JP2018204268A - 車両用開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を削減して小型軽量化が図れ、かつケーブルの摺動抵抗を利用して開閉体のがたつきが抑えられる車両用開閉装置の提供。【解決手段】ドラムとプーリ45との間に、ドラムから引き出された閉側ケーブル18および開側ケーブル19の向きをプーリ45に向けるガイド板42が設けられ、このガイド板42は、各ケーブル18,19が摺接される摺接曲面SFを備え、かつプーリ45を回転自在に収容するプーリケース41の揺動腕41dに設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、開閉体を開閉する車両用開閉装置に関する。
ミニバン等の車両の側部には、比較的大きな開口部が設けられ、この開口部は、車両の前後方向に移動するスライドドア(開閉体)により開閉自在となっている。例えば、特許文献1には、駆動装置の駆動によりスライドドアを自動で開閉させるようにした車両用開閉装置が記載されている。
特許文献1に記載された車両用開閉装置は、スライドドアの内部に駆動ユニット(駆動装置)が搭載され、この駆動ユニットからは、閉側ケーブルおよび開側ケーブルが出入りされる。そして、閉側ケーブルの先端はケーブルガイドの前端に取り付けられ、開側ケーブルの先端はケーブルガイドの後端に取り付けられている。
閉側ケーブルおよび開側ケーブルは、プーリユニットのガイドプーリ(プーリ)を介してスライドドア内から車体の側部にそれぞれ引き出され、閉側ケーブルは車体の前方に向けて配策され、開側ケーブルは車体の後方に向けて配策される。なお、ガイドプーリには、閉側ケーブルおよび開側ケーブルがそれぞれ巻き掛けられるケーブル溝が設けられ、これらのケーブル溝は、ガイドプーリの軸方向に並べて配置されている。
また、プーリユニットには、閉側ケーブルが巻き掛けられるドア側プーリと、開側ケーブルが巻き掛けられるドア側プーリとが、同じ支持軸を中心に設けられている。これらのドア側プーリは、駆動ユニットとガイドプーリとの間に設けられ、駆動ユニットから引き出された閉側ケーブルおよび開側ケーブルの向きを、それぞれガイドプーリに向けている。
このように、特許文献1に記載された車両用開閉装置においては、合計3つのプーリ(1つのガイドプーリおよび2つのドア側プーリ)を備えている。
特開2014−181536号公報
上述の特許文献1に記載された車両用開閉装置は、合計3つのプーリを備えているため、ケーブルの摺動抵抗を小さくすることができ、ミニバン等の比較的大きなスライドドアを開閉するのに用いて有利となる。つまり、複数のプーリを設けて一対のケーブルの摺動抵抗を小さくすることで、低出力で小型の駆動装置を採用しつつ、大きなスライドドアを開閉することが可能となる。
ところで、軽自動車等では、ミニバン等よりも小型軽量なスライドドアが採用されている。したがって、軽自動車等に採用される小さなスライドドアにおいては、複数のプーリを設けてケーブルの摺動抵抗を小さくすることは過剰品質となり、部品点数が多く大型化を招いてコストアップに繋がってしまう。すなわち、軽自動車等には、小型軽量でかつコストダウンが図られた車両用開閉装置を採用するのが望ましい。
また、小さなスライドドアは軽量である分、ケーブルの摺動抵抗は大き目の方が機能的に有利である。具体的には、例えば、軽量なスライドドアの停止時には、重量が嵩む大きなスライドドアよりもがたつく傾向がある。そのため、ケーブルの摺動抵抗が大き目の方が、軽量なスライドドアのがたつきを抑える点で有利となる。言い換えれば、ケーブルの大き目な「摺動抵抗」は、軽量なスライドドアのがたつきを抑える「緩衝機能」として利用することができる。
本発明の目的は、部品点数を削減して小型軽量化が図れ、かつケーブルの摺動抵抗を利用して開閉体のがたつきが抑えられる車両用開閉装置を提供することにある。
本発明の一態様では、開閉体を開閉する車両用開閉装置であって、前記開閉体を移動自在に支持するガイドレールと、前記開閉体に設けられた駆動装置と、前記駆動装置に設けられ、前記開閉体を移動させるケーブルが巻き掛けられたドラムと、前記ガイドレールの近傍に設けられ、前記ケーブルの向きを前記ガイドレールの延在方向に向けるプーリと、前記ドラムと前記プーリとの間に設けられ、前記ドラムから引き出された前記ケーブルの向きを前記プーリに向けるガイド部と、を備え、前記ガイド部は、前記ケーブルが摺接される摺接曲面を有し、かつ前記プーリを回転自在に収容するプーリケースに設けられている。
本発明の他の態様では、前記プーリケースは樹脂製であり、前記ガイド部は金属製である。
