JP2019034833A - リンク格納装置、およびリンク格納方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】輸送時の起伏部材の高さを抑制し、起伏部材に対してガイラインを着脱する作業の手間および時間を抑制する。【解決手段】第1幅方向折曲部50bは、ガイリンク50のうちリンク第1部分50aよりもガイリンク50先端側の部分を、リンク第1部分50aに対して、幅方向Yに折曲自在につなぐ。ガイリンク50が格納状態のとき、ガイリンク50のうち第1幅方向折曲部50bよりもガイリンク50先端側の部分は、リンク第1部分50aに対して幅方向Y外側に配置される。ガイリンク50が格納状態のとき、ガイリンク50の少なくとも一部は、フロントストラット32よりも幅方向Y外側、かつ、下部ジブ21の背面21a(上面)または側面に配置される。【選択図】図8

Description

本発明は、クレーンの起伏部材に取り付けられるガイリンクの、リンク格納装置、およびリンク格納方法に関する。
例えば特許文献1、2などに、従来のクレーンが記載されている。例えば特許文献1の図1などに記載のように、このクレーンは、起伏部材に取り付けられるガイリンクを備える。
特開2017−7777号公報
2つの起伏部材とガイリンクとが一体的に輸送される場合がある。このとき、1つの起伏部材(第1起伏部材)に、もう1つの起伏部材(第2起伏部材)が載せられる。このとき、ガイリンクをどこに配置(格納)するかが問題になる。第1起伏部材と第2起伏部材との上下方向における間にガイリンクを配置すると、第1起伏部材と第2起伏部材との間にガイリンクを配置するためのスペースが必要となる。そのため、第1起伏部材と第2起伏部材との上下方向における寸法が大きく(高く)なるおそれがある。また、ガイリンクを起伏部材から取り外した状態で輸送する場合、起伏部材に対してガイリンクを着脱する作業に手間および時間がかかる。
そこで本発明は、輸送時の起伏部材の高さを抑制でき、起伏部材に対してガイラインを着脱する作業の手間および時間を抑制できる、リンク格納装置およびリンク格納方法を提供することを目的とする。
第1の手段のリンク格納装置は、第1起伏部材と、第2起伏部材と、ガイリンクと、を備える。前記第2起伏部材は、前記第1起伏部材に載せられた状態で前記第1起伏部材と一体的に輸送される。前記ガイリンクは、前記第2起伏部材の先端部に取り付けられ、起伏部材幅方向の中心軸を中心として前記第2起伏部材に対して回転自在である。前記第2起伏部材のうち先端部よりも基端側の部分の幅は、前記第2起伏部材の先端部の幅よりも広い。前記ガイリンクは、リンク第1部分と、第1幅方向折曲部と、を備える。前記リンク第1部分は、前記第2起伏部材の先端部に取り付けられる。前記第1幅方向折曲部は、前記ガイリンクのうち前記リンク第1部分よりもガイリンク先端側の部分を、前記リンク第1部分に対して、起伏部材幅方向に折曲自在につなぐ。前記ガイリンクが格納状態のとき、前記ガイリンクのうち前記第1幅方向折曲部よりもガイリンク先端側の部分は、前記リンク第1部分に対して起伏部材幅方向外側に配置される。前記ガイリンクが格納状態のとき、前記ガイリンクの少なくとも一部は、前記第2起伏部材よりも起伏部材幅方向外側、かつ、前記第1起伏部材の上面または側面に配置される。
第2の手段のリンク格納方法は、リンク格納装置を用いた方法である。リンク格納装置は、第1起伏部材と、第2起伏部材と、ガイリンクと、を備える。前記第2起伏部材は、前記第1起伏部材に載せられた状態で前記第1起伏部材と一体的に輸送される。前記ガイリンクは、前記第2起伏部材の先端部に取り付けられ、起伏部材幅方向の中心軸を中心として前記第2起伏部材に対して回転自在である。前記第2起伏部材のうち先端部よりも基端側の部分の幅は、前記第2起伏部材の先端部の幅よりも広い。前記ガイリンクは、リンク第1部分と、第1幅方向折曲部と、を備える。前記リンク第1部分は、前記第2起伏部材の先端部に取り付けられる。前記第1幅方向折曲部は、前記ガイリンクのうち前記リンク第1部分よりもガイリンク先端側の部分を、前記リンク第1部分に対して、起伏部材幅方向に折曲自在につなぐ。リンク格納方法は、ガイリンク垂下工程と、第1折曲工程と、ガイリンク格納工程と、を備える。前記ガイリンク垂下工程は、前記第1起伏部材が伏せられ、前記第1起伏部材の上側に前記第2起伏部材が配置され、前記第2起伏部材から前記ガイリンクが垂れ下がった状態にする工程である。前記第1折曲工程は、前記ガイリンク垂下工程の後、前記ガイリンクのうち前記第1幅方向折曲部よりもガイリンク先端側の部分を、前記リンク第1部分に対して起伏部材幅方向外側に配置させる工程である。前記ガイリンク格納工程は、第1折曲工程の後、前記ガイリンクの少なくとも一部を、前記第2起伏部材よりも起伏部材幅方向外側、かつ、前記第1起伏部材の上面または側面に格納する工程である。
第1の手段により、輸送時の起伏部材の高さを抑制でき、起伏部材に対してガイラインを着脱する作業の手間および時間を抑制できる。第2の手段により、輸送時の起伏部材の高さを抑制でき、起伏部材に対してガイラインを着脱する作業の手間および時間を抑制できる。
クレーンを幅方向Yから見た図である。 図1に示す下部ジブ21、フロントストラット32、およびガイリンク50などを幅方向Yから見た図であり、格納作業時の状態を示す図である。 図2に示す状態よりもフロントストラット32を下げた状態を示す図であり、図2にほぼ相当する図である。 図3に示す状態よりもフロントストラット32を下げた状態を示す図3相当図である。 図4に示す状態よりもフロントストラット32を下げた状態を示す図4相当図である。 図5に示す下部ジブ21、フロントストラット32、およびガイリンク50などを幅方向Yから見た図であり、輸送時の状態を示す図である。 図6に示す下部ジブ21、フロントストラット32、およびガイリンク50などを示す図である。 図7のF8矢視図である。 図7に示すガイリンク50などを示す図である。 図9のF10−F10矢視断面図である。 図9のF11−F11矢視断面図である。 図9のF12−F12矢視断面図である。 図2に示すガイリンク50を幅方向Yから見た図である。 図13のF14矢視図である。 図13のF15部分の拡大図である。 図14のF16部分の拡大図である。
図1〜図16を参照して、リンク格納装置を備えるクレーン1について説明する。
クレーン1は、図1に示すように、起伏部材(ブーム15など)を有する機械である。クレーン1は、建設作業などの作業を行う建設機械である。クレーン1は、例えば移動式クレーンであり、例えば固定式クレーンでもよい。クレーン1は、下部走行体11と、上部旋回体13と、ブーム15(起伏部材)と、マスト17(起伏部材)と、ジブ20(起伏部材)と、ストラット30(起伏部材)と、接続部材40と、受け具70(図7参照)と、固縛部材90(図7参照)と、を備える。
下部走行体11は、クレーン1を走行させる部分である。下部走行体11は、例えばクローラを備え、例えばホイールを備えてもよい。上部旋回体13は、下部走行体11に対して旋回可能であり、下部走行体11よりも上側Z1に配置される。上部旋回体13の長手方向に直交する水平方向を幅方向Y(起伏部材幅方向)とする。幅方向Yは、ブーム15の幅方向であり、マスト17の幅方向であり、ジブ20の幅方向であり、ストラット30の幅方向である。鉛直方向を上下方向Zとする。上下方向Zには、上側Z1と下側Z2とがある。
ブーム15は、上部旋回体13に起伏自在に取り付けられる。ブーム15は、幅方向Yの回転軸を中心に、上部旋回体13に対して回転自在である。ブーム15は、ラチス構造を有し(ラチスブームであり)、箱型構造を有してもよい。ブーム15は、複数の部品(ブーム15を構成する部品)を備える。ブーム15を構成する部品には、下部ブーム15aと、中間ブーム15bと、上部ブーム15cと、がある。下部ブーム15aは、上部旋回体13に取り付けられ、ブーム15を構成する部品のうち最もブーム15基端側(上部旋回体13側)に設けられる。中間ブーム15bは、下部ブーム15aと上部ブーム15cとの間に設けられる。上部ブーム15cは、ブーム15を構成する部品のうち最もブーム15先端側に設けられる。
