JP2019128385A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の加熱領域を有するヒータの各領域の境界近傍に画像端部がある場合にも、高い画像生産性を保ちつつ、より省電力性に優れた画像形成装置を提供する。【解決手段】制御部402は、複数の加熱領域A1〜A7の境界において基板長手方向に所定の幅を有するように設定された画像変更領域F1〜F6に、記録材に形成される画像の長手方向における端部が含まれる場合に、画像変更領域F1〜F6に画像が形成されないように、記録材に形成される画像の情報を変更し、変更した画像の情報に基づいて画像形成部を制御し、通電制御部400は、変更した画像の情報に応じて、複数の発熱体の通電を選択的に制御する。【選択図】図7
Description
本発明は、電子写真方式や静電記録方式を利用した複写機、プリンタ等の画像形成装置に搭載する定着器、あるいは記録材上の定着済みトナー画像を再度加熱することによりトナー画像の光沢度を向上させる光沢付与装置、等の像加熱装置に関する。また、この像加熱装置を備える画像形成装置に関する。
複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置に搭載される像加熱装置として、フィルムを用いた装置が知られている。この像加熱装置は、筒状のフィルムと、フィルムの内面に接触する板状のヒータと、フィルムを介してヒータと共にニップ部を形成する加圧部材と、を有する。前記ニップ部へ未定着トナー像を担持した記録材を通過させることで、記録材上へトナー像が定着される。この像加熱装置を搭載する画像形成装置で記録材として小サイズ紙を連続プリントすると、定着ニップ部において紙が通過しない領域の温度が徐々に上昇する非通紙部昇温という現象が発生する。非通紙部の温度が高くなり過ぎると、装置内の各パーツへダメージを与えてしまうため、装置のスループット(単位時間あたりの画像形成枚数)を落として非通紙部昇温を抑制する必要がある。
そこで、特許文献1では、ヒータの発熱範囲を記録材の搬送方向に直交する方向(以下、長手方向)に対し複数の加熱領域に分割したヒータを用いることで、非通紙部昇温を抑制する方法が提案されている。また、同様に複数の加熱領域を有したヒータを用いて、記録材上の画像情報に応じて加熱条件を調整し、省電力化を図る方法も提案されている(特許文献2)。
そこで、特許文献1では、ヒータの発熱範囲を記録材の搬送方向に直交する方向(以下、長手方向)に対し複数の加熱領域に分割したヒータを用いることで、非通紙部昇温を抑制する方法が提案されている。また、同様に複数の加熱領域を有したヒータを用いて、記録材上の画像情報に応じて加熱条件を調整し、省電力化を図る方法も提案されている(特許文献2)。
特許文献1や特許文献2に記載の方法を用いて、各加熱領域の画像に最適な加熱条件で各発熱体への通電制御をおこなえば、スループットを落とさずに非通紙部昇温を抑えつつ省電力効果が得られる。しかし、各加熱領域の境界近傍に画像の長手方向の端部(以下、画像端部と呼ぶ)がある場合には、以下の課題があった。
複数の加熱領域を持つヒータを用いた制御として、例えば画像のない領域(非画像領域)は画像のある領域より温度を下げることで、省電力化が図られている。しかし、温度の高い領域と低い領域が隣接している場合、境界近傍で温度勾配が生じ、その境界近傍に画像端部がある場合には定着不良が発生することがある。定着不良を抑制するためには、画像端部に対して長手方向外側の隣接する加熱領域(非画像領域を含む)を、他の非画像領域よりも高い温度に制御し、画像のある領域では温度勾配を低減する必要がある。その場合、非画像領域に過剰な電力が消費されてしまう。また、記録材の端部が高い温度に制御された加熱領域内にあるときには、同領域内において非通紙部昇温が発生してしまう。つまり、画像端部が各加熱領域の近傍にあり、かつ特定の幅を持つ記録材を通紙するときにはスループットを落とす必要があり、画像の生産性が下がってしまう可能性があった。
複数の加熱領域を持つヒータを用いた制御として、例えば画像のない領域(非画像領域)は画像のある領域より温度を下げることで、省電力化が図られている。しかし、温度の高い領域と低い領域が隣接している場合、境界近傍で温度勾配が生じ、その境界近傍に画像端部がある場合には定着不良が発生することがある。定着不良を抑制するためには、画像端部に対して長手方向外側の隣接する加熱領域(非画像領域を含む)を、他の非画像領域よりも高い温度に制御し、画像のある領域では温度勾配を低減する必要がある。その場合、非画像領域に過剰な電力が消費されてしまう。また、記録材の端部が高い温度に制御された加熱領域内にあるときには、同領域内において非通紙部昇温が発生してしまう。つまり、画像端部が各加熱領域の近傍にあり、かつ特定の幅を持つ記録材を通紙するときにはスループットを落とす必要があり、画像の生産性が下がってしまう可能性があった。
本発明は、複数の加熱領域を有するヒータの各領域の境界近傍に画像端部がある場合にも、高い画像生産性を保ちつつ、より省電力性に優れた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像の情報に基づいて前記画像形成部を制御する制御部と、
基板と、前記基板上に設けられた前記基板の長手方向に並ぶ複数の発熱体と、を有するヒータを有し、前記ヒータの熱を利用して記録材に形成された画像を加熱する像加熱部であって、前記長手方向に分割された複数の加熱領域を有する像加熱部と、
前記画像の情報に応じて、前記複数の加熱領域を選択的に加熱すべく、前記複数の発熱体の通電を選択的に制御する通電制御部と、
を備える画像形成装置において、