本発明の他の態様では、前記プーリケースの開口部を閉塞するシールカバーが設けられ、前記シールカバーは、前記ケーブルの摺動を許容し、かつ前記プーリケースの内部と外部との間を密閉するケーブル挿通孔を備えている。
本発明の他の態様では、前記ガイドレールに対して平行に設けられ、前記ケーブルを保持するケーブルガイドを有し、前記シールカバーの前記ケーブルガイドとの対向部分に、前記ケーブルガイドに向けて先細り形状となる傾斜面が設けられている。
本発明によれば、ドラムとプーリとの間に、ドラムから引き出されたケーブルの向きをプーリに向けるガイド部が設けられ、このガイド部は、ケーブルが摺接される摺接曲面を備え、かつプーリを回転自在に収容するプーリケースに設けられている。
これにより、従前では3つ必要であったプーリを、ケーブルの向きをガイドレールの延在方向に向けるプーリのみの「1つ」にできる。よって、部品点数を削減して小型軽量化を図ることができる。
また、ケーブルを、ガイド部の摺接面に摺接させるようにしたので、従前に比してケーブルの摺動抵抗を増加させることができる。したがって、当該摺動抵抗の増加に伴い、小型軽量である開閉体のがたつきを効果的に抑えることが可能となる。
本発明に係る車両用開閉装置を備えた車両の側面図である。 図1のプーリユニットの詳細を示す側面図である。 プーリユニットを斜め上方から見た斜視図である。 プーリユニットの内部構造を説明する説明図である。 (a),(b)は、ガイド板およびケーブルセパレータの構造を説明する斜視図である。 プーリケースおよびシールカバーの構造を説明する斜視図である。 プーリケースのプーリ部分の内部構造を説明する説明図である。 プーリユニットとケーブルガイドとの位置関係を説明する説明図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係る車両用開閉装置を備えた車両の側面図を、図2は図1のプーリユニットの詳細を示す側面図を、図3はプーリユニットを斜め上方から見た斜視図を、図4はプーリユニットの内部構造を説明する説明図を、図5(a),(b)はガイド板およびケーブルセパレータの構造を説明する斜視図を、図6はプーリケースおよびシールカバーの構造を説明する斜視図を、図7はプーリケースのプーリ部分の内部構造を説明する説明図を、図8はプーリユニットとケーブルガイドとの位置関係を説明する説明図をそれぞれ示している。
図1に示される車両10は、軽自動車規格のワゴンタイプの乗用車である。車両10は車体11を備え、車体11の側部には、乗員等が容易に乗り降り可能な開口部12が形成されている。開口部12は、車両10の前後方向(図中左右方向)に移動されるスライドドア(開閉体)13により、開閉自在となっている。
スライドドア13は、車両用開閉装置14の駆動により移動されるようになっている。すなわち、車両用開閉装置14は、スライドドア13を開閉させるようになっている。車両用開閉装置14はローラユニット15を備え、当該ローラユニット15は、スライドドア13の車両後方側(図中右側)の端部で、かつ上下方向の略中間部分に配置されている。一方、車体11の開口部12よりも車両後方側で、かつ上下方向の略中間部分には、センターレール(ガイドレール)16が固定されている。
図2に示されるように、ローラユニット15は、本体ブラケット15aを備えている。本体ブラケット15aには、複数のローラ(図示せず)が回転自在に設けられている。また、本体ブラケット15aは、スライドドア13に固定された支持ブラケット(図示せず)に対して、揺動自在に支持されている。具体的には、本体ブラケット15aは、スライドドア13に対して水平方向に揺動自在となっている。
センターレール16は、ステンレス鋼板等をプレス成形することで、断面が略U字形状の棒状に形成されている。そして、センターレール16の車両前方側(図中左側)は、車室内側に湾曲されている。これにより、ローラユニット15の各ローラがセンターレール16上を走行し、スライドドア13が車体11の側部に沿って車両10の前後方向に移動され、開口部12が開閉される。このとき、ローラユニット15がセンターレール16の車両前方に案内され、スライドドア13の車両後方側が車室内側に引き込まれることで、スライドドア13は車体11の側面に対して面一となる。
なお、スライドドア13の車両前方側の上下部分には、アッパーローラユニットおよびロワーローラユニット(いずれも図示せず)が設けられている。これに対応して、車体11の開口部12の上下部分には、アッパーレールおよびロワーレール(いずれも図示せず)が設けられている。このように、スライドドア13は、車体11に対して、3つのレールおよび3つのローラユニットにより、安定した状態で移動自在に支持されている。
