JP2019112607A - 重合性化合物及びそれを含有する液晶組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、PSA表示素子に用いた場合の組成物の保存安定性、表示特性を改善し、更に、相溶性(保存安定性)に優れた液晶組成物、及び該液晶組成物を用いた液晶表示素子を提供することである。【解決手段】 本発明は、一般式(I)で表される重合性化合物、及び該重合性化合物を用いた液晶組成物、組成物の重合体により構成される光学異方体、重合性液晶組成物中の重合性化合物を重合することにより液晶配向能を付与した液晶表示素子を提供する。本発明の重合性化合物は、液晶表示素子の信頼性と生産性を向上させることができ、更に本発明の重合性組成物及び重合性液晶組成物は保存時の結晶の析出や分離等によって評価される保存安定性も良好である。【選択図】 なし

Description

本発明は、重合性化合物、及び当該化合物を含有する液晶組成物、更に当該液晶組成物の硬化物である光学異方体又は該液晶分子の配向を制御する硬化物を含有する液晶表示素子に関する。
液晶表示素子はテレビ用を初めとして広く使用されるに至っているが、有機EL、プラズマなどとの比較では応答速度に課題を有している。一方、液晶表示素子は視覚特性の改善のため画素をマルチドメインとすることが通常行われており、そのため画素中に突起構造物を設けて画素分割が行われる。
しかし突起物を設けた場合に突起の近傍と離れた部位のプレチルトに差があることから、離れた部位の応答速度が低下する問題がある。この問題を解消するために、構造物を使用せず、配向方法を改良して表示素子を構成することが一般化している。この方式としてPSA(Polymer Sustained Alignment)型液晶表示装置、PSVA(Polymer Stabilised Vertical Alignment)型液晶表示装置が開発されている。PSAやPSVA型液晶表示素子は、非重合性液晶性組成物及び重合性化合物からなる重合性液晶組成物を基板間に配した状態で、場合により基板間に電圧を印加して液晶分子を配向させ、配向した状態で紫外線等を照射することにより、重合性化合物を重合させて液晶の配向状態を硬化物に記憶させている。
このような液晶表示素子の課題として、同一の表示を長時間継続した場合に発生する「焼き付き」などの信頼性の問題や保存安定性、及び製造プロセスに起因する生産性に等の課題も残されている。信頼性の問題は、単純なものではなく、幾つかの複合的な要因によって引き起こされるものであるが特に、(1)残存した重合性化合物に起因するもの、(2)液晶分子の傾斜の変化(プレチルト角の変化)に起因するもの、及び(3)紫外線照射による液晶分子等の劣化に起因するものが挙げられる。
信頼性に関しては、重合開始剤を使用する場合は、重合性開始剤及びその分解物が、液晶表示素子の電圧保持率が低下や、焼き付けの原因となってしまう。従って、光重合開始剤を用いることなく、低紫外線量で重合が完結するような重合性化合物含有液晶組成物が求められる。また、焼き付きの発生には、重合性化合物を含有する液晶組成物における、液晶分子のプレチルト角の変化に起因するものも知られている。すなわち、重合性化合物の硬化物であるポリマーが柔軟であると、表示素子を構成した場合において同一のパターンを長時間表示し続けるとポリマーの構造が変化し、その結果としてプレチルト角が変化してしまう。プレチルト角の変化は、応答速度に大きく影響を与えるため焼き付きの原因となる。このことから(2)を解決するためには、ポリマー構造が変化しない剛直な構造を持つポリマーを形成する重合性化合物が有効であるが、液晶組成物の低温保存が悪化することから液晶との相溶性も向上させる必要がある。溶解性を向上させるため全ての環構造と重合性官能基の間にスペーサー基を挿入してしまうと分子の剛性が低下し液晶分子の傾斜を制御する能力が低下してしまう。従って、UV反応性、プレチルト角の安定性、及び溶解性を満たす重合性化合物含有液晶組成物の開発が求められている。
PSAやPSVA型液晶表示素子に用いられる重合性液晶化合物として、例えばビフェニル骨格のアクリレートが知られている(特許文献1参照)。また、重合速度を高めるために、フルオレン骨格を有する重合性液晶化合物が知られている(特許文献2参照)。しかしながら、これらの従来の重合性液晶化合物は溶解性などの問題があり、改善が求められていた。
特開2003−307720号公報 特表2012−527495号公報
本発明の課題は、UV反応性に優れ、また、液晶組成物の構成成分である液晶化合物との相溶性(保存安定性)に優れた液晶組成物を提供することを目的とする。また、本発明の他の課題は、PSA表示素子に用いた場合の組成物の保存安定性、及び表示特性、短いUV照射時間又は少ない照射エネルギーでポリマー化するUV反応性、未反応の重合物の残存量の低減を改善した液晶表示素子を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の構造を有する重合性化合物が前述の課題を解決できることを見出して本願発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、一般式(I)
Figure 2019112607
(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、P−Sp−で表される基又は炭素原子数1〜12のアルキル基を表し、該アルキル基中の1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良く、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良く、
及びPは各々独立して重合性基を表し、
Sp及びSpは各々独立して単結合又は炭素原子数1〜12のアルキレン基を表し、該アルキレン基中の1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は各々独立して−O−、−COO−、−OCO−又は−OCO−O−に置き換えられても良く、
及びAは各々独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ビシクロ[2.2.2]オクタン−1,4−ジイル基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、Lはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルファニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基、又は、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から10の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良く、
及びZは各々独立して単結合、−O−、−S−、−OCH−、−CHO−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−OCO−OCH−、−CHOCO−O−、−(C(Rn1−、−CH=CR−COO−、−CH=CR−OCO−、−COO−CR=CH−、−OCO−CR=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−COO−、−CHCH−OCO−、−COO−CH−、−OCO−CH−、−CH−COO−、−CH−OCO−、−CR=CR−又は−C≡C−を表し(式中、Rは水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表し、n1は1から6の整数を表すが、Rが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていてもよい。)、
