JP2023160288A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高調波、フリッカ、温度リップルを抑制することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】 制御部によって制御される、第1発熱グループと第2発熱グループに流れる電流の波形パターンは、一制御周期の期間における少なくとも一つの同じ位相で互いに異なる波形パターンであり、一制御周期の期間において、第1発熱グループの位相制御の期間と第2発熱グループの位相制御の期間が重なる割合が50%以下である。【選択図】 図6

Description

本発明は電子写真方式を利用したプリンタ、複写機等の画像形成装置に関する。
画像形成装置に搭載されている定着部に商用交流電源から流れる電流から発生する高調波の低減やフリッカの軽減の両立を行うために、発熱体に流れる電流の波形パターンを制御することが行われている。特許文献1では、商用周波数1半波の整数倍の制御周期のうちの少なくとも1半波分に位相制御を採用するとともに、残りの各半波について全通電または非通電とする波数制御を採用する制御が提案されている。
特開2003-123941号公報
特許文献1の画像形成装置は、定着部に発熱体が一つしかない画像形成装置における高調波対策を示したものである。
本発明は、各々が異なるスイッチ素子で駆動される少なくとも二つの発熱体又は少なくとも三つの発熱体を有する定着部で且つ各発熱体の合成抵抗が異なる場合の高調波対策、フリッカ対策、温度リップル対策として有効な波形パターンを提供するものである。
上述の課題を解決するための本発明は、記録材にトナー画像を形成する画像形成部と、記録材に形成されたトナー画像を記録材に加熱定着する定着部であって、交流電源から供給される電力により発熱する少なくとも三つの発熱グループを有するヒータ、を有する定着部と、前記交流電源から前記少なくとも三つの発熱グループ夫々への電力供給路に夫々設けられている少なくとも三つのスイッチ素子と、前記少なくとも三つのスイッチ素子を制御することにより前記少なくとも三つの発熱グループに供給する電力を夫々制御する制御部であって、前記交流電源の交流の連続する複数周期を一制御周期として、前記一制御周期毎に電力を制御する制御部と、を有し、前記定着部の長手方向における前記ヒータの発熱分布を切り替えられる画像形成装置において、前記少なくとも三つの発熱グループの夫々の合成抵抗のうち、前記少なくとも三つのスイッチ素子の内の第1スイッチ素子が繋がっている第1発熱グループの合成抵抗が最も小さく、前記少なくとも三つのスイッチ素子の内の第2スイッチ素子が繋がっている第2発熱グループの合成抵抗が二番目に小さくなっており、前記制御部によって制御される、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンは、前記一制御周期の期間における少なくとも一つの同じ位相で互いに異なる波形パターンであり、前記一制御周期の期間において、前記第1発熱グループの位相制御の期間と前記第2発熱グループの位相制御の期間が重なる割合が50%以下であることを特徴とする。
また、本発明は、記録材にトナー画像を形成する画像形成部と、記録材に形成されたトナー画像を記録材に加熱定着する定着部であって、交流電源から供給される電力により発熱する少なくとも二つの発熱グループを有するヒータ、を有する定着部と、前記交流電源から前記少なくとも二つの発熱グループ夫々への電力供給路に夫々設けられている少なくとも二つのスイッチ素子と、前記少なくとも二つのスイッチ素子を制御することにより前記少なくとも二つの発熱グループに供給する電力を夫々制御する制御部であって、前記交流電源の交流の連続する複数周期を一制御周期として、前記一制御周期毎に電力を制御する制御部と、を有し、前記定着部の長手方向における前記ヒータの発熱分布を切り替えられる画像形成装置において、前記少なくとも二つの発熱グループの夫々の合成抵抗のうち、前記少なくとも二つのスイッチ素子の内の第1スイッチ素子が繋がっている第1発熱グループの合成抵抗が最も小さく、前記少なくとも三つのスイッチ素子の内の第2スイッチ素子が繋がっている第2発熱グループの合成抵抗が二番目に小さくなっており、前記制御部によって制御される、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンは、前記一制御周期の期間における少なくとも一つの同じ位相で互いに異なる波形パターンであり、前記一制御周期の期間において、前記第1発熱グループの位相制御の期間と前記第2発熱グループの位相制御の期間が重なる割合が50%以下であり、前記第1発熱グループ、前記第2発熱グループ共に、前記一制御周期の期間に占める位相制御の期間の割合が50%より高く、且つ少なくとも交流の一周期の期間が波数制御のパターンであることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、電流の高調波、フリッカ、温度リップルを抑制することができる。
画像形成装置の概略図 定着部の断面図 ヒータの構成図 ヒータの制御回路図 波形パターンの説明図 波形パターンの説明図 実施例1における波形パターンの全体図 ヒータの制御回路の変形例 実施例2における波形パターンの全体図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1は、電子写真記録技術を用いた、本発明の実施例に係る画像形成装置100の模式的断面図である。本発明が適用可能な画像形成装置としては、電子写真方式や静電記録方式を利用した複写機、プリンタなどが挙げられ、ここでは電子写真方式を利用して記録材としての記録紙P上に画像を形成するレーザプリンタに適用した場合について説明する。
