JP2007111873A - 印刷機の水性ニス乾燥装置及び印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷機の水性ニス乾燥装置及び印刷機において、ニスコーティング面の乾燥を最適温度で確実に行うことで印刷品質の向上を図る。
【解決手段】紙Sを加熱する加熱装置31と、紙Sを冷却する冷却装置32と、機内の空気を排出する排気装置33とを設けると共に、加熱装置31に搬送される前の紙Sの第1紙面温度を計測する第1温度センサ51を設け、制御装置34は、第1温度センサ51から得られた第1紙面温度がニスの乾燥に必要な第1所定温度となるように加熱装置31におけるIR照射装置35,36の出力を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、紙に転写されたインキの上に水性ニスを塗布してコーティングした後、このニスコーティング面を乾燥させる印刷機の水性ニス乾燥装置及び印刷機に関し、特に、紙を反転させることなく両面に印刷を施す両面印刷機の水性ニス乾燥装置及び印刷機に用いて好適である。
両面オフセット枚葉印刷機は、裏面印刷ユニットと表面印刷ユニットとが連接部により連結されており、各印刷ユニットには、印刷シートの搬送経路に沿って複数のインキ色(例えば、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック、その他、必要に応じて特別色など)ごとの印刷部、コーティング部、乾燥部が設けられている。従って、給紙部から裏面印刷ユニットに印刷シートが供給されると、印刷シ−トの裏面に対して、各印刷部にて版胴からインキが転写され、コーティング部にて水性ニスが塗布され、乾燥部にて熱風が供給されてニスコーティング面が乾燥される。そして、裏面に印刷が施された印刷シ−トは、連接部から表面印刷ユニットに搬送され、印刷シ−トの表面に対して、各印刷部にて版胴からインキが転写され、コーティング部にて水性ニスが塗布され、乾燥部にて熱風が供給されてニスコーティング面が乾燥された後、排紙部に排出される。
このように構成された両面オフセット枚葉印刷機にて、裏面印刷ユニットでは、表面印刷ユニットで印刷を行うときに、印刷シ−トの裏面(印刷済み面)に傷などがつかないように、表面印刷ユニットに受け渡す前に乾燥装置で確実に印刷面をコーティングしている水性ニスを乾燥させる必要があり、また、表面印刷ユニットでは、印刷シートが排紙部で積み重ねられるときに、印刷シ−トの表面に傷などがつかないように乾燥装置で確実に水性ニスを乾燥させる必要がある。
従来の両面オフセット枚葉印刷機の乾燥装置としては、特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された両面枚葉印刷機は、印刷シート紙を反転させることなくその両面に印刷を施すものであり、裏面印刷ユニットにて紙の裏面に印刷を行い、裏面コーティングユニットにて紙の裏面にUVニスを塗布した後、連接ユニットを介して表面印刷ユニットへ搬送し、表面印刷ユニットにて紙の表面に印刷を行なうようにしている。このような両面印刷機では、裏面に塗布されているUVニスが完全に硬化していないと、表面印刷ユニットでの表面印刷時にUVニスが剥がれてしまうため、UVランプを備えたUVニス乾燥装置を連接ユニット内に設けて紙の裏面にUVランプを当てることでUVニスを完全に硬化させるようにしている。
特開2005-22398号公報
ところで、上述した特許文献1に記載された両面枚葉印刷機では、UVニスを使用してコーティングを行なっているが、水性ニスを使用してコーティングを行なう場合には、上記のUVニス乾燥装置の代わりに、IRランプにより赤外線を照射して紙を加熱するIR装置や、熱風により紙を加熱する熱風装置を設ける必要がある。
しかしながら、IR装置や熱風装置を用いた場合、印刷シートの温度を乾燥に適した最適温度に保持することが非常に困難であり、紙面温度が所定温度よりも低くなってしまうと、水性ニスの乾燥が不十分になるおそれがある。そして、裏面に塗布された水性ニスの乾燥が不十分であると、UVニスが完全に乾燥しなかったときと同様に、表面印刷ユニットでの表面印刷時に水性ニスが剥がれてしまい、印刷品質が低下してしまう。また、表面に塗布された水性ニスの乾燥が不十分であると、排紙部で印刷シートが積み重ねられるときに印刷シート同士が付着してしまい、印刷品質が低下してしまう。
一方、印刷シ−トの乾燥時に、IR装置や熱風装置により加熱された印刷シートは熱膨張しており、そのままの状態で表面印刷ユニットで印刷が施されると、絵柄見当がずれてしまう。また、印刷シートが高温のままの状態で排紙されると、排紙部で印刷シートが積み重ねられるときに紙揃いが不安定になりやすい。そのため、印刷シートをIR装置や熱風装置により加熱して乾燥した後、冷風装置により所定温度以下に冷却しておく必要があるが、このときの紙面温度を最適にしておくことも印刷品質を向上させる上では重要である。
本発明は上述した課題を解決するものであり、水性ニスコーティング面の乾燥を最適温度で確実に行うことで印刷品質の向上を図った印刷機の水性ニス乾燥装置及び印刷機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置は、紙の一面にインキが転写され、このインキの表面に水性ニスを塗布してコーティングした後、このニスコーティング面を乾燥させる印刷機の水性ニス乾燥装置であって、紙を加熱する加熱手段と、該加熱手段に搬送される前の紙の紙面温度を計測または推定する第1紙面温度計測推定手段と、該第1紙面温度計測推定手段から得られた第1紙面温度が水性ニスの乾燥に必要な第1所定温度となるように前記加熱手段の出力を制御する加熱制御手段とを具えたことを特徴とするものである。
請求項2の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置では、前記加熱手段は、紙の一面側に赤外線を照射する赤外線照射装置と、紙の一面に熱風を吹き付ける熱風吹付装置とを有し、前記加熱制御手段は、前記第1紙面温度に基づいて前記赤外線照射装置の出力を制御することを特徴としている。
請求項3の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置では、前記第1紙面温度計測推定手段は、紙搬送方向に直行する幅方向における中央部及び両端部の紙面温度を計測または推定しており、少なくとも一箇所の第1紙面温度が前記第1所定温度から外れたときに前記加熱手段の出力を増減することを特徴としている。
