JP2017527282A - クチナシ青色素を生成するプロセス - Google Patents

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Abstract

クチナシ青色素を生成するプロセスが提供される。このプロセスは操作が容易であり、産業に適しており、得られるクチナシ青色素は明るく、かつ産業用途に適している。【選択図】なし

Description

発明の詳細な説明
[技術分野]
本発明は、天然色素を生成するプロセスに関する。特に、本発明は、クチナシ青色素を生成するプロセスに関する。
[発明の背景]
クチナシ青色素は、食品、薬剤および化粧品産業で広く使用されている水溶性天然色素である。
今日では、クチナシ青色素は通常、ゲニポシドをβ−グルコシダーゼと反応させてゲニピンを得て、それをアミノ酸と反応させてクチナシ青色素が得られるプロセスによって、アカネ科(Rubiaceae)のクチナシ(Gardenia Jasminoides Ellis)に含有されるゲニポシド原料から生成される(Shijing WU,et al.,National Food Additive Communications,1992(3):90−93参照)。しかしながら、このプロセスによって得られるクチナシ青色素は暗く、低い明度を有し、品質が低い。そのため、飲料などの一部の用途には適していない(例えば、中国特許第103509368A号および中国特許第102021210A号明細書参照)。
Feng CHENによって、高い明度を有するクチナシ青色素を生成するプロセスであって、ゲニピンとアミノ酸との反応から得られるクチナシ青色素を限外濾過して、残留ゲニポシドを除去する工程と、次いで濾液を抽出して、高明度のクチナシ青色素を得る工程と、を含むプロセスが開示されている(中国特許第103525883A号明細書参照)。Lijun SUNらによって、目の粗い非極性樹脂にゲニポシド原料を通して、それをβ−グルコシダーゼで処理する前に、α−クロシンを除去する工程を含む、他のプロセスが開示されている(Lijun SUN et al.,Journal of Nanjing Agricultural University,1994,17(4):98−101)。しかしながら、これらのプロセスは、高い費用と複雑な作業を要し、工業で大規模に行われるのには適していない。
したがって、明るく、かつ産業分野に適している、クチナシ青色素を生成するための、作業が容易であり、かつ産業に適している、新規なプロセスが依然として必要とされている。
[発明の概要]
本発明は、以下の工程:
a)ゲニポシドをグリコシダーゼで処理して、加水分解産物を得る工程;
b)工程a)で得られた加水分解産物を溶媒で抽出し、抽出後に溶媒を除去して、ゲニピンを含む生成物を得る工程;
c)工程b)で得られたゲニピンを含む生成物を、アミノ酸および/またはその塩の水溶液と反応させて、クチナシ青色素を生成し、好ましくは、ゲニピンを含む生成物を水溶性溶媒中に溶解して溶液が得られ、その溶液自体を使用する工程;
d)任意選択的に、工程c)で生成されたクチナシ青色素を精製する工程;
を含む、クチナシ青色素を生成する新規なプロセスを提供する。
本発明のプロセスによって得られるクチナシ青色素は、スカイブルーであり、既知のプロセスによって生成されるウルトラマリンブルーなどの青色よりも明るい。さらに、得られるクチナシ青色素の大部分は、100を超える明度を有し、そのため、産業用途において少ない投与量で使用することができる。
[発明の詳細な説明]
本発明は、スカイブルーであり、かつ明度>100を有し得る、クチナシ青色素を生成するプロセスを提供する。特に、本発明のプロセスは以下の工程:
a)ゲニポシドをグリコシダーゼで処理して、加水分解産物を得る工程;
b)工程a)で得られた加水分解産物を溶媒で抽出し、抽出後に溶媒を除去して、ゲニピンを含む生成物を得る工程;
c)工程b)で得られたゲニピンを含む生成物を、アミノ酸および/またはその塩の水溶液と反応させて、クチナシ青色素を生成し、好ましくは、ゲニピンを含む生成物を水溶性溶媒中に溶解して溶液が得られ、その溶液自体を使用する工程;