画像形成装置100は、ビデオコントローラ120と制御部113を備える。ビデオコントローラ120は、記録材に形成される画像の情報を取得する取得部として、パーソナルコンピュータ等の外部装置から送信される画像情報及びプリント指示を受信して処理するものである。制御部113は、ビデオコントローラ120と接続されており、ビデオコントローラ120からの指示に応じて画像形成装置100を構成する各部を制御するものである。ビデオコントローラ120が外部装置からプリント指示を受けると、以下の動作で画像形成が実行される。
画像形成装置100がプリント信号を受信すると、その画像情報に応じて変調されたレーザ光をスキャナユニット21が出射し、帯電ローラ16によって所定の極性に帯電された感光ドラム19表面を走査する。これにより感光ドラム19には静電潜像が形成される。この静電潜像に対して現像ローラ17からトナーが供給されることで、感光ドラム19上の静電潜像は、トナー画像として現像される。一方、給紙カセット11に積載された記録材(記録紙)Pはピックアップローラ12によって一枚ずつ給紙され、搬送ローラ対13によってレジストローラ対14に向けて搬送される。更に、記録材Pは、感光ドラム19上のトナー画像が感光ドラム19と転写ローラ20で形成される転写位置に到達するタイミングに合わせて、レジストローラ対14から転写位置へ搬送される。記録材Pが転写位置を通過する過程で感光ドラム19上のトナー画像は記録材Pに転写される。その後、記録材Pは定着部200で加熱され、トナー画像が記録材Pに加熱定着される。定着済みのトナー画像を担持する記録材Pは、搬送ローラ対26、27によって画像形成装置100上部のトレイに排出される。ドラムクリーナ18は、感光ドラム19に残存するトナーを清掃する。記録材Pのサイズに応じて幅調整可能な一対の記録材規制板を有する給紙トレイ28(手差しトレイ)は、定型サイズ以外のサイズの記録材Pにも対応するために設けられている。ピックアップローラ29は、給紙トレイ28から記録材Pを給紙する。画像形成装置100は、定着部200等を駆動するモータ30を有する。
商用の交流電源401に接続された電力制御部としての制御回路400は、定着部200へ電力供給を行う。上述した、感光ドラム19、帯電ローラ16、スキャナユニット21、現像ローラ17、転写ローラ20が、記録材Pに未定着画像を形成する画像形成部を構成している。また、本実施例では、感光ドラム19、帯電ローラ16、現像ローラ17を含む現像ユニット、ドラムクリーナ18を含むクリーニングユニットが、プロセスカートリッジ15として画像形成装置100の装置本体に対して着脱可能に構成されている。また、定着部200も画像形成装置100から着脱可能に構成されている。
図2は、本実施例の定着部200の断面図である。定着部200は、筒状の定着フィルム(以下、フィルム)202と、フィルム202の内部空間に配置されているヒータ300と、フィルム202を介してヒータ300と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ208と、金属ステー204と、を有する。
フィルム202は、エンドレスベルトやエンドレスフィルムとも称される筒状に形成された耐熱フィルムであり、ベース層の材質は、ポリイミド等の耐熱樹脂、またはステンレス等の金属である。また、フィルム202の表面には耐熱ゴム等の弾性層を設けてもよい。加圧ローラ208は、鉄やアルミニウム等の材質の芯金209と、シリコーンゴム等の材質の弾性層210を有する。ヒータ300は、耐熱樹脂製の保持部材201に保持されている。保持部材201は、フィルム202の回転を案内するガイド機能も有している。204は、保持部材201に不図示のバネの圧力を加えるための金属製のステーである。加圧ローラ208は、モータ30から動力を受けて矢印方向に回転する。加圧ローラ208が回転することによって、フィルム202が従動して回転する。未定着トナー画像を担持する記録紙Pは、定着ニップ部Nで挟持搬送されつつ加熱されて定着処理される。
ヒータ300は、後述するセラミック製の基板305上に設けられた発熱体(発熱抵抗体)302a、302bによって加熱される。ヒータ300には、保護素子212(図4)が当接している。保護素子212は、サーモスイッチや温度ヒューズ等がその一例であり、ヒータ300の異常発熱の際に作動してヒータ300に供給する電力を遮断する。また、ヒータ300のフィルム202との摺動面側にはサーミスタT1(T1-1~T1-4、T1-7、図3(B)参照)が設置されている。
図3を用いて、本実施例に係るヒータ300の構成を説明する。図3(A)はヒータ300の断面図、図3(B)はヒータ300の各層の平面図である。図3(B)には、本実施例の画像形成装置100における記録材Pの搬送基準位置X0を示してある。本実施例における搬送基準は中央基準となっており、記録材Pはその搬送方向に直交する方向における中心線が搬送基準位置X0を沿うように搬送される。また、図3(A)は、搬送基準位置X0におけるヒータ300の断面図となっている。
図3(A)に示すように、ヒータ300は、基板305上に導電体301と導電体303を有する。導電体301は、記録材Pの搬送方向の上流側に配置された導電体301aと、下流側に配置された導電体301bに分離されている。さらに、ヒータ300は、導電体301と導電体303を介して供給される電力により発熱する発熱体302が、基板上において導電体301と導電体303の間に設けられている。この発熱体302は、記録材Pの搬送方向の上流側に配置された発熱体302aと、下流側に配置された発熱体302bに分離されている。また、給電用に電極E3が設けられている。さらに、裏面層2には、絶縁性の表面保護層(保護ガラス)308が、電極E3以外を覆っている。ヒータ300(基板305)は、その長手方向が記録材Pの搬送方向と直交するように配置される。