請求項4の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置では、前記加熱制御手段は、前記第1紙面温度が前記第1所定温度から外れた状態が予め設定された所定時間継続したときに前記加熱手段の出力を増減することを特徴としている。
請求項5の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置では、前記加熱制御手段は、前記第1紙面温度が前記第1所定温度より上昇して前記加熱手段の出力を低減した後、前記第1紙面温度が前記第1所定温度より低下した第1下限温度になったときに、前記加熱手段の出力を維持することを特徴としている。
請求項6の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置では、前記加熱制御手段は、前記第1紙面温度が前記第1所定温度より低下して前記加熱手段の出力を増加した後、前記第1紙面温度が前記第1所定温度より低下した第1上限温度になったときに、前記加熱手段の出力を維持することを特徴としている。
請求項7の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置では、前記加熱手段よりも紙搬送方向の下流側に位置する紙を冷却する冷却手段と、前記冷却手段から搬送された後の紙の紙面温度を計測または推定する第2紙面温度計測推定手段と、該第2紙面温度計測推定手段から得られた第2紙面温度が排紙に必要な第2所定温度以下となるように前記冷却手段の出力を制御する冷却制御手段を設けたことを特徴としている。
請求項8の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置では、前記冷却手段は、紙の一面側に冷風を吹き付ける冷風吹付装置を有し、前記冷却制御手段は、前記第2紙面温度に基づいて前記冷風吹付装置の風量または風速を増減することを特徴としている。
請求項9の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置では、前記印刷機内の空気を外部に排出する排気手段と、前記加熱手段の近傍の機内雰囲気温度を計測または推定する雰囲気温度計測推定手段と、該雰囲気温度計測推定手段から得られた機内雰囲気温度が前記印刷機の正常作動に必要な第3所定温度以下となるように前記排気手段の出力を制御する排気制御手段を設けたことを特徴としている。
請求項10の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置では、前記排気制御手段は、前記機内雰囲気温度に基づいて前記排気手段による排気量を増減することを特徴としている。
請求項11の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置では、前記機内雰囲気温度が機器の異常駆動が推定される第4所定温度以上となったとき、警報を発するかまたは前記印刷機を停止する安全制御手段を設けたことを特徴としている。
請求項12の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置では、前記印刷機は、紙の裏面に対してインキ転写、ニスコーティング、ニス乾燥が行われた後に、紙の表面に対してインキ転写、ニスコーティング、ニス乾燥が行われる両面印刷機であって、請求項1に記載の印刷機の水性ニス乾燥装置は、紙の表面に塗布されたニスコーティング面を乾燥させる乾燥装置であることを特徴としている。
請求項13の発明の印刷機は、インキが転写された印刷面に水性ニスを塗布するコーティング装置と、コーティング面のニスを乾燥させる乾燥装置とを有する印刷機であって、コーティング面を加熱する加熱手段と、該加熱手段に搬送される前の印刷面温度を計測または推定する印刷面温度計測推定手段と、該印刷面温度計測推定手段から得られた印刷面温度が水性ニスの乾燥に必要な温度以上となるように前記加熱手段の出力を制御する加熱制御手段と、を具えたことを特徴とするものである。
請求項1の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置によれば、紙を加熱する加熱手段と、この加熱手段に搬送される前の紙の紙面温度を計測または推定する第1紙面温度計測推定手段と、第1紙面温度計測推定手段から得られた第1紙面温度が水性ニスの乾燥に必要な第1所定温度となるように加熱手段の出力を制御する加熱制御手段を設けたので、加熱手段に搬送される前の紙の第1紙面温度に基づいて加熱手段の出力を制御することで、紙の乾燥時の紙面温度が最適温度に制御され、塗布された水性ニスを確実に乾燥させることができ、乾燥後の紙の表面のスリ傷の発生や光沢のばらつきを抑制して印刷品質を向上することができる。
請求項2の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置によれば、前記加熱手段を、紙の一面側に赤外線を照射する赤外線照射装置と、紙の一面に熱風を吹き付ける熱風吹付装置とから構成し、加熱制御手段が第1紙面温度に基づいて赤外線照射装置の出力を制御するので、赤外線照射装置の出力を制御することで、乾燥時の紙面温度を調整することができ、乾燥時の紙の紙面温度を水性ニスの乾燥に必要な最適温度に維持することができる。
請求項3の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置によれば、第1紙面温度計測推定手段は、紙搬送方向に直行する幅方向における中央部及び両端部の紙面温度を計測または推定しており、少なくとも一箇所の第1紙面温度が第1所定温度から外れたときに加熱手段の出力を増減するので、紙の搬送時にその幅方向において温度のばらつきがあったときでも、加熱手段を適正に制御して乾燥時の紙の紙面温度を最適温度に維持することができる。
請求項4の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置によれば、加熱制御手段は、第1紙面温度が第1所定温度から外れた状態が予め設定された所定時間継続したときに加熱手段の出力を増減するので、一時的な第1紙面温度のばらつきを考慮して加熱手段を適正に制御することができる。