図1に示されるように、車両用開閉装置14は、駆動装置17を備えている。駆動装置17は、スライドドア13の内部に設けられ、正逆回転される回転軸(図示せず)を備えた電動モータ17aと、電動モータ17aにより正逆回転されるドラム17bを収容したドラム部17cと、を備えている。そして、ドラム17bには、閉側ケーブル(ケーブル)18の基端側および開側ケーブル(ケーブル)19の基端側がそれぞれ巻き掛けられている。具体的には、閉側ケーブル18が巻き取られると開側ケーブル19が繰り出され、開側ケーブル19が巻き取られると閉側ケーブル18が繰り出されるように、各ケーブル18,19の基端側がドラム17bに巻き掛けられている。
これにより、電動モータ17aを正逆回転させることで、各ケーブル18,19が互いに逆向きに駆動(移動)される。すなわち、各ケーブル18,19は、駆動装置17によって駆動され、閉側ケーブル18が巻き取られると、スライドドア13は開口部12を閉じる方向に移動される。これとは逆に、開側ケーブル19が巻き取られると、スライドドア13は開口部12を開く方向に移動される。
図1ないし図4に示されるように、車両用開閉装置14は、プーリユニット20を備えている。プーリユニット20は、駆動装置17とローラユニット15との間に設けられ、ドラム17bから引き出された閉側ケーブル18および開側ケーブル19を、ローラユニット15の近傍に引き出している。そして、プーリユニット20により、閉側ケーブル18の先端側が車体11の前方側に配策され、開側ケーブル19の先端側が車体11の後方側に配策されている。つまり、プーリユニット20は、各ケーブル18,19を、それぞれ車体11の前後に振り分ける機能を備えている。
ここで、閉側ケーブル18の先端側は、ケーブルガイド50(図1および図2参照)の車両前方側に固定され、開側ケーブル19の先端側は、ケーブルガイド50の車両後方側に固定されている。
図2ないし図4に示されるように、プーリユニット20は、スライドドア13に固定される第1ユニット部材30と、本体ブラケット15aに固定される第2ユニット部材40と、から構成されている。
第1ユニット部材30は、プラスチック等の樹脂材料よりなる本体部31を備えている。本体部31の内部には、図4に示されるように、中空部31aが形成され、当該中空部31aの内部には、閉側ケーブル18および開側ケーブル19が、互いに非接触の状態でそれぞれ挿通されている。
また、第1ユニット部材30は、プラスチック等の樹脂材料よりなるカバー部材32を備えている。カバー部材32は、本体部31の本体開口部31bを閉塞している。これにより、第1ユニット部材30の内部、つまり中空部31aに挿通された各ケーブル18,19に雨水や埃等が付着することが抑制される。
なお、図4においては、第1ユニット部材30の内部構造を判り易くするために、本体部31のみを示し、それに装着されるカバー部材32の図示を省略している。さらに、第2ユニット部材40の内部構造を判り易くするために、プーリケース41のみを示し、それに装着されるケーブルセパレータ43およびシールカバー46の図示を省略している。
本体部31とカバー部材32との間には、キャップ部材33が装着されている。キャップ部材33には、一対のケーブル孔33a,33bが所定の間隔で設けられ、これらのケーブル孔33a,33bに、各ケーブル18,19がそれぞれ挿通されている。これにより、中空部31aにおいて、各ケーブル18,19が互いに接触することが防止される。
ここで、閉側ケーブル18および開側ケーブル19は、複数の金属細線を撚って形成され、かつその外周を覆うように樹脂製の外皮(図示せず)が設けられている。中空部31aにおいては、上述のように各ケーブル18,19が互いに接触することが防止されている。したがって、中空部31aでは、各ケーブル18,19の外皮に傷が付くことは無い。
なお、キャップ部材33は、本体部31およびカバー部材32の双方に対して、段差部DS(図4では本体部31側の段差部DSのみ示す)によって、抜け止めされている。
本体部31およびカバー部材32の長手方向に沿うキャップ部材33寄りの部分(図2および図3中左側)には、スライドドア13に固定される一対の固定脚31c,32aが一体に設けられている。一対の固定脚31c,32aには、金属製のカラー部材31d,32bが装着され、これらのカラー部材31d,32bには、固定ボルト(図示せず)が挿通される。これにより、第1ユニット部材30は、スライドドア13に対して強固に固定される。
なお、カバー部材32は、本体部31に対して、合計4つの固定ねじS(図2では1つのみ示し、図3では2つのみ示す)によって、取り付けられている。
