JP2007230633A - 電子部品収納容器 - Google Patents

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英靖 橋場
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幸男 安藤
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健一 矢崎
Masahiro Yoshikawa
政廣 吉川
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Abstract

【課題】電子部品をゴミ或いは塵埃から保護しつつ搬送するために前記電子部品を収容する電子部品収納容器であって、当該容器を積み重ねて結束部材で束ねて固定しても当該容器の反り等の変形に基づく隙間が形成されて、振動や衝撃等により電子部品が前記隙間を介して当該容器から飛び出してしまうことを防止することにより、電子部品の安全性及び保護性の向上を図った電子部品収納容器を提供する。
【解決手段】電子部品4を収納する電子部品収納容器50であって、当該電子部品収納容器50の上面には、当該電子部品収納容器50及び他の電子部品収納容器を積み重ね束ねて固定するために使用される結束部材70が接触する結束部材接触部55が形成されている。前記結束部材接触部55は、前記上面の断面における略中央を頂部として傾斜している。
【選択図】図8

Description

本発明は、電子部品収納容器に関し、より具体的には、半導体装置等の電子部品を搬送するために収納する電子部品収納容器に関する。
半導体装置等の電子部品に損傷を与えることなく搬送する手段の一つとして、トレイに複数個の電子部品を個別に収容して搬送する方法が採られている。
図1に、従来の半導体装置収納トレイを複数積み重ねた状態を示す。図1を参照するに、従来は、詳細は後述するが段差を備えた形状を有し、プラスチック等から成る半導体装置収納トレイ1が、鉛直方向に複数積み重ねられ、当該積み重ねられた半導体装置収納トレイ1は上方及び下方からプラスチック又は金属等から成る板部材2−1及び2−2によって挟まれている。
半導体装置収納トレイ1の上面には、複数の凹状収容部3が形成されており、当該凹状収容部3の内部に半導体装置4が収容される。
図2に示すように、板部材2−1の上面、当該積み重ねられた複数の半導体装置収納トレイ1の側面、及び板部材2−2の下面は、3本のプラスチック等から成るバンドやテープ等の結束部材5−1乃至5−3によって束ねて固定している。
かかる構造の下、最も上に設けられた半導体装置収納トレイ1−1は板部材2−1により上面が覆われ、他の半導体装置収納トレイ1−2等はその上方に設けられた半導体装置収納トレイ1−1等により上面が覆われ、凹状収容部3の内部に収容された半導体装置4を外部のゴミや埃から保護している。
なお、そのほか、外枠となる周縁部に囲まれた内方に、半導体装置を個別に収納するポケットが行列状に複数形成され、前記周縁部に、外端にめぐらされた側壁に設けられた切り欠きを囲む遮断壁を側壁の内面から設けてある半導体装置収納トレイ(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
また、スタッキングのための嵌合構造を備えた電子部品用トレイにおいて、当該トレイの下面の周縁を内周矩形の環状突体として突設させると共に、当該トレイの上面の周縁内側にトレイ同士をスタッキングした際に上記環状突体の内側に嵌合される外周矩形の突体を突設し、下面に設けた環状突体の四辺の中央に溝を設けると共に、上面に設けた突体の四辺の中央に嵌合時に上記の溝に嵌挿される突片を外側方向に突設した電子部品用トレイ(例えば、特許文献2参照)が提案され、底外面が凸曲面状でかつ内壁側面に段部又は外方へ昇り勾配で傾斜したテーパ部が形成された単数又は複数のウエハ収納部を有し、該段部の角部又はテーパ部によってウエハ外周端面部を支持するウエハ収納用トレイ(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
特開2005−1739号公報 特開2005−88995号公報 特開2002−37381号公報
しかしながら、図2に示す構造では、図3乃至図7に示すような不都合がある。
