JP2011162236A - 1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器 - Google Patents

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勝弘 坂本
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義久 吉村
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Juntaro Suzuki
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Abstract

【課題】チップ管付きプラズマディスプレイパネル等の突起を有する板状体を安定した姿勢で収容することができ、かつ、板状体の周縁が他の部材と接触するのを効果的に回避することができ、さらに、板状体が搬送中の振動で面方向に移動するのを阻止することができる板状体搬送容器を得る。
【解決手段】突起を有する板状体のための搬送容器20は、突起を有する形態の板状体を収容するものであり、収容凹部23の1つの隅部であってチップ管付きプラズマディスプレイパネルを収容したときに突起が位置する隅部には貫通孔25が形成されている。4周の側壁22に沿って収容したチップ管付きプラズマディスプレイパネルが接触しない凹部26a,26bが形成されている。さらに、収容凹部23の4つの隅部には収容したチップ管付きプラズマディスプレイパネルの隅部を側方から支持する入り隅状の隅部支持壁24a〜24dが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器、特に、例えば、チップ管付きプラズマディスプレイパネルのように、ガラス基板を備えかつ1つの隅部に突起を有する形態の板状体を収容し搬送するための搬送容器に関する。
図2はプラズマディスプレイパネル(PDP)の一例を示す。プラズマディスプレイパネル(PDP)1は、その製造に際し、前面ガラス基板と背面ガラス基板3を合着して形成されたた空間から空気を抜き、その後、その空間内に不活性ガスを封入するプロセスを必要とする。そのために、図2に示すように、背面板状体3の角部近傍にあらかじめ準備された排気口の上に、チップ管4と称される直径数mm程度のガラス管が接続され、ガス封入が完了するとチップ管4は封じ切られる。結果として、全体としてプラズマディスプレイパネル1の1つの隅部には長さ10〜20mm程度である封じ切られチップ管部分が、突起として残っている。
プラズマディスプレイパネルのようなガラス基板を備える板状体は、搬送時の衝撃等により損傷を受けやすく、かつ年々大型化することもあって、搬送に当たり、特許文献1〜4に記載のように、板状体を垂直姿勢ではなく水平姿勢で収容するようにした合成樹脂発泡体からなる搬送容器が用いられるようになっている。
特開平10−197855号公報 特開2002−353302号公報 特開2004−59116号公報 特開2005−75366号公報
しかし、従来の板状体を水平姿勢で収容するようにした合成樹脂発泡体からなる搬送容器は、いずれも、面内に突起等を有しない平板状の板状体を収容し搬送することを目的に作られており、上記したプラズマディスプレイパネルのように、全体としては平板状であるが、特定部位、すなわち、1つの隅部には所定長さの突起を有している板状体の搬送容器としては、そのままでは用いることができない。
また、プラズマディスプレイパネルのようなガラス基板を備える板状体は、収容時や搬送時に、周縁部が他と接触するのを特に回避しなければならない物品であるが、それに対しても、従来の搬送容器は、必ずしも満足したものではない。
特許文献1に記載の搬送トレイは、板状体の周縁のみを支持するようにしており、面内の突起の存在には適切に対処できるが、周縁を支持する形態であることから、プラズマディスプレイパネルのような周縁部が他と接触するのを特に回避しなければならないガラス基板を備える板状体の搬送容器には適さない。
特許文献2に記載の板状体搬送用トレイは、周縁部を支持しないで板状体を収容し搬送することができるが、板状体は上下面のみで支持される形態であり、搬送時の振動で面方向に移動するのを完全には回避できず、面内に傷が生じる恐れがある。
