JP2018017910A - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多様な紙幅の記録材に対してスループットダウンを最小化し、待機時間の増大を抑制する技術を提供する。【解決手段】記録材がその発熱範囲の一部を通過する発熱ブロック302−1の単位長さ当たりの供給電力を、記録材がその発熱範囲の全域を通過する発熱ブロック302−2の単位長さ当たりの供給電力に比べて小さくする。また、記録材がその発熱範囲の一部を通過する発熱ブロック702−3、702−5に隣接する位置に配置された、記録材がその発熱範囲を通過しない発熱ブロック702−2、702−6の単位長さ当たりの供給電力を、その外側の発熱ブロック702−1、702−7の単位長さ当たりの供給電力や、記録材が発熱ブロックの一部を通過する発熱ブロック702−3、702−5の単位長さ当たりの供給電力よりも小さくする。【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を利用した複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する。また、画像形成装置に搭載されている定着器や、記録材に定着されたトナー画像を再度加熱することによりトナー画像の光沢度を向上させる光沢付与装置、等の像加熱装置に関する。
電子写真方式、静電記録方式等を用いる画像形成装置に備えられる像加熱装置として、定着フィルムと、定着フィルム内面に接触するヒータと、定着フィルムを介してヒータと共にニップ部を形成するローラと、を有する装置がある。この像加熱装置を搭載する画像形成装置において、記録材の搬送方向に直交する方向(以下、長手方向と称する)における最大通紙可能幅より狭いサイズの記録材を連続で画像形成する(以下、連続プリントと称する)と、いわゆる非通紙部昇温が発生する。すなわち、ニップ部の長手方向において記録材が通過しない領域(以下、非通紙部と称する)の各パーツの温度が徐々に上昇するという現象である。像加熱装置としては、非通紙部の温度が装置内の各部材の耐熱温度を超えないようにする必要がある。そのため、連続プリントのスループット(1分当たりにプリントできる枚数)を低下させる(以下、スループットダウンと称する)ことによって非通紙部昇温を抑制するという方法がしばしば用いられる。
これに対して、できるだけスループットを低下させることなく非通紙部昇温を抑制する手法の一つとして特許文献1で提案されている手法が挙げられる。特許文献1の手法は、ヒータの基板上の発熱抵抗体(以下、発熱体と称する)を正の抵抗温度特性を有する材質で形成し、発熱体に対して記録材の搬送方向(以下、短手方向と称する)に電流が流れるようにする手法(以下、搬送方向通電と称する)である。正の抵抗温度特性は、温度が上がると抵抗値が上がる特性である。この手法においては、非通紙部の温度が上昇すると非通紙部の発熱体の抵抗値が上昇し、非通紙部の発熱体に流れる電流が抑制されることにより非通紙部昇温を抑制する。
また、導電体と発熱体の組からなる発熱ブロックを、ヒータ長手方向の記録材サイズに対応する位置で分割し、分割した各発熱ブロックに供給する電力を独立に制御する手法もある(特許文献2)。記録材の幅方向における両端部の発熱ブロックに対しては、必要となる場合以外、電力を供給しないことによって、特許文献1の手法よりも一層効果的に非通紙部昇温を抑制することができる。
特開2011−151003号公報 特開2014−59508号公報
このような発熱ブロックを分割したヒータにおいて、各発熱ブロックの分割位置と記録材の端部位置とが一致しないサイズの記録材(例えばB5紙)をプリントする場合がある。この場合、非通紙部が発熱して温度が上昇し、記録材のサイズによってはスループットダウンする可能性がある。例えば、小サイズの記録材の後に大サイズの記録材をプリントする際に、小サイズの記録材をプリントしたときに発生した長手方向における温度分布の不均一に起因して、大サイズの記録材に画像不良が発生する場合がある。不均一な温度分
布における高温部では、トナー画像が過度に溶融することに起因してエンドレスベルト上にトナー画像が転移し、定着フィルムの周回後に画像汚れとして記録材上に転移する「高温オフセット」と称する現象が発生する可能性がある。また、不均一な温度分布における低温部では、トナー画像が溶融不足になることにより、「定着不良」と称する現象が発生する可能性がある。これら画像不良を防止するために、長手方向の温度を均一にするための待機時間を設ける必要があった。
本発明の目的は、多様な紙幅の記録材に対してスループットダウンを最小化し、待機時間の増大を抑制する技術を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の像加熱装置は、
基板と、前記基板上に前記基板の長手方向Xに沿って設けられる導電体Aと、前記基板上に前記導電体Aとは前記基板の前記長手方向と直交する短手方向Yの異なる位置において前記長手方向Xに沿って設けられる導電体Bと、前記導電体Aと前記導電体Bの間に設けられ前記導電体Aと前記導電体Bを介して供給される電力により発熱する発熱体と、を有するヒータを備え、前記ヒータの熱を利用して記録材に形成された画像を加熱する像加熱部と、
前記ヒータに供給する電力を制御する電力制御部と、
を備え、
前記ヒータが、前記導電体Aと前記導電体Bと前記発熱体の組からなる、前記長手方向Xに分割され、それぞれ独立制御可能な複数の発熱ブロックであって、
前記記録材がその発熱範囲の全域を通過する発熱ブロックCと、
前記記録材がその発熱範囲の一部を通過する発熱ブロックDと、
を含む複数の発熱ブロックを有する像加熱装置において、
前記発熱ブロックCに対して供給される前記長手方向Xにおける単位長さ当たりの電力をWc、前記発熱ブロックDに対して供給される前記長手方向Xにおける単位長さ当たりの電力をWdとしたときに、
前記電力制御部は、Wc>Wdとなるように電力を制御することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成部と、
記録材に形成された画像を記録材に定着する定着部と、
を有する画像形成装置において、
前記定着部が上記像加熱装置であることを特徴とする。
本発明によれば、多様な紙幅の記録材に対してスループットダウンを最小化し、待機時間の増大を抑制することができる。
本発明の実施例に係る画像形成装置の説明図 実施例1の定着装置の断面図 実施例1のヒータ構成図 実施例1の発熱ブロックと単位長さ当たりの供給電力の関係を示した図 実施例1のヒータ制御回路図 実施例1のヒータ制御フローチャート 実施例1の制御を用いた場合の非通紙部昇温とスループット推移 実施例2のヒータ制御回路図 実施例2のヒータ制御フローチャート 実施例2の制御を用いない場合の非通紙部昇温とスループット推移 実施例2の制御を用いた場合の非通紙部昇温とスループット推移 実施例3の定着装置の断面図 実施例3のヒータ構成図 実施例3の発熱ブロックと単位長さ当たりの供給電力の関係を示した図 実施例3のヒータ制御回路図 実施例3と比較例のヒータ摺動面上の長手温度分布の比較 実施例3のヒータ制御フローチャート 実施例4のヒータ構成図 実施例4の発熱ブロックと単位長さ当たりの供給電力の関係を示した図 実施例4のヒータ制御回路図 実施例4と比較例のヒータ摺動面上の長手温度分布の比較 実施例4のヒータ制御フローチャート 従来制御によるB6紙連続プリント後のヒータ摺動面上の長手温度分布
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[実施例1]
(本実施例における定着装置の全体構成)
図1は、電子写真記録技術を用いた画像形成装置(以降、レーザプリンタと記述する)100の模式的断面図である。本発明が適用可能な画像形成装置としては、電子写真方式や静電記録方式を利用した複写機、プリンタなどが挙げられ、ここではレーザプリンタに適用した場合について説明する。
