JP2019057728A - 電解コンデンサ用のリード線端子、及び電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ用のリード線端子、及び電解コンデンサ Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストの上昇を招くことなく、タブ端子の平板部と棒状部との境界部に亀裂が生じるのを抑制することができるコンデンサ用のリード線端子を提供する。【解決手段】金属棒によって形成されたタブ端子10と、その一端に接続されたリード線20とを備え、タブ端子は、一端側に棒状部11を有するとともに他端側に平板部12を有しており、平板部の少なくとも一方の面12aに、棒状部と平板部の境界部P1に亀裂が生じるのを抑制する補強部16が形成され、補強部は、棒状部の周面から平板部の面に向かって下る傾斜端面11aを有しており、傾斜端面は、平板部に巻き付けられる電極箔30及びセパレータの端面から棒状部側に離間した位置において平板部の面に接続されている。【選択図】図10

Description

本発明は、電解コンデンサ用のリード線端子、及び電解コンデンサに関する。
周知のように、電解コンデンサ用のリード線端子は、金属棒によって形成されたタブ端子と、その一端に接続されたリード線とを備えている。タブ端子は、一端側に棒状部を有するとともに他端側に平板部を有している。平板部は、金属棒の一部を平板状にプレス加工するとともに、その外周を厚み方向に沿って切断することにより形成される。
このようにして製造されたリード線端子は、リード線接続装置に投入され、パーツフィーダによって搬送されて、タブ端子の平板部が電極箔の一方の面に載置される。
そして、タブ端子の平板部がカシメ等によって電極箔に固定され、プラス側の電極箔とマイナス側の電極箔との間にセパレータを介在させた状態で、両電極箔が一対のタブ端子の周囲にロール状に巻回されてコンデンサ素子が形成される。
次いで、このコンデンサ素子に電解液が含浸され、コンデンサ素子から突出している一対のリード線が円盤状の封口体に形成された一対の貫通孔のいずれかに挿通される。そして、コンデンサ素子及び封口体が有底円筒状の外装ケースに収納され、外装ケースの開口端が絞り加工されて、封口体が外装ケースの開口端に固定される。
なお、特許文献1には、リード線端子の製造装置が開示されている。
この製造装置では、タブ端子の平板部の外周を形成する切断機構が、切込用切刃と、その下方に配置された切除用切刃とを備えている。
この切断機構は、金属棒の一部が平板状にプレス加工された後、まず、切込用切刃を下降させて平板状の部分の外周に切り込み線を形成する。
次いで、切断機構は、切除用切刃を上昇させて切り込み線の周囲の部分を切り込み線に沿って切除する。
特開2003−347174号公報
ところで、自動車等に使用されるリード線端子において、振動によってタブ端子の平板部と棒状部との境界部に荷重が繰り返し作用すると、境界部に亀裂が生じることがあるため、斯かる不具合の発生を抑制することができるリード線端子が希求されている。
本発明は上記事情に鑑みて創案されたものであり、その目的は、製造コストの上昇を招くことなく、タブ端子の平板部と棒状部との境界部に亀裂が生じるのを抑制することができるコンデンサ用のリード線端子を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、金属棒によって形成されたタブ端子と、その一端に接続されたリード線とを備える電解コンデンサ用のリード線端子であって、
前記タブ端子は、一端側に棒状部を有するとともに他端側に平板部を有しており、前記平板部の少なくとも一方の面に、前記棒状部と前記平板部の境界部に亀裂が生じるのを抑制する補強部が形成され、前記補強部は、前記棒状部の周面から前記平板部の面に向かって下る傾斜端面を有しており、前記傾斜端面は、前記平板部に巻き付けられる電極箔及びセパレータの端面から前記棒状部側に離間した位置において前記平板部の面に接続されている。
本発明によれば、コンデンサ用のリード線端子の製造コストの上昇を招くことなく、タブ端子の平板部と棒状部との境界部に亀裂が生じるのを抑制することができる。