前記制御部は、前記複数の加熱領域の境界において前記長手方向に所定の幅を有するように設定された画像変更領域に、記録材に形成される画像の前記長手方向における端部が含まれる場合に、前記画像変更領域に画像が形成されないように、前記記録材に形成される画像の情報を変更し、変更した前記画像の情報に基づいて前記画像形成部を制御し、
前記通電制御部は、前記変更した前記画像の情報に応じて、前記複数の発熱体の通電を選択的に制御することを特徴とする。
記録材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像の情報に基づいて前記画像形成部を制御する制御部と、
基板と、前記基板上に設けられた前記基板の長手方向に並ぶ複数の発熱体と、を有するヒータを有し、前記ヒータの熱を利用して記録材に形成された画像を加熱する像加熱部であって、前記長手方向に分割された複数の加熱領域を有する像加熱部と、
前記画像の情報に応じて、前記複数の加熱領域を選択的に加熱すべく、前記複数の発熱体の通電を選択的に制御する通電制御部と、
を備える画像形成装置において、
前記制御部は、前記複数の加熱領域の境界において前記長手方向に所定の幅を有するように設定された画像変更領域に、記録材に形成される画像の前記長手方向における端部が含まれる場合に、前記画像変更領域に画像が形成されないように、前記記録材に形成される画像の情報を変更し、変更した前記画像の情報に基づいて前記画像形成部を制御し、
前記通電制御部は、前記変更した前記画像の情報に応じて、前記複数の発熱体の通電を選択的に制御することを特徴とする。
本発明によれば、複数の加熱領域を有するヒータの各領域の境界近傍に画像端部がある場合にも、高い画像生産性を保ちつつ、より省電力性に優れた画像形成装置を提供することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[実施例1]
1.画像形成装置の構成
図1は、本発明の実施例に係る画像形成装置の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用して記録材上に画像を形成するレーザプリンタである。プリント信号が発生すると、画像情報に応じて変調されたレーザ光をスキャナユニット21が出射し、帯電ローラ16によって所定の極性に帯電された感光ドラム19表面を走査する。これにより感光ドラム19には静電潜像が形成される。この静電潜像に対して現像ローラ17からトナーが供給されることで、感光ドラム19上の静電潜像は、トナー画
像(トナー像)として現像される。一方、給紙カセット11に積載された記録材(記録紙)Pはピックアップローラ12によって一枚ずつ給紙され、搬送ローラ対13によってレジストローラ対14に向けて搬送される。さらに、記録材Pは、感光ドラム19上のトナー画像が感光ドラム19と転写ローラ20で形成される転写位置に到達するタイミングに合わせて、レジストローラ対14から転写位置へ搬送される。記録材Pが転写位置を通過する過程で感光ドラム19上のトナー画像は記録材Pに転写される。その後、記録材Pは定着部(像加熱部)としての定着装置(像加熱装置)200で加熱され、トナー画像が記録材Pに加熱定着される。定着済みのトナー画像を担持する記録材Pは、搬送ローラ対26、27によって画像形成装置100上部のトレイに排出される。
1.画像形成装置の構成
図1は、本発明の実施例に係る画像形成装置の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用して記録材上に画像を形成するレーザプリンタである。プリント信号が発生すると、画像情報に応じて変調されたレーザ光をスキャナユニット21が出射し、帯電ローラ16によって所定の極性に帯電された感光ドラム19表面を走査する。これにより感光ドラム19には静電潜像が形成される。この静電潜像に対して現像ローラ17からトナーが供給されることで、感光ドラム19上の静電潜像は、トナー画
像(トナー像)として現像される。一方、給紙カセット11に積載された記録材(記録紙)Pはピックアップローラ12によって一枚ずつ給紙され、搬送ローラ対13によってレジストローラ対14に向けて搬送される。さらに、記録材Pは、感光ドラム19上のトナー画像が感光ドラム19と転写ローラ20で形成される転写位置に到達するタイミングに合わせて、レジストローラ対14から転写位置へ搬送される。記録材Pが転写位置を通過する過程で感光ドラム19上のトナー画像は記録材Pに転写される。その後、記録材Pは定着部(像加熱部)としての定着装置(像加熱装置)200で加熱され、トナー画像が記録材Pに加熱定着される。定着済みのトナー画像を担持する記録材Pは、搬送ローラ対26、27によって画像形成装置100上部のトレイに排出される。
なお、18は感光ドラム19を清掃するドラムクリーナ、28は記録材Pのサイズに応じて幅調整可能な一対の記録材規制板を有する給紙トレイ(手差しトレイ)である。給紙トレイ28は定型サイズ以外のサイズの記録材Pにも対応するために設けられている。29は給紙トレイ28から記録材Pを給紙するピックアップローラ、30は定着装置200等を駆動するモータである。定着装置200へは、ヒータ駆動手段(通電制御部)としての制御回路400から電力供給している。上述した、感光ドラム19、帯電ローラ16、スキャナユニット21、現像ローラ17、転写ローラ20が、記録材Pに未定着画像を形成する画像形成部を構成している。本実施例の画像形成装置100は、長手方向における最大通紙幅が216mmであり、記録材の搬送速度は300mm/secである。
