JP6636023B2 - 記録基材処理装置、印刷システム及び乾燥方法 - Google Patents

記録基材処理装置、印刷システム及び乾燥方法 Download PDF

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Description

本発明は記録基材処理装置、具体的にはプリンタ又はコピー機用の記録基材処理装置に関する。例えば、記録基材処理装置は記録基材を乾燥させるための乾燥装置及び記録基材に印刷物質を定着させるための定着装置のうちの少なくとも1つを含む。例えば、定着装置はフューザーであり得るか又はフューザーを含み得る。本発明はさらに、記録基材処理装置を含むプリンタ又は印刷システムに関する。
コピーや印刷の分野では、記録基材に印刷を乾燥又は定着させることが知られている。例えば、フューザーは用紙等の印刷基材にトナー粉末を定着させるためのものとして知られている。例えば、フューザーは放射熱ランプを含み、放射熱ランプはトナーを加熱しトナーを紙に定着するために印刷基材支持ローラーを加熱するよう配置され得る。
一般に、記録基材への印刷物質の定着には印刷物質を含む記録基材を加熱すること及び印刷物質(例えばインク)に起因する溶剤及び/又は水を蒸発させることを伴う。
柔軟且つ吸収性の記録基材(普通紙及びマシーンコート紙又はオフセットコート紙)にインクジェット印刷、とりわけ水性のインクジェット印刷を行う場合、記録基材の乾燥及び/又は記録基材への印刷画像の定着の際に記録基材の変形が生じることがある。そのような変形は乾燥及び定着の間に記録基材を強く固定することによって少なくとも部分的に防止でき得る。例えば、吸収装置により誘発される真空力(vacuum force)によって記録基材のシートが搬送手段に強固に固定され得る。
特許文献1には、記録基材のシートを搬送するための搬送手段と、該搬送手段の外面で真空力を提供して記録基材のシートを押さえ付けるために配置された吸引装置と、記録基材を直接加熱するための加熱装置と、前記搬送手段の外面で気体媒体(gaseous medium)流を提供するための吹き込み装置とを含む記録基材処理装置であって、動作中、吹き込み装置が吸引装置から気体媒体を受け取る記録基材処理装置が記載されている。
特許文献1に開示の記録媒体処理装置は動作中に乾燥定着装置20から抽出された全ての空気流が供給されるインボックス(in-box)(26)を含む。インボックス(26)は、乾燥定着装置(20)の様々な機能部分(例えば衝突装置、ヒーターの冷却)への全ての空気流が供給されるアウトボックス(out-box)(28)に流体接続されている。この構成は、乾燥定着装置の内部空間での圧力の変動を防止するために乾燥定着装置内の空気流の釣合いを取るように設計されたものである。また、この構成により、乾燥定着装置内部の(相対)湿度を制御できるようにインボックスの出口を通じて空気全体の一部を放出し、アウトボックスに外気を取り入れて放出した一部を補うことができる。
国際公開第2013/131751号パンフレット
特許文献1に開示の記録基材処理装置の欠点は、様々な空気流の力学により、開示された構成は釣合いが取れていないシステム(ill-balanced system)である点である。
特許文献1に開示の記録基材処理装置の別の欠点は、少なくとも異なる機能毎に各空気流に別個の吸引装置又は吹き出し装置(ファン)が必要になるため、構成が複雑且つ高価となり複雑な制御構成が必要になる点である。
特許文献1に開示の記録基材処理装置の別の欠点は、流入する(incoming)空気流の全てが混合及び再分配されるため、最もエネルギー効率の良い形での動作ができない。例えば、印刷基材を押さえ付けるための吸引ドラムから流入する空気流は断熱プロセスにより(僅かに)冷却され得る。
したがって、本発明は、釣合いがとれ、構成、操作及び制御が複雑でなく且つ安価であるとともにエネルギー効率がより優れた空気管理システムを含む記録基材処理装置を提供することを目的とする。係る記録基材処理装置は高生産性プリンタ又は印刷システムでの使用にも適しており、高い乾燥能力を有する。
本発明の第1の態様では、記録基材処理装置を提供することにより上記の目的が実現される。当該記録基材処理装置は、
当該記録基材処理装置の内部空間に含まれる第1のチャンバを通るように記録基材のシートを搬送するための搬送手段と、
前記第1のチャンバから気体媒体を取り出すために配置された第1の吸引装置と、
前記搬送手段の外面に前記気体媒体の第1の流れを提供するために配置された衝突装置と、
を含み、
動作中に前記衝突装置が前記第1の吸引装置から前記気体媒体の第1の流れを受け取るように、前記第1の吸引装置が前記衝突装置に流体接続されている。
この構成では、衝突のために必要な気体媒体の流れと記録基材処理装置の内部空間に含まれる第1のチャンバから抽出された気体媒体の流れとの釣合いが取られる。第1の吸引装置、第1のチャンバ及び衝突装置は実質的に閉じた回路(closed circuit)を形成する。動作中、第1の吸引装置によって気体媒体の第1の流れが生成されるとともに前に進められる(advanced)。
衝突装置は、搬送手段の外面で気体媒体を更新(refresh)するために搬送手段の外面の反対側に配置される。
この構成の利点は、印刷された(ゆえに濡れた)記録基材の表面に気体媒体の第1の流れを衝突させることにより、乾燥させる印刷された記録媒体の表面上の気体媒体の静止(static)及び/又は層流境界層が破壊される点である。そのような境界層は、記録基材の表面からの蒸気成分(vaporous components)の蒸発により蒸気成分を比較的大量に含む。極端な場合では、そのような境界層が蒸気成分で飽和状態にある。そのため、蒸気成分のさらなる蒸発が妨げられるため、記録基材処理装置の乾燥能力が制限される。印刷された記録基材の表面に気体媒体の流れを衝突させることにより、境界層が破壊されて蒸気成分をほとんど含まない気体媒体で更新される。そのため、記録基材処理装置の乾燥能力が高まる。
一実施形態では、第1の吸引装置は、第1の入口及び第1の出口を含む第1のファンを含み、第1の入口は記録基材処理装置の内部空間に含まれる第1のチャンバから気体媒体を取り出すために配置される少なくとも1つの除去装置に接続され、第1の出口は少なくとも1つの衝突装置に接続されている。
この実施形態では、記録基材処理装置の内部空間に含まれる第1のチャンバからの気体媒体の吸引と記録基材への気体媒体の衝突との釣合いを取るために1つのファンが用いられる。動作中、第1の吸引装置に含まれる第1のファンによって気体媒体の第1の流れが生成されるとともに前に進められる。
一実施形態では、記録基材処理装置は、
搬送手段の外面で記録基材を外面に押さえ付けるための真空力を提供するために配置された第2の吸引装置と、
