JP2019083236A - コンデンサ用外装ケース - Google Patents

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金山 裕一
Yuichi Kanayama
裕一 金山
石川 裕二
Yuji Ishikawa
裕二 石川
泰三 金山
Taizo Kanayama
泰三 金山
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Abstract

【課題】本発明のコンデンサ用外装ケースを用いることにより、機械的強度が高く耐振性に優れたコンデンサ組立体を得ることができ、且つ、コンデンサ組立体の外観検査、コンデンサ組立体の表面への印刷等を容易に行うことができるコンデンサ用外装ケースを提供する。【解決手段】アルミ電解コンデンサ素子を収容するための有底円筒状のコンデンサ用外装ケース1であって、一方の側に開口部が設けられた筒状胴部10と、筒状胴部10の他方の側において筒状胴部10に連成された底部20と、を備え、筒状胴部10の外周壁12は実質的に平滑であり、筒状胴部10の内周壁13において、底部20から開口部11の側に伸びる凸条部30が少なくとも3箇所設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、コンデンサ用外装ケースに関する。
コンデンサ等の電子部品が実装されたプリント基板、回路モジュール等(以下、併せて「回路モジュール」と呼ぶ。)は、車両、航空機、船舶等の輸送用機械、電気機器などに広く搭載されている。
近年、回路モジュールの設置場所が多様化している。例えば輸送用機械においては、輸送用機械のセンサ・ネットワーク化、IoT(Internet Of Things)化、構成要素の分散制御化等の進展に伴い、これらを担う回路モジュールも、より厳しい環境条件の下に設置される場合が増えてきた。例えば、四輪自動車においては、エンジン室の近傍においても回路モジュール《いわゆるECU(Electronic Control Unit)》が設置されつつある。
こうしたことから、コンデンサ等の電子部品に対しても、従来以上に厳しい環境条件(振動等)に耐えうることが要求されている。例えば、コンデンサにあっては、機械的強度が高く耐振性に優れたものを提供することが要求されている。
このような要求に対し、その内部に固定するようにしてコンデンサ素子を収容することができるコンデンサ用外装ケースが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図8は、従来のコンデンサ用外装ケース900を説明するために示す図である。図8(a)は、コンデンサ用外装ケース900の斜視図である。図8(b)は、コンデンサ用外装ケース900の平面図である。図8(c)は、図8(b)に示すA−A線に沿ってコンデンサ用外装ケース900を切断してA−A矢視したときの図である。図8(d)は、コンデンサ用外装ケース900を用いて組み立てたコンデンサ組立体509の斜視図である。
従来のコンデンサ用外装ケース900は、図8(a)〜図8(d)に示すように、コンデンサ素子200(例えばアルミ電解コンデンサ素子200a)を収容するための有底円筒状のコンデンサ用外装ケース900であって、一方の側に開口部911が設けられた筒状胴部910と、筒状胴部910の他方の側に連成された底部920と、を備える。そして、筒状胴部910の内周壁913には、底部920から開口部911の側に伸びる凸部930(いわゆるビード)が形成されている。また、筒状胴部910の外周壁912には、上記凸部930(ビード)の形状に倣った凹部940が形成されている(特許文献1及び2も併せて参照。)。
従来のコンデンサ用外装ケース900は、筒状胴部910の内周壁913に凸部930(ビード)が形成されているため、コンデンサ素子200がコンデンサ用外装ケース900の内部に嵌挿されると、コンデンサ素子200は上記凸部930と係合するようにしてコンデンサ用外装ケース900の内部に固定される。したがって、従来のコンデンサ用外装ケース900を用いることにより、機械的強度が高く耐振性に優れたコンデンサ組立体509を得ることができる《図8(d)参照。》。
意匠登録第1558404号公報 意匠登録第1558405号公報
しかしながら、従来のコンデンサ用外装ケース900においては、外周壁912に凹部940が形成されているため、次に説明する理由により、これを用いて組み立てたコンデンサ組立体509について外観検査を行う場合、外観検査の難易度が比較的高くなってしまうという課題があった。
通常の製造工程によれば、コンデンサ用外装ケース900にコンデンサ素子200を嵌挿してコンデンサ組立体509を得た後、コンデンサ組立体509の外面を熱収縮チューブ等の保護チューブで被覆するという工程をとる場合が多い。従来のコンデンサ用外装ケース900においては外周壁912に凹部940が形成されているため、保護チューブで被覆されたコンデンサ組立体509’(図示を省略。)の表面にも上記凹部940の形状に追従するように凹部(図示を省略。)が現れることとなる。
このため、コンデンサ組立体509’(図示を省略。)の外観において何らかの凹みを検出した場合、上記凹部940の形状に追従するようにして形成された凹部による凹みなのか(良品扱い)、外部からの力によって変形して形成された凹みなのか(不良品扱い)、一見するだけでは判別しづらく、適切な外観検査を行うためには検出された凹みの素性を判別するための特別な工夫を施す必要があった。
このように、従来のコンデンサ用外装ケース900によれば、外周壁912に凹部940が形成されているため、外観検査の難易度が高くなってしまうという課題があった。
