JP2023125553A - 画像形成システム及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装着された定着ユニットに応じた定着動作が可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】記録材に画像を形成する画像形成部を備えた装置本体と、記録材に形成された画像を定着する定着動作を制御する制御部と、を備える画像形成システムであって、装置本体には、第1のヒータと、第1のヒータの温度を検知する第1の数の第1の温度検知素子と、を備える第1の定着ユニットと、第1のヒータと異なる第2のヒータと、第2のヒータの温度を検知する第1の数より少ない第2の数の第2の温度検知素子と、を備える第2の定着ユニットと、を選択的に装着可能であり、制御部は、第1の定着ユニットの装着時には、第1の温度検知素子により検知された第1の温度情報に基づいて定着動作を制御し、第2の定着ユニットの装着時には、第2の温度検知素子により検知された第2の温度情報に基づいて定着動作を制御する。【選択図】図10

Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。また、画像形成装置に搭載される定着器や記録材に定着されたトナー画像を再度加熱することにより、トナー画像の光沢度を向上させる光沢付与装置等の像加熱装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置に搭載される定着器等の像加熱装置は、画像形成装置で通紙可能な最大サイズの記録材(大サイズ紙)よりも幅の狭い記録材(小サイズ紙)を連続プリントすると、非通紙部昇温が発生することがある。非通紙部昇温とは、記録材の搬送方向に直交する幅方向(ヒータの長手方向)において記録材が通過しない領域の温度が徐々に上昇するという現象である。この非通紙部の温度が高くなり過ぎると、装置内の各パーツへダメージを与えることがある。そこで、特許文献1では、定着器をユニット化し、ユーザが使用する記録材の種類や大きさに合わせて専用の定着ユニットを入れ替えてプリントを実行することを可能にした画像形成装置が提案されている。
特開2011-56945号公報
画像形成装置は、装着された定着ユニットの種類に応じた定着動作をすることを求められる。
本発明の目的は、装着された定着ユニットに応じた定着動作が可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成システムは、
記録材に画像を形成する画像形成部を備えた装置本体と、
記録材に形成された画像を定着する定着動作を制御する制御部と、
を備える画像形成システムであって、
前記装置本体には、第1のヒータを備える第1の定着ユニットと、前記第1のヒータと異なる第2のヒータを備える第2の定着ユニットと、を選択的に装着することが可能であり、
前記第1の定着ユニットは、
前記第1のヒータの温度を検知する第1の数の第1の温度検知素子を有し、
前記第2の定着ユニットは、
前記第2のヒータの温度を検知する前記第1の数より少ない第2の数の第2の温度検知素子を有し、
前記制御部は、
前記第1の定着ユニットが装着された場合、前記第1の温度検知素子により検知された第1の温度情報に基づいて前記定着動作を制御し、
前記第2の定着ユニットが装着された場合、前記第2の温度検知素子により検知された第2の温度情報に基づいて前記定着動作を制御することを特徴とする。

また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成部を備えた装置本体と、
記録材に形成された画像を定着する定着動作を制御する制御部と、
を備える画像形成システムであって、
前記装置本体には、第1のヒータを備える第1の定着ユニットと、前記第1のヒータと異なる第2のヒータを備える第2の定着ユニットと、を選択的に装着することが可能であり、
前記第1の定着ユニットは、
前記第1のヒータの温度を検知する第1の数の第1の温度検知素子を有し、
前記第2の定着ユニットは、
前記第2のヒータの温度を検知する第2の数の第2の温度検知素子を有し、
前記制御部は、前記装置本体に装着された定着ユニットが、前記第1の定着ユニットであるのか、又は前記第2の定着ユニットであるのかを、前記装置本体に装着された定着ユニットが備えるヒータが有する温度検知素子の数に基づき判別することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成システムは、
記録材にトナー画像を形成する画像形成部を備えた装置本体と、
記録材に形成された画像を定着する定着動作を制御する制御部と、
を備える画像形成システムであって、
前記装置本体には、第1のヒータを備える第1の定着ユニットと、前記第1のヒータと異なる第2のヒータを備える第2の定着ユニットと、を選択的に装着することが可能であり、
前記第1の定着ユニットは、
前記第1のヒータの温度を検知する第1の数の第1の温度検知素子を有し、
前記第2の定着ユニットは、
前記第2のヒータの温度を検知する第2の数の第2の温度検知素子を有し、
前記制御部は、前記装置本体に装着された定着ユニットが、前記第1の定着ユニットであるのか、又は前記第2の定着ユニットであるのかを、前記装置本体に装着された定着ユニットが備えるヒータに通電したときに前記ヒータが有する温度検知素子が検知する温度の昇温速度に基づいて判別することを特徴とする。

また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成部と、
ヒータと、前記ヒータの温度を検知する温度検知素子と、を備える定着ユニットと、
記録材に画像を定着する定着動作を制御する制御部と、
を備える画像形成装置であって、
前記制御部は、前記定着ユニットが備える前記温度検知素子の数に基づき、前記定着ユニットの種類を判別することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成部を備えた装置本体と、
ヒータと、前記ヒータの温度を検知する温度検知素子と、を備え、前記装置本体に装着される定着ユニットと、
を備える画像形成装置において、
前記装置本体は、第1の数の接続部を備え、
前記定着ユニットは、第2の数の前記温度検知素子を備え、
前記第1の数は前記第2の数より多く、前記第1の数の接続部の一部が前記第2の数の温度検知素子と接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、装着された定着ユニットに応じた定着動作が可能な画像形成装置を提供することができる。
画像形成装置の概略断面図 定着器Aの概略断面図 加熱ヒータの構成図 定着器Bの概略断面図 加熱ヒータの構成図 実施例1の電気回路構成図 実施例1の電気回路構成図 実施例1の定着フィルムの温度推移を示す図 実施例1の定着フィルムの温度推移を示す図 実施例1の制御フロー図 実施例2の電気回路構成図 実施例2の電気回路構成図 実施例2の制御フロー図 実施例3のヒータの温度推移を示す図 実施例3の温度検知手段の詳細図 実施例3の制御フロー図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
[画像形成装置の構成]
