JP2017122768A - 画像形成装置 - Google Patents

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伸治 橋口
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Abstract

【課題】画像加熱装置40を有する画像形成装置1において、温度検知素子を増やすことなく、小サイズ通紙時の非通紙部昇温を検知しつつ、プリント中の温度リップルによる画像不良を防止する。
【解決手段】スリーブ温度検知素子63とヒータ温度検知素子64cの一方を最小通紙域内に設け、他方を最小通紙域外かつ最大通紙域内に設ける。一方の温度検知素子と他方の温度検知素子との双方を用いてヒータ60へ供給する電力の制御を行う第1の電力制御モードと、他方の温度検知素子のみを用いてヒータへ供給する電力の制御を行う第2の電力制御モードと、を実行可能である。制御部100は記録材を連続して導入して画像形成を実行する際に、使用される記録材の幅に応じて、第1の電力制御モードと、第2の電力制御モードと、を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像加熱装置を備え、記録材に画像を形成する、電子写真方式などの複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置に搭載される画像加熱装置としての定着装置には、熱ローラ方式やベルト(フィルム)加熱方式等の装置が採用されている。熱ローラ方式は熱効率や信頼性等が良好な装置である。ベルト加熱方式はクイックスタート性(オンデマンド性)を有しスタンバイ時に電力を極力供給せず、消費電力を極力低く抑えた、省エネルギータイプの装置である。
ベルト加熱方式の定着装置は、加熱体としてのセラミックヒータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性の無端状のベルト(以下、スリーブと記す)を挟ませてニップ部(定着ニップ部)を形成する。そして、このニップ部において、スリーブと加圧ローラとの間に未定着トナー像を担持した記録材(以下、用紙と記す)を導入してスリーブとともに挟持搬送する。このようにすることによってニップ部において、スリーブを介してセラミックヒータの熱を用紙に与え、さらにニップ部の加圧力にて未定着トナー像を用紙に固着像として定着させるものである。
セラミックヒータおよび定着部材としてのスリーブは熱容量が小さいため、ウォームアップタイムの短縮を図ることができる。しかしながら、熱容量の小さいセラミックヒータおよびスリーブはウォームアップタイムの短縮に有利である一方で、非通紙部昇温対策と安定した温度制御が課題となる。
非通紙部昇温とは装置に使用可能な最大幅の用紙よりも幅狭の用紙を連続して通紙した時に、ニップ部において用紙が通過しない領域(以下、非通紙部と記す)においては用紙が熱を奪っていかないために熱が蓄積していき、温度が上昇する現象のことである。非通紙部昇温による装置構成部材の破損を防止しつつ、単位時間当たりのプリント可能枚数(スループット:以下生産性と記す)を向上させる手段の一例が特許文献1に記載されている。すなわち、非通紙部のセラミックヒータ温度を検知する温度検知素子を配置し、温度検知素子が所定温度に到達すると用紙の搬送タイミングを遅らせるというものである。
また、安定した温度制御を実現する手段の一例が特許文献2に記載されている。すなわち、スリーブに温度検知素子を設け温度検知素子の検知結果をセラミックヒータへの通電へフィードバックするというものである。
さらに、熱源であるセラミックヒータとスリーブの間の熱抵抗が大きい場合でも、温度リップルを防止し、より精度よく温度制御を実現する手段が特許文献3に記されている。すなわち、スリーブの温度を検知する温度検知素子に加えて、セラミックヒータの温度を検知する温度検知素子を用いてスリーブの温度を適切に制御しているものである。
特開2002−91226号公報 特開2004−78181号公報 特開2009−75439号公報
近年は、さまざまな用紙サイズの生産性が重要となってきているため、非通紙部昇温検知用の温度検知素子を複数個配置した構成をとっているものもある。しかし、スリーブ内に配置する温度検知素子の増加に伴い、温度検知素子を配置するスペースの確保が困難となる。また、温度検知素子の信号線の這いまわし、電気回路の複雑化、温度検知素子増加によるコストアップ等生じてしまう。
