JP2017510706A - 混合電解質を用いる改良された金属精製方法 - Google Patents

混合電解質を用いる改良された金属精製方法 Download PDF

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Abstract

減少した短時間及び長時間α粒子放出、並びに減少した鉛レベルを有する高純度のスズを製造するための電気精製方法を開示する。本方法は、少なくとも、混合電解質溶液中においてスルフェートイオンを与える硫酸のような第1の電解質、及び混合電解質溶液中においてハロゲン化物イオンを与える塩酸のような第2の電解質を含む混合酸性電解質溶液を用いることができる。【選択図】 図1

Description

[0001]本発明は、半導体機器などの製造において用いるための高純度のスズを製造するための改良された電気精製プロセスに関する。
[0002]多くの電子デバイス実装及び他の電子製造用途において、例えば純金属及び金属合金のような金属材料がはんだとして通常的に用いられている。幾つかの同位体からのα粒子の放出によって、しばしばソフトエラー又はソフトエラーアップセットと呼ばれるシングルイベントアップセット(SEU)が引き起こされる可能性がある。α粒子の放出(αフラックスとも呼ばれる)は、実装された電子デバイスに損傷をもたらす可能性があり、より特にはソフトエラーアップセット、及び幾つかの場合においては電子デバイスの故障も引き起こす可能性がある。電子デバイスの寸法が減少し、α粒子を放出する金属材料が潜在的に感受性の位置により近接して配置されるにつれて、α粒子放出の可能性に関する懸念が高まっている。
[0003]金属材料からのα粒子の放出を取り巻く当初の研究は、電子デバイス用途において用いられる鉛ベースのはんだ、及びその結果として、かかる鉛ベースのはんだの純度を向上させる努力に焦点がおかれていた。ウラン−238(238U)崩壊系列が特に関心事であり、ここでは、238Uが鉛−210(210Pb)に崩壊し、210Pbがビスマス−210(210Bi)に崩壊し、210Biがポロニウム−210(210Po)に崩壊し、210Poが鉛−206(206Pb)に崩壊して、5.304MeVのα粒子を放出する。電子デバイス用途においてソフトエラーアップセットに関与する主要なα粒子放出源であると考えられているのは、この崩壊系列の最後の段階、即ちα粒子を放出する210Poの206Pbへの崩壊である。
[0004]より最近になって、銀、スズ、銅、ビスマス、アルミニウム、及びニッケルのような無鉛又は「鉛フリー」金属材料を合金又は純元素の材料のいずれかとして用いることへ推移している。しかしながら、実質的に純粋な無鉛金属材料においても、通常は鉛及び/又はポロニウムが不純物として存在する。かかる材料は、材料中の不純物の量を最小にするために精製することができるが、非常に低いレベル(例えば数質量ppt未満)の不純物であっても、α粒子放出の関係では潜在的に問題である可能性がある。伝統的な精製プロセスは、一般に短時間α粒子放出に関与するポロニウム不純物を除去することができる。しかしながら、かかる精製プロセスは、一般に長時間α粒子放出に関与する鉛不純物を除去することはできない可能性がある。
[0005]本発明は、減少した短時間及び長時間α粒子放出、並びに減少した鉛レベルを有する高純度のスズを製造するための電気精製方法を提供する。この方法は、少なくとも、混合電解質溶液中においてスルフェートイオンを与える硫酸のような第1の電解質、及び混合電解質溶液中においてハロゲン化物イオンを与える塩酸のような第2の電解質を含む混合酸性電解質溶液を用いることができる。
[0006]その一形態においては、本発明は、スズを電気精製する方法を提供する。この方法は、第1の濃度のスルフェートイオン、第2の濃度のハロゲン化物イオン、及び50g/Lを超える第3の濃度のスズイオンを含む酸性電解質溶液を与えることを含む。この方法はまた、スズイオンを電解質溶液から基材上に電着させて、精製スズを生成させることも含む。
[0007]その他の形態においては、本発明は、スズを電気精製する方法を提供する。この方法は、第1の濃度のスルフェートイオン、第2の濃度のハロゲン化物イオン(ここで、スルフェートイオンの第1の濃度はハロゲン化物イオンの第2の濃度よりも少なくとも約50倍高い)、並びに第3の濃度のスズイオンを含む酸性電解質溶液を与えることを含む。この方法はまた、スズイオンを電解質溶液から基材上に電着させて、精製スズを生成させることも含む。