マスト17は、ブーム15を起伏させる。マスト17は、上部旋回体13に起伏自在に取り付けられる。クレーン1が作業可能な姿勢(作業姿勢)のとき、マスト17は、ブーム15よりも、クレーン1における後側(上部旋回体13における後側)に配置される。マスト17は、幅方向Yの回転軸を中心に、上部旋回体13に対して回転自在である。マスト17は、箱型構造を有する。マスト17のうち先端部よりも基端側の部分の幅は、マスト17の先端部の幅よりも広い(後述するフロントストラット32(第2起伏部材)と同様)。
ジブ20は、ブーム15に起伏自在に取り付けられる。ジブ20は、上部ブーム15cに取り付けられる。ジブ20は、ラチス構造を有し(ラチスジブであり)、箱型構造を有してもよい。ジブ20は、複数の部品(ジブ20を構成する部品)を備える。ジブ20を構成する部品には、下部ジブ21(第1起伏部材)と、中間ジブ23と、上部ジブ25と、がある。
下部ジブ21(第1起伏部材)は、上部ブーム15cに取り付けられ、ジブ20を構成する部品のうち最もジブ20基端側(上部ブーム15c側)に設けられる。図2に示すように、下部ジブ21の中心軸の方向が水平方向または略水平方向となるように、下部ジブ21が配置される場合がある。この場合の、下部ジブ21の軸方向(長手方向)を前後方向Xとする。前後方向Xにおいて、下部ジブ21の基端側から先端側に向かう側(または向き、以下同様)を、前側X1とし、その逆側を後側X2とする。下部ジブ21は、略三角柱状であり、幅方向Yから見たときに略三角形である。下部ジブ21を構成する面には、背面21aがある。背面21aは、下部ジブ21の軸方向が水平方向または略水平方向となるように下部ジブ21が配置されたときに、下部ジブ21の上面(上側Z1を向いた面)となる面である。背面21aは、パイプなどにより構成される。図8に示すように、背面21aは、足場21a1を備える。足場21a1は、作業者が乗ることが可能に構成され、例えば板などである。
中間ジブ23は、図1に示すように、下部ジブ21と上部ジブ25との間に設けられる。中間ジブ23は設けられなくてもよい。上部ジブ25は、ジブ20を構成する部品のうち最もジブ20先端側(上部ブーム15c側とは反対側)に設けられる。
ストラット30は、ジブ20を起伏させる部材である。クレーン1が作業姿勢のとき、ストラット30は、下部ジブ21よりも、クレーン1における後側に配置される。ストラット30は、リアストラット31と、フロントストラット32(第2起伏部材)と、を備える。リアストラット31は、上部ブーム15cに起伏自在に取り付けられる。リアストラット31は、例えばラチス構造を有し、例えば箱型構造を有してもよい。
フロントストラット32(第2起伏部材)は、下部ジブ21に起伏自在に取り付けられる。フロントストラット32は、下部ジブ21の上部ブーム15cへの接続部分(ジブフット)の近傍の位置で、下部ジブ21に取り付けられる。フロントストラット32は、例えばラチス構造を有し、例えば箱型構造を有してもよい。
このフロントストラット32の先端側(下部ジブ21側とは反対側)の端部を先端部32tとする。「端部」には、端および端の周辺部が含まれる(以下同様)。図8に示すように、フロントストラット32のうち先端部32tよりも基端側(下部ジブ21側)の部分の幅(幅方向Yの寸法(以下同様))は、先端部32tの幅よりも広い。例えば、フロントストラット32の幅は、基端側から先端側に向かって、徐々に狭くなる。なお、フロントストラット32には、基端側から先端側に向かって、徐々に狭くなっていない部分があってもよく、幅が一定の部分があってもよい。図7に示すように、先端部32tは、リンク接続部32t1を備える。リンク接続部32t1は、ガイリンク50が接続される部分である。
このフロントストラット32を構成する面には、腹面32vがある。腹面32vは、フロントストラット32の中心軸の方向が水平方向または略水平方向となるようにフロントストラット32が配置されたときに、下面(下側Z2を向いた面)となる面である。腹面32vは、フロントストラット32の側面(幅方向Y外側の面)どうしをつなぐパイプなどにより構成される。
接続部材40は、図1に示すように、起伏部材に接続される部材である。接続部材40は、ブームガイリンク41と、ブーム起伏ロープ42と、ストラットガイリンク43と、ジブ起伏ロープ44と、ジブガイリンク45と、ガイリンク50と、を備える。
ブームガイリンク41は、マスト17の先端部とブーム15の先端部(上部ブーム15c)とに接続される。ブームガイリンク41は、マスト側部分41a(ブーム基本ガイリンク)と、ブーム側部分41bと、に分けられる。マスト側部分41aと、下部ブーム15aと、マスト17と、が一体的に輸送される場合がある。この場合、マスト側部分41aは、下部ブーム15aおよびマスト17に格納された状態で輸送されてもよい。ブーム起伏ロープ42は、上部旋回体13に設けられたウインチ(図示なし)に巻き取りおよび繰り出しされる。ブーム起伏ロープ42は、上部旋回体13に設けられたシーブと、マスト17の先端部に設けられたシーブと、に掛けられる。ブーム起伏ロープ42がウインチにより巻き取りおよび繰り出しされることで、上部旋回体13に対してマスト17が起伏し、上部旋回体13に対してブーム15が起伏する。
ストラットガイリンク43は、ストラット30とブーム15とに接続され、リアストラット31の先端部とブーム15(下部ブーム15a)とに接続される。ストラットガイリンク43は、幅替リンク43aと、ブーム側部分43bと、を備える。ストラットガイリンク43は、幅方向Yに間隔をあけて2本設けられるところ、幅替リンク43aは、2本のストラットガイリンク43の幅方向Yの間隔を変えるように構成される。例えば、幅替リンク43aは、ストラット30側からブーム15側に向かって、2本のストラットガイリンク43の幅方向Yの間隔が広くなるように構成される。ブーム側部分43bは、幅替リンク43aよりもブーム15側に設けられる。ジブ起伏ロープ44は、例えばブーム15に設けられたウインチ(図示なし)により巻き取りおよび繰り出しされる。ジブ起伏ロープ44は、リアストラット31の先端部に設けられたシーブと、フロントストラット32の先端部32tに設けられたシーブと、に掛けられる。ジブ起伏ロープ44がウインチにより巻き取りおよび繰り出しされることで、リアストラット31のシーブからフロントストラット32のシーブまでの距離が変わる。その結果、ジブ20が、ブーム15に対して起伏する。
ジブガイリンク45は、フロントストラット32の先端部とジブ20の先端部とに接続される。ジブガイリンク45は、ジブ側部分45aと、フロントストラット32側の部分であるガイリンク50(ジブ基本ガイリンク)と、を備える。クレーン1が作業姿勢のとき、ジブ側部分45aは、ガイリンク50よりも、ジブ20の先端部側に配置される。図2に示すように、クレーン1が組立または分解されるとき、ジブ側部分45aは、中間ジブ23および上部ジブ25(図1参照)に載せられる。ジブガイリンク45は(ガイリンク50は)、幅方向Yに間隔をあけて2本設けられる。