本発明は上記従来技術を更に発展させたものである。その目的とするところは、温度検知素子を増やすことなく、非通紙部昇温を検知しつつ、プリント中の温度リップルによる画像不良を防止することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、バックアップ部材と、前記バックアップ部材に接して摺動しつつ移動する移動部材と、前記移動部材を加熱する加熱体と、前記バックアップ部材との間に前記移動部材を挟んで当接するニップ形成部材と、前記移動部材と前記ニップ形成部材との間に形成されるニップ部で画像を担持した記録材を挟持搬送することで加熱する画像加熱装置を有する画像形成装置であって、前記加熱体に電力を供給して発熱させる電源部と、前記移動部材の温度を検知する第1の温度検知素子と、前記加熱体の温度を検知する第2の温度検知素子と、前記温度検知素子の検知温度情報に基づいて前記電源部から前記加熱体への電力供給を制御して前記加熱体の温度制御を行う制御部と、を有し、前記第1と第2の温度検知素子の一方が、装置に使用可能な最小幅の記録材が導入されたときの通過領域の領域内に配置されており、他方が、前記最小幅の記録材の通過領域の領域外で、且つ、装置に使用可能な最大幅の記録材が導入されたときの通過領域の領域内に配置されており、前記一方の温度検知素子と前記他方の温度検知素子との双方を用いて前記加熱体へ供給する電力の制御を行う第1の電力制御モードと、前記他方の温度検知素子のみを用いて前記加熱体へ供給する電力の制御を行う第2の電力制御モードと、を実行可能であり、前記制御部は記録材を連続して導入して画像形成を実行する際に、使用される記録材の幅に応じて、前記第1の電力制御モードと、前記第2の電力制御モードと、を変更することを特徴とする。
本発明によれば、温度検知素子を増やすことなく、非通紙部昇温を検知しつつ、プリント中の温度リップルによる画像不良を防止することができる。
制御フロー図 画像形成装置の一例の模式図 実施例の定着装置の要部の横断面模式図 図3の部分的な拡大模式図 制御系統のブロック図 実施例1における温度検知素子の配置を説明する図 実施例1における定着温度と画像不良の関係を説明する図 実施例1における用紙幅サイズ毎の制御を説明する図 比較例2における温度検知素子の配置を説明する図 実施例1および比較例2におけるスリーブサーミスタ温度推移図 比較例1におけるスリーブサーミスタ温度推移図 実施例1および比較例1、2におけるヒータ長手温度分布とサーミスタ配置を説明する図 実施例2における温度検知素子の配置を説明する図
以下に本発明の実施形態を例示的に詳細に説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の材質、形状、その相対的配置などは、特に記載のない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
《実施例1》
<画像形成装置>
図2は本実施例における画像形成装置1の構成略図である。この画像形成装置1は、タンデム方式−中間転写方式の4色フルカラーの電子写真レーザープリンタであり、Y(イエロー)色、M(マゼンタ)色、C(シアン)色、K(ブラック)色のトナー像を形成する4つの画像形成部UY、UM、UC、UKを有する。
各画像形成部は、それぞれ、感光ドラム2、帯電器3、レーザスキャナ4、現像器5、一次転写帯電器6、ドラムクリーナ7を有する。なお、図の煩雑を避けるため画像形成部UY以外の画像形成部UM、UC、UKにおけるこれらの機器に対する符号の記入は省略した。また、これら画像形成部の電子写真プロセスや作像動作は公知であるからその説明は割愛する。
各画像形成部のドラム2から回動する中間転写ベルト8に対して各色のトナー像が所定に重畳されて一次転写される。これによりベルト8上に4色重畳のトナー像が形成される。一方、記録材(シート:以下、用紙と記す)Pを収容しているカセット9から用紙Pが一枚分離給送される。その用紙Pがレジストローラ対10を含む搬送路11を通って所定の制御タイミングでベルト8と二次転写ローラ12との圧接部である二次転写ニップ部13に導入される。これにより、用紙Pに対してベルト8上の4色重畳のトナー像が一括して二次転写される。
その用紙Pが定着装置(画像加熱装置)40に導入されてトナー像の定着処理を受ける。定着装置40を出た用紙Pは排出ローラ対14によって排出トレイ15上に排出される。なお、各画像形成部において、感光ドラム2、帯電器3、現像器5、ドラムクリーナ7は画像形成装置本体の所定の装着部に対して一括して着脱可能なプロセスカートリッジとされている。
ここで、本実施例の画像形成装置1は、最大プロセス速度135mm/s、スループット30ppm(A4サイズ横送り)である。使用可能(通紙可能)な用紙Pの最大幅(最大紙幅)は297mm(A4サイズ横送りまたはA3サイズ縦送り)、最小幅(最小紙幅)は76mmである。また、大小各幅サイズの用紙Pの搬送は用紙幅中心の所謂中央基準でなされる。所謂片側基準で用紙搬送を行う装置構成であってもよい。
<定着装置>
図3は定着装置40の要部の拡大横断面模式図、図4は図3の部分的な拡大図、図5は制御系統のブロック図である。この定着装置40はベルト(フィルム)加熱方式−加圧部材駆動方式(テンションレスタイプ)のオンデマンド定着装置(OMF定着器)である。定着装置40は、大別して、ベルトユニットBUと、このベルトユニットBUと協働してニップ部(定着ニップ部)Nを形成するニップ形成部材としての加圧ローラ42と、これらを収容している装置枠体(筐体)43(図2)を有する。
(ベルトユニット)