[0008]その更に他の形態においては、本発明は、スズを電気精製する方法を提供する。この方法は、第1の濃度のスルフェートイオン、約100ppm〜約1000ppmの第2の濃度のハロゲン化物イオン、及び第3の濃度のスズイオンを含む酸性電解質溶液を与えることを含む。この方法はまた、スズイオンを電解質溶液から基材上に電着させて、精製スズを生成させることも含む。
[0009]添付の図面と組み合わせて本発明の幾つかの態様の以下の記載を参照することによって、本発明の上述及び他の特徴及び有利性、並びにそれらを達成する方法がより明らかになり、本発明それ自体がより良好に理解されるであろう。
[0010]図1は、本発明のスズ電気精製システムの概要を示す。 [0011]図2は、平均鉛除去率vs電解質溶液中の塩化物濃度に関する実験データを示すグラフである。
[0012]図1を参照すると、減少した短時間及び長時間α粒子放出又はαフラックス並びに減少した鉛レベルを有する精製スズを製造するための代表的な電気精製システム100が与えられている。精製スズは、電気精製プロセスの直後又は間もなくの間、例えば電気精製プロセスが完了したのと同じ日、若しくはその後1、2、又は3日以内の間、減少した短時間α粒子放出を示すことができる。精製スズは、例えば電気精製プロセスの30、60、又は90日後のような時間にわたって、減少した長時間α粒子放出を示すことができる。長時間α粒子放出はまた、「αドリフト」と呼ばれることもある。
[0013]図1のシステム100は、電解質溶液112を含むタンク110を含む。1以上のカソード及び1以上のアノードが、タンク110内に配置されている。図1の代表的なシステム100は、中間カソード114のいずれかの側に位置する第1のアノード116A及び第2のアノード116Bを含むが、タンク110内のカソード及びアノードの数及び配列は変化させることができる。
[0014]図1のシステム100はまた、カソード114並びにアノード116A、116Bに接続されていて、その間に所望の電流密度を生成する整流器118も含む。幾つかの態様においては、カソード114における電流密度は、約10、15、20、25、30、若しくは35A/ft(ASF)程度の低い値、又は約40、45、50、55、60、65、又は70ASF程度の高い値、或いは上記の値の任意の対によって規定される任意の範囲内であってよい。1つの特定の態様においては、カソード114における電流密度は、約16ASF、18ASF、若しくは20ASF程度の低い値、又は約22、24、若しくは26ASF程度の高い値、或いは上記の値の任意の対によって規定される任意の範囲内であってよい。例えば、電流密度は、カソード114において約20ASF(22mA/cm)であってよく、これはアノード116A、116Bにおいて約7〜10ASF(8〜11mA/cm)の電流密度に相当する可能性がある。他の特定の態様においては、カソード114における電流密度は、約36ASF、38ASF、若しくは40ASF程度の低い値、又は約42、44、若しくは46ASF程度の高い値、或いは上記の値の任意の対によって規定される任意の範囲内であってよい。更に他の態様においては、カソード114における電流密度は、約75、100、125、若しくは150ASF程度の低い値、又は約175、200、225、250、275、若しくは300ASF、又はそれ以上の高い値、或いは上記の値の任意の対によって規定される任意の範囲内であってよい。電流密度は、電極における電流(A)を測定し、これを電極の有効面積(例えばft)で割ることによって計算することができる。
[0015]更に図1を参照すると、システム100は、スズを電着又は電気精製するように運転することができる。アノード116A、116Bがスズで構成されている態様においては、スズは、アノード116A、116Bから電解質溶液112中に溶解又は浸出させることができる。他の態様においては、スズは、金属粉末又は水性イオンの形態のような他の形態で電解質溶液112に加えることができる。電解質溶液112中のスズは、本発明においては「出発スズ」と呼ぶことができる。出発スズは、例えば、約99.0%〜99.999%(2N〜5N)の純度レベル、及び約0.001、0.002、0.005、0.010、0.015、又は0.020カウント/時/cm(cph/cm)以上のα粒子放出を有する商業的に入手できるスズであってよい。