加えて、コンデンサ組立体509/509’の表面には諸情報(コンデンサの型式、静電容量、極性等)を印刷することが多いが、従来のコンデンサ用外装ケース900の外周壁912には凹部940が形成されているため、該凹部940に対応する部位においては上記のような印刷を施しづらいという課題もある。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係るコンデンサ用外装ケースを用いることにより、機械的強度が高く耐振性に優れたコンデンサ組立体を得ることができ、且つ、コンデンサ組立体の外観検査、コンデンサ組立体の表面への印刷等を容易に行うことができるコンデンサ用外装ケースを提供することを目的とする。
[1]本発明のコンデンサ用外装ケースは、アルミ電解コンデンサ素子を収容するための有底円筒状のコンデンサ用外装ケースであって、一方の側に開口部が設けられた筒状胴部と、前記筒状胴部の他方の側に連成された底部と、を備え、前記筒状胴部の外周壁は実質的に平滑であり、前記筒状胴部の内周壁において、前記底部から前記開口部の側に伸びる凸条部が少なくとも3箇所設けられていることを特徴とする。
[2]本発明のコンデンサ用外装ケースにおいては、前記筒状胴部のうち前記凸条部を含む部分を前記底部と平行な面で切断し、該切断した面を前記筒状胴部の径方向における中心軸に沿って視たとき、前記3箇所以上の前記凸条部は、前記中心軸を中心として互いに等角度ピッチで配置されていることが好ましい。
[3]本発明のコンデンサ用外装ケースにおいて、前記凸条部は、前記底部の内底面を始端として前記開口部の側に伸び、前記内底面と前記開口部との間の所定の位置において終端していることが好ましい。
[4]本発明のコンデンサ用外装ケースにおいては、前記筒状胴部のうち前記凸条部を含む部分を前記底部と平行な面で切断し、該切断した面を前記筒状胴部の径方向における中心軸に沿って視たとき、前記3箇所以上の前記凸条部のそれぞれの頂部を結ぶ内周円の直径は、当該コンデンサ用外装ケースに収容される前記アルミ電解コンデンサ素子の外周円の直径よりも小さいことが好ましい。
[5]本発明のコンデンサ用外装ケースにおいては、前記筒状胴部のうち前記凸条部を含む部分を前記底部と平行な面で切断し、該切断した面を前記筒状胴部の径方向における中心軸に沿って視たとき、前記凸条部は、前記中心軸に向けて弧が張り出した略かまぼこ型であることが好ましい。
[6]本発明のコンデンサ用外装ケースにおいては、前記筒状胴部のうち前記凸条部を含む部分を前記底部と平行な面で切断し、該切断した面を前記筒状胴部の径方向における中心軸に沿って視たとき、前記凸条部の頂部の形状は、当該コンデンサ用外装ケースに収容される前記アルミ電解コンデンサ素子の外周円と同心円の関係にある形状をなしていることが好ましい。
[7]本発明のコンデンサ用外装ケースにおいて、前記筒状胴部の径方向における中心軸及び前記凸条部の頂部を含む面で、前記筒状胴部を切断したとき、前記凸条部は、前記底部の内底面から該内底面と前記開口部との間の所定の位置まで伸び、前記筒状胴部の前記内周壁又は前記外周壁と平行になるように形成されているストレート部と、前記ストレート部に連成され、前記開口部の側に向かうにつれて前記筒状胴部の径方向外側に傾斜するように形成されているテーパー部と、を有することが好ましい。
[8]本発明のコンデンサ用外装ケースにおいて、前記コンデンサ用外装ケースは、先端付近の外周に凹部を有するパンチを用いたインパクト成形によって構成され、前記凸条部の形状は、前記パンチの前記凹部の形状に倣った形状であることが好ましい。
本発明のコンデンサ用外装ケースによれば、筒状胴部の内周壁において底部から開口部の側に伸びる凸条部が少なくとも3箇所設けられているため、コンデンサ素子(例えば、アルミ電解コンデンサ素子。以下、単に「コンデンサ素子」という。)がコンデンサ用外装ケースの内部に嵌挿されると、上記3箇所以上の凸条部がコンデンサ素子の外周に係合する。すると、コンデンサ素子はコンデンサ用外装ケースの内部に強固に固定される。したがって、本発明のコンデンサ用外装ケースを用いることにより、機械的強度が高く耐振性に優れたコンデンサ組立体を得ることができる。
また、筒状胴部の外周壁は実質的に平滑であるため、本発明のコンデンサ用外装ケースを用いて組み立てたコンデンサ組立体についても、その表面には大きな凹みが現れない。よって、もし仮にコンデンサ組立体が外部からの力によって変形して凹みが形成された場合には、外観検査においてこのような凹みを容易に検出することができる。加えて、コンデンサ組立体の表面に対して、諸情報の印刷を容易に施すことができる。
したがって、本発明に係るコンデンサ用外装ケースによれば、これを用いることにより、機械的強度が高く耐振性に優れたコンデンサ組立体を得ることができ、且つ、コンデンサ組立体の外観検査、コンデンサ組立体の表面への印刷等を容易に行うことができる。
実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を説明するために示す図である。 実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を説明するために示す図である。 実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を説明するために示す図である。 実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を用いて組み立てたコンデンサ組立体500について説明するために示す図である。 実施形態2に係るコンデンサ用外装ケース2を説明するために示す図である。 実施形態3に係るコンデンサ用外装ケースの製造方法を説明するために示すフローチャートである。 変形例1〜3に係るコンデンサ用外装ケース3〜5を説明するために示す図である。 従来のコンデンサ用外装ケース900を説明するために示す図である。