ベルトユニットUFは、移動部材(伝熱部材)としての無端状のベルト(エンドレスベルト、第1の回転体:以下、スリーブと記す)41を有する。また、スリーブ41の内部に配設され、バックアップ部材を兼ねている加熱体としてのヒータ60、このヒータ60を保持しているヒータホルダ61、このヒータホルダ61を支持しているステイ62を有する。これらのスリーブ内部部材60〜62は何れもスリーブ41の長手方向(幅方向)に長い部材である。
ステイ62は一端部と他端部がそれぞれスリーブ41の両端部から外方に突出しており、その突出部に対してそれぞれ一端側と他端側のフランジ部材(不図示)が嵌着されている。スリーブ41はその一端側と他端側のフランジ部材の対向面間においてスリーブ内部部材60〜62の外側にルーズに外嵌されている。
本実施例におけるスリーブ41は、エンドレスベルト状に形成した基層41aの外周に弾性層41bを形成し、その弾性層41bの外周に離型性層41cを形成したもので、全体に可撓性を有する。このスリーブ41は自由状態においては外径が24mmの円筒形状をしている。
基層41aには、ポリイミド等の樹脂系材料、もしくはSUS等の金属系材料が用いられる。本実施例においては、強度との兼ね合いから厚さ30μmのSUSスリーブを用いた。弾性層41bはクイックスタートの観点から極力熱伝導率の高い材質を用いることが望ましい。よって本実施例においては、弾性層41bとして、熱伝導率が約1.0×10-3cal/sec・cm・Kのシリコーンゴムで、厚みが約250μmのものを用いた。
離型性層41cは、スリーブ41の表面にトナーが一旦付着し、用紙Pに再度移動することで発生するオフセット現象を防止するために設けられている。離型性層41cの材料として、PTFE、PFA等のフッ素樹脂、シリコーン樹脂等が用いられる。本実施例においては、離型性層41cを厚さ約30μmのPFAチューブとし、そのPFAチューブを弾性層41bであるシリコーンゴムの外周面に被覆している。
本実施例におけるヒータ60は発熱抵抗体層に対する通電により全体に急峻な立ち上がり特性で昇温する低熱容量のセラミックヒータである。ヒータ60は細長い基板(ベース)60aを有する。この基板60aはアルミナや窒化アルミ等のセラミックから成る良熱伝導性の絶縁性基板である。本実施例では基板60aは、熱容量と強度との兼ね合いから厚み1mm、幅8mm、長手サイズ375mmの長方形に形成したアルミナ基板を用いている。
基板60aの裏面(スリーブ41の内面と接触する側の反対面)には、基板60aの長手方向に沿って発熱体としての抵抗発熱体の層60bが形成されている。抵抗発熱体層60bは、AgPd合金や、NiSn合金、RuO2合金等を主成分とするものであり、厚さ約10μm、長さ310mm、幅4mmに成型されている。抵抗発熱体層60bは両端部の電極部(不図示)から制御部(CPU)100で制御される電源部101により通電(電力が供給)されることにより発熱する。
基板60aの裏面には抵抗発熱体層60bをオーバーコートして絶縁ガラス層60cが形成されている。この絶縁ガラス層60cは外部導電性部材との絶縁性を確保する他、抵抗発熱体層60bについて酸化等による抵抗値変化を防ぐための耐食機能、さらに機械的な損傷を防止する役割などをもつ。絶縁ガラス層60cの厚さは30μmである。
基板60aの表面にはスリーブ41の内周面と摺動する摺動層60dが設けられている。摺動層60dはポリイミド、ポリアミドイミド等のイミド系樹脂を成分とする厚さ6μmの層である。摺動層60dは、耐熱性、潤滑性、耐摩耗性に優れた機能を有し、スリーブ41の内周面との滑らかな摺動性を与える。
ヒータ60はヒータホルダ61の表面に長手に沿って形成されている溝部61aにヒータ表面側(摺動層60d側の面)を外向きにして嵌め入れて耐熱性接着剤等により固定して配設されている。ヒータホルダ61は、ヒータ60のスリーブ41へのバックアップ、加圧ローラ42と圧接することで形成されるニップ部Nの加圧、スリーブ41の回転時の搬送安定性を図る。ヒータホルダ61は摺動、耐熱及び断熱特性が求められるので液晶ポリマー樹脂を使用している。
ヒータホルダ61を支持するステイ62はニップ部Nに圧力を加えるために剛性が必要であり、例えば鉄製である。ヒータホルダ61のヒータ60の側とは反対側の面に押し当てることでヒータホルダ61及びヒータ60に強度を持たせ、ニップ部Nを確保する。これとともに、前述のフランジ部材と結合することでベルトユニットBUの強度を確保するためのものである。
ヒータ60にはヒータの温度を検知するヒータサーミスタ(温度検知素子)64(64a、64b、64c)が配設されている。また、ヒータホルダ61の長手中央部には弾性支持部材65を介してスリーブ41の温度を検知するスリーブサーミスタ(第1の温度検知素子)63が配設されている。このスリーブサーミスタ63はスリーブ41の幅方向中央部の内面に弾性的に当接している。これにより、回転するスリーブ41のセンサ当接面が波打つなどの位置変動が生じたとしてもスリーブサーミスタ63がこれに追従してスリーブ41の内面との良好な接触状態が維持される。