[0016]整流器118から印加される電流下において、α放出不純物を電解質溶液中に残留させながら、電解質溶液112中の出発スズをカソード114上に堆積又はメッキすることができる。このように、カソード114は、メッキされるスズのための基材として働かせることができる。不純物は、直接崩壊して210Po不純物のようなα粒子を同時に放出することができるか、或いはその後に崩壊して中間体の210Po不純物を生成させることができる210Pb、210Bi、又は238U不純物のようなα粒子を同時に放出する中間崩壊生成物を生成させることができる金属不純物であってよい。
[0017]基材又はカソード114上に堆積されるスズは、本発明においては「精製スズ」と呼ぶことができる。精製スズは、出発スズよりも少ない不純物を含むことができ、出発スズと比べて減少した短時間及び長時間α粒子放出又はαフラックスを有することができる。α粒子放出の全減少量は、出発スズのα粒子放出量など(しかしながらこれに限定されない)の多くのファクターによって変化する。幾つかの態様においては、精製スズの短時間及び/又は長時間α粒子放出量は、出発スズのα粒子放出量と比べて少なくとも50%、より特には少なくとも75%、更により特には少なくとも85%、90%、又は95%減少させることができる。他の態様においては、精製スズの短時間及び/又は長時間α粒子放出量は、例えば約0.010、0.005、0.002、又は0.001cph/cm未満にすることができる。幾つかの態様においては、電気精製プロセスの直後又は間もなくの間の短時間において達成される精製スズの減少したα粒子放出は、一般に電気精製プロセスの30、60、又は90日後のような時間にわたって維持することができる。
[0018]電解質溶液112は、出発スズから残留する不純物及び/又は汚染物質成分を除去するために、1以上の随意的な精製プロセスにかけることができる。この精製は、電気精製プロセス中に連続的に、及び/又は電気精製プロセスの後に行うことができる。例えば、電解質溶液112は、フィルター及び/又はイオン交換カラムを通して送ることができる。かかる精製プロセスは、「低αスズを製造するための精製プロセス」と題されたSilingerらの米国特許出願公開2013/0341196(その開示事項はその全部を参照として明確に本明細書中に包含する)において開示されている。
[0019]電解質溶液112は、少なくとも、混合電解質溶液112中においてスルフェートイオンを与える第1の電解質、及び混合電解質溶液112中においてハロゲン化物イオンを与える第2の電解質を含む混合酸性溶液であってよい。混合酸性電解質溶液112にはまた、脱イオン水のような溶媒、及び出発スズを含ませることもできる。
[0020]混合電解質溶液112中の第1の電解質は、混合電解質溶液112中において速やかに脱会合してスルフェートイオンを生成するスルフェートベースの酸又は可溶性塩であってよい。好適な塩には、アルカリ金属(第I族)又はアルカリ土類金属(第II族)を含ませることができる。代表的な第1の電解質としては、例えば、硫酸(HSO)、硫酸ナトリウム(NaSO)、及び硫酸カリウム(KSO)が挙げられる。
[0021]混合電解質溶液112中の第2の電解質は、混合電解質溶液112中において速やかに脱会合してハロゲン化物イオンを生成するハロゲン化物ベースの酸又は可溶性の塩であってよい。好適な塩には、アルカリ金属(第I族)又はアルカリ土類金属(第II族)を含ませることができる。代表的なハロゲン化物イオンとしては、塩化物イオン(Cl)、臭化物イオン(Br)、及びヨウ化物イオン(I)が挙げられ、したがって代表的な第2の電解質としては、例えば、塩酸(HCl)、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、臭化ナトリウム(NaBr)、臭化カリウム(KBr)、ヨウ化ナトリウム(NaI)、及びヨウ化カリウム(KI)を挙げることができる。フッ化物イオン(F)は、塩化物、臭化物、及びヨウ化物イオンと同じ効果を有しない可能性がある(下記の実施例3を参照)。
[0022]本発明の代表的な態様によれば、第1の電解質としては、硫酸のようなスルフェートベースの酸又は塩が挙げられ、第2の電解質としては、塩酸のような塩化物ベースの酸又は塩が挙げられる。