図3(B)に示すように、ヒータ300裏面層1には、導電体301と導電体303と発熱体302、電極E3の組からなる発熱ブロックが、ヒータ300の長手方向に7つ設けられている(HB1~HB7)。この7つの発熱ブロックHB1~HB7との対応関係を表すため、各発熱ブロックを構成する部材には、例えば、発熱体302a-1~302a-7のように、各符号の末尾に対応する発熱ブロックの番号を付している。発熱体302b、導電体301a、301b、導電体303、電極E3も同様である。
ヒータ300の裏面層2の表面保護層308は、電極E3-1~E3-7、E4、E5を露出させるように形成されており、ヒータ300の裏面側から、図示しない電気接点が接続可能な構成となっている。そして、各発熱ブロックに対してそれぞれ独立に給電可能になり、独立に給電制御を行うことができる。このように7つの発熱ブロックに分けることで、AREA1~AREA4のように、4つの通紙領域を形成することができる。本実施例ではAREA1をA5紙用、AREA2をB5紙用、AREA3をA4紙用、AREA4をLetter紙用と分類した。7つの発熱ブロックを独立に制御できるので、記録紙Pのサイズに合わせて、給電する発熱ブロックを選択する。但し、本実施例では図4に示す回路図のように、7つの発熱ブロックを5つのトライアック(スイッチ素子)で駆動している。なお、発熱領域の数や、発熱ブロックの数は、本実施例の数に限定されるものではない。また、各発熱ブロック内の発熱体302a-1~302a-7、302b-1~302b-7は、本実施例に記載するような連続的なパターンに限定されるものではなく、間隙部を設けた短冊状のパターンでも良い。
ヒータ300の摺動面層1(基板305において発熱体が設けられた面とは反対側の面上)には、ヒータ300の発熱ブロック毎の温度を検知するための温度検知素子としてサーミスタT1-1~T1-4、T1-7が設置されている。サーミスタT1-1~T1-4、T1-7は、主に各発熱ブロックの温調制御に使われるため、各発熱ブロックに配置される。図4で後述するように、発熱体302―3と発熱体302―5は電気的に接続されているため、発熱ブロックHB5に対応する位置に温度検知素子は設けていない。同様に、発熱体302―2と発熱体302―6は電気的に接続されているため、発熱ブロックHB6に対応する位置に温度検知素子は設けていない。サーミスタT1-1~T1-4、T1-7の一端は、サーミスタの抵抗値検出用の導電体ET1-1~ET1-4、ET1-7にそれぞれ接続されると共に、他端は導電体EG9に共通接続される。
ヒータ300の摺動面層2には、摺動性のあるガラスのコーティングによる表面保護層309を有する。表面保護層309は、摺動面層1の各導電体に電気接点を設けるため、ヒータ300の両端部を除いて設けられている。
図4は、実施例1におけるヒータ300の制御回路400を示す回路図である。画像形成装置100には商用の交流電源401が接続されている。電源電圧Vcc1、Vcc2は、交流電源401に接続された図示しないAC/DCコンバータによって生成されたDC電源である。交流電源401は、リレー430、440とトライアック441~444、447を介してヒータ300に接続される。リレー430、440はCPU420からの制御信号RLONによってオン/オフし、各信号はゲート抵抗434及び436を介してトランジスタ433及び435に接続されている。トライアック441~444、447は、CPU420からの制御信号FUSER1~FUSER4、FUSER7によってオン/オフされる。トライアック441~444、447の駆動回路は省略して図示している。複数の半導体素子としてのトライアック441~444、447を選択的に制御することで、複数の発熱体の通電を選択的に制御することができ、長手方向に分割された複数の加熱領域を個々に選択的に発熱させることができる。
サーミスタの温度検知回路を説明する。導電体EG9は、グランド電位に接続される。そして、図3で説明した全てのサーミスタT1-1~T1-4、T1-7、は、Vcc1にプルアップされた抵抗451~454、457とそれぞれ分圧される。分圧された電圧は、温度信号であるTh1-1~Th1-4、Th1-7信号として、CPU420で検出され、予めCPU420の内部メモリ内に設定された情報によって電圧から温度に換算することで、温度検出している。
CPU420は、設定温度(目標温度)と、サーミスタT1-1~T1-4、T1-7の検知温度に基づき、例えばPI制御により、供給するべき電力を算出する。FUSER1~4、7信号のオンのタイミングは、ゼロクロス検知部421で生成された交流電源401のゼロ電位に同期したタイミング信号ZEROXに基づいてCPU420によって生成される。発熱体302―3と発熱体302-5は電気的に接続されているため、FUSER3信号で発熱体302-3と発熱体302-5へ供給する電力を制御できる。同様に、発熱体302―2と発熱体302―6は電気的に接続されているため、FUSER2信号で発熱体302-2と発熱体302-6へ供給する電力を制御できる。なお、CPU420が算出する電力は、表1に示すようデューティ比に換算され、デューティ比に対応する位相角(=FUSER1~4、7信号)でトライアック441~444、447は制御される。CPU420内には、表1に示すようなテーブルが設定されており、交流の半周期の途中から電流が供給される位相制御を行う場合、このテーブルに基づきFUSER1~4、7信号を出力する。交流の半周期全てで電流が供給される又は流れない波数制御を行う場合は、全波通電(デューティ比100%)もしくは電流遮断(デューティ比0%)の2値で制御を行う。
Figure 2023160288000002