図1は、本実施例における電子写真方式の画像形成装置の例示的な構成図である。本発明が適用可能な画像形成装置としては、電子写真方式や静電記録方式を利用した複写機、プリンタなどが挙げられ、ここでは電子写真方式を利用して記録材P上に画像を形成するレーザプリンタに適用した場合について説明する。なお、本実施例では、いわゆるタンデム型の4色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))のトナーを用いたカラーレーザプリンタを例示するが、本発明が適用可能な画像形成装置の種類はこれに限定されない。例えば、単一の画像形成部を備えるモノクロプリンタに対しても本発明は適用可能である。
画像形成装置100は、ビデオコントローラ120と制御部113を備える。ビデオコントローラ120は、記録材に形成される画像の情報を取得する取得部として、ホストコンピュータ等の外部装置から送信される画像情報及びプリント指示を受信して処理するものである。制御部113は、ビデオコントローラ120と接続されており、ビデオコントローラ120からの指示に応じて画像形成装置を構成する各部を制御するものである。
画像形成装置100は、色毎に画像形成部としての画像形成ステーションSY、SM、SC、SKを有している。例として、イエローにおける画像形成ステーションSYは、プロセスカートリッジ101Yと、中間転写ベルト103と、中間転写ベルト103を介してプロセスカートリッジ101Yと反対側に配置されている1次転写ローラ105Yと、から構成される。中間転写ベルト103は、図示矢印A方向に回転し、各画像形成ステーションSY、SM、SC、SKは、中間転写ベルト103の回転方向に並んで配置されており、形成する色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合はいずれかの色用に設けられた要素であることを表すための添え字Y、M、
C、Kは省略して総括的に説明する。
プロセスカートリッジ101は、像担持体としての感光ドラム104を有する。感光ドラム104は、不図示の駆動手段により時計回りに回転駆動される。帯電ローラ106は、不図示の高圧電源から高圧を印加されることで感光ドラム104表面を均一に帯電する。次に、露光手段としてのスキャナユニット107が、ビデオコントローラ120に入力される画像情報を元に感光ドラム104へレーザを照射し、感光ドラム104表面に静電潜像を形成する。現像剤供給手段としての現像ローラ108は、不図示の駆動手段によって反時計回りに回転しており、表面にコートされた電荷を帯びた現像剤としてのトナーが感光ドラム104表面の静電潜像に沿って付着することで静電潜像が可視像になる。以下、トナーによる可視像をトナー画像(トナー像)と表記する。感光ドラム104の基層は接地されており、1次転写ローラ105には不図示の高圧電源によりトナーと逆極性の電圧が印加されている。そのため1次転写ローラ105と感光ドラム104の間のニップで転写電界が形成され、トナー画像が感光ドラム104から中間転写ベルト103へ転写する。
図1に示すように、中間転写ベルト103が図示矢印A方向に回転することで、各色の画像ステーションSで生成されたトナー画像が中間転写ベルト103上に形成され搬送される。給紙カセット109には、記録材Pが積載収納されている。ビデオコントローラ120が外部装置からプリント指示を受けると、画像形成装置100は、記録材Pを給送ローラ102で給送して、中間転写ベルト103に向けて搬送する。記録材Pは、レジストローラ対114を介して、2次転写ローラ110と2次転写対向ローラ111(中間転写ベルト103)との間に形成される当接ニップ部に所定のタイミングで搬送される。具体的には、中間転写ベルト103上のトナー画像先端部と記録材Pの先端部が重なるタイミングで搬送される。記録材Pが2次転写ローラ110と2次転写対向ローラ111の間で狭持搬送される間、2次転写ローラ110には不図示の電源装置からトナーと逆極性の電圧が印加される。2次転写対向ローラ111が接地されているため、2次転写ローラ110と2次転写対向ローラ111の間には転写電界が形成される。この転写電界により中間転写ベルト103から記録材Pへとトナー画像が転写する。記録材Pは、2次転写ローラ110と2次転写対向ローラ111の間のニップを通過した後、定着装置200にてヒータの熱を利用した加熱処理と定着ニップによる加圧処理を受ける。これにより記録材P上のトナー画像は記録材Pに定着する。その後、記録材Pは排紙トレイ115へ搬送され、画像形成プロセスは完了する。
制御部113は、定着装置200の温度制御プログラムを記憶する記憶部を有している。
ここで、本実施例では、記録材に定着済み画像を形成する動作、すなわち、各画像ステーションによる未定着のトナー画像の記録材P上への形成動作と、定着装置200によるトナー画像の記録材Pへの定着動作と、を合わせた動作を、画像形成動作とする。
なお、本実施例においては、記録材Pの搬送方向に直交する幅方向における最大通紙幅が216mmの画像形成装置を使用しており、Letterサイズ(216mm×279mm)の記録材をプリントすることが可能である。
本実施例の画像形成装置100は、構成(種類)が互いに異なる複数種類の定着装置(定着ユニット)200のうちの一つを、選択的に装置本体に装着可能に構成されている。本実施例では、2種類の定着装置200(定着器A、定着器B)について説明するが、3種類以上の定着装置200を着脱可能に構成してよい。
[定着器Aの構成]
図2は、1つ目の定着器である定着器A(第1定着ユニット)の断面図である。定着器Aは、エンドレスベルトとしての定着フィルム202と、定着フィルム202の内面に接触するヒータ300と、定着フィルム202を介してヒータ300と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ208と、金属ステー204と、を有する。
定着フィルム202は、筒状に形成された複層耐熱フィルムであり、厚みが50~100μm程度のポリイミド等の耐熱樹脂、または厚みが20~50μm程度のステンレス等の金属を基層として用いることができる。また、定着フィルム202の表面には、トナーの付着防止や記録材Pとの分離性を確保するため、離型層を形成する。離型層は、厚みが10~50μm程度のテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等の離型性にすぐれた耐熱樹脂を被覆して形成する。更に、特にカラー画像を形成する装置では、画質向上のため、上記基層と離型層の間に、弾性層として厚みが100~400μm程度、熱伝導率が0.2~3.0W/m・K程度のシリコーンゴム等の耐熱ゴムを設けても良い。本実施例では、熱応答性や画質、耐久性等の観点から、基層として厚み60μmのポリイミド、弾性層として厚み300μmのシリコーンゴム、離型層として厚み30μmのPFAを用いている。
加圧ローラ208は、鉄やアルミニウム等の材質の芯金209と、シリコーンゴム等の材質の弾性層210を有する。ヒータ300は、耐熱樹脂製のヒータ保持部材201に保持されており、定着フィルム202を加熱する。ヒータ保持部材201は、定着フィルム202の回転を案内するガイド機能も有している。金属ステー204は、不図示の加圧力を受けて、ヒータ保持部材201を加圧ローラ208に向けて付勢する。加圧ローラ208は、モータ30から動力を受けて矢印R1方向に回転する。加圧ローラ208が回転することによって、定着フィルム202が従動して矢印R2方向に回転する。定着ニップ部Nにおいて記録材Pを挟持搬送しつつ定着フィルム202の熱を与えることで、記録材P上の未定着トナー画像は定着処理される。
