JPH0636813B2 - 体液を含む廃液の処理方法および処理容器 - Google Patents
体液を含む廃液の処理方法および処理容器Info
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- JPH0636813B2 JPH0636813B2 JP4098151A JP9815192A JPH0636813B2 JP H0636813 B2 JPH0636813 B2 JP H0636813B2 JP 4098151 A JP4098151 A JP 4098151A JP 9815192 A JP9815192 A JP 9815192A JP H0636813 B2 JPH0636813 B2 JP H0636813B2
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L11/00—Methods specially adapted for refuse
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M1/00—Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
- A61M1/64—Containers with integrated suction means
- A61M1/68—Containers incorporating a flexible member creating suction
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M1/00—Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
- A61M1/88—Draining devices having means for processing the drained fluid, e.g. an absorber
- A61M1/884—Draining devices provided with means for filtering out the harmless water content before discarding the drainage container
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、傷や病気の治療、手術
の際に発生した血液やリンパ液等の体液、患部や口腔内
を洗浄した後の生理食塩水、排尿や排便を含む汚水等の
体液を含む廃液の処理方法および処理容器に関する。
の際に発生した血液やリンパ液等の体液、患部や口腔内
を洗浄した後の生理食塩水、排尿や排便を含む汚水等の
体液を含む廃液の処理方法および処理容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】手術や治療中に患者から発生した体液を
含む廃液（以下、単に廃液という場合は体液を含む廃液
を意味する。）は、内部が負圧とされた収集ビンに吸引
収集された後、体液中の感染性細菌やウィルスを死滅さ
せるため、殺菌剤を添加混合したり、オートクレーブ滅
菌した後、廃棄されていた。収集ビン（通常容量５〜８
ｌ）は重く、殺菌した廃液の廃棄やその後の洗浄等の取
り扱いが面倒なため、近年、使い捨ての合成樹脂製の処
理容器が用いられるようになってきた。廃液を収集した
後の容器は、そのまま、あるいは容器内の廃液に吸水性
凝固剤を添加した後、最終的には容器ごと焼却処分され
る。
含む廃液（以下、単に廃液という場合は体液を含む廃液
を意味する。）は、内部が負圧とされた収集ビンに吸引
収集された後、体液中の感染性細菌やウィルスを死滅さ
せるため、殺菌剤を添加混合したり、オートクレーブ滅
菌した後、廃棄されていた。収集ビン（通常容量５〜８
ｌ）は重く、殺菌した廃液の廃棄やその後の洗浄等の取
り扱いが面倒なため、近年、使い捨ての合成樹脂製の処
理容器が用いられるようになってきた。廃液を収集した
後の容器は、そのまま、あるいは容器内の廃液に吸水性
凝固剤を添加した後、最終的には容器ごと焼却処分され
る。
