JP2019210776A - 縦列型フォーク式駐車装置とその運転方法 - Google Patents
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また、縦列型フォーク式駐車装置とは、2基以上のフォーク式駐車装置を車両の走行方向に連結したエレベータパーキングである。
かかる縦列型フォーク式駐車装置は、例えば特許文献1に開示されている。
しかし、特許文献1の場合、車両が第1駐車装置に入庫するための前面空地が別に必要となる。
その結果、従来の縦列型フォーク式駐車装置の場合、前側駐車装置と後側駐車装置の設置スペースの他に前面空地が必要であり、設置面積が過大となる。
前記空地の上方に設置された前側駐車装置と、
前記前側駐車装置の後方に設置され、前記空地から車両が入出庫する後側駐車装置と、
前記前側駐車装置及び前記後側駐車装置の作動に干渉しない位置に設けられ、前記前側駐車装置と前記後側駐車装置との間を水平に延びる縦送レールと、
前記縦送レールに支持され前記車両を載せて前後方向に縦送可能な縦送台車と、を備える、縦列型フォーク式駐車装置が提供される。
(A)前記車両を載せた前記ケージを、前記縦送台車の上方から下方に下降させて、前記ケージから前記縦送台車に前記車両を載せ替え、
(B)空の前記ケージを、前記車両を載せた前記縦送台車の下方から上方に上昇させて、前記縦送台車から前記ケージに前記車両を載せ替える、縦列型フォーク式駐車装置の運転方法が提供される。
また、前側駐車装置と後側駐車装置との間を水平に延びる縦送レールが前側駐車装置及び後側駐車装置の作動に干渉しない位置に設けられているので、縦送台車が存在しないときに、前側駐車装置及び後側駐車装置はそれぞれ独立して円滑に作動できる。
さらに、縦送レールに支持され車両を載せて前後方向に縦送可能な縦送台車を備えるので、前側駐車装置と後側駐車装置の間で車両を移動することができる。
この図において、縦列型フォーク式駐車装置100は、空地3、前側駐車装置10A、後側駐車装置10B、縦送レール20、及び縦送台車30を備える。
また、車両1が入出庫する高さを「入出庫階」、縦送レール20及び縦送台車30が設けられた高さを「縦送階」、車両1を格納する高さを「格納階」と呼ぶ。
また、この例では、縦送階と前側駐車装置10Aの最下端の格納階の高さの差が車高より小さく、実質的に同レベルで車両1の縦送と横行をするようになっている。なおこの構成も必須ではなく、縦送階と前側駐車装置10Aの最下端の格納階の高さの差を車高より大きく設定し、車両1の縦送と最下端における車両1の横行を独立にできるようにしてもよい。
以下、図1に基づき説明する。
空地3は、運転手を除く乗客が乗り降りする空間である。そのため、空地3には、機械式駐車装置の作動部(チェーン、ワイヤ、歯車等)が設けられていないことが好ましい。
前側駐車装置10Aは、空地3の上方に設置されている。前側駐車装置10Aと空地3との間には、好ましくは鉄骨コンクリート製の遮蔽板4が設けられ、空地3の天井、及び前側駐車装置10Aの底面を構成している。
この構成により、空地3を、車両1の運転手を除く乗客が乗り降りする安全空間とすることができる。なお乗客と共に荷物の出し入れをしてもよい。
この例で、前側駐車装置10Aのケージ6(後述する)は、縦送階と最上段(最上階の格納階)との間を昇降し、後側駐車装置10Bのケージ6は、入出庫階と最上段との間を昇降する。
前側駐車装置10Aと後側駐車装置10Bの格納階の高さは、縦送階の直ぐ上では同一高であるが、その他は相違してもよい。従って、前側駐車装置10Aと後側駐車装置10Bとで車両1の全高が相違してもよい。
以下、この図において、Y方向の水平移動を「横行」と呼ぶ。
この図において、後側駐車装置10Bは、昇降路5を昇降するケージ6と、昇降路5に隣接する格納棚7と、昇降路5と格納棚7との間で車両1を載せて横行可能なトレイ8と、を有する。
以下、前側駐車装置10Aと後側駐車装置10Bとで、区別しない場合、単に、ケージ6、格納棚7、及びトレイ8と呼ぶ。また特に必要な場合には、「前側」又は「後側」の語を付して区別する。
この図において、空地3は、上述したように、外部の車路2と連通する前面空地である。この例で車両1の出入口に開閉扉11が設けられている。なお、開閉扉11は必須ではなく、これを省略してもよい。また、出入口の大きさも任意である。
またこの例において、空地3と後側駐車装置10Bの間には仕切壁12が設けられ、その中央部に入出庫扉14が設けられている。