以下、本発明のコンデンサ用外装ケースについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。なお、各図面は模式図であり、必ずしも実際の寸法を厳密に反映したものではない。
[実施形態1]
1.実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1の構成
(1)基本構成
コンデンサ用外装ケース1は、アルミ電解コンデンサ素子を収容するための有底円筒状のコンデンサ用外装ケースである。
図1は、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を説明するために示す図である。図1(a)は、開口部11を図面の上方にしてコンデンサ用外装ケース1を斜め上より視たときの斜視図である。図1(b)は、筒状胴部10の径方向(r方向)における中心軸AX1及び凸条部30の頂部35を含む平面PL1《図1(a)参照。》で、コンデンサ用外装ケース1を切断したときに、平面PL1に垂直な方向に沿って当該切断した面を視たときのコンデンサ用外装ケース1の断面図である。
コンデンサ用外装ケース1は、図1(a)及び図1(b)に示すように、一方の側(図では上側)に開口部11が設けられた筒状胴部10と、筒状胴部10の他方の側(図では下側)に連成された底部20と、を備える。
筒状胴部10の外周壁12は実質的に平滑となっている。
また、筒状胴部10の内周壁13において、底部20から開口部11の側に伸びる凸条部30が少なくとも3箇所設けられている。なお、図1(a)〜図1(b)においては、凸条部30が6箇所設けられている例を示している。
ここで、「凸条部」とは、他の部分(筒状胴部10の内周壁13)から、中心軸AX1に向けて突出しており、該突出している部分が長手方向(中心軸AX1と平行な方向)に伸びている部位を指すものとする。
筒状胴部10及び底部20は、同一の材料(例えば、アルミニウムを含む材料。)から一体的に構成してもよい。
(2)凸条部30の長さ方向について
実施形態1における凸条部30は、底部20の内底面21を始端として開口部11の側に伸び、内底面21と開口部11との間の所定の位置《図1(b)では終端34として示した位置。)において終端している。筒状胴部10の内周壁13において、開口部11付近には凸条部30が形成されていない。
筒状胴部10は、底部20の内底面21を基準として、開口部11側の端にかけて長さ方向の寸法Lを有している。これに対し、凸条部30は、底部20から開口部11の側にかけて長さ方向の寸法Lを有している《図1(b)参照。》。
通常は、L<Lの関係となるよう構成されている。さらに、L<(L/2)の関係にあることが好ましい。
また、凸条部30は、ストレート部31とテーパー部32とを有している。
ストレート部31は、底部20の内底面21から、終端34の側に向かって該内底面21と開口部11との間の所定の位置まで伸び、筒状胴部10の内周壁13又は外周壁12と平行になるように形成されている。ストレート部31の内周壁13に平行な方向の長さをLで示す。
一方、テーパー部32は、ストレート部31に連成されており、開口部11の側に向かうにつれて筒状胴部10の径方向(r方向)外側に傾斜するように形成されている。テーパー部32の内周壁13に平行な方向の長さをLで示す《図1(b)参照。)。
通常は、L<Lの関係になるように構成されている。さらに、L<(L/4)の関係にあることが好ましい。ストレート部の長さLを相対的に長くすることにより、コンデンサ素子と係合する長さも相対的に長くなるため、コンデンサ素子をより強固に固定することができる。
(3)凸条部30の断面について
図2は、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を説明するために示す図である。図2(a)は、筒状胴部10のうち凸条部30を含む部分を底部20と平行な面で切断し(図1(b)におけるA−A線矢印領域の切断)、該切断した面を筒状胴部10の径方向(r方向)における中心軸AX1に沿って視たときの断面図を示す。図2(b)は、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1の正面図である。
凸条部30は、図2(a)に示すように、筒状胴部10の内周方向(内周壁13によって画定される内周の方向)に沿って把握すると、所定の幅を有している。
また、3箇所以上の凸条部30は、上記中心軸AX1を中心として互いに等角度ピッチで配置されている。図2(a)に示すコンデンサ用外装ケース1の例では、凸条部30は6箇所に設けられ、一の凸条部30とこれに隣接する凸条部30との間は、中心軸AX1を中心として互いに60°(θ1〜θ6)のピッチで配置されている。
さらに、凸条部30は、図2(a)に示すコンデンサ用外装ケース1の例では、中心軸AX1に向けて弧が張り出した略かまぼこ型となっている。
なお、上記弧のうち、中心軸AX1との間の距離が最も近い部位を、凸条部の「頂部」というものとする《図2(a)において頂部35として示している。》。
実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1においては、3箇所以上の凸条部30の頂部35が中心軸AX1を中心とした一の仮想円の円周上に配置されるように、各凸条部30は形成されている。これら一の円周上に配置された3以上の頂部35が、円筒状のコンデンサ素子の外周面と係合することでコンデンサ素子を固定する。
(4)コンデンサ用外装ケース1の外観
図2(b)に示すように、筒状胴部10の外周壁12は実質的に平滑である。別言すると、筒状胴部10の外周壁12には、実質的な段差が形成されていない、又は/及び、実質的な凹凸が設けられていない。
(5)凸条部30とアルミ電解コンデンサ素子200aとの寸法関係
