JP2018020828A - 収納用トレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品の位置ずれを良好に防止することができ、使い勝手のよい収納用トレイを提供する。【解決手段】一定の板厚の板材で形成され、複数段上下に重ねて使用される電子部品の収納用トレイにおいて、電子部品を収納する収納部44の底面44aに、底面44aと平行に設けられた電子部品搭載面46と、電子部品搭載面46に搭載された電子部品の底面44aと平行な面内方向の位置ずれを防止する上向き凸部51,52と、重ねられた下段の収納用トレイ40の電子部品搭載面46に搭載されている電子部品の前記面内方向の位置ずれを防止する下向き凸部47’〜49’を構成する凹部47〜49とを形成する。【選択図】図2

Description

この発明は電子部品を多数収納し、電子部品の梱包、搬送等に用いられる収納用トレイに関する。
図18はこの種の収納用トレイの従来例として特許文献1に記載されているQFP(Quad Flat Package)・IC用の収納容器を示したものであり、図19はQFP・ICの収納状態の詳細を示したものである。
収納容器10は長方形の平板形状に形成された本体11を備えており、本体11の上面には正方形の穴形状に形成された収納凹部12が複数個、縦横に整列されて設けられている。収納凹部12の底面上には略正方形の支持台13が垂直方向上向きに突出されて設けられている。収納凹部12の4箇所のコーナ部には、支持台13に支持されたQFP・IC20のパッケージの樹脂封止体21の各コーナ部22を露出させるための貫通孔14が垂直方向にそれぞれ設けられている。
他方、本体11の下面にはQFP・IC20の横移動を規制するための位置決め凸部15が4個、本体11の上面における収納凹部12の各辺の中央部にそれぞれ対応する位置に配されて垂直方向下向きに突出されて設けられている。各位置決め凸部15の収納凹部12の内側を向く立ち下がり側面には下方に行くに従って外側に行くように傾斜した迎え角面16がそれぞれ形成されている。収納容器10は複数枚が上下に積み重ねられ、多段積みされて使用される。
QFP・IC20はアウタリード23の開放側先端を下向きにされた状態で、即ちQFP・IC20の通常の表面実装状態で、樹脂封止体21が支持台13の上に載置されて収納凹部12内に収められる。
収納凹部12にQFP・IC20が収納された一番目の収納容器10の上に、二番目の収納容器10が積み重ねられると、上段の収納容器10の本体11の下面に設けられた4個の位置決め凸部15の迎え角面16が、下段の収納容器10の収納凹部12に収納されているQFP・IC20の樹脂封止体21の外周面に近接して臨む状態となる。そして、上段の収納容器10の下面が樹脂封止体21の上面に近接するため、QFP・IC20は横方向及び上下方向の移動が規制された状態になる。下段の収納容器10におけるQFP・IC20の収納凹部12に対する偏心は、上段の収納容器10の積み重ねに伴う4個の位置決め凸部15の迎え角面16によって自動的に修正される。
このように、上段の収納容器10を被せられた下段の収納容器10の収納凹部12に収納されたQFP・IC20は横方向及び上下方向の移動が規制されるため、アウタリード23の曲がり事故や樹脂封止体21の破損事故の発生が防止されることになる。
一方、上段の収納容器10が取り除かれると、位置決め凸部15による位置規制がなくなるため、下段の収納容器10に収容されたQFP・IC20は収納凹部12内で位置ずれを起こす可能性がある。QFP・IC20の位置がずれると、収納容器10からQFP・IC20を自動的に取り出して、例えば実装基板上における所定の場所に位置合わせして実装する作業が困難になる。そこで、QFP・IC20を取り出す際には図20に示したような取出治具30を使用する。
取出治具30の本体31は収納容器10の本体11と同一の長方形の平板形状に形成されており、本体31の上面には4個で一組の位置決め突起32が収納容器10の収納凹部12と同数組、各収納凹部12に対応する場所にそれぞれ配されて垂直方向上向きに突出して設けられている。