記録基材を加熱するための加熱装置であって、該加熱装置は該加熱装置を冷却するために配置された冷却装置を含む、加熱装置と、
をさらに含み、
動作中に冷却装置が第2の吸引装置から気体媒体の第2の流れを受け取るように、第2の吸引装置が冷却装置に流体接続されている。
この実施形態では、第2の吸引装置によって提供される気体媒体の第2の流れは加熱装置を冷却するために直接用いられ加熱装置が過熱するのを防止する。他方、ヒーターの余分な熱(即ち、記録基材を加熱するのに直接用いられない熱)が気体媒体を加熱するのに用いられる。これは、気体媒体中の蒸気成分の飽和圧力を、ひいては乾燥能力が高める。動作中、第2の吸引装置によって気体媒体の第2の流れが生成されるとともに前に進められる。第2の吸引装置によって提供される気体媒体の第2の流れの余剰部分は必要な冷却流より多くてもよい。第2の吸引装置によって提供される気体媒体の第2の流れは第1のチャンバに再導入され得る。
加熱装置は記録基材を直接加熱するための加熱装置、とりわけ約1200℃のフィラメント温度で動作する中波長カーボン赤外線(CIR)ヒーター等の放射加熱装置であり得る。それらは最大で60kW/m(中波長)及び150kW/m(CIR)の最大出力密度に達する。
本発明の文脈で記録基材のシートを直接加熱することは、主に伝導(例えば加熱されたプラテンで)及び/又は放射(例えば放射ヒーターで)により記録基材のシートに熱エネルギー(熱)を伝えることと解釈すべきである。(例えば気体媒体を通じた)対流伝熱は記録基材の加熱に寄与し得る。しかしながら、そのような寄与は伝導及び/又は放射による加熱に比べて小さい。したがって、本発明の文脈において、主に加熱した(気体)媒体、即ち、加熱した空気の循環による記録基材の加熱は直接加熱の一形態とみなされない。
記録基材を直接加熱する加熱装置の使用は記録基材処理装置の乾燥能力を大幅に向上させる。そのため、記録基材処理装置は高生産性のプリンタ又は印刷システムで好適に用いることができる。
対流(例えば加熱したプラテンで)による加熱は、とりわけ放射による直接加熱と比べた場合比較的遅い。したがって、高生産性のプリンタ又は印刷システムでは記録基材のシートを直接放射加熱することが好ましい。
放射による直接加熱のさらなる利点は、放射ヒーターをオフにすることで基材の加熱を即座に止めることができる点である。これは、印刷プロセス中に紙詰まり等の問題が生じた場合にとりわけ有利であり得る。紙詰まりは記録基材処理装置内で記録基材、例えば紙のシートの蓄積をもたらし得る。高生産性の印刷プロセスでは、大量の記録基材のシートに大量の熱が供給されるため、問題が生じた場合に火災の危険性が高まる。印刷基材への熱エネルギーの供給を直接止めることで、これらのシートが過熱すること又は燃えることを防止できる。
一実施形態では、搬送手段は、搬送手段の外面で記録基材を外面に押さえ付けるための真空力を提供するために吸引ボックスを含み、第2の吸引装置は第2の入口及び第2の出口を含む第2のファンを含み、第2の入口は前記吸引ボックスに接続され、第2の出口は前記加熱装置を冷却するために配置された前記冷却装置に接続されている。
動作中、記録基材を押さえ付けるための真空力を提供する第2の吸引装置(例えば吸引ボックス)からの気体媒体(例えば空気)の流れは、記録基材のシートによる搬送装置(例えばドラム又はベルトであり得る)の外面の被覆の程度に左右される。被覆の程度が高い場合、吸引孔の大部分が記録基材のシートによって覆われていることに起因して前記の流れが小さくなる。
第2の吸引装置からの気体媒体の流れは(少なくとも部分的に)冷却装置に供給されて、該流れは加熱装置を冷却するのに用いられる。加熱装置の冷却に用いられない第2の吸引装置からの気体媒体の流れの余剰部分(例えば搬送装置の外面の被覆の程度が低いことに起因する)は第1のチャンバに再導入され得る。この目的のために第1のチャンバ及び第2のチャンバの間にダクトを導入してもよい。通常の動作では、記録基材のシートによって搬送装置の外面が最大限覆われている場合、第2の吸引装置からの気体媒体の流れと加熱装置を冷却するのに必要な流れとの釣合いが良好に取られる。この場合、上述した流れの余剰部分は小さいか又は無視できる程度のものとなる。
一実施形態では、記録基材処理装置は第2のチャンバと、第3の入口及び第3の出口を含む第3のファンとをさらに含み、第2の出口及び第3の入口は第2のチャンバに流体接続され、第3の出口はヒーターを冷却するために配置された冷却装置に流体接続されている。
さらなる実施形態では、記録基材処理装置は第1のチャンバ及び第2のチャンバを流体接続するために配置されたダクトをさらに含む。
この実施形態では、第2の吸引装置、第1のチャンバ、第2のチャンバ、第3のファン及び加熱装置の冷却装置が実質的に閉じた回路を形成する。加熱装置を冷却するために必要な能力は、記録基材のシートによる搬送手段の被覆の程度に左右される記録基材を押し付けるための真空力を提供する吸引ボックスからの気体媒体の流れから独立している。(第3のファンにより)ヒーターの冷却を独立して行うことができる。吸引ボックスからくる流れとヒーターを冷却するのに必要な流れとの間のミスマッチは、吸引ボックスから来る流れの余剰部分を第1のチャンバに再導入することにより及び/又は気体媒体を第2のチャンバにさらに導入すること(例えば第2のチャンバに外気を吸引するか又は流れ込ますことにより又は記録基材処理装置の第1のチャンバに追加の吸引装置を配置することにより(そして係る追加の吸引装置は第2のチャンバと流体接続される))により補正される。後者は下記で説明するように放出される気体媒体の量にも左右される。通常動作では、搬送手段が記録基材のシートに完全に覆われる。この場合、第2の吸引装置からの気体媒体の流れと加熱装置の冷却に必要な流れとの釣合いが良好に取られる。この場合、上述した流れの余剰部分は小さいか又は無視できる程度のものとなる。
一実施形態では、記録基材処理装置は気体媒体の一部を放出するための放出手段を含み、該放出手段は記録基材処理装置内の(相対)湿度を制御するために配置されている。
ほぼ密閉されたシステムである本発明に係る記録基材処理装置では、印刷物質(例えばインク)に起因する気体媒体中の蒸気成分の量が増加し得る。その量が気体媒体中の該成分の飽和量に近い程、該成分のさらなる蒸発が困難になる。したがって、記録基材処理装置の乾燥能力が低下する。一般に、蒸気成分は循環される気体媒体から例えば凝縮によって取り除かれる。これには気体媒体の冷却が必要になるが、これはエネルギー効率が悪いか又はエネルギーを回収してそれを記録基材処理装置に戻すのに複雑な設備が必要になる。
