JP2002544077A - 滅菌容器 - Google Patents

滅菌容器

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Abstract

(57)【要約】 物体を滅菌する際に使用するための容器(30)は、第1端部(35)および第2端部(38)を有する。この容器(30)は、滅菌するための内視鏡テレスコープ(45)を受容するのに適切なサイズを有する。一旦、内視鏡テレスコープは、容器(30)に挿入されると、蒸気浸透性部分(47)を有する蓋(46)が、容器に嵌合する。次いで、この容器および物体が、例えば、オートクレーブによって滅菌される。滅菌後、容器を開ける際の容器の使用は、滅菌していない看護婦が両手で物体を把持し、そしてこの容器を少なくとも2つの部分に破壊することを必要とする。滅菌した看護婦は、次いで、その物体を、その物体を収容したままである部分からとりだし得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、物体の滅菌に使用する容器および物体を滅菌する方法に関する。本
発明の装置および方法は、医療装置および外科的装置の滅菌での使用に特に適切
である。
【0002】 外科手術は、患者の感染の危険性を最小にするために厳密に滅菌した状態で実
施しなければならない。この目的のために、手術室において、患者の周りに滅菌
領域が設けられる。手術の間に患者に接触しなければならない任意の手術スタッ
フ(例えば、外科医または看護婦)は、厳密に手洗い消毒して滅菌外科用グロー
ブを着用しなければならない。手術に使用される全ての機器および装置をまた、
滅菌しなければならない。
【0003】 外科装置は、滅菌パッケージング内にしばしば供給され、パッケージング内の
装置が滅菌され、そしてパッケージングが密封されたままであるように保持する
ことを保証する。しかし、パッケージングの保存、操作および分布により、パッ
ケージングの外部表面が有菌状態となる。この原因として、手術室内の滅菌領域
を維持している間、外科チームに、1つの外科装置のパッケージングを開封する
滅菌していない看護婦がおり、この滅菌装置が滅菌領域内の看護婦に曝される。
次いで、滅菌領域内の看護婦は、滅菌装置をパッケージングから取り出す。ただ
し、滅菌していない看護婦がこの装置に接触しない場合、滅菌領域の滅菌状態は
、損なわれない。
【0004】 複数の医療装置および外科装置が再利用可能である。このような装置に再利用
するために、次の手術での使用の前に装置を滅菌することが必要である。医療装
置および外科装置の滅菌は、通常オートクレーブ中で実施され、高圧および13
4℃近くの温度のスチームで装置を滅菌する。
【0005】 高圧滅菌は、有効な滅菌方法であるが、微細な医療装置および外科装置を滅菌
することが所望される場合に、不都合が生じる。特に複数の装置が、代表的に、
オートクレーブ中に同時に入れられる場合、これは、微細な装置の破壊につなが
り得る。さらに、オートクレーブから取り出し、そして次の手術での使用のため
に保存される場合、装置の滅菌状態を維持することは困難であり得る。
【0006】 しばしば使用される滅菌の他の方法としては、医療装置を滅菌ガス(例えば、
エチレンオキシドまたはSTERDA)に曝露する工程、または冷却滅菌液中に
浸漬する工程が挙げられる。
【0007】 キーホール(key−hole)手術として一般に公知の内視鏡または腹腔鏡
手術がまた、より広範に知られている。内視鏡および腹腔鏡技術は、患者が病院
に入院している間、劇的に減少し得る低浸襲性技術である。内視鏡および腹腔鏡
技術は、テレスコープ(本発明中で以後「内視鏡テレスコープ」と呼ぶ)の使用
を必要とし、外科医がモニターで手術部位を見ることを可能にする。内視鏡テレ
スコープは、その一方の端部に、拡張ハウジングを有する細いチューブ形態の細
長本体を備え、このハウジングは、光学的な要素を含み、連結部をカメラまたは
ビデオへ連結するのを可能にする。内視鏡テレスコープのもう一方の端部は、患
者の皮膚に作製される切開部を介して患者に挿入される。内視鏡テレスコープは
、滅菌領域中に突出する。従って、この内視鏡テレスコープを滅菌しなければな
らない。
【0008】 本発明の目的は、医療機器または外科用機器の部品のような物体を滅菌する際
に使用するための方法および機器を提供することである。
【0009】 1つの局面において、本発明は、物体を滅菌するための方法を提供し、この方
法は、その物体を容器に配置する工程であって、その容器は物体が挿入される開
口部を有し、その容器は、収縮または変形するよう適合された少なくとも一部分
を有する、工程、蒸気浸透性閉鎖部でその開口部を閉じる工程、およびその物体
を滅菌するのに十分な時間、その容器を滅菌環境に配置する工程、を包含する。
【0010】 好ましくは、蒸気浸透性膜は、水蒸気浸透性膜である。
【0011】 好ましくは、蒸気浸透性膜は、液体の水に対して浸透性である。
【0012】 好ましくは、蒸気浸透性膜は、他の液体(例えば、滅菌液)に対して浸透性で
ある。
【0013】 好ましくは、容器を滅菌環境に配置する工程は、その容器をオートクレーブに
配置する工程、およびそのオートクレーブを、物体を滅菌するのに十分な時間、
作動させる工程を包含する。加圧滅菌は好ましい滅菌方法であるが、他の滅菌方
法も使用し得る。このような方法は、滅菌流体中に容器を配置する工程を包含し
得る。このような場合において、閉鎖部もまた滅菌流体に対して浸透性でなけれ
ばならない。
