JP2016087926A - 印刷装置 - Google Patents

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Jun Yamada
山田  純
昭寛 戸谷
Akihiro Toya
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Abstract

【課題】印刷装置における記録媒体の乾燥性能を高めることができる技術を提供する。【解決手段】印刷装置10は、印刷部30において印刷画像が形成された印刷基材11を加熱して乾燥する乾燥部40を備えている。乾燥部40は、回転ドラム42と、送風ユニット41と、を備える。送風ユニット41は、回転ドラム42によって搬送されていく印刷基材11に向かって加熱された気体を送り出す機能と、送り出された加熱気体の少なくとも一部を吸気する機能と、を備える。送風ユニット41は、回転ドラム42に向かって開口している熱風のためのスリットと、印刷基材11の幅方向におけるスリットの外側の位置に、加熱気体が流入する吸気口である開口部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置に関する。
印刷装置としては、記録媒体にインク滴を吐出して印刷画像を形成するインクジェットプリンターが知られている。インクジェットプリンターには、記録媒体上に吐出されたインクを加熱して乾燥させる乾燥部を有するものがある(下記特許文献1,2等)。特許文献1では、記録媒体に向かって送り出した加熱空気の気流である熱風を回収して循環させている。
特開2013−203544号公報 特開2013−166258号公報
インクジェットプリンターにおいて、記録媒体の乾燥性能を高めるためには、記録媒体にい対して、多くの熱風を吹き付けて効率よく記録媒体を乾燥できることが望ましい。しかしながら、特許文献1の技術では、熱風を送り出す送風口と温風を回収する吸気口とが記録媒体の搬送方向に交互に配列されている。そのため、記録媒体に対向する領域における送風口の形成領域が、吸気口の形成領域によって制限されてしまっている。
また、特許文献1のように熱風を循環させる乾燥部においては、吸気口の開口面積を大きくして、熱風の回収効率を高めることが望ましい。しかしながら、特許文献1の技術では、前記のように吸気口が送風口の間に配置されており、吸気口の形成領域が、送風口の形成領域によって制限されてしまっている。このように、インクジェットプリンターにおける記録媒体の乾燥性能を高める技術については依然として改善の余地があった。
本発明は、インクジェットプリンターに限らず、少なくとも、印刷画像が形成された記録媒体を加熱して乾燥する印刷装置における上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[1]本発明の一形態によれば、印刷装置が提供される。この印刷装置は、支持部と、送風部と、吸気部と、を備えて良い。前記支持部は、印刷面に印刷画像が形成された記録媒体を支持しつつ搬送可能であって良い。前記送風部は、前記支持部によって搬送されている前記記録媒体に向かって加熱された気体を送り出して良い。前記吸気部は、前記送風部から送り出された前記気体の少なくとも一部を吸気可能であって良い。前記送風部は、前記支持部に向かって開口している送風口を有して良い。前記吸気部は、前記支持部における前記記録媒体の搬送方向に交差する方向において、前記送風口より外側の位置に、前記気体が流入する吸気口を備えて良い。この形態の印刷装置によれば、記録媒体と対向する領域に送風口が設けられ、吸気口がその外側の領域に設けられているため、記録媒体の乾燥性能が高められる。
[2]上記形態の印刷装置において、前記吸気口は、前記搬送方向に延びた開口形状を有して良い。この形態の印刷装置によれば、吸気口による加熱気体の回収効率が高められる。
[3]上記形態の印刷装置において、前記吸気口は、前記搬送方向に交差する方向において、前記送風口の両外側に設けられていて良い。この形態の印刷装置によれば、吸気口による加熱気体の回収効率がさらに高められる。
[4]上記形態の印刷装置において、前記送風口は、前記搬送方向に交差する方向に延びた開口形状を有して良い。この形態の印刷装置によれば、送風口からの熱風による記録媒体の加熱効率が高められ、記録媒体の乾燥性能が高められる。
[5]上記形態の印刷装置において、前記送風部は、前記送風口に加熱された前記気体を送る気体流路を有し、前記吸気部は、前記吸気口から吸い込まれた前記気体が流れる吸気流路を有し、前記吸気口と前記送風口とは、ともに、前記支持部に向かって開口しており、前記気体流路と、前記吸気流路と、は、前記支持部と対向する位置において隣り合って配列されていて良い。この形態の印刷装置によれば、印刷装置をコンパクトに構成することができる。
[6]上記形態の印刷装置において、前記送風部は、前記吸気部によって吸気された前記気体を再び加熱して送り出して良い。この形態の印刷装置によれば、送風口から送り出された加熱気体を循環させて再利用するため、記録媒体の乾燥処理効率が高められる。
