JP2017506217A5

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Publication number: JP2017506217A5
Application number: JP2016546949A
Authority: JP
Filing date: 2015-02-10
Publication date: 2018-03-22
Anticipated expiration: 2035-02-10

Claims

ａ）ヒトＴＧＦΒＲＩＩ、又はＴＧＦβ結合能を有するその断片と；
ｂ）ヒトタンパク質プログラム死リガンド１（ＰＤ−Ｌ１）に結合する抗体、又はその抗原結合断片と
を含むタンパク質。
ａ）少なくとも、ヒトタンパク質プログラム死リガンド１（ＰＤ−Ｌ１）に結合する抗体の重鎖の可変ドメインと；
ｂ）ヒトＴＧＦβＲＩＩ、又はＴＧＦβ結合能を有するその断片と
を含むポリペプチド。
前記重鎖のＣ末端を前記ヒトＴＧＦβＲＩＩ又はその断片のＮ末端に連結するアミノ酸リンカーをさらに含む、請求項２に記載のポリペプチド。
前記ヒトＴＧＦβＲＩＩが、配列番号１０に対して少なくとも８０％の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項２又は３に記載のポリペプチド。
前記重鎖が、ＳＹＩＭＭ、ＳＩＹＰＳＧＧＩＴＦＹＡＤＴＶＫＧ、及びＩＫＬＧＴＶＴＴＶＤＹのアミノ酸配列をそれぞれ有するＨＶＲ−Ｈ１、ＨＶＲ−Ｈ２、及びＨＶＲ−Ｈ３を含む、請求項２〜４のいずれか１項に記載のポリペプチド。
前記重鎖が配列番号２のアミノ酸配列を含む、請求項２〜５のいずれか１項に記載のポリペプチド。
配列番号３のアミノ酸配列を含む、請求項２〜６のいずれか１項に記載のポリペプチド。
請求項２〜７のいずれか一項に記載のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸。
前記ポリペプチドと組み合わされると、ＰＤ−Ｌ１に結合する抗原結合部位を形成する抗体の軽鎖の可変ドメインを少なくともコードする第２のヌクレオチド配列をさらに含み、任意選択で、
前記第２のヌクレオチド配列が、配列番号１（分泌抗ＰＤ−Ｌ１λ軽鎖）に対して少なくとも８５％の配列同一性を有するアミノ酸配列をコードする、請求項８に記載の核酸。
請求項８又は９に記載の核酸を含む細胞。
ａ）ＴＧＦβＲＩＩ、又はＴＧＦβ結合能を有するその断片と、ｂ）ヒトタンパク質プログラム死リガンド１（ＰＤ−Ｌ１）に結合する抗体、又はその抗原結合断片とを含むタンパク質を作製する方法であって、前記タンパク質の発現を許容する条件下で、請求項１０に記載の細胞を維持するステップと、任意選択で、
さらに前記タンパク質を回収するステップと、を含む方法。
請求項２〜７のいずれか一項に記載のポリペプチドと；
少なくとも、前記ポリペプチドと組み合わされると、ＰＤ−Ｌ１に結合する抗原結合部位を形成する抗体の軽鎖の可変ドメインと
を含むタンパク質。
前記軽鎖が、ＴＧＴＳＳＤＶＧＧＹＮＹＶＳ、ＤＶＳＮＲＰＳ、及びＳＳＹＴＳＳＳＴＲＶのアミノ酸配列をそれぞれ有するＨＶＲ−Ｌ１、ＨＶＲ−Ｌ２、及びＨＶＲ−Ｌ３を含む、請求項１２に記載のタンパク質。
前記軽鎖が、配列番号１に対して少なくとも８５％の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項１２又は１３に記載のタンパク質。
前記軽鎖が配列番号１のアミノ酸配列を含む、請求項１４に記載のタンパク質。
前記重鎖が、配列番号４４に対して少なくとも８５％の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
前記軽鎖が、配列番号４５に対して少なくとも８５％の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項１２〜１５のいずれか１項に記載のタンパク質。
前記ポリペプチドが請求項２〜４のいずれか１項に記載のポリペプチドであり、
前記重鎖が、配列番号１２に対して少なくとも８５％の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
前記軽鎖が、配列番号１３に対して少なくとも８５％の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項１２に記載のタンパク質。
前記ポリペプチドが請求項２〜４のいずれか１項に記載のポリペプチドであり、
前記重鎖が、配列番号１４に対して少なくとも８５％の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
前記軽鎖が、配列番号１３に対して少なくとも８５％の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項１２に記載のタンパク質。
配列番号３に記載のアミノ酸配列を含むポリペプチドと、
配列番号１に記載のアミノ酸配列を含むポリペプチドと、
を含む、請求項１、１２〜１６のいずれか１項に記載のタンパク質。
２つのポリペプチドであって、各々が配列番号３のアミノ酸配列からなるアミノ酸配列を有する、２つのポリペプチドと、２つの追加的なポリペプチドであって、各々が配列番号１のアミノ酸配列からなるアミノ酸配列を有する、２つの追加的なポリペプチドとを含む、請求項１、１２〜１６のいずれか１項に記載のタンパク質。
請求項１、１２〜２０のいずれか１項に記載のタンパク質を含む医薬組成物であって、
（ｉ）腫瘍を前記タンパク質に曝露するステップを含む、患者の腫瘍成長を阻害する方法において使用するためか、あるいは、
（ｉｉ）前記タンパク質を癌患者に投与するステップを含む、癌患者の癌を治療する方法において使用するための、医薬組成物。
前記方法が前記癌患者を放射線に曝露するステップ、及び／又は
化学療法薬を投与するステップ、をさらに含む、請求項２１に記載の医薬組成物。
前記腫瘍又は癌が、結腸直腸、乳房、卵巣、膵臓、胃、前立腺、腎臓、子宮頸部の癌又は腫瘍、骨髄腫、リンパ腫、白血病、甲状腺、子宮内膜、子宮、膀胱、神経内分泌、頭頸部、肝臓、上咽頭、精巣の癌又は腫瘍、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、黒色腫、基底細胞皮膚癌、扁平上皮細胞皮膚癌、隆起性皮膚線維肉腫、メルケル細胞癌、膠芽腫、神経膠腫、肉腫、中皮腫、及び骨髄異形成症候群からなる群から選択される、請求項２１又は２２に記載の医薬組成物。