ヒータ300は、セラミックス製の基板305上に設けられた発熱体によって加熱されるヒータである。ヒータ300は、定着ニップ部Nの側に設けられた表面保護層308と、定着ニップ部Nの反対側に設けられた表面保護層307が設けられている。定着ニップ部Nの反対側に設けられた電極(ここでは代表として電極E3を示してある)と、電気接点(ここでは代表として電気接点C3を示してある)が複数設けられており、各電気接点から各電極に給電を行っている。
[定着器Aのヒータ構成]
図3は、定着器Aのヒータ300の構成図を示している。図3(A)は、図3(B)に示す搬送基準位置Xにおける断面図を示してある。搬送基準位置Xは、記録材Pを搬送する際の基準位置として定義する。本実施例では、記録材Pの幅方向における中央部が、搬送基準位置Xを通過するように搬送される。
アルミナ製の基板305のサイズは、長手方向230mm、幅方向8mm、厚みが1mmである。また、基板305の裏面層側の面上には、第1の導電体301(301a、301b)と第2の導電体303が設けられる。第1の導電体301は、基板305上にヒータ300の長手方向に沿って設けられる。第2の導電体303(搬送基準位置Xでは303-3)は、基板305上に、第1の導電体301とヒータ300の短手方向の異なる位置で、ヒータ300の長手方向に沿って設けられる。第1の導電体301は、記録材Pの搬送方向の上流側に配置された導電体301aと、下流側に配置された導電体301bに分離されている。
更に、ヒータ300は、第1の導電体301と第2の導電体303の間に設けられており、第1の導電体301と第2の導電体303を介して供給する電力により発熱する発熱体302を有する。発熱体302は、本実施例では記録材Pの搬送方向の上流側に配置された発熱体302a(搬送基準位置Xでは302a-3)と、下流側に配置された発熱体302b(搬送基準位置Xでは302b-3)に分離されている。また、ヒータ300の裏面層2には、発熱体302、第1の導電体301、及び第2の導電体303(搬送基準位置Xでは303-3)を覆う絶縁性(本実施例ではガラス)の表面保護層307が電極部E(搬送基準位置XではE3)を避けて設けられている。また、導電体301、導電体303、発熱体302はともに厚み10μmでスクリーン印刷した。
図3(B)には、ヒータ300の各層の平面図を示してある。ヒータ300の裏面層1には、第1の導電体301と第2の導電体303と発熱体302の組からなる発熱ブロックがヒータ300の長手方向に複数設けられている。本実施例のヒータ300は、ヒータ300の長手方向に、合計5つの発熱ブロックHB1~HB5を有する。発熱ブロックHB1の図中の左端から、発熱ブロックHB5の図中の右端までが発熱領域であり、その長さは220mmである。発熱ブロックHB1~HB5は、ヒータ300の短手方向に対称に形成された、発熱体302a-1~302a-5、及び発熱体302b-1~302b-5によって、それぞれ構成されている。裏面層1における第1の導電体301は、発熱体(302a-1~302a-5)と接続する導電体301aと、発熱体(302b-1~302b-5)と接続する導電体301bによって構成されている。同様に、第2の導電体303は、5つの発熱ブロックHB1~HB5に対応するため、導電体303-1~303-5の5本に分割されている。
電極E1~E5はそれぞれ、導電体303-1~303-5を介して、発熱ブロックHB1~HB5に電力供給するために用いる電極である。電極E8-1、及びE8-2は、導電体301a、及び導電体301bを介して、5つの発熱ブロックHB1~HB5に電力供給するために用いる共通の電気接点と接続するために用いる電極である。本実施例では、長手方向の両端に電極E8-1、E8-2を設けているが、例えば電極E8-1のみを片側に設ける構成でも良いし、記録材搬送方向の上下流で別々の電極を設けても良い。
また、ヒータ300の裏面層2の表面保護層307は、電極E1~E5、E8-1、及びE8-2の箇所を除いて形成されている。かかる構成により、ヒータ300の裏面層側から、各電極に電気接点C1~C5、C8-1、及びC8-2を接続可能となっており、ヒータ300の裏面層側から電力供給可能である。また、発熱ブロックのうちの少なくとも一つの発熱ブロックに供給する電力と、他の前記発熱ブロックに供給する電力を独立に制御可能な構成となっている。ヒータ300の裏面に電極を設けることで、基板305上で導電パターンによる配線を行う必要がないため、基板305の短手方向の幅を短くすることができる。そのため、基板305の材料コストの低減や、基板305の熱容量低減によるヒータ300の温度上昇にかかる立ち上げ時間を短縮する効果を得ることができる。なお、電極E1~E5は、基板の長手方向において発熱体が設けられた領域内に設けられている。
ヒータ300の摺動面(定着フィルムと接触する側の面)側の摺動面層2には、摺動性のある表面保護層308(本実施例ではガラス)を有する。表面保護層308は、ヒータ300の両端部を除き、少なくとも定着フィルム202と摺動する領域に設けてある。表面保護層308に被覆されないヒータ300の両端部には、サーミスタの抵抗値検出用の導電体ET1-1~ET1-3、ET2-4~ET2-5、及びサーミスタの共通導電体EG1、EG2に電気接点が設けられる。摺動面層1には、ヒータ300の発熱ブロックHB1~HB5ごとの温度を検知する温度検知素子として、PTC特性、若しくはNTC特性(本実施例ではNTC特性)を有した材料を基板上に薄く形成した、サーミスタT1
~T5が設置されている。発熱ブロックHB1~HB5の全てにサーミスタを有しているため、サーミスタの抵抗値を検出することにより、全ての発熱ブロックの温度を検知できる。
図3(C)に示すように、ヒータ300の保持部材201には、電極E1、E2、E3、E4、E5、E8-1、及びE8-2と、電気接点C1~C5、C8-1、及びC8-2を接続するための穴が設けられている。ステー204と保持部材201の間には、前述した、電気接点C1~C5、C8-1、及びC8-2が設けられている。電極E1~E5、E8-1及びE8-2に接触する電気接点C1~C5、C8-1、及びC8-2は、バネによる付勢や溶接等の手法によって、それぞれヒータの電極部と電気的に接続されている。各電気接点は、ステー204と保持部材201の空間に設けられたケーブルや薄い金属板等の導電材料を介して、後述するヒータ300の制御回路600と接続している。また、サーミスタの抵抗値検出用の導電体ET1-1~ET1-3、ET2-4~ET2-5、及びサーミスタの共通導電体EG1、EG2に設けられた電気接点も、後述する制御回路600と接続されている。
[定着器Bの構成]
図4は、本実施例の用いる2つ目の定着器である定着器B(第2定着ユニット)の断面図である。図2の定着器Aとの違いはヒータであり、その他の構成は同じであるので説明を省略する。定着器Bのヒータ400は、セラミックス製の基板401上に設けられた発熱体によって加熱されるヒータである。ヒータ400は、定着ニップ部Nの側に表面保護層402が設けられている。定着ニップ部Nの反対側には不図示の電極と電気接点が設けられており、電気接点から電極に給電を行っている。ヒータ400の詳細の説明は図5で行う。また、ヒータ400の温度を検知する温度検知素子としてのサーミスタ212が、ヒータ400に直接に当接している。