[7]上記形態の印刷装置において、前記送風部は、前記気体の流れを発生させる駆動力源を有し、前記吸気部は、前記吸気流路が前記駆動力源の上流側に接続していることによって、前記駆動力源の駆動力を利用して前記気体を吸引し、前記気体流路および前記吸気流路は、前記吸気口に流入する前記気体の流量が前記送風部が送り出す前記気体の流量より大きくなるように構成されて良い。この形態の印刷装置によれば、加熱気体の回収効率が高められ、記録媒体の乾燥処理の処理効率が高められる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、印刷以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、加熱装置や乾燥装置、それらの装置の制御方法、基材の加熱方法、乾燥方法、それらの方法を実現するコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
第1実施形態の印刷装置の構成を示す概略図。 乾燥部の構成を示す概略側面図。 乾燥部の構成を示す概略正面図。 制御部による稼働状態の切替制御のフローを示す説明図。 送風受部の機能を説明するための概略図。 第2実施形態としての印刷装置の乾燥部の構成を示す概略正面図。 送風ユニットにおける稼働状態の切替を説明するための概略図。
A.第1実施形態:
[印刷装置の全体構成]
図1は、本発明の第1実施形態としての印刷装置10の構成を示す概略図である。本実施形態の印刷装置10は、インク滴を吐出して画像を形成するインクジェット方式のラインプリンターであり、帯状の記録媒体である印刷基材11を長手方向に搬送しつつ連続印刷を実行する。印刷基材11としては、例えば、光沢紙や、コート紙、ラベル紙、OHPフィルムなどが用いられる。印刷基材11としては、その他に、普通紙や、和紙、インクジェット用紙、布地などが用いられても良い。
印刷装置10は、制御部12と、複数の搬送ローラー13と、基材繰出部20と、印刷部30と、乾燥部40と、基材巻取部50と、を備えている。制御部12は、中央処理装置と主記憶装置とを備えるマイクロコンピューターによって構成されており、印刷装置10の各構成部を制御可能である。具体的には、制御部12は、印刷装置10における印刷基材11の搬送や、印刷部30における印刷画像の形成、乾燥部40の稼働を制御可能である。特に、本実施形態では、制御部12は、印刷処理が一時的に中断されたときの乾燥部40の稼働状態の切り替えを制御可能である(詳細は後述)。
複数の搬送ローラー13は、印刷装置10において印刷基材11の搬送路を構成する。各搬送ローラー13は、基材繰出部20と印刷部30と乾燥部40と基材巻取部50とに適宜配置されている。図1には、印刷画像が形成されるときの印刷基材11の搬送方向を示す矢印PDが図示されている。本明細書において、「上流」または「下流」と呼ぶときは、印刷画像が形成されるときの印刷基材11の搬送方向を基準としている。
基材繰出部20は、印刷基材11がロール状に巻かれている基材ローラー21を備えている。基材ローラー21は制御部12によって制御されているモーター(図示は省略)によって所定の回転速度で回転し、印刷基材11を下流に位置する印刷部30に繰り出す。
印刷部30は、回転ドラム31と、印刷ヘッド部32と、を備え、印刷基材11の印刷面に印刷画像を形成する。印刷部30は、記録部に相当する。回転ドラム31は、制御部12によって制御されているモーター(図示は省略)によって所定の回転速度で回転し、その円周側面において印刷基材11を支持しつつ印刷基材11を搬送する。
印刷ヘッド部32は、異なる色のインクを吐出する複数の印刷ヘッド33を有している。各印刷ヘッド33は、印刷基材11の幅方向にインク滴を吐出可能なノズルが配列されているラインヘッドである。各印刷ヘッド33は、回転ドラム31の円周側面に沿って印刷基材11の搬送方向に配列されている。各印刷ヘッド33は、制御部12の指令に応じたタイミングとサイズで回転ドラム31によって搬送されていく印刷基材11の印刷面にインク滴を吐出して印刷画像を形成する。
乾燥部40は、印刷部30の下流に位置している。乾燥部40は、送風ユニット41と、回転ドラム42と、を備えている。乾燥部40は、回転ドラム42によって支持された状態で搬送されていく印刷基材11の印刷面を送風ユニット41から送り出す熱風によって加熱し、印刷面に吐出されたインクを乾燥させる。また、乾燥部40は、送り出した熱風を回収して印刷基材11の乾燥に再利用する。その他に、乾燥部40は、印刷装置10の印刷処理が一時的に中断されるときなどに、送風ユニット41の稼働状態を切り替えることができる機構を有している。乾燥部40の構成の詳細については後述する。
基材巻取部50は、乾燥部40の下流に位置している。基材巻取部50は、制御部12の指令に応じた所定の回転速度で回転駆動する巻取ローラー51を備える。巻取ローラー51は、乾燥部40から繰り出された印刷基材11を巻き取る。以上の構成により、印刷装置10は印刷基材11に対する印刷を連続的に実行する。
[乾燥部の構成]
(1)概要
以下では、まず、乾燥部40による印刷基材11の乾燥機構の説明のために、図2,図3を参照して、乾燥部40における回転ドラム42および送風ユニット41の構成を説明する。その後に、図2,図3に加えて、適宜、図4,図5を参照し、乾燥部40における送風ユニット41の稼働状態の切替機構および制御部12によるその稼働状態の切替制御を説明する。
(2)乾燥部による印刷基材の乾燥機構
(2.1)参照図の説明
