JP2023071479A - コネクタ格納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アタッチメントに対してブラケットを着脱しなくても、コネクタ格納装置の不使用時のアタッチメントから上側へのブラケットの突出を抑制できるようにする。【解決手段】コネクタ格納装置50は、ブラケット70と、コネクタ保持部材90と、を備える。ブラケット70は、使用状態と格納状態とに可変となるように上下方向Zにスライド可能にアタッチメント30に取り付けられる。コネクタ保持部材90は、使用状態のブラケット70とコネクタ(47)とに取り付けられ、ブラケット70にコネクタ(47)を保持する。格納状態のブラケット70は、使用状態のブラケット70よりも下側Z2の位置でアタッチメント30に格納される。【選択図】図4

Description

本発明は、アタッチメントの上面にコネクタを格納するためのコネクタ格納装置に関する。
例えば特許文献1などに、従来のコネクタ格納装置が記載されている。同文献に記載の技術では、アタッチメントの上面に、ガイラインのコネクタが格納される。
特開2004-35236号公報
同文献に記載の技術では、コネクタを格納するためのブラケットが、アタッチメントから上側に突出している(同文献の図面を参照)。その結果、コネクタ格納装置の不使用時に、アタッチメントの上面に有る物がブラケットに引っ掛かるなどのおそれがある。コネクタ格納装置の不使用時に、ブラケットがアタッチメントから取り外された場合は、アタッチメントの上面に有る物がブラケットに引っ掛からない。しかし、この場合は、アタッチメントに対してブラケットを着脱する作業に手間がかかる。
そこで、本発明は、アタッチメントに対してブラケットを着脱しなくても、コネクタ格納装置の不使用時のアタッチメントから上側へのブラケットの突出を抑制することができる、コネクタ格納装置を提供することを目的とする。
コネクタ格納装置は、クレーンのアタッチメントが分解された状態かつ輸送姿勢のときに前記アタッチメントの上面となる面に、分解された状態のガイラインのコネクタを格納するためのものである。コネクタ格納装置は、ブラケットと、コネクタ保持部材と、を備える。前記ブラケットは、使用状態と格納状態とに可変となるように上下方向にスライド可能に前記アタッチメントに取り付けられる。前記コネクタ保持部材は、前記使用状態の前記ブラケットと前記コネクタとに取り付けられ、前記ブラケットに前記コネクタを保持する。前記格納状態の前記ブラケットは、前記使用状態の前記ブラケットよりも下側の位置で前記アタッチメントに格納される。
上記構成により、アタッチメントに対してブラケットを着脱しなくても、コネクタ格納装置の不使用時のアタッチメントから上側へのブラケットの突出を抑制することができる。
クレーン1を横から見た図である。 図1に示すアタッチメント30を横方向Yから見た図である。 図2に示すアタッチメント30を上側Z1から見た図である。 図3に示すコネクタ格納装置50などを示す斜視図である。 図4に示すコネクタ格納装置50などを横方向Yから見た図である。 図5に示すコネクタ格納装置50などを後側X2から見た図である。 図4に示すコネクタ保持部材90がブラケット70から取り外された状態を示す斜視図である。 図7に示すブラケット固定部材80がブラケット支持部60などから取り外された状態を示す斜視図である。 図8に示す使用状態のブラケット70が、格納状態に変えられた状態を示す斜視図である。 図9に示す支持部側格納部67などにコネクタ保持部材90が取り付けられた状態を示す斜視図である。 図10に示すコネクタ保持部材90に、ブラケット固定部材80およびコネクタ保持部材抜止部P90が取り付けられた状態を示す斜視図である。 図11に示す格納状態のブラケット70を含むコネクタ格納装置50などを横方向Yから見た図である。 図12に示す格納状態のブラケット70を含むコネクタ格納装置50などを後側X2から見た図である。
図1~図13を参照して、コネクタ格納装置50(図4参照)を備えるクレーン1(図1参照)について説明する。
クレーン1は、図1に示すように、ブーム13などを用いて作業を行う建設機械である。クレーン1は、下部走行体11と、上部旋回体12と、ブーム13と、ブーム起伏装置14と、を備える。クレーン1は、図2に示すように、アタッチメント30と、ガイライン40と、コネクタ格納装置50と、を備える。
下部走行体11は、図1に示すように、クレーン1を走行させる。下部走行体11は、クローラを備えてもよく、ホイールを備えてもよい。上部旋回体12は、下部走行体11に旋回可能に搭載される。
ブーム13は、上部旋回体12に起伏可能に取り付けられる。ブーム13は、ブーム13の長手方向に延びるブーム13の中心軸が水平方向または略水平方向に延びるように伏せられた姿勢(倒伏姿勢)になることが可能である。ブーム13は、ブーム腹面13aと、ブーム背面13bと、を備える。ブーム腹面13aは、ブーム13が倒伏姿勢のときに、ブーム13の下面となる面である。ブーム背面13bは、ブーム13が倒伏姿勢のときに、ブーム13の上面となる面である。ブーム13は、ブーム13の長手方向に分解可能である。ブーム13は、下部ブーム13lと、中間ブーム13mと、上部ブーム13nと、を備える。下部ブーム13lは、ブーム13の基端部(上部旋回体12側の端部)に配置される。中間ブーム13mは、下部ブーム13lの先端部(上部旋回体12側とは反対側の端部)に連結される。上部ブーム13nは、中間ブーム13mの先端部に連結され、ブーム13の先端部に配置される。
