JP2019115677A - 容器内の滅菌された外科用器具が適切に滅菌されているかどうかに関する指示を与えることが可能な滅菌容器 - Google Patents
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Abstract
Description
、滅菌プロセスにおいて適切な滅菌測定値が満たされたことを監視し検証するための容器
および電子センサモジュール、ならびに電子センサモジュールを使用して容器内の外科用
器具が滅菌プロセスサイクルにおいて一セットの必要とされるプロセス測定値に適切に曝
されたかどうかを判定する方法に関する。
を防ぐのに重要である。病院および医療施設は、多様な清浄および滅菌技術および方法を
利用して、汚れたまたは以前に使用された外科用器具を再処理する。病院または医療セン
ターは典型的には、施設の医療器具の清浄および滅菌を扱う滅菌処理部門が含まれる。
菌セクションおよび滅菌保管セクションが含まれる。医療処理において使用された外科用
器具は、手術室から清浄セクションに戻る。清浄セクションにおいて、外科用器具は、い
かなる目に見える液体または固体の医療廃棄物も取り除かれ、手動または自動の洗浄プロ
セスを介して処理される。自動洗浄器は、水および洗浄剤の高圧流を使用して、器具の表
面からごみおよび残留物を除去する。洗浄器は、外科用器具を高温の水に曝すため、時に
は一定の期間化学薬品を損なう場合もある。一部の外科用器具は、自動洗浄器による処理
に適用できず、手で洗浄する必要がある。
があるかをチェックする。欠陥のある部品は修理または交換される。次に、個々の外科用
器具が、容器内に外科用器具を配置することによって滅菌の準備をする。一部の外科用器
具は、滅菌剤が処理中に効果的に外科用器具に進入し、接触し出て行くことができるよう
に滅菌プロセスにおいて特定の幾何学的な配向を有する必要がある。器具は、外科用工具
セットを形成する処置によって併せてグループ分けすることができる。
具は典型的には、器具の周りに滅菌バリアを形成する多様な容器システムの中に置かれる
。このバリアが周辺の微生物の有機体が滅菌済みの器具に付着するのを阻止することを目
的とするものならば、このようなバリアは、時には微生物バリアまたはSBS(滅菌バリ
アシステム)と呼ばれる。今日使用される1つの一般的な容器システムは、2つの種類の
材料で構築されたものであり、1つの材料は、「剛性」で不浸透性の材料であり、他方の
材料は微生物フィルタである。微生物フィルタは、典型的には蒸気またはガスである滅菌
剤が、滅菌中に浸透することは可能であるが、マイコバクテリウム属、植物細菌、ウイル
ス、菌類および細菌胞子などの微生物が容器に進入するのを阻止するように構築される。
別の容器システムは、穿孔された「剛性」の材料、例えばアルミニウムまたはステンレス
鋼などを使用して形成され、穿孔された容器全体が、微生物フィルタに似た材料で包まれ
る。穿孔された「剛性」材料によって、外科用器具の容器を搬送し、取り扱い、積み重ね
るための構造体が提供されるが、それ自体、微生物が容器に進入するのを阻止するわけで
はない。滅菌バリア材が、滅菌後の取り扱いおよび保管中に外科用器具を汚染から保護す
る。外側の滅菌ラップは、スパンポリプロピレンラップであってよく、滅菌流体またはガ
スに対して浸透性であり、その一方で微生物バリアを形成する。容器システムが使用され
ない場合、個々の外科用器具は、可撓性の包装材、片側で滅菌剤が出入りすることを可能
にするために典型的には半浸透性のTyvek、および他方側で内容物を見ることができ
るようにする非浸透性のMylarで構築されたTyvekなどの中に包装することがで
きる。
を受ける前に、化学的指標を滅菌バリアシステムの内側および/または外側に適用する場
合がある。化学的指標は、滅菌剤の種類、使用される気体または蒸気に対して具体的に計
画される。クラスIの化学的指標は、米国において病院で使用するためのFDAおよびJ
CAHOによって承認された化学的指標システムである。欧州管理機関は、現行では暴露
化学的指標(これはパラメータの緩和を提供する)ならびにクラスIの化学的指標の証明
を承認する。クラスIの化学的指標は、それが滅菌薬剤に曝されていたことの視覚的な指
示を与えるが、暴露のレベルまたは暴露の時間量は示さない。外部の化学的指標が典型的
には使用されるため、病院の滅菌処理部門のスタッフは、設備の個々の容器がその部門に
おける業務の流れのどこにあるかを判断することができ、滅菌バリアの内部の設備が滅菌
薬剤に曝されたことを外科処置のための準備をしている病院スタッフに知らせるために内
部の化学的指標が使用される。外部の化学的指標が滅菌処理部門において滅菌薬剤への暴
露を示さない場合、この外科用工具のセットは、滅菌を確実にするために処理する必要が
ある。内部の化学的指標が、容器が開放される際、滅菌薬剤への暴露を示さない場合、容
器および設備を滅菌処理部門に戻して、典型的には清浄プロセスの始めから再処理する必
要がある。外科用処置のための準備をしている間に外科用設備の容器が滅菌薬剤に曝され
てないことを判定することは、手術室の効率を乱すことになり、別のセットの外科用設備
を位置決めし、適切にセットする必要があり、結局のところ、スケジュールの遅延および
/または他の不都合な混乱が生じることになる。種々のタイプの化学的指標が、開発され
ており、これにはテープ、ペーパーストリップおよび触媒作用によって活性化される方式
が含まれる。テープ、ラベルおよびペーパーストリップは、特有の滅菌薬剤または化学薬
品に曝されたとき、色が変わるインクによってプリントされる。一体化するまたは排出ペ
ーパーは、一端において所望されるプロセス値の下でペーパーに沿って経時的に溶けるま
たは液体を排出するインクまたは化学薬品によってできている。カラーバーは、プロセス
の値が満たされた場合、許容可能な範囲に達する。化学的指標は、種々のタイプの滅菌様
式に関して異なるため、化学的指標の視覚的変化は、滅菌方法の間で同一ではない。時に
は、1つの様式、例えばスチームオートクレーブへの暴露を指す色の変化は、異なる滅菌
様式、例えば過酸化水素滅菌に関しては色の変化は反対である。これにより医療従事者に
とって、種々の化学的指標の色の変化を読み取り解釈する際に混乱を招くことになる。
物を駆除するために滅菌プロセスによって処理される。種々の滅菌方法および滅菌薬剤が
外科用器具を滅菌するのに使用されてきた。
り大きな課題を呈する微生物を駆除する目的で蒸気の温度を上げるには大気圧より高い圧
力が必要である。要求される温度および時間における飽和蒸気は、滅菌すべき製品の全て
の面に浸透し到達する必要がある。滅菌チャンバは、滅菌すべき物品を中に収容する。蒸
気が最初に加圧下で滅菌チャンバに進入する際、それは低温の製品と接触する際に凝結す
る。この凝結が熱を解放し、この負荷において製品を同時に加熱し湿らせる。この負荷全
体を、滅菌に作用するために最小限の時間にわたってかつ最小限の規定の温度で湿熱に曝
す必要がある。例えば一種の外科用工具のセットは、微生物を駆除するのに華氏270°
で34分を必要とし、滅菌バリア内で器具を乾燥させるためのもう20分の排気を必要と
することで凝結物が滅菌バリア内に堆積しなくなる。最小限の温度−時間および蒸気の濃
度の関係は、滅菌を完璧にするために滅菌バリア内の全ての部分にわたってかつ滅菌チャ
ンバ負荷全体で維持される必要がある。微生物を駆除するための時間、温度および蒸気の
濃度は、多くの要因に左右される。例えば、滅菌バリア内で負荷の内容物のサイズ、表面
積、熱質量、配向および内部空洞の深さならびに使用される滅菌バリアの蒸気浸透性は、
微生物を駆除する確実性に影響を与える可能性がある。蒸気サイクルが完了した後、凝縮
水を蒸発させて滅菌性を維持するために負荷の内容物を乾燥させる必要がある。チャンバ
内に真空を引き込むことで、いかなる残りの水の蒸発も補助することができる。適切な滅
菌暴露時間を判定するのに一般に使用される引用規格が表5に列記されており、これはA
NSI/AAMI ST79:2010/A2: 2011「Comprehensiv
e Guide to Steam Sterilization and Steri
lity Assurance in Health Care Facilities
, Amendment 2」より直接採用されている。
を受けやすい。過酸化水素蒸気は、外科用器具を滅菌するのに使用されるもう1つの薬剤
である。過酸化水素は、規定された反応チャンバ内で滅菌チャンバより外部に気化させら
れる。気化した過酸化水素は、滅菌チャンバ内に取り込まれ、その時点でそれは滅菌バリ
アに接触し、バリアを貫通して滅菌すべき容器の内容物に接触する。過酸化水素蒸気が、
滅菌すべき物品を中に収容する滅菌チャンバ内に取り込まれる。過酸化水素の滅菌剤は、
今日典型的には、過酸化水素滅菌剤に対して華氏122°前後の最大温度を有する蒸気滅
菌剤と比べてずっと低い温度で作用する。最小限の過酸化水素濃度、「パルスサイクル」
を変える圧力および経時的な温度の関係は、滅菌を完了するのに負荷の全ての部分を通し
て維持されることが要求される。過酸化水素蒸気サイクルが完了した後、チャンバは、残
留し凝結した過酸化水素を一掃する。エアレーションプロセスを促進させるプラズマを形
成するこのようなエアレーション段階において、RFエネルギーを使用して残りの過酸化
水素蒸気を活性化する場合もある。滅菌剤の暴露段階においてRFエネルギーを利用する
一部の古いプラズマシステムは、プラズマ相は蒸気相より微生物を殺傷するのにより効果
的であるという予測を有する。残留した過酸化水素は、利用する前に外科用器具およびパ
ッケージングから除去し、医療従事者および患者にやけどをさせたりかつけがをさせたり
しないようにする必要がある。
えばエチレンオキシドガス、ホルムアルデヒドガスおよびオゾンガスなどである。これら
の滅菌薬剤は、上記に記載した過酸化水素滅菌剤がそうであるように「低温」滅菌条件を
利用することで、損傷を与える可能性のある高温蒸気滅菌の代替形態として感度の高い医
療設備でそれを利用することを可能にする。残念なことに、これらの気体は、幾分毒性が
高いおよび/または滅菌プロセスにおいて管理するのが難しいため、それらは、病院シス
テム全体の広範にわたる利用を享受することができない。
療設備の適切な利用およびメンテナンスについての指示を病院および医療従事者に与える
ことを要求している。OEMは、再利用可能な医療設備の設計者、製造者または販売者で
あり得る。再利用可能な医療設備のカテゴリにおいて、特定の設備および器具は使用する
際、患者からの生体物質、例えば体液、粘液および組織によって汚染される可能性がある
ため、それは再利用される前に清浄および/または滅菌する必要がある。特定の再利用可
能な医療設備、結腸鏡などは、病院の中央処理部門において設備を利用して滅菌すること
ができない。リスクと利点の分析に基づいて、これらのデバイスに関しては滅菌が高レベ
ルの消毒によって置き換えられる場合もある。滅菌プロセスの一般に許容される定義は、
「10^6有機体をゼロまで下げる削減」であり、高レベルの消毒プロセスは、「10^
3有機体をゼロまで下げる削減」である。滅菌は、「オーバーキル法」を利用する滅菌保
証レベル(SAL)として定義され、採用される滅菌方法に対して最も挑戦的な有機体の
12ログの削減を示す。12ログの削減は、滅菌プロセスを生き延びた単一の生存可能な
有機体が100万分の1の確立で存在することを意味している。消毒は、3つのカテゴリ
に定義され、高レベル消毒(HLD)、細胞胞子を除いた多くのまたは全ての病原性微生
物、中間レベル消毒(ILD)、マイコバクテリウム属、植物細菌、ほとんどのウイルス
およびほとんどの菌類、但し細胞胞子は必ずしも殺傷しない、および低レベル消毒(LL
D)、ほとんどの植物細菌、一部の菌類および一部のウイルスを殺傷するに定義される。
OEMは、医療ユーザに適切な清浄および滅菌(または消毒)の指示を与える役割を担っ
ている。OEMは、新たな再利用可能な利用設備を販売する前に無作為に清浄および滅菌
技法を選択することを許可されておらず、それらは清浄および滅菌プロセスを実証するの
に必要とされる。蒸気滅菌の実証に関して、OEMは、米国においてアメリカ国際標準A
NSI/AAMI ST79を、他国ではISO 17665−1を利用することができ
る。このような言及される標準は、本特許出願に参照により組み込まれる。このような標
準には、清浄および滅菌方法に関するOEMのための滅菌(または消毒)実証テストプロ
トコルが含まれることで、医療施設は、彼らが購入する各々の医療デバイスに対してそれ
ぞれの滅菌設備を利用してこのような方法を個別に実証する必要がない。このような標準
は、健康管理機関および医療サービス提供者によって医療デバイス産業全体に許容されて
いるが、人的ミス、制御できない変異性および滅菌システム設備の問題が医療サービス送
達システムに入り込む可能性があり、送達システムが、再利用可能な医療設備に対して滅
菌および消毒の結果に不整合性を生じる可能性がある。例:OEMは、管理する標準につ
いて1セットの新たな設備を実証する。管理する標準は、有機体Xを使用して所与の滅菌
薬剤に関して新たなセットの設備に植え付けることを要求する。OEMは、管理するプロ
トコルに従い、1セットの設備のみを保持することができる小型のチャンバ蒸気オートク
レーブ(例えば14インチX14インチX24インチのチャンバ)内でこれらの公称の蒸
気プロセス値を使用して新たな設備を10E−6滅菌保証レベル(SAL)に対して実証
する。SAL実証の結果として生じるOEMの指示は、以下の通りであり得る。500グ
レードのラップによって包まれる、動的な空気の除去(真空前の)サイクル、滅菌温度1
32℃、暴露時間4分、乾燥時間30分。病院は滅菌バリアシステムを設置し、全ての指
示に従うが、単一の容器オートクレーブの代わりに、彼らは大型の蒸気オートクレーブを
有し、この場合チャンバは40個の滅菌バリアシステム容器および車輪付きの棚ラックを
保持することができ、この場合彼らは負荷を有するラックをオートクレーブ内へと転がす
。制御不能な変数:OEMは、25℃の周辺温度においてそれらの設備を実証し(25℃
から始まる滅菌前の設備)、病院は、20℃で調整された環境にそれぞれの滅菌前の設備
を保管する。熱力学的に病院におけるより低い開始温度および有意により大きい全体チャ
ンバの負荷は、実際の暴露蒸気/温度継続時間を適切な有機体の破壊に対して有効なレベ
ルを下回るまで低下させる。人的ミス:病院は全ての指示に適切に従ったが、容器を持た
ない重量のある医療器具が滅菌バリアシステム内に含まれた。これにより滅菌バリアシス
テム内の全ての設備の温度上昇が低下した。滅菌設備の問題例:出力スパイクが、1分だ
け滅菌剤を進め、これにより実際の暴露期間をその分だけ短くする。同様の例が他の滅菌
プロセス、例えば過酸化水素滅菌プロセスおよび方法に関して確立される場合もある。医
療デバイスの滅菌に関して問題を生じさせる可能性がある別の要因は、設備の混合された
負荷が、単一のプロセスにおいて一緒に滅菌される場合である。この例における混合され
た負荷は、同一の滅菌持続時間を有するが、一緒に滅菌される種々の容器全体において乾
燥時間が異なる医療設備である。このようなことが生じた場合、より長い乾燥時間を要す
るある種の残留水分が設備内に留まる可能性がある。この残留水分は排出させることがで
きる。この排出作用により、穿孔された容器上で使用されるSBSラップに水のシミが生
じることになるが、この水のシミは、手術室のスタッフが次の外科処置のために設備を準
備するまで発見されない。手術室のスタッフが設置する際に水のシミに気付くと、彼らは
全ての設備を再処理するために滅菌処理部門に戻さなければならない。SBS材は、それ
らが濡れたとき、抗菌性を維持するように設計されていない。それがいつまたはどのよう
に濡れたかが分からないため、装備のグループ全体が、水のシミによって疑われ、そのた
めそれらを再処理する必要がある。これらは、医療サービス送達が有効かつ安全であるた
めにより優れたシステムおよび解決法を望む問題の一部の例である。
る滅菌剤が適切に機能していることを実証するためのテストを実施することである。この
ようなテストは、生物学的な指標によって実施される。生物学的指標には、実施される滅
菌様式に対して適切な抵抗性を有する既知の数および種類の微生物が含まれる。
される。生物学的な指標は、滅菌バリア内に配置することができ、その滅菌剤に対する暴
露が外科用工具のセットと同様であるように処理の前に包むことができる。今日使用され
る多くの生物学的な指標は、自立型である。自立型の生物学的な指標は、滅菌薬剤が生体
薬剤に浸透し到達するための経路を可能にするが、他の微生物が進入することは許可しな
い微生物バリア材に対して密閉された筐体を有する。このような生物学的な指標は、使用
する際に容器またはラップを必要としない。
には異なる生物学的な指標が存在する。これにより、滅菌処理部門が、その科における全
ての滅菌剤および滅菌様式に関して訓練を受け、生物学的な指標のテストを適切に実施す
ることを要する。例えば病院がオートクレーブ蒸気と過酸化水素設備の両方を有する場合
、滅菌処理部門は、両方のタイプの生物学的指標を購入し維持する必要があり、この生物
学的な指標を適切に処理するために訓練される必要がある。また、過酸化水素設備の異な
る製造者は典型的には各々、このテストにおいて固有の生物学的な指標が使用されること
を要求する。よって滅菌処理部門が各々が異なる製造者によって作成された2つの過酸化
水素システムを有するならば、滅菌処理部門は、2つの生物学的な指標のテストを実施す
る際に、各々のシステムそれぞれに熟練することが必要になる。細菌胞子が生物学的な指
標として使用されてきた。生物学的な指標は、保護包装の中で密封されるまたは保護包装
に包まれている。滅菌プロセスを受けた後、生物学的な指標は、成長培地内に置かれ、所
定の期間栽培され、その後それらは部門スタッフによって読み取られる。例えば蒸気オー
トクレーブの生物学的な指標は、好熱性細菌を106の個体数で使用し、成長培地におい
て最小限24時間培養される。過酸化水素滅菌薬剤の場合、106の個体数の好熱性細菌
が使用され、成長培地において固有の温度で24時間培養される。生物薬剤のその後の成
長は、滅菌プロセスの失敗を示しており、その後好適な条件下で生物薬剤微生物が成長し
ない場合、特定のサイクルにわたって滅菌プロセスが適切に作用したことを示す。生物学
的な指標において使用される生物薬剤は、外科用器具において見られる可能性のある一般
的な微生物と比べてそれぞれの固有の滅菌薬剤に対してより抵抗性であるため、生物学的
な指標が不活性化されたことの証明は、負荷における潜在的な病原体を含めた他の微生物
が破壊されたことの保証を与える。
クとして生物学的な指標テストを24時間毎に行なう。生物学的な指標テストは典型的に
は、それだけで行なわれる、またはその日の滅菌機械を介して処理された医療設備の最初
のロットと共に行なわれる。生物学的な指標テストは、完了するのに24時間までかかる
場合もある。結果として、外科用器具および工具のその後の負荷は、滅菌剤が適切に機能
していることを実証するために、生物学的な指標テストを完了するのに必要な期間にわた
って隔離される。
が適切に機能していることを実証する必要があるため、器具は、生物学的な指標テストの
結果を得るのに必要なさらなる24時間まで隔離される場合がある。これは、病院におい
て、所定の時間における任意のときに、病院の外科用器具のかなりの数が隔離される可能
性がある。これにより、病院は外科用器具の大きな在庫表を有することで任意の所与の瞬
間に十分な数の器具が滅菌され使用する準備ができていることが要求される。病院が器具
のこのような大きな在庫表を維持することを要求することは、病院を維持するコストを増
加させる可能性がある。
菌機械において処理された外科用設備の全てのロットは、滅菌されていない可能性がある
。この設備は、その後清浄および滅菌プロセスを介して再び再処理される。
剤は、次の生物学的な指標テストを実施するまでに滅菌剤の中に置かれた器具を十分に滅
菌されたと仮定される。2つの連続するテストにおいて、滅菌剤が不調になり始める可能
性がある場合でもこのような仮定がなされる。滅菌剤が不調になり始めるという事実は、
第2の生物学的な指標テストの結果が読み取られるまで分からない。しかしながらその間
に第1のテストと第2のテストの間で滅菌された設備は、隔離状態から解放され、特定の
処置において使用されている可能性がある。これは、患者に対して使用される設備が、適
切に滅菌されなかった1つの設備である可能性があることを意味している。
時間を組み込む方策を必要とする。
の利用を判定するための現行のプロセスは、滅菌プロセス全体に時間を加算し、費用をか
さませる多くの問題を有する。外科用器具を包み込むために微生物バリアおよびラップを
利用することは、材料の購入において費用がかさみ、外科用器具を収容する滅菌バリアを
ラップし形成するための部門スタッフの時間が増大する。微生物バリアの利用もまた、特
に低い蒸気圧の滅菌剤、例えば過酸化水素蒸気の場合、滅菌剤がラップされた包装に進入
し滅菌を完了することを難しくすることになる。滅菌バリア材における変化およびそれら
がどのように適用されるかは、ラップされた包装内での滅菌剤の濃度の変化をもたらすこ
とになる。質量の変化、構造の材料、および器具の負荷の表面積もまた、ラップされた包
装内の滅菌剤の濃度に変化をもたらす可能性がある。
み取る部門スタッフに対して時間を増大させる。生物学的な指標の利用は、生物学的な指
標を購入する際の費用を加算し、生物学的な指標を配置し、培養しその後にその結果を読
み取る部門スタッフに時間を増大させる。
可能なテスト以降の滅菌機械内で処理された外科用器具の未使用の全てのロットは、再度
清浄および滅菌プロセスを介して再処理される必要があり、時間および費用が増加し、必
要な外科用器具の在庫表を増加させることになる。上記で考察したように、滅菌されなか
った可能性のある器具が患者に対して使用された可能性がある。このような事象が起こっ
た場合、場合によって適切な措置を採る必要がある。加えて滅菌剤が特定の生体培養期間
において設備またはプロセスの問題を有する場合、この問題は、その後の生物学的な指標
(BI)の培養期間の終わりにおける読み取りまで(その後のテストにおいて失敗した生
物学的な指標を読み取ることによって)発見されない場合がある。これにより、医療設備
が、BIテストが失敗するそのときまで、問題が生じたときから(最初の培養期間の間)
隔離から解放される可能性が可能になる。
における多くのステップが、人の行動や判断に左右されるため、人的ミスをこうむりやす
い点である。人的ミスは、外科用器具のラックおよび容器内での誤った向きや配置によっ
て起こる可能性がある。人的ミスは、製品が容器内への滅菌剤の流れをふさぎ、その中の
製品の滅菌効果に悪影響を及ぼすように製品を配置することによって起こる可能性がある
。人的ミスは、容器内に多くの器具を配置しすぎることで、滅菌効果に悪影響を与えるこ
とによって起こる可能性がある。人的ミスは、容器を互いの頂部に重ねることで滅菌剤が
その全ての中に自由に流れることができないことによって起こる可能性がある。人的ミス
は滅菌機械を誤って操作することによって起こる可能性がある。人的ミスは、化学的指標
の誤った配置および読み取りによって起こる可能性がある。人的ミスは、生物学的な指標
の誤った配置、培養および読み取りによって起こる可能性がある。
て必要な一セットのプロセスの測定値を満たしたことを判定するための新規で有益なシス
テムおよび方法を対象としている。システムは、複数のパネルによって画定された容器を
含む。パネルは、容器内の空洞と、容器内へと開口とを画定する。容器は外科用器具を収
容し、この外科用器具は空洞に入れられる取り外し可能な挿入トレイの中にあってよい。
カバーが容器に結合され、開放位置と閉鎖位置の間で可動である。センサモジュールが容
器に設置される。センサモジュールは、1つまたは複数のセンサを含む。センサは、容器
の内部の環境の少なくとも1つの特徴を監視するように構成され位置決めされる。センサ
モジュールは、センサから取得された環境測定値をどのように解釈するかに関する指示を
有するプロセッサを含む。
が実施される。センサは、滅菌サイクルの結果として容器の環境の特徴の変化を監視する
。プロセッサは、センサによって取得した環境測定値を予め実証された滅菌プロセス測定
値と比較する。このような実証された滅菌プロセス測定値は、その後のテストが成功した
ことが示されたこれ以前の滅菌プロセスにおいて取得された容器の環境の測定値である。
あったことを示した場合、プロセスは、外科用器具が上手く滅菌されたことを指摘する。
あるいは評価が、容器の環境が容器内の器具が滅菌されたことを確信することができる環
境ではなかったことを示す場合もある。これが評価の結果であるならば、プロセッサは、
器具が適切に滅菌されなかったことの指示を提示する。
セスを受けそこでそれらが適切に滅菌されたかどうかに関する指示が与えられる点である
。
らなる特徴および利点は、添付の図面と併せて以下の発明を実施するための形態によって
理解される。
図1は、医療および外科用器具を滅菌するのに使用される滅菌装置50を示している。
滅菌装置50は、1つまたは複数の滅菌容器58を保持する滅菌チャンバ52を備えてい
る。各々の容器58は、滅菌することが望まれる1つまたは複数の外科用器具を保持する
ことができる。滅菌チャンバ52は、ドア56が閉鎖された後密閉することができる格納
容器54を含んでいる。格納容器54は、1つまたは複数の棚60を有している。容器5
8は、棚60の上に配列されている。
器54内の圧力を大気圧を下回るように下げることができる。滅菌薬剤または滅菌剤が、
格納容器54内に噴射される。種々の滅菌剤を使用することができ、これにはガス状の水
蒸気または蒸気(H2O)70、過酸化水素ガス(H2O2)74またはガス状のエチレ
ンオキシド(C2H4O)74が含まれている。少なくとも1つの滅菌薬剤が、滅菌サイ
クルにおいて格納容器54内に取り込まれる。
わたって必要な濃度で格納容器54内の全ての外科用器具に接触する必要がある。滅菌サ
イクルが完了した後、滅菌チャンバは、いずれの残留したまたは凝縮した滅菌剤も一掃す
る必要がある。チャンバからの滅菌剤の除去の速度は、真空ポンプ64の利用によって上
昇する。格納容器54内に真空を取り込むことによっていずれの凝縮した滅菌剤も気体状
態に気化され除去される。
て作動される。CPP66は、滅菌装置50によって格納容器54内に生じた環境の作動
条件である。一例の実施形態において、CPP66には、温度、圧力、湿度、過酸化水素
蒸気および時間が含まれる。
図2に注目すると、本発明の第1の実施形態の容器組立体90が示されている。容器組
立体90は、容器100を含み、これは、概ね矩形の形状であり、対向するように離間し
た平面の前方パネル102、平面の後方パネル103、および一対の対向するように離間
した平面の側部パネル104によって画定されている。パネル102および103は、パ
ネル104に直交するように配向されている。平面の底面パネル106は、パネル102
、103および104に対して垂直であり、容器100の底部を形成している。内部空洞
120が、パネル102、103、104および106によって容器100内に画定され
ている。容器100は、外側面110と、内側面112と、上部の周辺の縁113とを有
している。容器100は、型打ちされたまたは深絞り加工されたアルミニウム、ステンレ
ス鋼、プラスチックまたは他の好適な材料から形成することができる。
、アクリルまたはガラスなどの透明な材料から形成されたパネル116によって覆われて
いる。透明パネル116によって、ユーザが容器100の内容物を視覚的に見ることが可
能になる。パネル116は、隣接するパネル102に対して密閉されている。パネル11
6は、前方パネル102上に位置決めされるが、後方パネル103または側部パネル10
4上に位置決めされる場合もある。
する外側面110内に画定された凹部122を有している。一連の穴124が、凹部12
2を貫通するように形成され、空洞120に中へと延びている。旋回ハンドル126が、
各々の側部パネル104に装着され、凹部122の幅を横切るように延びている。ハンド
ル126は、ハンドル126が凹部122に隣接している格納位置(図2に示される)と
、ハンドル126が側部パネル104に対して垂直に延びる搬送位置との間を旋回するよ
うになっている。ハンドル126によってユーザが容器100を掴み持ち上げることが可
能になる。
装着されている。ラッチ128は、カバー150の一部と合致するU字形の取っ手部分1
32を有している。ラッチ128によってユーザが、カバー150を容器100に解放可
能にロックすることが可能になる。一対の離間したL字形の側部レール136が、凹部1
22の対向する側部において内側面112に設置され、空洞120に向かって内側面11
2から離れるように垂直に延びている。L字形の底部レール137が、凹部122の底部
においてレール136の端部の間に設置される。バーコードまたはRFIDタグ135(
図3)が、側部パネル104の外側面110に設置されている。バーコードまたはRFI
Dタグ135は、容器のタイプまたは容器100の内容物など容器組立体90に関する情
報を含むことができる。
設置されている。各々のフィルタ組立体140は、L字形のレール136および137に
よって支持され保持されている。フィルタ組立体140は穴124を覆っている。フィル
タ組立体140は、概ね正方形の形状であり、正方形のフレーム142と、フレーム14
2内に設置されたフィルタ材144とを有している。フィルタ材144は、滅菌剤に対し
て透過性の微生物バリア材である。ここで「滅菌剤」は、微生物を含む生物学的な汚染を
無害にする能力を有するガス、蒸気またはエアロゾルであると理解される。フィルタ材1
44によって、容器100の外から滅菌剤が穴124を通り、フィルタ材144を通り抜
けて通過し、内部空洞120に進入することが可能になり、ここで滅菌剤が外科用器具1
80と接触することができる。フィルタ材144はまた、容器100が滅菌プロセスを介
して処理された後に、微生物が容器100内に進入することを阻止する微生物バリアを形
成している。
側部レール136に沿って挿入し摺動させることによって配置されるようになっている。
レール136および137は、フィルタ組立体140がレール136および137に挿入
される際、側部パネル104の内側面112に当たって強制的に圧縮されるように寸法が
決められている。レール136、137およびフレーム142は、フィルタ組立体142
が容器100内に設置される際、フレーム142の外側周辺部と内側面112の間にシー
ルが形成されるように寸法が決められる。フィルタ組立体140は、容器90の内側面1
12に対して密閉式に設置されることで、隣接するパネルの内側面112と共に切れ目の
ない微生物バリアを形成している。
ル154を囲む概ね矩形形状のフレーム152を含んでいる。カバー150は、頂部面1
55と、底部面156とを有している。フレーム152は、型打ちされたアルミニウムま
たは他の好適な材料から形成することができる。透明パネル154は、アクリルまたはガ
ラスなどの透明な材料から形成されている。透明パネル154によってユーザが容器10
0の内容物を視覚的に見ることが可能になる。一対のブロック157が、フレーム152
の対向する側部に設置されている。各々のブロック157は、ブロック157の長さに延
在する直線の溝158がその中に形成されている。ラッチ128の取っ手部分132が溝
158と合致することでカバー150を容器100に対して保持している。取っ手部分1
32は、溝158の中に配置され、ラッチ128はロック位置に向かって下方に旋回され
、この位置でカバー150が取り外し可能にかつ密閉式に容器100に対してロックされ
るようになっている。エラストマーシール(図示せず)が、カバーフレーム152に設置
される。カバー150が容器100に据え付けられる際、エラストマーシールが、カバー
と容器100の上部の周辺の縁113の間の隙間を密閉することによってカバーおよび容
器100の内部に微生物が進入するのを阻止し、これにより、外科用器具180が位置決
めされる内部に微生物が進入しないように閉鎖容器を完成させている。
100内に保持している。ラック160は、概ね矩形の基部162を含み、この基部は、
基部162から垂直方向に上向きに延びる4つの壁164を備えている。一対の離間した
ハンドル165が対向する壁164に設置されることで、ユーザがラック180を持ち上
げることが可能になる。開口部166が基部162内に形成されている。複数の支持部材
168が基部162から上向きに延びている。
れている。支持部材168は、医療/外科用器具180が、滅菌処理のために好ましい配
向で保持されるように寸法が決められ成形されている。一実施形態において、医療/外科
用器具180は、メス、鉗子および骨刀などの手で扱う器具であってよい。別の実施形態
において、医療/外科用器具180は、回転式ハンドピース、ドリルまたは内視鏡などの
電動式の器具であってよい。再利用可能な医療/外科用器具は、存在し得る微生物を駆除
するために再利用する前に清浄および滅菌する必要がある。行き止まりになった内腔を有
する医療/外科用器具180は、滅菌剤が内腔に進入しそこから出て行くことができるよ
うに、液体が内腔の中に蓄積しないために自動洗浄および滅菌処理において内腔を水平に
または下向きに配向する必要がある。
れている。電気センサモジュール200は、容器100内の環境条件を測定する電子要素
およびセンサを収容している。これらの要素はまた、容器100の内容物の滅菌性を保証
するために必要な条件が満たされているか判定する。電子センサ組立体200は、後方パ
ネル103、側部パネル104などの他の容器パネルあるいはカバー150に設置される
場合もある。
されている。容器100はさらに、窓114の底部から上向きに延びる隆起した部分19
0を備えている。傾斜路部分192が、窓114の底部と、隆起した部分190の間に延
在している。一対の離間した穴194がパネル16内に形成されている。開口196が透
明パネル116内に隆起した部分190より上で穴194と穴194との間に形成されて
いる。
210および角度の付いた側部212と有する概ね台形の筐体202を含んでいる。筐体
202は、射出成型プラスチック、アルミニウムまたはステンレス鋼などの任意の好適な
材料から形成することができる。一対の植込みボルト220が後方側206から離れるよ
うに垂直に延びている。
194を貫通するように植込みボルト220を挿入することによって、容器100に設置
されている。ワッシャ224が植込みボルト220を覆うように配置され、ナットなどの
締め具224が植込みボルト220に対してねじ込まれ、電子モジュール200を容器1
00に対して固定している。ガスケット、シールまたは硬化性の密閉材214がセンサモ
ジュール200と容器100の間に使用されることで、微生物が設置穴194または開口
196を通って容器の内部に侵入するのを阻止している。この位置において、電子モジュ
ール200の後方側206は、透明パネル116に当接し開口196を覆うように延在し
ている。電子モジュール200は、既存の容器を穴194および開口196を含むように
修正することによって種々の既存のタイプの容器に適合させることができる。
体202内に設置され、これらは前方側204にある開口を介して見ることができる。別
の実施形態において、LEDは別の視覚的タイプの指示器ペインまたはディスプレイによ
って置き換えられる。このような代替の実施形態は、消毒または滅菌プロセスにおいてこ
れらのシステムを利用する操作者にとって有益な視覚的な指標である設備負荷、センサモ
ジュールまたは他の要素の視覚的状態を提供している。液晶ディスプレイなどのディスプ
レイ234が筐体202にLED230〜233より上に設置され、前方側204にある
開口から見ることができる。LED230〜233およびLCD234は、容器100を
利用するスタッフに視覚的情報を提供している。
る。バーコードまたはRFIDタグ135は、電子モジュールのタイプおよび/または容
器100に内容物などの電子モジュール200に関する情報を含むことができる。バーコ
ードまたはRFIDタグ135は、任意選択で容器100の他の外側パネルまたはセンサ
モジュール200に配置される場合もある。
されている。電池室215が後方側206に配置されている。電池室215は、端子21
7と218の間に設置される蓄電池216を収容している。カバー219が、筐体202
にスナップ嵌合され、電池室215を覆っている。電池216によって電子モジュール2
00に電力を供給する。コネクタ端子243および244を使用して電子モジュール20
0の外部のデバイスに接続している。例えばコネクタ端子244は、電池216に接続さ
れ、電池216を充電するために電源に接続させることができる。コネクタ端子243は
、電子モジュール200と外部デバイス間でデータを送受信するのに使用することができ
る。
筐体202内に設置されたプリント回路基板242に結合されている。センサ240が開
口226を介して見ることができ、または開口226を介して露出されている。センサ2
40は、温度、圧力、湿度および化学的濃度レベルなどの環境の特徴を測定するものであ
る。筐体202が容器100に設置される際、センサ240は、内部空洞120内の環境
条件に曝されるべく、開口196を覆うように位置決めされる。一実施形態において、セ
ンサ240は、開口196を通り抜けて内部空洞120へと延出する場合もある。
で、電子モジュールが容器100内の環境の特徴を監視することが可能になる。プロセッ
サ250およびメモリ252がプリント回路基板242に設置されている。無線モジュー
ル254および受動要素256がプリント回路基板242に設置されている。無線モジュ
ール254によって電子モジュール200が他の外部デバイスと通信することが可能にな
る。これらのデバイスには、トランシーバヘッドおよびコンピュータシステムが含まれて
いる。一実施形態において無線モジュール254は、他の外部のコンピュータシステムお
よびネットワークからデータおよび指示を送受信することができる。
プリント回路基板242に設置されている。あるいはこれらの3つのLEDは、多色LE
D組立体によって置き換えられることで1つまたは複数の区別された異なる色を生成する
ことができる。このような区別された異なる色は、ユーザに容器の状態に関する情報を提
供する。例えば赤色LED232は、設備の容器が滅菌されていないことを示すことがで
きる。黄色LED233は、設備の容器が滅菌される準備ができたことを示すことができ
る。緑色LED230は、設備の容器が適切に滅菌されたことを示すことができる。液晶