特許文献3に記載のディスプレイ用基板収納用トレイは、底部に開口を有しているが、この開口は収容したディスプレイ用基板を持ち上げるときの支持ピンの挿入孔であり、収容する板状体が突起を持つ場合についての考察はなされていない。さらに、支持面は平坦面であり、板状体の周縁部がトレイに接触しないようにすることについての配慮もなされていない。
特許文献4に記載のガラス板梱包材ユニットは、複数枚のガラス板を積層して箱体内に収容し搬送することを基本としており、ここでも収容するガラス板が突起を持つような場合についての考察はなされていない。複数枚のガラス板を積層して搬送する態様であり、周縁部が他と接触するのを回避すべき物品を搬送するための配慮もなされていない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、底板と4周の側壁とで板状体を水平姿勢で収容することのできる収容凹部が形成されており、板状体を収容した状態で複数段に積み重ねて包装される搬送容器において、1つの隅部に突起を有する形態の板状体を安定した姿勢で収容することができ、かつ、収容した板状体の周縁が他の部材と接触するのを効果的に回避することができ、さらに、板状体が搬送中の振動で面方向に移動するのを確実に阻止することができるようにした、搬送容器を開示することを課題とする。
本発明による1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器は、底板と4周の側壁とで板状体を水平姿勢で収容することのできる収容凹部が形成されており、板状体を収容した状態で複数段に積み重ねて包装される発泡樹脂製の搬送容器であって、前記搬送容器は、1つの隅部に突起を有する形態の板状体を収容するのに用いられるものであり、前記収容凹部の1つの隅部であって前記板状体を収容したときに前記突起が位置することとなる隅部には貫通孔が形成されており、前記4周の側壁に沿って収容した板状体が接触しない凹部が形成されており、前記収容凹部の4つの隅部には収容した板状体の隅部を側方から支持する隅部支持壁が形成されていることを特徴とする。
上記の搬送容器は、収容凹部の1つの隅部であって板状体を収容したときにその突起が位置することとなる隅部には貫通孔が形成されているので、1つの隅部に突起を有する形態の板状体を収容凹部の底面で支持した姿勢で、安定して収容することができ、また多段に積み重ねることができる。また、4周の側壁に沿って収容した板状体が接触しない凹部が形成されており、プラズマディスプレイパネルのように周縁部が他の部材と接触するのを特に回避すべきようなガラス基板を備えた板状体であっても、支障なく収容し搬送することができる。
さらに、収容凹部の4つの隅部には収容した板状体の隅部を側方から支持する隅部支持壁が形成されているので、搬送中の振動で横方向の力が不規則に作用したときでも、収容された板状体が面方向に移動するのを確実に阻止することができ、面内に傷が付くのを確実に回避することができる。
本発明による1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器の好ましい態様において、4つの隅部の底面側に第1の凸部を有し、上面側の前記第1の凸部に対応する位置には前記第1の凸部の形状に対応した凹陥部を有し、底面には前記第1の凸部の下端部と同じ高さまで下方に張り出ている第2の凸部を有し、前記収容凹部の深さは、搬送容器を積み重ねたときに下位に位置する搬送容器に収容された板状体面に上位に位置する搬送容器の前記第2の凸部が接するように設定されていることを特徴とする。
この態様に搬送容器では、積み重ねた姿勢が安定するとともに、収容した板状体は、下位の搬送容器の収容凹部の上面と、上位の搬送容器の第2の凸部の下面とによって、確実に保持されるので、収容された板状体の姿勢は一層安定する。
本発明による1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器の他の態様では、前記4つの第1の凸部と凹陥部は、その内の少なくとも1つが他と異なる形状を有しており、180度向きを変えて積み重ねたときに、前記形状の違う第1の凸部と凹陥部に起因して上下の搬送容器間の隅部のいずれかに隙間が形成されるようにされている。