【０００３】前記使い捨ての処理容器としては、容器内
の空気を排気するための排気管および吸引チューブが接
続される廃液導入管を備えた堅固な合成樹脂製容器が特
開昭51−48589 号公報に開示されている。また、図６に
示すように、排気管51および廃液導入管52を備えた堅固
な合成樹脂製の上蓋53に合成樹脂製の袋部材54が添設さ
れた処理容器55が米国特許 3,685,517号公報に開示され
ている。この処理容器55は、袋部材54を堅牢な減圧容器
56に入れ、上蓋53を減圧容器56の開口に気密に嵌着して
使用される。前記上蓋53には、第１通孔57と第２通孔58
とが開設されており、第１通孔57は減圧容器56の内面と
袋部材54の外面との間に連通し、第２通孔58は袋部材54
内に突設した導管59に連通している。前記排気管51を減
圧源に接続すると、袋部材54は減圧容器内で膨らむと共
に廃液導入管52から廃液が導入される。
の空気を排気するための排気管および吸引チューブが接
続される廃液導入管を備えた堅固な合成樹脂製容器が特
開昭51−48589 号公報に開示されている。また、図６に
示すように、排気管51および廃液導入管52を備えた堅固
な合成樹脂製の上蓋53に合成樹脂製の袋部材54が添設さ
れた処理容器55が米国特許 3,685,517号公報に開示され
ている。この処理容器55は、袋部材54を堅牢な減圧容器
56に入れ、上蓋53を減圧容器56の開口に気密に嵌着して
使用される。前記上蓋53には、第１通孔57と第２通孔58
とが開設されており、第１通孔57は減圧容器56の内面と
袋部材54の外面との間に連通し、第２通孔58は袋部材54
内に突設した導管59に連通している。前記排気管51を減
圧源に接続すると、袋部材54は減圧容器内で膨らむと共
に廃液導入管52から廃液が導入される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】使い捨ての処理容器を
使用することにより、廃液の廃棄作業や廃棄後のビンの
内部洗浄というような面倒な作業は不要となった。しか
しながら、ビンから合成樹脂容器へと容器自体の重量は
大幅に軽減されたものの、内容物はほとんど水分である
ため、容器全体の重量はやはり重く、運搬に労力を要
し、また焼却するのに時間がかかり、多量のエネルギー
を必要とするという問題がある。
使用することにより、廃液の廃棄作業や廃棄後のビンの
内部洗浄というような面倒な作業は不要となった。しか
しながら、ビンから合成樹脂容器へと容器自体の重量は
大幅に軽減されたものの、内容物はほとんど水分である
ため、容器全体の重量はやはり重く、運搬に労力を要
し、また焼却するのに時間がかかり、多量のエネルギー
を必要とするという問題がある。
【０００５】本発明はかかる問題に鑑みなされたもの
で、廃液収集後の容器の運搬が容易で、かつ容器ごと容
易に焼却することができる体液を含む廃液の処理方法お
よびその実施に適した処理容器を提供することを目的と
する。
で、廃液収集後の容器の運搬が容易で、かつ容器ごと容
易に焼却することができる体液を含む廃液の処理方法お
よびその実施に適した処理容器を提供することを目的と
する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の処理方法は、体
液や体腔内洗浄液等の体液を含む廃液を合成樹脂製の貯
留容器に吸引して収集した後、前記貯留容器内に設けら
れた、感染性微生物の分離が可能なフィルターを介して
前記廃液中の水分を除去した後、廃液中の感染性微生物
を内有する貯留容器を前記フィルターごと廃棄する方法
である。
液や体腔内洗浄液等の体液を含む廃液を合成樹脂製の貯
留容器に吸引して収集した後、前記貯留容器内に設けら
れた、感染性微生物の分離が可能なフィルターを介して
前記廃液中の水分を除去した後、廃液中の感染性微生物
を内有する貯留容器を前記フィルターごと廃棄する方法
である。
【０００７】また、上記方法を実施するための好適な処
理容器は、体液を含む廃液を貯留するための合成樹脂製
の貯留容器に廃液導入管および排気管が設けられた体液
を含む廃液の処理容器において、前記貯留容器には感染