各位置決め突起32は正方形の角柱形状に形成されており、その上端部には迎え角部33が形成されている。迎え角部33は正方形角柱形状の対角線を中心に対称形で対角線が谷線になる上方広がりの傾斜面に形成されている。
取出治具30はQFP・IC20の自動実装装置等のローディングステージに据え付けられ、この取出治具30の上に収納容器10が一枚ずつ載置される。収納容器10が取出治具30の上に載置されると、図21に示したように取出治具30の各組における4個の位置決め突起32は収納容器10の各収納凹部12における4箇所のコーナ部に設けられた各貫通孔14を上方にそれぞれ挿通する状態になる。
各貫通孔14をそれぞれ挿通した4個の位置決め突起32はQFP・IC20の樹脂封止体21の4箇所のコーナ部22に接触して、その傾斜面に沿って樹脂封止体21を収納凹部12の中心方向に迎え入れるため、QFP・IC20の収納凹部12内における位置ずれは自動的に修正されることになる。
以上のように取出治具30を使用することによって、QFP・IC20の収納凹部12における位置を適正に維持させることができ、ローディングステージの上に設置された収納容器10からQFP・IC20を自動的に取り出して実装基板上の所定の場所に位置合わせして実装する作業を適正に実行することができる。
特開平8−310587号公報
上述したように、従来の収納容器10では上段の収納容器10が取り除かれると、下段の収納容器10に収容されているQFP・IC20の位置ずれ防止手段が失われ、位置ずれが生じる可能性があるため、QFP・IC20を自動的に取り出し、自動実装する際にはQFP・IC20の位置ずれを修正する必要があり、位置ずれを修正するために取出治具30を使用するものとなっていた。
この発明の目的はこのような状況に鑑み、複数段上下に重ねて使用される電子部品の収納用トレイにおいて、電子部品はそれが搭載される収納用トレイと上段に重ねられた収納用トレイの双方によって位置ずれが防止されるようにし、よって従来、位置ずれ修正のために使用していた取出治具を不要とすることができる収納用トレイを提供することにある。
請求項1の発明によれば、一定の板厚の板材で形成され、複数段上下に重ねて使用される電子部品の収納用トレイは、電子部品を収納する収納部の底面に、前記底面と平行に設けられた電子部品搭載面と、電子部品搭載面に搭載された電子部品の、前記底面と平行な面内方向の位置ずれを防止する上向き凸部と、重ねられた下段の収納用トレイの電子部品搭載面に搭載されている電子部品の前記面内方向の位置ずれを防止する下向き凸部を構成する凹部とが形成されているものとされる。
請求項2の発明では請求項1の発明において、上向き凸部は電子部品搭載面の側方に位置し、電子部品搭載面に搭載された電子部品に向いて電子部品の位置ずれを防止する壁面を有し、壁面上端の電子部品搭載面からの高さは前記板厚以上とされる。
請求項3の発明では請求項1の発明において、上向き凸部は電子部品搭載面の側方に位置し、電子部品搭載面に搭載された電子部品に向いて電子部品の位置ずれを防止する壁面を有し、壁面上端の電子部品搭載面からの高さは電子部品搭載面に搭載された電子部品の前記底面と垂直方向の寸法の1/10以上とされる。
請求項4の発明では請求項2又は3の発明において、上向き凸部は前記壁面の上方に壁面に続いて傾斜面を有し、傾斜面は上方に行くに従い、電子部品搭載面に搭載された電子部品から遠ざかるように傾斜されているものとされる。
請求項5の発明では請求項4の発明において、前記底面と垂直方向を基準として、前記傾斜面は20°以上の傾斜を有するものとされる。
この発明によれば、複数段重ねて使用される電子部品の収納用トレイは電子部品の位置ずれを防止する上向き凸部と重ねられた下段の収納用トレイの電子部品の位置ずれを防止する下向き凸部を有するものとなっている。よって、上段の収納用トレイが取り除かれた状態でも、従来のように電子部品の位置ずれが発生することはなく、従来、位置ずれ修正のために必要としていた治具(取出治具)を不要とすることができる。この点で、この発明によれば使い勝手のよい収納用トレイを提供することができる。