【0014】 容器の開口部を閉じる工程は、好ましくは、蒸気浸透性閉鎖部を開口部のリム
に取付ける工程を包含する。この閉鎖部は、接着剤によって開口部のリムに取付
けられ得る。この閉鎖部は、任意の適切な蒸気浸透性材料を含み得る。好ましく
は、この材料もまた、他の流体(例えば、気体)に対して浸透性である。しかし
、閉鎖部材料は、細菌を通さないことが好ましい。
【0015】 別の実施形態において、開口部を閉じる工程は、蓋またはカバーを開口部上に
配置する工程を包含し、この蓋またはカバーは、蒸気に対して浸透性である少な
くとも一部分を含む。この蓋またはカバーは、好ましくは、開封防止様式でのみ
容器から取り外され得る、開封防止式の蓋またはカバーである。このような開封
防止式蓋またはカバーは周知であり、さらに記載しない。
【0016】 閉鎖部の材料は、細孔膜を含み得る。より好ましくは、この閉鎖部の材料は、
紙または紙ベースの材料を含む。閉鎖部の材料は、使用される滅菌条件下で、破
損に対して耐性であるべきであることが理解される。例えば、オートクレーブで
使用される温度より下の温度で融解する熱可塑性材料は、滅菌物を得るために加
圧滅菌を使用する場合、本発明において使用するには不適切である。適切な膜材
料は、TYVEK(DuPontで製造される専売材料)であり得る。これは、
STERADシステムにおいて使用するために適切である。他の材料もまた使用
し得る。
【0017】 容器内に物体を配置し、そしてこの容器の開口部を閉じることによって、この
物体はこの容器によって保護されているため、滅菌中の他の物体との接触による
損傷から保護される。閉鎖部は、物体を容器内に閉じこめ、そして滅菌が完了し
た後、この容器への細菌の侵入を防止する。従って、容器はまた、物体の無菌性
を維持し得る便利な保存容器を提供する。
【0018】 別の局面において、本発明は、物体の滅菌に使用するための容器を適用し、こ
の容器はその物体を受容するよう適合され、その容器は、第1末端、第2末端を
有し、この第1末端は、容器内に物体を配置し得るための開口部を有し、第2末
端は、この第1末端のほぼ反対側に位置し、ここで、この容器の少なくとも一部
分は収縮または変形するように適合され、これによりこの第1末端および第2末
端は、互いに対して相対的に動かされる。
【0019】 好ましくは、第1末端付近の容器の少なくとも一部分は、収縮可能または変形
可能であり、これにより、この収縮可能部分または変形可能部分の収縮または変
形により、第1末端が、第2末端に相対的に近づくように移動する。
【0020】 好ましくは、この容器は、細長い物体を受容するために、細長部分を備える。
【0021】 好ましくは、この容器は、開放末端で比較的細長い。これにより、物体を容器
に挿入するのが容易になる。また、このことにより、この容器は、比較的細長い
部分を有する物体(例えば、内視鏡テレスコープ)を収容し得る。好ましくは、
この容器は、医療機器または外科用機器、より好ましくは、細長い医療機器、最
も好ましくは、内視鏡テレスコープの部品を収容するように適合される。
【0022】 好ましくは、容器の第1末端内の開口部は、蒸気浸透性閉鎖部により密閉可能
である。この蒸気浸透性閉鎖部は、第1末端内の開口部のリムに取り付けられ、
それによりこの開口部を閉じ得る。この蒸気浸透性閉鎖部は、ピーリングによっ
て開放末端から取り外され得る。この蒸気浸透性閉鎖部は、紙または紙ベースの
材料、あるいは細孔材料を含み得る。
【0023】 蒸気浸透性膜は、好ましくは、水蒸気浸透性膜である。蒸気浸透性膜は、好ま
しくは、液体の水に対して浸透性である。
【0024】 別の実施形態において、容器の開放末端は、滅菌する物体をこの容器の中に挿
入した後に、蓋またはキャップ(この蓋またはキャップは、蒸気浸透性部分を含
む)をこの開放末端上に配置することによって、閉じられる。好ましくは、この
蓋またはキャップは、この容器上で形成された相補的なネジ山部分と共に同時作
動する、ネジ山部分を有するネジ留め式の蓋またはキャップである。あるいは、
この蓋またはキャップはポップオン(pop−on)タイプであり得る。
【0025】 この蓋またはキャップは、好ましくは、いたずら防止シールまたは開封防止シ
ールに備えられる。この蓋が固体された後に、容器から取り外され得ないことが
、特に好ましい。閉鎖部が取り外された場合、これが取り外されたこと、および
無菌性が損なわれたことが明らかでなければならない。好ましくは、閉鎖部の取
り外しは、閉鎖部を傷つけ、その結果、この閉鎖部が容器に再適用され得ない。
【0026】 蓋またはキャップは、開口部と共に蓋またはキャップを形成し、そしてその開
口部を蒸気浸透性材料でカバーすることによって、蒸気浸透性部分に備えられ得
る。蒸気浸透性材料は、紙または紙ベースの材料、あるいは細孔材料を含み得る
。あるいは、この蓋またはキャップは、蒸気浸透性材料から製造され得る。
【0027】 容器の第2末端は、密閉末端として形成され得る。より好ましくは、容器の第
2末端は蒸気浸透性手段によって密閉される。これにより、加圧滅菌の後、空気
が容器内を循環し、それにより容器内で液化した任意の水を乾燥させるのを助け
得る。蒸気浸透性手段は、紙または紙ベースの閉鎖部手段、あるいは細孔材料で
あり得る。第2末端が密閉末端であり、容器の材料から形成される実施形態にお
いて、1つ以上の蒸気浸透性ウインドウが容器内に備えられ得る。実際には、た
とえ第2末端がその上に蒸気浸透性閉鎖部を有していても、1つ以上の蒸気浸透
性ウインドウが設けられ得る。