画像情報(画像データ)は、画像形成装置100に接続された画像読み取り装置や画像形成装置100に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホストPC(不図示)から、画像形成装置100に送られる。送られた画像情報は、画像形成装置100内のCPUやメモリ等を備えた制御部(コントローラ)402に入力される。画像形成装置100における画像形成動作を含む各種動作(画像情報の各種処理や補正等、制御回路400の制御等を含む)は、制御部402によって統括的に制御される。以下で説明する画像形成装置100の各種制御及び各種動作は、制御部402が主体となって制御する。
2.定着装置(像加熱装置)の構成
図2は、本実施例の定着装置200の概略断面図である。定着装置200は、定着フィルム202と、定着フィルム202の内面に接触するヒータ300と、定着フィルム202を介してヒータ300と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ208と、金属ステー204と、を有する。
図2は、本実施例の定着装置200の概略断面図である。定着装置200は、定着フィルム202と、定着フィルム202の内面に接触するヒータ300と、定着フィルム202を介してヒータ300と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ208と、金属ステー204と、を有する。
定着フィルム202は、エンドレスベルトやエンドレスフィルムとも称される、筒状に形成された複層耐熱フィルムであり、ポリイミド等の耐熱樹脂、またはステンレス等の金属を基層としている。また、定着フィルム202の表面には、トナーの付着防止や記録材Pとの分離性を確保するため、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等の離型性にすぐれた耐熱樹脂を被覆して離型層を形成してある。さらに、画質向上のため、上記基層と離型層の間にシリコーンゴム等の耐熱ゴムを弾性層として形成してもよい。加圧ローラ208は、鉄やアルミニウム等の材質の芯金209と、シリコーンゴム等の材質の弾性層210を有する。ヒータ300は、耐熱樹脂製のヒータ保持部材201に保持されており、定着ニップ部N内に設けられた加熱領域A1〜A7(詳細は後述する)を加熱することで、定着フィルム202を加熱する。ヒータ保持部材201は定着フィルム202の回転を案内するガイド機能も有している。ヒータ300には、定着ニップ部Nの反対側に電極Eが設けられており、電気接点Cより電極Eに給電を行っている。金属ステー204は、不図示の加圧力を受けて、ヒータ保持部材201を加圧ローラ208向けて押圧する。また、ヒータ300の異常発熱により作動してヒータ300に供給する電力を遮断するサーモスイッチや温度ヒューズ等の安全素子212が、ヒータ300に対してヒータ保持部材201を介して配置されている。
加圧ローラ208は、図1に示したモータ30から動力を受けて矢印R1方向に回転する。加圧ローラ208が回転することによって、定着フィルム202が従動して矢印R2方向に回転する。定着ニップ部Nにおいて記録材Pを挟持搬送しつつ定着フィルム202の熱を与えることで、記録材P上の未定着トナー画像は定着処理される。また、定着フィルム202の摺動性を確保し安定した従動回転状態を得るために、ヒータ300と定着フィルム202の間には、耐熱性の高いグリース(不図示)を介在させている。
3.ヒータの構成
図3を用いて、本実施例に係るヒータ300の構成を説明する。図3(A)はヒータ300の断面図、図3(B)はヒータ300の各層の平面図、図3(C)はヒータ300への電気接点Cの接続方法を説明する図である。
図3(B)には、本実施例の画像形成装置100における記録材Pの搬送基準位置Xを示してある。本実施例における搬送基準は中央基準となっており、記録材Pはその搬送方向に直交する方向における中心線が搬送基準位置Xを沿うように搬送される。また、図3(A)は、搬送基準位置Xにおけるヒータ300の断面図となっている。
図3を用いて、本実施例に係るヒータ300の構成を説明する。図3(A)はヒータ300の断面図、図3(B)はヒータ300の各層の平面図、図3(C)はヒータ300への電気接点Cの接続方法を説明する図である。
図3(B)には、本実施例の画像形成装置100における記録材Pの搬送基準位置Xを示してある。本実施例における搬送基準は中央基準となっており、記録材Pはその搬送方向に直交する方向における中心線が搬送基準位置Xを沿うように搬送される。また、図3(A)は、搬送基準位置Xにおけるヒータ300の断面図となっている。
ヒータ300は、セラミックス製の基板305と、基板305上に設けられた裏面層1と、裏面層1を覆う裏面層2と、基板305上の裏面層1とは反対側の面に設けられた摺動面層1と、摺動面層1を覆う摺動面層2と、より構成される。
裏面層1は、ヒータ300の長手方向に沿って設けられている導電体301(301a、301b)を有する。導電体301は、導電体301aと導電体301bに分離されており、導電体301bは、基板上において導電体301aに対して記録材Pの搬送方向の下流側に配置されている。また、裏面層1は、導電体301a、301bに平行して設けられた導電体303(303−1〜303−7)を有する。導電体303は、導電体301aと導電体301bの間にヒータ300の長手方向に沿って設けられている。さらに、裏面層1は、発熱体302a(302a−1〜302a−7)と発熱体302b(302b−1〜302b−7)を有する。発熱体302aは、導電体301aと導電体303の間に設けられており、導電体301aと導電体303を介して電力を供給することにより発熱する。発熱体302bは、導電体301bと導電体303の間に設けられており、導電体301bと導電体303を介して電力を供給することにより発熱する。