この発明による収納用トレイの実施例1の構成を示す斜視図。 Aは図1に示した収納用トレイの部分拡大斜視図、BはAの裏面側の斜視図。 Aは図1に示した収納用トレイの部分拡大断面図、BはAの断面と直交方向の部分拡大断面図。 Aは図1に示した収納用トレイにコネクタが収納された状態を示す部分拡大平面図、Bは図1に示した収納用トレイにコネクタが収納された状態を示す部分拡大斜視図。 Aは図1に示した収納用トレイが重ねられ、コネクタが挟み込まれている状態を示す部分拡大断面図、BはAの断面と直交方向の部分拡大断面図。 この発明による収納用トレイの実施例2の構成を示す斜視図。 Aは図6に示した収納用トレイの部分拡大斜視図、BはAの裏面側の斜視図。 Aは図6に示した収納用トレイの部分拡大断面図、BはAの断面と直交方向の部分拡大断面図。 Aは図6に示した収納用トレイにコネクタが収納された状態を示す部分拡大平面図、Bは図6に示した収納用トレイにコネクタが収納された状態を示す部分拡大斜視図。 Aは図6に示した収納用トレイが重ねられ、コネクタが挟み込まれている状態を示す部分拡大断面図、BはAの断面と直交方向の部分拡大断面図。 この発明による収納用トレイの実施例3の構成を示す斜視図。 Aは図11に示した収納用トレイの部分拡大斜視図、BはAの裏面側の斜視図。 Aは図11に示した収納用トレイの部分拡大断面図、BはAの断面と直交方向の部分拡大断面図。 Aは図11に示した収納用トレイにコネクタが収納された状態を示す部分拡大平面図、Bは図11に示した収納用トレイにコネクタが収納された状態を示す部分拡大斜視図。 Aは図11に示した収納用トレイが重ねられ、コネクタが挟み込まれている状態を示す部分拡大断面図、BはAの断面と直交方向の部分拡大断面図。 片側端子の電子部品と上向き凸部、下向き凸部の配置例を説明するための図。 両側端子の電子部品と上向き凸部、下向き凸部の配置例を説明するための図。 Aは収納用トレイ(収納容器)の従来例を示す平面図、Bはその一部断面とした正面図、Cはその底面図。 Aは図18に示した収納容器による収納状態を示す部分拡大断面図、BはAのC−C線における断面図。 Aは取出治具の平面図、Bはその一部断面とした正面図。 取出治具の作用を説明するための図。
この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
図1はこの発明による電子部品の収納用トレイの実施例1の全体構成を示したものであり、収納用トレイ40は複数段上下に重ねて使用され、この例では表面実装されるコネクタを多数収納するものとなっている。収納用トレイ40は一定の板厚の板材で構成されており、このような収納用トレイ40は例えば熱可塑性樹脂シートを真空成形することによって形成される。
収納用トレイ40は矩形形状を有し、周縁に矩形枠41を備え、多数のコネクタを収納する収納領域42は矩形枠41によって囲まれている。以下、矩形形状をなす収納用トレイ40の矩形の長辺方向をX方向とし、短辺方向をY方向とする。また、X,Y二方向に直交する方向をZ方向とする。
収納領域42はこの例ではY方向に延びる2つの仕切り壁43によってX方向に3分割されており、各分割領域にはコネクタを1個ずつ収納する収納部44が10箇所配列形成され、収納用トレイ40は全体として30個のコネクタを収納することができるものとなっている。
図2Aは収納部44を拡大して示したものであり、図2Bは図2Aに示した収納部44を裏面側から見た状態を示したものである。また、図3Aは収納部44のX方向に沿う断面を示したものであり、図3Bは収納部44のY方向に沿う断面を示したものである。なお、1つの収納部44は図2A及び後述する図4Aにおいて二点鎖線の枠で囲んで示したように、X方向に長辺を有し、Y方向に短辺を有する矩形の領域として定義する。
収納部44の底面44aにはこの例では一対の台座45が突出形成されており、底面44aと平行とされた台座45の頂面によって一対の電子部品搭載面46が構成されている。電子部品搭載面46はこの例ではL字をなす平面とされ、X方向に長い幅狭部分46aとY方向に延びる幅広部分46bとよりなる。一対の電子部品搭載面46は幅広部分46bがX方向において互いの外側とされてX方向に隙間をあけて整列されている。