(加圧ローラ)
加圧ローラ42は、芯金42aと、芯金42aの外周に同心一体的に成形被覆させた弾性層42bとから構成される。更に表層(離型層)42cを設けることもできる。弾性層42bはシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴム、あるいはシリコーンゴムの発泡体などである。表層42cはPFAチューブなどである。加圧ローラ42は装置枠体43の長手方向の一端側と他端側の側板(不図示)間に芯金42aの一端側と他端側がそれぞれベアリングを介し回動可能に支持されて配設されている。
ベルトユニットBUはこの加圧ローラ42に対してヒータ60の側を対向させて加圧ローラ42に平行に配置されている。一端側と他端側のフランジ部材がそれぞれ装置枠体43の一端側と他端側の側板に対して加圧ローラ42の方向にスライド移動可能な状態で保持されている。そして、一端側と他端側のフランジ部材にそれぞれ加圧機構(不図示)により加圧ローラ42の方向に所定の加圧力(荷重)が加えられる。
この加圧力によりステイ62およびヒータホルダ61が加圧ローラ42に向って付勢されてヒータ60がスリーブ41を介して加圧ローラ42に対して弾性層42bの弾性に抗して圧接する。これにより、スリーブ41と加圧ローラ42との間に用紙搬送方向(記録材搬送方向)aに関して所定幅のニップ部Nが形成される。
(定着動作)
加圧ローラ42の芯金42aに対して制御部100で制御される駆動モータ(駆動手段)Mの駆動力が駆動力伝達機構(不図示)を介して伝達される。これにより加圧ローラ42が駆動回転体として図3において矢印R42の時計方向に所定の周速度で回転駆動される。加圧ローラ42が回転駆動されることで、ベルトユニットBUのスリーブ41は内面がヒータ60の摺動層60dの面(ヒータ60の表面)に密着して摺動しながら矢印R41の反時計方向に従動して回転する。ヒータホルダ61はこのスリーブ41の回転ガイド部材としても機能している。
また、ヒータ42の抵抗発熱体層60bに対して制御部100で制御される電源部101から給電される。この給電により抵抗発熱体層60bが発熱してヒータ42の有効発領域(抵抗発熱体層60bの全長部)が急峻な立ち上がり特性で昇温する。
ヒータ42の温度がヒータサーミスタ64で検知され、スリーブ41の温度がスリーブサーミスタ63で検知され、それらの検知温度情報が制御部100にフィードバックされる。制御部100はそのフィードバックされる検知温度情報に基づいてヒータ60の温度が所定の制御温度(目標温度)に維持されるように電源部101から抵抗発熱体層60bへの供給電力を制御する。即ち、制御部100は、上記のヒータサーミスタ64とスリーブサーミスタ63の検知結果に基づいてヒータ60への電力供給を制御してヒータ60の温度制御を行う。これについては後述する。
画像形成部の側から定着装置40に搬送された未定着トナー像tを担持した用紙Pはニップ部Nに進入して挟持搬送される。これにより、ニップ部Nで用紙Pの加熱と加圧が同時に行われ、トナー像tは用紙Pに固着像として定着される。ニップ部Nを通過した用紙Pはスリーブ41の面から曲率分離して排出搬送されていく。
(制御部)
図5の制御系統において、制御部100はパソコン(PC)・イメージリーダー等のホスト装置200から入力するプリントジョブの画像情報信号に基づいて画像形成装置1の画像形成動作を統括的に制御する。図5は主として定着装置40に関わる制御系統を示している。
102は画像形成装置1の操作部である。操作部102は制御部100と電気的情報の授受を行うユーザーインタフェース(UI:User Interface、入力手段、表示手段)である。この操作部102により制御部100に対してユーザー(操作者、使用者)からの画像形成モード設定及び指示の入力を行う。また、制御部100から操作部102に対してユーザーへの装置の状態報知等がなされる。
操作部102は、メインスイッチM−SW、入力部(操作パネル)103、表示部(ディスプレイ:UI画面)104を有する。入力部103には、値数入力を行うためのテンキー群、プリント開始ボタン、ストップキー、節電ボタン等の各種の操作キーが配設されている。表示部104はタッチパネル方式の液晶画面であり、使用する用紙の選択が可能な用紙表示などの各種の情報表示がなされると共に、各種の操作ボタンの表示もなされる(パネルメニュー)。表示された操作ボタンによっても画像形成装置が行う動作の各種設定が制御部100に入力される。
(温度検知素子の配置)
ベルトユニットBUにおける前述のスリーブサーミスタ63およびヒータサーミスタ64(64a、64b、64c)の配置関係を、図6を用いて説明する。本実施例の画像形成装置1は中央基準で用紙Pを搬送している。Oはその中央基準線(通紙基準:仮想線)である。スリーブサーミスタ63はその中央基準線Oとの関係において、通紙可能な最小紙幅の用紙(本実施例では76mm幅)を通紙した時においても通紙域となるように中央基準線Oからスリーブ41の長手方向において一方側に20mmの位置に配置してある。