ガイリンク50は、フロントストラット32の先端部32tに取り付けられる。ガイリンク50は、幅方向Yの中心軸を中心としてフロントストラット32に対して回転自在である。ガイリンク50は、リンク接続部32t1に接続される。ガイリンク50において、フロントストラット32に取り付けられる側をガイリンク50基端側(単に「基端側」ともいう)とし、その逆側をガイリンク50先端側(単に「先端側」ともいう)とする。図1に示すように、クレーン1が作業姿勢のとき、ガイリンク50は直線状に延びる。格納作業中(図2〜図5参照)および格納状態(図6〜図8参照)のときに、ガイリンク50は、少なくとも1か所で折れ曲がった状態である。図7に示すように、ガイリンク50と、下部ジブ21と、フロントストラット32と、は一体的に輸送される(詳細は後述)。ガイリンク50は、格納状態のときの配置に基づいて、次の各部に分けることができる。ガイリンク50は、基端側から先端側の順に、リンク第1部分50aと、第1幅方向折曲部50bと、リンク第2部分50cと、第2幅方向折曲部50dと、リンク第3部分50eと、折り畳み部50fと、リンク第4部分50gと、を備える。ガイリンク50を構成する各部は、1つ以上のリンク部材により構成される。
このガイリンク50は、複数のリンク部材が連結されたもの(リンク構成)である。ガイリンク50は、複数のリンク部材どうしが、回転自在にピンで結合されたものである。互いに連結されたリンク部材どうしの回転軸の方向は、幅方向Yである(下記の十字リンクを除く)。ガイリンク50を構成するリンク部材の数は様々に変更可能であり、本実施形態では11である。図13に示すように、ガイリンク50を構成するリンク部材には、基端側から先端側の順に、第1リンク部材51〜第11リンク部材61がある。さらに詳しくは、ガイリンク50は、第1リンク部材51、第2リンク部材52、第3リンク部材53、第4リンク部材54、第5リンク部材55、第6リンク部材56、第7リンク部材57、第8リンク部材58、第9リンク部材59、第10リンク部材60、および第11リンク部材61を備える。
このガイリンク50を構成するリンク部材の種類には、オスリンクと、メスリンクと、十字リンクと、がある。オスリンクは、1枚の板状のリンク部材である。図14に示すように、第2リンク部材52、第4リンク部材54(図13参照)、第6リンク部材56、第8リンク部材58、および第10リンク部材60のそれぞれは、オスリンクである。メスリンクは、オスリンクを挟む2枚の板状のリンク部材である。第1リンク部材51、第7リンク部材57、第9リンク部材59、および第11リンク部材61のそれぞれは、メスリンクである。図15に示すように、第3リンク部材53、および第5リンク部材55のそれぞれは十字リンクである。1つの十字リンクの2つのピン孔の貫通方向は、互いに直交する。1つの十字リンクの1つのピン孔は幅方向Yに貫通し、もう1つのピン孔は幅方向Yに直交する方向に貫通する。
リンク第1部分50aは、図7に示すように、フロントストラット32の先端部32tのリンク接続部32t1に取り付けられる。リンク第1部分50aは、ガイリンク50のうち、第1幅方向折曲部50bよりも基端側の部分である。例えば、リンク第1部分50aは、第1リンク部材51と、第2リンク部材52と、第3リンク部材53(十字リンク)と、により構成される。なお、リンク第1部分50aを構成するリンク部材の種類および数などは、変更されてもよい(リンク第3部分50eなど、リンク第1部分50a以外の部分についても同様)。
第1幅方向折曲部50bは、図8に示すように、ガイリンク50のうちリンク第1部分50aよりもガイリンク50先端側の部分を、リンク第1部分50aに対して、幅方向Yに折曲自在につなぐ。例えば、第1幅方向折曲部50bは、第3リンク部材53(十字リンク)と第4リンク部材54との結合部(回転軸)により構成される。
リンク第2部分50cは、第1幅方向折曲部50bを介してリンク第1部分50aにつながれる。リンク第2部分50cは、ガイリンク50のうち、第1幅方向折曲部50bよりも先端側の部分であって、第2幅方向折曲部50dよりも基端側の部分である。例えば、リンク第2部分50cは、第4リンク部材54により構成される。
第2幅方向折曲部50dは、ガイリンク50のうちリンク第2部分50cよりも先端側の部分を、リンク第2部分50cに対して、幅方向Yに折曲自在につなぐ。例えば、図14に示すように、第2幅方向折曲部50dは、第4リンク部材54と第5リンク部材55(十字リンク)との結合部(回転軸)により構成される。
リンク第3部分50eは、第2幅方向折曲部50dを介してリンク第2部分50cにつながれる。リンク第3部分50eは、ガイリンク50のうち、第2幅方向折曲部50dよりも先端側の部分であって、折り畳み部50fよりも基端側の部分である。例えば、リンク第3部分50eは、第5リンク部材55と、第6リンク部材56と、第7リンク部材57と、第8リンク部材58と、により構成される。
折り畳み部50fは、図7に示すように、折り畳み部50fよりも基端側の部分(リンク第3部分50eなど)に対して、折り畳み部50fよりも先端側の部分(リンク第4部分50gなど)を、幅方向Yの中心軸を中心として折り畳み自在につなぐ。例えば、図13に示すように、折り畳み部50fは、第8リンク部材58と第9リンク部材59との結合部(回転軸)により構成される。
リンク第4部分50gは、図7に示すように、折り畳み部50fを介してリンク第3部分50eにつながれる。リンク第4部分50gは、ガイリンク50のうち、折り畳み部50fよりも先端側の部分である。例えば、図13に示すように、リンク第4部分50gは、第9リンク部材59と、第10リンク部材60と、第11リンク部材61と、により構成される。
受け具70は、図7に示すように、格納状態のガイリンク50を受ける部分である。図9に示すように、受け具70は、機能に基づいて、固定具71と、第1位置補正具73と、第2位置補正具74と、に分けられる。固定具71、第1位置補正具73、および第2位置補正具74のそれぞれは、第1受け具81、第2受け具82、第3受け具83、第4受け具84、第5受け具85、および第6受け具86の少なくともいずれかにより構成される。
固定具71は、下部ジブ21に対してガイリンク50を、所定位置(予め定めた範囲内の位置)に固定する。固定具71は、例えばピンにより、下部ジブ21に対してガイリンク50を固定する。固定具71の配置は、第1位置補正具73の配置(後述)と同様である。例えば、固定具71は、第1受け具81、第2受け具82、および第3受け具83により構成される。なお、固定具71を構成する受け具(第1受け具81など)の数は、変更されてもよい(第1位置補正具73および第2位置補正具74についても同様)。
第1位置補正具73および第2位置補正具74のそれぞれは、ガイリンク50を差し込み可能である。第1位置補正具73および第2位置補正具74のそれぞれは、ガイリンク50が差し込まれるとき(差し込まれている最中)に、ガイリンク50の幅方向Yの位置をガイドおよび制限する。第1位置補正具73および第2位置補正具74のそれぞれは、ガイリンク50が差し込まれたとき(差し込みが完了したとき)に、ガイリンク50の幅方向Yの位置を制限(規制)する。
第1位置補正具73は、下部ジブ21に取り付けられ、下部ジブ21に固定される。第1位置補正具73は、例えば背面21aに取り付けられ、例えば足場21a1に取り付けられる。図8に示すように、第1位置補正具73は、ガイリンク50が幅方向Yに折り曲げられた状態のときに、ガイリンク50を差し込み可能な位置に配置される。例えば、第1位置補正具73は、ガイリンク50が幅方向Y外側にオフセットされた状態のときに、ガイリンク50を差し込み可能な位置に配置される。第1位置補正具73は、例えば背面21aの幅方向Y外側端部などに配置され、例えば足場21a1の幅方向Y外側端部などに配置される。図9に示すように、第1位置補正具73は、背面21aから上側Z1に突出する。第1位置補正具73は、例えばボルトなどの締結部材により、下部ジブ21に固定される(図10参照)。第1位置補正具73は、下部ジブ21の側面に取り付けられてもよい。例えば、第1位置補正具73は、第2受け具82、第3受け具83、および第4受け具84により構成される。