ディスプレイなどのディスプレイ234をプリント回路基板242に設置することができ
る。LED230、232、233およびLCD234は、容器100を使用する操作者
に視覚的情報を提供している。
図5は、本発明の第2の実施形態の容器組立体300を示している。図5において、図
2における同様の要素に対する共通の参照番号は、同一の参照番号が与えられている。容
器組立体300は、概ね矩形の形状の容器302を含んでいる。容器302は、容器10
0と同様であるが、いくつかの容器100の特徴は省略されており、他の特徴が加えられ
ている。例えば容器302は、穴124またはフィルタ組立体140を全く含まない。
00は、容器302内の環境の特徴を測定し、容器302の内容物の滅菌性を保証するた
めに、必要な条件が満たされているかを判定する電子構成要素およびセンサを収容してい
る。
04は、容器302の内側の角306に位置決めされ、底部パネル106と縁113の間
を角306の長さに沿って延在している。孔308が各々の肩部304に形成され、これ
は内部区画310へと延出している。線形アクチュエータ312が各々の区画310に設
置されている。各々の線形アクチュエータ312は、電気ケーブル314を介して電子モ
ジュール200と連通している。
ネル354を囲む概ね矩形形状のフレーム352を含んでいる。カバー350は、頂部面
355と、底部面356とを有している。エラストマーガスケット357が底部面356
に設置され、カバー350が閉鎖位置にあるとき、縁113と合致する際にシールを形成
している。制御ボタン358および359がフレーム352の前方頂部面に設置され、無
線通信手段(図示せず)を介して電子モジュール200と連通している。制御ボタン35
8は、カバー350を閉鎖し、制御ボタン359はカバー350を開放するようになって
いる。
。ロッド360は、近位端362と、遠位端364とを有している。近位端362は、区
画310内に位置決めされ、線形アクチュエータ312に接続されている。ロッド360
は、孔308を貫通するように延出し遠位端364において終端している。遠位端364
は、フレーム352に取り外し可能に結合されている。電子モジュール200が線形アク
チュエータ312を始動させ、ロッド360およびカバー350を直線方向で容器302
に向かっておよび容器302から離れるように移動させるようになっている。
に装着されたりロッド360から切り離したりすることができる。4つのクイック解放ピ
ン372が、フレーム352の内側の角の各々に位置決めされた開口部374を通るよう
に挿入されるようになっている。クイック解放ピン372は、フレーム352を遠位端3
64に対して保持するためにロッド360の遠位端364にある孔(図示せず)と合致し
ている。各々のクイック解放ピン372は、内側ばねによって外向きに付勢される1つま
たは複数の玉軸受(図示せず)を有している。全ての4つのクイック解放ピン372が取
り外されたとき、カバー350をロッド360から取り外し内部空洞120にアクセスす
ることが可能になる。医療スタッフは、手を使ってトレイ160および滅菌すべき外科用
器具を空洞120の中に配置することができる。
持され、縁113から離間されている。フレーム352と縁113との間には、隙間また
は開口370が形成されている。開放位置において、滅菌剤が滅菌処理中に開口370を
通って内部空洞120に出入りすることができる。
02の内容物(すなわちラック160および外科用器具180)を密閉している。電子モ
ジュール200が、滅菌処理中の容器302内の作動条件が必要な一セットの作動条件を
満たすまたはそれを超えるのに十分であることを判定した後、電子モジュール200は、
線形アクチュエータ312にカバー350を閉鎖して緑色LED230をつけるように命
じるようになっている。カバー350の閉鎖および密閉ならびに緑色LED230が「オ
ン」であることは、容器の内容物が適切に滅菌され、容器が適切に密閉されたことを示し
ている。継続して「オン」である緑色LED230は代替として、点滅する「オン」の緑
色LED230である場合もあり、その結果電池の放電速度を遅らせて電池の寿命を延ば
すことができる。
2と容器302との間にシールを形成している。容器が密閉されることによって、処理後
、容器302内の滅菌環境を維持しながら容器の中の滅菌器具を滅菌器50から取り出す
ことが可能になる。閉鎖された容器302の中の外科用器具180が外科処置のために必
要とされる際、ユーザは、開放ボタン359を押し下げ、これにより電子センサモジュー
ル200がアクチュエータ312にカバー350を開放位置まで開放するように命じてい
る。ユーザはその後、手を使ってクイック解放ピン372およびカバー350を取り外す
ことで、内部空洞120にアクセスして滅菌された外科用器具180を取り出すことを可
能にしている。
能性がある。電子センサモジュール200が、カバー350を開放する際、電子センサモ
ジュールはまた緑色LED230を消して、赤色LED232をつける。赤色LED23
2の照明は、容器の密閉が破られたことをユーザに指摘するものである。推理によると、
これは容器の内容物がもはや滅菌されていないことの指標である。カバー350が開放さ
れその後閉鎖されたならば、赤色LED232は点灯されたままであり、容器の内容物が
もはや滅菌されていないことをユーザに知らせる。
は複数のタンパーシール376(図6)を含んでいる。タンパーシール376およびタン
パーセンサ380は、容器組立体300が保管中に開放され容器組立体300の内容物の
滅菌性が損なわれているかを示すのに使用される。タンパーシール376は、容器302
とカバー350の間に設置されるテープまたはシールである。カバー350の取り外しま
たは開放によってタンパーシール376が破られ、容器組立体300の内容物の滅菌性が
損なわれたことをユーザに示している。
える場合がある。ホール効果センサ382は、孔308に隣接して肩部304の頂部に設
置されている。磁石384は、フレーム352の底部側に設置されている。ホール効果セ
ンサは、容器302内に設置されたケーブル386を介して電子モジュール200と連通
している。カバー350が閉鎖位置にあるとき、磁石384は、ホール効果センサ382
に対して並置されることになる。ホール効果センサ382は、磁石384によって生成さ
れる磁場を感知し、磁石384の存在を示す電気信号を電子センサモジュール200に送
信する。電子モジュール200は、緑色LED230を照明されたまま維持することで容
器組立体300の内容物が滅菌されたことをユーザに示す。カバー350が容器302か
ら離れるように移動され容器組立体300によって形成された滅菌バリアを破壊する際、
ホール効果センサ382は電子モジュール200に電気信号を送信し、磁石384によっ
て生成された磁場が縮小したことを示す。電子モジュールはその後、緑色LED230を
消して、赤色LED232をつける。赤色LED232の照明は、容器組立体300の内
容物がもはや滅菌されていないことをユーザに示す。電池216の充電を延長させるため
に、LEDは上記に記載したように点滅することでユーザに指示を与える場合もある。
図7Aから図7Dを参照すると、本発明の第3の実施形態の容器組立体400が示され
ている。図7Aのカバーを特に参照すると、容器組立体400は、概ね矩形形状であり、
平面の前方パネル403、対向する平面の後方パネル404ならびに一対の対向する離間
した平面の側部パネル405および406によって画定される容器402を備えている。
パネル403および404は、パネル405および406に直交するように配向されてい
る。平面の底部パネル407が、パネル403〜406に対して垂直に設置され容器40
2の底部を形成している。内部空洞420が、容器402内に画定されている。容器40
2は、外側面410と、内側面412とを有している。上部の周辺の縁413がパネル4
03〜406の上縁部によって画定されている。容器402は、型打ちされたアルミニウ
ムまたは他の好適な材料から形成することができる。
線(UV)光の周波数は通さないパネル416によって覆われる開口414を有している
。パネル416は、外側または内側のUVおよび/またはIR光がパネル416を通過す
るのを阻止する。透明パネル416によって、ユーザが容器402内の内容物を視覚的に
見ることが可能になる。エラストマーガスケット415が、パネル416を側部パネル4
06に対して密閉している。ガスケット415およびパネル416は、接着剤を使用して
側部パネル406に装着されている。
414の下まで延びている。開口418は開口414より小さい。開口418は、窓42
1を収容するように寸法が決められている。窓421は、透明または不透明のいずれであ
ってもよく、プラスチック材料から形成することができる。ガスケットまたは気密シール
422が窓421を側部パネル406に対して密閉している。ガスケット422およびパ
ネル421は、接着剤を使用して側部パネル406に装着されている。
ンドル426は、円形のバンド426によって側部パネル405および406に対して保
持される端部425を有している。2つのバンド426は、側部パネル405に剛性に装
着されそれに対して密閉されている。2つのバンド426は、側部パネル406に剛性に
装着されそれに対して密閉されている。端部425は、バンド426によって受けられ、
バンド426内を回転することができる。ハンドル424は、ハンドル424が側部パネ
ル405、406に隣接する格納位置と、ハンドル424が側部パネル405、406に
対して垂直に延在する搬送位置の間で旋回するようになっている。側部パネル405、4
06はさらに、容器402の対向する端部に設置された一対の対向するL字形の段差49
6を含んでいる。より詳細には、段差496は、フランジ453の対向する部分から離れ
るように概ね垂直に延在し、わずかに下方に角度を成している。段差496は、カバー4
50に設置されたロック式の蓋ラッチ446と併せて使用されることで、カバー450を
容器402に対して固定している。ロック式の蓋ラッチ446は、ユーザによって段差4
96を覆うようにロック位置まで回転され下方に回転され、この位置でカバー450と容
器402との間でカバーガスケット456を圧縮しつつカバー450が容器402に対し
て保持されロックされるようになっている。この圧縮によって微生物が容器内に進入する
のを阻止している。
なっている。カバー450は、概ね矩形形状のパネル452を含んでいる。カバー450
は、型打ちされたアルミニウムまたは他の好適な材料から形成することができる。2列の
穴459がパネル452内に形成されパネル452を貫通するように延在している。穴4
59は、パネル452の端部の各々に向かって位置決めされている。穴459によって滅
菌処理中に滅菌剤が容器402に出入りすることが可能になる。外側の周辺フランジ45
3が、パネル452の外縁部から下向きに延びている。矩形の内壁454が、パネル45
2から下方に延びており、フランジ453の全長に沿ってフランジ453から内向きに離
間されている。フランジ453および壁454がそれらの間にU字型の溝455を画定し
ている。エラストマーガスケット456が溝455の中に設置されている。カバー450
は、パネル403、404、405および406を覆うように嵌合することで、縁413
がフランジ453と壁454の間にもたれ、ガスケット456と接触している。ガスケッ
ト456がカバー450と容器402との間にシールを形成する。壁454はさらに、パ
ネル452の下に内側のくぼみ457を画定している。一対の離間した対向するL字型の
レール458が、パネル452の底部面から離れるように垂直に延在し、くぼみ457の
中に進入している。L字型レール458の終端リップ451は互いに面している。
フィルタ支持部材442によって支持されている。フィルタ支持部材442は、フィルタ
支持部材442の各端部から延出する外向きに延びる肩部443を有している。肩部44
3はレール458の終端リップ451によって保持されている。フィルタ支持部材442
はさらに一列の開口部445を含んでいる。フィルタ440は、穴459を覆っている。
フィルタ440およびフィルタクリップ442は概ね矩形の形状である。
ルタ支持部材442を曲げることができるように、フィルタ440およびフィルタ支持部
材442は可撓性材料から形成されている。あるいはフィルタ440は、ユーザによって
フィルタ支持体442上に配置することができ、この組み合わせがレール458に沿って
挿入されている。レール458は、フィルタ440およびクリップ442がレール458
に挿入されるように寸法が決められており、フィルタ440はカバー450の内側面に当
たるように圧縮されるまたは押し込まれるようになっている。
ィルタ440によって滅菌剤がカバー450の外から、穴459を通り、フィルタ440
を通り抜け、開口部445を通って通過し内部空洞420に進入することが可能になり、
ここで滅菌剤が外科用器具と接触している。フィルタ440はまた、微生物バリアを形成
し、容器組立体400が滅菌プロセスを介して処理された後に、微生物が容器組立体40
0に進入するのを阻止している。
蓋ラッチ446の一端は、各々のカバー端部に回転可能に装着されている。ロック式の蓋
ラッチ446は、上下に回転させることができる。ロック式の蓋ラッチ446が下向きに
回転されL字型の段差496と係合する際、カバー450は、取り外し可能に容器402
にロックされるようになっている。磁石448がロック式の蓋ラッチ446の内側に向い
ている面に設置され、後に記載するようにホール効果センサ480と共に作用するように
なっている。
サモジュール460は、滅菌処理中の容器402内の環境の特徴を測定し、容器402の
内容物の滅菌性を保証するために、必要な条件が満たされたかをどうかを判定する電子構
成要素と、センサとを収容している。
PCB)462を有している。PCB462は、電子センサモジュール460の構成要素
を電気的に接続するプリント回路線(図示せず)を含んでいる。PCB462は、底部パ
ネル407より上に設置され、2つ以上の絶縁したスペーサまたはスタンドオフ463に
よって底部パネル407から離間されている。ねじなどの締め具464が、PCB462
およびスタンドオフ463を底部パネル407に対して保持している。
特徴を監視している。これらのセンサには、水蒸気の濃度を監視するセンサ472が含ま
れている。これは、湿度または蒸気センサと呼ばれる場合もある。センサ473は、容器
の内部の流体(ガス)圧を監視している。センサ484は、容器内の温度を監視する。ま
たプロセッサ479およびメモリ471も存在している。またPCB462の頂部側には
光学センサ465が設置され、これは容器402内の光学距離の長さ466を介して伝達
される赤外線(IR)または紫外線(UV)光の量を感知している。一実施形態において
、光学センサ465は、過酸化水素ガス(H2O2)の濃度を検出している。別の実施形
態において、光学センサ465は、エチレンオキシドガス(C2H4O)の濃度を検出し
ている。別の実施形態において、光学センサ465は、水または水蒸気(H2O)の濃度
を検出している。別の実施形態において、光学センサ465は、過酸化水素蒸気(H2O
2)と水蒸気(H2O)の両方を検出している。
ッター467と、IRまたはUV受光器または検出器468とを含んでいる。光フィルタ
(図示せず)をIR検出器468および/または光源467の周りに設置することで、望
ましくない波長を除去することができる。過酸化水素ガスは2.93ミクロンの波長にお
いて赤外線を吸収するため、過酸化水素ガスを含んだ既知の距離の長さ466を通って伝
達されるその周波数における光の量は、過酸化水素ガスの濃度に比例している。過酸化水
素ガスはまた、240ナノメータ付近の波長において紫外線を吸収している。ガスを介す
る光の吸収は、ベール−ランベルト法によって記述されている。
ー467を囲むように位置決めされ、他方の集光器は検出器468を囲むように位置決め
されている。集光器469は、検出器468に対して同軸ではない光線を反射するように
なっている。細長い光シールド470が光学距離の長さ466ならびにエミッター467
、検出器468および両方の集光器469を覆うように設置されている。光シールド47
0はPCB462に装着されている。光シールド470によって迷光線が光学センサ46
5を出て内部空洞420に進入するのを阻止している。集光器469およびシールド47
0は、例えば磨かれたステンレス鋼などの光を反射する材料から形成されている。集光器
469およびシールド470は、協働してエミッター467からの放射を反射し、このよ
うな放射を集中させ検出器468によって検出されたエネルギーを増大させている。
している。電池497は、1つまたは複数の電池セルから形成され電子センサモジュール
460の電圧および電力要件に応じて電池パックを形成することができる。一実施形態に
おいて、電池497は充填式電池である。別の実施形態において、電池497は、放電後
新しい電池と交換される。例えば緑色、赤色および黄色LEDなどの発光ダイオード(L
ED)487が、PCB462に設置されている。LED487は、容器組立体400を
使用するスタッフに視覚的情報を提供している。
421は、プラスチックなどの透明な材料から形成されている。気密式に密閉されたコネ
クタ485が窓421内に設置され、コネクタ485を貫通して延びPCB462に電気
的に接続される複数の端子486を収容している。気密式コネクタ485は、容器組立体
400とデータを送受信するために外部コネクタ475およびケーブル476(図7A)
に接続されている。PCB462上のLED487はユーザによって窓421から見られ
るようになっている。光シールド477が、LED487によって生成された光が光学セ
ンサ465に到達しないように阻止している。
21は、プラスチックなどの不透明な材料から形成されている。気密式に密閉されたコネ
クタ485が窓421内に設置され、コネクタ485を貫通して延びPCB462に電気
的に接続される複数の端子486を収容している。気密式コネクタ485は、容器組立体
400とデータを送受信するために外部コネクタ475およびケーブル476(図7A)
に接続されている。図7Dの実施形態では、LED487はPCB462に設置されてい
ない。LED487は、窓421の外側に設置され、窓421を通り抜けて延びる電線ま
たは端子478によってPCB462に接続されている。窓421は、シール、ガスケッ
トまたは硬化性の密閉材422によって容器の壁406に密閉式に設置されている。
で設置され、別のホール効果センサ480が、側壁405の内側面412に縁413の下
で設置されている。ホール効果センサ480は、電線481によってPCB462に接続
されている。カバー450が容器402を覆うように配置される際、磁石448がホール
効果センサ480に対して並置されるようになっている。ホール効果センサ480は、磁
石448によって生成される磁場を感知し、感知した磁場の存在を示す電気信号を出力す
るようになっている。カバー450を容器402から取り外すためにラッチ446が開放
される際、ホール効果センサ480は、磁場がないことを感知し、磁場を検出しないこと
を示す電気信号を出力するようになっている。電気センサモジュール460はホール効果
センサ480からの信号を利用して、ラッチ446が滅菌後に適切に維持されたか、また
は不正に開放されたかを監視することができる。あるいは、ロック式の蓋ラッチ446が
L字型の段差496から脱落するのを阻止する一方向のロック式ジップストリップ(図示
せず)などの機械的要素が、ロック式の蓋ラッチ446が正確な位置に維持されているこ
とを視覚的に示す1つの方法としての役割を果たす場合もある。これらの機械的な一方向
のロック式ジップストリップを典型的には壊して取り外すことで、ロック式の蓋ラッチ4
46をL字型の段差496から外すことができる。
ている。仮底プレート490は、矩形の形状であり、プレート490を貫通して延びる一
連の穴491を有している。仮底プレート490は、スタンドオフ492によって電子モ
ジュール460より上に支持されている。スタンドオフ492は、底部パネル407の上
に載せられている。締め具494が、プレート490を底部パネル407に対して保持し
ている。ねじなどの締め具494は、仮底プレート490、スタンドオフ492を貫通し
て延出し、底部パネル407へとねじ込まれている。穴に491によって、滅菌剤が仮底
プレート490の下を流れ、電子センサモジュール460へと進入することが可能になっ
ている。これによりモジュール内のセンサが容器400の内部環境の特徴の測定を行なう
ことが可能になっている。
ラックまたはトレイ160(図2)を容器402の中に配置することができる。ラック1
60はプレート490上に配置され、その上に載せられている。電子モジュールおよびセ
ンサ460はプレート490の下に隠されている。トレイ160が容器402内に配置さ
れた後、カバー450が容器402を覆うように配置され、ロック式の蓋ラッチ496が
ロック位置に移動され、カバー450を容器402に対してロックし密閉するようになっ
ている。コネクタ475およびケーブル476がコネクタ485に装着され、メモリ47
1は、実証された滅菌プロセス測定値(VSPM)によってプログラムされるようになっ
ている。プログラム後、容器組立体400は、滅菌プロセスサイクルを介して処理するた
めの準備が整うことになる。
図8は、本発明の第4の実施形態の容器組立体500を描いている。容器組立体500
は、概ね矩形形状であり、平面の前方パネル503、対向する平面の後方パネル504な
らびに一対の対向する離間した平面の側部パネル505および506によって画定される
容器502を備えている。パネル503および504は、パネル505および506に直
交するように配向されている。平面の底部パネル507が、パネル503、504、50
5および506に対して垂直に設置され容器502の底部を形成している。内部空洞52
0が、容器502内に画定される。容器502は、外側面510と、内側面512とを有
している。上部の周辺の縁513がパネル503から506の上縁部によって画定されて
いる。容器502は、型打ちされたアルミニウムまたは他の好適な材料から形成すること
ができる。
線(UV)光の周波数は通さないパネル516によって覆われる矩形の開口514を有し
ている。パネル516は、容器502の外側または内側のUVおよび/またはIR光がパ
ネル516を通過するのを阻止している。透明パネル516によって、ユーザが容器50
2内の内容物を視覚的に見ることが可能になる。エラストマーガスケット515が、パネ
ル516を側部パネル506に対して密閉するようになっている。ガスケット515およ
びパネル516は、接着剤または好適な機械的締め具(図示せず)を使用して側部パネル
506に装着されている。別の矩形の開口518が、側部パネル506内に開口514よ
り上で縁513より下に形成されている。開口518は、気密式に密閉されたスイッチ5
21を収容するように寸法が決められている。複数の設置ブロック519が、パネル50
6の内側面512に装着され空洞520内へと延出している。2つの設置ブロック519
は、縁513より下に位置決めされ、2つの設置ブロック519は、パネル506の底部
に位置決めされている。
ンドル524は、円形のバンド526によって側部パネル505および506に対して保
持される端部525を有している。2つのバンド526は、側部パネル505にはんだ付
けされ、2つのバンド526は、側部パネル506にはんだ付けされている。端部525
は、バン526によって受けられ、バンド526内で回転することができる。ハンドル5
24は、ハンドル524が側部パネル505、506に隣接する格納位置と、ハンドル5
24が側部パネル505、506に対して垂直に延在する搬送位置との間を旋回するよう
になっている。
、概ね矩形形状のパネル552を含んでいる。カバー550は、型打ちされたアルミニウ
ムまたは他の好適な材料から形成することができる。1列の穴559がパネル552内に
形成されパネル552を貫通するように延在している。穴559によって滅菌処理中に滅
菌剤が容器502に出入りするのが可能になる。外側の周辺フランジ553が、パネル5
52の外縁部から下向きに延びている。内壁554が、パネル552から下方に延びてお
り、フランジ553から内向きに離間されている。フランジ553およびフランジ554
がそれらの間にU字型の溝555を画定する。エラストマーガスケット556が溝555
の中に設置されている。カバー550がパネル503〜506を覆うように嵌合すること
で、縁513がフランジ553と壁554の間にもたれ、ガスケット556と接触するよ
うになっている。ガスケット556がカバー550と容器502との間にシールを形成し
ている。4つの概ねC字型の保持クリップ558が、パネル552の底部面から下方に延
びている。クリップ558が、パネル552の中心に向かって最も外側の穴559の周り
に位置決めされている。
。フィルタ540は、フィルタ支持材542によって支持されている。フィルタ支持材5
42は、保持クリップ558によってパネル552に対して保持されている。フィルタ支
持材542は、可撓性の材料から形成されるため、支持材542の端部を保持クリップ5
58の下で曲げることでフィルタ540および支持材542を保持クリップ558に対し
て保持することができる。フィルタ540は、穴559を覆っている。支持材542およ
び保持クリップ558は、フィルタ540を、穴559を覆うパネル552の底部側に当
てて圧縮している。フィルタ540は、滅菌剤に対して透過性の微生物バリア材料から形
成されている。フィルタ540によって、滅菌剤が容器502の外から穴559を通って
、フィルタ540を通り抜けて通過し、内部空洞に進入することが可能になり、ここで滅
菌剤が外科用器具に接触するようになっている。フィルタ540はまた、容器組立体50
0が滅菌プロセスを介して処理された後、微生物が容器組立体500に進入するのを阻止
する微生物バリアを形成している。
545は、側部パネル505の縁513から離れるように延びるC字型フランジ546と
、カバー550の一端から離れるように延びる別のC字型フランジ547とを有している
。フランジ546および547は、互いに合致してヒンジ545を形成する。フランジ5
46および547は、カバー550がフランジ546および547が互いに係合した状態
で閉鎖位置に向けて回転される際に、カバー550の一端が容器502に対して保持され
るように寸法が決められている。
548は、ユーザによって下向きにスイッチ521を覆うようにロック位置まで回転され
、この位置でカバー550は容器502に対して保持されかつロックされるようになって
いる。ラッチロック548のスイッチ521に対する動きがスイッチ521を開放回路か
ら閉鎖回路へと切り換えている。容器組立体500は、ユーザがラッチロック548をス
イッチ521から離すように移動させ、容器550をヒンジ545を中心として回転させ
ることによって解錠され開放されるようになっている。ラッチロック548のスイッチ5
21から離れる動きが、スイッチ521を閉鎖回路から開放回路に切り換えている。
ュール560は滅菌処理中の容器502内の環境の特徴を測定し、容器502の内容物の
滅菌性を保証するために必要な条件が満たされたかをどうかを判定する電子構成要素と、
センサとを収容している。
る。PCB562は、電子センサモジュール560の構成要素を電気的に接続するプリン
ト回路線(図示せず)を含んでいる。種々の電子構成要素およびセンサがPCB562に
設置されることで、電子モジュール560が容器502の内部の環境を監視することが可
能になる。プロセッサ570、メモリ571、水蒸気または蒸気センサ572および隔絶
された温度センサ574がPCB562の頂部側に設置されている。振動板式の圧力セン
サ573および/またはキャパシタンス・マノメータが内部空洞520に設置され、ケー
ブル575を経由してPCB562に接続されている。
を感知する光学センサ565もPCB562に設置されている。一実施形態において、光
学センサ565は過酸化水素(H2O2)の濃度を検出している。別の実施形態において
、光学センサ565は水(H2O)の濃度を検出している。
器または検出器568とを含んでいる。光フィルタ(図示せず)が、検出器568の周り
に設置されることでいずれの望ましくない波長も除去することができる。半円形の集光器
569がPCB562に設置されている。これらの集光器は、放物線状、楕円形またはエ
ミッター567に面する光検出器に光を集中させる他の形状を有する場合がある。一方の
集光器569がエミッター567を囲むように位置決めされ、別のIR集光器は、検出器
568を囲むように位置決めされるようになっている。
。電池室582は、PCB562の裏側に設置される。電池580は、PCB562内の
プリント回路線(図示せず)を介して電子モジュール560の構成要素に電力を供給して
いる。電池580は、個別のセルである、または電池パック構成になるように包装される
場合がある。
62の頂部側に設置されている。透明カバー585がLED584を覆うようにPCB5
62に設置されている。LED584は、カバー585および窓516を介してユーザに
よって見られるようになっている。LED584によって容器組立体500を使用するス
タッフに視覚的情報を提供している。コネクタ594がPCB562に設置され、電池室
582の底部を貫通して延びている。電子センサモジュール560が外部システムおよび
デバイスからデータまたは指示を送受信するために、コネクタ594を使用して外部コネ
クタおよびケーブルを接続している。
体586は、プラスチックなどの絶縁材料から形成されている。筐体586は概ね矩形形
状であり、内部チャンバ587と、カバー588とを含んでいる。設置フランジ589が
筐体586から離れるように垂直に、かつ側部パネル506に平行して延在している。電
池室582およびPCB562の一部は、チャンバ587内に設置されている。カバー5
88が電池室582を覆うように閉鎖位置まで回転されるようになっている。スイッチ5
21もまた、電線588を介してPCB562と連通している。
ペーサまたはスタンドオフ590によって底部パネル507から離間されている。ねじな
どの締め具591が設置フランジ589を貫通して延出し、設置ブロック519内にねじ
込まれている。
ラックまたはトレイ160(図2)を容器502の中に配置することができる。ラック1
60は、底部パネル507に配置され、その上に載せられるようになっている。
ーブル(図示せず)がコネクタ594に装着されている。器具が容器502内に配置され
た後、カバー550が容器502を覆うように配置されヒンジ545を係合させ、ラッチ
ロック548がスイッチ521と係合するようにロック位置まで移動され、カバー550
を容器502に対してロックするようになっている。容器組立体500はこのとき、滅菌
プロセスサイクルを介して処理するための準備が整うことになる。
図9Aを参照すると、本発明の第5の実施形態の容器組立体600が示されている。容
器組立体600は、容器402の変型を含む。図9Aの容器402の変型は、開口418
がないことを除いて先に記載した図7Aの容器402と同様である。また磁石624が、
側部パネル405および406の内側に向く垂直の側面に縁413のわずかに下で設置さ
れている。
なっている。カバー650は、概ね矩形のパネル652を含んでいる。カバー650は、
型打ちされたアルミニウムまたは他の好適な材料から形成することができる。カバー65
0は、内側面651、外側面654および対向する端部653を有している。一列の穴6
55がパネル652内に形成されパネル652を貫通するように延在している。穴655
によって滅菌処理中に滅菌剤が容器402に出入りすることが可能になる。外側の周辺の
壁656がパネル652の外縁部から下方に延びている。別の矩形の壁657が、パネル
652から下向きに延び壁656の全長に沿って壁656から内向きに離間されている。
壁656および657は、それらの間にU字型の溝658を画定している。エラストマー
ガスケット659が溝658の中に設置されている。
、縁413が壁656と657との間にもたれ、エラストマーガスケット659と接触す
るようになっている。ガスケット659は、カバー650と容器402の間にシールを形
成している。
は、窓621を収容するように寸法が決められている。窓461は、透明でありプラスチ
ック材料から形成されている。気密式シール622が窓621を端部653に対して密閉
するようになっている。窓621および気密式シール622が接着剤を使用して端部65
3に装着されている。
向するL字型の段差496を含んでいる。より詳細には、段差496は側部パネル405
、406から離れるように概ね垂直に延びており、上向きのアーチ形状を有して下方にわ
ずかに角度を成している。段差496は、カバー650を容器402に固定するために、
カバー650に設置されたロック式の蓋ラッチ646と併せて使用されるものである。ロ
ック式の蓋ラッチ646は、ユーザによってカバー650が容器402に対して保持され
ロックされるロック位置まで段差496を覆うように下方に回転され、その一方でカバー
ガスケット659をカバー650と容器402との間で圧縮してシールを形成している。
ロック式の蓋ラッチ646は、カバー650の各々の端部に装着されている。ロック式の
蓋ラッチ646の一端は、各々のカバー端部に回転可能に装着されている。ロック式の蓋
ラッチ646は、上下に回転させることができる。ロック式の蓋ラッチ646が下方に回
転されL字型の段差496と係合する際に、カバー650は容器402に対してロックさ
れるようになっている。磁石686がロック式の蓋ラッチ646の内側に向く面に設置さ
れ、後に記載するようにホール効果センサ680と共に作用するようになっている。
651に装着されている。フィルタ640は、フィルタ640の長さに延在するフィルタ
支持部材642によって支持されている。フィルタ支持部材642は、一列の開口部64
3と、フィルタ支持部材642の端部から離れるように延びる対向する一対の肩部644
とを含んでいる。一対の離間したC字型クリップ645(図9B)が底面651から離れ
るように延在している。フィルタ640およびフィルタ支持部材642がカバー650の
底面651に設置される際に、クリップ645の一部が、フィルタ支持部材642の肩部
644を覆うように延在することでフィルタ640をカバー650に対して保持するよう
になっている。フィルタ640は穴655を覆っている。フィルタ支持体がフィルタ64
0をカバーに対して保持することで、穴655を通って進入する全ての物質がフィルタを
通過しなければならなくなる。
タ支持部材642を曲げることができるように、フィルタ640およびフィルタ支持部材
642は、可撓性の材料から形成されている。フィルタ640は、滅菌剤に対して透過性
である微生物バリア材から形成されている。フィルタ640によって滅菌剤がカバー65
0の外から穴655を通り、フィルタ640、開口部643を通り抜けて通過し、内部空
洞420に進入することが可能になり、ここで滅菌剤が外科用器具に接触するようになっ
ている。フィルタ640はまた、容器組立体600が滅菌プロセスを介して処理された後
、微生物が容器組立体600に進入するのを阻止する微生物バリアを形成している。
た概ね矩形形状を有している。筐体630は、型打ちされたアルミニウムまたは他の好適
な材料から形成することができる。筐体630は、底壁631と、側壁632とを備えて
いる。側壁632は、底壁631によって離間され、底壁631に対して垂直に配向され
ている。フランジ633が各々の側壁632の遠位端から離れるように垂直に延びている
。設置穴635が、筐体630の対向する端部においてフランジ633を貫通して延在し
ている。底壁631および側壁632は、筐体630内に空洞または閉鎖容器638を画
定している。一列の穴634が底壁631および側壁632内に形成されている。穴63
4によって滅菌剤が空洞638に出入りすることが可能になる。筐体630は、端部65
3に隣接してパネル652の内側面651に設置され、ねじなどの締め具636を使用し
て壁657からわずかに離間されるようになっている。締め具636は、設置穴635を
貫通して延び、内側面651へとねじ込まれるようになっている。
30内に設置されている。電子センサモジュール660ならびに以下に記載するモジュー
ル760および850は、モジュール560と同一の機能を果たす構成要素を収容してい
る。
)662を有している。PCB662は、電子モジュール660の構成要素を電気的に接
続するプリント回路線(図示せず)を収容している。PCB662は筐体の空洞638内
に設置され、その中に収容されている。絶縁スペーサ618がPCB662を覆うように
設置され、カバーの内側面651とPCB662との間に位置決めされている。
ュール660が容器402内の作動条件を監視することが可能になる。プロセッサ670
、メモリ671、湿度または蒸気センサ672、圧力センサ673および隔絶された温度
センサ674がPCB662の頂部側に設置されている。PCB662の底部側には、空
洞638内で光学距離の長さ666を介して伝達されるIRおよび/またはUV光の量を
感知する光学センサ665が設置されている。一実施形態において光学センサ665は、
過酸化水素ガス(H2O2)の濃度を検出している。
および受光器または検出器668を含んでいる。光エミッター667は、IRまたはUV
光を生成するものである。光フィルタ(図示せず)が、エミッター667または検出器5
68の周りに設置されることで、いずれの望ましくない波長も除去することができる。
線(図示せず)を介して電子モジュール660の構成要素に電力を供給している。例えば
緑色、赤色および黄色LEDなどの発光ダイオード(LED)687がPCB662の一
端に設置されている。LED687は、容器組立体600を使用するスタッフに視覚的情
報を提供している。カバー650の中のLED687は、窓621からユーザによって見
られるようになっている。
の内部の間に延在している。気密式コネクタ685は、PCB662に電気的に接続され
る複数の端子を収容している。気密式コネクタ685は、容器組立体600とデータを送
受信するために、外部コネクタ610およびケーブル612を使用して接続することがで
きる。気密式コネクタ685によって、容器組立体600が密閉状態にあるとき、電子セ
ンサモジュール660と通信することが可能になる。
壁657の内側部分に設置されている。ホール効果センサ680は、電線681によって