請求項5の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置によれば、加熱制御手段は、第1紙面温度が第1所定温度より上昇して加熱手段の出力を低減した後、第1紙面温度が第1所定温度より低下した第1下限温度になったときに、加熱手段の出力を維持するので、第1紙面温度が上昇したときには、紙の紙面温度を第1所定温度より低下させてから加熱手段の出力を維持することで、紙面温度の最上昇を確実に阻止して乾燥時の紙面温度を安定した温度に維持することができる。
請求項6の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置によれば、加熱制御手段は、第1紙面温度が第1所定温度より低下して加熱手段の出力を増加した後、第1紙面温度が第1所定温度より低下した第1上限温度になったときに、加熱手段の出力を維持するので、第1紙面温度が低下したときには、紙の紙面温度を第1所定温度より上昇させてから加熱手段の出力を維持することで、紙面温度の最低下を確実に阻止して乾燥時の紙面温度を安定した温度に維持することができる。
請求項7の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置によれば、加熱手段よりも紙搬送方向の下流側に位置する紙を冷却する冷却手段と、冷却手段から搬送された後の紙の紙面温度を計測または推定する第2紙面温度計測推定手段と、第2紙面温度計測推定手段から得られた第2紙面温度が排紙に必要な第2所定温度以下となるように冷却手段の出力を制御する冷却制御手段を設けたので、冷却手段から搬送された後の紙の第2紙面温度に基づいて冷却手段の出力を制御することで、紙の乾燥後の紙面温度が最適温度に制御され、排紙時の紙の表面のスリ傷の発生を抑制して印刷品質を向上することができる。
請求項8の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置によれば、冷却手段を紙の一面側に冷風を吹き付ける冷風吹付装置により構成し、冷却制御手段が第2紙面温度に基づいて冷風吹付装置の風量または風速を増減するので、冷風吹付装置の風量または風速を増減することで、乾燥後の紙面温度を調整することができ、紙の紙面温度を排紙に必要な最適温度に維持することができる。
請求項9の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置によれば、印刷機内の空気を外部に排出する排気手段と、加熱手段の近傍の機内雰囲気温度を計測または推定する雰囲気温度計測推定手段と、雰囲気温度計測推定手段から得られた機内雰囲気温度が印刷機の正常作動に必要な第3所定温度以下となるように排気手段の出力を制御する排気制御手段を設けたので、加熱手段の近傍の機内雰囲気温度に基づいて排気手段の出力を制御することで、紙の乾燥時の機内温度が最適温度に制御され、塗布されたニスを確実に乾燥させることができる。
請求項10の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置によれば、排気制御手段は、機内雰囲気温度に基づいて排気手段による排気量を増減するので、簡単な構成により機内温度を最適温度に維持することができる。
請求項11の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置によれば、機内雰囲気温度が機器の異常駆動が推定される第4所定温度以上となったとき、警報を発するかまたは印刷機を停止する安全制御手段を設けたので、機内雰囲気温度が異常に上昇したときには、警報を発することで印刷機の異常をオペレータに知らせることができ、印刷機を停止することで印刷不良を防止することができ、安全性を向上することができる。
請求項12の発明の印刷機の水性ニス乾燥装置によれば、印刷機を、紙の裏面に対してインキ転写、ニスコーティング、ニス乾燥が行われた後に、紙の表面に対してインキ転写、ニスコーティング、ニス乾燥が行われる両面印刷機とし、水性ニス乾燥装置を、紙の表面に塗布されたニスコーティング面を乾燥させる乾燥装置としたので、紙の裏面に対するニス乾燥により紙面温度がばらついても、表面印刷に搬送される前の紙の第1紙面温度に基づいて加熱手段の出力を制御することで、紙の乾燥時の紙面温度が最適温度に制御され、塗布された水性ニスを確実に乾燥させることができ、乾燥後の紙の表面のスリ傷の発生や光沢のばらつきを抑制して印刷品質を向上することができる。
請求項13の発明の印刷機によれば、インキが転写された印刷面に水性ニスを塗布するコーティング装置と、コーティング面のニスを乾燥させる乾燥装置とを有し、コーティング面を加熱する加熱手段と、加熱手段に搬送される前の印刷面温度を計測または推定する印刷面温度計測推定手段と、印刷面温度計測推定手段から得られた印刷面温度が水性ニスの乾燥に必要な温度以上となるように加熱手段の出力を制御する加熱制御手段とを設けたので、加熱手段に搬送される前の印刷面温度に基づいて加熱手段の出力を制御することで、ニス乾燥時の印刷面温度が最適温度に制御され、塗布された水性ニスを確実に乾燥させることができ、乾燥後の印刷面のスリ傷の発生や光沢のばらつきを抑制して印刷品質を向上することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る印刷機の水性ニス乾燥装置及び印刷機の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例に係る印刷機の水性ニス乾燥装置を表す概略図、図2は、本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置における制御ブロックを表す概略構成図、図3は、本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置における赤外線照射装置の出力減少制御を表す概略図、図4は、本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置における赤外線照射装置の出力増加制御を表す概略図、図5は、本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置における冷却装置の出力制御を表す概略図、図6は、本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置における排気装置の出力制御を表す概略図、図7は、本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置が適用された両面オフセット枚葉印刷機の概略図ある。
