JP4485963B2 - 板状物収納容器 - Google Patents

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本発明は、板状物の保管、運送用等に使用される板状物収納容器に関するものである。
従来、半導体関連の電子回路基板(以下、単に基板と称する。)等の板状物においては、それらを単に積載させて、他の工場等へ運送していた。しかし、互いが密接した状態であるため、運送時の衝撃等でこすれ合うと破損する虞があったり、また、他機構によって個々の基板を取り出し難く、自動化に対応し難いなどの問題があった。さらに、フィルム等が貼着されて成る積層構造の基板の場合、相互間の接着剤が端面から染み出ることがあるため、各基板間に離型紙を介在させるなどしていたが、それらの数が多いと煩雑となり扱いが困難となっていた。また、基板の精度を維持するために、クリーンな環境で保管及び運送することが要求されていた。
そのため、基板を保管及び運送する際に専用の収納容器に収容することが知られている。このような収納容器として、基板を収納するトレー状の下ケースと、この下ケースに突き合わせ状態で係合される上ケースとからなるもので、この上ケース及び下ケースの内壁面に基板を間隔をおいて挟持するリブを多数対向するように配列した容器がある。この収納容器は、上ケース及び下ケースの突き合わせ周端面の対向位置に、凸壁部とこの凸壁部を嵌合させる凹溝とをそれぞれ備えるとともに上ケース及び下ケースの基板並列方向両側に接合端面に窓孔を形成する筒状突出壁部を設け、この筒状突出壁部に着脱嵌合するグリップ用キャップを備えている。(例えば、特許文献1参照)。
基板は、その取り扱いに細心の注意を要するものである。つまり、基板は衝撃や汚染に弱いため、互いに間隔をおいて保持されるとともに、密閉状態で収納容器に収容する必要がある。そのため、上記のような収納容器によれば、各基板は互いに間隔をおいて収容されるため、運送時に他の基板と接触する虞もなく、取り出し易い。さらに、上ケース及び下ケースによって密閉されているので、汚染の心配も軽減される。
実公平6−50395号公報
しかし、近年、基板の軽量化のため、従来ではガラス製の基板だったものが、合成樹脂製の基板へと変化している。そのため、例えば収納容器を立てた状態で保管及び運送した場合、ガラス等の剛性の高い材質であれば撓む等の心配はなかったが、合成樹脂製の基板は、それ自身の自重によって撓んでしまい、収納容器内で他の基板と接触したり、脱落してしまうことがあった。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであって、その目的とするところは、板状物を確実に保持することができ、尚且つ互いが接触することなく、汚染防止を図りつつ効率的に収容することのできる板状物収納容器の提供にある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、互いに突き合わせ係合される上ケースと下ケースとを有し、前記下ケースの底部に、内側に突出する支持凸部を複数並設することで前記支持凸部同士の間に板状物を保持する板状物収納容器において、前記下ケースは、前記底部の側縁部から立ち上がる側壁部が、当該下ケース内に収納される前記板状物の高さよりも低く形成されており、前記下ケースの上面に、前記下ケースの開口側を覆うようにして仕切りを設け、前記仕切りには前記板状物を挿入可能なスリットが複数並設されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記仕切りは、前記下ケースに対して着脱可能に設けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1または請求項に係る発明において、前記上ケースの上面に、前記支持凸部の裏側の凹部に嵌合可能な嵌合凸部が設けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に係る発明において、前記下ケースの底面及び前記上ケースの天井面のうちの少なくともいずれか一方に、前記板状物の配列方向に延びる内側凸部が形成されていることを特徴とする。
本発明の板状物収納容器によれば、仕切りに設けられたスリット内に板状物を挿入することによって、板状物が支持凸部間に保持されるとともに、仕切りにも保持されることになるため、板状物同士を接触させることなく確実に保持することができ、尚且つ整列状態で効率的に収容することができる。したがって、板状物の損傷を防ぎ、適正な保持状態を保つことが可能となる。また、上ケース及び下ケースによって密閉されるため、汚染を防止することができ、板状物の精度を維持できる。
