JPH03245146A - 高光透過性防塵膜およびその製造方法 - Google Patents

高光透過性防塵膜およびその製造方法

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JPH03245146A
JPH03245146A JP2043367A JP4336790A JPH03245146A JP H03245146 A JPH03245146 A JP H03245146A JP 2043367 A JP2043367 A JP 2043367A JP 4336790 A JP4336790 A JP 4336790A JP H03245146 A JPH03245146 A JP H03245146A
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JP
Japan
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index polymer
polymer
film
high refractive
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JP2043367A
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Inventor
Hideto Matsuoka
英登 松岡
Masahide Tanaka
正秀 田中
Masatoshi Nitahara
二田原 正利
Hitomi Matsuzaki
仁美 松崎
Keiko Tsunemura
常村 圭子
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフォトマスクやレチクルの防塵カバーとしての
ペリクルに使用される反射防止層を有する高光透過性防
塵膜およびその製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
半導体露光工程において、ペリクルと称する防塵膜をフ
ォトマスクまたはレチクルと組合せて使用することによ
って、塵による露光工程への影響を防止し、生産性を向
上する方法が提案されている(特公昭54−28716
号)。ペリクルはペリクル枠の一側面に防塵膜を張った
構造であり、フォトマスクやレチクルに重ねて使用され
る。
このようなペリクルを構成する防塵膜としては、従来ニ
トロセルロースの単層薄膜が主として利用されているが
、露光工程におけるスループットの向上等を目的として
ニトロセルロースの透明薄膜上に高屈折率ポリマーおよ
び低屈折率ポリマーの積層膜からなる反射防止層を設け
た防塵膜が提案されている(特開昭60−237450
号、特開昭61−53601号、特開昭61−2094
49号、特開昭62−127801号)。
ここでは反射防止層を形成する高屈折率ポリマーとして
ポリスチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、
ポリフェニレンエーテル、ポリカーボネート、芳香族ポ
リエステル等があげられているが、これらの物質を使用
して反射防止層を形成しても屈折率が小さいため、40
0〜450n園の最大光透過率と最小光透過率の差が大
きい防塵膜しか得られない。
また高屈折率ポリマーとして特開昭62−127801
号にはポリビニルナフタレンが、特開平1−26254
8号にはポリビニルナフタレン系共重合体が開示されて
いる。しかし、これらの重合体はビニルナフタレンのア
ニオン重合により製造されるので、高屈折率ポリマーと
して製膜可能な高分子量のポリマーを製造するためには
、反応系内の水分を極力除いて鎖の成長が停止しないよ
うに制御しなければならないにのためポリビニルナフタ
レンおよびポリビニルナフタレン系共重合体の製造は、
熱重合やラジカル重合による重合体の製造に比較して煩
雑であり、高分子量のポリマーを製造することが困難で
ある。
〔発明が解決しようとするIi題) 本発明の目的は、高屈折率で、しかも簡便に重合して高
分子量化できるポリマーを高屈折率ポリマーとして使用
し、高い光透過率を有する高光透過性防塵膜を提供する
ことである。
本発明の他の目的は、上記高光透過性防塵膜を容易に製
造できる方法を提案することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は次の高光透過性防塵膜およびその製造方法であ
る。
(1)透明薄膜からなる基材の片面または両面に高屈折
率ポリマー、およびさらにその上に低屈折率ポリ?−を
コーティングした低屈折率ポリマー/高屈折率ポリマー
/基材からなる三層構造、または低屈折率ポリマー/高
屈折率ポリマー/基材/高屈折率ポリマー/低屈折率ポ
リマーからなる五層構造の高光透過性防塵膜において、
高屈折率ポリマーとして、−形式 CH,−C=CH2、Xはそれぞれ−C)I、 −、○