ここで、図3は、図2に示す態様の不都合を説明するための図(その1)であり、積み重ねられ、結束部材5−1乃至5−3によって束ねて固定された半導体装置収納トレイ1の側面図である。なお、図3では、説明の便宜上、積み重ねられた半導体装置収納トレイ1の全ての図示は省略する。
図3を参照するに、板部材2−1の上面、当該積み重ねられた複数の半導体装置収納トレイ1の側面、及び板部材2−2の下面は、3本又は、複数のプラスチック等から成るバンドやポリプロピレン等から成るテープ等の結束部材5−1乃至5−3によって束ねて固定されると、図3において矢印で示す箇所、即ち、最も上に設けられた半導体装置収納トレイ1−1の上に設けられた板部材2−1の上面及び側面と結束部材5とが接している箇所に応力が集中する。その結果、図3において点線で示すように、当該板部材2−1は変形し、略中央部分が上方へ反った形状となる。
更に、当該板部材2−1の直下に設けられた半導体装置収納トレイ1−1も、当該板部材2−1と同様に変形する。これについて、図4及び図5を参照して説明する。
ここで、図4は、図2に示す態様の不都合を説明するための図(その2)であり、積み重ねられた半導体装置収納トレイ1の詳細構造を示した側面図である。なお、図4−(a)においては説明の便宜上、板部材2−1及び積み重ねられた半導体装置収納トレイ1の全ての図示は省略する。また、図4−(b)は、図4−(a)にて点線で示す部分を拡大して示す図である。
図5は、図2に示す態様の不都合を説明するための図(その3)であり、積み重ねられた半導体装置収納トレイ1を、結束部材5によって束ねて固定した状態の半導体装置収納トレイ1の詳細構造を示した側面図である。なお、図5−(a)においても説明の便宜上、板部材2−1及び積み重ねられた半導体装置収納トレイ1の図示を省略する。また、図5−(b)は、図5−(a)にて点線で示す部分を拡大して示す図である。
図4を参照するに、各半導体装置収納トレイ1の側端部には、フランジ15が半導体装置収納トレイ1の下面から下方に向かって鉛直方向の長さC(図4−(a)参照)分、延出形成されている。当該フランジ15が形成されている箇所の上方部分であって、当該フランジ15が形成されている半導体装置収納トレイ1の上面から長さD(図4−(a)参照)の部分には凹部が形成されている。
半導体装置収納トレイ1(図4に示す例では半導体装置収納トレイ1−1)において、フランジ15が形成されている部分の近傍の下面が、直下にある半導体装置収納トレイ(図4に示す例では半導体装置収納トレイ1−2)のうち凹状収容部3が設けられていない箇所の上面上に載置されて、半導体装置収納トレイ1−1及び1−2は積み重ねられる。
前記凹部の長さDは、凹状収容部3の深さと略同じ長さであり、更に、上述のフランジの長さCと略同じ長さになるように設定されている。但し、フランジ15の長さC及び前記凹部の長さDには寸法公差が有るため、実際には半導体装置収納トレイ1−2上に半導体装置収納トレイ1を載置すると、当該寸法公差分、半導体装置収納トレイ1−1のフランジ15の下面と、半導体装置収納トレイ1−2の前記凹部の底面との間に隙間Fが生じ得る。
また、半導体装置収納トレイ1の凹状収容部3の内部には、半導体装置4を載置するための載置部10が鉛直方向上方に突出するように延出形成されている。載置部10の上面の縁部には、リブ11が鉛直方向上方に延出形成されている。リブ11は、半導体装置収納トレイ1を搬送する際に、搬送の振動や落下衝撃により、載置部10に載置された半導体装置4が載置部10の外に飛び出すことを防止するために設けられている。
具体的には、図4−(b)に示すように、リブ11の高さ(鉛直方向の長さ)Bは、半導体装置4の上面と、当該半導体装置4が収容された半導体装置収納トレイ1(図4に示す例では、半導体装置収納トレイ1−2)の直上に重ねて設けられた半導体装置収納トレイ1(図4に示す例では半導体装置収納トレイ1−1)であって凹状収容部3が設けられている箇所の下面と、の間の隙間の長さAよりも長く設定されている(B>A)。なお、前記隙間は、半導体装置収納トレイ1−2上に半導体装置収納トレイ1−1を載置したときに、半導体装置収納トレイ1−2に収容された半導体装置4に上方から圧力が加わらないようにするために必要とされる。
かかる構造の下、積み重ねられた半導体装置収納トレイ1を、結束部材5によって束ねて固定したときの状態を図5に示す。図5を参照するに、積み重ねられた半導体装置収納トレイ1を結束部材5によって束ねて固定すると、図5において丸で囲んだ2点の箇所、即ち、半導体装置収納トレイ1−1の下面であって半導体装置収納トレイ1−1のフランジ15が形成されている部分の近傍と、半導体装置収納トレイ1−2の上面とが接している箇所に応力が集中する。