また、仕切りを下ケースに対して着脱可能にすれば、板状物を取り出した後、複数の下ケースを重ねることができる。よって、嵩張ることなく運送することが可能となる。また、下ケースと仕切りとを分けることにより、製造が容易となり、安価に作成することができる。
さらに、仕切りを下ケースの上面に設ければ、仕切りの着脱がし易く、作業性が良くなる。また、上ケース及び下ケースの係合方向において、支持凸部からある程度離れた位置で板状物を保持することができるので、板状物を撓ませることなく確実に保持できる。
また、上ケースの上面に嵌合凸部を設け、この嵌合凸部を支持凸部の裏側の凹部に嵌合させるようにすれば、板状物収納容器を複数段積載させても、振動等によってずれることなく、他の容器との接触による損傷を防ぐことができる。よって、保管及び運送がし易い。
そして、下ケースの底面及び上ケースの天井面のうちの少なくともいずれか一方に、内側凸部を設けることにより、上ケースと下ケースとを係合した場合には、板状物の上下方向から保持することができる。また、板状物に対して少ない接触面で保持できるため、例えば、板状物が積層基板である場合に、その接着剤が上ケース及び下ケースに貼着し難く、上ケース及び下ケースの汚れを抑えることができ、次に挿入される基板の汚染も防止できる。
以下、本発明の一実施形態について図1から図6に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の板状物収納容器1は、基板2(板状物)を収容するトレー状の下ケース3と、この下ケース3に突き合せられた状態で係合される上ケース4とを有して構成されている。これらの上ケース4及び下ケース3は、例えばポリスチレン等の合成樹脂シートから成り、金型を用いた真空形成法によってトレー状に形成されている。このため、上ケース4及び下ケース3は、薄い板厚の成形品でありながら、機械的強度、耐摩耗性に優れ、外部からの衝撃を効果的に吸収することができる。
なお、上ケース4、下ケース3はポリスチレン樹脂の他にもA−PETなどのポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、シクロオレフィン樹脂及びこれらの樹脂のアロイからなる合成樹脂シート、カーボン、金属繊維、導電性高分子、界面活性剤、導電塗料等により導電性や帯電防止性が付与された合成樹脂シートを用いて形成することもできる。
下ケース3は、図1〜図3に示すように、略長方形状を呈する底部5の各側縁部から立ち上がるように側壁部6が形成され底部5と向き合うように開口部26が側壁上縁部に形成される。さらに全側壁部6の上縁部から外側に延出する枠状の上板部7が形成されるとともに、この上板部7の全周側縁部から下方に垂下する枠状の係合板部8が形成されており、さらに、この係合板部8の全周縁部から外側に延出するようにして枠状の係止板部9が形成されて構成されている。
下ケース3の底部5には、その幅方向両側の側壁部6の下端縁部から内側に水平に延出する容器載置板部10が長手方向に沿って形成されている。これら容器載置板部10における内側の側縁部から立ち上がるように立脚壁部11が形成され、各立脚壁部11の上縁部からさらに内側へと延出する基板載置部12が、容器載置板部10と平行となるように形成されている。このとき、基板載置部12は、容器載置板部10よりも短い幅寸法で形成される。また、基板載置部12には、立脚壁部11側とは逆の側縁部から垂下するようにして、立脚壁部11よりも短い壁部13が形成され、両側の壁部13の下端縁部同士を繋ぐように下ケース底板部14が形成されている。尚、この下ケース底板部14は、基板載置部12及び容器載置板部10に対して平行なものとなっている。
そして、底部5の幅方向両側の側壁部6の下部、両容器載置板部10及び両立脚壁部11により、下ケース3を載置場所へ載置させるための下方に突出する一対の立脚部15が下ケース3の幅方向両側に形成される。これら一対の立脚部15は、底部5の長手方向全体に延在しており、下ケース3を水平且つ確実に載置場所へ載置可能とする。