図4に示されるように、本体部31およびカバー部材32の長手方向に沿うキャップ部材33側とは反対側(図中上側)には、第2ユニット部材40のプーリケース41を揺動自在に支持する支持軸34が設けられている。この支持軸34は、本体部31とカバー部材32との間に挟まれるようにして設けられている。そして、支持軸34には、プーリケース41の揺動腕41dが揺動自在に支持されている。
ここで、本体部31およびカバー部材32における支持軸34の周囲には、揺動腕41dの揺動動作をスムーズにするための複数の第1摺接リブ35が設けられている。なお、図4においては、本体部31側の第1摺接リブ35のみが示されている。また、揺動腕41dには、ケーブルセパレータ43(図5(b)参照)が装着されている。これにより、ケーブルセパレータ43は、本体部31およびカバー部材32に対して全面で摺接せずに、それぞれの第1摺接リブ35に摺接される。よって、揺動腕41dは、スムーズに揺動することができる。
さらに、本体部31にカバー部材32を装着した状態で、第1ユニット部材30の支持軸34の近傍には、ユニット開口部30aが形成されている。このユニット開口部30aは、第1ユニット部材30の長手方向と交差する方向に大きく開口され、これにより、第1ユニット部材30に対して第2ユニット部材40が大きく揺動可能となっている。具体的には、図4の矢印SWに示されるように、第2ユニット部材40は、第1ユニット部材30に対して、所定の角度範囲(例えば45度の範囲)で揺動可能となっている。
このように、第2ユニット部材40を、第1ユニット部材30に対して、支持軸34を中心に揺動自在とすることで、スライドドア13の車体11への引き込み時において、第2ユニット部材40は、ケーブルガイド50(図1および図2参照)の車両前方側の車室内側に湾曲された部分に倣って揺動される。
図2ないし図4に示されるように、第2ユニット部材40は、プラスチック等の樹脂材料(樹脂製)よりなるプーリケース41を備え、当該プーリケース41は、本体ブラケット15aに固定されるケース本体41aを有している。ケース本体41aは中空となっており、その内部には、閉側ケーブル18および開側ケーブル19が挿通されている。
そして、ケース本体41aには、金属製の金属カラー41bがそれぞれ装着された一対のボルト挿通孔41cが設けられている。これらのボルト挿通孔41cは、図4に示されるように、ケース本体41aの内部を通る各ケーブル18,19を避けた位置に配置されている。
プーリケース41の長手方向に沿う第1ユニット部材30側には、揺動腕41dが設けられている。揺動腕41dの基端側はケース本体41aに連結され、揺動腕41dはケース本体41aよりも幅狭に形成されている。そして、揺動腕41dの先端側は、第1ユニット部材30のユニット開口部30aから中空部31aに入り込んでおり、支持軸34に揺動自在に支持されている。これにより、プーリケース41は、図中矢印SWに示されるように揺動される。
図4および図5に示されるように、揺動腕41dの先端側で、かつ支持軸34の近傍には、支持軸34の軸方向と交差する方向の断面形状が略円弧形状に形成されたガイド板装着部41eが設けられている。このガイド板装着部41eの曲率半径は、ガイド板42(図中網掛け部分)の径方向内側の曲率半径よりも若干大きい曲率半径となっている。これにより、ガイド板42のガイド板装着部41eに対するがたつきが確実に抑えられる。また、ガイド板装着部41eの長手方向両側には、ガイド板42に設けられた一対の係合爪42aがそれぞれ係合される係合凹部41fが設けられている。
なお、ガイド板装着部41eは、支持軸34の径方向外側に設けられている。これにより、第1ユニット部材30に対する第2ユニット部材40の揺動時に、ガイド板装着部41eに装着されたガイド板42は、支持軸34の径方向外側で揺動される。よって、ガイド板42のサイズを大きくすること無く、各ケーブル18,19を、ガイド板42の摺接曲面SFに常時摺接させることができる。
ここで、ガイド板装着部41eに装着されるガイド板42は、本発明におけるガイド部を構成しており、例えば、ステンレス鋼板(金属製)をプレス加工等することで略円弧形状に形成されている。また、ガイド板42の長手方向両側には、ガイド板42の径方向内側に屈曲して形成された係合爪42aがそれぞれ設けられている。そして、ガイド板42の径方向外側に形成された円弧形状の摺接曲面SFには、車両用開閉装置14(図1参照)の作動時において、各ケーブル18,19が摺接するようになっている。