[0023]混合電解質溶液112中の第1の電解質は、出発スズ中の第1の不純物を目標として、主としてそれと反応させることができ、混合電解質溶液112中の第2の電解質は、出発スズ中の第2の不純物を目標として、主としてそれと反応させることができる。理論によって縛られることは望まないが、本発明者らは、第1の電解質からのスルフェートイオンは主として出発スズ中のポロニウム不純物と反応させることができ、第2の電解質からのハロゲン化物イオンは主として出発スズ中の鉛不純物と反応させることができると考える。その結果、精製スズは、出発スズよりも少ないポロニウム不純物及び鉛不純物を含むことができる。
[0024]精製スズのポロニウム含量は、出発スズのポロニウム含量と比べて少なくとも40%又は50%、より特には少なくとも60%又は70%、更により特には少なくとも80%、90%、又は95%減少させることができる。幾つかの態様においては、精製スズのポロニウム含量は、約25、50、若しくは100原子/cm未満、又は約1000、2000、若しくは3000原子/cm未満、或いは上記の値の任意の対によって規定される任意の範囲内にすることができる。精製スズのポロニウム含量を減少させることによって、精製スズは減少した短時間(例えば0日間)α粒子放出を示すことができる。
[0025]また、精製スズの鉛含量は、出発スズの鉛含量と比べて少なくとも40%又は50%、より特には少なくとも60%又は70%、更により特には少なくとも80%、90%、又は95%減少させることができる。幾つかの態様においては、精製スズのポロニウム含量は、約0.1、0.3、若しくは0.5ppm未満、又は約1、3、若しくは5ppm未満、或いは上記の値の任意の対によって規定される任意の範囲内にすることができる。例えば、精製スズの鉛含量は約1ppm以下にすることができる。精製スズの鉛含量を減少させることによって、精製スズは減少した長時間(例えば30、60、又は90日間)α粒子放出を示すことができる。
[0026]混合電解質溶液112中の第1の電解質からのスルフェートイオンの濃度は、混合電解質溶液112中の第2の電解質からのハロゲン化物イオンの濃度を大きく超えていてよい。例えば、混合電解質溶液112中のスルフェートイオン濃度は、混合電解質溶液112中のハロゲン化物イオン濃度よりも少なくとも約50又は100倍高くてよい。
[0027]混合電解質溶液112中のスルフェートイオン濃度は、約20、30、40、50、若しくは60g/L程度の低い値、又は約70、80、90、100、110、若しくは120g/L又はそれ以上の高い値、或いは上記の値の任意の対によって規定される任意の範囲内であってよい。幾つかの態様においては、スルフェートイオン濃度は、約50、52、54、56、58、60、若しくは62g/L程度の低い値、又は約64、66、68、70、72、74、若しくは76g/L程度の高い値、或いは上記の値の任意の対によって規定される任意の範囲内であってよい。例えば、スルフェートイオン濃度は、約54g/L〜約72g/Lであってよい。
[0028]混合電解質溶液112中のハロゲン化物イオン濃度は、約0.1g/L(100ppm)、0.25g/L(250ppm)、若しくは0.5g/L(500ppm)程度の低い値、又は約0.75g/L(750ppm)、1.0g/L(1000ppm)、1.25g/L(1250ppm)、若しくは1.5g/L(1500ppm)程度の高い値、或いは上記の値の任意の対によって規定される任意の範囲内であってよい。特定の態様においては、ハロゲン化物イオン濃度は、約100ppm〜約1000ppm、より具体的には約250ppm〜約1000ppm、又はより具体的には約500ppm〜約1000ppmであってよい。例えば、ハロゲン化物イオン濃度は約750ppmであってよい。
[0029]上記で議論したように、混合電解質溶液112中の第2の電解質は、塩化物イオンを生成する塩酸であってよい。実施においては、塩酸電解質を用いることは、精製されるスズ堆積物がデンドライト状になって回収するのが困難になることなどによって電気精製プロセスに悪影響を与える可能性がある。有利には、本発明において用いる塩酸濃度は、従来の塩酸電解質に関係する問題点を回避するのに十分に低いが、出発スズ中の鉛不純物をなお目標にするのに十分に高くすることができる。
