写真を示す図である。 第8実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第8実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)写真及び含量分析を示す図である。 第8実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの銀コーティングの厚さをイオンビーム走査電子顕微鏡(FIB)で測定した写真を示す図である。 第9実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第9実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)写真及び含量分析を示す図である。 第9実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの銀コーティングの厚さをイオンビーム走査電子顕微鏡(FIB)で測定した写真を示す図である。 第10実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第10実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)写真及び含量分析を示す図である。 第11実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第11実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)写真及び含量分析を示す図である。 第12実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す図である。 第12実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)写真及び含量分析を示す図である。 実験例2で第6実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤを透過電子顕微鏡(TEM)に装着されたエネルギー分散分光器でスペクトルプロファイルスキャニングを実施した写真を示す図である。
他に定義しない限り、本明細書で使用した全ての技術的及び科学的用語は本発明が属する技術分野で熟練した専門家によって通常に理解されるものと同一の意味を有する。一般に、本明細書で用いた命名法は当該技術分野でよく知られて通常に使われるものである。
本発明では、キャッピング剤としてピペラジン及び/又はヘキサメチレンジアミンを用いて銅ナノワイヤを製造した後、銅ナノワイヤの酸化膜を除去し、化学的方法で銀をコートして電気的物性に優れたコアシェル形態の銀コーティング銅ナノワイヤを製造した。その結果、前記コアシェル構造を有する銀コーティング銅ナノワイヤは既存の銅ナノワイヤに比べて酸化安全性に優れ、類似の物性を有する銀ナノワイヤに比べて低いコストで生産可能であることを確認することができた。
したがって、本発明は、(a)水に(1)アルカリ、(2)銅化合物及び(3)キャッピング剤が添加された水溶液を撹拌する段階;(b)前記水溶液に還元剤を添加して銅イオンを還元させることによって銅ナノワイヤを製造する段階;(c)製造された銅ナノワイヤを洗浄及び乾燥する段階;(d)(c)段階で製造された銅ナノワイヤの酸化膜を除去する段階;(e)(d)段階の溶液に還元剤を入れて、pHを滴定した後、硝酸銀−アンモニア錯体溶液を滴下しながら銀コーティングを形成する段階;(f)(e)段階で製造された銀コーティング銅ナノワイヤを洗浄及び乾燥する段階を含むコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法に関するものである。
本発明において、前記(c)段階後、(c’)銅ナノワイヤから分離された溶液に銅前駆体及び還元剤を添加して銅ナノワイヤを再合成する段階をさらに含むことができる。前記銅ナノワイヤを合成した後にも銅ナノワイヤから分離された溶液には相当量の銅前駆体及び還元剤が残ることになる。また、反応に使われるアルカリ溶液は高濃度で投入されなければならないため、そのまま廃棄される場合、新しいアルカリ溶液の購入コスト及び処理コストが消耗される。よって、前記分離された溶液に銅前駆体及び還元剤をさらに供給して反応させる場合、製造コストを相当に節減することができる。また、前記(c’)段階を2回以上繰り返して銅ナノワイヤを合成して製造コストを最小化することが好ましい。
本発明において、(d)段階は酸化膜除去溶液としてアンモニア水及び硫酸アンモニウムの混合溶液を使うことを特徴とすることができる。銅ナノワイヤは製造された後に酸化して表面に酸化膜(酸化銅)を形成することになる。この酸化膜は銅ナノワイヤの伝導度を下げ、表面にコートされる銀との接触を妨げることがある。したがって、銀コーティングを実施する前に前記酸化膜を除去することが好ましい。ここで、前記アンモニア水及び硫酸アンモニウム混合溶液の濃度は0.001〜0.3Mであることがより好ましい。前記アンモニア水及び硫酸アンモニウム混合溶液の濃度が0.001M未満の場合、酸化膜が正常に除去されなくて銀コーティング層が形成されないとか銅ナノワイヤの伝導度が下がることがあり、0.3Mを超える場合、銅ナノワイヤが分解されることがあるので、銅の消耗量が多くて総収得量が減少する。また、前記溶液はアンモニアイオンを含む溶液の他にアミンを含む物質に取り替えて使うことができ、他のアミン系物質又は添加剤をさらに含むことができるが、これに制限されるものではない。また、前記(d)酸化膜除去段階は1〜60分間行うことが好ましい。1分未満の反応時間を有する場合は酸化膜が除去されなく、60分を超える場合は銅ナノワイヤが溶解することがある。
本発明において、前記(e)段階は、(d)段階で酸化膜が除去された銅ナノワイヤ溶液に還元剤を投入し、pHを滴定した後、50〜1600rpmで撹拌しながら銀アンモニア錯体溶液を分当たり0.5〜500ml注入することを特徴とすることができる。前記(e)段階で酸化膜が除去された銅ナノワイヤに銀コーティングを形成する段階で、銀アンモニア錯体溶液の注入速度が0.5ml/min未満の場合、還元する銀の量が少なくて緻密な銀コーティング層が形成されなく、500ml/minを超える場合、銀が銅ナノワイヤにコートされなくて溶液中に自由銀粒子が形成されることがある。