第2位置補正具74は、ガイリンク50に取り付けられ、ガイリンク50に固定される。第2位置補正具74は、ガイリンク50が折り畳まれた状態のときに、ガイリンク50を差し込み可能である。第2位置補正具74は、ガイリンク50が折り畳まれた状態のときに、ガイリンク50から上側Z1または下側Z2に突出する。例えば、第2位置補正具74は、第5受け具85および第6受け具86により構成される。
第1受け具81は、固定具71を構成する。例えば、第1受け具81は、下部ジブ21に対して第11リンク部材61を固定する。図10に示すように、第1受け具81は、フレーム部81aと、ピン81bと、を備える。フレーム部81aは、下部ジブ21に固定される。フレーム部81aは、ガイリンク50(例えば第11リンク部材61)を幅方向Y外側から挟むように配置される2枚の板状部材を備える。ピン81bは、第1受け具81に対してガイリンク50(第11リンク部材61)を固定する。ピン81bは、フレーム部81aとガイリンク50(第11リンク部材61)とに差し込まれる。なお、第1受け具81が備える板状部材は、1枚のみでもよい。第1受け具81は、板状部材を備えなくてもよい。
第2受け具82は、図9に示すように、固定具71を構成し、第1位置補正具73を構成する。第2受け具82は、第1受け具81よりも後側X2に配置される。例えば、第2受け具82には、第10リンク部材60が差し込まれる。図11に示すように、第2受け具82は、フレーム部82aと、ピン82bと、凹部82dと、を備える。フレーム部82aは、下部ジブ21に固定される。ピン82bは、第2受け具82に対してガイリンク50(例えば第10リンク部材60)を固定する。ピン82bは、ガイリンク50(第10リンク部材60)よりも上側Z1の位置で、フレーム部82aに差し込まれる。ピン82bは、ガイリンク50(第10リンク部材60)の上側Z1への移動を規制する。
凹部82dは、ガイリンク50が差し込まれる側(下側Z2)に凹んだ形状の部分である。凹部82dは、ガイリンク50が摺動しやすいように構成され、例えば樹脂などにより構成される。凹部82dは、収納部82d1と、傾斜部82d2と、を備える。
収納部82d1は、ガイリンク50が収納される部分である。収納部82d1の幅方向Y両側の内面は、上下方向Zに延びる。収納部82d1の幅方向Yの寸法(幅方向Y両側の内面の間隔)は、収納部82d1に差し込まれるガイリンク50(例えば第10リンク部材60)の幅方向Yの寸法とほぼ等しい。
傾斜部82d2は、ガイリンク50の幅方向Yの位置をガイドする。さらに詳しくは、傾斜部82d2は、ガイリンク50が凹部82dに差し込まれる際、傾斜部82d2に沿ってガイリンク50を幅方向Yに移動(摺動)させることで、ガイリンク50を収納部82d1に収納させる。傾斜部82d2は、凹部82dの幅方向Y両側の面(左右の内面)に設けられる。傾斜部82d2は、ガイリンク50が差し込まれる方向(上下方向Z)に対して傾斜する。傾斜部82d2は、ガイリンク50が差し込まれる側(下側Z2)ほど、幅方向Y両側の傾斜部82d2どうしの幅方向Yの間隔が狭くなるように、ガイリンク50が差し込まれる方向(上下方向Z)に対して傾斜する。
第3受け具83は、図9に示す第2受け具82とほぼ同様に構成される。第3受け具83について、第2受け具82との相違点を説明する。第3受け具83は、第2受け具82よりも後側X2に配置される。例えば、第3受け具83には、第9リンク部材59が差し込まれる。第2受け具82には、オスリンク(第10リンク部材60)が差し込まれた。一方、第3受け具83には、メスリンク(第9リンク部材59)が差し込まれる。そのため、第3受け具83の収納部(図11に示す収納部82d1参照)の幅方向Yの寸法は、第2受け具82の収納部82d1の幅方向Yの寸法よりも広い。第3受け具83は、固定具71を構成しなくてもよく、ピン(図11に示すピン82b参照)が設けられなくてもよい。
第4受け具84は、第3受け具83とほぼ同様に構成される。第4受け具84について、第3受け具83との相違点を説明する。第4受け具84は、固定具71を構成せず、ピン(ピン82b参照)を備えない。第4受け具84は、第3受け具83よりも後側X2に配置される。
第5受け具85は、第2受け具82とほぼ同様に構成される。第5受け具85について、主に第2受け具82との相違点を説明する。第5受け具85は、第2位置補正具74を構成し、第1位置補正具73を構成せず、固定具71を構成しない。第5受け具85は、固定具71を構成してもよい。第5受け具85は、ガイリンク50(例えば第9リンク部材59)から、上側Z1に突出する。例えば、第5受け具85には、第8リンク部材58が差し込まれる。図12に示すように、第5受け具85は、フレーム部85aと、ボルト85bと、接続部85cと、凹部85dと、を備える。
フレーム部85aは、ガイリンク50に固定され、例えば第9リンク部材59に固定される。フレーム部85aは、ガイリンク50の側面(幅方向Y外側の面)に固定され、ガイリンク50の両側の(左右の)側面に固定される。ボルト85b(締結部材)は、フレーム部85aをガイリンク50に締結により固定する部材である。接続部85cは、メスリンク(第9リンク部材59)を構成する板どうしを幅方向Yにつなぐ。接続部85cは、第9リンク部材59の倒れ防止の機能を有する(後述)。例えば、接続部85cは、ボルト85bが通される、筒状部である。凹部85dは、収納部85d1と、傾斜部85d2と、を備える。図11に示すように、第2受け具82の収納部82d1は、幅方向Y両側の内面が上下方向Zに延びるものであった。一方、図12に示すように、第5受け具85の収納部85d1は、傾斜部85d2の下側Z2端部により構成される。第5受け具85では、傾斜部85d2の下側Z2端部の幅方向Yの間隔は、第5受け具85に差し込まれるガイリンク50(例えば第8リンク部材58)の幅方向Yの寸法とほぼ同様である。傾斜部85d2は、第2受け具82の傾斜部82d2(図11参照)と同様に構成される。
第6受け具86は、図9に示すように、第5受け具85とほぼ同様に構成される。第6受け具86について、主に第5受け具85との相違点を説明する。第6受け具86は、ガイリンク50(例えば第7リンク部材57)から下側Z2に突出する。例えば、第6受け具86には、第11リンク部材61が差し込まれる。図10に示すように、第6受け具86は、フレーム部86aと、凹部86dと、を備える。フレーム部86aは、例えば第7リンク部材57に固定される。凹部86dは、第5受け具85の凹部85d(図12参照)に対して、上下方向Z逆向きに設けられる。凹部86dは、収納部86d1と、傾斜部86d2と、を備える。収納部86d1は、第5受け具85の収納部85d1(図12参照)と同様に構成される。傾斜部86d2は、ガイリンク50が差し込まれる側(上側Z1)ほど、幅方向Y両側の傾斜部86d2どうしの幅方向Yの間隔が狭くなるように、ガイリンク50が差し込まれる方向(上下方向Z)に対して傾斜する。
固縛部材90は、図6に示すように、下部ジブ21およびフロントストラット32にガイリンク50を固縛する部材である。例えば、固縛部材90は、紐状部材であり、バンド、ベルト、ワイヤ、およびチェーンの少なくともいずれかなどである。
(格納状態の配置)
下部ジブ21、フロントストラット32、およびガイリンク50の、格納状態のときの配置は次の通りである。下部ジブ21の軸方向(長手方向)は、水平方向または略水平方向である。フロントストラット32は、下部ジブ21に載せられ、下部ジブ21の背面21aに載せられる。フロントストラット32の軸方向(長手方向)は、下部ジブ21の背面21aと平行または略平行である。下部ジブ21の背面21aと、フロントストラット32の腹面32vとは、平行または略平行であり、互いに対向する。図8に示すように、フロントストラット32は、下部ジブ21の幅方向Y中央部に配置される。フロントストラット32の幅(幅方向Yの寸法)は、下部ジブ21の幅よりも狭い。よって、フロントストラット32よりも幅方向Y外側、かつ、下部ジブ21の背面21aよりも上側Z1に、ガイリンク50を配置可能な空間がある。