即ち、スリーブ41の温度を検知する第1の温度検知素子としてのスリーブサーミスタ63は装置に使用可能な最小幅の用紙が導入されたときの通過領域の領域内に配置されており、その領域内に対応するスリーブ部分の温度を検知する。
ヒータサーミスタ64はヒータ基板60aの裏面側の3個所に3個のヒータサーミスタの64a、64b、64cが配設されている。ヒータサーミスタの64aと64bはそれぞれ端部サーミスタとして中央基準線Oからヒータ基板60aの長手方向において一方側と他方側にそれぞれ145mmの位置に配置されている。これにより、通紙可能な最大紙幅の用紙(本実施例では297mm幅)より幅狭である290mm未満の紙幅の用紙を通紙した時のヒータ60の非通紙部昇温を検知できるようにしている。
また、ヒータサーミスタ64cは中央部サーミスタ(第2の温度検知素子)として、中央基準線Oからヒータ基板60aの長手方向において他方側に75mm位置に配置されている。これにより、150mm未満の紙幅の用紙を通紙した時のヒータ60の非通紙部昇温を検知できるようにしている。
即ち、ヒータ60の温度を検知する第2の温度検知素子としてのヒータサーミスタ64cは、最小幅の用紙の通過領域の領域外で、且つ、装置に使用可能な最大幅の用紙が導入されたときの通過領域の領域内に配置されている。
(用紙幅検知手段)
通紙される用紙の幅(記録材サイズ:用紙サイズ)はカセット9に収容用紙の幅を認識する紙幅センサ105が配設されていれば、制御部100は、その紙幅センサ105からの入力情報により通紙される用紙の幅を取得することができる。
また、カセット9から定着装置40の間の用紙搬送路11に搬送している用紙の幅を認識する紙幅センサ106が配設されていれば、制御部100はその紙幅センサ106からの入力情報により通紙される用紙の幅を取得することができる。
また、通紙される用紙の幅検知手段は上記の手段に関わらず、ユーザーがプリント時に操作部102やホスト装置200から制御部100に入力した設定情報等であっても構わない。
(用紙サイズに応じた搬送速度決定)
本実施例では上記の用紙幅検知手段の検知結果(使用される記録材の幅)に応じて画像形成装置1のプロセス速度(記録材搬送速度)を変更している。これは、通紙可能な最大紙幅の用紙よりも幅狭の用紙(以下、、小サイズ紙と記す)を連続して導入して画像形成(連続プリント)を実行する際に、定着装置40の非通紙部昇温を抑制し、生産性を向上させるために広く知られている手段である。例えば特開2001−2279号公報に記載がある。
具体的には、本実施例の画像形成装置1においては、制御部100はプロセス速度を第1の搬送速度(高速モード)と第1の搬送速度よりも遅い第2の搬送速度(低速モード)に変更可能である。
そして、図1の制御フローのように、用紙幅が220mm以上(第2のしきい値の値以上)の場合は第1の搬送速度としてのプロセス速度135mm/sでプリントを行っている。用紙幅が220mm未満(第2のしきい値の値未満)の場合は第1の搬送速度よりも遅い第2の搬送速度としてのプロセス速度67.5mm/sでプリントを行っている。プロセス速度を遅くすると、小サイズ紙の生産性向上だけでなく、定着温度に対する画像不良の発生を抑制する効果も期待できる。以下に説明する。
プロセス速度が135mm/sの場合と67.5mm/sの場合の定着温度と画像不良の関係を、図7を用いて説明する。スリーブ41の温度が高すぎると、溶融したトナーの一部がスリーブ41に残り、スリーブ1周後に用紙に付着してしまう所謂ホットオフセットという画像不良が発生してしまう。一方、スリーブ41の温度が低すぎると、用紙上のトナーの溶融が不十分となり、定着後にトナーが用紙から容易に剥がれてしまう所謂定着不良が発生してしまう。図7はプロセス速度135mm/sと67.5mm/sの場合の定着不良とホットオフセット発生状況を表している。
プロセス速度67.5mm/sの場合はプロセス速度135mm/sと比較して、ニップ部Nを通過時間する時間が長くなるため、低い温度で定着不良を防止できている。また、ホットオフセットに関しては与える熱量だけでなく、絶対温度に依存している部分も大きいため、ホットオフセットが発生し始める温度はそれほど大きく変わらない。その結果、図7のように、定着不良とホットオフセットの発生しない画像良好な温度領域は67.5mm/sの方が広くとることができている。
(温度制御)
ヒータ60の温調制御(ヒータへ供給する電力の制御)について説明する。ヒータ60の温調制御は、上記の用紙幅検知結果に応じて以下のように変更する。
1)用紙幅が160mm以上の場合
用紙幅が160mm以上(第1のしきい値の値以上)の場合は、用紙の搬送位置ずれや用紙サイズのばらつきがあっても確実にスリーブサーミスタ63とヒータサーミスタ64cがともに通紙域内となる。そのため、スリーブサーミスタ63とヒータサーミスタ64cの両方(双方)を用いて温調制御を行う。
つまり、制御部100は用紙を連続して導入して画像形成を実行する際に、使用される用紙の幅に応じてヒータ60の温度制御の制御モード(電力制御モード)を変更する。この場合、使用される用紙の幅が所定の第1のしきい値の値以上の場合には温度制御をスリーブサーミスタ63とヒータサーミスタ64cの両方を用いた制御モード(第1の電力制御モード)とする。