原子またはS原子である。) からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の重合
体を用いることを特徴とする高光透過性防塵膜。
(2)基材がセルロース誘導体であることを特徴とする
上記(1)記載の高光透過性防塵膜。
(3)低屈折率ポリマーが、−形式 R3 CH,=CC0OR’         ・・・ [m
l(式中、R3はH原子または−C)R3,R’は間に
エーテル酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル
基である。) からなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーを含
有する含フツ素ポリ(メタ)アクリレートであることを
特徴とする上記(1)または(2)記載の高光透過性防
塵膜。
(4)基材上に、高屈折率ポリマーを沸点50〜200
℃の溶媒に溶解した溶液を供給して回転製膜法により製
膜した後、その上に低屈折率ポリマーの溶液を供給して
1回転製膜法により積層製膜することを特徴とする上記
(1)ないしく3)のいずれかに記載の高光透過性防塵
膜の製造方法。
本発明において、防塵膜の本体となる基材は透明薄膜か
らなるものであり一1露光に採用される350〜450
nmの波長において吸収のないものであればよいが、ニ
トロセルロース、エチルセルロース、プロピオン酸セル
ロース、アセチルセルロース等のセルロース誘導体薄膜
が好ましい、これらのうちでも膜強度の面から、ニトロ
セルロースが好ましい、ニトロセルロースは11−12
.5%、特に11.5〜12.2%の硝化度(N%)、
および150000〜350000、特に170000
〜320000の平均分子量(重量平均、肋)を有する
ものが好ましい、基材の厚さは光透過率の面からは自由
であるが、厚くなると露光時の収差が大きくなるので、
5μ■以下が好ましい。
基材の片面または両面にコーティングする高屈折率ポリ
マーおよび低屈折率ポリマーの屈折率は。
基材の屈折率をn、高屈折率ポリマーの屈折率をn工、
低屈折率ポリマーの屈折率をnよとした場合、6=n□
/n、で表わされるn工、R2が好ましい。
例えば基材がニトロセルロースの場合、n=約1.5で
あり、現在−船釣に使用可能な低屈折率ポリマーの屈折
率n2は1.35〜1.36であることから、これに対
応する高屈折率ポリマーの屈折率は1.65〜1.67
となる。
本発明において基材の片面または両面にコーティングす
る高屈折率ポリマーは、前記−形式[1)および〔■〕
からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の重合
体であり、上記屈折率を満足するものが得られる。
前記−形式[1)で表わされる化合物の具体的なものと
しては1例えば ものとしては、例えば CH。
などをあげることができる。
前記−形式(II)で表わされる化合物の具体的ななど
をあげることができる。
前記−形式〔■〕および(II)で表わされる化合物は
1種単独で重合することもできるし、2種以上を共重合
することもでき、さらに他のモノマーと共重合させるこ
ともできる。
前記−形式[13または([3で表わされる化合物は、
相当するカルビノールの脱水反応あるいは相当するアル
デヒドまたはケトンのウィッティッヒ(wittig)
反応により製造することができる。
前記−形式(1)および(If]で表わされる化合物を
モノマー成分として高屈折率ポリマーを製造するには、
公知の熱重合またはラジカル重合により行うことができ
る。
ラジカル重合の際に使用される開始剤としては、公知の
過酸化物、アゾ化合物等のラジカル開始剤を使用するこ
とができる。開始剤の使用量は特に制限されないが、モ
ノマー成分に対して通常0.01〜2モル%、好ましく
はO,OS〜0.5モル%が望ましい。
反応は無溶媒で行うこともできるし、適当な溶媒を用い
て行うこともできる。使用される溶媒としては1例えば
ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、アニ
ソール、エチルフェニルエーテル、テトラヒドロフラン
、ジオキサンなどをあげることができる。
溶媒の使用量に特に制限はないが、モノマー成分の濃度
が通常20〜80重量%、好ましくは40〜60重量%
となるように使用するのが望ましい。
反応条件は、熱重合では反応温度が通常70〜200℃
、好ましくは110−160℃、反応時間が数分〜6時
間、好ましくは20分〜2時間が望ましく。
ラジカル重合では反応温度が通!20〜120℃、好ま
しくは40〜80℃1反応時間が5〜50時間、好まし
くは15〜30時間である。また反応は窒素雰囲気下に
行うのが好ましい。
以上のような方法により、屈折率が1.65〜1.68
、分子量が100000〜5oooooの高屈折率ポリ
マーが簡単に製造できる。
こうして製造されたポリマーは、モノマーの種類、モル
比1分子量等に応じて、1種または2種以上を高屈折率
ポリマーとして使用することができる。