本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置が適用された両面オフセット枚葉印刷機は、図7に示すように、給紙装置11と、裏面印刷ユニット12と、表面印刷ユニット13と、排紙装置14とを有し、裏面印刷ユニット12と表面印刷ユニット13とが連接ユニット15により連結されている。そして、裏面印刷ユニット12及び表面印刷ユニット13は、それぞれ印刷部12A,13A、コーティング部12B,13B、乾燥部12C,13Cを有している。
上述した構造の印刷機では、給紙装置11から裏面印刷ユニット12に紙Sが供給されると、まず、印刷部12Aにて、印刷面となる紙Sの裏面に対して、4色のインキ(本実施形態では、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)ごとに版胴を介して転写される。その後、コーティング部12Bにて、水性ニスが塗布され、乾燥部12Cにて、ニスコーティング面が乾燥された後、連接ユニット15により表面印刷ユニット13に搬送される。そして、前述した裏面印刷ユニット12での印刷工程と同じように、裏面に印刷が施された紙の表面を印刷面として、表面印刷ユニット13の印刷部13Aにて、4色のインキが版胴を介して順に転写された後、コーティング部13Bにて、水性ニスが塗布される。続いて、乾燥部13Cにて、ニスコーティング面が乾燥された後、排紙装置14に排出される。即ち、この両面オフセット枚葉印刷機では、紙Sの裏面に印刷を施した後、この紙Sを反転させることなく、その紙Sの表面に印刷を施すことができる。
このように構成された本実施例の両面オフセット枚葉印刷機にて、表面印刷ユニット14における乾燥部13Cでは、紙の印刷面温度を乾燥に適した最適温度に保持することが必要である。これは、印刷面温度が低いと水性ニスの乾燥が不十分になり、排紙装置14で紙が積み重ねられたときに印刷シート同士が付着したり、表面に擦り傷がついて印刷品質が低下してしまうからであり、本実施例では、表面印刷ユニット13の乾燥部13Cにて、ニスコーティング面の乾燥を最適温度で確実に行うように乾燥環境管理を行うことで、印刷品質を向上させるようにしている。
以下、図1及び図2を用いて、詳細に印刷ユニットの構造を説明する。表面印刷ユニット13のコーティング部13Bは、印刷部13Aから紙Sを受け渡される中間胴21と、この中間胴21に対接して紙Sの裏面に接しながらこの紙Sの走行と同期して回転する圧胴22と、紙Sを挟んで圧胴22に対向して設けられてこの紙Sの表面に水性ニスを塗布する水性ニス塗布装置23とから構成されている。そして、この水性ニス塗布装置23は、水性ニスを貯留するニス溜め24と、ニス溜め24に浸されて設けられたニス元ローラ25と、ニス元ローラ25に接して設けられたニス着けローラ26と、ニス着けローラ26と圧胴22の周面に支持されて走行している紙Sの表面とに接触して設けられたニス版胴27とを有している。
従って、表面にインキが転写された紙Sは、中間胴21から圧胴22に搬送される一方、ニス溜め24に貯留されている水性ニスは、ニス元ローラ25及びニス着けローラ26により適度に練られてからニス版胴27に供給され、圧胴22に支持された紙Sの表面、つまり、転写されたインキ上に塗布され、その後、乾燥部13Cに受け渡される。
乾燥部13Cは、コーティング部13Bから紙Sを受け渡されて搬送する搬送機構28と、この搬送機構28から紙Sを受取る中間胴(3倍胴)29と、乾燥後の紙Sを排紙装置14に排出する搬送胴30とを有すると共に、紙Sを加熱する加熱装置31と、加熱装置31により加熱された紙Sを冷却する冷却装置32と、乾燥部13C内の熱気を機外へ排出する排気装置33とを有しており、制御装置34により駆動制御可能となっている。
この加熱装置31は、赤外線(IR)を照射する赤外線照射装置(以下、IR照射装置)35,36と、熱風を吹き付ける熱風吹付装置37とから構成されている。IR照射装置35,36は、中間胴29の上方に紙Sの搬送方向に沿って設けられており、紙Sにおける水性ニスがコーティングされた表面にIRを照射し、この紙Sを加熱するものである。そして、このIR照射装置35,36は、供給電力を調節することでその出力(加熱温度)を調節することができる。従って、中間胴29により搬送される紙Sに対して、IR照射装置35,36によりIRを照射することで、コーティング部13Bで水性ニスが塗布された紙Sを比較的早い段階で加熱することができる。
熱風吹付装置37は、中間胴29の上方で、且つ、2つのIR照射装置35,36の間に設けられており、中間胴29の周面に支持されて走行している紙Sの表面に熱風を吹付けてこの紙Sを加熱するものである。そして、この熱風吹付装置37は、具体的には、熱風を発生する熱風発生器38aと、大気を吸引して熱風発生器38aへ送る吸引ファン38bとを有しており、熱風発生器38aの熱風温度を調節することで熱風吹付装置37の出力(加熱温度)を調節できるようになっている。
従って、IR照射装置35,36及び熱風吹付装置37は、乾燥対象となる印刷面である紙Sの表面側に設けられており、効率良く紙S上のコーティング面を加熱してこの紙Sの表面に塗布されている水性ニスを完全に乾燥することができる。また、IR照射装置35,36と熱風吹付装置37とが紙搬送方向において交互に設けられているので、より効率良く紙Sを加熱することが可能となっている。
冷却装置32は、紙Sに冷風を吹き付ける冷風吹付装置39,40から構成されている。一方の冷風吹付装置39は、中間胴29の上方で、且つ、IR装置35より紙搬送方向の上流側に設けられ、他方の冷風吹付装置40は、中間胴29の上方で、且つ、IR装置36より紙搬送方向の下流側に設けられ、紙Sの表面に冷風を吹き付けるものである。この冷風吹付装置39,40は、具体的には、冷風を発生するクーラ41,42と、クーラ41,42により発生した冷風を送出する送風ファン43,44と、送出される冷風の流量を調整する冷風弁45,46とから構成されており、各冷風弁45,46の開度を調整することで冷風吹付装置39,40の出力(冷風量)を調節することができる。
従って、冷風吹付装置39,40は、紙Sの表面側に設けられており、効率良く紙Sを冷却し、加熱装置31によるこの紙Sの不要な温度上昇を抑制することができる。
排気装置33は、加熱装置31を構成するIR照射装置35,36及び熱風吹付装置37の上方に設けられており、乾燥部13C内の空気(熱気)を機外へ排出するものであるこの排気装置33は、具体的には、熱気を機外へ排出する排気ファン47と、排気ファン47により排出される空気量を調整する排気弁48とを有しており、排気弁48の開度を調整することで、排気装置33の出力(排気量)を調節することができる。