すなわち、スリーブサーミスタ63に目標温度を設定し、スリーブサーミスタ63の検知温度と目標温度を比較する。そして、スリーブサーミスタ63の検知温度と目標温度の差分に応じてヒータサーミスタ64cの制御温度を変更する。
以上の制御モードによってスリーブサーミスタ温度を目標温度に精度良く維持しつつ、非通紙部昇温はヒータサーミスタ64aおよび64bで検知する。
2)用紙幅が160mm未満の場合
用紙幅が160mm未満(第1のしきい値の値未満)の場合は、用紙の搬送位置ずれや記録材のばらつきを考慮すると、確実に通紙域内にあるのはスリーブサーミスタ63のみである。そのため、スリーブサーミスタ63を用いて温度制御を行う。つまり、制御部100は使用される用紙の幅が所定の第1のしきい値の値未満の場合には温度制御をスリーブサーミスタ63のみを用いた制御モード(第2の電力制御モード)とする。
また、用紙幅が150mm未満の場合はヒータサーミスタ64cを非通紙部昇温検知に用いることができるため、小サイズ紙の生産性を確保することができる。
一方でスリーブサーミスタ63のみを用いて温度制御を行っているため、目標温度に対するスリーブサーミスタ63の温度の上下変動(温度リップル)が発生してしまう。
しかしながら、前述したとおり用紙幅が220mm未満の場合はプロセス速度を67.5mm/sとしている。したがって、図7に示すように画像良好な温度領域が広いため、スリーブサーミスタ63の温度が変動しても定着不良やホットオフセットの発生しない良好な画像が得られる。
これらの制御モードと前述の搬送速度の組み合わせは図8のようになっており、スリーブサーミスタ63のみを用いた制御モードの温度制御を実施する場合はプロセス速度が67.5mm/sとなっている。
(性能比較)
以上のような実施例1の構成及び温度制御においてスリーブ温度の制御安定性と小サイズ通紙時の非通紙部昇温検知性能を確認した。また、比較例1と比較例2おいても同様の確認を行った。
比較例1は、温度検知素子であるスリーブサーミスタ63とヒータサーミスタ64a、64b、64cの配置は実施例1(図6)と同じであるが、用紙幅によらずスリーブサーミスタ63のみを用いた制御モードの温度制御を行った場合である。
比較例2は、安定した温度制御を優先して、ヒータサーミスタ64cを図9のように中央基準線Oからヒータ基板60aの長手方向において他方側に20mm位置に配置した場合である。スリーブサーミスタ63とヒータサーミスタ64a、64bの配置は実施例1(図6)と同じである。
結果を以下に示す。
1)スリーブ裏温度推移
坪量が81g/m2のA4サイズ紙を横送り(幅297mm、長さ210mm)で135mm/s(30ppm)の連続プリントを行った時のスリーブサーミスタ63の温度推移を図10および図11に示す。
実施例1および比較例2においては図10のようにスリーブサーミスタ63とヒータサーミスタ64cの両方を用いた制御モードの温度制御を行っているため、目標温度から大きく外れることなく制御できている。一方、比較例1は図11のようにスリーブサーミスタ63のみを用いた制御モードの温度制御を行っているため、温度リップルが大きく、目標温度から外れてしまうことがある。プロセス速度135mm/sにおける画像が良好な温度領域は比較的狭いため、スリーブサーミスタ温度が目標温度から外れた場合に定着不良やホットオフセットが発生する可能性がある。
2)小サイズ通紙時の非通紙部昇温検知
坪量が81g/m2のA6サイズ紙の縦送り(幅105mm、長さ148mm)を67.5mm/sで連続プリントした。
連続プリント時のスリーブ長手温度分布と温度検知素子の位置関係を図12に示す。実施例1および比較例1においてはヒータサーミスタ64cによって非通紙部昇温を検知することができている。一方で比較例2においてはA6サイズ紙の通紙域内にヒータサーミスタ64cを配置しているため、非通紙部昇温を検知できない。また、両端に配置されたヒータサーミスタ64aおよび64bの位置では非通紙部昇温が低くなっている位置であるため、検知精度がかなり低下してしまう。
一方で実施例1および比較例1においてはスリーブサーミスタ63のみを用いた制御モードの温度制御を行っているため、温度リップルが比較的大きい。しかしながら、図7に示すようにプロセス速度が67.5mm/sにおける画像が良好な温度領域が広いため、定着不良やホットオフセットが発生する可能性はほとんどない。
スリーブサーミスタ温度推移と小サイズ通紙時の非通紙部昇温の確認結果をまとめると表1のようになる。
以上説明したように、スリーブサーミスタ63を最小紙幅内に配置し、ヒータサーミスタ64cを最小紙幅外かつ最大紙幅内に配置した構成において、通紙される用紙幅サイズに応じて温調制御の制御モードを変更する。これにより、温度検知素子を増やすことなく非通紙部昇温を検知することができ、温度リップルによる画像不良も防止することができる。
《実施例2》