ブーム起伏装置14は、上部旋回体12に対してブーム13を起伏させる装置である。ブーム起伏装置14は、ガントリ14aと、下部スプレッダ14bと、上部スプレッダ14cと、ブームガイライン14dと、ブーム起伏ロープ14eと、を備える。ガントリ14aは、上部旋回体12に取り付けられるコンプレッションメンバ14a1と、コンプレッションメンバ14a1の先端部と上部旋回体12の後端部とに接続されるテンションメンバ14a2と、を備える。下部スプレッダ14bは、複数のシーブを有する装置であり、コンプレッションメンバ14a1の先端部に設けられる。上部スプレッダ14cは、複数のシーブを有する装置であり、コンプレッションメンバ14a1の先端部とブーム13の先端部との間に配置される。ブームガイライン14dは、上部スプレッダ14cとブーム13の先端部とに接続される。ブーム起伏ロープ14eは、下部スプレッダ14bのシーブと上部スプレッダ14cのシーブとに掛けられる。図示しないウインチが、ブーム起伏ロープ14eを、巻き取りおよび繰り出しする。すると、下部スプレッダ14bと上部スプレッダ14cとの間隔が変わる。上部スプレッダ14cとブーム13の先端部とがブームガイライン14dで接続されているので、下部スプレッダ14bと上部スプレッダ14cとの間隔が変わると、ブーム13が上部旋回体12に対して起伏する。
なお、ブーム起伏装置14の構成は、様々に変更可能である。例えば、ガントリ14aに代えてマスト(図示なし)が設けられてもよい。この場合、マストは、上部旋回体12に起伏可能に取り付けられ、コンプレッションメンバ14a1と同様の位置に配置される。ブームガイライン14dは、マストの先端部とブーム13の先端部とに接続される。ブーム起伏ロープ14eは、マストの先端部に設けられたシーブと、上部旋回体12の後端部に設けられたシーブと、に掛けられる。そして、図示しないウインチが、ブーム起伏ロープ14eを巻き取りおよび繰り出しする。すると、マストが上部旋回体12に対して起伏する結果、ブーム13が、上部旋回体12に対して起伏する。また、クレーン1は、複数のマストを備えてもよく、ガントリ14aとマストとを備えてもよい。
アタッチメント30は、アタッチメント30の長手方向に分解可能である。以下では、分解された状態のアタッチメント30について説明する。アタッチメント30は、例えば、ブーム13の一部(例えば中間ブーム13m、上部ブーム13n)でもよい。アタッチメント30は、ブーム13に対して起伏するジブ(図示なし)でもよい。このジブは、ブーム13の先端部に取り付けられる。アタッチメント30は、マスト(図示なし)でもよい。図2に示すように、アタッチメント30が輸送姿勢のとき、アタッチメント30は、腹面(例えばブーム腹面13a)がアタッチメント下面30a、背面(例えばブーム背面13b)がアタッチメント上面30b、となるように配置される。アタッチメント30の「輸送姿勢」は、クレーン1(図1参照)が分解された状態で輸送される際のアタッチメント30の姿勢である。アタッチメント下面30aは、アタッチメント30が輸送姿勢のときにアタッチメント30の下面となる面である。アタッチメント上面30bは、アタッチメント30が輸送姿勢のときにアタッチメント30の上面となる面である。コネクタ格納装置50が使用される際に、アタッチメント30が輸送姿勢である必要はない(詳細は後述)。以下では、特に断らない限り、アタッチメント30が輸送姿勢である場合について説明する。アタッチメント30は、ラチス構造を備える。アタッチメント30は、主柱31と、接続材33と、足場35と、を備える。
(方向)
アタッチメント30の長手方向を前後方向Xとする。前後方向Xにおいて、前後方向Xの一方側(例えばブーム13(図1参照)の先端側)を前側X1とし、その逆側(例えばブーム13(図1参照)の基端側)を後側X2とする。なお、前側X1と後側X2とは互いに逆でもよい。アタッチメント下面30aとアタッチメント上面30bとが対向する方向を上下方向Zとする。上下方向Zにおいて、アタッチメント30が輸送姿勢のときにアタッチメント下面30aからアタッチメント上面30bに向かう側を上側Z1とし、その逆側を下側Z2とする。前後方向Xおよび上下方向Zのそれぞれに直交する方向を横方向Yとする。
主柱31は、図3に示すように、前後方向Xに延び、4本設けられる。前後方向Xから見たアタッチメント30の断面は長方形であるところ、主柱31は、この長方形の4つの角の位置に配置される。主柱31は、パイプである(接続材33も同様)。
接続材33は、複数の主柱31どうしをつなぐように主柱31に固定される。例えば、接続材33は、上下方向Zに延びるように設けられる縦材と、横方向Yに延びるように設けられる横材と、主柱31が延びる方向に対して傾斜した方向に延びるように設けられる斜材と、を備える。アタッチメント上面30bは、主柱31および接続材33により構成される。
足場35は、作業者がアタッチメント上面30bに乗るための部分である。足場35は、アタッチメント上面30b(さらに詳しくはアタッチメント上面30bを構成する接続材33など)に載せられ、アタッチメント上面30bに固定される。足場35は、例えば板状であり、アタッチメント上面30bに沿って延びるように設けられる。
ガイライン40は、図1に示すように、アタッチメント30(組み立てられた状態のアタッチメント30、例えばブーム13)を起伏させるための部材である。ガイライン40は、例えばブームガイライン14dでもよく、ジブ(図示なし)を起伏させるものでもよく、ジブを起伏させるためのストラット(図示なし)を起伏させるものでもよい。ガイライン40は、ガイライン40の長手方向に分解可能である。図2に示すように、ガイライン40は、輸送姿勢のときにアタッチメント上面30bとなる面に載せられ、アタッチメント上面30bに格納される。以下では、分解された状態のガイライン40であってアタッチメント上面30bに格納された状態(格納状態)のガイライン40について説明する。図3に示すように、ガイライン40は、例えば、アタッチメント30の横方向Yの両側(左右)に配置(格納)され、例えば、アタッチメント30の左右に2本ずつ(合計4本)配置される。なお、ガイライン40は、アタッチメント30の左右に1本ずつ配置されてもよく、3本以上ずつ配置されてもよい。ガイライン40は、アタッチメント30の左右に配置される必要はなく、左右いずれかのみに配置されてもよく、横方向Yの中央部などに配置されてもよい。以下では、主に1本のガイライン40について説明する。また、ガイライン40が前後方向Xに略延びるように配置されている場合について説明する。ガイライン40は、ケーブル41と、メスコネクタ43(コネクタ)と、コネクタ接続ピン45と、オスコネクタ47(コネクタ)と、を備える。