を含む。
このプロセスにおいて、原料として使用されるゲニポシドは、種々の供給源から得られる。例えば、中国特許第102732050A号明細書に開示されている既知のプロセスによって、クチナシ(Gardenia Jasminoides Ellis)果実を抽出することによって、得られる。さらに、ゲニポシドを約20〜約70重量%含有し、かつ市販されているゲニポシド粉末、およびゲニポシドを約40重量%含有し、かつ市販もされている、クチナシ黄色素製造からの廃棄物ストリームが、このプロセスに直接、または簡単な精製後に使用され得る(中国特許第103509368A号、中国特許第103525883A号明細書等参照)。
グリコシダーゼは、それらが触媒する反応による酵素の命名および分類に対する、Nomenclature Committee of the International Union of Biochemistry and Molecular Biologyの勧告に準拠したEC3.2.1の下での酵素である。好ましくは、グリコシダーゼはセルラーゼ(EC3.2.1.4)およびβ−グルコシダーゼ(EC3.2.1.21)である。グリコシダーゼの例としては、限定されないが、Sunson Biotechnology Co.Ltd.(広東(Guangzhou)、中国(China))から市販されているセロビアーゼ、DSM(中国)Ltd.(上海(Shanghai),中国)から市販されているセルラーゼ(Cellulase)4000、およびDSM(中国)Ltd.(上海,中国)から市販されているラピダーゼ(Rapidase)(登録商標)が挙げられる。グリコシダーゼは工程a)の反応に、ゲニポシド1gにつき、範囲0.01〜0.8gの量で、好ましくは範囲0.05〜0.5gの量で、さらに好ましくは範囲0.1〜0.3gの量で添加され得る。
工程a)の処理は、範囲3.0〜6.5のpH、好ましくは範囲3.6〜6.0のpH、さらに好ましくは範囲4.0〜4.6のpHで行われ得る。好ましくは、工程a)の処理は、上記のpH範囲を提供する緩衝液中で行われる。かかる緩衝液は当技術分野で公知であり、その例としては、限定されないが、HCOOH/NaOAc水溶液またはクエン酸/NaHPO水溶液が挙げられる。緩衝液は、ゲニポシド1gにつき、範囲8〜80mLの量で、好ましくは範囲10〜50mLの量で、さらに好ましくは範囲20〜40mLの量で添加され得る。
工程a)の処理は、範囲約20〜約60℃の温度で、好ましくは温度約50℃で行われ得る。
工程a)の反応は約10〜約30時間続く。得られる加水分解産物は、主成分としてゲニピンおよび他の成分を含有する。加水分解産物は、工程b)での抽出に直接使用することができる。
前のプロセスにおいて、工程a)から得られる加水分解産物を通常、アミノ酸と直接反応させて、クチナシ青色素が生成される。しかしながら、前のプロセスから得られたクチナシ青色素は暗く、飲料などの一部の産業用途には適していない。本発明の発明者らは意外なことに、工程b)の更なる抽出によって、飲料などの産業用途により適用可能な、スカイブルー色の、明るい青色の色素が得られることを発見した。
当業者であれば、工程b)の抽出に使用される溶媒は重要であり、本発明の目的に適した溶媒であり、例としては、限定されないが、ジエチルエーテル、酢酸エチル、ブタノール、ブタノールと石油および/またはヘキサンとの混合物、またはその混合物が挙げられることを理解されよう。溶媒が、ブタノールと石油および/またはヘキサンとの混合物である実施形態において、ブタノールと石油および/またはヘキサンと体積比は、1:5〜5:1の範囲、好ましくは1:3〜3:1の範囲、さらに好ましくは1:2〜2:1の範囲である。
工程b)で使用される溶媒の量は、加水分解産物1mLにつき1〜5mL、好ましくは1.5〜3mLであり得る。工程b)の抽出は、範囲10〜60℃の温度、好ましくは室温にて行われ得る。本発明に従って、工程b)の抽出は2〜4回繰り返し行われ得る。