本発明者らは、基材処理装置から少量の気体媒体を放出することにより、気体媒体中の蒸気成分の量を飽和量よりもさらに低く維持できることを見出した、とりわけ、再循環される気体媒体が比較的高温(例えば60℃〜100℃)の場合、循環される気体媒体の10%を放出することで、印刷速度が高速で(例えば、毎分A4で300頁)且つマーキング物質による被覆率が多くても(例えば11g/m以上)、蒸気成分による気体媒体の飽和の40%未満に、好ましくは10%〜20%に維持することができる。
記録基材処理装置からある量の気体媒体を排出することにより、装置内の圧力が低下する。媒体処理装置の周囲に存在する気体媒体が記録基材に染み込み得る。周囲条件(例えば温度及び蒸気成分の含有量)の気体媒体が記録基材処理装置内に存在する気体媒体と混ざり合う。
一実施形態では、記録基材処理装置は気体媒体の放出部分を補うために新たな気体媒体を供給するための供給ダクトをさらに含む。
この実施形態の利点は、記録基材処理装置への気体媒体の流入を制御することができる点である。周囲条件の気体は記録基材処理装置内に存在する気体媒体と混ざり合う前に前処理され得る(例えば凝縮及び/又は加熱)。
一実施形態では、記録基材処理装置は第1のチャンバ及び/又は第2のチャンバ内に存在する気体媒体中に存在する蒸気成分の量を測定するとともに気体媒体の放出部分を制御するために配置されたセンサを含む。
一実施形態では、センサは湿度センサ、とりわけ相対湿度センサである。
基材処理装置は、前記センサ(例えば(相対)湿度センサ)により測定された気体媒体中に存在する蒸気成分(例えば水)の量に基づいて気体媒体(例えば湿度の高い空気)の放出部分を制御するコントローラを備え得る。そして蒸気成分の量は、上述したように気体媒体の放出部分を制御することにより所定の範囲内で、例えば飽和の5%〜50%、好ましくは10%〜20%に制御される。
一実施形態では、記録基材処理装置は気体媒体を浄化するために配置された清浄機を含み、該清浄機は好ましくは前記気体媒体の放出部分を受け取るように配置される。
清浄機は、気体媒体を(例えば周囲に)排出する前に又は記録基材処理装置で若しくは印刷システムの任意の他の箇所で気体媒体を再利用する前に気体媒体中に存在する不純物を取り除くために配置されている。
一実施形態では、記録基材処理装置は気体媒体からエネルギーを回収するためのエネルギー転移システム(energy transfer system)を含み、該エネルギー転移システムは好ましくは前記気体媒体の放出部分を受け取るように配置される。
エネルギー転移システムは気体媒体の放出部分に存在する(潜在)エネルギーを回収して基材処理装置で又は印刷システムの任意の他の箇所でそのエネルギーを再利用するために配置され得る。
一実施形態では、エネルギー転移システムは、前記気体媒体から蒸気成分、とりわけ水蒸気を取り除くための凝縮器を含む。
気体媒体が冷却されて(即ちエネルギーが転移され、好ましくは記録基材処理装置又は印刷システムの任意の他の箇所で再利用される)、蒸気成分の凝縮物が気体媒体から分離される。そのため、凝縮器を離れる気体媒体(好ましくは気体媒体の放出部分)は冷却されており蒸気成分を実質的に含まない。そのため、印刷システムのどこであっても凝結を防止できるか又は少なくとも緩和される。
一実施形態では、凝縮器は熱交換器を含む。熱交換器は熱交換器の第1の側で気体媒体から液体を凝結するとともに、第1の側とは別の熱交換器の第2の側で、液体の凝結により放出される潜熱からのエネルギーを提供するよう適合されている。そのため、凝縮器は冷却された気体媒体を提供するとともに該冷却された空気から分離された潜熱から上述のエネルギーを提供し得る。しかしながら、一実施形態では、上述の提供されるエネルギーは、凝縮器から提供された冷却された気体媒体を加熱するのに用いられ得る。例えば、乾燥され再加熱された気体媒体が印刷基材の周囲に再循環され得る。
例えば、エネルギー転移システムはヒートポンプを含み得る。例えば、ヒートポンプは、ヒートポンプの凝縮器側での温度よりも高い温度をヒートポンプの加熱装置側で提供するように適合され得る。一実施形態では、エネルギー転移システムは伝熱流体を用いる。そのようなエネルギー伝送流体は、当該技術分野で伝熱流体として用いられることが良く知られている任意の流体であり得る(例えば、R134aとして知られる流体)。しかしながら、印刷装置に配置される乾燥装置の実施形態において到達し得る温度に鑑みれば、(R744とも呼ばれる伝熱流体である)二酸化炭素が有利に用いられ得ることが考えられる。
また、印刷物質に起因する蒸発した液体を凝結することだけでなく、該液体を蒸発させるために加熱された印刷基材からもエネルギーが回収できることが考えられる。そのため、一実施形態では、印刷装置は、基材が例えば乾燥のために加熱されたときに該基材から熱を受け取る手段、例えば好適なヒートポンプを備え得る。
別の又はさらなる実施形態では、印刷装置の他の部分からエネルギーが回収され得る。例えば、加熱された気体媒体が冷却されて、回収された熱エネルギーが本発明の加熱装置に転移され得る。ヒートポンプ等の好適な伝熱システムを用いて、印刷装置の周囲から熱エネルギーを回収して加熱装置に供給してもよい。周囲は印刷装置によって加熱され、それゆえに先に消費されたエネルギーを少なくとも部分的に再利用しながら再度冷却され得る。
上述の実施形態では、気体媒体が空気であることが好ましい。
水性インクはその環境安全衛生性(HS&E friendliness)からマーキング物質として特に好ましい。その場合、上述の実施形態の主たる蒸気成分は水蒸気を含む。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、とりわけ複数の第1の吸引装置及び/又は複数の衝突装置及び/又は複数の第2の吸引装置及び/又は複数の加熱装置(複数の)冷却装置を含む実施形態も、例えばマニホールドを用いて複数の第1の吸引装置と複数の衝突装置とを流体接続すること(及び1つのファンを用いること)により上記の装置間の流体接続が上述のように配置される限り、本発明の範囲に含まれる。
第2の態様では、本発明は、本発明の第1の態様に係る記録基材処理装置を含む印刷システムに関する。印刷システムは、インクジェットマーキング材料、とりわけ水性インクジェットインクの液滴を噴出して画像記録基材に画像を形成するよう適合されたインクジェット印刷装置を含むインクジェット印刷モジュールをさらに含む。
一実施形態では、印刷システムは本発明の第1の態様に係る記録基材処理装置を含み、インクジェット印刷モジュール内の湿度は加湿器を援用して制御され、該加湿器は記録基材処理装置から気体媒体の放出部分を受け取る。
