JP6779602B2 - ヒータ、像加熱装置 - Google Patents
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Description
基板と、
前記基板上に前記基板の長手方向に沿って設けられており、前記長手方向において、互いに独立制御可能な複数の発熱ブロックに分割されている第1発熱ラインと、
前記第1発熱ラインが設けられた前記基板の面と同じ面に設けられた第2発熱ラインであって、前記第1発熱ラインが設けられた前記基板の面と平行で且つ前記長手方向に対して直交する方向において前記第1発熱ラインが設けられた位置とは異なる位置に前記長手方向に沿って設けられており、前記長手方向において、互いに独立制御可能な複数の発熱ブロックに分割されている第2発熱ラインと、を有し、
前記第1発熱ラインと前記第2発熱ラインが設けられた前記基板の面に対して垂直な方向に前記基板を見た時、前記第2発熱ライン中の複数の発熱ブロックの中には、前記第1発熱ライン中の一つの発熱ブロックに対して、前記長手方向において同じ長さで、且つ前記長手方向における互いの両端が同じ位置になるように前記長手方向で同じ位置に配置されており、且つ前記長手方向における発熱分布が異なり、且つ互いに独立制御可能である発熱ブロックが設けられていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の像加熱装置は、
筒状のフィルムと、前記フィルムの内面に接触するヒータと、を有し、前記フィルムを介した前記ヒータの熱で記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置において、
前記ヒータが、上述のヒータであることを特徴とする。
1.画像形成装置の構成
図1は、本発明の実施例に係る画像形成装置の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用して記録材上に画像を形成するレーザプリンタである。プリント信号が発生すると、画像情報に応じて変調されたレーザ光をスキャナユニット21が出射し、帯電ローラ16によって所定の極性に帯電された感光ドラム19表面を走査する。これにより感光ドラム19には静電潜像が形成される。この静電潜像に対して現像ローラ17からトナーが供給されることで、感光ドラム19上の静電潜像は、トナー画像(トナー像)として現像される。一方、給紙カセット11に積載された記録材(記録紙)Pはピックアップローラ12によって一枚ずつ給紙され、搬送ローラ対13によってレジストローラ対14に向けて搬送される。さらに記録材Pは、感光ドラム19上のトナー画像が感光ドラム19と転写ローラ20で形成される転写位置に到達するタイミングに合わせて、レジストローラ対14から転写位置へ搬送される。記録材Pが転写位置を通過する過程で感光ドラム19上のトナー画像は記録材Pに転写される。その後、記録材Pは定着装置(像加熱装置)200で加熱され、トナー画像が記録材Pに加熱定着される。定着済みのトナー画像を担持する記録材Pは、搬送ローラ対26、27によって画像形成装置100上部のトレイに排出される。
録材Pに未定着画像を形成する画像形成部を構成している。また、本実施例では、感光ドラム19、帯電ローラ16、現像ローラ17を含む現像ユニット、ドラムクリーナ18を含むクリーニングユニットが、プロセスカートリッジ15として画像形成装置100の装置本体に対して着脱可能に構成されている。
図2は、本実施例の定着装置200の断面図である。定着装置200は、筒状の定着フィルム202と、定着フィルム202の内面に接触するヒータ300と、定着フィルム202を介してヒータ300と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ208と、金属ステー204と、を有する。定着フィルム202は、筒状に形成された複層耐熱フィルムであり、ポリイミド等の耐熱樹脂、またはステンレス等の金属を基層としている。また、定着フィルム202の表面には、トナーの付着防止や記録材Pとの分離性を確保するため、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等の離型性にすぐれた耐熱樹脂を被覆して離型層を形成してある。加圧ローラ208は、鉄やアルミニウム等の材質の芯金209と、シリコーンゴム等の材質の弾性層210を有する。ヒータ300は、耐熱樹脂製のヒータ保持部材201に保持されており、定着フィルム202を加熱する。ヒータ保持部材201は定着フィルム202の回転を案内するガイド機能も有している。金属ステー204は、不図示の加圧力を受けて、ヒータ保持部材201を加圧ローラ208に向けて付勢する。