格納状態のとき、ガイリンク50の少なくとも一部(例えばほぼ全体)は、フロントストラット32よりも幅方向Y外側に配置される。ガイリンク50の一部は、上下方向Zから見てフロントストラット32と重なる位置に配置されてもよい。例えば、ガイリンク50は、下部ジブ21よりも前側X1の位置で、上下方向Zから見てフロントストラット32と重なる位置に配置されてもよい(例えば図8に示す第2リンク部材52および第3リンク部材53を参照)。ガイリンク50は、下部ジブ21の背面21a(上面)に配置される(載せられる、格納される)。例えば、ガイリンク50は、側面(幅方向Y外側の面)に配置(格納)されてもよい。ガイリンク50は、下部ジブ21の側面よりも幅方向Y外側に配置されてもよく、下部ジブ21の側面に沿うように配置されてもよい。
格納状態のとき、ガイリンク50の少なくとも一部が、フロントストラット32よりも幅方向Y外側に配置される。よって、フロントストラット32の幅方向Y中央部に、構造物(例えば腹面32vを構成するパイプなど)を配置できる。よって、フロントストラット32を、1本のラチス構造とすることができる。この作用の詳細は次の通りである。フロントストラット32を、幅方向Yに間隔をあけて設けられる2本の構造物(例えば箱型構造の構造物)を有する構造とすることも考えられる。この場合、2本の構造物どうしの間(幅方向Yにおける間)にガイリンク50を格納することが考えられる。しかし、フロントストラット32を、幅方向Yに間隔をあけて設けられる2本の構造物と、これらの2本の構造物同士(例えば先端部同士)を構造物で連結した構造とした場合は、1本のラチス構造とした場合に比べ、コストが高くなるおそれがある。一方、本実施形態では、フロントストラット32よりも幅方向Y外側にガイリンク50が格納されるので、フロントストラット32を、1本のラチス構造の部材とすることができる。よって、フロントストラット32のコストを抑制できる。なお、変形例として、フロントストラット32は、幅方向Yに間隔をあけて設けられる2本の構造物を有する構造でもよい。
格納状態のとき、ガイリンク50は、第1幅方向折曲部50bで折り曲げられる。ガイリンク50は、第2幅方向折曲部50dで折り曲げられることが好ましい。ガイリンク50のうち、第2幅方向折曲部50dよりも先端側の部分(後側X2の部分)は、下部ジブ21の軸方向と平行または略平行に延びるように配置されることが好ましい。
格納状態のとき、図7に示すように、ガイリンク50は、幅方向Yの中心軸(折り畳み部50f)を中心として折り畳まれる。ガイリンク50のうち折り畳み部50fよりも基端側の部分(リンク第3部分50eなど)と、同先端側の部分(リンク第4部分50g)と、が上下方向Zに重なるように(例えば略平行になるように)、ガイリンク50が配置される。
(作動)
図1に示すようにクレーン1が作業姿勢の状態から、図7に示すように下部ジブ21、フロントストラット32、およびガイリンク50が格納された姿勢(格納状態)に変える作業(格納作業、リンク格納方法)は、次のように行われる。以下では、作業の手順に沿って説明する。作業の手順は変更されてもよい。
(ガイリンク50垂下工程)
図2に示すように、下部ジブ21が伏せられ、下部ジブ21の上側Z1にフロントストラット32が配置され、フロントストラット32からガイリンク50が垂れ下がった状態にされる(ガイリンク50垂下工程)。この工程の詳細は次の通りである。
図1に示すように、クレーン1が作業姿勢の状態から、図2に示すように、ブーム15およびジブ20が、伏せられた状態とされ、接地させられる。この接地は、直接的でもよく、間接的(例えば台を介した接地)でもよい。このとき、ブーム15およびジブ20のそれぞれの軸方向は、水平方向または略水平方向である。
フロントストラット32が、下部ジブ21の上側Z1に配置される。このとき、フロントストラット32の基端部よりも先端部32tの方が前側X1に配置されるように、下部ジブ21に対してフロントストラット32が起こされた状態(前倒状態)とされる。この状態で、ジブ起伏ロープ44が繰り出されると、フロントストラット32の先端部32tが下側Z2に移動する。このことを、「フロントストラット32が下げられる」などという。
ジブガイリンク45のジブ側部分45aが、中間ジブ23および上部ジブ25(図1参照)に載せられる。ガイリンク50が、フロントストラット32から垂れ下がった状態とされる。このとき、ガイリンク50の少なくとも一部が、フロントストラット32から垂れ下がっていればよい。このとき、ガイリンク50の先端側部分(例えば第11リンク部材61など)が、下部ジブ21に預けられてもよい。
中間ジブ23が、下部ジブ21から切り離される。なお、中間ジブ23が設けられない場合は、上部ジブ25(図1参照)が、下部ジブ21から切り離される。また、ジブガイリンク45のジブ側部分45aが、ガイリンク50から切り離される。
(折曲工程)
次に(ガイリンク50垂下工程の後)、図14に示すように、ガイリンク50が、第1幅方向折曲部50bで折り曲げられる(第1折曲工程)。また、ガイリンク50が、第2幅方向折曲部50dで折り曲げられる(第2折曲工程)ことが好ましい。この工程の詳細は次の通りである。
第1折曲工程では、ガイリンク50のうち第1幅方向折曲部50bよりも先端側の部分(リンク第2部分50cなど)を、リンク第1部分50aに対して幅方向Y外側に配置させる。第1折曲工程では、ガイリンク50のうち第1幅方向折曲部50bよりも先端側の部分(リンク第2部分50cなど)を、リンク第1部分50aの長手方向に対して幅方向Y外側に折り曲げる。第2折曲工程では、ガイリンク50のうち第2幅方向折曲部50dよりも先端側の部分(リンク第3部分50eなど)を、リンク第2部分50cの長手方向に対して、第2幅方向折曲部50dで幅方向Y内側に折り曲げる。
第1折曲工程および第2折曲工程により、ガイリンク50が、幅方向Y外側にオフセットする(図14において二点鎖線で示すガイリンク50を参照)。さらに詳しくは、ガイリンク50のうち第2幅方向折曲部50dよりも先端側の部分が、リンク第1部分50aに対して、幅方向Y外側にずれる。2本のガイリンク50のそれぞれが、幅方向Y外側にオフセットする結果、2本のガイリンク50どうしの幅方向Yの間隔が広がる。
このとき、ガイリンク50を受け具70(図7参照)に差し込めるように、ガイリンク50が、幅方向Y外側に移動させられる。具体的には例えば、図9に示す第11リンク部材61を第1受け具81に差し込めるように、また、第10リンク部材60を第2受け具82に差し込めるように、ガイリンク50が、幅方向Y外側に移動させられる。ガイリンク50を幅方向Yに移動させる作業は、例えば作業者の手作業により行われる。
(ガイリンク50格納工程)
少なくとも第1折曲工程の後、好ましくは第2折曲工程の後、ガイリンク50が格納される。このとき、ガイリンク50の少なくとも一部が、図8に示すようにフロントストラット32よりも幅方向Y外側、かつ、図7に示すように下部ジブ21の上面(背面21a)または側面に配置(格納)される(ガイリンク50格納工程)。この工程の詳細は次の通りである。
(固定具71および第1位置補正具73へのガイリンク50の差し込み)
図14に示すように、上記の折曲工程でガイリンク50が幅方向Y外側に折り曲げられると(例えばオフセットさせられると)、ガイリンク50の自重により、幅方向Yの折り曲げが無くなる向きにガイリンク50が移動しようとする(元に戻ろうとする)。そこで、ガイリンク50の幅方向Yの折り曲げが元に戻らないように、図9に示すように、ガイリンク50が受け具70に差し込まれる。この工程の詳細は次の通りである。