また、前記溶液の撹拌速度が50rpm未満の場合、銀アンモニア錯体の拡散速度が遅くなって銅ナノワイヤの表面に銀が正常にコートされなく、1600rpmを超える場合、溶液の動きが不安定であって反応性が落ちることがある。
本発明において、前記銅ナノワイヤが分散された溶液のpHは8〜11であることを特徴とすることができる。pHが8未満の場合、銅ナノワイヤに銀が正常にコートされなく、pHが11を超える場合、銅が溶解して収得量が減少することがある。ここで、pHを滴定する試薬はNaOH、KOH、アンモニア水などから選択される1種以上であることを特徴とし、好ましくはアンモニア水でpHを滴定することができるが、これに制限されるものではない。また、前記アンモニア水の濃度は銅ワイヤが分散された溶液中に0.001〜0.1Mであり得るが、これに制限されるものではない。アンモニア水の濃度が0.001M未満の場合、銅ナノワイヤの表面に銀が正常にコートされなく、0.1Mを超える場合、銅ナノワイヤが溶解して収得率が下がることがある。
本発明において、前記(e)段階の還元剤は、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸、ドデカン酸、タプシン酸、マレイン酸、フマル酸、グルコン酸、トラウマチン酸、ムコン酸、グルチン酸、シトラコン酸、メサコン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、ジアミノピメリン酸、タルトロン酸、アラビナル酸、サッカリン酸、メソキサル酸、オキサロ酢酸、アセトンジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ジフェン酸、酒石酸、酒石酸ナトリウムカリウム、アスコルビン酸、ヒドロキノン、グルコース及びヒドラジンからなる群から選択されることを特徴とすることができる。前記(e)段階の還元剤の場合、銀を還元させて銀コーティングを実施することができる還元剤は制限なしに使用可能であるが、弱い還元剤を使うことが銀コーティング時に銀被膜を均一で緻密に形成することができ、好ましくは酒石酸ナトリウムカリウムを使うことができる。
本発明において、前記(e)段階の還元剤の濃度は0.001〜3Mであることを特徴とすることができる。還元剤が0.001M未満の場合、還元反応が少なくなって銀コーティング層が形成されなく、3Mを超える場合、試薬消耗量が多くなって経済的及び環境的損失が大きい。
本発明において、前記銀アンモニア錯体溶液は硝酸銀溶液とアンモニア水を混合して製造されることを特徴とすることができる。銅ナノワイヤに銀コーティング層が形成される原理は化学メッキ法(Chemical Plating Method)によるものである。銅ナノワイヤに銀をコートするためには銀アンモニア錯体溶液をコートしなければならなく、硝酸銀溶液にアンモニア水を添加して使うことができる。
具体的に、硝酸銀溶液にアンモニア水を添加することによって銀アンモニア錯体溶液を生成する。この反応の化学式は[反応式2]のように示すことができ、[反応式2]の3)のように銀アンモニア錯体である[Ag(NHが形成される。
[反応式2]
1)2AgNO+2NHOH → AgO↓+HO+2NHNO
2)AgO+4NHOH → 2[Ag(NH]OH+3H
3)[Ag(NH]OH+NHNO → [Ag(NH]NO+NHOH
[反応式2]の3)で形成された[Ag(NH錯体が銅ナノワイヤの銅から出た電子によってAgイオンが還元する化学メッキ原理によって銅ナノワイヤに銀原子がコートされる。この化学反応式は[反応式3]の通りである。
[反応式3]
Cu+2[Ag(NH]NO → [Cu(NH](NO+2Ag↓
本発明において、前記銀アンモニア錯体溶液内の硝酸銀の濃度は0.001〜1M、アンモニア水の濃度は0.01〜0.3Mであることを特徴とすることができる。硝酸銀の濃度が0.001M未満であるとか1Mを超える場合、あるいはアンモニア水の濃度が0.01M未満であるとか0.3Mを超える場合、錯体が形成されにくい。
本発明において、前記(a)段階の(1)アルカリはNaOH、KOH、又はCa(OH)であることを特徴とすることができる。また、前記(a)段階の(1)アルカリ溶液濃度は2.5〜25Mの濃度を有するように添加されることが好ましい。アルカリ溶液の濃度が2.5M未満の場合、溶液がpHを維持することができなくて銅イオンの還元反応が正常にできなく、25Mを超える場合、アルカリと銅が反応してナノワイヤが目的通りに形成されない。
本発明において、前記銅化合物は水酸化銅、硝酸銅、硫酸銅、硫酸銅、酢酸銅、塩化銅、臭化銅、ヨウ化銅、リン酸銅又は炭酸銅であり得、好ましくは硝酸銅であることを特徴とすることができる。前記銅化合物は銅ナノワイヤが成長するのに必要な銅イオンを提供する。
本発明において、前記銅化合物は、銅イオンを基準に0.004〜0.5Mの濃度を有することを特徴とすることができる。銅イオン濃度が0.004M未満の場合、銅ナノワイヤが正常に形成されなく、銅ナノ粒子が形成されることがあり、0.5Mを超える場合、銅イオンが溶液に過量で存在することによって還元剤との反応が全く起こらない。
本発明において、前記(3)キャッピング剤はピペラジン(C10)又はヘキサメチレンジアミン(C16)であり得る。銅化合物に含まれた銅イオンがナノワイヤとして生成するためには、キャッピング剤に含まれたアミン基によって銅ナノワイヤの形状が制御されなければならない。キャッピング剤は銅ナノ構造に結合し、銅が縦方向に成長してナノワイヤの形態を有するようにする。本発明における銅キャッピング剤としては、ピペラジン(C10)及び/又はヘキサメチレンジアミン(C16)を使うことが好ましい。ピペラジン(C10)[化1]とヘキサメチレンジアミン(C16)[化2]の構造は下記の通りである。
Figure 2019517625

Figure 2019517625
本発明において、前記(3)キャッピング剤の濃度は0.008〜2.0Mであり得る。キャッピング剤の濃度が0.008M未満の場合、銅ナノワイヤだけではなく、銅ディスク状の構造が形成されることができ、2.0Mを超える場合には、ディスクの形態に銅が形成されることができる。
本発明において、前記(a)段階での撹拌は水溶液に添加される物質が全部よく溶解するようにするために行い、通常の撹拌器を用いて実施することができるが、これに制限されるものではない。撹拌速度は200〜400rpm、撹拌時間は5〜30分が好ましいが、水溶液の量及び反応時間などを考慮して自由に選択可能である。
