JP2018108900A - 光学素子の成形装置および光学素子の成形方法 - Google Patents

光学素子の成形装置および光学素子の成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018108900A
JP2018108900A JP2016256229A JP2016256229A JP2018108900A JP 2018108900 A JP2018108900 A JP 2018108900A JP 2016256229 A JP2016256229 A JP 2016256229A JP 2016256229 A JP2016256229 A JP 2016256229A JP 2018108900 A JP2018108900 A JP 2018108900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
hole
mold
spacer
optical element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016256229A
Other languages
English (en)
Inventor
元章 尾崎
Motoaki Ozaki
元章 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2016256229A priority Critical patent/JP2018108900A/ja
Priority to PCT/JP2017/046018 priority patent/WO2018123825A1/ja
Publication of JP2018108900A publication Critical patent/JP2018108900A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/12Cooling, heating, or insulating the plunger, the mould, or the glass-pressing machine; cooling or heating of the glass in the mould
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/16Gearing or controlling mechanisms specially adapted for glass presses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】不活性ガス置換時における金型への異物の混入を抑制し、光学素子の成形不良を抑制することができる光学素子の成形装置および光学素子の成形方法を提供すること。
【解決手段】光学素子の成形装置1は、上型および下型と、貫通孔13aが形成されたスリーブ13と、貫通孔14aが形成されたスペーサ14とを有する型セット10と、型セット10の内部の雰囲気を置換する置換室20と、成形素材を加熱、プレスおよび冷却する成形室30と、貫通孔13aと貫通孔14aとが連通していない状態を維持しながら型セット10を搬送し、置換室20に投入する搬送アーム51と、スリーブ13に対してスペーサ14を相対的に回転させながら、型セット10を置換室20から成形室30に向けて搬送し、貫通孔13aと貫通孔14aとが連通している状態で成形室30に投入する搬送アーム52と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、光学素子の成形装置および光学素子の成形方法に関する。
従来、金型を用いて高温で形状を転写する光学素子の成形方法において、一対の金型と、金型の位置関係を決定するための円筒状のスリーブと、スリーブの外周に配置された円筒状のスペーサとを有する型セットを用いて成形する循環式の成形方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。この成形方法では、異なる温度のヒータプレート上に型セットを搬送してプレスすることにより、金型内部の成形素材を所望の形状へと徐々に変形させる。
特許第5781071号公報