ところで、本実施例では、搬送される紙Sの紙面温度や雰囲気温度に応じて上述した乾燥部13Cの加熱装置31、冷却装置32、排気装置33を駆動制御可能となっている。即ち、乾燥部13Cには、加熱装置31及び冷却装置32に搬送される前の紙Sの紙面温度(第1紙面温度)を計測する第1温度センサ(第1紙面温度計測推定手段、印刷面温度計測推定手段)51と、冷却装置32から搬送された後の紙Sの紙面温度(第2紙面温度)を計測する第2温度センサ(第2紙面温度計測推定手段)52と、乾燥部13C内の雰囲気温度(機内雰囲気温度)を計測する第3温度センサ(雰囲気温度計測手段)53が設けられている。
この第1温度センサ51は、非接触式の温度センサであり、加熱装置31及び冷却装置32よりも紙搬送方向の上流側で、且つ、中間胴29に接触する手前側の位置に設けられており、この中間胴29の周面に支持されて走行する紙Sの紙面温度を常時計測するものである。ここで、第1温度センサ51は、紙Sの搬送方向に直行する幅方向における中央部及び両端部の紙面温度を計測するようになっている。
第2温度センサ52は、非接触式の温度センサであり、加熱装置31及び冷却装置32よりも紙搬送方向の下流側で、且つ、中間胴29と搬送胴30との対接部よりも紙搬送方向下流側の位置に設けられており、この搬送胴30の周面に支持されて走行している紙Sの紙面温度を常時計測するものである。ここで、第2温度センサ52は、第1温度センサ51と同様に、紙Sの搬送方向に直行する幅方向における中央部及び両端部の紙面温度を計測するようになっている。
第3温度センサ53は、中間胴29の上方で、且つ、冷却装置32の紙搬送方向の下流側に隣接した位置に設けられており、乾燥部13C内の雰囲気温度を常時計測するものである。ここで、第3温度センサ53は非接触式の温度センサである必要はないが、乾燥部13C内の雰囲気温度は、表面温度上昇が比較的大きい中間胴29に影響を受けやすいため、この中間胴29の表面温度を計測することが好ましく、この場合、第3温度センサ53として非接触式の温度センサを用いるのがよい。
そして、上述した制御装置34は、例えば、コンピュータであり、第1温度センサ51が計測した第1紙面温度に基づいて加熱装置31の出力を制御する加熱制御部34aと、第2温度センサ52が計測した第2紙面温度に基づいて冷却装置32の出力を制御する冷却制御部34bと、第3温度センサ53が計測した機内雰囲気温度に基づいて排気装置33の出力を制御する排気制御部34cと、第3温度センサ53が計測した機内雰囲気温度に基づいて警報機54及び印刷機の運転を制御する運転制御部(安全制御手段)34dとを有している。
加熱制御部34aには、第1温度センサ51が計測した第1紙面温度が入力されるようになっており、この加熱制御部34aは、第1温度センサ51から得られた加熱装置31に搬送される前の紙Sの第1紙面温度が、予め設定した第1所定温度(例えば、水性ニスが乾燥するのに必要な温度、例えば、60℃)となるように、IR照射装置35,36の出力を制御、つまり、増減する。なお、IR照射装置35,36に合わせて、熱風吹付装置37の出力を増減してもよい。従って、加熱装置31に搬送される前の紙Sは、裏面印刷ユニット12で印刷が施されたときに、印刷部12Aの各胴から熱を受けたり、乾燥部12Cの加熱装置から熱を受けることで、その紙面温度がばらつくおそれがあり、加熱装置31に搬送される前の紙Sの第1紙面温度に応じてIR照射装置35,36の出力を増減することで、加熱装置31により紙Sに塗布した水性ニスを確実に乾燥することができる。
冷却制御部34bには、第2温度センサ52が計測した第2紙面温度が入力されるようになっており、この冷却制御部34bは、第2温度センサ52から得られた冷却装置32から搬送された後の紙Sの第2紙面温度が、予め設定した第2所定温度(第1所定温度よりも低い温度、例えば、20℃)以下となるように、冷風吹付装置39,40の出力を制御、つまり、増減する。具体的に、冷却制御部34bは、第2紙面温度が第2所定温度以下のときは、冷風吹付装置39,40の冷風弁45,46を閉状態とし、第2紙面温度が第2所定温度を越えたときは、冷風吹付装置39,40の冷風弁45,46を開状態とし、且つ、第2紙面温度に応じてその開度を調整する。従って、排紙装置14に排出される紙Sは、加熱装置31で乾燥されるときに熱を受けることで、その紙面温度が高温でばらつくおそれがあり、冷却装置32から搬送された後の紙Sの第2紙面温度に応じて冷却装置32の出力を増減することで、排紙装置14に排出される紙Sを確実に冷却することができると共に、冷風吹付装置39,40の出力を必要最小限に抑えることができる。
排気制御部34cには、第3温度センサ53が計測した機内雰囲気温度が入力されるようになっており、この排気制御部34cは、第3温度センサ53から得られた乾燥部13Cの機内雰囲気温度が、予め設定した第3所定温度(第1所定温度よりも低く、第2所定温度より高い温度、例えば、40℃)以下となるように、排気装置33の出力を制御、つまり、増減する。具体的に、排気制御部34cは、機内雰囲気温度が第3所定温度以下のときは、排気弁48を閉状態とし、機内雰囲気温度が第3所定温度を越えたときは、排気弁48を開状態とし、且つ、機内雰囲気温度に応じてその開度を調整する。従って、乾燥部13C内は、加熱装置31などにより雰囲気温度が上昇して印刷機にダメージを与えてしまうおそれがあり、乾燥部13Cの機内雰囲気温度に応じて排気装置33の出力を増減することで、適切な機内温度を保持することができる。
運転制御部34dには、第3温度センサ53が計測した機内雰囲気温度が入力されるようになっており、この運転制御部34dは、第3温度センサ53から得られた乾燥部13Cの機内雰囲気温度が、予め設定した第4所定温度(例えば、80℃)以上になったら、印刷機内が異常温度状態であると判定して警報機54を作動させ、第5所定温度(例えば、100℃)以上になったら、印刷機の運転を停止させるようにしている。従って、印刷機内が異常温度状態になると、紙Sを把持する印刷胴や搬送胴の爪が緩んで紙1の搬送中に紙Sを落としてしまうおそれがあると共に、印刷機にダメージを与えることになるため、このように印刷機内が異常温度状態になった場合には警報機54を作動させたり、印刷機の運転を停止させるようにしている。