図14において二点鎖線で示すように、ガイリンク50が折り曲げられた状態(例えばオフセットした状態)で、図9に示す第11リンク部材61が、第1受け具81に差し込まれる。また、ガイリンク50が折り曲げられた状態で、第10リンク部材60が、第2受け具82に差し込まれる。ガイリンク50が第1位置補正具73に差し込まれることで、ガイリンク50の幅方向Yの位置が、ガイドおよび制限される。具体的には、第2受け具82の傾斜部82d2(図11参照)が、第10リンク部材60の幅方向Yの位置(移動)をガイドする。よって、第10リンク部材60を第2受け具82に容易に差し込める。また、第10リンク部材60が、第2受け具82の収納部82d1(図11参照)に収納されることで、第10リンク部材60の幅方向Yの位置が制限される。次に、第11リンク部材61が、第1受け具81に固定される。また、第10リンク部材60が、第2受け具82に固定される。
次に、図3に示すように、フロントストラット32が、下げられる。すると、第9リンク部材59が、第10リンク部材60に対して回転し、後側X2に倒れる。第9リンク部材59は、上下方向Zに立てられた状態から、前側X1には倒れないように構成される(倒れ防止の機能)。この倒れ防止の機能は、例えば、図12に示す第5受け具85の接続部85cが、図3に示す第10リンク部材60に接触することにより実現される。第9リンク部材59が倒れ防止の機能を有するので、図3に示すようにフロントストラット32を下げることで、第9リンク部材59が自動的に後側X2に倒れやすい。なお、このとき、作業者が、第9リンク部材59を後側X2に手作業で(例えば手などで)押してもよい。
次に、フロントストラット32が、さらに下げられる。すると、第9リンク部材59が、第3受け具83および第4受け具84に差し込まれる。このとき、第3受け具83および第4受け具84の傾斜部(図11に示す傾斜部82d2を参照)が、第9リンク部材59の幅方向Yの位置(移動)をガイドする。よって、ストラット30を下げるだけで、第9リンク部材59が、第3受け具83および第4受け具84に自動的に差し込まれやすい。なお、このとき、作業者が、ガイリンク50の幅方向Yの位置を手作業で調整してもよい(以後の工程も同様)。第9リンク部材59が、第3受け具83に固定されてもよく、第3受け具83に固定されなくてもよい。
(ガイリンク50の折り畳み)
次に、図4に示すように、フロントストラット32がさらに下げられる。すると、第8リンク部材58が、第9リンク部材59に対して回転し、前側X1に倒れていく。その結果、ガイリンク50は、幅方向Yの中心軸(折り畳み部50f)を中心として折り畳まれる。このとき、第8リンク部材58(オスリンク)が、第9リンク部材59(メスリンク)の間に入っていく。また、第8リンク部材58が、第9リンク部材59および第10リンク部材60の上に乗る。また、第7リンク部材57が、第8リンク部材58に対して回転し、前側X1に倒れていく。
(第2位置補正具74へのガイリンク50の差し込み)
上記のようにガイリンク50が折り畳まれるとき、ガイリンク50が第2位置補正具74に差し込まれることで、ガイリンク50の幅方向Yの位置が、ガイドおよび制限される。具体的には、第8リンク部材58が、第5受け具85に差し込まれる。また、第11リンク部材61が、第6受け具86に差し込まれる。このとき、図12に示す第5受け具85の傾斜部85d2が、第8リンク部材58の幅方向Yの位置(移動)をガイドする。また、図10に示すように、第6受け具86の傾斜部86d2が、第7リンク部材57の幅方向Yの位置をガイドする。よって、図4に示すように、ストラット30を下げるだけで、第8リンク部材58が第5受け具85に自動的に差し込まれやすく、第11リンク部材61が第6受け具86に自動的に差し込まれやすい。また、図12に示す第5受け具85の収納部85d1に第8リンク部材58が収納されることで、第8リンク部材58の幅方向Yの位置が制限される。また、図10に示す第6受け具86の収納部86d1に第11リンク部材61が収納されることで、第6受け具86の幅方向Yの位置が制限される。
次に、図5に示すように、フロントストラット32がさらに下げられる。すると、第6リンク部材56が、第7リンク部材57に対して回転し、下がる。そして、第6リンク部材56(オスリンク)が、第11リンク部材61(メスリンク)の間を通る。次に、図9に示す第11リンク部材61の前側X1部分に、ピンが差し込まれる。これにより、第6リンク部材56が、第11リンク部材61から前側X1に移動する(外れる)ことが規制される。その結果、図7に示すガイリンク50のうち、第5リンク部材55よりも基端側(前側X1)の部分が、上側Z1に移動することが規制される。よって、フロントストラット32とガイリンク50とが上下方向Zに間隔をあけた状態を維持できる。よって、フロントストラット32とガイリンク50とが接触(干渉)することを抑制できる。図8に示すように、上下方向Zから見てフロントストラット32とガイリンク50とが重なる部分(第2リンク部材52、第3リンク部材53)がある場合でも、フロントストラット32とガイリンク50とが接触することを抑制できる。
次に、図5において二点鎖線で示すフロントストラット32のように、フロントストラット32が下部ジブ21に預けられる。次に、図6に示すように、固縛部材90により、フロントストラット32とガイリンク50とが固縛される(ラッシングされる)。また、固縛部材90により、下部ジブ21とガイリンク50とが固縛される。その結果、下部ジブ21、フロントストラット32、およびガイリンク50が、格納状態になる。
(輸送)
次に、下部ジブ21が、上部ブーム15cから取り外される。次に、下部ジブ21、フロントストラット32、およびガイリンク50が、例えばトレーラT(輸送車両)に載せられる。そして、下部ジブ21、フロントストラット32、およびガイリンク50が、一体的に輸送される。これらと一体的に、リアストラット31が輸送されてもよい。この場合リアストラット31は、フロントストラット32に載せられる。また、下部ジブ21、フロントストラット32、ガイリンク50、およびフロントストラット32と一体的に、ストラットガイリンク43の少なくとも一部が輸送されてもよい。この場合、ストラットガイリンク43の少なくとも一部は、フロントストラット32に載せられる。上記「ストラットガイリンク43の少なくとも一部」には、例えば、幅替リンク43aが含まれてもよく、ブーム側部分43bの一部または全部が含まれてもよい。この場合、一体的に輸送される物およびトレーラTの最大高さhは、輸送制限高さ(公道などでの輸送時の高さの制限値)未満に設定される。
(第1の発明の効果)
図2に示すクレーン1(リンク格納装置)による効果は次の通りである。
[構成1−1]クレーン1は、下部ジブ21(第1起伏部材)と、フロントストラット32(第2起伏部材)と、ガイリンク50と、を備える。図7に示すように、フロントストラット32は、下部ジブ21に載せられた状態で下部ジブ21と一体的に輸送される。ガイリンク50は、フロントストラット32の先端部32tに取り付けられ、幅方向Y(起伏部材幅方向)の中心軸を中心としてフロントストラット32に対して回転自在である。図8に示すように、フロントストラット32のうち先端部32tよりも基端側の部分の幅(幅方向Yの寸法)は、フロントストラット32の先端部32tの幅よりも広い。ガイリンク50は、リンク第1部分50aと、第1幅方向折曲部50bと、を備える。リンク第1部分50aは、フロントストラット32の先端部32tに取り付けられる。
[構成1−2]第1幅方向折曲部50bは、ガイリンク50のうちリンク第1部分50aよりもガイリンク50先端側の部分を、リンク第1部分50aに対して、幅方向Yに折曲自在につなぐ。