さらに、両立脚壁部11、両基板載置部12及び両壁部13により、下ケース3の底面3Aから開口側、つまり上方へ突出する一対の内側凸部16が下ケース3の幅方向両側に形成される。これら内側凸部16は、底部5の長手方向全体に延在しており、互いに同じ高さとなるように形成されている。内側凸部16の上面である基板載置部12の上面は、後に下ケース3内に収容される基板2を載置させるものであり、両側の基板載置部12によって基板2の下部を水平に載置可能となっている。
このような内側凸部16の壁部13は、上述したように立脚壁部11よりも短く形成されているため、これら両壁部13の下端縁部同士を繋ぐ下ケース底板部14は、容器載置板部10よりも開口側に位置することになる。
ここで、下ケース底板部14の幅方向中央部には、下ケース3の開口側、つまり上方に向かって突出する複数の同形状の支持凸部17が互いに所定の等間隔をおいて長手方向に並設されている。図2に示すように、支持凸部17は、互いに平行を成して下ケース底板部14の上面、つまり底面3Aから所定の高さで垂直に立ち上がる一対の支持壁部18と、これらの支持壁部18と同等の高さを有して下ケース底板部14から立ち上がり、支持壁部18の両側縁部同士を円弧状に繋ぐ曲板部19と、両支持壁部18と両曲板部19との上縁側を塞ぐ上板部20とから形成されている。このとき一対の支持壁部18は、互いに底部5の長手方向に所定の間隔をおいて設けられ、底部5の幅方向に長手方向を沿わせて形成されている。さらに上板部20は、全体的に略長方形状を呈し、その長手方向両端部は、曲板部19の円弧に合わせて半円状になっている。このようにして、支持凸部17が形成されるのと同時に、下ケース底板部14の裏側には、支持凸部17と同形状の凹部21が形成されることになる。
下ケース3の側壁部6は、対向する側壁部6を互いに離間させる方向へと傾斜させて形成されている。つまり、各側壁部6は上方に向かって徐々に外側へ広がりを成すように若干傾斜している。各側壁部6のうち立脚部15を構成している側壁部6、すなわち底部5の幅方向両側に位置する側壁部6には、下ケース3の内側に突出するガイド支持部22が下ケース3の長手方向に沿って複数並設され、対向する側壁部6のガイド支持部22と対向配列されている。
これらのガイド支持部22は、両側壁部6から内側へ垂直に立ち上がる一対のガイド壁部23を有しており、それら一対のガイド壁部23は、下ケース3の長手方向に沿って所定の間隔をおいて設けられる。この一対のガイド壁部23は、その上端部の所定の位置から上方にいくにしたがって互いの間隔が徐々に狭くなり、互いの上端縁部同士が円弧状に繋がっている。そして、ガイド壁部23の内側の側縁部を塞ぐようにして内壁部24が設けられ、ガイド支持部22が形成される。ここで、ガイド壁部23同士の間隔は、上記した支持壁部18同士の間隔と同様の間隔となっている。また、両側壁部6に設けられるガイド支持部22と支持凸部17との位置は、下ケース3の長手方向でそれぞれ一致し、さらに、その数も一致している。
各側壁部6の上縁部に外側に延出するように形成された上板部7は、下ケース3の開口部26の周辺を囲むようにして側壁部6の全周に亘って形成されており、所定の幅を有して水平に張り出している。
また、上板部7の外側の側縁部から垂直に垂下する枠状の係合板部8には、水平方向内側に向かって凹む係合凹部25が互いに一定の間隔をおいて所定の数形成されている。
さらに、係合板部8の下縁部から外側に延出する枠状の係止板部9は、上板部7の幅よりもやや狭くなっており、水平に張り出している。このようにして下ケース3が形成されている。
下ケース3に係合する上ケース4は、図1、図4及び図5に示すように、略長方形状を呈する上部28の各側縁部から垂下するように側壁部31が形成され、上部28と向き合うように開口部50が側壁下縁部に形成される。さらに全側壁部31の下縁部から外側に延出する枠状の上板部32が形成されるとともに、この上板部32の全周側縁部から下方に垂下する枠状の係合板部33が形成されており、さらに、この係合板部33の全周縁部から外側に延出するようにして枠状の係止板部34が形成されている。
上部28には、その幅方向両側の側壁部31の上端縁部から内側に水平に延出する積載板部35が長手方向に沿って形成されている。これら積載板部35における内側の側縁部から垂下するように積載壁部36が形成され、各積載壁部36の下縁部からさらに内側へと延出する基板支持板部37が、積載板部35と平行となるように形成されている。このとき、基板支持板部37は、積載板部35よりも短い幅寸法で形成される。また、基板支持板部37には、積載壁部36側とは逆の側縁部から立ち上がるようにして、積載壁部36よりも短い壁部38が形成され、両側の壁部38の上端縁部同士を繋ぐように上ケース上板部30が形成されている。尚、この上ケース上板部30は、基板支持板部37及び積載板部35に対して平行なものとなっている。
