JP2018130900A - 印刷装置、及び印刷装置の印刷方法 - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、媒体をヒーターから離間させるという大掛かりな仕掛けを必要としないので、媒体をヒーターから離間させるという大掛かりな仕掛けを必要とする場合と比べて、印刷装置の構成が簡素化され、低コスト化やコンパクト化が容易になる。
割り込み作業の間に搬送される媒体の搬送距離を間欠搬送距離として、印刷を再開すると、印刷再開時の媒体の位置が、印刷の一時停止前に行われた1フレームの印刷の次の1フレームの印刷開始位置に位置することになり、印刷の再開時に印刷開始位置の調整のために媒体を移動する必要がないため、素早く印刷を再開することが可能となり印刷効率が向上する。
第2モードでは、割り込み作業が開始された後に乾燥部のヒーターへの通電の制御又はヒーターの温度制御を実施して乾燥部の温度を降下させ、割り込み作業の途中にヒーターへの通電の制御又はヒーターの温度制御を実施して乾燥部の温度を上昇させるので、割り込み作業の間(印刷が一時停止されている間)は、乾燥部の温度が降下された状態になり、媒体が過剰に加熱される不具合(媒体の熱損傷)が生じにくくなる。
さらに、第1モードは、第2モードと比べて、割り込み作業の間における乾燥部の温度を低くすることができるので、媒体が過剰に加熱される不具合(媒体の熱損傷)がより生じにくくなる。一方、第2モードは、第1モードと比べて、割り込み作業の後に乾燥部の温度を印刷可能な元の温度(印刷時の温度)に早く復帰させることができるので、早く印刷を再開することができる。
媒体の種類に応じて、待機温度が変更可能な構成を有すると、例えば、熱損傷が発生しにくい媒体は、熱損傷が発生しやすい媒体と比べて、待機温度を高くしても熱損傷が生じにくいので、待機温度を高くし、乾燥部の温度を印刷可能な元の温度(印刷時の温度)により早く上昇させ、乾燥部の温度が上昇するまでの待ち時間をより短くし、印刷効率をさらに高めることができる。例えば、熱損傷が発生しやすい媒体は、熱損傷が発生しにくい媒体と比べて、待機温度を低くすると、熱損傷が発生しやすい媒体であっても、割り込み作業の間(印刷が一時停止されている間)に媒体が過剰に加熱される不具合(媒体の熱損傷)が生じにくくなる。
「印刷装置の概要」
図1は、実施形態1に係る印刷装置の概要を示す概略図である。図2は、媒体に印刷された画像の状態を示す概略図である。図3は、乾燥部の概要を示す概略図である。図4は、本実施形態に係る印刷装置の制御ブロック図である。
最初に、図1乃至図4を参照し、本実施形態に係る印刷装置100の概要を説明する。
本体ケース1の内部には、印刷装置本体120の各部を制御する制御部10と、ロール状に巻かれたロール体R1から巻き解かれた媒体7を繰り出す繰出部2と、繰出部2から繰り出された媒体7にインクを噴射して印刷を行う印刷部3と、インクが付着した媒体7を乾燥させる乾燥部4と、乾燥後の媒体7をロール体R2として巻き取る巻取部5と、メンテナンス部9とが配置されている。
乾燥部4は、X方向における繰出部2と巻取部5との間で、プラテン30の直下に配置されている。なお、乾燥部4は、繰出部2及び巻取部5に対してはやや上側にある。そして、繰出部2から巻取部5へと搬送される媒体7が、10本のローラー70〜79で構成されるシート搬送系により案内されながら、印刷部3と乾燥部4とを順番に通過する。
なお、10本のローラー70〜79で構成されるシート搬送系により案内されながら繰出部2から巻取部5へと移動する媒体7の移動方向は、「搬送方向」の一例であり、以降、搬送方向と称す。
そして、搬送ローラー73は、ローラー71,72から搬送された媒体7を巻き掛けた状態で回転することで、プラテン30上に媒体7を搬送する。なお、搬送ローラー73による媒体7の搬送が確実に実施されるように、印刷部3では、搬送ローラー73に向けて付勢された押圧ローラー79が設けられており、押圧ローラー79が媒体7を挟んで搬送ローラー73を押圧している。
以降の説明では、圧電素子から出力される残留振動に応じた信号波形によって、記録ヘッド34のノズル35が正常かどうかを評価する検査をAID検査と称す。
具体的には、記録ユニット31は、キャリッジ32をX方向(主走査方向)に移動させつつ記録ヘッド34のノズル35から媒体7にインクが噴射される動作(主走査)と、キャリッジ32をX方向(主走査方向)と交差するY方向(副走査方向)に移動させる動作(副走査)とを交互に繰り返し、印刷解像度に応じたM回の主走査を行うことで、1回(1フレーム)の印刷が行われ、1フレームの印刷によって、媒体7に1フレームの画像A,B,C,D(図2参照)が形成される。
換言すれば、印刷部3は、X方向(主走査方向)に移動しつつ媒体7にインクを噴射する主走査と、X方向(主走査方向)と交差するY方向(副走査方向)移動する副走査とを繰り返し、媒体7に1フレームの印刷を行う。