性微生物の分離可能なフィルターが備えられ、フィルタ
ー通過後の廃液中の水分を外部に排出するための排出管
が設けられ、該排出管には開閉弁が設けられている。該
処理容器のフィルターとしては、ウィルスの分離可能な
二次フィルターと該二次フィルターの目詰り防止用の一
次フィルターとで構成するのがよく、またフィルターは
貯留容器の内周面より支持部材を介して内部側に設ける
のがよい。また、貯留容器は伸縮自在に形成しておくの
がよい。
理容器は、体液を含む廃液を貯留するための合成樹脂製
の貯留容器に廃液導入管および排気管が設けられた体液
を含む廃液の処理容器において、前記貯留容器には感染
性微生物の分離可能なフィルターが備えられ、フィルタ
ー通過後の廃液中の水分を外部に排出するための排出管
が設けられ、該排出管には開閉弁が設けられている。該
処理容器のフィルターとしては、ウィルスの分離可能な
二次フィルターと該二次フィルターの目詰り防止用の一
次フィルターとで構成するのがよく、またフィルターは
貯留容器の内周面より支持部材を介して内部側に設ける
のがよい。また、貯留容器は伸縮自在に形成しておくの
がよい。
【０００８】
【作用】貯留容器に吸引収集された後の廃液は、開閉弁
を開状態にすることによって、フィルターを通してその
水分が排出管より外部に排出される。該フィルターは感
染性微生物の分離が可能であるため、人体に有害危険な
細菌、ウィルス等は体液の固形成分と共に貯留容器内に
閉じ込められる。この際、容器内の廃液を加圧したり、
排出管の流出側を吸引することにより、濾過速度を高め
ることができる。また、フィルターとしては感染性微生
物の内、最も小さいウィルスの分離可能な二次フィルタ
ーと、該二次フィルターの目詰り防止用の一次フィルタ
ーとで構成し、廃液は一次、二次フィルターを通して濾
過するのがよい。高価な二次フィルターの目詰りを防止
して、濾過効率の低下を防止しうるからである。また、
フィルターを貯留容器の内部側に設けることにより、血
ぺい等の比重の大きい体液中の固形分がフィルターに付
着するのを防止することができる。廃液中の水分が除去
された後の貯留容器は軽量であり、また容易に焼却され
る。この際、フィルターごと焼却するので、感染性微生
物が外部に漏れ出るおそれがない。また、貯留容器を伸
縮自在に形成しておけば、使用の前後を通して容器の容
積を小さくすることができ、保管や搬送に便利である。
を開状態にすることによって、フィルターを通してその
水分が排出管より外部に排出される。該フィルターは感
染性微生物の分離が可能であるため、人体に有害危険な
細菌、ウィルス等は体液の固形成分と共に貯留容器内に
閉じ込められる。この際、容器内の廃液を加圧したり、
排出管の流出側を吸引することにより、濾過速度を高め
ることができる。また、フィルターとしては感染性微生
物の内、最も小さいウィルスの分離可能な二次フィルタ
ーと、該二次フィルターの目詰り防止用の一次フィルタ
ーとで構成し、廃液は一次、二次フィルターを通して濾
過するのがよい。高価な二次フィルターの目詰りを防止
して、濾過効率の低下を防止しうるからである。また、
フィルターを貯留容器の内部側に設けることにより、血
ぺい等の比重の大きい体液中の固形分がフィルターに付
着するのを防止することができる。廃液中の水分が除去
された後の貯留容器は軽量であり、また容易に焼却され
る。この際、フィルターごと焼却するので、感染性微生
物が外部に漏れ出るおそれがない。また、貯留容器を伸
縮自在に形成しておけば、使用の前後を通して容器の容
積を小さくすることができ、保管や搬送に便利である。
【０００９】
【実施例】図１は実施例に係る処理容器1 および附属機
器を示しており、該処理容器1 は、上下方向に伸縮自在
とされた貯留容器2 を備えており、前記貯留容器2 は、
上蓋3 と、下蓋4 と、両蓋間を連結する筒状の側壁部5
とからなり、側壁部5 は上下方向に伸縮自在の蛇腹構造
をなしている。上蓋3 と下蓋4 とは比較的堅牢な合成樹
脂で形成されており、側壁部5 は可撓性のある合成樹脂
シートを折曲して形成されており、側壁部5 の上端開口
部は上蓋3 の下面に、また下端開口部は下蓋4 の周縁に