図3は、本実施例に係るヒータ300の構成を示す図である。図3(A)は、ヒータの断面図である。図3(B)は、ヒータの各層の平面図である。図3(C)はヒータの保持部材におけるサーミスタや安全素子の配置図である。
成するために、各発熱ブロック内の基準X寄りの位置における発熱体302aのヒータ短手方向の幅を狭く(導電体301a〜導電体303a間の抵抗値を小さく)形成している。そして、基準Xからの距離が大きくなるにつれて発熱体302aの幅を広く(導電体301a〜導電体303a間の抵抗値を大きく)形成している。抵抗値分布の調整方法はこれに限らず、発熱体の厚さを長手方向で変化させるなど発熱体の体積を調整することによって同様の調整をすることができる。
また、中央の発熱ブロック302a−2は、基準Xの位置における発熱量を100とした場合、基準Xから40mmまでの間の発熱量は100、発熱ブロック302a−2の最も端部の位置における発熱量は80となるように調整した。即ち、発熱ブロック302a−2は、その長手方向中央に発熱量がフラットな領域が80mmあり、そこから端部に向うにしたがって発熱量が徐々に小さくなるように抵抗値分布を調整した。
図4は、本実施例におけるヒータ制御回路400の回路図である。401は、画像形成装置100に接続される商用の交流電源である。ヒータ300の通電制御は、トライアック416及びトライアック426の通電/遮断により行われる。トライアック416の導線上には二極型の切り替えリレー431を配置し、その状態に応じて、中央発熱ブロックとして発熱ブロック302a−2もしくは発熱ブロック302b−2のいずれかを通電発熱させる。またトライアック426の導線上には二極型の切り替えリレー433を配置し、その状態に応じて、端部発熱ブロックとして発熱ブロック302a−1、302a−3、もしくは発熱ブロック302b−1、302b−3のいずれかを通電発熱させる。
ら電流制限抵抗435を介して送られてくるリレー駆動信号に従って動作し、切り替えリレー431の電磁コイルの駆動を制御する。トライアック416が通電状態になると、切り替えリレー431の状態に応じて発熱ブロック302a−2もしくは発熱ブロック302b−2のいずれかに通電される。
図5は、CPU420による、装置200の制御シーケンスを説明するフローチャートである。S501でプリント要求が発生すると、S502ではリレー440をON状態にする。S503では、記録材Pの幅情報に応じて切り替えリレー431、433を切り替え、中央発熱ブロックと端部発熱ブロックそれぞれにおいて、接続する発熱ブロック(ラインL1中の発熱ブロックorラインL2の発熱ブロック)を選択する。表1に、記録材Pの幅に応じた各発熱ブロックの接続組合せを示す。
S506では、CPU420に設定されている、サーミスタTH2の最大温度TH2Max、サーミスタTH3の最大温度TH3Max、サーミスタTH4の最大温度TH4Maxを、それぞれ超えていないか判断する。サーミスタ信号TH2〜TH4に基づき、非通紙部が昇温して発熱領域端部の温度が所定の上限値を超えたことを検知すると、S508に移行し、次送からの記録材Pの給紙間隔を時間tだけ延長することによって非通紙部昇温を緩和する。S506で各サーミスタの温度が最大温度を超えていない場合にはS507に移行する。S507では、プリントJOBが終了をするまでS505に移行し、定
着処理を継続する。
図6(A)に示すように、記録材Pの幅が190mm以上の場合、発熱分布は長手全域に渡ってフラットとなる。