そして、上ケース4の幅方向両側の側壁部31の上部、両積載板部35及び両積載壁部36により、他の板状物収納容器を積載させるための一対の積載部39が上方に突出して上部28の幅方向両側に形成される。これら一対の積載部39は、上部28の長手方向全体に延在しており、他の板状物収納容器を水平且つ確実に載置可能とする。
さらに、両積載壁部36、両基板支持板部37及び両壁部38により、上ケース4の開口側、つまり下方へ突出する一対の内側凸部40が上部28の幅方向両側に形成される。詳しくは、上ケース上板部30の下面である天井面49から突出するようにして設けられる。これら内側凸部40は、上部28の長手方向全体に延在しており、互いに同じ高さとなるように形成されている。内側凸部40の底部である基板支持板部37の下面は、後に下ケース3内に収容される基板2を、下ケース3の内側凸部16ともに保持するものであり、基板2を板状物収納容器1内でガタつかせないように押さえるものである。
このような内側凸部40の壁部38は、上述したように積載壁部36よりも短く形成されているため、これら両壁部38の上端縁部同士を繋ぐ上ケース上板部30は、積載板部35よりも開口側、つまり下側に位置することになる。
ここで、上ケース上板部30の幅方向中央部には、その長手方向に沿うようにして、上方に突出する凸状部41が形成されている。凸状部41は、互いに平行を成して上ケース上板部30から所定の高さで垂直に立ち上がる一対の凸壁部42と、これらの凸壁部42と同等の高さを有して上ケース上板部30から立ち上がり、凸壁部42の両側縁部同士を繋ぐ壁部43と、両凸壁部42と両壁部43との上縁部を塞ぐ板部44とから形成されている。このとき、凸状部41の両凸壁部42及び両壁部43は上ケース上板部30の側縁部よりも内側に位置している。
このような凸状部41の板部44には、その幅方向中央部に、さらに上方に突出する複数の同形状の嵌合凸部45が長手方向に互いに所定の等間隔をおいて並設されている。嵌合凸部45は、互いに平行を成して凸状部41の板部44から所定の高さで垂直に立ち上がる一対の嵌合壁部46と、これらの嵌合壁部46と同等の高さを有して凸状部41の板部44から立ち上がり、嵌合壁部46の両側縁部同士を円弧状に繋ぐ曲板部47と、両嵌合壁部46と両曲板部47との上縁部を塞ぐ嵌合板部48とから形成されている。このとき一対の嵌合壁部46は、互いに上ケース4の長手方向に所定の間隔をおいて設けられ、上ケース4の幅方向に長手方向を沿わせて形成されている。さらに嵌合板部48は、全体的に略長方形状を呈し、その長手方向両端部は、曲板部47の円弧に合わせて半円状になっている。このようにして、嵌合凸部45が形成される。これらの嵌合凸部45は、下ケース3の上記支持凸部17の裏側に形成される凹部21に嵌合可能となっている。
上ケース4の側壁部31は、下ケース3と同様、対向する側壁部31を互いに離間させる方向へと傾斜させて形成されている。つまり、各側壁部31は下方に向かって徐々に外側へ広がりを成すように若干傾斜している。
各側壁部31の下縁部に外側に延出するように形成された上板部32は、上ケース4の下方開口部50の周辺を囲むようにして側壁部31の全周に亘って形成されており、水平に張り出している。
そして、上板部32の外側の側縁部から垂直に垂下する枠状の係合板部33には、水平方向内側に向かって突出する係合凸部29が互いに一定の間隔をおいて所定の数形成されている。この係合凸部29は係合板部33において、下ケース3の係合板部8に形成された係合凹部25と同じ位置に形成され、同形状を成している。
さらに、係合板部33の下縁部から外側に延出する枠状の係止板部34は、上板部32の幅よりもやや狭くなっており、水平に張り出している。このようにして上ケース4が形成されている。
このように形成された上ケース4と下ケース3のそれぞれの開口部26,50同士を突き合わせ、係合させることで、下ケース3が上ケース4によって被蓋される。下ケース3と上ケース4とを係合させると、上ケース4の上板部32が下ケース3の上板部7を覆うとともに上ケース4の係合板部33が下ケース3の係合板部8の外側に位置し、上ケース4の係合凸部29が下ケース3の係合凹部25に係合する。これにより、分離することがないように一体に係合させることができる。