図2,図3を参照して、乾燥部40の構成を説明する。図2は、乾燥部40を矢印Xの逆方向に見たとき(乾燥部40を背面側から見たとき)の概略側面図である。図3は、乾燥部40を、矢印Yの方向に見たときの概略正面図である。図2では、送風ユニット41については、図3に示されているB−B切断における概略断面構成が図示されている。同様に、図3では、送風ユニット41については、図2に示されているA−A切断における概略断面構成が図示されている。図2,図3には、送風ユニット41内における空気の流れを示す矢印AFa,AFb,RFa,RFb,RFcが図示されている。図2では、便宜上、ドラム駆動部43の図示は省略されている。
図2,図3には直交する三方向を示す矢印X,Y,Zが図示されている。矢印Xは、乾燥部40の送風ユニット41の横方向(幅方向)に平行な方向を示しており、矢印Xは送風ユニット41の正面側に正対したときに左側から右側に向かう方向を示している。矢印Yは、送風ユニット41の前後方向(奥行き方向)に平行な方向を示しており、送風ユニット41の背面側から正面側に向かう方向を示している。送風ユニット41の正面側は、送風ユニット41が熱風を吹き出す側(回転ドラム42と対向する側)であり、送風ユニット41の背面側はその反対側である。矢印Zは、送風ユニット41の高さ方向に平行な方向を示しており、重力方向とは反対の方向を示している。矢印X,Y,Zは、以下の説明において参照される各図においても同様に図示されている。
(2.2)回転ドラム
回転ドラム42は本発明における支持部に相当する。回転ドラム42は、その回転軸DXが矢印Xの方向と平行になるようにドラム駆動部43の回転軸部43sに支持されている(図3)。ドラム駆動部43は、モーター(図示は省略)を備えており、モーターの駆動力によって制御部12からの指令に応じた回転速度で回転ドラム42を回転させる。
本実施形態では、印刷基材11は、印刷画像が形成されている印刷面の裏側の面が円周側面42sのほぼ半周分の領域に面接触する状態で、回転ドラム42に巻き掛けられて搬送される(図2)。印刷基材11は、回転ドラム42に対して矢印Yの方向に繰り入れられ、回転ドラム42において搬送方向が反転されて、回転ドラム42から矢印Yの逆方向に繰り出される。
(2.3)送風ユニット
送風ユニット41は、印刷装置10において印刷処理が実行されているときには、回転ドラム42に巻き掛けられている印刷基材11の印刷面に向かって熱風を吹き付けることが可能なように、回転ドラム42に正対して配置される(図2)。より具体的には、送風ユニット41は、正面側に設けられた熱風が送り出される凹部空間であるドラム配置領域68(後述)に回転ドラム42における印刷基材11が巻き掛けられている部位を収容するように配置される。
送風ユニット41は、隔壁によって内部が複数の空間に区画されている。送風ユニット41の内部には、加熱送風室60と、排気回収室61と、循環空気調整室62と、が設けられている。加熱送風室60は、送風ファン部63と、熱源部64と、ノズル部65と、を備えている。本実施形態では、加熱送風室60を含む各構成部63〜65によって、本発明における送風部が構成されている。送風ファン部63は、加熱送風室60の矢印Yの方向側(後方)に配置されており、矢印Yの逆方向側(前方)に向かって気流を発生させる(矢印AFa)。送風ファン部63は、例えば、ブロワーファンによって構成される。熱源部64は、送風ファン部63の前方に配置されている。熱源部64は、気流を透過可能に構成されており、送風ファン部63によって生成された気流を加熱する。熱源部64は、例えば、メッシュ状や柵状に配列された電熱線によって構成される。
ノズル部65は、熱源部64の前方に設けられている。熱源部64において加熱された気体は熱風としてノズル部65から送風ユニット41の外部へと送り出される。ノズル部65は、加熱送風室60の正面側の隔壁である正面隔壁66に熱風の送風口である複数のスリット67が配列された構成を有している。正面隔壁66は、回転ドラム42の印刷基材11が巻きか掛かっている部位を収容可能な凹部空間であるドラム配置領域68を形成するように後方に窪んでいる。本実施形態では、正面隔壁66は、回転ドラム42の円周側面42sに沿って略半円状に湾曲している。正面隔壁66は、回転ドラム42の円周側面42sに沿って複数の平面が配列されるように屈曲している構成を有していても良い。
各スリット67は、ドラム配置領域68の中央(ドラム駆動部43の回転軸部43s)に向かって開口するように印刷基材11の搬送方向に所定の間隔で配列されている(図2)。また、各スリット67は、印刷基材11の幅方向全体にわたって熱風を吹き付けることが可能なように、正面隔壁66において矢印Xの方向に延びている(図3)。印刷装置10において印刷処理が実行されるときには、ドラム配置領域68内において回転ドラム42によって搬送されていく印刷基材11の印刷面全体に各スリット67から熱風が万遍なく吹き付けられる(矢印AFb)。従って、熱風による印刷基材11の加熱効率が高められている。また、本実施形態では、熱風が正面隔壁66に囲まれた空間内に送り出されるため、熱が加熱領域であるドラム配置領域68の外部に逃げてしまうことが抑制されている。従って、印刷基材11の加熱効率がさらに高められている。