本発明によるリード線端子の斜視図である。 本発明による電解コンデンサのコンデンサ素子の端面の概略を示す図である。 図2の要部拡大図である。 本発明による電解コンデンサの縦断面図である。 第1参考例のリード線端子のタブ端子の平面図、側面図、及び底面図である。 第2参考例のリード線端子のタブ端子の平面図、側面図、及び底面図である。 第3参考例のリード線端子のタブ端子の平面図、側面図、及び底面図である。 第4参考例のリード線端子のタブ端子の平面図、側面図、及び底面図である。 参考例によるリード線端子の耐振性能を確認するための測定方法の説明図である。 第1実施形態のリード線端子の斜視図である。 第2実施形態のリード線端子の斜視図である。 第3実施形態のリード線端子の斜視図である。 第4実施形態のリード線端子の斜視図である。 第5実施形態のリード線端子の斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本実施形態の説明に先立って、その前提となる構造について説明する。
図1に示すように、リード線端子1は、金属棒によって形成されたタブ端子10と、その一端に接続されたリード線20とを備えている。
リード線20は、例えば、鉄線の外周面に銅層を設けたCP線によってよって形成され、溶接等によってタブ端子10に接続される。
タブ端子10は、例えば、アルミニウム製の丸棒をプレス加工することにより形成され、一端側に棒状部11を有するとともに他端側に平板部12を有している。
平板部12は、金属棒の一部を平板状にプレス加工するとともに、その外周を厚み方向に沿って一方向に切断することにより形成される。
平板部12の外周には、平板部12を切断する際に生じたバリが形成されている。このバリは、平板部12の外周から平板部12の切断方向に突出している。
例えば、平板部12の外周の切断方向を図1の矢印A方向とすると、バリは、平板部12の他方の面12bの外周から下向きに突出することになる。
このリード線端子1では、平板部12の一方の面12aにおける棒状部11と平板部12との間の第1境界部P1の形状と、平板部12の他方の面12bにおける棒状部11と平板部12との間の第2境界部P2(図5参照)の形状とが異なっている。
このようにすると、平板部12の一方の面12aと他方の面12bとを機械的に識別可能となるため、平板部12の一方の面12aが必ず電極箔の一方の面に接するようにリード線端子1を搬送可能となる。
リード線端子1が取り付けられたプラス側の電極箔と、リード線端子1が取り付けられたマイナス側の電極箔とを、それらの間にセパレータを介在させた状態で巻回すると、図2に示したように、互いに平行に配置された一対のリード線端子1と、それらの周囲にロール状に巻回された電極箔30とを含むコンデンサ素子40が形成される。
すなわち、本実施形態による電解コンデンサの製造工程は、リード線端子1を複数本準備する工程と、第1境界部P1の形状と第2境界部P2の形状との違いに基づいて平板部12の一方の面12aと他方の面12bとを識別する工程と、平板部12の一方の面12aが電極箔30の一方の面に接するようにリード線端子1を搬送する工程と、リード線端子1が取り付けられたプラス側の電極箔30と、リード線端子1が取り付けられたマイナス側の電極箔30とを、それらの間にセパレータを介在させた状態で巻回してコンデンサ素子40を形成する工程とを含んでいる。
一対のリード線端子1は、それらの平板部12の他方の面12b同士が対向した状態になっている。この場合、図3に示すように、平板部12の外周の切断によって生じたバリ12cはコンデンサ素子40の中心側に突出するため、バリ12cは電極箔30に当接しない。したがって、バリ12cが電極箔30を損傷することがない。
そして、コンデンサ素子40に電解液が含浸され、コンデンサ素子40の端面から突出している一対のリード線20(図4参照)が円盤状の封口体50に形成された一対の貫通孔51のいずれかに挿通される。
そして、コンデンサ素子40及び封口体50が有底円筒状の外装ケース60に収納され、外装ケース60の開口端が絞り加工されて、封口体50が外装ケース60の開口端に固定される。
さらに、製品名、メーカ名等が記載された円筒状のシュリンクフィルム(図示せず)が外装ケース60の外周に嵌着され、このシュリンクフィルムが熱収縮されて、図4に示すような電解コンデンサ100となる。
次に、リード線端子1の第1境界部P1と第2境界部P2の形状について説明する。
図5において、(a)は第1参考例のタブ端子10の平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
なお、以下の各参考例及び各実施形態においては、それ以前に説明した部分と同一又は類似の部分に同一の符号を使用し、重複する説明は省略するものとする。
図5(a)、(b)に示すように、第1参考例のタブ端子10では、平板部12の一方の面12aにおける棒状部11と平板部12との間の第1境界部P1に補強リブ13(補強部)が形成されている。