この態様では、隅部に他と比べて大きな隙間があるかどうかで、特定の搬送容器が他の搬送容器とは180度向きを違えて積み重ねられていることを、外から見て容易に認識することができる。それにより、それにより、誤梱包状態で、出荷されるのを確実に回避することができる。
上記態様の搬送容器において、当該搬送容器を少なくとも一側方から見たときに、前記第1の凸部と前記第2の凸部との間に締め付け具が通過できる空間が形成されるように、前記第1の凸部と前記第2の凸部の大きさが設定されていることは好ましい。この態様では、前記締め付け具が通過できる空間を利用することで、多段に積み重ねた搬送容器を、容易にかつ確実に締め付けベルトのような締め付け具で一体に固定することができる。
本発明による1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器の他の態様では、搬送容器は、積み重ねたときに正しい向きに積み重なっているかどうかを視認できるように、4周の側壁の少なくとも1つに外が見て視認できる目印が形成されている。
この態様でも、特定の搬送容器が他の搬送容器とは180度向きを違えて積み重ねられていることを、前記目印が不揃いになっていることで、容易に視認することができる。異なった形状の隅部を持つ搬送容器を180度向きを変えて積み重ねた場合には、上載荷重によって隅部に破損が生じる恐れがあるが、4つの隅部が同じ形状とされた搬送容器の場合には、間違って180度向きを変えて積み重ねた場合でも、そのような破損が生じる恐れはなく、しかも、目印が揃っているかいないかを外からみて認識することで、間違った方向で積み重ねられている搬送容器を確実に発見することができる。
本発明による1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器のさらに他の態様において、収容した板状体が接触しないように4周の側壁に沿って形成された凹部の一部は、収容凹部と同じ高さの凸部を挟む第1の凹部と第2の凹部とで構成されていることを特徴とする。
この態様では、第1の凹部領域に周縁部が位置する大きさの板状体と、第2の凹部領域に周縁部が位置する大きさの板状体の2種の大きさの板状体に対して、共用することができる。
本発明による1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器は発泡樹脂製である。好ましくは、熱可塑性樹脂の発泡性粒子を型内成形することによって成形される。より好ましくは、スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂を含む発泡性複合樹脂粒子が用いられる。スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂を含む複合樹脂は、ポリオレフィン系樹脂粒子にスチレン系単量体を含浸重合させて得られたものであり、スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂の複合樹脂の中でも、スチレン系樹脂とエチレン系樹脂の複合樹脂が好ましく、例えば、スチレン成分の割合は40〜90重量%、好ましくは50〜85%、更に好ましくは55〜75重量%であり、発泡体の倍率は3〜60倍が好ましい。スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂を含む発泡性複合樹脂粒子による成形品は、同じ発泡倍率のポリプロピレン系樹脂発泡成形品に比べて強度があり、また収縮率が小さく寸法精度もよい。従って、寸法上のバラツキが少ない。さらに、ポリスチレン系樹脂発泡成形品に比べて、摩擦等による粉塵が出難い長所がある。
本発明によれば、1つの隅部に突起を有する形態の板状体を安定した姿勢で収容することができる搬送容器が得られる。また、収容した板状体の周縁が他の部材と接触するのを効果的に回避することができ、さらに、板状体が搬送中の振動で面方向に移動するのを確実に阻止することができる搬送容器が得られる。