導電体301と導電体303と発熱体302aと発熱体302bとから構成される発熱部位は、ヒータ300の長手方向に対し7つの発熱ブロック(HB1〜HB7)に分割されている。すなわち、発熱体302aは、ヒータ300の長手方向に対し、発熱体302a−1〜302a−7の7つの領域に分割されている。また、発熱体302bは、ヒータ300の長手方向に対し、発熱体302b−1〜302b−7の7つの領域に分割されている。さらに、導電体303は、発熱体302a、302bの分割位置に合わせて、導電体303−1〜303−7の7つの領域に分割されている。
本実施例の発熱範囲は、発熱ブロックHB1の図中左端から発熱ブロックHB7の図中右端までの範囲であり、その全長は220mmである。また、各発熱ブロックの長手方向長さは、すべて同じ約31mmとしているが、長さを異ならせても構わない。
本実施例の発熱範囲は、発熱ブロックHB1の図中左端から発熱ブロックHB7の図中右端までの範囲であり、その全長は220mmである。また、各発熱ブロックの長手方向長さは、すべて同じ約31mmとしているが、長さを異ならせても構わない。
また、裏面層1は、電極E(E1〜E7、およびE8−1、E8−2)を有する。電極E1〜E7は、それぞれ導電体303−1〜303−7の領域内に設けられており、導電体303−1〜303−7を介して発熱ブロックHB1〜HB7それぞれに電力供給するための電極である。電極E8−1、E8−2は、ヒータ300の長手方向端部に導電体301に接続するよう設けられており、導電体301を介して発熱ブロックHB1〜HB7に電力供給するための電極である。本実施例ではヒータ300の長手方向両端に電極E8
−1、E8−2を設けているが、例えば、電極E8−1のみを片側に設ける構成でも構わない。また、導電体301a、301bに対し共通の電極で電力供給を行っているが、導電体301aと導電体301bそれぞれに個別の電極を設け、それぞれ電力供給を行っても構わない。
−1、E8−2を設けているが、例えば、電極E8−1のみを片側に設ける構成でも構わない。また、導電体301a、301bに対し共通の電極で電力供給を行っているが、導電体301aと導電体301bそれぞれに個別の電極を設け、それぞれ電力供給を行っても構わない。
裏面層2は、絶縁性を有する表面保護層307より構成(本実施例ではガラス)されており、導電体301、導電体303、発熱体302a、302bを覆っている。また、表面保護層307は、電極Eの箇所を除いて形成されており、電極Eに対して、ヒータの裏面層2側から電気接点Cを接続可能な構成となっている。
基板305上の裏面層1とは反対側の面に設けられた摺動面層1は、各発熱ブロックHB1〜HB7の温度を検知するための温度検知素子としてのサーミスタTH(TH1−1〜TH1−4、およびTH2−5〜TH2−7)を有している。サーミスタTHは、PTC特性、若しくはNTC特性を有した材料から成り、その抵抗値を検出することにより、全ての発熱ブロックの温度を検知できる。
また、摺動面層1は、サーミスタTHに通電しその抵抗値を検出するため、導電体ET(ET1−1〜ET1−4、およびET2−5〜ET2−7)と導電体EG(EG1、EG2)とを有している。導電体ET1−1〜ET1−4は、それぞれサーミスタTH1−1〜TH1−4に接続されている。導電体ET2−5〜ET2−7は、それぞれサーミスタTH2−5〜TH2−7に接続されている。導電体EG1は、4つのサーミスタTH1−1〜TH1−4に接続され、共通の導電経路を形成している。導電体EG2は、3つのサーミスタTH2−5〜TH2−7に接続され、共通の導電経路を形成している。導電体ETおよび導電体EGは、それぞれヒータ300の長手に沿って長手端部まで形成され、ヒータ長手端部において不図示の電気接点を介して制御回路400と接続されている。
また、摺動面層1は、サーミスタTHに通電しその抵抗値を検出するため、導電体ET(ET1−1〜ET1−4、およびET2−5〜ET2−7)と導電体EG(EG1、EG2)とを有している。導電体ET1−1〜ET1−4は、それぞれサーミスタTH1−1〜TH1−4に接続されている。導電体ET2−5〜ET2−7は、それぞれサーミスタTH2−5〜TH2−7に接続されている。導電体EG1は、4つのサーミスタTH1−1〜TH1−4に接続され、共通の導電経路を形成している。導電体EG2は、3つのサーミスタTH2−5〜TH2−7に接続され、共通の導電経路を形成している。導電体ETおよび導電体EGは、それぞれヒータ300の長手に沿って長手端部まで形成され、ヒータ長手端部において不図示の電気接点を介して制御回路400と接続されている。
摺動面層2は、摺動性と絶縁性を有する表面保護層308より構成(本実施例ではガラス)されており、サーミスタTH、導電体ET、導電体EGを覆うとともに、定着フィルム202内面との摺動性を確保している。また、表面保護層308は、導電体ETおよび導電体EGに対して電気接点を設けるために、ヒータ300の長手両端部を除いて形成されている。
続いて、各電極Eへの電気接点Cの接続方法を説明する。図3(C)は、各電極Eへ電気接点Cを接続した様子をヒータ保持部材201側から見た平面図である。ヒータ保持部材201には、電極E(E1〜E7、およびE8−1、E8−2)に対応する位置に貫通孔が設けられている。各貫通孔位置において、電気接点C(C1〜C7、およびC8−1、C8−2)が、電極E(E1〜E7、およびE8−1、E8−2)に対して、バネによる付勢や溶接などの手法によって電気的に接続されている。電気接点Cは、金属ステー204とヒータ保持部材201の間に設けられた不図示の導電材料を介して、後述するヒータ300の制御回路400と接続されている。