図5、図6(a)、図6(b)は、CPU420がトライアック441~444、447へ制御信号FUSER1~FUSER4、FUSER7を供給した時の、ヒータ300に流れる波形パターンを示している。CPU420は、ヒータ300に供給する電力を商用の交流波形の4周期(4全波)毎に更新する。この交流波形の4周期(4全波)を制御の更新周期(制御周期)とする。
図5を参照すれば理解できるように、トライアック444(第1スイッチ素子)を制御信号FUSER4に基づいて駆動することにより発熱体302―4に流れる電流の波形パターンは、第1周期及び第3周期において位相制御のパターンとなっている。一方、第2周期及び第4周期において波数制御のパターン(図5ではOFFになっている)となっている。また、トライアック443(第2スイッチ素子)を制御信号FUSER3に基づいて駆動することにより発熱体302―3及び302-5に流れる電流の波形パターンは、第1周期及び第3周期において波数制御のパターン(図5ではOFFになっている)となっている。一方、第2周期及び第4周期において位相制御のパターンとなっている。
ここで、トライアック441が接続されている発熱体302-1を発熱グループG441、トライアック442が接続されている発熱体302-2及び302-6を発熱グループG442とする。また、トライアック443(第2スイッチ素子)が接続されている発熱体302-3及び302-5を発熱グループG443(第2発熱グループ)とする。また、トライアック444(第1スイッチ素子)が接続されている発熱体302-4を発熱グループG444(第1発熱グループ)とする。また、トライアック447が接続されている発熱体302-4を発熱グループG447とする。発熱グループG441~G444、G447の合成抵抗を比較すると、発熱グループG444が一番小さく、発熱グループG443が二番目に小さい。合成抵抗が小さな発熱グループに流れる電流が大きい場合、高調波、フリッカ、温度リップルが悪化する。
そこで、本実施例では図5に示すように、5つの発熱グループG441~G444、G447のうち、合成抵抗が最も小さな発熱グループG444と二番目に小さな発熱グループG443に流れる波形パターンの関係に工夫が施してある。具体的には、一制御周期の期間における少なくとも一つの位相(タイミング)で発熱グループG444に流れる電流波形と発熱グループG443に流れる電流波形が互いに異なるパターンとなるように波形パターンを設定している(ルール1)。なお、残りの発熱グループG441、G442、G447は、発熱グループG444、G443と比較して合成抵抗が大きいので、高調波、フリッカ、温度リップルに対する影響度が低い。また、5つの発熱グループG441~G444、G447で使用する波形パターンを二種類にして簡素化している。このため、5つの発熱グループG441~G444、G447を、合成抵抗の合計値の差が最も小さくなるように二つの大グループに分けている。本実施例では、発熱グループG444を、これが属する第1大グループに分類し、発熱グループG441~G443及びG447を発熱グループG443が属する第2大グループに分類している。よって、本実施例では発熱グループG441、G442、G447の波形パターンは発熱グループG443の波形パターンと常に同一(位相も同じ)である。なお、合成抵抗が最も小さな発熱グループG444と二番目に小さな発熱グループG443を互いに異なる大グループに分類すればよく、その他の発熱グループG441、G442、G447の夫々は二つの大グループのどちらに属していても構わない。例えば、発熱グループG441、G447が発熱グループG444と同じ第1大グループに属し、発熱グループG442が発熱グループG443と同じ第2大グループに属するように分類してもよい。
また、図5に示すように、一制御周期の期間において、発熱グループG444の位相制御の期間と発熱グループG443の位相制御の期間が重なる(同じタイミングになる)割合は50%以下(図5では0%)となっている(ルール2)。位相制御の波形が同位相(同じタイミング)で重なると、高調波、フリッカ、温度リップルが悪化するためである。
図6(a)、図6(b)は発熱グループG444とG443の波形パターンを示している。その他の発熱グループG441、G442、G447の波形パターンは発熱グループG443の波形パターンと同じであり省略している。図6(a)において、発熱グループG444に流れる波形パターンは、第1、第2及び第3周期において位相制御のパターンとなっており、第4周期において波数制御(OFF)のパターンとなっている。一方、発熱グループG443に流れる波形パターンは、第2、第3及び第4周期において位相制御のパターンとなっており、第1周期において波数制御(OFF)のパターンとなっている。また、図5と同様に図6(a)においてもルール1及びルール2が適用されていることが分かる。図6(a)は、ルール2において、位相制御の期間が重なる割合が50%である。一方、図6(a)において、各々の波形パターンは、一制御周期のうち50%よりも高い割合で位相制御のパターンとなっている。具体的には、発熱グループG444に流れる波形パターン、発熱グループG443に流れる波形パターン、いずれも、一制御周期中の位相制御の期間の割合は3/4である。また、少なくとも交流の一周期の期間は波数制御となっている。このように、本例の波形パターンは、位相制御の期間の割合が50%より高く、少なくとも交流の一周期の期間が波数制御のパターンとなっている(ルール3)。このように、一制御周期の期間に占める位相制御の割合を増やすことにより温度リップルを抑制できるとともに、波数制御を少なくとも交流の一周期の期間設けることにより高調波を更に抑制することができる。