[定着器Bのヒータ構成]
図5は、定着器Bのヒータ400の構成図を示している。図5(A)は、ヒータ400の断面図である。アルミナ基板401のサイズは、長手方向230mm、幅方向8mm、厚みが1mmであり、発熱体403を厚み10μmでスクリーン印刷した。また、ガラスからなる保護層402を厚み50μmでスクリーン印刷した。また、図5(B)は、ヒータ400を定着ニップ部N側から見た平面図である。アルミナ基板401の端部には電極としての導電パターン404、405を形成している。発熱体403は、2本の発熱体が導電パターン406を介して直列接続されている。導電パターン404、405へ給電することで発熱体403が加熱される。
[ヒータ制御回路の構成]
図6は、本実施例における定着器の制御回路の回路図であり、画像形成装置に定着器Aが装着された場合の回路図である。図6の破線で囲まれた部分が定着器Aの回路図を示している。CPU420は、画像形成装置の制御部113の一部の構成要素であり、制御回路の駆動を担っている。画像形成装置100に接続された商用の交流電源422からヒータ300への電力制御は、半導体スイッチング素子であるトライアック411~トライアック415の通電/遮断により行われる。トライアック411~415は、それぞれ、CPU420からのFUSER1~FUSER5信号に従って動作する。トライアック411~415の駆動回路は省略して示してある。ヒータ300の制御回路は、5つのトライアック411~415によって、5つの発熱ブロックHB1~HB5を独立制御可能な回路構成となっている。
ゼロクロス検知部421は、交流電源422のゼロクロスを検知する回路であり、CPU420にZEROX信号を出力している。ZEROX信号は、トライアック411~4
15の位相制御や波数制御のタイミングの検出等に用いている。
次にヒータ300の温度検知方法について説明する。サ-ミスタT1~T5によって検知される温度は、サ-ミスタT1~T5と抵抗451~455との分圧が、Th1~Th5信号としてADコンバータ423で検知されている。ADコンバータ423は、Th1~Th5のアナログ電圧信号を離散化してディジタル信号に変換し、温度情報としてのディジタル情報をCPU420へシリアル通信により送信する。
CPU420の内部処理では、各発熱ブロックの設定温度と、サーミスタの検知温度に基づき、例えばPI(比例・積分)制御により、供給するべき電力を算出する。更に供給する電力に対応した位相角(位相制御)や、波数(波数制御)の制御レベルに換算し、その制御条件によりトライアック411~415を制御している。リレー430、リレー440は、故障などによりヒータ300が過昇温した場合、ヒータ300への電力遮断手段として用いている。
図7は、本実施例における定着器の制御回路の回路図であり、画像形成装置に定着器Bが装着された場合の回路図である。図7の破線で囲まれた部分が定着器Bの回路図を示している。定着器Bのヒータ400の電力制御は、トライアック411の通電/遮断により行われる。トライアック411は、CPU420からのFUSER1信号に従って動作する。ヒータ400は発熱体403の1系統のみであるので、トライアック412~415は定着器Bへは接続されない(絶縁されている)。ヒータ400の温度検知方法は、サーミスタ212によって検知される。サーミスタ212によって検知された温度は、サ-ミスタ212と抵抗456との分圧が、Th1信号としてADコンバータ423で検知される。ADコンバータ423は、Th1のアナログ電圧信号を離散化してディジタル信号に変換し、温度情報としてのディジタル情報をCPU420へシリアル通信により送信する。その他の制御回路構成は図6と同じであるので説明を省略する。
[ヒータ制御方法の概要]
本実施例の画像形成装置は、装置本体に装着された定着ユニットの種類に応じて異なる制御内容の画像形成動作を実行する。
第1の定着ユニットとしての定着器Aのヒータ300は、記録材Pの搬送方向と直交する幅方向に分かれ、それぞれ個別に発熱を制御可能な複数の発熱ブロックを有している。これに対し、第2の定着ユニットとしての定着器Bのヒータ400は、幅方向のサイズが最大の記録材のサイズに対応した単一の発熱ブロックを有した構成となる。定着器Aでは、制御目標温度を、定着器Aを通過する記録材Pのサイズに応じて、複数の発熱ブロックのそれぞれで個別に設定する。例えば、サイズが最大の記録材が定着器Aを通過する場合には、制御目標温度を、複数の発熱ブロックのそれぞれで同じ温度に設定してよい。例えば、最大サイズよりも幅が狭い記録材の定着では、幅方向の端にある発熱ブロックの制御目標温度を、その発熱ブロックよりも幅方向内側の発熱ブロックの制御目標温度よりも低い温度に設定してよい。以下、具体的な制御内容について説明する。
定着器Aが装着された場合、ホストコンピュータ等の外部装置(不図示)から送られる印刷条件に応じて、ヒータ300の5つの発熱ブロックHB1~HB5それぞれへの供給電力を最適に制御して選択的に加熱する構成である。発熱ブロックHB1~HB5それぞれへの供給電力は、各発熱ブロックHB1~HB5に対する、加熱パラメータとしての制御目標温度(以下、制御温度TgtA)を参照して、制御部113にて決定される。
発熱ブロックHB1~HB5に対応するサ-ミスタT1~T5の検知温度が、それぞれの発熱ブロックHB1~HB5に対して設定される制御温度TgtAと等しくなるように
温調制御される。
画像形成装置に定着器Bが装着された場合、ホストコンピュータ等の外部装置(不図示)から送られる印刷条件に応じて、ヒータ400の発熱体403へ電力が供給される。供給電力は、発熱体403に対する加熱パラメータとしての制御目標温度(以下、制御温度TgtB)を参照して、制御部113にて決定される。
また、サ-ミスタ212の検知温度がヒータ400に対して設定される制御温度TgtBと等しくなるように温調制御される。
ここで、定着器Aの制御温度TgtAと、定着器Bの制御温度TgtBは、異なる値になる。理由は、定着器AではサーミスタT1~T5がセラミック製の基板305と定着フィルム202の間に設置されているのに対して、定着器Bでは、セラミック製の基板402の裏面(定着フィルムとは反対側)に設置されているからである。つまり、記録材Pの未定着トナーを加熱定着するために、定着ニップ部Nを最適な温度にする場合、定着器AではサーミスタT1~T5が定着ニップ部Nに近い位置に設定されているので、比較的高い温度を検知する。一方で、定着ニップ部Nの温度が同じであっても、定着器Bではサーミスタ212が定着ニップ部Nから離れた位置に設置されているので、比較的低い温度を検知する。このため本実施例では制御温度TgtAは、制御温度TgtBより高い温度に設定される。
[紙サイズ毎の印刷速度の制御]
本実施例の画像形成装置において通紙可能な記録材の種類には、最大幅の記録材(大サイズ紙)としてLetter紙(216mm幅)と、これより幅が狭い記録材であるExecutive紙(184mm幅)と、が含まれる。これらLetter紙とExecutive紙をそれぞれ複数枚連続的にプリントする際における、定着器を単位時間当たりに通過する枚数として、1分間当たりの印刷枚数(以下、スループットと記す)の制御について説明する。