本発明において、前記(b)段階の還元剤は、ヒドラジン、アスコルビン酸、L(+)−アスコルビン酸、イソアスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、シュウ酸、ギ酸、亜リン酸塩、リン酸、硫酸塩又は水素化ホウ素ナトリウムであり得、好ましくはヒドラジンであることを特徴とすることができる。
ヒドラジンが銅イオンをアルカリ溶液条件で銅に還元させる化学式は[反応式1]の通りである。
[反応式1]
2Cu2++N+4OH2Cu+N+4H
本発明において、前記(b)段階の還元剤は0.01〜1.0Mの濃度を有し、添加速度は0.1〜500ml/minであり得る。還元剤の濃度が0.01M未満であるとか1.0Mを超える場合、あるいは還元剤の添加速度が0.1ml/min未満であるとか500ml/minを超える場合には、銅ナノワイヤの形態ではない銅ナノ粒子の形態が形成されることがある。前記(b)段階は、還元剤の添加後、30分〜2時間の間に、好ましくは1時間の間に撹拌させることによって銅イオンを還元させることになる。30分未満で反応させる場合、銅ナノワイヤの厚さ又は長さが正常に形成されなく、反応時間が2時間を超える場合、残余銅イオンが銅ナノワイヤの表面に還元してワイヤの形状がでこぼこに形成されることがある。
また、前記(b)段階は0〜100℃で実施することができる。還元時の反応温度が0℃未満又は100℃を超えれば銅還元反応は起こるが、ナノワイヤではない銅ナノ粒子が形成されることがある。
本発明において、前記(c)段階は製造された銅ナノワイヤを洗浄及び乾燥する段階であることを特徴とすることができる。前記(c)段階は銅ナノワイヤの表面の不純物を除去し、銅ナノワイヤを乾燥させる段階であり、銅ナノワイヤの合成時、表面の不純物を除去することができる物質で洗浄して乾燥することができ、好ましくは蒸溜水及びエタノール溶液で洗浄することができる。銅ナノワイヤの洗浄時、銅ナノワイヤの表面の不純物を蒸溜水で数回洗浄した後、早い乾燥のためにエタノールで1〜2回洗浄し、真空オーブンで常温で12〜30時間乾燥させることが好ましいが、これに制限されるものではない。
本発明において、前記(f)段階は(e)段階で製造された銀コーティング銅ナノワイヤを洗浄及び乾燥する段階であり、前記(f)段階は前記(c)段階と同じ洗浄過程を経ることができる。
本発明において、前記コアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造時、製造工程は回分反応式、栓流反応式、連続撹拌槽型反応式の工程を用いることができるが、これに制限されるものではない。
以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する。これらの実施例は単に本発明を例示するためのものであり、本発明の範囲がこれらの実施例によって制限されると解釈されないことは当該分野で通常の知識を有する者に明らかであろう。
実施例に使用された装備の諸元及び物性測定方法は次のようである。
(1)形態及び構造測定:コアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの形態及び構造は走査電子顕微鏡(SEM;FEI、SIRION)及び透過電子顕微鏡(TEM;FEI、TECNAI G−T−20S)で測定した。
(2)成分測定:コアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの成分測定は走査電子顕微鏡に装着されたエネルギー分散分光器(SEM−EDS;FEI、SIRION)と透過電子顕微鏡に装着されたエネルギー分散分光器(TEM−EDS;FEI、TECNAI G−T−20S)で測定した。また、高周波誘導結合プラズマ(ICP−AES;iCAP 6500、Thermo Scientific)を用いてコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの銀と銅の含量を分析した。
(3)面抵抗:面抵抗は4点式面抵抗測定器(Loresta−GP、MCP−T610、MITSUBISHI CHEMICAL ANALYTECH)で測定した。
(4)厚さ測定:コアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの厚さ測定はイオンビーム走査電子顕微鏡、FIB(Focused Ion Beam Scanning Electron Microscope、LYRA3 XMU、TESCAN)で測定した。
(5)含量分析:コアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの銀と銅含量の分析は誘導結合プラズマ原子発光分析器(ICP−AES:Inductively Coupled Plasma−Atomic Emission Spectrometer、iCAP 6500 duo、Thermo Scientific)で測定した。
第1実施例:ピペラジン(C10)を用いた銅ナノワイヤの製造
3000mlの丸底フラスコに水(超純水)2000mlを入れ、撹拌器を装着して撹拌しながら水酸化ナトリウム(NaOH、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)を1200g(15M)を投入した。発熱反応によって熱くなった反応器内部の温度が50℃を超えないように冷却した後、硝酸銅(II)(Cu(NO・3HO、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)3.8g(0.0079M)を水(超純水)100mlに溶解させて反応器に投入した。その後、ピペラジン(C10、シグマアルドリッチ社製)9.7g(0.268M)を水(超純水)100mlに溶解させて添加した後、平均撹拌速度300rpmで10分間撹拌させた。反応器を70℃に昇温させた後、ヒドラジン(N、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)4mlを水(超純水)240ml(0.04M)に混合した後、反応器の内部に注射器ポンプ(syringe pump)を用いて4ml/minの速度で1時間添加した。反応器を70℃で維持させ、反応が終了すると常温に徐々に温度を冷却させた後、銅ナノワイヤを溶液から分離し、蒸溜水及びエタノール2Lで洗浄した後、真空オーブン(OV−12、JEIO Tech社製)で25℃で24時間乾燥させた。製造された銅ナノワイヤを走査電子顕微鏡(SEM)で調査した結果、図1に示したように、長さが5〜10μm、直径が200〜300nmの銅ナノワイヤが製造されたことを確認した。また、図2に示したように、銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)で成分及び含量を分析した結果、酸化しなかった銅ナノワイヤが製造されたことを確認することができた。