溶着や接着等により固着されている。前記合成樹脂とし
ては、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン
等の成形容易な適宜の透明ないし半透明の熱可塑性合成
樹脂によって形成されている。尚、該貯留容器2 の側壁
部5 および下蓋4 は、廃液の収集時には、堅牢で有底の
減圧容器71に収納される。
器を示しており、該処理容器1 は、上下方向に伸縮自在
とされた貯留容器2 を備えており、前記貯留容器2 は、
上蓋3 と、下蓋4 と、両蓋間を連結する筒状の側壁部5
とからなり、側壁部5 は上下方向に伸縮自在の蛇腹構造
をなしている。上蓋3 と下蓋4 とは比較的堅牢な合成樹
脂で形成されており、側壁部5 は可撓性のある合成樹脂
シートを折曲して形成されており、側壁部5 の上端開口
部は上蓋3 の下面に、また下端開口部は下蓋4 の周縁に
溶着や接着等により固着されている。前記合成樹脂とし
ては、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン
等の成形容易な適宜の透明ないし半透明の熱可塑性合成
樹脂によって形成されている。尚、該貯留容器2 の側壁
部5 および下蓋4 は、廃液の収集時には、堅牢で有底の
減圧容器71に収納される。
【００１０】前記上蓋3 には、容器内部に連通する排気
管8 および廃液導入管7 が一体成形されており、更にそ
の周縁下部には、減圧容器71の上端開口周縁に気密にス
ナップ嵌合するための凹溝9 が設けられている。また、
上蓋3 の上面には処理容器1を減圧容器71から取り出し
たり、搬送したりする際に使用する取っ手10が形成され
ている。前記減圧容器71は、繰り返し使用されるもので
あり、透明ないし半透明のガラスや合成樹脂によって形
成されている。
管8 および廃液導入管7 が一体成形されており、更にそ
の周縁下部には、減圧容器71の上端開口周縁に気密にス
ナップ嵌合するための凹溝9 が設けられている。また、
上蓋3 の上面には処理容器1を減圧容器71から取り出し
たり、搬送したりする際に使用する取っ手10が形成され
ている。前記減圧容器71は、繰り返し使用されるもので
あり、透明ないし半透明のガラスや合成樹脂によって形
成されている。
【００１１】前記下蓋4 の中央には排出管12が形成され
ており、その上部管路13には開閉弁14が装着されてい
る。また、下蓋4 の上部には前記排出管12の開口を囲む
ように短筒状の支持部材15が形成されており、その上に
フィルターユニット17が溶着等により液密に固着されて
いる。尚、前記減圧容器71の底部には前記排出管12を収
納するためのカップ部72が突出しており、該カップ部72
には排気管73が付設されている。
ており、その上部管路13には開閉弁14が装着されてい
る。また、下蓋4 の上部には前記排出管12の開口を囲む
ように短筒状の支持部材15が形成されており、その上に
フィルターユニット17が溶着等により液密に固着されて
いる。尚、前記減圧容器71の底部には前記排出管12を収
納するためのカップ部72が突出しており、該カップ部72
には排気管73が付設されている。
【００１２】前記フィルターユニット17は、前記支持部
材15の上端開口に固着される基板18と、該基板18に逆Ｕ
字形に植設された多数の中空糸体19の群からなる二次フ
ィルター20と、該二次フィルター20を包み込むようにし
て前記基板18の上部周縁に溶着等により固着された一次
フィルター21とで構成されている。図２は前記二次フィ
ルター20の中空糸体19の模式的拡大図であり、中空糸体
19には中空部22に連通する多数の微細孔23が形成されて
おり、その末端は基板18に固着されている。該中空糸体
19はフィルターの膜面積を容易に大きくとることができ
るため好適である。材質としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスルホン、ポリアミド系等の公知の疎
水性合成樹脂を親水化処理したもの又は親水性合成樹脂
が好ましい。二次フィルター20の孔径すなわち前記中空
糸体19の孔径は、感染性微生物、特に最小のウィルス
