JP2019187443A5

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Publication number: JP2019187443A5
Application number: JP2019125558A
Authority: JP
Filing date: 2019-07-04
Publication date: 2020-07-02
Anticipated expiration: 2037-02-22

Description

本発明の第一態様に係る立体的細胞組織を製造する方法は、立体的細胞組織を製造する方法であって、細胞をカチオン性物質、および細胞外マトリックス成分を少なくとも含む溶液に懸濁されている混合物を得るＡ工程と、得られた前記混合物から前記細胞を集め、基材上に細胞集合体を形成するＢ工程と、前記細胞を培養し、立体的細胞組織を得るＣ工程とを含み、前記Ａ工程および前記Ｂ工程を少なくとも１回行った後、前記Ｃ工程を行い、前記細胞外マトリックス成分はコラーゲン、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、エラスチン、テネイシン、エンタクチン、フィブリリン、プロテオグリカン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択され、前記混合物中の前記細胞外マトリックス成分の濃度が、０．０２５ｍｇ／ｍＬ以上１．０ｍｇ／ｍＬ未満である。
本発明の第二態様に係る立体的細胞組織は、細胞と、細胞外マトリックス成分とを含有し、厚さが１５０〜５００μｍであり、かつ前記厚さが最大となる位置を含む領域における前記厚さ方向１００μｍ幅方向５０μｍの面積あたりの最大径５０μｍ以上の空隙の数が０個であり、前記細胞外マトリックス成分は、コラーゲン、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、エラスチン、テネイシン、エンタクチン、フィブリリン、プロテオグリカン、およびそれらの組み合わせから選択される。

Claims

立体的細胞組織を製造する方法であって、
細胞をカチオン性物質、および細胞外マトリックス成分を少なくとも含む溶液に懸濁されている混合物を得るＡ工程と、
得られた前記混合物から前記細胞を集め、基材上に細胞集合体を形成するＢ工程と、
前記細胞を培養し、立体的細胞組織を得るＣ工程と
を含み、
前記Ａ工程および前記Ｂ工程を少なくとも１回行った後、前記Ｃ工程を行い、
前記細胞外マトリックス成分はコラーゲン、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、エラスチン、テネイシン、エンタクチン、フィブリリン、プロテオグリカン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択され、
前記混合物中の前記細胞外マトリックス成分の濃度が、０．０２５ｍｇ／ｍＬ以上１．０ｍｇ／ｍＬ未満である、立体的細胞組織を製造する方法。
前記細胞外マトリックス成分がコラーゲンである、請求項１に記載の立体的細胞組織を製造する方法。
前記混合物が高分子電解質を含み、
前記高分子電解質は、グリコサミノグリカン、デキストラン硫酸、ラムナン硫酸、フコイダン、カラギナン、ポリスチレンスルホン酸、ポリアクリルアミド−２−メチルプロパンスルホン酸、ポリアクリル酸、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項２に記載の立体的細胞組織を製造する方法。
前記混合物中の前記高分子電解質の濃度が、０．０２５ｍｇ／ｍＬ以上１．０ｍｇ／ｍＬ未満である、請求項３に記載の立体的細胞組織を製造する方法。
前記Ａ工程の後に、得られた前記混合物から液体部分を除去し、細胞集合体を得るＡ’−１工程、および前記細胞集合体を溶液に懸濁して懸濁液を得るＡ’−２工程、をさらに含み、かつ
前記Ｂ工程に代えて、得られた前記懸濁液から前記細胞を沈殿させ、前記基材上に細胞集合体を形成するＢ’工程を含む、請求項１〜４のいずれか一項に記載の立体的細胞組織を製造する方法。
前記Ａ’−１工程における液体部分を除去する方法が、遠心分離またはろ過である、請求項５に記載の立体的細胞組織を製造する方法。
前記Ｂ工程または前記Ｂ’工程における前記細胞を集める方法が、遠心分離、磁性分離、またはろ過である、請求項１〜６のいずれか一項に記載の立体的細胞組織を製造する方法。
前記カチオン性物質が、トリス−塩酸緩衝液、トリス−マレイン酸緩衝液、ビス−トリス−緩衝液、もしくはＨＥＰＥＳ緩衝液からなる群から選択されるカチオン性緩衝液、ならびにエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリリシン、ポリヒスチジン、およびポリアルギニンからなる群から選択される、請求項１〜７のいずれか一項に記載の立体的細胞組織を製造する方法。
前記高分子電解質と前記細胞外マトリックス成分との配合比が１：２〜２：１である、請求項３〜８のいずれか一項に記載の立体的細胞組織を製造する方法。
前記Ａ工程における前記細胞が複数種類の細胞である、請求項１〜９のいずれか一項に記載の立体的細胞組織を製造する方法。
前記複数種類の細胞が、神経細胞、樹状細胞、免疫細胞、血管内皮細胞、リンパ管内皮細胞、線維芽細胞、癌細胞、癌幹細胞、上皮細胞、心筋細胞、肝細胞、膵島細胞、組織幹細胞、ｉＰＳ細胞、ＥＳ細胞および平滑筋細胞からなる群から選択される、請求項１０に記載の立体的細胞組織を製造する方法。
得られた前記立体的細胞組織の厚さが５〜５００μｍである、請求項１〜１１のいずれか一項に記載の立体的細胞組織を製造する方法。
得られた前記立体的細胞組織の前記厚さが最大となる位置を含む領域における前記厚さ方向１００μｍ幅方向５０μｍの面積あたりの細胞数が７０個以下である、請求項１〜１２のいずれか一項に記載の立体的細胞組織を製造する方法。
前記カチオン性物質、および前記細胞外マトリックス成分を含み、
前記細胞外マトリックス成分は、コラーゲン、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、エラスチン、テネイシン、エンタクチン、フィブリリン、プロテオグリカン、およびそれらの組み合わせから選択される、
請求項１〜１３のいずれか一項に記載の方法を実施するためのキット。
細胞と、細胞外マトリックス成分とを含有し、
厚さが１５０〜５００μｍであり、かつ前記厚さが最大となる位置を含む領域における前記厚さ方向１００μｍ幅方向５０μｍの面積あたりの最大径５０μｍ以上の空隙の数が０個であり、
前記細胞外マトリックス成分は、コラーゲン、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、エラスチン、テネイシン、エンタクチン、フィブリリン、プロテオグリカン、およびそれらの組み合わせから選択される、立体的細胞組織。
高分子電解質を含有し、前記高分子電解質は、グリコサミノグリカン、デキストラン硫酸、ラムナン硫酸、フコイダン、カラギナン、ポリスチレンスルホン酸、ポリアクリルアミド−２−メチルプロパンスルホン酸、ポリアクリル酸、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項１５に記載の立体的細胞組織。
前記厚さが最大となる位置を含む領域における前記厚さ方向１００μｍ幅方向５０μｍの面積あたりの細胞数が７０個以下である、請求項１５または１６に記載の立体的細胞組織。
前記細胞が癌細胞を含む、請求項１５〜１７のいずれか一項に記載の立体的細胞組織。