排気回収室61は、送風ユニット41の正面側に設けられている(図2)。排気回収室61は、送風ユニット41を矢印Yの方向に見たときに、矢印Xの方向において加熱送風室60の両側に位置する2つの側方空間61sと、加熱送風室60の上方に位置する上方空間61uと、を有する(図3)。2つの側方空間61sは、加熱送風室60の側壁部71と、送風ユニット41の側方の外壁部72と、の間の空間である。上方空間61uは、加熱送風室60の上方壁部74と、送風ユニット41の上方の上方外壁部75と、の間の空間である。上方空間61uは、矢印Xの方向における両端において2つの側方空間61sとつながっている。
各側方空間61sには、ドラム配置領域68に向かって開口する開口部73が形成されている。開口部73は、回転ドラム42における印刷基材11の搬送方向に沿って延びる開口形状を有している。開口部73の開口端部を構成する送風ユニット41の外壁部72は、正面側の端面にドラム配置領域68に合わせて矢印Yの方向に窪んでいる窪み部72rを有している(図2において破線で図示)。排気回収室61は、ノズル部65からドラム配置領域68内に送り出された熱風を吸気可能に構成されている吸気部として機能し、排気回収室61の開口部73はその吸気口として機能する。
循環空気調整室62は、排気回収室61の後方に位置するとともに、加熱送風室60の上方に位置している。循環空気調整室62は、連通孔76を介して排気回収室61と連通し、ダクト77を介して加熱送風室60と連通している。ダクト77は、加熱送風室60における送風ファン部63の後方において開口している。このように、本実施形態の送風ユニット41では、加熱送風室60と排気回収室61と循環空気調整室62とは連通している。これによって、以下のような空気の循環経路が構成されている。
加熱送風室60からドラム配置領域68に送り出された熱風は、加熱送風室60における送風ファン部63によって生じる負圧によって、排気回収室61の開口部73から排気回収室61の側方空間61s内に吸引される(矢印RFa)。そして、排気回収室61の上方空間61uへと流れ(矢印RFb)、循環空気調整室62を経て、加熱送風室60へと戻される(矢印RFc)。本実施形態の送風ユニット41では、この加熱空気の循環によって、熱源部64の負荷が低減されており、加熱効率が高められている。
循環空気調整室62には、循環空気の湿度と温度とを調整する機能がある。循環空気調整室62には、外気導入ダクト78と、排気ダクト79と、が接続されている。循環空気は、循環空気調整室62において、外気導入ダクト78から導入される外気と混合されるとともに、一部が排気ダクト79を介して外部に排気される。これによって、循環空の湿度と温度とが低下する。循環空気の湿度と温度とは、外気導入ダクト78および排気ダクト79に設けられているポンプ(図示は省略)の回転数によって調整される。循環空気の湿度が低下されることによって、循環空気の湿度の増大による印刷基材11の乾燥効率の低下が抑制される。循環空気の温度が低下されることによって、循環空気の温度が送風ファン部63の耐熱温度を超えてしまうことが抑制され、送風ファン部63の劣化が抑制される。
ここで、上述したように、本実施形態の送風ユニット41では、熱風を送り出すスリット67がドラム配置領域68を囲むように印刷基材11の搬送方向に沿って配列され、その外側に熱風を取り入れるための排気回収室61の開口部73が配置されている。これによって、加熱領域であるドラム配置領域68から外部へと散逸する熱風を効率的に回収することができる。また、回転ドラム42の円周側面42sに対向する領域全体をスリット67の形成領域として利用することができるため、熱風による印刷基材11の加熱効率が高められている。加えて、本実施形態の送風ユニット41では、開口部73が加熱領域の外側に配置されているため、加熱領域に存在する熱い空気を吸引してしまうことが抑制されている。このように、スリット67と開口部73とがそれぞれ別々の領域に形成されていることによって、熱風を吹き出すスリット67の機能と熱風を回収する開口部73の機能とが干渉することが抑制されている。従って、印刷基材11の加熱効率の向上と、熱風の回収効率の向上とが両立される。
その他に、本実施形態の送風ユニット41では、熱風を生成して送り出す熱風の流路として機能する加熱送風室60と、開口部73から吸引された熱風の流路である吸気流路として機能する排気回収室61と循環空気調整室62とが隣り合って配置されている。このように、高温の気体流路同士がコンパクトにまとめられていることによって、空気の昇温効率が高められている。また、本実施形態の送風ユニット41では、開口部73に流入する空気の流量である吸気流量Qが、各スリット67から送り出される熱風の流量の合計である送風流量Qよりも大きくなるように調整されている。具体的には、送風ファン部63の吸気口の開口面積(ダクト77の開口面積)よりも、排気回収室61から当該吸気口に至るまでの空気流路の断面積の方が大きくなるように構成されている。また、循環空気調整室62に補助ファン69が設けられている。これによって、送風ユニット41における空気の循環効率を高められている。
以上のように、本実施形態の乾燥部40では、送風ユニット41からの熱風の吹き付けによって回転ドラム42によって支持されて搬送されていく印刷基材11の乾燥が実行される。本実施形態の送風ユニット41では、熱風による印刷基材11の加熱効率と、熱風の回収効率と、が高められている。