図6(B)に示すように、記録材Pの幅が160mm以上190mm未満の場合、発熱分布は記録材Pの通紙領域の一部から非通紙領域にかけて発熱量が小さくなっている。本実施例においては、記録材Pの端部における単位長さ当りの発熱量が長手中央における単位長さ当りの発熱量に対して90%以上ならば定着性を満足できるように制御しているため、上述の発熱分布で記録材Pの定着性を満足できる。
図6(C)に示すように、記録材Pの幅が120mm以上160mm未満の場合、長手端部の発熱ブロックの形成範囲では発熱させず、長手中央の発熱ブロックの形成範囲のみがフラットに発熱する。この幅の記録材Pの定着性を満足するためには端部の発熱ブロックを発熱させる必要がない。
図6(D)に示すように、記録材Pの幅が120mm未満の場合、長手端部の発熱ブロックの形成範囲が発熱しないことに加えて長手中央の発熱ブロックの形成範囲では記録材Pの通紙領域の一部から非通紙領域にかけて発熱量が小さくなっている。前述のように、記録材Pの端部における単位長さ当りの発熱量が長手中央における単位長さ当りの発熱量に対して90%以上であれば定着性を満足できるため、上述の発熱分布で記録材Pの定着性を満足できる。
図6(a)では、代表的な定形紙としてA4紙(210mm幅)を連続通紙した際の温度分布を示している。非通紙領域にかかる発熱体の長さは片側5mmずつで短いため、通紙領域と非通紙領域の温度差は小さい。
図6(b)では、代表的な定形紙としてJIS B5紙(182mm幅)を連続通紙した場合の温度分布を示している。非通紙領域にかかる発熱体の長さは片側19mmずつで前述のA4紙の場合より長いものの、通紙領域と非通紙領域の温度差は小さい。これは、非通紙領域における発熱量を長手中央の80%〜90%程度に抑えているためであり、比較例としての非通紙領域における発熱量が長手中央と同じ100%の場合と比べて非通紙領域の温度を低く抑えられる。
図6(c)では、代表的な定形紙としてA5紙(148mm幅)を連続通紙した場合の温度分布を示している。非通紙領域にかかる発熱体の長さは片側6mmずつで短いため、通紙領域と非通紙領域の温度差は小さい。
図6(d)では、代表的な定形紙としてDL封筒(110mm幅)を連続通紙した際の温度分布を示している。非通紙領域にかかる発熱体の長さは片側25mmずつで前述のA5紙の場合より長いものの、通紙領域と非通紙領域の温度差は小さい。これは、非通紙領域における発熱量を長手中央の80%〜90%程度に抑えているためであり、比較例としての非通紙領域における発熱量が長手中央と同じ100%の場合と比べて非通紙領域の温度を低く抑えられる。
発熱分布を形成することができる。また、ヒータ長手方向における分割数が減らせるので、ヒータ基板上の電極数も減らせるというメリットがある。
更に、本実施例においては記録材Pの幅が160mm未満の場合、端部発熱ブロック(302a−1及び302a−3、または、302b−1及び302b−3)の通電比率を0としたが、これに限られない。例えば、定着装置のウォームアップや長手方向に過度の温度差があるときなど、必要に応じて通電加熱させてもよい。
実施例2は、実施例1に対してヒータ制御回路が異なる。本実施例のヒータの制御回路700は、実施例1のヒータ300の各発熱ブロック(発熱ブロック302a−1〜302a−3、発熱ブロック302b−1〜302b−3)のそれぞれを独立制御できる回路構成になっている点が実施例1と異なる。実施例2において、実施例1と同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。実施例2においてここで特に説明しない事項は、実施例1と同様である。
ク736は、CPU720からのFUSER3信号に従って動作する。
ック736とトライアック746の通電比率はともに0である。中央発熱ブロックに対するトライアック716とトライアック726の通電比率は、記録材Pの幅が140mm以上160mm未満の場合は0:100、120mm以上140mm未満の場合は100:100、120mm未満の場合は100:0となる。