PCB662に接続されている。カバー650が容器402を覆うように配置される際に
、磁石624は、ホール効果センサ680に対して並置されるようになっている。ホール
効果センサ680は、磁石624によって生成される磁場を感知し、感知した磁場の存在
を示す電気信号をプロセッサ670に対して出力するようになっている。カバー650が
容器402から取り外される際に、ホール効果センサ680は、磁場がないことを感知し
、磁場を検出しないことを示す電気信号をプロセッサ670に対して出力するようになっ
ている。
ラックまたはトレイ160(図2)を容器402の中に配置することができる。ラック1
60は底部パネル407に配置され、その上に載せられている。トレイ160が容器40
2内に配置された後、カバー650が容器402を覆うように配置され、ロック式の蓋ラ
ッチ496がロック位置まで段差646を覆うように移動され、カバー650を容器40
2に対してロックするようになっている。外部コネクタ610およびケーブル612が気
密式コネクタ685に装着され、メモリ671に実証された滅菌プロセス測定値(VSP
M)がロードされるようになっている。プログラミング後、容器組立体600は、滅菌プ
ロセスサイクルを介して処理するための準備が整うことになる。
図10を参照すると、本発明の第6の実施形態の容器組立体700が示されている。容
器組立体700は、容器402を備えている。図10の容器402、フィルタ440およ
びカバー450は、開口418が容器402から省略されていること以外は、先に記載し
た図7Aの容器402、フィルタ440およびカバー450と同一である。
はトレイ720を含んでいる。トレイ720は、ステンレス鋼またはアルミニウムなどの
好適な材料から形成することができる。トレイ720は、一列の穴726が穿孔された概
ね平面の矩形の基部722を備えている。基部722は、上部面723と、底部面724
とを有している。周辺フランジ728が、基部722の縁部から下方に垂直に延び、基部
722を取り囲んでいる。フランジ728および基部722は、基部722の下に空洞7
30を画定している。穴726によって、滅菌剤が空洞730に出入りすることが可能に
なる。
使用されている。トレイ720は、基部722の対向する端部に設置された一対の離間し
たハンドル732を含んでいる。ハンドル732によってユーザがトレイ720を掴み持
ち上げることが可能になる。ハンドル732は、基部722に装着された一対の垂直方向
のロッド734と、ロッド734の間に延在する水平方向の把持用のバー736とを含ん
でいる。
外科用器具180は、支持部材738上に載せられ、支持部材738によって支持されて
いる。支持部材738は、医療/外科用器具180が滅菌処理に好ましい配向で保持され
維持されるように寸法が決められ成形されている。一部の医療/外科用器具180には、
滅菌剤が外科用器具に出入りしやすいように、滅菌処理において特定の幾何学的な向きで
配向されることが重要である。
いる。プレート714は頂部面716と、底部面718とを有している。4つのスペーサ
またはスタンドオフ706が、プレート714の角に配置されている。スペーサ706は
、プレート714を基部722から固定された距離に位置決めするものである。ねじなど
の締め具708が、プレート714の角およびスペーサ706を貫通するように延び、基
部722にねじ込まれることによって、プレート714を基部722に対して保持してい
る。
ュール760は、プレート714の頂部側716に設置されている。
る。PCB762は、電子モジュール760の構成要素を電気的に接続するプリント回路
線(図示せず)を収容している。PCB762は、プレート714の側部716に設置さ
れている。
作動条件を監視することが可能になる。プロセッサ770、メモリ771、湿度または蒸
気センサ772、圧力センサ773および隔絶された温度センサ774がPCB762の
頂部側に設置されている。
れるIRおよび/またはUV光の量を感知する光学センサ765が設置されている。一実
施形態において光学センサ765は、過酸化水素ガス(H2O2)の濃度を検出している
。
および受光器または検出器768を含んでいる。光源767は、IRまたはUV光を生成
するものである。光フィルタ(図示せず)が、検出器768の周りに設置されることでい
ずれの望ましくない波長も除去することができる。
プリント回路線(図示せず)を介して電子モジュール760の構成要素に電力を供給して
いる。例えば緑色、赤色および黄色LEDなどの発光ダイオード(LED)787がPC
B762の一端に設置されている。LED787は、容器組立体700を使用するスタッ
フに視覚的情報を提供している。トレイ720が容器402内に配置される場合、LED
787は透明パネル416を介してユーザが見ることができる。
ュール760とデータを送受信するために外部コネクタ710およびケーブル712に装
着することができる。コネクタ785を使用して実証された滅菌プロセス測定値(VSP
M)をメモリ771にロードするようになっている。
クタ785に装着されている。VSPMは、外部ソースからメモリ771にダウンロード
されるようになっている。各々のトレイ720は、固有の医療/外科用器具180を収容
するように設計されるため、トレイ720はVSPMによって1回だけプログラムされる
必要がある。VSPMは、後の滅菌処理サイクルで使用するためにメモリ771に記憶さ
れるようになっている。
02内に配置されている。トレイ720は、底部パネル407上に配置され、その上に載
せられている。トレイ720が容器402内に配置された後、カバー450が容器402
を覆うように配置され、ロック式の蓋ラッチ446がロック位置まで段差496を覆うよ
うに移動され、カバー450を容器402に対してロックし密閉するようになっている。
間に装着されている。タグ792の両端は、段差446の中の開口444を通り抜けてラ
ッチ496を通り抜けて延び、合致されて切れ目のないループを形成している。タグ79
2は、容器組立体700内に何らかの不正の変更が生じた、または容器組立体700内の
滅菌バリアが滅菌処理の後に損なわれたかどうかをユーザに示している。タグ792は、
1回のみの利用でき、容器組立体700の内容物へのアクセスを得るために切断されるよ
うになっている。保護タグ792が装着された後、容器組立体700は、滅菌プロセスサ
イクルを介して処理するための準備が整うことになる。
図11Aを参照すると、本発明の第7の実施形態の容器組立体800が示されている。
容器組立体800は、概ね矩形の形状であり、平面の前方パネル803、対向する平面の
後方パネル804ならびに一対の対向する離間した平面の側部パネル805および806
によって画定される容器802を備えている。パネル803および804は、パネル80
5および806に直交するように配向されている。平面の底部パネル807が、パネル8
03、804、805および806に対して垂直に設置され容器802の底部を形成して
いる。内部空洞820が、容器802内に画定されている。容器802は、外側面810
と、内側面812とを有している。上部の周辺の縁813がパネル803から806の上
縁部によって画定されている。容器802は、型打ちされたアルミニウムまたは他の好適
な材料から形成することができる。
は通さないパネル816によって覆われる開口814を有している。パネル816は、I
Rおよび/またはUV光が内部空洞820に進入するのを阻止している。透明パネル81
6によって、ユーザが容器802内の内容物を視覚的に見ることが可能になる。エラスト
マーガスケット815が、パネル816を側部パネル806の外側面に対して密閉するよ
うになっている。ガスケット815およびパネル816は接着剤を使用して側部パネル8
06に装着されている。
の切欠き830を含んでいる。切欠き830は、側部パネル806から空洞820内に垂
直に延在する水平方向の棚832、および棚832から下向きに垂直に延び底部パネル8
07において終端するU字型の壁834によって画定されている。U字型の壁834は、
中央部分835と、2つの正反対に対向する外側部分836とを有している。
7は、内部空洞820の一部分によって互いから隔てられている。窓837は、プラスチ
ックなどの透明材料から形成され、接着剤によって外側セクション836に装着されてい
る。
式コネクタ838は、側部パネル838を貫通して内部空洞820へと延びる複数の端子
を収容している。気密式コネクタ838によって、容器802内の電子構成要素と連通す
ることが可能になる。ラッチ式のロック受け器839が、縁813の下で側部パネル80
6の中心に向かって設置されている。
ことを除いて、図8に先に記載したものと概ね同様である。穴559によって滅菌処理に
おいて滅菌剤が容器802に出入りすることが可能になる。ガスケット556が、カバー
550と容器802との間にシールを形成している。使い捨てフィルタ540が、穴55
9を覆うように設置されている。フィルタ540は、フィルタ支持部材542によって支
持されている。フィルタ支持部材は、保持クリップ558によってパネル552に対して
保持されている。フィルタ540は、穴559を覆っている。
に、パネル552の底部側に当てて圧縮している。フィルタ540は、滅菌剤に対して透
過性の微生物バリア材から形成されている。フィルタ540によって滅菌剤がカバー55
0の外から穴559を通って、フィルタ540を通り抜けて通過し内部空洞820に進入
することが可能になり、そこで滅菌剤は外科用器具と接触することができる。フィルタ5
40はまた、容器組立体800が滅菌プロセスを介して処理された後、容器組立体800
に微生物が進入するのを阻止する微生物バリアを形成している。
545は、側部パネル805の縁813から離れるように延びるC字型フランジ846と
、カバー550の一端から延びる別のC字型フランジ547とを有している。フランジ8
46および547は、互いに合致してヒンジ545を形成している。フランジ846およ
び547は、カバー550がフランジ846および547が互いに係合した状態で閉鎖位
置に向けて回転される際に、カバー550の一端が容器802に対して保持されるように
寸法が決められている。
548は、図11Cに示されるように、ユーザによってラッチロック548がラッチロッ
ク受け器839と合致する位置まで下方に回転させることができる。ラッチロック548
がラッチロック受け器839と完全に係合する際に、カバー550は、容器802に対し
て密閉式にロックされるようになっている。カバー550は、ラッチロック548をラッ
チロック受け器839から解錠することによって容器802から取り外されるようになっ
ている。
ジュール850の電子構成要素は、比較的少ない量の電力を使用している。
ている。PCB852は、電子センサモジュール850の構成要素を電気的に接続するプ
リント回路線(図示せず)を収容している。ホール効果センサ854、プロセッサ870
、メモリ871、湿度または蒸気センサ872、圧力センサ873および隔絶された温度
センサ874がPCB852の前方側に設置されている。
施形態において、PCB852に設置された構成要素は比較的少ない量の電力を消費する
ため、電池855は、ウォッチ電池である。電池855は、電子センサモジュール850
の構成要素に電力を供給している。
52の前方側に設置されている。透明カバー857がLED856を覆うようにPCB8
52に設置されている。容器802内のLED856は、カバー857および透明パネル
816を介してユーザによって見られるようになっている。LED856によって容器組
立体800を使用するスタッフに視覚的情報を提供している。
0は、プラスチックなどの電気的絶縁材料から形成されている。閉鎖容器860は、2つ
の概ね矩形のセクションを有し、上方セクション862および下方セクション863であ
る。上方セクション862は、貯蔵所864を画定し、下方セクション863は、貯蔵所
865を画定している。PCB852は、閉鎖容器860に設置されることで、PCB8
52の端部セクションは、貯蔵所864および865の中に収容されている。
容器860は、棚832の上に載せられ、パネル806の内側面812に装着されている
。ねじなどの締め具866が、閉鎖容器860を内側面512に装着している。PCB8
52はさらに、PCB852から延び気密式コネクタ838と接続する端子879を介し
て気密式コネクタ838に装着され、気密式コネクタ838と連通している。
り、そこから取り外すことも可能である。取り外し可能な光学センサモジュール900は
、固定式センサモジュール850の電子構成要素より相対的に多量の電力を消費する電子
構成要素を収容している。取り外し可能な光学センサモジュール900において使用され
る電子構成要素はまた、固定式センサモジュール850において使用される電子構成要素
よりコストがかかることになる。取り外し可能な光学センサモジュール900は、滅菌処
理において容器802内の環境の1つまたは複数の特徴を測定するものである。
ル900は、概ねU字型の筐体902と、少なくとも1つの光学センサ950とを備えて
いる。筐体902は、プラスチックなどの電気的絶縁材料から形成されている。筐体90
2は、概ねU字型の外壁904と、U字型の内壁910とを含んでいる。中空の空洞92
0が、外壁904と内壁910との間に画定されている。外壁904は、中央セクション
905と、中央セクション905の対向する端部から離れるように垂直に延在する端部セ
クション906とを有している。矩形の開口908が、中央セクション905の頂部に向
けて形成されている。
れるように垂直に延在する端部セクション913とを有している。段差914が、各々の
端部セクション913の遠位端から離れるように垂直に延在している。段差914は、中
央セクション912に平行である。矩形の透明窓916が外側セクション913の各々に
配置されている。窓916は、互いに正反対に対向している。コネクタ経路918が、中
央セクション912に形成されている。コネクタ経路918によってセンサ950に装着
されたコネクタが、経路918を通って延びることが可能になる。ねじなどの締め具91
9を使用して内壁910を外壁904に対して保持している。
内に設置され、これによって受けられるようになっている。保持クリップ924が開口9
08内に設置されている。光学センサモジュール900が切欠き830内に配置され、そ
の中へと水平方向に摺動する際に、保持クリップ924が容器802にある保持タブ92
5と係合しこれと合致するようになっている。保持タブ925は、棚832の底部から下
方に切欠き930に向かって延びている。保持クリップ924およびタブ925は、光学
センサモジュール900を容器802に対して保持している。保持クリップ924および
タブ925は、ユーザが保持クリップ924を側部パネル806から離すように引っ張り
、保持クリップ924を保持タブ925との係合状態から解放することによって、光学セ
ンサモジュール900を容器802から取り外されることになる。光学センサモジュール
900は、その後、側部パネル806から離れるように水平方向に摺動させることができ
る。
、外壁904と内壁910の間に設置されている。光学センサ950は、容器802内の
光学距離の長さ966(図11B)を介して伝達されるIRまたはUV光の量を感知する
ものである。光学センサ950は、過酸化水素ガス(H2O2)またはエチレンオキシド
ガス(C2H4O)などのガスの濃度を検出している。
V光源またはエミッター967および受光器または検出器968が、PCB952の片側
に設置されている。光フィルタ(図示せず)が、光源968の周りに設置されることでい
ずれの望ましくない波長も除去することができる。
経路918(図11B)を通って延びている。コネクタ958は、筐体902が切欠き8
30に挿入され容器802に装着される際に、容器802のコネクタ838と合致するよ
うになっている。装着される際に、コネクタ958および838によって、光学センサ9
50と固定式のセンサモジュール850の間に連通が生じることが可能になる。光学的な
一実施形態において、光学センサ950は、固定式センサモジュール850内の別の送受
信機と通信する無線送受信機を含んでいる。
る。電池954は、コネクタ958を介して充電することができる。信号調整および伝達
デバイス956もまたPCB952の第2の側に設置されている。信号調整および伝達デ
バイス956は、論理回路、増幅器、フィルタおよび/または入/出力インターフェース
を含むことで、エミッター967、受光器968および固定式センサモジュール850の
間で電気信号を調整して送信するようになっている。
て生成される光は、第1の窓916、第2の窓837を通って、内部空洞920内の光学
距離の長さ966に沿って、第3の窓837、第4の窓916を通って伝送され、検出器
967によって受信されるようになっている。窓は、窓を通って伝送される光エネルギー
の波長に対して透過性である。
量に比例する電気信号を生成している。電気信号は、信号調整および伝達デバイス956
によって調整され、容器組立体800の内容物の滅菌性を判定するのに使用するために、
コネクタ958および838を介してプロセッサ870に伝送されるようになっている。
るラックまたはトレイ160(図2)を容器802の中に配置することができる。ラック
160は底部パネル807に配置され、その上に載せられている。
ケーブルおよびコネクタ(図示せず)が、コネクタ838に装着されている。トレイ16
0が容器802内に配置された後、カバー550は、容器802を覆うように配置され、
ヒンジ545を係合させ、ラッチロック548が、ラッチロック受け器839に係合する
ようにロック位置まで移動され、カバー550を容器802に対してロックするようにな
っている。容器組立体800はこのとき、滅菌サイクルを介して処理するための準備が整
うことになる。
ら着脱可能であることで複数の利点を有している。取り外し可能な光学センサモジュール
900は、より多量の電力を消費する可能性のあるより高いコストの電子センサ構成要素
を収容するため、滅菌システムの全体のコストを下げるために相対的に少ない数の取り外
し可能な光学センサモジュール900を、固定式センサモジュール850を収容する相対
的に多い数の容器802によって再充電し、再利用することが望ましい。滅菌センサ電子
機器を2つの別個の組立体850および950に分割することで、より少ない数の取り外
し可能な光学センサモジュールを使用することが可能になる。
図12A、図12Bおよび図12Cは、センサモジュール200、460、560、6
60および760の設計のさらなる詳細を示している。特に図12Aを参照すると、蒸気
感知モジュール1000が示されている。蒸気感知モジュールは、蒸気滅菌プロセス測定
値を監視し記録するように特化されている。蒸気感知モジュール1000は、頂部側10
12と、底部側1014とを有する概ね矩形の多層プリント回路基板(PCB)1010
を備えている。プリント回路線1016が、各々の側およびPCB1010の層にパター
ン形成されることで、蒸気感知モジュール1000の構成要素を電気的に接続している。
または水蒸気センサ1024が頂部側1012に設置されている。湿度または水蒸気セン
サ1024は、湿度計タイプの湿度センサまたは容量式の湿度センサであってもよい。湿
度センサ1024は、蒸気感知モジュール1000を取り囲む水蒸気の濃度に比例する電
気信号(電圧)を出力するようになっている。別の実施形態において、水蒸気センサは、
光学センサを取り囲む水蒸気濃度を監視し読み取るために、固有の波長において作動する
エミッターおよび検出器を備えた光学センサである。水蒸気光学センサの作動は、ここで
は詳細に記載しないが、後に記載するように、過酸化水素蒸気に対する光学センサ105
2として異なる波長で行なわれている。
加される圧力に起因する歪みを検出するために結合されたまたは形成された歪みゲージの
ピエゾ効果を利用する半導体ピエゾ歪みゲージであってもよい。圧力センサ1026は、
電気出力を最大限にし、誤差に対する感度を低下させるホイートストーンブリッジ回路を
形成するように接続された歪みゲージを利用している。圧力センサ1026は、大気(a
tm)またはバールで絶対圧力を測定している。圧力センサ1026は、蒸気感知モジュ
ール1000を取り囲む絶対圧力に比例する電気信号(電圧)を出力するようになってい
る。
は、本発明の一部ではない。温度センサ1028は、蒸気感知モジュール1000を取り
囲む温度に比例する電気信号(典型的には電圧)を出力するようになっている。温度セン
サ1028は、取り付け台および設置場所からの影響が最小限の状態で環境の温度を測定
するために、設置法の熱特性がセンサの能力を最大限に発揮するように隔絶されたやり方
で取り付けられかつ配置されている。
2に設置されている。コネクタ1032が、頂部側1012に設置されている。コネクタ
1032は、プロセッサ1020が外部システムおよびデバイスとデータを送受信するた
めに、外部コネクタおよびケーブルに接続するのに使用されている。交換式および/また
は充電式電池または電池パック1034が底部側1014に設置されている。電池103
4は、蒸気感知モジュール1000に電力を供給している。プロセッサ1020およびメ
モリ1022は互いに連通している。プロセッサ1020はさらに各々のセンサ1024
、1026、1028、LED1030、コネクタ1032および電池1034とも連通
している。
素感知モジュール1050は、器具を滅菌するのに過酸化水素が使用される場合に、使用
されるものである。過酸化水素感知モジュール1050は、蒸気感知モジュール1000
に関して先に記載した同一のセンサおよび構成要素を収容している。加えて、過酸化水素
感知モジュール1050はさらに、光学距離の長さ1054を介して伝送されるIRおよ
び/またはUV光の量を感知する1つまたは複数の光学センサ1052を含んでいる。
6を含んでいる。エミッター1056は、電球またはLEDであってもよい。センサ10
52はまたエミッター1055によって放出された光の波長の強度に比例して信号を出力
することが可能な検出器1058も含んでいる。センサ1052は、頂部側1012に設
置されている。光フィルタ1060が、検出器1058に向けて設置されることで、いず
れの望ましくない波長も取り除かれている。半円形の集光器1062が頂部側1012に
設置されている。一方の集光器1062はエミッター1054を囲むように位置決めされ
、他方の集光器1062は検出器1058を囲むように位置決めされている。集光器10
62は、検出器1058に対して同軸でない光線を反射している。集光器1062は、磨
かれたステンレス鋼など、検出器1058に向けてエミッター1054エネルギーを有効
に反射する材料から形成されている。プロセッサ1020はさらに、エミッター1056
および検出器1058と連通している。
。過酸化水素蒸気は、2.93ミクロンの波長における赤外線と、240ナノメータの波
長におけるUV光とを吸収するため、過酸化水素蒸気の既知の経路長(1054)を介し
て伝達される光の量は、過酸化水素蒸気の濃度に比例している。過酸化水素ガスの濃度が
高くなると、検出器1058に到達する光が少なくなる。過酸化水素ガスの濃度が低くな
ると、検出器1058に到達する光が多くなる。一実施形態において光学センサは、典型
的に滅菌に使用される0.05mg/lから25mg/lまでの濃度を計測することが可
能である。
ルト法は、物質を透過した光の伝達Tと、この物質の吸収係数の成果α、および材料を通
り抜けて進む光の距離(すなわち経路の長さ)lの積との間に対数依存性が存在すること
を述べている。吸収係数は次いで、吸収体のモル吸収力(吸光係数)εおよび材料におけ
る吸収種のモル濃度cまたは吸収断面σおよび吸収体の(数)密度Nのいずれかの積とし
て記述することもできる。過酸化水素ガスの場合、
達される光の強度であり、σは、過酸化水素モル吸収係数であり、Nは、過酸化水素濃度
である。光検出器1058は、過酸化水素感知モジュール1050を取り囲む過酸化水素
ガスの濃度に比例する電気信号(電圧)を出力するようになっている。
水素感知モジュール1080は、集光器1062が異なるタイプの集光器によって置き換
えられていることを除いて過酸化水素感知モジュール1050に関して先に記載した同一
のセンサと構成要素とを収容している。楕円形状の集光器組立体1082が、PCB10
10の頂部側1012に設置されている。
長い平行な光シールド1086とを含んでいる。一方の集光器1084はエミッター10
56を取り囲み、別の集光器1084は検出器1058を取り囲んでいる。光シールド1
086が集光器1084の間に延在し、光路1054に平行しそこから離間されている。
一列の穴1088が、光シールド1086に形成されている。穴1088によって過酸化
水素ガスが光路1054に沿って循環することが可能になる。集光器1084および光シ
ールド1086は、磨かれたステンレス鋼などエミッターエネルギーを反射する材料から
形成されている。一実施形態において、一方のセンサモジュールは、蒸気センサモジュー
ル1000と、過酸化水素センサモジュール1050の両方からのセンサおよび電子構成
要素を組み合わせることで、1つのセンサモジュールを使用して、蒸気と過酸化水素滅菌
プロセスの両方において監視および記録することができる。蒸気センサモジュールと過酸
化水素センサモジュールを1つのセンサモジュールに組み合わせる際、上記に記載したよ
うにセンサモジュール1000と1050の両方からの全ての構成要素およびセンサを、
1つのセンサモジュールシステムに取り込むことができる、または重複する構成要素をな
くすことで、コストを削減し組み合わせたセンサモジュールのサイズを縮小することがで
きる。
図13に注目すると、一例の電子センサモジュールのブロック図1100が示されてい
る。図13の概略図は、電子センサモジュール200、460、560、660、760
、1000、1050および1080の機能を示すことが意図されている。図13は電子
センサモジュール1050を参照して概ね述べることにする。
は、プロセッサ1020、メモリ1022、電力モニター1122および入/出力インタ
ーフェース1124を備えている。プロセッサ1020は、1つまたは複数の通信バス1
126を介してメモリ1022、電力モニター1122および入/出力インターフェース
1124と連通している。
アレイまたは特定用途向けの集積回路である。1つまたは複数のセットの指示またはソフ
トウェアが、本明細書に記載される方法または機能の任意の1つまたは複数を具現化する
機械読み取り可能媒体またはメモリ1022に記憶されている。メモリ1022はランダ
ムアクセスメモリ(RAM)またはNANDフラッシュメモリなどの不揮発性ランダムア
クセスメモリまたは任意の他の好適なメモリである。プロセッサ1020はまた、その実
行時にプロセッサ1020内にプログラムを少なくとも一部記憶するメモリを収容するこ
とができる。メモリ1022は、容器組立体90、300、400、500、600、7
00および800の作動を少なくとも一部制御するソフトウェアまたはプログラムを記憶
するようになっている。
の一セットの指示を記憶し、エンコードするまたは実行することが可能であり、本発明の
種々の実施形態に示される方法体系の任意の1つまたは複数をプロセッサに実行させる何
らかの媒体を含むように解釈すべきである。機械読み取り可能媒体またはメモリはしたが
って、但しこれに限定するものではないがソリッドステートメモリ、光学および磁気媒体
ならびに搬送波信号を含むように解釈すべきである。
ンターフェース1124は、要求されるタイミング、信号レベルおよびプロトコルを提供
することで、プロセッサ1020が制御装置1120の外にある構成要素と通信すること
を可能にする。
030、電源1034、無線送受信機1138および1つまたは複数のセンサを含んでい
る。タイマー1132は、クロック信号およびリアルタイムクロックをプロセッサ102
0に提供する。タイマー1132はまた、プロセッサ1020に対する日付および時刻情
報などの追加の時間情報を含む場合もある。LED/ディスプレイ1030は、ユーザに
視覚的情報を提供する。電源1034は電子センサモジュール1050に電力を供給して
いする。電源1034は、電池または他の好適な電源である。
連通している。無線送受信機1138は、データおよび指示を含む無線信号1140を電
子センサモジュール1050と他の構成要素およびデバイスとの間で送受信することがで
きる無線送信機および受信機を含んでいる。一実施形態において、電子センサモジュール
1050は、滅菌チャンバ52(図1)と無線通信する。別の実施形態において、電子セ
ンサモジュール1050は、開放ボタン359および閉鎖ボタン358(図5)と無線通
信する。別の実施形態において、電子センサモジュール1050は、後に記載するように
ドッキングステーションと無線通信している。
ジュール1050のセンサと連通している。一実施形態において、センサは、共通の閉鎖
容器の中で電子センサモジュール1050に対して設置されている。別の実施形態におい
て、センサは、電子センサモジュール1050から離れて配置され、信号ケーブルまたは
無線通信手段を介して電子センサモジュール1050と連通している。
酸化水素ガスセンサ1052は、1つまたは複数の通信バス1142を介してI/インタ
ーフェース1124と連通している。アクチュエータ312(図5)、ホール効果センサ
382(図5)およびスイッチ521(図8)もまた、1つまたは複数の外部ケーブル3
14(図5)、588(図8)を介してI/Oインターフェース1124と連通している
。プロセッサ1020は、I/Oインターフェース1124を介して、滅菌処理を受けて
いる容器内の環境の特徴を示すデータをセンサから受信するようになっている。
合された一例の制御装置またはプロセッサの包括的な記載を提供することが意図されてい
る。実施形態は、制御装置内に記憶されたメモリ上にある指示の包括的なコンテキストを
記載するが、当業者は、実施形態は、作動システムにおいて稼働するプログラムモジュー
ルの組み合わせにおいて実施される場合もあることを理解するであろう。一般に、プログ
ラムモジュールは、ルーチン、プログラム、コンポーネントおよびデータ構造を含み、特
定のタスクを果たすまたは特定の抽象データ型を実施している。
22は、プロセッサ1020によって実施するためのおよびプロセッサ1020に本明細
書に記載される方法の任意の1つまたは複数を実行させる多様なデータ、指示のセット、
ソフトウェア、ファームウェア、プログラムまたはユーティリティを記憶することができ
る。メモリ1022は、実証された滅菌プロセス測定値(VSPM)1150、滅菌検証
ソフトウェア1152、センサ較正ソフトウェア1154、データ記録ソフトウェア11
55、データ1156および滅菌監視ソフトウェア1158を備えている。
で満たされる際に、設備負荷の滅菌を保証する測定値、最小の値または限界値である。滅
菌検証ソフトウェア1152は、VSPM1150を使用して、容器内の環境がVSPM
測定値、最小の値またはVSPMの限界値を満たすかどうかを判定している。
おいて使用されている。センサ較正ソフトウェア1154は、センサが容器内の滅菌プロ
セス測定値を監視するのに使用される前にセンサを較正するまたは精度を検証するのに使
用されている。センサの較正は、図16におけるドッキングステーション1300と併せ
て行なうことができ、またはセンサ較正ソフトウェアを使用して、ドッキングステーショ
ン1300とは無関係にセンサを較正する場合もある。
測定することによって環境の特徴を測定するセンサを較正するものである。このような1
つのセンサは、気化した過酸化水素のセンサである。具体的にこのような較正は、チャン
バが完全な真空に近い、例えばおおよそ0.2トールの際に行なわれている。このとき、
チャンバ内にはガス(気体)が事実上存在しない。チャンバおよび容器の環境がこのよう
な状態にあるとき、全く拡大解釈せずに放出される光は基本的に全く吸収されない。デー
タ記録ソフトウェア1155は、測定値すなわち、容器がこのような状態にあるとき、容
器にガスがないことを示す信号レベルとして、センサ検出器からの信号を記録している。
測定されたガスを表すその後の信号がこの基本信号に対して比較されることになる。この
比較およびベール−ランベルト法に基づいて開発された定数に基づき、測定されたガスの
濃度が計算されている。
図15は、容器組立体90、300、400、500、600、700および800と
併せて使用されるドッキングステーション1200の一実施形態を示している。ドッキン
グステーション1200は、外科用器具が容器内に装填される際に、および本明細書に記
載される容器の実施形態の電池を充電するために使用されている。図15を参照すると、
ドッキングステーション1200は、フレーム1202と、ディスプレイ1230とを備
えている。フレーム1202は、互いから90度離間された4本の脚1206と、支持部
材1208とを有する基部1204を含んでいる。脚1206は、支持部材1208の底
部から外向きに延出している。車輪1210が、脚1206の遠位端に設置されることで
ドッキングステーション1200を医療設備内で移動させることが可能になる。
例えば図2の容器100が、棚1212に載せられ棚によって支持されている。ディスプ
レイ1230が、1つまたは複数の旋回継手1234を有する連節されたアーム1232
によって基部1202に設置されている。アーム1232は、旋回継手1234を移動さ
せ回転させることによってユーザによって複数の異なる角度および位置まで移動させるこ
とができる。アーム1232によってディスプレイ1230を医療スタッフによって、最
適に見られるように位置決めすることが可能になる。
プラグ1250とを含んでいる。手持ち式リーダー1240は、ケーブル1242を介し
てコネクタプラグ1250と連通している。手持ち式リーダー1240は、バーコードス
キャナまたはRFIDリーダーのいずれであってもよい。一実施形態において、手持ち式
リーダー1240は、容器組立体90〜800に配置されたバーコード135、235(
図3)をスキャンすることができるバーコードスキャナである。バーコードリーダーはま
た、容器内に配置され得る器具のトレイまたはラック160および720上のバーコード
を読み取るのにも使用されている。別の実施形態において、手持ち式リーダー1240は
、容器組立体90〜800に配置されたRFIDタグ135、235(図3)を読み取る
ことができるRFIDリーダーである。手持ち式リーダー1240は、スキャンしたデー
タをドッキングステーション1200に送信するようになっている。手持ち式リーダー1
240を使用して容器および/またはその内容物に関するデータおよび情報を取得するも
のである。このような読み取られたデータは、ドッキングステーションによって処理され
、ユーザに情報を戻すように提供している。例えばドッキングステーションは、容器内に
装填されるべき設備セットおよび設備ラックの画像を生成することができる。ドッキング
ステーションは、何をどの方向で装填し、どのように容器の滅菌バリアを完璧にするかに
ついての指示を与えることができる。
するように設計されている。特定のラック/トレイおよび関連する器具に関して一セット
の実証された滅菌プロセス測定値が分かっている。手持ち式リーダーが、トレイまたはラ
ックからトレイまたはラック識別データを取り込んでいる。これらのトレイまたはラック
識別データに基づいて、ドッキングステーションは、ドッキングステーションメモリから
VSPMデータを取り込んでいる。これらのデータは、滅菌すべき器具のセットに関して
センサモジュールメモリにロードされるようになっている。読み取られたデータはまた、
容器組立体の場所および内容物を追跡するために病院内の他の資産(アセット)追跡シス
テムおよびワークフロー追跡システムと共に使用される場合もある。
1250は、ケーブルおよびコネクタを使用してデバイスをドッキングステーション12
00に接続するのに使用されている。電子センサモジュール200を備えた容器100が
、ケーブル1246を介してドッキングステーション1200に接続されている。ケーブ
ル1246の一端はコネクタ244に接続され、ケーブル1246の他端はコネクタプラ
グ1250の1つのプラグに接続されている。ケーブル1246は、電子センサモジュー
ル200の電池を充電し、電子モジュール200とドッキングステーション1200の間
でデータを送受信するのに使用されている。例えばケーブル1246を介して実証された
滅菌プロセス測定値をドッキングステーション1200から送信し、電子センサモジュー
ル200内で記憶することができる。別の実施形態において、ドッキングステーション1
200は、無線手段によって電子センサモジュール200と通信することができる。
02(図17)と連通している。ディスプレイ1230は、ユーザがドッキングステーシ
ョンに対して入力を提供することを可能にする液晶、LEDまたはプラズマディスプレイ
などのタッチスクリーンディスプレイである。他の入力デバイス、例えばキーボードなど
がドッキングステーション1200に接続される場合もある。制御装置1402は、種々
の画像やスクリーン1260をディスプレイ1230上に示すことができる。例えば図1
5において、スクリーン1260は、ユーザが容器100のトレイ160の中に配置すべ
き外科用器具180を表示している。スクリーン1260は、ユーザに、トレイ160上
に配置すべき器具180の種類、名前または数ならびにトレイ160上での各々の器具1
80の正確な位置および配向を例示している。図15において、示される外科用器具18
0は、電動外科用ドリルまたはハンドピースである。
ーコードを読み取っている。手持ち式リーダーは、ケーブル1242を介してバーコード
情報を制御装置1402に送信するようになっている。制御装置1402は、トレイ構成
のデータベースをサーチし、ユーザにスクリーン1260を表示し、特定された外科用器
具180と共に使用すべき正確なトレイ160ならびにトレイ160内に配置されるよう
に特定された外科用器具180の数、位置および配向を特定している。外科用器具、器具
ラック160および一緒に実証された他の要素の組み合わせは、滅菌バリアの内側に設備
負荷を有している。この設備負荷は、内容物ID1610として図19に記載されている
。ユーザは、スクリーン1260を見ながらトレイ160に正確な位置で正確な外科用器
具180を入れることができる。スクリーン1260は、誤った外科用器具180が誤っ
たトレイ160と共に配置されるのを阻止するのを助けている。スクリーン1260はま
た、ユーザがトレイ160内で外科用器具180を誤って配向するのを阻止する助けても