及びXはそれぞれ独立して水素原子またはフッ素原子を表し、
及びnはそれぞれ独立して0〜2の整数を表すが、ただしn+nは0〜2の整数を表す。)
で表される重合性化合物である。
本発明の重合性化合物は、UV反応性に優れるため、液晶組成物に添加して重合性化合物を重合することにより液晶配向能を付与した液晶表示素子に使用した場合は、重合開始剤を添加しないか、ごく少量の添加で当該重合性化合物は光又は熱による重合が可能であり、光開始剤由来の不純物の影響がないかあるいは極めて少ないため、液晶表示素子の信頼性と生産性を向上させることができる。
更に、本発明の重合性組成物及び重合性液晶組成物は保存時の結晶の析出や分離等によって評価される保存安定性も良好である。
<一般式(I)で表される化合物>
一般式(I)において、Rは、P−Sp−で表される基、又は基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−がそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−又は−OCO−によって置換されていてもよい炭素原子数1〜8のアルキル基を表することが好ましく、P−Sp−で表される基、又は基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−がそれぞれ独立して−O−、−CO−、−COO−又は−OCO−によって置換されていてもよい炭素原子数1〜8のアルキル基を表することがより好ましく、P−Sp−で表される基又はアルコキシル基がさらに好ましくP−Sp−で表される基、、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基又はn−ペントキシ基であることが特に好ましい。
及びPは各々独立して重合性基を表すが、重合性基の具体的な例としては、下記に示す構造が挙げられる。
Figure 2019112607
これらの重合性基はラジカル重合、ラジカル付加重合、カチオン重合、及びアニオン重合により硬化する。特に重合方法として紫外線重合を行う場合には、式(R−1)、式(R−2)、式(R−4)、式(R−5)、式(R−7)、式(R−11)、式(R−13)又は式(R−15)が好ましく、式(R−1)、式(R−2)、式(R−7)、式(R−11)又は式(R−13)がより好ましく、式(R−1)、式(R−2)がより好ましい。
Sp及びSpは各々独立して炭素数1〜12のアルキレン基又は単結合がより好ましく、炭素数1〜6のアルキレン基又は単結合がより好ましく、単結合が特に好ましい。このような重合性化合物から形成されたポリマーは、構造が変化しない剛直な構造を持つポリマーを形成するためプレチルトの変化が抑制されPSA,PSVA液晶表示素子に最適である。
及びAは各々独立して、無置換であってもまたは必要により炭素原子数1〜5のアルキル基、炭素原子数1〜5のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1〜5のアルコキシ基、炭素原子数1〜5のハロゲン化アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ基により置換されていても良い。また、前記A及びAは、それぞれ独立して、1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基、1,3,5−ベンゼントリイル基、1,3,4−ベンゼントリイル基又は1,3,4,5−ベンゼンテトライル基を表すが、1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基、1,3,5−ベンゼントリイル基、1,3,4−ベンゼントリイル基又は1,3,4,5−ベンゼンテトライル基が好ましく、1,4−フェニレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基、1,3,5−ベンゼントリイル基、1,3,4−ベンゼントリイル基又は1,3,4,5−ベンゼンテトライル基がさらに好ましく、1,4−フェニレン基、1,3,5−ベンゼントリイル基、1,3,4−ベンゼントリイル基又はナフタレン−2,6−ジイル基がよりさらに好ましい。
本発明に係る一般式(I)で表される化合物における環構造が全て芳香族であると、UV反応性に優れるという効果を示す。
Lは炭素原子数1〜5のアルキル基、炭素原子数1〜5のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1〜5のアルコキシ基、炭素原子数1〜5のハロゲン化アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ基が好ましく、フッ素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基がより好ましい。
及びZはそれぞれ独立して単結合、−O−、−S−、−OCH−、−CHO−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−OCO−OCH−、−CHOCO−O−、−(C(Rn1−、−CH=CR−COO−、−CH=CR−OCO−、−COO−CR=CH−、−OCO−CR=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−COO−、−CHCH−OCO−、−COO−CH−、−OCO−CH−、−CH−COO−、−CH−OCO−、−CR=CR−又は−C≡C−(式中、Rはそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキル基を表す。)を表すが、単結合、−OCH−、−CHO−、−CO−、−C−、−COO−、−OCO−、−OCHCHO−、−CH=CR−COO−、−CH=CR−OCO−、−COO−CR=CH−、−OCO−CR=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−OCO−が好ましく、単結合、−OCH−、−CHO−、−CO−、−C−、−CFO−、−OCF−又は−C≡C−であることがより好ましい。Zが及びZが単結合、−OCH−、−CHO−、−CO−、−C−、−CFO−、−OCF−又は−C≡C−である化合物を使用すると、当該化合物を含む重合性液晶組成物(光学異方体に使用する組成物)を用いて製膜した膜が剛直な性質を示すというメリットがある。
及びXはそれぞれ独立して水素原子またはフッ素原子を表すが、液晶との相溶性を向上させる観点からX及びXの少なくともいずれか1つがフッ素原子を表すことが好ましく、X及びXが共にフッ素原子を表すことがより好ましい。
及びnはそれぞれ独立して0〜2の整数を表すが、0又は1を表すことが好ましい。n+nは0〜2の整数を表すが、0又は1を表すことが好ましい。
一般式(i)で表される化合物のうち、好ましい具体的な化合物としては、以下の式(I−1)〜式(I−12)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2019112607
Figure 2019112607
本発明の化合物の製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば以下の手順によって製造することができる。
Figure 2019112607
(式中、R、A、Z、X及びnは一般式(I)中のR、A、Z、X及びnとそれぞれ同じ意味を表す。)
化合物(a)、イミダゾール、ジクロロメタンを混合し、氷冷下、トリエチルシリルクロリドを滴下する。得られた反応溶液を室温にて1時間撹拌後、水及びジクロロメタンを加えて分液し、水層をジクロロメタンで抽出し、あわせた有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥する。粗成生物中の溶媒を減圧留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:ヘキサン)により精製することにより、定量的に化合物(b)を液体として得られる。