本実施形態では、図2に示すように、下ケース3の開口側に略長方形状のフィルム51(仕切り)が設けられている。このフィルム51は、開口部26及び上板部7を覆う大きさで形成され、その長手方向に沿うようにして複数のスリット52が互いに所定の間隔をおいて並設されている。このスリット52は、フィルム51の幅方向に長く、その長さは、下ケース3の開口部26の幅方向の長さよりも若干長く形成されている。また、フィルム51の長手方向におけるスリット52の幅は、後に収容される基板2を挿通可能で、輸送途中での衝撃で切れたり、伸びたりしない幅に形成される。スリット52の数は、支持凸部17及びガイド支持部22の数と一致している。
このようなフィルム51は、下ケース3の上板部7(上面)に着脱可能に設けられ、例えば貼着テープ等で止められる。このとき、フィルム51の長手方向におけるスリット52の中心部の位置は、支持凸部17同士の中央及びガイド支持部22同士の中央に一致する。このようにして板状物収納容器1が構成される。
こうしたフィルム51は、ポリエステル、ナイロン、ポリオレフィン、各種発泡樹脂フィルム等を使用することができる。特には、2軸延伸したポリエチレンテレフタレート樹脂製フィルムが強度が強くて好ましい。
そして、基板2は下ケース3内に収納される。基板2は、フィルム51のスリット52内を通して下ケース3内に挿入され、下ケース3のガイド支持部22間に挿入されながら、底部5の支持凸部17間へとガイドされる。そして、基板2の下端部が支持凸部17同士の間に挿入され、両内側凸部16の基板載置部12上に水平に載置される。このとき基板2は、支持凸部17同士で挟持される。その上、基板2は、上部がフィルム51のスリット52内に挿入された状態とされ、フィルム51でも支持される。このようにして、基板2が下ケース3の長手方向に直交する姿勢で保持されることになり、このような基板2が複数等間隔で下ケース3の長手方向に並べられる。
複数枚の基板2を収納した下ケース3を上ケース4で被蓋すると、上ケース4の内側凸部40が基板2の上端部に接触して下ケース3の内側凸部16とともに、基板2を上下方向から挟み込むことができる。よって、基板2は板状物収納容器1内で動いてしまうことはない。
板状物収納容器1は、図6に示すように、上下方向に複数積載することができる。両板状物収納容器1,1’の水平方向の位置を合わせた状態で、板状物収納容器1’の下ケース3に設けられた支持凸部17の裏側に形成される凹部21内に、板状物収納容器1の上ケース4に設けられた嵌合凸部45を係合させながら、板状物収納容器1’の立脚部15を、板状物収納容器1の積載部39へと載置させる。
板状物収納容器1,1’は、この状態で保管或いは輸送される。その際において、凹部21に嵌合凸部45を嵌合させているため、前後左右の動きが規制され、安定した保管或いは運送が可能となる。
以上に述べたように、板状物収納容器1は、フィルム51に設けられたスリット52内に基板2を挿入することによって、基板2が支持凸部17間に保持されるとともに、フィルム51に設けられたスリット52によって全周に渡って動きが規制されて保持されるので、輸送中の衝撃等で基板2に撓みが発生しても、支持凸部17間から基板2が外れることが無く、基板2同士を接触させることなく確実に保持することができ、尚且つ整列状態で効率的に収容することができる。したがって、基板2の損傷を防ぎ、適正な保持状態を保つことが可能となる。また、上ケース4及び下ケース3によって密閉されるため、汚染を防止することができ、基板2の精度を維持できる。
また、フィルム51は下ケース3に対して着脱可能となっているため、基板2を取り出した後、フィルム51を取り外すことで複数の下ケース3を重ねることができる。よって、嵩張ることなく運送することが可能となる。また、下ケース3とフィルム51とを分けることにより、製造が容易となり、安価に作成することができる。
さらに、フィルム51を下ケース3の上板部7に設けたので、フィルム51の着脱がし易く、作業性が良くなる。また、上ケース4及び下ケース3の係合方向において、支持凸部17からある程度離れた位置で基板2を保持することができるので、基板2を撓ませることなく確実に保持できる。
また、上ケース4の嵌合凸部45を下ケース3の支持凸部17の裏側の凹部21に嵌合させるようにすれば、板状物収納容器1を複数段積載させても、振動等によってずれることなく、他の板状物収納容器1との接触による損傷を防ぐことができる。よって、保管及び運送がし易い。