[0030]混合電解質溶液112中のスズ又は第1スズイオンの濃度は、電気精製プロセスを最適にするように制御することができる。混合電解質溶液112中のスズイオンの濃度は、約50g/Lより高くすることができる。スズイオン濃度は、約55、60、65、70、75、80、85、90、95、若しくは100g/L程度の低い値、又は約105、110、115、120、125、130、135、140、145、150、若しくは155g/L又はそれ以上の高い値、或いは上記の値の任意の対によって規定される任意の範囲内であってよい。1つの特定の態様においては、スズイオン濃度は、約90、92、94、96、98、若しくは100g/L程度の低い値、又は約102、104、106、108、若しくは110g/L又はそれ以上の高い値、或いは上記の値の任意の対によって規定される任意の範囲内であってよい。例えば、混合電解質溶液112中のスズイオン濃度は、約100g/Lであってよい。40、30、又は20g/L若しくはそれ以下のような低いスズイオン濃度においては、精製スズのα粒子放出は、より高いスズイオン濃度よりも電気精製プロセスの電流密度に対してより感受性になる可能性がある。
[0031]また、混合電解質溶液112のpHを制御して電気精製プロセスを最適化することもできる。混合電解質溶液112は、7未満の低いか又は酸性のpHを有していてよい。例えば、混合電解質溶液112は、約6未満、約5未満、約4未満、約3未満、約2未満、又は約1未満のpHを有していてよい。酸性のpHによって、スズイオンの混合電解質溶液112中への溶解を促進させることができる。幾つかの態様においては、第1のスルフェートベースの電解質は、プロトンを与えて混合電解質溶液112において酸性のpHを生成させる。例えば、第1のスルフェートベースの電解質には、酸性のpHを生成させる硫酸を含ませることができる。他の態様においては、第2の塩化物ベースの電解質及び/又は補助の酸によって酸性のpHを生成させることができる。
[0032]混合電解質溶液112にはまた、1種類以上の随意的な添加剤を含ませることもできる。本明細書において用いる「添加剤」とは、混合された第1及び第2の電解質、溶媒、出発スズ、及び出発スズからの不純物以外の混合電解質溶液112の成分を指す。添加剤は、混合電解質溶液112、電気精製プロセス、及び/又は精製スズ生成物の1以上の特性を制御するのに役立てることができる。混合電解質溶液112中におけるそれぞれの添加剤の濃度は、約0.05、0.1、0.5、1、若しくは5体積%程度の低い値、又は約10、15、若しくは20体積%又はそれ以上の高い値、或いは上記の値の任意の対によって規定される任意の範囲内であってよい。
[0033]好適な添加剤としては酸化防止剤が挙げられ、これは電気分解中の自発的なSn2+のSn4+への酸化を阻止するために混合電解質溶液112に加えることができる。好適な酸化防止剤としては、フェニルスルホン酸及びヒドロキノンが挙げられるが、これらに限定されない。好適な商業的に入手できる酸化防止剤としては、Technicから入手できるTechnistan酸化防止剤、Techni酸化防止剤No.8、及びDow Chemicalから入手できるSolderon BP酸化防止剤が挙げられる。
[0034]他の好適な添加剤としては有機結晶成長抑制剤が挙げられ、これはカソード114におけるデンドライトの堆積を制限するために混合電解質溶液112に加えることができる。好適な有機結晶成長抑制剤としてはポリエチレングリコールが挙げられるが、これに限定されない。好適な商業的に入手できる有機結晶成長抑制剤としては、Technicから入手できるTechnistan TP-5000添加剤、Techni Matte 89-TI、及びDow Chemicalから入手できるSolderon BP Primaryが挙げられる。
[0035]幾つかの態様においては、2以上の電気精製プロセスを実施することができる。それぞれの電気精製プロセスは、同じか又は異なる電解質溶液を用いることができる。例えば、それぞれの電気精製プロセスは、同じか又は異なる第1及び第2の電解質、添加剤、及び/又はpHレベルを有する電解質溶液を用いることができる。これらの電気精製プロセスは、スズイオンを2回以上電着させるように順次か又は連続して行うことができる。例えば、第1の電気精製プロセスを行って第1の電解質溶液からスズを堆積させることができ、堆積されたスズを第2の電解質溶液中に溶解することができ、次に第2の電気精製プロセスを行って第2の電解質溶液からスズを堆積させることができる。不純物及び/又は汚染物質成分は、それぞれの連続した電気精製プロセス中に除去することができる。