Figure 2019112607
(式中、R、A、Z、X、n、P、Sp、A、Z、X及びnは一般式(i)中のR、A、Z、X、n、P、Sp、A、Z、X及びnとそれぞれ同じ意味を表し、、Xi1はハロゲン原子を表す。)
窒素雰囲気下、上記化合物(b)、ジクロロビス[ジ−t−ブチル(p−ジメチルアミノフェニル)ホスフィノ]パラジウム(II)、2mol/L炭酸カリウム水溶液及びテトラヒドロフラン(THF)を混合し、60℃に加熱する。加熱下、化合物(c)のTHF溶液を滴下し、60℃にて1.5時間撹拌する。次いで、氷冷した反応液を、濃塩酸と氷の混合物に加え、1時間撹拌した。水層を分離後、トルエンで2回抽出し、有機層をあわせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。粗生成物中の溶媒を減圧留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:トルエン)により精製し、続いてトルエン/ヘキサン混合溶媒から再結晶することにより、一般式(i)で表される化合物を固体として得られる。
本発明の一態様は、一般式(i)で表される化合物を製造中間体として用いて一般式(I)で表される化合物を得る。
一般式(i)で表される化合物を製造中間体として用いることで、簡便な方法で化合物中にエーテル結合を生成し、ジベンゾフラン誘導体へ誘導することができる。すなわち、分子内環化反応を行えばよい。
従来のジベンゾフラン誘導体の製造方法では、例えば特開2015−174864に記載の方法では、例えばCsFといった高価な試薬が必要となるため、製造コストに難点があり、また、所望の化合物を得るまでに多くの反応工程数が必要である。また、US9096795B2に記載の方法では、収率が低く、また具体的な反応条件も記載されていない。一方、上記製造方法によれば、従来の製造方法よりも高収率、短工程でジベンゾフラン誘導体を得られるため好ましい。
上記脱離反応に際しては、例えば以下の条件を採用することができる。
一般式(i)で表される化合物を塩基存在下、加熱して反応させることが好ましい。
一般式(i)で表される化合物は、精製された単独の化合物として用いてもよく、フェノール類等の製造原料との混和状態のままで用いてもよい。後者の場合は、一般式(i)で表される化合物の単離工程を経ることなく、フェノール類等の製造原料から、一貫した連続工程として一般式(I)で表される化合物までを製造してもよい。
塩基としては、求核性が低く、フェノール性水酸基を脱プロトン化できる塩基性が必要であり、無機塩基が好ましく、水素化ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カリウムであることがさらに好ましい。
加熱は以下の条件で行うことが好ましい。温度は、反応速度の観点から、60℃以上であることが好ましく、80℃以上であることがより好ましく、100℃以上であることがさらに好ましく、プロセスの簡便性から200℃以下であることが好ましく、150℃以下であることが好ましい。ただし、反応中必ずしも恒温に保つ必要はなく、上記範囲内であれば反応の進行に応じて温度を変動させてもよい。加熱時間は、生成物の収率の観点から、1時間以上であることが好ましい。
加熱は、反応制御の観点から、溶媒の存在下に行うことが好ましい。例えば、一般式(i)で表される化合物と塩基とを溶媒中に溶解もしくは分散させ、溶液もしくは分散液の状態で加熱することが好ましい。
溶媒としては、特に限定されるものではないが、沸点が60℃以上の化合物であることが好ましく、DMF、DMSO、CHCN、THF及びNMPからなる群から選択される一種又は二種以上を用いることがより好ましい。
上記反応を行う雰囲気は特に限定されないが、酸素及び水との反応性の高い試薬を用いる場合などは、窒素、アルゴン等の不活性雰囲気下にて行うことが好ましい。
上記製造方法によって得られた一般式(I)で表される化合物乃至該化合物を含む混合物は、常法により精製することができる。

(液晶組成物)
本実施形態の液晶組成物は、上記一般式(I)で表される部分構造を有する化合物を1種又は2種以上含有する。この液晶組成物は、負の誘電率異方性(Δε)を有することが好ましい。
一般式(I)で表される化合物の含有量は、好ましくは0.01〜50質量%であるが、その下限値は、液晶分子を更に好適に配向させられる観点から、液晶組成物全量を基準として、好ましくは、0.01質量%以上、0.1質量%以上、0.5質量%以上、0.7質量%以上、又は1質量%以上である。化合物(i)の含有量の上限値は、応答特性に優れる観点から、液晶組成物全量を基準として、好ましくは、50質量%以下、30質量%以下、10質量%以下であり、7質量%以下、5質量%以下、4質量%以下、又は3質量%以下である。
液晶組成物は、非重合性液晶化合物として一般式(N−1)、(N−2)及び(N−3):
Figure 2019112607
のいずれかで表される化合物群から選ばれる化合物を更に含有してもよい。
式(N−1)、(N−2)及び(N−3)中、
N11、RN12、RN21、RN22、RN31及びRN32は、それぞれ独立して炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、該アルキル基中の1個又は隣接していない2個以上の−CH−は、それぞれ独立して、−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−又は−OCO−によって置換されていてもよく、
N11、AN12、AN21、AN22、AN31及びAN32は、それぞれ独立して、
(a) 1,4−シクロヘキシレン基(この基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−に置換されてもよい。)、
(b) 1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されてもよい。)、
(c) ナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又はデカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基(ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置換されてもよい。)、及び
(d) 1,4−シクロヘキセニレン基
からなる群より選ばれる基を表し、前記の基(a)、基(b)、基(c)及び基(d)は、それぞれ独立して、シアノ基、フッ素原子又は塩素原子で置換されていてもよく、
N11、ZN12、ZN21、ZN22、ZN31及びZN32は、それぞれ独立して、単結合、−CHCH−、−(CH−、−OCH−、−CHO−、−COO−、−OCO−、−OCF−、−CFO−、−CH=N−N=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−を表し、
N21は、水素原子又はフッ素原子を表し、
N31は、−CH−又は酸素原子を表し、
N11、nN12、nN21、nN22、nN31及びnN32は、それぞれ独立して0〜3の整数を表すが、nN11+nN12、nN21+nN22及びnN31+nN32は、それぞれ独立して1、2又は3であり、
N11〜AN32、ZN11〜ZN32がそれぞれ複数存在する場合は、それぞれは互いに同一であっても異なっていてもよい。
一般式(N−1)、(N−2)及び(N−3)のいずれかで表される化合物は、Δεが負でその絶対値が3よりも大きな化合物であることが好ましい。