この構成により、入出庫扉14を通って、空地3と後側駐車装置10Bのケージ6との間で運転手が車両1を移動させて、後側駐車装置10Bのケージ上への入庫、又はケージ6からの出庫ができる。
複数の吊り部6bは、それぞれ上述した紐状部材9aに吊り下げられ、昇降駆動装置9により同期して昇降するようになっている。
また、複数の吊り部6bの外側には、昇降路5に沿って最下段から最上段まで連続して鉛直に延びる複数(この例で4つ)のガイドレール16が建屋に固定され、ケージ6をそれぞれ水平に保持したまま、昇降路5に沿って案内するようになっている。ガイドレール16は、例えばチャンネル部材又はH型鋼である。
トレイ8の構造については、後述する。
この図において、トレイ8は、その前後方向(X方向)の両端部に位置し幅方向(Y方法)に水平に延びる1対の水平支持部8aを有する。1対の水平支持部8aは、前後方向(X方向)に延びる水平連結部8bで連結されている。また、上述したくし型のトレイ支持部8cは、水平連結部8bから幅方向外側に延びその上に車両1(の車輪)を載せるようになっている。
また、上述したように、トレイ8は、昇降路5において、ケージ6と同一位置に位置することができ、その際、平面視においてケージ6と干渉しないようになっている。
また、昇降路5において、ケージ6と同一位置にトレイ8が位置するときに、ケージ6を昇降させることで、ケージ6とトレイ8との間で車両1を載せ替えることができる。
上述した構成は、前側駐車装置10Aも、同様である。
この図において、縦送レール20は、前側駐車装置10A及び後側駐車装置10Bの作動に干渉しない位置に設けられ、前側駐車装置10Aと後側駐車装置10Bとの間を水平に延びる。
この構成により、ケージ6は、縦送レール20と干渉することなく、自由に昇降することができる。
縦送台車30は、複数の台車車輪32を有し、縦送レール20に沿って前側駐車装置10Aと後側駐車装置10Bの2つの昇降路5の間を図示しない駆動装置により水平に縦送できるようになっている。
この構成により、縦送台車30の移動範囲の両側にも、前側駐車装置10Aの最下端の格納棚7を設置することができ、装置の収容効率を高めることができる。
この例において、縦送台車30の移動高さに位置する図4に示した昇降路5の横行ローラ18bはなく、その代わりに、縦送台車30の前後方向(X方向)の両端部に、支持駆動部30aが設けられている。支持駆動部30aには、複数の横行ローラ18cが幅方向(Y方向)に間隔を隔てて横行ローラ18aと同一高さに設けられている。
この構成により、縦送台車30がいずれか一方の昇降路5に位置するときに、複数の横行ローラ18a、18cを回転駆動することにより、格納棚7と昇降路5との間で、トレイ8を横行させることができる。
車両支持部(水平連結部30bと台車支持部30c)は、平面視においてケージ6と干渉せず、かつケージ支持部6cと位置が異なっている。
なおこの例において、水平連結部30bと台車支持部30cは、平面視において、水平連結部8bとトレイ支持部8cと同一位置に設定されている。
上述した構成により、縦送台車30がいずれか一方の昇降路5に位置するときに、ケージ6を昇降させることで、ケージ6と縦送台車30との間で車両1を載せ替えることができる。
なお、この図は、前側駐車装置10Aと後側駐車装置10Bとで同一であり、従来のフォーク式駐車装置と同様の運転方法を示している。
運転時に、後側駐車装置10Bのケージ6の車両支持面が床面17より下方に位置する状態で、運転手が空地3からケージ6の真上まで車両1を移動し、次いで、運転手が後側駐車装置10Bから退出する。その後、ケージ6を上昇させることにより、ケージ6の上に車両1を載せ、車両1を載せたケージ6を最下段から最上段まで昇降させることができる。
また、昇降路5において、ケージ6と同一位置にトレイ8が位置するときに、ケージ6を昇降させることで、ケージ6とトレイ8との間で車両1を載せ替えることができる。
すなわち、後側駐車装置10Bにおいて、入庫の際、車両1を載せたケージ6をトレイ8より上から下まで下降させることで、ケージ6からトレイ8に車両1を載せ替えることができる。次いで、トレイ8を格納棚7に横行させて入庫が完了する。出庫の場合は、逆に、車両1を載せたトレイ8に対しケージ6を下から上に上昇させることで、トレイ8からケージ6に車両1を載せ替えることができる。次いで、ケージ6を入出庫口まで下降させて出庫が完了する。
前側駐車装置10Aは、縦送階から車両1が入庫し出庫する。その他の動作は後側駐車装置10Bと同様である。
なおこの図は、前側駐車装置10A、後側駐車装置10B、及び縦送台車30が連動する本発明特有の運転方法を示している。