補強リブ13は、棒状部11と平板部12との間に跨るように形成されている。
すなわち、棒状部11は、平板部12との接続端に一対の傾斜端面(11a、11b)を有しており、一方の傾斜端面11aは棒状部11の外周面及び平板部12の一方の面12aと交差しており、他方の傾斜端面11bは棒状部11の外周面及び平板部12の他方の面12bと交差している。
補強リブ13は、一方の傾斜端面11aと平板部12の一方の面12aとの間に跨るように形成されている。
補強リブ13は、平板部12を水平にした状態で、平面視略半円状を呈するとともに、棒状部11の軸線に沿った縦断面形状が三角形状を成すように形成されている。
一方、図5(c)に示すように、平板部12の他方の面12bにおける棒状部11と平板部12との間の第2境界部P2には、補強リブ13が設けられていない。
このように、第1境界部P1の形状と第2境界部P2の形状とを異ならせることにより、平板部12の一方の面12aと他方の面12bとを機械的に識別可能となるため、平板部12の一方の面12aが必ず電極箔30に接するように、リード線端子をパーツフィーダによって搬送することができる。
また、補強リブ13は、平板部12をプレス加工する際に同時形成できるため、製造工数が増加しない。
したがって、製造コストの上昇を招くことなく、平板部12のバリによる電極箔30の損傷を抑制することができる
また、補強リブ13を設けることにより、平板部12が棒状部11に対して撓みにくくなるため、第1境界部P1と第2境界部P2に亀裂が発生するのを抑制することができる。
このような構造は、自動車に用いられる電解コンデンサのような高い耐振性が要求される電解コンデンサにおいて、特に有用である。
次に、第2参考例のリード線端子1の第1境界部P1と第2境界部P2の形状について説明する。
図6において、(a)は第2参考例のタブ端子10の平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
本参考例では、平板部12の一方の面12aにおける棒状部11と平板部12との間の第1境界部P1に補強リブ14(補強部)が形成されている。
補強リブ14は、平板部12を水平にした状態で、平面視略矩形状を呈するとともに、棒状部11の軸線に沿った縦断面形状が三角形状を成すように形成されている。
本参考例においても、第1参考例と同様に、製造コストの上昇を招くことなく、平板部12のバリによる電極箔30の損傷を抑制することができる。
また、平板部12が棒状部11に対して撓みにくくなるため、第1境界部P1及び第2境界部P2に亀裂が発生するのを抑制することができる。
次に、第3参考例のリード線端子1の第1境界部P1と第2境界部P2の形状について説明する。
図7において、(a)は第3参考例のタブ端子10の平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
本参考例では、平板部12の一方の面12aにおける棒状部11と平板部12との間の第1境界部P1に平面視矩形状の補強リブ15(補強部)が形成されている。
この補強リブ15の上面15aは、棒状部11の軸線に沿った縦断面形状が円弧状(Radius形状)を呈しており、凹面となっている。この上面15aの曲率半径は特に限定されないが、例えば、1.5mmとすることができる。
本参考例においても、第1参考例と同様に、製造コストの上昇を招くことなく、平板部12のバリによる電極箔30の損傷を抑制することができる。
また、平板部12が棒状部11に対して撓みにくくなるため、第1境界部P1及び第2境界部P2に亀裂が発生するのを抑制することができる。
なお、補強リブ15の上面15aを凹面にすることで、応力が分散しやすくなるため、第2実施形態と比べて平板部12がより撓みにくくなる。
次に、第4参考例のリード線端子1の第1境界部P1と第2境界部P2の形状について説明する。
図8において、(a)は第4参考例のタブ端子10の平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
本参考例では、平板部12の一方の面12aにおける棒状部11と平板部12との間の第1境界部P1に補強リブ13が形成されている。
また、平板部12の他方の面12bにおける棒状部11と平板部12との間の第2境界部P2に補強リブ14が形成されている。
本参考例においても、第1参考例と同様に、製造コストの上昇を招くことなく、平板部12のバリによる電極箔30の損傷を抑制することができる。
また、平板部12が棒状部11に対して撓みにくくなるため、第1境界部P1及び第2境界部P2に亀裂が発生するのを抑制することができる。