一般式(N−1)、(N−2)及び(N−3)中、RN11、RN12、RN21、RN22、RN31及びRN32はそれぞれ独立して、炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数1〜8のアルコキシ基、炭素原子数2〜8のアルケニル基又は炭素原子数2〜8のアルケニルオキシ基が好ましく、炭素原子数1〜5のアルキル基、炭素原子数1〜5のアルコキシ基、炭素原子数2〜5のアルケニル基又は炭素原子数2〜5のアルケニルオキシ基が好ましく、炭素原子数1〜5のアルキル基又は炭素原子数2〜5のアルケニル基が更に好ましく、炭素原子数2〜5のアルキル基又は炭素原子数2〜3のアルケニル基が更に好ましく、炭素原子数3のアルケニル基(プロペニル基)が特に好ましい。
また、それが結合する環構造がフェニル基(芳香族)である場合には、直鎖状の炭素原子数1〜5のアルキル基、直鎖状の炭素原子数1〜4のアルコキシ基及び炭素原子数4〜5のアルケニル基が好ましく、それが結合する環構造がシクロヘキサン、ピラン及びジオキサンなどの飽和した環構造の場合には、直鎖状の炭素原子数1〜5のアルキル基、直鎖状の炭素原子数1〜4のアルコキシ基及び直鎖状の炭素原子数2〜5のアルケニル基が好ましい。ネマチック相を安定化させるためには炭素原子及び存在する場合酸素原子の合計が5以下であることが好ましく、直鎖状であることが好ましい。
アルケニル基としては、式(R1)から式(R5)のいずれかで表される基から選ばれることが好ましい(各式中の黒点は結合手を表す。)。
Figure 2019112607
N11、AN12、AN21、AN22、AN31及びAN32はそれぞれ独立してΔnを大きくすることが求められる場合には芳香族であることが好ましく、応答速度を改善するためには脂肪族であることが好ましく、トランス−1,4−シクロへキシレン基、1,4−フェニレン基、2−フルオロ−1,4−フェニレン基、3−フルオロ−1,4−フェニレン基、3,5−ジフルオロ−1,4−フェニレン基、2,3−ジフルオロ−1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキセニレン基、1,4−ビシクロ[2.2.2]オクチレン基、ピペリジン−1,4−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基を表すことが好ましく、下記の構造:
Figure 2019112607
を表すことがより好ましく、トランス−1,4−シクロへキシレン基、1,4−シクロヘキセニレン基又は1,4−フェニレン基を表すことがより好ましい。
N11、ZN12、ZN21、ZN22、ZN31及びZN32はそれぞれ独立して−CHO−、−CFO−、−CHCH−、−CFCF−又は単結合を表すことが好ましく、−CHO−、−CHCH−又は単結合が更に好ましく、−CHO−又は単結合が特に好ましい。
N21はフッ素原子が好ましい。
N31は酸素原子が好ましい。
N11+nN12、nN21+nN22及びnN31+nN32は1又は2が好ましく、nN11が1でありnN12が0である組み合わせ、nN11が2でありnN12が0である組み合わせ、nN11が1でありnN12が1である組み合わせ、nN11が2でありnN12が1である組み合わせ、nN21が1でありnN22が0である組み合わせ、nN21が2でありnN22が0である組み合わせ、nN31が1でありnN32が0である組み合わせ、nN31が2でありnN32が0である組み合わせ、が好ましい。
本実施形態の組成物の総量に対しての式(N−1)で表される化合物の好ましい含有量の下限値は、1質量%以上であり、10質量%以上であり、20質量%以上であり、30質量%以上であり、40質量%以上であり、50質量%以上であり、55質量%以上であり、60質量%以上であり、65質量%以上であり、70質量%以上であり、75質量%以上であり、80質量%以上である。好ましい含有量の上限値は、95質量%以下であり、85質量%以下であり、75質量%以下であり、65質量%以下であり、55質量%以下であり、45質量%以下であり、35質量%以下であり、25質量%以下であり、20質量%以下である。
本実施形態の組成物の総量に対しての式(N−2)で表される化合物の好ましい含有量の下限値は、1質量%以上であり、10質量%以上であり、20質量%以上であり、30質量%以上であり、40質量%以上であり、50質量%以上であり、55質量%以上であり、60質量%以上であり、65質量%以上であり、70質量%以上であり、75質量%以上であり、80質量%以上である。好ましい含有量の上限値は、95質量%以下であり、85質量%以下であり、75質量%以下であり、65質量%以下であり、55質量%以下であり、45質量%以下であり、35質量%以下であり、25質量%以下であり、20質量%以下である。
本実施形態の組成物の総量に対しての式(N−3)で表される化合物の好ましい含有量の下限値は、1質量%以上であり、10質量%以上であり、20質量%以上であり、30質量%以上であり、40質量%以上であり、50質量%以上であり、55質量%以上であり、60質量%以上であり、65質量%以上であり、70質量%以上であり、75質量%以上であり、80質量%以上である。好ましい含有量の上限値は、95質量%以下であり、85質量%以下であり、75質量%以下であり、65質量%以下であり、55質量%以下であり、45質量%以下であり、35質量%以下であり、25質量%以下であり、20質量%以下である。
本実施形態の組成物の粘度を低く保ち、応答速度が速い組成物が必要な場合は上記の下限値が低く上限値が低いことが好ましい。さらに、本実施形態の組成物のTniを高く保ち、温度安定性の良い組成物が必要な場合は上記の下限値が低く上限値が低いことが好ましい。また、駆動電圧を低く保つために誘電率異方性を大きくしたいときは、上記の下限値を高く上限値が高いことが好ましい。
一般式(N−1)で表される化合物として、下記の一般式(N−1a)〜(N−1g)で表される化合物群を挙げることができる。
Figure 2019112607
(式中、RN11及びRN12は一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表し、nNa11は0又は1を表し、nNb11は0又は1を表し、nNc11は0又は1を表し、nNd11は0又は1を表し、nNe11は1又は2を表し、nNf11は1又は2を表し、nNg11は1又は2を表し、ANe11はトランス−1,4−シクロへキシレン基又は1,4−フェニレン基を表し、ANg11はトランス−1,4−シクロへキシレン基、1,4−シクロヘキセニレン基又は1,4−フェニレン基を表すが少なくとも1つは1,4−シクロヘキセニレン基を表し、ZNe 11は単結合又はエチレンを表すが少なくとも1つはエチレンを表す。)
より具体的には、一般式(N−1)で表される化合物は、一般式(N−1−1)〜(N−1−21)で表される化合物群から選ばれる化合物であることが好ましい。
一般式(N−1−1)で表される化合物は下記の化合物である。
Figure 2019112607
(式中、RN111及びRN112はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
N111は炭素原子数1〜5のアルキル基又は炭素原子数2〜5のアルケニル基が好ましく、プロピル基、ペンチル基又はビニル基が好ましい。RN112は炭素原子数1〜5のアルキル基、炭素原子数4〜5のアルケニル基又は炭素原子数1〜4のアルコキシ基が好ましく、エトキシ基又はブトキシ基が好ましい。
Figure 2019112607
(式中、RN121及びRN122はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
Figure 2019112607
(式中、RN131及びRN132はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