なお、各ケーブル18,19は、摺接曲面SFに対して、ある程度の摺動抵抗を持って摺接されるが、各ケーブル18,19の外周には樹脂製の外皮が設けられている。そのため、各ケーブル18,19の摺接曲面SFに対する摺動抵抗は、それほど大きくならずに済み、スライドドア13の移動に悪影響を与えることは無い。ただし、各ケーブル18,19の摺接曲面SFに対する摺動抵抗を調整するために、例えば、摺動抵抗を小さくするのであれば、ガイド板42の摺接曲面SFに、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)等の被膜を形成しても良い。
また、ガイド板42は、駆動装置17のドラム17bと、プーリ収容部41hに収容されたプーリ45と、の間に設けられている。すなわち、ガイド板42は、ドラム17bから引き出されて、第1ユニット部材30の中空部31aに挿通された各ケーブル18,19の向きを、プーリ45に向ける機能を備えている。
図5に示されるように、揺動腕41dのガイド板装着部41eの近傍には、ガイド板42に摺接される閉側ケーブル18および開側ケーブル19が、互いに接触するのを防止する突起部41gが設けられている。具体的には、突起部41gは、支持軸34の軸方向と交差する方向に沿うガイド板42との対向部分に配置されている。
そして、突起部41gの突出高さは、突起部41gの先端部分が、ガイド板42の摺接曲面SFに殆ど隙間無く近接する高さに設定されている。これにより、ガイド板42に摺接される各ケーブル18,19は、突起部41gによって互いに分離されて、互いに接触することが防止される。
ここで、各ケーブル18,19同士の接触は、特に、ガイド板42の部分において確実に防止しておく必要がある。つまり、ガイド板42の部分の各ケーブル18,19が挿通される部分は幅狭であり、しかも車両用開閉装置14の作動時にはガイド板42の部分で各ケーブル18,19は互いに逆向きに移動されるため、当該部分での各ケーブル18,19の相対速度は高速となる。
よって、各ケーブル18,19を分離しておかないと、各ケーブル18,19同士が容易に接触されて、ひいては各ケーブル18,19の外皮が早期に損傷することが起こり得る。この不具合をより確実に防止するためにも、本実施の形態では突起部41gを設けて各ケーブル18,19を分離している。
さらに、図5(b)に示されるように、揺動腕41dには、ケーブルセパレータ43が装着されている。ケーブルセパレータ43は、プラスチック等の樹脂材料により所定形状に形成され、突起部41gと同様に、各ケーブル18,19同士の接触を防止すべく、各ケーブル18,19を確実に分離させる機能を有している。
具体的には、ケーブルセパレータ43の第1ユニット部材30側には、ケーブルセパレータ43の開口部分を2つに分ける橋渡し部43aが設けられている。これにより、ガイド板42に向かう各ケーブル18,19を分離させて、各ケーブル18,19同士の接触が確実に防止される。
さらに、支持軸34の軸方向に沿うケーブルセパレータ43の両側には、複数の第2摺接リブ43bがそれぞれ設けられている。これらの第2摺接リブ43bは、本体部31およびカバー部材32に設けられた複数の第1摺接リブ35(図4参照)と同様の機能を有し、揺動腕41dの揺動動作をスムーズにするものである。
図4に示されるように、プーリケース41の長手方向に沿う揺動腕41d側とは反対側には、プーリ収容部41hが設けられている。さらに、図6に示されるように、プーリ収容部41hのケース本体41a側とは反対側(図中下側)には、プーリ装着用開口部41kが設けられている。そして、プーリ装着用開口部41kから、プーリ45が装着されるようになっている。ここで、プーリ装着用開口部41kは、本発明における開口部を構成している。
また、プーリ収容部41hには、当該プーリ収容部41hをその厚み方向に横切るようにしてプーリ軸44が装着されている。このプーリ軸44は、鋼材により略円柱形状に形成され、プーリ軸44には、プーリ45が回転自在に装着されている。これにより、プーリ45は、プーリ収容部41hに回転自在に収容されている。
ここで、プーリ収容部41hにプーリ45を組み付けるには、まず、プーリ装着用開口部41kからプーリ収容部41hにプーリ45を差し込み、その後、図中矢印M1に示されるように、プーリ収容部41hにプーリ軸44を固定する。これにより、プーリ軸44にプーリ45が回転自在に支持される。
プーリ45は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで略円板状に形成され、その外周部分には、第1プーリ溝45aおよび第2プーリ溝45bが設けられている。これらのプーリ溝45a,45bは、プーリ軸44(プーリ45)の軸方向に並んで配置されている。そして、第1プーリ溝45aには閉側ケーブル18が配策され、第2プーリ溝45bには開側ケーブル19が配策されている。
