JP2006118129A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

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JP2006118129A JP2004304163A JP2004304163A JP2006118129A JP 2006118129 A JP2006118129 A JP 2006118129A JP 2004304163 A JP2004304163 A JP 2004304163A JP 2004304163 A JP2004304163 A JP 2004304163A JP 2006118129 A JP2006118129 A JP 2006118129A
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正栄 佐藤
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Abstract

【課題】 プーリを収容するプーリケースの防水性や防塵性を高めることである。
【解決手段】 スライドドアに接続されるケーブル22aはプーリアッシー24を介して駆動ユニットに案内される。プーリアッシー24はプーリとプーリを回転自在に収容するプーリケースとを有しており、プーリに掛け渡されたケーブル22aはプーリケースのケーブル出入り孔から出入りする。プーリケースにはケーブル出入り孔を覆うカバー51が装着され、ケーブル22aはカバー51の貫通孔51aを通ってカバー51の内外に移動する。貫通孔51aには樹脂製のカラー61が装着され、ケーブル22aはカラー61により摺動自在に支持されている。また、貫通孔51aにはケーブル22aに弾性的に接触する2つのリップ部62a,62bが一体に形成されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、車体に開閉自在に装着される開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置に関し、特に、開閉体に接続されたケーブルを駆動源により駆動して開閉体を開閉させるケーブル式のものに関する。
自動車等の車両にはドアやサンルーフ、ウインドガラス等の開閉体が随所に設けられている。たとえば、ワゴン車やワンボックス車等の車体側部にはガイドレールに沿ってスライド式に開閉するスライドドアが設けられ、車両側部からの乗降や荷物の積み降し等が容易に行い得るようにされている。
通常、これらの開閉体は手動で開閉操作されるようになっているが、近年では、車両に自動開閉装置を搭載して開閉体を自動的に開閉させるようにしたものが多く見受けられる。たとえば、スライドドアを自動的に開閉する場合には、スライドドアに2本のケーブルを接続し、電動モータを駆動源とする駆動ユニットにより各ケーブルを作動させてスライドドアを自動開閉させるケーブル式の自動開閉装置が多く用いられる。この場合、車体のアウターパネルの外側で開閉動作するスライドドアとアウターパネルの内側に配置される駆動ユニットとの間でケーブルを取り回すために、アウターパネルにはガイドレールの両端部に位置して開口部が形成され、ケーブルはこれらの開口部に装着されたプーリアッシーにより移動方向を変換されて取り回される。プーリアッシーは樹脂製のプーリケース内にプーリを回転自在に収容した構造となっており、ケーブルはプーリに掛け渡されるとともにプーリケースに形成されたケーブル出入り孔を通ってスライドドアあるいは駆動ユニットに導かれている。
このような自動開閉装置ではアウターパネルには開口部が形成されることになるので、開口部からアウターパネルの内側へ雨水等が侵入することを防止する構造が必要となる。そのため、プーリケースは間にシール部材等を挟みこんだ状態で開口部に装着され、これにより開口部を閉塞して開口部の防水性を高めるようにしている。
一方、プーリケースにはケーブル出入り孔が形成されるので、このケーブル出入り孔を介して水や異物等がプーリケース内に侵入するおそれがある。そのため、プーリケースにはケーブル出入り孔を覆うゴム製のカバーが装着され、このカバーによりケーブル出入り孔からの水等の侵入を防止するようにしている。この場合、カバーにはケーブルが通る貫通孔が形成されるが、カバーはゴム製であるため、貫通孔に対してケーブルが摺動すると貫通孔が磨耗により拡大し、防水や防塵効果が低減するおそれがある。特に、ケーブルが開口部付近で撓みによる振れを生じた場合等には磨耗が促進されることになる。