（通常0.02〜 0.4μm)を分離することができるように、
0.01μm 程度とするのがよい。二次フィルター20の膜面
積としては、処理容器1 の廃液貯留容量にもよるが、容
量５ｌ程度で0.5m2 程度でよい。尚、基板18に植設され
た多数の中空糸体19からなるフィルター部材は各種市販
されている。
材15の上端開口に固着される基板18と、該基板18に逆Ｕ
字形に植設された多数の中空糸体19の群からなる二次フ
ィルター20と、該二次フィルター20を包み込むようにし
て前記基板18の上部周縁に溶着等により固着された一次
フィルター21とで構成されている。図２は前記二次フィ
ルター20の中空糸体19の模式的拡大図であり、中空糸体
19には中空部22に連通する多数の微細孔23が形成されて
おり、その末端は基板18に固着されている。該中空糸体
19はフィルターの膜面積を容易に大きくとることができ
るため好適である。材質としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスルホン、ポリアミド系等の公知の疎
水性合成樹脂を親水化処理したもの又は親水性合成樹脂
が好ましい。二次フィルター20の孔径すなわち前記中空
糸体19の孔径は、感染性微生物、特に最小のウィルス
（通常0.02〜 0.4μm)を分離することができるように、
0.01μm 程度とするのがよい。二次フィルター20の膜面
積としては、処理容器1 の廃液貯留容量にもよるが、容
量５ｌ程度で0.5m2 程度でよい。尚、基板18に植設され
た多数の中空糸体19からなるフィルター部材は各種市販
されている。
【００１３】一方、前記一次フィルター21は、図３に示
すように、合成樹脂製の二枚の押え板24,24 の間に紙フ
ィルターや不織布フィルター等の面状フィルター25を挟
持した構造とされており、前記押え板24には直径数mm程
度の多数の通孔26が開設されている。該一次フィルター
21の孔径、すなわち紙フィルター等の孔径は 0.5〜１μ
m 程度でよい。これによって、比較的大きな粒子（例え
ば、細菌、高タンパク) の通過が阻止され、微小な孔径
の二次フィルター20の目詰りが防止される。
すように、合成樹脂製の二枚の押え板24,24 の間に紙フ
ィルターや不織布フィルター等の面状フィルター25を挟
持した構造とされており、前記押え板24には直径数mm程
度の多数の通孔26が開設されている。該一次フィルター
21の孔径、すなわち紙フィルター等の孔径は 0.5〜１μ
m 程度でよい。これによって、比較的大きな粒子（例え
ば、細菌、高タンパク) の通過が阻止され、微小な孔径
の二次フィルター20の目詰りが防止される。
【００１４】上記の処理容器1 を用いて、廃液を収集す
るには、まず、排出管12の開閉弁14を閉にした状態で処
理容器1 の上蓋3 より下の部分を減圧容器71に入れ、上
蓋3を減圧容器71の上端縁に嵌着する。そして、上蓋3
および減圧容器カップ部72の排気管73を真空ポンプ等の
減圧源に配管された減圧管に適宜のチューブを介して接
続すると共に、廃液導入管7 に吸引チューブを連結す
る。減圧源の圧力は、通常−400mmHg 程度とされる。吸
引チューブからは廃液や空気が吸い込まれるため、処理
容器1 内の圧力は減圧容器71内の圧力に比べて若干大き
くなる。このため、処理容器1 の側壁部5 は伸長して大
きく膨らむ。
るには、まず、排出管12の開閉弁14を閉にした状態で処
理容器1 の上蓋3 より下の部分を減圧容器71に入れ、上
蓋3を減圧容器71の上端縁に嵌着する。そして、上蓋3
および減圧容器カップ部72の排気管73を真空ポンプ等の
減圧源に配管された減圧管に適宜のチューブを介して接
続すると共に、廃液導入管7 に吸引チューブを連結す
る。減圧源の圧力は、通常−400mmHg 程度とされる。吸
引チューブからは廃液や空気が吸い込まれるため、処理
容器1 内の圧力は減圧容器71内の圧力に比べて若干大き
くなる。このため、処理容器1 の側壁部5 は伸長して大
きく膨らむ。
【００１５】廃液の収集が終わると、吸引チューブおよ
び減圧管への接続チューブを除去し、排気管8 および廃
液導入管7 の管端開口にキャップ40（図４参照) を取り