【0028】 本発明の一実施形態において、容器は、一緒に連結された第1部分および第2
部分を備える。第1部分は第1末端を備え得、そして第2部分は第2末端を備え
得る。第1および第2部分は、好ましくは、プラスチック材料から形成され、そ
して任意の適切な方法(例えば、溶接)によって、連結され得る。第1部分が変
形可能または収縮可能部分を含み得るか、または第2部分が変形可能または収縮
可能部分を含み得る。あるいは、第1部分および第2部分の両方が、収縮または
変形可能部分を含み得る。
【0029】 容器は、最も好ましくは、内視鏡テレスコープの滅菌において使用するために
設計される。この実施形態において、容器は、テレスコープの細長い部品を収容
するために、内視鏡テレスコープが挿入される細長部分、およびその細長い部品
から垂下している細長い部分を有する。この細長い部品は、変形可能または収縮
可能部分を有することが好ましい。これは、この細長い部品の外壁内に波形また
は溝を形成することによって備えられ得る。収縮可能または変形可能部分を導く
他の配置もまた使用され得る。
【0030】 内視鏡テレスコープの滅菌において使用するための容器の最も好ましい実施形
態において、この容器は、第1部品、およびこの第1部品に連結した第2の細長
い部品を備える。この第1部品は、(細長い部品に対して)比較的細長い直径を
有する。この第1部品は、第2の細長い部品に比較的ぴったりとフィットする開
放末端を有する外側突出部分を備え得、その結果、第1部品の外向きに突出した
部品は、第2の細長い部品の一部分と重なる。これらの重なった部品は、例えば
、溶接(または他の連結技術)によって一緒に連結される。この様式において、
これらの重なった部品は、互いに補強し合い、そして容器の細長い部品により大
きな強度を与える。
【0031】 容器の一部品は、容器が滅菌環境に暴露されたか否かを示す表示手段を備え得
る。この表示手段は、滅菌環境に暴露された場合に色の変化を受ける色変化部分
であり得る。この色の変化は、高温または滅菌ガスに暴露することによって生じ
得る。好ましくは、この表示手段は、蒸気浸透性閉鎖部の部分を形成する。
【0032】 本発明の容器は、滅菌中、医療機器または外科用機器の部品を収容するための
容器を提供する。この容器は、滅菌中、医療機器または外科用機器を損傷から保
護する。容器の開放末端を蒸気浸透性閉鎖部で閉じることによって、医療機器ま
たは外科用機器の滅菌が達成され得、そしてこの医療機器または外科用機器は、
滅菌した後の容器の中の滅菌条件で保存され得る。この容器は、容器が滅菌され
たか否かを示す表示手段を備え得る。この表示手段は、好ましくは、交換可能な
蒸気浸透性閉鎖部である。
【0033】 さらに、収縮可能または変形可能部分を設けることによって、外科手術中、容
器の内側の機器に容易にアクセスし得る。特に、外科手術中の使用において、滅
菌していない看護婦が閉鎖部を取り外し、次いで、容器の収縮または変形可能部
分を収縮または変形する。従って、容器の内側の医療機器または外科用機器の滅
菌した部品は、少なくとも部分的に暴露され、そして滅菌した看護婦はその暴露
した部品を把持し、そしてその容器から滅菌した機器を取り出し得る。本発明の
容器により、滅菌していない看護婦が、容器の内側の滅菌した部品、および容器
の内側の滅菌した機器に触る必要なく、滅菌した機器は容器から取り出され得る
。滅菌した看護婦は、容器の滅菌していない外面に触る必要はない。
【0034】 容器の収縮可能または変形可能部分は、好ましくは、折り畳み様式で収縮また
は変形するように作製される。このために、収縮可能または変形可能部分は、容
器の周りで伸長した複数の折り目または弱い部分の線を含み得る。本発明はまた
、任意の他の収縮可能または変形可能部分を含むことが理解される。例えば、容
器は、柔軟な材料で作製される部分を備え得るか、またはそれ自体が折り畳まれ
得る部分を備え得るか、あるいは収縮されたかまたは折り畳まれた部分を備え得
る。
【0035】 収縮可能または変形可能部分は、容器の第1末端に、またはそれに隣接した容
器の部分を含み得、この第1末端は、容器に下向きに折り畳むように適合される
。この動きは、第1および第2末端を、互いに相対的に近づけるように移動させ
る。
【0036】 容器は、滅菌中に遭遇する条件に対して耐性の任意の材料から作製され得る。
この容器は、好ましくは、適切なプラスチック材料から作製される。ポリエチレ
ンが特に好ましい。この容器は、一つの部品で作製されるか、または一緒に連結
された2つ以上の部品から作製され得る。可変サイズの容器は、テレスコープ、
または可変サイズの他の器具を収容するように作製され得る。容器の内面は、好
ましくは、疎水性であるか、または処理されて疎水性にされる。容器はまた、γ
線浸透性であり得、γ線滅菌における使用の可能性を開く。
【0037】 別の局面において、本発明は、物体の滅菌に使用するための容器を適用し、こ
の容器は、物体を受容し、この容器は、物体を受容するための内部容量、および
物体がこの容器に挿入される開口部を有し、この容器が少なくとも2つの部品に
分離されるように適合され、それにより物体を暴露することにより特徴付けられ
る。
【0038】 好ましくは、この容器は、第1末端および第2末端を有し、そしてこの第1末
端と第2末端との間の容器の一部分は、破損可能であるように適合され、それに
より、この容器は、少なくとも2つの部品に分離され得る。この破損可能な部分
は、1つ以上の弱点線、または低い破損点の材料から作製された部分を含み得る
【0039】 容器は、好ましくは、容器内の開口部を閉じるために、閉鎖手段に備えられる