そのため、たとえば特許文献1に記載される自動開閉装置では、ケーブル出入り孔を覆うゴム製のシール部材の貫通孔に樹脂製のカラーを装着してケーブルのシール部材に対する摺動抵抗を低減させるようにしている。
特開平9−267643号公報
しかしながら、カラーとケーブルとの間には若干の隙間があるので、たとえば洗車時に使用される高圧シャワー等がプーリケースに装着されるカバーの貫通孔に吹き付けられると、カラーとケーブルとの間からプーリケース内に水が侵入し、場合によってはプーリケース内に侵入した水が車体の内部に漏出するおそれがあった。また、ケーブルに付着した埃や塵等の異物がカラーを通り抜けてプーリケースの内部に侵入し、これによりプーリの滑らかな回転が阻害されるおそれがあった。
本発明の目的は、プーリを収容するプーリケースの防水性や防塵性を高めることにある。
本発明の車両用自動開閉装置は、車体に開閉自在に装着される開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、前記開閉体に接続されるケーブルと、前記ケーブルを駆動して前記開閉体を開閉させる駆動源と、前記車体に固定されるプーリケースに回転自在に収容され、前記開閉体と前記駆動源の間で前記ケーブルの移動方向を変換するプーリと、前記ケーブルが通る貫通孔を備え、前記プーリケースのケーブル出入り孔を覆うカバーとを有し、前記ケーブルを摺動自在に支持する摺接リングを前記貫通孔に装着するとともに前記ケーブルに弾性的に接触する円環状のリップ部を前記貫通孔に一体に形成することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記摺接リングより前記貫通孔の外側に前記リップ部を形成することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記車体に形成される開口部に前記プーリケースを装着し、前記プーリケースと前記開口部との間に挟み込まれるシール部を前記カバーに設けることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記プーリケースの前記開口部から外部に露出する部分全体を前記カバーにより覆うことを特徴とする。
本発明によれば、プーリケースにケーブル出入り孔を覆うカバーを装着し、このカバーの貫通孔にケーブルを摺動自在に支持する摺接リングとケーブルに弾性的に接触するリップ部を設けるようにしたので、ケーブルを摺動性良くカバーに支持させることにより貫通孔の磨耗を防止するとともに、ケーブルに付着した異物や貫通孔に吹き付けられる水等のプーリケース内への侵入を摺接リングとリップ部との2段構えで抑制してプーリケースの防水性や防塵性を高めることができる。特に、摺接リングより外側にリップ部を形成した場合には、ケーブルに付着した異物を摺接リングへ達する前に予めリップ部により除去することができるので、カバー内への異物の蓄積や摺接リングの耐久性の低下を防止することができる。
また、本発明によれば、カバーには車体の開口部とプーリケースとの間に挟みこまれるシール部が設けられるので、開口部とプーリケースとの隙間から車体内への水や異物等の侵入も防止することができる。
さらに、本発明によれば、プーリケースの車体外部に露出する部分はカバーにより覆われるので、たとえばプーリケースが組み立て式とされた場合であっても、その組み合わせ部等からプーリケース内への水や異物が侵入することを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置が装着された車両の一部を示す説明図であり、この車両11の車体12の側部には乗員等の乗降や荷物の積み降し等を行うために開閉体としてのスライドドア13が開閉自在に装着されている。
車体12のアウターパネル(外板)15には車両前後方向に延びる凹溝15aが形成されており、この凹溝15aにはアウターパネル15の外側に位置して車両前後方向に延びるガイドレール16が固定されている。一方、スライドドア13にはローラアッシー17が設けられており、このローラアッシー17がガイドレール16に案内されることにより、スライドドア13は図中一点鎖線で示す全閉位置と図中実線で示す全開位置との間で車両前後方向に開閉自在となっている。また、ガイドレール16の車両前方側には車室内側に向けて曲がる曲部16aが設けられており、これにより、スライドドア13は車体12の側面と同一面に収まるように車体12の内側に引き込まれて閉じられる。