有機相の後に得られる、ゲニピンを含む生成物が回収され、溶媒は工程b)で除去される。溶媒は再利用することもできる。抽出手順および溶媒を回収する手順および抽出中の溶媒の除去/再利用は当業者には公知である。したがって、本明細書では詳細に論述しない。
当技術分野で公知のように、クチナシ青色素は、ゲニピンとアミノ酸またはその塩との反応生成物である。したがって、プロセスの工程c)として、工程b)で得られるゲニピンを含む生成物をアミノ酸またはその塩と反応させて、クチナシ青が生成される。本発明において、反応に適したアミノ酸は、グルタメート、フェニルアラニン、ヒスチジン、ロイシン、イソロイシン、アルギニンおよびその混合物からなる群から選択され得る。その塩は、ナトリウム塩などのアルカリ金属塩であり得る。好ましくは、その塩は、グルタミン酸ナトリウムである。本発明の発明者らは、本発明で開示されるようにスカイブルー色を提供することから、工程c)で使用されるアミノ酸および塩も重要であることを発見した。
本発明において、アミノ酸またはその塩の水溶液を使用して、ゲニピンを含む生成物と反応させ、クチナシ青色素を提供し、工程c)の反応混合物中のゲニピンとアミノ酸のモル比1:0.5〜2、好ましくは1:0.7〜1.5が得られる量で水溶液が添加される。
さらに、本発明の発明者らは、ゲニピンを含む生成物を水溶性溶媒に溶解して、均一な反応システムを形成することが、工程c)での反応に役立つであろうことを発見した。したがって、工程b)から得られるゲニピンを含む生成物は好ましくは、本発明による水溶性溶媒に溶解される。水溶性溶媒は、ゲニピンを含む生成物を溶解することができる当技術分野で公知の溶媒であり、例としては、限定されないが、メタノールおよびエタノールなどのC1〜10アルカノール、およびアセトンなどのC3〜10ケトンが挙げられる。好ましくは、水溶性溶媒は、メタノール、エタノールまたはアセトンまたはその混合物である。
工程c)の反応は、約40〜約90℃、好ましくは約60〜80℃、例えば65℃、70℃および75℃にて行われ得る。反応の進行は、HPLCおよびTLCなどの既知の方法によってモニターすることができる。
好ましくは、工程c)は、範囲7.0〜11、さらに好ましくは8〜9.5のpH値で行われる。一部の実施形態において、限定されないが、NaOH、KOH、NaCOおよびNaHCOから選択される塩基を添加して、工程c)の反応混合物を適切なpH値に調節する。
反応が完了した後、反応混合物中の有機溶媒および水を除去することによって、固体としてクチナシ青色素が得られる。したがって、本発明のプロセスは任意選択的に、例えば、凍結乾燥または噴霧乾燥によって、溶媒および水を除去して、クチナシ青色素の固体を得る工程をさらに含む。
任意選択的に、限外濾過など、当技術分野で公知の手順によって、得られたクチナシ青色素をさらに精製して、一層純粋なクチナシ青色素を得ることができる。本発明のプロセスによって、スカイブルーであり、既知のプロセスによって生成されるウルトラマリンブルーなどの青色よりも明るく、したがって飲料などの一部の産業用途で評判の良い、クチナシ青色素が生成される。
さらに、得られたクチナシ青色素の大部分は明度>100を有し、それは、用途で少ない投与量で使用することができることを意味する。さらに、更なる抽出工程によって、得られたクチナシ青色素は意外なことに、複雑な作業を行うことなく、反応混合物から容易に分離し、精製することができる。
本発明はさらに、以下の実施例によって説明される。これらの実施例は、本発明を制限することを意図するものでは決してない。
[実施例]
以下の実施例において、中国の国際標準GB28311−2012に準拠して、最大吸収波長および明度が測定された。
[実施例1]
Jiatian Biotechnology Co.,Ltd.(西安(Xi’an)、中国)から購入したゲニポシド粉末(35.5重量%)6.7gを、クエン酸/NaHPO水性緩衝液(pH4.0)47mlに添加した。50℃にて19時間反応させるために、Sunson Biotechnology Co.Ltd.(広東、中国)から購入したセロビアーゼ685.7mgをさらに添加した。反応混合物を室温に冷却した後、酢酸エチル90mlで2回、反応混合物を抽出した。酢酸エチル相を真空下にて濃縮して、粗製ゲニピンを得た。