Figure 2019112607
(式中、RN141及びRN142はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
Figure 2019112607
(式中、RN151及びRN152はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
一般式(N−1−10)で表される化合物は下記の化合物である。
Figure 2019112607
(式中、RN1101及びRN1102はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
Figure 2019112607
(式中、RN1111及びRN1112はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
Figure 2019112607
(式中、RN1121及びRN1122はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
Figure 2019112607
(式中、RN1131及びRN1132はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
Figure 2019112607
(式中、RN1141及びRN1142はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
Figure 2019112607
(式中、RN1151及びRN1152はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
Figure 2019112607
(式中、RN1161及びRN1162はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
Figure 2019112607
(式中、RN1171及びRN1172はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
Figure 2019112607
(式中、RN1181及びRN1182はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
Figure 2019112607
(式中、RN1201及びRN1202はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
Figure 2019112607
(式中、RN1211及びRN1212はそれぞれ独立して、一般式(N−1)におけるRN11及びRN12と同じ意味を表す。)
一般式(N−1)〜一般式(N−3)で表される化合物は、それぞれ単独で使用することもできるが、2以上の化合物を組み合わせて使用することもできる。組み合わせることができる化合物の種類に特に制限は無いが、低温での溶解性、転移温度、電気的な信頼性、複屈折率などの求められる性能に応じて適宜組み合わせて使用する。使用する化合物の種類は、例えば一つの実施形態としては1種類であり、2種類であり、3種類であり、4種類であり、5種類以上である。
Δεの改善を重視する場合には含有量を高めに設定することが好ましく、低温での溶解性を重視する場合は含有量を多めに設定すると効果が高く、TNIを重視する場合は含有量を少なめに設定すると効果が高い。さらに、滴下痕や焼き付き特性を改良する場合は、含有量の範囲を中間に設定することが好ましい。
本実施形態の組成物の総量に対しての一般式(N−1)〜一般式(N−3)で表される化合物の好ましい含有量の下限値は、5質量%以上であり、10質量%以上であり、13質量%以上であり、15質量%以上であり、17質量%以上であり、20質量%以上であり、23質量%以上であり、25質量%以上であり、27質量%以上であり、30質量%以上であり、33質量%以上であり、35質量%以上である。好ましい含有量の上限値は、本実施形態の組成物の総量に対して、50質量%以下であり、40質量%以下であり、38質量%以下であり、35質量%以下であり、33質量%以下であり、30質量%以下であり、28質量%以下であり、25質量%以下であり、23質量%以下であり、20質量%以下であり、18質量%以下であり、15質量%以下であり、13質量%以下であり、10質量%以下であり、8質量%以下であり、7質量%以下であり、6質量%以下であり、5質量%以下であり、3質量%以下である。
さらに、一般式(N−1−1)で表される化合物は、式(N−1−1.1)から式(N−1−1.23)で表される化合物群から選ばれる化合物であることが好ましく、式(N−1−1.1)〜(N−1−1.4)で表される化合物であることが好ましく、式(N−1−1.1)及び式(N−1−1.3)で表される化合物が好ましい。
Figure 2019112607
式(N−1−1.1)〜(N−1−1.22)で表される化合物は単独で使用することも、組み合わせて使用することも可能であるが、本実施形態の組成物の総量に対しての単独又はこれら化合物の好ましい含有量の下限値は、5質量%以上であり、上限値は、本実施形態の組成物の総量に対して、50質量%以下である。
また、液晶組成物は、非重合性液晶化合物として誘電率異方性が0程度である、いわゆる非極性液晶化合物を含有してもよい。非極性液晶化合物としては以下の一般式(LC6)で示される化合物を挙げることができる。
Figure 2019112607
(式中、RLC61及びRLC62はそれぞれ独立して炭素原子数1〜15のアルキル基を表し、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の−CH−は、酸素原子が直接隣接しないように、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−、−COO−又は−C≡C−で置換されてよく、該アルキル基中の1つ又は2つ以上の水素原子は任意にハロゲン置換されていてもよく、ALC61〜ALC63はそれぞれ独立して下記
Figure 2019112607
(該構造中シクロヘキシレン基中の1つ又は2つ以上の−CHCH−は−CH=CH−、−CFO−、−OCF−で置換されていてもよく、1,4−フェニレン基中1つ又は2つ以上のCH基は窒素原子で置換されていてもよい。)のいずれかを表し、ZLC61及びZLC62はそれぞれ独立して単結合、−CH=CH−、−C≡C−、−CHCH−、−(CH−、−COO−、−OCH−、−CHO−、−OCF−又は−CFO−を表し、mLc6は0〜3を表す。ただし、一般式(LC1)〜一般式(LC5)で表される化合物、及び一般式(i)を除く。)
LC61及びRLC62は、それぞれ独立して、炭素原子数1〜7のアルキル基、炭素原子数1〜7のアルコキシ基、炭素原子数2〜7のアルケニル基が好ましく、アルケニル基としては下記構造を表すことが最も好ましく、
Figure 2019112607
(式中、環構造へは右端で結合するものとする。)
LC61〜ALC63はそれぞれ独立して下記の構造が好ましく、
Figure 2019112607
LC61及びZLC62はそれぞれ独立して単結合、−CHCH−、−COO−、−OCH−、−CHO−、−OCF−又は−CFO−が好ましい。
一般式(LC6)は、一般式(LC6−a)から一般式(LC6−m)
Figure 2019112607
(式中、RLC61及びRLC62はそれぞれ独立して炭素原子数1〜7のアルキル基、炭素原子数1〜7のアルコキシ基、炭素原子数2〜7のアルケニル基又は炭素原子数2〜7のアルケニルオキシ基を表す。)で表される化合物からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物であるのがより好ましい。