その結果、図5に示すように、前記2点を支点として半導体装置収納トレイ1−1は変形し、略中央部分が上方へ反った形状となる。即ち、半導体装置4の上面と、当該半導体装置4が収容された半導体装置収納トレイ1(図4に示す例では、半導体装置収納トレイ1−2)の直上に重ねて設けられた半導体装置収納トレイ1(図4に示す例では半導体装置収納トレイ1−1)であって凹状収容部3が設けられている箇所の下面と、の間の長さA'は、リブ11の高さ(鉛直方向の長さ)Bよりも長くなる(B<A')。
このように、半導体装置収納トレイ1−1の略中央部分と半導体装置収納トレイ1−2の略中央部分との間に、載置部10に載置された半導体装置4が載置部10の外に飛び出すことを防止するために設けられたリブ11の高さ(鉛直方向の長さ)Bよりも大きな長さA'の隙間が形成されているため、図6に示すように、半導体装置収納トレイ1を搬送する際に、搬送の振動や落下衝撃により、載置部10に載置された半導体装置4が載置部10の外に飛び出し、半導体装置4のリード部4−1が凹状収容部3の側壁と接触して変形してしまう可能性がある。従って、このような半導体装置収納トレイ1を積み重ねて結束部材5により束ねて固定して搬送すると、半導体装置収納トレイ1に収納された半導体装置4が破損してしまう可能性がある。
なお、半導体装置収納トレイ1の重ね方にあっては、図4に示す例のほか、図7に示す方法も考えられる。即ち、半導体装置収納トレイ1−2上に半導体装置収納トレイ1−1を載置するときに、半導体装置収納トレイ1−1のフランジ15の下面と半導体装置収納トレイ1−2の前記凹部の底面とを接触させて、フランジ15の長さC(図4−(a)参照)及び前記凹部の長さD(図4−(a)参照)の寸法公差分を、半導体装置収納トレイ1−2に収容された半導体装置4の上面と当該半導体装置収納トレイ1−2の直上に重ねて設けられた半導体装置収納トレイ1−1の凹状収容部3の下面との間の隙間の長さA"との間に反映させる態様も考えられる。
しかしながら、かかる態様では、前記寸法公差の大きさいかんによって、当該長さA"は変動し、当該寸法公差が最大の場合には、当該長さA"がリブ11の高さ(鉛直方向の長さ)Bよりも大きくなるおそれがある。この場合、図6を参照して説明したように、半導体装置収納トレイ1を搬送する際に、搬送の振動や落下衝撃により、載置部10に載置された半導体装置4が載置部10の外に飛び出して、半導体装置4のリード部4−1が凹状収容部3の側壁と接触して変形してしまう可能性がある。
そこで、本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、電子部品をゴミ或いは塵埃から保護しつつ搬送するために前記電子部品を収容する電子部品収納容器であって、当該容器を積み重ねて結束部材で束ねて固定しても当該容器の反り等の変形に基づく隙間が形成されて、振動や衝撃等により電子部品が前記隙間を介して当該容器から飛び出してしまうことを防止することにより、電子部品の安全性及び保護性の向上を図った電子部品収納容器を提供することを本発明の目的とする。
本発明の一観点によれば、電子部品を収納する電子部品収納容器であって、
当該電子部品収納容器の上面には、当該電子部品収納容器及び他の電子部品収納容器を積み重ね束ねて固定するために使用される結束部材が接触する結束部材接触部が形成され、前記結束部材接触部は、前記上面の断面における略中央を頂部として傾斜していることを特徴とする電子部品収納容器が提供される。
前記結束部材接触部は、前記上面の断面における略中央を頂部とした連続した湾曲面又は前記上面の断面における略中央を頂部として、前記上面の縁側に向かって段々に下りていく複数の段差部を形成していてもよい。
また、当該電子部品収納容器は、他の電子部品収納容器と共に積み重ねられる場合に、少なくとも最も上に設けられることとしてもよい。
更に、当該電子部品収納容器が、他の電子部品収納容器と共に積み重ねられる場合であって最も下に設けられる場合には、当該電子部品収納容器の側面に、前記結束部材を引っ掛けて収容する結束部材収容溝が形成されていてもよい。