ここで、制御装置34による具体的な制御について説明する。加熱装置31による駆動制御において、図3に示すように、加熱制御部34aには、第1温度センサ51が計測した紙Sの幅方向における3箇所、つまり、駆動側第1紙面温度と中央部第1紙面温度と操作側第1紙面温度が常時入力されており、この加熱制御部34aは、第1温度センサ51から得られた3つの第1紙面温度が、予め設定した第1所定温度(60℃)より高く、且つ、この状態が所定時間(例えば、30秒)継続したときには、IR照射装置35,36の出力を低減する。この場合、3つの第1紙面温度のうち、少なくとも2つの第1紙面温度が、第1所定温度より高い状態が所定時間継続していれば、IR照射装置35,36の出力を低減するようにしたが、3つの第1紙面温度を用いたり、1つの第1紙面温度を用いてもよい。
その後、加熱制御部34aは、IR照射装置35,36の出力を低減することで、3つの第1紙面温度が、第1所定温度から所定温度(例えば、5℃)低下して第1下限温度となったときに、IR照射装置35,36の出力を保持する。この場合、3つの第1紙面温度が、第1下限温度となったら、IR照射装置35,36の出力を保持するようにしたが、1つまたは2つの第1紙面温度を用いてもよい。
従って、加熱装置31に搬送される前の紙Sの第1紙面温度が高いときには、IR照射装置35,36の出力を低減することで、加熱装置31による紙Sの乾燥時における水性ニスの乾燥を適正に行い、表面の十分な光沢を確保することができる。また、紙面温度の最上昇を確実に阻止して乾燥時の紙面温度を安定した温度に維持することができる。更に、IR照射装置35,36における必要以上の無駄なエネルギの放出を抑制して乾燥作業コストの低減を図ることができると共に、加熱装置31による印刷機のダメージを抑制することができる。
また、図4に示すように、加熱制御部34aは、第1温度センサ51から得られた3つの第1紙面温度が、予め設定した第1所定温度より低く、且つ、この状態が所定時間(例えば、30秒)継続したときには、IR照射装置35,36の出力を上昇する。この場合、3つの第1紙面温度のうち、少なくとも2つの第1紙面温度が、第1所定温度より低い状態が所定時間継続していれば、IR照射装置35,36の出力を増加するようにしたが、1つまたは3つの第1紙面温度を用いてもよい。
その後、加熱制御部34aは、IR照射装置35,36の出力を上昇することで、3つの第1紙面温度が、第1所定温度から所定温度(例えば、5℃)上昇して第1上限温度となったときに、IR照射装置35,36の出力を保持する。この場合、3つの第1紙面温度が、第1上限温度となっていれば、IR照射装置35,36の出力を保持するようにしたが、1つまたは2つの第1紙面温度を用いてもよい。
従って、加熱装置31に搬送される前の紙Sの第1紙面温度が低いときには、IR照射装置35,36の出力を上昇することで、加熱装置31による紙Sの乾燥を確実に行うことができ、印刷品質を向上することができる。また、紙面温度の最下降を確実に阻止して乾燥時の紙面温度を安定した温度に維持することができる。
冷却装置32による駆動制御において、図5に示すように、冷却制御部34bには、第2温度センサ52が計測した紙Sの幅方向における3箇所、つまり、駆動側第2紙面温度と中央部第2紙面温度と操作側第2紙面温度が常時入力されており、この冷却制御部34bは、第2温度センサ52から得られた3つの第2紙面温度の平均値が、予め設定した第2所定温度(20℃)以下となるように、冷風弁45,46の弁開度を調整する。本実施例では、冷却制御部34bが第2紙面温度に対する冷風弁開度の関数マップを有しており、計測した3つの第2紙面温度の平均値に基づいて冷風弁45,46の弁開度を設定している。
従って、冷却装置32から搬送された後の紙Sの第2紙面温度に応じて冷風弁45,46の弁開度を調節することで、排紙装置14に排出される紙Sを確実に冷却して適性温度以下の状態で排紙することができると共に、冷風吹付装置39,40の出力を必要最小限に抑えることができる。
排気装置33による駆動制御において、図6に示すように、排気制御部34cには、第3温度センサ53が計測した紙Sの幅方向における3箇所、つまり、駆動側機内雰囲気温度と中央部機内雰囲気温度と操作側機内雰囲気温度が常時入力されており、この排気制御部34cは、第3温度センサ53から得られた3つの機内雰囲気温度の平均値が、予め設定した第3所定温度(40℃)以下となるように、排気弁48の弁開度を調整する。本実施例では、排気制御部34cが機内雰囲気温度に対する排気弁開度の関数マップを有しており、計測した3つの機内雰囲気温度の平均値に基づいて排気弁48の弁開度を設定している。
従って、乾燥部13Cの機内雰囲気温度に応じて排気弁48の弁開度を調整することで、適切な機内温度を保持することができ、加熱装置31などにより雰囲気温度が上昇することで発生する印刷機のダメージを最低限に抑制することができる。
なお、図示しないが、運転制御部34dは、第3温度センサ53から得られた3つの機内雰囲気温度の平均値が、予め設定した第4所定温度(例えば、80℃)以上になったら、警報機54を作動させ、第5所定温度(例えば、100℃)以上になったら、印刷機の運転を停止している。従って、乾燥部13Cの機内雰囲気温度が異常温度になると、警報機54を作動させたり、印刷機の運転を停止させることで、印刷胴や搬送胴の爪による紙Sの把持不良を抑制することができると共に、加熱装置31などにより雰囲気温度が上昇することで発生する印刷機のダメージを最低限に抑制することができる。
このように本実施例の印刷機にあっては、紙Sを加熱する加熱装置31と、この加熱装置31に搬送される前の紙Sの第1紙面温度を計測する第1温度センサ51を設け、加熱制御部34aは、第1温度センサ51から得られた第1紙面温度がニスの乾燥に必要な第1所定温度となるように加熱装置31におけるIR照射装置35,36の出力を制御するようにしている。
従って、加熱装置31に搬送される前の紙Sの第1紙面温度に基づいてIR照射装置35,36の出力を増減することで、紙Sの乾燥時の紙面温度を最適温度に制御することができ、紙Sの表面に塗布された水性ニスを確実に乾燥させることができ、乾燥後の紙Sの表面のスリ傷の発生や光沢のばらつきを抑制して印刷品質を向上することができる。
この場合、第1温度センサ51は、紙Sの幅方向における3箇所、つまり、駆動側第1紙面温度と中央部第1紙面温度と操作側第1紙面温度を計測し、加熱制御部34aは、この3つの第1紙面温度を用いてIR照射装置35,36の出力を制御している。従って、紙Sの搬送時にその幅方向において紙面温度のばらつきがあったときでも、加熱装置31を適正に制御して乾燥時の紙の紙面温度を最適温度に維持することができる。なお、少なくとも1つの第1紙面温度が第1所定温度から外れたときに加熱装置31の出力を増減すればよく、3つの第1紙面温度の平均値を用いたり、温度変化に応じて加熱装置31の出力を段階的に増減するようにしてもよい。