基材の片面または両面にコーティングした高屈折率ポリ
マー層の上にさらに積層コーティングする低屈折率ポリ
マーとしては、前記−形式Cm)からなる群から選ばれ
る少なくとも1種のモノマーを含み、かつ重合体中のフ
ッ素含有率が50重量%以上の含フツ素ポリ(メタ)ア
クリレートが好ましし1゜ 前記−形式(III)におけるR4としては、炭素数2
〜14の、間にエーテル酸素原子を含んでいてもよいフ
ルオロアルキル基が好ましく、具体的には−CH,CF
、、 −C)l、C,F、、 −CH,C3F、、 −
CH□C4F、。
−CHzCsFt、□、−CHxCJts 、−CHz
CsFt7−−co、c、F工、。
−CIIaCxoFzt −−CHxCHzCFs 、
 −CJCJC2Fs 。
−C)I、C)I、C,F、、 −C)I、C)l、C
4F、、 −C)I、C)I、C,F工、。
−CH,CH2C,F工s 、 −CH,CHI C@
 F工、 、 −CH2C)I、C,F□、。
−CH,C8,C,。F□、、 −CH,(CFよ)□
H,−C,H□(CF、)4H。
−CH2(CF、)、H,−CH□(CF、)、H,−
CH□(CF−)x。H。
−CH(CF3)!、 −CH,CF□CHFCF、、
 −CH2CF2CHF(CF□)6H2−CH,CF
 (CF3)CHFCF (CF、 )2 。
−CHz CF (Cz F s )CH(CF 3 
)、−CHz CGHF lz 、−Cs HF 1z
 。
−CH,C,。HF、。、−CH,C,F工。R2−(
CH2)sOCF(CFi)z。
−(C)l□)IIOCF(CF、)!、 −CH2(
CF、)20CF、。
−CI、(CF、)、QC,F、、 −CH,CCF、
>2DC,F、。
−CH2−CF、−CFH−0−CF、−CF−0−C
,F、。
CF。
CF。
などが例示できる。
含フツ素ポリ (メタ)アクリレートは上記モノマー1
種の単独重合体でもよく、2種以上の共重合体でもよい
。共重合体の場合、エーテル酸素原子を含まない直鎖状
のフルオロアルキル基と、エーテル酸素原子を含む直鎖
状のフルオロアルキル基またはエーテル酸素原子を含ん
でいてもよい分岐状のフルオロアルキル基とを組合せる
と、光透過率が高くなるので好ましい。
また含フツ素ポリ(メタ)アクリレートは前記−a式〔
■〕のモノマーと他のモノマーとの共重合体であっても
よい。前記−形式〔■〕のモノマーと共重合させる他の
モノマーとしては特に限定されないが、−形式 %式%[] (式中、RSはH原子または−C1l’、R5はエーテ
ル酸素原子を含んでいてもよいアルキル基である。)か
らなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーが好ま
しい。
前記−形式(IV)におけるR’としては、炭素数1〜
50.好ましくは4〜24のアルキル基が好ましく、具
体的には−CD、、 −C,)!、、 −C4H,、−
CGHよ、。
−C,H,7,−C,)I□9l−C1゜H2□l −
C12H2Sl −cL□H3,。
”’Cl8H3’l+ ”’C24H491−C34H
G’a などが例示でき、エーテル酸素原子を含んでい
てもよい。
前記−形式(III)の含フッ素(メタ)アクリレート
モノマーと組合せる前記−形式[rV)のアルキル基含
有(メタ)アクリレート等の他のモノマーの混合割合は
70モル%以下、好ましくは1〜20モル%が好ましい
含フツ素ポリ(メタ)アクリレートは、重合体のフッ素
含有率が50〜70重量%になるのが好ましい6上記範
囲にある場合に、透明で、層間の乱れによる色ムラや白
化が生じない層が得られる。
反射防止層となる上記高屈折率ポリマーおよび低屈折率
ポリマーは、それぞれセルロース誘導体等の透明薄膜か
らなる基材の片面または両面に形成され、低屈折率ポリ
マー/高屈折率ポリマー/基材からなる三層構造、また
は低屈折率ポリマー/高屈折率ポリマー/基材/高屈折
率ポリマー/低屈折率ポリマーからなる五層構造の高光
透過性防塵膜が形成される。高屈折率ポリマーおよび低
屈折率ポリマーの膜厚は、それぞれ使用する光の波長の
1/4n(nは屈折率)とするのが好ましい。
本発明の反射防止層を有する高光透過性防塵膜の製造方
法は、スピンナーを用いて回転製膜法により形成した基
材の片面または両面に、高屈折率ポリマーの溶液を供給
して回転製膜法により製膜した後、その上に低屈折率ポ
リマーの溶液を供給して回転製膜法により積層製膜する
例えば基材としてセルロース誘導体を用いた三層構造の
片面反射防止型防塵膜の製造は次のように行われる。す
なわち、まずスピンナーに取付けたガラス等の平滑な基
板上にセルロース誘導体溶液を供給し、スピンナーを回
転させて回転製膜法によりセルロース誘導体の透明薄膜
からなる基材を形成する。セルロース誘導体は溶媒に溶
解し、濾過等の精製を行った溶液を使用するのが好まし
い。溶媒としてはメチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、アセトン等のケトン類;酢酸ブチル、酢酸イ