本発明によれば、電子部品をゴミ或いは塵埃から保護しつつ搬送するために前記電子部品を収容する電子部品収納容器であって、当該容器を積み重ねて結束部材で束ねて固定しても当該容器の反り等の変形に基づく隙間が形成されて、振動や衝撃等により電子部品が前記隙間を介して当該容器から飛び出してしまうことを防止することにより、電子部品の安全性及び保護性の向上を図った電子部品収納容器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図8乃至図13を参照して説明する。なお、以下では、本発明の電子部品収納容器を、電子部品の一例である半導体装置を収納する半導体装置収納トレイを例として、説明する。
まず、図8及び図9を参照する。図8は、本発明の実施の形態にかかる半導体装置収納トレイの斜視図であり、図9は、図8における線X−X'における断面図である。
本発明の実施の形態に係る半導体装置収納トレイ50は、ポリスチレン(PS)や、ポリフェニレンエーテル(PPE)材等のプラスチック樹脂で成形されている。
半導体装置収納トレイ50は、板状部材の縁部に段差が形成された形状を有し、下段部は下方に延出しフランジ54(図9参照)を形成している。
複数の半導体装置収納トレイ50を積み重ねる場合には、フランジ54の下面が、当該フランジ54を有する半導体装置収納トレイ50の直下にあるトレイの前記段差部分内に配置される。
フランジ54の側面の下部には、溝部51が形成されている。溝部51は、凹状収容部53から半導体装置を取り終えて空(から)となった半導体装置収納トレイ50を所定の自動搬送機により搬送する際に、当該自動搬送機の爪状部材が引っかけられる箇所である。溝部51と前記爪状部材との引っ掛かりにより、半導体装置収納トレイ50が前記自動搬送機により保持され搬送される。
半導体装置収納トレイ50の上段部の上面には、凹状収容部53が複数形成されている。かかる凹状収容部53の内部に半導体装置が収容される。なお、凹状収容部53の構造は、図4等と参照して説明した凹状収容部3の構造と略同一であるため、ここでは、その説明を省略する。
当該上面であって、凹状収容部53が形成されていない箇所には、略同一形状を有する3つの結束部材接触部55−1乃至55−3が夫々、当該上面の短辺に沿って形成されている。結束部材接触部55−1乃至55−3は、半導体装置収納トレイ50を積み重ねて、後述する3本のプラスチック等から成るバンドやテープ等の結束部材70−1乃至70−3(図13参照)によって束ねて固定する際に、前記結束部材70−1乃至70−3が接触する箇所である。
具体的には、結束部材接触部55−1乃至55−3は、図9に示すように、前記上面の断面の略中央を頂部として連続して湾曲した形状を有する。かかる湾曲面の曲率Rは、半導体装置収納トレイ50の幅E及びフランジの鉛直方向の長さFに基づいて算出することができる。
一般に、半導体装置収納トレイは、処理の自動化を容易にするため、電子デバイス合同委員会(JEDEC:Joint Electron Device Engineering Council)や電子情報技術産業協会(JEITA:Japan Electronics and Information Technology Industries Association)等で定められた規格によって外形寸法・形状等が共通化されており、例えば、半導体装置収納トレイ50の幅Eが135.9センチで、フランジの鉛直方向の長さGが7.62センチの場合には、結束部材接触部55−1乃至55−3の湾曲面の曲率は172センチと設定される。
このような構造を有する半導体装置収納トレイ50を積み重ねて前記結束部材70−1乃至70−3により束ねて固定する際に最も下に設けられる半導体装置収納トレイは、図10に示す構造を有する。ここで、図10は、当該積み重ねられた半導体装置収納トレイ50のうち最も下に設けられた半導体装置収納トレイ60の斜視図である。
図10に示す半導体装置収納トレイ60は、図8に示す半導体装置収納トレイ50と略同一の構造を有する(従って、図10において、図8に示す半導体装置収納トレイ50と同一箇所については同一番号を付し、その説明を省略する)が、以下の点で相違する。
即ち、半導体装置収納トレイ60のフランジ54の側面の下部であって、結束部材接触部55−1乃至55−3が設けられている箇所に対応する箇所には、結束部材収容溝61−1乃至61−3が形成されている。