第2実施例:ヘキサメチレンジアミン(C16)を用いた銅ナノワイヤの製造
3000mlの丸底フラスコに水(超純水)2000mlを入れ、撹拌器を装着して撹拌しながら水酸化ナトリウム(NaOH、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)を1200g投入した。発熱反応によって熱くなった反応器内部の温度が50℃を超えないように冷却した後、硝酸銅(II)(Cu(NO・3HO、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)3.8gを水(超純水)100mlに溶解させて反応器に投入した。その後、ヘキサメチレンジアミン(C16、シグマアルドリッチ社製)62.25ml(0.268M)を添加し、10分間300rpmで撹拌させた。反応器温度が35℃になれば、ヒドラジン(N、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)4mlを水(超純水)240mlに混合し、反応器の内部に注射器ポンプ(syringe pump)で4ml/minの速度で1時間添加した。反応器の内部を70℃に昇温させた後、1時間反応させ、反応が終了すると、常温に徐々に温度を下げた後、蒸溜水及びエタノール2Lで洗浄した後、真空オーブン(OV−12、JEIO Tech社製)で25℃の温度で24時間乾燥させた。製造された銅ナノワイヤを走査電子顕微鏡(SEM)で調査した結果、図3に示したように、長さが2〜5μm、直径が200〜300nmの銅ナノワイヤが製造されたことを確認した。また、図4に示したように、銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)によって成分及び含量を分析した結果、酸化しなかった銅ナノワイヤが製造されたことを確認することができた。
第3実施例:銅前駆体Cu(OH)を用いた銅ナノワイヤの製造
銅前駆体として硝酸銀を使わず、水酸化銅(Cu(OH)、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)を使ったことを除き、前記第1実施例と同様な方法で銅ナノワイヤを製造した。
図5に示したように、銅ナノワイヤが形成されたことを走査電子顕微鏡(SEM)で確認することができた。
第4実施例:NaOH再使用による銅ナノワイヤの合成(銅前駆体として硝酸銅を利用)
コアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの合成時にコストの最大部分を占めているものが銀前駆体とNaOHである。本発明では、銅ナノワイヤの合成時、15M(1200g)のNaOHを投入し、これを再使用して工程改善を試みた。前記第1実施例と同様に銅ナノワイヤを合成した後、溶液と銅ナノワイヤを分離し、その溶液にさらに硝酸銅(II)前駆体及び還元剤を投入して銅ナノワイヤをそれぞれ合成した。このとき、溶液に残余還元剤が残らないように銅前駆体と還元剤の当量比を合わせて投入した。その結果、既に反応が完了した溶液に還元剤と銅前駆体のみ投入しても、1回及び2回再使用して銅ナノワイヤを合成することができた。
図6はNaOH溶液を1回再使用して銅ナノワイヤを合成した場合、図7はNaOHを2回再使用して銅ナノワイヤを合成した場合の走査電子顕微鏡(SEM)写真である。これから、銅ナノワイヤの合成が終わった溶液に銅前駆体と還元剤のみを投入することによって銅ナノワイヤが成功的に合成されることが分かった。これは、銅前駆体と還元剤の当量比のみ合わせて投入すればNaOH溶液を数回繰り返し使うことができることを示す。本実施例のようにNaOHを数回再使用することによってコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの合成時のコストを節減することができる。
第5実施例:NaOH再使用による銅ナノワイヤの合成(銅前駆体として水酸化銅を利用)
第3実施例のように銅ナノワイヤを合成した後、溶液と銅ナノワイヤを分離し、その溶液にさらに水酸化銅前駆体及び還元剤を投入して銅ナノワイヤをそれぞれ合成した。このとき、溶液に残余還元剤が残らないように銅前駆体と還元剤の当量比を合わせて投入した。その結果、既に反応が完了した溶液に還元剤と銅前駆体のみ投入しても、1回及び2回再使用して銅ナノワイヤを合成することができた。
図8はNaOH溶液を1回再使用して銅ナノワイヤを合成した場合、図9はNaOHを2回再使用して銅ナノワイヤを合成した場合の走査電子顕微鏡(SEM)写真である。これから、銅ナノワイヤの合成が終わった溶液に銅前駆体と還元剤のみを投入することによって銅ナノワイヤが成功的に合成されることが分かった。これは、銅前駆体と還元剤の当量比のみ合わせて投入すれば、NaOH溶液を数回繰り返し使うことができることを示す。本実施例のようにNaOHを数回再使用することによってコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの合成時にコストを節減することができる。
第6実施例:pH10の反応溶液でコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造
500mlの三角フラスコに水(超純水)100mlと前記第1実施例によって製造された銅ナノワイヤ1.0gを添加した後、超音波洗浄機(Bath sonicator、SK7210HP、Youngjin corporation社製)を用いて、900rpmで3時間撹拌して分散させた。そして、銅ナノワイヤの酸化膜を除去するために、硫酸アンモニウム((NHSO、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)とアンモニア水(NHOH、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)をそれぞれ0.0094M及び0.0376Mを入れ、3分間800rpmで撹拌した。このとき、酸化膜が除去されるに従って溶液の色が青色に変わった。これに還元剤である酒石酸ナトリウムカリウム(CKNaO・4HO、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)を0.028M添加し、水酸化カリウム(KOH、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)を用いてpHを10に滴定した後、3分間800rpmで撹拌した。