特許文献1に示すような循環式の成形方法では、金型の酸化を防ぐため、加熱前に金型内部の酸素を真空引きした後、不活性ガスに置換するが、その真空引きの際や不活性ガスの導入時に、スリーブとスペーサに形成された貫通孔を介して、金型内部に微細な異物(例えば周辺の微細なゴミ、チリ、ホコリ)が混入してしまう場合がある。このように金型内部に異物が混入すると、成形素材に異物が混入したまま成形されてしまい、光学素子の成形不良を引き起こす可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、不活性ガス置換時における金型への異物の混入を抑制し、光学素子の成形不良を抑制することができる光学素子の成形装置および光学素子の成形方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、光学素子の成形装置は、加熱軟化させた成形素材をプレス成形することにより光学素子を成形する光学素子の成形装置であって、前記成形素材を挟んで互いに対向する第一の金型および第二の金型と、前記第一の金型および前記第二の金型の周囲に配置され、前記第一の金型および前記第二の金型の間のキャビティに連通する第一の貫通孔が形成されたスリーブと、前記スリーブの周囲に所定のクリアランスを隔てて配置され、第二の貫通孔が形成されたスペーサと、を有する型セットと、前記型セットの内部の雰囲気を置換する置換室と、前記成形素材を加熱、プレスおよび冷却する成形室と、前記第一の貫通孔と前記第二の貫通孔とが連通していない状態を維持しながら前記型セットを搬送し、前記置換室に投入する第一の搬送アームと、前記スリーブに対して前記スペーサを相対的に回転させながら、前記型セットを前記置換室から前記成形室に向けて搬送し、前記第一の貫通孔と前記第二の貫通孔とが連通している状態で前記成形室に投入する第二の搬送アームと、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子の成形装置は、上記発明において、前記第一の搬送アームは、前記スペーサの外面に対して面接触する接触面を有し、前記第二の搬送アームは、前記スペーサの外面に対して線接触し、かつ線接触した部分を作用点として前記スペーサを回転させる接触面を有することを特徴とする。
また、本発明に係る光学素子の成形装置は、上記発明において、前記スリーブは、前記スリーブの外周面から突出する突出部を有し、前記スペーサは、前記スペーサの内周面に形成され、前記突出部が配置される溝部を有し、前記溝部は、前記スペーサの周方向に沿って延びる第一の溝部と、前記第一の溝部に連続し、前記スペーサの軸方向に沿って延びる第二の溝部と、を有し、前記第一の搬送アームによって前記型セットが前記置換室へと搬送されている際は、前記溝部に対する前記突出部の相対的位置が変化せず、前記突出部が前記第一の溝部に配置され、前記第二の搬送アームによって前記型セットが前記置換室から前記成形室へと搬送されている際は、前記スペーサの回転に伴って、前記溝部に対する前記突出部の相対的位置が変化し、前記突出部が前記第一の溝部から前記第二の溝部へと相対的に移動することを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、光学素子の成形方法は、加熱軟化させた成形素材をプレス成形することにより光学素子を成形する光学素子の成形方法であって、第一の金型および第二の金型と、前記第一の金型および前記第二の金型の間のキャビティに連通する第一の貫通孔が形成されたスリーブと、第二の貫通孔が形成されたスペーサとを有する型セットを、前記第一の貫通孔と前記第二の貫通孔とが連通していない状態を維持しながら搬送し、置換室に投入する第一の搬送工程と、前記型セットを、前記スリーブに対して前記スペーサを相対的に回転させながら、前記置換室から成形室に向けて搬送し、前記第一の貫通孔と前記第二の貫通孔とが連通している状態で前記成形室に投入する第二の搬送工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、スリーブの第一の貫通孔とスペーサの第二の貫通孔とが連通していない状態で型セットを置換室に搬送して不活性ガス置換を行うため、第一の貫通孔と第二の貫通孔とが連通している状態で不活性ガス置換を行う場合と比較して、上型および下型の間のキャビティへの異物の進入経路を延ばすことができる。従って、異物がキャビティに混入しにくくなるため、光学素子の成形不良を抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る光学素子の成形装置の要部の構成を示す断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る光学素子の成形装置の型セットを、軸方向に切断した状態を示す断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る光学素子の成形装置の型セットを、径方向に切断した状態を示す断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る光学素子の成形装置の型セットを、径方向に切断した状態を示す断面図