ここで、各プーリ溝45a,45bに対する各ケーブル18,19の配策方向は、図6に示されるように互いに逆向きとなっている。具体的には、第1プーリ溝45aに配策された閉側ケーブル18は、車両前方側(図中右側)に引き出されている。一方、第2プーリ溝45bに配策された開側ケーブル19は、車両後方側(図中左側)に引き出されている。
また、図2に示されるように、プーリケース41のプーリ収容部41hは、センターレール16の近傍に配置されている。つまり、プーリ収容部41hに収容されたプーリ45においても、センターレール16の近傍に配置されている。そして、プーリ45は、閉側ケーブル18および開側ケーブル19の向きを、センターレール16の延在方向、つまり車両前後方向にそれぞれ向けている。
図6に示されるように、プーリ軸44の軸方向に沿うプーリ収容部41hの両側でかつ外側には、シール用位置決め突起41m(図示では一方側のみ示す)がそれぞれ設けられている。これらのシール用位置決め突起41mは、プーリケース41の長手方向と交差する方向に直線状に延在されており、シールカバー46のシール本体46aにおける縁部分が装着される(図7参照)。これにより、シールカバー46がプーリ収容部41hの正規の位置に位置決めされる。
また、プーリ収容部41hの外側には、断面が略U字形状に形成された一対の引っ掛け部41nが一体に設けられている。具体的には、一対の引っ掛け部41nは、プーリ収容部41hの外側かつプーリ45の径方向外側において、互いに対向配置されている。これにより、プーリ軸44の軸方向に沿ってプーリ収容部41hの厚み寸法が増大するのを防止している。なお、一対の引っ掛け部41nには、シールカバー46の掛止片46bがそれぞれ引っ掛けられている。
図6および図7に示されるように、プーリ収容部41hには、シールカバー46が装着されている。このシールカバー46は、ゴム等の弾性材料により所定形状に形成され、プーリ収容部41hの内部に雨水等が進入するのを防止するものである。
具体的には、シールカバー46は、シール本体46aを備えている。そして、シール本体46aは、プーリ収容部41hのプーリ装着用開口部41kを閉塞し、かつプーリ収容部41hのプーリ軸44の部分を覆っている。これにより、プーリ装着用開口部41kの部分、およびプーリ収容部41hのプーリ軸44の部分から、プーリ収容部41hの内部に雨水等が進入することが阻止される。
また、シール本体46aの開口側(図6中上側)には、一対の掛止片46bが一体に設けられている。これらの掛止片46bは、プーリ収容部41hに設けられた一対の引っ掛け部41nに引っ掛けられるようになっている。
ここで、シールカバー46をプーリ収容部41hに装着するには、図6の矢印M2に示されるように、まず、シールカバー46の開口側をプーリ収容部41hに臨ませて、一対の掛止片46bを一対の引っ掛け部41nに差し込む。次いで、一対の掛止片46bを引っ張って一対の引っ掛け部41nに引っ掛ける。これにより、シール本体46aの縁部分が、プーリ収容部41hに設けられたシール用位置決め突起41mに装着され、シールカバー46がプーリ収容部41hの正規の位置に装着される。
さらに、シール本体46aの開口側とは反対側(図6中下側)には、第1ケーブル挿通部46cおよび第2ケーブル挿通部46dが一体に設けられている。これらのケーブル挿通部46c,46dは、それぞれセンターレール16の延在方向、つまり車両前後方向に向けられている。そして、図7に示されるように、第1ケーブル挿通部46cの第1シール部(シール部)46eには、閉側ケーブル18が挿通され、第2ケーブル挿通部46dの第2シール部(シール部)46fには、開側ケーブル19が挿通されている。
第1シール部46eおよび第2シール部46fは、それぞれ各ケーブル18,19の摺動を許容し、かつプーリ収容部41hの内部と外部との間を密閉している。つまり、各シール部46e,46fと、各ケーブル18,19との間から、プーリ収容部41hの内部に向けて、雨水等が進入することが阻止される。
このように、プーリ収容部41hにシールカバー46を装着することで、プーリ収容部41hの内部が外部に対して密閉される。よって、プーリ軸44とプーリ45との間に埃等が進入することが防止されて、ひいてはプーリ軸44に対してプーリ45の回転抵抗が増大すること等が確実に防止される。
また、シールカバー46の外部において、各ケーブル18,19の表面に付着した雨水等を、各ケーブル挿通部46c,46dの入口部分で掻き落とすことができる。よって、各ケーブル18,19は、常に綺麗な状態で、プーリ収容部41hの内部に戻ってくる。したがって、各ケーブル18,19が摺接されるガイド板42の摺接曲面SF(図4および図5参照)に傷が付くこと等も確実に防止される。