また本発明の液晶組成物は、一般式(I)で表される化合物とは異なる他の重合性化合物を更に含有してもよい。
(液晶表示素子)
本実施形態の液晶組成物は、液晶表示素子に適用される。液晶表示素子は、アクティブマトリックス駆動用液晶表示素子であってよい。液晶表示素子は、PSA型、PSVA型、VA型、IPS型、FFS型又はECB型の液晶表示素子であってよく、好ましくはPSA型の液晶表示素子である。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の実施例及び比較例の組成物における「%」は特段の指定のない限り『質量%』を意味する。また、実施例中の収率は、情報のGC分析により確認することができる。
以下、下記の略語を使用する。
Me:メチル基
Et:エチル基
Bu:ブチル基
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
THF:テトラヒドロフラン
NMP:N−メチルピロリドン
amphos:ジ−t−ブチル(p−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン
DMAP:N,N−ジメチル−4−アミノピリジン
DIC:N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド
Cr:結晶
Iso:等方性液体
(実施例1)
Figure 2019112607
(1−1)2−クロロ−6−フルオロフェノール(14.7g、100mmol)、イミダゾール(8.2g、120mmol)、ジクロロメタン(100mL)を混合し、氷冷下、トリエチルシリルクロリド(18.1g、120mmol)を滴下した。反応溶液を室温にて1時間撹拌後、水及びジクロロメタンを加えて分液し、水層をジクロロメタンで抽出し、あわせた有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、移動相:ヘキサン)により精製することにより、定量的に2−クロロ−6−フルオロフェノキシトリエチルシラン(27.1g)を無色液体として得た。
Figure 2019112607
(1−2)窒素雰囲気下、2−クロロ−6−フルオロフェノキシトリエチルシラン(10.0g、38mmol)、
ジクロロビス[ジ−t−ブチル(p−ジメチルアミノフェニル)ホスフィノ]パラジウム(II)(1.3g、1.9mmol)、2mol/L炭酸カリウム水溶液(42mL、84mmol)及びTHF(50mL)を混合し、60℃に加熱した。加熱下、(4−エトキシ2,3−ジフルオロフェニル)ボロン酸(8.4g、42mmol)のTHF(25mL)溶液を滴下し、60℃にて1.5時間撹拌した。氷冷した反応液を、濃塩酸と氷の混合物に加え、1時間撹拌した。水層を分離後、トルエンで2回抽出し、有機層をあわせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g、移動相:トルエン)により精製し、続いてトルエン/ヘキサン混合溶媒から再結晶することにより、4’−エトキシ−2’,3,3’−トリフルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−オール(5.7g、収率56%)を橙色固体として得た。
Figure 2019112607
(2−1)窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(60%、2.6g、65mmol)及びDMF(50mL)を室温で混合し、そこに4’−エトキシ−2’,3,3’−トリフルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−オール(14.5g、54mmol)のDMF(100mL)溶液を加えた。発泡の停止後、反応容器内をフローにより再度窒素置換し、徐々に100℃まで加温、5時間加熱撹拌した。放冷後、水及びトルエンを加えて分液し、水層をトルエンで抽出し、あわせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g、移動相:トルエン)により精製し、続いてアセトン/エタノール混合溶媒から再結晶することにより、3−エトキシ−4,6−ジフルオロジベンゾフラン(9.8g、収率73%)を白色固体として得た。
Figure 2019112607
(3−1)窒素雰囲気下、3−エトキシ−4,6−ジフルオロジベンゾフラン(4.7g、19mmol)のTHF(50mL)溶液に、1.6mol/Lノルマルブチルリチウムヘキサン溶液(14mL、23mmol)を−60℃で滴下し、1時間攪拌した後、ほう酸トリメチル(2.6g、25mmol)を−60℃で滴下し、0.5時間攪拌した。室温まで昇温させ、水及び飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、水層をトルエン/THF混合溶媒で抽出後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去し、得られた固体をトルエンで3回懸濁洗浄することにより、(7−エトキシ−4,6−ジフルオロジベンゾフラン−3−イル)ボロン酸(4.2g、収率76%)を白色固体として得た。
Figure 2019112607
(3−2)(7−エトキシ−4,6−ジフルオロジベンゾフラン−3−イル)ボロン酸(4.2g、14mmol)及びTHF(20mL)の混合物に、室温にて過酸化水素水(30%水溶液、2.1g、18mmol)を滴下し、炭酸水素ナトリウム(36mg、0.4mmol)を加え、40℃にて5時間加熱撹拌した。氷冷下、亜硫酸ナトリウム10%水溶液、飽和食塩水を加え、水層を酢酸エチルで3回抽出後、あわせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4g、移動相:トルエン/酢酸エチル=1/1)により精製し、続いてトルエン/ヘキサン混合溶媒より懸濁洗浄することにより、7−エトキシ−4,6−ジフルオロジベンゾフラン−3−オール(3.5g、収率98%)を得た。
Figure 2019112607
(1−6)7−エトキシ−4,6−ジフルオロジベンゾフラン−3−オール(3.5g、13mmol)及びジクロロメタン(20mL)の混合物に、氷冷下にて三臭化ホウ素(1mol/Lジクロロメタン溶液、33mL、33mmol)を滴下し3.5時間撹拌した。反応液を氷水に加え、水層を分離後、ジクロロメタン/THF混合溶媒で抽出し、有機層をあわせ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去し、得られた固体をジクロロメタンで懸濁洗浄することにより、4,6−ジフルオロジベンゾフラン−3,7−ジオール(3.0g、収率96%)を得た。
Figure 2019112607
(1−7)大気下、4,6−ジフルオロジベンゾフラン−3,7−ジオール(2.9g、12mmol)、メタクリル酸(3.0g、34mmol)、DMAP(90mg、0.7mmol)及びジクロロメタン(40mL)の混合物に、氷冷下DIC(3.7g、29mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。析出物をろ別し、得られた液体を10%塩酸、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。無水硫酸ナトリウムをろ別後、得られたジクロロメタン溶液にシリカゲルを5g加えた。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル10g、移動相:ジクロロメタン)により精製し、MEHQを加えて、遮光下で溶媒を減圧留去した。そこにメタノール(50mL)を加えることで再沈殿させ、ビスメタクリル酸(4,6−ジフルオロジベンゾフラン−3,7−ジイル)(4.1g、収率93%)を白色固体として得た。