4.ヒータ制御回路の構成
図4は、実施例1のヒータ300の制御回路400の回路図を示す。401は画像形成装置100に接続される商用の交流電源である。ヒータ300の電力制御は、トライアック411〜トライアック417の通電/遮断により行われる。トライアック411〜417は、それぞれ、CPU420からのFUSER1〜FUSER7信号に従って動作する。トライアック411〜417の駆動回路は省略して示してある。
ヒータ300の制御回路400は、7つのトライアック411〜417によって、7つの発熱ブロックHB1〜HB7を独立制御可能な回路構成となっている。トライアック441〜447を選択的に制御することで、複数の発熱体の通電を選択的に制御することができ、長手方向に分割された複数の加熱領域を個々に選択的に発熱させることができる。
ゼロクロス検知部421は交流電源401のゼロクロスを検知する回路であり、CPU420にZEROX信号を出力している。ZEROX信号は、トライアック411〜417の位相制御や波数制御のタイミングの検出等に用いている。
図4は、実施例1のヒータ300の制御回路400の回路図を示す。401は画像形成装置100に接続される商用の交流電源である。ヒータ300の電力制御は、トライアック411〜トライアック417の通電/遮断により行われる。トライアック411〜417は、それぞれ、CPU420からのFUSER1〜FUSER7信号に従って動作する。トライアック411〜417の駆動回路は省略して示してある。
ヒータ300の制御回路400は、7つのトライアック411〜417によって、7つの発熱ブロックHB1〜HB7を独立制御可能な回路構成となっている。トライアック441〜447を選択的に制御することで、複数の発熱体の通電を選択的に制御することができ、長手方向に分割された複数の加熱領域を個々に選択的に発熱させることができる。
ゼロクロス検知部421は交流電源401のゼロクロスを検知する回路であり、CPU420にZEROX信号を出力している。ZEROX信号は、トライアック411〜417の位相制御や波数制御のタイミングの検出等に用いている。
次に、ヒータ300の温度検知方法について説明する。ヒータ300の温度検知は、サーミスタTH(TH1−1〜TH1−4、TH2−5〜TH2−7)によって行われる。サ−ミスタTH1−1〜TH1−4と抵抗451〜454との分圧がTh1−1〜Th1−4信号としてCPU420で検知されており、CPU420にてTh1−1〜Th1−4信号を温度に変換している。同様に、サ−ミスタTH2−5〜TH2−7と抵抗465〜467との分圧が、Th2−5〜Th2−7信号としてCPU420で検知されており、CPU420にてTh2−5〜Th2−7信号を温度に変換している。
CPU420の内部処理では、サーミスタの検知温度に基づき、例えばPI制御(比例積分制御)により、供給するべき電力を算出している。さらに、供給する電力を、電力に対応した位相角(位相制御)や、波数(波数制御)の制御レベルに換算し、その制御条件によりトライアック411〜417を制御している。
リレー430、リレー440は、故障などによりヒータ300が過昇温した場合、ヒータ300への電力遮断手段として用いている。
リレー430、リレー440は、故障などによりヒータ300が過昇温した場合、ヒータ300への電力遮断手段として用いている。
リレー430、及びリレー440の回路動作を説明する。RLON信号がHigh状態になると、トランジスタ433がON状態になり、電源電圧Vccからリレー430の2次側コイルに通電され、リレー430の1次側接点はON状態になる。RLON信号がLow状態になると、トランジスタ433がOFF状態になり、電源電圧Vccからリレー430の2次側コイルに流れる電流は遮断され、リレー430の1次側接点はOFF状態になる。同様に、RLON信号がHigh状態になると、トランジスタ443がON状態になり、電源電圧Vccからリレー440の2次側コイルに通電され、リレー440の1次側接点はON状態になる。RLON信号がLow状態になると、トランジスタ443がOFF状態になり、電源電圧Vccからリレー440の2次側コイルに流れる電流は遮断され、リレー440の1次側接点はOFF状態になる。なお、抵抗434、抵抗444は電流制限抵抗である。
次に、リレー430、及びリレー440を用いた、安全回路の動作について説明する。サーミスタTH1−1〜TH1−4による検知温度の何れか1つが、それぞれ設定された所定値を超えた場合、比較部431はラッチ部432を動作させ、ラッチ部432はRLOFF1信号をLow状態でラッチする。RLOFF1信号がLow状態になると、CPU420がRLON信号をHigh状態にしても、トランジスタ433がOFF状態で保たれるため、リレー430はOFF状態(安全な状態)で保つことができる。尚、ラッチ部432は非ラッチ状態において、RLOFF1信号をオープン状態の出力にしている。同様に、サーミスタTH2−5〜TH2−7による検知温度の何れか1つが、それぞれ設定された所定値を超えた場合、比較部441はラッチ部442を動作させ、ラッチ部442はRLOFF2信号をLow状態でラッチする。RLOFF2信号がLow状態になると、CPU420がRLON信号をHigh状態にしても、トランジスタ443がOFF状態で保たれるため、リレー440はOFF状態(安全な状態)で保つことができる。同様に、ラッチ部442は非ラッチ状態において、RLOFF2信号をオープン状態の出力にしている。
5.加熱領域と画像の位置関係