図3は、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を説明するために示す図である。図3は、コンデンサ用外装ケース1の内部にアルミ電解コンデンサ素子200aが嵌挿されるときの様子を示す。なお、符号300は封口体を示し、後述するコンデンサ組立体500の一部を構成している。
コンデンサ用外装ケース1を、筒状胴部10のうち凸条部30を含む部分を底部20と平行な面で切断し、該切断した面を筒状胴部10の径方向(r方向)における中心軸AX1に沿って視たとき、3箇所以上の凸条部30のそれぞれの頂部35を結ぶ内周円(仮想上の内周円)の直径ΦAが、当該コンデンサ用外装ケース1に収容されるアルミ電解コンデンサ素子200aの外周円の直径ΦBよりも小さくなるよう、コンデンサ用外装ケース1は構成されている(図3参照。)。
2.実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を用いたコンデンサ組立体500
図4は、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を用いて組み立てたコンデンサ組立体500について説明するために示す図である。図4(a)は、コンデンサ組立体500を底部20の側から視た斜視図である。図4(b)は、筒状胴部10の径方向における中心軸AX1及び凸条部30を含む平面でコンデンサ組立体500を切断したときの断面図である。
コンデンサ組立体500は、図4(a)及び図4(b)に示すように、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1と、コンデンサ素子200と、封口体300とによって構成することができる。
実施形態1において、アルミ電解コンデンサ素子200aがコンデンサ素子200を構成する。アルミ電解コンデンサ素子200aは、例えば、一方の端子202が接続された一方の電極箔と、他方の端子202が接続された他方の電極箔とを有し、一方の電極箔と他方の電極箔とがセパレータを介装するようにして巻回されてなる一般的なものであってもよい(図示を省略。)。
封口体300は、コンデンサ用外装ケース1の開口部11付近に圧入され、コンデンサ用外装ケース1に嵌挿されたコンデンサ素子200を封止すると共に、コンデンサ素子200の端子202の根元を補助しながら支える。
図3に示すように、コンデンサ素子200を開口部11から底部20近傍に至るまでコンデンサ用外装ケース1に挿入し、図4に示すように、コンデンサ素子200を凸条部30において係合させることにより、コンデンサ素子200をコンデンサ用外装ケース1に固定することができる。こうして、基本的なコンデンサ組立体500を得ることができる。さらに、封口体300を開口部11付近に圧入してもよい。
3.実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1の効果
(1)実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1は、アルミ電解コンデンサ素子200aを収容するための有底円筒状のコンデンサ用外装ケース1であって、一方の側に開口部11が設けられた筒状胴部10と、筒状胴部10の他方の側に連成された底部20と、を備える。ここで、筒状胴部10の外周壁12は実質的に平滑であり、且つ、筒状胴部10の内周壁13において、底部20から開口部11の側に伸びる凸条部30が少なくとも3箇所設けられている。
筒状胴部10の内周壁13において底部20から開口部11の側に伸びる凸条部30が少なくとも3箇所設けられているため、コンデンサ素子200がコンデンサ用外装ケース1の内部に嵌挿されると、上記3箇所以上の凸条部30がコンデンサ素子200の外周に係合する。すると、コンデンサ素子200はコンデンサ用外装ケース1の内部に強固に固定される。したがって、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を用いることにより、機械的強度が高く耐振性に優れたコンデンサ組立体500を得ることができる。
また、筒状胴部10の外周壁12は実質的に平滑であるため、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を用いて組み立てたコンデンサ組立体500についても、その表面には大きな凹みが現れない。よって、もし仮にコンデンサ組立体500が外部からの力によって変形して凹みが形成された場合には、外観検査においてこのような凹みを容易に検出することができる。
加えて、コンデンサ組立体500の表面に対して、諸情報の印刷を容易に施すことができる。なお、印刷は、コンデンサ用外装ケース1に対し直接行うものでもよいし、コンデンサ用外装ケース1に保護チューブで被覆した後に行うものでもよい。
以上より、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1によれば、これを用いることにより、機械的強度が高く耐振性に優れたコンデンサ組立体500を得ることができ、且つ、コンデンサ組立体の外観検査、コンデンサ組立体の表面への印刷等を容易に行うことができる。
(2)実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1において、筒状胴部10のうち凸条部30を含む部分を底部20と平行な面で切断し、該切断した面を筒状胴部10の径方向(r方向)における中心軸AX1に沿って視たとき、3箇所以上の凸条部30は、中心軸AX1を中心として互いに等角度ピッチで配置されている。
凸条部30が3箇所以上で等角度ピッチで配置されているため、コンデンサ用外装ケース1の内部にコンデンサ素子200が挿入されて、凸条部30とコンデンサ素子200の外周とが係合したとき、コンデンサ用外装ケース1からコンデンサ素子200に掛けられる応力をほぼ均等に分散させることができる。また、ガタつきが生じることもない。したがって、耐振性により優れたコンデンサ組立体500を得ることができる。