(3)送風ユニットの稼働状態の切替機構および制御部によるその切替制御
印刷装置10では、例えばメンテナンスなどのために印刷処理が中断され、印刷基材11の搬送が一時的に停止される場合がある。印刷装置10では、印刷処理が再開されたときに乾燥部40が効率的に復帰できるように、制御部12の制御下において、送風ユニット41の稼働を停止することなく、送風ユニット41の稼働状態を切り替える。以下に、乾燥部40における送風ユニット41の稼働状態の切替のための機構と、制御部12によるその稼働状態の切替制御と、を説明する。
本実施形態の乾燥部40では、送風ユニット41が変位可能に構成されている。送風ユニット41は、その底面に滑車81を有しており、その滑車81は、矢印Xに平行な方向に延びるように配設されたレール44に嵌め込まれている。送風ユニット41は、制御部12の制御下にあるモーターなどの駆動力源80から無端ベルトなどを介して伝達される駆動力によって、レール44の上を直線的に往復移動する。送風ユニット41は、回転ドラム42がドラム配置領域68内の中央に収容される第1位置から、回転ドラム42がドラム配置領域68から離れる第2位置までの区間を移動可能である。図3では、第2位置に位置するときの送風ユニット41が破線で図示されている。
乾燥部40の第2位置には、送風受部45が設けられている。送風受部45は、熱風受部に相当し、ドラム状部材46と、支柱部47と、を有する。ドラム状部材46は、回転ドラム42とほぼ同じ形状を有する円柱状部材である。ドラム状部材46は、耐熱性の高い樹脂や金属によって構成される。ドラム状部材46は、支柱部47によって、回転ドラム42とほぼ同じ高さ位置に、ほぼ同じ配置角度で支持されている。送風ユニット41が第2位置に移動したときには、ドラム状部材46は、送風ユニット41のドラム配置領域68に、第1位置における回転ドラム42と同じ位置に収容される。送風受部45の機能については後述する。
図4は、制御部12による稼働状態の切替制御のフローを示す説明図である。制御部12は、印刷処理の実行中には、送風ユニット41を第1位置に移動させ、送風ユニット41に回転ドラム42によって搬送されている印刷基材11の加熱を実行させる(ステップS10)。印刷処理の実行中に、制御部12は、ユーザーによる指令やエラーの発生により、印刷処理を中断し、印刷基材11の搬送を停止する外部的指令や内部的指令を受信する場合がある(ステップS20)。こうした指令を受信したときには、制御部12は、以下の処理によって、送風ユニット41の稼働を停止させることなく、送風ユニット41を第2位置に移動させて回転ドラム42から遠ざける(ステップS30〜S50)。本明細書において「送風ユニット41の稼働の停止」とは、少なくとも熱源部64の昇温機能が停止されている状態を意味している。
制御部12は、ステップS30において、未乾燥の印刷画像を検出し、当該未乾燥の印刷画像が乾燥部40を通過し終えるまで、印刷基材11の搬送と送風ユニット41による加熱とを継続する。制御部12は、印刷部30において印刷画像が形成された時刻を記憶しており、その時刻と、印刷基材11の搬送速度とに基づいて、印刷処理が中断される前に印刷部30において形成され、乾燥部40を通過する前の未乾燥の印刷画像の存在を検出する。そして、制御部12は、印刷基材11の搬送速度に基づいて、未乾燥の印刷画像が乾燥部40を通過し終える時刻を算出し、算出した時刻まで送風ユニット41による印刷基材11の加熱を継続する。
制御部12は、その時刻が経過したときに未乾燥の印刷画像が乾燥部40を通過したものとして、印刷基材11の搬送を停止し(ステップS40)、送風ユニット41を第2位置に移動させる(ステップS50)。これによって、印刷部30において形成された印刷画像が印刷処理の中断によって無駄になってしまうことが抑制される。
ユーザーからの指令等により印刷処理が再開されるまで、制御部12は送風ユニット41の第2位置での稼働を継続させる(ステップS60)。印刷処理が再開されると、制御部12は、送風ユニット41を第1位置に戻し、印刷基材11の加熱を再開可能にする(ステップS70)。このように、印刷処理が中断されたときに、送風ユニット41の稼働を停止させることなく待避させておくことによって、印刷処理が再開されたときに、送風ユニット41を動作温度まで昇温させる時間を短縮できる。従って、乾燥部40を復帰動作の効率が高められる。また、搬送が停止されている状態の印刷基材11が送風ユニット41からの熱風に曝され続けて劣化してしまうことが抑制される。
第1位置に位置するときの送風ユニット41の稼働状態は、印刷基材11に対する加熱が許容されている第1状態であると解釈できる。また、第2位置に位置するときの送風ユニット41の稼働状態は、印刷基材11に対する加熱が遮られている第2状態であると解釈できる。本実施形態においては、乾燥部40が備えるレール44や、駆動力源80、滑車81などの送風ユニット41を移動させるための移動機構が送風ユニット41の稼働状態を第1状態と第2状態とに切り替える状態切替機構に相当する。
図5は送風受部45の機能を説明するための概略図である。図5の(A),(B)欄にはそれぞれ、第2位置に位置しているときの送風ユニット41の状態が図示されている。図5の(A)欄には矢印Yの方向に見たときの送風ユニット41と送風受部45とが図示されており、(B)欄には矢印Xの逆方向に見たときのドラム配置領域68の様子が図示されている。図5の(A),(B)欄には空気の流れを示す矢印が図2,図3と同様に図示されている。