なお、図示はしないが、ローラアッシー17は図示する部位(スライドドア13の後端部における車両上下方向のセンター部位)以外に、スライドドア13の前端部における上下部位(アッパー部、ロアー部)にも設けられ、これらに対応して、車体12の上下部位にはそれぞれ図示しないガイドレールが設けられ、これによりスライドドア13は合計3カ所において車体12に支持されている。
図2は図1に示す車両用自動開閉装置の詳細を示す斜視図であり、この車両11には車両用自動開閉装置21(以下、開閉装置21とする)が搭載され、この開閉装置21によりスライドドア13を自動的に開閉することができるようになっている。開閉装置21はそれぞれローラアッシー17(つまりスライドドア13)に接続される一対のケーブル22a,22bとケーブル22a,22bを駆動してスライドドア13を開閉させる駆動源としての駆動ユニット23とを有している。
ケーブル22a,22bとしては錆等の防止のために外面が樹脂によりコーティングされたものが用いられている。ケーブル22aは車両後方側からローラアッシー17に接続され、ケーブル22bは車両前方側からローラアッシー17に接続されており、ケーブル22aはローラアッシー17からガイドレール16に沿って車両後方側に導かれ、ケーブル22bはローラアッシー17からガイドレール16に沿って車両前方側に導かれている。
一方、駆動ユニット23は車体12のアウターパネル15の内側であってガイドレール16の長手方向のほぼ中間部に配置され、各ケーブル22a,22bはガイドレール16の両端部に設けられたプーリアッシー24,25により移動方向が変換されて駆動ユニット23まで導かれている。
図3は図2に示す駆動ユニットの詳細を示す一部切り欠き断面図であり、この駆動ユニット23のユニットケース23aの内部には出力軸26に固定された円筒形状のドラム27が回転自在に収容されており、駆動ユニット23に導かれたケーブル22a,22bはユニットケース23aの内部に挿通されてドラム27の外周面に互いに逆向きに複数回巻き付けられている。また、駆動ユニット23には電動モータ28が設けられており、この電動モータ28の図示しない回転軸は図示しない減速機構を介して出力軸26に接続されている。これにより、電動モータ28が作動するとその動力が減速機構を介して出力軸26に伝達されてドラム27が回転駆動される。
ドラム27が回転すると、一方のケーブル22aがドラム27に巻き取られるとともに他方のケーブル22bがドラム27から巻き戻され、スライドドア13はケーブル22aに引かれながら自動開動作する。反対に、電動モータ28が逆転すると、ケーブル22bがドラム27に巻き取られるとともにケーブル22aがドラム27から巻き戻され、スライドドア13はケーブル22bに引かれながら自動閉動作する。このように、このスライドドア13は駆動ユニット23によりケーブル22a,22bを駆動することでスライドドア13を自動開閉動作させるようになっている。
なお、電動モータ28としては、たとえばブラシ付きの直流モータやブラシレスモータなど、図示しないバッテリ等の電源から電流が供給されることにより正逆回転可能なものが用いられる。また、電動モータ28の作動制御は、図示しないCPUやメモリ等を備えた制御ユニット29により行われる。
図2に示すように、駆動ユニット23と各プーリアッシー24,25の間にはアウターチューブ31a,31bが設けられており、駆動ユニット23と各プーリアッシー24,25の間におけるケーブル22a,22bはそれぞれアウターチューブ31a,31bに軸方向に移動自在に収容されている。これらのアウターチューブ31a,31bは可撓性を有する樹脂材料等により湾曲自在のチューブ状に形成されており、各アウターチューブ31a,31bの一端は対応するプーリアッシー24,25に固定されている。一方、各アウターチューブ31a,31bの他端には金属製のスライドキャップ32a,32bが固定されており、これらのスライドキャップ32a,32bはユニットケース23aに軸方向に移動自在に、つまりユニットケース23aから進退自在に支持されている。ユニットケース23aの内部には圧縮コイルばねであるスプリング33が設けられ、スライドキャップ32a,32bはこのスプリング33のばね力によりユニットケース23aから押し出される方向に付勢されている。したがって、アウターチューブ31a,31bは一端がプーリアッシー24,25に支持された状態でスプリング33のばね力によりユニットケース23aから押し出されることにより駆動ユニット23とプーリアッシー24,25の間で湾曲し、これにより駆動ユニット23とプーリアッシー24,25の間におけるケーブル22a,22bの移動経路が伸ばされてケーブル22a,22bに所定の張力を付与する。つまり、ケーブル22a,22bの張力が低下したときにはアウターチューブ31a,31bの湾曲度合いが増してケーブル22a,22bの緩みが解消され、反対にケーブル22a,22bの張力が増したときにはアウターチューブ31a,31bの湾曲度合いが減してケーブル22a,22bの張力が低下される。