なお、X方向(主走査方向)は、媒体7の搬送方向であり、「第1方向」の一例である。X方向(主走査方向)と交差するY方向(副走査方向)は、「第2方向」の一例である。
このように、印刷装置本体120は、媒体7に1フレームの印刷を行う動作と、1フレームの印刷が終了した後に間欠搬送距離Lだけ媒体7を搬送する動作とを繰り返し、媒体7に1フレームの画像を繰り返し形成する。
なお、プラテン30の搬送方向の長さ(媒体7の搬送経路の長さ)、プラテン30と乾燥部4との間における媒体7の搬送経路の長さ、及び乾燥部4の搬送方向の長さ(媒体7の搬送経路の長さ)は、間欠搬送距離Lに設定されることに限定されず、間欠搬送距離Lよりも長く設定されてもよいし、間欠搬送距離Lよりも短く設定されてもよい。
そして、乾燥部4において乾燥処理を受けた媒体7は、間欠搬送によって移動し、巻取部5に到達して、ロール体R2として巻取部5に巻き取られる。
本実施形態では、メンテナンス作業として、フラッシング処理とワイピング処理とで構成される基本処理が2回実施される。
図3に示すように、乾燥部4は、内部が中空の箱体状をなす筐体44を備え、加熱された空気を媒体7に供給し、媒体7を加熱し、媒体7の印刷面を乾燥させる。
印刷部材7aは、記録ヘッド34のノズル35からインク噴射される側に配置され、媒体7の印刷面を形成する。印刷部材7aは、例えば、セロファン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどの樹脂フィルムで構成されている。すなわち、印刷部材7aは、空気中の水分を吸収しにくい材料(樹脂)で構成されている。
また、印刷部材7aと支持部材7bとの間には接着剤(図示省略)が配置され、印刷部材7aは接着剤によって、支持部材7bに対して剥離可能に接着されている。
温風送風機構50は、軸流ファン51とヒーター52とを備えている。温風送風機構50では、ヒーター52によって加熱された空気が、軸流ファン51によって、給気口45と給気ダクト46とを介して筐体44内に供給され、筐体44の内部空間43が加熱される。
このため、乾燥部4の温度(内部空間43の温度)は、温風送風機構50から内部空間43に供給される温風の温度によって制御される。換言すれば、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して、乾燥部4の温度(内部空間43の温度)が制御される。すなわち、本実施形態では、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して、乾燥部4の温度を上昇させ、又は乾燥部4の温度を降下させる。
搬入口27から搬出口28に向かう方向は、上述した10本のローラー70〜79で構成されるシート搬送系により案内されながら移動する媒体7の搬送方向である。
すなわち、乾燥部4では、温風送風機構50のヒーター52によって加熱された空気が、媒体7に供給され、媒体7の印刷部材7aに着弾したインクが、媒体7の印刷部材7aに完全に乾燥定着される。このように、乾燥部4は、媒体7が搬入される搬入口27と媒体7が搬出される搬出口28とを有し、媒体7に塗布されたインクを乾燥する。
乾燥部4の熱処理温度は、乾燥部4において印刷装置本体120のタクトタイム(6分)の熱処理が施されても、媒体7に熱損傷が生じにくい温度(75℃)に設定されている。さらに、乾燥部4の熱処理温度が75℃である場合、乾燥部4において6分の熱処理が施されると、媒体7に着弾したインクを乾燥定着させることが可能である。
なお、詳細は後述するが、乾燥部4において6分を超える長時間の熱処理が施された場合、媒体7に皺などの熱損傷が生じるおそれがある。
印刷装置本体120は、制御部10とバッファーメモリー11とを有している。ホスト装置110で作成された印刷データは、システムバスを介して印刷装置本体120に供給され、バッファーメモリー11に格納される。
CPU13は、印刷装置本体120全体の制御を行うための処理装置であり、印刷データの中の必要な情報をバッファーメモリー11から読取り、これに基づいて、制御回路15に対して制御信号を送る。制御回路15は、繰出部2、印刷部3、乾燥部4、巻取部5、及びメンテナンス部9などの各部を制御する。メモリー12には、CPU13が動作するプログラムやCPU13の演算結果などの情報が格納される。カウンター17は、メンテナンス作業が実施される回数(カウント値n)を取得する。タイマー18は、メンテナンス作業に開始(S101(図5参照))からの経過時間(カウント値t)を取得する。
次に、本実施形態に係る印刷装置100が抱える課題に関して説明する。
上述したように、媒体7は、水分を吸収しにくい材料(樹脂)で構成される印刷部材7aと、水分を吸収しやすい材料(紙)で構成される支持部材7bとで構成される。