(3)実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1において、凸条部30は、底部20の内底面21を始端として開口部11の側に伸び、内底面21と開口部11との間の所定の位置《図1(b)において終端34として示す。》において終端している。
つまり、開口部11付近には凸条部30が形成されていないため、開口部11付近の内径(図示を省略。)は、凸条部30が形成されている底部20側の内径ΦAよりも大きい。このため、コンデンサ素子200を挿入し易いコンデンサ用外装ケース1となる。
(4)実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1において、筒状胴部10のうち凸条部30を含む部分を底部20と平行な面で切断し、該切断した面を筒状胴部10の径方向(r方向)における中心軸AX1に沿って視たとき、3箇所以上の凸条部30のそれぞれの頂部35を結ぶ内周円の直径ΦAは、当該コンデンサ用外装ケース1に収容されるアルミ電解コンデンサ素子200aの外周円の直径ΦBよりも小さい。
このような構成となっているため、凸条部30を中心としたコンデンサ用外装ケース1と、コンデンサ素子200の外周付近とが互いに弾性変形しながら係合することとなる。よって、コンデンサ素子200が、より強固にコンデンサ用外装ケース1に固定されることとなり、耐振性により優れたコンデンサ組立体500を得ることができる。
(5)実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1において、筒状胴部10のうち凸条部30を含む部分を底部20と平行な面で切断し、該切断した面を筒状胴部10の径方向(r方向)における中心軸AX1に沿って視たとき、凸条部30は、中心軸AX1に向けて弧が張り出した略かまぼこ型となっている。
コンデンサ素子200の外径寸法やコンデンサ用外装ケース1の内径寸法に製造バラつきが多少ある場合であっても、実施形態1における凸条部30が中心軸AX1に向けて弧が張り出した略かまぼこ型であることから、凸条部30とコンデンサ素子200の外周との間の接触面積を適宜変えながら、凸条部30とコンデンサ素子200の外周とを係合させることができる。したがって、コンデンサ素子200の嵌め合わせの柔軟性が高いコンデンサ用外装ケース1となる。
(6)実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1において、筒状胴部10の径方向(r方向)における中心軸AX1及び凸条部30の頂部35を含む面で、筒状胴部10を切断したとき、凸条部30は、底部20の内底面21から該内底面21と開口部11との間の所定の位置まで伸び、筒状胴部10の内周壁13又は外周壁12と平行になるように形成されているストレート部31と、ストレート部31に連成され、開口部11の側に向かうにつれて筒状胴部10の径方向(r方向)外側に傾斜するように形成されているテーパー部32と、を有している。
このような構成となっているため、コンデンサ素子200がコンデンサ用外装ケース1に挿入される際には、テーパー部32がガイドとなってコンデンサ素子200をコンデンサ用外装ケース1の内部に案内することができる。つまり、実施形態1によれば、コンデンサ素子200を嵌挿しやすいコンデンサ用外装ケース1となる。また、凸条部30のストレート部31によって、凸条部30とコンデンサ素子200の外周とをより強固に係合させることができる。
[実施形態2]
次に、実施形態2に係るコンデンサ用外装ケース2について、図5を用いて説明する。なお、実施形態1と共通する要素については当該要素の説明を省略する。
図5は、実施形態2に係るコンデンサ用外装ケース2を説明するために示す図である。
図5(a)は、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1でいうところの図2(a)に対応する図であり、筒状胴部10のうち凸条部30aを含む部分を底部20と平行な面で切断し、該切断した面を筒状胴部10の径方向(r方向)における中心軸AX1に沿って視たときの断面図を示す。図において、C1は凸条部30aの頂部35aを結んだ仮想的な円であり、C2はコンデンサ用外装ケース2に収容されるアルミ電解コンデンサ素子(図示を省略。)の外周を示す仮想的な円である。なお、C2の円周はC1の円周のわずかに外側にある。図5(b)は、筒状胴部10の径方向(r方向)における中心軸AX1及び凸条部30aの頂部35aを含む平面で、コンデンサ用外装ケース2を切断したときに、当該平面に垂直な方向に沿って当該切断した面を視たときのコンデンサ用外装ケース2の断面図である。
実施形態2に係るコンデンサ用外装ケース2は、基本的には実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1と同様の構成を有するが、凸条部の構造において実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1とは異なる。
すなわち、実施形態2にコンデンサ用外装ケース2は、図5(a)に示すように、筒状胴部10のうち凸条部30aを含む部分を底部20と平行な面で切断し、該切断した面を筒状胴部10の径方向における中心軸に沿って視たとき、凸条部30aの頂部35aの形状は、当該コンデンサ用外装ケース2に収容されるアルミ電解コンデンサ素子(図示を省略。)の外周円C2と同心円の関係にある形状をなしている。
換言すると、凸条部30aの頂部35aの形状は、嵌挿されるべきコンデンサ素子の外周面の形状に倣った形状となっている。