得られた粗製ゲニピンを無水エチルアルコール16mlに溶解し、溶液(ゲニピン4.79重量%(HPLCによる))19.4gを得た。70℃で25時間反応させるために、脱イオン水10ml中のグルタミン酸ナトリウム970mgを溶液に添加した。TLCから、ゲニピンは完全に転化されたことが示された。
反応液を凍結乾燥させて、固形粉末として、最大吸収波長601nmおよび明度155を有するクチナシ青色素2.1gを得た。
[実施例2]
Qianjiang Green Sea Treasury Biotechnology Co.,Ltd.(湖北(Hubei)、中国)から購入したクチナシ黄色素(40重量%ゲニポシド)の廃棄物(waster)20gを、クエン酸/NaHPO水性緩衝液(pH4.6)140mlに添加した。DSM(中国)Ltd.(上海、中国)から購入したラピダーゼ(登録商標)800mgをさらに、50℃で16時間反応させるために添加した。反応混合物を室温に冷却した後、酢酸エチル250mlで2回、反応混合物を抽出した。酢酸エチル相を真空下にて濃縮して、粗製ゲニピンを得た。
得られた粗製ゲニピンを無水エチルアルコール30mlに溶解し、溶液(ゲニピン8.4重量%(HPLCによる))34.8gを得た。溶液4.0gを有する2つの反応フラスコに、70℃で30時間反応させるために、脱イオン水8ml中のヒスチジン299.6mg、脱イオン水6ml中のアルギニン310.5mgをそれぞれ添加した。
反応液を凍結乾燥させて、固形粉末として、表1に示す最大吸収波長および明度を有するクチナシ青色素を得た。
Figure 2017527282
[実施例3]
Qianjiang Green Sea Treasury Biotechnology Co.,Ltd.(湖北、中国)から購入したクチナシ黄色素(40重量%ゲニポシド)の廃棄物8gを、クエン酸/NaHPO水性緩衝液(pH4.5)64mlに添加した。DSM(中国)Ltd.(上海,中国)から購入したラピダーゼ(登録商標)320mgをさらに、50℃で17時間反応させるために添加した。反応混合物を室温に冷却した後、ジエチルエーテル100mlで2回、反応混合物を抽出した。ジエチルエーテル相を真空下にて濃縮して、粗製ゲニピンを得た。
得られた粗製ゲニピンを無水エチルアルコール28mlに溶解し、溶液(ゲニピン4.10重量%(HPLCによる))30.1gを得た。溶液6gを有する反応フラスコに、65℃で33時間反応させるために、脱イオン水16ml中のイソロイシン185.4mgを添加した。
反応液を凍結乾燥させて、固形粉末として、最大吸収波長600nmおよび明度87を有するクチナシ青色素420mgを得た。
[実施例4]
Qianjiang Green Sea Treasury Biotechnology Co.,Ltd.(湖北、中国)から購入したクチナシ黄色素(40重量%ゲニポシド)の廃棄物10gを、クエン酸/NaHPO水性緩衝液(pH4.6)70mlに添加した。DSM(中国)Ltd.(上海、中国)から購入したラピダーゼ(登録商標)400mgをさらに、50℃で30時間反応させるために添加した。反応混合物を室温に冷却した後、酢酸エチル120mlで2回、反応混合物を抽出した。酢酸エチル相を真空下にて濃縮して、粗製ゲニピンを得た。
得られた粗製ゲニピンを無水エチルアルコール16mlに溶解し、溶液(ゲニピン10.62重量%(HPLCによる))15.02gを得た。65℃で33時間反応させるために、その溶液に、脱イオン水10ml中のグルタミン酸ナトリウム1.31gを添加した。
反応液を凍結乾燥させて、固形粉末として、最大吸収波長598nmおよび明度132.6を有するクチナシ青色素3.0gを得た。
[実施例5]