仮に、乾燥部4において長時間の熱処理が施されると、印刷部材7aは熱膨張し、印刷部材7aの寸法が長くなる。一方、乾燥部4において長時間の熱処理が施されると、支持部材7bに含まれる水分が蒸発し、支持部材7bを構成する繊維の間隔が短くなるので、支持部材7bは熱収縮し、支持部材7bの寸法が短くなる。
このため、乾燥部4において長時間の熱処理が施されると、印刷部材7aが熱膨張し、支持部材7bが熱収縮するため、印刷部材7aが支持部材7bから剥離し、印刷部材7aが支持部材7bから浮き上がり、媒体7に皺などの熱損傷が生じる。
さらに、皺などの熱損傷が生じた媒体7の上に新たな媒体7が巻かれると、新たな媒体7に対しても当該熱損傷が悪影響を及ぼし、当該新たな媒体7も不良になるおそれがある。さらに、皺などの熱損傷が著しくなると、巻取部5によって巻き取られた媒体7のロール体R2の巻き姿が乱れるおそれもある。
以下に、その詳細を説明する。
図5は、本実施形態に係る印刷装置の制御方法を示すフローチャートである。図6A〜図6Gは、図2に対応する図であり、媒体の搬送処理における媒体の搬送の状態を示す概略図である。図7は、媒体の搬送処理が実施される場合に媒体が乾燥部にどの程度滞留するのかを示すグラフである。
図7では、乾燥部4における媒体7の滞留時間が縦軸に示され、タイマー18のカウント値tが横軸に示されている。
さらに、メンテナンス作業における媒体7の状態を分かりやすくするために、図6A〜図6Gでは、1フレームの画像Bが形成される領域B1,B2,B3,B4,B5,B6の媒体7が実線で示され、他の領域の媒体7は破線で示されている。さらに、領域B1,B2,B3,B4,B5,B6の媒体7にはハッチングが施されている。
以下に、図5乃至図7を参照し、本実施形態に係る印刷装置100の制御方法の概要を説明する。なお、本実施形態では、記録ヘッド34に不良が発生した場合、記録ヘッド34を正常な状態に回復させるメンテナンス作業が3回実施され、3回目のメンテナンス作業で記録ヘッド34が正常な状態に回復するものとする。
また、メンテナンス作業は自動的に開始される場合や、作業者の選択で手動で開始される場合がある。例えば、CPU13は、記録ヘッド34の使用が所定条件に達した場合に記録ヘッド34のメンテナンスが必要と判断し、自動的に印刷を一時停止させ、自動的にメンテナンス作業を開始する。例えば、画像に不具合が生じた場合、作業者は、手動でメンテナンス作業を開始する。
なお、媒体7に対する印刷の一時停止を実行するタイミングは、1フレームの印刷が終了した後、換言すると記録ユニット31による印刷が実施されてなく且つ媒体7が停止しているタイミングで実施する。
なお、本願における「割り込み作業が実施される場合」は、S101(メンテナンス作業の開始)が実施される場合に相当する。本実施形態では、媒体7に対する印刷を一時停止し、S101が実施される場合(割り込み作業が実施される場合)、S103(媒体7の搬送処理)を実施する。
さらに、S103(媒体7の搬送処理)を、S102(カウント値n,tの初期設定、タイマースタート)と同時に実施してもよく、S102(カウント値n,tの初期設定、タイマースタート)よりも先に実施してもよい。
なお、メンテナンス作業は「割り込み作業」の一例である。
S105において記録ヘッド34が正常な状態に回復したと判定された場合(S105においてYと判定された場合)、S103(媒体7の搬送処理)を停止し、S106を実施する。
そして、本実施形態では、S101(メンテナンス作業の開始)が実施されてからS105(AID検査)においてYと判定されるまでの割り込み作業期間、又はS101(メンテナンス作業の開始)が実施されてからS105(AID検査)においてYと判定されるまでの割り込み作業期間の一部の期間において、媒体7を搬入口27から搬出口28に向かう方向である搬送方向に搬送する媒体7の搬送処理(S103)を実施する。
すなわち、本実施形態は、S104(メンテナンス作業)が開始されてからS105(AID検査)においてYと判定されるまでの期間、又はS104(メンテナンス作業)が開始されてからS105(AID検査)においてYと判定されるまでの期間の一部の期間において、媒体7の搬送処理(S103)が実施される構成を有している。
以降の説明では、S104(メンテナンス作業)が開始されてからS105(AID検査)においてYと判定されるまでの期間、媒体7の搬送処理(S103)によって媒体7が搬送される距離を、メンテナンス作業期間移動距離と称す。
なお、メンテナンス作業期間移動距離は、「割り込み作業期間移動距離」の一例である。
このように、媒体7の搬送及び停止は、1分周期で繰り返される。さらに、カウント値tが6分を超える場合であっても、同様に、間欠搬送距離Lを6分割した条件で媒体7を搬送方向に間欠搬送する。
このように、本実施形態では、メンテナンス作業期間移動距離を間欠搬送距離Lとして、媒体7に対する印刷を再開する。メンテナンス作業期間移動距離を間欠搬送距離Lとして、媒体7に対する印刷を再開すると、メンテナンス作業の前に媒体7に形成された1フレームの画像の先頭と、メンテナンス作業の後に媒体7に形成された1フレームの画像の先頭との間隔が、間欠搬送距離Lとなり、メンテナンス作業を終了した後に媒体7を印刷開始位置の合わせるために移動することなくすぐに印刷を再開することができる。