半導体装置収納トレイ60上に半導体装置収納トレイ50を積み重ねて前記結束部材70−1乃至70−3により束ねて固定する際に、前記結束部材70−1乃至70−3を結束部材収容溝61−1乃至61−3に引っ掛け、前記結束部材70−1乃至70−3は互いに対向して設けられたフランジ54内において収容される。
図10に示す構造を有する半導体装置収納トレイ60を最も下に設けて、その上に図8及び図9に示す半導体装置収納トレイ50を積み重ねた状態を図11及び図12に示す。ここで、図11は、半導体装置収納トレイ60を最も下に設けて、その上に半導体装置収納トレイ50を積み重ねた状態の斜視図であり、図12には、かかる状態の側面図である。なお、図12においては、結束部材接触部55は点線で示されている。
上述したように、フランジ54の下面が、当該フランジ54を有する半導体装置収納トレイ50の直下にあるトレイ50の段差部分内に配置され、半導体装置収納トレイ50を積み重ねられる。
図11及び図12示す態様では、最も上に設けられた半導体装置収納トレイ50−1が積み重ねられた半導体装置収納トレイ50−2等の蓋として機能する。積み重ねられた半導体装置収納トレイ50−2等は、最も下に設けられた半導体装置収納トレイ60と前記半導体装置収納トレイ50−1とで挟み込まれている。
積み重ねられた半導体装置収納トレイ50のうち、最も上に設けられた半導体装置収納トレイ50−1の上面に設けられた結束部材接触部55−1乃至55−3は露出している。また、積み重ねられた半導体装置収納トレイ50の下に設けられた半導体装置収納トレイ60のフランジ54の側面の下部に設けられた結束部材収容溝61−1乃至61−3の形成箇所は、前記結束部材接触部55−1乃至55−3の形成箇所に対応し、結束部材収容溝61−1乃至61−3は、前記結束部材接触部55−1乃至55−3の形成箇所の直下に設けられている。
かかる状態において積み重ねられた半導体装置収納トレイ50及び60を、結束部材70−1乃至70−3により束ねて固定した状態を図13に示す。
図13を参照するに、結束部材70−1乃至70−3は、最も上に設けられた半導体装置収納トレイ50−1の上面に設けられた結束部材接触部55−1乃至55−3、積み重ねられた半導体装置収納トレイ50の側面に接触し、更に、最も下に設けられた半導体装置収納トレイ60の側面に形成された結束部材収容溝61−1乃至61−3に引っ掛けられて、半導体装置収納トレイ60の互いに対向して設けられたフランジ54内において収容されている。
上述したように、従来の態様では、図5に示すように、積み重ねられた半導体装置収納トレイ1を結束部材5によって束ねて固定すると、半導体装置収納トレイ1−1の下面であって半導体装置収納トレイ1−1のフランジ15が形成されている部分の近傍と、半導体装置収納トレイ1−2の上面とが接している箇所の2点に、結束部材5から付加される応力が集中し、前記2点を支点として半導体装置収納トレイ1−1は変形し、略中央部分が上方へ反った形状となる。
しかしながら、本発明の実施の形態では、連続した湾曲面を有する結束部材接触部55−1乃至55−3が半導体装置収納トレイ50−1の上面に形成され、かかる湾曲面に結束部材70−1乃至70−3が接触している。従って、結束部材70−1乃至70−3から付加される応力を、従来のような2点ではなく、結束部材接触部55−1乃至55−3の全面で受けているため、当該応力は分散させることができる。従って、半導体装置収納トレイ50−1が変形して略中央部分が上方へ反った形状となることを防止することができる。
よって、半導体装置4(図5参照)の上面と、当該半導体装置4が収容された半導体装置収納トレイ50−2の直上に重ねて設けられた半導体装置収納トレイ50−1であって凹状収容部53が設けられている箇所の下面と、の間の長さA'(図5参照)が、リブ11(図5参照)の高さBよりも長くなる(B<A')ことはなく、半導体装置収納トレイ50を搬送する際に、搬送の振動や落下衝撃により、凹状収容部53の載置部10(図5参照)に載置された半導体装置4が載置部10の外に飛び出して、半導体装置4のリード部4−1(図5参照)が凹状収容部53の側壁と接触して変形してしまうことを防止することができる。
更に、本実施の形態では、結束部材70−1乃至70−3は、最も下に設けられた半導体装置収納トレイ60の側面に形成された結束部材収容溝61−1乃至61−3に引っ掛けられて、半導体装置収納トレイ60の互いに対向して設けられたフランジ54内において収容されている。