図6(b)において、発熱グループG444に流れる波形パターンは、第0.5、第1.5、第2、第2.5、第3、第4周期において位相制御のパターンであり、第1及び第3.5周期において波数制御(OFF)のパターンである。一方、発熱グループG443に流れる波形パターンは第0.5、第1.0、第1,5、第2.0、第3、第3.5において位相制御のパターンであり、第2.5及び第4周期において波数制御(OFF)のパターンである。図6(a)と同様に図6(b)においてもルール1、ルール2、及びルール3が適用されていることが分かる。一方、図6(b)では、波数制御の期間は交流の半周期の期間より長い期間連続しないように、分散されている(ルール4)。具体的には、発熱グループG444に流れる波形パターンは、波数制御の期間が第1周期と第3.5周期に分散している。発熱グループG443に流れる波形パターンは、波数制御の期間が第2.5周期と第4周期に分散している。このルール4により、フリッカを更に抑制することができる。
5つの発熱グループG441~G444、G447に流れる電流の波形パターンは、少なくとも上述したルール1及び2を満たすパターンとなっている。ルール1~4を纏めると以下のようになる。
・ルール1:合成抵抗が最も小さな発熱グループ(第1発熱グループ)と二番目に小さな発熱グループ(第2発熱グループ)に流れる電流の波形パターンは、一制御周期の期間における少なくとも一つの同じ位相で互いに異なる波形パターンである(ルール1)。
・ルール2:一制御周期の期間において、第1発熱グループの位相制御の期間と第2発熱グループの位相制御の期間が重なる割合は50%以下である(ルール2)。
・ルール3:第1発熱グループ、第2発熱グループ共に、一制御周期の期間に占める位相制御の期間の割合が50%より高く、且つ少なくとも交流の一周期の期間が波数制御のパターンである(ルール3)。
・ルール4:第1発熱グループ、第2発熱グループ共に、一制御周期の期間において、波数制御の期間は交流の半周期の期間より長い期間連続しないように分散されている(ルール4)。
図7は各投入電力の割合(投入電力レベル)における発熱グループG444、G443に流れる波形パターンを示している。発熱グループG444、G443以外の発熱グループG441、G442、G447に流れる波形パターンはどちらのパターンを選択してもよいので省略している。
投入電力が0%~75%である場合、図6(b)で説明した波形パターンを用いて、電力に合わせて各位相制御の位相角を調整する。投入電力が75%~100%である場合、波数制御の電力を100%(ON)投入し、位相制御の波形パターンは同様に電力に合わせて調整する。図7の例は、投入電力が0%~75%である場合、投入電力が75%~100%である場合、いずれの場合もルール1~4をすべて満たす波形となっている。しかしながら、本例のように、少なくとも三つのスイッチ素子で駆動される少なくとも三つの発熱グループを有するヒータを用いる場合、少なくともルール1及び2を満たしていればよい。ルール1~3を満たす波形パターンであればより好ましく、ルール1~4全てを満たす波形パターンが最も好ましい。
一方、図8に示す変形例のように、ヒータ300が二つの発熱グループG442、G444しか有さない場合(発熱グループG444の合成抵抗<発熱グループG442の合成抵抗)を説明する。この場合、少なくともルール1~3を満たす波形パターンが好ましく、ルール1~4全てを満たす波形パターンが最も好ましい。
このように投入電力がPID制御により変化した時、ルール1~4が成り立つように波形パターンを選択することで、高調波、フリッカ、温度リップルを各々改善することができる。
(実施例2)
図9は、図4に示したヒータ300の制御回路400を用いた場合の各投入電力の割合における実施例2の波形パターンを示している。
図9で示している波形パターンは、投入電力の割合の一部に、実施例1で示したルール1~4を適用していない割合がある点が異なる。
投入電力0~25%は制御周期全ての期間において位相制御を選択している。この波形パターンは高調波ノイズを発生させるデメリットがある反面、温度リップル及びフリッカに対して有利である。商用の交流電源の電圧が高い時は発熱体に投入される電力が大きくなるため、温度制御時に所定の電力を供給するための投入電力の割合が小さくなる。また、交流の一周期の電力も大きくなるため、温度リップルが発生しやすくなる。よって、投入電力が低い割合0~25%の波形パターンとして、位相制御を選択することにより、温度リップルを抑制することができる。
投入電力25~50%の場合は、実施例1で示したルール1~ルール4全てを適用した波形パターンを選択している。
投入電力50%~100%の場合は、実施例1で示したルール1~ルール4の内、ルール1、2を適用した波形パターンとなっている。温度リップルに対して不利な反面、高調波やフリッカに対して有利な波形となっている。ヒータ300は目標温度を維持するように温度制御されているため、発熱体に電力を供給すると、ヒータ300は次第に熱飽和状態になり、供給される電力は一定電力以下に落ち着く。投入電力50%~100%のように投入電力の割合が大きなレベルは、ヒータ300が熱飽和に至る前のウォームアップ期間で主に使用されるため、フリッカに対して有利な波形パターンを選択している。
このように、投入電力の割合がPID制御により変化した時に、高調波の抑制、フリッカの抑制、温度リップルの抑制のいずれを重要視するかを選択し、ルール1~4を選択的に適用してもよい。
最後に、本願で開示した代表的な構成をまとめると以下の通りである。なお下記の構成例に含まれる要素に符号が付されている場合があるが、これは上述した実施例で説明した要素との対応関係を示すものである。ただしこの対応関係はあくまでも参考のための例示であって、下記する各要素を上述した実施例の各要素の構成に限定するものではない。
<<構成例A1>>
記録材にトナー画像を形成する画像形成部と、
記録材に形成されたトナー画像を記録材に加熱定着する定着部であって、交流電源から供給される電力により発熱する少なくとも三つの発熱グループを有するヒータ、を有する定着部と、