例えば、S106においてNと判定され、メンテナンス作業期間移動距離が間欠搬送距離Lよりも短い場合、S107において、CPU13は、シート搬送系を制御し、間欠搬送距離Lからメンテナンス作業期間移動距離を引いた差分距離だけ、媒体7を搬送方向(搬入口27から搬出口28に向かう方向)にさらに搬送する。
例えば、S106においてNと判定され、メンテナンス作業期間移動距離が間欠搬送距離Lよりも長い場合、S107において、CPU13は、シート搬送系を制御し、メンテナンス作業期間移動距離から間欠搬送距離Lを引いた差分距離だけ、媒体7を搬送方向とは反対の方向(搬出口28から搬入口27に向かう方向)にさらに搬送する。
そして、S107において、メンテナンス作業期間移動距離が間欠搬送距離Lになるように媒体7が搬送方向に搬送されると、S108において媒体7に対する印刷が再開される。
劣化したインクによって記録ヘッド34のインク流路が閉塞された場合や、汚れや異物によってノズル35が閉塞された場合などにおいて、記録ヘッド34が正常な状態に回復していないと判定されるので、フラッシング処理における負圧や吸引時間、及びワイピング処理における押圧力や移動速度などの条件を変更すると、記録ヘッド34を正常な状態に回復させやすくなる。
続いて、S105において、CPU13は、2回目のAID検査を実施し、S104の2回目のメンテナンス作業によって記録ヘッド34が正常な状態に回復したかどうかを判定する。そして、S105において記録ヘッド34が正常な状態に回復したと判定された場合(S105においてYと判定された場合)、S106が実施される。
S105において記録ヘッド34が正常な状態に回復していないと判定された場合(S105においてNと判定された場合)、S111が実施される。
S104の1回目のメンテナンス作業からS105の2回目のAID検査までの所要時間は6分であり、媒体7のメンテナンス作業期間移動距離は(6/6)×間欠搬送距離Lであるので、S106において、メンテナンス作業期間移動距離は間欠搬送距離Lであると判定され(S106においてYと判定され)、S108において媒体7に対する印刷が再開される。
S111においてカウントアップされたカウント値nは2であるので、S112においてカウント値nが3よりも小さい(Nである)と判定され、S114において新規メンテナンス作業条件の設定が実施される。そして、S104において、CPU13は、メンテナンス部9を制御し、S114で設定された新規メンテナンス作業の条件にて3回目のメンテナンス作業を実施する。
S104の1回目のメンテナンス作業からS105の3回目のAID検査までの所要時間は9分であり、媒体7のメンテナンス作業期間移動距離は(9/6)×間欠搬送距離Lであるので、S106において、メンテナンス作業期間移動距離が間欠搬送距離Lよりも長いと判定され、S107において、CPU13は、シート搬送系を制御し、メンテナンス作業期間移動距離から間欠搬送距離Lを引いた差分距離だけ、媒体7を搬送方向とは反対の方向(搬出口28から搬入口27に向かう方向)にさらに搬送する。
そして、S107において、メンテナンス作業期間移動距離が間欠搬送距離Lになるように媒体7が搬送方向に搬送されると、S108において媒体7に対する印刷が再開される。
S111においてカウント値nが3にカウントとアップされるので、S112においてカウント値nが3以上である(Yである)と判定され、S113が実施される。
S113において、CPU13は、S104のメンテナンス作業によって記録ヘッド34を正常な状態に回復させることが難しいと判断し、表示部111にエラー(故障)のメッセージを表示させる。そして、表示部111にエラーのメッセージが表示されると、作業者は、エラーを解消する作業(例えば、記録ヘッド34の交換)を実施する。
なお、図6A〜図6Gでは、媒体7の状態を分かりやすくするために、1フレームの画像B,Cは、媒体7の6つの領域(領域B1,B2,B3,B4,B5,B6、領域C1,C2,C3,C4,C5,C6)に形成されているものとする。すなわち、1フレームの画像Bは媒体7の領域B1,B2,B3,B4,B5,B6に形成され、1フレームの画像Cは媒体7の領域C1,C2,C3,C4,C5,C6に形成されているものとする。
また、媒体7の領域B1,B2,B3,B4,B5,B6の搬送方向における長さ、及び媒体7の領域C1,C2,C3,C4,C5,C6の搬送方向における長さは、それぞれ(1/6)×間欠搬送距離Lである。
さらに、カウント値tが6分を超える場合、(1/6)×間欠搬送距離Lに相当する距離搬送されるという間欠搬送が、1分周期で繰り返される。