実施形態2に係るコンデンサ用外装ケース2によれば、凸条部30aの頂部35aの形状は、当該コンデンサ用外装ケース2に収容されるアルミ電解コンデンサ素子の外周円C2と同心円の関係にある形状をなしている。このため、凸条部30aとコンデンサ素子(ここでは、図示を省略したアルミ電解コンデンサ素子を指す。)の外周との間の接触面積を一定量確保することができる。したがって、より強固にコンデンサ素子をコンデンサ用外装ケースに固定することができる。
なお、実施形態2に係るコンデンサ用外装ケース2は、凸条部の構造以外の点においては、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1と同様の構成を有する。そのため、実施形態2に係るコンデンサ用外装ケース2は、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1が有する効果のうち該当する効果を同様に有する。
[実施形態3]
次に、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1の製造方法について、実施形態3として説明する。
1.コンデンサ用外装ケース1の製造方法
図6は、実施形態3に係るコンデンサ用外装ケースの製造方法を説明するために示すフローチャートである。
図6に示すように、実施形態3に係るコンデンサ用外装ケース1の製造方法は、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケースを製造するコンデンサ用外装ケースの製造方法であって、スラグ材載置工程S20と、インパクトプレス工程S30と、圧延スラグ材分離工程S40と、トリミング工程S50と、をこの順序で含む。なお、スラグ材載置工程S20に先立って、金型準備工程S10が含まれていてもよい。
金型準備工程S10は、パンチと、スラグ材を載置することができる給材凹部122を有するダイと、からなる金型を準備する工程である。なお、パンチには、製造すべきコンデンサ用外装ケース1の凸条部30の形状に対応した形状を有する凹部を先端付近に有する(図示を省略。)。
スラグ材載置工程S20は、ダイの給材凹部にスラグ材を載置する工程である(図示を省略。)。
スラグ材は、金属を含む材料である。例えば、アルミニウム等を用いることができる。
インパクトプレス工程S30は、上記したように凸条部の形状に対応した形状を有する凹部を先端付近に有するパンチを用いて、ダイの給材凹部に載置されたスラグ材を打撃して、スラグ材を圧延しつつパンチの形状に追従するようにスラグ材を成形して圧延スラグ材を得る工程である(図示を省略。)。
すなわち、パンチをスラグ材に向けて打撃すると、打撃を受けたスラグ材はダイの給材凹部の形状に沿って圧延され、更にパンチの形状に追従しながら圧延され、圧延スラグ材が成形される(図示を省略。)。
圧延スラグ材分離工程S40は、インパクトプレス工程S30によって成形された圧延スラグ材をパンチ110から分離する工程である(図示を省略。)。
分離の方法は如何なる方法であってもよいが、例えば、ストリッパーによって圧延スラグ材の端部を引っ掛けて、圧延スラグ材をパンチから引き剥がすようにして分離してもよい(図示を省略。)。
トリミング工程S50は、圧延スラグ材の開口部側を削除し、圧延スラグ材を所定の長さ寸法に形成する工程である(図示を省略。)。例えば、所定の切取位置において切削・切断等を行って、圧延スラグ材を所定の長さ寸法に形成するものとしてもよい(図示を省略。)。
上記のようにスラグ材載置工程S20〜トリミング工程S50をこの順序で実施することにより、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を得ることができる。
なお、実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1において、コンデンサ用外装ケース1は、先端付近の外周に凹部を有するパンチを用いたインパクト成形(インパクトプレス工程S30)によって構成され、凸条部30の形状は、パンチの凹部の形状に倣った形状となっている。
2.コンデンサ用外装ケース1の製造方法の効果
ところで、従来、一般的なケース類は、下金型(ダイ)と上金型(パンチ)との間に一枚の金属板(ブランク)を介装し、段階的に絞るという、いわゆる「深絞り」によって製造することが多かった(図示を省略する。)。しかしながら、深絞りは段階的に絞りを行うため、金型を数多く準備する必要があり、工程数も比較的多い。また、金属板にクラックが入らないようにするため必要十分に絞り時間を確保する必要から作業時間が長い。こうしたことから、深絞りによってケース類を製造する場合、比較的コストが大きくなってしまうという課題がある。
また、深絞りを行う場合には、下金型(ダイ)と上金型(パンチ)との位置合わせが比較的難しいという課題がある。
(1)実施形態3に係るコンデンサ用外装ケース1の製造方法には、凸条部30の形状に対応した形状を有する凹部を先端付近に有するパンチを用いて、ダイの給材凹部に載置されたスラグ材を打撃して、スラグ材を圧延しつつパンチの形状に追従するようにスラグ材を成形して圧延スラグ材を得るインパクトプレス工程S30が含まれている。
このインパクトプレス工程S30を実施するにあたり準備すべき下金型(ダイ)及び上金型(パンチ)は基本的に1種類のものでよい。また、インパクトプレス工程S30は、基本的に1回の打撃によってスラグ材を圧延して圧延スラグ材を得ることができる。このため、実施形態3に係るコンデンサ用外装ケース1の製造方法によれば、いわゆる深絞り加工による深絞り工程を用いた製造方法に比べて、工程数が少なく、加工時間が大幅に短く、準備すべき金型の数も少ない製造方法によって実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を得ることができる。