また、本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置では、加熱制御部34aは、第1紙面温度が第1所定温度から外れた状態が予め設定された所定時間継続したときに加熱装置31の出力を増減している。従って、一時的な第1紙面温度のばらつきを考慮して加熱装置31を適正に制御することができる。
更に、本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置では、加熱制御部34aは、第1紙面温度が第1所定温度より上昇して加熱装置31の出力を低減した後、第1紙面温度が第1所定温度より低下した第1下限温度になったときに、加熱装置31手段の出力を維持している。また、加熱制御部34aは、第1紙面温度が第1所定温度より低下して加熱装置31の出力を増加した後、第1紙面温度が第1所定温度より低下した第1上限温度になったときに、加熱装置31の出力を維持している。従って、紙の紙面温度を第1所定温度より低下または上昇させてから加熱装置31の出力を維持することで、紙面温度の最上昇や再下降を確実に阻止して乾燥時の紙面温度を安定した温度に維持することができる。
また、本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置にあっては、加熱装置31よりも紙搬送方向の下流側に位置する紙Sを冷却する冷却装置32と、冷却装置32から搬送された後の紙Sの第2紙面温度を計測する第2温度センサ52を設け、冷却制御部34bは、第2温度センサ52から得られた第2紙面温度が排紙に必要な第2所定温度以下となるように冷却装置32の出力を制御している。
従って、冷却装置32から搬送された後の紙Sの第2紙面温度に基づいて冷却装置32の出力を増減、つまり、冷却弁45,46の開度を調整することで、紙Sの乾燥後の紙面温度が最適温度に制御され、排紙時の紙Sの表面のスリ傷の発生を抑制して印刷品質を向上することができる。
また、本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置では、乾燥部13C内の空気を外部に排出する排気装置33と、加熱装置31の近傍の機内雰囲気温度を計測する第3温度センサ53を設け、排気制御部34cは、第3温度センサ53から得られた機内雰囲気温度が印刷機の正常作動に必要な第3所定温度以下となるように排気装置33の出力を制御している。
従って、加熱装置31の近傍の機内雰囲気温度に基づいて排気装置33の出力を増減することで、紙Sの乾燥時の機内温度が最適温度に制御され、塗布されたニスを確実に乾燥させることができる。
更に、本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置では、機内雰囲気温度が機器の異常駆動が推定される第4所定温度以上となったとき、警報機54を作動させたり、印刷機を停止するようにしている。従って、機内雰囲気温度が異常に上昇したときには、警報を発することで印刷機の異常をオペレータに知らせることができ、印刷機を停止することで印刷不良を防止することができ、安全性を向上することができる。
そして、本実施例では、印刷機を、紙の裏面に対してインキ転写、ニスコーティング、ニス乾燥が行われた後に、紙の表面に対してインキ転写、ニスコーティング、ニス乾燥が行われる両面印刷機とし、本発明の水性ニス乾燥装置を、紙の表面に塗布されたニスコーティング面を乾燥させる乾燥部13Cに適用している。従って、紙Sの裏面に対するニス乾燥により紙面温度がばらついても、表面印刷に搬送される前の紙Sの第1紙面温度に基づいて加熱装置31の出力を制御することで、紙Sの乾燥時の紙面温度が最適温度に制御され、塗布されたニスを確実に乾燥させることができ、乾燥後の紙の表面のスリ傷の発生や光沢のばらつきを抑制して印刷品質を向上することができる。
なお、上述の実施例では、加熱装置31として、2つのIR照射装置35,36と1つの熱風吹付装置37を設けたが、その数は実施例に限定されるものではなく、印刷機の種類や印刷条件などにより適宜設定すればよい。また、冷却装置32として、2つの冷風吹付装置39,40を設け、排気装置33として、1つの排気ファン47を設けたが、その数も印刷機の種類や印刷条件などにより適宜設定すればよい。
また、上述の実施例では、加熱装置31に搬送される前の紙Sの第1紙面温度を60℃、冷却装置32から搬送された後の紙Sの第2紙面温度を20℃、乾燥部13Cの機内雰囲気温度を40℃、第4所定温度を80℃、第5所定温度を100℃として説明したが、この温度に限定されるものではなく、上述したように、印刷機の種類や印刷条件などにより適宜設定すればよい。また、本発明の第1、第2紙面温度計測推定手段、雰囲気温度計測推定手段を、温度を直接計測する温度センサとしたが、温度センサの取付が困難な位置であれば、各温度と相関関係のある温度を計測し、この温度から推定するようにしてもよい。そして、この場合、フィードバック制御、フィードフォワード制御、デューティ制御などを用いてもよい。
更に、本実施例では、本発明の印刷機の水性ニス乾燥装置を、紙Sを反転させることなくその両面に印刷を施す両面印刷機における表面印刷ユニット13の乾燥部13Cに用いた場合について説明したが、裏面印刷ユニット12の乾燥装置12Cに用いることもでき、また、紙Sを反転させる反転胴を有してこの紙Sを反転させて両面に印刷を施す両面印刷機や紙Sの一面に印刷を施す片面印刷機に用いてもよい。
本発明に係る印刷機の水性ニス乾燥装置及び印刷機は、加熱される前の紙の紙面温度がニスの乾燥に必要な第1所定温度となるように加熱手段の出力を制御するものであり、いずれの印刷機にも適用することができる。
本発明の一実施例に係る印刷機の水性ニス乾燥装置を表す概略図である。 本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置における制御ブロックを表す概略構成図である。 本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置における赤外線照射装置の出力減少制御を表す概略図である。 本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置における赤外線照射装置の出力増加制御を表す概略図である。 本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置における冷却装置の出力制御を表す概略図である。 本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置における排気装置の出力制御を表す概略図である。 本実施例の印刷機の水性ニス乾燥装置が適用された両面オフセット枚葉印刷機の概略図である。