なお、本参考例では、平板部12の両面に補強リブを設けているので、第1〜第3参考例と比べて平板部12がより撓みにくくなる。
上記第1〜第4参考例による平板部12の撓み抑制効果を比較するべく、以下の測定を行った。
すなわち、図9に示すように、まず、第1参考例のタブ端子10の棒状部11を平板部12との接続端側で径方向に切断し、切断面を垂直面V.Fに固定した。
次いで、平板部12の先端に垂直上方に荷重F(2.2kgf)を付与し、平板部12の先端の上方への変位量を測定した。
第2〜第4参考例のタブ端子10と、補強リブ13〜15が設けられていない従来のタブ端子についても、同様の条件で測定を行った。
そして、従来のタブ端子の変位量をLとして、第1参考例のタブ端子の変位量L1との比率L1/Lを算出した。
同様に、従来のタブ端子の変位量Lと第2参考例のタブ端子の変位量L2との比率L2/L、従来のタブ端子の変位量Lと第3参考例のタブ端子の変位量L3との比率L3/L、及び従来のタブ端子の変位量Lと第4参考例のタブ端子の変位量L4との比率L4/Lもそれぞれ算出した。上記のようにして得られた第1〜第4参考例のタブ端子の評価結果は下記表1に示される通りであった。
Figure 2019057728
上記表に示すように、第4参考例の比率L4/Lが最も小さくて、第4参考例の耐振性が優れていることが判明した。
なお、補強リブの形状と個数は上記参考例で示したものに限定されない。すなわち、タブ端子10の平板部12と棒状部11との第1境界部P1と第2境界部P2に亀裂が生じるのを抑制することができる構成(補強部とも言う)は、上記参考例に示した補強リブ13〜15の他にも、適宜に変更が可能である。以下に補強部の形状や構成が異なる第1〜第5実施形態を挙げる。
図10に第1実施形態のリード線端子1を示した。図10(a)は、リード線端子1を平板部12における上記の他方の面12bから見たときの斜視図であり、図10(b)は第1実施形態のリード線端子1を平板部12における一方の面12aから見たときの斜視図を示している。
図10(a)に示したように、第1実施形態では、第1〜第3参考例と同様に、第2境界部P2には補強部が形成されていない。これに対し、図10(b)に示したように、一方の面12aの第1境界部P1には、第1〜第4参考例における補強リブ13〜15と同様の機能を有する補強部が形成されており、図示した例では、一方の面12aにおける棒状部11と平板部12との間の第1境界部P1に、補強部として、上面が断面円弧状のR部16が形成されている。すなわち、第1実施形態では、第1境界部P1の全体が補強部として機能し、一方の傾斜端面11a自体がR部16の上面として棒状部11の周面と平板部12の一方の面12aとに接続されている。コンデンサ素子40では、図2や図3に示したように、電極箔30及びそれに積層されるセパレータが平板部12に巻きつけられる。そして電極箔30やセパレータの端面41(図4参照)は、R部16と平板部12との接続位置12dから平板部12の先端側に離間した位置に位置することになる。R部16の上面は、この接続位置12dでは平板部12の一方の面12aとほぼ平行な面になっている。そしてR部16の上面は滑らかに連続しており、屈曲点を持っていない。それによって、平板部12に対し、電極箔30やセパレータの端面41の位置を支点にした応力が加わっても、その力がR部16によって分散される。このように、第1実施形態では、傾斜端面11aが屈曲点を持たずに連続する断面円弧状であるため、棒状部11と平板部12との間の境界部(P1,P2)に振動による亀裂が生じにくい。
そしてR部16は、平板部12をプレス加工する際に同時に形成することができる。R部16の形状は、電極箔30及びセパレータの端面41の位置から接続位置12dまでの距離D及び棒状部11の径に応じて、適切に定めることができる。そしてこのように定めた形状をプレス加工用金型に形成し、プレス加工時に転写する。
図11に示した第2実施形態のリード線端子1では、第1境界部P1が部分的にR部116になっている。すなわち一方の傾斜端面11aの端縁から平板部12に向けてR部116が形成されている。R部116の上面は断面円弧状であり、その曲率は、金型加工に際し、平板部12の幅や棒状部11の径に応じて最適な曲率を選択すればよい。いずれにしても、R部(16、116)は、リード線端子1がコンデンサ素子(図4、符号40)に組み込まれた状態で、棒状部11から電極箔(図2または図3、符号30)及びセパレータの端面位置(図4、符号41)の近傍まで屈曲点をもたずに連続する形状によって、振動によるリード線端子1の変形を防止する。すなわち、第2実施形態は、第1実施形態と同様に、傾斜端面11aが、屈曲点を持たずに連続する断面円弧状の面によって平板部12の面12aに接続されているため、棒状部11と平板部12との境界部(P1,P2)に、振動による亀裂が生じにくくなっている。