プリント信号が発生すると、画像情報に応じて変調されたレーザ光をスキャナユニット21が出射し、帯電ローラ16によって所定の極性に帯電された感光体19を走査する。これにより感光体19には静電潜像が形成される。この静電潜像に対して現像器17からトナーが供給され、感光体19上に画像情報に応じたトナー画像が形成される。感光体19、帯電ローラ16及び現像器17は、トナー収容室を含むプロセスカートリッジ15として一体化され、レーザプリンタ100の本体に対して着脱自在に構成されている。一方、給紙カセット11に積載された記録材としての記録紙Pはピックアップローラ12によって一枚ずつ給紙され、ローラ13によってレジストローラ14に向けて搬送される。さらに記録材Pは、感光体19上のトナー画像が感光体19と転写ローラ20で形成される転写位置に到達するタイミングに合わせて、レジストローラ14から転写位置へ搬送される。記録材Pが転写位置を通過する過程で感光体19上のトナー画像は記録材Pに転写される。その後、記録材Pは画像形成装置における定着部としての像加熱装置である定着装置200で加熱されてトナー画像が記録材Pに加熱定着される。定着済みのトナー画像を担持する記録材Pは、ローラ26、27によってレーザプリンタ100上部のトレイに排出される。なお、18は感光体19を清掃するクリーナ、28は記録材Pのサイズに応じて幅調整可能な一対の記録材規制板を有する給紙トレイ(手差しトレイ)である。給紙トレイ28は定型サイズ以外のサイズの記録材Pにも対応するために設けられている。29は給紙トレイ28から記録材Pを給紙するピックアップローラ、30は定着装置200等を駆動するモータである。商用の交流電源401に接続された、制御回路400から、定着装置200へ電力供給している。上述した、感光体19、帯電ローラ16、スキャナユニット21、現像器17、転写ローラ20が、記録材Pに未定着画像を形成する画像形成部を構成している。
本実施例のレーザプリンタ100は複数の記録材サイズに対応している。給紙カセット11には、Letter紙(215.9mm×279.4mm)、Legal紙(215.9mm×355.6mm)、A4紙(210mm×297mm)をセットできる。さらに、Executive紙(184.15mm×266.7mm)、B5紙(182mm×257mm)、A5紙(148mm×210mm)をセットできる。また、給紙トレイ28から、A6紙(105mm×148mm)、B6紙(128mm×182mm)といった定型紙やDL封筒(110mm×220mm)、COM10封筒(104.77mm×241.3mm)等の不定型紙を給紙し、プリントできる。本実施例のレーザプリンタ100は、基本的に紙を縦送りする(長辺が搬送方向と平行になるように搬送する)レーザプリンタである。本実施例のレーザプリンタ100がプリント可能な記録材の幅(以下、紙幅と称する)のうち、最も大きな紙幅は215.9mmであり、最も小さな紙幅は76.2mmである。
本実施例におけるレーザプリンタ100のプロセススピードは330mm/sであり、画像形成された紙の後端から、次に画像形成される紙の先端までの距離(以下、紙間と称する)は通常50mmである。例えばB5紙を連続プリントした場合、64.3ppm(page per minutes)のスループットを出すことができる。
図2は、定着装置200の模式的断面図である。定着装置200は、定着フィルム(エンドレスベルトとも言う)としての筒状のフィルム202と、フィルム202の内面に接触するヒータ300と、フィルム202を介してヒータ300に対向する加圧部材としての加圧ローラ208と、を有する。これら記録材に形成された画像の加熱にかかわる、定着フィルム202、ヒータ300、加圧ローラ208等の構成が、本発明における像加熱部に対応する。ヒータ300と加圧ローラ208との対向部において、フィルム202と加圧ローラ208との間に定着ニップ部Nが形成される。フィルム202のベース層の材質は、ポリイミド等の耐熱樹脂、またはステンレス等の金属である。また、フィルム202の表層には耐熱ゴム等の弾性層を設けても良い。フィルム202とヒータ300の内接面には、両者の摺動性を向上させるために不図示の潤滑剤が塗布されている。潤滑剤はヒータ300から付与えられる熱によって軟化し、フィルム202とヒータ300にかかるトルクを低減させる効果がある。加圧ローラ208は、鉄やアルミニウム等の材質の芯金209と、シリコーンゴム等の弾性層210を有する。ヒータ300は耐熱樹脂製の保持部材201に保持されている。保持部材201はフィルム202の回転を案内するガイド機能も有している。加圧ローラ208はモータ30から動力を受けて矢印方向に回転する。加圧ローラ208が回転することによって、フィルム202が従動して回転する。未定着トナー画像を担持する記録材Pは、定着ニップ部Nで挟持搬送されつつヒータ300の熱を利用して加熱されて定着処理される。
ヒータ300は、セラミック製の基板305上に、導電体301、導電体303、発熱抵抗体302が設けられた構成を有している。導電体301は、導電体Aとして、基板305上にヒータ長手方向に沿って設けられている。導電体303は、導電体Bとして、導電体301とはヒータ短手方向で異なる位置にヒータ長手方向に沿って設けられている。発熱抵抗体302は、発熱体として、正の抵抗温度係数(以下、TCR(Temperature Coefficient Rate)と称する)を有し、導電体301と導電体303の間に設けられている。ヒータ300は、さらに、上述した発熱抵抗体302、導電体301、導電体303を覆う絶縁性(本実施例ではガラス)の表面保護層307を有する。ヒータ基板305の裏面側には、温度検知素子として、サーミスタTH1、TH2、TH3、TH4が当接している。ヒータ基板305の裏面側には、ヒータが異常昇温したときに作動して発熱領域への給電ラインを遮断するサーモスイッチや温度ヒューズ等の安全素子212も当接している。ステー204は、保持部材201に不図示のバネの圧
力を加えるための金属製のステーである。
図3は、実施例1のヒータ300の構成図を示しており、発熱領域の中央部を基準にB5紙を縦方向搬送する場合を例として示している。異なる用紙を搬送する際の基準位置を記録材(用紙)搬送基準位置Xとして定義する。
ヒータ300の発熱抵抗体は、発熱ブロック302−1、発熱ブロック302−2、発熱ブロック302−3の3個に分割されている。発熱ブロック302−2の長手方向の幅は152mmであり、A5紙の紙幅に対応している。また、発熱ブロック302−1、302−3の長手方向の幅は各34mmである。3個の発熱ブロック302−1、302−2、302−3は、長手方向の全体の幅を220mmとしており、Letter紙の紙幅に対応している。すなわち、ヒータの幅はプリント可能な最大幅(画像形成可能な最大幅)よりも大きくされており、記録材の位置が長手方向にずれたような場合でも定着処理が行えるように構成されている。導電体301は、導電体Aとして、3個の発熱ブロック302−1、302−2、302−3に沿って設けられている。一方、導電体303は、導電体Bとして、導電体303−1、303−2、303−3の3個に分割されており、それぞれが発熱ブロック302−1、302−2、302−3に沿って設けられている。E1、E2、E3、E4は、ヒータ300に電力を供給するために用いる電極である。すなわち、各発熱ブロックは、導電体Aと導電体Bと発熱体の組からなり、長手方向Xに分割され、それぞれ独立制御可能に構成されている。発熱体は長手方向Xと直交する短手方向Yにおける幅が長手方向X全域にわたって一定であり、各発熱ブロック毎に通電量の比率を変化させることで、発熱ブロック間における発熱の程度(比率)を変化させることができるように構成されている。