前記交流電源から前記少なくとも三つの発熱グループ夫々への電力供給路に夫々設けられている少なくとも三つのスイッチ素子と、
前記少なくとも三つのスイッチ素子を制御することにより前記少なくとも三つの発熱グループに供給する電力を夫々制御する制御部であって、前記交流電源の交流の連続する複数周期を一制御周期として、前記一制御周期毎に電力を制御する制御部と、
を有し、前記定着部の長手方向における前記ヒータの発熱分布を切り替えられる画像形成装置において、
前記少なくとも三つの発熱グループの夫々の合成抵抗のうち、前記少なくとも三つのスイッチ素子の内の第1スイッチ素子が繋がっている第1発熱グループの合成抵抗が最も小さく、前記少なくとも三つのスイッチ素子の内の第2スイッチ素子が繋がっている第2発熱グループの合成抵抗が二番目に小さくなっており、
前記制御部によって制御される、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンは、
前記一制御周期の期間における少なくとも一つの同じ位相で互いに異なる波形パターンであり、
前記一制御周期の期間において、前記第1発熱グループの位相制御の期間と前記第2発熱グループの位相制御の期間が重なる割合が50%以下であることを特徴とする画像形成装置。
<<構成例A2>>
前記制御部によって制御される波形パターンは、更に、前記第1発熱グループ、前記第2発熱グループ共に、前記一制御周期の期間に占める位相制御の期間の割合が50%より高く、且つ少なくとも交流の一周期の期間が波数制御のパターンであることを特徴とする構成例A1に記載の画像形成装置。
<<構成例A3>>
前記制御部によって制御される波形パターンは、更に、前記第1発熱グループ、前記第2発熱グループ共に、前記一制御周期の期間において、波数制御の期間は交流の半周期の期間より長い期間連続しないように分散されていることを特徴とする構成例A2に記載の画像形成装置。
<<構成例A4>>
前記少なくとも三つの発熱グループのうち、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループ以外の発熱グループに流れる電流の波形パターンは、前記第1発熱グループに流れる電流の波形パターンと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンのいずれかと同一であることを特徴とする構成例A1乃至A3いずれか一項に記載の画像形成装置。
<<構成例A5>>
前記第1発熱グループが属する第1大グループと前記第2発熱グループが属する第2大グループの合成抵抗の差が最も小さくなるように、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループ以外の発熱グループが前記第1大グループ又は前記第2大グループに分類されていることを特徴とする構成例A4に記載の画像形成装置。
<<構成例A6>>
前記制御部によって制御される、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンは、投入電力レベルが所定以下のレベルで設定されていることを特徴とする構成例A1乃至A3いずれか一項に記載の画像形成装置。
<<構成例A7>>
前記ヒータは、前記少なくとも三つの発熱グループが設けられた基板を有することを特徴とする請求項構成例A1乃至A3いずれか一項に記載の画像形成装置。
<<構成例A8>>
前記少なくとも三つの発熱グループは前記長手方向に並んでいることを特徴とする構成例7に記載の画像形成装置。
<<構成例A9>>
前記三つの発熱グループの夫々は、前記長手方向に沿って配置されている二本の導電体と、前記二本の導電体の間に繋がれている発熱体と、を有することを特徴とする構成例A8に記載の画像形成装置。
<<構成例A10>>
前記定着部は、筒状のフィルムと、前記フィルムの外周面に接触するローラと、を有し、前記ヒータは前記フィルムの内部空間に配置されており、前記ヒータと前記ローラで前記フィルムを挟み込み、前記フィルムと前記ローラの間に記録材を挟持搬送する定着ニップ部を形成していることを特徴とする構成例9に記載の画像形成装置。
<<構成例B1>>
記録材にトナー画像を形成する画像形成部と、
記録材に形成されたトナー画像を記録材に加熱定着する定着部であって、交流電源から供給される電力により発熱する少なくとも二つの発熱グループを有するヒータ、を有する定着部と、
前記交流電源から前記少なくとも二つの発熱グループ夫々への電力供給路に夫々設けられている少なくとも二つのスイッチ素子と、
前記少なくとも二つのスイッチ素子を制御することにより前記少なくとも二つの発熱グループに供給する電力を夫々制御する制御部であって、前記交流電源の交流の連続する複数周期を一制御周期として、前記一制御周期毎に電力を制御する制御部と、
を有し、前記定着部の長手方向における前記ヒータの発熱分布を切り替えられる画像形成装置において、
前記少なくとも二つの発熱グループの夫々の合成抵抗のうち、前記少なくとも二つのスイッチ素子の内の第1スイッチ素子が繋がっている第1発熱グループの合成抵抗が最も小さく、前記少なくとも三つのスイッチ素子の内の第2スイッチ素子が繋がっている第2発熱グループの合成抵抗が二番目に小さくなっており、
前記制御部によって制御される、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンは、
前記一制御周期の期間における少なくとも一つの同じ位相で互いに異なる波形パターンであり、
前記一制御周期の期間において、前記第1発熱グループの位相制御の期間と前記第2発熱グループの位相制御の期間が重なる割合が50%以下であり、
前記第1発熱グループ、前記第2発熱グループ共に、前記一制御周期の期間に占める位相制御の期間の割合が50%より高く、且つ少なくとも交流の一周期の期間が波数制御のパターンであることを特徴とする画像形成装置。