本発明の実施例3について説明する。実施例3の画像形成装置の基本的な構成および動作は、実施例1、2のものと同じである。従って、実施例1、2と同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。実施例3においてここで特に説明しない事項は、実施例1、2と同様である。本実施例では、ヒータの構成が、実施例1、2と異なる。
熱体602aの配置について、後述するように中央高テーパー発熱体である発熱体602aは端部高テーパー発熱体である発熱体602bより発熱量が大きく、記録材Pの幅がいかなる幅においても通電発熱させる主要な発熱体である。そのため、記録材Pへの伝熱効率が高くなるように、発熱体602aを発熱体602bより記録材Pの搬送方向の上流側になるように配置した。
本発明の実施例4は、ヒータが、実施例3のヒータ600の変形例となっている。本例のヒータ900に設けられた第1発熱ラインL1と第2発熱ラインL2の発熱分布は実施
例3と同じである。実施例4において、実施例3と同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。実施例4においてここで特に説明しない事項は、実施例3と同様である。
実施例1〜4では、記録材Pの通紙基準Xが中央基準の像加熱装置に搭載されるヒータの構成例について説明したが、これに限らず、通紙基準Xがヒータの長手方向端部近傍である、いわゆる片側基準の像加熱装置にも適用できる。
Claims (6)
- 基板と、
前記基板上に前記基板の長手方向に沿って設けられており、前記長手方向において、互いに独立制御可能な複数の発熱ブロックに分割されている第1発熱ラインと、
前記第1発熱ラインが設けられた前記基板の面と同じ面に設けられた第2発熱ラインであって、前記第1発熱ラインが設けられた前記基板の面と平行で且つ前記長手方向に対して直交する方向において前記第1発熱ラインが設けられた位置とは異なる位置に前記長手方向に沿って設けられており、前記長手方向において、互いに独立制御可能な複数の発熱ブロックに分割されている第2発熱ラインと、
を有し、
前記第1発熱ラインと前記第2発熱ラインが設けられた前記基板の面に対して垂直な方向に前記基板を見た時、前記第2発熱ライン中の複数の発熱ブロックの中には、前記第1発熱ライン中の一つの発熱ブロックに対して、前記長手方向において同じ長さで、且つ前記長手方向における互いの両端が同じ位置になるように前記長手方向で同じ位置に配置されており、且つ前記長手方向における発熱分布が異なり、且つ互いに独立制御可能である発熱ブロックが設けられていることを特徴とするヒータ。 - 前記第1発熱ラインと前記第2発熱ラインの少なくとも一方は、その中の前記複数の発熱ブロックが、前記長手方向に沿って設けられた導電体対の間に発熱体が接続されており、前記発熱体に前記長手方向と交差する方向に電流が流れる構成となっていることを特徴とする請求項1に記載のヒータ。
- 前記発熱ブロックは、前記導電体対の間に並列に接続された複数の発熱体パターンによって構成されることを特徴とする請求項2に記載のヒータ。
- 筒状のフィルムと、前記フィルムの内面に接触するヒータと、を有し、前記フィルムを介した前記ヒータの熱で記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置において、
前記ヒータが、請求項1〜3いずれか一項に記載のヒータであることを特徴とする像加熱装置。 - 前記装置は更に、前記ヒータを制御する制御部を有し、
前記制御部は、前記第1発熱ラインと前記第2発熱ラインの少なくとも一方の複数の発熱ブロック間の通電比率を記録材のサイズに応じて設定することを特徴とする請求項4に記載の像加熱装置。 - 前記制御部は、前記長手方向において同じ長さで、且つ前記長手方向における互いの両端が同じ位置になるように前記長手方向で同じ位置に配置されており、且つ前記長手方向における発熱分布が異なり、且つ互いに独立制御可能であるという関係にある前記第1発熱ライン中の発熱ブロックと前記第2発熱ライン中の発熱ブロック間の通電比率を記録材のサイズに応じて設定することを特徴とする請求項5に記載の像加熱装置。
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