Qianjiang Green Sea Treasury Biotechnology Co.,Ltd.(湖北、中国)から購入したクチナシ黄色素(40重量%ゲニポシド)の廃棄物10gを、クエン酸/NaHPO水性緩衝液(pH4.6)70mlに添加した。Sunson Biotechnology Co.Ltd.(広東、中国)から購入したセロビアーゼ2gをさらに、50℃で30時間反応させるために添加した。反応混合物を室温に冷却した後、酢酸エチル120mlで2回、反応混合物を抽出した。酢酸エチル相を真空下にて濃縮して、粗製ゲニピンを得た。
得られた粗製ゲニピンを無水エチルアルコール12mlに溶解し、溶液(ゲニピン12.38重量%(HPLCによる))11.95gを得た。65℃で33時間反応させるために、その溶液に、脱イオン水10ml中のグルタミン酸ナトリウム1.21gを添加した。反応液を凍結乾燥させて、固形粉末として、最大吸収波長594nmおよび明度143.9を有するクチナシ青色素2.9gを得た。
[実施例6]
Qianjiang Green Sea Treasury Biotechnology Co.,Ltd.(湖北、中国)から購入したクチナシ黄色素(40重量%ゲニポシド)の廃棄物10gを、クエン酸/NaHPO水性緩衝液(pH4.0)70mlに添加した。Sunson Biotechnology Co.Ltd.(Ningxia,China)から購入したセロビアーゼ1.2gをさらに、50℃で15時間反応させるために添加した。反応混合物を室温に冷却した後、ブタノール/石油(2/1)の混合物100mlで3回、反応混合物を抽出した。有機相を真空下にて濃縮して、粗製ゲニピンを得た。
得られた粗製ゲニピンを無水エチルアルコール30mlに溶解し、溶液(ゲニピン6.5重量%(HPLCによる))26.0gを得た。75℃で23時間反応させるために、その溶液に、脱イオン水30ml中のグルタミン酸ナトリウム1.77gを添加した。TLCから、ゲニピンが完全に転化されたことが示された。
反応液を凍結乾燥させて、固形粉末として、最大吸収波長594nmおよび明度140を有するクチナシ青色素2.8gを得た。
[実施例7]
Henan Zhongda Hengyuan Biotechnology Co.,Ltd.(河南、中国)から購入したクチナシ黄色素(40重量%ゲニポシド)の廃棄物40gを、クエン酸/NaHPO水性緩衝液(pH4.0)280mlに添加した。Sunson Biotechnology Co.Ltd.(広東、中国)から購入したセロビアーゼ4.6gをさらに、50℃で19時間反応させるために添加した。反応混合物を室温に冷却した後、酢酸エチル300mlで3回、反応混合物を抽出した。有機相を真空下にて濃縮して、粗製ゲニピン(純度70.8%、QNMR)を得た。
エタノール1mlを添加して、フラスコ中の上記の粗製ゲニピン50mgを溶解した。フェニルアラニン116.4mgおよびロイシン92.4mgを溶解し、0.1N NaOHでpH9.2およびpH9.63に調節し、次いで、80℃で約5時間反応させるために、それぞれをフラスコに装入した。
反応液を凍結乾燥させて、固形粉末として、表2に示す最大吸収波長および明度を有するクチナシ青色素を得た。
Figure 2017527282
[実施例8−比較]
YuanYang Bio−engineering Co.,Ltd.(西安、中国)から購入したゲニポシド粉末(ゲニポシド60重量%)8gを、クエン酸/NaHPO水性緩衝液(pH4.6)64mlに添加した。50℃にて24時間反応させるために、DSM(中国)Ltd.(上海、中国)から購入したセルラーゼ4000を240mgさらに添加した。次いで、50℃で96時間反応させるために、グルタミン酸ナトリウム2.0gを反応混合物に添加した。
反応混合物を限外濾過によって濾過し、次いで凍結乾燥させて、固形粉末として、最大吸収波長591nmおよび明度11.25を有するクチナシ青色素2.8gを得た。
[実施例9−比較]