付けて閉塞する。このキャップ40は上蓋3 にコードを介
して取り付けておくとよい。そして、取っ手10を持ち上
げて、処理容器1 を減圧容器71から引き上げ、図４に示
すように、支持台75を介してタンク76上に載置する。こ
のとき、排出管12の先端部をタンク76の挿入口77に差し
込んでおく。そして、開閉弁14を開状態にすると、処理
容器1 内の廃液はフィルターユニット17によって濾過さ
れ、廃液中の水分のみがタンク76内に流入する。この
際、濾過速度を上げるため、処理容器1 を側壁部5 の蛇
腹が縮む方向に押圧してもよく、またタンク76に設けた
吸引口78を減圧源に接続してもよく、また、処理容器1
の排気管7 より加圧空気を容器内に送給してもよい。廃
液を濾過した後の処理容器1 は、開閉弁14を閉じ、タン
ク76より取り外されて、内容物共に運搬され、焼却され
る。内容物は廃液中の固形分であり、水分はほとんど排
除されているため、処理容器1 は軽量で、また容易に燃
焼する。このため、病院に付設された比較的小さな熱量
の焼却炉によっても容易に焼却することができる。尚、
79はタンク76の排水口であり、キャップ80が嵌着されて
いる。
び減圧管への接続チューブを除去し、排気管8 および廃
液導入管7 の管端開口にキャップ40（図４参照) を取り
付けて閉塞する。このキャップ40は上蓋3 にコードを介
して取り付けておくとよい。そして、取っ手10を持ち上
げて、処理容器1 を減圧容器71から引き上げ、図４に示
すように、支持台75を介してタンク76上に載置する。こ
のとき、排出管12の先端部をタンク76の挿入口77に差し
込んでおく。そして、開閉弁14を開状態にすると、処理
容器1 内の廃液はフィルターユニット17によって濾過さ
れ、廃液中の水分のみがタンク76内に流入する。この
際、濾過速度を上げるため、処理容器1 を側壁部5 の蛇
腹が縮む方向に押圧してもよく、またタンク76に設けた
吸引口78を減圧源に接続してもよく、また、処理容器1
の排気管7 より加圧空気を容器内に送給してもよい。廃
液を濾過した後の処理容器1 は、開閉弁14を閉じ、タン
ク76より取り外されて、内容物共に運搬され、焼却され
る。内容物は廃液中の固形分であり、水分はほとんど排
除されているため、処理容器1 は軽量で、また容易に燃
焼する。このため、病院に付設された比較的小さな熱量
の焼却炉によっても容易に焼却することができる。尚、
79はタンク76の排水口であり、キャップ80が嵌着されて
いる。
【００１６】上記実施例の処理容器1 においては、貯留
容器2 の側壁部5 を蛇腹構造としたが、単に可撓性シー
トによって形成するだけでもよい。また、図５に示すよ
うに、側壁部5Aを堅牢な合成樹脂筒体で形成してもよ
い。尚、30は排出管12の破損防止のための支持台であ
り、その上端縁が下蓋4 外周縁にスナップ嵌合されてお
り、開閉弁14の操作が容易なように、開閉弁14のつまみ
側の側面の一部が切除されている。
容器2 の側壁部5 を蛇腹構造としたが、単に可撓性シー
トによって形成するだけでもよい。また、図５に示すよ
うに、側壁部5Aを堅牢な合成樹脂筒体で形成してもよ
い。尚、30は排出管12の破損防止のための支持台であ
り、その上端縁が下蓋4 外周縁にスナップ嵌合されてお
り、開閉弁14の操作が容易なように、開閉弁14のつまみ
側の側面の一部が切除されている。
【００１７】また、図１の実施例では、フィルターユニ
ット17の二次フィルター20として多数の中空糸体19を用
いたが、その他の多孔質フィルターを用いてもよいこと
は勿論であり、一次フィルター21も実施例のように積層
構造にする必要はなく、例えば不織布フィルターをキャ
ップ状に成形したものを用いてもよい。また、減圧容器
71の下部に排気管73を設ける必要はなく、何らかの手段
によって減圧容器71の内周面と処理容器1 の側壁部5 な
いし下蓋4 外周面との間の隙間を減圧状態にすればよ
い。例えば、従来例のように、排気管8 と前記隙間に連
通する流路を上蓋3 に設けてもよい。
ット17の二次フィルター20として多数の中空糸体19を用
いたが、その他の多孔質フィルターを用いてもよいこと