いる。
。ドッキングステーション1300は、容器組立体90、300、400、500、60
0、700および800と併せて使用されている。ドッキングステーション1300は、
外科用器具を容器内に装填する際にセンサを較正するために、および電池を充電するのに
利用されている。ドッキングステーション1300は、フレーム1302と、ディスプレ
イ1230とを備えている。フレーム1302は、4つの車輪1306が基部1304の
角に設置された概ね矩形の基部1304を含んでいる。
10がフレーム1302の前方に設置されて、フレーム1302の内部区画1312への
アクセスを可能にしている。矩形の較正チャンバ1320が、ドア1310より上でフレ
ーム1302の上半分に設置されている。較正チャンバ1320は、ドア1310の上に
延在する近位端部と、後方パネル1308に当接する遠位端部とを有している。較正チャ
ンバ1320は、内側、頂部、底部および後方パネルまたは壁1322を有している。パ
ネル1322は、内部空洞1324を画定している。較正チャンバ1320は、容器組立
体、例えば容器組立体400などを較正プロセスにおいて保持することで、容器組立体4
00の中に収容されるセンサを較正している。
る。ドア1326は、較正チャンバ1320を開閉するように移動されることになる。ド
アロック1330がロック受け器1332と合致してドア1326を閉鎖位置に維持して
いる。エラストマーガスケット1334が、ドア1326の周辺縁部を囲むように設置さ
れ、ドア1326が閉鎖される際にシールを形成している。
組立体400が内部空洞1324に配置される際に、コネクタ合致部1338およびケー
ブル1340と合致するようになっている。ケーブル1340の他端は、容器402に設
置されたコネクタ485に接続可能である。コネクタ485、1336、1338および
ケーブル485によって、較正プロセスにおいてドッキングステーション1300が容器
402内の電子センサモジュール460(図7A)と連通することが可能になる。コネク
タ1336は、図16において容器組立体400に接続されるように示されているが、容
器組立体90、400、500、600、700および800のいずれかをコネクタ13
36に接続し較正チャンバ1320を使用して較正することもできる。
部分1344を有している。ユーザは、容器を棚1342の上に置くことができる。手持
ち式リーダー1240は、使用されないとき、角度付きの部分1344内のホルダー13
45内に格納されている。
1346は、電子センサモジュール200内の電池を充電するために、そのそれぞれの容
器から取り外された電子センサモジュール200(図1)を受けるように成形されている
。充電受け口1346はまた、充電するために電池1034(図12B)などの取り外し
可能な電池パックを受けることもできる。充電受け口1346は、ドッキングステーショ
ン1300の内側で電池充電器に接続される端子(図示せず)を収容している。
ム1232によってフレーム1302に設置されている。アーム1232は、枢動継手1
234を移動させ回転させることによってユーザによって複数の異なる角度および位置ま
で移動させることができる。アーム1232によってディスプレイ1230を医療スタッ
フによって、最適に見られるように位置決めすることが可能になる。ディスプレイ123
0は、図15と併せて先に記載したようにスクリーン1260を示すことができる。
的ブロック図1400が描かれている。ドッキングステーション制御装置1402は、ド
ッキングステーション1200および1300の作動を制御するものである。ドッキング
ステーション制御装置1402は、プロセッサ1410、メモリ1412および入/出力
インターフェース1414を備えている。プロセッサ1410は、1つまたは複数の通信
バス1416を介してメモリ1412および入/出力(I/O)インターフェース141
4と連通している。制御装置1402の構成要素は、プリント回路基板(図示せず)に設
置されている。
アレイまたは特定用途向けの集積回路である。1つまたは複数のセットの指示またはソフ
トウェアが、本明細書に記載される方法または機能のいずれか1つまたは複数を具現化す
る機械読み取り可能媒体またはメモリ1412に記憶されている。メモリ1412は、ラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)またはNANDフラッシュメモリなどの不揮発性ランダ
ムアクセスメモリまたは任意の他の好適なメモリである。プロセッサ1410はまた、そ
の実行時にプロセッサ1410内にプログラムを少なくとも一部記憶するメモリを収容す
ることができる。メモリ1412は、ドッキングステーション1200および1300の
作動を少なくとも一部制御するソフトウェアまたはプログラムを記憶している。
び1300の他の構成要素に電力を供給するようになっている。電源1418は、公共電
源に接続されている。I/Oインターフェース1414は、要求されるタイミング、信号
レベルおよびプロトコルを提供することで、制御装置1402の内外にある構成要素と通
信することを可能にしている。
と連通している。電池充電器1420は、ドッキングステーションに接続された電子セン
サモジュール内に収容された電池を充電するのに使用されている。無線送受信機1422
は、無線信号1424を介してデータおよび指示を送受信することができる無線送信機と
、受信機とを含んでいる。一実施形態において、ドッキングステーション1200および
/または1300は、無線信号1424を介して容器組立体90〜800と通信するよう
になっている。
6、ディスプレイ1230および手持ち式リーダー1240などと連通している。キーボ
ード1426は、ドッキングステーション1200および1300に情報を入力するのに
使用されている。プロセッサ1410は、ディスプレイ1230上に示すべきビデオディ
スプレイデータ、例えばスクリーン1260などを送信している。手持ち式リーダー12
40は、データをプロセッサ1410に送信している。
較正処理において複数の構成要素と連通している。I/Oインターフェースは、通信バス
1416を介して蒸気生成器1430、過酸化水素生成器1432、圧力ポンプ1434
、真空ポンプ1436およびヒーター1438と連通している。全ての較正構成要素は、
較正チャンバ1320(図16)の下で内部区画1312(図16)の中に設置されてい
る。
る。蒸気生成器1430は、較正処理において較正チャンバ1320内に既知の蒸気の濃
度を生成するのに使用されている。過酸化水素生成器1432は、較正チャンバ1320
まで配管することによって接続されている。過酸化水素生成器1432は、較正処理にお
いて較正チャンバ1320内に既知の過酸化水素の濃度を生成するのに使用されている。
圧力ポンプ1434は、較正チャンバ1320まで配管することによって接続されている
。圧力ポンプ1434は、較正処理において較正チャンバ1320内に既知の圧力レベル
を生成するのに使用されている。
る。真空ポンプ1436は、較正処理において較正チャンバ1320内に既知の真空レベ
ルを生成するのに使用されている。ヒーター1438は、較正チャンバ1320の内壁1
322(図16)の外側面に設置されている。ヒーター1438は、較正処理において較
正チャンバ1320内に既知の温度を生成するのに使用されている。プロセッサ1410
は、較正処理における蒸気生成器1430、過酸化水素生成器1432、圧力ポンプ14
34、真空ポンプ1436およびヒーター1438の作動を制御するものである。
1450と連通している。一実施形態において、ネットワーク1450は、ネットワーク
通信ファブリック1458を介して医療施設または病院データ処理システムまたはコンピ
ュータシステム1454と連通している。ドッキングステーション1200および130
0は、コンピュータシステム1454と情報を送受信することができる。例えば病院コン
ピュータシステム1454は、医療施設内で使用される外科用器具および用具のデータベ
ース1456を維持することができる。ドッキングステーション1200および1300
は、容器内に収容される滅菌されたまたは滅菌されない外科用器具の数および種類に関す
る情報を病院コンピュータシステム1454に送信することでデータベース1456を更
新することができる。種々のコンピュータシステムとデータソース間で送受信されたデー
タは、認証されないアクセスやまたは不正な改竄を防ぐために安全性の目的で暗号化され
る場合もある。
細書に記載される方法のいずれか1つまたは複数を実行させる多様なデータ、指示のセッ
ト、ソフトウェア、プログラムまたはユーティリティを記憶することができる。メモリ1
412に記憶される事項は、安全性の目的で記憶される前に暗号化される場合もある。
ウェア1460、容器プログラミングソフトウェア1461、容器装填ソフトウェア14
64、容器構成データ1465、設備負荷データ、実証された滅菌プロセス測定値(VS
PM)1150、プロセス測定限界値判定ソフトウェア1466、利用データ1470お
よび利用ソフトウェア1472を有している。
グラムすることで滅菌プロセスサイクルを制御するために医療従事者によって使用される
公称の処理設定値である。センサ較正ソフトウェア1460は、各々の容器に関連するセ
ンサの較正においてドッキングステーション1300によって使用されるものである。セ
ンサ較正ソフトウェア1460は、較正処理において蒸気生成器1430、過酸化水素生
成器1432、圧力ポンプ1434、真空ポンプ1436およびヒーター1438の作動
を少なくとも一部制御するようになっている。
をロードするのに利用されるものである。容器装填ソフトウェア1464は、正確な外科
用器具が適切なトレイおよび容器の中に装填されたことを検証するために容器/トレイ構
成データ1465と共に使用されるものである。
保証する設備負荷に関連付けられた滅菌プロセス測定値の値である。容器およびトレイ構
成1464は、容器の種類、必要ならばトレイおよびラックの種類、ならびに外科用器具
のデータベースであり、固有の外科用器具と共に使用されるトレイおよびトレイ内の外科
用器具の配置および配向を列記するものである。VSPM1150は、本明細書に記載さ
れる方法を利用して外科用設備に相関連されるものである。容器装填ソフトウェアは、医
療従事者が滅菌のために容器を装填し準備をする際、医療従事者を助けるために外科用設
備負荷構成を抜き出す。容器装填ソフトウェアはまた、誰が容器を準備するか、いつ彼ら
が容器の準備をするか、何が容器に装填されるか、および規制により必要とされる、また
は容器装填プロセスの特性を記録する、追跡する、または改善させるための優れたビジネ
ス手法である他の関係情報を記録するためのデータ入力を容易にすることができる。容器
およびトレイ構成データは、書面のテキスト、器具ラック、器具構成および/もしくは器
具配向の画像またはテキストと画像の両方を組み合わせたものであってもよい。
を判定し生成するのに使用されるものである。典型的には、プロセス測定限界値判定ソフ
トウェア1466は、滅菌実証に対する設備の組み合わせのVSPMデータを確立し相関
させるために、器具セットのOEMによって使用されるものである。病院またはVSPM
データのユーザは、典型的にはプロセス測定限界値判定ソフトウェア1466を利用しな
い。病院は、病院側が、OEMによって提供されたものと異なる外科用器具を実証し相関
させたい場合にプロセス測定限界値判定ソフトウェア1466を利用する場合がある。利
用データ1470は、それぞれの容器の各々が受ける滅菌処理サイクルの数を追跡するデ
ータを含み、またはそれぞれの容器の各々使用中の時間を追跡するものである。利用ソフ
トウェア1472は、それぞれの容器の各々が受ける滅菌処理サイクルの回数を監視し、
またはそれぞれの容器の各々使用中の時間を追跡し、利用データ1470を生成するソフ
トウェアプログラムである。利用データは、電子センサモジュールまたは容器の請求、滅
菌処理もしくはワークフロー状態、較正状態のために、または予防的メンテナンスのため
に使用することができる。
たかを識別するのに使用されている。滅菌サイクルの後、容器に関してセンサモジュール
によって記録された滅菌プロセス測定値を容器内の器具を識別するデータと突き合わせて
いる。よって、器具が受け、プロセスにおいて環境測定値が形成される滅菌プロセスの回
数の各々の器具に関して特定のログが維持されることになる。これらのデータは、在庫表
および請求の管理のために使用される場合もある。
図18を参照すると、容器の利用および請求を追跡するためのネットワーク化されたコ
ンピュータシステム1500の線図が示されている。ネットワーク化されたコンピュータ
システム1500は、通信ネットワーク1450によって全て相互に接続され互いに連通
しているドッキングステーション1200、1300の一方と、製造元コンピュータシス
テム1510と、病院コンピュータシステム1454とを備えている。通信ネットワーク
1450は、例えばインターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネット
ワークまたは無線通信ネットワークなどの多様なネットワークを包含することができる。
ンピュータシステムおよびサーバーだけではなく、ルーターおよびスイッチなどのデバイ
ス、メインフレームコンピュータおよび端末なども含めたソフトウェア製品を収容し、記
憶し稼働させることが可能な任意のタイプのコンピュータデバイスまたは機械を含んでい
る。製造元コンピュータシステム1510および病院コンピュータシステム1454の作
動は、サーバーコンピュータ内のハードウェア上に常駐する指示の一般的な文脈において
記載されている。当業者は、実施形態が作動システムにおいて稼働中のプログラムモジュ
ールを組み合わせて実施され得ることを認識するであろう。プログラムモジュールには、
ソフトウェア、ルーチン、プログラム、コンポーネントおよびデータ構造が含まれ、これ
らは特定のタスクを実行するまたは特定のデータタイプを実装するものである。本発明は
また、タスクが、通信ネットワークを介してつながれた離れた処理デバイスによって実行
される分散型のコンピュータ環境において実施される場合もある。分散型のコンピュータ
環境において、ソフトウェアプログラムモジュールは、ローカルおよびリモートの両方の
メモリ記憶デバイス内に配置される場合がある。
ーク1450と連通している。製造元コンピュータシステム1510は、プロセッサ15
20と、メモリ1522とを含んでいる。メモリ1512は、プロセッサ1520によっ
て実行するための多様なデータ、指示のセット、ソフトウェア、プログラムまたはユーテ
ィリティを記憶することができる。メモリ1522は、インボイスソフトウェア1530
、インボイス1532および利用データ1472を含んでいる。利用データ1472は、
病院の名前、口座番号、請求期間、契約価格および設備の利用および請求を適切に追跡す
るための他の関連する情報などの病院の会計情報を含むことができる。
ータシステム1510に送信するものである。インボイスソフトウェア1530は、プロ
セッサ1520によって実行される際に、ドッキングステーション1200、1300か
ら受信した利用データ1472に基づいてインボイス1532を作成している。プロセッ
サ1520は、メモリ1532にインボイスを記憶し、病院コンピュータシステム145
4にインボイス1532を送信している。
ク1450と連通している。病院コンピュータシステム1454は、プロセッサ1570
と、メモリ1572とを含んでいる。メモリ1572は、プロセッサ1570によって実
行するための多様なデータ、指示のセット、ソフトウェア、プログラムまたはユーティリ
ティを記憶することができる。メモリ1572は、製造元コンピュータシステム1510
から受信したインボイス1532と、データベース1456とを含んでいる。
00、1300および容器90〜800が医療施設または病院にリースされるまたは貸し
出されるビジネスモデルと併せて使用されている。医療施設または病院は、ドッキングス
テーションおよび容器を使用するために利用ベース当たりの料金を支払うことになる。一
実施形態において、ドッキングステーション1200、1300は、滅菌処理における容
器90〜800の利用の頻度を追跡し、製造元コンピュータシステム1510に送信され
る利用データ1472を生成している。製造元コンピュータシステム1510は、容器9
0〜800の利用量に基づいてインボイス1532を形成し、病院コンピュータシステム
1454にインボイスを送信し、ここでインボイスは、支払いとして処理されることにな
る。
図19A−1および図19A−2は、横並びに配置されると、実証された滅菌プロセス
測定値(VSPM)1150の表を形成する。VSPM1150は、メモリ1412、メ
モリ1522またはメモリ1572(図17)に記憶される。いくつかの実施形態におい
て、VSPM1150は、センサモジュールメモリ1022に記憶される。VSPM11
50は、他の実施形態では、安全なやり方でメモリ1412またはメモリ1522または
メモリ1572に記憶されることで、相関するまたは関連するVSPMデータは、本明細
書に記載される実証および相関プロセスの後に修正されなくなる。VSPM1150は、
後に詳細に記載するように、実証および相関プロセスにおいて判定される。一般に、実証
および相関プロセスは、滅菌実証プロセスにおいて容器内でセンサによって測定される滅
菌プロセス測定値を所与のセットの外科用設備または設備負荷に関する望ましい微生物殺
傷結果に相関させるまたは関連付けるために使用される。実証において電子センサシステ
ムによって測定され記録されたデータはその後、VSPM測定値、閾値またはVSPM限
界値データセットを確立するのに利用される。VSPMデータセットが実証され相関され
た後、このようなVSPMデータセットを利用して、容器組立体の中でセンサによって監
視された医療施設における滅菌プロセス測定値を比較し、設備負荷に関するプロセス測定
値がVSPMデータセットを満たす、これを超える、または範囲内かどうかを判定する。
この比較方法は、医療従事者が本明細書に記載される方法およびシステムを使用して外科
用設備負荷またはセットを滅菌する度に好適なセンサシステムおよび容器組立体と共に使
用することができる検証方法とみなされる。VSPMデータが、一実施形態において、滅
菌プロセスにおいて関連付けられた外科用設備のセットに関して達成される際、滅菌プロ
セス想定値が検証されたことを確認し、これにより実証プロセスにおいて達成されたのと
同じ結果を保証する、すなわち設備負荷の同一レベルの滅菌または消毒を保証する実証お
よび相関方法に基づいた時間ベースの滅菌プロセス測定値または限界値である。VSPM
1150は、内容物識別子(ID)1610に関連付けられた1つまたは複数のデータセ
ット(VSPM1150−蒸気1、VSPM−150−HPV)を含んでいる。内容物識
別子1610は、滅菌バリアまたは容器の内部の外科用設備負荷を識別する。内容物ID
1610は、実証された滅菌プロセス測定値(VSPM)データセットと相関されたまた
は関連付けられた、時には外科用設備負荷とも呼ばれる容器または滅菌バリア内の外科用
器具、外科用ツール180(図2)および器具ラック160、720を記載する。例えば
内容物CID1160−3は、回転式外科用ハンドピース180の充電式電池で構成され
るStryker電池外科用設備負荷を特定することができる。CID1160−3は、
VSPMデータに関連付けられた設備負荷の構成を記載する文面、電子または両方のタイ
プのテキスト、画像または写真である場合がある。例えば内容物識別子は、外科用設備の
種類、部品番号、シリアル番号、数量および滅菌実証および相関プロセスにおいて併せて
実証された他の固有の設備負荷識別子を含むことができる。一実施形態において、容器識
別子1610は、図22から24における方法を使用して滅菌実証プロセスにおいて取得
された設備負荷の電子写真であってもよい。別の実施形態において、容器識別子1610
は、滅菌実証プロセスにおいて使用された器具のラック(160、720)に関するトレ
イまたはラック識別子モデル番号のリストならびにそこに収容される設備の全てのリスト
を含む場合がある。例えば、設備負荷識別子CID−1610−1は、図19(a)にリ
ストアップされた器具および用具180−1と、Stryker7102−450−01
0として特定された器具ラック(160、720)とを含んでいる。トレイまたはラック
720に関して、特定は、それが回転式の外科用ハンドピース内で概ね下向きにカニュー
ラを配向して空気の除去および排水をしやすくし、これにより滅菌を容易にするために重
要である。
別子1610または設備負荷と関連付けられたとき、実証された滅菌プロセス測定値の1
つまたは複数のデータセットを含んでいる。例えば実証された蒸気滅菌プロセスに関する
1つのデータセット(VSPM−1150−1)は、内容物識別子CID1610−1に
関する水蒸気測定値、温度測定値および時間制限ならびに絶対圧力測定値および時間制限
を含むことができる。別の実施形態において、過酸化水素滅菌プロセスに関する別のデー
タセット(VSPM−1150−H−1)は、同一の内容物識別子CID1160−1に
関連付けられた温度制限、圧力制限、水蒸気濃度、および時間ベースの過酸化水素蒸気濃
度の曲線下面積で構成することができる。蒸気滅菌の場合、温度は、VSPMデータ測定
値が満たされることを保証するために、容器組立体90〜4600内の内部環境および設
備負荷が滅菌プロセスにおいて体験する必要がある最小限の期間の時間において保持され
る閾値または最低温度である。例えばラック番号が7102−450−010である場合
の容器番号7102−450−040に関する実証された滅菌プロセス測定値は、図19
A−1および図19A−2の表の最初の列に含まれる。より詳細には、これらのデータは
、ラックおよびラック上に配置された器具(集合的に負荷)が、蒸気滅菌プロセスを受け
る際のVSPMデータである。表のセルによって特定されるように、滅菌すべきトレイ上
の器具は、容器の内部が、華氏270°の最低温度で飽和蒸気に曝され、その温度が少な
くとも3分55秒の間維持された場合、滅菌されたとみなされる。
度測定値に対して比較することができる。測定された蒸気温度の計算された飽和温度との
このような比較はまた、滅菌効果に悪影響を与えるのに十分な量の空気が存在しないこと
を検証するのにも利用することができる。
範囲内または同一の時間間隔の間に留まる必要がある閾値または限界値を有する場合があ
る。例えばまさに提供されるように、蒸気の温度、絶対圧力および飽和レベルは、3分5
5秒の時間の間に確立された限界値を有する場合がある。あるいはこれらの測定されたプ
ロセス測定値は、時間に応じて変動する固有の限界値を有する場合もある。例えば、蒸気
滅菌サイクルの最初の2分の間、温度は、131℃以上の最小閾値を有する場合があり、
次の2分間では、温度は、133℃以上の異なる閾値を有する場合がある。器具が、2種
類以上の滅菌サイクル用に設計され実証される場合、VSPMは、2つ以上のVSPMデ
ータセットを含むことができる。OEMがその設備を蒸気および過酸化水素滅菌プロセス
両方で滅菌されるように設計し実証するならば、VSPMの表は、両方の滅菌プロセスに
関するVSPMデータを含んでいる。図19A−1および図19A−2の表において、別
個の滅菌プロセスに関するVSPMデータは別個の欄に示されている。この表において、
蒸気滅菌プロセスに関するVSPM測定値は、最初の列に示されている。列2は、器具が
気化した過酸化水素滅菌プロセスを受ける場合の同一の負荷に関するVSPMデータを含
んでいる。表は、両方のVSPMデータセットを有し、一方のデータのセットは、蒸気滅
菌用(VSPM−1150−S−1)であり、一方のデータのセットは同一の内容物CI
D1610−1を有する過酸化水素滅菌(VSPM−1150−H−2)である。より具
体的には、内容物CID1610−1は、蒸気滅菌に関する温度、絶対圧力および蒸気飽
和VSPM 1150−S−1データセットと、過酸化水素滅菌に関する温度、絶対温度
、過酸化水素濃度および水の濃度VSPM−H−1データセットに関連付けることができ
る。これにより、所与の設備負荷または内容物IDに加えるべきVSPMデータセットに
、それらが本明細書に記載されるように実証され相関された後、特有の滅菌様式のための
追加のVSPMデータを含めるような能力が与えられる。センサモジュールは、単一の滅
菌様式において使用するように設計され、蒸気の場合SM0000XSによってまたは過
酸化水素の場合SM0000XHによって表示することができ、この場合0000Xは、
センサモジュールの種類を特定する。別の実施形態において、センサモジュールはまた、
2つ以上の滅菌様式で使用されるように設計することもできる。例えば、SM0000X
SHによって表示されるセンサモジュールは、蒸気滅菌と過酸化水素滅菌様式の両方で使
用することができ、この場合0000Xは、センサモジュールに割り当てられたシリアル
番号である。図19は、独自のセンサモジュールが一列で配列されている。センサモジュ
ールは、任意の適合可能な内容物ID1610と共に使用される場合もある。例えばSt
rykerセンサモジュールSM00001Sは、内容物識別CID1610−1、CI
D1610−2またはCID1610−5と共に使用される場合もある。
測定値である。最も簡素な形態において、このような測定値は、容器の内部の環境が所定
の最小限の一定の期間にわたって最小限の濃度の特定の滅菌剤を有することを示す測定値
である。1つの簡単な例は、容器の環境が少なくとも5分間の間飽和蒸気を含むことを示
す一セットの測定値である。
標で示されるX軸は、時間であり、Y軸は、滅菌剤の濃度である。典型的には時間は秒で
あり、濃度はmg/lである。よって容器内の1セットの器具に関して、実証された滅菌
プロセスは、この曲線下面積が、5000(mg/l)(秒)の気化した過酸化水素濃度
であるプロセスであってよい。これは、第1の滅菌サイクルに関して、実証された滅菌プ
ロセス測定値は、25mg/lの濃度の気化した過酸化水素が少なくとも200秒間測定
された場合に満たされる。第2の滅菌サイクルに関して、実証された滅菌プロセス測定値
は、20mg/l濃度の過酸化水素の濃度が、少なくとも100秒間測定された場合に満
たされる。当然のことながら、この曲線下面積は典型的には、最低限の濃度の滅菌剤に関
するものであることをさらに理解されたい。よって上記の例において、容器の環境が18
mg/l未満の気化した過酸化水素の濃度を有する期間は、目標とする測定値には組み込
まれない。
るために、容器の1つの内部が曝される過酸化水素の閾値または最小値(mg/リットル
)(秒)である。例えば容器Stryker7102−450−040の内部は、内容物
ID CID1610−1の設備が、図19Aのライン2に記載されるように提示される
際、滅菌プロセスサイクルにおいて2500mg−s/lの過酸化水素の最小値に曝され
る必要がある。暴露においていかなるときも100%の飽和状態であるものに比べて水蒸
気の含有量が低い場合、それが時間ベースの濃度の曲線下面積に加えられるそのときに有
効濃度を低下させることができる。例えば有効濃度は、水蒸気の濃度が飽和濃度の80%
未満である場合、半分にすることができる。水蒸気の飽和濃度は、蒸気の温度と、存在す
る過酸化水素蒸気の濃度の両方に左右される。
しくはVSPM1150データセットのいずれかまたはその両方に関連付けることができ
る。例えば容器ID1605は、予め滅菌実証プロセスを受けさせた特有の種類の容器9
0−4600を特定し記載している。滅菌プロセス結果は、設備負荷に対して使用される
容器の種類または滅菌バリアの種類によって影響を受けることが分かっている、またはそ
れが疑われる場合、容器IDは、内容物IDもしくはVSPMデータセットのいずれかま
たはその両方に関連付けられる場合がある。滅菌プロセスにおいて使用される容器または
滅菌バリアの種類が、滅菌結果に影響を及ぼさないことが分かっている場合、容器IDは
、内容物IDまたはVSPMデータセットと関連付けられない場合がある。後者の方の実
施形態によって、プロセス測定値が、本明細書に記載されるセンサモジュールおよび方法
を使用してVSPM1150と適合するように適切に検証される限り、滅菌結果を変えず
に医療施設において滅菌に使用される滅菌バリアまたは容器の種類を設備の負荷に対して
変更することが可能になる。例えば特定された容器は、OEMによってまたは医療施設内
で提供される固有の容器シリアル番号を特定する。容器IDは、容器の種類、使用される
滅菌バリア、電子センサモジュール200、460、560、660、760、1000
、1050、1080の種類またはセンサモジュール構成を特定し、翻訳することができ
る。内容物ID1610もしくはVSPM1150データに関連付けられた他のデータま
たは図19においてリストアップされた両方のデータは有益であり得るが、本発明の異な
る実施形態を使用する際、必須ではない。例えば、ドッキングステーションによって公称
プロセスパラメータを出力することができ、そのように滅菌器の操作者は、滅菌器をプロ
グラミングするために公称プロセスパラメータを設定することができる。この例における
このような公称プロセスパラメータは、VSPM1150データの内容物ID1610に
対する実証および相関において使用される公称プロセスパラメータを超えるか、それと等
しくなる。他の実施形態において、データ表はさらに、センサモジュール利用を含む場合
がある。滅菌サイクルの総数は、センサモジュール利用データから取得することができ、
自動化されたインボイス作成、予防的メンテナンスなどのビジネス目的で、ならびに容器
およびセンサ構成要素の周期的交換のために利用することができる。滅菌された負荷に関
するデータ、内容物識別子、容器識別子は、在庫表の追跡、請求および管理目的で中央処
理部門によって利用される。
M1150の少なくとも一部は、ドッキングステーションから電子センサモジュールに送
信され、モジュールメモリ1022(図14)に記憶される。例えば容器に内容物ID1
610−1およびトレイID Stryker7102−450−010がロードされ、
これによってプログラムされる場合、内容物ID1610−1および関連付けられた滅菌
プロセスに関連付けられたVSPM1150−S−1のみが、メモリ1412からメモリ
1022に送信される。
図20Aから図20Cは、容器カバー1710に設置された自動閉鎖式リップキャップ
組立体1720を有する容器組立体1700を示している。容器組立体1700は、電子
センサモジュールから閉鎖信号を受信した後、自動的に閉鎖する容器に既存の滅菌容器を
レトロフィットさせることができる。自動閉鎖式容器ベントは、滅菌プロセスにおいて開
放状態に位置決めされる際、滅菌薬剤が制限されずに容器の中に通過することが可能にな
り、容器の内容物にアクセスしやすくし滅菌に影響を与えることができる。
滅菌プロセスの効果が低下し、または効果がなくなる場合に採用されている。フィルタが
滅菌プロセスに対してこのような影響を有する可能性がある1つの理由は、フィルタの構
成および滅菌剤の組成により、フィルタが存在することでフィルタを通り抜ける滅菌剤の
流れを阻止するためである。フィルタの存在はまた、滅菌剤がフィルタを形成する材料に
曝されたとき、滅菌剤の効果を低下させる化学反応を受けるため滅菌に悪影響を与える場
合もある。
立体1700は典型的にはフィルタを含まない。ベントが開放され、ベントを通る流れは
、容器およびその中の内容物が滅菌サイクルを受けている少なくとも所定の期間の間制限
されない。
、いかなる穴459もフィルタ組立体440も持たない。カバー1710は、平面の頂部
パネル1712を有している。頂部パネル1712は、上部面1714と、底部面171
6を有する。円形の中央開口1718が頂部パネル1712に形成されている。カバー1
710が、容器402を覆うように配置されることで容器402を封鎖している。
100、402、502および802にレトロフィットさせることで、容器は、滅菌プロ
セスサイクルが完了した後自動的に閉鎖するカバーを備えることができる。容器ベント組
立体1720は、カバー1710に設置されて示されるが、容器ベント組立体1720は
代替として、容器402の側部パネルのいずれかに設置される場合もある。容器ベントを
異なるパネルに移すことによって、滅菌剤がより効率的に出入りすることで容器の内容物
の滅菌に影響を与えることが可能になる。また1つまたは複数のパネルに位置決めされた
2つ以上の容器ベント1720が単一の容器上で使用される場合もある。
具体的には、容器ベント組立体1720は、開口1718によって受けられるようになっ
ている。容器ベント組立体1720は、円形キャリッジ1722、キャップ1760、回
路基板1770および線形ソレノイド1780を備えている。キャリッジ1722は、横
材1724によって中央ドラム1734に接続された外側リング1728を含んでいる。
外側リング1728は、横材1724に垂直である。周辺の縁1726が、リング172
8から離れるように垂直に延在し、リング1728を囲んでいる。リング1728と横材
1724の間に凹部1730が画定されている。キャリッジ1722および容器ベント1
760は、射出成型プラスチックから形成されている。
1722を支持する頂面1714に載せられる。リング1728の外側面は、開口171
8によって画定されるパネル1712の環状部分に当接している。一実施形態においてキ
ャリッジ1722は、開口1718にプレス嵌めされている。別の実施形態において、キ
ャリッジ1722は、接着剤または密閉式の機械的な締め具を使用してパネル1712に
密閉式に取り付けられている。
8および内側ハブ1740が、基部1736から離れるように垂直に延びている。基部1
736、外壁1738および内側ハブ1840は、中に溝1742を画定している。中央
の孔1744が、基部1736および内側ハブ1740を完全に貫通して延在している。
別の孔1746は、内側ハブ1740を通って垂直に内側ハブ1740の長さに沿ってお
およそ中程に延在している。孔1746は、溝1742と孔1744の間に延在している
。複数の設置ボス1748が壁1738に隣接して基部1736に取り付けられている。
設置ボス1748は、基部1736から離れて溝1742に入るように垂直に延びている
。設置ボス1748は、回路基板1770をキャリッジ1722に装着するのに使用され
ている。
含んでいる。ディスク1761は、外側の環状の側部1762を有している。環状の溝1
763が側部1762に形成されている。溝1763は、円形のエラストマーOリング1
764を収容するように寸法が決められている。円筒形のシャフト1765が、ディスク
1761の底部側から離れるように垂直に延びている。シャフト1765は、シャフト1
765の軸に平行にシャフト1765内に部分的に延在する中央の孔1766を有してい
る。シャフト1765はまた、シャフト1876の軸に垂直にシャフト1765内に部分
的に延在する2つの孔1767および1768を有している。孔1767および1768
は、シャフト1765の直径のおおよそ半分の長さを有している。孔1767は、ディス
ク1761の底部側から離間され、孔1768は、中央の孔1766の終端部から離間さ
れている。
ている。溝1742は、プリント回路基板1770を収容するように寸法が決められてい
る。締め1771が、回路基板1770を貫通して延び、設置ボス1748にねじ込まれ
ている。複数の電気構成要素が回路基板1770に設置されている。電池1772、無線
送受信機1773、ソレノイド筐体1774およびソレノイドドライバ1775が、回路
基板1770に設置されている。線形ソレノイド1780が、ソレノイド筐体1774の
中に設置され、これにより保持されている。電池1772は、充電式または交換式電池の
いずれか、あるいは回路基板1770の構成要素に電力を供給している。プリント回路基
板1770は、電子センサモジュール200、460、560、660、760および8
50の1つと連通している。一実施形態において無線送受信機1773は、電子センサモ
ジュール200〜850の1つから無線通信を受信するようになっている。別の実施形態
において、電気ケーブル1779が、回路基板1770と電子センサモジュール200〜
850の1つの間に接続されている。ソレノイドドライバ1775は、線形ソレノイド1
780と連通しており、線形ソレノイド1780に装着されたロッド1782を移動させ
るようになっている。ロッド1782は、伸張位置と後退位置の間で直線的に移動可能で
ある。
イルばね1790を覆うように設置され、孔1766の中へと延びるボス1793を含ん
でいる。ばね保持器1792は、コイルばね1790をシャフト1765に対して保持し
ている。ばね保持器1792は、ばね1790の遠位端を覆うように延び、これに当接す
る環状リップ1794を有している。ばね1790の近位端は、内側ハブ1740の終端
部に当接している。ばね保持器1792は、孔1766へとプレス嵌めされ、または接着
剤を使用して孔1766の中に取り付けられている。コイルばね1790は、容器ベント
1760をキャッリッジ1722に向かって移動するように付勢している。開放位置にお
いて、図20Bに示されるように、キャリッジ1722とディスク1761の底部との間
に通路1996が形成されている。
8に進入するソレノイドロッド1782によって開放位置に保持されている。この位置に
おいて、コイルばね1790は、圧縮されるようになっている。容器ベント1760は、
閉鎖位置から2つのステップのプロセスにおいて開放されるようになっている。まず、ユ
ーザは、入力デバイスを利用してソレノイド1780によって孔1767から出るような
ソレノイドロッド1782の後退を誘発させることになる。一実施形態において、入力デ
バイスは、ドッキングステーション1200のタッチスクリーン(図15)である。第2
に、ユーザは手を使って容器ベント1760を掴み、容器ベント1760を上向きに引っ
張り、容器ベント1760をキャリッジ1722から離すように移動させている。ソレノ
イドロッド1782が、ばね(図示せず)によって外向きに付勢されることで、容器ベン
トの孔1768が内側ハブの孔1746と軸方向に整列するように移動する際に、ロッド
1782が自動的に容器ベント孔1768の中に延び、これにより容器ベント1760を
開放位置に保持している。
で滅菌プロセスサイクルを受ける容器組立体の一部である。滅菌されている外科用器具の
滅菌性を保証するために、電子センサモジュール200〜850が滅菌処理中の容器40