上述したように、送風ユニット41が第2位置に位置するときには、ドラム配置領域68内には、送風受部45のドラム状部材46が回転ドラム42と同様な位置に配置される。ドラム状部材46は回転ドラム42とほぼ同じ構成を有しており、送風受部45の熱風を受ける面である回転ドラム42の円周側面42sに相当する円周側面46sを有している。そのため、送風ユニット41が第2位置に位置するときにも、送風ユニット41における空気の流れは、第1位置に位置するときからほぼ変化しない。
このように、本実施形態の乾燥部40では、送風受部45を有することによって、第2位置においても送風ユニット41における循環空気の流れが第1位置に位置するときと同様に維持される。従って、回転ドラム42から離れることによる送風ユニット41による加熱状態の変化が抑制され、印刷処理が再開されたときの送風ユニット41の復帰が円滑化される。また、第2位置に位置しているときにも、送風ユニット41における熱風の回収効率の低下が抑制されるため、送風ユニット41から発せられる熱によって、印刷装置10内において予期せぬ温度上昇が生じてしまうことが抑制される。従って、熱による印刷装置10の劣化が抑制される。
[第1実施形態のまとめ]
以上のように、第1実施形態の印刷装置10によれば、乾燥部40の送風ユニット41の熱風による印刷基材11の加熱効率と熱風の回収効率ととが高められている。従って、印刷基材11の乾燥処理の処理効率が高められ、乾燥部40による印刷基材11の乾燥性能が高められている。また、第1実施形態の印刷装置10では、乾燥部40における乾燥処理が中断される場合に、送風ユニット41が、回転ドラム42に支持されている印刷基材11から離れた第2位置において加熱状態を維持するため、乾燥処理の迅速な開始が可能である。また、印刷処理の中断中に回転ドラム42に支持されている印刷基材11が熱に曝されて劣化してしまうことが抑制される。
B.第2実施形態:
図6は本発明の第2実施形態としての印刷装置の乾燥部40Aを矢印Yの方向に見たときの概略正面図である。図6では送風ユニット41Aの概略断面構成が第1実施形態において参照した図2と同様に図示されている。第2実施形態の印刷装置の構成は、乾燥部40Aの構成が異なっている点以外は、第1実施形態の印刷装置10(図1)とほぼ同じである。第2実施形態の乾燥部40Aおよび送風ユニット41Aの構成は、以下に説明する点以外は、第1実施形態とほぼ同じである。第2実施形態における制御部12による送風ユニット41Aの稼働状態の切替制御は、第1実施形態で説明したのと同様である(図4)。
第2実施形態の乾燥部40Aでは、送風ユニット41Aを変位させるための移動機構を備えていない。第2実施形態の乾燥部40Aでは、送風ユニット41Aは、第1実施形態において説明した第1位置に相当する位置、すなわち、回転ドラム42がドラム配置領域68内に収容される位置に設置されている。第2実施形態の乾燥部40Aでは、送風ユニット41Aが以下の構成を有することによって、送風ユニット41Aの稼働を停止することなく、その稼働状態を変更可能である。
送風ユニット41Aは、加熱送風室60内に、ノズル開閉板83と、バイパス連通孔84と、連通孔開閉板85と、サイドレール86を備える。ノズル開閉板83は、ノズル部65の各スリット67に対応する位置において正面隔壁66にヒンジ部を介して取り付けられている。ノズル開閉板83は、制御部12の制御下で駆動するソレノイド機構(図示は省略)によって回動し、対応するスリット67を開閉する。
バイパス連通孔84は、加熱送風室60の側壁部71の貫通孔として設けられており、加熱送風室60と排気回収室61の側方空間61sとを連通する。連通孔開閉板85は、側壁部71に面接触した状態でスライド移動が可能なようにサイドレール86に保持されている。連通孔開閉板85は、制御部12の制御下で駆動するモーター(図示は省略)の駆動力によって移動し、バイパス連通孔84を開閉する。
制御部12は、印刷基材11の乾燥処理を実行するときには、各スリット67を開いた状態にするとともに、バイパス連通孔84を閉じた状態にする。これによって、送風ユニット41は、第1実施形態で説明したのと同様な空気の流れによって、回転ドラム42に支持されている印刷基材11の印刷面に熱風を送り出すことが可能である。
図7は、送風ユニット41Aにおける稼働状態の切替を説明するための概略図である。図7には、矢印Xの逆方向に見たときの送風ユニット41Aにおけるノズル部65およびバイパス連通孔84の近傍領域が図示されている。また、図7には、送風ユニット41Aにおける空気の流れを示す矢印が図示されている。
印刷処理が中断されて、印刷基材11の搬送を停止するときには、制御部12は、送風ユニット41Aの稼働を停止することなく、ノズル開閉板83を回動させてノズル部65の各スリット67を閉じた状態にする。また、連通孔開閉板85を移動させて、各バイパス連通孔84を開いた状態にする。これによって、加熱送風室60において生成された加熱された気流はスリット67からの流出が遮断され、バイパス連通孔84を介して排気回収室61へと流れることになる。つまり、回転ドラム42に支持されている印刷基材11に対する加熱が遮られたまま、内部において熱風が循環される状態に切り替わる。