[0036]出発スズ及び/又は精製スズのα粒子放出は、商業的に入手できるα検出器を用いて異なる時点で測定することができる。好適な商業的に入手できる検出器としては、Alpha Sciencesの1950気体流比例計数管,及びXIAのUltraLo-1800α粒子計数器が挙げられる。「金属材料のα粒子放出ポテンシャルを評価する方法」と題されたClarkの米国特許出願公開2013/0292579(その開示事項はその全部を参照として明確に本明細書中に包含する)に記載されているように所定期間にわたるスズのα粒子放出を予測することも、本発明の範囲内である。
[0037]出発スズ及び/又は精製スズ中の微量元素レベルは、誘導結合プラズマ−原子発光分光計(ICP−AES)、又はグロー放電質量分光計(GDMS)のような分光計を用いて測定することができる。好適な商業的に入手できる分光計は、VarianのVista Pro ICP-AESである。
[0038]以下の非限定的な実施例は本発明の種々の特徴及び特性を示すが、これらは本発明に対する限定と解釈すべきではない。
実施例1:
硫酸及び塩酸の混合電解質溶液を用いるスズの電気精製:
[0039]硫酸及び塩酸の両方を含む混合電解質溶液を評価するために実験を行った。電解質溶液は、脱イオン水中の3体積%の硫酸を含んでいた。出発スズは、高純度スズアノードから硫酸電解液中に電解溶解した。2つの添加剤−酸化防止剤及び有機結晶成長抑制剤−も、電解質溶液に加えた。酸化防止剤、具体的にはTechnistan酸化防止剤は、電解質溶液中において1体積%の濃度を有していた。有機結晶成長抑制剤、具体的にはTechnistan TP-5000は、電解質溶液中において4体積%の濃度を有していた。
[0040]電気分解システムは、溶液の撹拌及び濾過のための縦型ポンプを装備した30Lのポロプロピレンタンクを含んでいた。システムはまた、中央のチタンカソード、カソードのいずれかの側に配置した2つのスズアノード、並びにカソード及びアノードに接続したDC電源も含んでいた。室温において電気分解を実施した。
[0041]この実験中に変化させた電気精製パラメーターには、電解質溶液中における塩化物イオン(Cl)濃度(500ppm又は1000ppm);電解質溶液中におけるスズイオン(Sn2+)濃度(50g/L又は100g/L);カソード電流密度(CD)(20ASF又は40ASF);出発スズのα粒子放出量(0.002cph/cm又は0.024cph/cm);及び出発スズの鉛(Pb)含量(3ppm又は9ppm)が含まれる。これらの電気精製パラメーターを下表1に示す。
Figure 2017510706
[0042]カソード電流密度が20ASFである場合には、電気分解は48時間行った。カソード電流密度が40ASFである場合には、電気分解は24時間行った。
[0043]電気精製の後、精製スズをカソードから回収し、キャストして精製スズ試料を得た。精製スズ試料を、α粒子放出に関してはキャストの直後にAlpha Scienceの1950気体流比例計数管を用いて、及び微量元素に関してはVarianのVista Pro ICP-AESを用いて分析した。結果は上表1に示す。
[0044]本実施例1においては、幾つかの精製スズ試料の鉛含量は、出発スズに対して減少した(試料3、6、7、11、及び15)。したがって、硫酸電解液に塩酸を加えることによって、本発明者らは鉛の除去を達成することができた。鉛除去の最も大きなレベル(83%以上)は、電解質溶液中のスズイオン濃度が100g/Lであり、電流密度が20ASFである場合に観察された(試料3及び11)。
[0045]幾つかの精製スズ試料は、出発スズと比べて増加したα粒子放出及び/又は増加した鉛含量を示した。これらの増加は、出発スズアノードの純度の変動に起因する可能性があった。表1に示すα粒子放出量及び鉛含量は、それぞれの出発スズアノードに関する平均値を示しているが、実際のα粒子放出量及び鉛含量は、それぞれの出発スズアノードの体積にわたって変動する可能性がある。例えば、出発スズアノードの外側の領域が出発スズアノードの内側の領域よりも純度が高い場合には、出発スズアノードの外側の領域から生成する精製スズ試料は、出発スズアノードの内側の領域から生成する精製スズ試料よりも純度が高い可能性がある。また、これらの増加は、実験の経過時間にわたる電解質溶液の純度の変動に起因する可能性があった。例えば、電解質溶液を再生又は交換する前に電解質溶液中に次第により多くの鉛不純物が蓄積されるにつれて、電解質溶液は鉛で飽和して、出発スズアノードからより多くの鉛を捕捉することができなくなる可能性がある。
実施例2:
硫酸及び塩酸の混合酸電解質溶液中における塩化物濃度の評価:
[0046]硫酸及び塩酸の両方を含む混合電解質溶液を評価するために、他の実験を行った。上記の実施例1をベースとして、この実験は100g/Lのスズイオン濃度及び20ASFの電流密度に焦点を当てた。これは、鉛除去の最も大きなレベルはこれらの条件を用いて達成されたからであった。この実験において変動させた電気精製パラメーターは、電解質溶液中における塩化物(Cl)濃度(250ppm、500ppm、750ppm、1000ppm、100,000ppm、又は500,000ppm)であった。電気精製パラメーターを下表2に示す。
Figure 2017510706
[0047]電解質溶液中における塩化物濃度は、カソード上の精製スズ堆積物の品質に影響を与えた。電解質溶液中における塩化物濃度が、250ppm(試料20A〜20B)、500ppm(試料17A〜17B)、又は750ppm(試料21A〜21B)のように比較的低かった場合には、精製スズ堆積物は平滑及び均一であった。しかしながら、電解質溶液中における塩化物濃度が、1000ppm以上(試料18A〜19B及び22A〜23B)のように比較的高かった場合には、精製スズ堆積物は次第にデンドライト状になり、次第に回収するのが困難になった。
[0048]電気精製の後、精製スズをカソードから回収し、キャストして精製スズ試料を得た。GDMSを用いて、精製スズ試料を微量元素に関して分析した。鉛含量の結果を、上表2及び図2に示す。表2においては示されていないが、それぞれの精製スズ試料のビスマス含量も分析し、全ての試料は0.001ppmのビスマス含量を有していた。
[0049]全ての精製スズ試料において、精製スズの鉛含量は出発スズと比べて減少した。したがって、硫酸電解液に塩酸を加えることによって、本発明者らは鉛の除去を達成することができた。図2に示すように、最も大きな鉛除去(平均で96.5%)は、電解質溶液中における塩化物濃度が750ppmであった場合(試料21A〜21B)に達成された。
[0050]電解質溶液中における塩化物濃度は、鉛除去に影響を与えた。驚くべきことに、図2に示すように、鉛の除去は、塩化物濃度を増加させると、特に塩化物濃度を1000ppmより多く増加させると(試料22A〜22B)、最終的に減少した。したがって、特定の閾値を超えると(例えば約1000ppmを超えると)、電解質溶液に更なる塩酸を加えることは実際には鉛の除去を妨げる可能性がある。上記で議論したように、電解質溶液に更なる塩酸を加えることはまた、精製スズ堆積物の品質に悪影響を与える可能性もある。したがって、塩化物濃度を閾値以下(例えば、約1000ppm、例えば約750ppm以下)に維持することによって、精製スズ堆積物の品質及び鉛除去の両方を最適化することができる。
実施例3:
他のハロゲン化物を用いる混合硫酸電解質溶液の評価:
[0051]硫酸、及び塩化物以外のハロゲン化物、具体的にはフッ化物、ヨウ化物、及び臭化物を含む混合電解質溶液を評価するために、他の実験を行った。それぞれの電解質溶液中におけるハロゲン化物濃度は500ppmであった。他の電気精製パラメーターは上記の実施例2と同じであった。
Figure 2017510706
[0052]電気精製の後、精製スズをカソードから回収し、キャストして精製スズ試料を得た。VarianのVista Pro ICP-AESを用いて、精製スズ試料を微量元素に関して分析した。鉛含量の結果を上表3に示す。表3には示していないが、それぞれの精製スズ試料のビスマス含量も分析し、全ての試料は0.3ppm未満のビスマス含量を有していた。
[0053]ハロゲン化物としてヨウ化物(試料25A〜25C)及び臭化物(試料26A〜26C)を用いた場合には、各精製スズ試料の鉛含量は出発スズと比べて減少した。しかしながら、ハロゲン化物としてフッ化物(試料24A〜24C)を用いた場合には、精製スズ試料の鉛含量は、実際には出発スズと比べて平均で増加した。
本発明を好ましいデザインを有するものとして記載したが、本発明は、本開示の精神及び範囲内で更に修正することができる。したがって本出願は、その一般原理を用いる本発明の任意の変更、使用、又は適応をカバーすると意図される。更に、本出願は、本発明が属する技術における公知又は慣習的な手順に包含され、特許請求の範囲の限界内に包含される本発明からのかかる逸脱をカバーすると意図される。