従って、結束部材70−1乃至70−3により束ねて固定された半導体装置収納トレイ50及び60と、別に結束部材70−1乃至70−3により束ねて固定された半導体装置収納トレイ50及び60と、を積み重ねることができる。この状態を図14に示す。ここで、図14は、束ねられて固定された半導体装置収納トレイ50及び60の束と、別に束ねられて固定された半導体装置収納トレイ50及び60の束と、を積み重ねた状態を示す側面図である。
上述のように、本実施の形態では、結束部材70−1乃至70−3は、束ねられた半導体装置収納トレイ50及び60の下部において、結束部材収容溝61−1乃至61−3を介して半導体装置収納トレイ60のフランジ54内において収容される。従って、結束部材70−1乃至70−3により束ねられて固定された半導体装置収納トレイ50及び60の束を、別に結束部材70−1乃至70−3により束ねられて固定された半導体装置収納トレイ50及び60の束上に積み重ねる場合に、結束部材70−1乃至70−3は障害とはならず、一の束の半導体装置収納トレイ60を別の束の半導体装置収納トレイ50上に設けることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上述の実施の形態では、結束部材接触部55−1乃至55−3は連続した湾曲面を有している例を説明したが、本発明はこれに限られない。連続した湾曲面ではなく、例えば、半導体装置収納トレイの上面の断面の略中央を頂部として、縁側に向かって段々に下りていく複数の段差部を形成してもよい。
かかる構造においても、積み重ねられた半導体装置収納トレイ50を結束部材70によって束ねて固定する際に、結束部材70によって半導体装置収納トレイに付加される応力は分散し、半導体装置収納トレイ50−1が変形して略中央部分が上方へ反った形状となることを防止することができる。
また、上述の実施の形態では、積み重ねられる半導体装置収納トレイ50の各々に、結束部材接触部55−1乃至55−3が形成されている場合を説明したが、本発明はこれに限定されない。
即ち、必ずしも積み重ねられる半導体装置収納トレイ50の全てに当該結束部材接触部55−1乃至55−3が形成されている必要はなく、少なくとも、最も上に設けられる半導体装置収納トレイ50−1の上面に結束部材接触部55−1乃至55−3が形成されていれば上述の本発明の効果を奏することができる。
但し、積み重ねられる全ての半導体装置収納トレイ50に当該結束部材接触部55−1乃至55−3が形成されている構造であれば、全体としての製造コストの削減を図ることができる。
また、積み重ねられた半導体装置収納トレイ50のうち、最も上に設けられる半導体装置収納トレイ50−1を除く半導体装置収納トレイにあっては、結束部材70が接触する側面中の上部に、断面が曲面状の接触部を形成してもよい。この場合も、積み重ねられた半導体装置収納トレイ50を結束部材70によって束ねて固定する際に、結束部材70によって半導体装置収納トレイに付加される応力は分散され、半導体装置収納トレイ50が変形して略中央部分が上方へ反った形状となることを防止することができる。
更に、上述の実施の形態では、3つの結束部材接触部55−1乃至55−3が半導体装置収納トレイ50の上面に形成されている例を示したが、結束部材接触部55−1乃至55−3の配設数はこの例に限定されない。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1) 電子部品を収納する電子部品収納容器であって、
当該電子部品収納容器の上面には、当該電子部品収納容器及び他の電子部品収納容器を積み重ね束ねて固定するために使用される結束部材が接触する結束部材接触部が形成され、
前記結束部材接触部は、前記上面の断面における略中央を頂部として傾斜していることを特徴とする電子部品収納容器。
(付記2) 付記1記載の電子部品収納容器であって、
前記結束部材接触部は、前記上面の断面における略中央を頂部とした連続した湾曲面を形成していることを特徴とする電子部品収納容器。
(付記3) 付記2記載の電子部品収納容器であって、
前記湾曲面の曲率は、当該電子部品収納容器の高さ及び幅に基づいて算定されることを特徴とする電子部品収納容器。
(付記4) 付記1記載の電子部品収納容器であって、
前記結束部材接触部は、前記上面の断面における略中央を頂部として、前記上面の縁側に向かって段々に下りていく複数の段差部を形成していることを特徴とする電子部品収納容器。