次に、前側駐車装置10Aにおいて、空の前側のケージ6を、車両1を載せた縦送台車30の下から上に上昇させて、縦送台車30から前側のケージ6に車両1を載せ替える。次いで、ケージ6を上昇させて、所定の格納棚7に収容する。
前側駐車装置10Aから出庫する場合は、上記の逆動作で実施することができる。
従って、縦送台車30に隣接する格納棚7のトレイ8は、縦送台車30がいずれか一方の昇降路5に位置するときに、複数の横行ローラ18a、18cを回転駆動することにより、格納棚7と昇降路5との間で、トレイ8を横行させることができる。
また、縦送台車30により、前側駐車装置10Aと後側駐車装置10Bの間で車両1を縦送し、かつそれぞれのケージ6との間で車両1を載せ換えることができる。
また、縦送レール20が前側駐車装置10A及び後側駐車装置10Bの作動に干渉しない位置に設けられているので、縦送台車30が存在しないときに、前側駐車装置10A及び後側駐車装置10Bはそれぞれ独立して円滑に作動できる。
さらに、縦送レール20に支持され車両1を載せて前後方向に縦送可能な縦送台車30を備えるので、前側駐車装置10Aと後側駐車装置10Bの間で車両1を移動することができる。
この場合、縦送台車30の移動範囲の両側には格納棚7がなく、縦送台車30の支持駆動部30aを省略して、装置の構造を簡略化することができる。
4 遮蔽板、5 昇降路、6 ケージ、6a ケージ本体、6b 吊り部、
6c ケージ支持部、7 格納棚、8 トレイ、8a 水平支持部、
8b 水平連結部、8c トレイ支持部、9 昇降駆動装置、
9a 紐状部材(ワイヤ、チェーン)、10A 前側駐車装置、
10B 後側駐車装置、11 開閉扉、12 仕切壁、14 入出庫扉、
16 ガイドレール、17 床面、18a、18b、18c 横行ローラ、
20 縦送レール、21 隙間、22 レール支持部材、30 縦送台車、
30a 支持駆動部、30b 水平連結部、30c 台車支持部、
32 台車車輪、100 縦列型フォーク式駐車装置
Claims (6)
- 外部の車路と連通する空地と、
前記空地の上方に設置された前側駐車装置と、
前記前側駐車装置の後方に設置され、前記空地から車両が入出庫する後側駐車装置と、
前記前側駐車装置及び前記後側駐車装置の作動に干渉しない位置に設けられ、前記前側駐車装置と前記後側駐車装置との間を水平に延びる縦送レールと、
前記縦送レールに支持され前記車両を載せて前後方向に縦送可能な縦送台車と、を備える、縦列型フォーク式駐車装置。 - 前記前側駐車装置と前記後側駐車装置は、それぞれ、昇降路を昇降するケージと、前記昇降路に隣接する格納棚と、前記昇降路と前記格納棚との間で前記車両を載せて横行可能なトレイと、を有する、請求項1に記載の縦列型フォーク式駐車装置。
- 前記ケージは、前記車両を載せるくし型のケージ支持部を有し、
前記トレイと前記縦送台車は、平面視において前記ケージと干渉せず、かつ前記ケージ支持部と位置が異なる車両支持部をそれぞれ有する、請求項2に記載の縦列型フォーク式駐車装置。 - 前記縦送レールは、前記車両を載せた前記縦送台車の縦送が前記車両の横行と干渉しない高さに位置する、請求項1に記載の縦列型フォーク式駐車装置。
- 前記縦送レールは、前記車両を載せた前記縦送台車の縦送が前記車両の横行と干渉する高さに設置され、
前記縦送台車は、さらに、前記トレイの前後方向の両端部を支持して横行駆動する支持駆動部を有する、請求項2に記載の縦列型フォーク式駐車装置。 - 請求項2に記載の縦列型フォーク式駐車装置の運転方法であって、
(A)前記車両を載せた前記ケージを、前記縦送台車の上方から下方に下降させて、前記ケージから前記縦送台車に前記車両を載せ替え、
(B)空の前記ケージを、前記車両を載せた前記縦送台車の下方から上方に上昇させて、前記縦送台車から前記ケージに前記車両を載せ替える、縦列型フォーク式駐車装置の運転方法。
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CN111962942A (zh) * | 2020-08-07 | 2020-11-20 | 广东世泊智能装备科技有限公司 | 一种停车系统 |
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JP2000145189A (ja) * | 1998-11-13 | 2000-05-26 | Nissei Ltd | フォーク式立体駐車装置 |
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