酸化膜が除去された銅ナノワイヤに銀コーティングを実施するために、水(超純水)と硝酸銀(AgNO、ジュンテク社製)を混合して0.18Mの硝酸銀溶液を製造し、アンモニア水(NHOH、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)1.5mlを添加して透明な液体になるようにした後、1分間よく撹拌して銀アンモニア錯体溶液を製造した。このとき、CuとAgは55:45の比率で添加した。前記酸化膜が除去された銅ナノワイヤ溶液を撹拌速度800rpmで撹拌しながら銀コーティング溶液を分当たり1mlの速度で添加した。銀コーティング溶液は約44分であれば全部注入されるが、十分なコーティング時間を与えるために1時間反応させた。反応が完了すれば、濾過紙を用いて水(超純水)2Lで洗浄し、常温で24時間乾燥して銀コーティング銅ナノワイヤを収得した。
図10に示したように、銅ナノワイヤの表面に銀コーティングが形成されたことを走査電子顕微鏡(SEM)で確認することができた。製造された銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)の分析結果(図11)、銀が88%程度コートされたことを確認することができた。このとき、面抵抗は4.2×10−2Ω/sqと測定された。その結果、銀コーティング反応の進行時、反応液のpHを10に滴定した場合、銀コーティングがもっと稠密にコートされたことを確認することができ、面抵抗が第3実施例と比較して1位数だけ減少することを確認することができた。
また、コアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの銀コーティングの厚さを測定した。その結果、図12に示したように、内部に銅ワイヤがあり、その外部が銀で約75nmの厚さでコートされていることを確認することができた。
比較例1:pH6の反応溶液でコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造
銅ナノワイヤに銀コーティングを実施する前、塩酸(HCl、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)を用いて反応溶液のpHを6に滴定したことを除き、第6実施例と同様な方法でコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤを製造した。
図13に示したように、銅ナノワイヤの表面に銀コーティングが形成されたことを走査電子顕微鏡(SEM)で確認することができた。製造された銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)の分析結果(図14)、銀が37%程度コートされたことを確認することができた。第5実施例と比較して見れば、銀コーティング量が50%程度減少した。このとき、面抵抗は3.3×10−2Ω/sqと測定された。その結果、銀コーティング反応の進行時、反応液のpHを6に滴定した場合、銀コーティング率が減少することを確認することができ、面抵抗も10倍以上高くなることを確認することができた。
比較例2:pH12の反応溶液でコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造
銅ナノワイヤに銀コーティングを実施する前、水酸化カリウムを用いて反応溶液のpHを12に滴定したことを除き、第6実施例と同様な方法でコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤを製造した。
図15に示したように、銅ナノワイヤの表面に銀コーティングが形成されたことを走査電子顕微鏡(SEM)で確認することができた。製造された銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)の分析結果(図16)、銀が31%程度コートされたことを確認することができた。第6実施例と比較して見れば、銀コーティング量が57%程度減少した。このとき、面抵抗は1.1×10−1Ω/sqと測定された。そして、収得量も、pHを10に滴定して銀コーティングを試みた第6実施例に比べて10%程度減少する結果を現した。
第7実施例:0.14M硝酸銀を用いたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造
前記実施例は経済性を高めるために銅ナノワイヤの銀コーティング量を減少する実験を進行した。前記第5実施例の方法で、銀アンモニア錯体溶液の製造時、硝酸銀0.14Mを使ったことを除き、第6実施例と同様な方法でコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤを製造した。前記第6実施例で入れた硝酸銀は0.18Mで、銅質量に対して45%の銀を入れたものであり、この第7実施例で入れた硝酸銀は0.14Mで、銅質量に対して40%の銀を入れたものであり、約5%の銀含量を減少させながらコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤを製造した。
図17に示したように、銅ナノワイヤの表面に銀コーティングが形成されたことを走査電子顕微鏡(SEM)で確認することができた。製造された銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)の分析結果(図18)、銀が約70%コートされたことを確認することができた。このとき、面抵抗は5.3×10−2Ω/sqと測定された。これは第7実施例で製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの面抵抗と類似している結果を現すことを確認することができた。