ヒータ300の裏面には前述した、サーミスタTH1〜TH4、安全素子212が当接している。ヒータ300の温度制御はサーミスタTH1の出力に基づいて行われている。サーミスタTH1、安全素子212は、定着ニップ部Nの長手方向において、本実施例のプリンタがプリント可能な最小の紙幅76.2mmの記録材Pが通過する領域(以下、通紙部と称する)に配置されている。サーミスタTH4は、発熱ブロック302−2の発熱領域の端部温度を検出しており、A5紙(紙幅148mm)の非通紙部となるような位置に配置されている。また、サーミスタTH2は発熱ブロック302−1の発熱領域の端部温度を検出しており、サーミスタTH3は発熱ブロック302−3の発熱領域の端部温度を検出している。サーミスタTH2、TH3は、Letter紙(紙幅215.9mm)の非通紙部となるような位置に配置されている。
220mmの発熱領域の長さを有するヒータ300に、紙幅182mmのB5紙を縦方向搬送する場合、発熱領域の両端部に19mmの非通紙部が生じる。ヒータ300の温度制御は通紙部に配置されているサーミスタTH1の出力に基づいて行われており、非通紙部では紙に熱を奪われないため、非通紙部の温度が通紙部に比べて上昇する。発熱ブロック302−1、302−2、302−3のTCRは1000ppm/℃であり、搬送方向通電で発熱する。
図4には、本実施例における各発熱ブロックへの長手方向の単位長さ当たりの供給電力の関係を示している。本実施例におけるヒータは、記録材Pがその発熱範囲の全域を通過することを特徴とする発熱ブロックCとして、発熱ブロック302−2を有している。また、本実施例におけるヒータは、記録材Pがその発熱範囲の一部を通過することを特徴とする発熱ブロックDとして、発熱ブロック302−1、302−3を有している。発熱ブロック302−2へは長手方向の単位長さ当たりの供給電力(以下、長手単位電力と称する)Wcが、発熱ブロック302−1、302−3へは長手単位電力Wdが、それぞれ供給されている。
図5は、実施例1における電力制御手段(電力制御部)としてのヒータ制御回路図を示す。401はレーザプリンタ100に接続される商用の交流電源である。ヒータ300の電力制御は、トライアック416及びトライアック426の通電/遮断により行われる。ヒータ300への電力供給は電極E1〜E4を介して行われており、本例では、発熱ブロック302−1の抵抗値を64.6Ω、発熱ブロック302−2の抵抗値を14.5Ω、発熱ブロック302−3の抵抗値を64.6Ωとして説明する。
ゼロクロス検知部430は、交流電源401のゼロクロスを検知する回路であり、CPU420にZEROX信号を出力している。ZEROX信号は、ヒータ制御に用いており、ゼロクロス回路の一例として、特開2011−18027に記載されている方法を使用できる。リレー440は、故障などによるヒータ300の過昇温を、サーミスタTH1〜TH4で検知した場合の、ヒータ300への電力供給を遮断する手段として用いる。
トライアック416の動作について説明する。抵抗413、417はトライアック416のためのバイアス抵抗で、フォトトライアックカプラ415は一次・二次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。そして、フォトトライアックカプラ415の発光ダイオードに通電することによりトライアック416をオンさせる。抵抗418は、フォトトライアックカプラ415の発光ダイオードの電流を制限するための抵抗であり、トランジスタ419によりフォトトライアックカプラ415をオン/オフする。トランジスタ419は、CPU420からのFUSER1信号に従って動作する。トライアック416が通電状態になると、発熱ブロック302−2に電力が供給され、14.5Ωの抵抗に電力が供給される。
トライアック426の回路動作はトライアック416と同じため説明を省略する。すなわち、抵抗423、427、428は抵抗413、417、418に、フォトトライアックカプラ425はフォトトライアックカプラ415に、トランジスタ429はトランジスタ419に、それぞれ対応する。トライアック426は、CPU420からのFUSER2信号に従って動作する。トライアック426が通電状態になると、発熱ブロック302−1(64.6Ω)、発熱ブロック302−3(64.6Ω)に電力が供給される。この二つの発熱ブロックは並列接続されているため、32.3Ωの抵抗に電力が供給される。
サ−ミスタTH1によって検知される温度は、不図示の抵抗との分圧がTH1信号としてCPU420で検知されている。サーミスタTH2〜サーミスタTH4も、同様の方法で、CPU420で検知されている。CPU420の内部処理では、サーミスタTH1の検知温度とヒータ300の設定温度に基づき、例えばPI制御により、供給するべき電力を算出する。更に供給する電力に対応した位相角(位相制御)、波数の(波数制御)制御レベルに換算し、その制御条件によりトライアック416及び、トライアック426を制御している。
また、CPU420サーミスタTH2〜TH4によって検知される温度に基づき、非通紙部の温度が上昇しているかどうかを判断する。サーミスタTH2、TH3、TH4の温度が、所定の上限値THMaxを超えたことを検知すると、CPU420はプリント時の紙間を100mm延長し、スループットダウンする。通常の状態からのスループットダウンの場合、紙間は50.6mmから150.6mmに広がる。このとき、例えばB5紙の場合はスループットが64.3ppmから49ppmに低下する。
(本実施例における定着装置の制御フローチャート)
図6は、本実施例に記載の画像形成装置において、152.1mm以上の紙幅の記録材をプリントする際の、CPU420による、定着装置200の制御シーケンスを説明する
フローチャートである。S501でプリント供給要求が発生すると、S502では、画像形成の紙間を50.6mmに設定する。S503では、通電比率Wc:Wdを当該ジョブにおける記録材Pの紙幅、通紙枚数に基づいて設定する。具体的には表1に基づいて設定する。
[表1]
Figure 2018017910
表1に記載の、紙幅が206mm〜215.9mmの記録材においては、非通紙部が狭い。そのため、発熱ブロック302−1、302−3の電力Wdを発熱ブロック302−2の電力Wcに比べて低くすると、記録材の長手方向端部付近の温度が低下し、定着不良が発生してしまう可能性がある。このため、通紙枚数によらず通電比率は100:100に制御する。
表1に記載の、紙幅が152.1mm〜177.9mm、及び178mm〜205.9mmの記録材においては、連続プリントの1枚目〜10枚目では通紙部と非通紙部の温度差が小さい。そのため、このタイミングでWdを低くしてしまうと、記録材の長手方向端部付近で定着不良が発生してしまう可能性があることから、1枚目〜10枚目では通電比率はWc:Wd=100:100に制御する。連続プリントの11枚目からは徐々に通紙部と非通紙部の温度差が大きくなるため、非通紙部の熱が通紙部に拡散するようになる。したがって、WdをWcに比べて低くしても、記録材の長手方向端部付近で定着性を確保できるようになることから、Wcに対するWdの比率Wd/Wcを小さくしている。本実施例では、定着不良が発生してしない範囲内において、通紙枚数が増えるにしたがってWdの下げ幅を段階的に大きくしている。また、紙幅が小さくなるほど、非通紙部の幅が通紙部に比べて相対的に大きくなるため、非通紙部の温度の上昇が大きくなる。このため、紙幅が178mm〜205.9mmの記録材よりも152.1mm〜177.9mmの記録材の方が、Wcに対するWdの比率Wd/Wcを小さくしている。
S504では設定した通電比率を用いて、S502もしくはS506で設定した紙間にて画像形成を行う。S505では、サーミスタTH2、サーミスタTH3、サーミスタTH4が、CPU420に設定されている最大温度THMaxをそれぞれ超えていないか判断する。超えていない場合は、S507でプリントジョブの終了有無を判断し、終了で無い場合はS503へと進む。超えている場合は、S506に移行し、紙間を100mm延長する。例えば、B5紙が通常の紙間でプリントされていた場合には、64.3ppmから49ppmにスループットダウンする。その後、S507でプリントジョブの終了有無を判断し、終了で無い場合はS503へと進む。以上の処理を繰り返し行い、S507でプリントジョブの終了を検知すると、画像形成の制御シーケンスを終了する。
(本実施例の効果検証)