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る光学素子の成形装置において、二種類の搬送アームによる型セットの搬送の様子を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る光学素子の成形装置の型セットを、径方向に切断した状態を示す断面図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る光学素子の成形装置の型セットを示す側面図であり、型セットが置換室へと搬送されている際のスリーブの貫通孔とスペーサの貫通孔との位置関係を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る光学素子の成形装置の型セットを示す側面図であり、型セットが置換室から成形室へと搬送されている際のスリーブの貫通孔とスペーサの貫通孔との位置関係を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る光学素子の成形装置の型セットを示す側面図であり、型セットが置換室から成形室へと搬送された後のスリーブの貫通孔とスペーサの貫通孔との位置関係を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る光学素子の成形装置において、搬送路の変形例を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態に係る光学素子の成形装置において、二種類の搬送アームによる従来の型セットの搬送の様子を示す図である。
以下、本発明に係る光学素子の成形装置および光学素子の成形方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、以下の実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものも含まれる。
本実施の形態に係る光学素子の成形装置(以下、「成形装置」という)1は、加熱軟化させた成形素材(ガラス素材)Mをプレス成形することにより光学素子(ガラスレンズ)を成形するものであり、図1に示すように、型セット10と、置換室20と、成形室30と、後記する搬送アーム51,52(図5参照)と、を備えている。
置換室20は、型セット10を収容するチャンバ21を備えている。この置換室20では、後記する搬送アーム51(図5参照)によって搬送された型セット10に対して、図1に示すようにチャンバ21を下降させる。そして、チャンバ21内を真空引きし、不活性ガス(窒素)を導入する。これにより、型セット10の内部の雰囲気を窒素雰囲気に置換する。その後、チャンバ21を上昇させ、後記する搬送アーム51(図5参照)によって、型セット10を成形室30に搬送する。
成形室30は、x軸方向に直線状に配置されており、加熱ステージ31と、プレスステージ32と、冷却ステージ33と、を備えている。加熱ステージ31では、上プレート34および下プレート35に設けられたヒータ36によって、型セット10内の成形素材Mをガラス転移点(T)付近まで加熱することにより、成形素材Mを軟化させる。また、プレスステージ32では、ヒータ36によって成形素材Mを加熱しつつ、型セット10によって成形素材Mをプレスする。そして、冷却ステージ33では、ヒータ36の加熱温度を低下させることにより、プレス後の成形素材Mを冷却して硬化させる。その後、成形室30から型セット10を排出し、上型11を取り外して成形後の光学素子を回収した後、型セット10内に成形素材Mを配置し、次の成形を実施する。
なお、加熱ステージ31、プレスステージ32および冷却ステージ33におけるそれぞれの上プレート34には、シャフト37を介して、型セット10をz軸方向に加圧するための加圧シリンダ38が設けられている。また、成形室30と置換室20との間には、開閉可能なシャッター301が設けられており、置換室20において型セット10の不活性ガス置換が完了した後、当該シャッター301が上昇することにより、型セット10が成形室30へ搬送可能となる。
以下、型セット10の構成について説明する。型セット10は、図2に示すように、上型(第一の金型)11と、下型(第二の金型)12と、スリーブ13と、スペーサ14と、を備えている。なお、同図は、型セット10を径方向に切断した断面を示しているが、図1に示した型セット10の断面とは異なる断面を示しており、具体的には、後記する図4に断面で示した型セット10を、X−X方向で切断した断面を示している。
上型11および下型12は、それぞれ段付きの円柱形状(凸状)に形成されており、それぞれの成形面11a,12aが対向するように配置されている。上型11および下型12は、図1に示すように成形装置1内に搬送された際に、成形素材Mを挟んで互いの成形面11a,12aが対向する状態となる。