なお、アウターチューブ31a,31bの内部にはグリースが充填され、ケーブル22a,22bの移動が円滑に行われるようになっている。
図4は図2に示すプーリアッシーの詳細を示す断面図であり、図5は図4に示すプーリアッシーのアウターパネルへの取り付け方法を示す分解斜視図である。各プーリアッシー24,25は基本的には同様の構造となっており、また、アウターパネル15への取り付け方法も同様であるので、以下にはプーリアッシー24の詳細についてのみ説明する。
図4、図5に示すように、アウターパネル15には、スライドドア13と駆動ユニット23との間でケーブル22aを取り回すための開口部15bが形成され、プーリアッシー24はこの開口部15bにアウターパネル15の内側から装着されている。
プーリアッシー24はケーブル22aが掛け渡されるプーリ35と、プーリ35を収容するプーリケース36とを有しており、プーリケース36においてボルト37とナット38とによりアウターパネル15に固定されている。このとき、プーリケース36はアウターパネル15を内外に跨ぐように開口部15bに装着され、これによりプーリケース36はその一部が開口部15bからアウターパネル15の外側に露出した状態でアウターパネル15に固定されている。
プーリケース36はそれぞれ樹脂製である第1ケース半体36aと第2ケース半体36bを組み合わせることによりケース状に形成され、その内部に収容されるプーリ35はプーリケース36に取り付けられたプーリ軸41に支持されてプーリケース36の内部で回転自在となっている。
プーリケース36の開口部15bから外部に露出する部分にはケーブル出入り孔42が形成され、プーリ35に掛け渡されたケーブル22aはこのケーブル出入り孔42を通ってプーリケース36の内外に出入りする。このケーブル出入り孔42はプーリ35の溝方向に沿って長い長方形状に形成されており、スライドドア13の位置に応じてプーリ35から引き出されるケーブル22aの角度が変化した場合であってもケーブル22aがプーリケース36に接触しないようにされている。また、プーリケース36のアウターパネル15の内側に露出する部分にはアウターチューブ31aが接続される接続孔43が形成され、ケーブル22aはこの接続孔43を介してアウターチューブ31aとプーリケース36との間を出入りする。
これにより、ケーブル22aはスライドドア13と駆動ユニット23との間でプーリ35により移動方向が変換されてスライドドア13の開閉方向に沿う方向に移動可能とされ、また、プーリアッシー24を介してアウターパネル15の内外に案内される。
図4に示すように、プーリケース36には弾性材質からなるカバー51が装着されている。本実施の形態では、カバー51はゴム材料により形成されており、このカバー51によりプーリケース36の開口部15bからアウターパネル15の外部に露出する部分全体が覆われている。つまり、プーリケース36のケーブル出入り孔42もカバー51により覆われており、これによりケーブル出入り孔42は外部から隔離されている。ケーブル出入り孔42から出入りするケーブル22aはカバー51に設けられる貫通孔51aに挿通され、この貫通孔51aを通ってプーリケース36の内外に移動する。
カバー51にはプーリケース36のアウターパネル15と当接する取り付け面52に配置される板状であるとともに開口部15bを囲う環状に形成されたシール部53が一体に形成されている。このシール部53には一対の取り付け脚部53aが設けられており、この取り付け脚部53aがプーリケース36の取り付け孔54に挿通されることによりカバー51はプーリケース36に仮固定されている。
プーリアッシー24をアウターパネル15に固定するとシール部53はプーリケース36の取り付け面52とアウターパネル15との間に挟みこまれ、これにより開口部15bとプーリケース36との間はシール部53により密閉される。したがって、開口部15bからアウターパネル15の内側への雨水等の侵入を防止することができる。また、シール部53のアウターパネル15と接する側の面にはアウターパネル15に向けて突出する断面三角形状の突起部53bが開口部15bを囲うように環状に形成されており、この突起部53bがアウターパネル15に押し付けられることにより、シール部53のシール性が高められるようになっている。