図23を参照して、まず、本発明の課題について再度詳細に説明する。図23のグラフの実線のプロットに図3のヒータを搭載した定着装置を用いてB6紙をプリントした直後のヒータの摺動面の長手方向の温度分布を示す。中央の発熱ブロック302−2の長手方向幅よりも幅の小さい記録材を連続プリントした場合、中央の発熱ブロック302−2の非通紙部の温度が上昇する。また、両端部の発熱ブロック302−1、302−3を発熱させない場合、発熱ブロック302−1、302−3の領域においては前述の中央の発熱
ブロック302−2の非通紙部温度に比べて温度差が大きくなる。したがって、長手方向における温度分布が不均一な状態となる。
このような状態において、次に画像形成する記録材の長手方向の幅が前の画像形成時よりも大きい場合、前述の不均一な温度分布に起因する画像不良が発生する可能性がある。高温部においては、トナー画像が過度に溶融することに起因して定着フィルム上にトナー画像が転移し、定着フィルムの周回後に画像汚れとして記録材上に転移する「高温オフセット」と称する現象が発生する可能性がある。また低温部においては、トナー画像が溶融不足になることにより、「定着不良」と称する現象が発生する可能性がある。
これら画像不良を防止するために、長手方向の温度を均一にするための待機時間を設ける必要がある。図23のグラフの破線のプロットは、B6紙をプリントした後に所定の待機時間を経過した後にLetter紙を画像形成する際の、ヒータの摺動面の長手方向の温度分布を示している。長手方向の温度は均一になっており、この状態で例えばLetter紙をプリントしても高温オフセットや定着不良が発生することは無い。しかしながらこのような待機時間は、ユーザにとってデメリットとなる。
図7に本実施例における定着装置の制御を用いた場合と、用いなかった場合のサーミスタTH2の温度推移とスループットの推移を示している。図7(A)は、B5サイズの記録材Pを100枚通紙したときのサーミスタTH2の温度推移を示している。点線で示されたプロットが本実施例の制御を用いなかった場合で、実線のプロットが本実施例の制御を用いた場合のプロットである。本実施例における定着装置の制御を用いなかった場合とは、用紙幅が152.1mm以上のときに通電比率Wc:Wdを100:100のまま制御している場合のことである。
本実施例の制御を用いなかった場合では、30枚目でサーミスタTH2の最大温度THMaxを超えている。このため、図7(B)に示すように30枚目でスループットが64.3ppmから49ppmに低下している。本実施例の制御を用いた場合では、図7(C)に示すように、100枚に渡ってサーミスタTH2の最大温度THMaxを超えることはないため、スループットは最後まで64.3ppmのまま推移している。
以上に示すように本実施例の制御を用いた場合、Wcに対してWdを下げることで、画像形成時のスループットを最大化することが可能となる。
[実施例2]
次にレーザプリンタ100の定着装置におけるヒータ制御回路及び制御方法を変更した実施例2を説明する。実施例1とは、3つの発熱ブロックそれぞれを独立に電力制御でき、それぞれの通電比率を当該ジョブにおける発熱ブロックのサーミスタの検知温度に基づいて制御するという点で異なる。実施例1と同様の構成については説明を省略する。
本実施例におけるサーミスタTH1、TH2、TH3、TH4の配置は実施例1と同様で、図3に示されている。ヒータ300の温度制御はサーミスタTH1の出力に基づいて行われている。サーミスタTH4は、発熱ブロック302−2の発熱領域の端部温度を検出しており、A5紙(紙幅148mm)の非通紙部となるような位置に配置されている。また、サーミスタTH2は発熱ブロック302−1の発熱領域の端部温度を検出しており、サーミスタTH3は発熱ブロック302−3の発熱領域の端部温度を検出している。サーミスタTH2、TH3は、Letter紙(紙幅215.9mm)の非通紙部となる位置に配置されている。
図8に実施例2のヒータ制御回路図を示す。実施例1はトライアックが2つであったの
に対し、実施例2ではトライアックが3つになっている点で異なる。ヒータ300の電力制御は、トライアック916、926、936の通電/遮断により行われる。トライアック916、926、936が通電状態になると、発熱ブロック302−1、302−2、302−3にそれぞれ電力が供給される。トライアック916、926、936の回路動作も、実施例1のトライアック416と同様であるため、説明を省略する。なお、図8では各トライアックの駆動回路を省略して示している。以降は、発熱ブロック302−1への長手単位電力をWdL、発熱ブロック302−3への長手単位電力をWdR、発熱ブロック302−2への長手単位電力をWcとして説明する。本実施例においては、発熱ブロック302−1〜302−3は全て独立に供給電力を制御できる。
また、通電比率Wc:WdL、及びWc:WdRは、それぞれサーミスタTH2、及びTH3の検知温度に基づいて段階的に変更される。表2に示すように、通電比率Wc:WdL、及びWc:WdRの変更はそれぞれ通電比率レベルXL、及びXRを切り替えることにより行われ、各通電比率レベルには通電比率Wc:WdL、及びWc:WdRの値が対応付けられている。サーミスタTH2、TH3の検知温度が、THMaxよりも低い値に設定されている通電比率切り替え閾値THWを上回った場合に、CPU420はWcに対するWdL、WdRの比率WdL/Wc、WdR/Wcを小さくするようにXL、XRの変更を行う。
[表2]
Figure 2018017910
図9は、本実施例に記載の画像形成装置において、152.1mm以上の紙幅の記録材をプリントする際の、CPU420による、定着装置200の制御シーケンスを説明するフローチャートである。S901でプリント要求が発生すると、S902では、画像形成の紙間を50.6mmに設定し、通電比率レベルXL、XRをレベル1に設定する。S903では、設定した通電比率レベルXL、XRに対応する通電比率を表2に基づいて決定し、S902もしくはS907で設定した紙間にて画像形成を行う。
表2では、サーミスタTH2もしくはTH3が通電比率切り替え閾値THWを上回るたびに通電比率レベルを切り替える。左右の発熱ブロック302−1と302−3は各々独立に通電比率レベルの切り替え判断を行う。このため、記録材の搬送基準の位置が長手方向にずれて発熱ブロック302−1と発熱ブロック302−3の非通紙部の温度に差がついても(以下、左右差と称する)、差を打ち消す方向に通電比率を制御することが可能である。
サーミスタTH2が閾値THWを上回った場合は、発熱ブロック302−2に対する発熱ブロック302−1の通電比率を小さくする。一方、サーミスタTH3が閾値THWを上回った場合は、発熱ブロック302−2に対する発熱ブロック302−3の通電比率を小さくする。閾値THWは通電比率レベルごとに設定されており、レベル1に対してはTHW1、レベル2に対してはTHW2、レベル3に対してはTHW3が設定されている。THW1、THW2、THW3、THMaxの大小関係は、THW1<THW2<THW3<THMaxとなっている。
S904では、XLがレベル3以下の状態かつサーミスタTH2の検知温度がTHW以上の値になるか、もしくはXRがレベル3以下の状態かつサーミスタTH3の検知温度が
THW以上の値になった場合は、S906に進む。ならなかった場合はS907に進む。
S905では、サーミスタTH2の検知温度がTHW以上の値になった場合はXLを1上げる。サーミスタTH3の検知温度がTHW以上の値になった場合はXRを1上げる。
S906では、サーミスタTH2、サーミスタTH3、サーミスタTH4が、CPU420に設定されている最大温度THMaxをそれぞれ超えていないか判断する。超えていなかった場合には、S908でプリントジョブの終了有無を判断し、終了で無い場合はS903へと進み、超えている場合には、S908に移行し、紙間を100mm延長する。例えば、B5紙が通常の紙間でプリントされていた場合には、64.3ppmから49ppmにスループットダウンする。その後、S908でプリントジョブの終了有無を判断し、終了で無い場合はS903へと進む。