スリーブ13は、上型11および下型12を支持し、かつ両者の位置決めを行うためのものである。スリーブ13は、円筒状に形成されており、上型11および下型12の周囲に配置されている。また、スリーブ13は、下型12の段差部12bに嵌合されている。スリーブ13には、径方向に貫通した貫通孔(第一の貫通孔)13aが形成されている。この貫通孔13aは、上型11および下型12の間に形成されたキャビティCaに連通しており、図3に示すように、スリーブ13の周方向に複数(同図では90度間隔で四つ)形成されている。
スペーサ14は、加圧シリンダ38による上型11のプレス量を規定するためのものである。スペーサ14は、スリーブ13の周囲に所定幅(例えば0.5mm程度)のクリアランスClを隔てて配置されている。スペーサ14には、径方向に貫通した貫通孔(第二の貫通孔)14aが形成されている。この貫通孔14aは、図3に示すように、スペーサ14の周方向に複数(同図では90度間隔で四つ)形成されている。なお、図1に示すように、成形素材Mの加圧前は、スペーサ14の上端よりも上型11の上端が突出しているが、成形素材Mの加圧後は、スペーサ14の上端と上型11の上端とが一致した状態となる。
図3および図4は、型セット10を軸方向に切断した断面を示している。スペーサ14は、同図に示すように、円形と角形とが組み合わされた断面形状を有している。スペーサ14は、中心軸Cを隔てて互いに対向する一対の角面部141と、同様に中心軸Cを隔てて互いに対向する一対の曲面部142と、を有している。角面部141は、二つの平面が角部143で交わるL字状に形成されている。また、曲面部142は、円弧状に形成されている。
ここで、前記した置換室20において型セット10の不活性ガス置換を行う際に、例えば図4に示すように、スリーブ13の貫通孔13aとスペーサ14の貫通孔14aとが貫通方向に一致している状態、すなわち貫通孔13aと貫通孔14aとが連通している状態であると、当該貫通孔13a,14aを介して、キャビティCaの内部に微細な異物が混入し、光学素子の成形不良を引き起こす場合がある。
そこで、本実施の形態に係る成形装置1では、型セット10の搬送状況に応じて、スリーブ13に対してスペーサ14を相対的に回転させることにより、図3に示すように貫通孔13aと貫通孔14aとが連通していない状態と、図4に示すように貫通孔13aと貫通孔14aとが連通している状態とを切り替えることとした。
具体的には、型セット10を置換室20に搬送する際と、置換室20において型セット10の不活性ガス置換を行う際、すなわち型セット10を成形室30に搬送する前は、図3に示すように貫通孔13aと貫通孔14aとが連通していない状態となるようにスペーサ14を中心軸C周りに回転させる。
図3に示すように貫通孔13aと貫通孔14aとが連通していない場合、外部の異物がキャビティCaに進入する際の進入経路R1が、貫通孔13aと貫通孔14aとが連通している場合の進入経路R2(図4参照)と比較して長くなる。また、進入経路R1は、貫通孔14a、クリアランスCl、貫通孔13aにより構成されている。そのため、質量を有する異物はクリアランスCl内(スリーブ13の外周面とスペーサ14の内周面との間)で衝突するため、キャビティCaの内部に進入しにくくなる。なお、このように貫通孔13aと貫通孔14aとが連通していない場合であっても、不活性ガスはキャビティCaの内部に問題なく進入可能であるため、型セット10の不活性ガス置換は実施可能である。
一方、図3に示すように貫通孔13aと貫通孔14aとが連通していない状態で成形室30に搬送して加熱を行うと、型セット10内の成形素材Mから揮発したガスが外部に抜けにくくなって充満するため、成形後の光学素子の表面にクモリが発生してしまう。
そこで、実施の形態に係る成形装置1では、型セット10を成形室30に搬送した後は、図4に示すように貫通孔13aと貫通孔14aとが連通している状態となるようにスペーサ14を中心軸C周りに回転させる。これにより、型セット10内の成形素材Mから揮発したガスが外部に抜けやすくなるため、前記したクモリの発生を防止することができる。なお、図3の状態から図4の状態へとスペーサ14を回転させる場合、貫通孔14aが形成されている角度間隔(90度)の半分に相当する量(45度)だけ回転させればよい。
成形装置1は、型セット10の搬送状況に応じてスペーサ14を回転させるための具体的な手段として、図5に示すような2種類の搬送アーム51,52を備えている。なお、同図は、図1に示した成形装置1における型セット10を上から見た場合の概略図であり、型セット10については、貫通孔13a,14aの位置関係が分かるように図3および図4と同様の断面形状で図示している。