<<構成例B2>>
前記制御部によって制御される波形パターンは、更に、前記第1発熱グループ、前記第2発熱グループ共に、前記一制御周期の期間において、波数制御の期間は交流の半周期の期間より長い期間連続しないように分散されていることを特徴とする構成例B1に記載の画像形成装置。
<<構成例B3>>
前記ヒータは、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループ以外の発熱グループを有し、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループ以外の発熱グループに流れる電流の波形パターンは、前記第1発熱グループに流れる電流の波形パターンと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンのいずれかと同一であることを特徴とする構成例B1又はB2に記載の画像形成装置。
<<構成例B4>>
前記制御部によって制御される、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンは、投入電力レベルが所定以下のレベルで設定されていることを特徴とする構成例B1又はB2に記載の画像形成装置。
<<構成例B5>>
前記ヒータは、前記少なくとも二つの発熱グループが設けられた基板を有することを特徴とする構成例B1又はB2に記載の画像形成装置。
<<構成例B6>>
前記少なくとも二つの発熱グループは前記長手方向に並んでいることを特徴とする構成例B5に記載の画像形成装置。
<<構成例B7>>
前記二つの発熱グループの夫々は、前記長手方向に沿って配置されている二本の導電体と、前記二本の導電体の間に繋がれている発熱体と、を有することを特徴とする構成例B6記載の画像形成装置。
<<構成例B8>>
前記定着部は、筒状のフィルムと、前記フィルムの外周面に接触するローラと、を有し、前記ヒータは前記フィルムの内部空間に配置されており、前記ヒータと前記ローラで前記フィルムを挟み込み、前記フィルムと前記ローラの間に記録材を挟持搬送する定着ニップ部を形成していることを特徴とする構成例B7に記載の画像形成装置。
100 画像形成装置
302 発熱体
420 CPU
441~444、447 トライアック

Claims (18)

  1. 記録材にトナー画像を形成する画像形成部と、
    記録材に形成されたトナー画像を記録材に加熱定着する定着部であって、交流電源から供給される電力により発熱する少なくとも三つの発熱グループを有するヒータ、を有する定着部と、
    前記交流電源から前記少なくとも三つの発熱グループ夫々への電力供給路に夫々設けられている少なくとも三つのスイッチ素子と、
    前記少なくとも三つのスイッチ素子を制御することにより前記少なくとも三つの発熱グループに供給する電力を夫々制御する制御部であって、前記交流電源の交流の連続する複数周期を一制御周期として、前記一制御周期毎に電力を制御する制御部と、
    を有し、前記定着部の長手方向における前記ヒータの発熱分布を切り替えられる画像形成装置において、
    前記少なくとも三つの発熱グループの夫々の合成抵抗のうち、前記少なくとも三つのスイッチ素子の内の第1スイッチ素子が繋がっている第1発熱グループの合成抵抗が最も小さく、前記少なくとも三つのスイッチ素子の内の第2スイッチ素子が繋がっている第2発熱グループの合成抵抗が二番目に小さくなっており、
    前記制御部によって制御される、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンは、
    前記一制御周期の期間における少なくとも一つの同じ位相で互いに異なる波形パターンであり、
    前記一制御周期の期間において、前記第1発熱グループの位相制御の期間と前記第2発熱グループの位相制御の期間が重なる割合が50%以下であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部によって制御される波形パターンは、更に、前記第1発熱グループ、前記第2発熱グループ、共に、前記一制御周期の期間に占める位相制御の期間の割合が50%より高く、且つ少なくとも交流の一周期の期間が波数制御のパターンであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部によって制御される波形パターンは、更に、前記第1発熱グループ、前記第2発熱グループ、共に、前記一制御周期の期間において、波数制御の期間は交流の半周期の期間より長い期間連続しないように分散されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記少なくとも三つの発熱グループのうち、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループ、以外の発熱グループに流れる電流の波形パターンは、前記第1発熱グループに流れる電流の波形パターンと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンのいずれかと同一であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1発熱グループが属する第1大グループと前記第2発熱グループが属する第2大グループの合成抵抗の差が最も小さくなるように、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループ、以外の発熱グループが前記第1大グループ又は前記第2大グループに分類されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部によって制御される、