ソブチル等の低級脂肪酸エステル類;前述のケトン類ま
たはエステル類とイソプロピルアルコール等との混合溶
媒などが使用される。形成される基材の厚さは、溶液粘
度や基板の回転速度を変化させることにより適宜変化さ
せることができる。
基板上に形成されたセルロース誘導体の透明薄膜からな
る基材は、熱風や赤外線ランプ照射等の手段によって乾
燥させ、残存溶媒を除去する。
次いで、乾燥された基材上に高屈折率ポリマーの溶液を
供給して、再びスピンナーを回転させ、回転製膜法によ
り高屈折率ポリマー層を形成する。
高屈折率ポリマーを溶解させる溶媒は沸点50〜200
℃、好ましくは130〜180℃の溶媒であり、高屈折
率ポリマーを溶解でき、かつ基材を溶解または膨潤させ
ないものが好ましい。このような溶媒としては例えばキ
シレン、エチルベンゼン、クメン、プソイドクメン等が
使用でき、特にエチルベンゼンが好ましい。高屈折率ポ
リマー溶液の濃度は0.5〜4重量%が好ましい。
次いで、前記と同様に乾燥された高屈折率ポリマー層の
上に低屈折率ポリマー溶液を供給し、スピンナーを回転
させて、回転製膜法により低屈折率ポリマー層を形成す
る。低屈折率ポリマーを溶解する溶媒は、低屈折率ポリ
マーを溶解でき、高屈折率ポリマーおよび基材を溶解ま
たは膨潤させナイ溶媒で、沸点40〜220℃、好まし
くは60−150℃の範囲のものが好ましく1例えばキ
シレンへキサフルオライド、ペンシトリフルオライド、
五フッ化プロパツール等が使用できる。低屈折率ポリマ
ー溶液の濃度は0.3〜3重量%が好ましい。
次いで前記と同様に乾燥した後5反射防止層を形成した
基材を基板から剥離して三層構造の防塵膜を得る。
基材の両面に反射防止層を有する防m膜は、上記によっ
て得られた三層構造の防塵膜を反転してスピンナーに取
付け、前記と同様の操作により、基材の反対側に高屈折
率ポリマーおよび低屈折率ポリマーを積層コーティング
して製造される。
こうして製造された防塵膜は、三層構造の防塵膜の場合
、400〜4500■の最大透過率は96%以上、最小
透過率は95%以上、五層構造の場合、最大透過率は1
00%、最小透過率は99%以上の光透過率を有してい
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、高屈折率ポリマーとして前記−形式[
1)および(n)で表わされる化合物の重合体を使用す
るようにしたので、簡便な重合法により高分子量化して
高屈折率ポリマーを得ることができ、このような高屈折
率ポリマーを透明薄膜からなる基材の片面または両面に
低屈折率ポリマーとともに積層することにより、高い光
透過率を有する高光透過性防塵膜が得られる。
さらに本発明によれば、上記高光透過性防塵膜を容易に
製造することができる。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について説明する。
重合例1 (ビニルジベンゾフランの重合) 撹拌羽根、冷却管、温度計、バブリング管を取付けた1
00mNの四ツロフラスコを窒素置換した。
次に、窒素雰囲気下に純度99%のビニルジベンゾフラ
ン(2−ビニルジベンゾフラン;3−ビニルジベンゾフ
ラン= 9 : ]、 ) 116.3g o−キシレ
ン191党およびアゾビスイソブチロニトリル(以下、
AIBNと略記する) 22mgを加え、しばらく撹拌
してビニルジベンゾフランとAIBNを溶解した。
次に窒素ガス約150tQ/分をバブリング管から溶液
中に約1時間吹込み、溶液内部の空気を追出し、続いて
窒素雰囲気下に60℃で24時間重合した0反応終了後
、粘稠な重合液になるのでテトラヒドロフランで希釈し
た後1強撹拌下に約2Qのメタノール中に滴下した。
沈殿を濾別分離後、80℃で真空乾燥し、白色のポリビ
ニルジベンゾフラン14.5gを得た(収率89.0モ
ル%)、 GPC測定の結果、このポリマーの重量平均
分子量(Mu)は200000.多分散性(重量平均分
子量/数平均分子量)は2.1であった。またこのポリ
マーの屈折率は1.66であった。
重合例2〜3 表1に示した条件で、重合例1と同様にしてビニルジベ
ンゾフランの重合反応を行った。得られたポリマーの物
性値を表1に示す。
実施例 スピンナーに取付けた石英基板上にセルロース誘導体の
メチルイソブチルケトン溶液を滴下してスピンナーを回
転させ、回転製膜法により透明薄膜を形成し、その後熱
処理で透明薄膜を乾燥した。
この上に表1の重合例3で得た高屈折率ポリマーのバラ
キシレン溶液を滴下し、同様に回転製膜法により高屈折
率ポリマー層を形成した。さらにその上に、パーフルオ
ロオクチルエチルアクリレート(CHよ=CH−C(=
O)−0−CH,−CH2−C,F17) 80モル%
と、ヘキサフルオロプロピレンの二量体から合成した分
岐状のフルオロアルキル基をもつCH2=CH−C(=
O)−0−CH,−C(CF3) F−CHF−C(C
F、 )、 F (以下。
RFP−DAと略す)20モル%との共重合体からなる