そして、下ケース3の底面3A及び上ケース4の天井面49に内側凸部16,40を設けることにより、上ケース4及び下ケース3を係合した場合には、基板2の上下方向から保持することができる。また、基板2に対して少ない接触面で保持できるため、例えば、基板2が積層基板である場合に、その接着剤が上ケース4及び下ケース3に貼着し難く、上ケース4及び下ケース3の汚れを抑えることができる。
尚、ガイド支持部22の先端が狭くなっていることにより、隣り合うガイド支持部22の先端同士に間隔があくので基板2をガイド支持部22間に挿入し易い。
また、上ケース4及び下ケース3の外縁は、下降しながら段階を踏んで外側に延出するようにしてあるため、板状物収納容器1内に塵や埃等が進入し難く、基板2の汚染を効果的に防止することができるとともに、左右方向の衝撃を吸収し易い。そのため、基板2を安定した状態で保管或いは運送することができる。
フィルム51は、接着剤を使用して貼り付けることのほかに、熱シールや超音波シール等によって固着させることもできる。あるいは、フィルムに複数の貫通穴を所定の間隔で設け、下ケース3と上ケース4との間に上記貫通穴の間隔にあわせた位置に突起やこれと係合する凹部を設けて、上記突起や凹部によってフィルムを挟持されるようなものであってもよい。
また、図7に示すように、スリット52の両端部に円形状の溝部54を設けたフィルム55としてもよく、あるいは図8に示すフィルム56のように、スリット52の中央部に、両側に比べて幅広の幅広部57を形成してもよい。このように形成することによって、スリット52への基板2の挿入がし易くなるとともに、基板2とフィルム56との接触を少なくすることができる。
なお、端部の円形状の溝部54は、フィルムの強度が確保でき基板2同士の接触を防止できる大きさで設けることができる。幅広部57は、フィルム56の強度を確保でき、基板2同士の接触を防止できる限り、スリット52の長手方向における中央部に限らず任意の位置に形成することができる。
本発明における一実施形態の板状物収納容器を示す断面図である。 本発明における一実施形態の板状物収納容器の下ケースの平面図である。 本発明における一実施形態の板状物収納容器の下ケースの側面図である。 本発明における一実施形態の板状物収納容器の上ケースの平面図である。 本発明における一実施形態の板状物収納容器の上ケースの側面図である。 本発明における一実施形態の板状物収納容器を複数積載した状態を示す断面図である。 本発明における一実施形態の板状物収納容器のフィルムの他の実施例を示す平面図である。 本発明における一実施形態の板状物収納容器のフィルムの他の実施例を示す平面図である。
符号の説明
1 板状物収納容器
2 基板(板状物)
3 下ケース
3A 底面
4 上ケース
5 底部
6,31 側壁部
7 上板部(上面)
17 支持凸部
51,55,56 フィルム(仕切り)
52 スリット
30 上ケース上板部(上面)
21 凹部
45 嵌合凸部
49 天井面
16,40 内側凸部

Claims (4)

  1. 互いに突き合わせ係合される上ケースと下ケースとを有し、
    前記下ケースの底部に、内側に突出する支持凸部を複数並設することで前記支持凸部同士の間に板状物を保持する板状物収納容器において、
    前記下ケースは、前記底部の側縁部から立ち上がる側壁部が、当該下ケース内に収納される前記板状物の高さよりも低く形成されており、
    前記下ケースの上面に、前記下ケースの開口側を覆うようにしてフィルムからなる仕切りを設け、前記仕切りには前記板状物を挿入可能なスリットが複数並設されていることを特徴とする板状物収納容器。
  2. 前記仕切りは、前記下ケースに対して着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の板状物収納容器。
  3. 前記上ケースの上面に、前記支持凸部の裏側の凹部に嵌合可能な嵌合凸部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項に記載の板状物収納容器。
  4. 前記下ケースの底面及び前記上ケースの天井面のうちの少なくともいずれか一方に、前記板状物の配列方向に延びる内側凸部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の板状物収納容器。
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