定着器Aが画像形成装置に装着された場合は、紙サイズ毎に発熱ブロックHB1~HB5の制御温度を変えることでLetter紙、Executive紙ともに同じスループットでプリントすることが可能となる。これは、Letter紙の場合は、発熱ブロックHB1~HB5の長手全域を紙が通過するので、全ての発熱ブロックを同じ制御温度に設定することで良好な定着性が得られる。一方、Executive紙の場合、紙が通過する領域は発熱ブロックHB2~HB4(発熱ブロックHB2~HB4の長さは188mm)であり、発熱ブロックHB1、HB5は紙が通過しない非通紙部領域となる。仮に発熱ブロックHB1~HB5の制御温度を全て同じ温度に設定した場合、発熱ブロックHB1、HB5の領域の温度が他の領域より高い温度になり、定着フィルム等の耐熱温度を越えてしまう可能性がある。よって、本実施例では、Ececutive紙を通紙するときの発熱ブロックHB1、HB5(第1の発熱ブロック)の制御温度を、発熱ブロックHB2~HB4(第2の発熱ブロック)の制御温度より低い温度に設定する。こうすることで、上述の通りLetter紙と同じスループットでプリントすることが可能となる。
Letter紙、及びExecutive紙を50ppm(pages per minute)のスループットでプリントとしたときの発熱ブロックの制御温度(所定の制御目標温度)を表1に示す。
[表1]定着器Aの制御温度
Figure 2023125553000002
このときの定着フィルムの温度推移を図8に示す。図8(A)は、Letter紙をプリントしたときであり、発熱ブロックHB1~HB5まで全て通紙領域であり、通紙領域での定着フィルムの表面温度は170℃で一定となっており、耐熱温度以下に維持されている。一方、図8(B)は、Executive紙をプリントしたときであり、実線で示す通紙領域のフィルム温度は図8(A)と同じである。また、発熱ブロックHB1、HB5は非通紙部の領域となり、発熱ブロックHB1、HB5の制御温度が180℃と低い温度に設定された結果、破線で示す非通紙部領域のフィルム温度はプリントの初期では低目の温度で推移する。しかしながら、非通紙部昇温の影響で徐々に温度が上昇し、最終的には通紙部のフィルム温度と同程度になる。また、全ての領域で定着フィルム温度は耐熱温度以下に維持されている。
定着器Bが画像形成装置に装着された場合は、紙サイズによらずヒータ400の制御目標温度は1つの温度に設定される。
Letter紙、及びExecutive紙をプリントしたときのヒータ400の制御温度と、紙サイズ毎に設定したスループットを表2に示す。
[表2]定着器Bの制御温度、及びスループット
Figure 2023125553000003
前述した通り、通紙領域において、定着器Aの制御温度は、定着器Bの制御温度より高い設定にしている。例えば、Executive紙をプリントする際において通紙領域となる定着器Aの発熱ブロックHB2~HB4の制御温度は、定着器Bの制御温度(200℃)より高い温度(220℃)に設定される。一方、Executive紙をプリントする際において非通紙領域となる定着器Aの発熱ブロックHB1、HB5の制御温度は、定着器Bの制御温度(200℃)より低い温度(180℃)に設定される。
Letter紙を50ppmでプリントしたときの定着フィルムの温度推移は図8(A)であり、定着器Aの温度推移と全く同じである。次に、Executive紙を20ppmでプリントする場合、記録材の搬送速度はLetter紙と同じ速度に設定しているが、記録材を供給する間隔を延長して1分間に20枚の処理枚数にしている。また、ヒータ400の制御温度はLetter紙と同じ温度に設定する。スループットを20ppmとしたことにより、定着ニップ部Nに記録材が挟持されていな時間(以下、紙間と記す)が長くなる。紙間の間はヒータで発生した熱が紙へ供給されないため、より少ない電力でヒータの温度を200℃に制御することができる。したがって、紙間では非通紙部でも投入される電力が少ないことにより、非通紙部昇温が抑制される。
このときの定着フィルムの温度推移を図9(A)に示す。実線で示す通紙領域の定着フィルム温度は、170℃一定で推移する一方で、非通領域の定着フィルム温度は非画像部
昇温の影響が出ている。しかしながら、スループットを20ppmにしているため、昇温速度を抑制することができているので、定着フィルムの耐熱温度以下に抑制することができている。
仮に、Executive紙を50ppmでプリントしたときの定着フィルムの温度推移を図9(B)に示す。この場合はスループットが多いので紙間の時間が短くなり、単位時間当たりに紙へ供給しなければならない電力が増加する。一方で非通紙領域では紙が通過しないため供給された電力は、全て定着器を加熱するエネルギーとなるため定着フィルム温度が高くなる。したがって、定着器Bで小サイズ紙をプリントする場合は、スループットを下げることが効果的となる。
[定着器の判別方法、及びプリント動作]
図10は、本実施例における定着器の判別方法、及びプリント制御のフローチャートである。S101で、画像形成装置の電源がオンされると画像形成装置の初期化動作が開始される。この初期化動作中にCPU420は、受信部として、定着器内のADコンバータ423からシリアル通信によりサーミスタの信号を受け取る。次に、S102で、CPU420は、装置本体に装着された定着ユニットに備えられたサーミスタの数を取得する取得手段として、受け取ったサーミスタの信号のディジタル情報を解析しサーミスタ信号の数をカウントする。
本実施例の画像形成装置は定着器Aと定着器Bが装着可能であり、それぞれの定着器に具備されているサーミスタの数が違う。よって、ADコンバータ423からCPU420へ送信されるサーミスタ信号の数が異なることにより、装置本体に装着された定着ユニットの種類、すなわち、定着器Aと定着器Bのどちらが装置本体に装着されたかの判定、判別が可能となる。S103でサーミスタ信号の数が2個以上であれば、S104で画像形成装置に定着器Aが装着されたと判定する。一方、S103でサーミスタ信号の数が2個未満であれば、S105で画像形成装置に定着器Bが装着されたと判定する。以上の動作を画像形成装置の初期化動作中に終了する。
次に、S106でプリント開始要求が発生した場合、S107でプリント条件を判断する。S107でプリントの条件が大サイズ紙であった場合はS108へ遷移する。S108では画像形成装置に装着された定着器の判定結果に基づいて、定着器Aが装着されていた場合は、S109で制御温度をTgtA(220℃)に設定する。一方、S108で判定結果が定着器Bであった場合は、S110で制御温度をTgtB(200℃)に設定する。次に、S107でプリントの条件が小サイズ紙であった場合はS111へ遷移する。
S111では画像形成装置に装着された定着器の判定結果に基づいて、定着器Aが装着されていた場合は、S112でプリントされる紙サイズに応じて、発熱ブロック毎に最適な制御温度が設定される。具体例には、通紙部である発熱ブロックHB2~HB4は220℃、非通紙部である発熱ブロックHB1とHB5は180℃に設定される。一方、S111で判定結果が定着器Bであった場合は、S113で制御温度がTgtB(200℃)に設定され、S115でスループットが第二のスループットである20ppmに設定される。また、S109、S110、S112のいずれかに遷移していた場合は、S114で第一のスループットである50ppmに設定される。最後にS116でプリントが実行される。