また、インパクトプレス工程S30によれば、下金型(ダイ)と上金型(パンチ)との位置合わせは比較的ラフに行ってもよく、この点においても、深絞りによる製造よりも簡便且つ容易に実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1を得ることができる。
(2)深絞りによって得られるケース類は、底部の周縁部(筒状胴部と底部との境界部分。別言すると、コンデンサ用外装ケースの底のコーナー部分。)の厚みは、絞りによって延ばされるため、他の部位の厚みよりも薄い場合が多い。
しかしながら、実施形態3に係るコンデンサ用外装ケース1の製造方法によれば、インパクトプレス工程S30によって形成された底部の周縁部の厚みは、他の部位の厚みと同等かそれ以上になるよう形成される。
したがって、仮に、底部20の周縁部において応力が集中したときにも底部20の周縁部にクラックが発生しづらいコンデンサ用外装ケース1を得ることができる。
(3)また、深絞りによって、従来のコンデンサ用外装ケース900(図8参照。)の形状が形成されることもある。すなわち、筒状胴部910の内周壁913に凸部930(いわゆるビード)が形成されると共に、外周壁912には凸部930の形状に倣った凹部940が形成されることもある。その場合、凸部930及び凹部940付近の筒状胴部910の厚みは、深絞りによって形成されるため、他の部位の厚みに対して同等かそれ以下になる。
一方、実施形態3の製造方法によれば、インパクトプレス工程S30によってコンデンサ用外装ケース1が形成されているため、凸条部30の頂部35と筒状胴部10の外周壁12との間の厚みは、他の部位(筒状胴部10のうち凸条部30が形成されていない部位)の厚みよりも大きくなっている。
したがって、コンデンサ素子200を内部に嵌挿した際、凸条部30付近に応力を受けたとしても、凸条部30付近は上記したように比較的厚みがあり剛性も相対的に高いため、コンデンサ素子200を強固に係止することができる。このため、より機械的強度が高く耐振性に優れたコンデンサ組立体を得ることができる。
なお、上記では実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1の製造方法を説明したが、本実施形態3はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態2に係るコンデンサ用外装ケース2を製造する場合にも同様に適用することができる。
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)実施形態1〜3に係るコンデンサ用外装ケース1〜2において、凸条部30のストレート部31の長さL及びテーパー部32の長さLの比率が、例えば図1(b)においては概ね9:1の場合を示して説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。この比率は適宜変更することができる(変形例1〜3)。
図7は、変形例1〜3に係るコンデンサ用外装ケース3〜5を説明するために示す図である。図7(a)は、筒状胴部10の径方向における中心軸AX1及び凸条部30bの頂部35bを含む平面で、変形例1に係るコンデンサ用外装ケース3を切断したときに、平面に垂直な方向に沿って当該切断した面を視たときのコンデンサ用外装ケース3の断面図である。図7(b)は、図7(a)の点線部を拡大した要部断面図である。図7(c)は、変形例2に係るコンデンサ用外装ケース4の要部断面図である。図7(d)は、変形例3に係るコンデンサ用外装ケース5の要部断面図である。
変形例1に係るコンデンサ用外装ケース3は、図7(a)及び図7(b)に示すように、ストレート部31の長さLに対するテーパー部32の長さLの比率は、図1(b)において示した場合よりも大きくなっている。
変形例2に係るコンデンサ用外装ケース4は、図7(c)に示すように、ストレート部31の長さLが限りなく0に近く、ストレート部31の長さLに対するテーパー部32の長さLの比率が極めて大きく設定された構成である。このような構成によれば、コンデンサ素子200をコンデンサ用外装ケース4に容易に挿入することができる。
変形例3に係るコンデンサ用外装ケース5は、図7(d)に示すように、テーパー部32の長さLが限りなく0に近く、ストレート部31の長さLに対するテーパー部32の長さLの比率が極めて小さく設定された構成である。このような構成によれば、テーパー部32がコンデンサ素子200と係合する長さを大きく確保することができ、コンデンサ用外装ケース4に安定的に固定することができる。
(2)実施形態1〜3及び変形例1〜3において、筒状胴部の形状(底部に平行な平面で切断したときの形状)は概ね真円である場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、筒状胴部の形状が楕円であってもよい(図示を省略。)。また、筒状胴部の形状が長方形(正方形を含む)等の多角形であってもよい(図示を省略。)。これらの形状は、内部に収容されるコンデンサ素子の形状に応じて適宜変更することができる。
(3)実施形態1〜3に係るコンデンサ用外装ケース1〜2について、図1〜図7においては、凸条部が6箇所に設置されている例を示して説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば3箇所に設置されたものであってもよい(図示を省略。)。凸条部が設置される箇所を3箇所とすれば、簡便な設計でありながらも、コンデンサ素子の固定を確実に行うことができる。
また、凸条部が設置される箇所を4箇所、5箇所、8箇所等の仕様でコンデンサ用外装ケースを構成してもよい(図示を省略。)。4箇所以上とした場合には、コンデンサ素子が係合する箇所(接触する箇所)が多くなるため、更に安定的にコンデンサ素子を固定することができる。