符号の説明
11 給紙装置
12 裏面印刷ユニット
13 表面印刷ユニット
14 排紙装置
15 連接ユニット
12A,13A 印刷部
12B,13B コーティング部
12C,13C 乾燥部
21 中間胴
22 圧胴
23 水性ニス塗布装置
24 ニス溜め
25 ニス元ローラ
26 ニス着けローラ
27 ニス版胴
28 搬送機構
29 中間胴(3倍胴)
31 加熱装置
32 冷却装置
33 排気装置
34 制御装置
34a 加熱制御部
34b 冷却制御部
34c 排気制御部
34d 運転制御部(安全制御手段)
35,36 IR照射装置(赤外線照射装置)
37 熱風吹付装置
39,40 冷風吹付装置
45,46 冷風弁
48 排気弁
51 第1温度センサ(第1温度計測推定手段、印刷面温度計測推定手段)
52 第2温度センサ(第2温度計測推定手段)
53 第3温度センサ(雰囲気温度計測推定手段)
54 警報機

Claims (13)

  1. 紙の一面にインキが転写され、このインキの表面に水性ニスを塗布してコーティングした後、このニスコーティング面を乾燥させる印刷機の水性ニス乾燥装置であって、紙を加熱する加熱手段と、該加熱手段に搬送される前の紙の紙面温度を計測または推定する第1紙面温度計測推定手段と、該第1紙面温度計測推定手段から得られた第1紙面温度が水性ニスの乾燥に必要な第1所定温度となるように前記加熱手段の出力を制御する加熱制御手段とを具えたことを特徴とする印刷機の水性ニス乾燥装置。
  2. 請求項1に記載の印刷機の水性ニス乾燥装置において、前記加熱手段は、紙の一面側に赤外線を照射する赤外線照射装置と、紙の一面に熱風を吹き付ける熱風吹付装置とを有し、前記加熱制御手段は、前記第1紙面温度に基づいて前記赤外線照射装置の出力を制御することを特徴とする印刷機の水性ニス乾燥装置。
  3. 請求項1または2に記載の印刷機の水性ニス乾燥装置において、前記第1紙面温度計測推定手段は、紙搬送方向に直行する幅方向における中央部及び両端部の紙面温度を計測または推定しており、少なくとも一箇所の第1紙面温度が前記第1所定温度から外れたときに前記加熱手段の出力を増減することを特徴とする印刷機の水性ニス乾燥装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の印刷機の水性ニス乾燥装置において、前記加熱制御手段は、前記第1紙面温度が前記第1所定温度から外れた状態が予め設定された所定時間継続したときに前記加熱手段の出力を増減することを特徴とする印刷機の水性ニス乾燥装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の印刷機の水性ニス乾燥装置において、前記加熱制御手段は、前記第1紙面温度が前記第1所定温度より上昇して前記加熱手段の出力を低減した後、前記第1紙面温度が前記第1所定温度より低下した第1下限温度になったときに、前記加熱手段の出力を維持することを特徴とする印刷機の水性ニス乾燥装置。
  6. 請求項1から4のいずれか一つに記載の印刷機の水性ニス乾燥装置において、前記加熱制御手段は、前記第1紙面温度が前記第1所定温度より低下して前記加熱手段の出力を増加した後、前記第1紙面温度が前記第1所定温度より低下した第1上限温度になったときに、前記加熱手段の出力を維持することを特徴とする印刷機の水性ニス乾燥装置。
  7. 請求項1に記載の印刷機の水性ニス乾燥装置において、前記加熱手段よりも紙搬送方向の下流側に位置する紙を冷却する冷却手段と、前記冷却手段から搬送された後の紙の紙面温度を計測または推定する第2紙面温度計測推定手段と、該第2紙面温度計測推定手段から得られた第2紙面温度が排紙に必要な第2所定温度以下となるように前記冷却手段の出力を制御する冷却制御手段を設けたことを特徴とする印刷機の水性ニス乾燥装置。
  8. 請求項7に記載の印刷機の水性ニス乾燥装置において、前記冷却手段は、紙の一面側に冷風を吹き付ける冷風吹付装置を有し、前記冷却制御手段は、前記第2紙面温度に基づいて前記冷風吹付装置の風量または風速を増減することを特徴とする印刷機の水性ニス乾燥装置。
  9. 請求項1に記載の印刷機の水性ニス乾燥装置において、前記印刷機内の空気を外部に排出する排気手段と、前記加熱手段の近傍の機内雰囲気温度を計測または推定する雰囲気温度計測推定手段と、該雰囲気温度計測推定手段から得られた機内雰囲気温度が前記印刷機の正常作動に必要な第3所定温度以下となるように前記排気手段の出力を制御する排気制御手段を設けたことを特徴とする印刷機の水性ニス乾燥装置。
  10. 請求項9に記載の印刷機の水性ニス乾燥装置において、前記排気制御手段は、前記機内雰囲気温度に基づいて前記排気手段による排気量を増減することを特徴とする印刷機の水性ニス乾燥装置。
  11. 請求項9または10に記載の印刷機の水性ニス乾燥装置において、前記機内雰囲気温度が機器の異常駆動が推定される第4所定温度以上となったとき、警報を発するかまたは前記印刷機を停止する安全制御手段を設けたことを特徴とする印刷機の水性ニス乾燥装置。
  12. 前記印刷機は、紙の裏面に対してインキ転写、ニスコーティング、ニス乾燥が行われた後に、紙の表面に対してインキ転写、ニスコーティング、ニス乾燥が行われる両面印刷機であって、請求項1に記載の印刷機の水性ニス乾燥装置は、紙の表面に塗布されたニスコーティング面を乾燥させる乾燥装置であることを特徴とする印刷機の水性ニス乾燥装置。
  13. インキが転写された印刷面に水性ニスを塗布するコーティング装置と、コーティング面のニスを乾燥させる乾燥装置とを有する印刷機であって、コーティング面を加熱する加熱手段と、該加熱手段に搬送される前の印刷面温度を計測または推定する印刷面温度計測推定手段と、該印刷面温度計測推定手段から得られた印刷面温度が水性ニスの乾燥に必要な温度以上となるように前記加熱手段の出力を制御する加熱制御手段と、を具えたことを特徴とする印刷機。
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