図7は、S103(媒体7の搬送処理)が実施された場合に、媒体7の端8が乾燥部4にどの程度滞留するのかを示す模式図に相当する。
S103の媒体7の搬送処理が開始されると、媒体7の端8は直ちに乾燥部4の中に搬入され、図6B〜図6Gの状態を経て、乾燥部4の外に搬出される。そして、媒体7の端8は、カウント値tが0〜6分の範囲は乾燥部4の中に配置され、カウント値tが6分を超えると乾燥部4の外に排出される。
カウント値tが6分を超えると、媒体7の端8は乾燥部4の外に搬出されるので、乾燥部4における媒体7の端8の滞留時間は6分よりも長くならず、乾燥部4における媒体7の端8の滞留時間は6分に制限される。
例えば、2回目のメンテナンス作業で記録ヘッド34が正常な状態に回復する場合、乾燥部4における媒体7の端8の滞留時間は、1回目のメンテナンス作業から2回目のAID検査までの所要時間(6分)と同等の6分である。
本実施形態では、記録ヘッド34は3回目のメンテナンス作業で正常な状態に回復し、1回目のメンテナンス作業から3回目のAID検査までの所要時間は9分である。1回目のメンテナンス作業から3回目のAID検査までの間は、媒体7の搬送処理(S103)が実施されているので、乾燥部4における媒体7の端8の滞留時間は6分よりも長くならず、乾燥部4における媒体7の端8の滞留時間は6分に制限される。
さらに、3回を超えるメンテナンス作業で記録ヘッド34が正常な状態に回復する場合であっても、乾燥部4における媒体7の端8の滞留時間は6分よりも長くならず、乾燥部4における媒体7の端8の滞留時間は6分に制限される。
一方、搬入口27に対して搬送方向の下流側に配置される媒体7は、媒体7の端8よりも早く乾燥部4の外に搬出されるので、搬入口27に対して搬送方向の下流側に配置される媒体7が乾燥部4の中に滞留する時間は、6分よりも短くなる。
従って、本実施形態に係る印刷装置100、及び本実施形態に係る印刷装置100の印刷方法では、印刷を一時停止しメンテナンス作業を実施する場合、乾燥部4における媒体7の滞留時間が最大6分以下に制御されるので、乾燥部4における熱処理によって媒体7に皺などの熱損傷が生じにくくなるという効果を奏することができる。
図8は、実施形態2に係る印刷装置の第2の制御方法を示すフローチャートである。図9は、第2の制御方法が実施された場合の乾燥部の温度の状態を示す図である。図10は、本実施形態に係る印刷装置の第3の制御方法を示すフローチャートである。図11は、第3の制御方法が実施された場合の乾燥部の温度の状態を示す図である。
また、図9及び図11では、縦軸に乾燥部4の温度が示され、横軸に時間が示されている。さらに、図9及び図11では、横軸の経過時間に対応する印刷装置100の状態(メンテナンス作業、AID検査、印刷の再開)が模式的に示されている。なお、図9及び図11の横軸の経過時間に対応する印刷装置100の状態(メンテナンス作業、AID検査、印刷の再開)において、横軸方向の長さは、実際のメンテナンス作業の所要時間や実際のAID検査の所要時間に対応するものではない。すなわち、図9及び図11によって、乾燥部4の温度に対応して、印刷装置100がどのような状態にあるのかが模式的に示されている。
本実施形態に係る印刷装置は、実施形態1に係る印刷装置100と同じ構成を有しており、制御方法が実施形態1と異なる。詳しくは、本実施形態に係る印刷装置の制御方法は、実施形態1に係る印刷装置100の制御方法と同じ第1の制御方法に加えて、第1の制御方法と異なる第2の制御方法と、第1の制御方法と異なる第3の制御方法とを有している。なお、第2の制御方法は、「第1モード」の一例であり、以降第1モードと称す。第3の制御方法は、「第2モード」の一例であり、以降第2モードと称す。
また、本実施形態では、実施形態1と同様に、記録ヘッド34を正常な状態に回復させるメンテナンス作業が3回実施され、3回目のメンテナンス作業で記録ヘッド34が正常な状態に回復するものとする。
最初に、図8及び図9を参照し、本実施形態に係る印刷装置の第2の制御方法(第1モード)を、実施形態1との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態に係る印刷装置の第1の制御方法は、実施形態1に係る印刷装置100の制御方法(図5参照)と同じであるので、説明を省略する。さらに、図8に示す第2の制御方法(第1モード)では、第1の制御方法(図5に示す印刷装置100の制御方法)と同じステップに同じ符号を附し、重複する説明を省略する。
なお、本願における「割り込み作業が開始された後」は、S101(メンテナンス作業の開始)が実施された後に相当する。
すなわち、S201では、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、乾燥部4の温度がメンテナンス作業開始時の温度(熱処理温度:75℃)よりも低い待機温度(50℃)になるようにヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御が実施される。