本発明を好ましいデザインを有するものとして記載したが、本発明は、本開示の精神及び範囲内で更に修正することができる。したがって本出願は、その一般原理を用いる本発明の任意の変更、使用、又は適応をカバーすると意図される。更に、本出願は、本発明が属する技術における公知又は慣習的な手順に包含され、特許請求の範囲の限界内に包含される本発明からのかかる逸脱をカバーすると意図される。
以下に本発明の実施態様を示す。
態様1
第1の濃度のスルフェートイオン;
第2の濃度のハロゲン化物イオン;及び
50g/Lを超える第3の濃度のスズイオン;
を含む酸性電解質溶液を与え;そして
スズイオンを電解質溶液から基材上に電着させて精製スズを生成させる;
ことを含む、スズを電気精製する方法。
態様2
スズイオンの第3の濃度が約55g/L〜約155g/Lである、態様1に記載の方法。
態様3
スルフェートイオンの第1の濃度が約54g/L〜約72g/Lである、態様1に記載の方法。
態様4
ハロゲン化物イオンの第2の濃度が約100ppm〜約1000ppmである、態様1に記載の方法。
態様5
電着工程を、基材において約10A/ft 〜約70A/ft の電流密度を用いて行う、態様1に記載の方法。
態様6
第1の濃度のスルフェートイオン;
第2の濃度のハロゲン化物イオン、ここで、スルフェートイオンの第1の濃度はハロゲン化物イオンの第2の濃度よりも少なくとも約50倍高い;及び
第3の濃度のスズイオン;
を含む酸性電解質溶液を与え;そして
スズイオンを電解質溶液から基材上に電着させて精製スズを生成させる;
ことを含む、スズを電気精製する方法。
態様7
スルフェートイオンの第1の濃度が約54g/L〜約72g/Lであり、ハロゲン化物イオンの第2の濃度が約100ppm〜約1000ppmである、態様12に記載の方法。
態様8
第1の濃度のスルフェートイオン;
約100ppm〜約1000ppmの第2の濃度のハロゲン化物イオン;及び
第3の濃度のスズイオン;
を含む酸性電解質溶液を与え;そして
スズイオンを電解質溶液から基材上に電着させて精製スズを生成させる;
ことを含む、スズを電気精製する方法。
態様9
電解質溶液が、スルフェートイオンを与える第1の電解質及びハロゲン化物イオンを与える第2の電解質を含む、態様15に記載の方法。
態様10
第1の電解質が硫酸を含む、態様16に記載の方法。

Claims (10)

  1. 第1の濃度のスルフェートイオン;
    第2の濃度のハロゲン化物イオン;及び
    50g/Lを超える第3の濃度のスズイオン;
    を含む酸性電解質溶液を与え;そして
    スズイオンを電解質溶液から基材上に電着させて精製スズを生成させる;
    ことを含む、スズを電気精製する方法。
  2. スズイオンの第3の濃度が約55g/L〜約155g/Lである、請求項1に記載の方法。
  3. スルフェートイオンの第1の濃度が約54g/L〜約72g/Lである、請求項1に記載の方法。
  4. ハロゲン化物イオンの第2の濃度が約100ppm〜約1000ppmである、請求項1に記載の方法。
  5. 電着工程を、基材において約10A/ft〜約70A/ftの電流密度を用いて行う、請求項1に記載の方法。
  6. 第1の濃度のスルフェートイオン;
    第2の濃度のハロゲン化物イオン、ここで、スルフェートイオンの第1の濃度はハロゲン化物イオンの第2の濃度よりも少なくとも約50倍高い;及び
    第3の濃度のスズイオン;
    を含む酸性電解質溶液を与え;そして
    スズイオンを電解質溶液から基材上に電着させて精製スズを生成させる;
    ことを含む、スズを電気精製する方法。
  7. スルフェートイオンの第1の濃度が約54g/L〜約72g/Lであり、ハロゲン化物イオンの第2の濃度が約100ppm〜約1000ppmである、請求項12に記載の方法。
  8. 第1の濃度のスルフェートイオン;
    約100ppm〜約1000ppmの第2の濃度のハロゲン化物イオン;及び
    第3の濃度のスズイオン;
    を含む酸性電解質溶液を与え;そして
    スズイオンを電解質溶液から基材上に電着させて精製スズを生成させる;
    ことを含む、スズを電気精製する方法。
  9. 電解質溶液が、スルフェートイオンを与える第1の電解質及びハロゲン化物イオンを与える第2の電解質を含む、請求項15に記載の方法。
  10. 第1の電解質が硫酸を含む、請求項16に記載の方法。
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