Cr 158 Iso
H NMR:(CDCl、TMS内部標準)δ(ppm)=2.12(s,6H),5.87(s,2H),6.46(s,2H),7.20(dd,2H,J=8.4Hz,6.4Hz),7.68(d,2H,J=8.4Hz)
[M]:372
(実施例2)
Figure 2019112607
(1−1)窒素雰囲気下、3−メトキシフェノール(12.0g、97mmol)及びジクロロメタン(600mL)を混合し、氷冷下、N−ブロモスクシンイミド(17.3g、97mmol)のジクロロメタン(15mL)懸濁溶液を滴下した。反応溶液を室温にて一晩撹拌後、溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル30g、移動相:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)とシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル22g、移動相:トルエン)により精製することにより、2−ブロモ−5−メトキシフェノール(19.2g、収率98%)を得た。
Figure 2019112607
(1−2)窒素雰囲気下、2−ブロモ−5−メトキシフェノール(10.1g、49mmol)、ジクロロビス[ジ−t−ブチル(p−ジメチルアミノフェニル)ホスフィノ]パラジウム(II)(1.7g、2.5mmol)、2mol/L炭酸カリウム水溶液(49mL、99mmol)及びTHF(50mL)を混合し、50℃に加熱した。加熱下、(4−メトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)ボロン酸(9.7g、52mmol)のTHF(30mL)溶液を滴下し、50℃にて2時間撹拌した。氷冷した反応液に、10%塩酸、酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで2回抽出後、あわせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル20g、移動相:トルエン)により精製し、続いてメタノールから再結晶することにより、2’,3’−ジフルオロ−4,4’−ジメトキシビフェニル−2−オール(12.8g、収率97%)を得た。
Figure 2019112607
(1−3)2’,3’−ジフルオロ−4,4’−ジメトキシビフェニル−2−オール(12.8g、48mmol)、炭酸カリウム(13.3g、96mmol)及びNMP(90mL)の混合物を、昇温後に還流下6時間撹拌した。氷冷下、水、酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで3回抽出後、あわせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、移動相:トルエン/酢酸エチル=2/1)により精製し、続いてメタノール/アセトン混合溶媒より再結晶することにより、4−フルオロ−3,7−ジメトキシジベンゾフラン(2.5g、収率21%)を得た。
Figure 2019112607
(1−4)4−フルオロ−3,7−ジメトキシジベンゾフラン(2.5g、10mmol)、臭化水素酸(6mL)及び酢酸(10mL)の混合物を、昇温後に還流下3.5時間撹拌した。室温に降温して得られる析出物をろ別し、得られた析出物にトルエン(10mL)を加えることで再沈殿させた。ろ別し、得られた沈殿をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル2g、移動相:酢酸エチル)により精製し、溶媒を減圧留去することにより、4−フルオロジベンゾフラン−3,7−ジオール(1.7g、収率75%)を得た。
Figure 2019112607
(1−5)窒素雰囲気下、4−フルオロジベンゾフラン−3,7−ジオール(1.4g、7mmol)、メタクリル酸(1.4g、16mmol)、DMAP(40mg、0.3mmol)及びジクロロメタン(30mL)の混合物に、氷冷下DIC(2.2g、17mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。析出物をろ別し、得られた液体をアミノ化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アミノ化シリカゲル3g、移動相:ジクロロメタン)により精製し、遮光下で溶媒を減圧留去した。そこにヘキサン(25mL)を加えることで再沈殿させ、ビスメタクリル酸(4−フルオロジベンゾフラン−3,7−ジイル)(3.0g、収率98%)を白色固体として得た。
Cr 129 Iso
H NMR:(CDCl、TMS内部標準)δ(ppm)=2.11(s,3H),2.12(s,3H),5.82(s,1H),5.85(s,1H),6.41(s,1H),6.45(s,1H),7.17(multi,2H),7.44(dd,1H,J=0.3,1.4Hz),7.66(d,1H,J=5.7Hz),7.91(dd,1H,J=0.3,5.7Hz)
[M]:354
(実施例3)
Figure 2019112607
(3−1)窒素雰囲気下、3−ヨードアニソール(50g、213mmol)及び酢酸(550mL)を混合し、臭素(35.8g、224mmol)を滴下し、反応溶液を室温にて5時間攪拌した。氷冷下、飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液、ジクロロメタンを加え、水層をジクロロメタンで3回抽出後、あわせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去後、カラムクロマトグラフィー(アルミナ70g、移動相:ジクロロメタン)により精製することにより、4−ブロモ−3−ヨードアニソール(66.3g、収率99%)を得た。
Figure 2019112607
(3−2)窒素雰囲気下、4−ブロモ−3−ヨードアニソール(66.3g、212mmol)、ヨウ化銅(I)(4.1g、21mmol)、テトラブチルアンモニウムブロミド(6.9g、21mmol)、リン酸カリウム(91.2g、430mmol)及びDMI(335mL)の混合物を、100℃で8時間撹拌した。反応液に水、酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで3回抽出後、あわせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去後、蒸留により精製し、1−ブロモ−4−メトキシ−2−(3−メトキシフェノキシ)フェノキシ)ベンゼン(43.2g、収率65%)を得た。
Figure 2019112607
(3−3)窒素雰囲気下、1−ブロモ−4−メトキシ−2−(3−メトキシフェノキシ)フェノキシ)ベンゼン(41.3g、133mmol)、酢酸パラジウム(6.0g、26.7mmol)、炭酸セシウム(87.0g、267mmol)、及びDMA(400mL)の混合物を、160℃に昇温し10時間撹拌した。室温に降温し反応液に水、酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで3回抽出後、あわせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去後、アセトン、メタノールによる再結晶により精製し、3,3‘−ジメトキシジベンゾフラン(14.8g、収率49%)を得た。
Figure 2019112607
(3−4)窒素雰囲気下、3,3‘−ジメトキシジベンゾフラン(14.8g、65mmol)、ジクロロメタン(74mL)の混合物に、氷冷下三臭化ホウ素(50g、200mmol)ジクロロメタン1M溶液を加え、室温で3時間攪拌した。氷冷化、反応液に水、ジクロロメタンを加え、水層をジクロロメタンで3回抽出後、あわせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去し3,3‘−ジヒドロキシジベンゾフラン(13.0g、収率100%)を得た。