ケーブル41は、ワイヤケーブルである。なお、ガイライン40は、ケーブル41の一部または全部に代えて、リンク部材を備えてもよい。ガイライン40は、ガイケーブルでもよく、ガイリンクでもよい。
メスコネクタ43(コネクタ)は、分解された状態の複数のガイライン40どうしを連結するための部材である(図1参照)。メスコネクタ43は、ガイライン40の前側X1の端部(さらに詳しくは、ガイライン40が格納状態のときのガイライン40の前側X1の端部)に設けられる。メスコネクタ43は、二股状部分(例えばU字状部分)を有する。図2に示すように、メスコネクタ43は、メスコネクタピン孔43c(コネクタピン孔)を備える。
メスコネクタピン孔43c(コネクタピン孔)は、コネクタ接続ピン45(図3参照)を差し込み可能なピン孔である。メスコネクタピン孔43cは、分解された状態のガイライン40どうしを連結するためのピン孔である。
コネクタ接続ピン45は、メスコネクタ43とオスコネクタ47とを接続するためのピンである。さらに詳しくは、コネクタ接続ピン45は、メスコネクタ43と、オスコネクタ47(さらに詳しくは、このメスコネクタ43を含むガイライン40とは異なるガイライン40のオスコネクタ47)とを、着脱可能に接続する。このとき、オスコネクタ47は、メスコネクタ43の二股状部分の間に配置される。
オスコネクタ47(コネクタ)は、図1に示すように、分解された状態の複数のガイライン40どうしを連結するための部材である。図3に示すように、オスコネクタ47は、ガイライン40の後側X2の端部に設けられる。さらに詳しくは、オスコネクタ47は、ガイライン40の長手方向の端部であってメスコネクタ43が設けられる側とは反対側の端部に設けられる。オスコネクタ47は、メスコネクタ43(さらに詳しくは、このオスコネクタ47を含むガイライン40とは異なるガイライン40のメスコネクタ43)に着脱可能である。図5に示すように、オスコネクタ47は、オスコネクタ本体部47aと、オスコネクタピン孔47c(コネクタピン孔)と、を備える。
オスコネクタ本体部47aは、図3に示すメスコネクタ43の二股状部分の間に配置可能である。図5に示すオスコネクタ本体部47aは、オスコネクタ47の先端部(後側X2端部)に配置される。
オスコネクタピン孔47c(コネクタピン孔)は、コネクタ接続ピン45(図3参照)を差し込み可能なピン孔である。オスコネクタピン孔47cは、オスコネクタ本体部47aを横方向Yに貫通する。
コネクタ格納装置50は、図2に示すように、アタッチメント上面30bに、分解された状態のガイライン40を格納するための装置(ガイライン格納装置)である。コネクタ格納装置50は、アタッチメント上面30bにガイライン40が載せられた状態で、アタッチメント上面30bにガイライン40を格納するための装置である。さらに詳しくは、コネクタ格納装置50は、アタッチメント上面30bに、分解された状態のガイライン40のコネクタ(メスコネクタ43またはオスコネクタ47)を格納する(固縛する、保持する)ための装置である。コネクタ格納装置50は、メスコネクタ43およびオスコネクタ47の少なくともいずれかを格納する。以下では、主に、コネクタ格納装置50がオスコネクタ47を格納する場合について説明する。また、以下では、主に、コネクタ格納装置50にオスコネクタ47が格納された状態(固縛状態)について説明する。
このコネクタ格納装置50は、アタッチメント30の輸送時に使用されてもよく、輸送時以外に使用されてもよい。コネクタ格納装置50は、クレーン1(図1参照)の分解時および組立時に、アタッチメント30を吊り上げて搬送する際に使用されてもよい。コネクタ格納装置50は、クレーン1を保管するヤードで、アタッチメント30を積み重ねて保管する際や、積み重ねたアタッチメント30を降ろす際などに、アタッチメント30を吊り上げて搬送する際に使用されてもよい。
このコネクタ格納装置50は、アタッチメント上面30bに設けられる。コネクタ格納装置50は、アタッチメント30の後側X2端部(アタッチメント30の長手方向における端部)に設けられる。図4に示すように、コネクタ格納装置50は、ブラケット支持部60と、ブラケット70と、ブラケット固定部材80と、コネクタ保持部材90と、を備える。
ブラケット支持部60は、アタッチメント30に対してブラケット70を支持する。ブラケット支持部60は、ブラケット70が使用状態と格納状態(図11参照)とに可変になるように、ブラケット70を支持する(詳細は後述)。ブラケット支持部60は、アタッチメント30に設けられる。ブラケット支持部60は、ブラケット支持部基部61と、ブラケット取付部63と、支持部側固定部65と、支持部側格納部67と、を備える。