以上説明してきたように、本実施例では複数種類の定着器が装着可能な画像形成装置において、ユーザが装着した定着器に応じてヒータの温度制御やスループット制御を変更することで良好な定着性が得られる。また、これらの定着器の種類を自動で判別することで、ユーザが設定した紙サイズに応じて最適な定着制御温度やスループットを設定してプリ
ントが実行できる。さらに、定着器に必須のパーツであるサーミスタの信号を用いることで、装着された定着器の判別に特化した専用デバイスが不要となる。
本実施例では、定着器Aの定着動作の制御において、記録材のサイズに応じた制御を例示したが、記録材に形成される画像情報に応じて、発熱ブロック毎の制御目標温度を調整する制御を行ってもよい。すなわち、画像を形成しない非画像部の温度を画像部の温度に比べて低くする制御である。かかる制御によっても、端部昇温の抑制を図ることができるとともに、使用電力の抑制を図ることができる。
また、本実施例では、装置本体に装着可能な定着ユニットの種類として、2種類の定着器を例示したが、種類の数は3種類以上であってもよい。このように複数の定着ユニットを選択的に取換可能な画像形成システムにおいては、図7に示すように、定着ユニットのサーミスタと電気的に接続される装置本体の接続部の数を、一つの定着ユニットが備えるサーミスタの最大数と少なくとも同数設ければよい。
(実施例2)
本発明の実施例2に係る画像形成装置は、構成が違う複数種類の定着器が装着可能であり、本実施例では装着された定着器の判別方法として、特定のサーミスタ信号を用いる。また、実施例2の画像形成装置は、実施例1と同様に、図2に示す定着器Aと、図4に示す定着器Bが装着可能である。また、実施例2の画像形成装置、定着器、および加熱ヒータの構成は実施例1と同様であり、説明を省略する。
[ヒータ制御回路の構成]
図11は、本実施例における定着器の制御回路の回路図であり、画像形成装置に定着器Aが装着された場合の回路図である。図11の破線で囲まれた部分が定着器Aの回路図を示している。
実施例1との違いはヒータ300の温度検知方法であり、その他の回路構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。サ-ミスタT1~T5によって検知される温度は、サ-ミスタT1~T5と抵抗451~455との分圧が、Th1~Th5信号としてCPU420へ直接つながっている。すなわち、CPU420は、定着器Aが備える複数のサーミスタT1~T5と個々に接続されることで、個々のサーミスタに対応した複数の温度検知回路を形成される。かかる複数の温度検知回路を介して個々にサーミスタT1~T5の出力値がCPU420へ出力される。CPU420は、Th1~Th5のアナログ電圧信号を離散化してディジタル信号に変換し、ヒータ300の温度制御の演算に用いる。
図12は、本実施例における定着器の制御回路の回路図であり、画像形成装置に定着器Bが装着された場合の回路図である。図12の破線で囲まれた部分が定着器Bの回路図を示している。
実施例1との違いはヒータ400の温度検知方法であり、その他の回路構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。サ-ミスタ212によって検知される温度は、サ-ミスタ212と抵抗456との分圧をTh1信号としておあり、またTh2~Th5は接地された状態でCPU420へ直接つながっている。すなわち、CPU420は、定着器Bが備えるサーミスタ212と接続される第1の温度検知回路と、接続対象の温度検知素子が存在せず接地電位に相当する値が出力される第2の温度検知回路と、が形成されることになる。CPU420は、Th1~Th5のアナログ電圧信号を離散化してディジタル信号に変換し、ヒータ400の温度制御の演算に用いる。Th2~Th5の信号は接地されているのでCPU420では0[V]として検知される。また、本実施例のサーミスタはNTC特性を有しているので、ヒータ400の温度が高くなるとサーミスタ212の抵抗
は小さくなる。従って、図12の回路上では抵抗456(固定値)とサーミスタ212が直列に接続されているため、ヒータ400の温度が高くなるとTh1の電位は小さくなる。
[定着器の判別方法]
本実施例の画像形成装置に定着器Aが装着された場合、ヒータ300の温度が何度であってもサーミスタT1~T5の抵抗値は0[Ω]より大きな値を持つので、Th1~Th5の電位は0[V]より大きな値となる。一方で、定着器Bが装着された場合は、ヒータ400の温度が何度であってもサーミスタ212の抵抗値は0[Ω]より大きな値を持つので、Th1の電位は0[V]より大きな値となる。しかし、Th2~Th5は接地されているので電位は0[V]である。したがって、CPU420でTh2~Th5信号のいずれかの電位が0[V]であった場合は、画像形成装置に定着器Bが装着されたと判別できる。一方、CPU420でTh2~Th5信号の電位がいずれも0[V]より大きいときは、定着器Aが装着されたと判別できる。
図13は、本実施例における定着器の判別方法、及びプリント制御のフローチャートである。S101で画像形成装置の電源がオンされると画像形成装置の初期化動作が開始される。この初期化動作中にS202でCPU420は、定着器に接続されたサーミスタの信号の電圧を取得する。次にS203でCPU420は、取得したサーミスタの信号の中でTh2~Th5の信号が何れも0[V]より大きい場合はS104で装着された定着器が定着器Aであると判定する。一方、S203でTh2~Th5の信号が何れも0[V]であれば、S105で画像形成装置に定着器Bが装着されたと判定する。以上の動作を画像形成装置の初期化動作中に終了する。これ以降のフローチャートは実施例1と同様であるため説明を省略する。
以上説明してきたように、本実施例では複数種類の定着器が装着可能な画像形成装置において、ユーザが装着した定着器を自動で判別し、またユーザが設定した紙サイズに応じて最適な定着制御温度やスループットを設定してプリントが実行できる。また、定着器には必須のパーツであるサーミスタの信号を用いることで、装着された定着器の判別に特化した専用デバイスが不要となる。
(実施例3)
本発明の実施例3では、装着された定着器の判別方法として、ヒータを加熱したときにサーミスタが検知する温度の昇温速度の違いを用いる。また、実施例3の画像形成装置は、実施例1と同様に、図2に示す定着器Aと、図4に示す定着器Bが装着可能である。また、実施例3の画像形成装置、定着器、および加熱ヒータの構成は実施例1と同様であり、説明を省略する。
図14は、定着器Aのヒータ300、及び定着器Bのヒータ400に一定の電力を投入したときにそれぞれのサーミスタが検知する温度プロファイルである。ヒータの温度が室温の状態から一定の電力を投入し制御温度に到達するとPI制御に移行する。また、定着器Aと定着器Bへ投入している電力は同じであるが、定着器Aの方がサーミスタが検知する温度としては昇温速度が速くなった。この理由について説明する。定着器Aのサーミスタは、図3に示すサーミスタT1~T5であり、セラミックの基板305にスクリーン印刷で厚さ10μm、幅1mmで印刷されている。したがって、サーミスタT1~T5は、熱容量が非常に小さいため温度の変化に対する感度が高く、熱応答を早くすることができる。図15に、定着器Bのサーミスタ212の詳細な断面図を示す。サーミスタ212の構成としては、温度を感知するサーミスタ素子213とサーミスタ素子213を保持するためのセラミックペーパー214、表面の保護層としてのポリイミドフィルム215からなる。また、サーミスタ素子213は、直径が1mm程度であり、熱容量としてはサーミ