図6は図4に示す貫通孔の詳細を示す断面図であり、図7は図6に示すA−A線に沿う断面図である。また、図8は図7に示すリップ部のケーブル挿通前後の内径寸法の変化を示す断面図である。
図6に示すように、カバー51の貫通孔51aには摺接リングとしてのカラー61が装着され、貫通孔51aを通るケーブル22aはこのカラー61の支持孔61aに挿通されている。このカラー61は樹脂製となっており、その外周面には円環状の係止部61bが形成されている。そして、係止部61bを貫通孔51aの内面に形成された係止溝51bに係合させることによりカラー61は貫通孔51aに固定されている。支持孔61aはケーブル22aの外径と同等の内径に形成されており、これによりケーブル22aは支持孔61aに対して軸方向に摺動自在となっている。つまり、ケーブル22aはカラー61により軸方向に摺動自在に支持されており、プーリ35から引き出されるケーブル22aの角度が変化した場合にはケーブル22aをカラー61で支持した状態でカバー51が変形する。
貫通孔51aにはカラー61に対して貫通孔51aの外側に2つのリップ部62a,62bが軸方向に並べて形成されている。これらのリップ部62a,62bはそれぞれカバー51と一体に形成されており、貫通孔51aの内面からケーブル22aに向けて突出するとともに、図7に示すようにケーブル22aの外周全体に接触する円環状に形成されている。
これらのリップ部62a,62bはケーブル22aに向けて軸方向の幅が徐々に狭まる断面ほぼ三角形状に形成されるとともに、図8に示すように、その内径寸法D1はケーブル22aの外径寸法D2より小さく設定されている。これにより、貫通孔51aにケーブル22aが挿通されたときには、リップ部62a,62bはその内径寸法D1をケーブル22aの外径寸法D2にまで拡大する方向に弾性変形し、この弾性変形による弾性力によりケーブル22aに弾性的に接触する。
このように、リップ部62a,62bは弾性的にケーブル22aに接触するので、リップ部62a,62bのケーブル22aに対する面圧が高まり、これによりリップ部62a,62bによるケーブル22aの払拭性が高められる。したがって、プーリアッシー24とスライドドア13との間で外部に露出するケーブル22aに埃や塵等の異物が付着した場合であっても、これらの異物をリップ部62a,62bにより除去してカバー51を介してのプーリケース36内への異物の侵入を防止することができる。また、貫通孔51aに雨水や洗車機等による高圧の水などが吹き付けられた場合であっても、リップ部62a,62bは強くケーブル22aに接触しているのでリップ部62a,62bとケーブル22aとの間からの水等の侵入を抑制することができる。また、貫通孔51aにはリップ部62aとリップ部62bとが2重に設けられているので、外側のリップ部62bを越えて侵入した水や異物等を内側のリップ部62aにより捕らえてプーリケース36の防水性や防塵性をさらに高めることができる。
このように、この開閉装置21ではプーリケース36に装着されるカバー51の貫通孔51aに樹脂製のカラー61とケーブル22aに弾性的に接触するリップ部62a,62bとを設けるようにしたので、カラー61によりケーブル22aを摺動性良くカバー51に支持させて貫通孔51aの磨耗を防止するとともに、ケーブル22aに強く接触するリップ部62a,62bにより水や異物等を排除してプーリケース36の防水性や防塵性を高めることができる。また、カラー61もケーブル22aに摺接することにより防水や防塵効果を生じるので、リップ部62a,62bとともにカラー61によってもプーリケース36の防水性や防塵性が高められる。
また、この開閉装置21では、カラー61より貫通孔51aの外側にリップ部62a,62bを形成することにより、ケーブル22aに付着した異物がカラー61に達する前に予めリップ部62a,62bにより異物を除去することができる。したがって、カラー61とリップ部62a,62bとの間に異物が蓄積されることや、支持孔61aとケーブル22aとの間に異物が挟み込まれてカラー61の耐久性が低下することを防止することができる。
さらに、この開閉装置21では、カバー51にはアウターパネル15の開口部15bとプーリケース36との間に挟みこまれるシール部53が設けられるので、開口部15bとプーリケース36との隙間からアウターパネル15の内側へ水や異物等が侵入することも防止することができる。