Qianjiang Green Sea Treasury Biotechnology Co.,Ltd.(湖北、中国)から購入したクチナシ黄色素(40重量%ゲニポシド)の廃棄物10gを、クエン酸/NaHPO水性緩衝液(pH4.5)70mlに添加した。DSM(中国)Ltd.(上海、中国)から購入したラピダーゼ(登録商標)400mgをさらに、50℃で18時間反応させるために添加した。反応混合物を室温に冷却した後、エーテル100mlで2回、反応混合物を抽出した。エーテル相を真空下にて濃縮して、粗製ゲニピンを得た。
得られた粗製ゲニピンを無水エチルアルコール28mlに溶解し、溶液(ゲニピン3.67重量%(HPLCによる))30gを得た。70℃で35時間反応させるために、その溶液に、脱イオン水15ml中のバリン741mgを添加した。
反応液を凍結乾燥させて、固形粉末として、最大吸収波長590nmおよび明度104を有するクチナシ青色素1.8gを得た。
[実施例10]
上記の実施例1〜7および比較例8〜9から得られたクチナシ青色素を比較した。Industrial International Standard Color Chart(「IISCC」)に準拠して、実施例1〜7から得られたクチナシ青色素を「スカイブルー」と呼び、比較例8〜9から得られたクチナシ青色素を「ウルトラマリンブルー」と呼ぶ。表3にその結果を示す。明らかに、この「スカイブルー」は「ウルトラマリンブルー」よりも明るい。
Figure 2017527282

Claims (10)

  1. 以下の工程:
    a)ゲニポシドをグリコシダーゼで処理して、加水分解産物を得る工程;
    b)工程a)で得られた前記加水分解産物を溶媒で抽出し、前記抽出後に前記溶媒を除去して、ゲニピンを含む生成物を得る工程;
    c)工程b)で得られたゲニピンを含む前記生成物を、アミノ酸および/またはその塩の水溶液と反応させて、クチナシ青色素を生成し、好ましくは、ゲニピンを含む前記生成物を水溶性溶媒中に溶解して溶液が得られ、前記溶液自体を使用する工程;
    d)任意選択的に、工程c)で生成された前記クチナシ青色素を精製する工程;
    を含む、クチナシ青色素を製造するプロセス。
  2. 前記グリコシダーゼが、セルラーゼ(EC3.2.1.4)またはβ−グルコシダーゼ(EC3.2.1.21)である、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記グリコシダーゼが、ゲニポシド1gにつき、範囲0.01〜0.8gの量で、好ましくは範囲0.05〜0.5gの量で、さらに好ましくは範囲0.1〜0.3gの量で、工程a)の反応に添加される、請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 工程a)の前記処理が、範囲3.0〜6.5のpHで、好ましくは範囲3.6〜6.0のpHで、さらに好ましくは範囲4.0〜4.6のpHで行われる、請求項1から3のいずれか一項に記載のプロセス。
  5. 工程b)で使用される前記溶媒が、ジエチルエーテル、酢酸エチル、ブタノール、ブタノールと石油および/またはヘキサンとの混合物、またはその混合物である、請求項1から4のいずれか一項または複数項に記載のプロセス。
  6. 前記溶媒が、前記加水分解産物1mLにつき、範囲1〜5mL、好ましくは1.5〜3mLの量で使用される、請求項1から5のいずれか一項または複数項に記載のプロセス。
  7. 工程c)で使用される前記アミノ酸が、グルタメート、フェニルアラニン、ヒスチジン、ロイシン、イソロイシン、アルギニンおよびその混合物からなる群から選択される、請求項1から6のいずれか一項または複数項に記載のプロセス。
  8. 前記塩が、ナトリウム塩などのアルカリ金属塩であり、好ましくは前記塩がグルタミン酸ナトリウムである、請求項1から7のいずれか一項または複数項に記載のプロセス。
  9. 工程b)から得られるゲニピンを含む前記生成物が、水溶性溶媒に溶解される、請求項1から8のいずれか一項または複数項に記載のプロセス。
  10. 請求項1から9のいずれか一項または複数項に記載のプロセスから得られる、クチナシ青色素。
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