なお、S201(乾燥部4の温度の降下処理)を、S103(媒体7の搬送処理)と同時に実施してもよく、S103(媒体7の搬送処理)の後に実施してもよい。
S202では、CPU13は、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。すると、乾燥部4の温度は、待機温度(50℃)からインクを媒体7に乾燥定着させる熱処理温度(75℃)に向けて上昇する。
S203において乾燥部4の温度が熱処理温度(75℃)に到達したと評価された場合(S203においてYと判定された場合)、CPU13は、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して、乾燥部4の温度を熱処理温度(75℃)に維持する。
S203において乾燥部4の温度が熱処理温度に到達していないと評価された場合(S203においてNと判定された場合)、S202が継続され、乾燥部4の温度が熱処理温度(75℃)に到達した場合に、CPU13は、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して、乾燥部4の温度を熱処理温度(75℃)に維持する。
S106においてNと判定され、メンテナンス作業期間移動距離が間欠搬送距離Lよりも長い場合、S107において、CPU13は、シート搬送系を制御し、メンテナンス作業期間移動距離から間欠搬送距離Lを引いた差分距離だけ、媒体7を搬送方向とは反対の方向(搬出口28から搬入口27に向かう方向)にさらに搬送する。
そして、メンテナンス作業期間移動距離が間欠搬送距離Lになるように媒体7が搬送方向に搬送されると、S108において媒体7に対する印刷が再開される。
そして、S105において記録ヘッド34が正常な状態に回復したと判定された後に、乾燥部4の温度が上昇し、乾燥部4の温度が75℃(熱処理温度)に到達するまで、乾燥部4の温度上昇が継続される。すなわち、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させ、3回目のメンテナンス作業が終了した後に(詳しくは、3回目のAID検査が終了した後に)、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。そして、乾燥部4の温度が75℃(熱処理温度)に到達し、75℃(熱処理温度)に維持されると、媒体7に対する印刷が再開される。
すなわち、第1モードでは、印刷を一時停止し、予め決められた1回目のメンテナンス作業が実施される場合、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、乾燥部4のヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させ、1回目のメンテナンス作業の後にヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
さらに、第1モードでは、1回目のメンテナンス作業が開始された後に乾燥部4の温度が1回目のメンテナンス作業開始時の温度(熱処理温度(75℃))よりも低い待機温度(50℃)になるように、ヒーター52への通電の制御又はヒーターの52温度制御が実施される。
1)メンテナンス作業が実施される場合、乾燥部4の温度は75℃よりも低いので、乾燥部4の温度が75℃である場合と比べて、乾燥部4において滞留する媒体7に皺などの熱損傷が、さらに生じにくくなる。
なお、1回目のメンテナンス作業の途中から3回目のAID検査までの間、乾燥部4の待機温度を50℃よりも低い温度に維持することによって、乾燥部4の温度を50℃に維持する場合と比べて、乾燥部4において滞留する媒体7に皺などの熱損傷をさらに生じにくくすることが可能である。
さらに、S301では、1回目のメンテナンス作業の途中にヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
換言すれば、第2モードでは、メンテナンス作業によって記録ヘッド34が正常な状態に回復されるということを期待して、第1モードよりも早く乾燥部4の温度を上昇させ、第1モードよりも早く乾燥部4の温度を熱処理温度(75℃)に到達させる。
本実施形態では、記録ヘッド34は、3回のメンテナンス作業(S301)で正常な状態に回復するので、3回目のメンテナンス作業(S301)が実施された後に、3回目のAID検査(S105)においてYと判定され、S203が実施される。
すなわち、2回目のAID検査でYと判定された場合に、直ちに媒体7に対する印刷が再開できるよう、2回目のAID検査終了後に乾燥部4の温度が75℃(熱処理温度)に達するように、乾燥部4のヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御が実施されている。