なお、凸条部が設置される箇所は6箇所であることがより好ましい。6箇所とした場合には、中心軸AX1を中心に凸条部が点対称に配置されることとなるため、3箇所とした場合に比べて、コンデンサ素子と係合する箇所(コンデンサ素子を支える箇所でもある)が多くなり、応力もより分散されて、より一層機械的強度が高く耐振性に優れたコンデンサ組立体を得ることができる。
(4)実施形態1に係るコンデンサ用外装ケース1について、図1〜図4においては、凸条部30が中心軸AX1に向けて弧が張り出した略かまぼこ型である場合(真円の円弧を構成する弧)を示して説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、凸条部が、楕円の円弧を構成する弧の形状をなしていてもよい(図示を省略。)。また例えば、張り出した弧の部分が鋭角な構成(すなわち、中心軸AX1に向けて角張っている形状)であってもよい(図示を省略。)。
また、図1〜図4においては、筒状胴部10の内周壁13の面から直に円弧が立ち上がる形状により凸条部30を構成していた。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、筒状胴部10の内周壁13の面から一旦台状の部位(矩形の部位)が立ち上がり、該台状の部位の上に更に円弧が立ち上がるようにして凸条部を構成してもよい(図示を省略。)。
1,2,3,4,5,900…コンデンサ用外装ケース、10,910…筒状胴部、11,911…開口部、12,912…外周壁、13,913…内周壁、20,920…底部、21…内底面、30,30a,30b,930…凸条部、31…ストレート部、32…テーパー部、34…終端、35,35a,35b…頂部、200…コンデンサ素子、200a…アルミ電解コンデンサ素子、202…端子、300…封口体、500,509,509’…コンデンサ組立体、940…(外周壁の)凹部

Claims (8)

  1. アルミ電解コンデンサ素子を収容するための有底円筒状のコンデンサ用外装ケースであって、
    一方の側に開口部が設けられた筒状胴部と、前記筒状胴部の他方の側に連成された底部と、を備え、
    前記筒状胴部の外周壁は実質的に平滑であり、
    前記筒状胴部の内周壁において、前記底部から前記開口部の側に伸びる凸条部が少なくとも3箇所設けられていることを特徴とするコンデンサ用外装ケース。
  2. 請求項1に記載のコンデンサ用外装ケースにおいて、
    前記筒状胴部のうち前記凸条部を含む部分を前記底部と平行な面で切断し、該切断した面を前記筒状胴部の径方向における中心軸に沿って視たとき、
    前記3箇所以上の前記凸条部は、前記中心軸を中心として互いに等角度ピッチで配置されていることを特徴とするコンデンサ用外装ケース。
  3. 請求項1又は2に記載のコンデンサ用外装ケースにおいて、
    前記凸条部は、前記底部の内底面を始端として前記開口部の側に伸び、前記内底面と前記開口部との間の所定の位置において終端していることを特徴とするコンデンサ用外装ケース。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のコンデンサ用外装ケースにおいて、
    前記筒状胴部のうち前記凸条部を含む部分を前記底部と平行な面で切断し、該切断した面を前記筒状胴部の径方向における中心軸に沿って視たとき、
    前記3箇所以上の前記凸条部のそれぞれの頂部を結ぶ内周円の直径は、当該コンデンサ用外装ケースに収容される前記アルミ電解コンデンサ素子の外周円の直径よりも小さいことを特徴とするコンデンサ用外装ケース。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のコンデンサ用外装ケースにおいて、
    前記筒状胴部のうち前記凸条部を含む部分を前記底部と平行な面で切断し、該切断した面を前記筒状胴部の径方向における中心軸に沿って視たとき、
    前記凸条部は、前記中心軸に向けて弧が張り出した略かまぼこ型であることを特徴とするコンデンサ用外装ケース。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載のコンデンサ用外装ケースにおいて、
    前記筒状胴部のうち前記凸条部を含む部分を前記底部と平行な面で切断し、該切断した面を前記筒状胴部の径方向における中心軸に沿って視たとき、
    前記凸条部の頂部の形状は、当該コンデンサ用外装ケースに収容される前記アルミ電解コンデンサ素子の外周円と同心円の関係にある形状をなしていることを特徴とするコンデンサ用外装ケース。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のコンデンサ用外装ケースにおいて、
    前記筒状胴部の径方向における中心軸及び前記凸条部の頂部を含む面で、前記筒状胴部を切断したとき、
    前記凸条部は、
    前記底部の内底面から該内底面と前記開口部との間の所定の位置まで伸び、前記筒状胴部の前記内周壁又は前記外周壁と平行になるように形成されているストレート部と、
    前記ストレート部に連成され、前記開口部の側に向かうにつれて前記筒状胴部の径方向外側に傾斜するように形成されているテーパー部と、
    を有することを特徴とするコンデンサ用外装ケース。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のコンデンサ用外装ケースにおいて、
    前記コンデンサ用外装ケースは、先端付近の外周に凹部を有するパンチを用いたインパクト成形によって構成され、
    前記凸条部の形状は、前記パンチの前記凹部の形状に倣った形状であることを特徴とするコンデンサ用外装ケース。
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