S903からS908の例として、連続プリントの1枚目は通電比率レベル1からスタートし、通電比率100:100の状態で連続プリントを行う場合について説明する。サーミスタTH2もしくはTH3の検知温度が通電比率切り替え閾値THW1を上回ると、該当のサーミスタが配置された発熱ブロックの通電比率レベルXLもしくはXRがレベル2に移行する。通電比率レベル2では、通電比率Wc:Wdを100:90に変更して連続プリントを行う。その後サーミスタTH2もしくはTH3の検知温度が通電比率切り替え閾値THW2を上回ると、通電比率レベルXLもしくはXRはレベル3に移行し、閾値THW3を上回ると、レベル4と段階的に移行する。
以上の処理を繰り返し行い、S908でプリントジョブの終了を検知すると、画像形成の制御シーケンスを終了する。
(本実施例の効果検証)
発明の効果検証として、記録材の長手方向の中央位置が搬送基準Xに対して発熱ブロック302−3の方向にずれている状態において、B5サイズの記録材Pを100枚通紙した場合について説明する。
図10(A)は、本実施例におけるサーミスタTH2およびTH3の温度推移を示している。破線で示されたプロットがサーミスタTH2の検知温度のプロットで、実線で示されたプロットがサーミスタTH3の検知温度のプロットである。記録材の発熱ブロック302−3の方向にずれているため、発熱ブロック302−1の側の非通紙部の長さが大きくなり、発熱ブロック302−3の側の非通紙部の長さが小さくなっている。このため、サーミスタTH2の検知温度が、サーミスタTH3の検知温度よりも早く上昇している。
図10(B)に、通電比率レベルXL、XRの推移をそれぞれ破線、実線で示している。本実施例においては、サーミスタTH2、TH3の検知温度に基づいてそれぞれ通電比率レベルXL、XRの制御を行っている。この場合、サーミスタTH2の検知温度は10枚目で閾値THW1を超えて通電比率レベルがレベル2に切り替わる。以降もサーミスタTH2の検知温度が閾値THW2、THW3を超えるたびに通電比率レベルXLが上がるため、サーミスタTH2の検知温度の上昇幅は小さくなる。このため、100枚通紙後もサーミスタTH2、TH3は最大温度THMaxを超えていない。図10(C)に示すように、スループットは100枚目まで64.3ppmのまま推移している。
本実施例の比較例として、図11に、発熱ブロック302−1と302−3を独立に制御しない場合における、サーミスタTH2およびTH3の温度推移とスループットの推移を示している。図11(A)は、比較例におけるサーミスタTH2およびTH3の温度推移を示している。破線で示されたプロットがサーミスタTH2の検知温度のプロットで、実線で示されたプロットがサーミスタTH3の検知温度のプロットである。また、図11(B)に、通電比率レベルの推移を示している。比較例においては、記録材の長手方向端
部付近で定着性を確保するために、検知温度の低い方のサーミスタの検知温度に基づいて通電比率の制御を行っている。この場合、サーミスタTH3の検知温度は18枚目で閾値THW1を超えて通電比率レベルがレベル2に切り替わるものの、サーミスタTH2の検知温度はTHMaxの近くまで温度上昇し、20枚目でサーミスタTH2の最大温度THMaxを超えている。このため、図11(C)に示すように20枚目でスループットが64.3ppmから49ppmに低下している。
以上説明したように、本実施例では、発熱ブロック302−1と発熱ブロック302−3の各々に電極を設けて、それぞれの発熱領域の端部温度を、サーミスタTH2もしくはTH3で検知して、その検知温度に基づいて通電比率を制御する。これにより、記録材の搬送基準の位置が長手方向にずれて、左右の発熱ブロックの非通紙部の温度に左右差がついても、画像形成のスループットを維持することが可能となる。
[実施例3]
実施例3では、発熱ブロックがヒータの長手方向に7分割されたヒータを用いて、印刷ジョブ後のヒータの長手方向の温度を短時間で均熱化して、次の画像形成までの待機時間を削減できる制御方法について説明する。実施例1と同様の構成については説明を省略する。
図12の定着装置600にはヒータ700が搭載されている。ヒータ700は、セラミック製の基板705上に、導電体701、導電体703、発熱抵抗体702が設けられた構成を有している。導電体701は、導電体Aとして、基板705の長手方向に沿って設けられている。導電体703は、導電体Bとして、導電体701とは基板705の短手方向の異なる位置に、基板705の長手方向に沿って設けられている。発熱抵抗体702は、発熱体として、正のTCRを有し、導電体701と導電体703の間に設けられている。また、ヒータ700はさらに、上述した発熱体702、導電体701、導電体703を覆う絶縁性の表面保護層707を有している。
図13は、本実施例のヒータ700の構成図、及びサーミスタと安全素子の配置図を示しており、発熱領域の長手中央を基準として記録材PとしてB6紙(128mm×182mm)を縦方向に搬送する例を示している。発熱体702は、7個の発熱ブロック702−1〜702−7に分割されており、TCRは1000ppm/℃の材料を用いている。
発熱ブロックCとしての発熱ブロック702−4は、記録材Pが発熱ブロックの全域を通過することを特徴とする。本実施例において、発熱ブロック702−4の形成領域の長さは114mmに設定している。
発熱ブロックDとしての発熱ブロック702−3、702−5は、記録材Pが発熱ブロックの一部を通過することを特徴とし、記録材Pの搬送方向に直交する方向における端部(以下、左右端部と称する)が通過する発熱ブロックである。本実施例において、発熱ブロック702−3〜702−5の形成領域の長さは152mmに設定しており、B6紙を搬送させたとき、その左右端部は発熱ブロック702−3、702−5の端部から内側12mm位置を通過する。
発熱ブロックEとしての発熱ブロック702−2と702−6は、前述の発熱ブロックDに隣接して配置された発熱ブロックである。発熱ブロック702−2〜702−6の形成領域の長さは188mmに設定している。
発熱ブロックFとしての発熱ブロック702−1と702−7は、前述の発熱ブロックEの外側に配置された発熱ブロックである。本実施例においてB6紙を搬送させたとき、
非通紙領域の発熱ブロックの中で最も外側に位置する。発熱ブロック702−1〜702−7の形成領域の長さは220mmに設定している。
それぞれの発熱ブロックは、後述のヒータ制御回路から電極E1〜E8と導電体701と導電体703を介して通電され発熱する。
ヒータ700の裏面にはサーミスタTH1〜TH5及び、安全素子212が配置されている。サーミスタTH1、安全素子212は、最小通紙サイズである76.2mmの記録材Pの通紙領域内に配置されている。ヒータ700の温度制御はサーミスタTH1の出力に基づいて行われている。サーミスタTH5は発熱ブロック702−4の発熱領域の端部温度を検出しており、DL封筒(紙幅110mm)の非通紙部となる位置に配置されている。また、サーミスタTH4は発熱ブロック702−3の発熱領域の端部温度を検出しており、A5紙(紙幅148mm)の非通紙部となるような位置に配置されている。また、サーミスタTH3は発熱ブロック702−6の発熱領域の端部温度を検出しており、Executive紙(紙幅184.15mm)の非通紙部となるような位置に配置されている。また、サーミスタTH2は発熱ブロック702−1の発熱領域の端部温度を検出しており、Letter紙(紙幅215.9mm)の非通紙部となるような位置に配置されている。
図14には、本実施例の発熱ブロックと単位長さ当たりの供給電力の関係を示している。本実施例におけるヒータは、発熱ブロックCとして発熱ブロック702−4を有しており、発熱ブロック702−4へは長手単位電力Wcが供給される。また、本実施例におけるヒータは、発熱ブロックDとして発熱ブロック702−3、702−5を有しており、発熱ブロック702−3、702−5へは長手単位電力Wdが供給される。また、本実施例におけるヒータは、発熱ブロックEとして発熱ブロック702−2、702−6を有しており、発熱ブロック702−2、702−6へは長手単位電力Weが供給される。また、本実施例におけるヒータは、発熱ブロックFとして発熱ブロック702−1、702−7を有しており、発熱ブロック702−1、702−7へは長手単位電力Wfが供給される。