。閉鎖手段は、好ましくは、いたずら防止または開封防止閉鎖部である。より好
ましくは、この閉鎖手段は、一旦容器に取り付けられると、その容器から取り外
され得ない。閉鎖手段が取り外される場合、この閉鎖手段が取り外されたことが
明らかでなければならず、それにより無菌性が損なわれたことを示す。
【0040】 容器は、好ましくは、蒸気浸透性部分を有する。この蒸気浸透性部分は、容器
の一部分であり得るか、または閉鎖部の一部分かまたは全てであり得る。
【0041】 蒸気浸透性部分は、本明細書中で記載される本発明の他の局面に関して記載さ
れる通りであり得る。
【0042】 閉鎖手段は、本発明の他の局面に関して記載されるとおりであり得る。
【0043】 本発明のこの局面において、容器は、内側が滅菌された物体を有する。滅菌後
、容器を開ける際の容器の使用は、滅菌していない看護婦が両手で物体を把持し
、そしてこの容器を少なくとも2つの部分に破壊することを必要とする。滅菌し
た看護婦は、次いで、その物体を、その物体を収容したままである部分からとり
だし得る。
【0044】 本発明の全ての局面において、この容器はさらに、容器から物体を取り出すと
すぐに、この物体を覆うように適合されたシート様材料を備え得る。このシート
様材料は、容器の内側に取り付けられ得る。あるいは、このシート様材料は、閉
鎖手段に取り付けられ得る。このシート様材料は、好ましくは、ガーゼまたは他
の医療繊維のシートである。物体が容器から取り出されるとこの物体を覆うこと
によって、このシート様材料は、物体と容器の滅菌していない部品との間のバリ
アをさらに適用して、無菌性が損なわれる機会をさらに軽減する。
【0045】 添付の図面に示される本発明の実施形態は、加圧滅菌による医療用具または外
科的用具の滅菌に特に有用であり、そして便宜上、本発明の実施形態は、加圧滅
菌に関連して記載される。しかし、加圧滅菌に加えて他の滅菌方法の使用に、本
発明は等しく適用可能であることが理解されるべきである。そして本発明は、加
圧滅菌のみに限定されないことが考慮されるべきことが理解されるべきである。
さらに、添付の図面に示される実施形態は、内視鏡テレスコープの滅菌に関連す
る。さらに、内視鏡テレスコープ以外の医療用具または外科的用具は、本発明に
従って滅菌され得ることが理解され、そして本発明は、内視鏡テレスコープの滅
菌に制限されないことが意図されることが理解される。
【0046】 図1を考慮すると、本発明に従う容器1は、伸長管部分2、および容器の近位
端に拡張部分3を備える。拡張部分3は、リム5によって規定される開口末端4
を備える。容器はまた、第2の閉口末端6を備え、それは開口末端4のほぼ反対
側に位置する。拡張部分3は、一連の折り目または弱い部分(weakness
)の線7を備え、破線の輪郭で示される。折り目または弱い部分の線7は、拡張
部分3が、図3に最も優れて示されるような折り畳み様の様式でそれ自体が圧縮
されることを可能にする。
【0047】 図2を考慮すると、図2は内視鏡テレスコープで充填された図1の容器の断面
図を示し、図2の容器1は、内視鏡テレスコープ8を受けるような形状をとる。
内視鏡テレスコープ8は、容器1の細長部分2の方に延びる細長部分9を備える
。内視鏡テレスコープ8はまた、光学的成分およびクランプ手段12を収容する
のためのハウジング11を有する近位端10を備える。図2から明瞭に理解され
得るように、内視鏡テレスコープ8の拡張末端10は、容器1の拡張部分3の内
側にフィットする。内視鏡テレスコープ8の細長部分9を、内視鏡テレスコープ
1の細長部分2の方に挿入することを補助するために、テーパード状のガイド1
3は、容器1の細長部分2にフィットされる。容器1の細長部分2はまた、スポ
ンジホルダー13およびにスポンジパッド(padding)14を用いてフィ
ットされ、内視鏡テレスコープの末端のための支点を提供する。
【0048】 内視鏡テレスコープ8が、容器1内の開口部4を介して挿入された後、蒸気浸
透性閉鎖部15は、開口部に付着され、それによって開口部4を閉じる。図面に
示される実施形態において、蒸気浸透性閉鎖部15は、接着部16(開口部4の
リム5に接触する)によって容器に付着される紙または紙ベースの材料を備える
。図2は、容器のエッジを超えて広がる水蒸気浸透性開口部15を示すが、蒸気
浸透性閉鎖部15は容器のエッジがきちんとそろい得ることが理解される。蒸気
浸透性閉鎖部は、好ましくは、水蒸気浸透性であり、そして好ましくは液体水に
浸透性でもある。
【0049】 内視鏡テレスコープを滅菌するために、容器内に配置された内視鏡テレスコー
プ8および容器に付着された蒸気浸透性閉鎖部15を有する容器1は、高圧滅菌
器内に配置される。高圧滅菌器の操作により、水蒸気を生じ、そしておそらく蒸
気浸透性閉鎖部15を通じて、容器1の内部容積に、水を通過させる。この結果
、内視鏡テレスコープが滅菌される。高圧滅菌サイクルの最後に、高圧滅菌器は
止められ、そして圧力が下げられる。容器1内にあったと考えられる水分は、容
器から流れ出し得、そして浸透性閉鎖部15を通じて浸透し得る。これは、容器
1の内部を実質的に乾燥した状態にさせる。この点では、弱い線または折れ線7
は、容器1の拡張部分に形成されるが、図1および2に示される収縮していない
状態では、容器1の拡張部分3の内部は、任意の復水を収集しない実質的に滑ら
かな表面を示すことに注意すべきである。
【0050】 一旦、図2に示される容器が高圧滅菌器から取り出されると、将来の使用のた