さらに、この開閉装置21では、プーリケース36の車体外部に露出する部分全体がカバー51により覆われるので、プーリケース36を組み立て式とした場合であっても、その組み合わせ部等からプーリケース36内へ水や異物が侵入することを防止することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、本実施の形態においては、リップ部は2重に設けられているが、これに限らず、1つのみ設けても、2つ以上設けるようにしてもよい。また、複数のリップ部を設ける場合には、すべてのリップ部をカラー61より外側に配置したり、一部のリップ部をカラーより内側に配置したりするなど、その配置順は任意である。
また、本実施の形態においては、車両11の後方側に配置されるプーリアッシー24についてのみ説明しているが、車両11の前方側に配置されるプーリアッシー25にも同様のカバーが装着されている。
さらに、本実施の形態おいては、開閉装置21は助手席側に設けられたスライドドア13を開閉駆動しているが、運転席側に設けられたスライドドアを開閉駆動するものであってもよい。
発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置が装着された車両の一部を示す説明図である。 図1に示す車両用自動開閉装置の詳細を示す斜視図である。 図2に示す駆動ユニットの詳細を示す一部切り欠き断面図である。 図2に示すプーリアッシーの詳細を示す断面図である。 図4に示すプーリアッシーのアウターパネルへの取り付け方法を示す分解斜視図である。 図4に示す貫通孔の詳細を示す断面図である。 図6に示すA−A線に沿う断面図である。 図7に示すリップ部のケーブル挿通前後の内径寸法の変化を示す断面図である。
符号の説明
11 車両
12 車体
13 スライドドア
15 アウターパネル(外板)
15a 凹溝
15b 開口部
16 ガイドレール
16a 曲部
17 ローラアッシー
21 車両用自動開閉装置
22a,22b ケーブル
23 駆動ユニット
23a ユニットケース
24,25 プーリアッシー
26 出力軸
27 ドラム
28 電動モータ
29 制御ユニット
31a,31b アウターチューブ
32a,32b スライドキャップ
33 スプリング
35 プーリ
36 プーリケース
36a 第1ケース半体
36b 第2ケース半体
37 ボルト
38 ナット
41 プーリ軸
42 ケーブル出入り孔
43 接続孔
51 カバー
51a 貫通孔
51b 係止溝
52 取り付け面
53 シール部
53a 取り付け脚部
53b 突起部
54 取り付け孔
61 カラー
61a 支持孔
61b 係止部
62a,62b リップ部
D1 内径寸法
D2 外径寸法

Claims (4)

  1. 車体に開閉自在に装着される開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    前記開閉体に接続されるケーブルと、
    前記ケーブルを駆動して前記開閉体を開閉させる駆動源と、
    前記車体に固定されるプーリケースに回転自在に収容され、前記開閉体と前記駆動源の間で前記ケーブルの移動方向を変換するプーリと、
    前記ケーブルが通る貫通孔を備え、前記プーリケースのケーブル出入り孔を覆うカバーとを有し、
    前記ケーブルを摺動自在に支持する摺接リングを前記貫通孔に装着するとともに前記ケーブルに弾性的に接触する円環状のリップ部を前記貫通孔に一体に形成することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用自動開閉装置において、前記摺接リングより前記貫通孔の外側に前記リップ部を形成することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用自動開閉装置において、前記車体に形成される開口部に前記プーリケースを装着し、前記プーリケースと前記開口部との間に挟み込まれるシール部を前記カバーに設けることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  4. 請求項3記載の車両用自動開閉装置において、前記プーリケースの前記開口部から外部に露出する部分全体を前記カバーにより覆うことを特徴とする車両用自動開閉装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200461452Y1 (ko) 2008-07-28 2012-07-12 한국단자공업 주식회사 박스용 먼지유입 방지캡
US9476245B2 (en) 2014-08-29 2016-10-25 Strattec Power Access Llc Door cable pulley system

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