本発明による1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器を上から見た斜視図。 収容対象物である1つの隅部に突起を有する形態の板状体を説明する図。 図1に示す搬送容器の平面図。 図1に示す搬送容器の背面図。 図5(a)は図1に示す搬送容器の側面図、図5(b)は搬送容器を多段に積み重ねた状態を示す側面図。 図6(a)は図3のa−a線に沿う断面図、図6(b)は一部の拡大図。 図3のb−b線に沿う断面図。 図8(a)は搬送容器に1つの隅部に突起を有する形態の板状体を収容した状態を示す部分図、図8(b)はその上にさらに搬送容器を積み重ねた状態を示す図。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施の形態に基づき説明する。この例において、搬送容器20は、スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂を含む発泡性複合樹脂粒子を型内発泡成形することによって成形された一体成形品である。
搬送容器20は、底板21と4周の側壁22を有し、底板21の上面には板状体を水平姿勢で収容することのできる収容凹部23が形成されている。この例において、収容する板状体は、図2に基づき説明したチップ管付きプラズマディスプレイパネル1である。収容凹部23の4つの隅部には、チップ管付きプラズマディスプレイパネル1の4つの隅部5a〜5dを受け入れて側方から支持することのできる入り隅状の隅部支持壁24a〜24dが形成されている。
なお、この例において、図2に示すように、チップ管付きプラズマディスプレイパネル1は、前記隅部5a〜5dよりも外方に延出する周縁部6a〜6dを有しており、この周縁部6a〜6dの先端部分の全部または一部は他の部材との接触を回避すべき領域とされている。
図示の例において、左上の隅部支持壁24aに近接する内側領域には、貫通孔25が形成されている。より具体的には、この貫通孔25の場所は、図2に示すチップ管付きプラズマディスプレイパネル1をそのチップ管4を上向きとした姿勢で前記収容凹部23に収容したときに、該チップ管4が位置することとなる場所である。そして、貫通孔25の上下方向の長さ、すなわち収容凹部23の領域における底板21の厚さは、前記チップ管4の長さよりも長く(厚く)されている。なお、チップ管付きプラズマディスプレイパネル1をそのチップ管4を下向きとした姿勢で収容凹部23に収容するようにしてもよく、その場合には、前記貫通孔25は、右上の隅部支持壁24bに近接する内側領域または左下の隅部支持壁24dに近接する内側領域に形成される。
収容凹部23における前記4周の側壁22に沿う領域には、側壁22に沿うようにして凹部26a,26bが形成されている。凹部26a,26bは、収容凹部23に収容されたチップ管付きプラズマディスプレイパネル1の周縁部6a〜6dの先端領域が搬送容器20と接触しないようにするために設けられるものであり、収容すべきチップ管付きプラズマディスプレイパネル1の接触を嫌う領域の形状を勘案して、適宜形成される。図示の例において、長手方向の側壁に沿って形成された凹部26bは、短手方向の側壁に沿って形成された凹部26aと比較して広い横幅を有しており、そのほぼ中間位置には、収容凹部23の収容面と同じ高さの凸条27が形成されている(図7も参照)。この形態では、同じ搬送容器20を用いて、短手方向の横幅が異なる2種のチップ管付きプラズマディスプレイパネル1を、その周縁部6a、6cの先端領域が搬送容器20と接触しないようにして、収容することができる。
搬送容器20は、4隅に前記底板21の底面28より下方に延出する第1の凸部29a〜29dを持つ。図4に示すように、第1の凸部29a〜29dのうち、2つの第1の凸部29aと29bはそれぞれ同じ形状であり、前記側壁22のほぼ同じ厚みである90度に屈曲した脚30で構成される。残りの2つの第1の凸部29cと29dはそれぞれ同じ形状であるが、前記した第1の凸部29aと29bとは異なった形状となっている。ここでは、2つの第1の凸部29cと29dは、前記脚30の部分と脚30の角部領域を埋める張り出し部31とで構成されている。
搬送容器20の表面側の4隅には、図3に示すように、前記第1の凸部29a〜29dが入り込む形状の凹陥部32a〜32dが形成されている。2つの凹陥部32aと32bはそれぞれ同じ形状であり、前記第1の凸部29aと29bの脚30の形状に沿って側壁22が除去された側壁除去部33で形成されている。残りの2つの凹陥部32cと32dはそれぞれ同じ形状であり、前記側壁除去部33と前記張り出し部31が入り込む形状の隅取り部34とで形成されている。