めに保存され得る。容器の内部は、滅菌されたままである。なぜなら、浸透性閉
鎖部15は、容器内への細菌の侵入を防ぐからである。さらに、容器1は、突沸
および荒い扱いに対して内視鏡テレスコープ8の保護を提供する。
【0051】 外科的手順において、内視鏡テレスコープ8が使用される際、内視鏡テレスコ
ープ8を含む容器1は、手術室に移される。手術室において、非滅菌の看護婦は
、容器1を取り上げ、そして拡張部分3を閉じた末端6に向って引くことによっ
て拡張部分3を圧縮させるか、または変形させる。浸透性閉鎖部15は、除去さ
れ、拡張部分3が変形されるか、または拡張部分3の変形作用によって除去され
るか、のいずれかであることが理解される。図3に最も優れて示されるように、
第2の閉鎖末端6へ押すことによる拡張部分3の変形は、開口末端4を第2の閉
鎖末端6に相対的に向って移動させる。拡張部分3は、折り畳み様の様式で、折
れ線または弱い線7の周りで収縮されるか、または変形される。これは、容器1
の開口末端4から内視鏡テレスコープ8の拡張末端10を曝露する効果を有する
。次いで、滅菌された看護婦は、内視鏡テレスコープ8の末端10を掴み得、そ
して容器1から内視鏡テレスコープ8を取り出し得る。内視鏡テレスコープ8の
末端10が滅菌されているので、滅菌された看護婦は、この操作によって手術室
内の滅菌フィールドを損なわない。
【0052】 一旦、内視鏡容器8が、容器1から除去されると、容器は、再滅菌のために予
め洗浄されるか、または単に廃棄されるか、のいずれかであり得る。
【0053】 容器1は、任意の適切なプロフィールを有し得る。図4に最も優れて示される
1つの実施形態において、容器1の拡張部分3は、ほぼ四角または矩形のプロフ
ィールを有し、特定のプロフィールを規定する開口末端4のリム5を有する。次
いで図4に示されるプロフィールの利点は、容器1が、保存を簡単にするための
他の類似の容器に保存できることである。しかし、容器についての任意の他のプ
ロフィールが使用され得ることが理解される。
【0054】 容器1の拡張部分3の圧縮操作を改善するために、図3に関連して最も優れて
示されるように、容器1の拡張部分3は、滅菌されていない看護婦によって握ら
れるリングプル17、18を有して提供され得る。これは、図5に最も優れて示
される。あるいは、プルタブが提供され得る。
【0055】 本発明の実施形態に示される容器1は、単一のユニットとして一体として形成
され得る。あるいは、容器1は、一緒に連結された2以上の部分から形成され得
る。例えば、容器1の細長部分2は、押出された管を備え得る。閉鎖末端6は、
例えば、超音波溶接によってか、または適切な水密粘着の使用によって押出され
た管の一端に付着され得る。同様に、拡張部分3は、再び超音波溶接によってか
、または適切な粘着剤の使用によって押出された部分2の他の末端に付着され得
る。
【0056】 図6においては、容器20は、伸長バレル21および拡張末端部分22を備え
る。拡張末端部分22は、スクリューキャップ23によって閉じられるように適
用された開口末端を有する。スクリューキャプ23は、それに取りつけられた剥
離紙(peel paper)シール24を有する。剥離紙シール24は、スク
リューキャップ23内の開口部を閉じる。図6には示されないが、スクリューキ
ャップ23は、容器20の末端で形成されたスレッド部分に対して働く。スクリ
ューキャップ23はまた、いたずら防止または開封防止シール25と共に提供さ
れる。このシールは、フルーツジュースの瓶で見出されるものと同様のものであ
り得る。いたずら防止または開封防止シールは、医療スタッフにさらなるレベル
の保証を提供する。この保証は、容器の内容物が滅菌されており、かつ滅菌後が
開封されていないことである。
【0057】 剥離紙シールはまた、滅菌条件下で、好ましくは不可逆的に色が変化する色変
化部分を備え得る。この部分は、容器の内容物が滅菌されているかどうかについ
て、医療スタッフに表示をする。
【0058】 拡張末端部分22はまた、容器を掴み、そして使用する際に補助するように設
計された指型のへこみ26、27を備える。
【0059】 容器の第2の末端28は、そこに形成された開口部を有し、そして紙シール2
9は、開口部にわたって適用される。紙シール29は、それを通じて空気が浸透
することを可能にし、次いで、滅菌の間に容器内に濃縮され得る水分の乾燥を可
能にする。
【0060】 図6に示される容器20はまた、テレスコープのプルバック曝露を可能にする
波形30を備えて提供される。波形30は、容器のバレル内に提供される。特に
、容器は、容器の末端が互いに向って動くことで圧縮され得、それによって容器
自体を圧縮するための波形を生じる。
【0061】 図6に示される容器20は、好ましくは、熱耐性プラスチックであるポリエチ
レンから作られる。しかし、任意の他の熱耐性材料は、容器の構築材料として使
用され得る。スクリューキャップ23は、ナイロンまたはポリカーボネートから
成り得、スクリューキャップに対する剥離紙シール24の付着を増強する。スク
リューキャップに適用された剥離紙シールは、容器の内容物の使用者に助言する
ための印刷を有し得、そして情報(例えば、内容物が滅菌された日付、滅菌条件
および滅菌手段を行った操作者)もまた含み得る。
【0062】 図7〜9に示される本発明の実施形態において、容器30は、第1部分31(
図8に最も優れて示される)および第2部分32(図7に最も優れて示される)
を備える。第1部分31は、拡張直径33の一部および比較的小さい直径の外側
に延びた突出部分34を含む。第1部分31は、大きな開口部35および小さな