Figure 2019112607
(3−5)窒素雰囲気下、3,3‘−ジヒドロキシジベンゾフラン(4.0g、20.0mmol)、メタクリル酸(3.6g、42mmol)、DMAP(240mg、2.0mmol)及びジクロロメタン(40mL)の混合物に、氷冷下DIC(5.3g、42mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。析出物をろ別し、得られた液体をアミノ化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アミノ化シリカゲル3g、移動相:ジクロロメタン)により精製し、遮光下で溶媒を減圧留去した。そこにヘキサン(70mL)を加えることで再沈殿させ、ビスメタクリル酸(ジベンゾフラン−3,7−ジイル)(5.1g、収率76%)を白色固体として得た。
Cr 138 Iso
H NMR:(CDCl、TMS内部標準)δ(ppm)=2.10(s,6H),5.80(s,2H),6.40(s,2H),7.13(d,2H),7.38(s,2H),7.90(d,2H)
[M]:336
(実施例4〜8)
上記実施例1及び2の方法に類似して、以下の(4)〜(8)の化合物を得た。
Figure 2019112607
(実施例9)
下記に示す化合物を含有した液晶組成物LC−1を調製した。構成する化合物及び含有する比率は以下の通りである。
Figure 2019112607
上記液晶組成物LC−1に実施例1で合成したビスメタクリル酸(4,6−ジフルオロジベンゾフラン−3,7−ジイル)を0.3%添加した。この重合性液晶組成物は−20℃で1ヶ月保管しても析出は見られず、溶解性に優れていた。この組成物を3.5μmの配向処理を施したポリイミド付きVAガラスセル注入し、紫外線を5J照射後、VAガラスセルから液晶組成物を抽出し、高速液体クロマトグラフィーで残存モノマーを分析したが、検出限界以下であった。
(実施例10)
上記液晶組成物LC−1に実施例2で合成したビスメタクリル酸(4−フルオロジベンゾフラン−3,7−ジイル)を0.3%添加した。この重合性液晶組成物は−20℃で1ヶ月保管しても析出は見られず、溶解性に優れていた。この組成物を3.5μmの配向処理を施したポリイミド付きVAガラスセル注入し、紫外線を5J照射後、VAガラスセルから液晶組成物を抽出し、高速液体クロマトグラフィーで残存モノマーを分析したが、検出限界以下であった。
(比較例1)
Figure 2019112607
液晶組成物LC−1に上記の比較例1の化合物であるビスメタクリル酸(3−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジイル)を0.3%添加した。この組成物を3.5μmの配向処理を施したポリイミド付きVAガラスセル注入し、紫外線を5J照射後、VAガラスセルから液晶組成物を抽出し、高速液体クロマトグラフィーで残存モノマーを分析したが、検出限界以下であった。しかし、この重合性液晶組成物を−20℃で1ヶ月保管したところ、析出が確認され、溶解性が劣る結果であった。
(比較例2)
Figure 2019112607
液晶組成物LC−1に上記の比較例2の化合物を0.3%添加した。この組成物を3.5μmの配向処理を施したポリイミド付きVAガラスセル注入し、紫外線を5J照射後、VAガラスセルから液晶組成物を抽出し、高速液体クロマトグラフィーで残存モノマーを分析したが、検出限界以下であった。しかし、この重合性液晶組成物を−20℃で1ヶ月保管したところ、析出が確認され、溶解性が劣る結果であった。

Claims (9)

  1. 一般式(I)
    Figure 2019112607
    (式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、P−Sp−で表される基又は炭素原子数1〜12のアルキル基を表し、該アルキル基中の1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良く、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良く、
    及びPは各々独立して重合性基を表し、
    Sp及びSpは各々独立しては単結合又は炭素原子数1〜12のアルキレン基を表し、該アルキレン基中の1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は各々独立して−O−、−COO−、−OCO−又は−OCO−O−に置き換えられても良く、
    及びAはそれぞれ独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ビシクロ[2.2.2]オクタン−1,4−ジイル基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、Lはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルファニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基、又は、1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から10の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良く、
    及びZはそれぞれ独立して単結合、−O−、−S−、−OCH−、−CHO−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−OCO−OCH−、−CHOCO−O−、−(C(Rn1−、−CH=CR−COO−、−CH=CR−OCO−、−COO−CR=CH−、−OCO−CR=CH−、−COO−CHCH−、−OCO−CHCH−、−CHCH−COO−、−CHCH−OCO−、−COO−CH−、−OCO−CH−、−CH−COO−、−CH−OCO−、−CR=CR−又は−C≡C−を表し(式中、Rは水素原子、炭素原子数1から12のアルキル基、フッ素原子、塩素原子又はシアノ基を表し、n1は1から6の整数を表すが、Rが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていてもよい。)、
    及びXはそれぞれ独立して水素原子またはフッ素原子を表し、
    及びnはそれぞれ独立して0〜2の整数を表すが、ただしn+nは0〜2の整数を表す。)
    で表される重合性化合物。
  2. 一般式(I)においてP及びPがそれぞれ独立して式(P−1)から式(P−18)
    Figure 2019112607
    から選ばれる基を表す請求項1記載の重合性化合物。
  3. 一般式(I)においてX及びXのいずれか一方がフッ素原子を表す請求項1又は2記載の重合性化合物。
  4. 一般式(I)においてRがP−Sp−で表される基を表す請求項1から3のいずれか一項記載の重合性化合物。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の重合性化合物を含有する組成物。
  6. 液晶相を呈する請求項5記載の液晶組成物。
  7. 請求項5又は6記載の組成物の重合体により構成される光学異方体。
  8. 請求項1から4のいずれか1項に記載の重合性化合物、及び非重合性液晶化合物を含有する液晶組成物。
  9. 請求項8記載の液晶組成物を使用し、重合性液晶組成物中の重合性化合物を重合することにより液晶配向能を付与した液晶表示素子。
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