搬送容器20の底板21の底面28には、前記第1の凸部29の下端部と同じ高さまで下方に張り出した第2の凸部35が形成されてする。そして、図5あるいは図7に示すように、第2の凸部35の大きさは、搬送容器20を側方から見たときに、前記第1の凸部29と前記第2の凸部35との間に締め付け具(不図示)が通過できる空間36が形成されるようにされている。
また、前記収容凹部23の深さは、図8(b)に示すように、搬送容器20を積み重ねたときに、下位に位置する搬送容器20aに収容されたチップ管付きプラズマディスプレイパネル1の上面に、上位に位置する搬送容器20bの第2の凸部35の裏面が接するように設定されている。
搬送容器20は、この例において、1つの側壁外周面に縦方向の切り欠き部37を有し、さらに、4つの側壁外周面の下端部には内側に入り込む適数の第2の切り欠き部38を有している。
上記の搬送容器20を用いて、図2に示すチップ管付きプラズマディスプレイパネル1を収容して板状体搬送体とする手順を説明する。
最初に、図8(a)に示すように、一枚のチップ管付きプラズマディスプレイパネル1をそのチップ管4が上向きとなった姿勢で、搬送容器20aの収容凹部23内に収容する。そのときに、4つの隅部5a〜5dを収容凹部23の4つの隅部に形成した入り隅状の隅部支持壁24a〜24dに入り込むようにするとともに、チップ管4の位置が、前記した貫通孔25が形成された角部となるように、チップ管付きプラズマディスプレイパネル1の向きを調整する。それにより、チップ管付きプラズマディスプレイパネル1aは、その前面のガラス基板2を収容凹部23の表面側に接した姿勢で水平状態に収容される。
チップ管付きプラズマディスプレイパネル1を収容した下位の搬送容器20aの上に、図8(b)に示すように、もう一つの上位の搬送容器20bを、方向を同じにして積み重ねる。図8(a)に示すように、チップ管付きプラズマディスプレイパネル1のチップ管4は、収容凹部23の上面から上方に飛び出ているが、その飛び出ている部分は上位の搬送容器20bに形成された貫通孔25内に入り込み、そこで保持されるので、搬送容器20を積み上げるのに支障は生じないとともに、チップ管4が損傷することもない。なお、収容するときに、チップ管付きプラズマディスプレイパネル1aの下面と上面に非発泡あるいは極低発泡の樹脂フィルムやシート(不図示)を介在させることが好ましい。
上位の搬送容器20bの収容凹部23に、同様にしてチップ管付きプラズマディスプレイパネル1を収容し、さらに、その上に搬送容器20を積み重ねる作業を、必要段数だけ繰り返す。その状態が、図5(b)に示される。
上記の板状体搬送体では、下位の搬送容器20aにおける4つの隅部支持壁24a〜24dによって、チップ管付きプラズマディスプレイパネル1の4つの隅部5a〜5dは側方からしっかりと支持されているので、チップ管付きプラズマディスプレイパネル1が面方向に移動するのは確実に阻止される。また、収容したチップ管付きプラズマディスプレイパネル1の上面は上位の搬送容器20bの第2の凸部35によって抑え込まれているので、上下方向に移動するのも確実に阻止される。また、収容したチップ管付きプラズマディスプレイパネル1の周縁部の先端部近傍が搬送容器と接することもない。
さらに、図5(b)に示すように、すべての搬送容器20が正しい方向で積み重ねられている場合には、1つの側壁外周面に縦方向に形成した前記切り欠き部37・・が、縦方向に一直線に整列する。1つあるいは1つ以上の搬送容器20が180度向きを変えて積み上げられている場合には、その搬送容器20における切り欠き部37は反対側に位置することとなる。作業をするものは、いずれの場合も、外から見て容易にその状態を把握することができるので、間違った姿勢で搬送容器20が積み重ねられたままで、保管や搬送に供されるのを容易にかつ確実に阻止することができる。
また、上記の形態において、前記した第1の凸部29および第1の凸部29が入り込む形状の凹陥部32は、少なくとも1つが他と形状を異ならせているので、1つの搬送容器20が180度向きを変えて積み上げられた場合に、下位の搬送容器における前記凹陥部32内に上位の搬送容器の第1の凸部29がぴったりと入り込まなくなり、その間に隙間が生じる。作業をするものは、その隙間を外から見て容易に視認することができるので、この点からも、間違った姿勢で搬送容器20が積み重ねられたままで、保管や搬送に供されるのを容易にかつ確実に阻止することができる。