ブラケット支持部基部61は、アタッチメント30に対してブラケット取付部63を支持する。ブラケット支持部基部61は、アタッチメント30に取り付けられ、例えば足場35に取り付けられる。さらに詳しくは、ブラケット支持部基部61は、締結部材(具体的には例えばボルトおよびナットなど)により足場35に着脱可能に取り付けられてもよく、溶接により足場35に取り付けられてもよい。例えば、ブラケット支持部基部61は、足場35の後側X2の端部(例えば端面)に設けられる。例えば、ブラケット支持部基部61は、板状でもよく、ブロック状などでもよい。ブラケット支持部基部61は、アタッチメント上面30bを構成するパイプ(例えば接続材33など)に取り付けられてもよい。例えば、ブラケット支持部基部61は、複数か所(図4では2か所)のブラケット取付部63を支持してもよい。ブラケット支持部基部61は、1つのみのブラケット取付部63を支持してもよい(図示なし)。ブラケット支持部基部61は、1つのみ設けられてもよく、複数設けられてもよい。
ブラケット取付部63は、ブラケット70が取り付けられる部分である。例えば、ブラケット取付部63は、足場35から後側X2に突出するように配置される。例えば、ブラケット取付部63は、ブラケット支持部基部61から後側X2に突出するように配置される。ブラケット取付部63の一部(例えば前側X1端部)は、ブラケット支持部基部61を構成する部材(例えば板状部材)と一体的に構成されてもよく(兼用されてもよく)、ブラケット支持部基部61とは別体でもよい。
このブラケット取付部63は、ブラケット70を上下方向Zにスライド可能に支持(ガイド)する。例えば、ブラケット取付部63は、上下方向Zおよび前後方向Xに延びるように配置される。ブラケット取付部63は、ブラケット70の横方向Yの移動、および前後方向Xの移動を制限する。具体的には例えば、ブラケット取付部63は、筒状または略筒状(図4では四角筒状または略四角筒状)などである。例えば、ブラケット取付部63は、複数枚の板状部材を備えてもよい。ブラケット取付部63は、上下方向Zにスライド可能にブラケット70を支持するレールやガイド溝などを備えるものでもよい。ブラケット取付部63は、オスコネクタ47の横方向Yの両側(左右)に配置される(詳細はブラケット70の配置を参照)。
支持部側固定部65は、アタッチメント30に対して(さらに詳しくはブラケット取付部63に対して)ブラケット70を使用状態で固定するための部分である(詳細は後述)。支持部側固定部65は、ブラケット固定部材80を取り付け可能である。例えば、支持部側固定部65は、ブラケット固定部材80を差し込み可能なピン孔などである。例えば、支持部側固定部65は、ブラケット取付部63を横方向Yに貫通する。例えば、支持部側固定部65は、左右のブラケット取付部63・63のそれぞれに設けられる(支持部側格納部67も同様)。
支持部側格納部67は、図10に示すように、コネクタ保持部材90を格納するための部分である。支持部側格納部67は、コネクタ保持部材90を取り付け可能である。例えば、支持部側格納部67は、コネクタ保持部材90を差し込み可能な孔などである。例えば、支持部側格納部67は、ブラケット取付部63を横方向Yに貫通する。
ブラケット70は、図4に示すように、アタッチメント30とオスコネクタ47とをつなぐ部材(リンク)である。ブラケット70は、コネクタ保持部材90を取り付け(例えば差し込み)可能な部材である。ブラケット70は、アタッチメント30に取り付けられる。さらに詳しくは、ブラケット70は、ブラケット支持部60を介してアタッチメント30に取り付けられる。ブラケット70は、使用状態と格納状態(図11参照)とに可変にアタッチメント30に取り付けられる。さらに詳しくは、ブラケット70は、使用状態と格納状態とに可変となるように、上下方向Zにスライド可能にアタッチメント30に取り付けられる。オスコネクタ47がコネクタ格納装置50に格納された状態(固縛状態)のとき、ブラケット70は、使用状態である。以下では、ブラケット70が使用状態である場合について説明し、格納状態(図11参照)については後述する。
このブラケット70は、オスコネクタ47の横方向Yの外側両側(左右)に配置される。ブラケット70は、複数(図4に示す例では4つ)のオスコネクタ47の左右に配置されてもよい。ブラケット70は、1つのみのオスコネクタ47の左右に配置されてもよい。以下では、左右のブラケット70・70のうち一方側のブラケット70について説明する。図5に示すように、ブラケット70は、ブラケット本体部71と、コネクタ保持部材取付部73と、ブラケット側固定部75と、ブラケット移動制限部77と、を備える。
ブラケット本体部71は、ブラケット70の本体部分である。ブラケット本体部71は、上下方向Zに移動可能にブラケット取付部63に取り付けられる(例えば差し込まれる)。ブラケット本体部71は、ブラケット取付部63に対応した形状を有する。例えば、ブラケット本体部71は、上下方向Zおよび前後方向Xに延びるように設けられる板状などである(図4に示すブラケット70を参照)。
コネクタ保持部材取付部73は、図4に示すように、コネクタ保持部材90が取り付けられる(例えば差し込まれる)部分である。具体的には例えば、コネクタ保持部材取付部73は、オスコネクタピン孔47cと横方向Yに対向するように配置される。コネクタ保持部材取付部73は、ブラケット本体部71に設けられた孔などである。コネクタ保持部材取付部73は、ブラケット本体部71を横方向Yに貫通する。図5に示すように、例えば、コネクタ保持部材取付部73の少なくとも一部は、足場35の上側Z1の面よりも上側Z1に配置される。
ブラケット側固定部75は、ブラケット固定部材80が取り付けられる部分である。具体的には例えば、ブラケット側固定部75は、ブラケット本体部71に設けられた孔(例えばピン孔)である(図12参照)。ブラケット側固定部75は、ブラケット本体部71を横方向Yに貫通する。例えば、ブラケット側固定部75は、コネクタ保持部材取付部73よりも下側Z2に配置される。