2内の環境が必要なセットの環境特徴(VSPM1150)を十分に満たし、またはこれ
を超えたことを判定した後、センサモジュール200〜850は、電気信号を無線送受信
機1773または電気ケーブル1779を介してソレノイドドライバ1775に送信して
、容器ベント1760を閉鎖するようにソレノイドドライバ1772に指示している。
を後退させるようにしている。ロッド1782が孔1768との係合から外れて移動する
際に、ばね1790は、容器ベント1760を凹部1730に入るように付勢することに
より通路1796を閉鎖している。容器ベント1760の進行は、ディスク1761の底
部が横材1724に対して当接することによって制限されている。同時にOリング176
4が、ディスクの外側1762とリング1728の内側面の間で圧縮されシールを形成し
ている。
列するように移動する際に、ロッド1782は自動的に容器ベントの孔1767の中に延
び、これにより容器ベント1760を閉鎖位置に保持している。別の実施形態において、
容器ベント1760が閉鎖された後、センサモジュール200〜850は、無線送受信機
1773または電気ケーブル1779を介してソレノイドドライバ1775に電気信号を
送信し、ソレノイドドライバ1772にソレノイド1780がソレノイドロッド1782
を延ばすように指示している。伸張位置において、ロッド1782の遠位端は、孔176
7によって受けられ、これと係合することによって、容器ベント1760をキャリッジ1
722に対してロックするようになっている。
することによって、既存の容器をフィルタまたはフィルタ組立体の必要性をなくす自動閉
鎖式デバイスにレトロフィットさせることが可能になる。通路1796が開放する際、滅
菌剤が、邪魔されずに容器402に容易に進入し浸透することができる。
数の段階を受けた後、通路1796は、追加の時間のために開放したまま保持されること
になる。これにより容器内に存在し得る残りの滅菌剤が容器から蒸発し逃げることが可能
になる。この滅菌剤のベント作用を可能にすることの利点は、滅菌剤が場合によって組織
に対して有害である場合、残りの滅菌剤が、患者または病院スタッフに接触する可能性が
ほぼなくなる点である。
て選択温度または圧力であることを示す場合、センサモジュールと一体式のプロセッサが
、通路1796を覆うようにキャップ1760を閉鎖している。本発明の他の変形におい
て、センサ測定値が、容器が設定された数の圧力設定地点を経て繰り返されたことを示す
場合、プロセッサはキャップを閉鎖している。
うかを判定するための操作方法]
図21を参照すると、容器内の実証された滅菌プロセス測定値(VSPM)が滅菌また
は消毒プロセスにおいて達成されたかどうかを検証するための方法2100のフローチャ
ートが示されている。方法2100は、先行する図面に提示される容器組立体90、30
0、400、500、600、700、800、2900および4600(90−460
0)ならびに電子センサモジュール200、460、560、660、760、850、
950、1000、1050、1080および3500(200−3500)が本開示の
1つまたは複数の実施形態を可能にするプロセスの異なる態様を行なう一例の方法を示し
ている。方法2100は、具体的に容器組立体400(図7A)およびセンサモジュール
1050(図12B)を使用して行なわれるように記載されている。しかしながら、方法
2100は、任意の容器組立体90〜800および電子センサモジュール200〜350
0を使用して行なうことができる。方法の記載は、先行する図面において示された固有の
構成要素を概ね参照して提供されるものである。図21の考察において、図1〜20から
の構成要素も参照される。
備されるステップ2102において始まる。ステップ2102は、容器402をドッキン
グステーション1200または1300上に位置決めすることを含み、容器がコネクタを
有する場合、対応するコネクタ485、1032をドッキングステーションに接続するこ
とを含んでいる。代替の一実施形態において、センサモジュールのドッキングステーショ
ンへの接続は、無線通信システムを介して行なわれる場合もある。ステップ2102にお
いて、手持ち式リーダー1240を使用して滅菌すべき設備をスキャンする。代替の一実
施形態において、設備負荷または内容物IDを、ドッキングステーションに入れる、また
は関連付けられたVSPMデータを有する全ての設備負荷または内容物IDを含むリスト
またはメニューから選択することができる。ステップ2102はさらに、設備負荷を容器
402内に配置しカバー450によって容器を封鎖することを含んでいる。外科用器具1
80の装填中、操作者は、正しい設備負荷要素および器具装填配向をとらえるためにドッ
キングステーション1200または1300によって示されるディスプレイスクリーン1
260を参照する。このディスプレイは、操作者が、関連付けられたVSPMデータを設
備負荷に対して実証する際に使用されたのと同一の設備負荷および配向を設定するのを助
けることができる。任意選択のステップ2104において、電子センサモジュール460
、1050のセンサは、使用する前に較正される。電子センサモジュール460、105
0は、ドッキングステーション1300を利用して較正される。別の任意選択のステップ
2106において、外科用器具180および/またはトレイ160および/または容器4
02は、滅菌処理の前に滅菌バリア材の中に包まれる。
容物ID1610に関連付けられた実証された滅菌プロセス測定値(VSPM)データ1
150によってプログラムされる。ドッキングステーションプロセス1410(図17)
上で作動する容器プログラミングソフトウェア1461(図17)は、ステップ2102
から取得したデータを利用して容器の設備負荷に関連する固有のVSPM1150を特定
し、VSPM1150をセンサモジュールメモリ471、1022に記憶するためにコネ
クタ485を介して送信する。先に記載したように、送信されたVSPM1150は、滅
菌すべき設備負荷(内容物ID)に固有である。別の実施形態において、VSPM115
0は、無線手段を介して記憶するためにドッキングステーションから容器メモリに送信さ
れる。別の実施形態において、ステップ2108は、センサメモリに残っている現在のV
SPMデータが、容器の設備負荷に適切であり、ドッキングステーションからセンサメモ
リへの新たなVSPM1150の送信が行なわれないことを確認する。この代替の実施形
態は、カスタマイズされた器具ラック720または専用の容器組立体に設置される、例え
ばセンサモジュール760などの同一の設備負荷に関して繰り返し使用されるセンサモジ
ュールに対して使用される場合もある。
する滅菌検証ソフトウェア1152が、LED1030の黄色の光を放出するダイオード
(LED)(図3において黄色のLED233としても示される)をつけて、ユーザに容
器組立体が滅菌プロセスサイクルを介してまだ処理されていないことを示している。
。容器およびその内容物は、滅菌プロセス、すなわちステップ2114を受ける。滅菌プ
ロセスにおいて、チャンバが加熱され、加圧され、蒸気または過酸化水素蒸気などの滅菌
剤が滅菌チャンバ内に入れられる。そしてさらには、容器の内部の環境が加熱され、加圧
されるかつ/または滅菌剤で溢れる。滅菌プロセスはいずれの残りの凝縮した滅菌剤も除
去するために冷却段階、乾燥段階またはチャンバ内に真空を引き込むことを含む場合があ
る。滅菌チャンバは、一セットの公称チャンバプロセスパラメータ(CPP)66(図1
)を使用して作動するように設定される。
ェア1152は、各々の電子センサからの測定値を監視し収集するが、それはこれらの電
子センサと滅菌プロセスサイクルにおいて連通している。センサは、容器内の環境の特徴
を計測する。プロセッサ1020上で稼働するソフトウェア1152は、これらの環境特
徴を表す信号を受信する。これらの測定値は、データ1156としてメモリ1022に記
憶される。
菌プロセスにおいて収集した測定データ1156をVSPMデータ1150と比較する。
判定ステップ2118において、プロセッサ1020上で作動する滅菌検証ソフトウェア
1152は、容器の内容物の滅菌性を保証するために、測定データ1156が実行された
滅菌プロセスにおいてVSPMデータセットにおけるVSPMデータ1150の値を満た
す、またはそれを超えるかどうかを判定する。例えばVSPM1150が、20分間の華
氏250度の最小の温度および時間の値を有する場合、滅菌実証ソフトウェア1152は
、これらの値をデータ1156における記録された時間および温度の測定値に対して比較
する。
がある。この条件テストが適切であれば、本発明のプロセスは、閉鎖可能な通路またはベ
ントを含む容器に関するステップ2120へと進む。ステップ2120は、ベントまたは
通路の閉鎖である。ステップ2120は、ステップ2118の評価が容器の環境が有効な
滅菌プロセスに関する要件を満たすことを判定した直後に実施されないことを理解された
い。代わりに、ステップ2120は、プログラムされた期間の後に、または設定されたト
リガー事象が検出された後に実行される。これは、滅菌サイクルの実際に滅菌する段階の
完了と、弁の閉鎖との間に、容器から残りの滅菌剤を逃がすのに十分な時間があることを
保証する。閉鎖可能な通路を含まない容器の場合、ステップ2120は当然のことながら
、実行されない。方法2100はステップ2122に進む。
22に進む。ステップ2122において、プロセッサ1020は、ステップ2122にお
いて、緑色のLED、例えばLED230(図3)またはLED1030(図12B)の
緑色LEDをつけることによって、容器の内容物が十分に滅菌されたことを示している。
ルまで滅菌されていないことの指摘として解釈される。行なわれたこの判定に応答して、
プロセッサは、ステップ2126に進む。ステップ2126において、プロセッサ102
0は、赤色LED、例えばLED232(図3)またはLED1030の赤色LED(図
12B)をつけ、または点滅させることによって容器の内容物が十分に滅菌されなかった
ことの指摘を提示する。選択式に開閉されるキャップを備えた本発明の変型におけるベン
トまたはポートの開放は示されていない。
。
図22は、単一の規定された容器の負荷に関する実証された滅菌プロセス測定値(VS
PM)1150を判定するための方法2200のフローチャートである。この方法はまた
、実証された消毒プロセス測定値を判定するのにも適用することができ、滅菌と消毒の主
な違いは、滅菌に関して10^6の有機物の削減、および消毒に関して10^3の有機物
の削減である生物学的な課題となる有機物の削減量である。方法2200は、容器組立体
400(図7A)およびセンサモジュール1010(図12B)を使用して行なわれるよ
うに具体的に考察される。しかしながらいずれの先行する容器組立体90〜800および
電子センサモジュール200〜3500を使用して方法2200を行なうこともできる。
方法の記載は、先行する図面に示される特有の構成要素を概ね参照して提供される。図2
2の考察において、図1〜図20からの構成要素も参照される。
荷が、操作者によって滅菌実証のために準備される。ステップ2202において、外科用
設備負荷は、選択された滅菌様式に対して選択され実証されるように準備される。外科用
設備負荷は、滅菌に関して実証されることが望まれる滅菌バリアの内部の全ての要素を含
む。設備負荷は、外科用器具180、および所望される場合器具トレイまたはラック16
0を含む場合がある。ステップ2202はさらに、外科用設備負荷を容器402の中に配
置することを含んでいる。ステップ2202において、設備負荷を構成する容器の全ての
内容物は、記録される。記録には、材料の書面の請求書、材料の電子請求書、内容物の記
述および部品番号、内容物を撮影した写真またはこれらの種類の記録の組み合わせが含ま
れてよい。記録された設備負荷は、図19に記載される内容物ID1610を割り当てる
ことができる。別の実施形態において、ステップ2202はまた、滅菌保証レベルの実証
または消毒の実証のための標準的な実験に従って、生物学的に攻撃性なものを配置し、ま
たは設備に生物学的に攻撃的な微生物を植え付けることを含んでいる。蒸気滅菌の場合に
設備に微生物を植え付ける1つの標準的な実験は、ANSI/AAMI/ISO TIR
17665−2:2009、健康管理用品の滅菌−湿熱−2部:ANSI/AAMI/I
SO 17665−1の用途に対するガイダンスに見いだすことができる。ステップ22
02は、滅菌バリア材の中に包まれる場合のある容器に関する滅菌バリアを完成させるこ
と、新たなフィルタの設置、容器ベントの適切な設置、または容器、滅菌バリアの種類お
よび滅菌様式に関して滅菌バリアを完成する他の適切な方法を含んでいる。容器組立体4
00に関して、新たなフィルタ440を設置し、蓋組立体450をラッチ係合させて容器
402と共に密閉することで滅菌バリアを完成させる。
フトウェア1155が起動されてプロセッサ1020上で作動する。データ記録ソフトウ
ェア1155は、センサモジュールメモリ471、1022に記憶するためのテスト滅菌
プロセスサイクルにおいてセンサモジュールによって測定された評価プロセス測定値を監
視し記録する。
滅菌プロセスサイクルが開始される(ステップ2204)。滅菌チャンバは典型的には、
一セットの公称チャンバテストプロセスパラメータを利用して作動するように設定される
。テスト滅菌プロセスサイクルにおいて、滅菌チャンバは加熱され、加圧され、滅菌剤、
例えば蒸気または過酸化水素蒸気が滅菌チャンバ内に取り込まれる。滅菌プロセスサイク
ルは典型的には、いずれの残りのおよび/または凝縮した滅菌剤も除去するために冷却段
階および/または排気段階を含んでいる。
ェア1155は、各々の電子センサモジュールからの測定データを監視し収集するが、そ
れはテスト滅菌プロセスにおいてこれらの電子センサと連通している。センサは、滅菌バ
リア内の評価プロセス測定値および状況を記録する。収集された測定値は、データ115
6としてメモリ1022に記憶される。例えば、プロセッサ1020上で作動するデータ
記録ソフトウェア1155は、水蒸気センサ1024からの水蒸気データ、圧力センサ1
026からの圧力データ、温度センサ1028からの温度データおよび過酸化水素ガスセ
ンサ1052からの過酸化水素の濃度データを収集する。いくつかの実施形態において、
これらのデータは、時間ベースで滅菌バリアの内部で体験される評価プロセス測定値をと
らえるために、時間の関数として同時に追跡され記録される。
荷が、達成した滅菌レベルに関して評価される。一実施形態において操作者は、生物学的
な攻撃性(または接種された微生物)を植込み読み取り、微生物の生存率が事前に決めら
れた所望のレベルを下回るかどうかを判定する。別の実施形態において、微生物0%の生
存率は、評価プロセス測定値が、滅菌処理において全ての病原体の消滅を保証するのに適
切であることを示している。
または滅菌バリアを変更することができる。操作者は、1つもしくは複数のこのような要
素を変えることができ、またはテスト滅菌プロセス結果に影響を与える可能性のある任意
の他の制御可能な要素を変えることができる。例えばチャンバ(52)プロセスパラメー
タの変更は、滅菌チャンバ52の1つまたは複数のプロセスパラメータを増加させること
を含む場合がある。一実施形態において温度レベルおよびテスト滅菌プロセス時間の致死
的な部分がステップ2208において増大される。別の実施形態において、ステップ22
08は、容器402の内容物の変更を含む。例えばより少ない数の外科用器具180が滅
菌バリア内に配置される。方法2200はこのとき、ステップ2202に戻り、ここで容
器402および設備負荷が、滅菌チャンバ52内で再処理され、ステップ2206におい
て所望のレベルの滅菌が達成されるまでこれらのステップを繰り返す。
センサモジュールメモリ1022から収集され、これらの測定値は、設備負荷に関連する
実証された滅菌プロセス測定値(VSPM)となる。VSPM1150は、設備負荷にお
いて汚染物質に対して作用することが機能的に確認された受信した評価測定データ115
6に基づいており、この場合評価測定値が実証された測定値となる。一実施形態において
、ドッキングステーションプロセッサ1410上で作動するプロセス測定値実証ソフトウ
ェア1466は、ステップ2210においてセンサモジュールメモリ1022から記録さ
れた評価測定データ1156を読み取り、ドッキングステーションメモリ1412にこの
データを記憶する。またこの実施形態においてステップ2210で、操作者は、センサモ
ジュールによって記録された評価測定データ1156を利用して、実証された滅菌プロセ
ス測定値(VSPM)1150に関する値を判定し生成する。VSPM1150が判定さ
れた後、操作者は、VSPM1150をドッキングステーション1200、1300に入
力し、記憶すべきVSPM1150をメモリ1412に向ける。
セス測定値実証ソフトウェア1466は、ステップ2210において評価測定データ11
56から自動的にVSPM1150を生成し、ドッキングステーションメモリ1412に
このデータを記憶する。全ての実施形態において、設備負荷のVSPMに対する相関が、
所望されるレベルの滅菌に関するプロセスステップ2210を完了させる。
値を確立する。測定限界値は、VSPM1150データセットに含まれる1つまたは複数
のセンサ読み取り値に関して上限および下限の値を含む場合がある。限界値の読み取りは
、上限の限界値のみまたは下限の限界値のみを含む場合もある。例えば一実施形態におい
て、操作者は、テスト滅菌処理中に体験する最小または下限の時間が20分であり、最大
または上限の時間が40分であることを決定することができる。別の実施形態において、
操作者は、テスト滅菌プロセスにおいて体験する下限の温度限界値が華氏270°である
ことを決定することができる。測定限界値がこの任意選択のステップにおいて決定された
後、操作者は、VSPM1150に関する測定限界値を設定し、記憶すべき測定限界値を
メモリ1412に向ける。任意選択のステップ2212は、VSPM1150に関する測
定限界値が、所望される滅菌レベルに関する設備負荷に対して相関されたときに完了する
。方法2200はその後終了する。
定する定義は、この器具に関する滅菌の許容可能な度合いの働きをすることを理解すべき
である。一部の器具は、それらが消毒のみを受ける場合に適切に滅菌されたとみなされる
。消毒は、滅菌より低い滅菌性を保証するレベルを有することが理解される。よって方法
2200ならびに本発明の滅菌プロセスおよび設備は、滅菌されている器具を提供するが
、皮膚の下の組織に適用される器具に典型的に必要とされるほどには滅菌されていない器
具を提供するのに使用することができる。
この負荷に関してVSPMを生成するのに使用された容器と異なる容器の中に負荷が配置
されたとしても、これらの測定値を使用して負荷が滅菌されたかどうかを判定する。これ
は、負荷を取り囲む滅菌バリア(容器)の形態を変えることは基本的に、負荷の周りの環
境が滅菌プロセスにおいて変化する割合のみを変えるためである。
における鍵となる違いは、このような特徴が変わる割合となる。よって滅菌剤が、両方の
容器の中に取り込まれる際、より多孔性の容器の中の滅菌剤の濃度は、より多孔性の低い
容器の中の滅菌剤の濃度より速い速度で上昇することになる。よって、同一の負荷が、2
つの異なる容器の中で滅菌プロセスを受ける場合、主な違いは、負荷を形成する器具に隣
接する滅菌剤の濃度が、所望される有効レベルに到達するのにかかる時間である。滅菌剤
の濃度が有効な時間にわたって有効な濃度レベルである限り、負荷を形成する器具は、所
望される滅菌レベルに到達することになる。
によってそのような器具の特定の負荷を滅菌する必要がなくなる。一セットの器具のため
に設計された容器が使用するのに入手できない場合、器具を代替の容器の中に配置するこ
ともできる。この容器と一体式の感知ユニットが、(1)容器の内部の特徴を測定し、(
2)測定された環境特徴を負荷に対するVSPMに対して比較することができることのみ
が必要とされる。これらの条件が満たされたとき、代替の容器は滅菌中に器具を保持する
ことができ、その感知ユニットは、器具が十分に滅菌されたかどうかに関する指示を提供
する。
図23を参照すると、滅菌プロセス測定値(VSPM)1150を判定、相関および実
証する別の方法2300のフローチャートが示されている。方法2300は、容器組立体
400(図7A)およびセンサモジュール1050(図12B)を使用して行なわれるよ
うに考察される。しかしながら、いずれの先行する容器組立体90〜800および電子セ
ンサモジュール200〜1080を使用して方法2300を行なうこともできる。方法の
記載は、先行する図面に示される特有の構成要素を概ね参照して提供される。図23の考
察において、図1〜図20からの構成要素も参照される。
ップを記載している。ステップ2302において、外科用設備負荷が、選択され、例えば
蒸気、化学物質または過酸化水素などの選択された滅菌様式に関して実証されるように準
備される。外科用設備負荷は、滅菌が実証されるように望まれる滅菌バリア内の全ての要
素を含む。ステップ2302は、容器402をドッキングステーション1200または1
300上に位置決めすることを含み、容器がコネクタを有する場合、対応するコネクタ4
85、1032をドッキングステーションに接続することを含んでいる。ステップ230
2において、設備負荷を構成する容器の全ての内容物が記録される。記録には、材料の書
面の請求書、材料の電子請求書、内容物の記述および部品番号、内容物を撮影した写真ま
たはこれらの種類の記録の組み合わせが含まれてよい。ステップ2302において、手持
ち式リーダー1240を使用して容器402、トレイ160および外科用器具180をス
キャンすることで、設備負荷の記録を助けることができる。
生物植え付けプロセッサを使用して、滅菌保証レベル実証のための生物学的な攻撃性を生
み出す。このような生物学的デバイスまたはプロセスには、使用中の滅菌の態様に対して
抵抗性のある既知の数の微生物が含まれる。このような生物学的負荷は、テスト滅菌プロ
セスによる適切な滅菌レベルが、所与の設備負荷に対して達成されたかどうかを判定する
のに利用される。
2内に配置され、適切な滅菌バリアフィルタ440を含むカバー450組立体によって封
鎖される。ステップ2308において、メモリ471、1022に記憶されたデータ記録
ソフトウェア1155が起動され、プロセッサ1020上で作動する。ドッキングステー
ションプロセッサ1410(図17)上で作動するプロセス測定値実証ソフトウェア14
66(図17)が、データ記録ソフトウェア1155に対する指示を送信し、テスト滅菌
プロセスサイクルにおいてプロセス測定値を監視し記録し、センサモジュールメモリ47
1、1022に記憶する。プロセッサ1020上で作動するデータ記録ソフトウェア11
55は、テスト滅菌プロセスサイクルにおいてプロセス測定値を監視し記録する。任意選
択のステップ2310において、容器および滅菌プロセスの種類に対して適切な滅菌バリ
アが、容器を滅菌チャンバ52内に配置する前に完成される。
滅菌プロセスサイクルが開始される(ステップ2312)。滅菌プロセスサイクルにおい
て、滅菌チャンバは加熱され、加圧され、滅菌剤、例えば蒸気または過酸化水素蒸気が滅
菌チャンバに取り込まれる。滅菌プロセスサイクルは典型的には、いずれの残りのおよび
/または凝縮した滅菌剤も除去するために冷却段階および/または排気段階を含んでいる
。滅菌チャンバは、公称の一セットのテストプロセスパラメータを使用して作動するよう
に設定される。
ベースのデータを監視し収集するが、それは滅菌プロセスサイクルにおいてこれらの電子
センサと連通している。センサは、滅菌バリア内の環境特徴を測定する。収集した測定値
は、データ1156として記憶される。例えば、プロセッサ1020上で作動するデータ
記録ソフトウェア1155は、水蒸気センサ1024からの水蒸気データ、圧力センサ1
026からの圧力データ、温度センサ1028からの温度データおよび過酸化水素蒸気セ
ンサ1052からの過酸化水素の濃度データを収集する。測定データは、ステップ232
0においてドッキングステーションメモリに転送されるまでメモリ1022に記憶させる
ことができる。
、許容可能なレベルまで滅菌されたかどうかを判定するために、適切なテストが実施され
る。これらを行なう手段は、本発明の一部ではない。
る器具が許容可能な程に滅菌されたかどうかを示すことを判定する。ステップ2316の
テストの評価が不適切である場合、器具に、この後のテスト滅菌プロセスを受けさせ、ス
テップ2306〜2312が再度選択される。この後の滅菌プロセスは、このプロセスを
実施する前に、ステップ2318において変更され、そのため、まさに実施されるテスト
滅菌プロセスと、その後のテスト滅菌プロセスの間に少なくとも1つの違いが生じる。こ
のような滅菌プロセスに対する変更は、滅菌チャンバ52の1つまたは複数のプロセスパ
ラメータの増加を含むことができる。一実施形態において、温度レベルまたはプロセスサ
イクル時間がステップ2318において増加される。別の実施形態において、ステップ2
318は、容器402の内容物の変更を含んでいる。例えばより少ない数の外科用器具1
80が設備負荷のために使用され、または異なる種類の滅菌バリア設計を使用する場合も
ある。
ちステップ2314を受けさせる。テストの結果が、容器の負荷を形成する器具が十分に
滅菌されたことを示すかどうかを判定するために、ステップ2316が、再度実施される
。
できる。このような事象が生じたとき、操作者は、値を判定するセンサによって記録され
たデータ1156を、この負荷に対する実証された滅菌プロセス測定値(VSPM)11
50として指定する。VSPM1150データは、ステップ2302において負荷に関連
付けられる。VSPM1150が判定された後、操作者はVSPM1150および関連す
る設備負荷を、キーボード1426または電子データ転送方法を利用してドッキングステ
ーション1200、1300に入力し、設備負荷に関連して記憶すべきVSPM1150
をメモリ1412に向ける。
セス測定値実証ソフトウェア1466は、リアルタイム測定データからVSPM1150
を自動的に生成し、ステップ2322においてドッキングステーションメモリ1412に
そのデータを記憶する。全ての実施形態において、設備負荷のVSPMに対する相関は、
所望されるレベルの滅菌に関するプロセスステップ2322を完了させる。
値を確立する。測定限界値は、VSPM1150に含まれる1つまたは複数のプロセス測
定値に関して上限および下限の値を含む場合がある。例えば一実施形態において、操作者
は、所望される滅菌レベルに関する最低または下限の温度限界値が最初の2分間の間は華
氏270°であり、次の3分間は別の最低温度限界値華氏272°であると決定すること
ができる。プロセス限界値の決定は、各々が異なる滅菌処理測定値および条件を有する1
つまたは複数の滅菌プロセス実証サイクルから収集したデータを使用して行なわれる。プ
ロセス測定限界値が決定された後、操作者は、VSPM1150に関する測定限界値を設
定し、キーボード1426または電子データ転送を使用してそれらを設備負荷に対して相
関させ、記憶すべきプロセス測定限界値をメモリ1412に向ける。付加的に、設備負荷
に対するVSPMデータセットの相関は、メモリ1412に記憶される。方法2300は
その後終了する。
関させるための操作方法]
図24を参照すると、実証された滅菌プロセス測定値(VSPM)1150を判定およ
び相関する追加の方法2400のフローチャートが示されている。方法2400は、容器
組立体400(図7)およびセンサモジュール1050(図12B)を使用して行なわれ
るように考察される。しかしながら、いずれの先行する容器組立体90〜800および電
子センサモジュール200〜1080を使用して方法2400を行なうこともできる。方
法の記載は、先行する図面に示される特有の構成要素を概ね参照して提供される。図24
の考察において、図1〜図20からの構成要素も参照される。
負荷が、滅菌のために選択される。設備負荷は、外科用器具180だけではなく、存在す
る場合器具ラック160も含めてよい滅菌バリアの内部の全ての要素として定義される。
器具ラックは、器具を到達するのが難しい場所に滅菌剤のために好ましい配向で位置決め
し、浸透し滅菌を行なうことによって滅菌に作用するのを助けることができる。ステップ
2404において、生物学的なテストデバイスまたは生物学的に攻撃的な有機物が、典型
的には滅菌するのが難しい場所で設備負荷の中に配置される。例えば、設備負荷が、小さ
な直径および長い閉鎖した端部の内腔を備えた器具を有する場合、生物学的な攻撃性を閉
鎖した端部における最も到達しにくい場所に置く場合がある。生物学的な攻撃性は、外科
用器具と併せてテスト滅菌プロセスサイクルを介して処理される。
生物薬剤は典型的には消滅される。生物学的な攻撃性には、使用する滅菌の態様に対して
既知の抵抗性を持つ既知の数の微生物が含まれる。消毒プロセスの実証の場合、生存する
微生物の数において最低3ログの減少が必要とされる。10^6の有機物から始まる生物
学的な攻撃性の場合、3ログの減少は少なくとも10^3の有機物が消滅する結果となる
。設備負荷に対する滅菌プロセスの実証の場合、生存する微生物の数において最低6ログ
の減少が必要である。
および設備負荷内での生物学的な攻撃性の場所を記録する。操作者は、キーボード142
6または電子データ転送(すなわちスキャンまたはドキュメントを取り込む)を利用して
この情報をドッキングステーションに入力することができる。別の実施形態において、ス
テップ2405は、容器402内の設備負荷に対する生物学的な攻撃性の場所の写真を撮
るためのカメラの使用および撮影した画像のドッキングステーションメモリ1412への
保存を含んでいる。
を含みカバー450によって封鎖される容器402内に配置され、滅菌バリアを完成させ
る。設備負荷を記録するために、操作者は、外科用器具の種類および数量、トレイおよび
滅菌バリア内の他の要素の種類を入力する。容器402は、ドッキングステーション12
00または1300上に配置され、コネクタ485を使用してドッキングステーションに
接続される。
荷、および容器402内のセンサの場所を写真によって記録する。写真は、設備負荷、負
荷の中での器具および設備の向きならびに容器の中のセンサの種類および場所を撮影する
ことができる。ステップ2407は、カメラを使用して、容器402内の内容物およびセ
ンサの写真を撮り、ドッキングステーションメモリ1412に撮影した画像を保存するこ
とを含む。
ェア1155が起動されプロセッサ1020上で作動する。ドッキングステーションプロ
セッサ1410(図17)上で作動するプロセス測定値実証ソフトウェア1466(図7
)が、データ記録ソフトウェア1155に対する指示を送信し、テスト滅菌プロセスサイ
クルにおいてプロセス測定値を監視し記録し、センサモジュールメモリ471、1022
に記憶する。プロセッサ1020上で作動するデータ記録ソフトウェア1155は、テス
ト滅菌プロセスサイクルにおいてプロセス測定値を監視し記録する。
バ52内でのテスト滅菌プロセスサイクルが開始される(ステップ2412)。ステップ
2412におけるテスト滅菌プロセスサイクルは、滅菌チャンバ52内の1/2のテスト
滅菌プロセスを使用して実施される。例えば華氏270°における標準的な4分間のオー
トクレーブ蒸気サイクルの1/2のテスト滅菌プロセスは、華氏270°での2分間のオ
ートクレーブ蒸気サイクルになる。別の例において、過酸化水素の4パルスサイクルに関
する1/2のテスト滅菌プロセスは、2パルスのサイクルになる。滅菌プロセスサイクル
において、滅菌チャンバ52は加熱され、加圧され、滅菌剤、例えば蒸気または過酸化水
素蒸気が、1/2の致死的なチャンバプロセスパラメータ値に従って滅菌チャンバに取り
込まれる。
ェア1155が、各々の電子センサモジュールから時間ベースのデータを監視し収集する
が、それは滅菌プロセスサイクルにおいてこれらの電子センサと連通している。センサは
、それらが設置される各々の容器内の作動プロセス測定値および状況を監視する。収集し
た時間ベースの測定データは、データ1156としてメモリ1022に記憶される。例え
ば、プロセッサ1020上で作動するデータ記録ソフトウェア1155は、水蒸気センサ
1024からの水蒸気データ、圧力センサ1026からの圧力データ、温度センサ102
8からの温度データおよび過酸化水素ガスセンサ1052からの過酸化水素の濃度データ
を収集する。これらの測定値は典型的には、時間の関数として同時に取得される。
間成長培地内に置かれ培養され、その後微生物の成長に関して分析される。微生物の生存
のレベルが、ステップ2414において判定される。一実施形態において、ステップ24
14は、生存する微生物の数において6ログの減少より大きなものが起こった場合の判定
を含める。
学的に攻撃的な微生物が消滅されたかどうかを判定する。ステップ2414において全て
の微生物が消滅されはしなかったことに応答して(すなわち一部の量が生存し、滅菌レベ
ルが許容不能である)、ステップ2418において操作者によってテストチャンバプロセ
スパラメータのセットを変更することができる。テストチャンバプロセス測定値の変更に
は、滅菌チャンバ52の1つまたは複数のプロセスパラメータの増加を含む場合がある。
一実施形態において、温度レベルまたはプロセスサイクル時間がステップ2418におい
て増加される。別の実施形態において、ステップ2418は、容器402の内容物の変更
を含む。例えばより少ない数の外科用器具180がトレイ160の中に配置される、また
は異なる種類の滅菌バリア材が使用される場合もある。
にステップ2404に戻り、ここで容器402は新たな1/2のテスト滅菌チャンバプロ
セスを使用して滅菌チャンバ52の中で再処理される。
ことに応答して、容器402がドッキングステーション1200、1300上に配置され
、ドッキングステーションは、容器のコネクタ485に接続される。ドッキングステーシ
ョンプロセッサ1410上で作動するプロセス測定値実証ソフトウェア1466が、容器
メモリ1022から記録された測定データを読み取り、ステップ2420においてこのデ
ータ1156をドッキングステーションメモリ1412に記憶する。
し、それを設備負荷および滅菌レベルに相関させる。この相関は、生物学的な攻撃性に対
して作用することで結果として所望される滅菌レベルとなることが機能的に確認された受
信した測定データに基づいている。
ェア1466は、時間ベースの測定データから1/2のテスト滅菌値を自動的に生成する
。
サイクルの致死的な部分が倍増される。先の例で示されたように、華氏270°のオート
クレーブ蒸気サイクルの場合、テスト滅菌プロセスサイクルの華氏270°の部分を超え
るテストサイクル時間が倍増される。別の実施例において、過酸化水素に関する1/2の
テスト滅菌サイクルの致死的な部分、すなわち過酸化水素パルスの数は、2パルスから4
パルスに倍増される。VSPM1150は、プロセス測定値実証ソフトウェア1466に
よって生成される場合もある。プロセッサ1410上で作動するプロセス測定値実証ソフ
トウェア1466は、テストプロセス作動時間の致死的な部分を2倍だけ増加させる。一
例の実施形態において、20分の致死的なプロセスサイクル時間の後、全ての生物学的有
機物が消滅した場合、プロセスサイクル時間は、プロセス測定値実証ソフトウェア146
6によって40分まで増加される。増加したサイクル時間を有する新たなVSPM115
0がその後、メモリ1412に記憶される。VSPM1150が判定された後、操作者は
、キーボード1426または電子データ転送方法を利用してVSPM1150および相関
した設備負荷をドッキングステーション1200、1300に入力し、設備負荷に関連し
て記憶すべきVSPM1150をメモリ1412に向ける。
限界値を確立する。測定限界値は、VSPM1150に含まれる1つまたは複数のプロセ
ス測定値に関して上限および下限の値を含む場合がある。例えば一実施形態において、操
作者は、滅菌処理に関する最低または下限の過酸化水素濃度限界値が、8mg/Lであり
、最大または上限の過酸化水素濃度限界値が10mg/Lであると決定することができる
。プロセス限界値の決定は、各々が異なる滅菌処理測定値および条件を有する複数の滅菌
プロセスサイクルから収集したデータを使用して行なわれる場合もある。プロセス測定限
界値が決定された後、操作者は、キーボード1426使用してVSPM1150に関する
プロセス限界値を設定する、またはプロセス測定値実証ソフトウェア1466が、記憶す
べきプロセス測定限界値をメモリ1412に転送し向ける。付加的に、設備負荷に対する
VSPMの相関は、メモリ1412に記憶される。方法2400はその後終了する。
図25を参照すると、容器の内容物の滅菌性を監視する方法2500のフローチャート
が示されている。方法2500は、特に容器組立体400(図7A)を使用して実施され
るように記載されている。しかしながら、方法2500は、先に記載したいずれの容器組
立体とも共に利用することができる。方法の記載は、先行する図面に示される特有の構成
要素を概ね参照して提供される。図25の考察において、図7A〜図7Dおよび図14か
らの構成要素ならびにセンサモジュール200も参照される。
する滅菌監視ソフトウェア1158が、ホール効果センサ480から送信される電子信号
を監視する。ステップ2504において、滅菌監視ソフトウェア1158は、ホール効果
センサ信号が、磁場がもはや検出されないことを示すように変化したことを判定する。
滅菌監視ソフトウェア1158は、ホール効果センサ480から送信される電子信号を監
視し続ける(ステップ2502)。ホール効果センサ信号における変化またはホール効果
センサ信号の喪失に応答して、プロセッサ1020上で作動する滅菌監視ソフトウェア1
158は、ステップ2506においてLED487の緑色のLEDを消して、LED48
7の赤色LEDをつけ、容器のラッチが変えられた可能性があり容器内の滅菌に対する侵
害が可能になったことを示す。ホール効果センサ信号は、ラッチ446またはカバー45
0の、容器402から離れるように持ち上げ、または容器402から外されるなどの移動
によって変化する。磁石448がホール効果センサ480から離れるように移動される際
、センサ480に対する磁場が喪失する。赤色LEDの照明は、容器402の内容物、例
えば外科用器具180の滅菌侵害のリスクが高まったこと、またはもはや滅菌されていな
いことを示す。方法2500はその後終了する。
図26を参照すると、滅菌処理の前に容器内に外科用器具を装填する方法2600のフ
ローチャートが示される。方法2600は、容器組立体100(図2〜図4C)およびド