また、コアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤにコートされた銀の厚さを測定した。その結果、図19に示したように、内部に銅ワイヤがあり、その外部が銀で約66nmでコートされていることを確認することができた。第5実施例と比較すると、銀コーティングの際に硝酸銀注入量が0.18Mから0.14Mに減少したとき、銀コーティングの厚さも約75nmから約66nmに減少することを確認することができた。
第8実施例:0.11M銀コーティング溶液を用いたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造
前記第6実施例の方法で、銀アンモニア錯体溶液の製造時に硝酸銀0.11Mを使ったことを除き、前記第6実施例と同様な方法でコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤを製造した。この第8実施例で入れた硝酸銀は0.11Mで、銅質量に対して35%の銀を入れたものであり、第5実施例に比べて約10%の銀含量を減少させながらコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤを製造した。
図20に示したように、銅ナノワイヤの表面に銀コーティングが形成されたことを走査電子顕微鏡(SEM)で確認することができた。製造された銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)の分析結果(図21)、銀が約57%程度コートされたことを確認することができた。このとき、面抵抗は3.7×10−2Ω/sqと測定された。これは第6実施例で製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの面抵抗と類似している結果を現すことを確認することができた。
また、コアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤにコートされた銀の厚さを測定した。その結果、図22に示したように、内部に銅ワイヤがあり、その外部が銀で約48nmでコートされていることを確認することができた。第6実施例と比較すると、銀コーティングの際に硝酸銀注入量が0.18Mから0.11Mに減少したとき、銀コーティングの厚さも約75nmから約48nmに減少することを確認することができた。
第9実施例:0.09M銀コーティング溶液を用いたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造
前記第5実施例の方法で、銀アンモニア錯体溶液の製造時に硝酸銀0.09Mを使ったことを除き、前記第6実施例と同様な方法でコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤを製造した。この第9実施例で入れた硝酸銀は0.09Mで、銅質量に対して30%の銀を入れたものであり、第5実施例に比べて約15%の銀含量を減少させながらコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤを製造した。
図23に示したように、銅ナノワイヤの表面に銀コーティングが形成されたことを走査電子顕微鏡(SEM)で確認することができた。製造された銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)の分析結果(図24)、銀が約43%コートされたことを確認することができた。このとき、面抵抗は4.4×10−2Ω/sqと測定された。これは第6実施例で製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの面抵抗と類似している結果を現すことを確認することができた。
また、コアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤにコートされた銀の厚さを測定した。その結果、図25に示したように、内部に銅ワイヤがあり、その外部が銀で約30.6nmでコートされていることを確認することができた。第6実施例と比較すると、銀コーティング硝酸銀注入量が0.18Mから0.09Mに減少したとき、銀コーティングの厚さも約75nmから約30.6nmに減少することを確認することができた。
第10実施例:還元剤として酒石酸を用いたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造
前記第6実施例の方法で、還元剤として酒石酸ナトリウムカリウム(CKNaO・4HO、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)ではない酒石酸(C、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)を使ったことを除き、前記第6実施例と同様な方法でコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤを製造した。
図26に示したように、銅ナノワイヤの表面に銀コーティングが形成されたことを走査電子顕微鏡(SEM)で確認することができた。製造された銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)の分析結果(図27)、銀が約72%コートされたことを確認することができた。このとき、面抵抗は1.3×10−1Ω/sqと測定された。
第11実施例:還元剤として酒石酸を用い、0.14M硝酸銀を用いたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造
前記第7実施例の方法で、還元剤として酒石酸ナトリウムカリウム(CKNaO・4HO、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)ではない酒石酸(C、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)を使ったことを除き、前記第7実施例と同様な方法でコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤを製造した。
図28に示したように、銅ナノワイヤの表面に銀コーティングが形成されたことを走査電子顕微鏡(SEM)で確認することができた。製造された銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)の分析結果(図29)、銀が約60%コートされたことを確認することができた。このとき、面抵抗は1.5×10−1Ω/sqと測定された。