[構成1−3]ガイリンク50が格納状態のとき、ガイリンク50のうち第1幅方向折曲部50bよりもガイリンク50先端側の部分は、リンク第1部分50aに対して幅方向Y外側に配置される。ガイリンク50が格納状態のとき、ガイリンク50の少なくとも一部は、フロントストラット32よりも幅方向Y外側、かつ、下部ジブ21の背面21a(上面)または側面に配置される。
クレーン1は、主に上記[構成1−2]および[構成1−3]を備える。よって、図8に示すように、フロントストラット32のうち先端部32tよりも基端側の部分の幅が、フロントストラット32の先端部32tの幅よりも広いにもかかわらず、ガイリンク50を、フロントストラット32に干渉させずに格納できる。その結果、図7に示す下部ジブ21とフロントストラット32との上下方向Zにおける間に、ガイリンク50を格納する必要がない。よって、下部ジブ21とフロントストラット32との間に、ガイリンク50を格納するための上下方向Zのスペースを設ける必要がない。よって、輸送時の(格納状態のときの)、下部ジブ21およびフロントストラット32の高さ(上下方向Zの寸法)を抑制できる。
上記[構成1−2]および[構成1−3]により、下部ジブ21とフロントストラット32とを一体的に輸送する際、フロントストラット32からガイリンク50を取り外す必要がない。よって、フロントストラット32から取り外されたガイリンク50を、フロントストラット32に取り付ける必要もない。その結果、フロントストラット32に対してガイリンク50を着脱する作業の時間および手間を抑制できる。
フロントストラット32からガイリンク50を取り外す必要がない結果、次の効果が得られてもよい。ガイリンク50を、フロントストラット32および下部ジブ21とは別に輸送する必要がない。よって、ガイリンク50を格納するための物(格納箱など)を用いる必要がない。
(第2の発明の効果)
[構成2−1]ガイリンク50は、リンク第2部分50cと、第2幅方向折曲部50dと、を備える。リンク第2部分50cは、第1幅方向折曲部50bを介してリンク第1部分50aにつながれる。第2幅方向折曲部50dは、ガイリンク50のうちリンク第2部分50cよりもガイリンク50先端側の部分を、リンク第2部分50cに対して、幅方向Yに折曲自在につなぐ。
[構成2−2]格納状態のとき、ガイリンク50のうち第2幅方向折曲部50dよりもガイリンク50先端側の部分は、リンク第2部分50cの長手方向に対して、第2幅方向折曲部50dで幅方向Y内側に折り曲げられる。
クレーン1は、上記[構成2−1]および[構成2−2]を備える。よって、ガイリンク50のうち第2幅方向折曲部50dよりも先端側の部分が、リンク第2部分50cの長手方向に延びる場合に比べ、格納状態のガイリンク50の幅方向Yの寸法を抑制できる。
(第3の発明の効果)
[構成3]図9に示すように、クレーン1は、第1位置補正具73を備える。第1位置補正具73は、下部ジブ21に取り付けられ、ガイリンク50を差し込み可能である。第1位置補正具73は、第1位置補正具73に差し込まれるガイリンク50の幅方向Yの位置をガイドおよび制限する。
上記[構成3]により、ガイリンク50を、幅方向Yの所定位置(予め定められた位置)に容易に配置できる。この効果の詳細は次の通りである。図14に示すように、ガイリンク50は、少なくとも第1幅方向折曲部50bで幅方向Yに折り曲げられ(上記[構成1−3]参照)、第2幅方向折曲部50dで幅方向Yに折り曲げられる場合がある(上記[構成2−2]参照)。そのため、ガイリンク50を格納している最中に、ガイリンク50の折り曲げられた部分が、元に戻ろうとする(直線状になろうとする)場合がある。そこで、図9に示すように、上記[構成3]の第1位置補正具73により、ガイリンク50の幅方向Yの位置がガイドおよび制限される。よって、ガイリンク50が幅方向Yに折り曲げられた状態を維持しつつ、ガイリンク50を幅方向Yの所定位置に容易に配置できる。
(第4の発明の効果)
[構成4]格納状態のとき、ガイリンク50は、幅方向Yの中心軸(折り畳み部50f)を中心として折り畳まれた状態で格納される。
上記[構成4]により、幅方向Yに直交する方向(例えば前後方向X)におけるガイリンク50の寸法を抑制できる。その結果、ガイリンク50を格納するためのスペースを小さくできる。
(第5の発明の効果)
[構成5]クレーン1は、ガイリンク50に取り付けられる第2位置補正具74を備える。第2位置補正具74は、ガイリンク50が折り畳まれた状態のとき(上記[構成4]参照)に、ガイリンク50を差し込み可能である。第2位置補正具74は、第2位置補正具74に差し込まれるガイリンク50の幅方向Yの位置をガイドおよび制限する。
上記[構成5]により、折り畳まれたガイリンク50を、幅方向Yの所定位置に容易に配置できる(上記「(第3の発明の効果)」を参照)。
(第6の発明の効果)
本実施形態のリンク格納方法による効果は次の通りである。リンク格納方法は、クレーン1(リンク格納装置)を用いた方法である。
[構成6]クレーン1は、上記[構成1−1]および[構成1−2]を備える。リンク格納方法は、ガイリンク50垂下工程と、第1折曲工程と、ガイリンク50格納工程と、を備える。図2に示すように、ガイリンク50垂下工程は、下部ジブ21が伏せられ、下部ジブ21の上側Z1にフロントストラット32が配置され、フロントストラット32からガイリンク50が垂れ下がった状態にする工程である。第1折曲工程は、ガイリンク50垂下工程の後、図8に示すガイリンク50のうち第1幅方向折曲部50bよりもガイリンク50先端側の部分を、リンク第1部分50aに対して幅方向Y外側に配置させる工程である。ガイリンク50格納工程は、第1折曲工程の後、ガイリンク50の少なくとも一部を、フロントストラット32よりも幅方向Y外側、かつ、下部ジブ21の背面21a(上面)または側面に格納する工程である。
上記[構成6]により、上記「(第1の発明の効果)」と同様の効果が得られる。
(第7の発明の効果)
[構成7]クレーン1は、上記[構成2−1]を備える。クレーン格納方法は、第2折曲工程を備える。第2折曲工程は、ガイリンク50垂下工程の後、ガイリンク50のうち第2幅方向折曲部50dよりもガイリンク50先端側の部分を、リンク第2部分50cの長手方向に対して、第2幅方向折曲部50dで幅方向Y内側に折り曲げる工程である。
上記[構成7]により、上記「(第2の発明の効果)」と同様の効果が得られる。
(第8の発明の効果)
[構成8]図9に示すように、クレーン1は、下部ジブ21に取り付けられ、ガイリンク50を差し込み可能である第1位置補正具73を備える。ガイリンク50格納工程のとき、第1位置補正具73に差し込まれるガイリンク50の幅方向Yの位置が、ガイドおよび制限される。
上記[構成8]により、上記「(第3の発明の効果)」と同様の効果が得られる。
(第9の発明の効果)
[構成9]ガイリンク50格納工程のとき、ガイリンク50は、幅方向Yの中心軸(折り畳み部50f)を中心として折り畳まれる。
上記[構成9]により、上記「(第4の発明の効果)」と同様の効果が得られる。
(第10の発明の効果)
[構成10]クレーン1は、第2位置補正具74を備える。第2位置補正具74は、ガイリンク50に取り付けられ、ガイリンク50が折り畳まれた状態のときにガイリンク50を差し込み可能である。ガイリンク50格納工程のとき、第2位置補正具74に差し込まれるガイリンク50の幅方向Yの位置が、ガイドおよび制限される。
上記[構成10]により、上記「(第5の発明の効果)」と同様の効果が得られる。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、各構成要素の配置や形状が変更されてもよい。構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。構成要素どうしの固定や連結などは、直接的でも間接的でもよい。