一対の電子部品搭載面46を挟んで収納部44のX方向両端の底面44aには方形の凹部47が形成されており、さらにY方向両端の底面44aにも方形の凹部48,49が形成されている。凹部48,49は共に矩形領域をなす収納部44の矩形の長辺に沿って細長く形成されており、一方の長辺に沿う凹部48は他方の長辺に沿う凹部49より長く形成されている。なお、凹部49は隣接する収納部44の凹部48とつながった状態となっている。これら凹部47,48及び49は図2Bに示したように下向き凸部47’,48’,49’を構成する。
さらに、収納部44の底面44aには各一対の上向き凸部51及び52が電子部品搭載面46の側方に突出形成されている。一対の上向き凸部51は収納部44の凹部48が位置する側の長辺の両端の角部に形成されており、一対の上向き凸部52はX方向において凹部49と一対の電子部品搭載面46の幅広部分46bとの各間に形成されている。
一対の上向き凸部51は収納部44の内側に向く(電子部品搭載面46が位置する方向に向く)X方向に平行な壁面51aとY方向に平行な壁面51bをそれぞれ有し、壁面51aと壁面51bとの間は凸部が欠落され、底面44aが入り込んで逃げ51cが形成されている。壁面51a,51bの上方には壁面51a,51bにそれぞれ続いて傾斜面51d,51eが形成されている。傾斜面51dは上方に行くに従い、電子部品搭載面46からY方向に遠ざかるように傾斜されており、傾斜面51eは上方に行くに従い、電子部品搭載面46からX方向に遠ざかるように傾斜されている。
一方、一対の上向き凸部52は電子部品搭載面46が位置する方向に向くX方向に平行な壁面52aを有し、壁面52aの上方には上方に行くに従い、電子部品搭載面46からY方向に遠ざかるように傾斜された傾斜面52bが壁面52aに続いて形成されている。
図4は上記のような構成を有する収納用トレイ40の収納部44にコネクタ60が収納された状態を示したものであり、図5はコネクタ60が収納された収納用トレイ40の上に収納用トレイ40が重ねられた状態を示したものである。コネクタ60は表面実装されるもので、細長い直方体状のハウジング61を有し、ハウジング61の底面側には底面の一方の長辺に沿って多数の端子62を備えている。なお、図4,5中、63はコネクタ60の接地端子を示し、64はハウジング61に形成されている位置決め用のボスを示す。
端子62が下側とされてハウジング61が電子部品搭載面46に搭載され、収納用トレイ40の収納部44にコネクタ60が収納された状態では、各一対の上向き凸部51及び52はハウジング61の側方に位置し、上向き凸部51の壁面51a,51b及び上向き凸部52の壁面52aはそれぞれハウジング61に向く。ハウジング61はX方向において一対の上向き凸部51の壁面51bによって挟まれ、Y方向においては一対の上向き凸部51の壁面51aと一対の上向き凸部52の壁面52aとによって挟まれた状態となる。このように挟まれることによってコネクタ60は収納部44の底面44aと平行な面内方向(X,Y二方向)の位置ずれが防止される。なお、コネクタ60の多数の微細な端子62は収納用トレイ40と接することなく、宙に浮いた状態となっている。
一方、コネクタ60が収納された収納用トレイ40の上に収納用トレイ40が重ねられた状態では、図5に示したように上段の収納用トレイ40の下向き凸部47’〜49’は下段の収納用トレイ40に収納されているコネクタ60のハウジング61の側方に位置し、ハウジング61はX方向において一対の下向き凸部47’によって挟まれ、Y方向においては下向き凸部48’と49’とによって挟まれた状態となる。このように挟まれることによって収納用トレイ40が重ねられた状態では、コネクタ60は重ねられた上段の収納用トレイ40によってもX,Y二方向(収納部44の底面44aと平行な面内方向)の位置ずれが防止される。なお、収納用トレイ40が重ねられた状態ではコネクタ60のハウジング61は電子部品搭載面46と上段の収納用トレイ40の収納部44の底面44aの裏面とによって挟まれ、これによりZ方向の動きも規制される。