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンは、投入電力レベルが所定以下のレベルで設定されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記ヒータは、前記少なくとも三つの発熱グループが設けられた基板を有することを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記少なくとも三つの発熱グループは前記長手方向に並んでいることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記三つの発熱グループの夫々は、前記長手方向に沿って配置されている二本の導電体と、前記二本の導電体の間に繋がれている発熱体と、を有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記定着部は、筒状のフィルムと、前記フィルムの外周面に接触するローラと、を有し、前記ヒータは前記フィルムの内部空間に配置されており、前記ヒータと前記ローラで前記フィルムを挟み込み、前記フィルムと前記ローラの間に記録材を挟持搬送する定着ニップ部を形成していることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 記録材にトナー画像を形成する画像形成部と、
    記録材に形成されたトナー画像を記録材に加熱定着する定着部であって、交流電源から供給される電力により発熱する少なくとも二つの発熱グループを有するヒータ、を有する定着部と、
    前記交流電源から前記少なくとも二つの発熱グループ夫々への電力供給路に夫々設けられている少なくとも二つのスイッチ素子と、
    前記少なくとも二つのスイッチ素子を制御することにより前記少なくとも二つの発熱グループに供給する電力を夫々制御する制御部であって、前記交流電源の交流の連続する複数周期を一制御周期として、前記一制御周期毎に電力を制御する制御部と、
    を有し、前記定着部の長手方向における前記ヒータの発熱分布を切り替えられる画像形成装置において、
    前記少なくとも二つの発熱グループの夫々の合成抵抗のうち、前記少なくとも二つのスイッチ素子の内の第1スイッチ素子が繋がっている第1発熱グループの合成抵抗が最も小さく、前記少なくとも三つのスイッチ素子の内の第2スイッチ素子が繋がっている第2発熱グループの合成抵抗が二番目に小さくなっており、
    前記制御部によって制御される、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンは、
    前記一制御周期の期間における少なくとも一つの同じ位相で互いに異なる波形パターンであり、
    前記一制御周期の期間において、前記第1発熱グループの位相制御の期間と前記第2発熱グループの位相制御の期間が重なる割合が50%以下であり、
    前記第1発熱グループ、前記第2発熱グループ、共に、前記一制御周期の期間に占める位相制御の期間の割合が50%より高く、且つ少なくとも交流の一周期の期間が波数制御のパターンであることを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記制御部によって制御される波形パターンは、更に、前記第1発熱グループ、前記第2発熱グループ、共に、前記一制御周期の期間において、波数制御の期間は交流の半周期の期間より長い期間連続しないように分散されていることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記ヒータは、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループ、以外の発熱グループを有し、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループ、以外の発熱グループに流れる電流の波形パターンは、前記第1発熱グループに流れる電流の波形パターンと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンのいずれかと同一であることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部によって制御される、前記第1発熱グループと前記第2発熱グループに流れる電流の波形パターンは、投入電力レベルが所定以下のレベルで設定されていることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装置。
  15. 前記ヒータは、前記少なくとも二つの発熱グループが設けられた基板を有することを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装置。
  16. 前記少なくとも二つの発熱グループは前記長手方向に並んでいることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記二つの発熱グループの夫々は、前記長手方向に沿って配置されている二本の導電体と、前記二本の導電体の間に繋がれている発熱体と、を有することを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記定着部は、筒状のフィルムと、前記フィルムの外周面に接触するローラと、を有し、前記ヒータは前記フィルムの内部空間に配置されており、前記ヒータと前記ローラで前記フィルムを挟み込み、前記フィルムと前記ローラの間に記録材を挟持搬送する定着ニップ部を形成していることを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
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