以下に実施例2について説明する。本実施例の画像形成装置および定着装置の構成は実施例1で示した図2〜図4と同様であるため再度の説明を省く。
本実施例2では図13のように最小紙幅の通紙域に第3のヒータサーミスタ64cを配置し、最小紙幅の非通紙域かつ最大紙幅の通紙域にスリーブサーミスタ63を配置した構成とする。上記構成において用紙幅(記録材サイズ)検知結果に応じた温調制御は以下のようにする。
1)記録材サイズが160mm以上の場合
記録材サイズが160mm以上の場合は、実施例1と同様の制御(第1の電力制御モード)となる。すなわち、スリーブサーミスタ63に目標温度を設定し、スリーブサーミスタ63の検知温度と目標温度を比較する。そして、スリーブサーミスタ63の検知温度と目標温度の差分に応じてヒータサーミスタ64cの制御温度を変更する。
以上の制御方法によってスリーブサーミスタ温度を目標温度に精度良く維持しつつ、非通紙部昇温はヒータサーミスタ64aおよび64bで検知する。
2)用紙幅が160mm未満の場合
用紙幅が160mm未満の場合は、用紙の搬送位置ずれや用紙のばらつきを考慮すると、確実に通紙域内にあるのはヒータサーミスタ64cのみである。そのため、そのヒータサーミスタ64cを用いて温度制御(第2の電力制御モード)を行う。
また、用紙幅が150mm未満の場合はスリーブサーミスタ63を非通紙部昇温検知に用いることができるため、小サイズ紙の生産性を確保することができる。
一方で、ヒータサーミスタ64cのみで温調制御を行った場合、スリーブ表面の温度を所定の値に保つことが困難である。スリーブ表面とヒータサーミスタ64cの間には図4に示すようにスリーブ41に加えてヒータ60の熱抵抗と熱容量があり、スリーブ表面の温度変化を第ヒータサーミスタ64cのみで精度良く予測するのは困難なためである。
しかしながら、用紙のプリント枚数や画像形成装置に配設した環境センサ107(図5)で検知される環境温度等の情報によりスリーブ41の温度変化をある程度予測することができる。また、前述したとおりプロセス速度を67.5mm/sとすることにより、図7に示すように画像良好な温度領域が広いため、定着不良やホットオフセットの発生しない良好な画像が得られる。
以上説明したように、ヒータサーミスタ64cを最小紙幅内に配置し、スリーブサーミスタ63を最小紙幅外かつ最大紙幅内に配置した構成において、用紙幅に応じて温調制御の制御モードを変更する。これにより、温度検知素子を増やすことなく非通紙部昇温を検知することができ、温度リップルによる画像不良も防止することができる。
実施例1及び2の制御構成をまとめると次のとおりである。移動部材としてのスリーブ41の温度を検知する第1の温度検知素子63と加熱体としてのヒータ60の温度を検知する第2の温度検知素子64cを有する。温度検知素子の検知温度情報に基づいて電源部101からヒータ60への電力供給を制御してヒータ60の温度制御を行う制御部100)を有する。
第1と第2の温度検知素子63、64cの一方が、装置に使用可能な最小幅の用紙(記録材)Pが導入されたときの通過領域の領域内に配置されている。そして、他方が、最小幅の用紙の通過領域の領域外で、且つ、装置に使用可能な最大幅の用紙が導入されたときの通過領域の領域内に配置されている。一方の温度検知素子と他方の温度検知素子との双方を用いてヒータ60へ供給する電力の制御を行う第1の電力制御モードと、他方の温度検知素子のみを用いてヒータ60へ供給する電力の制御を行う第2の電力制御モードと、を実行可能である。
制御部100は用紙Pを連続して導入して画像形成を実行する際に、使用される用紙Pの幅に応じて、第1の電力制御モードと、第2の電力制御モードと、を変更する。制御部100は、使用される用紙の幅が所定のしきい値の値以上の場合には第1の電力制御モードを実行し、所定のしきい値の値未満の場合には第2の電力制御モードを実行する。
制御部100は、用紙搬送速度を第1の搬送速度と第1の搬送速度よりも遅い第2の搬送速度に変更可能であり、使用される用紙の幅が所定のしきい値の値未満の場合には用紙搬送速度を第2の搬送速度にする。制御部100は、第2の電力制御モードを実行する場合は、用紙搬送速度を第2の搬送速度にする。
実施例1も実施例2も用紙幅サイズに応じて温度制御の制御モード(電力制御モード)を切り替えることにより、最小通紙幅外に配置した温度検知素子を温度制御用又は非通紙部昇温検知用として使い分けることができる。そのため、温度検知素子の数を減らすことができる。
《その他の事項》
(1)実施例の定着装置40はヒータ60を移動部材であるスリーブ41のバックアップ部材に兼用させているが、ヒータ60とは別にバックアップ部材を具備させ、ヒータ60はバックアップ部材とは異なる個所に配設した装置構成にすることもできる。
(2)移動部材41は円筒形状やエンドレスベルトの形態に限られない。ロール巻きにした有端のウエブ形態にすることもできる。
(3)移動部材41は複数の支持部材間に懸回張設されて回転駆動されるエンドレスベルトにした装置構成にすることもできる。