以上、収納用トレイ40の構成及びコネクタ60の収納状態について説明したが、以下にこの収納用トレイ40の特徴及び利点を列記する。
(1)収納用トレイ40が上に重ねられている時、コネクタ60はそれが搭載されている収納用トレイ40の上向き凸部51,52と上段の収納用トレイ40の下向き凸部47’〜49’の双方によって、あらゆる傾斜や衝撃に対して位置ずれが十分に防止される。なお、上述したように端子62を下側としてコネクタ60を収納する形態、即ち表面実装される電子部品の通常の収納形態においては下向き凸部47’〜49’の下向きに突出する高さを十分に高くすることができ、この点で下向き凸部47’〜49’が主要な位置ずれ防止として機能する。コネクタ60は位置ずれが防止されるため、例えば端子62が収納用トレイ40とぶつかって曲がったり、損傷するといった不具合の発生を回避することができる。
(2)上段の収納用トレイ40がない状態でも上向き凸部51,52によってコネクタ60の位置ずれが防止される。よって、従来のように位置ずれ修正のために必要とした治具(取出治具)は不要となる。
(3)位置ずれ防止として機能する上向き凸部51,52の壁面51a,51b及び52aの高さは位置ずれを防止できる程度に極力低くする。これは例えばコネクタ60を吸着機等のピックアップで収納用トレイ40から自動的に取り出して実装基板等に自動実装する際、コネクタ60の移動に対して壁面51a,51b,52aが極力干渉しないようにするためである。コネクタ60は自動実装される電子部品の中でも大きいため、ピックアップで持ち上げた時に移動が不安定になりやすく、収納用トレイ40に接触、衝突して落下するといったことが生じ得る。よって、壁面51a,51b,52aの上端の電子部品搭載面46からの高さは極力低くする。
上向き凸部51,52の壁面51a,51b及び52aの上端の、電子部品搭載面46からの高さは、コネクタ60の位置ずれを防止できる程度として、収納用トレイ40の板厚以上とする。あるいは電子部品搭載面46に搭載されたコネクタ60のZ方向(収納部44の底面44aと垂直方向)の寸法の1/10以上とする。なお、壁面51a,51b,52aの上端の電子部品搭載面46からの高さをhとし、収納用トレイ40の板厚をt、コネクタ60のZ方向の寸法(高さ)をHとした時、hは、
t≦h≦3t
の範囲に、あるいは、
H/10≦h≦H/3
の範囲に設定するのが好ましい。
(4)壁面51a,51b,52aの上方には、この例では壁面51a,51b,52aにそれぞれ続いて上方に行くに従い、電子部品搭載面46に搭載されたコネクタ60から遠ざかるように傾斜した傾斜面51d,51e及び52bを設けている。これら傾斜面51d,51e,52bは収納部44にコネクタ60を収納する際、誘い込みとして機能する。傾斜面51d,51e,52bは外側に退避しているため、コネクタ60をピックアップで持ち上げた際、コネクタ60と干渉することはない。なお、傾斜面51d,51e,52bはZ方向に対し、20°以上の傾斜を有するものとする。
図6はこの発明による収納用トレイの実施例2の全体構成を示したものであり、図7〜10は実施例1の図2〜5と同様に、収納部44の詳細、断面、コネクタの収納状態及び収納用トレイが重ねられた状態を示したものである。図1〜5と対応する部分には同一符号を付してある。
この例では収納用トレイ40’に収納されるコネクタ70は実施例1におけるコネクタ60と同様、表面実装されるものであるが、細長い直方体状のハウジング71の底面側には底面の対向する長辺にそれぞれ沿って多数の端子72を有するものとなっており、両側端子のコネクタ70となっている。ハウジング71の底面には位置決め用のボス73が形成されている。
コネクタ70の端子72はハウジング71の両側に突出しているため、実施例1のような上向き凸部52を設けることはできず、この例ではハウジング71の長手方向両端に上向き凸部51(51’)が位置するものとされ、このように位置する上向き凸部51(51’)によってコネクタ70のX,Y二方向の位置ずれが防止される。