第2実施形態では、各スリット67が開かれ各バイパス連通孔84が閉じられている送風ユニット41Aの稼働状態が、印刷基材11に対する加熱が許容されている第1状態であると解釈できる。また、各スリット67が閉じられ、各バイパス連通孔84が開かれている状態が、印刷基材11に対する加熱が遮られている第2状態であると解釈できる。第2実施形態では、少なくとも、ノズル開閉板83によるスリット67の開閉機構が、送風ユニット41Aの稼働状態を第1状態と第2状態とに切り替える状態切替機構に相当する。
印刷処理が再開されるときには、制御部12は、ノズル開閉板83を回動させて各スリット67を開き、連通孔開閉板85を移動させて各バイパス連通孔84を閉じ、回転ドラム42に支持されている印刷基材11に対する加熱処理を再開する。このように、送風ユニット41Aは、印刷処理が再開されるまで稼働を継続するため、印刷処理が再開されたときに迅速に加熱処理を再開することができる。また、第1実施形態の送風ユニット41のように移動しないため、より迅速に加熱処理を再開できる。
第2実施形態の乾燥部40Aでは、第1実施形態と同様に、印刷処理が中断されている間に印刷基材11が送風ユニット41Aによる加熱に曝されることが抑制されるため、印刷基材11の劣化が抑制される。印刷処理の停止中における印刷基材11の加熱をより確実に遮断するためには、ノズル開閉板83や正面隔壁66が断熱性の高い材料によって構成されていることが望ましい。あるいは、ノズル開閉板83や正面隔壁66の内部や表層に断熱層が設けられることが望ましい。
以上のように、第2実施形態の印刷装置によれば、印刷基材11の搬送が停止されるときに、熱風の流れを変更することによって、印刷基材11に対する加熱処理を停止することができるため、その稼働を停止することなく待機することができる。従って、乾燥部40Aにおける加熱処理を効率的に再開できる。また、第2実施形態の印刷装置によれば、送風ユニット41Aの移動のための空間を省略できるため、第1実施形態の印刷装置よりも小型化できる。その他に、第2実施形態の印刷装置によれば、第1実施形態の印刷装置と同様な作用効果を奏することができる。
C.変形例:
C1.変形例1:
上記各実施形態の印刷装置では、帯状の印刷基材11に対する連続印刷を実行している。これに対して、上記各実施形態の印刷装置では、帯状の印刷基材11以外の規定のサイズを有する単体の印刷用紙を記録媒体として連続的に搬送しつつ印刷処理を実行しても良い。
C2.変形例2:
上記の各実施形態の印刷装置は、インクジェット方式のラインプリンターとして構成されている。これに対して、上記の各実施形態の印刷装置は、ラインプリンターとして構成されていなくても良く、インク滴を吐出する印刷ヘッドが往復移動して印刷画像を形成するシリアルプリンターとして構成されても良い。また、上記の各実施形態の印刷装置は、インクジェット方式のプリンターに限定されることはなく、例えば、印画紙の露光によって印刷画像を形成するタイプのプリンターとして構成されていても良い。この場合には、乾燥部40,40Aは、印画紙に付着した現像液を乾燥するものとしても良い。
C3.変形例3:
上記の各実施形態の乾燥部40,40Aでは、印刷基材11は回転ドラム42の回転によって搬送されている。これに対して、乾燥部40,40Aでは、回転ドラム42が省略されても良く、回転ドラム42以外の支持部によって印刷基材が支持されて搬送されていても良い。例えば、乾燥部40,40Aでは、水平に並べられた2つの搬送ローラーの間に張り渡された状態で搬送されていく印刷基材11に対して、送風ユニット41,41Aから熱風が吹き付けられる構成であっても良い。
C4.変形例4:
上記の各実施形態の送風ユニット41,41Aは、排気回収室61や循環空気調整室62を備えており、ノズル部65から送り出した熱風を回収して循環させている。これに対して、送風ユニット41,41Aは、循環空気調整室62を備えていなくても良く、ノズル部65から送り出した熱風を乾燥処理に再利用しなくても良い。送風ユニット41,41Aは、排気回収室61に回収した熱風を加熱送風室60に戻すことなく、全て外部に排出する構成を有していても良い。これによって、送風ユニット41,41Aから送り出された熱い空気によって印刷装置内の予期せぬ部位が加熱されてしまうことが抑制される。
C5.変形例5:
上記の各実施形態では、熱風を送り出すスリット67は印刷基材11の幅方向に延びる横長な開口形状を有している。これに対して、スリット67は印刷基材11の幅方向以外の印刷基材11の搬送方向に交差する方向に延びている開口形状を有していても良い。また、送風ユニット41,41Aにおける熱風を送り出す送風口は、スリット67のような線状に延びた開口形状でなくても良く、例えば、略円状の開口形状であっても良い。
C6.変形例6:
上記の各実施形態では、熱風を回収するための吸気口である開口部73は、回転ドラム42における印刷基材11の搬送方向に延びた開口形状を有している(図3)。これに対して、開口部73は、印刷基材11の搬送方向に延びた開口形状を有していなくても良い。開口部73は例えば、スリット67のような横長の開口形状を有する複数の開口部や、略円形形状の開口形状を有する複数の開口部が印刷基材11の搬送方向に沿って配列されている構成であっても良い。開口部73は、回転ドラム42における印刷基材11の搬送方向に交差する方向において熱風を送り出す各スリット67の外側に設けられていれば良い。また、開口部73は、回転ドラム42における印刷基材11に交差する方向において、各スリット67の両外側に設けられていなくても良く、各スリット67の片側にのみ形成されていても良い。