スタT1~T5と比べると大きな値になる。よって、サーミスタ212の熱応答はやや遅くなってしまう。このサーミスタT1~T5とサーミスタ212の熱応答の違いによって、図14に示すように昇温速度が異なる結果となった。本実施例で定着器に投入する電力を900[W]とした場合、定着器Aの昇温の傾きα1は、135(℃/sec)であり、定着器Bの昇温の傾きα2は、117(℃/sec)となった。
[定着器の判別方法]
本実施例ではサーミスタが検知する温度で、ヒータに一定の電力を投入したときの昇温速度の差から装着された定着器の種類を判別する。画像形成装置の電源がオンされたときの初期動作として、ヒータに一定の電力を投入する。その後、所定時間が経過したときのそれぞれのサーミスタ温度を検知し、温度が所定の閾値以上であれば定着器Aが装着されたと判別できる。一方、温度が所定の閾値未満であれば定着器Bが装着されたと判別できる。
図16は、本実施例における定着器の判別方法、及びプリント制御のフローチャートである。S101で画像形成装置の電源がオンされると画像形成装置の初期化動作が開始される。この初期化動作中にS302でヒータに一定の電力(900[W])を投入する。次にS303では、電源オン時のサーミスの初期温度と、ヒータに電力が投入されて所定の時間が経過した後のサーミスタの温度から、昇温カーブの傾きαを計算する。この傾きαが、昇温速度の所定の閾値として125(℃/sec)以上であった場合は、S104で装着された定着器が定着器Aであると判定する。一方、S303で傾きαが125(℃/sec)未満であれば、S105で画像形成装置に定着器Bが装着されたと判定する。以上の動作を画像形成装置の初期化動作中に終了する。これ以降のフローチャートは実施例1と同様であるため説明を省略する。
以上説明してきたように、本実施例では複数種類の定着器が装着可能な画像形成装置において、ユーザが装着した定着器を自動で判別し、またユーザが設定した紙サイズに応じて最適な定着制御温度やスループットを設定してプリントが実行できる。また、定着器には必須のパーツであるサーミスタの信号を用いることで、装着された定着器の判別に特化した専用デバイスが不要となる。
100…画像形成装置(装置本体)、200…定着装置、300、400…ヒータ、420…CPU、T1~T5、212…サーミスタ

Claims (21)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成部を備えた装置本体と、
    記録材に形成された画像を定着する定着動作を制御する制御部と、
    を備える画像形成システムであって、
    前記装置本体には、第1のヒータを備える第1の定着ユニットと、前記第1のヒータと異なる第2のヒータを備える第2の定着ユニットと、を選択的に装着することが可能であり、
    前記第1の定着ユニットは、
    前記第1のヒータの温度を検知する第1の数の第1の温度検知素子を有し、
    前記第2の定着ユニットは、
    前記第2のヒータの温度を検知する前記第1の数より少ない第2の数の第2の温度検知素子を有し、
    前記制御部は、
    前記第1の定着ユニットが装着された場合、前記第1の温度検知素子により検知された第1の温度情報に基づいて前記定着動作を制御し、
    前記第2の定着ユニットが装着された場合、前記第2の温度検知素子により検知された第2の温度情報に基づいて前記定着動作を制御することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記第1のヒータは、記録材の搬送方向と直交する幅方向に分かれ、それぞれ個別に発熱を制御可能な複数の発熱ブロックを有し、
    前記第2のヒータは、前記幅方向のサイズが最大の記録材の前記サイズに対応した単一の発熱ブロックを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記制御部は、
    前記第1の定着ユニットが前記装置本体に装着されている場合において、
    前記定着動作における制御目標温度を、前記第1の定着ユニットを通過する記録材の前記幅方向のサイズに応じて、前記複数の発熱ブロックのそれぞれで個別に設定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記制御部は、
    前記第1の定着ユニットが前記装置本体に装着されている場合であって、前記サイズが最大の記録材が前記第1の定着ユニットを通過する場合において、
    前記定着動作における制御目標温度を、前記複数の発熱ブロックのそれぞれで同じ温度に設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成システム。
  5. 前記制御部は、
    前記サイズが最大の記録材が前記定着ユニットを通過する場合において、
    前記第1の定着ユニットが前記装置本体に装着されている場合に設定する前記定着動作における制御目標温度を、前記第2の定着ユニットが前記装置本体に装着されている場合に設定する前記制御目標温度よりも高い温度に設定することを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  6. 前記制御部は、
    前記第1の定着ユニットが前記装置本体に装着されている場合であって、前記サイズが最大の記録材よりも前記サイズが狭い記録材が前記第1の定着ユニットを通過する場合において、
    前記複数の発熱ブロックのうち、前記幅方向の端に配置された第1の発熱ブロックの前記定着動作における制御目標温度を、前記幅方向において前記第1の発熱ブロックより
    も内側に配置された第2の発熱ブロックの前記制御目標温度よりも低い温度に設定することを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  7. 前記制御部は、
    前記第1の定着ユニットが前記装置本体に装着されている場合において、
    前記サイズが最大の記録材が前記第1の定着ユニットを通過する場合に設定する前記第1の発熱ブロックの前記制御目標温度と、前記サイズが最大の記録材よりも前記サイズが狭い記録材が前記第1の定着ユニットを通過する場合に設定する前記第1の発熱ブロックの前記制御目標温度と、を同じ温度に設定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
  8. 前記制御部は、
    前記第1の定着ユニットが前記装置本体に装着されている場合において、
    前記サイズが最大の記録材よりも前記サイズが狭い記録材が前記第1の定着ユニットを通過する場合に設定する前記第2の発熱ブロックの前記制御目標温度を、前記サイズが最大の記録材が前記第1の定着ユニットを通過する場合に設定する前記第2の発熱ブロックの前記制御目標温度よりも低い温度に設定することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成システム。
  9. 前記制御部は、
    前記第2の定着ユニットが前記装置本体に装着されている場合であって、前記サイズが最大の記録材よりも前記サイズが狭い記録材が前記第2の定着ユニットを通過する場合において、