(4)移動部材41を加熱する加熱体60はセラミックヒータに限られない。ニクロム線ヒータ、励磁コイルで誘導加熱するIHヒータ、ハロゲンヒータなどの接触型又は非接触型のヒータを用いた装置構成にすることもできる。移動部材41を内側から加熱する内部加熱方式に限られず、外側から加熱する外部加熱方式の装置構成にすることもできる。
(5)温度制御の制御モードを変更するための用紙幅のしきい値は3つ以上の設定にすることもできる。生産性(スループット)制御は、用紙の搬送速度は変更せずに、複数枚連続の用紙の搬送間隔を変更する方式にすることもできる。
(6)画像加熱装置は、実施例では、用紙上(記録材上)に形成された未定着トナー像を加熱して定着する定着装置を例にして説明したがこれに限られない。未定着画像を用紙上に仮定着させる加熱装置、画像を担持した用紙を再加熱してつや等の画像表面性を改質する装置なども含まれる。
(7)画像形成装置は実施例のようなフルカラーの画像を形成する画像形成装置に限られず、モノクロの画像を形成する画像形成装置でもよい。また画像形成装置は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、複写機、FAX、及び、これらの機能を複数備えた複合機等、種々の用途で実施できる。
1・・画像形成装置、40・・画像加熱装置(定着装置)、41・・移動部材(定着スリーブ)、42・・ニップ形成部材(加圧ローラ)、60・・加熱体(バックアップ部材)、63・・第1の温度検知素子(スリーブサーミスタ)、64c・・第2の温度検知素子(ヒータサーミスタ)、N・・ニップ部(定着ニップ部)、P・・記録材、t・・画像、100・・制御部、101・・電源部

Claims (8)

  1. バックアップ部材と、前記バックアップ部材に接して摺動しつつ移動する移動部材と、前記移動部材を加熱する加熱体と、前記バックアップ部材との間に前記移動部材を挟んで当接するニップ形成部材と、前記移動部材と前記ニップ形成部材との間に形成されるニップ部で画像を担持した記録材を挟持搬送することで加熱する画像加熱装置を有する画像形成装置であって、
    前記加熱体に電力を供給して発熱させる電源部と、
    前記移動部材の温度を検知する第1の温度検知素子と、
    前記加熱体の温度を検知する第2の温度検知素子と、
    前記温度検知素子の検知温度情報に基づいて前記電源部から前記加熱体への電力供給を制御して前記加熱体の温度制御を行う制御部と、を有し、
    前記第1と第2の温度検知素子の一方が、装置に使用可能な最小幅の記録材が導入されたときの通過領域の領域内に配置されており、他方が、前記最小幅の記録材の通過領域の領域外で、且つ、装置に使用可能な最大幅の記録材が導入されたときの通過領域の領域内に配置されており、
    前記一方の温度検知素子と前記他方の温度検知素子との双方を用いて前記加熱体へ供給する電力の制御を行う第1の電力制御モードと、前記他方の温度検知素子のみを用いて前記加熱体へ供給する電力の制御を行う第2の電力制御モードと、を実行可能であり、
    前記制御部は記録材を連続して導入して画像形成を実行する際に、使用される記録材の幅に応じて、前記第1の電力制御モードと、前記第2の電力制御モードと、を変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、使用される記録材の幅が所定のしきい値の値以上の場合には前記第1の電力制御モードを実行し、前記所定のしきい値の値未満の場合には前記第2の電力制御モードを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、記録材搬送速度を第1の搬送速度と前記第1の搬送速度よりも遅い第2の搬送速度に変更可能であり、使用される記録材の幅が所定のしきい値の値未満の場合には記録材搬送速度を前記第2の搬送速度にすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記第2の電力制御モードを実行する場合は、前記記録材搬送速度を前記第2の搬送速度にすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱体が前記移動部材に接触するヒータであって、アルミナ基板をベースとして、前記移動部材と接触する側の反対面に抵抗発熱体を形成したセラミックヒータであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記バックアップ部材が前記ヒータであることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記移動部材がエンドレスベルトであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記ニップ形成部材が駆動回転体であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の画像形成装置。
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