開口部36を有し、大きな開口部35を介して内視鏡テレスコープは挿入され得
、そして小さな開口部36は、ほぼその反対の末端にある。内視鏡テレスコープ
のバレル部分は、開口部36を通じて伸展し得る。
【0063】 第1部分31は、好ましくは、プラスチック材料からなる。第1部分31は、
ブロー成形または射出成形によって適切に作製される。
【0064】 第1部分31の細長部分34は、ほとんど強度のない比較的薄い壁で分けられ
た画分を適切に含む。これは、細長部分34が、使用の際に容易に変形されるこ
とを可能にする。
【0065】 外側突出リッジ37を有する第1部分31がまた提供され得、そのリッジは、
開口部35上のキャップまたは蓋上への取りつけを容易にする。
【0066】 図7に最も優れて示される第2部分32は、閉鎖端部38、伸長中空部分39
および開口端部40を備える。開口端部40は、そこから放射状に外側に突き出
すフランジ41有する。第2部分32は、波形部分42を含み、波形部分42は
閉鎖端部38が、開口末端40に相対的に向って置換されることを可能にする。
【0067】 図9に示される最後の容器30を生産するために、第1部分31の細長部分3
4は、第2部分32の中空細長部分39に挿入される。第2部分32のフランジ
41は、次いで、壁部分33を備えた橋台に至る。次いで第1部分31は、フラ
ンジ41の壁部分43への超音波的な溶接によって第2部分32に連結される。
第2部分32は、固いプラスチック材料から適切に作製され、そして第2部分3
2は、ブロー成形または射出成形によって作製され得る。第2部分32は、強度
の程度および第1部分31細長部分34への強度を提供する。
【0068】 図9に示される容器30の使用において、そして伸長バレル46を備えた内視
鏡テレスコープ45は、大きな開口部35を通じて挿入される。図9より理解さ
れ得るように、容器30の長さは、内視鏡テレスコープ45の長さよりもわずか
に長い。一旦、内視鏡テレスコープ45が容器30に挿入されると、蒸気透過性
部分47を有する蓋およびキャップ46は、容器30に付着される。蓋またはキ
ャップ46は、配置され、その結果、容器30から除去され得ないか、または除
去された場合、容器30が開封されていたことが明らかである。
【0069】 蓋46は、そこから垂下するフランジ49を有する環状部分48を適切に含む
。フランジ49は、容器30の相補的な形状をしたラグ37へ、蓋を固定するた
めの固定手段を有する。蓋46の蒸気浸透性部分47は、蓋またはキャップ46
の環状部分48に連結された蒸気浸透性紙を適切に備える。一旦、蓋46が容器
30に配置されると、容器30は滅菌環境(例えば、エチレンオキシドまたはS
TERAD(Johnson&Johnsonより市販される a propr
ietary gas sterilizing system)を使用する高
圧滅菌器またはガス滅菌器)に配置される。蓋46の蒸気浸透性部分47を介し
て、蒸気は浸透し、それによって、容器30の内部に位置した内視鏡テレスコー
プを滅菌する。一旦、滅菌サイクルが完了すると、容器30は、滅菌装置より取
り出され、そして内視鏡テレスコープ45が、使用のために必要とされるまで貯
蔵される。図9から理解されるように、容器は、滅菌された内視鏡テレスコープ
を十分に囲み、そして内視鏡テレスコープ45を外部環境からシールする。従っ
て、内視鏡テレスコープは、容器30内にある間は、滅菌状態のままである。内
視鏡テレスコープが使用される場合、手術室に運ばれる。そこで、非滅菌の看護
婦が、容器30を両手で持ち上げる(1つの手は第1部分31、そして他方の手
は、第2部分32である)。非滅菌の看護婦が、閉鎖末端38を第1部分31に
向って押す。この結果、波形部分42および閉鎖端部38を形成し、波形部分4
2は、それ自体が圧縮し、そして閉鎖末端38は、第1部分31に向って相対的
に移動する。次いで閉鎖末端38は、内視鏡テレスコープ45のバレル46の末
端と接触する。これは、内視鏡テレスコープ45を、右に(図9に示されるよう
に)押し、そしてその結果、内視鏡テレスコープ45は、蓋46の蒸気浸透性部
分47を通り抜ける。一旦、内視鏡テレスコープ45が曝露されると、滅菌され
た看護婦は、内視鏡テレスコープの末端50を掴み、そして容器30から内視鏡
テレスコープ45を完全に取り出す。次いで、容器30は、処分され得る。
【0070】 キャップ46は、病院または外科的使用のための情報(滅菌情報(例えば、日
付および条件)、患者の情報などを含む)を記録するために使用され得る。
【0071】 ここでキャップは、患者の情報を記録するための機能を備え、キャップ46の
蒸気浸透性部分47は、容器から除去され得、そして患者のカルテ上の置かれる
【0072】 蒸気浸透性部分47は、最も好ましくは、キャップ45の環状部分46に適用
される剥離紙である。
【0073】 図7〜9に記載される実施形態は、溶接によって互いに接続された第1部分3
1および第2部分32を示すが、任意の他の連結技術が使用され得ることはまた
明らかである。例えば、接着または接着テープが使用され得る。
【0074】 第1および第2部分は、ポリエチレン、ポリプロピレンまたは他の適切なプラ
スチック材料から適切に作製され得る。容器30の壁は、容器の内容物の目視検
査を可能にするために少なくとも部分的に半透明であり得るか、または透明であ
り得る。あるいは、容器の内容物は、剥離紙47上に記載され得る。
【0075】 図7〜9に示される装置の使用の改良された方法において、内視鏡テレスコー
