JP2017511236A5 - - Google Patents

Claims (37)

1. 細胞外マトリクス由来ゲルの調製方法であって、
   （ｉ）消化物溶液を生成するために、透析されていない細胞外マトリクス（ＥＣＭ）を酸性溶液中の酸性プロテアーゼによる消化によって可溶化するステップと、
   （ｉｉ）前記消化物溶液を乾燥させるステップと、
   （ｉｉｉ）乾燥消化物を殺菌するステップと、
   を含む調製方法。
2. （ｉｖ）殺菌消化物溶液を生成するために、殺菌された前記乾燥消化物を水和するステップと、
   （ｖ）中和消化物溶液を生成するために、前記殺菌消化物溶液のｐＨを７．２〜７．８のｐＨに上げるステップと、
   （ｖｉ）２５℃を超える温度で前記中和消化物溶液をゲル化するステップと、
   をさらに含む請求項１に記載の調製方法。
3. （ｉｖ）中和消化物溶液を生成するために、殺菌された前記乾燥消化物を水和しかつ７．２〜７．８のｐＨに中和するステップと、
   （ｖｉ）２５℃を超える温度で前記中和消化物溶液をゲル化するステップと、
   をさらに含む請求項１に記載の調製方法。
4. 前記ＥＣＭは、可溶化ステップの前に最終的に殺菌されないか、または架橋処理を受けない請求項１乃至３のいずれか１項に記載の調製方法。
5. 前記消化物溶液は凍結乾燥される請求項１乃至３のいずれか１項に記載の調製方法。
6. 前記乾燥消化物は、ガンマ線放射、電子ビーム放射、エチレンオキシドおよび／または超臨界ＣＯ_２を使用して殺菌される請求項１乃至３のいずれか１項に記載の調製方法。
7. 前記ＥＣＭは哺乳動物組織に由来する請求項１乃至３のいずれか１項に記載の調製方法。
8. 前記哺乳動物組織は膀胱、脾臓、肝臓、心臓、中枢神経系、脂肪組織、骨、膵臓、卵巣または腸のうちの１つに由来する請求項７に記載の調製方法。
9. 前記哺乳動物組織は腸に由来する請求項７に記載の調製方法。
10. 前記哺乳動物組織は大腸または結腸に由来する請求項９に記載の調製方法。
11. 前記ＥＣＭはブタ膀胱の上皮性基底膜および固有層を含む請求項１乃至３のいずれか１項に記載の調製方法。
12. 前記ＥＣＭは粉砕される請求項１乃至３のいずれか１項に記載の調製方法。
13. 全ての溶液はゲル化前に２５℃以下に維持される請求項２または３に記載の調製方法。
14. 前記酸性プロテアーゼはペプシンである請求項１乃至３のいずれか１項に記載の調製方法。
15. 前記ＥＣＭは２以上のｐＨで可溶化される請求項１４に記載の調製方法。
16. 前記ＥＣＭは３〜４のｐＨで可溶化される請求項１４に記載の調製方法。
17. 前記酸性溶液は０．０１Ｍ ＨＣｌを含む請求項１乃至３のいずれか１項に記載の調製方法。
18. 前記酸性プロテアーゼはトリプシンである請求項１乃至３のいずれか１項に記載の調製方法。
19. 前記消化物溶液のｐＨを上げるために基礎液または等張液が添加される請求項２または３に記載の調製方法。
20. 前記基礎液または等張液はＮａＯＨまたはリン酸緩衝生理食塩水（ＰＢＳ）である請求項１９に記載の調製方法。
21. 前記消化物溶液は３０℃以上でゲル化される請求項２または３に記載の調製方法。
22. 前記消化物溶液は３７℃でゲル化される請求項２１に記載の調製方法。
23. 前記中和消化物溶液を患者に投与するステップをさらに含み、
    前記ゲル化は前記患者の体内または患者の体外で起こる請求項２または３に記載の調製方法。
24. 前記消化物溶液のｐＨは、患者への投与中に前記消化物溶液を塩基または緩衝液と混合することにより上げられる請求項２３に記載の調製方法。
25. 細胞、薬剤、サイトカインおよび成長因子のうちの１つ以上をゲルに統合するステップをさらに含む請求項２または３に記載の調製方法。
26. 細胞、薬剤、サイトカインおよび成長因子のうちの１つ以上が前記中和消化物溶液に混入される請求項２または３に記載の調製方法。
27. 生体適合性足場のマトリクスを前記可溶化されたＥＣＭで被覆するステップと、
    前記マトリクスをゲル化するステップと、
    をさらに含む請求項１乃至３のいずれか１項に記載の調製方法。
28. 請求項１乃至２７のいずれか１項に記載の処理により調製されたことを特徴とする組成物。
29. ハイブリッド細胞外マトリクス足場の調製方法であって、
    （ｉ）消化物溶液を生成するために、透析されていない細胞外マトリクス（ＥＣＭ）を酸性溶液中の酸性プロテアーゼによる消化によって可溶化するステップと、
    （ｉｉ）前記消化物溶液を乾燥させるステップと、
    （ｉｉｉ）乾燥された乾燥消化物を殺菌するステップと、
    （ｉｖ）殺菌消化物溶液を生成するために前記乾燥消化物を水和するステップと、
    （ｖ）中和消化物溶液を生成するために、前記殺菌消化物溶液のｐＨを７．２〜７．８のｐＨに上げるステップと、
    （ｖｉ）２５℃を超える温度で前記中和消化物溶液をゲル化するステップと、
    を含み、
    生体適合性足場は、前記ＥＣＭを可溶化するステップと前記消化物溶液を乾燥させるステップとの間の前記消化物溶液で被覆されるか、あるいは前記消化物溶液を水和するステップの後、前記中和消化物溶液がゲル化される前の前記殺菌消化物溶液または前記中和消化物溶液で被覆される調製方法。
30. 前記生体適合性足場は、前記ＥＣＭを可溶化するステップと前記消化物溶液を乾燥させるステップとの間の前記消化物溶液で被覆される請求項２９に記載の調製方法。
31. 前記生体適合性足場は、前記消化物溶液を水和するステップの後、前記中和消化物溶液がゲル化される前の前記殺菌消化物溶液または前記中和消化物溶液で被覆される請求項２９に記載の調製方法。
32. 前記生体適合性足場は、非金属成分および金属成分を任意に含むコバルト−クロム合金、ステンレス鋼、チタン、タンタルおよび／またはチタン合金のうちの１つ以上を含む請求項２９に記載の調製方法。
33. 前記生体適合性足場は、カルシウムを含む無機鉱物を含む請求項２９に記載の調製方法。
34. 前記生体適合性足場はセラミック材料を含む請求項２９に記載の調製方法。
35. 前記生体適合性足場はポリマーを含む請求項２９に記載の調製方法。
36. 請求項２９乃至３５のいずれか１項に記載の処理に従って調製されたハイブリッド細胞外マトリクス足場を備える生体適合性装置。
37. 前記生体適合性装置は義肢である請求項３６に記載の生体適合性装置。