ッキングステーション1200(図15)を使用して実施されるように説明される。しか
しながら、方法2500は、先に記載したいずれのセンサモジュールを備える容器組立体
またはドッキングステーションとも共に利用することができる。方法の記載は、先行する
図面に示される特有の構成要素を概ね参照して提供される。図26の考察において、図2
〜図4C、図15および図17からの構成要素も参照される。
キングステーションの棚1212に載るように位置決めする。任意選択のステップにおい
て、電子センサモジュール200が通信するためにケーブル146を介してドッキングス
テーション1200に接続される。
0上のバーコードまたはRFIDタグ135およびトレイ160上のバーコードまたはR
FIDタグ167をスキャンする。ステップ2606において、プロセッサ1410上で
作動する容器装填ソフトウェア1464が、容器/トレイ構成データ1465をサーチし
、各々のスキャンされたバーコードまたはRFIDタグに対応してデータ1465からデ
ィスプレイスクリーン1260を選択し、ディスプレイスクリーン1260がディスプレ
イ1230上で示されるようにする。ディスプレイスクリーン1260は、トレイ160
に装填すべき外科用器具180、装填すべき外科用器具180の正確な位置および配向を
示す。
用器具のバーコードまたはRFIDタグ181をスキャンする。判定ステップ2610に
おいて、プロセッサ1410上で作動する容器装填ソフトウェア1464が、容器/トレ
イデータ1465を利用してスキャンした外科用器具180がトレイ160に装填すべき
正確な外科用器具であるかを判定する。
プロセッサ1410上で作動する容器装填ソフトウェア1464は、ステップ2612に
おいてビデオスクリーン1260を変更することによって装填するのに間違った外科用器
具が選択されたことを示す。一実施形態において、赤色の警告サインがディスプレイ12
30上で点滅され、警告音が操作者に彼らが不正確な器具を選んだことを指示する。方法
2600はその後、ステップ2608に戻り、そこで装填すべき次に外科用器具180が
操作者によってスキャンされる。
に正しいことに応答して、操作者は、ディスプレイスクリーン1260上に示される位置
および配向情報を参照して外科用器具180をトレイ160の中に配置する(ステップ2
614)。ディスプレイスクリーン1260は、外科用器具をトレイ160の中に配置す
る際に操作者を誘導する。
ェア1464は、トレイ160に完全に外科用器具180が装填されたかどうかを判定す
る。この評価が否定的であることを実証した場合、ステップ2608を再度実施中の操作
者は、装填すべき次の外科用器具180をスキャンする。評価がステップ2618におい
てトレイが完全であると判定した場合、プロセッサ1410はステップ2618において
、ディスプレイスクリーン1260が全ての外科用器具がトレイ160に装填され容器1
00がさらなる処理のための準備ができたことを示すようにする。
464は、病院コンピュータシステム1454に容器/トレイデータ1465を送信して
、装填後の容器、トレイおよび外科用器具の現在の場所および状態を利用してデータベー
ス1456を更新する。一例の実施形態において、容器/トレイデータ1465は、容器
100の場所、トレイ160内に含まれる固有の外科用器具180およびその容器および
内容物が現在滅菌されていないことによってデータベース1456を更新する。
図27を参照すると、センサを較正するまたはセンサ精度および電子センサモジュール
を検証する方法2700のフローチャートが示されている。較正およびセンサ精度の検証
は、既知の一セットのシミュレートされたまたは生成された環境条件に対してセンサ反応
をチェック(検証)および/または調節(較正)するのに利用される。較正およびセンサ
精度検証方法は、センサモジュールによってVSPMデータを生成するまたはVSPMデ
ータを検証するのに使用される場合、センサ測定値が正確であることを保証するのに使用
される。方法2700は、容器組立体400(図7A〜7C)、センサモジュール105
0(図12B、図14)およびドッキングステーション1300(図16、図17)を使
用して実施されるように説明される。しかしながら、方法2700は、先に記載したいず
れのセンサモジュールとも共に利用することができる。方法の記載は、先行する図面に示
される特有の構成要素を概ね参照して提供される。
0をドッキングステーションの棚1342に載るようにまたは較正チャンバ1320内に
入るように位置決めし、ドッキングステーションケーブル1340を容器コネクタ485
に接続する。操作者はまた、ドッキングステーション1300がセンサ較正のために容器
組立体400と連通するようにドッキングステーションコネクタ1336および1338
を合わせて接続する。より具体的には、ドッキングステーション制御装置1402は、電
子センサモジュール制御装置1120と連通している。
1460によって、ディスプレイスクリーン1260がディスプレイ1230上に示され
るようにする。センサモジュールが較正を必要とする、またはセンサ性能の検証を必要と
するセンサを有する場合、ディスプレイスクリーン1260は、容器402および較正す
べきセンサならびに適切な較正またはセンサ検証に影響を及ぼすような操作者の指示を示
す。まだ位置決めされていない場合、操作者は、容器組立体400を較正チャンバ132
0内に配置し、ドア1326を閉鎖する。
ウェア1460によって較正チャンバ1320および電子センサモジュール1050にセ
ンサ較正プロセスまたはセンサ検証サイクルを実行させる。較正または検証を必要とする
センサの種類によって、ドッキングステーション内の多様なシステムが独立してまたは組
み合わせて使用されセンサ精度を較正または検証する。ステップ2708におけるセンサ
較正プロセスは、蒸気生成器1430、過酸化水素生成器1432、圧力ポンプ1434
、真空ポンプ1436およびヒーター1438のスイッチを入れ作動させることを含む場
合がある。蒸気生成器1430、過酸化水素生成器1432、圧力ポンプ1434、真空
ポンプ1436およびヒーター1438は全て、プロセッサ1410上で作動するセンサ
較正ソフトウェア1460によって生成され入/出力インターフェース回路1414を介
して送信された事前定義された一セットの較正作動パラメータに従って作動する。
的な濃度の蒸気を較正チャンバ1320に供給し、かつ過酸化水素生成器1432が、標
準的な濃度の過酸化水素ガスを較正チャンバ1320に供給する。圧力ポンプ1434が
、較正サイクルの最初の部分において較正チャンバ1320内の圧力を標準的な圧力まで
増大させる。真空ポンプ1436は、較正サイクルの後半の部分において標準的な真空レ
ベルを較正チャンバ1320内に引き込む。ヒーター1438は、所定の標準的な温度ま
で較正チャンバ1320を加熱する。各々の生成器システムの1つまたは複数の状態は、
センサ反応を較正または検証するために既知の単一の地点、2つの地点または複数の地点
のパラメータ状態に影響を与える目的で生成することができる。
ンサ較正ソフトウェア1460は、プロセッサ1020上で作動するセンサ較正ソフトウ
ェア1154を起動して、1つまたは複数の生成器システムを作動させ、水蒸気センサ1
024、圧力センサ1026、温度センサ1028および過酸化水素センサ1052を較
正する。
1460は、各々のセンサに対する較正プロセスが成功か失敗かについて問い合わせをし
、プロセッサ1020上で作動するセンサ較正ソフトウェア1154からフィードバック
を受信する。プロセッサ1410上で作動するセンサ較正ソフトウェア1460は、全て
のセンサが固有の精度の範囲に正確に較正または検証されたかどうかを判定する。
れていないことに応答して、ステップ2714において固有のセンサが、検査および修理
のために特定され、フラグが立てられる。プロセッサ1410上で作動するセンサ較正ソ
フトウェア1460によって、ディスプレイスクリーン1260がドッキングステーショ
ンステーション1300上に示され、欠陥のあるセンサを示す。別の実施形態において、
較正ソフトウェアは、センサモジュールに、例えばLEDの点滅を利用して操作者に較正
の失敗が生じたことの視覚的指示を提供するように指示することができる。方法2700
はその後終了する。
たことに応答して、センサは、ステップ2712において較正が成功したことが指摘され
る。プロセッサ1410上で作動するセンサ較正ソフトウェア1460によって、ディス
プレイスクリーン1260がドッキングステーションステーション1300上に示され、
容器組立体400内の全てのセンサ1024〜1052が正確に較正または検証され、そ
れぞれの適切な滅菌プロセスにおいて使用される準備ができたことを示す。方法2700
がその後終了する。
る回数に基づいてセンサの較正を必要とするように設定される。
図28に注目すると、容器の利用を監視し利用ベース当たりの料金を請求する方法28
00のフローチャートが示されている。方法2800は、ドッキングステーション120
0(図18)、製造元コンピュータシステム1510(図18)および病院コンピュータ
システム1454(図18)を使用して実行されるように説明される。方法2800は、
先に記載した容器90〜800のいずれとも使用される。方法2800は、図18および
図28を参照して記載される。
する利用ソフトウェア1470が、医療施設内の容器またはセンサモジュールの利用を監
視し追跡する。ドッキングステーション1200が典型的には滅菌の前に容器の装填およ
び/またはセンサのプログラミングにおいて使用される際、利用ソフトウェア1470は
、容器またはセンサの利用の頻度を追跡し、利用データ1472を生成し、メモリ141
2に利用データを記憶する。別の実施形態において、利用ソフトウェア1472は、セン
サモジュールメモリを読み取り、処理するための利用データを抜き出す。さらに別の実施
形態において、利用ソフトウェア1472は、センサモジュールメモリ内の利用データを
消去またはリセットする。プロセッサ1410上で作動する利用ソフトウェア1470は
、ステップ2804において周期的に利用データ1472を製造元コンピュータシステム
1510に送信する。一実施形態において利用データ1410は、一週間ベースでドッキ
ングステーション1200から製造元コンピュータシステム1510に送信される。
するインボイスソフトウェア1530が、利用データ1472に基づいてインボイスを周
期的に生成する。インボイスは、メモリ1522に記憶される。製造元コンピュータシス
テムプロセッサ1520上で作動するインボイスソフトウェア1530は、ステップ28
08において、周期的に病院コンピュータシステム1454にインボイス1532を送信
する。一実施形態において、インボイス1532は、一週間ベースで生成され製造元コン
ピュータシステム1510から病院コンピュータシステム1454に送信される。ステッ
プ2810において、病院コンピュータシステム1454は、インボイス1532を受け
取り、支払い処理のためにメモリ1572にインボイスを記憶する。方法2800はその
後終了する。
〜800が、医療施設または病院にリースされる、または貸し出されるビジネスモデルと
併せて利用される。医療施設または病院は、利用ソフトウェア1470およびインボイス
ソフトウェア1530によって決定した利用ベース当たりの料金によってドッキングステ
ーション、センサモジュールおよび容器の使用に対して支払う。
図29〜図39は、取り外し可能なセンサを備えた容器組立体2900を示している。
特に図29および図30を参照すると、容器組立体2900は、容器2902と、取り外
し可能なセンサ装置3000とを備えている。取り外し可能なセンサ装置3000は、不
正開封防止機能が付いた滅菌バリア監視システムを含む任意選択の実施形態を含むように
以下に記載されている。この任意選択の実施形態の不正開封防止機能付きの滅菌バリア監
視システムは、1つまたは複数の磁石と、ホール効果センサを使用するように以下に記載
される。壊れやすいプラスチックの機械的なロックなどの他の不正開封防止機能システム
を使用して、滅菌バリアが不正に開放されたことを操作者に知らせる場合もあり、このよ
うな他の不正開封防止機能システムを取り外し可能なセンサ装置3000と組み合わせる
場合もある。
8が省略され、円形形状の開口415が側部パネル406に加えられていることを除いて
先に記載した図7Aの容器402と同一である。図29および図30のカバー450は、
磁石488がカバー450から取り外され、容器の蓋ラッチ496(図41を参照)の内
側に向く面に設置されたことを除いて先に記載した図7Aのカバー450と同一である。
カバー450は、フィルタ支持材442によってカバー450に対して保持される使い捨
てフィルタ440を含んでいる。
ルタ440によって滅菌剤がカバー450の外から穴459を通って、フィルタ440を
通り抜け、開口部445を通って通過し容器2902の内部空洞420に進入することが
可能になり、そこで滅菌剤は中に収容される外科用器具と接触することができる。フィル
タ440はまた、滅菌プロセスを介して処理された後、容器組立体2900に微生物が進
入するのを阻止する微生物バリアを形成している。フィルタは、容器組立体2900に示
される蓋フィルタの代わりに、またはそれに加えて1つまたは複数の他の容器パネル上に
ある場合もある。これにより微生物バリアを維持しながら、滅菌薬剤が容器組立体に出入
りするための1つまたは複数のフィルタを通る経路が可能になる
2内に配置されることで、トレイ160は底部パネル407に載せられている。カバー4
50は、ロック式の蓋ラッチ496を使用して容器2902に対して保持されている。ロ
ック式の蓋ラッチ496は、ユーザによって上向きにカバーの段差446を覆うように回
転され、その後下方にロック位置まで回転され、そこでカバー450は、容器2902に
対して保持されロックされるようになっている。
が示されている。取り外し可能なセンサ装置3000は、センサモジュール受け器310
0と、取り外し可能なセンサユニット、デバイスまたはモジュール3500とを備えてい
る。取り外し可能なセンサユニットまたはモジュール3500は、センサモジュール受け
器3100に挿入し、かつ取り外すことができる。
カバー3250、キャリッジ組立体3300およびロック機構3400を含み、それらは
全て射出成型プラスチックまたは金属から形成することができる。受け器筐体3102は
、一体式に装着された三角形の延長部3105を備えた概ね正方形の中心本体3104を
有している。本体3104は前面3106、後面3108および5つの側面3110を有
する。2つのスロット3112が側部3110の2つに形成されている。スロットを備え
た側部3110は、本体3104の対向する側部上で平行し互いに正反対に対向している
。スロット3112の長さは、本体3104の厚さによって規定されている。ねじ山付き
の孔3114が、各々のスロット3112の底部に形成されている。孔3114は、各々
のスロット3112の底部から一部が本体3104に入るように垂直に延びている。
垂直に延びており、遠位端3120において終端している。段差3128がスリーブの外
側面に位置しており、遠位端3120と溝3126の間のおおよそ半分のところに位置決
めされている。段差3128は、近位の環状の外側面3123と遠位の環状の外側面31
24を隔てている。近位の環状の外側面3124は、遠位の環状の外側面3124より大
きな直径を有している。外側面3123にねじ山3129が形成されている。スリーブ3
118はさらに、貫通孔3125を形成する内側の環状の面3122を含んでいる。環状
の溝3126が本体の前面3106に位置しており、スリーブ3118の底部または近位
端においてスリーブ3118を囲んでいる。溝3126は、容器Oリング3127(図3
2)を収容するように寸法が決められている。Oリング3127は、溝3126の中に着
座している。組み立て後、容器Oリング3127は、保持リング3200とのねじ込み圧
縮によってシール3127をペイン406の内側のパネル面412の間で圧縮することに
よって、受け器筐体3102と容器パネル406との間にシールを形成している。
部3132を形成している。遠位端3120の残りの部分は、2つの正反対に対向する弓
形の肩部3134を形成している。内側の環状面3122に隣接する肩部3134の最も
内側の縁部は、面取りされている。2つのねじ山付きの孔3136が、各々の凹部313
2の底部に形成されている。孔3136は、各々の凹部3132の底部から垂直に延び、
一部分がスリーブ3118の中に進入するようになっている。
延び、部分的に貫通孔3125に進入するようになっている。フィンガー3138および
3140は、孔3125の対向する側部上で互いに対して正反対に対向しており、孔31
25の近位端に向かって位置決めされている。フィンガー3140は、フィンガー313
8より大きな幅を有している。
ら離間され、この開口を取り囲んでいる。溝3142は、Oリング3144(図32)を
収容するように寸法が決められている。Oリング3144は溝3142の中に着座してい
る。Oリング3144は、受け器筐体3102とプレート3350の間にシールを形成し
ている。本発明の一部の変形において、接着剤を使用してOリング3144が溝3412
の中に保持されている。矩形のチャンバ3146が、三角形の延長部3105の中に形成
され、前面3106に向かう開口を有している。チャンバ3146は、後に記載するよう
にプリント回路基板を収容するように寸法が決められている。
、絶縁体3154によって電気的に隔てられた複数の細長い導電性の端子3152を含ん
でいる。端子3152は、銅合金などの導電性の材料から形成されている。絶縁体315
4は、端子組立体3150を形成するために端子3152を囲むように成型されたポリイ
ミドなどの物質である。
射出成型するのに使用されるのと同一の金型の中に置かれている。別の実施形態において
、端子組立体3150は、受け器筐体3102に対して気密式に密閉されている。成型ま
たは密閉作業の後、端子組立体3150は、受け器筐体3102の一体式の部品である。
端子組立体3150は、スリーブ3118内に内部経路3155を形成し、そこを通って
端子3152が延びている。
5に挿入されるフレキシブル回路である。フレキシブル回路はこのとき、シリコン接着剤
または他の適切な硬化性接着剤もしくはシーラントを使用して所定の場所に保持されてい
る。
ている。端子3152はまた、スリーブの外側面3124から離れるように垂直に延びる
遠位接触端部3158を有している。接触端部3156および3158は、後に記載する
ように他の電気構成要素に電気的に接続されている。別の実施形態において、別のセット
の端子3160が通路3155の中を通り、延長部3105内に形成された別の通路31
62を通って延びる場合がある。端子3160は、チャンバ3146内で終端する端部3
164と、スリーブの外側面3124から離れるように垂直方向に延び、接触端部315
8に隣接する端部3166とを有している。
3172を有するホール効果プリント回路基板3170を備えた電子滅菌バリア監視シス
テムを含む場合がある。ホール効果プリント回路基板3170は、チャンバ3146内に
設置され、好適な方法、例えばはんだ付けまたはボンディングによって端子の端部316
4に電気的に接続されている。ホール効果センサ3172は、磁石448(図29)の有
無を検出している。カバー450が容器2902に対して設置され、そこにラッチされる
際、ホール効果センサ3172は、磁石448によって生成される磁場を検出し、検出し
た磁場を示す電気信号を送信するようになっている。カバー450が容器2902から取
り外される際、蓋ラッチ496がホール効果センサ3172から離れるように旋回され、
センサ3172に磁場がないことを検出させ、磁場がないことを示す電気信号を送信する
ようになっている。
。保持リング3200は概ね円形であり、近位面3202、遠位面3204、外側の環状
面3206および内側の環状面3208を有している。遠位面3204の外周の縁部は、
面取りされる。ねじ山3210が内側の環状面3208に形成されている。保持リングの
ねじ山3210が受け器筐体のねじ山3129と合致することで、センサモジュール受け
器3100を容器2902に対して固定し密閉している。ねじ山付きの孔3212が、遠
位面3204から垂直に延び一部分が保持リング3200の中に進入するようになってい
る。
面3254、近位の縁3255、外側の環状面3256および内側の段差3258を有し
ている。内側の段差3258は、内側の環状面3262を画定している。内側の環状面3
262は、近位面3254において終端し、開口3263を形成している。円形スカート
3260が近位方向に段差3258から離れるように延びており、縁3255において終
端している。スカート3260および環状面3262は貫通孔3264を形成している。
遠位面3254の外周の縁部は、面取りされている。
孔3264の中に進入するようになっている。リブ3270の内側縁部は面取りされてい
る。リブ3270の遠位に向く面は、近位面3254と同一平面である。2つの穴327
2が、各々のリブ3270に形成されている。穴3272は、リブ3270を完全に貫通
して延びている。リブ3270は、各々のリブ3270の間に位置する2つの正反対に対
向する弓形の隙間3274を画定している。
。ホルダー3280は、遠位に向く開口3282および底壁3284を含んでいる。ホル
ダー3280は、遠位面3254において開放している。開口部3286が、底壁328
4に形成されている。
3280内に設置されその中に保持されている。開口3282はPCB3800を収容す
るように寸法が決められている。具体的には、PCB3800は、開口部3286にねじ
込まれる自動タップねじ3290によって底壁3284に対して締結されている。スタン
ドオフ3292が底壁3284とPCB3800との間に位置決めされることで、PCB
3800を底壁3284から離間させている。ねじ3290はまた、スタンドオフ329
2を貫通するように延びている。容器PCB3800の構成要素は、後に記載する。透明
レンズ3294が、遠位面3254に設置され開口3282を覆っている。レンズ329
4によって、ユーザがPCB3800に設置された発光ダイオードを視覚的に見ることが
可能になる。レンズ3294は、超音波はんだ付けによって遠位面3254に装着され、
またはヒートステークされている。
には、PCB3800は、はんだ付けまたはワイヤボンディングなどの好適な方法によっ
て端子の両端3158および3166に接続されている。PCB3800は、端子316
0(図33)を介してホール効果PCB3170を含む任意選択の実施形態と連通してい
る。
合致することによって受け器筐体3102に装着されるようになっている。次に、カバー
3250が保持リング3200に設置されることになる。カバー3250は、受け器筐体
3102と整列され、近位方向に移動されることで、カバーのリブ3270が受け器筐体
の隙間3138の中に摺動または嵌合し、受け器筐体の肩部3134がカバーの隙間32
74の中に摺動または嵌合している。
グの遠位面3204に当接し、スカート3260を覆い、リングの外側の環状面3206
を取り囲んでいる。ねじなどの締め具3296が、リブの穴3272を通って延び、ねじ
山付きの孔3212の中に保持されることでカバー3250を保持リング3200に装着
している。
ャリッジ組立体3300を含んでいる。キャリッジ組立体3300は、受け器筐体310
2に装着されている。キャリッジ組立体3300は、プレートの開放位置と閉鎖位置との
間でプレート3350の移動を誘導するものである。キャリッジ組立体3300は、支持
ブラケット3302、プレート3350およびロック機構3400を備えている。
ム3306を備えた基部3304を含んでいる。アーム3306はX形状を形成している
。各々のアーム3306は、アーム3306からおおよそ45度の角度に配向された装着
された遠位フット3310を有している。各々のフット3310の中心から、円筒形のポ
スト3312がフット3310から離れるように垂直に延びており、終端部3313を有
している。各々のフット3310の外側から、矩形の脚部3314が、フット3310か
ら離れるように垂直に延びており、終端部3315を有している。ポスト3312は、脚
部3314に平行である。穴3316が、各々の脚部3314に終端部3315に向かっ
て形成されている。開口部3320が、最も下のアーム3306の各々に形成されている
。支持ブラケット3302は、内部領域3322を取り囲んでいる。
うに支持ブラケット3302に設置されている。プレート3350は、近位側3354、
遠位側3352および外側の環状面3356を有している。4つの耳3358が、外側の
環状面3356から半径方向に離れるように延びている。耳3358は、外側の環状面3
356上で互いから90度離間されている。孔3359が各々の耳3358に形成されて
いる。孔3359が、耳3358の厚さ全体を貫通して延在している。孔3359は、ポ
スト3312に沿ったプレート3350の摺動運動を可能にするように正確に形成されて
いる。
、近位側3354に形成された第2の段差3362とを有している。段差3360は、段
差3362より大きな直径を有し、段差3362を囲んでいる。ねじ山付きの孔3364
が段差3362の中心に形成されている。孔3364は、段差3362に垂直である。
定している。遠位側3352の残りの部分は、遠位方向に向けられた環状面3355を形
成している。組み立て後、環状面3355は、溝3142内に着座したシールOリング3
144に面するように並置されるようになっている。円形のドラム3372が、遠位方向
に段差3368の中心から垂直方向に離れるように延びている。円筒形のボス3374が
、ドラム3372から、遠位方向にドラム3372と平行に延びている。ボス3374は
、ドラム3372より小さい直径を有している。一対の正反対に対向するシュー3376
が、円材3378によってボス3374に装着されている。シュー3376は、円材33
78によってボス3374から離間されている。スロット3377が、シュー3376の
対向する面の間に形成されている。受け口3380がシュー3376の近位に向く部分と
、ボス3374の遠位に向く部分の間に画定されている。スロット3377および受け口
3380は、後に記載するようにケース3502の一部を収容すべく寸法が決められてい
る。
312に沿って摺動するようになっている。プレート戻しコイルばね3382が、各々の
ポスト3312の上に設置され、これを取り囲んでいる。コイルばね3382の一端は、
フット3310に当接し、コイルばね3382の他端は耳3358の近位面に当接してい
る。孔3359はポスト3312と整列され、プレート3350がポスト3312上を摺
動することでポスト3312は孔3359の中を通って延びている。この位置において、
プレート戻しコイルばね3382は、フット3310と耳3358の近位面との間で圧縮
されるようになっている。プレート戻しコイルばね3382は、受け器筐体3102に向
かって遠位方向にプレート3350を付勢している。
400は、プレート3350が閉鎖位置にあるとき、プレート3350が開放されまたは
開放位置に移動するのを防ぐように機能している。ロック機構3400は、ハブ3402
を備え、ハブ3402から離れるように延びる4つの直交するアーム3406を有してい
る。アーム3406の端部は丸められている。ハブ3402は、楕円器の中心開口341
0を囲み、これを画定する遠位に向く楕円形の隆起した壁3408を有している。
412は、アーム3406に対して垂直に、かつそこから離れるように近位方向に延びて
いる。ロッド3412の終端部は、丸められている。レバー3414が、ハブ3402に
接続されている。具体的には、レバー端部3416が、ハブ3402に装着されている。
他方のレバー端部3418は、湾曲されまたはフック状に曲げられている。レバー341
4は、操作者が手で掴むように構成されている。
を可能にするようなやり方でプレート3350に保持されている。ねじ山付きのねじ34
22などの締め具が、開口3410を通って延在し、プレートのねじ山付きの孔3364
の中に収容され、そこに保持されている。ねじ3422は、開口3410の幅より大きな
直径を有するように寸法が決められたヘッドを有している。設置する際、ねじ3422の
ヘッドは、ハブ3402の近位面に当たるように引き込まれ、これによりロック機構34
00をプレート3250に対して保持している。
形成されている。ロック戻しコイルばね3426が、ばね3426の一端がねじ3422
に当接し、他端が段差3362の外周の壁に当接するように内腔3424に配置されてい
る。戻しコイルばね3426は、カバー450(図30)に向かって上向きの方向にロッ
ク機構3400を付勢している。
プレート3350を装着されたロック機構3400と共にコイルばね3382によってポ
スト3312上を摺動させることによって組み立てられている。キャリッジ組立体330
0はその後、受け器筐体3102に設置されている。脚部の孔3316が、筐体受け器の
孔3114と整列するように、4つの支持ブラケット脚部3314の各々が、筐体受け器
のスロット3112内に位置決めされている。ねじ山付き締め具3430が、脚部の孔3
316を通って延び、孔3114の中に入っている。キャリッジ組立体3300はこれに
より受け器筐体3102に接続されている。
細が示されている。取り外し可能なセンサモジュール3500は、センサ受け器3100
に挿入され、それによって収容されている。取り外し可能なセンサモジュール3500は
、容器2902(図29)内の作動環境を感知するために1つまたは複数のセンサを収容
している。取り外し可能なセンサモジュール3500は、センサケース3502に設置さ
れた回路基板組立体3700を備えている。センサケース3502は概ね円筒形の形状で
あり、近位端3504と、遠位端3506とを有している。ケース3502は、外側の環
状面3508を有している。ケース3502は、ケース3502を分岐し外側面3508
に垂直な中央の分割壁3510をさらに含む。第1の環状スカート3512が、壁351
0から遠位方向に延び、遠位端3506で終端している。第2の環状スカート3520は
、壁3510から近位方向に延び、近位端3504で終端している。第2のスカート35
20および分割壁3510は、環状の空洞3530を画定している。
リップ3514によって分岐されている。グリップ3514の基部は、分割壁3510の
遠位を向く側に接続されている。グリップ3514および第1のスカート3512は、2
つの指用の切欠き3516を画定している。操作者が、自分の指を切欠き3516の中に
挿入し、グリップ3514をその指の間で強く握ることによって、手動で取り外し可能な
センサモジュール3500を操作または回転させるようになっている。
楕円形のヘッド3523が、シャフト3526によってドラム3522に装着されている
。ヘッド3523は、シャフト3526によって近位方向にドラム3522から離間され
ている。ヘッド3523は、ヘッド3523から反対方向に離れるように延在する一対の
正反対に対向するフィン3524を含んでいる。フィン3524は、シャフト3526に
垂直である。ヘッド3524およびフィン3525は、シュー3376(図35)と合致
するように寸法が決められている。フィン3524とドラム3522の近位を向く側の間
に隙間3525が画定されている。
ート3350に結合している。ヘッド3523は、フィン3524がシュー3376(図
35)に平行になるようにケース3502が配向される際に、プレートのスロット337
7(図35)に嵌合するように寸法が決められている。ケース3502が手を使って近位
方向に受け器筐体3102に挿入される際に、ヘッド3523は最終的に、ボス3374
の遠位を向く側に接触し当接することになる。この位置において、ケース3502は、9
0度回転されフィン3524を受け口3380に入るように移動させるようになっている
。受け口3380は、フィン3524を収容するように寸法が決められている。ケース3
502はこのとき、プレート3350に対して保持されている。
リング3534を収容するように寸法が決められている。Oリング3534は、溝353
2の中に着座している。Oリング3534は、内側の環状面3122(スリーブ3118
の図33(図33)と共にシールを形成している。
ている。チャネル3540および3541は、ケース3502の円周の対向する部分にお
いて互いに正反対に対向している。チャネル3540は、近位端3504に隣接する入口
開口3542(図31)を有している。チャネル3541は、近位端3504に隣接する
入口開口3543(図示せず)を有している。チャネル3541および入口開口3542
は、チャネル3540および入口開口3542より大きく、または幅広の幅を有するよう
に形成されている。チャネル3540は、面3508の円周に沿って遠位方向に開口35
42から角度を成し、L字型のトラップ3544において終端している。チャネル354
1は、面3508の円周に沿って遠位方向に開口3543から角度を成し、別のL字型の
トラップ3544において終端している。チャネル3540は、センサケース3502を
受け器筐体3102の中に装填する際に、フィンガー3138と合致し、これを収容する
ように寸法が決められている。チャネル3541は、センサケース3502を受け器筐体
3102の中に装填する際に、フィンガー3140を収容し、これと合致するようになっ
ている。フィンガー3138、3140およびチャネル3540、3541は、受け器3
100に対してケース3502を適切に整列させ割り出しするために、それぞれキーおよ
びキー溝として作用するようになっている。
3100と正しく整列されない場合、ケース3502を受け器3100に挿入するのが阻
止されることになる。ケース3502は、フィンガー3138がチャネル開口3543と
整列され、フィンガー3140がチャネル開口3542と整列されたとき初めて受け器3
100に挿入することができる。
クタ通路3550を含んでいる。コネクタ通路3550は、第2のスカート3520を垂
直方向に貫通して空洞3530の中へと延びている。コネクタ通路3550は、回路基板
組立体に装着されたコネクタ3750を受けるように寸法が決められている。
形成されている。ねじ山付きの孔3554は、壁3510の中へと垂直に延び、PCBス
タンドオフ3556の外側のねじ山付きの遠位端3558を収容するように寸法が決めら
れている。PCBスタンドオフ3556もまた内側のねじ山付きの近位端またはヘッド3
560を有している。PCBスタンドオフ3556は、孔3554にねじ込まれ、回路基
板組立体3700のための支持体を形成している。
れている。組立体3700は、概ね平面でありドーナツ形状のプリント回路基板(PCB
)3701を有している。PCB3701は、近位を向く側3702と、遠位を向く側3
704を含み、円形の開口3706がPCB3701の中心を通るように形成されている
。PCB3701は、ケースの空洞3530内に設置されている。具体的にはPCBの遠
位側3702が、スタンドオフ3556上に載せられ、これによって支持され、側部37
02がヘッド3560に当接している。スカート3520が、PCB3700の外周の縁
部を取り囲んでいる。この位置において、ヘッド3523(図36)およびドラム352
2(図36)は、中心開口3706を通って延在する。ねじ3710がPCBの穴371
2を通って延在し、内側にねじ山が付いたヘッド3560によって受けられ、PCB37
01をケース3502に対して保持している。
するために多数のプリント回路線3716を含む多層プリント回路基板である。電池37
20、プロセッサ1020、メモリ1022、I/Oインターフェース1124および無
線送受信機1138が、PCB3701の遠位を向く側3704に設置されている。電池
3720は、回路基板組立体3700の構成要素に電力を供給するものである。プロセッ
サ1020、メモリ1022、I/Oインターフェース1124および無線送受信機11
38は、図12Bおよび図13において先に記載したものと同一である。
CB3701に接続されている。示される実施形態において、センサは、PCB3701
の近位を向く側3702に設置されている。水蒸気1024、圧力センサ1026および
温度センサ1028が側部3702に設置されている。水蒸気センサ1024、圧力セン
サ1026および温度センサ1028は、図12Bおよび図13において先に記載したも
のと同一である。任意選択の実施形態において、側部3702には、容器2902内の光
路長3770を通って伝達される赤外線(IR)または紫外線(UV)光の量を感知する
光学センサ1052も設置されている。一実施形態において、光学センサ1052は、過
酸化水素蒸気(H2O2)の濃度を検出し測定するものである。一実施形態において、光
学センサ1052は、水蒸気または別のガスまたは蒸気を検出するが、この場合ガスまた
は蒸気の吸光度特性は既知である。
ー1056、光学反射板またはミラー3764およびIRまたはUV受光器または検出器
1058を含んでいる。光フィルタ(図示せず)を、光源1056または検出器1058
の周りに設置することで、いずれの望ましくない波長も取り除くことができる。ミラー3
764は、入射光エネルギーを検出器1058に向けて反射するように位置決めされてい
る。ミラー3764は、エミッターエネルギー1056を検出器1058に戻るように反
射する材料、例えばガラス上に真空蒸着したアルミニウムから形成されている。
光路長3770が可能になる。より長い光路長3770は、検出した過酸化水素蒸気濃度
の測定の正確さおよび精度を改善している。
、過酸化水素蒸気を含む既知の光路長3770を通って伝達される周波数における光の量
は、過酸化水素蒸気の濃度に比例している。既知の波長の吸光特性を備えた他の蒸気また
はガスを、適切に選択されたエミッター1056および検出器1058によって検出し測
定することができる。
は、複数の端子3744を収容する絶縁体3742を有している。端子3744は、はん
だ付けなどの好適な方法によってPCB3701に装着されている。端子3744の他端
は、ボタン接点3746に接続されている。ボタン接点3746は、本体3742から半
径方向外向きに向いている。ボタン接点3746は、受け器筐体の近位接触端部3156
(図33)と合致して、取り外し可能なセンサ回路基板組立体3700と、容器プリント
回路基板3800との間に電気接続を形成している。PCB3701がケース3502内
に設置される際に、コネクタ3740は、コネクタ開口3550(図36)によって収容