ブラケット移動制限部77は、ブラケット取付部63に対するブラケット70の移動を制限する。さらに詳しくは、図12に示すように、ブラケット移動制限部77は、ブラケット70が格納状態のときに、ブラケット取付部63に対するブラケット70の下側Z2への移動を制限する。ブラケット移動制限部77は、ブラケット取付部63からブラケット70が落下する(抜け落ちる)ことを防ぐ。ブラケット移動制限部77は、ブラケット70が格納状態のときにブラケット取付部63に接触するように設けられる。例えば、ブラケット移動制限部77は、ブラケット本体部71に設けられる。例えば、ブラケット移動制限部77は、ブラケット本体部71の上側Z1部分から後側X2に突出する突起である。図12に示す例では、ブラケット移動制限部77は、ブラケット70が格納状態のときに、ブラケット取付部63の上側Z1部分かつ前側X1部分に接触する。
ブラケット固定部材80は、図4に示すように、アタッチメント30に対して(さらに詳しくはブラケット取付部63に対して)ブラケット70を使用状態で固定する部材である。ブラケット固定部材80は、アタッチメント30に対するブラケット70の上下方向Zへのスライドを制限する。ブラケット固定部材80は、支持部側固定部65と、ブラケット側固定部75(図5、図12参照)と、に取り付けられる(例えば差し込まれる)。ブラケット固定部材80は、例えばピンであり、図8に示す例ではスプリングピン(スプリングを含む抜け止め部を含むピン)である。
コネクタ保持部材90は、図4に示すように、ブラケット70(さらに詳しくは使用状態のブラケット70)にオスコネクタ47を保持させるための部材である。コネクタ保持部材90は、ブラケット70(さらに詳しくはコネクタ保持部材取付部73)とオスコネクタ47とに取り付けられる(例えば差し込まれる)。
このコネクタ保持部材90は、ガイライン40(図1参照)の連結用のピン孔であるオスコネクタピン孔47cに差し込まれる。この場合、オスコネクタ47にコネクタ保持部材90を取り付けるための部分と、ガイライン40の連結(図1参照)のためのピン孔と、を兼用することができる。なお、これらは兼用されなくてもよい。オスコネクタ47は、ガイライン40の連結用のピン孔とは別に、コネクタ保持部材90を取り付け可能な部分(例えば孔)を備えてもよい。図6に示すように、コネクタ保持部材90は、コネクタ保持部材本体部91と、ブラケット固定部材格納部93と、を備える。また、コネクタ保持部材90には、コネクタ保持部材抜止部P90が取り付けられる。
コネクタ保持部材本体部91は、図4に示すように、コネクタ保持部材90の本体部分である。例えば、コネクタ保持部材本体部91の形状は、円筒状(パイプ状)、円柱状(ピン状)、またはこれらに近い形状などである。コネクタ保持部材本体部91は、横方向Yに延びるように配置される。
ブラケット固定部材格納部93は、図11に示すように、ブラケット固定部材80を格納するための部分である。ブラケット固定部材格納部93は、ブラケット固定部材80を取り付け(例えば差し込み)可能に構成される。例えば、ブラケット固定部材格納部93は、コネクタ保持部材本体部91に設けられた孔(例えばピン孔)である。図13に示すように、ブラケット固定部材格納部93は、例えば複数(具体的には2つ)設けられる。例えば、ブラケット固定部材格納部93は、コネクタ保持部材90の長手方向両端部(横方向Y外側の両端部)に配置される。例えば、コネクタ保持部材90がブラケット取付部63に格納された状態のときに、ブラケット固定部材格納部93は、ブラケット取付部63よりも横方向Yの外側の両側に配置される(詳細は後述)。
コネクタ保持部材抜止部P90は、図6に示すように、オスコネクタ47およびブラケット70からのコネクタ保持部材90の脱落を防ぐ部分である。コネクタ保持部材抜止部P90は、ブラケット70よりも横方向Yの外側両側(左右)に配置される。コネクタ保持部材抜止部P90は、例えばピンでもよく、コネクタ保持部材本体部91と一体的に設けられた部分(図示なし)などでもよい。左右のコネクタ保持部材抜止部P90・P90の一方側は、図6に示す例ではスプリットピン(割りピン)であり、他方側は、図7に示す例ではスプリングピンである。
(オスコネクタ47の固縛状態)
図4に示すように、上記のように、オスコネクタ47がコネクタ格納装置50に格納された状態(固縛状態)のとき、ブラケット70は、ブラケット固定部材80により、使用状態で固定される。そして、コネクタ保持部材90は、コネクタ保持部材取付部73およびオスコネクタピン孔47cに取り付けられる(差し込まれる)。よって、コネクタ格納装置50が、オスコネクタ47の前後方向Xおよび上下方向Zの移動(ズレ)を抑制することができる。
また、ブラケット70がオスコネクタ47の横方向Yの外側両側(左右)に配置されるので、左右のブラケット70・70は、オスコネクタ47の横方向Yの移動(ズレ)を抑制することができる。
オスコネクタ47が固縛状態のときの各部の配置は、例えば次の通りである。オスコネクタ47は、アタッチメント30の後側X2(アタッチメント30の長手方向における外側)端部に配置される。オスコネクタ47は、足場35に載せられてもよく、足場35との間に隙間をあけて足場35よりも上側Z1に配置されてもよい。図5に示すように、オスコネクタ47の後側X2部分は、足場35よりも後側X2に配置される。ブラケット70(例えばブラケット70の全体)は、足場35よりも後側X2に配置される(ブラケット取付部63も同様であり、ブラケット支持部60も同様である)。
(オスコネクタ47の取り外しなど)