例えば、上記実施形態では、図7に示すように、「第1起伏部材」は下部ジブ21であり、「第2起伏部材」はフロントストラット32であり、「ガイリンク」はガイリンク50であった。一方、例えば、「第1起伏部材」は、図1に示す下部ブーム15a、「第2起伏部材」はマスト17、「ガイリンク」はブームガイリンク41の少なくとも一部(例えばマスト側部分41a)などでもよい。
ストラット30は、上記実施形態ではクレーン1に2つ(リアストラット31およびフロントストラット32)設けられたが、1つのみ設けられてもよい。リアストラット31は設けられなくてもよい。
図13に示すガイリンク50を構成するリンク部材の、数、および種類(オスリンク、メスリンク、十字リンクなど)などは変更されてもよい。図9に示す受け具70の構成要素(第1受け具81、第2受け具82など)の、数、種類(固定具71、第1位置補正具73、第2位置補正具74)、配置(突出の向きなど)などは変更されてもよい。
図8に示す第2幅方向折曲部50dは設けられなくてもよい。例えば、格納状態のとき、ガイリンク50のうち第1幅方向折曲部50bよりも先端側の部分は、リンク第2部分50cの長手方向に直線状に延びてもよい。
1 クレーン(リンク格納装置)
15a 下部ブーム(第1起伏部材)
17 マスト(第2起伏部材)
21 下部ジブ(第1起伏部材)
32 フロントストラット(第2起伏部材)
45a ジブ側部分(ガイリンク)
50 ガイリンク
50a リンク第1部分
50b 第1幅方向折曲部
50c リンク第2部分
50d 第2幅方向折曲部
73 第1位置補正具
74 第2位置補正具

Claims (10)

  1. 第1起伏部材と、
    前記第1起伏部材に載せられた状態で前記第1起伏部材と一体的に輸送される第2起伏部材と、
    前記第2起伏部材の先端部に取り付けられ、起伏部材幅方向の中心軸を中心として前記第2起伏部材に対して回転自在であるガイリンクと、
    を備え、
    前記第2起伏部材のうち先端部よりも基端側の部分の幅は、前記第2起伏部材の先端部の幅よりも広く、
    前記ガイリンクは、
    前記第2起伏部材の先端部に取り付けられるリンク第1部分と、
    前記ガイリンクのうち前記リンク第1部分よりもガイリンク先端側の部分を、前記リンク第1部分に対して、起伏部材幅方向に折曲自在につなぐ第1幅方向折曲部と、
    を備え、
    前記ガイリンクが格納状態のとき、前記ガイリンクのうち前記第1幅方向折曲部よりもガイリンク先端側の部分は、前記リンク第1部分に対して起伏部材幅方向外側に配置され、
    前記ガイリンクが格納状態のとき、前記ガイリンクの少なくとも一部は、前記第2起伏部材よりも起伏部材幅方向外側、かつ、前記第1起伏部材の上面または側面に配置される、
    リンク格納装置。
  2. 請求項1に記載のリンク格納装置であって、
    前記ガイリンクは、
    前記第1幅方向折曲部を介して前記リンク第1部分につながれるリンク第2部分と、
    前記ガイリンクのうち前記リンク第2部分よりもガイリンク先端側の部分を、前記リンク第2部分に対して、起伏部材幅方向に折曲自在につなぐ第2幅方向折曲部と、
    を備え、
    格納状態のとき、前記ガイリンクのうち前記第2幅方向折曲部よりもガイリンク先端側の部分は、前記リンク第2部分の長手方向に対して、前記第2幅方向折曲部で起伏部材幅方向内側に折り曲げられる、
    リンク格納装置。
  3. 請求項1または2に記載のリンク格納装置であって、
    前記第1起伏部材に取り付けられ、前記ガイリンクを差し込み可能である第1位置補正具を備え、
    前記第1位置補正具は、前記第1位置補正具に差し込まれる前記ガイリンクの起伏部材幅方向の位置をガイドおよび制限する、
    リンク格納装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のリンク格納装置であって、
    格納状態のとき、前記ガイリンクは、起伏部材幅方向の中心軸を中心として折り畳まれた状態で格納される、
    リンク格納装置。
  5. 請求項4に記載のリンク格納装置であって、
    前記ガイリンクに取り付けられ、前記ガイリンクが折り畳まれた状態のときに、前記ガイリンクを差し込み可能である第2位置補正具を備え、
    前記第2位置補正具は、前記第2位置補正具に差し込まれる前記ガイリンクの起伏部材幅方向の位置をガイドおよび制限する、
    リンク格納装置。
  6. リンク格納装置を用いたリンク格納方法であって、
    前記リンク格納装置は、
    第1起伏部材と、
    前記第1起伏部材に載せられた状態で前記第1起伏部材と一体的に輸送される第2起伏部材と、
    前記第2起伏部材の先端部に取り付けられ、起伏部材幅方向の中心軸を中心として前記第2起伏部材に対して回転自在であるガイリンクと、
    を備え、
    前記第2起伏部材の先端部よりも基端側の部分の幅は、前記第2起伏部材の先端部の幅よりも広く、
    前記ガイリンクは、
    前記第2起伏部材の先端部に取り付けられるリンク第1部分と、
    前記ガイリンクのうち前記リンク第1部分よりもガイリンク先端側の部分を、前記リンク第1部分に対して、起伏部材幅方向に折曲自在につなぐ第1幅方向折曲部と、
    を備えるものであり、
    前記第1起伏部材が伏せられ、前記第1起伏部材の上側に前記第2起伏部材が配置され、前記第2起伏部材から前記ガイリンクが垂れ下がった状態にするガイリンク垂下工程と、
    前記ガイリンク垂下工程の後、前記ガイリンクのうち前記第1幅方向折曲部よりもガイリンク先端側の部分を、前記リンク第1部分に対して起伏部材幅方向外側に配置させる第1折曲工程と、
    第1折曲工程の後、前記ガイリンクの少なくとも一部を、前記第2起伏部材よりも起伏部材幅方向外側、かつ、前記第1起伏部材の上面または側面に格納するガイリンク格納工程と、
    を備える、リンク格納方法。
  7. 請求項6に記載のリンク格納方法であって、
    前記ガイリンクは、
    前記第1幅方向折曲部を介して前記リンク第1部分につながれるリンク第2部分と、
    前記ガイリンクのうち前記リンク第2部分よりもガイリンク先端側の部分を、前記リンク第2部分に対して、起伏部材幅方向に折曲自在につなぐ第2幅方向折曲部と、
    を備え、
    前記ガイリンク垂下工程の後、前記ガイリンクのうち前記第2幅方向折曲部よりもガイリンク先端側の部分を、前記リンク第2部分の長手方向に対して、前記第2幅方向折曲部で起伏部材幅方向内側に折り曲げる第2折曲工程と、
    を備える、リンク格納方法。
  8. 請求項6または7に記載のリンク格納方法であって、
    前記リンク格納装置は、前記第1起伏部材に取り付けられ、前記ガイリンクを差し込み可能である第1位置補正具を備え、
    前記ガイリンク格納工程のとき、前記第1位置補正具に差し込まれる前記ガイリンクの起伏部材幅方向の位置が、ガイドおよび制限される、
    リンク格納方法。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の、リンク格納方法であって、
    前記ガイリンク格納工程のとき、前記ガイリンクは、起伏部材幅方向の中心軸を中心として折り畳まれる、
    リンク格納方法。
  10. 請求項9に記載のリンク格納方法であって、
    前記リンク格納装置は、前記ガイリンクに取り付けられ、前記ガイリンクが折り畳まれた状態のときに、前記ガイリンクを差し込み可能である第2位置補正具を備え、
    前記ガイリンク格納工程のとき、前記第2位置補正具に差し込まれる前記ガイリンクの起伏部材幅方向の位置が、ガイドおよび制限される、
    リンク格納方法。
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