図6および図8に示されるように、シールカバー46のシール本体46aには、一対の傾斜面46gが設けられている。具体的には、一対の傾斜面46gは、シール本体46aの掛止片46b側とは反対側の各ケーブル挿通部46c,46d側に設けられている。そして、図8に示されるように、一対の傾斜面46gは、シールカバー46を、ケーブルガイド50に向けて先細り形状としている。
ここで、ケーブルガイド50は、プラスチック等の樹脂材料により、センターレール16の形状と略同様の形状に形成され、センターレール16の真下(図1および図2参照)に配置されている。つまり、ケーブルガイド50は、センターレール16に対して平行に設けられている。
また、図2および図8に示されるように、ケーブルガイド50には、閉側ケーブル18および開側ケーブル19を保持するケーブル保持溝51が設けられている。ケーブル保持溝51は、車室内側に窪んで設けられ、これにより外部に露出される各ケーブル18,19に、洗車時等において作業者が触れることが防止される。
そして、図8に示されるように、シールカバー46のケーブルガイド50側は、一対の傾斜面46gによって先細り形状とされ、かつケーブル保持溝51と対向しており、さらには一対の傾斜面46gの一部がケーブル保持溝51の内部に入り込んでいる。このように、シールカバー46に先細り形状となる一対の傾斜面46gを、シールカバー46のケーブルガイド50との対向部分に設けることにより、シールカバー46を含むプーリユニット20を、ケーブルガイド50に対して、より近接配置できるようにしている。
また、一対の傾斜面46gは、プーリユニット20をケーブルガイド50に対して近接配置可能とする機能に加えて、以下のような機能も有している。すなわち、図6の破線矢印に示されるように、シールカバー46のシール本体46a上に落ちてきた雨水Wを、プーリユニット20の下方に速やかに滴下させる機能を有している。これにより、シールカバー46が汚れたり早期に劣化したりすることが抑制される。
以上詳述したように、本実施の形態に係る車両用開閉装置14によれば、ドラム17bとプーリ45との間に、ドラム17bから引き出された閉側ケーブル18および開側ケーブル19の向きをプーリ45に向けるガイド板42が設けられ、このガイド板42は、各ケーブル18,19が摺接される摺接曲面SFを備え、かつプーリ45を回転自在に収容するプーリケース41の揺動腕41dに設けられている。
これにより、従前では3つ必要であったプーリを、各ケーブル18,19の向きをセンターレール16の延在方向に向けるプーリ45のみの「1つ」にできる。よって、部品点数を削減して小型軽量化を図ることができる。
また、各ケーブル18,19を、ガイド板42の摺接曲面SFに摺接させるようにしたので、従前に比して各ケーブル18,19の摺動抵抗を増加させることができる。したがって、当該摺動抵抗の増加に伴い、軽自動車規格の車両10に設けられる小型軽量なスライドドア13のがたつきを、効果的に抑えることが可能となる。
さらに、本実施の形態に係る車両用開閉装置14によれば、プーリケース41は樹脂製であり、ガイド板42は金属製であるので、プーリユニット20の軽量化を図ることができるとともに、各ケーブル18,19が擦れる部分(ガイド板42の部分)の強度を高めることができる。
また、本実施の形態に係る車両用開閉装置14によれば、プーリケース41のプーリ装着用開口部41kを閉塞するシールカバー46が設けられ、当該シールカバー46は、各ケーブル18,19の摺動を許容し、かつプーリケース41の内部と外部との間を密閉する第1シール部46eおよび第2シール部46fを備えている。
これにより、プーリ収容部41hの内部と外部とを密閉することができ、プーリ軸44とプーリ45との間に埃等が進入するのを阻止できる。よって、プーリ軸44に対するプーリ45の回転抵抗の増大を確実に防止できる。
さらに、本実施の形態に係る車両用開閉装置14によれば、センターレール16に対して平行に設けられ、各ケーブル18,19を保持するケーブルガイド50を有し、シールカバー46のケーブルガイド50との対向部分に、ケーブルガイド50に向けて先細り形状となる一対の傾斜面46gを設けている。