この実施形態では、記録基材処理装置内で生成され記録基材処理装置から放出された湿度の高い空気は外気よりも水分量を多く含み得る。そのため、(印刷装置内でのインクの乾燥を防止するため)印刷モジュール内で所望の(相対)湿度を得るために、基材処理装置から放出された(浄化された)空気を清浄機への供給流として用いるとよりエネルギー効率がよい。何故なら、所望の湿度に達するのに蒸発すべき水が外気を用いる場合よりも少ないからである。
第3の態様では、本発明は、本発明の第1の態様に係る記録基材処理装置を用いて記録基材を乾燥する方法であって、記録基材処理装置は、
記録基材処理装置の内部空間に含まれる第1のチャンバを通るように記録基材のシートを搬送するための搬送手段と、
第1のチャンバから気体媒体を取り出すために配置された第1の吸引装置と、
搬送手段の外面に前記気体媒体の第1の流れを提供するために配置された衝突装置と、
を含み、
動作中に前記衝突装置が前記第1の吸引装置から前記気体媒体を受け取るように、前記第1の吸引装置が前記衝突装置に流体接続され、
当該方法は、
前記第1のチャンバを通るようにマーキング物質の画像を含む記録基材のシートを搬送手段の外面上で搬送するステップと、
第1のチャンバからの第1の流れを形成する気体媒体の一部を抽出するステップと、
衝突装置に気体媒体の第1の流れを供給するステップと、
を含む。
第1の吸引装置及び衝突装置は実質的に閉じた回路を形成する。
一実施形態では、記録基材処理装置は、
搬送手段の外面で記録基材を外面に押さえ付けるための真空力を提供するために配置された第2の吸引装置と、
記録基材を加熱するための加熱装置であって、該加熱装置は該加熱装置を冷却するために配置された冷却装置を含む、加熱装置と、
をさらに含み、
動作中に冷却装置が第2の吸引装置から気体媒体の第2の流れを受け取るように、第2の吸引装置が冷却装置に流体接続され、
前記方法は、
第1の吸引装置によって生成された真空力により、マーキング物質の画像を含む記録基材のシートを搬送手段の外面に固定するステップであって、該画像は搬送手段の外面に対して上側を向いている、ステップと、
加熱装置により記録基材に伝熱するステップと、
第2の吸引装置から受け取った気体媒体の第2の流れの少なくとも一部を搬送手段の外面の方に供給することにより加熱装置を冷却するステップと、
をさらに含む。
さらなる実施形態では、記録基材処理装置は第1のチャンバ及び第2のチャンバを流体接続するために配置されたダクトをさらに含み、前記方法は該ダクトを通じて気体媒体の第2の流れの過剰部分を再導入するステップをさらに含む。
通常動作では、搬送手段が記録基材のシートに完全に覆われる。この場合、第2の吸引装置からの気体媒体の流れと加熱装置の冷却に必要な流れとの釣合いが良好に取られる。この場合、上述した流れの余剰部分は小さいか又は無視できる程度のものとなる。
一実施形態では、前記方法は、記録基材処理装置から気体媒体の一部を放出する追加のステップを含む。
一実施形態では、前記方法は気体媒体の放出部分を制御する追加のステップを含む。
本実施形態では、気体媒体中に存在する蒸気成分の量がそのような量を測定するのに好適なセンサ、とりわけ気体媒体の(相対)湿度を測定するための湿度センサを用いて測定される。気体媒体中の蒸気成分の飽和量に対する気体媒体中の該成分の測定量に基づいて、気体媒体の放出部分が決定されて気体媒体中の蒸気成分の量が所定の範囲になるように制御される。蒸気成分が水蒸気の場合、放出部分は気体媒体の(相対)湿度が所定の範囲内になるように適合される。例えば、気体媒体の相対湿度は5%〜60%、好ましくは7%〜40%、より好ましくは10%〜25%の範囲内になるように制御される。
一実施形態では、前記方法は新しい気体媒体を記録基材処理装置に供給する追加のステップを含む。
一実施形態では、前記方法は追加の浄化ステップを含む。この実施形態では、気体媒体、とりわけ気体媒体の放出部分は、(例えば周囲に)気体媒体を放出する前に又は記録基材処理装置で又は印刷システムの任意の他の箇所でそれを用いる前に浄化される。浄化ステップには気体媒体中に存在する不純物(埃、油脂粒子等)を除去することを伴う。
一実施形態では、前記方法は気体媒体から、とりわけ気体媒体の放出部分からエネルギーを回収する追加のステップを含む。本実施形態では、気体媒体中に存在する(潜在)エネルギーを回収するとともに、そのようなエネルギーを基材処理装置で又は印刷システムの任意の他の箇所で再利用するために配置され得るエネルギー転移システムによって気体媒体が受け取られる。
本発明は下記の詳細な説明及び添付の概略図から完全に理解することができる。添付の概略図は例示に過ぎず本発明を限定するものではない。
図1はインクジェット印刷システムの概略図を示す。 図2はインクジェットヘッドアセンブリの概略図を示す。 図3Aは先行技術の一実施形態に係る記録基材処理装置の概略図を示す。 図3Bは本発明の一実施形態に係る記録基材処理装置の概略図を示す。 図4は、本発明の一実施形態に係る記録基材処理装置を含む図1に示すインクジェット印刷システムの一部の概略図を示す。
印刷プロセス
本発明に係るインクが好適に使用され得る印刷プロセスを添付の図面の図1及び図2を参照しながら説明する。図1及び図2はインクジェット印刷システム及びインクジェットマーキング装置の概略図をそれぞれ示す。
図1は、受容媒体、とりわけマシーンコート印刷媒体のシートPが、搬送機構12を援用して矢印50及び51で示す搬送方向に搬送されていることを示す。搬送機構12は、1つ(図1に示すように)又は1つ以上のベルトを含む駆動ベルトシステムであり得る。あるいは、これらのベルトの1つ以上を1つ以上のドラムと交換してもよい。搬送機構は、印刷プロセスの各ステップにおけるシート搬送の要件(例えば、シートの位置合わせ精度)に応じて好適に構成され得るため、1つ以上の駆動ベルト及び/又は1つ以上のドラムを含み得る。受容媒体のシートを適切に搬送するために、シートを搬送機構に固定する必要がある。固定の方法は特に限定されておらず、静電固定、機械固定(例えばクランプ)及び真空固定から選択され得る。これらのうち真空固定が好ましい。
以下で説明する印刷プロセスは媒体前処理ステップ、画像形成ステップ、乾燥定着ステップ及び任意で後処理ステップを含む。
媒体前処理
受容媒体、とりわけマシーンコート媒体等の吸収の遅い媒体でのインクの広がり及び固定(即ち、顔料及び水に分散させたポリマー粒子の定着)を向上させるために、受容媒体に前処理、即ち画像を媒体に印刷する前に処理が施され得る。前処理工程は、
・受容媒体を予め加熱して、該受容媒体上で用いられるインクの広がりを高めること及び/又は用いられるインクの受容媒体への吸収を高めること;