図15に実施例3のヒータ制御回路図を示す。実施例1は発熱ブロックが3個であったのに対し、実施例3は発熱ブロックが7個になり、トライアックが4つになっている点で異なる。ヒータ700の電力制御は、トライアック816、トライアック826、トライアック836、トライアック846の通電/遮断により行われる。ヒータ700への電力供給は電極E1〜E8を介して行われる。発熱ブロック702−1、702−7の抵抗値を137.4Ω、発熱ブロック702−2、702−6の抵抗値を122.1Ω、発熱ブロック702−3、702−5の抵抗値を115.7Ω、発熱ブロック702−4の抵抗値を19.3Ωとして以下説明する。
(本実施例における制御方法と効果検証)
本実施例における制御は、記録材の左右端部が通過する発熱ブロックDの長手単位電力Wdよりも、それに隣接し記録材の通過しない発熱ブロックEの長手単位電力Weを小さくすることによって、内側の発熱ブロックDの熱を外側に逃がすことを特徴とする。また、記録材の通過しない発熱ブロックのうち、記録材の左右端部が通過する発熱ブロックDに隣接する記録材の通過しない発熱ブロックEの長手単位電力Weよりも、その外側の発熱ブロックFの長手単位電力Wfを大きくする。こうすることによって、長手方向端部の温度低下を防止することを特徴とする。具体的には、各発熱ブロックへの長手単位電力の関係を、Wd>We、かつWf>Weとなるように制御する。
本実施例の制御における第1の効果として、非通紙部のピーク温度を効果的に低減させ
ることができる。記録材PとしてのB6紙を搬送させたとき、非通紙部昇温のピーク位置はB6紙の左右端部と発熱ブロック702−3、702−5の両端部の間となる。しかし、その外側に位置する発熱ブロック702−2、702−6の発熱を抑制することにより非通紙部のピーク温度との温度勾配が大きくなるため、ピーク位置の熱が短時間で拡散して均熱化できる。
本実施例の制御における第2の効果として、ヒータ700の長手方向端部における温度低下を防止することができる。長手方向両端部に位置する発熱ブロック付近の定着部材は、その内側に位置する発熱ブロック付近に比べて放熱しやすい。したがって、発熱ブロック702−1、702−7をその内側の発熱ブロック702−2、702−6より多く発熱させることにより、長手方向端部の温度低下を防止して短時間で均熱化できる。
本実施例の制御例として、図16(A)に、Wc:Wd:We:Wf=100:70:10:40とし、B6紙を100枚連続プリントした場合における100枚目のヒータ700の長手方向の温度分布を示す。本実施例ではヒータ700の長手方向は均熱化されており、温度の高低差ΔTが小さいため、後述の比較例よりも待機時間が短くて済む。
本実施例の比較例として、図16(B)の実線プロットにWc:Wd:We:Wf=100:70:70:70、破線プロットにWc:Wd:We:Wf=100:70:10:10とし、本実施例と同条件でプリントした場合のヒータ長手方向温度分布を示す。比較例の実線プロットにおいては、ヒータ700の温度の高低差ΔT1が大きく、非通紙部昇温のピーク部分の温度上昇が大きい。また、比較例の破線プロットにおいては、ヒータ700の温度の高低差ΔT2が大きく、長手方向端部の温度低下が大きい。このため、次の画像形成までの待機時間を長くして、ヒータ700の長手方向を均熱化することにより、高温オフセットや定着不良を防止する必要がある。
(本実施例における定着装置の制御フローチャート)
図17は、本実施例に記載の画像形成装置において、紙幅が114.1mm以上152mm以下の記録材をプリントする際の、CPU420による、定着装置200の制御シーケンスを説明するフローチャートである。S701でプリント要求が発生すると、S702では、画像形成の紙間を50.6mmに設定する。S703では、通電比率Wc:Wd:We:Wfを当該ジョブにおける記録材の紙幅、通紙枚数に基づいて設定する。具体的には表3に基づいて設定する。
[表3]
Figure 2018017910
表3に記載の、紙幅が132.1mm〜152mmの記録材においては、発熱ブロック702−3における非通紙領域が狭いため、通紙部と非通紙部の温度差は小さい。このような状態において、発熱ブロック702−1、702−2、702−6、702−7の温度が過度に低下してフィルム202の回転が不安定にならないように、通紙枚数によらず通電比率Wc:Wd:We:Wfは100:100:30:40に制御する。
表3に記載の、紙幅が114.1mm〜132mmの記録材においては、発熱ブロック702−3、702−5における非通紙領域は上述の紙幅の条件よりも広くなり、通紙部と非通紙部温度の温度差は大きくなる。そこで、実施例1と同様にWcに対するWdの比
率Wd/Wcを小さくしていることに加え、連続プリント11枚目以降においてWfに対するWeの比率We/Wfを小さくしている。これにより、発熱ブロック702−3、702−5の非通紙部の温度のピーク位置と、発熱ブロック702−2、702―6の領域内の温度勾配が大きくなるように投入電力を制御している。これによって、非通紙部の温度のピーク位置周辺の熱を発熱ブロック702−2と702−6側へ移動させることができる。本実施例では、フィルム202の回転安定性が阻害されない範囲内において、通紙枚数が増えるにしたがってWeの下げ幅を段階的に大きくしている。
また、表3では、紙幅に関わらず発熱ブロック702−1、702−7の電力WfをWeに比べて大きくしている。これは、発熱ブロック702−1、702−7の長手方向端部における放熱が、それより内側の発熱ブロックにおける放熱よりも大きいからである。本実施例では、WfをWcの40%の値とすることで長手方向端部における放熱分を補っている。
S704では設定した通電比率を用いて、S702もしくはS706で設定した紙間にて画像形成を行う。
S705ではCPU420に設定されている、サーミスタTH2、サーミスタTH3、サーミスタTH4が最大温度THMaxをそれぞれ超えていないか判断する。超えていない場合は、S707でプリントジョブの終了有無を判断し、終了で無い場合はS703へと進む。超えた場合には、S706に移行し、紙間を100mm延長し、S707でプリントジョブの終了有無を判断し、終了で無い場合はS703へと進む。
以上の処理を繰り返し行い、S707でプリントジョブの終了を検知すると、画像形成の制御シーケンスを終了する。
以上説明したように、本実施例では、記録材Pのサイズに応じて非通紙領域の発熱ブロックに対する供給電力を調整することにより、連続プリントにおけるヒータの均熱化を図ることができる。したがって、連続プリント後に均熱化のための待機時間を削減することが可能となる。なお、本実施例では発熱ブロックC、D、E、Fを含む構成を説明したが、発熱ブロックCは含まずにD、E、Fのみを含む構成に対しても、本実施例の制御方法を用いれば同様の効果が得られる。
[実施例4]
次に実施例3のレーザプリンタ100の定着装置のヒータ制御回路と制御方法を変更した実施例4を説明する。実施例3とは、7つの発熱ブロックそれぞれを独立に電力制御でき、全ての発熱ブロックに対して温度を検出するサーミスタが設置されている点で異なる。またそれぞれの通電比率を当該ジョブにおける発熱ブロックのサーミスタの検知温度に基づいて制御するという点でも異なる。実施例3と同様の構成については説明を省略する。