図4に示すオスコネクタ47は、次のようにコネクタ格納装置50から取り外される。左右のコネクタ保持部材抜止部P90・P90のうち少なくとも一方が、コネクタ保持部材90から取り外される(例えば抜かれる)。そして、図7に示すように、コネクタ保持部材90が、ブラケット70(さらに詳しくはコネクタ保持部材取付部73)およびオスコネクタ47(さらに詳しくはオスコネクタピン孔47c)から取り外される(例えば抜かれる)。このとき、オスコネクタ47(さらに詳しくは複数のオスコネクタ47)がアタッチメント30(さらに詳しくは足場35)に載せられた状態で、ブラケット70およびオスコネクタ47からコネクタ保持部材90が取り外されることが好ましい。この場合、作業者は、オスコネクタ47を持ち上げなくても、ブラケット70およびオスコネクタ47からコネクタ保持部材90を取り外すことができる。よって、コネクタ保持部材90を取り外す作業を、作業者に容易に行わせることができる。
図8に示すように、ブラケット固定部材80が、ブラケット取付部63(さらに詳しくは支持部側固定部65)およびブラケット70(さらに詳しくはブラケット側固定部75(図5参照))から取り外される(例えば抜かれる)。左右のブラケット固定部材80・80のそれぞれが、ブラケット取付部63およびブラケット70から取り外される。
ブラケット固定部材80が、ブラケット取付部63およびブラケット70から取り外されると、ブラケット70が、下側Z2にスライドし、使用状態から格納状態(図9参照)に変わる。このとき、ブラケット70は、ブラケット70の自重により下側Z2にスライドしてもよく、作業者の手作業により下側Z2にスライドさせられてもよい。ブラケット70が下側Z2にスライドすると、図12に示すように、ブラケット移動制限部77が、ブラケット取付部63に接触する。すると、ブラケット70の下側Z2への移動が制限される。図9に示すように、左右のブラケット70・70のそれぞれが、格納状態に変えられる。
図10に示すように、コネクタ保持部材90が、ブラケット取付部63(さらに詳しくは支持部側格納部67)および格納状態のブラケット70(さらに詳しくはコネクタ保持部材取付部73(図9参照))に取り付けられる。さらに詳しくは、コネクタ保持部材90が、左右のブラケット取付部63・63および左右のブラケット70・70に取り付けられる(例えば差し込まれる)。
このようにブラケット取付部63および格納状態のブラケット70にコネクタ保持部材90が取り付けられることで、ブラケット70が格納状態で固定される。なお、ブラケット70の格納状態での固定は、コネクタ保持部材90とは異なる部材により行われてもよい。例えば、ブラケット固定部材80が、ブラケット取付部63および格納状態のブラケット70に取り付けられる(例えば差し込まれる)ことで、ブラケット70が格納状態で固定されてもよい。
ブラケット取付部63および格納状態のブラケット70にコネクタ保持部材90が取り付けられた状態で、図11に示すように、コネクタ保持部材抜止部P90が、コネクタ保持部材90に取り付けられる(例えば差し込まれる)。例えば、図6に示す左右のコネクタ保持部材抜止部P90・P90のうち、外された方のコネクタ保持部材抜止部P90(図7参照)が、図11に示すコネクタ保持部材90に取り付けられる。これにより、格納状態のブラケット70およびブラケット取付部63に対して、コネクタ保持部材90が脱落することが防止される。その結果、コネクタ保持部材90が、ブラケット取付部63およびブラケット70に格納される。なお、ブラケット70およびブラケット取付部63に対するコネクタ保持部材90の脱落の防止は、コネクタ保持部材抜止部P90により行われなくてもよく、例えばブラケット固定部材80により行われてもよい(図示なし)。
ブラケット取付部63および格納状態のブラケット70にコネクタ保持部材90が取り付けられた状態で、ブラケット固定部材80が、コネクタ保持部材90(さらに詳しくはブラケット固定部材格納部93)に取り付けられる(例えば差し込まれる)。その結果、ブラケット固定部材80が、コネクタ保持部材90に格納される。このとき、図13に示すように、ブラケット固定部材80が、ブラケット取付部63よりも横方向Y外側に取り付けられることが好ましい。この場合、オスコネクタ47が、左右のブラケット取付部63・63の間の領域の、コネクタ保持部材90の近傍に配置されている場合でも、ブラケット固定部材80をコネクタ保持部材90に容易に格納することができる。なお、ブラケット固定部材80は、コネクタ保持部材90に格納されなくてもよく、例えば格納状態のブラケット70やブラケット支持部60などに格納されてもよい(図示なし)。
図4に示すコネクタ格納装置50からのオスコネクタ47の取り外しの手順とは逆または略逆の手順により、オスコネクタ47がコネクタ格納装置50に格納(固縛)される。例えば、複数のオスコネクタ47がアタッチメント30(さらに詳しくは足場35)に載せられた状態で、複数のオスコネクタ47が横方向Yに並べられた状態で、ブラケット70およびオスコネクタ47にコネクタ保持部材90が取り付けられることが好ましい。この場合、作業者は、オスコネクタ47を持ち上げなくても、ブラケット70およびオスコネクタ47にコネクタ保持部材90を取り付けることができる。よって、コネクタ保持部材90を取り付ける作業を、作業者に容易に行わせることができる。
(格納状態のブラケット70の配置など)
図12に示すように、格納状態のブラケット70は、使用状態のブラケット70(図5参照)よりも下側Z2の位置で、アタッチメント30に格納される。
格納状態のブラケット70は、足場35の上側Z1の面よりも上側Z1にはみ出ないことが好ましい。さらに詳しくは、格納状態のブラケット70の上側Z1端部(上端部)の上下方向Zにおける位置は、足場35の上側Z1の面(上面)の上下方向Zにおける位置に対して、同じ位置または下側Z2であることが好ましい。この場合、足場35の上面に有る物(例えば、上面に置かれたガイライン40、巻上ロープ、上面に乗る作業者など)がブラケット70に引っ掛かることが抑制される。同様に、ブラケット70が格納状態のとき、コネクタ格納装置50の全体が、足場35の上側Z1の面よりも上側Z1にはみ出さないことが好ましい。