・用いられるインクによる受容媒体の濡れ性を向上させるとともにインク組成物(即ち、顔料及び分散ポリマー粒子)の分散された固相(dispersed solid fraction)の安定性を制御するために、受容媒体の表面張力を高めるプライマー前処理(primer pretreatment)を行うこと(プライマー前処理は、例えば塩酸、硫酸、酢酸、リン酸及び乳酸等のガス状酸を用いて気相で行ってもよいし、前処理液で受容媒体を被覆することにより液相で行ってもよい。前処理液は溶媒としての水と、1つ以上の共溶媒と、界面活性剤等の添加物と、多価金属塩、酸及び陽イオン樹脂から選択される少なくとも1つの化合物とを含み得る。);
・コロナ又はプラズマ処理;
のうちの1つ以上を含み得る。
図1は、受容媒体のシートPが第1の前処理モジュール13に搬送されて該モジュールを通過し得ることを示す。第1の前処理モジュール13は、予熱器(例えば放射ヒーター)、コロナ/プラズマ処理装置、ガス状酸処理装置又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。その後、任意で前処理液塗布部材14で所定量の前処理液が受容媒体Pの表面に塗布され得る。具体的には、前処理液の貯蔵タンク15から、ダブルローラー16及び17を含む前処理液塗布部材14に前処理液が供給される。ダブルローラーの各面は、スポンジ等の多孔性樹脂材料で覆われ得る。補助ローラー16に前処理液を供給した後、先ず、前処理液が主ローラー17に搬送され、受容媒体Pの表面に所定量塗布される。その後、前処理液が供給されたコート印刷紙Pは、任意で、乾燥部材18により加熱及び乾燥され得る。乾燥部材18は、前処理液の含水量を所定の範囲に減らすために、前処理液塗布部材14の下流の位置に設置される乾燥ヒーターを含み得る。
搬送機構12が前処理液で汚れるのを防止するために、洗浄ユニット(図示せず)を設置する及び/又は搬送機構が上述のように複数のベルト又はドラムを含むようにしてもよい。後者の方法は搬送機構、とりわけ印刷領域における搬送機構の上流部の汚染を防止する。
画像形成
インクジェットインクを搭載したインクジェットプリンタを利用して、デジタル信号に基づいてインクジェットヘッドからインクの液滴が印刷媒体に吐出されるように画像形成が行われる。
シングルパスインクジェット印刷及びマルチパス(即ち、スキャニング)インクジェット印刷の双方が画像形成に用いられ得るが、シングルパスインクジェット印刷は高速印刷を行うのに効果的であるためシングルパスインクジェット印刷を用いるのが好ましい。シングルパスインクジェット印刷は、インクジェットマーキングモジュールの下を受容媒体が1回通過すること(single passage)によりインクの液滴を受容媒体上に配置して画像の全てのピクセルを形成するインクジェット記録法である。
参照符号11は、異なる色のインク(例えばシアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)を吐出するようにそれぞれ配置された参照符号111、112、113及び114で示す4つのインクジェットマーキング装置を含むインクジェットマーキングモジュールを表す。各ヘッドのノズルピッチは例えば約360dpiである。本発明では、「dpi」は2.54cm毎のドットの数を示す。
シングルパスインクジェット印刷で用いるためのインクジェットマーキング装置111、112、113、114は二重矢印52で示す所望の印刷範囲の少なくとも幅の長さを有する。印刷範囲は矢印50で示す搬送方向と垂直である。インクジェットマーキング装置は所望の印刷範囲の少なくとも幅の長さを有する1つのプリントヘッドを含み得る。インクジェットマーキング装置は2つ以上のインクジェットヘッドを組み合わせて、個々のインクジェットヘッドの組み合わせた長さの合計が印刷範囲の幅全体をカバーするように構成してもよい。そのような構成のインクジェットマーキング装置は、ページワイドアレイ(page wide array)(PWA)プリントヘッドとも呼ばれる。図2は、2つの平行な列に配置された7つの個別のインクジェットヘッド(201、202、203、204、205、206、207)を含むインクジェットマーキング装置111(112、113、114も同一であり得る)を示す。第1の列は4つのインクジェットヘッド(201〜204)を含み、第2の列は第1の列のインクジェットヘッドに対して互い違いに配置された3つのインクジェットヘッド(205〜207)を含む。この互い違いの配列によりノズルのページワイドアレイがもたらされる。
インクの吐出による画像形成では、使用されるインクジェットヘッド(即ちプリントヘッド)はオンデマンド型インクジェットヘッド又は連続型(continuous type)インクジェットヘッドのいずれかであり得る。インク吐出システムとしては、電気機械変換システム(例えば、シングルキャビティ型、ダブルキャビティ型、ベンダー型、ピストン型、シアーモード型又はシェアードウォール型)又は電熱変換システム(例えば、サーマルインクジェット型又はバブルジェット(登録商標)型)が用いられ得る。これらのうち、現在の画像形成法での使用が好ましいのは、直径が30μm以下のノズルを有する圧電型インクジェット記録ヘッドである。
図1は前処理の後で受容媒体Pがインクジェットマーキングモジュール11の上流部に搬送されることを示す。その後、受容媒体Pの幅全体が覆われるように配置された各インクジェットマーキング装置111、112、113及び114のそれぞれから吐出される各カラーインクにより画像形成が行われる。
任意で、受容媒体のシートの温度制御を行いながら画像形成を行ってもよい。この目的のために、インクジェットマーキングモジュール11の真下で搬送機構(例えば、ベルト又はドラム3)の表面の温度を制御するために温度制御装置19を配置してもよい。温度制御装置19は、受容媒体Pの表面温度を制御するのに用いられ得る。温度制御装置19は、印刷媒体の表面温度を前記範囲内に制御するために、放射ヒーター等のヒーター及び冷風等の冷却装置を含み得る。印刷の間及び印刷の後、受容媒体Pがインクジェットマーキングモジュール11の下流部に搬送される。
乾燥・定着
受容媒体に画像を形成した後、印刷を乾燥させて画像を受容媒体に定着させなければならない。乾燥は、溶媒、とりわけ選択された受容媒体に対する吸収特性が良好でない溶媒の蒸発を含む。
図1は、ヒーター、例えば放射ヒーターを含み得る乾燥定着装置20である記録基材処理装置を概略的に示す。画像が形成された後、印刷物は乾燥定着装置20に搬送され、該装置を通過させられる。印刷された画像中に存在する溶媒(大半は水)が蒸発するように印刷物が加熱される。乾燥定着装置20における空気更新速度(air refresh rate)を上げることにより、蒸発の速度と、故に乾燥の速度とを上げてもよい。印刷物が最低造膜温度(MFT)よりも高い温度に加熱されるため、インクの膜形成が同時に起こる。乾燥定着装置20内での印刷物の滞在時間及び乾燥定着装置20の動作温度は、印刷物が乾燥定着装置20を出る時には乾燥した強固な印刷物が得られるように最適化される。上述したように、乾燥定着装置20内の搬送機構12は、印刷装置の前処理及び印刷部の搬送機構とは別個のものでもよく、ベルト又はドラムを含み得る。