プ45は、第1部分31に配置され得、その後、第1部分31と第2部分32が
一緒に結合される。内視鏡テレスコープ45の遠位端は、第1部分31の開口末
端36を越して突出し得る。次いで蓋46がフィットされる。第2部分32は、
第1部分31の外側突出部分34の上に配置され、それによって容器30の内側
のテレスコープ45を完全に囲み、次いで第1および2部分31、32は、例え
ば、溶接、接着、テープなどによって一緒に結合される。
【0076】 本発明の容器は、多くの異なる長さで作製され得、異なる型のテレスコープの
滅菌に適する。図1〜6は、本発明が、内視鏡テレスコープの滅菌に関連して使
用されることを示すが、本発明が多くの異なる型の医療用装置の滅菌を網羅する
ように拡大解釈され得ることもまた理解される。
【0077】 本明細書中で記載される本発明は、具体的に記載された以外の変更および修飾
を受けることが理解される。本発明は、本発明の精神および範囲内にあるすべて
のこのような変更および修飾を包含することが理解されるべきである。
【0078】 本発明の好ましい実施形態は、ここで、添付の図面に関して記載される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に従う容器の斜視図を示す。
【図2】 図2は、容器内に内視鏡テレスコープが配置された、図1の容器の断面図を示
す。
【図3】 図3は、図2の装置の断面図を示すが、とのように内視鏡テレスコープが容器
から取り出されるかを示す。
【図4】 図4は、本発明に従う容器の一実施形態の端面図を示す。
【図5】 図5は、容器の圧潰を簡単にするためのプルリングを有する、図1の容器の改
良を示す。
【図6】 図6は、本発明の別の実施形態に従う容器を示す。
【図7】 図7は、本発明の別の実施形態に従う容器の細長い部品の断面側面図を示す。
【図8】 図8は、本発明の別の実施形態に従う容器の細長い部品の断面側面図を示す。
【図9】 図9は、図7および8の部品から作製された容器の断面側面図を示す。図9に
おいて、内視鏡テレスコープもまた、容器の内側に示される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 41/48 B65D 41/48 43/00 43/00 C 81/20 81/20 M // A61L 2/20 A61L 2/20 K 2/26 2/26 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 3E067 AA11 AB83 BA14A BB14A BC03A CA10 EA32 FA01 FB12 FC01 GC06 3E084 AA06 AA12 AA24 AB10 BA01 BA02 BA07 CA01 CC03 DA01 DB12 DC03 FA09 FB01 FD13 GA04 GB04 GB08 KA20 4C058 AA15 BB05 BB06 DD15 EE14 EE24 JJ15

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の滅菌に使用するための容器であって、該容器は、該物
    体を受容するように適合され、該容器は、該物体を該容器中に配置させる開口部
    を有する第1端部、および該第1端部のほぼ反対側に配置される第2端部を有し
    、ここで、該容器の少なくとも一部は、収縮または変形するように適合され、こ
    れにより、該第1端部および第2端部が互いの方に向かって相対的に移動させら
    れる、容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の容器であって、該容器は、前記第1端部の
    前記開口部を閉鎖するための閉鎖手段をさらに備え、そして該閉鎖手段は、蒸気
    浸透性部分を備える、容器。
  3. 【請求項3】 前記閉鎖手段が、前記開口部のリムに取り付けるための蒸気
    浸透性閉鎖部を備える、請求項2に記載の容器。
  4. 【請求項4】 前記蒸気浸透性閉鎖部が剥離紙または蒸気浸透性膜を備える
    、請求項3に記載の容器。
  5. 【請求項5】 前記閉鎖手段が蒸気浸透性部分を有する、蓋またはキャップ
    を備える、請求項2に記載の容器。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の容器であって、前記蓋またはキャップは、
    そこから垂下しているフランジを有する環状部材を備え、該フランジは、該容器
    上で対応する内部係合手段と係合するための内部係合手段を有し、これにより、
    該蓋またはキャップを該容器上に保持し、そして蒸気浸透性部材を該環状部材の
    開口部に張る、容器。
  7. 【請求項7】 前記蓋またはキャップがいたずら防止蓋またはキャップある
    いは開封防止蓋またはキャップである、請求項5または請求項6に記載の容器。
  8. 【請求項8】 前記収縮または変形部分が、溝付き部分または波形部分を備
    える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の容器。
  9. 【請求項9】 前記容器が前記第1端部で相対的に拡張される、請求項1〜
    8のいずれか1項に記載の容器。
  10. 【請求項10】 前記容器の第2端部が閉鎖端部を備える、請求項1〜9の
    いずれか1項に記載の容器。
  11. 【請求項11】 前記第2端部が蒸気透過性手段によって閉鎖される、請求