搬送アーム(第一の搬送アーム)51は、型セット10を置換室20へと搬送するためのものである。搬送アーム51は、置換室20までに設けられた搬送路40上において、スリーブ13の貫通孔13aとスペーサ14の貫通孔14aとが連通していない状態を維持しながら型セット10を置換室20へと搬送し、当該置換室20に投入する(第一の搬送工程)。なお、搬送路40上への型セット10の配置、すなわちスリーブ13の貫通孔13aとスペーサ14の貫通孔14aの最初の位置調整(図3参照)は、例えば成形装置1のユーザが行う。また、図5に示すように、搬送アーム51によって型セット10を搬送する方向(y軸方向)と、搬送アーム52によって型セット10を搬送する方向(x軸方向)とは、直交した関係にある。
搬送アーム51は、図5に示すように、型セット10の軸方向において、スペーサ14の外面に対して面接触する接触面511を有している。この接触面511は、スペーサ14の外面の形状の半分、すなわちスペーサ14における一つの角面部141およびそれに連続する一つの曲面部142に対応する形状を有している。
このような形状を有する搬送アーム51は、搬送路40上において、貫通孔13aと貫通孔14aとが連通していない型セット10に対して接触面511の全体を接触させ、当該型セット10をy軸方向に押しながら、置換室20へ搬送する。なおその際、接触面511がスペーサ14の外面に隙間なく接触しているため、搬送アーム51が搬送中のスペーサ14に対して、当該スペーサ14を回転させる力を付与することはない。
搬送アーム(第二の搬送アーム)52は、型セット10を置換室20から成形室30へと搬送するためのものである。搬送アーム52は、スリーブ13に対してスペーサ14を相対的に回転させながら、型セット10を置換室20から成形室30に向けて搬送し、貫通孔13aと貫通孔14aとが連通している状態で当該成形室30に投入する(第二の搬送工程)。
搬送アーム52は、図5に示すように、型セット10の軸方向において、スペーサ14の外面に対して線接触する接触面521を有している。この接触面521は、スペーサ14の外面の形状の半分、すなわちスペーサ14における一つの角面部141の一部、それに連続する一つの曲面部142およびそれに連続する一つの角面部141の一部に対応する形状を有している。
このような形状を有する搬送アーム52は、置換室20において、まず型セット10の角部143に対して接触面521を線接触させる。そして、接触面521を型セット10に向けてx軸方向に移動させつつ、線接触させた角部143を作用点として、スペーサ14をスリーブ13に対して所定角度(同図では45度)回転させる。これにより、貫通孔13aと貫通孔14aとを連通させる。その後、搬送アーム52は、貫通孔13aと貫通孔14aとが連通している型セット10に対して接触面521の全体を接触させ、当該型セット10をx軸方向に押しながら成形室30へ搬送する。
型セット10は、搬送アーム52によって成形室30に搬送された後、加熱、プレス、冷却の各工程が完了するたびに順番に次のステージへと搬送される。なお、図5では図示を省略したが、成形室30の各ステージ間で型セット10を搬送する搬送手段としては、例えばスペーサ14における角面部141に対応する角面状(L字状)の接触面を三つ備える三又の搬送アームが挙げられ、当該三又の搬送アームを、各ステージの型セット10に対してy軸方向から差し込み、x軸方向に移動させることにより、三つの型セット10を同時に次のステージへと搬送する。
ここで、搬送アーム52によって型セット10を成形室30に搬送する際は、スペーサ14の外面が搬送アーム52の接触面521に接触しているため、スペーサ14が回転することはない。しかしながら、例えば成形室30の下面に凹凸や段差等が存在すると、スリーブ13がスペーサ14に対して意図せず回転してしまう可能性がある。
このような場合、型セット10に、例えば図6〜図9に示すようなロック機構を設けることにより、スリーブ13の回転を防止することが可能である。このロック機構は、図6に示すように、スリーブ13に形成されたピン(突出部)131と、スペーサ14に形成された溝部14bとから構成される。
ピン131は、スリーブ13の外周面に設けられており、当該外周面から溝部14bに向かって突出している。溝部14bは、スペーサ14の内周面に形成されており、ピン131が配置される。また、溝部14bは、図7に示すように、スペーサ14の周方向に沿って延びる所定長さの溝部(第一の溝部)14baと、溝部14baに連続し、かつ当該溝部14baの終端からスペーサ14の上部に向かって、スペーサ14の軸方向に沿って延びる所定長さの溝部(第二の溝部)14bbと、を有している。