図5を用いて本実施例における加熱領域と画像の位置関係を説明する。図5に示した加熱領域A1〜A7は、定着ニップ部N内の、発熱ブロックHB1〜HB7に対応した位置に設けられており、発熱ブロックHBi(i=1〜7)の発熱により、加熱領域Ai(i
=1〜7)がそれぞれ加熱される。加熱領域A1〜A7の全長は220mmであり、各領域はこれを均等に7分割したものである(L=31.4mm)。
図5を用いて本実施例における加熱領域と画像の位置関係を説明する。図5に示した加熱領域A1〜A7は、定着ニップ部N内の、発熱ブロックHB1〜HB7に対応した位置に設けられており、発熱ブロックHBi(i=1〜7)の発熱により、加熱領域Ai(i
=1〜7)がそれぞれ加熱される。加熱領域A1〜A7の全長は220mmであり、各領域はこれを均等に7分割したものである(L=31.4mm)。
また、画像変更領域F1〜F6は、各加熱領域のA1〜A7境界近傍に設定された領域である。本実施例では図5(a)に示すように、境界から長手方向の両側に5mm、合計10mmの幅を画像変更領域F1〜F6と設定した。画像変更領域F1〜F6の役割は後述する。なお、画像変更領域F1〜F6の大きさは合計10mmとしたが、定着装置の構成や加熱条件によっても適切な領域は異なるため、画像変更領域F1〜F6の大きさはこれに限定されるものではない。
図5(b)は、加熱領域と記録材と画像形成範囲の位置関係を表す。本実施例では記録材Pとして、紙幅128mm(長手方向)、紙長210mm(搬送方向)の用紙を用いた。また、本実施例を適用する前にホストコンピュータ等の外部装置(不図示)から送られる画像形成範囲の幅は、搬送基準位置Xを中心として95mmとし、搬送方向の長さは150mmとした。
図6は、画像形成範囲と、その範囲内の画像の例である。図6の網掛け領域が画像を表し、塗りつぶされた領域が画像形成範囲を表す。本実施例における画像形成範囲とは、1ページ内の画像の長手方向の両端、および搬送方向の先端と後端を含む範囲を表す。よって、図6(a)のように画像形成範囲内の全域に画像があっても良いし、図6(b)のように画像が存在しない領域があっても良い。画像が存在しない領域がある場合でも、図6(b)に示すように、1ページ内で長手方向に対して最も外側に位置する端部を、画像端部(=画像形成範囲の長手端部)の位置としている。
6.ヒータの制御方法
本実施例におけるヒータの制御方法を説明する。ヒータ300の発熱ブロックHBiの発熱量は、発熱ブロックHBiへの供給電力によって決まる。発熱ブロックHBiへの供給電力を大きくすることで、発熱ブロックHBiの発熱量が大きくなり、発熱ブロックHBiへの供給電力を小さくすることで、発熱ブロックHBiの発熱量が小さくなる。各発熱ブロックHBiへの供給電力は、目標とする設定温度とサーミスタTH(TH1−1〜TH1−4、TH2−5〜TH2−7)から検出された温度との差分から決定される。本実施例の画像形成装置100では、ホストコンピュータ等の外部装置から送られる画像データに応じて、各発熱ブロックHBiへの電力供給を制御する。具体的には画像を形成しない領域は、画像を形成する領域よりも温度が低くなるように制御することによって、省電力化を図っている。
本実施例におけるヒータの制御方法を説明する。ヒータ300の発熱ブロックHBiの発熱量は、発熱ブロックHBiへの供給電力によって決まる。発熱ブロックHBiへの供給電力を大きくすることで、発熱ブロックHBiの発熱量が大きくなり、発熱ブロックHBiへの供給電力を小さくすることで、発熱ブロックHBiの発熱量が小さくなる。各発熱ブロックHBiへの供給電力は、目標とする設定温度とサーミスタTH(TH1−1〜TH1−4、TH2−5〜TH2−7)から検出された温度との差分から決定される。本実施例の画像形成装置100では、ホストコンピュータ等の外部装置から送られる画像データに応じて、各発熱ブロックHBiへの電力供給を制御する。具体的には画像を形成しない領域は、画像を形成する領域よりも温度が低くなるように制御することによって、省電力化を図っている。
7.画像形成範囲の変更方法
画像変更領域F1〜F6の役割と、本発明の特徴である画像形成範囲の変更方法について説明する。まずホストコンピュータ等の外部装置から得た画像情報から、画像端部が画像変更領域F1〜F6に含まれるか否かを判断する。そして、画像変更領域F1〜F6内に画像端部が含まれる場合には、画像端部が画像変更領域F1〜F6に含まれないように、画像形成範囲を変更する。
画像変更領域F1〜F6の役割と、本発明の特徴である画像形成範囲の変更方法について説明する。まずホストコンピュータ等の外部装置から得た画像情報から、画像端部が画像変更領域F1〜F6に含まれるか否かを判断する。そして、画像変更領域F1〜F6内に画像端部が含まれる場合には、画像端部が画像変更領域F1〜F6に含まれないように、画像形成範囲を変更する。
本実施例においては、図5(b)に示すように画像形成範囲の幅が搬送基準位置Xを中心として95mmであるので、画像端部が画像変更領域F2およびF5に含まれる。そこで、図7に示すように、画像変更領域F2およびF5を含まないように、画像形成範囲を縮小して画像形成を行う。画像形成範囲変更後の幅は84.2mmに縮小されている。そのとき、記録材の搬送方向の長さも同じ縮尺で変更し、150mmから133mmへと縮小される。
8.本実施例の効果
本実施例の効果を示すために、画像形成範囲を縮小した場合(本実施例)と、縮小しなかった場合(比較例)を比較する。図5(b)に示した紙幅128mm、紙長210mmの記録材Pを、50枚プリントし終えるまでの時間(印刷時間)を比較した。なお、前述した通り本実施例における画像形成装置100の記録材搬送速度は300mm/sである。