上記「足場35の上側Z1の面」は、足場35のうち、コネクタ格納装置50に隣接する部分(コネクタ格納装置50の近傍の部分)の、足場35の上側Z1の面である(以下同様)。格納状態のブラケット70の上下方向Zにおける位置は、コネクタ格納装置50から十分離れた位置の足場35の上側Z1の面に対して、上側Z1でも下側Z2でも同じ位置でもよい。
ブラケット取付部63は、足場35の上側Z1の面よりも上側Z1にはみ出さないことが好ましい(ブラケット支持部基部61も同様)。さらに詳しくは、ブラケット取付部63の上側Z1端部は、足場35の上側Z1の面の上下方向Zにおける位置に対して、同じ位置または下側Z2であることが好ましい。例えば、図12に示す例では、格納状態のブラケット70の上側Z1端部は、ブラケット取付部63の上側Z1端部の上下方向Zにおける位置に対して、同じ位置または下側Z2である。例えば、ブラケット70が格納状態のとき、ブラケット70の全体(または大部分)は、足場35よりも後側X2に配置される。
(作業者が作業を行う位置)
図4に示すコネクタ格納装置50に対するオスコネクタ47の格納および取り外しの作業を、作業者が、アタッチメント上面30bで(例えば足場35上で)完結できることが好ましい。さらに詳しくは、足場35に乗っている作業者が、ブラケット70のスライド(例えば上側Z1へのスライド)、ブラケット固定部材80の着脱、およびコネクタ保持部材90の着脱を行えることが好ましい。作業者がアタッチメント上面30bで作業を完結できる場合、作業者がアタッチメント30から降りて作業する必要がある場合に比べ、作業者の作業性が向上する。例えば、コネクタ格納装置50が足場35の近傍に配置されることが好ましい。例えば、図5に示すように、使用状態のブラケット70の少なくとも一部が、足場35の下側Z2の端部よりも上側Z1に配置されることが好ましい。例えば、ブラケット70に取り付けられたコネクタ保持部材90が、足場35の下側Z2の端部よりも上側Z1に配置されることが好ましい。例えば、ブラケット70に取り付けられたブラケット固定部材80が、足場35の下側Z2の端部よりも上側Z1に配置されることが好ましい。
(第1の発明の効果)
図2に示すコネクタ格納装置50による効果は、次の通りである。コネクタ格納装置50は、クレーン1(図1参照)のアタッチメント30が分解された状態かつ輸送姿勢のときにアタッチメント上面30bとなる面に、分解された状態のガイライン40のオスコネクタ47(コネクタ)を格納するためのものである。図4に示すように、コネクタ格納装置50は、ブラケット70と、コネクタ保持部材90と、を備える。
[構成1-1]ブラケット70は、使用状態と格納状態(図11参照)とに可変となるように上下方向Zにスライド可能にアタッチメント30に取り付けられる。
[構成1-2]コネクタ保持部材90は、使用状態のブラケット70とオスコネクタ47とに取り付けられ、ブラケット70にオスコネクタ47を保持する。
[構成1-3]図12に示すように、格納状態のブラケット70は、使用状態のブラケット70(図5参照)よりも下側Z2の位置でアタッチメント30に格納される。
上記[構成1-3]では、格納状態のブラケット70は、使用状態のブラケット70(図5参照)よりも下側Z2に配置される。よって、コネクタ格納装置50の不使用時(オスコネクタ47(図4参照)を格納しない状態のとき)の、アタッチメント30から上側Z1へのブラケット70の突出を抑制することができる。その結果、アタッチメント上面30bに有る物(例えば、ガイライン40、巻上ロープ、作業者など)が、ブラケット70に引っ掛かることを抑制することができる。
上記[構成1-1]では、図4に示すブラケット70は、使用状態と格納状態(図11参照)とに可変となるようにアタッチメント30に取り付けられる。よって、コネクタ格納装置50が、オスコネクタ47を格納する状態と、オスコネクタ47を格納しない状態とに変えられる際に、アタッチメント30に対してブラケット70を着脱する作業を作業者が行う必要がない。したがって、コネクタ格納装置50では、アタッチメント30に対してブラケット70を着脱しなくても、コネクタ格納装置50の不使用時のアタッチメント30から上側Z1へのブラケット70の突出を抑制することができる。また、上記[構成1-1]では、ブラケット70は、上下方向Zにスライド可能にアタッチメント30に取り付けられるので、ブラケット70の状態を使用状態と格納状態とに変える作業を作業者が容易に行うことができる。
なお、コネクタ格納装置50では、アタッチメント30に対してブラケット70を着脱する必要がなければよく、ブラケット70がアタッチメント30から取り外される場合(場面、状況)があってもよい。
(第2の発明の効果)
[構成2]図4に示すコネクタ保持部材90は、オスコネクタピン孔47c(コネクタピン孔)、および使用状態のブラケット70のそれぞれに差し込まれることで、ブラケット70にオスコネクタ47を保持する。オスコネクタピン孔47cは、オスコネクタ47が有するピン孔であって、分解された状態のガイライン40を連結(図1参照)するためのピン孔である。
上記[構成2]では、コネクタ保持部材90をオスコネクタ47に差し込む部分として、ガイライン40を連結するためのオスコネクタピン孔47cが利用される。よって、コネクタ保持部材90を取り付けるための部分(ピン孔など)を、オスコネクタピン孔47cとは別にオスコネクタ47に設ける必要がない。
(第3の発明の効果)
[構成3]図12に示すように、格納状態のブラケット70の上側Z1端部の上下方向Zにおける位置は、アタッチメント上面30bに設けられた足場35の上側Z1の面(上面)の上下方向Zにおける位置に対して、同じ位置または下側Z2である。