第12実施例:還元剤として酒石酸を用い、0.11M硝酸銀を用いたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造
前記第8実施例の方法で、還元剤として酒石酸ナトリウムカリウム(CKNaO・4HO、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)ではない酒石酸(C、サンゾンジュンヤク工業(株)社製)を使ったことを除き、前記第8実施例と同様な方法でコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤを製造した。
図30に示したように、銅ナノワイヤの表面に銀コーティングが形成されたことを走査電子顕微鏡(SEM)で確認することができた。製造された銀コーティング銅ナノワイヤの走査電子顕微鏡−エネルギー分散分光器(SEM−EDS)の分析結果(図31)、銀が約51%コートされたことを確認することができた。このとき、面抵抗は2.5×10−1Ω/sqと測定された。
実験例1:コアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの酸化テスト
コアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの酸化特性を調べるために前記第1実施例の方法で製造した銅ナノワイヤと第7実施例、第8実施例及び第9実施例の方法で製造したコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤをそれぞれGFフィルターに積層した後、200℃で1時間熱処理した。
表1は第1実施例によって製造された銅ナノワイヤと第7実施例、第8実施例及び第9実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの熱処理前後の面抵抗を示したものである。表1に示したように、銅ナノワイヤの熱処理前の面抵抗は2.6×10−2Ω/sqであったが、熱処理後の面抵抗が8.7×10Ω/sqに増加した。これは銅ナノワイヤは空気中に長時間放置するとか熱処理すれば酸化することを示す。一方、第7実施例〜第9実施例の方法で製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤは、同じ条件で熱処理したとき、いずれも3〜4×10−2Ω/sqの面抵抗を示した。これは熱処理前の面抵抗とほとんど差がないものであり、本発明によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤは酸化しなかったことを示す。
Figure 2019517625
実験例2:実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの銀及び銅含量の分析結果
第7実施例〜第9実施例によって製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤに銀がコートされているかを確認するために高周波誘導結合プラズマ装置と透過電子顕微鏡に装着されたエネルギー分散分光器を用いて製造された銀コーティング銅ナノワイヤの銀及び銅成分を分析した。
まず、銀及び銅の含量分析のために、高周波誘導結合プラズマ装置を用いて第7実施例〜第9実施例の方法で製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤを分析した。
表2は第7実施例〜第9実施例の方法で製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの含量を誘導結合プラズマ原子発光分光器(ICP−AES;Inductively coupled plasma atomic emission spectroscopy)を用いて分析した結果を示したものである。分析結果、表2に示したように、銀コーティングの際、硝酸銀の量が0.14M、0.11M、0.09Mに減少するに従って銅ナノワイヤにコートされる銀の含量も54.7%、47%、40.2%に減少することを確認した。
Figure 2019517625
また、銅ナノワイヤに銀がコアシェルの形態に形成されているかを確認するために、第7実施例で製造されたコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤに対して透過電子顕微鏡に装着されたエネルギー分散分光器でスペクトルプロファイルスキャニングを実施した。その結果、図30に示したように、銅の内部に位置し、外側に銀がコートされているコアシェル形態の銀コーティング銅ナノワイヤが形成されたことが分かった。
本発明によるコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法は、空気中又は高温でもほとんど酸化しなくて電気伝導度が低下しなく、純粋銀のみで構成された銀ナノ粒子又は銀ナノワイヤより経済性に優れた銅ナノワイヤを提供することができる。
以上で本発明内容の特定の部分を詳細に記述したが、当該分野で通常の知識を有する者にとってこのような具体的記述はただ好適な実施様態であるだけで、これによって本発明の範囲が制限されるものではない点は明らかであろう。よって、本発明の実質的な範囲は添付の請求範囲及びその等価物によって定義されると言える。

Claims (24)

  1. (a)水に(1)アルカリ、(2)銅化合物及び(3)キャッピング剤が添加された水溶液を撹拌する段階;
    (b)前記水溶液に還元剤を添加して銅イオンを還元させることによって銅ナノワイヤを製造する段階;
    (c)製造された銅ナノワイヤを洗浄及び乾燥する段階;
    (d)(c)段階で製造された銅ナノワイヤの酸化膜を除去する段階;
    (e)(d)段階の溶液に還元剤を入れて、pHを滴定した後、硝酸銀−アンモニア錯体溶液を滴下しながら銀コーティングを形成する段階;