上向き凸部51’は上向き凸部51と同様、収納部44の長辺の両端の角部に位置するものであるが、隣接する収納部44にまたがって位置するものであり、壁面51a,51b、傾斜面51d,51eに加え、壁面51aの反対側にX方向に平行な壁面51f及び壁面51fの上方に壁面51fに続いて傾斜面51gを有するものとなっている。
ハウジング71はX方向において壁面51bによって挟まれ、Y方向においてはハウジング71の両端が壁面51aと51fとによってそれぞれ挟まれ、これにより、コネクタ70はX,Y二方向の位置ずれが防止される。
なお、一対の台座45’の頂面によって構成されている電子部品搭載面46’はこの例ではX方向に細長い平面とされている。また、電子部品搭載面46’を挟んで収納部44のY方向両端の底面44aには下向き凸部48’を構成する凹部48がそれぞれ形成されている。
コネクタ70が収納された収納用トレイ40’の上に収納用トレイ40’が重ねられた状態では、図10に示したようにコネクタ70のハウジング71はX方向において上段の収納用トレイ40’の一対の下向き凸部47’によって挟まれ、Y方向においては一対の下向き凸部48’によって挟まれる。
この実施例2に示した収納用トレイ40’も実施例1において(1)〜(4)で列記した内容と同様の特徴を備え、利点を有する。
実施例3の収納用トレイは実施例1の収納用トレイの一部変形であって、図11に全体構成を示し、図12〜15に実施例1の図2〜5と同様、収納部44の詳細、断面、コネクタの収納状態及び収納用トレイが重ねられた状態を示す。図1〜5と対応する部分には同一符号を付してある。
実施例1の収納用トレイ40における上向き凸部51,52はそれぞれ壁面51a,51b及び52aの上方に傾斜面51d,51e及び52bを有するものとなっていたが、実施例3の収納用トレイ40”における上向き凸部51”、52’は傾斜面がない形状となっている。
上向き凸部51”,52’によるコネクタ60の位置ずれ防止機能は傾斜面がなくても上向き凸部51,52と変わらず、このような傾斜面のない形状としてもよい。なお、上向き凸部51”,52’以外の構成は実施例1の収納用トレイ40と同じであり、詳細な説明は省略する。
以上、この発明の実施例1〜3について説明したが、電子部品の位置ずれを防止する上向き凸部及び下向き凸部の形成位置、言い換えれば電子部品に対する上向き凸部、下向き凸部の配置位置は上述した実施例に限定されることなく、様々な配置が考えられる。
図16は片側端子の電子部品に対する上向き凸部、下向き凸部の配置例を示したものであり、図17は両側端子の電子部品に対する上向き凸部、下向き凸部の配置例を示したものである。電子部品80,100はいずれも表面実装されるものとし、底面側に端子81,101が設けられているものとする。
図16及び17における91〜91は上向き凸部を示し、92〜92は下向き凸部を示す。
図16Aでは2つの上向き凸部91,91によって電子部品80のX方向の位置ずれが防止され、4つの上向き凸部91〜91によって電子部品80のY方向の位置ずれが防止される。また、2つの下向き凸部92,92によって電子部品80のX方向の位置ずれが防止され、2つの下向き凸部92〜92によって電子部品80のY方向の位置ずれが防止される。
図16Bでは2つの上向き凸部91,91によって電子部品80のX方向の位置ずれが防止され、3つの上向き凸部91〜91によって電子部品80のY方向の位置ずれが防止される。また、3つの下向き凸部92〜92によって電子部品80のX,Y二方向の位置ずれが防止される。
図17Aでは図16Aと同様の配置の上向き凸部91〜91及び下向き凸部92〜92によってそれぞれ電子部品100のX,Y二方向の位置ずれが防止される。
図17Bでは2つの上向き凸部91,91によって電子部品100のX方向の位置ずれが防止され、4つの上向き凸部91〜91によって電子部品100のY方向の位置ずれが防止される。また、4つの下向き凸部92〜92によって電子部品100のX方向の位置ずれが防止され、2つの下向き凸部92,92によって電子部品100のY方向の位置ずれが防止される。