C7.変形例7:
上記の各実施形態の送風ユニット41,41Aは、ノズル部65のスリット67に囲まれている凹部空間であるドラム配置領域68を有している。これに対して、上記の各実施形態の送風ユニット41,41Aは、凹部空間として形成されたドラム配置領域68を有していなくても良い。送風ユニット41,41Aは、例えば、平板状の正面隔壁にスリットが配列されているノズル部を有していても良い。送風ユニット41,41Aは、熱風を吹き出す送風口は、印刷基材11を支持する支持部に向かって開口するように配列されていれば良い。
C8.変形例8:
上記の各実施形態の乾燥部40,40Aでは、印刷処理が中断されたときなどに、送風ユニット41,41Aの稼働状態が第1状態から第2状態に切替可能な機構を備えている。これに対して、送風ユニット41,41Aの稼働状態を切替可能な機構は省略されても良い。例えば、第1実施形態において、送風ユニット41の移動機構が省略されるとともに、第2位置の送風受部45が省略されても良い。
C9.変形例9:
上記の各実施形態では、印刷部30は、回転ドラム31を備えており、回転ドラム31をプラテンとして印刷基材11に印刷ヘッド33からインク滴を吐出している。これに対して、印刷部30は、回転ドラム31を備えていなくても良く、例えば、水平に張り渡されて搬送されていく印刷基材11に対して印刷ヘッド33からインク滴を吐出する構成を有していても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…印刷装置
11…印刷基材
12…制御部
13…搬送ローラー
20…基材繰出部
21…基材ローラー
30…印刷部
31…回転ドラム
32…印刷ヘッド部
33…印刷ヘッド
40,40A…乾燥部
41,41A…送風ユニット
42…回転ドラム
42s…円周側面
43…ドラム駆動部
44…レール
45…送風受部
46…ドラム状部材
46s…円周側面
47…支柱部
50…基材巻取部
51…巻取ローラー
60…加熱送風室
61…排気回収室
62…循環空気調整室
63…送風ファン部
64…熱源部
65…ノズル部
66…正面隔壁
67…スリット
68…ドラム配置領域
69…補助ファン
71…側壁部
72…外壁部
73…開口部
74…上方壁部
75…上方外壁部
76…連通孔
77…ダクト
78…外気導入ダクト
79…排気ダクト
80…駆動力源
81…滑車
83…ノズル開閉板
84…バイパス連通孔
85…連通孔開閉板
86…サイドレール

Claims (7)

  1. 印刷装置であって、
    印刷面に印刷画像が形成された記録媒体を支持しつつ搬送可能な支持部と、
    前記支持部によって搬送されている前記記録媒体に向かって加熱された気体を送り出す送風部と、
    前記送風部から送り出された前記気体の少なくとも一部を吸気可能な吸気部と、
    を備え、
    前記送風部は、前記支持部に向かって開口している送風口を有し、
    前記吸気部は、前記支持部における前記記録媒体の搬送方向に交差する方向において、前記送風口より外側の位置に、前記気体が流入する吸気口を備える、印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記吸気口は、前記搬送方向に延びた開口形状を有している、印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の印刷装置であって、
    前記吸気口は、前記搬送方向に交差する方向において、前記送風口の両外側に設けられている、印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記送風口は、前記搬送方向に交差する方向に延びた開口形状を有する、印刷装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記送風部は、前記送風口に加熱された前記気体を送る気体流路を有し、
    前記吸気部は、前記吸気口から吸い込まれた前記気体が流れる吸気流路を有し、
    前記吸気口と前記送風口とは、ともに、前記支持部に向かって開口しており、
    前記気体流路と、前記吸気流路と、は、前記支持部と対向する位置において隣り合って配列されている、印刷装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記送風部は、前記吸気部によって吸気された前記気体を再び加熱して送り出す、印刷装置。
  7. 請求項5に従属する請求項6記載の印刷装置であって、
    前記送風部は、前記気体の流れを発生させる駆動力源を有し、
    前記吸気部は、前記吸気流路が前記駆動力源の上流側に接続していることによって、前記駆動力源の駆動力を利用して前記気体を吸引し、
    前記気体流路および前記吸気流路は、前記吸気口に流入する前記気体の流量が前記送風部が送り出す前記気体の流量より大きくなるように構成されている、印刷装置。
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