(付記5) 付記1乃至4いずれか一項記載の電子部品収納容器であって、
当該電子部品収納容器は、他の電子部品収納容器と共に積み重ねられる場合に、少なくとも最も上に設けられることを特徴とする電子部品収納容器。
(付記6) 付記1乃至4いずれか一項記載の電子部品収納容器であって、
当該電子部品収納容器が、他の電子部品収納容器と共に積み重ねられる場合であって最も下に設けられる場合には、当該電子部品収納容器の側面に、前記結束部材を引っ掛けて収容する結束部材収容溝が形成されていることを特徴とする電子部品収納容器。
(付記7) 付記1乃至6いずれか一項記載の電子部品収納容器であって、
当該電子部品収納容器は段差形状を有し、
当該電子部品収納容器の側面に形成されたフランジの下面を、当該電子部品収納容器の直下に設けられた他の電子部品収納容器の段差部分内に配置することにより、当該電子部品収納容器及び他の電子部品収納容器が積み重ねられることを特徴とする電子部品収納容器。
(付記8) 付記1乃至7いずれか一項記載の電子部品収納容器であって、
前記上面には、凹状収容部が形成され、前記凹状収容部の内部に電子部品が収納されることを特徴とする電子部品収納容器。
(付記9) 付記1乃至8いずれか一項記載の電子部品収納容器であって、
当該電子部品収納容器は、プラスチック樹脂から成ることを特徴とする電子部品収納容器。
従来の半導体装置収納トレイを複数積み重ねた状態を示す図である。 図1に示す半導体装置収納トレイをバンドにより束ねて固定した状態を示す図である。 図2に示す態様の不都合を説明するための図(その1)である。 図2に示す態様の不都合を説明するための図(その2)である。 図2に示す態様の不都合を説明するための図(その3)である。 図2に示す態様の不都合を説明するための図(その4)である。 図2に示す態様の不都合を説明するための図(その5)である。 本発明の実施の形態にかかる半導体装置収納トレイの斜視図である。 図8における線X−X'における断面図である 積み重ねられた図8に示す半導体装置収納トレイのうち最も下に設けられた半導体装置収納トレイの斜視図である。 半導体装置収納トレイ60を最も下に設けて、その上に半導体装置収納トレイ50を積み重ねた状態の斜視図である。 半導体装置収納トレイ60を最も下に設けて、その上に半導体装置収納トレイ50を積み重ねた状態の側面図である。 積み重ねられた半導体装置収納トレイを、結束部材により束ねて固定した状態を示す図である。 束ねられて固定された半導体装置収納トレイの束と、別に束ねられて固定された半導体装置収納トレイの束と、を積み重ねた状態を示す側面図である。
符号の説明
4 半導体装置
50−1、50−2 半導体装置収納トレイ
70−1、70−2、70−3 結束部材
55−1、55−2、55−3 結束部材接触部
61−1、61−2、61−3 結束部材収容溝

Claims (5)

  1. 電子部品を収納する電子部品収納容器であって、
    当該電子部品収納容器の上面には、当該電子部品収納容器及び他の電子部品収納容器を積み重ね束ねて固定するために使用される結束部材が接触する結束部材接触部が形成され、
    前記結束部材接触部は、前記上面の断面における略中央を頂部として傾斜していることを特徴とする電子部品収納容器。
  2. 請求項1記載の電子部品収納容器であって、
    前記結束部材接触部は、前記上面の断面における略中央を頂部とした連続した湾曲面を形成していることを特徴とする電子部品収納容器。
  3. 請求項1記載の電子部品収納容器であって、
    前記結束部材接触部は、前記上面の断面における略中央を頂部として、前記上面の縁側に向かって段々に下りていく複数の段差部を形成していることを特徴とする電子部品収納容器。
  4. 請求項1乃至3いずれか一項記載の電子部品収納容器であって、
    当該電子部品収納容器は、他の電子部品収納容器と共に積み重ねられる場合に、少なくとも最も上に設けられることを特徴とする電子部品収納容器。
  5. 請求項1乃至3いずれか一項記載の電子部品収納容器であって、
    当該電子部品収納容器が、他の電子部品収納容器と共に積み重ねられる場合であって最も下に設けられる場合には、当該電子部品収納容器の側面に、前記結束部材を引っ掛けて収容する結束部材収容溝が形成されていることを特徴とする電子部品収納容器。
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