本実施例の効果を示すために、画像形成範囲を縮小した場合(本実施例)と、縮小しなかった場合(比較例)を比較する。図5(b)に示した紙幅128mm、紙長210mmの記録材Pを、50枚プリントし終えるまでの時間(印刷時間)を比較した。なお、前述した通り本実施例における画像形成装置100の記録材搬送速度は300mm/sである。
図8のグラフは連続プリント中の本実施例と比較例のフィルム表面温度分布を表している。グラフ横軸の長手位置は、加熱領域A1〜A7や記録材Pおよび画像形成範囲の位置と対応している。定着不良発生温度と示した温度より低い温度となる長手位置に画像がある場合には、定着不良が発生する。
本実施例では、加熱領域A3〜A5の発熱量を、加熱領域A1、A2、A6、A7の発熱量より高く設定することで、記録材P上のトナーを定着しつつ省電力効果も得られる。
一方、比較例では加熱領域A2、A6の発熱量も、加熱領域A1、A7の発熱量よりも高く設定しなければ定着不良が抑制できないため、本実施例と比べて電力の消費量が大きい。仮に、画像を縮小せずにプリントした場合(加熱領域A2、A6の発熱量を高く設定しなかった場合)には、画像変更領域F2、F5内の領域で定着フィルム表面温度が下がり、定着不良が発生する。また、比較例では加熱領域A2、A6の温度を高く設定したことにより、加熱領域A2、A6内の記録材Pが通紙されない領域において、非通紙部昇温が発生してしまう。そこで、非通紙部の熱を通紙部へ逃がすために紙間時間を本実施例と比べて長くすることで、スループットを落として画像形成が行われる。その結果、表1に示すように比較例では記録材Pを50枚印刷し終えるまでに178秒かかったのに対し、本実施例では42秒で印刷ができた。
本実施例では、加熱領域A3〜A5の発熱量を、加熱領域A1、A2、A6、A7の発熱量より高く設定することで、記録材P上のトナーを定着しつつ省電力効果も得られる。
一方、比較例では加熱領域A2、A6の発熱量も、加熱領域A1、A7の発熱量よりも高く設定しなければ定着不良が抑制できないため、本実施例と比べて電力の消費量が大きい。仮に、画像を縮小せずにプリントした場合(加熱領域A2、A6の発熱量を高く設定しなかった場合)には、画像変更領域F2、F5内の領域で定着フィルム表面温度が下がり、定着不良が発生する。また、比較例では加熱領域A2、A6の温度を高く設定したことにより、加熱領域A2、A6内の記録材Pが通紙されない領域において、非通紙部昇温が発生してしまう。そこで、非通紙部の熱を通紙部へ逃がすために紙間時間を本実施例と比べて長くすることで、スループットを落として画像形成が行われる。その結果、表1に示すように比較例では記録材Pを50枚印刷し終えるまでに178秒かかったのに対し、本実施例では42秒で印刷ができた。
以上説明したように本実施例によれば、複数の加熱領域A1〜A7を有するヒータ300の各領域の境界近傍(画像変更領域F1〜F6)に画像端部がある場合にも、高い画像生産性を保ちつつ、より省電力性に優れた画像形成装置を提供できる。特に、図5(b)のように記録材Pの端部が、画像端部を含む画像変更領域(F2、F5)と隣接する加熱領域(A2、A6)内に存在する場合には非通紙部昇温が発生しやすいため、本発明で得られる効果が大きい。ただし、記録材Pの端部の位置によらず本発明の省電力効果は得られるため、記録材Pの端部の位置は限定されるものではない。
また、図5(b)では画像端部が、画像変更領域F2、F5の2か所に含まれていたが、画像変更領域F1〜F6のうち少なくとも1つに画像端部が含まれている場合に、画像形成範囲を変更することも本発明の適用範囲である。
図6では画像形成範囲を変更する手段として画像を縮小したが、画像形成範囲を平行移動しても構わない。例えば、図9(a)のように画像変更領域F2に画像端部が含まれる場合に、図9(b)のように画像形成範囲を平行移動させる(画像を形成する位置を長手方向に変位させる)ことで、本発明の効果を得ることができる。この場合は、画像のサイズを変更する必要がないという利点がある。また、画像形成範囲の縮小と平行移動の両方を行っても構わない。
本実施例は、図2に示したようなフィルムに内接するヒータを用いた像加熱装置で説明
してきたが、長手方向に複数の分割された加熱領域を持つ像加熱装置であれば、本発明における像加熱装置は、フィルムに内接するヒータを用いた像加熱装置に限定されない。
してきたが、長手方向に複数の分割された加熱領域を持つ像加熱装置であれば、本発明における像加熱装置は、フィルムに内接するヒータを用いた像加熱装置に限定されない。
[実施例2]
続いて、本発明の実施例2について説明する。実施例2の画像形成装置および像加熱装置の基本的な構成および動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1と同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。実施例2においてここで特に説明しない事項は、実施例1と同様である。
続いて、本発明の実施例2について説明する。実施例2の画像形成装置および像加熱装置の基本的な構成および動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1と同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。実施例2においてここで特に説明しない事項は、実施例1と同様である。