このようなロック機構を有する型セット10によって成形を行う場合、例えば搬送アーム51によって型セット10が置換室20へと搬送されている際は、溝部14bに対するピン131の相対的位置が変化せず、当該ピン131が溝部14baの先端に配置される。そして、搬送アーム52によって型セット10が置換室20から成形室30へと搬送されている際は、図7および図8に示すように、スペーサ14の回転に伴って、溝部14bに対するピン131の相対的位置が変化し、当該ピン131が溝部14baから溝部14bbへと相対的に移動する。
また、ピン131が溝部14bbまで移動すると、図9に示すように、スペーサ14が上型11、下型12およびスリーブ13に対して沈み込む。これにより、ピン131の周方向への移動が規制され、スリーブ13の回転が防止されるため、成形中に貫通孔13aが貫通孔14aに対してずれることがない。従って、成形中に型セット10内の成形素材Mから揮発したガスを外部に適切に排出することができるため、前記したクモリの発生を防止することができる。
ここで、搬送アーム51によってロック機構を有する型セット10(図6参照)を置換室20に搬送する際に、例えば搬送路40の下面に凹凸や段差等が存在すると、スリーブ13がスペーサ14に対して意図せず回転してしまう可能性がある。
このような場合、例えば図10に示すように、搬送路40に代えて、摩擦係数の低い低摩擦面41と、摩擦係数の高い高摩擦面42とを有する搬送路40Aを用いることにより、スリーブ13の回転を防止することが可能である。この搬送路40Aは、型セット10の搬送方向(y軸方向)に対して右側が低摩擦面41であり、左側が高摩擦面42であるため、当該搬送路40A上で型セット10を押しながら搬送することにより、同図の矢印に示すように、スペーサ14を左回りに回転させることができる。従って、ピン131が溝部14bの先端に常に当て付いた状態、すなわち貫通孔13aと貫通孔14aとが連通していない状態を常に維持しながら、型セット10を置換室20に搬送することができる。
以上説明したような光学素子の成形装置1およびこれを用いた成形方法によれば、スリーブ13の貫通孔13aとスペーサ14の貫通孔14aとが連通していない状態で型セット10を置換室20に搬送して不活性ガス置換を行うため、貫通孔13aと貫通孔14aとが連通している状態で不活性ガス置換を行う場合と比較して、上型11および下型12の間のキャビティCaへの異物の進入経路を延ばす(屈曲させる)ことができる。従って、異物がキャビティCaに混入しにくくなるため、光学素子の成形不良を抑制することができる。
以上、本発明に係る光学素子の成形装置および光学素子の成形方法について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
例えば、前記した成形装置1では、型セット10のスペーサ14の形状を円形と角形とを組み合わせた形状とし(図3参照)、かつ2種類の搬送アーム51,52を用いて型セット10を搬送することによりスペーサ14を回転させていたが(図5参照)、例えば図11の成形装置1Aに示すように、従来と同様の円筒状のスペーサ14Aを備える型セット10Aを用いてもよい。
この場合、貫通孔13aと貫通孔14aとが連通していない型セット10Aを置換室20に搬送して不活性ガス置換した後、例えば機械的なアームを用いてスペーサ14Aを掴んで回転させることにより、貫通孔13aと貫通孔14aとを連通させ、成形室30に搬送する。
あるいは、置換室20の下面に回転ステージを設け、型セット10Aを不活性ガス置換した後、当該回転ステージによって型セット10Aを回転させることにより、貫通孔13aと貫通孔14aとを連通させ、成形室30に搬送してもよい。
あるいは、置換室20の下面を、前記した図10に示すような低摩擦面41および高摩擦面42とし、型セット10Aを不活性ガス置換した後、低摩擦面41および高摩擦面42によってスリーブ13を回転させることにより、貫通孔13aと貫通孔14aとを連通させ、成形室30に搬送してもよい。
1,1A 成形装置(光学素子の成形装置)
10,10A 型セット
11 上型(第一の金型)
11a 成形面
12 下型(第二の金型)
12a 成形面
12b 段差部
13 スリーブ
13a 貫通孔(第一の貫通孔)
131 ピン(突出部)
14,14A スペーサ
14a 貫通孔(第二の貫通孔)
14b 溝部
14ba 溝部(第一の溝部)
14bb 溝部(第二の溝部)
141 角面部
142 曲面部
143 角部
20 置換室
21 チャンバ
30 成形室
301 シャッター
31 加熱ステージ
32 プレスステージ
33 冷却ステージ
34 上プレート
35 下プレート
36 ヒータ
37 シャフト
38 加圧シリンダ
40,40A 搬送路
41 低摩擦面
42 高摩擦面
51 搬送アーム(第一の搬送アーム)
511 接触面
52 搬送アーム(第二の搬送アーム)
521 接触面