図3Aは、図1に概略的に示す乾燥定着装置20である、特許文献1で引用された先行技術に係る記録基材処理装置の概略図を示す。明瞭性のために、図3Aは乾燥固定装置の部位を接続する全てのダクトを示していない。流体接続及び流体の流れを実線の矢印で示す。
エネルギー効率のためにより密閉されたか又は密閉が少ないシステムを形成するため、乾燥定着装置20は破線で示す第1のチャンバ49を形成する筐体を含み得る。
乾燥定着装置20は搬送手段21を含む。本実施形態では、搬送手段21は動作中にその軸(図示せず)を中心に矢印Aで示す方向に回転するドラムである。あるいは、搬送手段はエンドレスベルトであり得る。いずれの場合も、搬送手段21の外面には、真空力により搬送手段の外面に記録基材のシートを押さえつけるための吸引フローを収容するために配置された孔が設けられている。具体的には、複数の孔がこの目的のために配置されている。動作中、記録基材のシートは位置300で乾燥定着装置20に入り、位置301で乾燥定着装置20から出る。乾燥定着装置20は吸引装置22(上述した第2の吸引装置に対応)を含む。この特定の実施形態では、吸引装置22は吸引フロー(上述した第2のフローに対応)提供するために配置された真空ファン(vacuum fan)である。真空ファンは、搬送装置21の外面に設けられた孔又は複数の孔に流体接続された入力側を有する。孔(又は複数の孔)は搬送手段の外面に位置する第1の端部から密閉チャンバ内に位置する第2の端部(図示せず)に延びている。密閉チャンバは第1の吸引装置22の入力側と流体接続されている。密閉チャンバは、本例では搬送ドラムである搬送手段21の内部全体を含み得る。密閉チャンバは搬送手段21の内面に配置され得る。あるいは、密閉チャンバは、吸引孔を備えた搬送ベルトの真下に配置される吸引ボックス(図示せず)であり得る。動作中、記録基材のシート23は真空力によって押さえ付けられて矢印Aで示す方向に搬送される。記録基材のシートで覆われていない搬送手段21の外面の部分では、例えば矢印24で示すように空気が吸引装置22の入力の方に吸引される。そのため、矢印25で示すように吸引フローが生成される。吸引フローの速度はシートによる搬送手段21の外面の被覆率に応じて変化する。吸引装置22の出力側はインボックス26と流体接続されている。インボックス26は、例えばバタフライ弁である弁29を含むダクト27を通じてアウトボックス28に流体接続されている。アウトボックスは、この特定の例では2つの吹き込みファン31及び32を含む吹き込み装置30に流体接続されている。第1の吹き込みファン31は矢印34で示すように第1の衝突装置33と流体接続されている。第1の衝突装置33は搬送手段21の外面に、とりわけ通過する記録基材のシート23に空気を衝突させるために配置されている。第2の吹き込みファン32は矢印36で示すように第2の衝突装置35に流体接続されている。第2の衝突(上述の冷却装置に対応)装置35は加熱装置、この特定の例では放射加熱装置37(例えばCIR)に空気を衝突させて加熱装置を冷却するために配置されている。放射加熱装置37は搬送手段21の外面を加熱するために、とりわけ通過する記録基材のシート23を加熱するために配置されている。乾燥定着装置20は、矢印40で示すように(空気)除去装置39と流体接続された入口を含む吸引装置38(上述した第1の吸引装置に対応)をさらに含む。吸引装置38はインボックス26と流体接続された出口を含む。空気除去装置39は搬送手段21の外面の反対側に配置され、動作時に搬送手段21の周囲から、とりわけ搬送手段21の外面の近傍から空気を除去する。
図3Aは第1のチャンバ49をダクト27と流体接続するために配置されたショートカットダクト53をさらに示す。乾燥定着ユニット20の動作の間に生じ得る筐体の内部とダクト27との間の、即ち第1のチャンバ49とダクト27との間の圧力差は自動的に等しくなる。あるいは、ショートカットダクト53は第1のチャンバ49をインボックス26又はアウトボックス28に直接流体接続するために配置され得る。
代替的な実施形態(図示せず)では、ダクト53が存在せず、乾燥定着装置20が第1のフローコントローラ(図示せず)に作動的に接続された圧力センサ(図示せず)を含み得る。圧力センサはアウトボックス28内に位置するか又は第1の吹き込みファン31若しくは第2の吹き込みファン32のいずれかの入口若しくは出口の近くに位置し得る。この特定の例では、第1のフローコントローラは吸引装置38に作動的に接続されている。動作中に搬送手段21の外面の被覆率が増加すると、吸引フローの流量が減少する。その結果、吹き込み装置30の流量は減少する。係る流量の減少は圧力センサで圧力を測定することによりモニタリングすることができる。したがって、矢印34で示す第1の衝突装置33に流れる空気及び矢印36で示す第2の衝突装置35に流れる空気は減少する。第1の問題により、搬送手段21の外面、とりわけ記録基材のシートが存在する場所での空気の更新が不十分になるため、乾燥能力が低下し不十分になることすらある。第2の問題により、ヒーターの過熱がもたらされるか又は過熱を防止するために加熱電力を下げる場合に乾燥能力が不十分になり得る。これらの影響を補うために、吸引装置38により生成される空気流が(第1のフローコントローラによって)適合されて、圧力センサによって測定される圧力が所定の範囲内に収まるように、とりわけ周囲圧力の近くになるようにされる。乾燥定着装置20は湿度センサ43、とりわけ相対湿度センサをさらに含む。湿度センサ43は、制御弁45、とりわけ制御バタフライ弁に作動的に接続される第2のフローコントローラに作動的に接続されている。あるいは、(相対)湿度センサは吸引装置22の入口又は出口内に好適に位置するか又は湿度センサはアウトボックス28内に位置し得る。いずれにせよ、乾燥定着装置20内を循環する空気の(相対)湿度に応じて、フローコントローラは循環空気の(相対)湿度を所定の範囲内(例えば10%〜20%)で維持するのに必要な放出部分を決定し、それに従って制御弁45を制御する。その後、矢印46で示すように放出された空気を補うために補填用の外気がアウトボックス28に供給され得る。
任意で、放出された空気が清浄機47によって浄化され得る。清浄機は、例えば放出された空気流から固体及び液体の汚染物質、例えば埃、油脂粒子、マーキング物質の残留物を除去するために配置され得る。