さらに、最下段の搬送容器20においては、前記第1の凸部29と前記第2の凸部35との間に形成される空間36が露出しているので、そこを利用して締め付けバンドを通過させることができ、板状体搬送体の梱包作業も容易となる。
また、板状体搬送体から1つ1つの搬送容器20を取り出す作業も、4つの側壁外周面の下端部に形成した内側に入り込む第2の切り欠き部38を利用し、そこに適宜の用具を差し込むことで、容易に行うことができる。
1…板状体(チップ管付きプラズマディスプレイパネル)、
4…チップ管、
5a〜5d…チップ管付きプラズマディスプレイパネルの4つの隅部
6a〜6d…チップ管付きプラズマディスプレイパネルの周縁部、
20…1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器
21…底板、
22…4周の側壁、
23…収容凹部、
24a〜24d…入り隅状の隅部支持壁、
25…貫通孔、
26a,26b…凹部、
27…凹部に設けた凸条、
28…底板の底面、
29a〜29d…第1の凸部、
30…第1の凸部の脚、
31…第1の凸部の張り出し部、
32a〜32d…第1の凸部が入り込む形状の凹陥部、
33…第1の凸部の側壁除去部、
34…第1の凸部の隅取り部、
35…第2の凸部、
36…締め付け具が通過できる空間、
37…搬送容器の1つの側壁外周面に形成した切り欠き部。

Claims (6)

  1. 底板と4周の側壁とで板状体を水平姿勢で収容することのできる収容凹部が形成されており、板状体を収容した状態で複数段に積み重ねて包装される発泡樹脂製の搬送容器であって、
    前記搬送容器は、1つの隅部に突起を有する形態の板状体を収容するのに用いられるものであり、
    前記収容凹部の1つの隅部であって前記板状体を収容したときに前記突起が位置することとなる隅部には貫通孔が形成されており、
    前記4周の側壁に沿って収容した板状体が接触しない凹部が形成されており、
    前記収容凹部の4つの隅部には収容した板状体の隅部を側方から支持する隅部支持壁が形成されている、
    ことを特徴とする1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器。
  2. 搬送容器は、4つの隅部の底面側に第1の凸部を有し、上面側の前記第1の凸部に対応する位置には前記第1の凸部の形状に対応した凹陥部を有し、底面には前記第1の凸部の下端部と同じ高さまで下方に張り出ている第2の凸部を有し、前記収容凹部の深さは、搬送容器を積み重ねたときに下位に位置する搬送容器に収容された板状体面に上位に位置する搬送容器の前記第2の凸部が接するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器。
  3. 前記4つの第1の凸部と凹陥部は、その内の少なくとも1つが他と異なる形状を有しており、180度向きを変えて積み重ねたときに、前記形状の違う第1の凸部と凹陥部に起因して上下の搬送容器間の隅部のいずれかに隙間が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器。
  4. 搬送容器を少なくとも一側方から見たときに、前記第1の凸部と前記第2の凸部との間に締め付け具が通過できる空間が形成されるように、前記第1の凸部と前記第2の凸部の大きさが設定されていることを特徴とする請求項2または3に記載の1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器。
  5. 搬送容器は、積み重ねたときに正しい向きに積み重なっているかどうかを視認できるように、4周の側壁の少なくとも1つに外が見て視認できる目印が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器。
  6. 前記収容した板状体が接触しないように4周の側壁に沿って形成された凹部の一部は、収容凹部と同じ高さの凸部を挟む第1の凹部と第2の凹部とで構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の1つの隅部に突起を有する板状体のための搬送容器。
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