    前記第2の定着ユニットにおいて設定する制御目標温度を、前記第1の定着ユニットにおいて前記第1の発熱ブロックに設定される制御目標温度よりも高く、前記第1の定着ユニットにおいて前記第2の発熱ブロックに設定される制御目標温度よりも低い温度に設定することを特徴とする請求項6~8のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  10. 前記制御部は、前記定着ユニットを通過する複数の記録材の単位時間当たりに通過する記録材の数が、前記第1の定着ユニットが前記装置本体に装着された場合と、前記第2の定着ユニットが前記装置本体に装着された場合と、で異なるように前記定着動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  11. 前記第1のヒータは、記録材の搬送方向と直交する幅方向に分かれ、それぞれ個別に発熱を制御可能な複数の発熱ブロックを有し、
    前記第2のヒータは、前記幅方向のサイズが最大の記録材の前記サイズに対応した単一の発熱ブロックを有し、
    前記制御部は、
    前記第2の定着ユニットが前記装置本体に装着されている場合において、
    前記サイズが最大の記録材よりも前記サイズが狭い記録材が前記第2の定着ユニットを通過する場合に設定する前記単位時間当たりに通過する記録材の数を、前記サイズが最大の記録材が前記第2の定着ユニットを通過する場合に設定する前記単位時間当たりに通過する記録材の数よりも小さい数に設定することを特徴とする請求項10に記載の画像形成システム。
  12. 記録材に画像を形成する画像形成部を備えた装置本体と、
    記録材に形成された画像を定着する定着動作を制御する制御部と、
    を備える画像形成システムであって、
    前記装置本体には、第1のヒータを備える第1の定着ユニットと、前記第1のヒータと異なる第2のヒータを備える第2の定着ユニットと、を選択的に装着することが可能であ
    り、
    前記第1の定着ユニットは、
    前記第1のヒータの温度を検知する第1の数の第1の温度検知素子を有し、
    前記第2の定着ユニットは、
    前記第2のヒータの温度を検知する第2の数の第2の温度検知素子を有し、
    前記制御部は、前記装置本体に装着された定着ユニットが、前記第1の定着ユニットであるのか、又は前記第2の定着ユニットであるのかを、前記装置本体に装着された定着ユニットが備えるヒータが有する温度検知素子の数に基づき判別することを特徴とする画像形成システム。
  13. 前記制御部は、前記温度検知素子からの信号を受信するための受信部を備え、前記装置本体に装着された前記定着ユニットに備えられた前記温度検知素子から前記受信部が受信する信号の数に基づいて、前記装置本体に装着された定着ユニットが備えるヒータが有する温度検知素子の数を取得することを特徴とする請求項12に記載の画像形成システム。
  14. 前記制御部は、前記ヒータに通電したときに前記温度検知素子が出力する出力値に基づいて、前記装置本体に装着された定着ユニットが備えるヒータが有する温度検知素子の数を取得することを特徴とする請求項12に記載の画像形成システム。
  15. 前記第2の数は、前記第1の数よりも少なく、
    前記制御部は、前記第1の数の前記第1の温度検知素子と個々に接続される複数の温度検知回路を備え、
    前記複数の温度検知回路は、前記第2の数の前記第2の温度検知素子とも接続される第1の温度検知回路と、前記第2の温度検知素子とは接続されない第2の温度検知回路と、を含み、
    前記制御部は、前記ヒータに通電したときに前記第2の温度検知回路によって検知される出力値に基づいて、前記装置本体に装着された定着ユニットが備えるヒータが有する温度検知素子の数を取得することを特徴とする請求項14に記載の画像形成システム。
  16. 前記制御部は、前記ヒータに通電したときに前記第2の温度検知回路によって検知される出力値が接地電位に相当する値の場合、前記装置本体に装着された前記定着ユニットが備えるヒータが有する温度検知素子の数が前記第2の数であるとして、前記第2の定着ユニットが前記装置本体に装着されたと判別することを特徴とする請求項15に記載の画像形成システム。
  17. 記録材にトナー画像を形成する画像形成部を備えた装置本体と、
    記録材に形成された画像を定着する定着動作を制御する制御部と、
    を備える画像形成システムであって、
    前記装置本体には、第1のヒータを備える第1の定着ユニットと、前記第1のヒータと異なる第2のヒータを備える第2の定着ユニットと、を選択的に装着することが可能であり、
    前記第1の定着ユニットは、
    前記第1のヒータの温度を検知する第1の温度検知素子を有し、
    前記第2の定着ユニットは、
    前記第2のヒータの温度を検知する第2の温度検知素子を有し、
    前記制御部は、前記装置本体に装着された定着ユニットが、前記第1の定着ユニットであるのか、又は前記第2の定着ユニットであるのかを、前記装置本体に装着された定着ユニットが備えるヒータに通電したときに前記ヒータが有する温度検知素子が検知する温度の昇温速度に基づいて判別することを特徴とする画像形成システム。
  18. 前記第2の温度検知素子は、前記第1の温度検知素子よりも熱容量が大きく、
    前記第1のヒータは、記録材の搬送方向と直交する幅方向に分かれ、それぞれ個別に発熱を制御可能な複数の発熱ブロックを有し、
    前記第2のヒータは、前記幅方向のサイズが最大の記録材の前記サイズに対応した単一の発熱ブロックを有し、
    前記制御部は、前記昇温速度が、所定の閾値以上の場合には、前記装置本体に装着された前記定着ユニットが前記第1の定着ユニットであると判別し、所定の閾値より小さい場合には、前記装置本体に装着された前記定着ユニットが前記第2の定着ユニットであると判別することを特徴とすることを特徴とする請求項17に記載の画像形成システム。
  19. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    ヒータと、前記ヒータの温度を検知する温度検知素子と、を備える定着ユニットと、
    記録材に画像を定着する定着動作を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記定着ユニットが備える前記温度検知素子の数に基づき、前記定着ユニットの種類を判別することを特徴とする画像形成装置。
  20. 記録材に画像を形成する画像形成部を備えた装置本体と、
    ヒータと、前記ヒータの温度を検知する温度検知素子と、を備え、前記装置本体に装着される定着ユニットと、
    を備える画像形成装置において、
    前記装置本体は、第1の数の接続部を備え、
    前記定着ユニットは、第2の数の前記温度検知素子を備え、
    前記第1の数は前記第2の数より多く、前記第1の数の接続部の一部が前記第2の数の温度検知素子と接続されていることを特徴とする画像形成装置。
  21. 前記ヒータは、前記記録材の搬送方向と直交する幅方向のサイズが最大の記録材の前記サイズに対応した単一の発熱ブロックを有することを特徴とする請求項20に記載の画像形成装置。
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