すなわち、S105の3回目のAID検査でYと判定された場合に、直ちに媒体7に対する印刷が再開できるよう、3回目のAID検査の終了後に乾燥部4の温度が75℃(熱処理温度)に達するように、乾燥部4のヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御が実施されている。
そして、乾燥部4の温度が75℃(熱処理温度)に維持されると、媒体7に対する印刷が再開される。
すなわち、第2モードでは、印刷を一時停止し、予め決められた1回目のメンテナンス作業が実施される場合、S101が実施された後(割り込み作業が開始された後)、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を降下させ、1回目のメンテナンス作業の途中にヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
さらに、第2モードでは、S105(1回目のAID検査)の終了時に乾燥部4の温度が1回目のメンテナンス作業開始前の温度(75℃)となるように、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御が実施される。
さらに、第2モードでは、新規メンテナンス作業(2回目のメンテナンス作業、3回目のメンテナンス作業)が複数回繰り返し実施される場合、最後の新規メンテナンス作業(3回目のメンテナンス作業)の終了時に、乾燥部4の温度が75℃(熱処理温度)となるように、ヒーター52への通電の制御又はヒーター52の温度制御を実施して乾燥部4の温度を上昇させる。
1)メンテナンス作業が実施される場合、乾燥部4の温度は熱処理温度(75℃)よりも低いので、乾燥部4の温度が熱処理温度(75℃)である場合と比べて、媒体7に皺などの熱損傷が生じにくくなる。
従って、第1モードは、第2モードと比べて媒体7の熱損傷が生じにくいので、熱損傷が生じやすい媒体7に好適である。
さらに、熱損傷が生じにくい媒体7であれば、第2モードによっても媒体7に熱損傷を生じにくくすることができる。従って、第2モードは、熱損傷が生じにくい媒体7に好適である。
このように、媒体7の種類に応じて第1モードを実施するか、又は第2モードを実施するのかを選択することが好ましい。
なお、媒体7の耐熱性が弱く、待機温度が50℃であった場合に熱損傷が生じる媒体7に対しては、待機温度を50℃よりもさらに低くして、第1モードを適用することが好ましい。すなわち、第1モードでは、媒体7の種類(媒体7の耐熱性)に応じて、温度降下後の乾燥部4が維持される温度(待機温度)が変更されることが好ましい。
実施形態1,2における媒体7の搬送処理(S103)では、媒体7を搬入口27から搬出口28に向かう方向である搬送方向に間欠搬送させたが、媒体7を搬入口27から搬出口28に向かう方向である搬送方向に定速搬送させてもよい。媒体7を定速搬送する場合であっても、乾燥部4における熱処理によって媒体7に皺などの熱損傷が生じにくくなるという、媒体7を間欠搬送させる場合と同じ効果を奏することができる。
従って、S101が実施されてからS105においてYと判定されるまでの期間(割り込み作業が開始されてから割り込み作業が終了するまでの割り込み作業期間)、もしくは当該期間の一部の期間における媒体7の搬送処理(S103)は、定速搬送もしくは間欠搬送であることが好ましい。
実施形態2においてメンテナンス作業が実施される場合、プラテン30の温度を、乾燥部4の温度と同様に、降下又は上昇させてもよい。
詳しくは、本変形例に係る印刷装置は、印刷を一時停止し、予め決められたメンテナンス作業が実施される場合、メンテナンス作業が開始された後にヒーター38への通電の制御又はヒーター38の温度制御を実施してプラテン30の温度を降下させ、メンテナンス作業の後にヒーター38への通電の制御又はヒーター38の温度制御を実施してプラテン30の温度を上昇させる構成を有していてもよい。
かかる構成を有することで、印刷を一時停止しメンテナンス作業が実施される場合、媒体7に対する熱の悪影響をさらに小さくすることができる。
実施形態1,2においては、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド34を有する電子機器として印刷装置を例に挙げて説明したが、本発明は、他の電子機器に適用することができる。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッドを有する色材噴射装置、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッドを有する電極材噴射装置、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを有する生体有機物噴射装置等にも本発明を適用することができる。
Claims (8)
- 媒体が搬入される搬入口と前記媒体が搬出される搬出口とが設けられ、前記媒体に塗布されたインクを乾燥する乾燥部を備えた印刷装置であって、