され、その中に配置されるようになっている。ボタン接点3746は、絶縁体3742か
らわずかに延出し、隣り合う外側の環状面3708(図36)をわずかに超えて延びてい
る。ボタン接点3746のこの伸張部によって、取り外し可能なセンサモジュール250
0がセンサ受け器3100に適切に挿入される際に、ボタン接点3746が近位接触端部
3156と合致することが可能になる。
00は、カバーの回路基板ホルダー3280(図34)内に設置されている。PCB38
00は、概ね平面であり矩形の形状である。PCB3800は、近位に向く側3802と
、遠位に向く側3804とを含んでいる。PCB3800は、PCB3800上に設置さ
れた電気構成要素と、特定の実施形態におけるセンサを相互に接続するために、多数のプ
リント回路線(図示せず)を含む多層プリント回路基板である。穴3810がPCB38
00内に形成されている。ねじ3290(図31)が穴3810の中を通過することで、
PCB3800をカバー3250(図31)に対して保持している。
46は全て遠位を向く側3804に設置されている。電池3820は、PCB3800の
構成要素に電力を供給している。制御装置3830は、指示またはソフトウェアのセット
を記憶する内部メモリを含むマイクロコントローラである。PCB3800はまた、滅菌
プロセッサからの測定データ、VSPMデータ、利用データまたは他のワークフロープロ
セスデータ、例えばセンサモジュールをVSPMによってプログラムした操作者または設
備負荷を容器内に組み立てた操作者など、または滅菌プロセスの時間および日付などを記
憶することができるメモリを含む場合もある。取り外し可能なセンサPCB3700と組
み合わされたPCB3800は、蒸気センサモジュール1000、過酸化水素センサモジ
ュール1050、組み合わされた蒸気および過酸化水素センサモジュール、または本明細
書に記載される他のセンサモジュール200、460、560、660、760、850
のように機能するものである。PCB3800は、取り外し可能なセンサ3500が除去
された後、一部が取り外し可能なセンサモジュールPCB3700と重複するいくつかの
追加の電子構成要素を有し、PCB3800メモリは、固有の滅菌プロセス、設備負荷、
操作者情報、プログラミング情報、およびビジネスプロセスを追跡、記録または監視する
のに必要な他の情報、滅菌事象に関する調整プロセスまたは品質管理プロセスに関連する
情報を含む場合がある。制御装置3830は、端子3162(図33)を介して任意選択
のホール効果回路基板3170(図31)と連通している。取り外し可能なセンサモジュ
ール3500がセンサモジュール受け器3100(図31)に結合される際に、制御装置
3830は、I/Oインターフェース1024を介してプロセッサ1020と連通してい
る。制御装置3830によって、データおよび指示をプロセッサ1020に送受信するこ
とが可能になる。
900のユーザに対して視覚的情報を提供するものである。LED3842、3844お
よび3846は、透明レンズ3294(図31)からユーザによって見られるようになっ
ている。一実施形態において赤色LED3842は、容器2902およびその内容物が、
滅菌サイクルを介して処理され、先に記載したVSPM1150(図19)などの所定の
最小の実証された滅菌プロセス測定値の所定の一セットを上手く満たさなかったことを示
している。したがって、容器2902の内容物は滅菌されていないとみなされる。
菌サイクルを介して処理されていないことを示している。追加の実施形態において、緑色
LED3846は、容器2902およびその内容物が、滅菌サイクルを介して処理され、
先に記載したVSPM1150(図19)などの所定の最小の実証された滅菌プロセス測
定値の所定の一セットを上手く満たしたことを示している。結果として、容器2902の
内容物は、滅菌されたとみなされることになる。
図39から図43は、取り外し可能なセンサモジュール3500のセンサ受け器310
0への挿入およびそこからの取り外しのシーケンスを示している。特に図31および図3
9を参照すると、取り外し可能なセンサモジュール装置3000が、最初の、すなわち第
1の位置において示されており、そこではセンサモジュール3500は受け器3100か
ら離れている。この位置において、プレート3350が、ばね3382によって面シール
Oリング3144に対して圧縮され、遠位方向に向けられた環状面3355(図35)と
Oリング3144との間にシールを形成している。いくつかの実施形態において、このシ
ールおよびプレートが、容器組立体2900と共に滅菌バリア閉鎖容器を形成している。
また第1の位置において、ロック機構3400はロック状態にある。ロック状態において
、ロック機構3400は、密閉した位置を維持しながらプレート3350が開放されまた
は受け器筐体3102から離れるように移動するのを阻止している。ロック位置において
、ロック機構3400は、最も上の位置にあり、ここで隆起した壁3408(図35)が
、段差3362(図35)の上方の側壁に当接し、ロッド3412は、ブラケットアーム
3306に隣接しそれと当接関係になるように位置決めされ、プレート3350が受け器
筐体3102から離れるように近位方向に移動するのを阻止している。
ており、受け器3100に装填されている。この位置において、蓋450は、容器290
2から取り外されており、取り外し可能なセンサモジュール3500は、手を使って開口
3263(図34)およびスリーブ3118(図34)の孔3125(図34)に挿入さ
れている。第2の位置において、Oリング3534は、スリーブ3118(図33)の内
側の環状面3122(図38)と共にシールを形成している。ケース3502が手を使っ
て受け器筐体3102へと近位方向に挿入される際に、ヘッド3523は最終的に、ボス
3374の遠位を向く側に接触しこれに当接し、近位方向の移動を制限するようになって
いる。またこの位置において、フィンガー3138および3140は、チャネル開口35
42(図31)と整列されている。プレート3350はなおも密閉されロックされた位置
にある。
に押し下げられるようになっている。これによりロック機構3400を非ロック位置に配
置することになる。このロック機構の再位置決め作用が、プレート3350を自由に内向
きに移動させている。このようにプレート3500が自由に移動することによって、セン
サモジュール3500を継続的に容器受け器3100に挿入することが可能になる。セン
サモジュールが受け器に挿入される際に、モジュールは、プレート3350に当接して押
しこれを偏位させるようになっている。このプレート3350の偏位が、受け器筐体31
02とプレートとの間のシールを一次的に破壊することになる。
壁3408(図35)が段差3362(図35)の下方の側壁に当接し、レバー端部34
18がプレート3350の外側面に当接している。これによりレバー3414がさらに下
方に移動するのを阻止されることになる。また非ロック位置において、2つの上方ロッド
3412が上方ブラケットアーム3306の下に位置決めされ、2つの下方ロッドは、穴
3320(図35)と軸方向に整列することで、プレート3350の受け器筐体3102
から離れるように近位方向の移動を可能にする。
がプレート受け口3380に入り込み、シュー3376(図35)に隣接するように移動
する。受け口3380は、フィン3524を収容するように寸法が決められることになる
。ケース3502は、このときプレート3350に対して保持されることになる。
3138および3140がチャネル3540に沿ってたどることになる。よってケース3
502がブラケット3302に向かって近位方向に引っ張られることになる。ケース35
02は、プレート3350に結合されるため、ケース3502の回転によってプレート3
350が受け器筐体3102から離れるように近位方向に移動する同様の移動が生じ、プ
レート3350を開放するようになっている。プレート3350が近位方向に移動する際
、ばね3382は圧縮され、ロッド3412もまた、ブラケットアーム3306を越えて
穴3320(図35)を通って近位方向に移動するようになっている。プレート3350
は、Oリング3144から離れるように移動し、プレート3350とセンサ回路基板組立
体3700との間に通路4110を形成している。通路4110によって回路基板組立体
3700上のセンサを容器2902内の作動環境および作動状況に曝すことが可能になる
。
6がカバー3250の遠位面3254をわずかに過ぎて孔3264(図34)に入るよう
に移動された位置にある。
の作動位置で示されている。操作者が手動でケース3502を解放する際、圧縮されたコ
イルばね3382が、フィンガー3138および3140がトラップ3544(図36に
最もよく見られる)内に着座するようにプレート3350およびケース3502を遠位方
向に移動させるものである。ケース3502はこのとき、受け器筐体3102に回転可能
にロックされる。同時に、ケース3502の遠位方向の移動によって、接触ボタン374
6(図37B)が端子の端部3156(図33)に係合し、これに当接して着座すること
で端子3152(図34)を介してセンサPCB3702と容器PCB3800との間に
電気接続を形成する。センサPCB3702の構成要素はこのとき、容器PCB3800
と連通している。
が容器2902を覆うように配置される。ロック式の蓋ラッチ496が、ロック位置まで
移動され、カバー450を容器2902に対して保持することになる。任意選択の一実施
形態において、蓋ラッチ496を枢動させることで、ホール効果センサ3172が磁石4
48によって生成される磁場を感知するように、磁石448をホール効果センサ3172
の近傍に位置決めする。容器組立体2900はこのとき、滅菌チャンバ52(図1)内で
滅菌プロセスサイクルを介して処理されるための準備ができている。滅菌プロセスサイク
ルにおいて、取り外し可能なセンサモジュール3500は、容器2902内の作動環境、
状況およびプロセス測定値に関するデータを監視し収集する。
つ、センサモジュール3500が、センサ受け器3100から取り外される。センサモジ
ュールは、モジュールケース3502を近位方向に押し込み、同時にケースを反時計回り
に回転させることによって取り外される。ケース3502の近位方向の移動によってフィ
ンガー3138および3140がトラップ3544から出るように移動する。ケース35
02が反時計回りに回転される際に、フィンガー3138および3140は、チャネル3
540に沿ってたどり、ケース3502が受け器筐体3102から離れるように遠位方向
に引っ張られるようにする。プレート3350は、軸方向に移動するようにケース350
2に結合されることが理解される。その結果、ケース3502の長手方向の偏位によって
プレート3350の同様の偏位が生じることになる。ケース3502およびプレート33
50の遠位方向の移動は、コイルばね3382によって補助される。ケース3502の反
時計回りの回転によってまた、接触ボタン3746が端子の端部3156から切り離され
る。図41のセンサモジュール3500は、この位置において示されている。
グ3144に接触する。これによりプレート3350と受け器筐体3102との間にシー
ルを確立することになる。このシールは、通路4110(図42)を閉鎖する。シールが
確立された後、ロック機構3400はコイルばね3426(図35)によって付勢されロ
ック状態になるように移動する。コイルばね3426によってロック機構3400が最も
上の位置まで移動し、ここでは隆起した壁3408(図35)が段差3362(図35)
の上方の側壁に当接することで、ロック機構3400の上向きの移動を制限し、ロッド3
412は、ブラケットアーム3306に隣接して位置決めされ、プレート3350の受け
器筐体3102から離れるような近位方向の移動を阻止する。
張られる。これによりプレート3350がOリング3144に対して押しつけられること
になる。これによりプレートを密閉されたロック位置に保持するために、ばね3382が
プレートに加える力を増加させるようになっている。
76との係合から外れ、プレート受け口3380から外れるように移動して、ケース35
02をプレート3350から分離することを可能にする。ケース3502の操作者による
遠位方向の継続した手を使った動作により取り外し可能なセンサモジュール3500が取
り外され、受け器筐体の孔3125(図34)および開口3263(図34)から切り離
される。取り外し可能なセンサモジュールをセンサ受け器から取り外す間中、シール35
34および3144が協働して作用することで、少なくとも1つのシールが常に隣接する
面を密閉することになり、取り外しプロセスの間中空気および微生物が容器に進入するの
を阻止することになる。この少なくとも1つのシールが維持される実施形態は一時的に取
り外しプロセスにおいて滅菌バリア閉鎖容器の一部を形成する。取り外し可能なセンサモ
ジュール3500はこのとき、滅菌処理において他の容器2902と共に再利用するため
に利用可能である。
らず、滅菌シールが、容器2902と受け器3100との間に維持されるように構築され
る。センサモジュール3500が受け器3100から取り外される際に、プレート335
0の環状面3355(図35)および面シールOリング3144が、滅菌シールを形成し
、汚染物質が受け器3100を通り容器2902の中に進入するのを阻止している。セン
サモジュール3500が挿入または取り外される際、プレート3350が開放位置にあり
、別の滅菌バリアを形成するときはいつでも、Oリング3534および内側の環状面31
22(図33)は、別の滅菌シールを維持するようになっている。
する受け器ならびにOリング3534の暴露面が滅菌剤に曝されることになる。その結果
、これらの面はセンサモジュールを取り外す際にシールを形成するように当接すると、汚
染物質がこれらの面の間に閉じ込められる可能性はほとんどない。
後に始めて開放することができるように設計されている。ロック機構3400は、開放す
るために容器2902内から手動で作動させる必要がある。容器2902が滅菌され、セ
ンサモジュール3500が受け器3100から切り離された後、別の取り外し可能なセン
サモジュール3500を受け器3100の中に再び挿入しようとするいずれのその後の試
みも、ロック状態にあるロック機構3400によって阻止され、これにより容器2902
内の滅菌状態を維持している。第4に、取り外し可能なセンサモジュール3500は容器
2902から切り離すことができるため、取り外し可能なセンサモジュール3500は、
滅菌処理において他の追加の容器2902と共に再利用するために利用可能である。取り
外し可能なセンサモジュール3500が比較的コストの高い製品である場合、より多数の
容器2902と共に少数の取り外し可能なセンサモジュール3500を使用することは、
滅菌処理においてプロセス測定値を監視するためのよりコスト効果の高い解決策となる。
また取り外し可能なセンサモジュール3500上に位置するセンサまたは電子機器は、容
器に永久的に設置されたセンサまたは電子機器が体験する可能性のある清掃、自動洗浄お
よび手荒な扱いにより損傷する可能性に曝されることがない。
容器に対して設置されている。典型的にはこのような構成要素は受け器に対して設置され
ている。そのように受け器に取り付けられる可能性のある構成要素には、プロセッサ、メ
モリ、指示器ライトまたは電池が含まれる。また借りている一部のセンサが、容器に永久
的に設置される場合もある。
図44を参照すると、ドッキングステーション1300の別の実施形態が示されている
。ドッキングステーション4400は、取り外し可能センサ装置3000と併せて利用さ
れるものである。ドッキングステーション4400は、外科用器具を容器2902に装填
する際に、取り外し可能なセンサモジュール3500のセンサを較正するために、および
電池を充電するために使用される。ドッキングステーション4400は、図16を参照し
て先に記載したドッキングステーション1300と多くの共通する機能を有している。ド
ッキングステーション4400は、較正チャンバ1320がドア1325(図16)をな
くし、固定式の前方パネル4410を加えるように修正されている点がドッキングステー
ション1300と異なっている。複数のセンサ受け器3100が前方パネル4410に設
置されている。6つのセンサ受け器3100が較正チャンバ1320に設置されて示され
ているが、より多くのまたはより少ないセンサ受け器3100が使用される場合もある。
および脱着可能である。ドッキングステーション4400のセンサ受け器3100は、ド
ッキングステーション制御装置1402(図17)に接続されこれと連通している。セン
サモジュール3500が受け器3100に挿入される際に、センサプロセッサ1020(
図37A)は、ドッキングステーション制御装置1402およびドッキングステーション
プロセッサ1410(図17)と連通するようになっている。
、圧力ポンプ1434、真空ポンプ1436およびヒーター1438(図17)を収容し
、それらは全て、滅菌処理において較正チャンバ1320内の既知の濃度および値を提供
するために必要に応じて使用することができる。
共に使用されるのと同様のやり方で取り外し可能なセンサ装置3000と併せて使用され
る。ドッキングステーション4400は、図21のステップ2108において先に記載し
た滅菌プロセスの前に実証された滅菌プロセス測定値(VSPM)1150によって取り
外し可能なセンサモジュール3500をプログラムするために使用される。ドッキングス
テーション4400は、取り外し可能なセンサモジュール3500内の電池3720(図
37A)を充電するのに使用される。ドッキングステーション440は、図27のステッ
プ2704〜2714において先に記載したのと同様のやり方で取り外し可能なセンサモ
ジュール3500内のセンサを較正する。センサ較正ソフトウェア1460(図17)は
、各々の取り外し可能なセンサモジュール3500に関連するセンサの較正においてドッ
キングステーション4400によって使用される。センサ較正ソフトウェア1460は、
較正処理において蒸気生成器1430、過酸化水素生成器1432、圧力ポンプ1434
、真空ポンプ1436およびヒーター1438の作動を少なくとも部分的に制御するもの
である。
を同時にプログラムおよび較正するのに使用することができることに留意されたい。
滅菌プロセス測定値が達成されたかどうかを判定するための操作方法]
図45を参照すると、取り外し可能なセンサモジュール3500を使用する滅菌プロセ
スにおいて容器内の実証された滅菌プロセス測定値が達成されたかどうかを判定するため
の方法4500のフローチャートが示されている。方法4500は、先の図面において提
示された容器組立体300および取り外し可能なセンサモジュール3500が本開示の1
つまたは複数の実施形態を可能にする種々の態様のプロセスを行なう一例の方法を示して
いる。図45の考察において、図29〜図44からの構成要素も参照される。
ジュール3500がVSPM1150によってプログラムされる。取り外し可能なセンサ
モジュール3500は、プログラミングのためにドッキングステーション4400(図4
4)に装填される。ステップ4502において、メモリ1022(図37A)が、固有の
実証された滅菌プロセス測定値(VSPM)1150によってプログラムされる。ドッキ
ングステーションプロセッサ1410(図17)上で動作する容器プログラミングソフト
ウェア1461(図17)が、手持ち式リーダー1240(図44)から取得したデータ
を使用して容器設備負荷に関連付けられた固有のVSPM1150を特定し、VSPM1
150をメモリ1022に記憶するために送信する。送信されたVSPM1150は、滅
菌すべき設備負荷に対して固有である。
ンサが使用する前に較正される。取り外し可能なセンサモジュール3500は、ドッキン
グステーション4400を使用して較正される。
テーション4400から取り外され、容器2902(図40)に装着されたセンサ受け器
3100(図40)に装填される。ステップ4504は、蓋が開放されケース3502を
挿入することが可能になったとき、手を使ってロック機構3400を容器2902の中に
押し下げることを含んでいる。センサモジュール3500プロセッサ1020(図37A
)はこのとき、容器制御装置3830との連通を確立する。
に操作者によって準備される。ステップ4506において、外科用器具が、トレイ160
(図2)内に配置され、トレイ160は、容器2902内に配置される。カバー450(
図40)が、容器2902に装着されこれに対して閉鎖される。
および/または容器2902が、滅菌処理の前に滅菌バリア材に包まれる。
する滅菌実証ソフトウェア1152(図14)が、容器の黄色のLED3844(図38
)をつけ、容器組立体はまだ滅菌プロセスサイクルを介して処理されていないことをユー
ザに示している。
菌チャンバ52内の滅菌プロセスが開始される(ブロック4514)。滅菌プロセスサイ
クルにおいて、滅菌チャンバは加熱され、加圧され、滅菌剤、例えば蒸気または過酸化水
素ガスが、滅菌チャンバに注入される。滅菌プロセスサイクルはまた、冷却段階およびチ
ャンバに対して真空を引き込むことを含んでいる。これらのサブステップは、容器から残
りの凝縮した滅菌剤を取り除く。滅菌チャンバは、一セットのチャンバプロセスパラメー
タ(CPP)66(図1)を使用して作動するように設定される。CPP66は、滅菌チ
ャンバ内のこのセットの公称プロセスパラメータ設定値である。滅菌チャンバはCPP6
6を使用して作動するように設定される。
ア1152は、滅菌プロセスにおけるセンサモジュール3500内の各々の電子センサか
らのリアルタイムデータを監視し収集する。センサは、その各々の容器内の環境特徴を監
視する。収集したリアルタイムの作動データは、データ1156(図14)としてメモリ
1022に記憶される。例えばプロセッサ1020上で動作する滅菌検証ソフトウェア1
152は、水蒸気センサ1024からの水蒸気データ、圧力センサ1026からの圧力デ
ータ、温度センサ1028からの温度データおよび過酸化水素ガスセンサ1052からの
過酸化水素濃度データを収集する。滅菌プロセスにおいて記録された全てのデータは、デ
ータ1156としてメモリ1022に記憶される。
150と比較する。判定ステップ4520において、プロセッサ1020上で動作する滅
菌実証ソフトウェア1152は、容器の内容物の滅菌を保証するために、実施された滅菌
プロセスにおけるリアルタイムの測定データ1156が、各々の作動パラメータに関する
最小のVSPM1150を満たす、またはこれを超えるかどうかを判定する。例えばVS
PM1150が、20分間の華氏250度の最低温度および時間の値を有する場合、滅菌
実証ソフトウェア1152は、これらの値をデータ1156中の記録された時間および温
度の値と比較する。
0値を満たし、またはこれを超えることに応答して、方法4500は、ステップ4526
に進み、ここでプロセッサ1020上で動作する滅菌検証ソフトウェア1152は、緑色
の容器LED3846(図38)をつけることによって容器の内容物の滅菌が成功したこ
とを示している。一実施形態において、滅菌プロセスに関連する追加のデータが、保管、
ワークフロープロセスまたは品質管理業務のためにPCB3800の容器メモリに転送さ
れる場合もある。例えば一実施形態において、測定データ、VSPMがプログラムされた
データセット、滅菌検証結果、滅菌データおよびVSPMをプログラミングする操作者が
PCB3800上の容器メモリに記憶される場合もある。容器組立体は、ステップ452
8において滅菌チャンバから取り外され、取り外し可能なセンサモジュール3500が容
器2902から分離される。容器2902の内容物は、センサモジュール3500が容器
2902から切り離される間、およびその後も密閉された滅菌状態のままである。方法4
500はその後終了する。
ないことに応答して、プロセッサ1020はステップ4524に進む。ステップ4524
は、先に記載したステップ2126と同一である。
サモジュール3500は、容器2902から分離される。容器2902の内容物は使用す
る前に再処理すべきである。方法4500はその後終了する。
)を備えた任意選択の実施形態から受信した電気信号を制御装置3830に監視させる滅
菌監視ソフトウェア1158(図14)と同様の一セットの指示を実行する。カバー45
0が開放された場合、ホール効果センサ3172からの電気信号が変化し、緑色LED3
846(図38)を消し、赤色LED3842(図38)をつけるように制御装置383
0を起動させる。赤色LED3842の点灯は、容器2902の内容物がもはや滅菌され
ているとみなされないことの視覚的指示を操作者に与える。
図46および図47に注目すると、別の自動閉鎖式容器組立体4600が示されている
。容器組立体4600は、シザー機構4700を使用して可動フレーム4750を閉鎖す
るようになっている。フレームは、滅菌プロセスが実行され、残りの滅菌剤が容器から抜
き取られた後に閉鎖されるようになっている。
14および蓋ラッチ496が容器402から省かれていることを除いて先に記載した図7
Aの容器402と同一である。容器組立体4600を記載するために、容器4602は、
図7Aから共通の参照番号を使用して言及するものである。
20は、ステンレス鋼またはアルミニウムなどの好適な材料から形成することができる。
トレイ4620は、一列の穴4626が穿孔された概ね平面の矩形の基部4622を備え
ている。穴4626によって滅菌剤が基部4622の下を循環することが可能になる。基
部4622は、上方面4623と、下方面4624とを有している。4つの支持脚462
8が基部4622に設置され、底面4624から下向きに垂直に延びている。脚4628
は、トレイ4620が容器4602内に配置される際に、支持構造4710の上方面に載
せられるようになっている。
のに使用されるものである。トレイ4620は、基部4622の対向する端部に設置され
た一対の離間したハンドル4632を含んでいる。ハンドル4632は、ユーザがトレイ
4620を掴んで持ち上げることを可能にするものである。
ように形成されている。医療/外科用器具180が支持部材4638の上に載せられ、こ
れによって支持されている。支持部材4638は、医療/外科用器具180が滅菌処理に
好適な配向で保持され、維持されるように寸法が決められ成形されている。一部の医療/
外科用器具180の場合、滅菌剤が外科用器具から容易に出入りすることができるように
滅菌処理中に特定の幾何学的配向に向けられることが重要である。
50は、隆起した周辺フランジ4654によって囲まれる概ね矩形のパネル4652を含
んでいる。カバー4650は、型打ちされたアルミニウムなどの材料または他の好適な材
料から形成されている。2つのラッチ4658がカバー4650の対向する側部に設置さ
れている。各々のラッチ4658は、互いに正反対に対向し、フランジ4654に装着さ
れる。ラッチ4658は、可動フレーム4750の2つの端部から外向きに延びるクリッ
プ4758と合致するようになっている。カバー4650が下方に移動されて可動フレー
ム4750と接触するようになったとき、ラッチ4658がわずかに旋回し、クリップ4
758と係合し、カバー4650をフレーム4750に対して保持することになる。カバ
ー4650は、溝455(図7Bを参照)の中に保持されるエラストマーガスケット45
6(図7Bを参照)を有している。ガスケット456は、フレーム4750の周辺リップ
4760と合致することでカバー4650と可動フレーム4750の間にシールを形成し
ている。ラッチによって操作者がカバーを解錠し、取り外し、容器の内部の内容物にアク
セスすることが可能になるならば、カバーを可動フレームに対して固定し密閉する他のラ
ッチが使用される場合もある。
、容器4602の内部空洞420によって収容され、底部パネル407上に載せられてい
る。シザー機構4700は、容器組立体4600の滅菌処理においてフレーム4750を
上下させるのに利用されるものである。シザー機構4700は、一対の中央の横材471
2によって連結された犬の骨状の構造4710を備えている。構造4710は、対向する
端部4738および4739を有する。構造4710および横材4712は、3つの空洞
4713、4714および4715を構造4710内に画定している。4つの開口471
6が、構造4710の対向する端部に形成されている。開口4716は、構造4710の
頂面から上向きに向く装着されたスロット付きヘッド4718を有するロックフィンガー
4717を収容している。容器の底部パネル407の上に載る構造4710の場合、スロ
ット付きヘッド4718が、スクリュードライバなどの工具を使用して回転され、ロック
フィンガー4717を強制的に側壁405および405の内側面にある保持機構(図示せ
ず)と係合させている。ロックフィンガー4717が保持機構と係合することで、構造4
710を容器4602に対して固定し、シザー機構4700を容器4602に対して保持
している。一実施形態において構造は、容器の底部に解放可能に固定されている。さらに
別の実施形態において、構造は、容器の底部に締結される。全ての実施形態において構造
は、構造とアクチュエータシステムが微生物の進入を阻止するのに十分な密閉力を可動フ
レームと容器の間に生むことを可能にするやり方で容器に結合されている。
4710に対して保持されている。センサモジュール1050は、アクチュエータドライ
バ回路4708がモジュール1050に組み込まれていることを除き、図12Bにおいて
先に記載したものと同一である。
タ4720は、C字クランプ4722によって構造4710の側部セクション4721に
装着されている。ねじ山付きシャフト4723が、回転式アクチュエータ4720の一端
から離れるように垂直に延びている。回転式アクチュエータ4720は、時計回りまたは
反時計回りのいずれかに回転され、ねじ山付きシャフト4723の同様の時計回りまたは
反時計回りの回転を生じさせている。ねじ山付きシャフト4723は、アクチュエータ4
720に最も近い近位端4724、中心部分4725および遠位端4726を有している
。
は、空洞4715内に位置決めされた矩形形状のブロック4731を含んでいる。ブロッ
ク4731は、ブロック4731を完全に貫通して延び、シャフト4723に対して垂直
なねじ山付きの中央の孔4731を有している。ねじ山付きシャフト4723が、ねじ山
付き孔4731にねじ込まれ、ブロック4731の遠位側から外に延びている。シャフト
4723の遠位端4726は、構造4710の端部4739内に設置された軸受4732
の中に収容されている。
定され、そこから離れるように垂直になるように延びている。ロッド4734は、端部4
739に向かって構造4710の側部内に形成された正反対に対向するスロット4719
によって収容されている。可動キャリッジ4730のいずれかの方向での進行は、スロッ
ト4731の端部に対してロッド4734が当接することによって制限されている。
4723の時計回りの回転は、ブロック4731をアクチュエータ4720から離れるよ
うに移動させられる。ねじ山付きシャフト4723の反時計回りの回転によって、ブロッ
ク4731をアクチュエータ4720に向かって移動させるようになっている。
ム4770は、近位端4771、中心セクション4772および遠位端4773を有して
いる。開口部4775が各々の近位端4771、中心セクション4772および遠位端4
773をそれぞれ貫通するように形成されている。各々の開口部4775は、保持部材4
776を収容している。
造4710内の穴4778へと延びるピン4777を有している。ピン4777によって
下方アームの近位端4771が構造4710に対して回転するのを可能にしている。
フレーム4750内へと延びる穴(図示せず)の中に収容されている。保持部材4776
によって、上方アーム近位端4772がフレーム4750に対して回転することが可能に
なる。中央セクション4772において、保持部材4776は、2つの交差するアーム4
770を旋回式に装着する。保持部材4776によって、2つのアーム4470が互い対
して回転することが可能になる。
そこを通ってロッド4734が延びている。ロッド4734は、遠位端4773を通って
延び、スロット4719内で終端している。開口部4775は、下方アームの遠位端47
73が構造4710に対して回転するのを可能にするためにロッド4734よりわずかに
大きくなるように寸法が決められている。
フレーム4750内に延在するスロット4761によって収容されるピン4777を有し
ている。ピン477は、遠位アーム端部4773から離れるように垂直に延びている。ス
ロット4761は、ピン4777がスロット4761内で摺動することが可能になるよう
にピン4777よりわずかに大きくなるように寸法が決められている。また開口部477
5は、上方アームの遠位端4773が構造フレーム4750に対して回転するのを可能に
するためにピン4777よりわずかに大きくなるように寸法が決められている。
参照すると、可動フレーム4750の断面図が示されている。可動フレーム4750は、
リップ4760において終端する上向きに延びる壁4762を含んでいる。2つの離間し
た壁4764および4765が、フレーム4750から下向きに延び、その間にチャネル
4766を画定している。チャネル4766は、エラストマー分割リップガスケットまた
はシール4777を収容している。ガスケットまたはシール4777は、溝4778を画
定する2つのリップに分割されている。可動フレーム4750は、シザー機構4700に
よって容器4602上に下げられる際、ガスケット4777が溝4778内で縁413を
受け、これと係合し、フレーム4750と容器4602の間にシールを形成している。
650の挿入および取り外しを検出する複数のセンサを含んでいる。閉鎖位置マイクロス
イッチまたはリミットスイッチ4810が、構造端部4739に設置され、空洞4715
内へと向いている。開放位置マイクロスイッチまたはリミットスイッチ4812が横材4
712に設置され、空洞4715内へと向いている。マイクロスイッチ4810および4
812は、電気ケーブル4818を介して電子センサモジュール1050と連通している
。
スイッチ4810に接触しこれを閉鎖するようになっている。可動フレーム4750が開
放位置に移動する際、ブロック4731の他方の側がマイクロスイッチ4812に接触し
これを閉鎖するようになっている。可動フレーム4750が開放位置にあるとき、容器4
602とフレーム4750の間に通路4830が形成されている。プロセッサ1020(
図13)は、マイクロスイッチ4810および4812からの信号を解釈し、可動フレー
ム4750の位置を判定することができる。
に面している。ホール効果センサ4820は、電気ケーブル4822を介して電子センサ
モジュール1050と連通している。磁石4824(図46)が、カバー4650の隆起
したフランジ4654にラッチ4658と反対側に装着されている。
、磁石4824は、ホール効果センサ4820の近傍に位置決めされるようになっている
。ホール効果センサ4820は、磁石4824によって生成される磁場を検出し、検出し
た磁場を示す電気信号をプロセッサ1020(図13)に送信するようになっている。カ
バー4650が可動フレーム4750から取り外される際に、磁石4824はホール効果
センサ4820から離れるような位置に置かれている。ホール効果センサ4820は、磁
場がないことを検出し、磁場が検出されないことを示す電気信号をプロセッサ1020に
送信している。プロセッサ1020は、電気信号を利用してカバー4650の位置を判定
している。
実証された滅菌プロセス測定値が達成されたかどうかを判定するための操作方法]
図49を参照すると、自動閉鎖式容器組立体4600を使用する滅菌プロセスにおいて
実証された滅菌プロセス測定値が達成されたかどうかを判定するための方法4900のフ
ローチャートが示されている。方法4900は、先の図面において提示された容器組立体
4600および電子センサモジュール1050が本開示の1つまたは複数の実施形態を可
能にする種々の態様のプロセスを行なう一例の方法を示している。図49の考察において
、図46〜図48からの構成要素も参照される。
位置にない場合、プロセッサ1020が、フレーム4750を開放位置に移動させるよう
に起動される。一実施形態において、容器組立体4600が、ドッキングステーション1
300(図16)上に配置され、電子センサユニット1050のコネクタ1032に接続
されたコネクタ1338(図16)およびケーブル1340(図16)を使用してドッキ
ングステーション1300に連通式に結合される。容器プロセッサ1020と連通するド
ッキングステーションプロセッサ1410(図17)は、容器プロセッサ1020に可動
フレーム4750の位置について尋ねる。可動フレーム4750が開放位置にない場合、
プロセッサ1410は、プロセッサ1020を起動する信号を送信して回転式アクチュエ
ータ4720にねじ山付きシャフト4723を時計回りになるように回転させるようにす
る。
の近位方向のアクチュエータ4720に向かう線形移動が生じ、これによりシザーアーム
4770が可動フレーム4750を容器4602の縁413から離れるように上向きに移
動させる。一実施形態において、ブロック4731の近位側が開放位置マイクロスイッチ
4812と接触することで、プロセッサ1020を起動して、回転式アクチュエータ47
20のスイッチを切る。フレーム4720はこのとき開放位置にあり、この位置で滅菌剤
は、滅菌処理において通路4830を通って容器4602に進入することができる。代替
の一実施形態において、容器組立体が、可動フレームが閉鎖された状態で滅菌チャンバ内
に配置される。この実施形態において、制御装置1020からの信号が滅菌器52の中で
起こる滅菌プロセスにおいてフレームを持ち上げ開放する。
定値(VSPM)1150によってプログラムされる。メモリ1022(図14)が、固
有の実証された滅菌プロセス測定値(VSPM)1150によってプログラムされる。ド
ッキングステーションプロセッサ1410(図17)上で動作する容器プログラミングソ
フトウェア1461(図17)が、任意選択で手持ち式リーダー1240(図44)から
取得したデータを使用して容器の設備負荷に関連付けられた固有のVSPM1150を特
定し、容器メモリ1022に記憶するためにVSPM1150を送信する。送信されたV
SPM1150は、滅菌すべき設備負荷に固有である。コネクタ1338およびケーブル
1340はこのとき、コネクタ1032から切り離される。
プ4906において、外科用器具180が、トレイ4620内に配置され、トレイ462
0は、容器4602内に配置される。器具ラックが内容物IDに従って必要とされない場