なお第2実施形態のリード線端子1は、第1実施形態のリード線端子1と同様に、平板部12を他方の面12b側から見た場合、第2境界部P2にはR部16、116のような補強部に相当する構成が形成されておらず、その斜視図は、図10(a)に示したものと同様になる。また以下に示す第3及び第4実施形態のリード線端子1も同様に第2境界部P2には補強部が形成されていない。
図12に示した第3実施形態のリード線端子1は、棒状部11と平板部12との間の第1境界部P1に補強部として凸部17を設けたものである。ここで、図中に示したように、前後、左右、上下の各方向を規定すると、凸部17は、後方から前方に向かって左右および上下方向の幅が徐々に縮幅する楔形状に形成されている。そしてこのような形状の凸部17では、応力の集中点が凸部17の周縁に沿って存在するため、応力の集中点が平板部12の幅方向に沿って直線状に存在する場合と比べて、振動によるタブ端子10の変形が生じにくい。すなわち、棒状部11と平板部12との境界部(P1,P2)に、振動による亀裂が生じにくくなる。
図13に示した第4実施形態のリード線端子1における補強部は、第3実施形態に示した凸部17と近似する形状の凸部18aと第2実施形態に示したR部116の断面形状と近似する断面円弧形状のR部18bとを組み合わせ、双方が連続的な面を形成するように形成された複合補強部18となっている。具体的には、複合補強部18は、境界部P1から平板部12における一方の面12aの先端に向かって凸部18aが形成されつつ、凸部18aと一方の面12aとの接続部分はR部18bによって、当該一方の面12aにほぼ平行な状態で滑らかに平板部12に接続する形状に形成されている。このような複合補強部18では、凸部18aと平板部12との間の接続部分の形状が連続的になり、当該接続部分に応力が集中し難い構造になる。それによって、棒状部11と平板部12との境界部(P1,P2)に振動による亀裂が生じにくくなる。
図14に示した第5実施形態のリード線端子1は、棒状部11における傾斜端面11aと平板部12における一方の面12aとが成す角度(すなわち第1境界部P1における一方の面12aへの接地角度)を緩和させるために傾斜部19を補強部として付加したものである。このような傾斜部19を設けることにより、第1境界部P1における平板部12への接地箇所に応力が集中し難くなる。この傾斜部19の幅は棒状部11より狭くてもよい。
このように、第1〜第5実施形態では、平板部12の少なくとも一方の面(12a,12b)に、棒状部11と平板部12との境界部(P1,P2)に亀裂が生じるのを抑制する補強部(16,116,17,18,19)が形成され、これらの補強部(16,116,17,18,19)は、棒状部11の周面から平板部12の面に向かって下る傾斜端面11aを有しており、傾斜端面11aは、平板部12に巻き付けられる電極箔30及びセパレータの端面から棒状部11側に離間した位置において平板部12の面に接続されている。すなわち、補強部(16,116,17,18,19)の傾斜端面(11a,11b)が平板部12の面(12a,12b)に対して鈍角を成すように接続されており、傾斜端面(11a,11b)と平板部12の面(12a,12b)との接続箇所に応力が集中しにくいものとなっている。また、傾斜端面(11a,11b)が電極箔30及びセパレータの端面位置から離間していて、当該端面位置の近傍に屈曲点を持たないため、棒状部11と平板部12との境界部(P1,P2)に振動による亀裂が生じにくくなっている。なお補強部は、上記以外にも、特に図示はしないが、棒状部11の傾斜端面(11a,11b)が、平板部12における電極箔30及びセパレータの端面41の位置近傍において屈曲点をもたないように、平板部12に接続する形状であれば有効である。
また、平板部12の一方の面12aと他方の面12bとを識別する際には、第1境界部P1及び第2境界部P2の形状だけでなく、それ以外の部位の形状(例えば、平板部12の両側縁の形状、平板部12の断面形状、平板部12から突出しているバリ12c)も加味して識別するようにしてもよい。このようにすると、より確実に平板部12の一方の面12aと他方の面12bとを識別できるようになるため、平板部12のバリ12cによる電極箔30の損傷をより確実に抑制することができる。