これにより、シールカバー46を含むプーリユニット20を、ケーブルガイド50に対してより近接配置可能となり、ひいては車両用開閉装置14をより小型軽量化することができる。また、シールカバー46のシール本体46a上に落ちてきた雨水Wを、プーリユニット20の下方に速やかに滴下させることができ、ひいてはシールカバー46が汚れたり早期に劣化したりすることを効果的に抑制できる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態では、本発明のガイド部として、金属製のガイド板42を備えたものを示したが、本発明はこれに限らず、ガイド部に必要とされる強度に応じて、ガイド板42を廃止しても良い。すなわち、ガイド板装着部41e(図4および図5参照)の表面に、各ケーブル18,19を直接摺接させるようにしても良い。
また、上記実施の形態では、センターレール16の真下に設けられたケーブルガイド50の長手方向両側に、各ケーブル18,19の先端側をそれぞれ固定した構造、つまり「センター駆動方式」としたものを示したが、本発明はこれに限らない。例えば、本発明は、ロワーレールの近傍にケーブルガイド50を設け、このケーブルガイド50の長手方向両側に、各ケーブル18,19の先端側を固定した構造、つまり「ロワー駆動方式」の車両用開閉装置にも適用できる。
その他、上記実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記実施の形態に限定されない。
10 車両
11 車体
12 開口部
13 スライドドア(開閉体)
14 車両用開閉装置
15 ローラユニット
15a 本体ブラケット
16 センターレール(ガイドレール)
17 駆動装置
17a 電動モータ
17b ドラム
17c ドラム部
18 閉側ケーブル(ケーブル)
19 開側ケーブル(ケーブル)
20 プーリユニット
30 第1ユニット部材
30a ユニット開口部
31 本体部
31a 中空部
31b 本体開口部
31c 固定脚
31d カラー部材
32 カバー部材
32a 固定脚
32b カラー部材
33 キャップ部材
33a,33b ケーブル孔
34 支持軸
35 第1摺接リブ
40 第2ユニット部材
41 プーリケース
41a ケース本体
41b 金属カラー
41c ボルト挿通孔
41d 揺動腕
41e ガイド板装着部
41f 係合凹部
41g 突起部
41h プーリ収容部
41k プーリ装着用開口部(開口部)
41m シール用位置決め突起
41n 引っ掛け部
42 ガイド板(ガイド部)
42a 係合爪
43 ケーブルセパレータ
43a 橋渡し部
43b 第2摺接リブ
44 プーリ軸
45 プーリ
45a 第1プーリ溝
45b 第2プーリ溝
46 シールカバー
46a シール本体
46b 掛止片
46c 第1ケーブル挿通部
46d 第2ケーブル挿通部
46e 第1シール部(シール部)
46f 第2シール部(シール部)
46g 傾斜面
50 ケーブルガイド
51 ケーブル保持溝
DS 段差部
S 固定ねじ
SF 摺接曲面
W 雨水

Claims (4)

  1. 開閉体を開閉する車両用開閉装置であって、
    前記開閉体を移動自在に支持するガイドレールと、
    前記開閉体に設けられた駆動装置と、
    前記駆動装置に設けられ、前記開閉体を移動させるケーブルが巻き掛けられたドラムと、
    前記ガイドレールの近傍に設けられ、前記ケーブルの向きを前記ガイドレールの延在方向に向けるプーリと、
    前記ドラムと前記プーリとの間に設けられ、前記ドラムから引き出された前記ケーブルの向きを前記プーリに向けるガイド部と、
    を備え、
    前記ガイド部は、前記ケーブルが摺接される摺接曲面を有し、かつ前記プーリを回転自在に収容するプーリケースに設けられている、
    車両用開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用開閉装置において、
    前記プーリケースは樹脂製であり、
    前記ガイド部は金属製である、
    車両用開閉装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用開閉装置において、
    前記プーリケースの開口部を閉塞するシールカバーが設けられ、
    前記シールカバーは、前記ケーブルの摺動を許容し、かつ前記プーリケースの内部と外部との間を密閉するシール部を備えている、
    車両用開閉装置。
  4. 請求項3記載の車両用開閉装置において、
    前記ガイドレールに対して平行に設けられ、前記ケーブルを保持するケーブルガイドを有し、
    前記シールカバーの前記ケーブルガイドとの対向部分に、前記ケーブルガイドに向けて先細り形状となる傾斜面が設けられている、
    車両用開閉装置。
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