    (f)(e)段階で製造された銀コーティング銅ナノワイヤを洗浄及び乾燥する段階を含むコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  2. 前記(c)段階後、(c’)銅ナノワイヤから分離された溶液に銅前駆体及び還元剤を添加して銅ナノワイヤを再合成する段階をさらに含む、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  3. 前記(c’)段階を2回以上繰り返して銅ナノワイヤを合成することを特長とする、請求項2に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  4. 前記 (d)段階は酸化膜除去溶液としてアンモニア水及び硫酸アンモニウムの混合溶液を使うことを特徴とする、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  5. 前記 (d)段階 のアンモニア水及び硫酸アンモニウム混合溶液の濃度は0.001〜0.3Mであることを特徴とする、請求項4に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  6. 前記(d)段階は1〜60分間行うことを特徴とする、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  7. 前記(e)段階は、(d)段階で酸化膜が除去された銅ナノワイヤ溶液に還元剤を投入し、pHを滴定した後、50〜1600rpmで撹拌しながら銀アンモニア錯体溶液を分当たり0.5〜500ml注入することを特徴とする、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  8. 前記(e)段階の還元剤は、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸、ドデカン酸、タプシン酸、マレイン酸、フマル酸、グルコン酸、トラウマチン酸、ムコン酸、グルチン酸、シトラコン酸、メサコン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、ジアミノピメリン酸、タルトロン酸、アラビナル酸、サッカリン酸、メソキサル酸、オキサロ酢酸、アセトンジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ジフェン酸、酒石酸、酒石酸ナトリウムカリウム、アスコルビン酸、ヒドロキノン、グルコース及びヒドラジンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  9. 前記(e)段階の還元剤の濃度は0.001〜3Mであることを特徴とする、請求項8に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  10. 前記銅ナノワイヤ溶液のpHは8〜11であることを特徴とする、請求項7に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  11. 前記硝酸銀−アンモニア錯体溶液は硝酸銀溶液とアンモニア水を混合して製造されることを特徴とする、請求項7に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  12. 前記銀アンモニア錯体溶液内の硝酸銀の濃度は0.001〜1Mであることを特徴とする、請求項11に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  13. 前記銀アンモニア錯体溶液内のアンモニア水の濃度は0.01〜0.3Mであることを特徴とする、請求項11に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  14. 前記(a)段階の(1)アルカリはNaOH、KOH、又はCa(OH)であることを特徴とする、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  15. 前記(a)段階の(1)アルカリの濃度は2.5〜25Mであることを特徴とする、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  16. 前記(a)段階の(2)銅化合物は水酸化銅、硝酸銅、硫酸銅、硫酸銅、酢酸銅、塩化銅、臭化銅、ヨウ化銅、リン酸銅又は炭酸銅であることを特徴とする、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  17. 前記(a)段階の銅化合物の濃度は、銅イオンを基準に0.004〜0.5Mであることを特徴とする、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  18. 前記(3)キャッピング剤はピペラジン(C10)又はヘキサメチレンジアミン(C16)であることを特徴とする、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  19. 前記キャッピング剤の濃度は0.008〜2.0Mであることを特徴とする、請求項18に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  20. 前記(b)段階の還元剤は、ヒドラジン、アスコルビン酸、L(+)−アスコルビン酸、イソアスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、シュウ酸、ギ酸、亜リン酸塩、リン酸、硫酸塩又は水素化ホウ素ナトリウムであることを特徴とする、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  21. 前記(b)段階の還元剤の濃度は0.01〜1.0Mであることを特徴とする、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  22. 前記(b)段階の還元剤の添加速度は0.1〜500ml/minであることを特徴とする、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  23. 前記(b)段階は0〜100℃で還元させることを特徴とする、請求項1に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
  24. 前記銀コーティング銅ナノワイヤを回分反応式、栓流反応式または、連続撹拌槽型反応式の工程で製造することを特徴とする、請求項1〜23の何れか一項に記載のコアシェル構造の銀コーティング銅ナノワイヤの製造方法。
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