さらに、上記各実施形態では、第1境界部P1の形状と、第2境界部P2の形状とが異なるようにリード線端子1を形成する場合について説明したが、同じ形状であってもよい。
第1境界部P1と第2境界部P2の形状が同じであっても、上述したようにバリ12cの突出方向などを手がかりにして平板部12の一方の面12aと他方の面12bとを識別すれば、タブ端子10の平板部12のバリ12cによる電極箔30の損傷を抑制することができる。この場合、バリ12cの突出方向は、例えば、リード線端子1を平板部12の一方の面12aから見たときの、棒状部11と平板部12の総体的な形状(平板部12の両側縁の形状、平板部12の断面形状など)と、他方の面12b側から見たときの棒状部11と平板部12の総体的な形状との違いによって識別することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るリード線端子1、電解コンデンサ100及び電解コンデンサ100の製造方法によれば、第1及び/又は第2境界部(P1、P2)に補強部に相当する構成を形成しておけば、タブ端子10の平板部12と棒状部11との第1境界部P1及び第2境界部P2に応力などに起因する亀裂の発生を抑制したり、振動による変形を防止したりすることができる。
その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。
1 リード線端子
10 タブ端子
11 棒状部
11a 一方の傾斜端面
11b 他方の傾斜端面
12 平板部
12a 一方の面
12b 他方の面
12c バリ
13 補強リブ(補強部)
14 補強リブ(補強部)
15 補強リブ(補強部)
16 R部(補強部)
17 凸部(補強部)
18 複合補強部(補強部)
19 傾斜部(補強部)
20 リード線
30 電極箔
40 コンデンサ素子
50 封口体
60 外装ケース
100 電解コンデンサ
116 R部(補強部)
P1 第1境界部
P2 第2境界部

Claims (7)

  1. 金属棒によって形成されたタブ端子と、その一端に接続されたリード線とを備える電解コンデンサ用のリード線端子であって、
    前記タブ端子は、一端側に棒状部を有するとともに他端側に平板部を有しており、
    前記平板部の少なくとも一方の面に、前記棒状部と前記平板部の境界部に亀裂が生じるのを抑制する補強部が形成され、
    前記補強部は、前記棒状部の周面から前記平板部の面に向かって下る傾斜端面を有しており、
    前記傾斜端面は、前記平板部に巻き付けられる電極箔及びセパレータの端面から前記棒状部側に離間した位置において前記平板部の面に接続されている、リード線端子。
  2. 前記傾斜端面は断面円弧状であり、前記棒状部の周面から傾斜角度を小さくしながら屈曲点を持たずに連続して前記平板部の面にほぼ平行に接続されてなる、請求項1に記載のリード線端子。
  3. 前記傾斜端面はR部を介して前記平板部の面に接続されており、
    前記R部は断面円弧状の面を有しており、前記断面円弧状の面は、前記傾斜端面の端縁から傾斜角度を小さくしながら屈曲点を持たずに連続して前記平板部の面に接続されてなる、請求項1に記載のリード線端子。
  4. 前記補強部は、前記傾斜端面と前記平板部の面との間に跨るように設けられた凸部を備えており、
    前記棒状部の軸方向を前後方向とし、前記棒状部に対して前記平板部が前方にあることとし、前記平板部の厚み方向を上下方向とし、前後方向と上下方向とに直交する方向を左右方向として、
    前記凸部は、後方から前方に向かって左右方向および上下方向の幅が徐々に縮幅する楔形状に形成されている、請求項1に記載のリード線端子。
  5. 前記凸部の周縁が断面円弧状のR部を介して前記平板部の面に接続されており、前記R部は、前記凸部を前記平板部の面とほぼ平行な状態で滑らかに前記平板部の面に接続している、請求項4に記載のリード線端子。
  6. 前記傾斜端面より傾斜角度が小さな斜面によって前記傾斜端面と前記平板部の面とを接続する傾斜部を備えている、請求項1に記載のリード線端子。
  7. 互いに平行に配置された一対のリード線端子と、前記一対のリード線端子の周囲にロール状に巻回された電極箔とを含むコンデンサ素子を備える電解コンデンサであって、
    一対のリード線端子の各々は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のリード線端子により構成されている、電解コンデンサ。
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