図17Cでは4つの上向き凸部91〜91によって電子部品100のX方向の位置ずれが防止され、4つの上向き凸部91〜91によって電子部品100のY方向の位置ずれが防止される。また、2つの下向き凸部92,92によって電子部品100のX方向の位置ずれが防止され、2つの下向き凸部92,92によって電子部品100のY方向の位置ずれが防止される。
このように上向き凸部、下向き凸部は様々な配置が考えられる。
また、以上の実施例は収納部の底面から突出した台座を備え、その台座の頂面によって電子部品搭載面を構成しているが、電子部品搭載面は、底面と同じ高さに設けられても、あるいは底面上に定義されていてもよい。
なお、この発明の収納用トレイが収納対象とする電子部品は実施例1〜3で例示したようなコネクタに限るものではなく、例えばICその他の各種電子部品が対象となる。
10 収納容器 11 本体
12 収納凹部 13 支持台
14 貫通孔 15 位置決め凸部
16 迎え角面 20 QFP・IC
21 樹脂封止体 22 コーナ部
23 アウタリード 30 取出治具
31 本体 32 位置決め突起
33 迎え角部
40,40’,40” 収納用トレイ 41 矩形枠
42 収納領域 43 仕切り壁
44 収納部 44a 底面
45,45’ 台座 46,46’ 電子部品搭載面
46a 幅狭部分 46b 幅広部分
47〜49 凹部 47’〜49’ 下向き凸部
51,51’,51” 上向き凸部 51a,51b 壁面
51c 逃げ 51d,51e 傾斜面
51f 壁面 51g 傾斜面
52,52’ 上向き凸部 52a 壁面
52b 傾斜面 60 コネクタ
61 ハウジング 62 端子
63 接地端子 64 ボス
70 コネクタ 71 ハウジング
72 端子 73 ボス
80 電子部品 81 端子
91〜91 上向き凸部 92〜92 下向き凸部
100 電子部品 101 端子

Claims (5)

  1. 一定の板厚の板材で形成され、複数段上下に重ねて使用される電子部品の収納用トレイであって、
    前記電子部品を収納する収納部の底面に、
    前記底面と平行に設けられた電子部品搭載面と、
    前記電子部品搭載面に搭載された前記電子部品の、前記底面と平行な面内方向の位置ずれを防止する上向き凸部と、
    重ねられた下段の収納用トレイの前記電子部品搭載面に搭載されている前記電子部品の前記面内方向の位置ずれを防止する下向き凸部を構成する凹部とが形成されていることを特徴とする収納用トレイ。
  2. 請求項1記載の収納用トレイにおいて、
    前記上向き凸部は、前記電子部品搭載面の側方に位置し、前記電子部品搭載面に搭載された前記電子部品に向いて前記電子部品の前記位置ずれを防止する壁面を有し、
    前記壁面上端の前記電子部品搭載面からの高さは、前記板厚以上とされていることを特徴とする収納用トレイ。
  3. 請求項1記載の収納用トレイにおいて、
    前記上向き凸部は、前記電子部品搭載面の側方に位置し、前記電子部品搭載面に搭載された前記電子部品に向いて前記電子部品の前記位置ずれを防止する壁面を有し、
    前記壁面上端の前記電子部品搭載面からの高さは、前記電子部品搭載面に搭載された前記電子部品の前記底面と垂直方向の寸法の1/10以上とされていることを特徴とする収納用トレイ。
  4. 請求項2又は3記載の収納用トレイにおいて、
    前記上向き凸部は前記壁面の上方に前記壁面に続いて傾斜面を有し、
    前記傾斜面は上方に行くに従い、前記電子部品搭載面に搭載された前記電子部品から遠ざかるように傾斜されていることを特徴とする収納用トレイ。
  5. 請求項4記載の収納用トレイにおいて、
    前記底面と垂直方向を基準として、前記傾斜面は20°以上の傾斜を有することを特徴とする収納用トレイ。
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