印刷を一時停止し、予め決められた割り込み作業が実施される場合、
前記割り込み作業が開始されてから前記割り込み作業が終了するまでの割り込み作業期間、又は前記割り込み作業期間の一部の期間において、前記媒体が前記搬入口から前記搬出口に向かう方向である搬送方向に搬送されることを特徴とする印刷装置。 - 前記割り込み作業期間又は前記割り込み作業期間の一部の期間における前記媒体の搬送は、定速搬送もしくは間欠搬送であることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 前記媒体を前記搬送方向へ間欠搬送距離だけ搬送する搬送処理と前記媒体の前記搬送方向への搬送を停止する停止処理とを繰り返す搬送部と、
前記媒体の停止時に、第1方向に移動しつつ前記媒体に前記インクを噴射する主走査と前記第1方向と交差する第2方向に移動する副走査とを繰り返し、前記媒体に1フレームの印刷を行う印刷部をさらに有し、
前記割り込み作業期間又は前記割り込み作業期間の一部の期間において前記搬送方向に搬送される前記媒体の搬送距離は、前記間欠搬送距離であることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。 - 前記媒体を前記搬送方向へ間欠搬送距離だけ搬送する搬送処理と前記媒体の前記搬送方向への搬送を停止する停止処理とを繰り返す搬送部と、
前記媒体の停止時に、第1方向に移動しつつ前記媒体に前記インクを噴射する主走査と前記第1方向と交差する第2方向に移動する副走査とを繰り返し、前記媒体に1フレームの印刷を行う印刷部をさらに有し、
前記割り込み作業期間又は前記割り込み作業期間の一部の期間において前記搬送方向に搬送される前記媒体の搬送距離である割り込み作業期間移動距離が、前記間欠搬送距離よりも短い場合、前記割り込み作業期間の後に、前記間欠搬送距離から前記割り込み作業期間移動距離を引いた差分距離だけ、前記媒体を前記搬送方向にさらに搬送することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。 - 前記媒体を前記搬送方向へ間欠搬送距離だけ搬送する搬送処理と前記媒体の前記搬送方向への搬送を停止する停止処理とを繰り返す搬送部と、
前記媒体の停止時に、第1方向に移動しつつ前記媒体に前記インクを噴射する主走査と前記第1方向と交差する第2方向に移動する副走査とを繰り返し、前記媒体に1フレームの印刷を行う印刷部をさらに有し、
前記割り込み作業期間又は前記割り込み作業期間の一部の期間において前記搬送方向に搬送される前記媒体の搬送距離である割り込み作業期間移動距離が、前記間欠搬送距離よりも長い場合、前記割り込み作業期間の後に、前記割り込み作業期間移動距離から前記間欠搬送距離を引いた差分距離だけ、前記媒体を前記搬送方向とは反対の方向にさらに搬送することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。 - 前記割り込み作業が開始された後に前記乾燥部のヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を降下させ、前記割り込み作業の後に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させる第1モードと、
前記割り込み作業が開始された後に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を降下させ、前記割り込み作業の途中に前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御を実施して前記乾燥部の温度を上昇させる第2モードと、
をさらに有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記第1モードでは、前記割り込み作業が開始された後に前記乾燥部の温度が前記割り込み作業開始時の温度よりも低い待機温度になるように前記ヒーターへの通電の制御又は前記ヒーターの温度制御が実施され、
前記待機温度は、前記媒体の種類に応じて変更されることを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。 - 媒体が搬入される搬入口と前記媒体が搬出される搬出口とが設けられ、前記媒体に塗布されたインクを乾燥する乾燥部を備えた印刷装置における印刷方法であって、
印刷を一時停止し、予め決められた割り込み作業が実施される場合、
前記割り込み作業が開始されてから前記割り込み作業が終了するまでの割り込み作業期間、又は前記割り込み作業期間の一部の期間において、前記媒体を前記搬入口から前記搬出口に向かう方向に搬送した後に、前記印刷を再開することを特徴とする印刷方法。
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