合、器具は、器具ラックなしで容器の内部に配置される。カバー4650が、ラッチ46
58のクリップ4758に対する掛け金作用によって可動フレーム4750に装着されこ
れに対して閉鎖される(ステップ4908)。カバー4650はこのとき、可動フレーム
4750に対して密閉されている。
、滅菌チャンバ52内での滅菌プロセスサイクルが開始される(ブロック4912)。滅
菌プロセスサイクルにおいて、滅菌チャンバは、滅菌剤、例えば蒸気または過酸化水素ガ
スを滅菌チャンバに投入することによって公称の滅菌プロセスを実行する。滅菌薬剤は、
可動フレームが、閉鎖され密閉された位置にないときに形成される通路4830を通って
出入りする。滅菌プロセスサイクルはまた、冷却段階およびチャンバに真空を引き込むこ
とを含むことで、いずれの残りの凝縮した滅菌剤も取り除くことができる。一実施形態に
おいて滅菌薬剤は、滅菌プロセスのこの段階において可動フレームを開放位置に維持する
ことによって通路4830を通って容器の内容物から除去される。滅菌チャンバは、一セ
ットのチャンバプロセスパラメータ(CPP)66(図1)を使用して作動するように設
定される。CPP66は、CPP66を使用して作動するための滅菌チャンバに関する公
称プロセスパラメータ設定値のセットである。
ア1152(図14)が、滅菌プロセスサイクルにおいてセンサモジュール1050中の
各々の電子センサからリアルタイムのデータを監視し収集する。センサは、その各々の容
器の中の作動プロセス測定値および状況を監視する。収集したリアルタイムの作動データ
は、データ1156(図14)としてメモリ1022に記憶される。例えば、プロセッサ
1020上で動作する滅菌検証ソフトウェア1152は、水蒸気センサ1024からの水
蒸気データ、圧力センサ1026からの圧力データ、温度センサ1028からの温度デー
タおよび過酸化水素ガスセンサ1052からの過酸化水素濃度データを収集する。滅菌プ
ロセスにおいて記録された全てのデータは、データ1156としてメモリ1022に記憶
される。
おいて、滅菌プロセスサイクルにおいて収集した観察したリアルタイムデータ1156を
VSPM1150と比較する。判定ステップ4916において、プロセッサ1020上で
動作する滅菌検証ソフトウェア1152は、容器の内容物の滅菌を保証するために、実施
された滅菌プロセスにおける測定データ1156が、各々の作動パラメータに関する最小
のまたは閾値のVSPM1150値を満たす、またはこれを超えるかどうかを判定する。
例えばVSPM1150が、20分間の華氏250度の最低温度および時間の値を有する
場合、滅菌実証ソフトウェア1152は、これらの値をデータ1156中の記録された時
間および温度の値と比較する。
VSPM1150値を満たし、またはこれを超え、容器の内容物の滅菌を示すことに応答
して、方法4900は、ステップ4920に進む。ステップ4920において、プロセッ
サ1020は、回転式アクチュエータ4720を起動してねじ山付きシャフト4723を
時計回りになるように回転させる。代替の一実施形態において、VSPMデータが検証さ
れた後、滅菌検証ソフトウェアは、通路4830を開放したまま維持して、可動フレーム
によって通路が閉鎖される前に容器の内容物から滅菌薬剤を除去するように作用する。こ
の実施形態において、サイクルの致死的な滅菌部分に続く固有の時間間隔に基づいてまた
は特定のセンサ監視信号が滅菌薬剤の除去が完了したことを示した後に制御装置から閉鎖
信号が送信される場合もある。
の構造端部4739に向かう線形移動が生じ、これによりシザーアーム4770が可動フ
レーム4750を下方に移動させ容器4602の縁413と係合させる。一実施形態にお
いて、ブロック4731の遠位側と閉鎖位置マイクロスイッチ4810との接触によって
プロセッサ1020を起動して回転式アクチュエータ4720のスイッチを切る。
鎖状態になる蓋が、容器内の負荷が適切に滅菌されたことの指示として機能する。容器組
立体4600の内容物はこのとき、密閉された滅菌状態にあり、保管するための準備がで
きている。この方法4900の基本的な実施において、残りの滅菌剤は、容器から微生物
バリアを介して周辺環境へと逃がされる。
すことに応答して、ステップ4922によって表されるようにプロセッサは、フレームを
開放位置に保持する。開放状態にあるフレーム4750は、容器の内容物が適切に滅菌さ
れなかったことの指示として機能する。
4820(図47)から受信した電気信号を監視させる滅菌監視ソフトウェア1158(
図14)などの一セットの指示を実行する。カバー4650が開放されたならば、ホール
効果センサ4820からの電気信号は変化し、プロセッサ1020を起動し、可動フレー
ム4750を開放位置へと移動させる。代替の一実施形態において滅菌監視ソフトウェア
は可動フレームを開放する代わりにLEDを点滅させる。可動フレーム4750は、開放
位置において、容器2602の内容物がもはや滅菌されているとみなされないことを技術
者に指摘する。
、滅菌プロセスの滅菌部分の後が実行される。この監視作用は、ステップ4916の評価
が、容器内の負荷が適切に滅菌されたことを示した後に行なわれる。作用のこの段階にお
いて、センサは、残りの滅菌剤がまだ容器内に存在する程度を測定する。プロセッサは、
この測定値に基づいて、残りの滅菌剤が許容可能なレベルであるか、またはそれを下回る
かを判定する。プロセッサが容器がこのような状態にあると判定した場合、プロセッサは
このときステップ4920を実施し、容器を密閉するためにフレームを閉鎖させる。
ための操作方法]
図50を参照すると、蒸気滅菌プロセスにおいて容器内の実証された滅菌プロセス測定
値が達成されたかを判定する方法5000のフローチャートが示されている。方法500
0は、先の図面において提示された容器組立体90、300、400、500、600、
700および800(90−800)および電子センサモジュール200、460、56
0、660、760、850、950、1000、1050および1080(200−1
080)が本開示の1つまたは複数の実施形態を可能にする種々の態様のプロセスを行な
う一例の方法を示している。方法5000は具体的に、容器組立体400(図7A)およ
びセンサモジュール1050(図12B)を使用して実行されるように記載される。しか
しながら、方法5000は、容器組立体90〜800および電子センサモジュール200
〜1080のいずれを使用して実行することもできる。方法の記載は、先行する図面に示
される特有の構成要素を概ね参照して提供される。図50の考察において、図7A、図1
2Bおよび図15からの構成要素も参照される。
0内で作用するソフトウェア/ファームウェアモジュールによって提供されるコードの実
行によって履行されるように記載される。しかしながら記載される方法の特定の態様は、
他の処理デバイスおよび/または他のコードの実行によって履行される場合もあることを
理解されたい。
負荷が、操作者によって滅菌処理のために準備される。ステップ5002は、容器402
のドッキングステーション1200または1300上への位置決めを含み、容器がコネク
タを有する場合、対応するコネクタ485、1032をドッキングステーションに接続す
ることを含む。ステップ5002において手持ち式リーダー1240を使用して容器40
2、トレイ160および滅菌すべき外科用器具180をスキャンする。ステップ5006
において、外科用器具がトレイ160内に配置され、トレイ160が容器402内に配置
され、カバー450が装着され掛け金をかけて閉鎖される。外科用器具180の装填にお
いて、操作者は、正確な設備負荷および配向をとらえるために、ドッキングステーション
1200または1300によって示されるディスプレイスクリーン1260を参照する。
する前に較正される。電子センサモジュール1050は、ドッキングステーション130
0を使用して較正される。
菌プロセスパラメータ(VSPP)1150によってプログラムされる。ドッキングステ
ーションプロセッサ1410(図17)上で動作する容器プログラミングソフトウェア1
461(図17)が、手持ち式リーダー1240から取得したデータを使用して容器の設
備負荷に関連付けられた固有のVSPP1150を特定し、容器メモリ1022に記憶す
るためにVSPM1150をコネクタ485を介して送信する。送信されたVSPP11
50は、滅菌すべき容器内の設備負荷に固有である。
1.飽和蒸気の指標となる温度範囲:132℃≦Tsat≦135℃
2.飽和蒸気に曝される時間:t≧4分
3.計算された飽和蒸気の温度と測定された温度の許容可能な温度差の範囲:±1.6℃
4.負荷が飽和蒸気によって囲まれたことを示す容器内の離れた位置で測定した温度の温
度差の範囲:±1.6℃
1030の黄色の発光ダイオード(LED)をつける。これは容器組立体が滅菌プロセス
の全体の周期を受けなかったことを示している。
5014は、滅菌プロセスの始まりである。滅菌プロセスにおいて、滅菌チャンバは加熱
され、加圧され、蒸気滅菌剤が滅菌チャンバ内に取り込まれる。滅菌プロセスサイクルは
また、冷却段階およびチャンバに真空を引き込むことを含むことで、いずれの残りの凝縮
した滅菌剤も取り除く。滅菌チャンバは、一セットのチャンバプロセスパラメータ(CP
P)66(図1)を使用して作動するように設定される。CPP66は、滅菌チャンバ内
のプロセスパラメータ設定値のセットである。滅菌チャンバはCPP66を使用して作動
するように設定される。
サ1020は、滅菌プロセスサイクルにおいてそれが連通する各々の電子センサからリア
ルタイムデータを監視し取得する。センサは、センサが設置される容器内の環境の特徴を
監視する。収集した測定値は、時間ベースであり、データ1156としてメモリ1022
に記憶される。例えばプロセッサ1020は、湿度センサ1024から湿度データ、圧力
センサ1026から圧力データ、温度センサ1028から温度データおよび時間データを
収集する。温度データは、進入する蒸気相(T蒸気)における温度、負荷の温度(T代理
)および空気検出内腔における蒸気を含む大気の温度(T空気検出器)の記録を含む。負
荷の温度は、負荷の温度を監視するセンサを設けることが難しい場合があるため、代理温
度と呼ばれる。代わりにセンサは、負荷の付近の隙間を監視する。代理温度はよって、負
荷の実際の温度と全く同じではないにせよ、ほぼ等しいとみなすべきである。この隙間の
温度は、負荷の温度に関する代用とみなされる。滅菌プロセスにおいて記録された全ての
データは、データ1156としてメモリ1022に記憶される。
ッサ1020は、滅菌プロセスサイクルにおいて収集した観察したリアルタイムデータ1
156をVSPM1150限界値と比較する。
るために、実行された蒸気滅菌プロセスにおけるリアルタイム測定データ1156が、各
々の作動パラメータに関するVSPM1150限界値の範囲内かどうかを判定する。
ップ5024を実施する。ステップ5024は、先に記載したステップ2122と全く同
じである。
況が起こった場合、プロセッサはステップ5022を実施する。ステップ5022はステ
ップ2126と同一と理解される。
法5000は、ステップ5016に戻り、そこでプロセッサ1020は、滅菌プロセスサ
イクルにおいて滅菌プロセス作動パラメータを監視し記録し続ける。
セッサ1020は、容器の内容物の滅菌処理が上手く完了せず、ステップ5022におい
て例えばLED1030の赤色LEDなどの赤色LEDをつけることによって滅菌されて
いないこと示す。方法5000はその後終了する。
ジュール1050によって取得したプロセスパラメータ測定値の一例のグラフ5100を
示す。暴露段階の測定値のみがグラフに示されている。図51は、温度および圧力と、時
間のグラフ5100を示す。測定値には、T蒸気(T測定された)またはT負荷5102
、T空気検出器5106および圧力5108が含まれる。グラフはまた、容器内の圧力測
定値に基づいた飽和蒸気(T飽和5104)に関して計算された温度の重なり合うグラフ
も含んでいる。
るための操作方法]
図52を参照すると、気化した過酸化水素滅菌プロセスを使用して滅菌された負荷に関
して実証された滅菌プロセス測定値を判定するための方法5200のフローチャートが示
されている。方法5200は、先の図面において提示された容器組立体400、500、
600、700および800(400〜800)および電子センサモジュール460、5
60、660、760、850、950、1000、1050および1080(460〜
1080)が本開示の1つまたは複数の実施形態を可能にする種々の態様のプロセスを行
なう一例の方法を示している。方法5200は具体的に、容器組立体400(図7A)お
よびセンサモジュール1050(図12B)を使用して実行されるように記載される。し
かしながら、方法5200は、容器組立体400〜800および電子センサモジュール4
60〜1080のいずれを使用して実行することもできる。方法の記載は、先行する図面
に示される特有の構成要素を概ね参照して提供される。図52の考察において、図7A、
図12Bおよび図15からの構成要素も参照される。
0内で作用するソフトウェア/ファームウェアモジュールによって提供されるコードの実
行によって履行されるように記載される。しかしながら、記載される方法の特定の態様は
、他の処理デバイスおよび/または他のコードの実行によって履行される場合もあること
を理解されたい。
負荷が、操作者によって滅菌処理のために準備される。ステップ5202は、容器402
のドッキングステーション1200または1300上への位置決めを含み、容器がコネク
タを有する場合、対応するコネクタ485、1032をドッキングステーションに接続す
ることを含む。ステップ5202において手持ち式リーダー1240を使用して容器40
2、トレイ160および滅菌すべき外科用器具180をスキャンする。ステップ5206
において、外科用器具がトレイ160内に配置され、トレイ160が容器402内に配置
され、カバー450が装着され掛け金をかけて閉鎖される。外科用器具180の装填にお
いて、操作者は、正確な設備負荷および配向を見るために、ドッキングステーション12
00または1300によって示されるディスプレイスクリーン1260を参照する。
する前に較正される。電子センサモジュール1050は、ドッキングステーション130
0を使用して較正される。
値(VSPM)1150がロードされる。ドッキングステーションプロセッサ1410(
図17)上で実行する容器プログラミングソフトウェア1461(図17)が、手持ち式
リーダー1240から取得したデータを使用して容器の設備負荷に関連付けられた固有の
VSPP1150を特定し、容器メモリ1022に記憶するためにコネクタ485を介し
てVSPP1150を送信する。送信されたVSPP1150は、滅菌すべき容器内の設
備負荷に固有である。
1.最小の噴射前の圧力:P噴射前≦0.8トール
2.蒸気圧縮圧:300トール≦PVC≦450トール
3.蒸気温度限界値:20℃≦T蒸気≦50℃
4.時間積分されたH2O2*濃度(領域)限界値:H2O2蒸気領域≧2500mg−
s/l
5.暴露中のH2O飽和限界値:H2O実際の/H2O飽和>0.8
する滅菌検証ソフトウェア1152が、LED1030の黄色の発光ダイオード(LED
)をつけて、容器組立体がまだ滅菌プロセスサイクルを介して処理されていないことを示
している。
、滅菌チャンバ52内の滅菌プロセスサイクルが開始される(ステップ5214)。滅菌
プロセスサイクルにおいて、滅菌チャンバは加熱され、加圧され、過酸化水素滅菌剤が滅
菌チャンバ内に注入される。滅菌プロセスサイクルはまた、冷却段階およびチャンバに真
空を引き込むことを含むことで、いずれの残りの凝縮した滅菌剤も取り除く。滅菌チャン
バは、一セットのチャンバプロセスパラメータ(CPP)66を使用して作動するように
設定される。
の時間ベースの測定値を記録する。
滅菌プロセスにおいて記録された全てのデータは、データ1156としてメモリ1022
に記憶される。
020が、測定した環境特徴をVSPM1150と比較する。気化した過酸化水素プロセ
スによって滅菌された負荷に関する一例のVSPM1150のセットは、
1.最小の噴射前の圧力:P噴射前≦0.8トール
2.蒸気圧縮圧:300トール≦PVC≦450トール
3.負荷温度:20℃≦T蒸気≦50℃
4.時間積分されたH2O2*濃度(領域)限界値:H2O2蒸気領域≦2500mg−
s/l
5.暴露中のH2O飽和:H2O実際の/H2O飽和>0.8
するVSPM1150を満たす、またはこれを超えるかどうかを判定する。上記の第3の
実証された測定値は、濃度の時間ベース曲線の下の領域である。ステップ5218の一部
は、経時的に取得した個別のH2O2濃度を積分することで、これらの測定値の積分値を
特定することを含んでいる。
載したステップ2122と全く同じであるステップ5224を実施する。
15を満たさなかったことが判定される場合もある。このような状況が起こったとき、プ
ロセッサは、先に記載したステップ2128と全く同じであるステップ5222を実施す
る。
1050によって取得されたプロセスパラメータ測定値の一例のグラフ5300を示して
いる。圧力測定値は、蒸気圧縮段階(おおよそ400トールあたりである)における圧力
測定値をグラフの目に見える部分から離して置くスケールを利用してグラフ化されている
。グラフ5300は、温度および圧力(左の軸)と時間、ならびに過酸化水素および水蒸
気濃度(右の軸)と時間である。測定値には、過酸化水素蒸気の温度(T滅菌剤蒸気)5
304、蒸気噴射の前の容器内の圧力(事前噴射圧力)5312、過酸化水素濃度530
8および水蒸気濃度5310が含まれている。
るように示される。これらは、過酸化水素曲線の下の積分された領域を特定するためにス
テップ5216において使用される測定値である。これらの測定値はまた、飽和水蒸気の
存在を判定するのにも使用される。
の結果として、プロセッサは、測定された環境特徴のうちの4つが、これらの特徴に関連
付けられた実証された測定値を満たすと判定する。具体的には、気化した過酸化水素は、
この圧縮に関する実証された測定値が300から450トールの範囲である場合、400
トールの圧力まで圧縮された。蒸気の状態の過酸化水素は、この温度に関する実証された
測定値が20から50℃である場合、36から38℃の間の温度で変動するように測定さ
れた。経時的に積分された気化した過酸化水素は、2846mg−s/lであった。この
特徴に関して実証された測定値は、少なくとも2500mg−s/lの値である。5番目
の測定された環境特徴は、1.63で計算された水飽和に対して存在する総水蒸気の比率
である。この負荷に関するテスト滅菌プロセスは、この特徴に関する最小の実証された測
定値が0.8であることを示した。
負荷に関するVSPMは、この圧力の最大レベルが0.8トールであることを指摘した。
その結果、これらのデータを評価する際、ステップ5218において、プロセッサは、必
要とされる実証された滅菌測定値の全てが満たされはしなかったと判定する。プロセッサ
1020はよって、ステップ5222を実施して、負荷が十分には滅菌されなかったこと
の指示を提供する。
に設置される場合がある。モジュールから延びる導体が、ボタンをボタンによって制御さ
れる容器の電気デバイスに接続する。
本発明の容器に適合される場合がある。このようなデバイスの状態によって、容器を囲む
シールが破壊されていない/破壊された状態の視覚的な表示が提供される。このようなデ
バイスは、破壊されていない/破壊されたシール状態の表示を与える上記に記載した電子
デバイスに加えて、またはその代わりに使用される場合がある。
のようなセンサには、機械的なスイッチまたは磁気抵抗性の変換器が含まれる。
じて変化するものである。一部のセンサはよって、オゾンまたはエチレンオキシドなどの
滅菌ガスの濃度を監視する。滅菌プロセスが、容器内に複数のガスを取り込むことを伴う
ならば、容器はガスの各々の濃度を監視することが可能な1つまたは複数のセンサを有す
ることになる。センサ組立体が、滅菌プロセスにおいて採用される複数のガスの濃度を測
定し、これを表す信号を出力することができるのであれば、必要とされるのは単一のセン
サ組立体だけである。
って機能するセンサに限定されないことを理解されたい。センサによって測定されるガス
の濃度に応じて変化する信号を出力する代替のセンサは、本発明の代替の変型に組み込ま
れてよい。これらには、例えば標的ガスの濃度に応じて抵抗またはキャパシタンスが変化
する変換器が含まれている。
、例えばモジュールが正確に搭載される際、始動されるスイッチなどの構成要素を含む場
合がある。スイッチの始動は、光を点灯させ、ユニットが正確に搭載されたことを示す
を配置する必要なしに、較正チャンバ内に配置することができる。
ような変形形態および修正形態の全てを包含することである。
なお、原出願の特許請求の範囲は、以下の通りである。
[請求項1]
外科用器具の滅菌に関して実証された滅菌プロセス測定値を取得するための方法であって、
少なくとも1つの外科用器具を容器内に配置するステップ(2306)と、
前記外科用器具に対してテスト滅菌プロセスを実施するステップであって、前記滅菌プロセスにおいて、前記少なくとも1つの外科用器具を滅菌しようと試みるために、前記滅菌容器内の環境が変更されるステップ(2312)と、
前記滅菌容器内の環境を変更する間、センサが前記容器内の少なくとも1つの環境特徴を測定し、前記少なくとも1つの環境特徴を記録するステップと、
前記外科用器具の前記テスト滅菌プロセスの後、前記外科用器具が滅菌されたかどうか判定するために前記外科用器具を評価するステップ(2314)と、
前記外科用器具を評価する前記ステップの結果として、前記器具が滅菌されなかったことが判定された場合、その後のテスト滅菌プロセスを実施して、前記その後のテスト滅菌プロセスにおいて、前記滅菌プロセスは、これ以前のテスト滅菌プロセス(2318、2312)から変更され、前記その後のテスト滅菌プロセスを通じて前記容器内の前記少なくとも1つの環境特徴を測定する前記ステップを実行し、前記その後のテスト滅菌プロセスの後、前記外科用器具が滅菌されたかどうかを判定するために前記外科用器具を評価する前記ステップを実行するステップ(2308)と、
前記外科用器具を評価する前記ステップの結果として前記外科用器具が滅菌されたことが判定された場合、前記容器内の前記測定された少なくとも1つの環境特徴を、前記外科用器具に関する実証された滅菌プロセス測定値として記録するステップ(2316)とを含む、方法。
[請求項2]
前記容器内の前記少なくとも1つの環境特徴を測定する前記ステップが、環境特徴が測定された期間を記録するステップを含み、
実証された滅菌プロセス測定値に関して前記少なくとも1つの環境特徴を記録する前記ステップにおいて、実証された滅菌プロセス測定値として前記記録された特徴が、前記環境特徴が測定された期間を含む、請求項1に記載の方法。
[請求項3]
テスト滅菌プロセスを実行する前記ステップが、前記容器を加熱するステップ、前記容器に蒸気を取り込むステップ、前記容器内の大気を加圧するステップまたは水以外の成分を含む滅菌剤を前記容器内に取り込むステップのうちの少なくとも1つを含み、
前記テスト滅菌プロセスにおいて前記容器内の環境特徴を測定する前記ステップが、前記容器内の温度を測定するステップ、前記容器内の圧力を測定するステップ、または前記容器内のガスの濃度を測定するステップのうちの少なくとも1つを含み、および
前記少なくとも1つの環境特徴を前記外科用器具に関する前記実証された滅菌プロセス測定値として記録する前記ステップが、前記容器内の温度、前記容器内の圧力または前記容器内のガスの濃度のうちの少なくとも1つを記録するステップを含む、請求項1または2に記載の方法。
[請求項4]
その後のテスト滅菌プロセスを実施する前記ステップにおいて、前記その後のテスト滅菌プロセスが、前記容器内の環境を変える前に前記第1の容器と異なる第2の容器の中に前記外科用器具を配置することによって、これ以前のテスト滅菌プロセスから変更される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
[請求項5]
少なくとも1つの外科用器具を前記容器内に配置する前記ステップにおいて、外科用器具の第1のセットが、前記容器内に配置され、
その後のテスト滅菌プロセスを実施する前記ステップにおいて、前記その後のテスト滅菌プロセスが、前記容器内の環境を変える前に外科用器具の第2のセットを前記容器内に配置することによってこれ以前のテスト滅菌プロセスから変更され、外科用器具の前記第2のセットは、外科用器具の前記第1のセットとは異なる、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
[請求項6]
前記少なくとも1つの外科用器具を容器内に配置する前記ステップにおいて、前記少なくとも1つの外科用器具が剛性の容器の中に配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
[請求項7]
前記少なくとも1つの外科用器具を容器内に配置する前記ステップにおいて、前記少なくとも1つの外科用器具が、前記少なくとも1つの外科用器具を囲むように配設される可撓性の微生物フィルタを構成する容器の中に配置される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
[請求項8]
前記容器内の前記少なくとも1つの環境特徴を測定し記録する前記ステップが、電池式である前記容器内に配設された組立体によって実行される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
[請求項9]
前記少なくとも1つの外科用器具を容器内に配置する前記ステップにおいて、前記少なくとも1つの外科用器具が滅菌バリアを形成する容器内に配置される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
[請求項10]
前記少なくとも1つの外科用器具を容器内に配置する前記ステップにおいて、前記少なくとも1つの外科用器具が微生物防止フィルタを含む容器内に配置される、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
[請求項11]
クレーム1から10のいずれか一項において取得された前記少なくとも1つの記録された実証された状態のプロセス測定値を使用して外科用器具を滅菌する方法であって、
少なくとも1つの外科用器具を容器の中に配置するステップ(2101)と、
前記容器に前記容器内の環境が変更される器具滅菌プロセスを受けさせるステップ(2112、2114)と、
少なくとも1つのセンサによって前記容器内の前記少なくとも1つの環境特徴を測定するステップ(2114)と、
前記容器内の前記測定された少なくとも1つの環境特徴を前記実証された滅菌プロセス測定値と比較するステップ(2116)と、
前記比較ステップに基づいて、前記外科用器具が滅菌されたかどうかに関する指示を提示するステップ(2122、2128)とを含む、方法。
[請求項12]
少なくとも1つの外科用器具を保持するための容器(90)であって、滅菌剤が進入することを可能にし、残りの滅菌剤が出て行くことを可能にすることで、前記容器内の前記器具が滅菌プロセスを受けることができるように形成され、前記材料がさらに、前記外科用器具を囲む微生物防止バリアを画定するように形成される容器(90)を含む、外科用器具(180)のための滅菌容器であって、
前記容器の中の少なくとも1つの環境特徴を測定するために、前記容器に少なくとも1つのセンサが設置され、
前記容器にプロセッサが装着され、前記少なくとも1つのセンサに接続されることで、前記容器の中の前記少なくとも1つの環境特徴の測定値を前記センサから受信し、前記プロセッサが、
前記容器の中の前記少なくとも1つの環境特徴の前記測定値を前記容器内の前記少なくとも1つの器具に関する前記予め記録された実証された滅菌プロセス測定値と比較するように構成され、
前記比較が前記測定された少なくとも1つの環境特徴が前記実証された滅菌プロセス測定値を満たし、またはこれを超えた場合、ディスプレイが前記容器内の前記少なくとも1つの外科用器具が滅菌されていることを示すようになっていることを特徴とする、外科用器具(180)のための滅菌容器。
[請求項13]
前記センサおよびプロセッサがひとまとめに、前記容器内の前記少なくとも1つの環境特徴が測定された期間を判定するように構成され、
前記プロセッサはさらに、前記容器内の前記少なくとも1つの環境特徴の前記測定値を前記予め記録された実証された滅菌プロセス測定値と比較する際、前記少なくとも1つの環境特徴が、予め記録された実証された期間の間に測定されたかどうかを判定するための比較を行なうように構成されている、請求項12に記載の滅菌ケース。
[請求項14]
前記センサによって測定された前記容器内の前記少なくとも1つの環境特徴が、前記容器内の温度、前記容器内の圧力、前記容器内の水蒸気の濃度または前記容器内の水蒸気以外のガスの濃度のうちの少なくとも1つである、請求項12または13に記載の滅菌ケース。
[請求項15]
前記器具が適切に滅菌されたことの指示を提供する前記ディスプレイが、前記容器に設置されている、請求項12または14のいずれか一項に記載の滅菌ケース。
[請求項16]
電池が前記容器に設置され、前記電池が前記プロセッサに作動信号を提供するために少なくとも前記プロセッサに接続されている、請求項12から15のいずれか一項に記載の滅菌ケース。
[請求項17]
前記プロセッサがさらに、前記比較が、前記測定された少なくとも1つの環境特徴が、前記実証された滅菌プロセス測定値を満たさないことを示した場合、前記プロセッサは、ディスプレイが前記容器内の前記少なくとも1つの外科用器具が滅菌されていないことを示すようにするように構成されている、請求項12から16のいずれか一項に記載の滅菌ケース。
[請求項18]
容器内に滅菌流体が流れることを可能にするように成形された複数のパネルから形成され、少なくとも1つの外科用器具を保持するようにさらに成形された容器(100)と、
前記容器が暴露される滅菌環境の特徴を監視するために前記容器に設置された第1のセンサとを備える、外科用器具のための滅菌ケースであって、
前記第1のセンサが、気化した過酸化水素の濃度を監視するように構成され、前記容器内の過酸化水素の濃度を監視するために前記容器に設置され、前記第1のセンサが電気により動力を供給され、
電池が容器に装着され、前記第1のセンサに電力を供給するのに必要とされる電荷を供給するために前記センサに接続されていることを特徴とする、外科用器具のための滅菌ケース。
[請求項19]
前記第1のセンサが、光エミッターによって放出される光が前記容器の内部を通って光検出器まで少なくとも部分的に延在する光路に沿って進むように位置決めされた光エミッター(1056)と、光検出器(1058)とを含み、検出された光によって検出された光の強度が、前記容器内の気化した過酸化水素の濃度に比例している、請求項18に記載の滅菌ケース。
[請求項20]
前記第1のセンサがさらに、前記光エミッター(1056)と前記光検出器(1058)との間の前記光路内に位置し、過酸化水素によって吸収されない波長の光を除去するようにフィルタを通して光を除去するフィルタを含んでいる、請求項19に記載の滅菌ケース。
Claims (24)
- 滅菌容器アセンブリであって、
外科用器具を保持するための滅菌容器であって、滅菌剤が進入することを可能にし、残りの滅菌剤が出て行くことを可能にすることで、前記容器内の前記器具が滅菌プロセスを受けることができるように形成され、さらにセンサモジュール受け器を備える滅菌容器と、
前記センサモジュール受け器に接続可能である取り外し可能なセンサモジュールであって、前記滅菌プロセスにおける滅菌容器内の環境特徴を測定し、測定された環境特徴を表す信号を生成するためのセンサを含む取り外し可能なセンサモジュールと
を備えている、滅菌容器アセンブリ。 - 不正開封防止機能が付いた滅菌バリア監視システムをさらに備えている、請求項1に記載の滅菌容器アセンブリ。
- メモリは、実証された滅菌プロセス測定値によってプログラムされる、請求項1に記載の滅菌容器アセンブリ。
- プロセッサは、前記容器内の感知された環境測定値と前記実証された滅菌プロセス測定値とを比較するものである、請求項3に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記取り外し可能なセンサモジュールは、センサケースをさらに備えている、請求項1に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記取り外し可能なセンサモジュールは、前記センサケースに設置された回路基板組立体を備えている、請求項5に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記センサモジュール受け器は、容器プリント回路基板メモリを含む容器プリント回路基板をさらに備えている、請求項6に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記回路基板組立体および前記容器プリント回路基板は、前記取り外し可能なセンサモジュールが前記センサモジュール受け器から取り外されるときに、前記容器プリント回路基板メモリが前記回路基板組立体から得られる情報を含むように構成されている、請求項7に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記センサケースは、前記回路基板組立体に装着されたコネクタを受けるように寸法が決められたコネクタ通路を備えている、請求項5に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記センサモジュール受け器は受け器筐体を含み、前記受け器筐体およびセンサケースは、前記センサモジュール受け器に対して前記センサケースを適切に整列させ割り出しするために、それぞれキーおよびキー溝として作用するようになっている、請求項5に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記取り外し可能なセンサモジュールは、取り外し可能なセンサモジュール接点をさらに含み、前記センサモジュール受け器は、センサモジュール受け器接点を含み、前記取り外し可能なセンサモジュール接点および前記センサモジュール受け器接点は、前記取り外し可能なセンサモジュールが前記センサモジュール受け器に接続されるときに、合致して情報を伝達するように構成されている、請求項1に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記センサは、ガスセンサ、水蒸気センサ、圧力センサ、温度センサ、またはこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記センサは、光学センサである、請求項1に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記光学センサは、エミッターおよび検出器を含む、請求項13に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記取り外し可能なセンサモジュールおよび前記センサモジュール受け器は、前記容器内の滅菌状態を維持しつつ、前記取り外し可能なセンサモジュールが、前記センサモジュール受け器から取り外し可能であるように構成されている、請求項1に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記取り外し可能なセンサモジュールは第1の取り外し可能なセンサモジュールであり、前記センサモジュール受け器は、ロック位置と非ロック位置との間で移動可能なロック機構さらに含み、前記容器アセンブリが滅菌されて前記第1の取り外し可能なセンサモジュールが前記センサモジュール受け器から取り外されるときに、前記ロック機構は前記容器内部の滅菌状態環境を維持するように構成されている、請求項1に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記センサモジュール受け器は、ロック位置と非ロック位置との間で移動可能なロック機構さらに含み、前記ロック機構がロック位置にあるときに、前記ロック機構は、容器内から非ロック位置に移動するように手動で作動させるように構成されている、請求項1に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記取り外し可能なセンサモジュールは、電池をさらに含む、請求項1に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 前記前記取り外し可能なセンサモジュールは、無線送受信機をさらに含む、請求項1に記載の滅菌容器アセンブリ。
- 滅菌容器アセンブリであって、
外科用器具を保持するための滅菌容器であって、滅菌剤が進入することを可能にし、残りの滅菌剤が出て行くことを可能にすることで、前記容器内の前記器具が滅菌プロセスを受けることができるように形成される滅菌容器と、
前記センサモジュール受け器に接続可能である取り外し可能なセンサモジュールであって、前記滅菌プロセスにおける滅菌容器内の環境特徴を測定し、測定された環境特徴を表す信号を生成するためのセンサと、電池を含む取り外し可能なセンサモジュールとを備えている、滅菌容器アセンブリ。 - 医療デバイスを滅菌する方法であって、
滅菌容器および取り外し可能なセンサモジュールを含む滅菌容器アセンブリを提供すること、前記取り外し可能なセンサモジュールは、前記滅菌プロセスにおける滅菌容器内の環境特徴を測定し、測定された環境特徴を表す信号を生成するためのセンサを含み、
外科用器具を前記滅菌容器内へ装填すること、
滅菌プロセスサイクルで前記外科用器具を処理すること、
前記滅菌プロセスサイクルにおいて、前記取り外し可能なセンサモジュールを用いて前記滅菌容器内の環境特性を測定すること、
前記滅菌容器内の滅菌状態を維持しつつ、滅菌プロセスサイクル後に、前記滅菌容器から前記取り外し可能なセンサモジュールを取り外すこと、
を含む方法。 - 実証された滅菌プロセス測定値によって前記取り外し可能なセンサモジュールがプログラミングされることをさらに含む、請求項21に記載の方法。
- 前記滅菌プロセスサイクルにおいて収集したデータを前記実証された滅菌プロセス測定値と比較することをさらに含む、請求項22に記載の方法。
- 前記滅菌プロセスサイクルにおいて収集したデータと前記実証された滅菌プロセス測定値との比較に基づいて、前記外科用器具の滅菌が成功したことを示すことを含む、請求項23に記載の方法。
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