図18には実施例4のヒータ700の構成図を示している。ヒータ700の裏面には温度検知手段としてのサーミスタTH1〜TH8及び、安全素子212が当接している。ヒータ700の温度制御はサーミスタTH1の出力に基づいて行われている。サーミスタTH1、安全素子212は、定着ニップ部Nの長手方向において、本実施例のプリンタがプリント可能な最小の紙幅76.2mmの記録材Pの通紙部に配置されている。ヒータ700の温度制御はサーミスタTH1の出力に基づいて行われている。サーミスタTH5は発熱ブロック702−4の発熱領域の端部温度を検出しており、DL封筒(紙幅110mm)の非通紙部となるような位置に配置されている。また、サーミスタTH4、TH6は発熱ブロック702−3、702−5の発熱領域の端部温度を検出しており、A5紙(紙幅148mm)の非通紙部となるような位置に配置されている。サーミスタTH3、TH7は発熱ブロック702−2、702−6の発熱領域の端部温度を検出しており、Exec
utive紙(紙幅184.15mm)の非通紙部となるような位置に配置されている。Letter紙(紙幅215.9mm)の非通紙部となるような位置に配置されている。また、サーミスタTH2、TH8は発熱ブロック702−1、702−7の発熱領域の端部温度を検出しており、Letter紙(紙幅215.9mm)の非通紙部となるような位置に配置されている。
図19には、本実施例の発熱ブロックと単位長さ当たりの供給電力の関係を示している。本実施例におけるヒータは、発熱ブロックCとして発熱ブロック702−4を有しており、発熱ブロック702−4へは長手単位電力Wcが供給される。また、本実施例におけるヒータは、発熱ブロックDとして発熱ブロック702−3、702−5を有しており、発熱ブロック702−3へは長手単位電力WdLが供給され、発熱ブロック702−5へは長手単位電力WdRが供給される。また、本実施例におけるヒータは、発熱ブロックEとして発熱ブロック702−2、702−6を有しており、発熱ブロック702−2へは長手単位電力WeLが、702−6へは長手単位電力WeRが、それぞれ供給される。また、本実施例におけるヒータは、発熱ブロックFとして発熱ブロック702−1、702−7を有しており、発熱ブロック702−1へは長手単位電力WfLが、702−7へは長手単位電力WfRが、それぞれ供給される。
図20に実施例4のヒータ制御回路図を示す。実施例3とはトライアックが7つになっている点で異なる。ヒータ300の電力制御は、トライアック1016、1026、1036、1046、1056、1066、1076の通電/遮断により行われる。トライアック1016、1026、1036、1046、1056、1066、1076が通電状態になると、発熱ブロック702−1、702−2、702−3、702−4、702−5、702−6、702−7にそれぞれ電力が供給される。トライアック1016、1026、1036、1046、1056、1066、1076の回路動作も、実施例1のトライアック416と同様であるため、説明を省略する。なお、図20では各トライアックの駆動回路を省略して示している。発熱ブロック702−4への長手単位電力をWcとして、発熱ブロック702−3、702−5への長手単位電力をそれぞれWdとして、以下説明する。また、発熱ブロック702−2、702−6への長手単位電力をそれぞれWeとして、発熱ブロック702−1、702−7への長手単位電力をそれぞれWfとして以下説明する。本実施例においては、発熱ブロック702−1〜702−7は全て独立に供給電力を制御できる。
(本実施例における制御方法と効果検証)
本実施例においては、通電比率Wc:WdL:WeL:WfL、及びWc:WdR:WeR:WfRは、それぞれサーミスタTH2とTH3の検知温度差分ΔTH23、及びサーミスタTH7とTH8の検知温度差分ΔTH78に基づいて段階的に変更される。通電比率Wc:WdL:WeL:WfL、及びWc:WdR:WeR:WfRの変更はそれぞれ通電比率レベルXL、及びXRを切り替えることにより行われる。各通電比率レベルには通電比率Wc:WdL:WeL:WfL、及びWc:WdR:WeR:WfRの値が対応付けられている。ΔTH23、ΔTH78が、通電比率切り替え閾値ΔTHWを上回った場合に、CPU420はそれぞれ比率WeL/WfL、WeR/WfRを小さくするようにXL、XRの変更を行う。
次に、発明の効果検証として、記録材の長手方向の中央位置が搬送基準Xに対して発熱ブロック702−7の方向にずれている状態において、B6サイズの記録材を100枚通紙した場合について説明する。本実施例の制御例として、図21(A)に、Wc:WdL:WeL:WfL=100:70:10:40とし、Wc:WdR:WeR:WfR=100:90:20:40とし、100枚目のヒータ700の長手方向の温度分布を示す。本実施例のように左右の通電比率レベルを独立に制御することによって、発熱ブロック7
02−2の発熱量を後述の比較例に比べて小さくすることができる。これによって均熱化されており、温度の高低差ΔTL、ΔTRが小さいため、後述の比較例よりも待機時間が短くて済む。
本実施例の比較例として、図21(B)にWc:WdL:WeL:WfL=Wc:WdR:WeR:WfR=100:90:20:40として本実施例と同じ条件でプリントした場合におけるヒータ700の長手方向における温度を示す。比較例においては、ヒータ700の長手方向右側の温度の高低差ΔTRは小さいが、左側の温度の高低差ΔTLが大きいため、次の画像形成までの待機時間を長くして均熱化することにより高温オフセットと定着不良を防止する必要がある。
(本実施例における定着装置の制御フローチャート)
図22は、本実施例に記載の画像形成装置において、紙幅が114.1mm以上152mm以下の記録材をプリントする際の、CPU420による、定着装置200の制御シーケンスを説明するフローチャートである。S1001でプリント要求が発生すると、S1002では、画像形成の紙間を50.6mmに設定し、通電比率レベルXL、XRをレベル1に設定する。S1003では、設定した通電比率レベルXL、XRに対応する通電比率を表4に基づいて決定し、S1002もしくはS1007で設定した紙間にて画像形成を行う。
[表4]
Figure 2018017910
表4では、ΔTH23とΔTH78が、通電比率切り替え閾値ΔTHWを上回るたびに、通電比率レベルを切り替え、両端部の発熱ブロック702−2、702−6の発熱量を小さくしている。左右の発熱ブロック702−2と702−6は、各々独立に通電比率レベルの切り替え判断を行う。このため、記録材の搬送基準の位置が長手方向にずれて発熱ブロック702−3と発熱ブロック702−5の非通紙部の温度に左右差がついても、左右差を打ち消す方向に通電比率を制御することが可能である。
ΔTH23が閾値ΔTHWを上回った場合は発熱ブロック702−1に対する発熱ブロック702−2の発熱量を小さくし、ΔTH78が閾値ΔTHWを上回った場合は発熱ブロック702−7に対する発熱ブロック702−6の発熱量を小さくしている。
例えばB6紙(128mm幅)を連続プリントする場合、連続プリントの1枚目は通電比率レベル1からスタートし、通電比率100:100:30:40の状態で連続プリントを行う。左右どちらかの検知温度差分が通電比率切り替え閾値ΔTHWを上回ると、該当のサーミスタが配置された発熱ブロックの通電比率レベルXL、もしくはXRがレベル2に移行する。通電比率レベル2では、通電比率Wc:WdL:WeL:WfL、もしくはWc:WdR:WeR:WfRを100:90:20:40に変更して連続プリントを行う。その後、通電比率切り替え閾値ΔTHWを上回る度に、通電比率レベルはレベル3、レベル4と段階的に移行する。これは、発熱ブロック702−3、702−5の非通紙部昇温の進行で発熱ブロック702−3、702−5の非通紙部の熱が発熱ブロック702−2、702−6に移動して発熱ブロック702−2、702−6が昇温し、検知温度差分が大きくなるためである。
S1004では、XLがレベル3以下の状態かつΔTH23がΔTHW以上の値になるか、もしくはXRがレベル3以下の状態かつΔTH78がTHW以上の値になった場合は、S1005に進む。ならなかった場合はS1006に進む。
S1005では、ΔTH23がΔTHW以上の値になった場合はXLを1上げる。ΔTH78がTHW以上の値になった場合はXRを1上げる。