任意で、放出された空気からエネルギー転移システム48、例えば凝縮器によりエネルギーが回収され得る。凝縮器では、存在する蒸気、とりわけ水蒸気の凝縮が起こるように放出された空気が露点よりも低い温度に冷却される。凝縮生成物が取り除かれて冷却され、乾燥した空気が凝縮器を離れる。回収したエネルギーは例えば補填用の空気を加熱するために用いられ得る。この例では、筐体の内部が搬送手段21、放射加熱装置37、衝突装置33及び35並びに空気除去装置39を取り囲む。吹き込み装置30、吸引装置22及び38、任意の清浄機47及び任意のエネルギー転移システムも筐体の内部に含まれ得る。
乾燥定着装置20は、乾燥定着装置20の乾燥定着効率をさらに最適化するために搬送手段21の周囲の周りに配置される追加の放射加熱装置及び/又は追加の衝突装置及び/又は追加の空気除去装置を含むことが好適であり得る。追加の加熱装置は個々の加熱装置を冷却するために追加の衝突装置を備え得る。全ての追加の装置も上述したのと同様な形で流体接続されている。
図3Bは本発明に係る一実施形態を示す。参照符号は図3Aの参照符号に対応する。図3Bに示す装置は、上述した図3Aに示す対応する装置と同じ機能を有する。しかしながら、本発明によれば、記録基材処理装置内での気体媒体、とりわけ空気の流れは先行技術の記録基材処理装置に比べて異なる配置を有する。本実施形態では、図3Bに示すように2つの実質的に別個の空気回路が実施されている。第1の回路は、矢印40及び34’でそれぞれ示すようにファン38を通じて衝突装置33に接続された(空気)除去装置39を含む。動作中、乾燥定着装置20の筐体(上述した第1のチャンバ49に対応)内に存在する気体媒体の第1の流れはファン38によって生成されて衝突装置33に進み、そこで気体媒体の第1の流れが第1のチャンバ49に(再度)入る。第2の回路は、真空力により搬送手段21の外面に記録基材のシートを押さえ付けるための吸引フロー(矢印24で示す)を提供するため第2の吸引装置(ファン)22と、インボックス26’(上述した第2のチャンバに対応)、第2の吹き込みファン32及び第2の衝突装置35(上述した冷却装置に対応)を含む。係る回路を矢印25及び36でさらに示す。第2の吸引装置(ファン)22により生成される気体媒体の流れの過剰部分、即ち、第2の吸引装置によって生成される気体媒体の流れのうちの加熱装置の冷却に用いられない部分はダクト53を通じて第1のチャンバ49に再度導入される。第1のチャンバと第2のチャンバとの間の気体媒体の交換は(二重矢印54で示すように)双方向であってもよく、交換の方向は第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差に左右される。任意で、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の気体媒体の交換は、コントローラによって制御される弁により制御することができる(図示せず)。
通常の動作では、搬送手段21は記録基材のシートによって完全に覆われる。この場合、第2の吸引装置22からの気体媒体の流れと、加熱装置を冷却するのに必要な第2の吹き込みファン32により生成される流れとの釣合いが良好に取られる。この場合、上述した過剰な流れは小さいか又は無視できる程度である。
動作中、乾燥定着装置20の第1のチャンバ29に存在する気体媒体の第2の流れはファン22によって生成されてインボックス26’に進む。インボックス26’から、気体媒体の第3の流れが第2の吹き込みファン32により生成され、ヒーター37のための冷却装置である第2の衝突装置35に進む。そこで、第3の流れが第1のチャンバ49に(再度)入る。この特定の実施形態では、上述したようにダクト53を通じて第1のチャンバと第2のチャンバとの間で気体媒体を交換することにより第2の流れと第3の流れとのミスマッチが補われる。インボックス26’は図3Aのインボックス26及びアウトボックス28を含む。この特定の実施形態では、第1の回路及び第2の回路の共通点は筐体、即ち第1のチャンバ49だけである。したがって、第1の回路は実質的に第2の回路と別個である。この実施形態では、湿度センサ43、具体的には相対湿度センサが第1のチャンバ49内に配置されている。湿度センサ43は制御弁45、具体的には制御バタフライ弁に作動的に接続されたフローコントローラ44に作動的に接続されている。乾燥定着装置20内で循環する空気の(相対)湿度に応じて、フローコントローラは循環する空気の(相対)湿度を所定の範囲内に、例えば10%〜20%に維持するのに必要な排出部分を決定し、それに従って制御弁45を制御する。再び、本実施形態でも、上述した清浄機47及びエネルギー転移システムが上述したように用いられ得る。その後、矢印46で示すように放出された部分を補うために補填用の外気がインボックス26’に供給され得る。
上述したように排出部分を制御するコントローラ44は補填用の外気の流れを制御するように構成され得る。
図4は、図3Bに示す乾燥定着装置20である記録基材処理装置を含む図1に示すインクジェット印刷システムの一部の概略図を示す。参照符号11は上述したように参照符号111、112、113及び114で示す4つのインクジェットマーキング装置を含むインクジェットマーキングモジュールを表す。インクジェットマーキングモジュールは、マーキングモジュール内の(相対)湿度を制御してマーキング装置111、112、113及び114内のマーキング物質の乾燥を防止するために加湿器4を含む。加湿器4の効率を高めるために、加湿器4は、矢印90で示すように浄化された排出空気を乾燥定着装置20から受け取る。一般に、排出空気は印刷装置の周囲の空気(周囲空気)よりも(相対)湿度が高い。したがって、加湿器は、インクジェットマーキングモジュール11内に存在する(相対)湿度を制御するために水を蒸発させるのに必要なエネルギーが少なくてすむ。あるいは、乾燥定着装置20の湿った排出空気をインクジェットマーキングモジュール11内に存在するバルク空気(即ち空気の全体積)に導入するか又は高い(相対)湿度が必要な印刷システムの任意の他の場所で(湿った)排出空気が好適に用いられ得る。用途に応じて、乾燥定着装置20の湿った排出空気を印刷システムでの使用の前に冷却又は加熱してもよい。
これまで、画像形成ステップが前処理ステップ(例えば、(水性)前処理液の適用)及び乾燥定着ステップに沿って(in line with)行われ、全てが同じ装置(図1参照)によって行われる印刷プロセスを説明した。しかしながら、印刷プロセスは上述の実施形態に限定されない。ベルトコンベア、ドラムコンベア又はローラーを通じて2つ以上の機械が接続され、前処理液を塗布するステップ、コート液を乾燥する(任意の)ステップ、インクジェットインクを吐出して画像を形成するステップ及び印刷画像を乾燥及び定着するステップが行われる方法であってもよい。しかしながら、先に定義したインライン画像形成方法で画像形成を行うことが好ましい。