C 中心軸
Ca キャビティ
M 成形素材

Claims (4)

  1. 加熱軟化させた成形素材をプレス成形することにより光学素子を成形する光学素子の成形装置であって、
    前記成形素材を挟んで互いに対向する第一の金型および第二の金型と、前記第一の金型および前記第二の金型の周囲に配置され、前記第一の金型および前記第二の金型の間のキャビティに連通する第一の貫通孔が形成されたスリーブと、前記スリーブの周囲に所定のクリアランスを隔てて配置され、第二の貫通孔が形成されたスペーサと、を有する型セットと、
    前記型セットの内部の雰囲気を置換する置換室と、
    前記成形素材を加熱、プレスおよび冷却する成形室と、
    前記第一の貫通孔と前記第二の貫通孔とが連通していない状態を維持しながら前記型セットを搬送し、前記置換室に投入する第一の搬送アームと、
    前記スリーブに対して前記スペーサを相対的に回転させながら、前記型セットを前記置換室から前記成形室に向けて搬送し、前記第一の貫通孔と前記第二の貫通孔とが連通している状態で前記成形室に投入する第二の搬送アームと、
    を備えることを特徴とする光学素子の成形装置。
  2. 前記第一の搬送アームは、前記スペーサの外面に対して面接触する接触面を有し、
    前記第二の搬送アームは、前記スペーサの外面に対して線接触し、かつ線接触した部分を作用点として前記スペーサを回転させる接触面を有することを特徴とする請求項1に記載の光学素子の成形装置。
  3. 前記スリーブは、前記スリーブの外周面から突出する突出部を有し、
    前記スペーサは、前記スペーサの内周面に形成され、前記突出部が配置される溝部を有し、
    前記溝部は、
    前記スペーサの周方向に沿って延びる第一の溝部と、
    前記第一の溝部に連続し、前記スペーサの軸方向に沿って延びる第二の溝部と、
    を有し、
    前記第一の搬送アームによって前記型セットが前記置換室へと搬送されている際は、前記溝部に対する前記突出部の相対的位置が変化せず、前記突出部が前記第一の溝部に配置され、
    前記第二の搬送アームによって前記型セットが前記置換室から前記成形室へと搬送されている際は、前記スペーサの回転に伴って、前記溝部に対する前記突出部の相対的位置が変化し、前記突出部が前記第一の溝部から前記第二の溝部へと相対的に移動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学素子の成形装置。
  4. 加熱軟化させた成形素材をプレス成形することにより光学素子を成形する光学素子の成形方法であって、
    第一の金型および第二の金型と、前記第一の金型および前記第二の金型の間のキャビティに連通する第一の貫通孔が形成されたスリーブと、第二の貫通孔が形成されたスペーサとを有する型セットを、前記第一の貫通孔と前記第二の貫通孔とが連通していない状態を維持しながら搬送し、置換室に投入する第一の搬送工程と、
    前記型セットを、前記スリーブに対して前記スペーサを相対的に回転させながら、前記置換室から成形室に向けて搬送し、前記第一の貫通孔と前記第二の貫通孔とが連通している状態で前記成形室に投入する第二の搬送工程と、
    を含むことを特徴とする光学素子の成形方法。
JP2016256229A 2016-12-28 2016-12-28 光学素子の成形装置および光学素子の成形方法 Pending JP2018108900A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016256229A JP2018108900A (ja) 2016-12-28 2016-12-28 光学素子の成形装置および光学素子の成形方法
PCT/JP2017/046018 WO2018123825A1 (ja) 2016-12-28 2017-12-21 光学素子の成形装置および光学素子の成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016256229A JP2018108900A (ja) 2016-12-28 2016-12-28 光学素子の成形装置および光学素子の成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018108900A true JP2018108900A (ja) 2018-07-12

Family

ID=62707684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016256229A Pending JP2018108900A (ja) 2016-12-28 2016-12-28 光学素子の成形装置および光学素子の成形方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2018108900A (ja)