S1006では、サーミスタTH2、TH3、TH4、TH5、TH6、TH7、TH8が、CPU420に設定されている最大温度THMaxをそれぞれ超えていないか判断する。超えていなかった場合には、S1008でプリントジョブの終了有無を判断し、終了で無い場合はS1003へと進む。超えている場合には、S1007に移行し、紙間を100mm延長する。その後、S1008でプリントジョブの終了有無を判断し、終了で無い場合はS1003へと進む。
以上の処理を繰り返し行い、S1008でプリントジョブの終了を検知すると、画像形成の制御シーケンスを終了する。
以上説明したように、本実施例では、サーミスタTH2、TH3、TH7、TH8の検知温度に基づいて通電比率を左右独立に制御する。こうすることにより、記録材の搬送基準の位置が長手方向にずれて左右の発熱ブロックの非通紙部の温度に左右差がついても、左右差を打ち消す方向に通電比率を制御することが可能である。また、連続プリントにおけるヒータの均熱化を図ることができるため、連続プリント後に均熱化のための待機時間を削減することが可能となる。
なお、本実施例では非通紙領域の発熱ブロック702−1、702−2、702−6、702−7に配置されたサーミスタTH2とTH3あるいはサーミスタTH7とTH8の検知温度差分に応じて各発熱ブロックの通電比率を切り替える制御について説明した。しかし、これに限らず、サーミスタTH2、TH3、TH7、TH8の検知温度に基づいてそれぞれの発熱ブロックを温度制御することにより、発熱ブロック702−2、702−6への供給電力Weを下げて発熱を抑制してもよい。あるいは発熱ブロック702−1、702−7供給電力Wfを上げて発熱を促進したりしても同様の効果が得られる。
また、発熱ブロック702−3、702−5の端部に配置されたサーミスタTH4、TH6の検知温度が閾値を超えた場合に発熱ブロック702−2と702−4の発熱を抑えるように通電比率を切り替えてもよい。
[その他の実施例]
前述の実施例1、実施例2、実施例3、実施例4では、記録材の通紙を中央搬送基準で行うものとしたが、片側搬送基準で行なう構成のものであっても同様の効果が得られる。
また中央搬送基準では、実施例1、実施例2に関しては分割数が4分割以上、実施例3、実施例4に関しては5分割以上であっても同様の効果が得られる。片側搬送基準では実施例1、実施例2に関しては分割数が2分割以上、実施例3、実施例4に関しては3分割以上であっても同様の効果が得られる。
また実施例1、実施例2、実施例3、実施例4では、正のTCRを有する発熱体を有するとしたが、0または負のTCRを有する発熱体においても同様の効果が得られる。
200…定着装置、202…筒状のフィルム、300…ヒータ、302…発熱抵抗体、302−1〜302−3…発熱ブロック、305…基板、400…制御回路、420…CPU

Claims (11)

  1. 基板と、前記基板上に前記基板の長手方向Xに沿って設けられる導電体Aと、前記基板上に前記導電体Aとは前記基板の前記長手方向と直交する短手方向Yの異なる位置において前記長手方向Xに沿って設けられる導電体Bと、前記導電体Aと前記導電体Bの間に設けられ前記導電体Aと前記導電体Bを介して供給される電力により発熱する発熱体と、を有するヒータを備え、前記ヒータの熱を利用して記録材に形成された画像を加熱する像加熱部と、
    前記ヒータに供給する電力を制御する電力制御部と、
    を備え、
    前記ヒータが、前記導電体Aと前記導電体Bと前記発熱体の組からなる、前記長手方向Xに分割され、それぞれ独立制御可能な複数の発熱ブロックであって、
    前記記録材がその発熱範囲の全域を通過する発熱ブロックCと、
    前記記録材がその発熱範囲の一部を通過する発熱ブロックDと、
    を含む複数の発熱ブロックを有する像加熱装置において、
    前記発熱ブロックCに対して供給される前記長手方向Xにおける単位長さ当たりの電力をWc、前記発熱ブロックDに対して供給される前記長手方向Xにおける単位長さ当たりの電力をWdとしたときに、
    前記電力制御部は、Wc>Wdとなるように電力を制御することを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記電力制御部は、前記発熱ブロックDにおいて、前記記録材が通過しない範囲が、前記記録材の通過する範囲に比べて大きいほど、前記Wcと前記Wdとの比率Wd/Wcを小さくすることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 前記電力制御部は、前記像加熱部が連続で加熱する前記記録材の数に応じて、前記Wcと前記Wdとの比率Wd/Wcを変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の像加熱装置。
  4. 前記発熱ブロックDにおける前記記録材が通過しない範囲の温度を検出する温度検知素子をさらに備え、
    前記電力制御部は、前記温度検知素子の検知温度に応じて、前記比率Wd/Wcを変化させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  5. 前記複数の発熱ブロックは、
    前記発熱ブロックDに隣接し、かつ前記記録材がその発熱範囲を通過しない発熱ブロックEと、
    前記発熱ブロックDに隣接せず、かつ前記記録材がその発熱範囲を通過しない発熱ブロックFと
    をさらに含み、
    前記発熱ブロックEに対して供給される前記長手方向Xにおける単位長さ当たりの電力をWe、前記発熱ブロックFに対して供給される前記長手方向Xにおける単位長さ当たりの電力をWfとしたときに、
    前記電力制御部は、Wd>We、かつWf>Weとなるように電力を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  6. 前記電力制御部は、前記発熱ブロックDにおいて、前記記録材が通過しない範囲が、前記記録材が通過する範囲に比べて大きいほど、前記Wfと前記Weとの比率We/Wfを小さくすることを特徴とする請求項5に記載の像加熱装置。
  7. 前記電力制御部は、前記像加熱部が連続で加熱する前記記録材の数に応じて、前記Wfと前記Weとの比率We/Wfを変化させることを特徴とする請求項5または6に記載の像加熱装置。
  8. 前記発熱ブロックDにおける前記記録材が通過しない範囲と、前記発熱ブロックEと、前記発熱ブロックFの、いずれかの温度を検出する温度検知素子をさらに備え、
    前記電力制御部は、前記温度検知素子の検知温度に応じて、前記Wfと前記Weとの比率We/Wfを変化させることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  9. 前記発熱体の前記短手方向Yにおける幅は、前記長手方向Xの全域にわたって一定であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  10. 前記像加熱部は、筒状のフィルムと、前記フィルムを介して前記ヒータに対向する加圧部材と、をさらに有し、
    前記フィルムと前記加圧部材の間に形成されるニップ部に画像を担持した記録材を前記短手方向Yに挟持搬送し、前記ヒータの熱を、前記フィルムを介して前記画像に付与して加熱することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  11. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    記録材に形成された画像を記録材に定着する定着部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記定着部が請求項1〜10のいずれか1項に記載の像加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
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