低屈折率ポリマーのメタキシレンヘキサフルオライド溶
液を滴下し、同様に回転製膜法で三層構造の防塵膜を製
膜した。結果を表2の実施例1に示す。
五層構造の防塵膜の場合は、上記で製膜した三層構造の
防塵膜を仮枠に取り、仮枠を反転してスピンナーに取付
け、前記と同様の方法で高屈折率ポリマーおよび低屈折
率ポリマーの溶液を塗布して製膜した。この防塵膜の結
果を表2の実施例2に示し、この時の照射した波長と透
過率との関係を第1図に示す。第1図かられかるように
、400〜450n園の最大透過率は100%、最小透
過率は99%以上であった。
次に表1の重合例1で得た高屈折率ポリマーを用い、実
施例2と同様にして五層構造の防塵膜を製膜した。結果
を表2の実施例3に示す。
比較例 高屈折率ポリマーとしてビニルナフタレン90モル%と
スチレン10モル%との共重合体を、低屈折率ポリマー
としてパーフルオロオクチルアクリレート80モル%と
RFP−DA20モル%との共重合体を用いた以外は実
施例と同様の回転製膜法で防塵膜を製膜した。三層構造
の結果を表2の比較例1に。
五層構造の結果を表2の比較例2に示す。また比較例2
の防塵膜については、照射した波長と透過率との関係を
第2図に示す。
以上の結果から、本発明の防塵膜は、高屈折率ポリマー
としてビニルナフタレンとスチレンとの共重体を用いた
防塵膜と比較して、400〜450nmの波長に対して
ほぼ同等の透過率を有していることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は実施例2または比較例2の防塵膜
の照射した波長と透過率との関係を示すグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)透明薄膜からなる基材の片面または両面に高屈折
    率ポリマー、およびさらにその上に低屈折率ポリマーを
    コーティングした低屈折率ポリマー/高屈折率ポリマー
    /基材からなる三層構造、または低屈折率ポリマー/高
    屈折率ポリマー/基材/高屈折率ポリマー/低屈折率ポ
    リマーからなる五層構造の高光透過性防塵膜において、
    高屈折率ポリマーとして、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼…〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼…〔II〕 (式中、R^1およびR^2はそれぞれ−CH=CH_
    2または▲数式、化学式、表等があります▼、Xはそれ
    ぞれ−CH_2−、O原子またはS原子である。) からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の重合
    体を用いることを特徴とする高光透過性防塵膜。
  2. (2)基材がセルロース誘導体であることを特徴とする
    請求項(1)記載の高光透過性防塵膜。
  3. (3)低屈折率ポリマーが、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼…〔III〕 (式中、R^3はH原子または−CH_3、R^4は間
    にエーテル酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキ
    ル基である。) からなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーを含
    有する含フッ素ポリ(メタ)アクリレートであることを
    特徴とする請求項(1)または(2)記載の高光透過性
    防塵膜。
  4. (4)基材上に、高屈折率ポリマーを沸点50〜200
    ℃の溶媒に溶解した溶液を供給して回転製膜法により製
    膜した後、その上に低屈折率ポリマーの溶液を供給して
    、回転製膜法により積層製膜することを特徴とする請求
    項(1)ないし(3)のいずれかに記載の高光透過性防
    塵膜の製造方法。
JP2043367A 1990-02-23 1990-02-23 高光透過性防塵膜およびその製造方法 Pending JPH03245146A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019112607A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 Dic株式会社 重合性化合物及びそれを含有する液晶組成物

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JP2019112607A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 Dic株式会社 重合性化合物及びそれを含有する液晶組成物

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