上記[構成3]により、格納状態のブラケット70は、足場35よりも上側Z1にはみ出ることがない。よって、足場35の上側Z1の面に有る物(例えば、ガイライン40、巻上ロープ、作業者など)がブラケット70に引っ掛かることを抑制することができる。
(第4の発明の効果)
[構成4]図4に示すように、コネクタ格納装置50は、ブラケット取付部63を備える。ブラケット取付部63は、アタッチメント30に対してブラケット70をスライド可能に支持する(図8および図9参照)。図12に示すように、コネクタ保持部材90は、ブラケット取付部63および格納状態のブラケット70に取り付けられることで、ブラケット70を格納状態で固定する。
上記[構成4]により、次の効果が得られる。コネクタ格納装置50の不使用時(オスコネクタ47を格納しない状態のとき)には、ブラケット70を使用状態(図4参照)にする必要がなく、また、コネクタ保持部材90は不要である。そこで、上記[構成4]では、コネクタ保持部材90が、ブラケット70を格納状態で固定する。したがって、アタッチメント30に対してブラケット70が揺れる(がたつく)ことを抑制することができる。さらに、上記[構成4]では、コネクタ保持部材90を、ブラケット取付部63およびブラケット70に格納することができる。その結果、コネクタ保持部材90の格納場所を、ブラケット取付部63およびブラケット70とは別に設ける必要がない。
(第5の発明の効果)
[構成5]図4に示すように、コネクタ格納装置50は、ブラケット固定部材80を備える。ブラケット固定部材80は、アタッチメント30に対してブラケット70を使用状態で固定するためのものである。図12に示すように、コネクタ保持部材90は、ブラケット固定部材80を格納可能なブラケット固定部材格納部93を備える。
上記[構成5]により、次の効果が得られる。コネクタ格納装置50の不使用時には、アタッチメント30に対してブラケット70を使用状態で固定するためのブラケット固定部材80(図4参照)は不要である。そこで、上記[構成5]では、ブラケット固定部材80を、コネクタ保持部材90のブラケット固定部材格納部93に格納することができる。よって、ブラケット固定部材80の格納場所を、コネクタ保持部材90とは別に設ける必要がない。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、上記実施形態の構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、構成要素どうしの固定や連結などは、直接的でも間接的でもよい。例えば、互いに異なる複数の部材や部分として説明したものが、一つの部材や部分とされてもよい。例えば、一つの部材や部分として説明したものが、互いに異なる複数の部材や部分に分けて設けられてもよい。例えば、各構成要素は、各特徴(作用機能、配置、形状、作動など)の一部のみを有してもよい。
1 クレーン
30 アタッチメント
30b アタッチメント上面(アタッチメントの上面)
40 ガイライン
43 メスコネクタ(コネクタ)
43c メスコネクタピン孔(コネクタピン孔)
47 オスコネクタ(コネクタ)
47c オスコネクタピン孔(コネクタピン孔)
63 ブラケット取付部
70 ブラケット
80 ブラケット固定部材
90 コネクタ保持部材
93 ブラケット固定部材格納部
Z 上下方向
Z2 下側

Claims (5)

  1. クレーンのアタッチメントが分解された状態かつ輸送姿勢のときに前記アタッチメントの上面となる面に、分解された状態のガイラインのコネクタを格納するためのコネクタ格納装置であって、
    使用状態と格納状態とに可変となるように上下方向にスライド可能に前記アタッチメントに取り付けられたブラケットと、
    前記使用状態の前記ブラケットと前記コネクタとに取り付けられ、前記ブラケットに前記コネクタを保持するコネクタ保持部材と、
    を備え、
    前記格納状態の前記ブラケットは、前記使用状態の前記ブラケットよりも下側の位置で前記アタッチメントに格納される、
    コネクタ格納装置。
  2. 請求項1に記載のコネクタ格納装置であって、
    前記コネクタ保持部材は、前記コネクタが有するピン孔であって分解された状態の前記ガイラインを連結するためのピン孔であるコネクタピン孔、および前記使用状態の前記ブラケットのそれぞれに差し込まれることで、前記ブラケットに前記コネクタを保持する、
    コネクタ格納装置。
  3. 請求項1または2に記載のコネクタ格納装置であって、
    前記格納状態の前記ブラケットの上端部の上下方向における位置は、前記アタッチメントの上面に設けられた足場の上面の上下方向における位置に対して、同じ位置または下側である、
    コネクタ格納装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載のコネクタ格納装置であって、
    前記アタッチメントに対して前記ブラケットをスライド可能に支持するブラケット取付部を備え、
    前記コネクタ保持部材は、前記ブラケット取付部および前記格納状態の前記ブラケットに取り付けられることで、前記ブラケットを前記格納状態で固定する、
    コネクタ格納装置。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のコネクタ格納装置であって、
    前記アタッチメントに対して前記ブラケットを前記使用状態で固定するためのブラケット固定部材を備え、
    前記コネクタ保持部材は、前記ブラケット固定部材を格納可能なブラケット固定部材格納部を備える、
    コネクタ格納装置。
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