本発明の詳細な実施形態を本明細書で開示してきたが、開示した実施形態は、様々な形で実施可能な本発明の例示に過ぎないことが分かる。したがって、本明細書で開示した具体的な構造及び機能についての詳細を限定的に解釈するのではなく、請求項の根拠として及び事実上適切な全ての詳細構造で本発明を様々な形で用いるのを当業者に教示するための例示的根拠として解釈すべきである。特に、別々の従属項で提示及び記載の特徴は組み合わせで適用され得る。そのような請求項の任意の有利な組み合わせがここに開示される。
また、本明細書で使用の用語及び表現は限定を意図したものではなく、むしろ本発明の理解可能な説明を提供するために用いたものである。本明細書で使用の「a」又は「an」は1つ以上と定義される。本明細書で使用の複数という用語は2つ以上と定義される。本明細書で使用の別のという用語は、少なくとも第2以上と定義される。本明細書で使用の含有する及び/又は有するという用語は、含む(即ち、オープンランゲージ)を意味すると定義される。本明細書で使用の連結されたという用語は、必ずしも直接的ではないが接続されていることと定義される。

Claims (14)

  1. 記録基材処理装置であって、
    当該記録基材処理装置の内部空間に含まれる第1のチャンバを通るように記録基材のシートを搬送するための搬送手段と、
    前記第1のチャンバから気体媒体を取り出すために配置された第1の吸引装置と、
    前記搬送手段の外面に前記気体媒体の第1の流れを提供するために配置された衝突装置と、
    前記搬送手段の外面で前記記録基材を外面に押さえ付けるための真空力を提供するために配置された第2の吸引装置と、
    前記記録基材を加熱するための加熱装置であって、該加熱装置は該加熱装置を冷却するために配置された冷却装置を含む、加熱装置と、
    を含み、
    動作中に前記衝突装置が前記第1の吸引装置から前記気体媒体の第1の流れを受け取るように、前記第1の吸引装置が前記衝突装置に流体接続され、
    動作中に前記冷却装置が前記第2の吸引装置から前記気体媒体の第2の流れを受け取るように、前記第2の吸引装置が前記冷却装置に流体接続されている、記録基材処理装置。
  2. 前記第1の吸引装置は、第1の入口及び第1の出口を含む第1のファンを含み、
    前記第1の入口は前記記録基材処理装置の内部空間に含まれる前記第1のチャンバから前記気体媒体を取り出すために配置される少なくとも1つの除去装置に接続され、
    前記第1の出口は少なくとも1つの衝突装置に接続されている、請求項1に記載の記録基材処理装置。
  3. 前記搬送手段は、前記搬送手段の外面で前記記録基材を外面に押さえ付けるための真空力を提供するために吸引ボックスを含み、
    前記第2の吸引装置は第2の入口及び第2の出口を含む第2のファンを含み、
    前記第2の入口は前記吸引ボックスに接続され、
    前記第2の出口は前記加熱装置を冷却するために配置された前記冷却装置に接続されている、請求項に記載の記録基材処理装置。
  4. 前記記録基材処理装置は第2のチャンバと、第3の入口及び第3の出口を含む第3のファンとをさらに含み、
    前記第2の出口及び前記第3の入口は前記第2のチャンバに流体接続され、前記第3の出口は前記加熱装置を冷却するために配置された前記冷却装置に流体接続されている、請求項に記載の記録基材処理装置。
  5. 前記気体媒体の一部を放出するための放出手段を含み、該放出手段は前記記録基材処理装置内の相対湿度を含む湿度を制御するために配置されている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の記録基材処理装置。
  6. 前記気体媒体の放出部分を補うために新たな気体媒体を供給するための供給ダクトをさらに含む、請求項に記載の記録基材処理装置。
  7. 前記第1のチャンバ及び/又は前記第2のチャンバ内に存在する前記気体媒体中に存在する蒸気成分の量を測定するとともに前記気体媒体の放出部分を制御するために配置されたセンサを含む、請求項に記載の記録基材処理装置。
  8. 前記センサは湿度センサであり該湿度センサは相対湿度センサを含む、請求項に記載の記録基材処理装置。
  9. 前記気体媒体を浄化するために配置された清浄機を含み、該清浄機は前記気体媒体の放出部分を受け取るように配置される、請求項1乃至のいずれか一項に記載の記録基材処理装置。
  10. 前記気体媒体からエネルギーを回収するためのエネルギー転移システムを含み、該エネルギー転移システムは前記気体媒体の放出部分を受け取るように配置される、請求項1乃至のいずれか一項に記載の記録基材処理装置。
  11. 前記エネルギー転移システムは、前記気体媒体から水蒸気を含む蒸気成分を取り除くための凝縮器を含む、請求項10に記載の記録基材処理装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の記録基材処理装置を含む印刷システムであって、当該印刷システムは、インクジェットマーキング材料、とりわけ水性インクジェットインクの液滴を噴出して画像記録基材に画像を形成するよう適合されたインクジェット印刷装置を含むインクジェット印刷モジュールをさらに含む、印刷システム。
  13. 記インクジェット印刷モジュール内の湿度は加湿器を援用して制御され、該加湿器は前記記録基材処理装置から前記気体媒体の放出部分を受け取る、請求項12に記載の印刷システム。
  14. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の記録基材処理装置を用いて記録基材を乾燥する方法であって、前記記録基材処理装置は、
    前記記録基材処理装置の内部空間に含まれる第1のチャンバを通るように記録基材のシートを搬送するための搬送手段と、
    前記第1のチャンバから気体媒体を取り出すために配置された第1の吸引装置と、
    前記搬送手段の外面に前記気体媒体の第1の流れを提供するために配置された衝突装置と、
    を含み、
    動作中に前記衝突装置が前記第1の吸引装置から前記気体媒体の第1の流れを受け取るように、前記第1の吸引装置が前記衝突装置に流体接続され、
    当該方法は、
    前記第1のチャンバを通るようにマーキング物質の画像を含む記録基材のシートを前記搬送手段の外面上で搬送するステップと、
    前記第1のチャンバからの前記第1の流れを形成する気体媒体の一部を抽出するステップと、
    前記衝突装置に前記気体媒体の第1の流れを供給するステップと、
    を含む、方法。
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