WO (1) WO2018123825A1 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6479026A (en) * 1987-09-21 1989-03-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd Lens molding device
JPH04149034A (ja) * 1990-10-08 1992-05-22 Fuji Photo Optical Co Ltd レンズ成形装置
JP2002114529A (ja) * 2000-10-03 2002-04-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学素子の成形金型および光学素子の製造方法
TWI290542B (en) * 2005-08-04 2007-12-01 Asia Optical Co Inc Glass mold forming device, apparatus and method
JP5781071B2 (ja) * 2010-06-29 2015-09-16 オリンパス株式会社 光学素子の製造方法および光学素子の製造装置
JP2012126607A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Olympus Corp 光学素子の成形型
JP2013006714A (ja) * 2011-06-22 2013-01-10 Olympus Corp 光学素子成形用型セット、及び、光学素子の製造装置
JP5809945B2 (ja) * 2011-11-28 2015-11-11 オリンパス株式会社 光学素子の製造方法、及び、光学素子の製造装置
JP6360355B2 (ja) * 2014-05-27 2018-07-18 オリンパス株式会社 光学素子の製造装置、及び、光学素子成形用型セット

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018123825A1 (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102136197B1 (ko) 탄화탄탈 코팅 재료
TWI603924B (zh) The manufacturing apparatus of a glass molded object, and the manufacturing method of a glass molded object
WO2018123825A1 (ja) 光学素子の成形装置および光学素子の成形方法
WO2015182244A1 (ja) 光学素子の製造装置、及び、光学素子成形用型セット
JP6161321B2 (ja) ガラス成形体の製造方法、及びガラス成形体の製造装置
JP2016169121A (ja) 板ガラスの曲げ成形装置及び曲げ成形方法
JP2003025100A (ja) 型移動方式プレス成形機
JP2008120645A (ja) 光学素子の製造装置及び製造方法
JP2008056532A (ja) モールドプレス成形装置、及び成形体の製造方法
JP2012116697A (ja) 光学素子用成形型及び光学素子の成形方法
JP6677530B2 (ja) ガラス成形型および曲面ガラスの製造方法
WO2013133190A1 (ja) モールドプレス成形装置、及び光学素子の製造方法
JP4878321B2 (ja) モールドプレス成形型、及び成形体の製造方法
KR20160071905A (ko) 유리 성형용 몰드 장치
JPH11180722A (ja) 光学素子の成形装置
JP5233745B2 (ja) 素子成形用部材および素子の製造方法
JP6081630B2 (ja) モールドプレス成形装置、及び光学素子の製造方法
JP5513081B2 (ja) 光学素子の製造方法、及び、光学素子の製造装置
JP2018172248A (ja) 光学素子製造用型セット
JP2014062027A (ja) ガラス成形体の製造装置、及びガラス成形体の製造方法
JP2636083B2 (ja) 光学素子の成形法
JP6726464B2 (ja) 光学素子の製造方法及び光学素子の製造装置
JP2005144683A (ja) 弾性ローラ成形用金型及び弾性ローラの成形方法
JP2006206346A (ja) ガラスモールド用金型並びにこれを用いた光学素子の成形装置及び方法
JP6147571B2 (ja) ガラス成形体の製造装置及びガラス成形体の製造方法