    項1〜9のいずれか1項に記載の容器。
  12. 【請求項12】 前記収縮または変形部分が比較的強固な材料から作製され
    る、請求項1〜11のいずれか1項に記載の容器。
  13. 【請求項13】 前記容器を形成するために共に接合される第1部分および
    第2部分を備える、請求項1〜12のいずれか1項に記載の容器。
  14. 【請求項14】 前記第1部分が、前記変形または収縮部分を備える、請求
    項13に記載の容器。
  15. 【請求項15】 前記第2部分が前記変形または収縮部分を備える、請求項
    13に記載の容器。
  16. 【請求項16】 前記第1部分および第2部分の各々が変形または収縮部分
    を備える、請求項13に記載の容器。
  17. 【請求項17】 内視鏡テレスコープのバレルを受容するための細長部分お
    よび該細長部分から垂下した細長部分を備える、内視鏡テレスコープの滅菌に使
    用するための、請求項1〜16のいずれか1項に記載の容器。
  18. 【請求項18】 前記拡張部分が前記収縮または変形部分を備える、請求項
    17に記載の容器。
  19. 【請求項19】 第1部分、および該第1部分に結合された第2細長部分を
    備え、該第1部分が該細長部分に関して比較的拡張された直径を有する、請求項
    17または18に記載の容器。
  20. 【請求項20】 前記第1部分が、前記第2細長部分と比較的ぴったりと嵌
    合する、外側突出部分を備え、その結果、該第1部分の外側突出部分は、該第2
    細長部分の少なくとも幾分かと重なり合っている、請求項19に記載の容器。
  21. 【請求項21】 前記第2部分が前記第1部分の外側突出部分を受容するた
    めの開口端部、および閉鎖端部を有し、該閉鎖端部が前記容器の第2端部を備え
    る、請求項20に記載の容器。
  22. 【請求項22】 前記第1部分が前記外側伸長部分に開口端部および前記拡
    張直径部分に大きな開口部を有し、該外側伸長部分を内視鏡テレスコープのバレ
    ルが通過する、請求項20または21に記載の容器。
  23. 【請求項23】 物体の滅菌に使用するための容器であって、該容器は、該
    物体を受容するように適合され、該容器は、該物体を受容するための内部容積お
    よび該物体が該容器に挿入され得る開口部を有し、該容器を少なくとも2個の部
    分に分離し、これにより該物体を曝露するように適合することを特徴とする、容
    器。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の容器であって、前記容器が第1端部お
    よび第2端部を有し、そして該第1端部と第2端部との間の容器の一部が破損し
    やすく、これにより該容器を少なくとも2つの部分に分離することが可能なよう
    に適合されている、容器。
  25. 【請求項25】 前記破損しやすい部分は、弱い部分の1以上の線、または
    低い限界点の材料から作製される部分を備える、請求項24に記載の容器。
  26. 【請求項26】 前記容器が閉鎖手段を備える、請求項23〜25のいずれ
    か1項に記載の容器。
  27. 【請求項27】 前記閉鎖手段がいたずら防止または開封防止閉鎖部である
    、請求項26に記載の容器。
  28. 【請求項28】 前記容器が蒸気透過性部分を有する、請求項23〜26の
    いずれか1項に記載の容器。
  29. 【請求項29】 前記閉鎖手段が蒸気浸透性部分を備える、請求項26また
    は27に記載の容器。
  30. 【請求項30】 前記物体の除去の際に、該物体上を覆うように適合される
    シート様材料をさらに備える、請求項1〜29のいずれか1項に記載の容器。
  31. 【請求項31】 前記シート様材料が、前記容器の内部に取り付けられてい
    る、請求項30に記載の容器。
  32. 【請求項32】 前記シート様材料が閉鎖手段に取り付けられている、請求
    項30に記載の容器。
  33. 【請求項33】 前記シート様材料が1枚のガーゼまたは他の医療用繊維で
    ある、請求項30〜32のいずれか1項に記載の容器。
  34. 【請求項34】 請求項1に記載の容器であって、前記変形または収縮部分
    が該容器の前記第1端部でまたは該第1端部に隣接した容器の一部を備え、該容
    器を下方に折り畳むように適用される、容器。
  35. 【請求項35】 物体を滅菌する方法であって、該方法は、物体を容器に配
    置する工程、蒸気浸透性閉鎖部で開口部を閉鎖する工程、および該物体を滅菌す
    るのに十分な時間で滅菌した環境に容器を配置する工程を包含し、該容器は、該
    物体が挿入される開口部を有し、該容器は、変形または収縮されるように適合さ
    れる少なくとも一部分を有する、方法。
  36. 【請求項36】 請求項1〜33のいずれか1項に記載の容器を使用する、
    請求項35に記載の方法。
  37. 【請求項37】 請求項35または請求項36に記載の方法であって、前記
    物体を収縮部分または変形部分を収縮または変形することによって前記容器から
    取り出し、これにより該容器の内部容積を減少させ、そして該物体に力を与えて
    、前記蒸気浸透性閉鎖部を破壊して開口し、該容器から少なくとも一部を伸長さ
    せる、方法。
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