実施例2は、画像形成範囲を変更すること及びその内容を、ユーザに報知する点が特徴である。ユーザへ報知する情報は、画像の縮小率でも良いし、画像の縮小前の幅と縮小後の幅でも良いし、画像を平行移動させる距離でも良い。また、画像形成範囲を変更することで、印刷完了までにかかる時間がどれだけ短縮されるかをユーザに報知しても良い。同じく、画像形成範囲を変更することによる、トナー消費量の変化をユーザに報知しても良い。報知する情報は、ホストコンピュータなどの外部装置や、画像形成装置100に備え付けられた報知部としてのオペレーションパネル403(図1参照)を通してユーザへ伝えられる。
上記のユーザに報知した情報から、ユーザが画像形成範囲を変更するか否かを選択しても良い。ユーザが画像形成範囲を変更するか否かを選択するまでの流れを、図10のフローチャートを用いて説明する。まず、画像変更領域F1〜F6内に画像端部があるかを、画像データから判断する(S802)。画像端部がある場合には、画像形成範囲を変更する場合の画像の変化を報知し(S803)、その時の印刷にかかる時間の変化を報知し(S804)、トナー消費量の変化を報知する(S805)。S803とS804とS805の動作は順序が入れ替わってもでも構わないし、いずれかの動作を行わなくても構わない。報知した情報から、ユーザが画像形成範囲を変更するかどうかを選択し(S806)、画像形成範囲の変更を選択した場合には元の画像データを変換する(S807)。そして、画像データの位置に応じて加熱領域A1〜A7を加熱し、画像形成を行う(S808)。画像形成範囲の変更手段や、そのときの加熱領域A1〜A7の発熱量およびその効果は、実施例1と同様である。
実施例2では、ユーザが画像形成範囲の変更の可否を任意に選択できることで、省電力性や画像の高生産性を望む場合と、元の画像サイズを維持したいと望む場合のどちらにも対応可能である。つまり、ユーザのニーズや状況に応じて画像形成のフローを変えられるという点で、実施例1より好ましい形態である。
上記各実施例は、それぞれの構成を可能な限り互いに組み合わせることができる。
100…画像形成装置、200…像加熱装置、300…ヒータ、400…制御回路、A1〜A7…加熱領域、F1〜F6…画像変更領域、P…記録材
Claims (10)
- 記録材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像の情報に基づいて前記画像形成部を制御する制御部と、
基板と、前記基板上に設けられた前記基板の長手方向に並ぶ複数の発熱体と、を有するヒータを有し、前記ヒータの熱を利用して記録材に形成された画像を加熱する像加熱部であって、前記長手方向に分割された複数の加熱領域を有する像加熱部と、
前記画像の情報に応じて、前記複数の加熱領域を選択的に加熱すべく、前記複数の発熱体の通電を選択的に制御する通電制御部と、
を備える画像形成装置において、
前記制御部は、前記複数の加熱領域の境界において前記長手方向に所定の幅を有するように設定された画像変更領域に、記録材に形成される画像の前記長手方向における端部が含まれる場合に、前記画像変更領域に画像が形成されないように、前記記録材に形成される画像の情報を変更し、変更した前記画像の情報に基づいて前記画像形成部を制御し、
前記通電制御部は、前記変更した前記画像の情報に応じて、前記複数の発熱体の通電を選択的に制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部による前記記録材に形成される画像の情報の変更は、記録材において画像を形成することが可能な画像形成範囲の前記長手方向における端部の位置を、前記画像変更領域に含まれない位置に変更することであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記記録材に形成される画像の前記長手方向における端部は、前記画像形成範囲に含まれる複数の画像のうち前記長手方向において最も外側に位置する画像の端部であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記制御部による前記記録材に形成される画像の情報の変更は、前記画像を縮小することであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部による前記記録材に形成される画像の情報の変更は、前記画像を前記記録材に形成する位置を前記長手方向に変位させることであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部が前記記録材に形成される画像の情報を変更する場合に、前記変更がされる前に、前記制御部による前記画像の情報の変更の内容を、ユーザに報知する報知部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記報知部は、前記画像の情報の変更による画像形成に要する時間の変化をユーザに報知することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記報知部は、前記画像の情報の変更によるトナー消費量の変化をユーザに報知することを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置。
- 前記制御部による前記記録材に形成される画像の情報の変更の可否をユーザが選択できるように構成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記像加熱部はさらに、筒状のフィルムを有し、前記ヒータは前記フィルムの内面に接触していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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-
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