は勿論であり、一次フィルター21も実施例のように積層
構造にする必要はなく、例えば不織布フィルターをキャ
ップ状に成形したものを用いてもよい。また、減圧容器
71の下部に排気管73を設ける必要はなく、何らかの手段
によって減圧容器71の内周面と処理容器1 の側壁部5 な
いし下蓋4 外周面との間の隙間を減圧状態にすればよ
い。例えば、従来例のように、排気管8 と前記隙間に連
通する流路を上蓋3 に設けてもよい。
【００１８】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、体
液を含む廃液を処理容器内に吸引収集後、容器内に設け
られたフィルターによって前記廃液を濾過し、廃液中の
水分を排出管より外部に排出することができるので、処
理容器内には廃液中の水分を大幅に排除することがで
き、濾過後の処理容器は軽量であり、焼却も容易であ
る。また、フィルターを一次、二次フィルターによる２
重構造にすることにより、ウィルスの分離が可能な孔径
の微小な二次フィルターの目詰りを防止することがで
き、濾過効率の低下を防止することができる。
液を含む廃液を処理容器内に吸引収集後、容器内に設け
られたフィルターによって前記廃液を濾過し、廃液中の
水分を排出管より外部に排出することができるので、処
理容器内には廃液中の水分を大幅に排除することがで
き、濾過後の処理容器は軽量であり、焼却も容易であ
る。また、フィルターを一次、二次フィルターによる２
重構造にすることにより、ウィルスの分離が可能な孔径
の微小な二次フィルターの目詰りを防止することがで
き、濾過効率の低下を防止することができる。
【図１】減圧容器に収納された実施例に係る処理容器の
断面図である。
断面図である。
【図２】二次フィルターを構成する中空糸体の基板付近
の部分断面図である。
の部分断面図である。
【図３】一次フィルターの構造を示す部分断面図であ
る。
る。
【図４】実施例に係る処理容器の濾過状態を示す部分断
面図である。
面図である。
【図５】他の実施例に係る処理容器の断面図である。
【図６】減圧容器に収納された従来の処理容器の断面図
である。
である。
１ 処理容器 ２ 貯留容器 ３ 上蓋 ４ 下蓋 ５ 側壁部 ７ 廃液導入管 ８ 排気管 12 排出管 14 開閉弁 15 支持部材 17 フィルターユニット（フィルター) 20 二次フィルター 21 一次フィルター
Claims (7)
- 【請求項１】 体液や体腔内洗浄液等の体液を含む廃液
を合成樹脂製の貯留容器に吸引して収集した後、前記貯
留容器内に設けられた、感染性微生物の分離が可能なフ
ィルターを介して前記廃液中の水分を除去した後、廃液
中の感染性微生物を内有する貯留容器を前記フィルター
ごと廃棄することを特徴とする体液を含む廃液の処理方
法。 - 【請求項２】 感染性微生物の分離可能な二次フィルタ
ーの孔詰り防止用の一次フィルターおよび前記二次フィ
ルターを介して体液を含む廃液を濾過する請求項１の体
液を含む廃液の処理方法。 - 【請求項３】 貯留容器内を加圧し又はフィルターの排
出側を吸引することにより濾過する請求項１又は２の体
液を含む廃液の処理方法。 - 【請求項４】 体液を含む廃液を貯留するための合成樹
脂製の貯留容器に廃液導入管および排気管が設けられた
体液を含む廃液の処理容器において、 前記貯留容器には感染性微生物の分離可能なフィルター
が備えられ、フィルター通過後の廃液中の水分を外部に
排出するための排出管が設けられ、該排出管には開閉弁
が設けられていることを特徴とする体液を含む廃液の処
理容器。 - 【請求項５】 フィルターはウィルスの分離可能な二次
フィルターと該二次フィルターの目詰り防止用の一次フ
ィルターとからなる請求項４に記載した体液を含む廃液
の処理容器。 - 【請求項６】 貯留容器は伸縮自在に形成されている請
求項４又は５に記載した体液を含む廃液の処理容器。 - 【請求項７】 フィルターは貯留容器の内周面より支持
部材を介して内部側に設けられている請求項４、５又は
６に記載した体液を含む廃液の処理容器。
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